JPH11148467A - スクロール圧縮機 - Google Patents

スクロール圧縮機

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JPH11148467A
JPH11148467A JP34843497A JP34843497A JPH11148467A JP H11148467 A JPH11148467 A JP H11148467A JP 34843497 A JP34843497 A JP 34843497A JP 34843497 A JP34843497 A JP 34843497A JP H11148467 A JPH11148467 A JP H11148467A
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shim
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幸裕 小島
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昭信 阿達
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スラスト荷重が均等に、確実に受けられるよ
うにすると共に、スクロールの直角度の精度が確実に、
容易に出せてラップ間の隙間、ラップ端面の隙間を均一
にすること。また、シムをケーシングの端面と箱体の押
え部との間に介在させたことで、簡単にスクロールのラ
ップ端面の隙間調整ができること。 【解決手段】 ケーシング3に固定スクロール1と、偏
心旋回する旋回スクロール2と、この旋回スクロールに
固定された自転防止のピンクランクの一側軸部を支持す
る旋回スクロール側ベアリング18と、ケーシングに固
定されピンクランクの他側軸部を支持するケーシング側
ベアリング6とを備え、ベアリング箱内に上記ベアリン
グ6を嵌合又は締結し、箱体4の一端側に内向きの鍔部
20と他端側に外向きの押さえ部21とを備え、ケーシ
ング3の端面と箱体4の押え部21との間にシム7を介
在させて蓋体9でケーシング3に締結した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】スクロール圧縮機、さらに詳
しくはスクロールのスラスト方向の荷重を均等に、かつ
確実に受けると共に、ラップ間隙間、ラップ端面隙間を
均一にし、又シムをケーシングの端面とベアリング箱の
外向きの押さえ部との間に介在させることでラップ端面
隙間の調整が簡単にできるようにしたスクロール圧縮機
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のスクロール圧縮機とし
て、特許第2599626号公報、特許第256258
1号公報のように種々の発明、考案がなされている。そ
して、これらのスクロール圧縮機において、前者は自転
防止用クランクのベアリングに押圧用バネ板を設け、ベ
アリングの外輪を押し、ラップ端面の隙間を調節してい
る。後者は自転防止用クランク自身にねじ山を切り、固
定スクロール側のベアリングの内輪止めをダブルナット
機構にし、ナットの締付け調整により、ラップ端面の隙
間を調節している。したがって、上記のいずれのもの
も、3つの自転防止用クランクの締付けを均等にしなけ
れば、ラップ間、ラップ端面の隙間が均一にならない。
又、ベアリングの内外輪を押すことにより調整している
ので、3つのベアリングを均等に押さなければ、スラス
ト荷重をピンクランクのベアリングで確実に受けること
ができない。
【0003】又、特公平6−17673号公報のものの
ように、旋回スクロールに設けた可動レースと可動リン
グ、フロントエンドプレート側に設けた固定レースと固
定リング、及び可動リングと固定リングに設けた対応す
るポケットに保持されたボール素子で旋回スクロールの
スラスト軸受を兼ねた回転阻止を行い、固定レースの固
定リングに対する軸方向位置を調整可能とすると共に、
旋回スクロールと固定スクロールの噛み合い調整をフロ
ントエンドプレートとカップ状ケーシングとの間に挟む
シムの厚みを調整するものであるが、たしかに固定リン
グ、可動リング、ボール素子の歩留りの向上にはつなが
るものの、旋回スクロールに摺動面を設けているので高
速回転には適用しにくく、その構造も複雑である。そこ
で、旋回スクロールの自転を防止するピンクランクと、
この旋回スクロールに固定されたピンクランクの一側軸
部を支持する旋回スクロール側ベアリングと、ケーシン
グに固定されピンクランクの他側軸部を支持するケーシ
ング側ベアリングとを備えたスクロール圧縮機におい
て、ケーシングの軸線方向に対して摺動可能に構成する
ベアリング箱を設け、このベアリング箱内にケーシング
側ベアリングをがたつきがないように嵌合又は締結する
と共に、前記ケーシング側ベアリングの内輪にピンクラ
ンクの他側軸部をがたつきがないように嵌合又は締結
し、前記ベアリング箱をケーシングの軸線方向に対して
位置決め可能にすることによってスラスト荷重が確実に
受けられると共に、スクロールの直角度の精度が確実
に、かつ容易に出せてラップ間、ラップ端面の隙間を適
確に出せるので、性能にバラツキがなく、かつ組立ても
容易であり、又シムをケーシングの端面とベアリング箱
の外向きの押さえ部との間に介在させることで、ラップ
端面隙間を容易に調整でき、かつ、スクロールの高速回
転にも適用できることを知見し得たものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、第1に、スラ
スト荷重が均等に、かつ確実に受けられるようにすると
共に、スクロールの直角度の精度が確実に、かつ容易に
出せてラップ間、ラップ端面の隙間を均一にして、圧縮
効率を向上できるスクロール圧縮機を提供すること。第
2と第3に、第1の課題に加えて、ケーシングの端面に
穴を穿設しベアリング箱を嵌合させることにより、前記
ベアリング箱の取付けが簡単に確実にでき、又、ベアリ
ングを複列アンギュラベアリングにすることで、スクロ
ールの高速回転を可能にできると共に揺動回転時のフレ
ッティング等を防止し、前記ベアリング箱の摺動に合わ
せてピンクランク及び旋回スクロールが移動可能なスク
ロール圧縮機を提供すること。第4に、第1乃至第3の
いずれかの課題に加え、ベアリング箱を、該箱の軸方向
一端側に内向きの鍔部と他端側に外向きの押さえ部と、
軸線方向の他端側でベアリングの外輪と当接する蓋とで
構成し、ケーシングの端面と上記箱体の外向きの押さえ
部との間にシムを介在させ、箱体と蓋体とをケーシング
に締結させたことで、ベアリング箱の取付けがより簡単
により確実にでき、ケーシングの端面の精度を出すだけ
でよく、又ベアリング箱の直角度も出ているのと、位置
決めされたベアリングとでスラスト方向荷重をより確実
に受けることができ、かつ位置決めされたベアリングな
ので、3つの自転防止用クランクの締付けが均等にで
き、ラップ間、ラップ端面の隙間が誰にでも簡単に、早
く、確実に均一にできるスクロール圧縮機を提供するこ
と。第5と第6に、第4の課題に加えて、箱体の押さえ
部と蓋体とシムとをケーシングに共締めしたり、又この
シムを分割可能にしたことで、より簡単にスクロールの
ラップ端面の隙間調整ができ、又締付けを緩めることに
よりベアリング箱をケーシングから外さなくても簡単に
シムの交換ができるスクロール圧縮機を提供すること。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、第1に、ケーシングに固定する固定スクロ
ールと、これに噛合して駆動軸の中心に対して偏心旋回
する旋回スクロールと、旋回スクロールの自転を防止す
るピンクランクと、この旋回スクロールに固定されたピ
ンクランクの一側軸部を支持する旋回スクロール側ベア
リングと、ケーシングに固定されピンクランクの他側軸
部を支持するケーシング側ベアリングとを備えたスクロ
ール圧縮機において、前記ケーシングの軸線方向に対し
て摺動可能に構成するベアリング箱を設け、このベアリ
ング箱内にケーシング側ベアリングをがたつきがないよ
うに嵌合又は締結すると共に、前記ケーシング側ベアリ
ングの内輪にピンクランクの他側軸部をがたつきがない
ように嵌合又は締結し、前記ベアリング箱をケーシング
の軸線方向に対して位置決め可能に構成したことを特徴
とするスクロール圧縮機である。第2に、前記ケーシン
グの端面にベアリング箱の外形と一致する穴を穿設し、
この穴にベアリング箱を嵌合したことを特徴とする請求
項1に記載のスクロール圧縮機である。第3に、複列ア
ンギュラベアリングを前記ベアリング箱内に収納したこ
とを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のスクロー
ル圧縮機である。第4に、前記ベアリング箱は軸方向の
一端側に内向きの鍔部と軸方向の他端側に外向きの押さ
え部とを備えた箱体と、軸線方向の他端側で前記ベアリ
ングの外輪と当接する蓋体とで構成し、前記ケーシング
の端面と箱体の外向きの押さえ部との間にシムを介在
し、箱体と蓋体とをケーシングに締結したことを特徴と
する請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のスク
ロール圧縮機である。第5に、前記箱体の押さえ部と蓋
体とシムとをケーシングに共締めしたことを特徴とする
請求項4に記載のスクロール圧縮機である。第6に、前
記シムを分割可能に構成したことを特徴とする請求項5
に記載のスクロール圧縮機。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の横形スクロール圧
縮機について、図1乃至図4の実施例に基づいて説明す
る。図1に示すように、円盤状の基板10の一側に渦巻
形のラップ11を垂直に立設して固定スクロール1が形
成される。この固定スクロール1の基板10は一側を圧
縮機本体のケーシング3に対して略垂直にケーシング3
にボルト12等で固定されている。又、旋回スクロール
2の基板13の一側には固定スクロール1のラップ11
と噛合う渦巻形のラップ14が形成される。図1に示す
ように、基板13の他側には旋回スクロールと同一中心
の円筒状の軸受筒15が凸設され、該軸受筒15の外周
方向には、三個の軸受ボス16a〜16cが一角を頂点
とする略正三角形になるように凸設されると共に、前記
軸受筒15と各軸受ボス16a〜16cとは旋回スクロ
ール基板13上に一体的に形成されている。さらに、図
1、図2に示すように、前記軸受ボス16a〜16cに
は軸受筒15と平行にボス穴17を穿設し、該ボス穴1
7には、ピンクランク5の旋回スクロール側ベアリング
18を嵌入し、クランク軸部をシールする中央に円環状
のシール30´を備えた押さえ板9を軸受ボス16(a
〜c)にネジ29でねじ止めすることにより、旋回スク
ロール側ベアリング18の内外輪を押さえることで、ク
ランク軸と同じ偏心寸法eを有するピンクランク5の一
端を支承し、該ピンクランクの他端は好ましくはベアリ
ング箱の箱体4に穿設した軸受穴19に嵌入したケーシ
ング側ベアリング6によって支承されている。このよう
に、本発明のスクロール圧縮機はピンクランク5による
自転防止機構を備えている。この自転防止機構のビンク
ランク5の他端を支承したケーシング側ベアリング6を
収納したベアリング箱の箱体4は、ケーシングの軸線方
向に対して摺動可能に構成すると共に、好ましくは円筒
状で軸方向の一端側にケージング側ベアリング6の位置
決めと固定用の内向きの鍔20を有し、軸方向の他端側
にはケーシング3に固定するための外向きの押さえ部2
1を設けている。又、好ましくはケーシングの端面にベ
アリング箱の箱体4の外形と一致する穴42とするとよ
いし、ベアリングを複列アンギュラベアリングにするこ
とで、スクロールの高速回転を可能にできると共に揺動
回転時のフレッティング等を防止し、前記ベアリング箱
の摺動によってベアリング6の内輪と外輪とが外れない
ようにしてピンクランク5及び旋回スクロール2の移動
ができるようにした。
【0007】上記実施例ではケーシング3に固定される
ケーシング側ベアリング6を収納するベアリング箱の箱
体4をケーシング3に穴42を穿設しているが、図示し
ていないが、別体のフレームにケーシング側ベアリング
6を支持する支持部を形成して挾持させてもよい、又、
このケーシング側ベアリング6はベアリング箱の箱体4
の軸受穴19にがたつかないように嵌合し、ケーシング
側ベアリング6の外輪をベアリング箱の蓋体8でケーシ
ング3にボルト22で締結してもよい。さらに、前記ベ
アリング6にピンクランク5の他側軸部を嵌合し、ベア
リング6の内輪が軸方向に移動しないように、ピンクラ
ンク5の端面に押さえ板36をボルト37で締結する。
このときベアリング6の内輪とピンクランク5との嵌合
いは隙間ばめ又は中間ばめであるが、締まりばめとし
て、ピンクランク5の端面に締結する押さえ板36をな
くしてもよい。
【0008】そして、上記ケーシング側ベアリンダ6の
内輪の端面をピンクランク5の大径部5´又は大径部5
´の段付き部に当接させて位置決めすると共に、この大
径部5´部位で固定用の内向き鍔20にシール30を介
して上記一端を差し込んだベアリング箱の箱体4は、ケ
ーシング3に穿設された穴42とベアリング箱の箱体4
とにわずかな隙間がある程度であり、さらにケーシング
3とベアリング箱の箱体4の押さえ部21の間に円環状
等(任意の形状でよい)のシム7を介在させ、図3の一
部に仮想線で示したような任意の形状のベアリング箱の
蓋体8をケーシング3にボルト22止めすることによ
り、該蓋体8がケーシング側ベアリング6の外輪を押さ
えると共に、シム7とベアリング箱の箱体4の押さえ部
21とを固定することで、スラスト方向の荷重を確実に
受けることができる。箱体4の押さえ部21と蓋体8と
シム7とをケーシングに共締めにより簡単にスクロール
のラップ端面の隙間調整ができ、のぞき孔38から隙間
ゲージを挿入し、固定スクロール1の外周43と旋回ス
クロール2の外周44との隙間を測定し、このラップ端
面の隙間調整が基準寸法なら組立完了となるし、基準寸
法から外れていた場合にはボルト22を緩めてシム7を
外し、前記隙間寸法によって選定したシム7(計算上、
旋回スクロール2の外周と固定スクロール1の外周との
隙間が適正寸法となる厚さのシム)を箱体4の押さえ部
21とケーシング3の端面との間に挟み込み、ボルト2
2を締める。さらに、他の実施例として、図3に示すよ
うに、シム7を2分割に構成することで、ボルト22を
緩めてベアリング箱をケーシングから外さなくても各シ
ムを抜取れ、該シムの交換が誰にでも簡単に、早く、確
実にできる。なお、のぞき孔38には図示していない蓋
栓をすることにより、各ラップ間に潤滑油を供給する型
でも潤滑油が漏れでることはないし、該のぞき孔38は
それぞれのピンクランク5の近傍に設けてあると、より
正確な隙間の測定ができる。
【0009】このように、ベアリング箱の箱体4の押さ
え部21とケーシング3の端面23との間にシム7を挟
み込むことにより容易にベアリング箱の箱体4の直角度
を出すことができ、ピンクランク5を介して連結してい
る旋回スクロール2の直角度も出せ、かつ、ベアリング
箱4の直角度が出ているため旋回スクロール2のスラス
ト方向荷重を3ケ所のケーシング側ベアリング6で均等
にかつ確実に受けれると共に、固定スクロール1と旋回
スクロール2のラップ間隙間、ラップ端面隙間が均一に
なり、圧縮効率も向上する。又、旋回スクロール2の軸
受筒15にはベアリング24を嵌入し、クランク軸25
´の一端を支承している。そして、旋回スクロール2の
中心は、固定スクロール1の中心に対して偏心して噛み
合っている。したがって、旋回スクロール2の中心は固
定スクロール1の中心に対してクランク軸の偏心寸法
(e)を半径として公転している。なお、符号26は固
定スクロール1の背面側に設けた冷却フィンであり、符
号27は旋回スクロール2の背面側に設けた冷却フィン
であり、符号28はプーリ41の側面に付設したファン
であり、符号31はクランク軸25´に設けたバランス
ウェイトであり、符号32は吸込口、符号33は吐出
口、符号34、35は駆動軸25を支承するベアリング
であり、このベアリング34の外輪には押さえ板39を
当接し、ケーシング3にボルト40で締付けいる。
【0010】上述のように構成された本発明のスクロー
ル圧縮機の組立手順を説明する。 ベアリング箱内にケーシング側ベアリング又は複列
アンギュラベアリング6を収納する。 前記ベアリング6の内輪にピンクランク5の他側軸
部を嵌合し、ベアリング6の内輪が軸方向に移動しない
ように、ピンクランク5の端面に押さえ板36をボルト
で締結する。このときベアリング6の内輪とピンクラン
ク5との嵌合いは隙間ばめ又は中間ばめであるが、締ま
りばめとして、ピンクランク5の端面に締結する押さえ
板36をなくしてもよい。 ケーシング3の端面23に穿設した穴42にベアリ
ング箱の箱体4を嵌合する。 箱体4の押さえ部21とケーシング3の端面23と
の間に、基準寸法のシム7(計算上、旋回スクロール2
の外周44と固定スクロール1の外周43との隙間が適
正寸法となる厚さのシム)を挟み、ベアリング6の外輪
にベアリング箱の蓋体8を当接してケーシング3にボル
ト22で共締めする。 予め、旋回スクロール2の軸受ボス16(a〜c)
内にベアリング18を組み込み、ベアリング18の外輪
と押さえ板9を当接させて、この押さえ板9を軸受ボス
16にボルト29で締結する。(ピンクランク用3箇
所)又、旋回スクロール2の軸受筒15にベアリング2
4を嵌合する。 ケーシングにベアリング34、35を組み込み、駆
動軸25をケーシングの一側から他側に向かって前記ベ
アリング34、35の内輪に嵌入する。 ピンクランク5の一側軸部及び駆動軸25のクラン
ク軸25´に旋回スクロール2に固定したベアリング1
8、24の内輪を嵌合する。 旋回スクロール2と固定スクロール1とを噛み合わ
せ、固定スクロール1をケーシング3にボルト12で締
結する。 のぞき孔38から隙間ゲージを挿入し、固定スクロ
ール1の外周43と旋回スクロール2の外周44との隙
間を測定する。 このときのぞき孔38はそれぞれのピンクランク5の近
傍に設けてあると、より正確な隙間の測定ができる。 ▲10▼ 前記隙間寸法が基準寸法であれば組立完了で
あるが、基準寸法から外れていた場合にはボルト22を
緩めてシム7を外し、前記隙間寸法によって選定したシ
ム7を箱体4の押さえ部21とケーシング3の端面との
間に挟み込み、ボルト22を締める。又は、シム7は分
割可能に構成していることから、ボルト22を緩めてベ
アリング箱をケーシング3から外さなくてもシムの交換
ができる。
【0011】次ぎに、動作と主な作用について説明する
と、図示していないモータを回転させると、その回転は
駆動軸25からクランク軸25´を介して旋回スクロー
ル2に伝えられ、この旋回スクロール2はピンクランク
5に案内されつつ、固定スクロール1に対して相対的な
円運動を行い、吸込口32から吸込まれた気体は所定の
圧力まで圧縮されて中央の吐出口33から吐出される。
又、図4に示すように、固定スクロール1と旋回スクロ
ール2との各ラップ11、14間隙間(f)、ラップ1
1、14端面隙間(d)を均一にするには、ベアリング
箱の箱体4の押さえ部21とケーシングの端面23との
間にシム7を挟み込むことによりベアリング箱4の直角
度及びピンクランク5を介して連結されている旋回スク
ロール2の直角度を出せばよい。このようにすること
で、スラスト方向の荷重を3ケ所のケーシング側ベアリ
ング6で均等に、かつ確実に受けることができる、又固
定スクロール1と旋回スクロール2との各ラップ11、
14間隙間、ラップ11、14端面隙間が均一になるこ
とで圧縮効率も向上する。さらに、シムの厚さの変更に
より、ラップ11、14端面隙間を誰でも容易に調整す
ることができる。なお、上記実施例では空気圧縮機につ
いて説明したが、本発明は、冷凍機等の冷媒の圧縮等を
含む広い概念である。又、横型、縦型、オイルフリー
型、固定スクロールと旋回スクロールとの各ラップ間に
潤滑油を供給する型等のいずれにも適用できる。
【0012】
【発明の効果】第1に、スラスト荷重が均等に、かつ確
実に受けられるようにすると共に、スクロールの直角度
の精度が確実に、かつ容易に出せてラップ間の隙間を均
一にして、圧縮効率を向上でき、性能にバラッキがなく
なるスクロール圧縮機である。第2と第3に、第1の効
果に加えて、ケーシングの端面に穴を穿設しベアリング
箱を嵌合させることにより、前記ベアリング箱の取付け
が簡単に確実にでき、又、ベアリングを複列アンギュラ
ベアリングにすることで、スクロールの高速回転を可能
にできると共に揺動回転時のフレッティング等を防止
し、前記ベアリング箱の摺動に合わせてピンクランク及
び旋回スクロールが移動可能なスクロール圧縮機であ
る。第4に、第1乃至第3のいずれかの効果に加え、ベ
アリング箱を、該箱の軸方向一端側に内向きの鍔部と他
端側に外向きの押さえ部と、軸線方向の他端側でベアリ
ングの外輪と当接する蓋とで構成し、ケーシングの端面
と上記箱体の外向きの押さえ部との間にシムを介在さ
せ、箱体と蓋体とをケーシングに締結させたことで、ベ
アリング箱の取付けがより簡単により確実にでき、ケー
シングの端面の精度を出すだけでよく、又ベアリング箱
の直角度も出ているのと、位置決めされたベアリングと
でスラスト方向荷重をより確実に受けることができ、か
つ位置決めされたベアリングなので、3つの自転防止用
クランクの締付けが均等にでき、ラップ間、ラップ端面
の隙間が誰にでも簡単に、早く、確実に均一にできるス
クロール圧縮機である。第5と第6に、第4の効果に加
えて、箱体の押さえ部と蓋体とシムとをケーシングに共
締めしたり、又このシムを分割可能にしたことで、簡単
にスクロールのラップ端面の隙間調整ができ、又締付け
を緩めることによりベアリング箱をケーシングから外さ
なくても誰にでも簡単に、早く、しかも正確にシムの交
換ができるスクロール圧縮機である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスクロール圧縮機の断面側面図であ
る。
【図2】本発明の図1の要部Aの拡大図である。
【図3】本発明の図1のB−B線断面の要部正面図であ
る。
【図4】本発明のスクロール圧縮機のスクロールの隙間
の説明図である。
【符号の説明】
1 固定スクロール 2 旋回スクロール 3 ケーシング 4 ベアリング箱の箱体 5 ピンクランク 6 ケーシング側ベアリング(複列アン
ギュラベアリング) 7 シム 8 ベアリング箱の蓋体 9、36 押さえ板 10、13 基板 11、14 ラップ 12、22、29 ボルトやネジ 15 軸受筒 16(a〜c) 軸受ボス 17 ボス穴 18 旋回スクロール側ベアリング 19 軸受穴 20 鍔 21 押さえ部 23 端面 24、34、35 ベアリング 25 駆動軸 25´ クランク軸 26、27 フィン 28 ファン 30、30´ シール 31 バランスウェイト 32 吸込口 33 吐出口 37、40 ボルト 38 のぞき孔 41 プーリ 42 穴 43 固定スクロール外周 44 旋回スクロール外周 d ラップ11、14端面隙間 e クランク軸の偏心寸法 f ラップ11、14間隙間

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケーシングに固定する固定スクロールと、
    これに噛合して駆動軸の中心に対して偏心旋回する旋回
    スクロールと、旋回スクロールの自転を防止するピンク
    ランクと、この旋回スクロールに固定されたピンクラン
    クの一側軸部を支持する旋回スクロール側ベアリング
    と、ケーシングに固定されピンクランクの他側軸部を支
    持するケーシング側ベアリングとを備えたスクロール圧
    縮機において、 前記ケーシングの軸線方向に対して摺動可能に構成する
    ベアリング箱を設け、このベアリング箱内にケーシング
    側ベアリングをがたつきがないように嵌合又は締結する
    と共に、前記ケーシング側ベアリングの内輪にピンクラ
    ンクの他側軸部をがたつきがないように嵌合又は締結
    し、前記ベアリング箱をケーシングの軸線方向に対して
    位置決め可能に構成したことを特徴とするスクロール圧
    縮機。
  2. 【請求項2】前記ケーシングの端面にベアリング箱の外
    形と一致する穴を穿設し、この穴にベアリング箱を嵌合
    したことを特徴とする請求項1に記載のスクロール圧縮
    機。
  3. 【請求項3】複列アンギュラベアリングを前記ベアリン
    グ箱内に収納したことを特徴とする請求項1又は請求項
    2に記載のスクロール圧縮機。
  4. 【請求項4】前記ベアリング箱は軸方向の一端側に内向
    きの鍔部と軸方向の他端側に外向きの押さえ部とを備え
    た箱体と、軸線方向の他端側で前記ベアリングの外輪と
    当接する蓋体とで構成し、前記ケーシングの端面と箱体
    の外向きの押さえ部との間にシムを介在し、箱体と蓋体
    とをケーシングに締結したことを特徴とする請求項1乃
    至請求項3のいずれか1項に記載のスクロール圧縮機。
  5. 【請求項5】前記箱体の押さえ部と蓋体とシムとをケー
    シングに共締めしたことを特徴とする請求項4に記載の
    スクロール圧縮機。
  6. 【請求項6】前記シムを分割可能に構成したことを特徴
    とする請求項5に記載のスクロール圧縮機。
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CN100460628C (zh) * 2005-11-08 2009-02-11 阿耐斯特岩田株式会社 涡流机
EP1840377A3 (en) * 2006-03-28 2009-09-09 Anest Iwata Corporation Scroll fluid machine
JP2013053541A (ja) * 2011-09-02 2013-03-21 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 流体機械
CN108533488A (zh) * 2018-06-12 2018-09-14 江苏赫曦新能源有限公司 一种平衡式涡旋压气机

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