JP3376291B2 - 露光装置及びデバイスの製造方法 - Google Patents
露光装置及びデバイスの製造方法Info
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- Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
- Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
Description
光透過性の被露光基板、露光装置、露光方法、及びデバ
イスの製造方法に関し、特にデバイスとして表面に微細
なパターンが形成されたいわゆる回折光学素子に適用し
て好適な発明である。
覚ましく、それに伴う微細加工技術の進展も著しい。特
に近年では、サブミクロンのオーダーの解像力を有する
縮小投影露光装置(ステッパー)を用いて微細加工を行
うことが主流であり、更なる解像力の向上に向けて、光
学系の開口数(NA)の拡大や露光波長の短波長化、新
しい光学素子として例えばいわゆる回折光学素子の導入
も盛んに研究されている。この回折光学素子は、表面に
所定の階段状パターンが複数形成されてなり、入射光を
所望の偏向角に回折させる光学素子であり、色収差補正
等に有望視されている。
面に極めて微細な階段状パターンが形成されるものであ
るため、当該階段状パターンを形成する際に、いわゆる
EB直描法等を用いるのはスループットが極めて劣悪と
なるため非現実である。そこで、EB直描法等に比べて
格段にスループットに優れたフォトリソグラフィー技術
を用いるのが好ましい。
面に極めて微細な階段状パターンが形成されるものであ
るため、当該階段状パターンを形成する際に、いわゆる
EB直描法等を用いるのはスループットが極めて劣悪と
なるため非現実である。そこで、EB直描法等に比べて
格段にスループットに優れたフォトリソグラフィー技術
を用いるのが好ましい。
学素子はその階段状パターンの形成部位が広いために複
数の露光領域に分割する必要があり、更には、階段状パ
ターンを形成するためには基板の同一の露光領域に複数
回重畳して露光を施さなければならない。従って、回折
光学素子を代表とする広い表面に微細なパターンを有す
る素子を形成する場合、フォトリソグラフィー技術を用
いることでEB直描法等に比べればパターン形成工程が
短時間で済むものの、露光時には多数のレチクルを順次
設置したり、基板の露光領域を順次替えなければなら
ず、位置合わせ(アライメント)が困難となり、正確性
の劣化やスループットの低下、手間の煩雑化等の重大な
問題が惹起されることになる。
しその解決を図るべく、フォトリソグラフィー技術を用
いて、正確性を十分確保しつつも最小限の手間で広い被
露光面に微細な所望のパターンを高いスループットをも
って投影露光することを可能とする露光装置及びこれを
用いたデバイスの製造方法を提供することにある。
めに、本発明の露光装置は、基板の被露光面にレチクル
のパターンを投影する露光装置において、前記基板に形
成されたアライメントマークに照明光を集光させ、該ア
ライメントマークからの反射光を検出器の検出面に結像
させる光学系の前記照明光と前記反射光の共通の光路中
に、所定の範囲内で集光位置を変化させる補正光学系を
有し、前記基板は、両面が被露光面とされ、そのうち一
方の面のみに前記アライメントマークが形成されてお
り、前記各被露光面を露光する際に、前記補正光学系に
より前記集光位置を調整して、表面又は裏面に存する前
記アライメントマークに前記照明光を集光させる。
記補正光学系は、前記基板により発生する収差を補正す
る。
記収差は球面収差である。
記補正は、前記補正光学系を構成する一部のレンズの間
隔を調整することにより行う。
チクルのパターンを投影する露光装置において、前記レ
チクルのパターンを前記被露光面に投影する投影光学系
と、前記レチクルに形成された第1のアライメントマー
クを透過し集光した照明光を、前記投影光学系を介し
て、前記被露光面から外れた有限位置に集光点ができる
ように集光することで前記被露光面に形成された第2の
アライメントマークに入射させる光学系とを有し、前記
第1のアライメントマークは、凸レンズの機能を持ち、
前記第2のアライメントマークは、凹面鏡又は凸面鏡の
機能を持ち、前記入射した照明光を検出器の検出面に結
像させ、前記光学系は、その光路中に、所定の範囲内で
前記集光点の位置を変化させる補正光学系を備え、前記
基板は、両面が被露光面とされ、そのうち一方の面のみ
に前記第2のアライメントマークが形成されており、前
記各被露光面を露光する際に、前記補正光学系により前
記集光点の位置を調整して、表面又は裏面に存する前記
アライメントマークに前記照明光を入射させる。
記補正光学系は、前記基板により発生する収差を補正す
る。
記収差は球面収差である。
記補正は、前記補正光学系を構成する一部のレンズの間
隔を調整することにより行う。
方の面に感光材料を塗布する工程と、前記露光装置を用
いて、前記基板の一方の面の露光を行う工程と、前記露
光された一方の面の前記感光材料を現像する工程と、前
記露光装置を用いて、前記基板の他方の面の露光を行う
工程と、前記露光された他方の面の前記感光材料を現像
する工程と、を有する。
面のみにアライメントマークが設けられた光透過性の被
露光基板を用いて、先ず一方の被露光面、例えばアライ
メントマークが設けられた被露光面(第1面)に当該ア
ライメントマークを使用した位置合わせを行った後に露
光する。次いで、被露光基板を裏返して設置し、他方の
被露光面(第2面)を露光する。ここで、アライメント
マークはその裏面に設けられたかたちとなるが、所定の
補正光学系を用いて集光位置をシフトさせ、裏面に存す
るアライメントマークを照明して同様に位置合わせを行
う。このとき、第1面の露光と同一のアライメントマー
クを用いるため、第1面及び第2面の双方にそれぞれア
ライメントマークを設ける場合に比べて正確な位置合わ
せが可能となり、コストパフォーマンスにも優れてい
る。更に、第2面を第1面と自己整合的に露光すること
ができるため、両面の露光パターンが互いに強い関連性
を持つ部材、例えば回折光学素子等の露光を正確に行う
ことができる。
及び露光方法のいくつかの具体的な実施形態を図面を用
いて詳細に説明する。
について説明する。図1は、本実施形態の縮小投影露光
装置(ステッパー)を示す模式図である。図1におい
て、2は縮小型の投影レンズ系(投影光学系)であり、
その光軸は図中AX1で示している。4はレチクル(第
1物体)であり、その面上には所定パターンが形成され
ている。3は照明系であり、レチクル4面上を均一照明
している。
ンを、例えば1/5倍に縮小して投影し、その焦平面に
回路パターン像を形成している。また、光軸AX1は図
中のz軸方向と平行な関係にある。5は表面にレジスト
を塗布したウェハー(第2物体)であり、先の露光工程
で互いに同じパターンが形成された多数個の被露光領域
(ショット)が配列してある。
である。ウェハー5はウェハーステージ6のZステージ
6bのウェハーチャック(不図示)に吸着され固定して
いる。ウェハーステージ6はx軸方向とy軸方向に動く
XYステージ6aと、z軸方向、及びx,y,z軸方向
に平行な軸のまわりにモータ22により回転するZステ
ージ6bとで構成している。
に設定してある。従って、ウェハーステージ6を駆動す
ることにより、ウェハー5の表面の位置を投影レンズ系
2の光軸AX1方向、及び光軸AX1に直交する平面に
沿った方向に調整し、更に焦平面、即ち所定パターン像
に対する傾きも調整している。
示)により、その位置情報を検出し、位置調整を行って
いる。
制御している。1はアライメントスコープであり、ウェ
ハー5面上のアライメントマークAMを観察し、レチク
ル4とウェハー5との相対的位置合わせを行っている。
101は焦点検出手段であり、斜入射AF方式を用いて
おり、アライメントスコープ1(結像レンズ7)の焦平
面を検出し、その位置にウェハー5が位置するようにし
ている。8は照明用レンズ、9は照明用の光源である。
集光し、ハーフミラー19で反射させ、結像レンズ7を
介しウェハー5面上のアライメントマークAMを照明し
ている。10はCCDカメラである。結像レンズ7はウ
ェハー5面上のアライメントマークAMをハーフミラー
19,18を介してCCDカメラ10面上に結像してい
る。20は画像処理回路であり、CCDカメラ10面上
に結像したウェハー5面上のアライメントマークAMの
位置情報よりレチクル4とウェハー5との位置関係を求
めている。
信号に基づいてモータ22を駆動させ、Zステージ5の
光軸AX2方向の位置を調整している。
1の各要素について説明する。
2で示す開口部14aを有する視野絞り14を通り、第
2レンズ13で集光し、開口絞り12で通過光束を制限
している。
で集光し、ハーフミラー18、19を介して結像レンズ
7によりウェハー5面上のアライメントマークAMを含
む測定領域を斜め方向から照射している。このとき、視
野絞り14の像14aがウェハー5面上のアライメント
マークAMを照明領域に含ませるよう結像するようにし
ている。
正光学系31の調整により集光位置を変化させることが
できる。後述するように、補正光学系31によってウェ
ハー5の表面に位置するアライメントマークAMのみな
らず、ウェハー5が裏返されたときにその裏面(即ち前
記表面)に位置するアライメントマークAMも正確に照
明することが可能となる。
光学系のウェハー挿入に伴う収差(特に球面収差)の補
正も行なえるように構成されている。具体的には、ウェ
ハー5の屈折率及び厚みに対応し、補正光学系31を構
成する一部のレンズ間隔を調整することにより補正を行
なう。
順に結像レンズ7、補正光学系31、ハーフミラー1
9、18、第1レンズ11、第3レンズ16、そして回
動可能な平行平面板23を介して検出器17の表面に導
光し、その面上に視野絞り14の像(スポット光)を再
結像している。
置を検出することにより、ウェハー5の光軸AX2方向
の位置情報を求めている。即ち、アライメントスコープ
1の焦平面を検出している。
より、両面に露光可能であって片面のみにアライメント
マークが設けられた光透過性の被露光基板(以下、これ
をウェハー5とする。)を用い、両面にそれぞれ所定の
階段状パターンを備えた回折光学素子の製造方法につい
て説明する。図3は、回折光学素子の製造方法を工程順
に示すフローチャートである。
6(a),(b)(図6(a)内の実線I−I’に沿っ
た断面図)に示すように、石英を含む材料からなり、直
径(120mm程度)に比して厚みが極めて薄肉(1m
m程度)とされ、入射光を所望の偏向角に回折させる光
学素子であり、色収差補正等に優れている。この回折光
学素子は、例えば直径120mm程度の円盤状基板10
2の両面(表面及び裏面)にそれぞれ同心円状に回折パ
ターンとなる8段状パターン103が形成されている。
なお簡便のため、図示の例では表面のみに8段状パター
ン103が形成された様子を示す。この8段状パターン
103は、微細な略階段状(バイナリー形状)に形成さ
れており、そのピッチや深さ等の条件が外側の同心円に
向かうにつれて変化するように構成されている。なお、
回折光学素子として理想的とされる所謂ブレーズド形状
に近づけるため、回折パターンの段差を更に多く形成し
ても好適である。
程度と広く、このような露光領域に8段状パターン10
3を形成するには、露光領域を分割する必要がある。図
7は円盤状基板102となるウェハー5の概略平面図を
示し、回折光学素子の回転対称性を考慮して、ウェハー
5を回折光学素子のパターンと同心円となるように、中
心から半径方向に円形又は円環形に3分割し、その最外
側周縁部にはアライメントマークを形成する領域が設け
られている。これらの3つの円形又は円環形の領域は、
ウェハー5の中心を通る直線により円周方向にそれぞれ
4分割、12分割、18分割されて、露光領域(扇状領
域)21a,21b,21cが形成され、これによって
ウェハー5を円周方向に回転しながら、順次に同一パタ
ーンを所定の露光領域21a〜21cに露光することが
できるようになっている。
(第1面)が上面となるようにウェハーチャックに設置
し、フォトレジストが塗布されたウェハー5にアライメ
ントマークを形成する(アライメントマーク形成ステッ
プS1)。
各回転角度成分のアライメントマークをウェハー5の周
縁部領域に1つの回転角度に対して各8個露光してゆ
く。レチクル104には、0層として基板回転角に応じ
て反時計方向に回転したアライメントマークM00〜M
340が用意されている。なお、アライメントマークの
形状によっては対称性が認められるものもあるので、異
なる回転角度でアライメントマークを共用することも可
能である。露光すべき角度のアライメントマークは、ブ
レードにより選択して所定の位置に露光してゆき、その
後に加工プロセスを経て所望のアライメントマークとし
て形成される。
9に示す。ここでは、0度用、20度用、30度用のア
ライメントマークM00、M20、M30を代表として
表示しており、模式的な表示のために一部のマーク同士
が重なって描かれている。
ン103をパターン形成する(第1面のパターニングス
テップS2)。図4は、この第1面のパターニングステ
ップS2を詳細に説明するためのフローチャートであ
り、図10は、8段状パターン103を形成する工程を
順に示す概略断面図である。
32を塗布形成した(レジスト塗布ステップS21)
後、1層目における各露光領域21a〜21cの一部に
対応する3種類の回折光学素子のパターンが形成された
各レチクル4を設置して(所定レチクル設置プロセスS
22)、先ず1層目の露光作業を行う。
目に近い位置にレチクルパターンを露光する作業を説明
する。本実施形態のレチクル4は半径にして約22mm
〜41mmまでのパターンを露光することが可能であ
る。既に、ウェハー5の回転角が0度用のアライメント
マークM00がウェハー5の円周上に8個形成されてい
るので、先ずこの8個のアライメントマークM00によ
り全体的なアライメントを行う(所定アライメントステ
ップS23)。
を以下のようにして行う。図5は、各所定アライメント
ステップS23を詳細に説明するためのフローチャート
である。
すべきアライメントマークAMの位置をアライメントス
コープ1の直下、即ち結像レンズ7の光軸AX2の位置
に移動させる(ステップS231)。
に順次移動させると同時にCCDカメラ10によりアラ
イメントマークAMの画像信号を取り込み、画像処理装
置20により画像コントラストを評価し、この評価値が
最も大きくなる所にZステージ6bを駆動して設定する
(ステップS232)。
作動させて検出器17からの出力信号がゼロ位置となる
ように平行平面板23を回動させる(ステップS23
3)。
キャリブレーション」という。)を行うことにより、斜
入射AF方式のゼロ位置がアライメントにとってのウェ
ハー5のベストフォーカス位置となるように設定してい
る。
する視野絞り14の開口形状14aを図2に示すように
設定している。この開口形状14aはアライメントマー
クAMをアライメントスコープ1の観察位置に移動させ
た際、測定領域内に納まるように設定したものである。
投光する視野絞り14の開口形状14aをこのように設
定すると、XYステージ6aを駆動させて別ショットの
アライメントマークを検出しウェハー5のアライメント
を行う際に、斜入射AF方式による投光位置のパターン
形状等の条件がほぼ同じに保たれる。
らの反射条件が各々略等しくなるようにしている。これ
により信号処理時間の長い画像AF方式をアライメント
毎に使用する必要がなく、フォーカス検出が高速に行な
える斜入射AF方式をアライメント毎に使用することを
可能としている。
キャリブレーションの動作を行なう必要があるのは、前
記斜入射AF方式による投光位置の状態が変化した時
(例えばプロセスが変わった時)にのみ一度行なえば良
く、その他のアライメント時はすべて高速な斜入射AF
方式により常にベストフォーカス状態でアライメントが
行なえるようにしている。これにより本実施形態ではス
ループットを落とすことなくアライメント精度を向上さ
せている。
後、ウェハー5の右上の図11の太線に囲まれた位置T
に、露光領域21bのレチクルパターンを使って露光を
行う(所定露光領域の露光ステップS24)。
させる(ウェハーの所定角回転ステップS25)と、今
度はウェハー5の周縁部領域に形成された30度反時計
方向に回転したアライメントマークM30が、ウェハー
5の回転に伴って所望の向きとなり、この向きのアライ
メントマークM30を用いてアライメントステップS2
3と同様にアライメントを行った後に、再び上面から見
てウェハー5の右上の位置Tに、露光ステップS24と
同様に露光領域21bのレチクルパターンで露光を行
う。更に、所定角回転ステップS25、アライメントス
テップS23及び露光ステップS24と同様に、ウェハ
ー5を30度、合計60度だけ時計方向に回転させて、
60度だけ反射時計方向に回転したアライメントマーク
M60を用いてアライメントを行い、位置Tに同様に露
光を行う。
方向に30度ずつ回転すると、その度に反時計方向にウ
ェハー5の回転角に応じた角度だけ予め回転したアライ
メントマークが所望の向き/位置となるので、これを用
いて順次にアライメントを行い、図11の所定位置Tに
パターンの露光を繰り返してゆく。この結果、中心から
2番目の半径にして22mm〜41mmの範囲の露光領
域21bは、1周にわたって同心円領域に合計12回で
パターン露光が完了する。
には、アライメントステップS23、露光ステップS2
4及び所定角回転ステップS25を同様に組み合わせて
行う。一辺が22mmの画角で露光できる範囲は90度
なので、露光領域21aのレチクルパターンで約22m
mまでの領域を露光する。即ち、90度スナップでウェ
ハー5を回転し、対応する角度のアライメントマークM
00、M90、M180、M270を使用してアライメ
ントし露光を行う。これにより、4回で約22mmの領
域の露光が完了する。
る。即ち、最外周パターンは角度にして20度の範囲が
露光可能であり、回転は20度をスナップとして、アラ
イメントマークM00、M20、M40、…、M340
を使ってアライメントし、露光領域21cのレチクルパ
ターンで露光を行うことにより、最外周部は18回の露
光で作業が完了し、以上の各ステップを経ることにより
1層面の露光が終了する。
ジスト32を現像(レジスト現像ステップS26)した
後、図10(a)に示すように、加工されたフォトレジ
スト32をマスクとしてウェハー5の表面にドライエッ
チングを施して2段状パターン105を形成する(エッ
チングステップS27)。
処理によりフォトレジスト32を除去する(レジスト除
去ステップS28)。そして、今度は露光パターンが2
層目のものとされた3種のレチクル104を用いて、1
層目の形成時と同様に、ステップS21〜S26を経て
(但し、ステップS22で設置する各レチクル4は2層
目の露光領域21a〜21cの一部に対応するものであ
る。)、ウェハー5の全面の2層目の各アライメント、
露光及び現像を行う。
されたフォトレジスト33をマスクとしてウェハー5の
表面にドライエッチングを施して、2段状パターン24
を4段状パターン106に形成する(エッチングステッ
プS27)。
処理によりフォトレジスト33を除去する(レジスト除
去ステップS28)。そして、今度は露光パターンが3
層目のものとされた3種のレチクル104を用いて、
1,2層目の形成と同様に、ステップS21〜S26を
経て(但し、ステップS22で設置する各レチクル4は
3層目の露光領域21a〜21cの一部に対応するもの
である。)、ウェハー5の全面の3層目の各アライメン
ト、露光及び現像を行う。
されたフォトレジスト33をマスクとしてウェハー5の
表面にドライエッチングを施して、4段状パターン10
6を最終目的である8段状パターン103に形成する
(エッチングステップS27)。
処理によりフォトレジスト34を除去する(レジスト除
去ステップS28)ことにより、ウェハー5の第1面に
図10(d)に示すような8段状パターン103が同心
円状に複数形成された回折光学素子を完成させる。
面(第2面)が上面となるようにウェハーチャックに設
置し(裏返しステップS3)、第1面と同様にして所定
段の階段状パターンを形成する。なお、第2面の階段状
パターンは第1面の8段状パターン103と強い関連性
を有しており、第1面と第2面とが相まって回折光学素
子として優れた効果が奏される。
わせを行う。ここで、第2面にはアライメントマークを
設けず、アライメントマーク形成ステップS1で形成さ
れたアライメントマークを用いる。
は、第1面形成時のアライメントステップS23とほぼ
同様にステップS231〜S233で構成されるが、ス
テップS231において、結像レンズ7の光軸AX2の
位置に観察すべきアライメントマークAMの位置を移動
させ、図12に示すように、補正光学系31を駆動によ
り集光位置を変えて第1面、即ちこのときの裏面に存す
るアライメントマークAMを照明する。
わせを行った後は、1層目のパターニングステップS2
と同様に、回転露光によるレチクルパターンの露光、現
像、フォトレジスト除去等の各ステップからなるパター
ニングステップS4を経て階段状パターンを形成し、回
折光学素子を完成させる。
あって片面のみにアライメントマークが設けられた光透
過性の被露光基板であるウェハー5を用いて、先ず一方
の被露光面、例えばアライメントマークが設けられた第
1面に当該アライメントマークを使用した位置合わせを
行った後に露光する。次いで、ウェハー5を裏返して設
置し、他方の被露光面である第2面を露光する。ここ
で、アライメントマークはその裏面(第1面)に設けら
れたかたちとなるが、所定の補正光学系31を用いて集
光位置をシフトさせ、裏面に存するアライメントマーク
を照明して同様に位置合わせを行う。このとき、第1面
の露光と同一のアライメントマークを用いるため、第1
面及び第2面の双方にそれぞれアライメントマークを設
ける場合に比べて正確な位置合わせが可能となり、コス
トパフォーマンスにも優れている。更に、第2面を第1
面と自己整合的に露光することができるため、両面の露
光パターンが互いに強い関連性を持つ回折光学素子の露
光を正確に行うことができる。
各々所定パターンの形成された素子として回折光学素子
を例示したが、本発明はこれに限定されるものではな
く、例えば被露光基板を半導体ウェハーとして、半導体
メモリ等の素子を形成する場合にも適用可能である。
について説明する。この第2の実施形態では、第1の実
施形態と同様に、両面を露光して各々所定パターンの形
成する被露光基板を用いて露光を行うが、ステッパーの
アライメント検出手段の構成が相違する。なお、第1の
実施形態と同様の構成部材等については、同符号を記し
て説明を省略する。
おけるアライメント検出手段を示す模式図である。ここ
で、レーザ等の光源207から出射した光束を投光レン
ズ系(コリメーターレンズ)208で平行光として第1
物体としてのレチクル201面の第1アライメントマー
ク204を照射している。第1アライメントマーク20
4は、例えば光束の通過光を点Pに集光させるレンズ作
用を有する透過型のフレネルゾーンプレート等の物理光
学素子より成っている。そして点Pからの光束を集光光
学系として併用している縮小型のレンズ系203(第1
の実施形態のステッパーの投影光学系2に相当する。)
により、第2物体としてのウェハー5から縮小型のレン
ズ系203の光軸方向の距離aだけ離れた点Qに集光し
ている。
205が設けられている。この第2アライメントマーク
205は、第1の実施形態のアライメントマークAMに
相当し、例えば反射型のフレネルゾーンプレート等の物
理光学素子より成るものである。第2アライメントマー
ク205は、凸面鏡の機能を有しており、点Qに集光
し、入射してくる光束を反射させ、ポジションセンサ
ー、CCD等の光検出手段(検出器)の検出面206上
に結像させている。
クル201との間に補正光学系211が設けられてい
る。この補正光学系211は、集光位置である点Qを一
定範囲内で変化させるものであり、両面に露光可能であ
って片面のみに第2アライメントマーク205が設けら
れた光透過性のウェハー5に露光する際に、図13に示
すように第2アライメントマーク205が表面に存する
場合と、図14に示すように第2アライメントマーク2
05が裏面に存する場合とで集光位置(焦点位置)を変
えることができる。
する第1アライメントマーク204に光束を入射させる
光学系が露光光路を遮らないように構成されている。即
ち、縮小レンズ系203によりレチクル201面上のパ
ターンをウェハー5上に結像させる際に、任意の軸外物
点及び像点における主光線を縮小レンズ系203の光軸
と略平行とする(いわゆる両側テレセントリック系)と
共に、第1アライメントマーク204に入射する光束を
斜入射とし、第1アライメントマーク204が例えば偏
向成分を有するような素子とされている。
上に導光された光束の光量の所定位置からの重心ずれ量
εからレチクル201とウェハー5との相対的な位置ず
れ量δを求めている。
06までの距離をbとすれば、位置ずれ量δと光量の重
心ずれ量εとの関係は、 ε=(1−b/a)δ ・・・(1) となる。
び、これよりレチクル201とウェハー5との相対的な
位置ずれ量δを高精度に求めることが可能となる。
テッパーを用いて回折光学素子を製造するときに、先ず
ウェハー5の第1面をパターニングする際のアライメン
トステップS23において、図13に示すように、補正
光学系211を駆動してウェハー5の表面に存する第2
アライメントマーク205を照明し、位置ずれ量δを検
出して位置合わせを行った後、上述の回転露光等を行
う。続いて、ウェハー5の第2面をパターニングする際
のアライメントステップS23において、図14に示す
ように、ウェハー5を裏返して設置し、補正光学系21
1を駆動してウェハー5の裏面(第1面)に存する第2
アライメントマーク205を照明し、位置ずれ量δを検
出して位置合わせを行った後、同様に上述の回転露光等
を行う。
1面から見てウェハー5より遠い位置に設定し、第2ア
ライメントマーク205を凸面鏡型より構成したが、点
206の位置をウェハー5より手前とし、第2アライメ
ントパターン205を凹面鏡型の機能を有するように構
成しても同様な結果を得ることができる。
説明する。図15(a)、(c)は各々第1物体1と第
2物体2とが所定量δずれている場合、図15(b)は
第1物体1と第2物体2との位置合わせが完了している
場合を示している。
ンズからの平行光束をレチクル201面上に設けた第1
アライメントパターン204に入射させている。第1ア
ライメントパターン204は例えば凸レンズの如く集光
作用を有しており、出射光を第1アライメントパターン
204の焦点位置Pに集光している。そしてこの点Pを
集光光学系として例えば縮小露光焼付用のレンズ系20
3を利用し、これよりリレーし、点Qに再結像するよう
に構成している。
レンズ系203、第2アライメントパターン205を所
謂凸、凸、凹系のレンズ群として構成し投射光束を途中
P点で1回結像した後、これをレンズ系203で第2ア
ライメントマーク205より距離aだけ離れた点Qに集
光し、これを第2アライメントマーク205により更に
距離bだけ離れた検出器206上に結像点Rとして再結
像している。ここで第2アライメントマーク205の中
心をOとし、図15(a)、(c)に示すようにレチク
ル201とウェハー5との位置合わせ完了時を示す図1
5(b)の位置関係からの変位量、即ち位置ずれ量をδ
とすると、幾何配置より容易に検出器6上の結像点Rの
位置合わせ完了時からの変化量εは前述の如く(1)で
表される。(但し、図15においてδ>0、a>0,b
>0、ε<0として符号を設定し、以下この規定とす
る。)。ここで、b/aは一般の光学の結像系で用いら
れる横倍率β(いわゆる結像倍率)に相当している。従
って(1)式は、 ε=(1一β)・δ ・・・(2) となる。
テッパーにレチクルを取りつける毎にウェハー上にため
し焼きを行ない、現像後の焼付パターンのずれ量とため
し焼き時の結像点の位置より(2)式から求められる。
に、ウェハー5の変位を高精度に検出するためには受光
器206上のスポットの変位量εを拡大することが良
い。例えば位置ずれ量δに対して例えば50倍〜200
倍程度を設定すると良い。これはレンズ系203の結像
倍率を加味して第1アライメントマーク204の焦点距
離をパラメータとして結像点Qまでの距離aと、検出器
206までの距離bとでほぼ定められるため、実装上の
制約に合わせて任意設定可能である。また検出器206
を簡単のため、第1アライメントマーク205からの光
束が直接結像した場合を示したが、実装上の制約から検
出器206の配置が困難な時などその動作距離を調整す
るために光路途中にレンズ系を設け、更に拡大倍率を与
え調整しても良い。
説明した諸効果に加え、アライメントマークとして透過
型のフレネルゾーンプレート等の物理光学素子を用いる
ことにより、単なるエッジパターンのアライメントマー
クを用いた場合に比べてパターン欠損の影響が少ないと
いう効果を奏する。また、任意の縮小露光焼き付け用の
レンズ系に合わせてレチクル201の焦点距離を選択
し、これにより検出に必要なずれ倍率(=ε/δ)を得
ている。更に原理的に検出器上の光量分布の変化が被位
置合わせ用のウェハー5のずれに対して単調に変化して
いるため、検出器206の大きさで定められる範囲にお
いて検出可能な領域が広く設定できる等の効果を奏す
る。
示した焦点検出手段を備えたステッパーを利用し、当該
ステッパーに第1,第2の実施形態の手法で製造した表
裏に階段状パターンの形成された回折光学素子を設置し
て、半導体装置(半導体デバイス)を製造する方法の一
例を説明する。
段状パターンが相互に関連し合って更なる色収差補正等
が改善されたものであり、集光パワーも増大化する。
等の半導体チップ、あるいは液晶パネルやCCD等)の
製造工程のフローを示す。先ず、ステップ1(回路設
計)では半導体デバイスの回路設計を行なう。ステップ
2(マスク製作)では設計した回路パターンを形成した
マスクを製作する。一方、ステップ3(ウェハ製造)で
はシリコン等の材料を用いてウェハを製造する。ステッ
プ4(ウェハプロセス)は前工程と称され、上記の如く
用意したマスクとウェハを用いて、フォトリソグラフィ
ー技術によってウェハ上に実際の回路を形成する。次の
ステップ5(組み立て)は後工程と称され、ステップ4
によって作製されたウェハを用いて半導体チップ化する
工程であり、アッセンプリ工程(ダイシング、ボンディ
ング)、パッケージンク工程(チップ封入)等の工程を
含む。ステップ6(検査)ではステップ5で作製された
半導体デバイスの動作確認テスト、耐久性テスト等の検
査を行う。こうした工程を経て半導体デバイスが完成
し、これが出荷(ステップ7)される。
ーを示す。ステップ11(酸化)ではウェハの表面を酸
化させる。ステップ12(CVD)ではウェハ表面に絶
縁膜を形成する。ステップ13(電極形成)ではウェハ
上に電極を蒸着によって形成する。ステップ14(イオ
ン打込み)ではウェハにイオンを打ち込む。ステップ1
5(レジスト処理)ではウェハに感光剤を塗布する。ス
テップ16(露光)では上記説明した投影露光装置によ
ってマスクの回路パターンをウェハに焼付露光する。ス
テップ17(現像)では露光したウェハを現像する。ス
テップ18(エッチング)では現像したレジスト像以外
の部分を削り取る。ステップ19(レジスト剥離)では
エッチングが終了して不要となったレジストを除去す
る。これらのステップを繰り返し行なうことによって、
ウェハ上に多重に回路パターンが形成される。
6においてウェハの被露光面を諸収差を抑えて均一に照
明することが可能となり、従来は製造が難しかった高集
積度の半導体デバイスを容易且つ確実に製造することが
できる。
技術を用いて、正確性を十分確保しつつも最小限の手間
で広い被露光面に微細な所望のパターンを高いスループ
ットをもって投影露光することが可能となる。
成を示す模式図である。
りを拡大して示す模式図である。
チャートである。
説明するためのフローチャートである。
テップを詳細に説明するためのフローチャートである。
(ウェハー)の分割露光形態を示す概略平面図である。
トマークのパターニングを行うためのレチクルを示す概
略平面図である。
略平面図である。
す概略断面図である。
ンを露光する作業を説明するための模式図である。
イメントマークを照明して位置合わせを行う様子を示す
模式図である。
出手段を示す模式図である。
イメントマークを照明して位置合わせを行う様子を示す
模式図である。
を説明するための模式図である。
イスの製造工程を示すフローチャートである。
に示すフローチャートである。
Claims (9)
- 【請求項1】 基板の被露光面にレチクルのパターンを
投影する露光装置において、 前記基板に形成されたアライメントマークに照明光を集
光させ、該アライメントマークからの反射光を検出器の
検出面に結像させる光学系の前記照明光と前記反射光の
共通の光路中に、所定の範囲内で集光位置を変化させる
補正光学系を有し、 前記基板は、両面が被露光面とされ、そのうち一方の面
のみに前記アライメントマークが形成されており、 前記各被露光面を露光する際に、前記補正光学系により
前記集光位置を調整して、表面又は裏面に存する前記ア
ライメントマークに前記照明光を集光させる ことを特徴
とする露光装置。 - 【請求項2】 前記補正光学系は、前記基板により発生
する収差を補正することを特徴とする請求項1に記載の
露光装置。 - 【請求項3】 前記収差は球面収差であることを特徴と
する請求項2に記載の露光装置。 - 【請求項4】 前記補正は、前記補正光学系を構成する
一部のレンズの間隔を調整することにより行うことを特
徴とする請求項1に記載の露光装置。 - 【請求項5】 基板の被露光面にレチクルのパターンを
投影する露光装置において、 前記レチクルのパターンを前記被露光面に投影する投影
光学系と、 前記レチクルに形成された第1のアライメントマークを
透過し集光した照明光を、前記投影光学系を介して、前
記被露光面から外れた有限位置に集光点ができるように
集光することで前記被露光面に形成された第2のアライ
メントマークに入射させる光学系とを有し、 前記第1のアライメントマークは、凸レンズの機能を持
ち、 前記第2のアライメントマークは、凹面鏡又は凸面鏡の
機能を持ち、前記入射した照明光を検出器の検出面に結
像させ、 前記光学系は、その光路中に、所定の範囲内で前記集光
点の位置を変化させる補正光学系を備え、 前記基板は、両面が被露光面とされ、そのうち一方の面
のみに前記第2のアライメントマークが形成されてお
り、 前記各被露光面を露光する際に、前記補正光学系により
前記集光点の位置を調整して、表面又は裏面に存する前
記アライメントマークに前記照明光を入射させる ことを
特徴とする露光装置。 - 【請求項6】 前記補正光学系は、前記基板により発生
する収差を補正することを特徴とする請求項5に記載の
露光装置。 - 【請求項7】 前記収差は球面収差であることを特徴と
する請求項6に記載の露光装置。 - 【請求項8】 前記補正は、前記補正光学系を構成する
一部のレンズの間隔を調整することにより行うことを特
徴とする請求項5に記載の露光装置。 - 【請求項9】 基板の双方の面に感光材料を塗布する工
程と、 請求項1〜8のいずれか1項に記載の露光装置を用い
て、前記基板の一方の面の露光を行う工程と、 前記露光された一方の面の前記感光材料を現像する工程
と、 前記露光装置を用いて、前記基板の他方の面の露光を行
う工程と、 前記露光された他方の面の前記感光材料を現像する工程
と、を有することを特徴とするデバイスの製造方法。
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---|---|---|---|
JP27228098A JP3376291B2 (ja) | 1998-09-25 | 1998-09-25 | 露光装置及びデバイスの製造方法 |
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