JPH11147289A - 防水シート - Google Patents
防水シートInfo
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- JPH11147289A JPH11147289A JP31488797A JP31488797A JPH11147289A JP H11147289 A JPH11147289 A JP H11147289A JP 31488797 A JP31488797 A JP 31488797A JP 31488797 A JP31488797 A JP 31488797A JP H11147289 A JPH11147289 A JP H11147289A
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- Japan
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- adhesive
- waterproof sheet
- sheet
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- ethylene
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 防水シートおよび下地の双方に有機溶剤系接
着剤を塗布する必要がなく、有機溶剤の便用量が低減さ
れ、揮散が少なく、人体に対する安全衛生面および環境
保護面をいちじるしく改良することができ、しかも従来
のものよりも下地に強固に接着させることができる防水
シートを提供すること。 【解決手段】 加硫ゴムシートの表面に接着強化層が設
けられた防水シートであって、前記接着強化層がエチレ
ン−酢酸ビニル共重合体、ゲル分を有しないカルボキシ
ル基含有ポリクロロプレンおよび粘着性付与剤を含有し
た接着剤から形成されたものであることを特徴とする防
水シート。
着剤を塗布する必要がなく、有機溶剤の便用量が低減さ
れ、揮散が少なく、人体に対する安全衛生面および環境
保護面をいちじるしく改良することができ、しかも従来
のものよりも下地に強固に接着させることができる防水
シートを提供すること。 【解決手段】 加硫ゴムシートの表面に接着強化層が設
けられた防水シートであって、前記接着強化層がエチレ
ン−酢酸ビニル共重合体、ゲル分を有しないカルボキシ
ル基含有ポリクロロプレンおよび粘着性付与剤を含有し
た接着剤から形成されたものであることを特徴とする防
水シート。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、防水シートに関す
る。さらに詳しくは、たとえばセメントを主成分とする
下地などに防水工事を施す際に好適に使用しうる防水シ
ートに関する。
る。さらに詳しくは、たとえばセメントを主成分とする
下地などに防水工事を施す際に好適に使用しうる防水シ
ートに関する。
【0002】
【従来の技術】コンクリート建造物などのセメント質の
下地の防水工法には、アスファルト防水工法、モルタル
防水工法、シート防水工法、塗膜防水工法などがある
が、これらのなかではシート防水工法は、その施工が簡
便であることから、近年いちじるしく普及している工法
である。
下地の防水工法には、アスファルト防水工法、モルタル
防水工法、シート防水工法、塗膜防水工法などがある
が、これらのなかではシート防水工法は、その施工が簡
便であることから、近年いちじるしく普及している工法
である。
【0003】前記シート防水工法において、防水シート
をセメント質の下地に接合する際には、接着剤や金具な
どが用いられているが、防水性能にすぐれる点から接着
剤が多用されている。
をセメント質の下地に接合する際には、接着剤や金具な
どが用いられているが、防水性能にすぐれる点から接着
剤が多用されている。
【0004】従来、前記接着剤として、主に溶剤系ポリ
クロロプレン接着剤が用いられており、通常、該溶剤系
ポリクロロプレン接着剤は、施工現場で防水シートとセ
メント質の下地との双方に直接塗布することにより、使
用に供されている。
クロロプレン接着剤が用いられており、通常、該溶剤系
ポリクロロプレン接着剤は、施工現場で防水シートとセ
メント質の下地との双方に直接塗布することにより、使
用に供されている。
【0005】しかしながら、前記溶剤系ポリクロロプレ
ン接着剤には、有機溶剤が用いられているため、施工時
に有機溶剤が揮散し、人体に対する安全衛生面、環境保
護面で好ましくない。したがって、防水シートを下地に
付着させる際には、できるかぎり有機溶剤の使用量を低
減させることが望ましい。
ン接着剤には、有機溶剤が用いられているため、施工時
に有機溶剤が揮散し、人体に対する安全衛生面、環境保
護面で好ましくない。したがって、防水シートを下地に
付着させる際には、できるかぎり有機溶剤の使用量を低
減させることが望ましい。
【0006】有機溶剤を用いない接着剤として、ゴムラ
テックスに水硬性無機質粉体および粘着賦与樹脂が配合
された水系の防水シート用接着剤が提案されている(特
開昭57−200468号公報)。
テックスに水硬性無機質粉体および粘着賦与樹脂が配合
された水系の防水シート用接着剤が提案されている(特
開昭57−200468号公報)。
【0007】しかしながら、前記防水シート用接着剤を
用いたばあい、防水シートと下地とを強固に接着させる
ことができず、剥離が発生しやすいという接着力の面で
問題がある。
用いたばあい、防水シートと下地とを強固に接着させる
ことができず、剥離が発生しやすいという接着力の面で
問題がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来技
術に鑑みてなされたものであり、従来の有機溶剤系接着
剤を用いたばあいのように、防水シートおよび下地の双
方に有機溶剤系接着剤を塗布する必要がなく、有機溶剤
の便用量が低減され、揮散が少なく、人体に対する安全
衛生面および環境保護面をいちじるしく改良することが
でき、しかも従来のものよりも下地に強固に接着させる
ことができる防水シートを提供することを目的とする。
術に鑑みてなされたものであり、従来の有機溶剤系接着
剤を用いたばあいのように、防水シートおよび下地の双
方に有機溶剤系接着剤を塗布する必要がなく、有機溶剤
の便用量が低減され、揮散が少なく、人体に対する安全
衛生面および環境保護面をいちじるしく改良することが
でき、しかも従来のものよりも下地に強固に接着させる
ことができる防水シートを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、加硫ゴムシー
トの表面に接着強化層が設けられた防水シートであっ
て、前記接着強化層がエチレン−酢酸ビニル共重合体、
ゲル分を有しないカルボキシル基含有ポリクロロプレン
および粘着性付与剤を含有した接着剤から形成されたも
のであることを特徴とする防水シートに関する。
トの表面に接着強化層が設けられた防水シートであっ
て、前記接着強化層がエチレン−酢酸ビニル共重合体、
ゲル分を有しないカルボキシル基含有ポリクロロプレン
および粘着性付与剤を含有した接着剤から形成されたも
のであることを特徴とする防水シートに関する。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の防水シートは、前記した
ように、加硫ゴムシートの表面に接着強化層が設けられ
たものであり、該接着強化層がエチレン−酢酸ビニル共
重合体、ゲル分を有しないカルボキシル基含有ポリクロ
ロプレンおよび粘着性付与剤を含有した接着剤から形成
されたものである。
ように、加硫ゴムシートの表面に接着強化層が設けられ
たものであり、該接着強化層がエチレン−酢酸ビニル共
重合体、ゲル分を有しないカルボキシル基含有ポリクロ
ロプレンおよび粘着性付与剤を含有した接着剤から形成
されたものである。
【0011】本発明の防水シートには、特定組成の接着
剤から形成された接着強化層が設けられているので、加
硫ゴムシートを直接、たとえばセメントを主成分とする
下地に接着させることができ、従来の防水シート用接着
剤を用いて接着させたときのように、加硫ゴムシートが
下地から容易に剥離するといった問題が解決される。ま
た、前記接着強化層は、加硫ゴムシートおよび下地との
接着性にすぐれるだけでなく、耐水性にもすぐれるの
で、本発明の防水シートは、屋内ばかりでなく、屋外で
も幅広く好適に使用することができる。さらに、前記接
着強化層を形成する接着剤は、従来のごとき有機溶剤系
のものではないので、本発明の防水シートは、人体に対
する安全衛生面および環境保護面でいちじるしい改良が
なされている。
剤から形成された接着強化層が設けられているので、加
硫ゴムシートを直接、たとえばセメントを主成分とする
下地に接着させることができ、従来の防水シート用接着
剤を用いて接着させたときのように、加硫ゴムシートが
下地から容易に剥離するといった問題が解決される。ま
た、前記接着強化層は、加硫ゴムシートおよび下地との
接着性にすぐれるだけでなく、耐水性にもすぐれるの
で、本発明の防水シートは、屋内ばかりでなく、屋外で
も幅広く好適に使用することができる。さらに、前記接
着強化層を形成する接着剤は、従来のごとき有機溶剤系
のものではないので、本発明の防水シートは、人体に対
する安全衛生面および環境保護面でいちじるしい改良が
なされている。
【0012】本発明に用いられる加硫ゴムシートとして
は、たとえばエチレン−プロピレン−ジエンゴム、ブチ
ルゴム、クロロプレンゴムや、これらの混合物からなる
加硫シートなどがあげられる。これらのなかでは、エチ
レン−プロピレン−ジエンゴムを主成分とした加硫シー
トが、耐候性および耐水性にすぐれているので好まし
い。なお、ここで主成分とは、ゴム成分中におけるその
成分の含有量が50重量%以上であることをいう。
は、たとえばエチレン−プロピレン−ジエンゴム、ブチ
ルゴム、クロロプレンゴムや、これらの混合物からなる
加硫シートなどがあげられる。これらのなかでは、エチ
レン−プロピレン−ジエンゴムを主成分とした加硫シー
トが、耐候性および耐水性にすぐれているので好まし
い。なお、ここで主成分とは、ゴム成分中におけるその
成分の含有量が50重量%以上であることをいう。
【0013】前記加硫ゴムシートの厚さにはとくに限定
がなく、目的、用途などに応じて適宜設定すればよい。
なお、該加硫ゴムシートの厚さがあまりにも大きいばあ
いには、取り扱いが不便になるので、防水シートとして
の用途を考慮すれば、3mm以下、なかんづく2mm以
下であることが好ましい。また、該加硫ゴムシートの厚
さがあまりにも小さいばあいには、取り扱い時や使用時
などに破損するおそれが生じる傾向があるので、0.5
mm以上、なかんづく1mm以上であることが好まし
い。
がなく、目的、用途などに応じて適宜設定すればよい。
なお、該加硫ゴムシートの厚さがあまりにも大きいばあ
いには、取り扱いが不便になるので、防水シートとして
の用途を考慮すれば、3mm以下、なかんづく2mm以
下であることが好ましい。また、該加硫ゴムシートの厚
さがあまりにも小さいばあいには、取り扱い時や使用時
などに破損するおそれが生じる傾向があるので、0.5
mm以上、なかんづく1mm以上であることが好まし
い。
【0014】本発明において、加硫ゴムシートの表面に
設けられる接着強化層は、接着剤から形成されたもので
あり、該接着剤は、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ゲ
ル分を有しないカルボキシル基含有ポリクロロプレンお
よび粘着性付与剤を含有したものである。
設けられる接着強化層は、接着剤から形成されたもので
あり、該接着剤は、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ゲ
ル分を有しないカルボキシル基含有ポリクロロプレンお
よび粘着性付与剤を含有したものである。
【0015】前記エチレン−酢酸ビニル共重合体は、後
述する粘着性付与剤を配合することによって粘度が上昇
するものであるので、通常、えられる防水シートの耐水
性を低下させる増粘剤が不要であるという利点を有す
る。
述する粘着性付与剤を配合することによって粘度が上昇
するものであるので、通常、えられる防水シートの耐水
性を低下させる増粘剤が不要であるという利点を有す
る。
【0016】エチレン−酢酸ビニル共重合体は、エチレ
ンと酢酸ビニルとのランダム共重合体であっても、ブロ
ック共重合体であってもよく、とくに限定がない。ま
た、該エチレン−酢酸ビニル共重合体は、ノニオン系で
あって、pHが4〜7程度のものであることが、安定性
の点で好ましい。さらに、該エチレン−酢酸ビニル共重
合体は、エチレンおよび酢酸ビニルのほかに、たとえば
アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロ
ピル、アクリル酸ブチルなどのアクリル酸エステル、マ
レイン酸、フマル酸、フタル酸、アクリル酸、メタクリ
ル酸などの不飽和カルボン酸、不飽和カルボン酸の誘導
体などのモノマーを全量の50重量%未満含有した共重
合成分を共重合させたものであってもよい。
ンと酢酸ビニルとのランダム共重合体であっても、ブロ
ック共重合体であってもよく、とくに限定がない。ま
た、該エチレン−酢酸ビニル共重合体は、ノニオン系で
あって、pHが4〜7程度のものであることが、安定性
の点で好ましい。さらに、該エチレン−酢酸ビニル共重
合体は、エチレンおよび酢酸ビニルのほかに、たとえば
アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロ
ピル、アクリル酸ブチルなどのアクリル酸エステル、マ
レイン酸、フマル酸、フタル酸、アクリル酸、メタクリ
ル酸などの不飽和カルボン酸、不飽和カルボン酸の誘導
体などのモノマーを全量の50重量%未満含有した共重
合成分を共重合させたものであってもよい。
【0017】また、前記エチレン−酢酸ビニル共重合体
のラテックスは、均一な皮膜の形成の点から、架橋成分
を含有しないことが好ましい。なお、かかるエチレン−
酢酸ビニル共重合体の形態にはとくに限定がなく、たと
えばエマルジョン、ディスパージョンなどであればよ
い。
のラテックスは、均一な皮膜の形成の点から、架橋成分
を含有しないことが好ましい。なお、かかるエチレン−
酢酸ビニル共重合体の形態にはとくに限定がなく、たと
えばエマルジョン、ディスパージョンなどであればよ
い。
【0018】前記ゲル分を有しないカルボキシル基含有
ポリクロロプレンのラテックスは、完全にラテックス粒
子が融着し、均一な皮膜を形成するものであり、耐水性
の低下の原因となる未融着ゲルラテックスがほとんど含
有されていない。したがって、ゲル分を有しないカルボ
キシル基含有ポリクロロプレンのラテックスを含有した
接着剤から形成された皮膜は、一般のゲル含有ポリクロ
ロプレンラテックスから形成された皮膜と比べて耐水性
が高く、含水時の強度低下が少ない。また、亜鉛華を添
加したばあいには、効果的に架橋反応が起こるので、そ
の機械的強度が一段と向上するといった利点がある。
ポリクロロプレンのラテックスは、完全にラテックス粒
子が融着し、均一な皮膜を形成するものであり、耐水性
の低下の原因となる未融着ゲルラテックスがほとんど含
有されていない。したがって、ゲル分を有しないカルボ
キシル基含有ポリクロロプレンのラテックスを含有した
接着剤から形成された皮膜は、一般のゲル含有ポリクロ
ロプレンラテックスから形成された皮膜と比べて耐水性
が高く、含水時の強度低下が少ない。また、亜鉛華を添
加したばあいには、効果的に架橋反応が起こるので、そ
の機械的強度が一段と向上するといった利点がある。
【0019】さらに、カルボキシル基含有ポリクロロプ
レンでは、そのカルボキシル基も架橋反応に寄与する。
すなわち、たとえばコンクリート、モルタルなどの下地
中に大量に存在するカルシウムイオン、マグネシウムイ
オンなどの二価の金属イオンによって金属架橋を形成し
うる。さらには、たとえばヒドラジン、エチレンジアミ
ンなどをはじめとする分子中にアミノ基を2個以上有す
る化合物やその誘導体などのポリアミン化合物またはこ
れに類した化合物を添加することにより、カルボキシル
基を積極的に架橋させてもよい。
レンでは、そのカルボキシル基も架橋反応に寄与する。
すなわち、たとえばコンクリート、モルタルなどの下地
中に大量に存在するカルシウムイオン、マグネシウムイ
オンなどの二価の金属イオンによって金属架橋を形成し
うる。さらには、たとえばヒドラジン、エチレンジアミ
ンなどをはじめとする分子中にアミノ基を2個以上有す
る化合物やその誘導体などのポリアミン化合物またはこ
れに類した化合物を添加することにより、カルボキシル
基を積極的に架橋させてもよい。
【0020】ゲル分を有しないゾルタイプのカルボキシ
ル基含有ポリクロロプレンは、通常分子量が低いことも
あり、とくに機械的強度が高い皮膜をえようとするばあ
いには、加硫させることが好ましいが、該ゲル分を有し
ないカルボキシル基含有ポリクロロプレンを含有した接
着剤から形成された皮膜は、致密であり、耐水性にすぐ
れるほか、前記加硫ゴムシートや下地などの被着体との
密着性にすぐれ、とくに耐水接着力はかなり大きい。
ル基含有ポリクロロプレンは、通常分子量が低いことも
あり、とくに機械的強度が高い皮膜をえようとするばあ
いには、加硫させることが好ましいが、該ゲル分を有し
ないカルボキシル基含有ポリクロロプレンを含有した接
着剤から形成された皮膜は、致密であり、耐水性にすぐ
れるほか、前記加硫ゴムシートや下地などの被着体との
密着性にすぐれ、とくに耐水接着力はかなり大きい。
【0021】前記ゲル分を有しないカルボキシル基含有
ポリクロロプレンの代表例としては、たとえばネオプレ
ンラテックス635、ネオプレンラテックス736、デ
ンカクロロプレンラテックスLP−30(以上、昭和電
工・デュポン(株)製)、スカイプレンGFL−820
(東ソー(株)製)などがあげられ、これらは単独でま
たは2種以上を混合して用いることができる。これらの
なかでは、結晶化が遅いタイプのものが、粘着性が高
く、とくに好適に用いられる。
ポリクロロプレンの代表例としては、たとえばネオプレ
ンラテックス635、ネオプレンラテックス736、デ
ンカクロロプレンラテックスLP−30(以上、昭和電
工・デュポン(株)製)、スカイプレンGFL−820
(東ソー(株)製)などがあげられ、これらは単独でま
たは2種以上を混合して用いることができる。これらの
なかでは、結晶化が遅いタイプのものが、粘着性が高
く、とくに好適に用いられる。
【0022】なお、ポリクロロプレンとは、2−クロロ
−1,3−ブタジエンの重合体、2−クロロ−1,3−
ブタジエンと2,3−ジクロロ−1,3−ブタジエンと
の共重合体またはこれらの混合物のことをいう。
−1,3−ブタジエンの重合体、2−クロロ−1,3−
ブタジエンと2,3−ジクロロ−1,3−ブタジエンと
の共重合体またはこれらの混合物のことをいう。
【0023】また、ゲル分を有しないカルボキシル基含
有ポリクロロプレンがラテックスであるばあい、含まれ
る樹脂固形分量は、乾燥時の水の蒸発に多大なエネルギ
ーを要しないようにするには、35重量%以上、好まし
くは40重量%以上であることが望ましく、また機械的
な刺激に対して不安定とならないようにするには、70
重量%以下、好ましくは60重量%以下であることが望
ましい。
有ポリクロロプレンがラテックスであるばあい、含まれ
る樹脂固形分量は、乾燥時の水の蒸発に多大なエネルギ
ーを要しないようにするには、35重量%以上、好まし
くは40重量%以上であることが望ましく、また機械的
な刺激に対して不安定とならないようにするには、70
重量%以下、好ましくは60重量%以下であることが望
ましい。
【0024】エチレン−酢酸ビニル共重合体とゲル分を
有しないカルボキシル基含有ポリクロロプレンとの割合
は、粘着性の確保という点から、エチレン−酢酸ビニル
共重合体の量が、両者の合計量の99重量%以下、好ま
しくは70重量%以下、すなわちゲル分を有しないカル
ボキシル基含有ポリクロロプレンの量が、両者の合計量
の1重量%以上、好ましくは30重量%以上となるよう
に調整することが望ましく、また接着力の確保という点
から、エチレン−酢酸ビニル共重合体の量が、両者の合
計量の1重量%以上、好ましくは30重量%以上、すな
わちゲル分を有しないカルボキシル基含有ポリクロロプ
レンの量が、両者の合計量の99重量%以下、好ましく
は70重量%以下となるように調整することが望まし
い。
有しないカルボキシル基含有ポリクロロプレンとの割合
は、粘着性の確保という点から、エチレン−酢酸ビニル
共重合体の量が、両者の合計量の99重量%以下、好ま
しくは70重量%以下、すなわちゲル分を有しないカル
ボキシル基含有ポリクロロプレンの量が、両者の合計量
の1重量%以上、好ましくは30重量%以上となるよう
に調整することが望ましく、また接着力の確保という点
から、エチレン−酢酸ビニル共重合体の量が、両者の合
計量の1重量%以上、好ましくは30重量%以上、すな
わちゲル分を有しないカルボキシル基含有ポリクロロプ
レンの量が、両者の合計量の99重量%以下、好ましく
は70重量%以下となるように調整することが望まし
い。
【0025】前記粘着性付与剤は、えられる接着剤の分
散安定性が向上し、しかも該接着剤から形成される接着
強化層が加硫ゴムシートのみならず、下地ともより強固
に接着するという点から、エチレン−酢酸ビニル共重合
体との相溶性を有し、たとえば80〜150℃程度と軟
化点が高いものが好ましい。
散安定性が向上し、しかも該接着剤から形成される接着
強化層が加硫ゴムシートのみならず、下地ともより強固
に接着するという点から、エチレン−酢酸ビニル共重合
体との相溶性を有し、たとえば80〜150℃程度と軟
化点が高いものが好ましい。
【0026】粘着性付与剤の代表例としては、たとえば
テルペン−フェノール樹脂、テルペン樹脂、クマロン樹
脂、脂肪族系炭化水素樹脂、芳香族系炭化水素樹脂、ガ
ムロジン、ウッドロジン、トール油ロジンなどのロジ
ン、水素添加ロジン、不均化ロジン、重合ロジンなどの
ロジン誘導体などがあげられ、これらは単独でまたは2
種以上を混合して用いることができる。これらのなかで
は、とくにエチレン−酢酸ビニル共重合体との相溶性に
すぐれるという点から、テルペン−フェノール樹脂が好
ましい。
テルペン−フェノール樹脂、テルペン樹脂、クマロン樹
脂、脂肪族系炭化水素樹脂、芳香族系炭化水素樹脂、ガ
ムロジン、ウッドロジン、トール油ロジンなどのロジ
ン、水素添加ロジン、不均化ロジン、重合ロジンなどの
ロジン誘導体などがあげられ、これらは単独でまたは2
種以上を混合して用いることができる。これらのなかで
は、とくにエチレン−酢酸ビニル共重合体との相溶性に
すぐれるという点から、テルペン−フェノール樹脂が好
ましい。
【0027】なお、かかる粘着性付与剤の形態にはとく
に限定がなく、たとえばエマルジョン、ディスパージョ
ンなどであればよい。
に限定がなく、たとえばエマルジョン、ディスパージョ
ンなどであればよい。
【0028】粘着性付与剤の配合量は、該粘着性付与剤
を用いたことによる接着剤の分散安定性の向上効果およ
び接着強化層の接着力の向上効果が充分に発現されるよ
うにするためには、エチレン−酢酸ビニル共重合体とゲ
ル分を有しないカルボキシル基含有ポリクロロプレンと
の合計100部(重量部、以下同様)に対して5部以
上、好ましくは10部以上であることが望ましく、また
形成される接着強化層の総合的な接着力、とくに耐水接
着力が低下しないようにするためには、該合計100部
に対して50部以下、好ましくは35部以下であること
が望ましい。
を用いたことによる接着剤の分散安定性の向上効果およ
び接着強化層の接着力の向上効果が充分に発現されるよ
うにするためには、エチレン−酢酸ビニル共重合体とゲ
ル分を有しないカルボキシル基含有ポリクロロプレンと
の合計100部(重量部、以下同様)に対して5部以
上、好ましくは10部以上であることが望ましく、また
形成される接着強化層の総合的な接着力、とくに耐水接
着力が低下しないようにするためには、該合計100部
に対して50部以下、好ましくは35部以下であること
が望ましい。
【0029】本発明に用いられる接着剤には、所望のコ
ーティング特性や接着に関する特性などを付与するため
に、一般にラテックスに用いられている配合剤をさらに
添加することができる。
ーティング特性や接着に関する特性などを付与するため
に、一般にラテックスに用いられている配合剤をさらに
添加することができる。
【0030】前記配合剤の代表例としては、たとえば亜
鉛華、イオウなどの加硫剤、加硫促進剤、老化防止剤、
軟化剤、カーボンブラックなどの着色剤、充填剤、分散
剤、乳化剤、安定化剤、増粘剤、イソシアネート化合物
などの架橋剤などがあげられるが、本発明はかかる例示
のみに限定されるものではない。前記配合剤のなかで
は、とくに、亜鉛華を用いたばあいには、より耐水性に
すぐれた接着強化層が形成されるので、本発明において
は、前記亜鉛華は、とくに好適に使用しうるものであ
る。
鉛華、イオウなどの加硫剤、加硫促進剤、老化防止剤、
軟化剤、カーボンブラックなどの着色剤、充填剤、分散
剤、乳化剤、安定化剤、増粘剤、イソシアネート化合物
などの架橋剤などがあげられるが、本発明はかかる例示
のみに限定されるものではない。前記配合剤のなかで
は、とくに、亜鉛華を用いたばあいには、より耐水性に
すぐれた接着強化層が形成されるので、本発明において
は、前記亜鉛華は、とくに好適に使用しうるものであ
る。
【0031】なお、これらの配合剤のなかで水に溶解し
ないものについては、たとえばボールミル、ホモジナイ
ザーなどを用いて粉砕し、水分散体としたり、界面活性
剤を用いて分散させたのちに用いることができる。
ないものについては、たとえばボールミル、ホモジナイ
ザーなどを用いて粉砕し、水分散体としたり、界面活性
剤を用いて分散させたのちに用いることができる。
【0032】前記配合剤の添加量は、かかる配合剤の種
類によって異なるので一概には決定することができず、
本発明の目的が阻害されない範囲内で適宜調整すること
が好ましい。
類によって異なるので一概には決定することができず、
本発明の目的が阻害されない範囲内で適宜調整すること
が好ましい。
【0033】接着剤を調製する方法にはとくに限定がな
く、たとえば適宜配合量を調整したエチレン−酢酸ビニ
ル共重合体、ゲル分を有しないカルボキシル基含有ポリ
クロロプレン、粘着性付与剤および必要に応じて各種配
合剤を撹拌混合するなどすればよい。なお、えられる接
着剤は、加硫ゴムシートの表面への塗布しやすさを考慮
すると、水分散体であることが好ましい。
く、たとえば適宜配合量を調整したエチレン−酢酸ビニ
ル共重合体、ゲル分を有しないカルボキシル基含有ポリ
クロロプレン、粘着性付与剤および必要に応じて各種配
合剤を撹拌混合するなどすればよい。なお、えられる接
着剤は、加硫ゴムシートの表面への塗布しやすさを考慮
すると、水分散体であることが好ましい。
【0034】前記接着剤を加硫ゴムシートの表面に塗布
する方法としては、一般に行なわれている、たとえばカ
ーテンフローコーター法、バーコーター法、ロールコー
ター法などがあげられるが、本発明はかかる例示のみに
限定されるものではない。
する方法としては、一般に行なわれている、たとえばカ
ーテンフローコーター法、バーコーター法、ロールコー
ター法などがあげられるが、本発明はかかる例示のみに
限定されるものではない。
【0035】前記接着剤を加硫ゴムシートの表面に塗布
したのち、乾燥させることにより、接着強化層が形成さ
れる。このばあい、形成される接着強化層の厚さがあま
りにも小さいばあいには、接着性が劣る傾向があり、ま
たあまりにも大きいばあいには、接着性が劣るとともに
均一な接着強化層を形成させることが困難となる傾向が
ある。したがって、前記接着強化層の厚さが、通常10
〜50μm程度、なかんづく20〜30μm程度となる
ように接着剤の塗布量を調整することが好ましい。な
お、ここで乾燥とは、形成された接着強化層から水分を
およそ93%以上除去することをいう。
したのち、乾燥させることにより、接着強化層が形成さ
れる。このばあい、形成される接着強化層の厚さがあま
りにも小さいばあいには、接着性が劣る傾向があり、ま
たあまりにも大きいばあいには、接着性が劣るとともに
均一な接着強化層を形成させることが困難となる傾向が
ある。したがって、前記接着強化層の厚さが、通常10
〜50μm程度、なかんづく20〜30μm程度となる
ように接着剤の塗布量を調整することが好ましい。な
お、ここで乾燥とは、形成された接着強化層から水分を
およそ93%以上除去することをいう。
【0036】加硫ゴムシートの表面に塗布された接着剤
を乾燥させる際には、その加熱温度は、通常ゲル分を有
しないカルボキシル基含有ポリクロロプレンがゲル化す
る温度であればよいが、あまりにも加熱温度が高いばあ
いには、接着剤および加硫ゴムシートが熱によって変性
し、接着力が劣るようになる傾向があるので、通常50
〜200℃程度であることが好ましい。
を乾燥させる際には、その加熱温度は、通常ゲル分を有
しないカルボキシル基含有ポリクロロプレンがゲル化す
る温度であればよいが、あまりにも加熱温度が高いばあ
いには、接着剤および加硫ゴムシートが熱によって変性
し、接着力が劣るようになる傾向があるので、通常50
〜200℃程度であることが好ましい。
【0037】かくしてえられる本発明の防水シートは、
たとえばセメントを主成分とする下地に強固に接着させ
ることができ、しかも接着強化層が耐熱性および耐水性
にすぐれたものであるので、屋内外の建造物などに好適
に使用しうるものである。
たとえばセメントを主成分とする下地に強固に接着させ
ることができ、しかも接着強化層が耐熱性および耐水性
にすぐれたものであるので、屋内外の建造物などに好適
に使用しうるものである。
【0038】本発明の防水シートを好適に適用しうる下
地の代表例としては、たとえばセメント、モルタル、コ
ンクリートをはじめ、スレートなどのような種々の素材
からなるセメントを主成分とする下地をあげることがで
きる。前記セメントを主成分とする下地を適用したもの
の代表例としては、たとえば建造物などがあげられる。
地の代表例としては、たとえばセメント、モルタル、コ
ンクリートをはじめ、スレートなどのような種々の素材
からなるセメントを主成分とする下地をあげることがで
きる。前記セメントを主成分とする下地を適用したもの
の代表例としては、たとえば建造物などがあげられる。
【0039】本発明の防水シートの下地への接着は、通
常施工現場にて行なうことができる。
常施工現場にて行なうことができる。
【0040】本発明の防水シートを下地に貼着させる際
には、下地に下地用接着剤を塗布し、該下地用接着剤に
含まれた溶剤を除去させ、該下地用接着剤にタックが生
じているあいだに防水シートを貼着すればよい。
には、下地に下地用接着剤を塗布し、該下地用接着剤に
含まれた溶剤を除去させ、該下地用接着剤にタックが生
じているあいだに防水シートを貼着すればよい。
【0041】前記下地用接着剤としては、たとえばB−
75、バンプライ80-N(以上、バンドー工材(株)
製、商品名)などのクロロプレンゴム溶剤系接着剤、ポ
リクロロプレンラテックス水系接着剤などのポリクロロ
プレンを主成分とする下地用接着剤などを好適に用いる
ことができる。
75、バンプライ80-N(以上、バンドー工材(株)
製、商品名)などのクロロプレンゴム溶剤系接着剤、ポ
リクロロプレンラテックス水系接着剤などのポリクロロ
プレンを主成分とする下地用接着剤などを好適に用いる
ことができる。
【0042】前記下地用接着剤には、加硫ゴムシートと
下地とをより強固に接着させるために、粘着性付与剤を
配合することが好ましい。かかる粘着性付与剤として
は、防水シートの接着強化層に用いられるものと同じも
のが例示される。とりわけ、該粘着性付与剤は、下地用
接着剤と防水シートの接着強化層との親和性を向上さ
せ、防水シートと下地との接着力をより強めるために、
該防水シートの接着強化層に用いられた粘着性付与剤と
同一または同種であることが好ましい。なお、ここでい
う同種とは、粘着性付与剤の種類が同じことを意味し、
たとえばそれらの分子量、軟化温度などは同一であって
も異なっていてもよく、とくに限定がない。
下地とをより強固に接着させるために、粘着性付与剤を
配合することが好ましい。かかる粘着性付与剤として
は、防水シートの接着強化層に用いられるものと同じも
のが例示される。とりわけ、該粘着性付与剤は、下地用
接着剤と防水シートの接着強化層との親和性を向上さ
せ、防水シートと下地との接着力をより強めるために、
該防水シートの接着強化層に用いられた粘着性付与剤と
同一または同種であることが好ましい。なお、ここでい
う同種とは、粘着性付与剤の種類が同じことを意味し、
たとえばそれらの分子量、軟化温度などは同一であって
も異なっていてもよく、とくに限定がない。
【0043】下地用接着剤に用いられる粘着性付与剤の
使用量は、該下地用接着剤を下地に塗布し、半乾燥また
は乾燥させたときに、該下地用接着剤がある程度のタッ
クを有するようにするために、樹脂固形分100部に対
して20〜80部、なかんづく25〜70部であること
が好ましい。
使用量は、該下地用接着剤を下地に塗布し、半乾燥また
は乾燥させたときに、該下地用接着剤がある程度のタッ
クを有するようにするために、樹脂固形分100部に対
して20〜80部、なかんづく25〜70部であること
が好ましい。
【0044】前記下地用接着剤の塗布量は、基材の種類
によって異なるので一概には決定することができない
が、通常300〜500g/m2程度であればよい。
によって異なるので一概には決定することができない
が、通常300〜500g/m2程度であればよい。
【0045】このように、本発明の防水シートを用いた
ばあいには、下地にのみ下地用接着剤を使用するだけで
よく、防水シートには下地用接着剤を使用しなくてもよ
い。したがって、溶剤系下地用接着剤を用いたばあいで
あっても、該溶剤系下地用接着剤の使用による溶剤量を
実質的に半減させることができるので、現場施工時にお
ける乾燥速度が従来とほぼ同じでありながら、人体に対
する影響、環境上の問題を大幅に改善させることができ
る。
ばあいには、下地にのみ下地用接着剤を使用するだけで
よく、防水シートには下地用接着剤を使用しなくてもよ
い。したがって、溶剤系下地用接着剤を用いたばあいで
あっても、該溶剤系下地用接着剤の使用による溶剤量を
実質的に半減させることができるので、現場施工時にお
ける乾燥速度が従来とほぼ同じでありながら、人体に対
する影響、環境上の問題を大幅に改善させることができ
る。
【0046】
【実施例】つぎに、本発明の防水シートを実施例にもと
づいてさらに詳細に説明するが、本発明はかかる実施例
のみに限定されるものではない。
づいてさらに詳細に説明するが、本発明はかかる実施例
のみに限定されるものではない。
【0047】製造例1〜2および比較製造例1〜3 表1に示すエチレン−酢酸ビニル共重合体エマルジョン
とポリクロロプレンラテックスとの合計100部に対し
て、表1に示す粘着性付与剤30部を配合し、混合して
接着剤を調製した。
とポリクロロプレンラテックスとの合計100部に対し
て、表1に示す粘着性付与剤30部を配合し、混合して
接着剤を調製した。
【0048】なお、表1中の各略号は、以下のことを意
味する。また、表1中には、えられた接着剤の略号を合
わせて示す。
味する。また、表1中には、えられた接着剤の略号を合
わせて示す。
【0049】S−951:エチレン−酢酸ビニル共重合
体エマルジョン(住友化学工業(株)製、スミカフレッ
クスS−951) GFL−820:ゾルタイプカルボキシル基含有ポリク
ロロプレンラテックス(東ソー(株)製、スカイプレン
GFL−820) ネオプレン400:ゲルタイプポリクロロプレンラテッ
クス(昭和電工・デュポン(株)製、ネオプレンラテッ
クス400) タマノルE:テルペン−フェノール樹脂エマルジョン
(荒川化学工業(株)製、タマノルE、軟化点:150
℃、固形分:50重量%)
体エマルジョン(住友化学工業(株)製、スミカフレッ
クスS−951) GFL−820:ゾルタイプカルボキシル基含有ポリク
ロロプレンラテックス(東ソー(株)製、スカイプレン
GFL−820) ネオプレン400:ゲルタイプポリクロロプレンラテッ
クス(昭和電工・デュポン(株)製、ネオプレンラテッ
クス400) タマノルE:テルペン−フェノール樹脂エマルジョン
(荒川化学工業(株)製、タマノルE、軟化点:150
℃、固形分:50重量%)
【0050】
【表1】
【0051】実施例1〜2および比較例1〜3 加硫ゴムシートとして、エチレン−プロピレン−ジエン
ターポリマーからなる加硫ゴム防水シート(バンドー化
学(株)製、バンドーシート、幅40mm×長さ200
mm×厚さ1.2mm)を用いた。
ターポリマーからなる加硫ゴム防水シート(バンドー化
学(株)製、バンドーシート、幅40mm×長さ200
mm×厚さ1.2mm)を用いた。
【0052】前記加硫ゴム防水シートの片面に、表2に
示す接着剤をロールコーターを用いて乾燥後の接着強化
層の厚さが30μmとなるように調整して塗布し、80
℃に加熱して乾燥させて防水シートをえた。
示す接着剤をロールコーターを用いて乾燥後の接着強化
層の厚さが30μmとなるように調整して塗布し、80
℃に加熱して乾燥させて防水シートをえた。
【0053】つぎに、スレート板(幅40mm×長さ2
00mm×厚さ1.2mm)の片面に、下地用接着剤と
してクロロプレンゴム溶剤系接着剤(バンドー工材
(株)製、B−75、固形分量:26重量%、溶剤:ト
ルエン)を坪量300g/m2の割合で塗布し、約30
分間そのまま放置したのち、該下地用接着剤の付着面
と、前記防水シートの接着強化層面とを重ね合わせ、押
さえローラーで押さえたのち、幅が25mmとなるよう
に切断して試験片をえた。
00mm×厚さ1.2mm)の片面に、下地用接着剤と
してクロロプレンゴム溶剤系接着剤(バンドー工材
(株)製、B−75、固形分量:26重量%、溶剤:ト
ルエン)を坪量300g/m2の割合で塗布し、約30
分間そのまま放置したのち、該下地用接着剤の付着面
と、前記防水シートの接着強化層面とを重ね合わせ、押
さえローラーで押さえたのち、幅が25mmとなるよう
に切断して試験片をえた。
【0054】えられた試験片を用いて以下の方法にした
がって接着力を調べた。その結果を表2に示す。
がって接着力を調べた。その結果を表2に示す。
【0055】(イ)初期接着力 えられた試験片を1時間養生させたのち、防水シートの
剥離角度180°、剥離速度200mm/分、測定温度
25℃の条件下で剥離した際の力(N/25mm幅)を
オートグラフを用いて測定した。
剥離角度180°、剥離速度200mm/分、測定温度
25℃の条件下で剥離した際の力(N/25mm幅)を
オートグラフを用いて測定した。
【0056】(ロ)常態接着力 えられた試験片を1週間養生させたのち、前記(イ)と
同様にして測定した。
同様にして測定した。
【0057】(ハ)耐水接着力 えられた試験片を80℃の水酸化カルシウム飽和水溶液
中に2週間浸漬したのち、湿潤状態で前記(イ)と同様
にして測定した。
中に2週間浸漬したのち、湿潤状態で前記(イ)と同様
にして測定した。
【0058】(ニ)耐熱接着力 えられた試験片を80℃のオーブン中に2週間放置した
のち、室温まで冷却し、ついで前記(イ)と同様にして
測定した。
のち、室温まで冷却し、ついで前記(イ)と同様にして
測定した。
【0059】
【表2】
【0060】表2に示された結果から、以下のことがわ
かる。
かる。
【0061】実施例1と比較例2とを比べると、ゲル分
を有しないカルボキシル基含有ポリクロロプレンが用い
られた実施例1の試験片は、これが用いられていない比
較例2の試験片よりも、いずれの接着力も大きいことが
わかる。
を有しないカルボキシル基含有ポリクロロプレンが用い
られた実施例1の試験片は、これが用いられていない比
較例2の試験片よりも、いずれの接着力も大きいことが
わかる。
【0062】実施例2と比較例1とを比べると、粘着性
付与剤が用いられた実施例2の試験片は、これが用いら
れていない比較例1の試験片よりも、いずれの接着力も
大きく、とくに耐水接着力がきわめて大きいことがわか
る。
付与剤が用いられた実施例2の試験片は、これが用いら
れていない比較例1の試験片よりも、いずれの接着力も
大きく、とくに耐水接着力がきわめて大きいことがわか
る。
【0063】実施例2と比較例3とを比べると、ゲル分
を有しないカルボキシル基含有ポリクロロプレンが用い
られた実施例2の試験片は、これのかわりにゲルタイプ
のポリクロロプレンが用いられた比較例3の試験片より
も、いずれの接着力も大きいことがわかる。
を有しないカルボキシル基含有ポリクロロプレンが用い
られた実施例2の試験片は、これのかわりにゲルタイプ
のポリクロロプレンが用いられた比較例3の試験片より
も、いずれの接着力も大きいことがわかる。
【0064】
【発明の効果】本発明の防水シートは、下地に接着させ
る際には、該防水シートと下地の双方に有機溶剤系接着
剤を用いなくても、下地側にのみ該有機溶剤系接着剤を
用いるだけで、下地に強固に接着させることができるの
で、従来よりも有機溶剤の使用量が大幅に減少され、揮
発が少なく、人体に対する安全衛生面および環境保護面
をいちじるしく改良することができる。
る際には、該防水シートと下地の双方に有機溶剤系接着
剤を用いなくても、下地側にのみ該有機溶剤系接着剤を
用いるだけで、下地に強固に接着させることができるの
で、従来よりも有機溶剤の使用量が大幅に減少され、揮
発が少なく、人体に対する安全衛生面および環境保護面
をいちじるしく改良することができる。
【0065】さらに、本発明の防水シートは、従来の防
水シートと対比して、より強固に下地に接着させること
ができるという効果を奏する。
水シートと対比して、より強固に下地に接着させること
ができるという効果を奏する。
【0066】したがって、本発明の防水シートは、たと
えばセメントを主成分とする下地と強固に接着させるこ
とができ、しかも接着強化層の耐水性がすぐれたものと
なるので、建築物などの防水工事の際などに好適に使用
することができる。
えばセメントを主成分とする下地と強固に接着させるこ
とができ、しかも接着強化層の耐水性がすぐれたものと
なるので、建築物などの防水工事の際などに好適に使用
することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C09J 131/04 C09J 131/04 S //(C09J 123/08 113:00) (C09J 123/08 199:00)
Claims (3)
- 【請求項1】 加硫ゴムシートの表面に接着強化層が設
けられた防水シートであって、前記接着強化層がエチレ
ン−酢酸ビニル共重合体、ゲル分を有しないカルボキシ
ル基含有ポリクロロプレンおよび粘着性付与剤を含有し
た接着剤から形成されたものであることを特徴とする防
水シート。 - 【請求項2】 粘着性付与剤がテルペン−フェノール樹
脂である請求項1記載の防水シート。 - 【請求項3】 接着剤が水分散体である請求項1または
2記載の防水シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31488797A JPH11147289A (ja) | 1997-11-17 | 1997-11-17 | 防水シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31488797A JPH11147289A (ja) | 1997-11-17 | 1997-11-17 | 防水シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11147289A true JPH11147289A (ja) | 1999-06-02 |
Family
ID=18058831
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31488797A Pending JPH11147289A (ja) | 1997-11-17 | 1997-11-17 | 防水シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11147289A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005183093A (ja) * | 2003-12-17 | 2005-07-07 | Fuji Seal International Inc | 電池外装用ラベル |
WO2019136671A1 (en) * | 2018-01-11 | 2019-07-18 | Arlanxeo Deutschland Gmbh | Polychloroprene-based contact adhesives containing ethylene-vinyl acetate copolymer |
-
1997
- 1997-11-17 JP JP31488797A patent/JPH11147289A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005183093A (ja) * | 2003-12-17 | 2005-07-07 | Fuji Seal International Inc | 電池外装用ラベル |
WO2019136671A1 (en) * | 2018-01-11 | 2019-07-18 | Arlanxeo Deutschland Gmbh | Polychloroprene-based contact adhesives containing ethylene-vinyl acetate copolymer |
CN111936590A (zh) * | 2018-01-11 | 2020-11-13 | 阿朗新科德国有限责任公司 | 包含乙烯-乙酸乙烯酯共聚物的基于聚氯丁二烯的接触型粘合剂 |
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