JPH11147149A - 熱交換器用コルゲートフィンの製造方法 - Google Patents

熱交換器用コルゲートフィンの製造方法

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JPH11147149A
JPH11147149A JP33110197A JP33110197A JPH11147149A JP H11147149 A JPH11147149 A JP H11147149A JP 33110197 A JP33110197 A JP 33110197A JP 33110197 A JP33110197 A JP 33110197A JP H11147149 A JPH11147149 A JP H11147149A
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fin
corrugated
fins
fin material
forming
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Application number
JP33110197A
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English (en)
Inventor
Kunihiko Nishishita
邦彦 西下
Takashi Sugita
隆司 杉田
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Bosch Corp
Original Assignee
Zexel Corp
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Publication date
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Publication of JPH11147149A publication Critical patent/JPH11147149A/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28FDETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
    • F28F1/00Tubular elements; Assemblies of tubular elements
    • F28F1/10Tubular elements and assemblies thereof with means for increasing heat-transfer area, e.g. with fins, with projections, with recesses
    • F28F1/12Tubular elements and assemblies thereof with means for increasing heat-transfer area, e.g. with fins, with projections, with recesses the means being only outside the tubular element
    • F28F1/126Tubular elements and assemblies thereof with means for increasing heat-transfer area, e.g. with fins, with projections, with recesses the means being only outside the tubular element consisting of zig-zag shaped fins
    • F28F1/128Fins with openings, e.g. louvered fins

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
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  • Thermal Sciences (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Details Of Heat-Exchange And Heat-Transfer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱交換器用のコルゲートフィンを1つの製造
ラインで同時に複数製造して生産効率を高める。位相の
異なるコルゲートフィンを同時に製造する。 【解決手段】 連続する板状素材からなるフィン材3に
少なくとも1つの切り込み9を移動方向に連続的に入れ
る切り込み工程と、切り込み9が入れられたフィン材3
を所定ピッチのコルゲート形状に成形するフィン形状成
形工程と、コルゲート形状に成形されたフィン材3を、
切り込み9によって分けられた列毎に分断してコルゲー
トフィン2を形成する分断工程とを備える。切り込み工
程とフィン形状成形工程の一部をなすコルゲート加工工
程との間でフィン材3にたるみ21を持たせる。分断さ
れた一部のコルゲートフィン2のコルゲート形状を他の
コルゲートフィンに対して反転させるようにしてもよ
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、熱交換器に用い
られるコルゲートフィンの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、特開平3−177795号公報
に開示される交換器は、フィンを共有して一体に形成さ
れた第1及び第2熱交換器が示されている。このフィン
は、所定ピッチのコルゲート状に形成されており、フィ
ンの幅方向の中間部には、両熱交換器間での熱伝導を低
減するための切欠部が形成され、一方の熱交換器から他
方の熱交換器へフィンを介して熱が伝達するのを抑制す
るようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
コルゲートフィンは、隣り合う熱交換器で共有されるこ
とから、切欠部を形成しても熱伝達を十分に抑制できる
とは限らず、また、フィンの物理的強度を確保するため
にある程度の連通代を残す必要があり、熱伝達を抑える
にも限度がある。
【0004】この点に鑑み、隣り合う熱交換器間でフィ
ンを別々とし、フィンどうしが接触する場合でも点接触
となるよう、フィンの位相を隣り合う熱交換器毎でずら
すようにした一体型熱交換器が本出願人により検討され
ており、熱伝達の抑制を図る観点からは、このような構
成とする意義は大きい。
【0005】ところが、コルゲートフィンは、従来にお
いて連続的に形成された所定巾のフィン材を、互いに噛
合するロールギアをもってコルゲート状に形成し、しか
る後にフィンピッチを整えて、所定長に分断することに
よって形成されるため、上記従来技術の不都合を回避す
るために本出願人によって考えられた一体型熱交換器の
構成では、一体化する熱交換器毎に別々のフィンが必要
となり、従前の製造ラインによれば、倍の数のフィンを
製造しなければならず、生産効率の点で改善の余地があ
る。
【0006】また、上述の一体型熱交換器に限らず、通
常の熱交換器のコルゲートフィンを生産する場合でも、
生産効率の向上は、大量生産のニーズに適合するもので
ある。
【0007】そこで、この発明においては、熱交換器用
のコルゲートフィンを1つの製造ラインで同時に複数製
造して生産効率を高め、大量生産のニーズに適合する熱
交換器用コルゲートフィンの製造方法を提供することを
課題としている。
【0008】また、上記従来技術の不都合を回避するた
めに位相の異なるフィンを同時に形成する要請にも答え
ることができる製造方法を提供することも課題としてい
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、この発明にかかる熱交換器用コルゲートフィンの製
造方法は、連続する板状素材からなるフィン材を連続方
向に移動させてこのフィン材に少なくとも1つの切り込
みを移動方向に連続的に入れる切り込み工程と、前記切
り込みが入れられたフィン材を所定ピッチのコルゲート
形状に成形するフィン形状成形工程とを少なくとも有す
ることを特徴としている(請求項1)。
【0010】したがって、切り込み工程において、連続
する板状素材からなるフィン材に移動方向に延びる切り
込みが入れられ、このフィン材が、切り込みによって複
数の分岐した素材となる。その後、フィン形状成形工程
において、所定ピッチのコルゲート形状となる。
【0011】切り込み工程では、一対の回転刃を摺りあ
わせた切り込み成形機にフィン材を通過させ、フィン材
の移動に伴ってフィン材に移動方向に延びる切り込みを
連続的に形成するようにしてもよく、切り込みを1つ入
れてフィン材を2つに分岐させるものであっても、同時
にnケ入れて、フィン材をn+1ケに分岐させるもので
あってもよい。同時に成形される切り込みの数は、フィ
ン材の巾と要求されるコルゲートフィンの巾との関係で
調節すればよい。
【0012】フィン形状成形工程は、切り込み工程直後
のフィン材をコルゲート形状とするコルゲート加工工程
を少なくとも含み、さらにフィンピッチを調節するピッ
チ調節工程を含むようにしてもよい。コルゲート加工工
程では、フィン材が屈曲されてコルゲート状に形成され
ることから、コルゲート加工への移行部分でフィン材の
移動量に多少の変動が生じる。このため、切り込み工程
とコルゲート加工工程との間でフィン材をたるませるよ
うにしてかかる変動を吸収するとよい(請求項3)。
【0013】また、フィン形状成形工程よりも後の段階
で、前記コルゲート形状に成形されたフィン材を、前記
切り込みによって分けられた列毎に分断してコルゲート
フィンを形成する分断工程を設けるとよい(請求項
2)。このような分断工程では、フィン材の分岐された
各々の列毎に分断機を配して分断すればよく、このよう
に各列毎に分断することにより、それぞれのコルゲート
フィンを所望の箇所で確実に分断することができる。
【0014】例えば、フィン材の分断にあっては、フィ
ン材の山数をカウントして、所定の山数でフィン材を分
断するものが考えられるが、すべての列のフィン材を1
つの分断機で同時に分断する場合には、それぞれの列で
フィン材が移動方向に多少ずれてしまうと分断位置にば
らつきが生じ、また、コルゲートフィンの長さを揃える
ことができなくなる。このため、上述のように列毎に分
断して、分断位置や長さの揃ったコルゲートフィンを形
成できるようにしている。また、列毎に分断するのであ
れば、必要に応じて異なる山数(異なる長さ)のコルゲ
ートフィンを一つの製造ラインで形成する要請にも対応
することができる。
【0015】コルゲートフィンの製造方法には、分断工
程の後に、列毎に形成されたコルゲートフィンの一部を
他のコルゲートフィンに対してコルゲート形状が反転さ
れたものとするコルゲート形状反転工程を設けてもよい
(請求項4)。コルゲート形状反転工程で反転されたフ
ィンは、他のコルゲートフィンに対して180℃位相の
異なったものとなり、位相の異なるフィンを利用したい
要請に対応することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面により説明する。図1において、熱交換器に使用され
るコルゲートフィンの製造装置が示されている。
【0017】この製造装置1は、フィン2を成形するた
めのフィン材3にオイルを塗布するオイル塗布機4、フ
ィン材3に切り込み9を入れる切り込み成形機5、フィ
ン材3を所定ピッチのコルゲート状に成形すると共にフ
ィン材3にルーバを形成するフィン形状成形機6、フィ
ン材3を所定長に分断する分断機7(7a,7b)を有
している。
【0018】先ず、アンコイラ8に巻回されたフィン材
3を所定の速度で引き出してオイル塗布機4へ導く。こ
のオイル塗布機4では、油中にフィン材3を通過させて
全面に潤滑油を塗布するオイル塗布工程が行われる。
【0019】次に、オイルが塗布されたフィン材3は、
切り込み成形機5に導かれ、ここで、フィン材3の移動
方向に沿って切り込み9が連続的に入れられる。
【0020】切り込み成形機5は、図2に具体的に示さ
れるように、一対の円盤状の回転刃10,11を軸方向
でずらして一部分が互いに摺り合うように配置されてお
り、これら回転刃10,11を上下に配して回転軸10
a,11aを中心に同方向へ回転するように構成されて
いる。これら回転刃10,11の間にフィン材3を通過
させることにより、両回転刃の摺り合いによりフィン材
3の中央に切り込み9を連続的に入れ、フィン材3を巾
方向で2つに分岐する。
【0021】切り込み成形機5によって切り込み9が入
れられたフィン材3は、次にフィン形状成形機6に導か
れる。このフィン形状成形機6は、コルゲート加工機1
2、ピッチ詰め機13、中間詰め機14、及びピッチ出
し機15を備え、先ず、コルゲート加工機12により、
分岐された2列のフィン材3がコルゲート形状に同時に
加工される。
【0022】このコルゲート加工機12は、図2に示す
ように、一対のロールギア17,18からなるもので、
これらロールギア17,18の周囲に複数のフィン形成
用歯17a,18aを形成すると共に、各フィン形成用
歯17a,18aの側部にルーバ20(図3に示す)を
切り起こすための複数の細かい歯(図示せず)を形成
し、互いのロールギア17,18をフィン形成用歯17
a,18aを噛合させて回転させ、その間にフィン材3
を通過させて屈曲部19aと平部19bとを備えたコル
ゲート形状に形成し、同時に平部19bにルーバを形成
するようにしている。
【0023】また、上記切り込み成形機5と、コルゲー
ト加工機12との間でフィン材3にたるみ21を持たせ
てある。これは、コルゲート加工機12では、フィン材
3がフィン形成用歯17a,18aに取り込まれる際に
フィン材3の移動量に多少の変動が生じることから、こ
の変動をフィン材3のたるみ21によって吸収するため
である。
【0024】コルゲート加工の後には、ピッチ詰め機1
3、中間詰め機14、及びピッチ出し機15によりフィ
ン材3のフィンピッチが調節される。即ち、ピッチ詰め
機13により、これとコルゲート加工機12との間でフ
ィンピッチを一旦詰めるピッチ詰め工程を行ない、その
後、フィンピッチを設定されたピッチとなるように中間
詰め機14及びピッチ出し機15によって整える。
【0025】こうして所定のフィンピッチに形成された
フィン材3は、分岐された各列3a,3bをガイド22
などによって所定の間隔となように振り分け、しかる後
に分断工程へと進む。
【0026】分断工程では、各列3a,3b毎にフィン
材3を所定長に分断する作業がなされ、例えば、図3に
も示されるように、各列毎に分断刃23a,23bが上
下動する分断機7a,7bを設け、この分断機7a,7
bにフィン材3を通し、分断機7a,7bの手前におい
て各列毎に設けられた設定山数送り装置24(例えば、
送りウォームギア)によってフィン材3の山数をカウン
トし、所定の山数をカウントした時点で分断刃23a,
23bを降下させてフィン材3を分断するようにしてい
る。それぞれの分断機7a,7bは、互いに同期せずに
独立に動作してフィン材3の各列3a,3bを分断し、
所定長のコルゲートフィン2を成形するようになってい
る。
【0027】上記構成において、フィン材3に形成され
る切り込み9は、上述のように、回転する一対の回転刃
10,11の間を通過させて形成されることから、切り
込み9の成形は容易に且つ迅速に行なうことができ、コ
ルゲート加工での加工速度に合わせて切り込み9を形成
することが可能となり、従来の製造ラインの製造速度を
維持することができ、1つの製造ラインをもって従来の
倍の数のフィン2を製造することが可能となる。
【0028】フィン材3は、切り込み成形機5によって
途中から切り込み9が入れられて分岐するので、分岐し
た後のフィン材3にあっても共通する素材の延長線上に
あり、しかも、コルゲート加工工程は切り込み工程の直
後に行われるので、各列のフィン材3a,3bが同時に
移動して殆どずれることはない。このため、別々に2つ
のフィン材を並べて同時にコルゲート加工する場合より
も良好なコルゲート加工が可能となる。
【0029】また、フィン材3は、分断されるまでは共
通する素材の延長線上にあるものの、分断工程は、コル
ゲート加工工程と異なり、複数の工程を経た後に行わ
れ、しかも、分断機7は切り込み成形機5から離れて配
置されているので、それぞれの列でフィン材3a,3b
が移動方向に多少ずれることも十分に予想される。
【0030】しかしながら、上記構成のように、分断機
7a,7bを各列毎に同期させずに個別に動作させる場
合には、各列毎で所定長となる山数が個別にカウントさ
れてフィン材3が分断されるので、それぞれの列で形成
されるコルゲートフィンの分断部位を同じにできると共
に、製造されたコルゲートフィン2の長さも所定の長さ
に揃えることができる。
【0031】図4において、分断されたコルゲートフィ
ン2を、さらに一方の列と他方の列とでコルゲート形状
を反転させるコルゲート形状反転工程を付加した装置が
示されている。
【0032】反転させる手法は、種々の手法が考えられ
るが、例えば、分断されたコルゲートフィン2をそれぞ
れの列で相反する方向へ横倒しにするコルゲート形状反
転機23を分断機7よりも後に設けることが考えられ
る。この反転機23によって横倒しにされたコルゲート
フィン2a,2bは、上から見た場合に一方のコルゲー
トフィンが他方のコルゲートフィンに対して180℃の
位相(1/2ピッチ)だけずれたものとなる(図4
(c)参照)。
【0033】その後、コルゲートフィン2a,2bは、
熱交換器の自動組付け工程に搬送され、例えば、位相の
異なるコルゲートフィンの一方をコンデンサのフィンと
して、他方をラジエタのフィンとしてそれぞれ選択的に
ピックアップして組付けられる。
【0034】図5及び図6において、上記位相の異なる
コルゲートフィン2a,2bを用いて構成された一体型
熱交換器25が示され、以下、これについて説明する
と、この一体型熱交換器25は、コンデンサ26とラジ
エタ27とを一体に接合してなり、その全体がアルミニ
ウム合金で構成されている。
【0035】コンデンサ26は、一対のヘッダ28a,
28bと、この一対のヘッダ28a,28bを連通する
複数の偏平状のチューブ29と、各チューブ間に挿入接
合されたコルゲートフィン2aとを有して構成され、ま
た、ラジエタ27は、一対のヘッダ30a,30bと、
この一対のヘッダ30a,30bを連通する複数の偏平
状のチューブ31と、各チューブ間に挿入接合されたコ
ルゲートフィン2bとを有して構成されている。それぞ
れの熱交換器は、複数のチューブ29,31とコルゲー
トフィン2a,2bとによってチューブ内を流通する流
体とフィン間を通過する空気とを熱交換する熱交換部を
構成しており、この熱交換部が互いに対峙されて一体に
組付けられている。
【0036】コンデンサ26のチューブ29は、内部が
多数のリブにより仕切られて強度が高められた公知形状
のものが用いられている。また、コンデンサ26のタン
ク28a,28bは、円筒状の筒状部材32の両端開口
部を蓋体33で閉塞して構成され、筒状部材32の周壁
にはチューブ29を挿入する複数のチューブ挿入孔34
が形成され、内部が仕切壁35a,35b,35cによ
って仕切られて複数の流路室に画成されている。最上流
側の流路室を構成するタンクの部位には、冷媒が流入す
る入口部36が設けられ、最下流側の流路室を構成する
タンクの部位には、冷媒が流出する出口部37が設けら
れている。
【0037】図5に示される構成例にあっては、一方の
タンク28aが2つの仕切壁35a,35bによって3
つの流路室に画成され、他方のタンク28bが1つの仕
切壁35cによって2つの流路室に画成されており、一
方のタンク28aに入口部36と出口部37とを設け、
入口部36から入った冷媒をタンク間を2回往復させて
出口部37から流出する構成となっている。
【0038】これに対して、ラジエタ27のチューブ3
1は、内部がリブによって仕切られていない公知形状の
ものが用いられている。また、ラジエタ27のタンク3
0a,30bは、チューブ31を挿入するチューブ挿入
孔が形成された断面コ字状の第1のタンク部材38と、
この第1のタンク部材38の側壁部間に架設され、第1
のタンク部材38と共にタンクの周壁を構成する第2の
タンク部材39とによって断面矩形状の筒状体を構成
し、この筒状体の両端開口部を閉塞板40で閉塞して構
成されている。
【0039】ラジエタ27の一方のタンク30bには、
流体が流入する入口部41が設けられ、他方のタンク3
0aには、流体が流出する出口部42が設けられてお
り、この例にあっては、両タンク30a、30bの内部
が仕切られておらず、入口部41から入った流体を一方
のタンク30bから他方のタンク30aへ全チューブ3
1を介して移動させ、しかる後に出口部42から流出す
る構成となっている。
【0040】そして、コンデンサ26とラジエタ27と
は、積層されたチューブ29,31のさらに外側におい
てフィン2a,2bを介して側板44,45がそれぞれ
取り付けられ、各側板44,45に形成されたフランジ
部44a,45aを互いに突き合わせ、その部分をろう
接することによって一体に結合されている。
【0041】コンデンサ26とラジエタ27とのチュー
ブ29,31は、フィン2a,2bの高さに合わせて同
一の間隔をもって積層されていると共に、通風方向で両
熱交換器のチューブ29,31が所定の距離を置いて対
峙するように配されている。また、コンデンサ26のフ
ィン2aとラジエタ27のフィン2bとは、前記製造装
置によって製造された1/2ピッチ位相の異なる別部材
で構成されていることから、相隣接するフィン2a,2
bは、平部19bの側縁中程で互いに点接触した状態で
ろう接されている。
【0042】上記構成の一体型熱交換器において、コン
デンサ26は、一対のヘッダ28a,28bにチューブ
29を挿入すると共にチューブ29間にフィン2aを組
付け、また、ラジエタ27は、ヘッダ30a,30bに
チューブ31を挿入すると共にチューブ31間に前記フ
ィン2aとは異なる位相のフィン2bを組付ける。ま
た、積層されたチューブ29,31のさらに外側にフィ
ン2a,2bを介して側板44,45を組付ける。
【0043】組付けられた各熱交換器は、互いの熱交換
部が平行に対峙して配置され、コンデンサ26のヘッダ
28a,28bとラジエタ27のヘッダ30a,30b
とは、チューブ29,31との接合部位が横並びとなる
よう離間した状態で近隣して配置され、また、熱交換器
間で相隣接するフィン2a,2bの位相が1/2ピッチ
ずれた状態となり、この状態を保つように治具にて固定
される。しかる後に、全体を炉中にてろう付けすれば、
コンデンサ26とラジエタ27とは、側板44,45を
介して一体に結合される。
【0044】このような一体型熱交換器は、コンデンサ
26を上流側にして取り付けられ、コンデンサ26へは
図示しないコンプレッサから高温高圧の冷媒が流入さ
れ、この冷媒は、チューブ29を通過する過程で熱がフ
ィン2aに伝達し、このフィン間を通過する空気と熱交
換する。また、ラジエタ27においては、エンジン冷却
水が流入され、同じく、エンジン冷却水は、チューブ3
1を通過する過程において熱がフィン2bに伝達され、
このフィン間を通過する空気と熱交換する。
【0045】ラジエタの使用温度は、コンデンサの使用
温度よりも高いため、両熱交換器が作動している場合に
は、ラジエタからコンデンサへの熱伝達が心配される
が、上記構成によれば、コンデンサ26のフィン2aと
ラジエタ27のフィン2bとが点接触していることか
ら、フィン2a、2bを介してラジエタ27からコンデ
ンサ26へ熱が伝達されることは殆どなくなる。これに
より、コンデンサ26の熱交換性能がラジエタ27の熱
によって阻害されにくくなる。
【0046】このように、コルゲート形状の反転したフ
ィン2a,2bは、熱交換部を対峙して一体化する熱交
換器であれば上記構成以外の一体型熱交換器にも同様に
利用し得るものであり、また、3つ以上の熱交換器を一
体化させる場合に、隣り合う熱交換器で熱伝達を抑える
ためにも利用できる。
【0047】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1にかかる発
明によれば、連続するフィン材に、その移動方向に沿っ
て連続的に切り込みを入れ、その後に切り込みが入れら
れたフィン材を所定ピッチのコルゲート形状に形成し、
切り込みによって分けられた列毎に分断してコルゲート
フィンを形成するようにしたので、1つの製造ラインを
もって複数のコルゲートフィンを同時に製造することが
でき、生産効率を高めることができる。
【0048】また、従来のフィン成形と同等のスピード
をもってコルゲートフィンを製造でき、また、同等の成
形精度を保つことが可能となる。即ち、はじめから複数
のフィン材を並列にならべてコルゲート形状に加工した
のでは、フィン材がずれて良好なコルゲート加工が出来
なくなるが、連続する1つのフィン材に切り込みを入れ
て分岐させるようにしたので、分岐したフィン材は常に
連動しており、かかる不都合が殆どない。
【0049】また、複数のフィン材を用いる場合には、
フィン材のセッティングにも時間がかかるが、この発明
においては、1つのフィン材をセッティングするだけで
済み、フィン材のセッティングに時間がかからない。
【0050】さらに、各列毎にフィン材を分けて分断す
るので、所望の分断箇所で確実に分断することができ、
一つの製造ラインをもって、等しい長さのコルゲートフ
ィンを同時に複数製造することも異なる長さのコルゲー
トフィンを製造することも可能となる。
【0051】請求項2にかかる発明によれば、上記効果
に加えて、コルゲート加工への移行部分でフィン材の移
動量に多少の変動が生じた場合でも、この変動を切り込
み工程とコルゲート加工工程との間でのフィン材のたる
みによって吸収することができる。
【0052】また、請求項3にかかる発明によれば、コ
ルゲート形状反転工程によって分断された各列のコルゲ
ートフィンの一部を反転させるので、反転されたフィン
は、他のコルゲートフィンに対して180℃位相の異な
ったものとなり、位相の異なるフィンを1つの製造ライ
ンで同時に製造し、これら位相の異なるフィンを利用し
たい要請に対応することができる。例えば、隣り合う熱
交換器毎で位相の異なるフィンを組付け、相隣接するフ
ィンどうしを点接触とすることで、一方の熱交換器から
他方の熱交換器への熱伝達の抑制を狙った一体型熱交換
器を製造する場合などに利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、コルゲートフィンの製造装置とそれに
よって成形されるコルゲートフィンの製造過程とを示す
説明図である。
【図2】図2は、図1の切り込み成形機とコルゲート加
工機とを示す図である。
【図3】図3は、分岐されたフィン材を離間させた後に
各列毎で分断する分断機を示す図である。
【図4】図4(a)は、図1で示すフィンの製造装置に
コルゲート形状反転機をさらに付加した製造装置を示す
図であり、図4(b)は、この反転機をフィン材の移動
方向から見た図であり、図4(c)は、この反転機を上
方から見た図である。
【図5】図5は、コルゲート形状の反転したコルゲート
フィンを用いてコンデンサとラジエタとを組み立て、こ
れらを一体化して構成された一体型熱交換器を示し、図
5(a)は、その中程の一部を省略して示した正面図、
図5(b)は、図5(a)の平面図である。
【図6】図6は、コンデンサのコルゲートフィンとラジ
エタのコルゲートフィンとを1/2ピッチ位相をずらし
て取り付けた状態を示す図であり、図6(a)は、その
斜視図を示し、図6(b)は、正面図を示す。
【符号の説明】
1 製造装置 2 コルゲートフィン 3 フィン材 5 切り込み成形機 6 フィン形状成形機 7、7a,7b 分断機 21 たるみ 23 コルゲート形状反転機

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続する板状素材からなるフィン材を連
    続方向に移動させてこのフィン材に少なくとも1つの切
    り込みを移動方向に連続的に入れる切り込み工程と、 前記切り込みが入れられたフィン材を所定ピッチのコル
    ゲート形状に成形するフィン形状成形工程とを少なくと
    も有することを特徴とする熱交換器用コルゲートフィン
    の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記フィン形状成形工程よりも後の段階
    で、前記コルゲート形状に成形されたフィン材を、前記
    切り込みによって分けられた列毎に分断してコルゲート
    フィンを形成する分断工程を設けたことを特徴とする請
    求項1記載の熱交換器用コルゲートフィンの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記フィン形状成形工程は、前記切り込
    み工程直後のフィン材をコルゲート形状とするコルゲー
    ト加工工程を有し、前記切り込み工程と前記コルゲート
    加工工程との間で前記フィン材をたるませることを特徴
    とする請求項1記載の熱交換器用コルゲートフィンの製
    造方法。
  4. 【請求項4】 前記分断工程の後に、前記列毎に形成さ
    れたコルゲートフィンの一部を、他のコルゲートフィン
    に対してコルゲート形状が反転されたものとするコルゲ
    ート形状反転工程を設けたことを特徴とする請求項2記
    載の熱交換器用コルゲートフィンの製造方法。
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