JPH11146662A - パルス電源装置 - Google Patents

パルス電源装置

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JPH11146662A
JPH11146662A JP30461397A JP30461397A JPH11146662A JP H11146662 A JPH11146662 A JP H11146662A JP 30461397 A JP30461397 A JP 30461397A JP 30461397 A JP30461397 A JP 30461397A JP H11146662 A JPH11146662 A JP H11146662A
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capacitor
power supply
electrostatic energy
reactor
energy storage
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JP30461397A
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Masataka Yabuuchi
正隆 薮内
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 銅蒸気レーザ、エキシマレーザ、炭酸ガスレ
ーザ等のパルスレーザ装置の励起エネルギーを供給する
パルス電源において、回路電圧値を低減させて高価な高
耐圧部品減らすことで、装置の信頼性を高めると共に金
属筐体内への回路の実装スペースを低減して装置を小型
化する。 【解決手段】 リアクトル9A,9Bに蓄える電磁エネ
ルギーをコンデンサ2A,2Bの静電エネルギーに昇圧
して変換するパルス電源を正負対称形に構成すると共
に、コンデンサ2A,2Bの静電エネルギーを順次他の
コンデンサ4A,4B,6A,6Bに移す回路も正負対
称形とし、且つ、正極側と負極側の動作電圧および正極
側と負極側の動作タイミングを独立して設定できる制御
回路12を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば銅蒸気レー
ザ、エキシマレーザ、炭酸ガスレーザ等のパルスレーザ
の励起エネルギーを発生せるパルス電源装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】図5は、例えば特開平4ー193073
号公報に示された従来のパルス電源装置である。このパ
ルス電源装置は、高圧直流電源1の±出力端子間に接続
されたコンデンサ2、このコンデンサ2に対し、+ライ
ン間に挿入されたスイッチ手段3を介して並列接続され
たコンデンサ4、このコンデンサ4に対し、+ライン間
に挿入された過飽和リアクトル5を介して並列接続され
たコンデンサ6と負荷7より構成されている。
【0003】コンデンサ4、コンデンサ2及びスイッチ
手段3で閉回路を形成し、そしてコンデンサ6はコンデ
ンサ4と過飽和リアクトル5とで閉回路を形成する。
【0004】以下にこのパルス電源装置の動作を図5に
基づいて説明する。まず、スイッチ手段3がオフの状態
においては、高圧直流電源1よりコンデンサ2を高電圧
に充電する。次にスイッチ手段4がオンすると、コンデ
ンサ2の電荷はスイッチ手段3を介してコンデンサ4に
移る。
【0005】この時、まだコンデンサ6の充電電圧はゼ
ロであり、過飽和リアクトル5にコンデンサ4の充電電
圧が加わっている。そして、この時はまだ過飽和リアク
トル5のインピーダンスが高く、コンデンサ4の電荷が
コンデンサ6に移動するのを阻止している。
【0006】過飽和リアクトル5に加わる電圧値と経過
時間との積が所定の値を超えると、急激に、過飽和リア
クトル5の磁気特性が飽和し、低インピーダンスとなっ
てコンデンサ4の電荷が過飽和リアクトル5を通してコ
ンデンサ6に移動して負荷7に電圧が加わり、コンデン
サ6の静電エネルギーを負荷7に供給する。以上のよう
な動作を繰り返し行なうことでパルスレーザの励起エネ
ルギーを発生せるパルスを出力する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来のパルス電源装置
は、以上のように構成されているため全ての構成部品の
それぞれに回路電圧に応じた耐電圧が必要となる。その
ため、回路電圧が高い場合は、構成する部品が耐電圧容
量の高い特殊品となり、高コストとなる上、どの点をア
ース電位としても、回路の電位が高電位となり、アース
電位となる筐体に回路を実装する際に絶縁距離を大きく
する必要があることから、絶縁に関する信頼性の確保と
装置の小型化を両立させるのが困難であるという問題点
があった。
【0008】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、回路電圧を変えずに回路電位の
みを低減させることで、絶縁に関する信頼性が高くまた
小型化を実現できるパルス電源装置を提供することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係るパ
ルス電源装置は、正電極、負電極および接地電位とする
中間電位点が設けられた直流電源と、前記直流電源の正
電極に直列接続した電磁エネルギー蓄積用の第1の電磁
エネルギー蓄積手段及び前記第1の電磁エネルギー蓄積
手段に蓄積された電磁エネルギーを静電エネルギーに変
換して蓄える第1の静電エネルギー蓄積手段と、前記直
流電源の負電極に直列接続した電磁エネルギー蓄積用の
第2の電磁エネルギー蓄積手段及び前記第2の電磁エネ
ルギー蓄積手段に蓄積された電磁エネルギーを静電エネ
ルギーに変換して蓄える第2の静電エネルギー蓄積手段
と、前記第1および第2の静電エネルギー蓄積手段の後
に中間電位点とそれぞれ対称に接続し、前記第1及び第
2の静電エネルギー蓄積手段に蓄えられた静電エネルギ
ーを移行させて蓄える第3および第4の静電エネルギー
蓄積手段と、正電極ラインと負電極ラインの各終端間に
接続され、前記第3および第4の静電エネルギー蓄積手
段の静電エネルギーが供給される負荷とを備えたもので
ある。
【0010】請求項2の発明に係るパルス電源装置は、
正電極、負電極および接地電位とする中間電位点を設け
た直流電源と、正電極に直列接続した第1、第2のリア
クトル、第1のコンデンサ、第1の過飽和リアクトル
と、負電極に直列接続した第2のリアクトル、第2のコ
ンデンサ、第2の過飽和リアクトルと、 前記第1、第
2の過飽和リアクトルを通して正電極と負電極の終端間
に接続した負荷と、前記第1のリアクトル及び第1のコ
ンデンサの接続点より前記中間電位点、および前記第2
のリアクトル及び第2のコンデンサの接続点より前記中
間電位点のそれぞれ対称に接続した第1、第2の開閉ス
イッチ手段と、前記第1のコンデンサと前記第1の過飽
和リアクトルとの接続点より前記中間電位点、および前
記第2のコンデンサと前記第2の過飽和リアクトルとの
接続点より前記中間電位点のそれぞれ対称に接続した第
3、第4のコンデンサを備え、前記第1、第2の開閉ス
イッチ手段を閉状態にして閉ループを構成して前記第
1、第2のリアクトルに電磁エネルギーを蓄積した後
に、前記第1、第2の開閉スイッチ手段を開状態にして
開ループにし、前記蓄積された電磁エネルギーを前記第
1、第2のコンデンサに移行して静電エネルギーとして
蓄積し、更に前記第1、第2の開閉スイッチ手段を閉状
態にして閉ループを構成し前記第1、第2のコンデンサ
に蓄積された静電エネルギーを前記第3、第4のコンデ
ンサに蓄積し、前記第1、第2の過飽和リアクトルが飽
和状態になった時に前記第3、第4のコンデンサに蓄積
された静電エネルギーを前記第1、第2の過飽和リアク
トルを通して前記負荷に供給するものである。
【0011】請求項3の発明に係るパルス電源装置は、
第1、第2の過飽和リアクトルの出力端と負荷の接続点
と中間電位点間に第5のコンデンサと抵抗の直列回路、
第6のコンデンサと抵抗の直列回路をそれぞれ接続した
ものである。
【0012】請求項4の発明に係るパルス電源装置は、
第1の開閉スイッチ手段と第2のスイッチのそれぞれの
オン指令時間を独立して決定する制御回路を備え、第1
のコンデンサと第2のコンデンサに蓄えられる充電電圧
値の割合を調節するものである。
【0013】請求項5の発明に係るパルス電源装置は、
直流電源を出力可変型の正極側電源と負極側電源に分
け、これら電源の出力電圧を独立して制御し、第1のコ
ンデンサと第2のコンデンサに蓄えられる充電電圧値の
割合を調節するものである。
【0014】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、この発明の
実施の形態を図について説明する。図1は本実施の形態
に係るパルス電源装置の構成図である。この装置は中間
電位を基準とした正極側と負極側に対称にパルス発生回
路を備え、負荷には両パルス発生回路で発生したパルス
電圧の絶対値が加算されて供給される。
【0015】本実施の形態に係る装置の構成としては、
高圧直流電源1A,1Bを直列接続し、高圧直流電源1
Aの−側と高圧直流電源1Bの+側との接続点を中間電
位点とて接地し、高圧直流電源1Aの+側を正極側、高
圧直流電源1Bの−側を負極側とする。高圧直流電源1
Aと高圧直流電源1Bの出力電圧は制御回路12により
それぞれ独立して制御できる。
【0016】正極側と負極側にはそれぞれ同一の定数で
リアクトル9A,9B、ダイオード10A,10B、コ
ンデンサ2A,2B、過飽和リアクトル5A,5Bが直
列され、これら直列回路の終端間に負荷を接続し、高圧
直流電源1Aと高圧直流電源1Bのそれぞれにコンデン
サ8A,8Bを並列接続している。また、中間電位点と
ダイオード10Aとコンデンサ2Aとの接続点にスイッ
チ手段3Aが、中間電位点とダイオード10Bとコンデ
ンサ2Bの接続点にスイッチ手段3Bが接続される。ス
イッチ手段3Aとスイッチ手段3Bのオン指令時間は制
御回路12によりそれぞれ独立して制御される。
【0017】更に、中間電位点とコンデンサ2Aと過飽
和リアクトル5Aとの接続点にコンデンサ4Aが、中間
電位点とコンデンサ2Bと過飽和リアクトル5Bとの接
続点にコンデンサ4Bが接続される。更に、また、中間
電位点と過飽和リアクトル5Aと負荷7との接続点にコ
ンデンサ6Aと抵抗11Aの直列体が接続され、中間電
位点と過飽和リアクトル5Bと負荷7との接続点にコン
デンサ6Bと抵抗11Bの直列体が接続される。これら
各接続点と中間電位点に接続される一対の回路素子は中
間電位点に対して対称に接続される。
【0018】尚、高圧直流電源1A,1Bにより直流電
源が構成され、コンデンサ8A、リアクトル(第1のリ
アクトル)9A、ダイオード10A、スイッチ手段3A
により第1の電磁エネルギー蓄積手段が構成され、コン
デンサ8B、リアクトル(第2のリアクトル)9B、ダ
イオード10B、スイッチ手段3Bにより第2の電磁エ
ネルギー蓄積手段が構成され、スイッチ手段(第1のス
イッチ手段)3A、コンデンサ(第1のコンデンサ)3
Aにより第1の静電エネルギー蓄積手段が構成され、ス
イッチ手段(第2のスイッチ手段)3B、コンデンサ
(第2のコンデンサ)3Bにより第2の静電エネルギー
蓄積手段が構成される。
【0019】コンデンサ(第3のコンデンサ)4A、過
飽和リアクトル(第1の過飽和リアクトル)6Aにより
第3の静電エネルギー蓄積手段が、コンデンサ(第4の
コンデンサ)4B、過飽和リアクトル(第2の過飽和リ
アクトル)6Bにより第4の静電エネルギー蓄積手段が
構成される。
【0020】次に本実施の形態の動作について説明す
る。スイッチ手段3Aがオフの時、高圧直流電源1Aを
動作させるとコンデンサ8Aに直流高電圧が充電され
る。次にスイッチ手段3Aをオンにすると、コンデンサ
8A、リアクトル9A、ダイオード10A、スイッチ手
段3Aで形成する閉回路にコンデンサ8Aによる充電電
圧により電流が流れる。このときスイッチ手段3Aのオ
ン期間に比例して上記電流値は上昇し、リアクトル9A
に電磁エネルギーが蓄積される。
【0021】再びスイッチ手段3Aをオフさせると、コ
ンデンサ8A、リアクトル9A、ダイオード10A、コ
ンデンサ2A、過飽和リアクトル6A、抵抗11Aで形
成する閉回路にはリアクトル9Aに流れていた電流を初
期値として電流が流れ、コンデンサ2Aを高電圧に充電
する。即ち、スイッチ手段3Aのオン期間を長くするほ
ど、リアクトル9Aに蓄えられる電磁エネルギーが大き
くなり、コンデンサ2Aの充電電圧(図2のV2A)は
大きくなり、コンデンサ2Aの静電エネルギーとして変
換されることになる。
【0022】スイッチ手段3Aが再びオフ状態からオン
状態に変わったとき、上述のリアクトル9Aへの電磁エ
ネルギーの蓄積動作と同時に、コンデンサ2Aの電荷が
スイッチ手段3Aを介してコンデンサ4Aに移動し、コ
ンデンサ4Aが高電圧に充電され、静電エネルギーが蓄
えられる。このコンデンサ4Aの電圧は過飽和リアクト
ル6Aに加わり、過飽和リアクトル6Aが飽和して低イ
ンピーダンスになると、コンデンサ2Aの電荷が過飽和
リアクトル6Aを通してコンデンサ(第5のコンデン
サ)6Aに移動し、コンデンサ6Aが高電圧(図2のV
6A)に充電され、静電エネルギーが蓄えられ抵抗11
Aにかかる。
【0023】スイッチ手段3Bのオン、オフをスイッチ
手段3Aと同じとし、コンデンサ8Bの充電電圧も同じ
値とすると、図2に示すようにアース電位(0)を基準
に正負対称形の電圧波形が得られる。すなわち、スイッ
チ手段3A及び3Bを同期してオン、オフさせ、高圧直
流電源1A及び1Bの出力電圧を同じにしておくことに
より、正極負極両側の構成部品が同じ物理量を有し、同
じ特性であるならば、図2に示す電圧V2AとV2B、
V6AとV6Bは同じ値となり、負荷7の端子間にかけ
る電圧に対して、各部の動作点のアースに対する電位は
半分に軽減される。
【0024】高圧直流電源1A,1Bからコンデンサ2
A,2Bへの充電は、リアクトル9A,9Bとコンデン
サ2A,2Bの共振現象に依存しており、充電動作直前
の各リアクトル9A,9Bの電流を初期値としているの
で、スイッチ手段3A,3Bのオン期間が無限に小さい
場合でも各高圧直流電源1A,1Bの出力電圧値の2倍
以上の電圧値に各コンデンサを充電する。
【0025】スイッチ手段3A,3Bのオン期間を長く
することにより、理論上高圧直流電源の出力電圧をいく
らでも昇圧してコンデンサ2A,2Bを充電できる。
【0026】以上のように作用するので、高圧直流電源
1A,1Bの出力電圧は単一の高圧直流電源に比べて1
/4以下であり低電圧化が可能である。その結果、スイ
ッチ手段3A,3B、コンデンサ2A,2B,4A,4
B、6A,6B、過飽和リアクトル5A,5B等に必要
になる耐電圧は半分でよく、アース電位を中心に正負両
極性で動作するので、アースに対する回路電位も半分の
値で済み省電力化が期待できる。
【0027】実施の形態2.図3において他の実施の形
態を説明する。前述の実施の形態では、各回路を構成す
る部品の物理量、特性は、正負両側で同じであるとした
が、実際の回路、実装状態によっては、動作波形が完全
に正負対称とならない場合が考えられる。また負荷7に
アース電位からの絶縁を行ないながら、気体、液体配管
を接続する等のため、意図して負荷7の端子の片側の電
位を下げたい場合がある。
【0028】図3はこのような場合を考慮し、スイッチ
手段3A、3Bのオン、オフを同一として、高圧直流電
源1Aの出力電圧を高圧直流電源1Bの出力電圧に対し
て、高く設定した場合の各コンデンサ2A,2B,6
A,6Bおよび負荷7の端子間の電圧波形である。この
とき、コンデンサ2Aの充電電圧は高くなり、コンデン
サ2Aの電圧V2Aは、コンデンサ2Bの電圧V2Bに
対して増加する方向に作用し、負荷7の各端子のアース
電位からの最大電位差であるコンデンサ6Aの電圧V6
Aおよびコンデンサ6Bの電圧V6Bは、V6A>V6
Bとなる方向に作用する。
【0029】このように、V6Aは増加する方向へ、V
6Bは減少する方向へ高圧直流電源1Aおよび1Bの出
力電圧を独立して設定を行なえば、負荷7の端子間電圧
V6A+V6Bを変えずにV6AとV6Bの端子間電圧
に対する割合を調節することができる。
【0030】よって、装置の各回路を構成する部品の物
理量、特性が正極側、負極側で異なり、動作波形が不均
一になるような場合であってもその不均一を調節し、回
路電位を最小にすることができる。
【0031】また、意図して、負荷端に生じる電位の割
合を調節することが可能で、実装上、対アース電位との
絶縁を大きくする必要のない側の電位を下げられること
ができる。
【0032】実施の形態3.図4において他の実施の形
態を説明する。上記実施の形態1,2は、装置を構成す
る各回路の部品の物理量および特性は、正極負極両側で
同じであるとした。しかし、実際、回路を構成する際の
部品の実装状態によっては、各回路の動作波形が完全に
正負対称とならない場合が考えられる。
【0033】また負荷にアース電位からの絶縁を行ない
ながら、気体、液体配管を接続する等のため、意図して
負荷7の端子の片側の電位を下げたい場合がある。本実
施の形態はこのような場合を考慮してコンデンサ2Aあ
るいはコンデンサ2Bの充電電圧を他方のコンデンサ
(コンデンサ2Bあるいはコンデンサ2A)の充電電圧
に対して高くする。
【0034】図4は例えばコンデンサ2Aの充電電圧V
2Aを高く設定した場合のコンデンサ2A,2B,6
A,6Bと負荷7の端子間の電圧波形を示す図である。
本実施の形態によれば、先ず、高圧直流電源1A、1B
の出力電圧値を同一値とし、制御回路12でスイッチ手
段3A、3Bのオン・タイミングを変え、オフ・タイミ
ングを同一としている。すなわち、スイッチ手段3Aの
オン期間TAをスイッチ手段3Bのオン期間TBより大
きくなるように制御回路12でオン期間を設定するとコ
ンデンサ2Aの充電電圧は高くなる。
【0035】これは、即ち、スイッチ手段3Aのオン期
間を長くするほど、リアクトル9Aに蓄えられる電磁エ
ネルギーが大きくなり、コンデンサ2Aの充電電圧(図
2のV2A)が大きくなるためである。この結果、コン
デンサ2Aの電圧V2Aは、コンデンサ2Bの電圧V2
Bに対して増加する方向に作用し、負荷7の各端子のア
ース電位からの最大電位差であるコンデンサ6Aの電圧
V6Aおよびコンデンサ6Bの電圧V6Bは、V6A>
V6Bとなる方向に作用する。
【0036】このように、V6Aは増加する方向へ、V
6Bは減少する方向へスイッチ手段3Aおよび3Bを独
立してオン期間の設定を行なえば、負荷7の端子間電圧
V6A+V6Bを変えずに、V6AとV6Bの端子間電
圧に対する割合を調節することができる。
【0037】よって、各回路を構成する部品の物理量、
特性が正極側、負極側で異なって動作波形が不均一にな
るような場合であってもコンデンサ2Aまたは2Bの充
電電圧調節し、回路電位を最小にすることができる。
【0038】また、意図して、負荷端に生じる電位の割
合を調節することが可能で、実装上、対アース電位との
絶縁を大きくする必要のない側の電位を下げることがで
きる。
【0039】
【発明の効果】この発明によれば、スイッチ、コンデン
サ、直流電源、過飽和リアクトル、リアクトル、抵抗、
ダイオード等の回路構成部品に必要とされる耐電圧が、
負荷に加える電圧の半分以下ですみ高価かつ特殊な高圧
部品を使用する必要がなく、選定しやすくなるととも
に、装置が低コスト化するという効果がある。
【0040】また、この発明によれば、回路の電位が負
荷に加える電圧のほぼ半分にしかならないので、アース
電位となる金属筐体中に回路を収納する際に、必要とな
る絶縁距離が大幅に低減されることから、装置が小型化
できるという効果がある。
【0041】また、この発明によれば、回路の電位が低
減されることから、構造物等で生じる浮遊容量への充電
エネルギーが回路電位の2剰に比例して激減するので、
回路の異常動作、ノイズによるトラブル、発熱絶縁物の
寿命等の問題が飛躍的に改善され、装置の信頼性が向上
するという効果がある。
【0042】また、この発明によれば、中間電位点を接
地した。正極側と負極側の動作電圧を独立して設定でき
る制御回路を備え、非接地の負荷端の電位を調節できる
ようにしたため、装置の各回路を構成する部品の物理
量、特性が正極側、負極側で異なり、動作波形が不均一
になるような場合であってもその不均一を調節し、回路
電位を最小にすることができるという効果がある。
【0043】また、この発明によれば、正極側と負極側
の動作タイミングを独立して設定できる制御回路を備
え、非接地の負荷端の電位を調節できるようにしたた
め、装置の各回路を構成する部品の物理量、特性が正極
側、負極側で異なり、動作波形が不均一になるような場
合であってもその不均一を調節し、回路電位を最小にす
ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による一実施の形態によるパルス電源
装置の構成を示す図である。
【図2】この発明による一実施の形態によるパルス電源
装置の動作波形を示す図である。
【図3】この発明の他の実施の形態によるパルス電源装
置の構成を示す図である。
【図4】この発明の他の実施の形態によるパルス電源装
置の動作波形を示す図である。
【図5】従来のパルス電源装置を示す構成図である。
【符号の説明】
1A,1B 高圧直流電源、2A,2B コンデンサ、
3A,3B スイッチ手段、4A,4B コンデンサ、
6A,6B 過飽和リアクトル、7 負荷、8A,8B
コンデンサ、9A,9B リアクトル、11A,11
B 抵抗、12接地導体。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正電極、負電極および接地電位とする中
    間電位点が設けられた直流電源と、 前記直流電源の正電極に直列接続した電磁エネルギー蓄
    積用の第1の電磁エネルギー蓄積手段及び前記第1の電
    磁エネルギー蓄積手段に蓄積された電磁エネルギーを静
    電エネルギーに変換して蓄える第1の静電エネルギー蓄
    積手段と、 前記直流電源の負電極に直列接続した電磁エネルギー蓄
    積用の第2の電磁エネルギー蓄積手段及び前記第2の電
    磁エネルギー蓄積手段に蓄積された電磁エネルギーを静
    電エネルギーに変換して蓄える第2の静電エネルギー蓄
    積手段と、 前記第1および第2の静電エネルギー蓄積手段の後に中
    間電位点とそれぞれ対称に接続し、前記第1及び第2の
    静電エネルギー蓄積手段に蓄えられた静電エネルギーを
    移行させて蓄える第3および第4の静電エネルギー蓄積
    手段と、 正電極ラインと負電極ラインの各終端間に接続され、前
    記第3および第4の静電エネルギー蓄積手段の静電エネ
    ルギーが供給される負荷とを備えたことを特徴とするパ
    ルス電源装置。
  2. 【請求項2】 正電極、負電極および接地電位とする中
    間電位点を設けた直流電源と、 正電極に直列接続した第1、第2のリアクトル、第1の
    コンデンサ、第1の過飽和リアクトルと、 負電極に直列接続した第2のリアクトル、第2のコンデ
    ンサ、第2の過飽和リアクトルと、 前記第1、第2の過飽和リアクトルを通して正電極と負
    電極の終端間に接続した負荷と、 前記第1のリアクトル及び第1のコンデンサの接続点よ
    り前記中間電位点、および前記第2のリアクトル及び第
    2のコンデンサの接続点より前記中間電位点のそれぞれ
    対称に接続した第1、第2の開閉スイッチ手段と、 前記第1のコンデンサと前記第1の過飽和リアクトルと
    の接続点より前記中間電位点、および前記第2のコンデ
    ンサと前記第2の過飽和リアクトルとの接続点より前記
    中間電位点のそれぞれ対称に接続した第3、第4のコン
    デンサを備え、 前記第1、第2の開閉スイッチ手段を閉状態にして閉ル
    ープを構成して前記第1、第2のリアクトルに電磁エネ
    ルギーを蓄積した後に、前記第1、第2の開閉スイッチ
    手段を開状態にして開ループにし、前記蓄積された電磁
    エネルギーを前記第1、第2のコンデンサに移行して静
    電エネルギーとして蓄積し、更に前記第1、第2の開閉
    スイッチ手段を閉状態にして閉ループを構成し前記第
    1、第2のコンデンサに蓄積された静電エネルギーを前
    記第3、第4のコンデンサに蓄積し、前記第1、第2の
    過飽和リアクトルが飽和状態になった時に前記第3、第
    4のコンデンサに蓄積された静電エネルギーを前記第
    1、第2の過飽和リアクトルを通して前記負荷に供給す
    ることを特徴とするパルス電源装置。
  3. 【請求項3】第1、第2の過飽和リアクトルの出力端と
    負荷の接続点と中間電位点間に第5のコンデンサと抵抗
    の直列回路、第6のコンデンサと抵抗の直列回路をそれ
    ぞれ接続したことを特徴とする請求項2に記載のパルス
    電源装置。
  4. 【請求項4】 第1の開閉スイッチ手段と第2の開閉ス
    イッチ手段のそれぞれのオン指令時間を独立して決定す
    る制御回路を備え、第1のコンデンサと第2のコンデン
    サに蓄えられる充電電圧値の割合を調節することを特徴
    とする請求項2または3に記載のパルス電源装置。
  5. 【請求項5】 直流電源を出力可変型の正極側電源と負
    極側電源に分け、これら電源の出力電圧を独立して制御
    し、第1のコンデンサと第2のコンデンサに蓄えられる
    充電電圧値の割合を調節することを特徴とする請求項2
    または3に記載のパルス電源装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6686912B1 (en) 1999-06-30 2004-02-03 Fujitsu Limited Driving apparatus and method, plasma display apparatus, and power supply circuit for plasma display panel
JP2008028346A (ja) * 2006-07-25 2008-02-07 Shibuya Kogyo Co Ltd パルスガスレーザ発振器

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