JP2001296665A - 光学素子の製造方法及び露光装置 - Google Patents

光学素子の製造方法及び露光装置

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JP2001296665A
JP2001296665A JP2000109826A JP2000109826A JP2001296665A JP 2001296665 A JP2001296665 A JP 2001296665A JP 2000109826 A JP2000109826 A JP 2000109826A JP 2000109826 A JP2000109826 A JP 2000109826A JP 2001296665 A JP2001296665 A JP 2001296665A
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Kiyoshi Toyama
潔 外山
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Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転ステージに対して高い精度で基板の位置
合わせを行わずとも、設計された光学特性を高い精度で
発揮する光学素子を製造することができる光学素子の製
造方法及び露光装置を提供する。 【解決手段】 レチクルRに形成されたパターンP1〜
P3の像Im1〜Im3を、回転ステージ8上に載置さ
れた基板Wの転写面に転写し、所定の処理を行って製造
される光学素子の製造方法であって、回転ステージ8の
回転中心C1に対する基板の中心位置のずれ量を算出
し、算出したずれ量に応じて基板WとレチクルRに形成
されたパターンP1〜P3の像Im1〜Im3との相対
位置を変化させつつパターンP1〜P3の像Im1〜I
m3を基板Wの転写面に転写する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学機器の光路に
配置されることにより、その透過光量又は回折光量を調
節する光学素子の製造方法に係り、特に、断面が階段状
の回折パターンが形成されてなる回折格子やゾーンプレ
ート等のバイナリーオプティクス等の光学素子の製造方
法に関し、更に当該光学素子を製造する工程の露光工程
で用いられる露光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、X線に対応した機器の研究開発が
盛んになっており、それに相まってX線を集光するため
の光学素子の開発が進んでいる。特に、近年半導体素子
の製造においては、CPU(中央処理装置)の製造を例
に挙げると、0.18μm程度の極めて微細なパターン
を形成することが行われている。これらの製造にあたっ
ては、マスクに形成されたパターンの像を投影光学系を
介してフォトレジスト等の感光剤が塗布された半導体基
板上に転写して現像処理を行った後、エッチングやイオ
ン注入その他の処理が繰り返し行われる。
【0003】このように、半導体基板上に塗布されたフ
ォトレジストを感光するための光源としては従来から短
波長の可視光を発生する光源が用いられていたが、微細
パターン形成の要求から光源の波長が可視光域から紫外
域に移行している。今後、更に微細化したパターンを形
成することが要求されることは必至であり、そのために
は紫外域よりも短い波長、つまりX線を用いて露光処理
に相当する処理を行うことが必要になる。
【0004】このような背景の下、半導体素子の高集積
化に伴って急速に進歩してきた超微細加工技術、超精密
加工技術、超薄膜形成技術等を利用することで更に微細
なパターンを形成することが可能となる。ところで、従
来は光源から発せられる露光光の波長が紫外域であった
ため、マスクに形成されたパターンの像を縮小して半導
体基板上に転写する場合、屈折型光学素子を用いてパタ
ーンの像を縮小して半導体基板上に転写するのが一般的
であった。しかしながら、X線の場合にはかかる屈折型
光学素子を用いて集光を行うのは困難であり、また平行
光束化を行うことも困難である。そこで、例えばX線を
光源波長とする露光装置等の装置に用いるため、X線光
束の集光及び平行光束化を行うことができる透過型の光
学素子であるゾーンプレートを製造する研究が進められ
ている。
【0005】図12は、ゾーンプレートの一例を示す図
である。図12に示したように、ゾーンプレートは、同
心円状に配置された多数の輪帯により形成されている。
ゾーンプレートの一部をなす各輪帯の半径は、中心から
数えた番号nの平方根に比例しており、これら各輪帯を
X線に対して交互に透明、不透明となるように設定され
た光学素子である。尚、各輪帯の中心軸方向から入射又
は出射される。X線が図3に示したゾーンプレートに入
射すると、X線は輪帯によって回折される。前述したよ
うに、各輪帯は、その半径が中心から数えた番号nの平
方根に比例しているため、X線はゾーンプレート上の至
る所で同様の条件で回折がなされる訳ではなく、ゾーン
プレート上の位置に応じて異なる回折現象を起こす。こ
の結果、かかるゾーンプレートは単色光に対して正又は
負の焦点距離を有する結像素子として機能する。
【0006】上述の機能を有するゾーンプレートの製造
方法は、以下に示す通り従来から種々の製造方法が案出
されている。第1の方法は、ゾーンプレートの基板を直
接単結晶ダイアモンドバイト等で精密に切削したり、又
はゾーンプレートの基板を直接切削するのではなく、ま
ず金型を単結晶ダイアモンドバイト等で精密に切削した
後に、切削面にゾーンプレートの材料となる樹脂等を射
出成型する方法である。第2の方法はフォトリソグラフ
ィ技術を利用してゾーンプレートの基板に感光剤を塗布
して電子ビーム(EB)又はレーザ光による描画装置に
よってパターンを1本1本直接描画する方法がある。第
3の方法は、半導体の製造プロセスの一部を利用したも
のであり、電子ビーム(EB)又はレーザ光による描画
装置によって作成した等倍マスクを用いて等倍率投影光
学系によってパターンの像を基板上に等倍で転写した
り、同様の描画装置によって作成した拡大マスクを用い
て縮小投影光学系によってパターンの像を基板上に縮小
して転写して製造する方法である。上述した第1〜第3
の方法の内、第3の方法の縮小投影露光法を用いた製造
方法は、高分解能で比較的大口径のゾーンプレートが製
造可能であり、さらに制御性や再現性などの点において
も優れていることから、ゾーンプレートの大量生産に適
した方法として用いられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した第
3の方法によってゾーンプレートを製造する場合、ゾー
ンプレートの回折効率を高めるために、ゾーンプレート
の周期構造を階段状に形成すると良いことが知られてい
る。以下、周期構造を階段状に形成する方法について概
説する。図13は、階段状の周期構造の形成方法を説明
するための図である。図13において、図13(a)か
ら図13(d)までが第1段目の周期構造を形成する工
程を示す図であり、図13(e)から図13(h)まで
が第2段目の周期構造を形成する工程を示す図である。
【0008】図13(a)に示したように、フォトレジ
スト101が塗布された基板100上にマスク102を
基板100に対して位置決めして配置する。そして、露
光光105をマスク102上に露光し、マスク102に
形成されたパターン103a,103bの像を基板10
0上に転写する。この際、マスク102に形成されたパ
ターン103a,103bは図12に示した周期構造の
一部であり、基板100を回転ステージ(図示省略)に
載置して、基板100を回転させつつパターン103
a,103bの像を転写することにより図12に示した
同心円状の周期構造を形成するのが一般的である。
【0009】次に、図13(b)に示したように、露光
光104によって露光された箇所のフォトレジスト10
1を現像処理を施して除去し、図13(c)に示したよ
うに、エッチング工程を行い、例えば反応性イオンエッ
チング(RIE)により基板100をエッチングして溝
105を形成する。そして、図13(d)に示したよう
に残存するフォトレジスト101を除去することによ
り、第1段目の周期構造が形成される。
【0010】図13(e)から図13(h)に示す第2
段目の周期構造を形成する工程は、基本的に第1段目の
周期構造を形成する工程と同じ工程を経て形成される
が、図13(e)に示した通り、図13(a)に示した
マスク102に形成されたパターン103a,103b
のピッチよりも狭く設定されたパターン107a〜10
7dが形成されたマスク106を用いる点が異なる。露
光に先立って、基板100の上面にフォトレジスト10
8を塗布する。基板100には溝105,105が形成
されているため、溝105,105の底部にもフォトレ
ジスト108が塗布される。フォトレジスト108が塗
布されると、上述した狭いピッチで形成されたパターン
107a〜107dの像が基板100上に転写される。
【0011】次に、図13(f)に示したように、露光
光104によって露光された箇所のフォトレジスト10
8を現像処理を施して除去し、図13(g)に示したよ
うに、エッチング工程を行って基板100をエッチング
する。このとき、溝105の一部の底部及び基板100
の最上面の一部のフォトレジスト108が除去されてい
るため、この部分がエッチング工程によって除去され
る。最後に、図13(h)に示したとおり、残存のフォ
トレジストを除去すると、第2段目の周期構造が形成さ
れる。尚、説明の便宜上、図13(a)〜図13(d)
の工程を第1段目の周期構造を形成する工程と称し、図
13(e)〜図13(h)の工程を第2段目の周期構造
を形成する工程と称している。露光工程から残存レジス
トを除去する工程までをn回行うと、基板100上の段
数は2n段となる。
【0012】ところで、図13に示した工程を繰り返し
行うことにより回折効率が高く、高分解能で比較的大口
径のゾーンプレートを効率よく製造することができる訳
であるが、かかるゾーンプレートを製造する場合、図1
3(a)や図13(e)に示した露光工程が終了する度
に、基板100のエッチングを行うため、露光装置から
基板100を搬出し、処理を終えた後再び基板100を
露光装置に搬入する必要がある。基板100を露光装置
内に搬入した後、基板100が載置される回転ステージ
の回転中心と既に基板100上に形成された同心円状の
周期構造の中心とを精度良く位置合わせする必要があ
る。
【0013】仮に、基板100上に形成されている同心
円状の周期構造と回転ステージの回転中心とが偏心して
いたとすると、回転ステージの回転に伴い基板100上
に形成された周期構造の中心が円を描くように移動する
ため、マスク106のパターン107a〜107dの像
が転写されて形成される周期構造は、既に基板100上
に形成されている周期構造に対して偏心した状態で形成
されることになる。このようにして形成された光学素子
は、本来設計された通りの光学特性を全く発揮しないか
又は光学特性が悪化したものとなってしまう。
【0014】よって、設計通りの高い光学特性を発揮す
るゾーンプレートの製造においては、上述の位置合わせ
が極めて重要である。従来は、回転ステージ上に例えば
2本の位置決め用ピンを設け、かかる位置決めピンに基
板100を押しつけることにより基板100の位置合わ
せを行っていたため、基板100の位置調整のための構
成は極めて簡単で低コストであった。基板100の位置
合わせの精度を高めるための専用の装置を設けて、位置
合わせ精度を高めることも考えられるが、かかる装置を
備えると構成が複雑化するとともに、コストが上昇して
しまうという問題がある。
【0015】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、回転ステージに対して高い精度で基板の位置合わ
せを行わずとも、設計された光学特性を高い精度で発揮
する光学素子を製造することができる光学素子の製造方
法及び当該光学素子の製造工程中の露光工程で用いられ
る露光装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の光学素子の製造方法は、マスク(R)に形
成されたパターン(P1、P2、P3)の像(Im1、
Im2、Im3)を、回転するステージ(8)上に載置
された感光基板(W)の転写面に転写し、所定の処理を
行って製造される光学素子の製造方法であって、前記ス
テージ(8)の回転中心(C1)に対する前記感光基板
(W)の中心位置(C2)のずれ量を算出し、当該ずれ
量に応じて前記感光基板(W)と前記マスク(R)に形
成されたパターン(P1、P2、P3)の像との相対位
置を変化させつつ前記パターン(P1、P2、P3)の
像(Im1、Im2、Im3)を前記感光基板(W)の
転写面に転写することを特徴としている。この発明によ
れば、ステージを回転させたときの感光基板の中心位置
の移動に合わせて感光基板に対するパターンの像の相対
位置を変化させつつ転写するようにしている。よって、
感光基板の中心位置がステージの回転中心からずれて配
置されている場合であっても、感光基板の中心を中心と
する同心円状のパターンを感光基板上に形成する場合
や、感光基板上に既に形成されている同心円状のパター
ンに合わせて像を転写して同心円状のパターンを形成す
る場合にも、ステージの回転中心に対して基板の中心位
置を高精度に位置合わせすることなく感光基板の中心を
中心とした形状のパターンを形成することができる。ま
た、本発明の光学素子の製造方法は、マスク(R)に形
成されたパターン(P1、P2、P3)の像(Im1、
Im2、Im3)を、回転するステージ(8)上に載置
された感光基板(W)の転写面に転写し、所定の処理を
行って製造される光学素子の製造方法であって、前記感
光基板(W)の転写面に前記感光基板(W)の位置情報
を計測するためのマークの像(Im4)を転写する工程
(S18)と、前記マークの像(Im4)が転写された
感光基板(W)に対して所定の処理を行って形成された
マーク(AM1,AM2,AM3,AM4)の位置情報
を計測する工程(S28)と、計測された前記位置情報
から、前記ステージ(8)の回転中心(C1)に対する
前記感光基板(W)の中心位置(C2)のずれ量を算出
する工程(S28)と、算出された前記ずれ量に応じ
て、前記感光基板(W)に対する前記マスク(R)の位
置を変化させつつ前記マスク(R)に形成されたパター
ン(P1、P2、P3)の像(Im1、Im2、Im
3)を前記感光基板(W)の転写面に転写する工程(S
32)とを有することを特徴とする光学素子の製造方
法。この発明によれば、ステージを回転させたときの感
光基板の中心位置の移動に合わせて感光基板に対するパ
ターンの像の相対位置を変化させつつ転写するようにし
ている。よって、感光基板の中心位置がステージの回転
中心からずれて配置されている場合であっても、感光基
板の中心を中心とする同心円状のパターンを感光基板上
に形成する場合や、感光基板上に既に形成されている同
心円状のパターンに合わせて像を転写して同心円状のパ
ターンを形成する場合にも、ステージの回転中心に対し
て基板の中心位置を高精度に位置合わせすることなく感
光基板の中心を中心とした形状のパターンを形成するこ
とができる。また、感光基板の位置情報を計測するため
のマークを感光基板上に形成し、このマークの位置情報
からステージの回転中心に対する感光基板の中心位置の
ずれ量を算出しており、感光基板の位置情報を計測する
ための特殊な装置を必要とせず、従来の装置を用いて容
易に計測することができる。また、本発明の光学素子の
製造方法は、前記所定の処理が、現像処理及びエッチン
グ処理であり、この場合において前記マスク(R)に形
成されたパターン(P1、P2、P3)が、回折パター
ンの一部であることを特徴としている。また、前記マー
クの像(Im4)は、少なくとも前記感光基板の転写面
上の異なる3点に形成される。本発明の露光装置は、マ
スク(R)に形成されたパターン(P1、P2、P3)
の像(Im1、Im2、Im3)を、回転するステージ
(8)上に載置された感光基板(W)の転写面に転写す
る露光装置において、前記ステージ(8)の回転中心
(C1)に対する前記感光基板(W)の中心位置(C
1)のずれ量を算出するずれ量算出手段(15)と、前
記ずれ量算出手段(15)の算出結果に応じて前記感光
基板(W)と前記マスク(R)に形成されたパターン
(P1、P2、P3)の像(Im1、Im2、Im3)
との相対位置を変化させる移動手段(2、11、14、
15、19)とを具備することを特徴としている。この
発明によれば、ステージを回転させたときの感光基板の
中心位置の移動に合わせて感光基板に対するパターンの
像の相対位置を変化させつつ転写するようにしている。
よって、感光基板の中心位置がステージの回転中心から
ずれて配置されている場合であっても、感光基板の中心
を中心とする同心円状のパターンを感光基板上に形成す
る場合や、感光基板上に既に形成されている同心円状の
パターンに合わせて像を転写して同心円状のパターンを
形成する場合にも、ステージの回転中心に対して基板の
中心位置を高精度に位置合わせすることなく感光基板の
中心を中心とした形状のパターンを形成することができ
る。また、本発明の露光装置は、前記感光基板(W)の
転写面に形成されたマーク(AM1、AM2、AM3、
AM4)の位置情報を計測する位置情報計測装置(1
8)を備え、前記ずれ量算出手段(15)は、前記位置
情報計測装置(18)の計測結果に基づいて前記ずれ量
を算出することを特徴としている。この場合において、
前記マスク(R)には前記マーク(AM1、AM2、A
M3、AM4)のパターン(P4)が形成され、前記ス
テージ(8)及び移動手段(2、11、14、15、1
9)を制御して前記マーク(AM1、AM2、AM3、
AM4)のパターン(P4)の像(Im4)を前記基板
(W)の転写面に転写する制御手段(15)を具備する
ことを特徴とし、また、前記制御手段(15)は、前記
マーク(AM1、AM2、AM3、AM4)のパターン
(P4)の像(Im4)を、少なくとも前記感光基板
(W)の転写面上の異なる3点に形成することを特徴と
している。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施形態による光学素子の製造方法及び露光装置につい
て詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態による
光学素子の製造方法において用いられる本発明の一実施
形態による露光装置の概略構成を示す斜視図である。
尚、以下の説明においては、図1中に示されたXYZ直
交座標系を設定し、このXYZ直交座標系を参照しつつ
各部材の位置関係について説明する。XYZ直交座標系
は、Y軸及びZ軸が紙面に対して平行となるよう設定さ
れ、X軸が紙面に対して垂直となる方向に設定されてい
る。図中のXYZ座標系は、実際にはXY平面が水平面
に平行な面に設定され、Z軸が鉛直上方向に設定され
る。
【0018】図1において、照明光学系1は後述する主
制御系15から露光光出射を指示する制御信号が出力さ
れた場合に、ほぼ均一の照度を有する露光光ILを出射
してレチクルRを照射する。この照明光学系1は、図示
は省略しているが、KrF(波長248nm)、又はA
rF(波長193nm)等のエキシマレーザ光源を備え
ている。また、エキシマレーザ光源から出射されたレー
ザ光を整形するためのシリンダレンズやビームエキスパ
ンダ等で構成されるビーム整形光学系、照度が均一の照
明光ILを生成するためのフライアイレンズ、複数のN
Dフィルタを備え、照明光ILのエネルギーを調整する
エネルギー粗調器、及びレチクルR上の照明領域を制限
するためのレチクルブラインド等が設けられている。つ
まり、照明光学系1がこれらの光学素子を備えることに
より、照明光学系1から出射される照明光ILはレチク
ルRの所定領域をほぼ均一な照度分布で照明する。
【0019】照明光学系1の光軸AXはZ軸方向に対し
て平行に設定されており、上記照明光学系1が備える光
源としては、上述のKrFエキシマレーザ(波長248
nm)、又はArFエキシマレーザ(波長193nm)
等のエキシマレーザ光源以外に、例えばg線(436n
m)若しくはi線(365nm)又は、F2レーザ(波
長157nm)等のレーザ光源、金属蒸気レーザ光源や
YAGレーザの高調波発生装置等のパルス光源、更には
軟X線のような極端紫外光(EUV光)のビーム発生装
置を用いることもできる。
【0020】レチクルRは、フォトレジストが塗布され
た基板W上に転写するための微細なパターンを有し、レ
チクルホルダ3上に保持される。このレチクルホルダ3
は図示せぬベース上のXY平面内で移動及び微小回転が
できるように支持されている。2はレチクルホルダ3を
駆動してレチクルRのXY平面内における位置を調整す
るレチクル駆動系であり、後述する主制御系15の下で
レチクルRの位置の制御を行う。
【0021】上記の微細なパターンはレチクルRに設け
られたパターン領域内に形成される。パターンをレチク
ルRのパターン領域に形成する場合、まず石英ガラス等
の光透過性の基板上にクロム、又はケイ化モリブデン等
のマスク材料の薄膜を形成し、この上に電子線レジスト
を塗布した後、電子ビーム描画装置を用いてその電子線
レジスト上にパターンP1〜P4の潜像を描画する。そ
の後、電子線レジストの現像を行ってから、エッチン
グ、及びレジスト剥離等を施すことによって、レチクル
R上のパターン領域にパターンP1〜P4を形成する。
【0022】本実施形態において、レチクルRのパター
ン領域には、ゾーンプレートを作成するためのパターン
P1〜P3と、基板Wの位置情報を計測するために基板
W上に作成するアライメントマークのパターンP4が形
成されている。本実施形態においては、基板Wに形成す
るソーンプレートをその中心から複数箇所に分割して形
成する場合を想定している。つまり、基板W上に形成す
るソーンプレートの中心位置からパターンP1の像Im
1を基板Wが1周回転するまで転写した後、パターンP
1の像Im1が転写された領域の外周にパターンP2の
像Im2を転写し、更にパターンP2の像Im2が転写
された領域の外周にパターンP3の像Im3を転写して
ゾーンプレートを作成している。尚、これらのパターン
P1〜P4を露光光ILで露光する際には、図示せぬレ
チクルブラインドでパターンP1〜P4の何れか1つの
みが露光されるように制御される。
【0023】また、レチクルRには、基板Wの基準位置
に対するレチクルRの位置合わせを行うためのアライメ
ントマー4A,4Bが形成されている。このアライメン
トマーク4A,4Bは、アライメントマーク4A,4B
によってパターン領域を挟む位置に形成されている。ま
た、5A,5Bは、投影光学系PLを介してアライメン
トマーク4A,4Bを透過した光を反射するミラーであ
り、6A,6Bはミラー5A,5Bで反射された光を計
測する受光して基板Wの基準位置に対するレチクルRの
位置情報の計測を行うアライメントセンサである。この
アライメントセンサ6A,6Bは、レチクルRを透過し
た光を受光して位置計測を行ういわゆるTTR(スルー
・ザ・レチクル)方式のアライメントセンサの一部をな
す。アライメントセンサ6A,6Bはそれぞれ結像系
と、CCDカメラ等の2次元の撮像素子とを備え、撮像
素子で撮像された画像情報が後述する主制御系15へ出
力され、基板Wの基準位置に対するレチクルRの位置情
報が計測される。
【0024】レチクルホルダ3には図示せぬL字型の移
動鏡が取り付けられ、移動鏡の鏡面に対向した位置にレ
ーザ干渉計7が配置されている。尚、移動鏡はX軸に垂
直な鏡面を有する移動鏡及びY軸に垂直な鏡面を有する
移動鏡から構成されている。また、レーザ干渉計7は、
X軸に沿って移動鏡にレーザビームを照射するX軸用の
レーザ干渉計及びY軸に沿って移動鏡にレーザビームを
照射する2個のY軸用のレーザ干渉計より構成され、X
軸用の1個のレーザ干渉計及びY軸用の1個のレーザ干
渉計により、レチクルホルダ3のX座標及びY座標が計
測される。また、Y軸用の2個のレーザ干渉計の計測値
の差により、レチクルホルダ3のXY平面内における回
転角が計測される。レーザ干渉計7により計測されたX
座標、Y座標、及び回転角の情報はレチクル駆動系2を
介して位置情報として主制御系15に供給される。主制
御系15は、供給された位置情報をモニターしつつレチ
クル駆動系2を介して、レチクルホルダ3の位置決め動
作を制御する。
【0025】露光光ILが照明光学系1から出射された
場合には、レチクルRのパターン像が投影光学系PLを
介して基板W上に転写される。投影光学系PLは複数の
レンズ等の光学素子を有し、その光学素子の硝材として
は露光光ILの波長に応じて石英、蛍石等の光学材料か
ら選択される。尚、本実施形態においては、投影光学系
PLは縮小投影光学系を想定している。つまり、レチク
ルRを露光光ILで露光して形成される像の縮小像が基
板W上に転写される場合を想定している。
【0026】基板Wは回転ステージ8上に載置されてい
る。回転ステージ8は回転軸C1を中心として回転し、
その回転速度は回転駆動装置9により制御される。この
回転駆動装置9には角度センサ10が設けられ、回転ス
テージ8の回転角度が検出されている。角度センサ10
の検出信号は主制御系15へ出力されており、主制御系
15は角度センサ10から出力される検出信号に基づい
て、回転ステージ9の動作を制御する制御信号を回転駆
動装置9へ出力する。
【0027】回転ステージ8はXYステージ11上に載
置されている。XYステージ11は、XY平面内に基板
Wを移動させるステージである。尚、図示は省略してい
るが、基板WのZ軸方向の位置を微調整させるZステー
ジ及びZ軸に対する角度を変化させてXY平面に対する
基板Wの傾きを調整するステージを設けることが好まし
い。
【0028】XYステージ11の上面の一端にはL字型
の移動鏡12X,12Yが取り付けられ、移動鏡12
X,12Yの鏡面に対向した位置にレーザ干渉計13が
配置されている。尚、図1に示したように移動鏡12X
に対面した位置に設けられたレーザ干渉計13と、図示
は省略しているが移動鏡12Yに対面した位置に設けら
れたレーザ干渉計とが備えられている。これらのレーザ
干渉計13によりXYステージ7のX座標及びY座標が
計測される。レーザ干渉計13により計測されたX座
標、Y座標及び回転角の情報はステージ駆動系14に供
給される。これらの情報は位置情報としてステージ駆動
系14から主制御系15へ出力される、主制御系15
は、供給された位置情報をモニターしつつステージ駆動
系14を介して、XYステージ11の位置決め動作を制
御する。
【0029】また、XYステージ11であって回転ステ
ージ8の近傍に光透過性の基準マーク部材16が固定さ
れ、基準マーク部材16上にX方向に所定間隔で例えば
十字型の1対の基準マーク17A,17Bが形成されて
いる。また、図示は省略しているが、基準マーク17
A,17Bの底部には、露光光ILから分岐された照明
光で投影光学系PL側に基準マーク17A,17Bを照
明する照明系が設置されている。この基準マーク部材1
6は前述した基板Wの基準位置を定めるものである。
【0030】投影光学系PLの側方にはオフ・アクシス
のアライメントセンサ18が設けられている。このアラ
イメントセンサ18は、レチクルRのパターン領域3に
形成されたパターンP4を基板W上に転写して形成した
アライメントマークAMの位置情報を計測するためのも
のであり、アライメントマークAMの像を撮像して画像
処理を施すことにより、アライメントマークAMの位置
情報を計測するいわゆるFIA(Field Image Alignmen
t)方式アライメントセンサである。
【0031】このアライメントセンサ18は、図示せぬ
ハロゲンランプを光源として用い、光源から出射された
照明光によって基板W上面を照射する。アライメントセ
ンサ18は、基板W上面の反射光を取り入れ、CCD等
の撮像素子により画像信号に変換して主制御系15へ出
力する。主制御系15はアライメントセンサ18から出
力される画像信号に対して画像処理を施して、アライメ
ントマークAMの位置情報を検出し、検出した位置情報
に基づいて、ステージ駆動系14又は回転駆動装置9へ
制御信号を出力してXYステージ11及び回転ステージ
8を制御する。尚、アライメントセンサ18において、
照明光の光源としてハロゲンランプ15を用いるのは、
ハロゲンランプの出射光の波長域は500〜800nm
であり、基板W上面に塗布されたフォトレジストを感光
しない波長域であるため、及び波長帯域が広く、基板W
表面における反射率の波長特性の影響を軽減することが
できるためである。
【0032】更に、図1において、19は投影光学系P
Lの結像特性を変化させる結像特性制御装置であり、主
制御系15の制御の下、投影光学系PLの結像特性を変
化させる。詳細は後述するが、本実施形態においては、
レチクルRに対して露光光ILを照明して得られるパタ
ーンの像Im1〜Im3を基板Wに対して相対的に移動
させて転写している。結像特性制御装置19は、レチク
ルRの位置及び基板WのXY面内における位置を変える
ことなく、投影光学系PLの結像特性を変えて像Im1
〜Im3のXY面内の結像位置を変えることによって像
Im1〜Im3の位置と基板Wの相対位置を変化させる
場合に用いられる。主制御系15は、ステージ駆動系1
4から出力される位置情報及びアライメント駆動系2か
ら出力される位置情報並びにアライメントセンサ18か
ら出力される画像信号に基づいて露光装置の全体動作を
制御する。
【0033】次に、上記構成における本発明の一実施形
態による露光装置を用いて光学素子を製造する方法につ
いて説明する。光学素子を製造するにあたって、まずレ
チクルホルダ3上にレチクルRを載置し、レチクルRと
基板Wの基準位置との位置合わせを行う。前述のよう
に、基板Wの基準位置はXYステージ11上に設けられ
た基準マーク部材16であるので、主制御系15はステ
ージ駆動系14に対して制御信号を出力し、基準マーク
部材16が投影光学系PLの下方に位置するように駆動
させる。図2は基準マーク部材16とレチクルRとの位
置合わせを行う様子を示す図である。図2に示したよう
に、主制御系15から出力された制御信号に基づいてス
テージ駆動系14がXYステージ11を駆動すると、基
準マーク部材16上の基準マーク17A,17Bの中心
がほぼ投影光学系PLの光軸AXに合致するように、基
準マーク17A,17Bが位置決めされる。
【0034】また、レチクルRのパターンが形成された
パターン領域をX方向に挟むように、十字型の2つのア
ライメントマーク4A,4Bが形成されており、基準マ
ーク17A,17Bの間隔は、アライメントマーク4
A,4Bの投影光学系PLによる縮小像の間隔とほぼ等
しく設定されている。よって、上記のように基準マーク
17A,17Bの中心をほぼ光軸AXに合致させた状態
で、基準マーク部材16の底面側から露光光ILと同じ
波長の照明光で照明すると、基準マーク17A,17B
の投影光学系PLによる拡大像がそれぞれレチクルRの
アライメントマーク4A,4Bの近傍に形成される。
【0035】投影光学系PLを介してレチクルRのアラ
イメントマーク4A,4B近傍に形成された拡大像は、
アライメントマーク4A,4Bの像とともにミラー5
A,5Bによってぞれぞれ±X方向に反射され、アライ
メントセンサ6A,6B内にそれぞれ入射し、アライメ
ントセンサ6A,6Bが備えるCCDカメラによって撮
像され、その撮像信号が主制御系15へ出力される。主
制御系15は、アライメントセンサ6A,6Bから出力
される撮像信号を画像処理して、基準マーク17A,1
7Bの像に対するアライメントマーク4A,4BのX方
向、Y方向への位置ずれ量を求め、この2組の位置ずれ
量が互いに対称に、かつそれぞれ所定範囲内に収まるよ
うにレチクルホルダ3の位置決めを行う。これによっ
て、基準マーク17A,17Bに対して、アライメント
マーク4A,4B、ひいてはレチクルRの位置決めがな
される。
【0036】換言すると、レチクルRに形成されたパタ
ーンP1〜P4の投影光学系PLによる縮小像の中心
は、実質的に基準マーク17A,17Bの中心に位置決
めされ、レチクルRの直交する辺はそれぞれX軸、及び
Y軸に平行に設定される。この状態で主制御系15は、
レーザ干渉計13によって計測されるXYステージ11
のX方向、Y方向の座標を記憶するとともに、レーザ干
渉計7によって計測されるレチクルホルダ3のX方向、
Y方向の座標を記憶することで、レチクルRのアライメ
ントが終了する。この後は、記憶したレチクルホルダ3
のX方向の座標及びY軸の座標と、実際にレーザ干渉計
7で計測されるX方向の座標及びY軸の座標とを比較す
ることでレチクルホルダ3の位置が分かり、記憶したX
Yステージ11のX方向の座標及びY軸の座標と、実際
にレーザ干渉計13で計測されるX方向の座標及びY軸
の座標とを比較することでXYステージ11の位置が分
かる。このようにして、レチクルホルダ3とXYステー
ジ11との相対位置を自由に移動させることができる。
【0037】以上の処理によって位置合わせが終了する
と、露光動作が開始される。図3及び図4は、本発明の
一実施形態による露光装置を用いて光学素子を製造する
方法を示すフローチャートである。処理が開始すると、
まず基板Wが回転ステージ8上に搬入される(ステップ
S10)。搬入された基板Wは、回転ステージ8上にお
いて位置決めがなされる。図5は、基板Wを回転ステー
ジ8に対して基板Wの位置決めを行う様子を示す図であ
る。図5に示したように、回転ステージ8上には搬入さ
れた基板Wの位置決めを行うための2本のピン20A,
20Bが設けられており、これらのピン20A,20B
に搬入した基板Wを当接させることにより回転テーブル
8に対して基板Wの位置決めを行う。尚、回転テーブル
8に対する位置決めは単に基板Wを単にピン20A,2
0Bに当接させているだけであるので、位置決め精度は
さほど高くない。尚、ピン20A、20Bを用いる代わ
りに、回転テーブル8の上方でロードアーム(不図示)
によって保持された基板Wの外周部を複数箇所で光学的
に検出し、その検出結果に基づいて基板Wと回転テーブ
ル8との位置関係を調整してから基板Wをロードアーム
から回転テーブル8に受け渡すようにしてもよい。この
とき、基板Wの外周部の検出に用いる発光部又は受光部
を回転テーブル8に設けることが好ましい。
【0038】次に、主制御系15はレチクル駆動系2に
対して制御信号を出力し、パターンP1の像Im1が投
影光学系PLに入射した場合に、その像Im1が投影光
学系PLの露光中心に至る位置となるようにレチクルホ
ルダ3をXY平面内で移動させ、レチクルRの位置決め
を行う。また、主制御系15はステージ駆動系14に対
して制御信号を出力し、パターンP1の像Im1が図1
に示した位置、つまり回転ステージ8の回転中心C1の
近傍に位置するようXYステージ11を移動させる(ス
テップS12)。また、主制御系15は照明光学系1に
対して、パターンP1以外の部分に露光光ILが照明さ
れないようレチクルブラインドの形状を設定させる。つ
まり、露光時においてパターンP1の像Im1だけが投
影光学系PLを介して基板W上に転写されるように設定
する。
【0039】以上の処理が終了すると、主制御系15は
回転駆動装置9へ制御信号を出力し、回転ステージ8を
駆動して基板Wの回転を開始させるとともに、照明光学
系1に対して制御信号を出力して露光光ILを出射させ
る。露光光ILはレチクルRに形成されたパターンP1
のみを露光し、露光によって形成されるパターンP1の
像Im1が投影光学系に入射して所定の縮小率で縮小さ
れ、回転する基板W上に転写される。
【0040】回転ステージ8が回転している間、角度セ
ンサ10の検出信号は常時主制御系15へ出力されてい
るため、主制御系15は基板Wの回転角度及び回転速度
を常時把握し、フォトレジストに適正露光量が与えられ
るように回転テーブル8の速度制御を行っている。パタ
ーンP1の像Im1を基板W上に転写させてから基板W
が1回転すると、主制御系15は、照明光学系1に対し
て制御信号を出力して露光光ILの出射を停止させる。
次に、基板W上に形成するゾーンプレートの1段目のパ
ターンの転写が終了したか否かが判断される(ステップ
S16)。本実施形態においては、図1に示したように
基板Wに形成するソーンプレートをその中心から複数箇
所に分割して形成する場合を想定している。よって、ス
テップS16ではパターンP1〜パターンP3の像Im
1〜Im3全てを基板W上に転写したか否かが判断され
る。尚、本実施形態においては、パターンP1〜パター
ンP3からなる3つのパターンを転写して基板W上に形
成されるパターンを1段のパターンとしている。
【0041】パターンP1を転写した段階では、ステッ
プS16の判断結果は「NO」となり、処理はステップ
S12へ戻る。ステップS12においては、主制御系1
5がレチクル駆動系2に対して制御信号を出力し、パタ
ーンP2の像Im2が投影光学系PLに入射した場合
に、その像Im2が投影光学系PLの露光中心に至る位
置となるようにレチクルホルダ3をXY平面内で移動さ
せ、レチクルRの位置決めを行う。このときも、主制御
系15は照明光学系1に対して、パターンP2以外の部
分に露光光ILが照明されないようレチクルブラインド
の形状を設定させる。また、主制御系15はステージ駆
動系14に対して制御信号を出力し、パターンP2の像
Im2が基板W上に既に転写されているパターンP1の
像Im1の外周位置に配置されるようXYステージ11
を駆動する。このとき、図1に示したように、レチクル
Rに形成されたパターンP1〜P3は法線方向がY軸に
平行に設定されているので、主制御系15はXYステー
ジ11をY軸に沿って負の方向へ移動させることによ
り、パターンP2の像Im2が基板W上に既に転写され
ているパターンP1の像Im1の外周位置に配置され
る。
【0042】以上の処理が終了すると、ステップS14
へ進み、主制御系15は照明光学系1に対して制御信号
を出力して露光光ILを出射させ、露光光ILがレチク
ルR上に露光されて形成されるパターンP2の像Im2
を基板W上に転写する。像Im2が基板W上に転写され
ている場合も、基板Wは回転しているため、パターンP
2の像Im2が基板W上において同心円状に転写され
る。ステップS14の処理が終了すると、再びステップ
S16の判断処理が行われる訳であるが、まだパターン
P3の像Im3の転写が終了していないため、判断結果
は「NO」となり、ステップS12へ戻る。
【0043】ステップS12においては、主制御系15
がレチクル駆動系2に対して制御信号を出力し、パター
ンP3の像Im3が投影光学系PLに入射した場合に、
その像Im3が投影光学系PLの露光中心に至る位置と
なるようにレチクルホルダ3をXY平面内で移動させ、
レチクルRの位置決めを行う。このときも、主制御系1
5は照明光学系1に対して、パターンP3以外の部分に
露光光ILが照明されないようレチクルブラインドの形
状を設定させる。また、主制御系15はステージ駆動系
14に対して制御信号を出力し、パターンP3の像Im
3が基板W上に既に転写されているパターンP2の像I
m2の外周位置に配置されるようXYステージ11をY
軸に沿って負の方向へ移動させる。以上の処理を行っ
て、ステップS14におけるパターンP3の像Im3の
転写が終了すると、主制御系15は照明光学系1に対し
て制御信号を出力して露光光ILの出射を停止させる。
以上の処理によって1段目のパターンの転写が終了した
ためステップS16の判断結果が「YES」となる。
【0044】パターンP1〜P3の像Im1〜Im3の
転写が終了すると、レチクルRに形成されたパターンP
4の像Im4を基板W上に転写する処理が行われる(ス
テップS18)。パターンP4の像Im4を転写するに
あたって主制御系15は、レチクル駆動系2に対して制
御信号を出力し、パターンP4の像Im4が投影光学系
PLに入射した場合に、その像Im4が投影光学系PL
の露光中心に至る位置となるようにレチクルホルダ3を
XY平面内で移動させ、レチクルRの位置決めを行う。
尚、この場合においても、主制御系15はパターンP4
以外の部分に露光光ILが露光されないようレチクルブ
ラインドを制御する。また、主制御系15はステージ駆
動系14に対して制御信号を出力してXYステージ11
をY軸に沿って負の方向へ移動させることにより、投影
光学系PLの露光中心が、基板W上に転写されたパター
ンP3の像Im3の位置よりも外周に位置するように設
定する。
【0045】以上の処理が終了すると、主制御系15は
照明光学系1に対して制御信号を出力して露光光ILを
出射させ、レチクルR上に形成されたパターンP4の位
置に露光光ILを露光することによって形成されるパタ
ーンP4の像Im4を基板W上に転写する。次に、主制
御系15は照明光学系1に対して制御信号を出力し、露
光光ILの出射を停止させている状態で回転駆動装置9
に対して制御信号を出力し、回転ステージ8を90度回
転させて再び照明光学系1から露光光ILを出射させパ
ターンP4の像Im4を基板W上に転写する。かかる動
作を更に2回繰り返し、基板Wの異なる4箇所にパター
ンP4の像Im4を転写する。このように本実施形態に
おいては、基板W上において互いに90度の角度をもっ
て像Im4を4回転写する場合を例に挙げているが、転
写する像Im4の数は最低限3つあればよい。また、像
Im4を転写する位置は、レチクルRに形成されたパタ
ーンP1〜P3の像Im1〜Im3が転写された所以外
であればどの位置であってもよい。
【0046】ステップS20の処理が終了すると、次に
回転ステージ8上に載置された基板Wを露光装置から搬
出する処理が行われ(ステップS20)、基板W上に塗
布されたフォトレジストを現像して、例えば反応性イオ
ンエッチング(RIE)等のエッチング処理を施し(ス
テップS22)、基板W上にゾーンプレートの一部をな
す溝を形成する。
【0047】図6は、ステップS22までの処理が終了
した基板Wを示す図であり、(a)が上面図であり、
(b)が図6(a)中のA−A線の断面図である。図6
において、C2は基板Wに形成されたパターン中心を示
している。このパターン中心C2は基板W上に形成され
たゾーンプレートの一部をなす同心円状の溝G1〜G4
の中心である。尚、図3中のステップS10〜ステップ
S18の処理において、基板Wの中心が回転ステージ8
の回転中心C1と一致するように基板Wが配置されてい
る場合には、基板中心はパターン中心C2と一致する。
尚、本実施形態においては、理解の容易のため基板中心
がパターン中心C2と一致している場合を例に挙げて説
明している。また、基板W上に形成される溝G1〜G5
の本数及び位置は、図6に示したものに制限されず、設
計するゾーンプレートに応じて設定される。
【0048】また、図6(a)に示したようにパターン
P4の像Im4が転写された箇所には基板Wの位置情報
を計測するためのアライメントマークAM1〜AM4が
形成される。かかるアライメントマークAM1〜AM4
は、パターンP4の像Im4の転写を行うにあたって、
回転ステージ8のみを回転させて転写しており、XYス
テージ11及びレチクルホルダ3の移動はさせていな
い。よって、アライメントマークAM1〜AM4はパタ
ーン中心C2から等距離の位置に形成されている。
【0049】図6に示した溝G1〜G5及びアライメン
トマークAM1〜AM4の形成が行われると、図4に示
したステップS24において露光装置内に図6に示した
基板Wの搬入が行われる(ステップS24)。基板Wの
搬入の際に図3中のステップS10と同様に図5に示し
たピン20a,20bを用いて回転ステージ8上におけ
る基板W上の位置決めがなされるが、本発明の理解を容
易にするため、この位置決めにおいて、回転ステージ8
の回転中心C1と基板Wのパターン中心C2とが図7に
示すように一致せずに偏心して位置決めが行われたとす
る。図7は、基板Wが回転ステージ8に対して偏心して
載置された状態を示す上面図である。尚、図7において
は、理解を容易にするため、偏心量を誇張して図示して
いる。
【0050】基板Wの位置決めが終了すると、レチクル
ホルダ3上に載置されたレチクルRを、第2段目のパタ
ーンを基板W上に形成するためのレチクルRに交換する
処理が行われる(ステップS26)。尚、ここで交換さ
れるレチクルRに形成されているパターンP1〜P3
は、通常前工程で用いられていたレチクルRに形成され
ていたパターンP1〜P3のピッチよりも狭く形成され
ている。尚、前述したステップS22(図3)と並行し
てステップS26を実行して実質的にその処理時間を零
にしてもよい。また、ステップS26では第2段目のパ
ターンを有するレチクルに設けられたアライメントマー
ク4A、4Bと基準マーク17A、17Bとをアライメ
ントセンサ6A、6Bで検出して、両マークの位置ずれ
量が零又は所定値になるときのレチクルホルダ3及びX
Yステージ11のX、Y座標を計測する、即ちレチクル
のアライメントが行われる。この計測された座標は後述
のステップS30などで用いられることになる。
【0051】以上の処理が終了すると、主制御系15
は、ステージ駆動系14に対して制御信号を出力し、ア
ライメントセンサ18の視野が回転ステージ8の縁部付
近に位置するようXYステージ11を移動させる。つま
り、回転ステージ8を回転させたときに基板W上に形成
されたアライメントマークAM1〜AM4がアライメン
トセンサ18の視野内に配置される位置にXYステージ
11を移動させる。尚、本実施形態においては、アライ
メントマークAM1〜AM4として図6に示したライン
・アンド・スペースのアライメントマークを想定してお
り、回転ステージ8の回転中心C1に対するずれ量を計
測するようにしている。
【0052】XYステージ11の移動が完了すると、主
制御系15はXYステージ11の位置が固定された状態
で回転駆動装置9に対して制御信号を出力し、回転ステ
ージ8を回転し、アライメントマークAM1〜AM4の
各々の位置情報を計測する。位置情報の計測に先だっ
て、XYステージ11の移動が完了した後、回転ステー
ジ8を回転させて予めアライメントマークAM1〜AM
4の何れかが形成されている位置を検出しておくことが
好ましい。つまり、かかる動作を行うことによって例え
ばアライメントマークAM1が形成されている位置が検
出された場合、検出された時点において角度センサ10
から出力される検出信号の値を基準値とする。そして、
この基準値に対して90度、180度、及び270度回
転させることによってアライメントマークAM2〜AM
4をアライメントセンサ18の視野内に配置させること
ができることになり、以後の処理が容易になるためであ
る。
【0053】基板Wを回転させつつアライメントセンサ
18から出力される画像信号に対して画像処理を施すこ
とによって基板Wの回転角度と、アライメントマークA
M1〜AM4の位置情報との関係が求まる。アライメン
トマークAM1〜AM4の位置情報はアライメントセン
サ18から出力される画像信号を処理し、例えばその中
心位置を求めることによって得られる。
【0054】いま、例えば図8に示した関係が得られた
とする。図8は、基板Wの回転角度とアライメントマー
クAM1〜AM4の位置情報との関係の一例を示す図で
ある。図8に示したように、回転ステージ8の回転角
度、即ち基板Wの回転角度に応じてアライメントマーク
AM1〜AM4の計測値d1〜d4が異なる。回転ステ
ージ8の回転中心C1に対するアライメントセンサ18
の位置は固定されているので、仮に基板Wのパターン中
心C2が回転ステージ8の回転中心C1と一致しており
基板Wが偏心していなければ、アライメントマークAM
1〜AM4の位置情報の計測値は同じ値となる。図8に
示したように、回転ステージ8の回転角度に対してアラ
イメントマークAM1〜AM4の位置情報の計測値d1
〜d4のバラツキがある場合には、回転ステージ8の回
転中心C1に対して基板Wのパターン中心C2が偏心し
ていることを意味する。
【0055】次に、基板Wの回転角度とアライメントマ
ークAM1〜AM4の位置情報との関係から、回転ステ
ージ8の回転中心C1に対する基板Wのパターン中心C
2のずれ量を計測する処理が行われる(ステップS2
8)。以下、回転ステージ8の回転中心C1に対する基
板Wのパターン中心C2のずれ量を計測する処理につい
て詳細に説明する。図9は、回転ステージ8の回転中心
C1に対する基板Wのパターン中心C2のずれ量を計測
する処理手順を説明するための図である。図8に示した
計測値d1〜d4を各々の角度に対応させて配置する
と、図9に示した通りに配置される。
【0056】前述した通り、回転ステージ8の回転中心
C1に対してアライメントセンサ18の位置は固定され
ており、主制御系15はXYステージ11の動作を制御
しているため、主制御系15は回転ステージ8の回転中
心C1の位置は既知である。図9において、主制御系1
5が把握している回転ステージ8の回転中心C1の位置
に符号P1を付している。尚、図9中において、符号a
1が付された円は、回転中心C1の位置P1を中心とす
る補助円であり、理解を容易にするために図示したもの
である。
【0057】回転ステージ8の回転中心C1に対する基
板Wのパターン中心C2のずれ量を計測するために、主
制御系15は、まず図9に示したように配置された計測
値d1〜d4から図中符号a2を付した円を得る。本実
施形態においては、計測値d1〜d4はアライメントマ
ークAM1〜AM4の中心を示す値であるので、計測値
d1〜d4から得られる円a2は、アライメントマーク
AM1〜AM4の中心位置を通る円である。この円a2
を求めると、次に円a2の中心P2の位置情報を求め
る。この中心P2の位置情報は、基板Wのパターン中心
C2の位置情報を示している。よって、主制御系15
は、予め把握している回転ステージ8の回転中心C1の
位置情報P1と基板Wのパターン中心C2の位置情報P
2とが得られたことになり、回転ステージ8の回転中心
C1の位置情報P1から位置情報P1と基板Wのパター
ン中心C2の位置情報P2を減算することで回転ステー
ジ8の回転中心C1に対する基板Wのパターン中心C2
のずれ量を計測することができる。
【0058】回転ステージ8の回転中心C1に対する基
板Wのパターン中心C2のずれ量の計測が終了すると、
主制御系15はステージ駆動系14に対して制御信号を
出力し、ステップS12においてXYステージ11を移
動させた位置にXYステージ11を移動させる。また、
主制御系15はレチクル駆動系2に対して制御信号を出
力し、新たにレチクルホルダ3に載置されたパターンP
1の像Im1が投影光学系PLに入射した場合に、その
像Im1が基板Wに既に形成された位置にかさなるよ
う、ステップS28で計測したずれ量を考慮してレチク
ルホルダ3をXY平面内で移動させ、レチクルRの位置
決めを行う(ステップS30)。
【0059】基板W及びレチクルRの位置決めが終了す
ると、主制御系15は回転駆動装置9に対して制御信号
を出力して回転ステージ8の回転を開始させるととも
に、照明光学系1に対して制御信号を出力して露光光I
Lを出射させ、露光光ILがレチクルR上に露光されて
形成されるパターンP1の像Im1を基板W上に転写す
る。このとき、基板Wのパターン中心C2が回転ステー
ジ8の回転中心C1に対してずれているため、回転ステ
ージ8が回転すると基板Wのパターン中心C2は回転ス
テージ8の回転中心C1を中心として円運動をする。基
板Wのパターン中心C2が円運動とすると、基板Wに既
に形成されているパターンと、基板W上面に転写される
パターンR1の像が回転が進むにつれてずれる。このよ
うなずれが生ずると、基板Wに形成されるゾーンプレー
トが設計通りの光学性能を果たさなくなる。
【0060】そこで、本実施形態においてはかかるずれ
を防止するため、基板Wのパターン中心C2の円運動に
同期してレチクルホルダ3を移動させる。図10(a)
〜図10(d)はレチクルホルダ3の動かし方を説明す
る図であり、理解の容易のため回転ステージ8の回転中
心C1、基板Wのパターン中心C2、及びレチクルRに
形成されたパターンP1の像Im1のみを図示してい
る。尚、パターンP1の像Im1はその外形のみを図示
している。図10(a)〜図10(d)に示したよう
に、回転ステージ8の回転中心C1に対して基板Wのパ
ターン中心C2がずれているため、回転ステージ8の回
転に伴い基板Wのパターン中心C2が符号TR1を付し
た軌跡に沿って回転運動をする。
【0061】いま、図10(a)に示した状態でパター
ンP1の像Im1の基板W上への転写が開始されたとす
る。図10(a)に示したように、像Im1の先端部Q
が基板Wのパターン中心C2の位置に配置され、像Im
1の長手方向がD1方向に設定された状態で転写が開始
される。回転ステージ8の回転が進み、基板Wのパター
ン中心C2が図10(b)に示した位置に達しても、像
Im1の長手方向がD1方向に設定され、先端部Qが基
板Wのパターン中心C2に配置されている。同様に、図
10(c)に示した状態、図10(d)に示した状態に
像Im1が移動されるようにレチクルホルダ3を移動さ
せる。このようにレチクルRを移動させて基板Wに対す
る像Im1の位置を移動させることにより、基板Wに既
に形成されているパターンと転写される像とを設計通り
に重ね合わせることができる。これは、パターンP2の
像Im2及びパターンP3の像Im3を転写する場合も
同様である。
【0062】尚、基板Wは、回転ステージ8の回転軸C
1を中心として全体が回転しているため、一度像Im1
が転写された箇所がレチクルRの移動により再び像Im
1によって転写されることはない。以上の処理によっ
て、基板Wの回転に同期してレチクルRを移動させ、レ
チクルRに形成されたパターンP1の像を、基板Wを回
転させつつ基板W上に転写する処理が行われる(ステッ
プS32)。この処理は基板W上へ像Im1の転写を開
始させてから基板Wを1回転すると終了する。
【0063】次に、基板W上に形成するゾーンプレート
のn(nは自然数)段目のパターンの転写が終了したか
否かが判断される(ステップS16)。パターンP1の
像Im1の転写が終了した時点においては、まだパター
ンP2の像Im2及びパターンP3の像Im3の像の転
写が終了していないので、ステップS16の判断結果は
「NO」となる。その後、パターンP3の像Im3の転
写が終了するまでステップS30及びステップS32の
処理が繰り返される。パターンP3の像Im3の転写が
終了すると、ステップS34の判断結果が「YES」と
なり、処理はステップS36へ進む。
【0064】ステップS36では、パターンP1の像I
m1〜パターンP3の像Im3の転写が終了した回転ス
テージ8上に載置された基板Wを露光装置から搬出する
処理が行われ(ステップS36)、基板W上に塗布され
たフォトレジストを現像して、例えば反応性イオンエッ
チング(RIE)等のエッチング処理を施し(ステップ
S38)、基板W上にゾーンプレートの一部をなす溝
を、既に形成されている溝に合わせて形成する。かかる
処理が終了すると、基板Wに形成する全ての段について
のパターン形成が終了したか否かが判断され(ステップ
S40)、判断結果が「NO」の場合には処理はステッ
プS24へ戻る。一方、ステップS40の判断結果が
「YES」の場合には、処理は終了する。
【0065】以上、本発明の一実施形態による光学素子
の製造方法及び露光装置について説明してきたが、本発
明は上記実施形態に制限されず、本発明の範囲内で自由
に変更が可能である。例えば、上記実施形態では、回転
ステージ8の回転軸C1からずれた状態で配置されて回
転する基板Wに既に形成されているパターンと、パター
ンP1〜P3の像Im1〜Im3とをレチクルRを移動
させることにより位置合わせを行って転写していたが、
本発明はこれに限られない。例えばレチクルRの位置は
固定した状態で、基板Wに形成されたパターンのパター
ン中心C1の円運動に同期してXYステージ11を移動
させる場合であっても本発明を適用することができる。
また、レチクルRの位置及び基板WのXY面内における
位置を変えることなく、主制御系15が結像特性制御装
置19を介して投影光学系PLの結像特性を変えて基板
Wに形成されたパターンのパターン中心C2の回転動作
に同期させて像Im1〜Im3のXY面内の結像位置を
変える場合も本発明を適用することができる。
【0066】また、上述の実施形態においては、基板W
にパターンが既に形成されており、このパターンに重ね
てレチクルRに形成されたパターンP1〜P3の像Im
1〜Im3を転写する場合にレチクルRを移動させて基
板Wに対する像Im1〜Im3の相対位置を移動させる
場合について例を挙げて説明した。しかしながら、本発
明はこれに制限されず、基板Wにパターンが形成されて
いない状態であっても基板Wと像Im1〜Im3との相
対位置を移動させる場合についても適用することができ
る。この場合は、例えば基板Wが円形形状をしており、
この基板Wの中心を中心とする同心円状のパターンを形
成する必要がある場合に本発明を用いると好適である。
【0067】以上の説明において、発明の本質的部分に
ついての実施形態について説明したが、次に上述の実施
形態を用いて光学素子の1つであるフレネル・ゾーン・
プレートの製造方法について説明する。図11は、フレ
ネル・ゾーン・プレート製造方法を説明するための断面
図である。図11においては、波長λ=632.8nm
のHe−Neレーザを光源とし、+1次回折光もしくは
−1次回折光の理論上の最大回折効率が95%となるよ
うな、8段階層構造を有するフレネル・ゾーン・プレー
トを製造する場合を例に挙げて説明する。
【0068】まず、図11(a)に示すように外径60
mm、厚さ10mmの光学研磨された高純度合成石英の
光透過性基板「0」上に、屈折率nS=1.67のAl2
3膜からなる第一のエッチングストッパ層「A」を設
け、更に屈折率n=1.461のSiO2膜からなる第
一の透明層「1」をそれぞれイオンビームアシスト蒸着
を施し、更に連続して第一の透明層「1」上に電子ビー
ム蒸着法でCr膜を50nmで形成したものを用意す
る。これが基板Wとなる。
【0069】次に、上記第一のストッパ層「A」と第一
の透明層「1」上にCr膜が形成された基板W上にフォ
トレジストをスピンコーティングなどの塗布法で塗布
し、加熱乾燥処理を施し、厚さ0.5μm程度のレジス
ト層を形成する。続いて、かかる基板Wを露光装置内に
搬入し、設計するフレネル・ゾーン・プレートに応じて
8段階層構造のうちの2段構造に対応するパターンの施
されているレチクルRをレチクルウェハ3上に載置し、
このレチクルRと基板Wの位置合わせを行った後、図2
中のステップS14の処理を行い、基板Wを回転しつ
つ、レチクルRに形成されたパターンの像を基板W上に
転写する。また、図6(a)に示すアライメントマーク
AM1〜AM4を形成するための像も転写する。
【0070】各種パターンの転写が終了すると、第一の
レジストパターンが形成された基板を反応性イオンエッ
チング装置に入れて、Crを第一のレジストパターンに
応じてエッチングし、Crエッチングの後基板W上に設
けられたレジストを除去する。以上の操作によってCr
膜にレジストパターンが転写されたことになる。続い
て、このCrパターンをマスクと、空気面に接した第一
の透明層「1」をエッチングする。エッチング終了後、
マスクであるCrを除去し、純水リンスと乾燥工程を経
て完成する。以上の工程により、一部第一のエッチング
ストッパ層「A」が露出した状態で、第一の透明層パタ
ーン「1a」が形成される(図11(b)参照)。
【0071】このように、形成された第一の透明層パタ
ーン「1a」の上部のみにAl23膜を蒸着し、第二の
エッチングストッパ層「B」を形成する(図11
(c))。これは、例えば露出した第一のストッパ層
「A」上にはレジストを塗布しておき、このレジストご
とその上のAl23を除去するなどの方法によって第一
の透明層パターン「1a」上部のみに第二のエッチング
ストッパ層「B」を形成する。この時点で、2段階層構
造のパターンが形成されている。
【0072】さらに、図1(a)に示した場合と同様の
手法により、露出している第一のストッパ層「A」と、
第二のストッパ層「B」との表面上に、第二の透明層
「2」を形成する(図11(d)参照)。更に連続して
第二の透明層「2」上に電子ビーム蒸着法でCr膜を5
0nmで作製し、このCr膜上にレジストをスピンコー
ティング塗布し、加熱乾燥処理を施し、厚さ0.5μm
程度のレジスト層を形成する。続いて、形成するパター
ンの形状に応じて8段階層構造のうちの4段構造に対応
するパターンの施されているレチクルを使用して、第二
の透明層「2」上のレジストを露光する処理が行われ
る。かかる場合には、図11(c)に示した基板W上に
既に形成されているパターンと露光処理によって転写が
行われる像との位置合わせの際に、図4中のステップS
32の処理が行われる。そして、露光したレジストを現
像することにより第二のレジストパターンを作製する。
【0073】この第二のレジストパターンをマスクとし
て、第二の透明層「2」上のCr膜をエッチングするこ
とによってパターンを転写した後、第二のレジストパタ
ーンを取り除いた。次に、このCrパターンをマスクと
して、第一の透明層「1」のエッチング工程と同様の条
件で、第二の透明層「2」の反応性イオンエッチングを
行ない、第二の透明層パターン2aを形成する(図11
(e)参照)。
【0074】次に、第二の透明層パターン2a上部のみ
に、Al23膜を蒸着し、第三のエッチングストッパ層
Cを形成する(図11(f)参照)。この時点で、4段
階層構造のパターンが形成されている。さらに、上記の
4段階層構造を形成するまでと同様の工程を繰返して8
段階層構造のパターンを形成する。つまり、露出してい
る第一のストッパ層「A」、第二のストッパ層「B」、
及び第三のストッパ層Cの表面上全面に第三の透過層3
を形成した(図11(g)参照)た。これら第三の透過
層3上にCr膜、レジスト層を形成した後、8段階層構
造の回折パターンに対応するレチクルパターンを用い
て、パターンの像をレジスト、更にCr膜に順次転写す
る。この場合にも図11(c)に示した基板W上に既に
形成されているパターンと露光処理によって転写が行わ
れる像との位置合わせの際に、図4中のステップS32
の処理が行われる。これによって形成されたCrパター
ンをマスクとして第三の透明層3に反応性イオンエッチ
ングを行ない、第三の透明層パターン3aを形成する
(図11(h)参照)。以上の工程を経ることにより、
最終的に図11(i)に示すフレネル・ゾーン・プレー
トが形成される。尚、以上説明した光学素子の製造方法
においては、光透過性基板、透明層、エッチングストッ
パ層、また反射防止膜は、用いた光源の波長が、63
2.8nmであることから選択されたものであり、これ
らの各層(膜)に用いる材質や特性は、使用する光の波
長に応じてそれぞれ各層の作用を発揮し得るものを適宜
選択してやれば良い。
【0075】以上、本発明の一実施形態による光学素子
の製造方法及び露光装置について説明したが、本発明は
上記実施形態に制限されず、本発明の範囲内で自由に設
計の変更が可能である。例えば、上記実施形態において
は、FIA方式のアライメントセンサ18を用いて撮像
したアライメントマークAM1〜AM4の画像信号に対
して画像処理を施してアライメントマークAM1〜AM
4の位置情報を計測する場合を例に挙げて説明したがこ
れに限られず、LSA方式のアライメントセンサ及びL
IA方式のアライメントセンサについても本発明を適用
することができる。
【0076】尚、前述した本発明の一実施形態による露
光装置(図1)は、基板Wを精度よく高速に位置制御す
ることができ、スループットを向上しつつ高い露光精度
で露光が可能となるように、照明光学系1、レチクルホ
ルダ3、レチクル駆動系2、及びレーザ干渉計7を含む
マスクアライメント系、回転ステージ8、XYステージ
11、移動鏡12X,12Y、及びレーザ干渉計13、
及びステージ駆動系14を含むウェハアライメント系、
投影光学系PL等の図1に示された各要素が電気的、機
械的、又は光学的に連結して組み上げられた後、総合調
整(電気調整、動作確認等)をすることにより製造され
る。尚、露光装置の製造は、温度及びクリーン度等が管
理されたクリーンルームで行うことが望ましい。
【0077】投影光学系PLは縮小系のみならず等倍系
及び拡大系のいずれでも良い。更に、投影光学系PLは
屈折系のみならず反射系及び反射屈折系のいずれでもよ
い。また、露光用照明光ILは遠紫外光又は真空紫外光
などに限られるものではなく、軟X線領域(波長5〜5
0nm程度)のEUV光、又は硬X線を用いてもよい
し、あるいは電子線やイオンビームなどの荷電粒子線な
どを用いてもよい。投影光学系PLとしては、エキシマ
レーザなどの遠紫外線を用いる場合は硝材として石英や
蛍石などの遠紫外線を透過する材料を用い、F2レーザ
やX線を用いる場合は反射屈折系または屈折系の光学系
にし(レチクルも反射型タイプのものを用いる)、ま
た、電子線を用いる場合には光学系として電子レンズお
よび偏向器からなる電子光学系を用いればいい。なお、
電子線が通過する光路は真空状態にすることはいうまで
もない。
【0078】ウェハホルダをステージ上に載置する場
合、ステージとしてリニアモータ(USP5、623,853又はU
SP5、528、118参照)を用いる場合は、エアベアリング
を用いたエア浮上型およびローレンツ力またはリアクタ
ンス力を用いた磁気浮上型のどちらを用いてもいい。ま
た、ステージは、ガイドに沿って移動するタイプでもい
いし、ガイドを設けないガイドレスタイプでもいい。ス
テージの駆動装置としては、2次元に磁石を配置した磁
石ユニットと、2次元にコイルを配置した電機子ユニッ
トとを対向させ電磁力によりステージを駆動する平面モ
−タを用いてもいい。この場合、磁石ユニットと電機子
ユニットとのいずれか一方をステージに接続し、磁石ユ
ニットと電機子ユニットとの他方をステージの移動面側
に設ければよい。
【0079】ウェハステージの移動により発生する反力
は、特開平8−166475号公報(USP5、528、118)
に記載されているように、フレーム部材を用いて機械的
に床(大地)に逃がしてもいい。マスクステージの移動
により発生する反力は、特開平8−330224号公報
(US S/N 08/416,558)に記載されているように、フレ
ーム部材を用いて機械的に床(大地)に逃がしてもよ
い。
【0080】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば、ステージを回転させたときの感光基板の中心位置の
移動に合わせて感光基板に対するパターンの像の相対位
置を変化させつつ転写するようにしている。よって、感
光基板の中心位置がステージの回転中心からずれて配置
されている場合であっても、感光基板の中心を中心とす
る同心円状のパターンを感光基板上に形成する場合や、
感光基板上に既に形成されている同心円状のパターンに
合わせて像を転写して同心円状のパターンを形成する場
合にも、ステージの回転中心に対して基板の中心位置を
高精度に位置合わせすることなく感光基板の中心を中心
とした形状のパターンを形成することができるという効
果がある。また、本発明によれば、感光基板の位置情報
を計測するためのマークを感光基板上に形成し、このマ
ークの位置情報からステージの回転中心に対する感光基
板の中心位置のずれ量を算出しており、感光基板の位置
情報を計測するための特殊な装置を必要とせず、従来の
装置を用いて容易に計測することができるという効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態による光学素子の製造方
法において用いられる本発明の一実施形態による露光装
置の概略構成を示す斜視図である。
【図2】 基準マーク部材16とレチクルRとの位置合
わせを行う様子を示す図である。
【図3】 本発明の一実施形態による露光装置を用いて
光学素子を製造する方法を示すフローチャートである。
【図4】 本発明の一実施形態による露光装置を用いて
光学素子を製造する方法を示すフローチャートである。
【図5】 基板Wを回転ステージ8に対して基板Wの位
置決めを行う様子を示す図である。
【図6】 ステップS22までの処理が終了した基板W
を示す図である。
【図7】 基板Wが回転ステージ8に対して偏心して載
置された状態を示す上面図である。
【図8】 基板Wの回転角度とアライメントマークAM
1〜AM4の位置情報との関係の一例を示す図である。
【図9】 回転ステージ8の回転中心C1に対する基板
Wのパターン中心C2のずれ量を計測する処理手順を説
明するための図である。
【図10】 レチクルホルダ3の動かし方を説明する図
である。
【図11】 フレネル・ゾーン・プレート製造方法を説
明するための断面図である。
【図12】 ゾーンプレートの一例を示す図である。
【図13】 階段状の周期構造の形成方法を説明するた
めの図である。
【符号の説明】
2 レチクル駆動系(移動手段) 8 回転ステージ(ステージ) 11 XYステージ(移動手段) 14 ステージ駆動系(移動手段) 15 主制御系(ずれ量算出手段、
移動手段、制御手段) 18 アライメントセンサ(位置情
報計測装置) 19 結像特性制御装置(移動手
段) R レチクル(マスク) W 基板(感光基板) C1 回転中心 C2 パターン中心(中心位置) P1,P2,P3 パターン P4 パターン(マークのパター
ン) Im1,Im2,Im3 像(パターンの像) AM1〜AM4 アライメントマーク(マー
ク)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マスクに形成されたパターンの像を、回
    転するステージ上に載置された感光基板の転写面に転写
    し、所定の処理を行って製造される光学素子の製造方法
    であって、 前記ステージの回転中心に対する前記感光基板の中心位
    置のずれ量を算出し、当該ずれ量に応じて前記感光基板
    と前記マスクに形成されたパターンの像との相対位置を
    変化させつつ前記パターンの像を前記感光基板の転写面
    に転写することを特徴とする光学素子の製造方法。
  2. 【請求項2】 マスクに形成されたパターンの像を、回
    転するステージ上に載置された感光基板の転写面に転写
    し、所定の処理を行って製造される光学素子の製造方法
    であって、 前記感光基板の転写面に前記感光基板の位置情報を計測
    するためのマークの像を転写する工程と、 前記マークの像が転写された感光基板に対して所定の処
    理を行って形成されたマークの位置情報を計測する工程
    と、 計測された前記位置情報から、前記ステージの回転中心
    に対する前記感光基板の中心位置のずれ量を算出する工
    程と、 算出された前記ずれ量に応じて、前記感光基板に対する
    前記マスクの位置を変化させつつ前記マスクに形成され
    たパターンの像を前記感光基板の転写面に転写する工程
    とを有することを特徴とする光学素子の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記所定の処理は、現像処理及びエッチ
    ング処理であることを特徴とする請求項1又は請求項2
    記載の光学素子の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記マスクに形成されたパターンは、回
    折パターンの一部であることを特徴とする請求項3記載
    の光学素子の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記マークの像は、少なくとも前記感光
    基板の転写面上の異なる3点に形成されることを特徴と
    する請求項2記載の光学素子の製造方法。
  6. 【請求項6】 マスクに形成されたパターンの像を、回
    転するステージ上に載置された感光基板の転写面に転写
    する露光装置において、 前記ステージの回転中心に対する前記感光基板の中心位
    置のずれ量を算出するずれ量算出手段と、 前記ずれ量算出手段の算出結果に応じて前記感光基板と
    前記マスクに形成されたパターンの像との相対位置を変
    化させる移動手段とを具備することを特徴とする露光装
    置。
  7. 【請求項7】 前記感光基板の転写面に形成されたマー
    クの位置情報を計測する位置情報計測装置を備え、 前記ずれ量算出手段は、前記位置情報計測装置の計測結
    果に基づいて前記ずれ量を算出することを特徴とする請
    求項6記載の露光装置。
  8. 【請求項8】 前記マスクには前記マークのパターンが
    形成され、 前記ステージ及び移動手段を制御して前記マークのパタ
    ーンの像を前記基板の転写面に転写する制御手段を具備
    することを特徴とする請求項7記載の露光装置。
  9. 【請求項9】 前記制御手段は、前記マークのパターン
    の像を、少なくとも前記感光基板の転写面上の異なる3
    点に形成することを特徴とする請求項7記載の露光装
    置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006047721A (ja) * 2004-08-05 2006-02-16 Dainippon Printing Co Ltd 画像形成方法、及び画像形成装置
KR100677994B1 (ko) 2005-12-27 2007-02-02 동부일렉트로닉스 주식회사 노광장비의 웨이퍼스테이지 센터핀
WO2007108244A1 (ja) * 2006-03-17 2007-09-27 Sharp Kabushiki Kaisha 表示パネル、これに貼り付ける偏光板、およびこれらを用いた表示装置

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