JPH11149223A - 電子写真装置 - Google Patents

電子写真装置

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JPH11149223A
JPH11149223A JP9316729A JP31672997A JPH11149223A JP H11149223 A JPH11149223 A JP H11149223A JP 9316729 A JP9316729 A JP 9316729A JP 31672997 A JP31672997 A JP 31672997A JP H11149223 A JPH11149223 A JP H11149223A
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JP
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intermediate transfer
transfer material
image
transfer belt
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JP9316729A
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English (en)
Inventor
Hideyuki Yano
秀幸 矢野
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Original Assignee
Canon Inc
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)
  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ユーザーメンテナンス性及びジャム処理性の
向上と画像不良の発生防止を図ることができる電子写真
装置を提供すること。 【構成】 トナー像を形成するための中間転写ドラム
(像担持体)7と、該中間転写ドラム7から転写材へト
ナー像を転写するとともに転写材を搬送するための転写
ベルト10と、該転写ベルト10上の転写材に対して除
電を行うための除電帯電器13を有する電子写真装置に
おいて、前記除電帯電器13と中間転写ドラム7を一体
の中間転写体ユニット14として本体から取り外し交換
可能に構成する。本発明によれば、除電帯電器13と中
間転写ドラム7とを一体の中間転写体ユニット14とし
て本体から取り外し交換可能に構成したため、ユーザー
は交換時期に両者を一体として簡単に交換することがで
き、転写材がジャムで滞留した場合には中間転写体ユニ
ット14を本体から引き出してジャム処理でき、ユーザ
ーメンテナンス性とジャム処理性が高められる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、像担持体と転写ベ
ルト及び除電帯電器を備える電子写真装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、情報化社会の発展に伴って文書や
画像をカラーで出力するニーズが広がっており、各種方
式のプリンタが発売されている。カラー画像形成方式と
して昇華型、熱転写型、インクジェット方式等を採用す
る画像形成装置が用いられているが、高速で画像形成を
行うためには電子写真装置が最も優れていると言われて
いる。
【0003】ところで、電子写真方式の中でも転写紙を
選ばないで画像形成を行うことができる中間転写方式、
特に固体ドラムを用いる中間転写ドラム方式は、中間転
写ドラムに転写材を巻付ける必要がないために封筒や厚
紙に対応することができ、汎用性が高く、且つ、転写材
の厚みによってカラーレジストレーションが変化するこ
とがないために高画質が得られる。
【0004】しかしながら、長尺の紙に対応できるよう
な画像を得るためには中間転写ドラムの径を大きくする
ことが必要であり、A3サイズの紙に対応するために必
要な中間ドラム外径は非常に大きくならざるを得ない。
このような外径の大きな中間転写ドラムから転写材を分
離するためには曲率分離は不可能であり、転写ベルト方
式によって強制的に転写材を引き剥す必要がある。
【0005】転写ベルト方式は、転写材を中間転写ドラ
ムよりも曲率が小さくて高抵抗のベルトと吸着させるこ
とによって引き剥し、中間転写体からのトナー像転写と
転写材分離及び搬送を同時に行うものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、転写ベ
ルトを用いて中間転写体から転写材を分離した場合、そ
の後に転写ベルトから転写材を分離する際に画像面での
問題が生じる。
【0007】即ち、転写材は転写時に電荷を受け取って
いるために帯電しており、これを転写ベルトから分離す
るときには剥離放電が生じる。そして、転写材上のトナ
ー像は剥離放電の衝撃によって乱され、放電マークが画
像上に現れる。これを防止するためには転写ベルト上の
転写材を除電する必要があり、転写ベルト上にコロナ帯
電器を対向させて転写材の除電を行うことが有効であ
る。
【0008】しかし、転写材の除電を行うためには転写
ベルトに接近させてコロナ帯電器を配置する必要があ
り、装置本体にコロナ帯電器を固定してしまうとジャム
処理時の転写材の除去の障害になる。
【0009】又、サービスマンによるメンテナンスが可
能な大型機では問題ないが、中間転写ドラムユニットや
転写ベルトをユーザーに交換させるような小型プリンタ
の場合には、帯電器を取り外してこれらのパーツを交換
する必要があったり、寿命に達した帯電器を交換する必
要があり、ユーザーメンテナンス性に劣るといった問題
も生じる。
【0010】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とする処は、ユーザーメンテナンス性及び
ジャム処理性の向上と画像不良の発生防止を図ることが
できる電子写真装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、トナー像を形成するための
像担持体と、該像担持体から転写材へトナー像を転写す
るとともに転写材を搬送するための転写ベルトと、該転
写ベルト上の転写材に対して除電を行うための除電帯電
器を有する電子写真装置において、前記除電帯電器と像
担持体を一体のユニットとして本体から取り外し交換可
能に構成したことを特徴とする。
【0012】請求項2記載の発明は、トナー像を形成す
るための像担持体と、該像担持体から転写材へトナー像
を転写するとともに転写材を搬送するための転写ベルト
と、該転写ベルト上の転写材に対して除電を行うための
除電帯電器を有する電子写真装置において、前記除電帯
電器と転写ベルトを一体のユニットとして本体から取り
外し交換可能に構成したことを特徴とする。
【0013】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の発明において、前記像担持体を中間転写体としたこ
とを特徴とする。
【0014】請求項4記載の発明は、請求項1又は2記
載の発明において、前記像担持体を感光体としたことを
特徴とする。
【0015】請求項5記載の発明は、請求項1又は2記
載の発明において、前記除電帯電器をコロナ帯電器とし
たことを特徴とする。
【0016】請求項6記載の発明は、請求項5記載の発
明において、前記除電帯電器をACコロナ帯電器とした
ことを特徴とする。
【0017】従って、請求項1〜6記載の発明によれ
ば、除電帯電器と像担持体又は転写ベルトとを一体のユ
ニットとして本体から取り外し交換可能に構成したた
め、ユーザーは交換時期に両者を一体として簡単に交換
することができ、転写材がジャムで滞留した場合にはユ
ニットを本体から引き出してジャム処理でき、ユーザー
メンテナンス性とジャム処理性が高められる。
【0018】又、請求項2記載の発明によれば、除電帯
電器と転写ベルトとを一体のユニットとして構成したた
め、除電帯電器のワイヤーと転写ベルトの表面との距離
を正確に所定値に設定することができ、過除電によるト
ナーの飛び散りや除電不足による剥離放電マークに起因
する画像不良の発生を防ぐことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0020】<実施の形態1>図1は本発明に係るフル
カラー電子写真プリンタ要部の断面図であり、本実施の
形態に係るフルカラー電子写真プリンタは、固体ドラム
方式の中間転写体7と、二次転写部材としての転写ベル
ト10と、転写ベルト10上の転写材の除電手段として
のACコロナ帯電器13を有しており、中間転写ドラム
7とACコロナ帯電器13を一体のユニット14として
これらを一括して交換可能に構成したことを特徴とす
る。
【0021】図1において、1は第1の像担持体として
の回転ドラム型の電子写真感光体(以下、感光ドラムと
称す)であり、その回転方向に沿って順に帯電部材とし
ての帯電ローラ2、露光装置を構成する赤外レーザダイ
オード3とポリゴンスキャナ4、現像装置5,6、第2
の像担持体としての中間転写ドラム7及びクリーニング
装置8が配置されている。又、中間転写ドラム7の周囲
には転写装置及び回収装置が配置されている。
【0022】ところで、前記感光ドラム1は直径64m
mの負帯電性のOPCドラムで構成されている。又、前
記帯電ローラ2は感光ドラム1の表面を均一に帯電する
ものであり、本実施の形態では−600VのDC成分に
ピーク間電圧2000Vで周波数1000Hzの正弦波
のAC成分を重畳したバイアスが帯電ローラ2に印加さ
れ、これによって感光ドラム1がどのような環境におい
ても約−600Vに帯電される。
【0023】露光装置は感光ドラム1の帯電面をレーザ
光で露光するものであって、本実施の形態では波長76
0nmの赤外レーザダイオード3とポリゴンスキャナ4
とを組み合わせてイメージ露光を行う。
【0024】又、前記現像装置5,6は感光ドラム1に
形成された静電潜像を可視画像化するものであり、具体
的には、固定式のブラック現像器5と回転式の色現像器
ユニット6である。
【0025】上記ブラック現像器5は磁性一成分トナー
を用いたジャンピング現像方式を採用する現像器であ
り、固定マグネットロールを内包する直径16mmの導
電性非磁性スリーブに粒径6μmのトナーを弾性ブレー
ドでコーティングし、スリーブに印加したDC成分−3
50Vにピーク間電圧Vppが1600Vで周波数200
0Hzの矩形波のAC成分を重畳した電圧によって感光
ドラム1との間でトナーをジャンピングさせて反転現像
するものである。
【0026】又、前記色現像器6は、各色現像器6Y,
6M,6Cを回転ロータリ6aに組み込み、必要なとき
に回転ロータリ6aを回転させることによって各色現像
器6Y,6M,6Cの何れかを感光ドラム1に当接させ
て現像を行うものである。具体的には、それぞれの色現
像器6Y,6M,6Cは、非磁性一成分トナーを用いた
ジャンピング現像方式によって現像を行う。尚、トナー
はワックスを含んだコア/シェル構造の粒径6μmの重
合トナーであり、このトナーは塗布ローラによって現像
スリーブにコートされ、弾性ブレードで層厚を規制され
て現像部に送られ、ブラック現像器5と同じバイアス条
件で現像される。
【0027】前記中間転写ドラム7の直径は186mm
であり、該中間転写ドラム7はフルカラー画像を形成す
るために感光ドラム1上のトナー画像を転写させるもの
であって、感光ドラム1上に形成されたイエロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック
(Bk)のトナー画像が該中間転写ドラム7上に重ね合
わせられることによってフルカラー画像が形成される。
【0028】ところで、中間転写ドラム7は、アルミニ
ウムドラム上に肉厚5mmの導電ゴム層を形成し、更に
導電ゴム層の上に抵抗層を10μmの厚さでコーティン
グすることによって構成される。尚、導電ゴム層はエピ
クロルヒドリンゴムとNBRゴムとを混合して体積低値
を1×106 Ωcmに調整したものであり、抵抗層は体
積抵抗値1×1012Ωcmのウレタン樹脂で構成されて
いる。そして、中間転写ドラム7全体の抵抗値は、長手
方向の長さ310mm、ニップ幅5mmで金属電極を当
接させ、1000Vの電圧を印加して測定すると、5×
106 Ωcmとなる。
【0029】前記クリーニング装置8は、一次転写後の
感光ドラム1に残留している転写残トナーを除去するも
のである。
【0030】又、前記転写装置は中間転写ドラム7上の
フルカラー画像を転写材に二次転写するものであって、
転写ローラ11と駆動ローラ12とに転写ベルト10を
巻き掛けて構成されている。そして、この転写装置は中
間転写ドラム7に対して接離可能に構成され、中間転写
ドラム7に転写材の搬送方向上流側の転写ローラ11が
転写ベルト10を介して当接するよう配設されている。
尚、駆動ローラ12は中間転写ドラム7の周速と転写ベ
ルト10の周速とが等しくなるようにユニットを駆動す
る。
【0031】更に、前記回収装置は、二次転写後に中間
転写ドラム7に残留している転写残トナーを再帯電して
これを一次転写部N1 から感光ドラム1に回収するもの
であり、回収ローラ9とこの回収ローラ9にバイアスを
印加する不図示の電源とを備えている。
【0032】而して、本実施の形態に係るプリンタは直
径186mmの中間転写ドラム7を有し、最大通紙サイ
ズA3、プロセススピード110mm/sec、イメー
ジ露光、反転現像方式のフルカラープリンタである。
【0033】ここで、フルカラー画像を形成するための
感光ドラム1上のトナー画像が中間転写ドラム7上に転
写される工程を一次転写と言い、中間転写ドラム7が4
回転することによってイエロー(Y),マゼンタ
(M),シアン(C)及びブラック(Bk)のそれぞれ
のトナーが重ねて一次転写されて中間転写ドラム7上に
フルカラー画像が形成される。
【0034】そして、中間転写ドラム7上のフルカラー
画像を転写材上に一括転写する工程を二次転写と言う。
尚、単色プリントの場合は一次転写を行った後、トナー
画像はそのまま中間転写ドラム7上を二次転写部N2
で搬送されて二次転写を受ける。
【0035】このようにして転写材上に二次転写された
トナー画像は、不図示の熱定着ローラユニットに搬送さ
れて定着された後、装置本体外に排出される。
【0036】ところで、二次転写時には不図示の給紙部
より転写材が供給され、離接可能な転写装置は中間転写
ドラム7に当接する。尚、二次転写バイアスは+20μ
Aで定電流制御されており、転写ベルト10から転写材
に電荷が供給されてトナー画像が転写材に移動する。
【0037】ここで、転写装置の転写ローラ11と駆動
ローラ12は共に直径14mmの芯金に体積低値を1×
105 Ωcmの導電ゴム層を被覆して直径20mmとし
たローラで構成されている。そして、転写ローラ11は
その芯金が不図示の給電バネを介して高圧電源に接続さ
れており、転写ベルト10に対して従動回転する。又、
駆動ローラ12は不図示の駆動機構からの駆動力によっ
て回転駆動される。
【0038】転写ベルト10は基層と表層とのシームレ
スの2層構成のゴムベルトであって、基層はカーボンを
分散させた体積低値が1×107 Ωcmに調整された厚
み300μmのウレタンゴムで構成されている。
【0039】ところで、表層は転写材を吸着する必要が
あり、又、小サイズの転写材が通紙された場合に非通紙
部に転写電流が過大に流れ込むことのを防ぐために高抵
抗である必要があり、更にトナーによって汚れにくいよ
うな材料を選択する必要がある。このような特性を満足
させるために、本実施の形態では表層の材料としてフッ
素系の樹脂塗料を用いた。具体的には、PVDF又はP
VDF若しくはPTGEと他のオレフィン系の樹脂とを
共重合させた樹脂を基層上に塗工したものを用いた。
【0040】而して、転写ベルト10は、円心成型法で
表層を60μmの厚みで成型し、架橋を行った後、基層
を厚み300μmで成型することによって得られた。
尚、本実施の形態で用いた転写ベルト10は、内径65
mmのシームレスベルトであり、5%伸長させて転写ロ
ーラ11と駆動ローラ12との間に張架されている。
【0041】一方、図1において、13は除電帯電器1
3であり、これはコロナ帯電方式のコロトロン帯電器で
あって、中間転写ドラム7と同じユニット(中間転写体
ユニット)14に配置され、その開口面は転写ベルト1
0に対向している。
【0042】上記除電帯電器13に印加されるバイアス
は周波数が500Hz、ピーク間電圧Vppが9.5kV
の正弦波のACバイアスであり、DC成分は重畳しな
い。又、この除電帯電器13にはワイヤー径60μmの
金メッキを施したタングステンワイヤーが張り渡されて
おり、ワイヤーから対向面である転写ベルト10までの
距離は29mmに設定されている。
【0043】そして、除電帯電器13は転写装置の接点
を介して本体の高圧電源と接続され、これに任意のタイ
ミングでバイアスを印加することができる。尚、本実施
の形態では、除電帯電器13の対向面を転写材が通過し
た時だけバイアスを印加して転写材の除電を行う構成と
した。
【0044】ところで、乾燥した環境下や一旦定着器を
通過した用紙が通紙される両面プリント時には、転写材
は水分を失って高抵抗化し、電荷を持ち易くなる。この
ような状態でプリントを行うと転写材は二次転写部で強
く帯電され、転写ベルト10との剥離時に放電が発生し
て放電マーク状の画像不良を発生させる。
【0045】しかし、除電帯電器13を上記の条件下で
動作させると転写材は除電され、放電マーク状の画像不
良の発生を防ぐことができるようになる。
【0046】中間転写体ユニット14は、中間転写ドラ
ム7が寿命に達した時点でユーザーが簡単に交換できる
ように本体に対して着脱可能に構成されている。又、転
写材が転写ベルト10の近辺でジャムで滞留した場合に
は、中間転写体ユニット14を本体から引き出してジャ
ム処理が可能なように構成されている。
【0047】除電帯電器13を本体に取り付けると、ジ
ャム処理時に転写材が転写ベルト10と除電帯電器13
の間に存在してジャム処理の障害となるが、本実施の形
態のように除電帯電器13を中間転写ドラム7と一体化
した中間転写体ユニット14として構成すると、ジャム
処理時に中間転写体ユニット14を本体から引き出すと
除電帯電器13も一緒に転写ベルト10近傍から離間す
るため、ジャム処理の障害となることはなく、ユーザー
メンテナンス性が向上する。
【0048】又、除電帯電器13を本体に取り付けた場
合には、除電帯電器13の交換時期を明確にすることが
できず、交換するためにも除電帯電器13の取り外し等
の手間を要するが、除電帯電器13を中間転写ドラム7
と同じ中間転写体ユニット14に配置することによつて
同時に交換できるようになり、この意味でもユーザーメ
ンテナンス性が向上する。
【0049】以上述べたように、本実施の形態では、転
写材の除電帯電器13を中間転写ドラム7と同じ中間転
写体ユニット14に取り付けることによって、ジャム処
理性、ユーザーメンテナンス性を向上させることができ
るようになった。
【0050】<実施の形態2>次に、本発明の実施の形
態2を図2に基づいて説明する。尚、図2は本実施の形
態に係るフルカラー電子写真プリンタ要部の断面図であ
り、本図においては図1に示したと同一要素には同一符
号を付しており、以下、それらについての説明は省略す
る。
【0051】本実施の形態では、転写材の除電帯電器1
3を転写ベルトユニット15と一体に構成することを特
徴とする。
【0052】本実施の形態で用いたフルカラー方式の電
子写真プリンタの概略は実施の形態1で示したものと同
じである。本実施の形態では、転写材の除電帯電器13
を中間転写体ユニットではなく、転写ベルトユニット1
5と一体に構成することを特徴とする。
【0053】ACコロナ帯電器を用いて転写材の除電を
行う際、除電を行わないと剥離放電による放電マークが
発生して画像不良となってしまうが、除電が強過ぎると
逆にトナー飛び散りが発生する。
【0054】コロナ除電は転写ベルト10上の転写材に
対して行うものであるが、転写材上には画像のトナーが
転写されており、本実施の形態ではトナーは強くマイナ
スに帯電されている。除電を強くするとこのトナーのト
リボまで減少させてしまうために転写材に対する付着力
が減少し、搬送途中のショックや定着器上が熱せられて
発生する水蒸気によってトナーが飛び散ってしまう。こ
れを防止するためには、転写材のみを剥離放電が起きな
い程度に適当に除電することが必要である。
【0055】ACコロナ除電において除電性能に関与す
るパラメーターとしては、ワイヤーに印加するAC電
圧、波形等があるが、最も大きく影響するのが対向面と
ワイヤーとの距離である。
【0056】実際に転写材を除電するためのAC電界
は、印加したAC電圧を帯電器のワイヤーとシールド間
の距離によって決定される静電容量C1と帯電器のワイ
ヤーと対向面の距離で決定される静電容量C2で分圧し
た値で決まる。
【0057】本実施の形態で用いた除電帯電器13で
は、ワイヤーとシールド面との距離は7.5mm、ワイ
ヤーと対向面の距離は29mmにそれぞれ設定されてい
る。このときのワイヤーと対向面に印加されるAC電界
をE0 を定数として便宜的に計算してE0 ×7.5/
(7.5+29)とすると、ワイヤーと対向面の距離が
2mm変化して31mmになるとAC電界強度は同様に
0 ×7.5/(7.5+31)となり、AC電界強度
はそれぞれの比である94.8%にまで低下してしま
う。
【0058】この例からも分かるように、ワイヤーと対
向面の距離を正確に決定することによって放電マークと
トナー飛び散りの双方に起因する画像不良の発生を同時
に防ぐことができる。
【0059】しかしながら、実施の形態1のように除電
帯電器13を中間転写ドラム7と一体の中間転写体ユニ
ット14としてしまうと、転写ベルト10との距離は一
義的に決定されたないため、ワイヤーと対向面である転
写ベルト10との距離は或る程度の誤差を含んだ値とな
る。
【0060】これに対して、本実施の形態のように除電
帯電器13を転写ベルト10と一体に転写ベルトユニッ
ト15としてユニット化することによってワイヤーと転
写ベルト10との距離は一義的に決定されるため、前記
問題の発生を防ぐことができる。
【0061】具体的には、本実施の形態では、転写ベル
ト10、駆動ローラ12、転写ローラ11及び除電帯電
器13を図2に示すように一体の転写ベルトユニット1
5とし、この転写ベルトユニット15と本体の接点を介
して転写ベルト10と除電帯電器13にバイアスを印加
するような構成とした。
【0062】而して、本実施の形態によれば、除電帯電
器13のワイヤーと転写ベルト10の表面との距離を正
確に29mmに設定できるようになり、過除電によるト
ナーの飛び散りや除電不足による剥離放電マークに起因
する画像不良の発生を防ぐことができるようになった。
【0063】又、転写ベルト10と除電帯電器13を一
体の転写ベルトユニット15とすることによって転写ベ
ルト10の交換時に除電帯電器13も同時に交換するこ
とができるようになり、ユーザーメンテナンス性も向上
させることができるようになった。
【0064】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、請求項1
〜6記載の発明によれば、除電帯電器と像担持体又は転
写ベルトとを一体のユニットとして本体から取り外し交
換可能に構成したため、ユーザーは交換時期に両者を一
体として簡単に交換することができ、転写材がジャムで
滞留した場合にはユニットを本体から引き出してジャム
処理でき、ユーザーメンテナンス性とジャム処理性が高
められるという効果が得られる。
【0065】又、請求項2記載の発明によれば、除電帯
電器と転写ベルトとを一体のユニットとして構成したた
め、除電帯電器のワイヤーと転写ベルトの表面との距離
を正確に所定値に設定することができ、過除電によるト
ナーの飛び散りや除電不足による剥離放電マークに起因
する画像不良の発生を防ぐことができるという効果が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係るフルカラー電子写
真プリンタ要部の断面図である。
【図2】本発明の実施の形態2に係るフルカラー電子写
真プリンタ要部の断面図である。
【符号の説明】
1 感光ドラム(感光体:像担持体) 7 中間転写ドラム(中間転写体:像担持体) 10 転写ベルト 13 除電帯電器 14 中間転写体ユニット 15 転写ベルトユニット

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トナー像を形成するための像担持体と、
    該像担持体から転写材へトナー像を転写するとともに転
    写材を搬送するための転写ベルトと、該転写ベルト上の
    転写材に対して除電を行うための除電帯電器を有する電
    子写真装置において、 前記除電帯電器と像担持体を一体のユニットとして本体
    から取り外し交換可能に構成したことを特徴とする電子
    写真装置。
  2. 【請求項2】 トナー像を形成するための像担持体と、
    該像担持体から転写材へトナー像を転写するとともに転
    写材を搬送するための転写ベルトと、該転写ベルト上の
    転写材に対して除電を行うための除電帯電器を有する電
    子写真装置において、 前記除電帯電器と転写ベルトを一体のユニットとして本
    体から取り外し交換可能に構成したことを特徴とする電
    子写真装置。
  3. 【請求項3】 前記像担持体は、中間転写体であること
    を特徴とする請求項1又は2記載の電子写真装置。
  4. 【請求項4】 前記像担持体は、感光体であることを特
    徴とする請求項1又は2記載の電子写真装置。
  5. 【請求項5】 前記除電帯電器は、コロナ帯電器である
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の電子写真装置。
  6. 【請求項6】 前記除電帯電器は、ACコロナ帯電器で
    あることを特徴とする請求項5記載の電子写真装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013152360A (ja) * 2012-01-25 2013-08-08 Brother Ind Ltd 画像形成装置
JP2016221830A (ja) * 2015-05-29 2016-12-28 株式会社沖データ 画像形成装置、装置設定方法及び装置設定プログラム

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