JPH1114661A - 車両減速度検出手段 - Google Patents

車両減速度検出手段

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JPH1114661A
JPH1114661A JP9164085A JP16408597A JPH1114661A JP H1114661 A JPH1114661 A JP H1114661A JP 9164085 A JP9164085 A JP 9164085A JP 16408597 A JP16408597 A JP 16408597A JP H1114661 A JPH1114661 A JP H1114661A
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JP
Japan
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vehicle deceleration
vehicle
limit value
detecting means
upper limit
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP9164085A
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English (en)
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Hiroshi Hakata
浩 博田
Yoshihiro Sasaki
義弘 佐々木
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Denso Ten Ltd
Original Assignee
Denso Ten Ltd
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Publication date
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  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Controls For Constant Speed Travelling (AREA)
  • Regulating Braking Force (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 精度の高い車両減速度を検出することができ
る車両減速度検出手段を提供すること。 【解決手段】 車両に装備されている各車輪の速度を検
出する車輪速度検出手段1と、車輪速度検出手段1によ
り検出された車輪速度の時間当たりの変化量としての車
両減速度αを演算する車両減速度演算手段2とを含んで
構成された車両減速度検出手段において、車両減速度α
の所定時間t0 前の値α0 に対する変化量α−α0 の上
限値LU 及び下限値LD のうち少なくとも一方を設定
し、車両減速度演算手段2により演算される車両減速度
αの所定時間t0 前の値α0 に対する変化量α−α0
上限値LU 及び下限値LD のうち少なくとも一方を超え
る場合には変化量α−α0 をその少なくとも一方の値に
制限する車両減速度制限手段3を装備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両減速度検出手段
に関し、より詳細には、車輪速度に基づいて車両の減速
度をより正確に検出するための車両減速度検出手段に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、車輪速度を検出する車輪速度検出
手段の検出結果に基づいて車両速度を推定し、その推定
した車両速度の時間当たりの変化量として車両減速度を
求めていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術より得られる車両減速度には相当大きな誤差が含
まれることを避け得ないといった課題がある。
【0004】車輪は車体と比較して慣性質量が小さいた
め、容易に回転速度が変化する。例えば、ブレーキ制御
時には、車輪と路面との間に大きなスリップが生じ、車
輪速度と車両速度との間に大きな差が生じる。また、車
輪速度は車輪の回転に伴い生じるパルス信号から演算し
て求められるので、パルス信号の処理により必然的に演
算された車輪速度と実際の車輪速度との間にも誤差が生
じてしまう。
【0005】従って、車輪速度検出手段の検出結果から
推定される車両速度の時間当たりの変化量を車両減速度
とする場合には、大きな誤差が含まれることを避け得な
いのである。
【0006】本発明は上記課題に鑑みなされたものであ
って、精度の高い車両減速度を検出することができる車
両減速度検出手段を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段及びその効果】上記目的を
達成するために本発明に係る車両減速度検出手段(1)
は、車両に装備されている各車輪の速度を検出する車輪
速度検出手段と、該車輪速度検出手段により検出された
車輪速度の時間当たりの変化量としての車両減速度を演
算する車両減速度演算手段とを含んで構成された車両減
速度検出手段において、車両減速度の所定時間前の値に
対する変化量の上限値及び下限値のうち少なくとも一方
を設定し、前記車両減速度演算手段により演算される車
両減速度の前記所定時間前の値に対する変化量が前記上
限値及び下限値のうち少なくとも一方を超える場合には
前記変化量をその少なくとも一方の値に制限する車両減
速度制限手段を備えていることを特徴としている。
【0008】上記車両減速度検出手段(1)によれば、
車輪速度に基づいて検出された車両減速度の前記所定時
間前の値に対する変化量に、前記上限値、前記下限値に
よる制限を加えることができる。従って、前記車両減速
度演算手段より演算される車両減速度が不自然に大きく
変化しすぎ、大きな誤差を含む可能性が高い場合には、
前記上限値、下限値を用いることで前記誤差を小さくす
ることが可能となり、車両減速度の検出精度を向上させ
ることができる。
【0009】また、本発明に係る車両減速度検出手段
(2)は、上記車両減速度検出手段(1)において、前
記上限値及び下限値が前記所定時間前の車両減速度に応
じて設定される値であることを特徴としている。
【0010】上記車両減速度検出手段(2)によれば、
前記所定時間前の車両減速度に応じて前記上限値、前記
下限値を設定することが可能となる。従って、前記所定
時間前の車両減速度の大きさに応じて、前記上限値、前
記下限値を設定することにより、車両減速度の検出精度
を向上させることができる。
【0011】また、本発明に係る車両減速度検出手段
(3)は、上記車両減速度検出手段(2)において、前
記設定が前記車両減速度の1次関数に基づいて行なわれ
ることを特徴としている。
【0012】上記車両減速度検出手段(3)によれば、
前記設定を車両減速度の1次関数に基づいて行なうこと
により、車両減速度が大きくなるに連れて前記上限値を
大きく、前記下限値を小さく設定することが可能とな
り、より実状にマッチさせたものとすることができる。
【0013】また、本発明に係る車両減速度検出手段
(4)は、上記車両減速度検出手段(2)において、前
記設定が前記車両減速度の2次関数に基づいて行なわれ
ることを特徴としている。
【0014】上記車両減速度検出手段(4)によれば、
前記設定を車両減速度の2次関数に基づいて行なうこと
により、車両減速度が大きくなるに連れて前記上限値を
大きく、前記下限値を小さく設定することが可能とな
る。さらに、車両減速度が大きくなるに連れて前記上限
値の上昇率、前記下限値の下降率を大きくすることがで
き、より実状にマッチさせたものとすることができる。
【0015】また、本発明に係る車両減速度検出手段
(5)は、上記車両減速度検出手段(2)において、前
記設定が前記車両減速度の指数関数に基づいて行なわれ
ることを特徴としている。
【0016】上記車両減速度検出手段(5)によれば、
前記設定を車両減速度の指数関数に基づいて行なうこと
により、車両減速度が大きくなるに連れて前記上限値を
大きく、前記下限値を小さく設定することが可能とな
る。さらに、車両減速度が大きくなるに連れて前記上限
値の上昇率、前記下限値の下降率を大きくすることがで
き、特に車両減速度が所定減速度以上になった場合に、
前記上昇率、前記下降率を一段と大きくすることがで
き、より実状にマッチさせたものとすることができる。
【0017】また、本発明に係る車両減速度検出手段
(6)は、上記車両減速度検出手段(1)において、前
記上限値及び下限値が前記所定時間前の車両速度に応じ
て設定される値であることを特徴としている。
【0018】上記車両減速度検出手段(6)によれば、
前記所定時間前の車両速度に応じて前記上限値、前記下
限値を設定することが可能となる。従って、前記所定時
間前の車両速度の大きさに応じて、前記上限値、前記下
限値を設定することにより、車両減速度の検出精度を向
上させることができる。
【0019】また、本発明に係る車両減速度検出手段
(7)は、上記車両減速度検出手段(6)において、前
記設定が前記車両速度の1次関数に基づいて行なわれる
ことを特徴としている。
【0020】上記車両減速度検出手段(7)によれば、
前記設定を車両速度の1次関数に基づいて行なうことに
より、車両速度が大きくなるに連れて前記上限値を大き
く、前記下限値を小さく設定することが可能となり、よ
り実状にマッチさせたものとすることができる。
【0021】また、本発明に係る車両減速度検出手段
(8)は、上記車両減速度検出手段(6)において、前
記設定が前記車両速度の2次関数に基づいて行なわれる
ことを特徴としている。
【0022】上記車両減速度検出手段(8)によれば、
前記設定を車両速度の2次関数に基づいて行なうことに
より、車両速度が大きくなるに連れて前記上限値を大き
く、前記下限値を小さく設定することが可能となる。さ
らに、車両速度が大きくなるに連れて前記上限値の上昇
率、前記下限値の下降率を大きくすることができ、より
実状にマッチさせたものとすることができる。
【0023】また、本発明に係る車両減速度検出手段
(9)は、上記車両減速度検出手段(6)において、前
記設定が前記車両速度の指数関数に基づいて行なわれる
ことを特徴としている。
【0024】上記車両減速度検出手段(9)によれば、
前記設定を車両速度の指数関数に基づいて行なうことに
より、車両速度が大きくなるに連れて前記上限値を大き
く、前記下限値を小さく設定することが可能となる。さ
らに、車両速度が大きくなるに連れて前記上限値の上昇
率、前記下限値の下降率を大きくすることができ、特
に、車両速度が所定速度以上になった場合、前記上昇
率、前記下降率を一段と大きくすることができ、より実
状にマッチさせたものとすることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る車両減速度検
出手段の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1
(a)は、実施の形態(1)に係る車両減速度検出手段
の要部を概略的に示したブロック図である。
【0026】図中1は、各車輪の速度を検出する車輪速
度検出手段を示している。車輪速度検出手段1は、車輪
速度検出手段1により検出された車輪速度の時間当たり
の変化量としての車両減速度αを演算する車両減速度演
算手段2に接続されている。また、車両減速度演算手段
2は、車両減速度制限手段3に接続されている。
【0027】車両減速度制限手段3は、車両減速度αの
所定時間t0 前の値α0 に対する変化量α−α0 の上限
値LU 及び下限値LD のうち少なくとも一方を設定し、
車両減速度演算手段2により演算される車両減速度αの
所定時間t0 前の値α0 に対する変化量α−α0 が上限
値LU 及び下限値LD のうち少なくとも一方を超える場
合には変化量α−α0 をその少なくとも一方の値LU
はLD に制限するように構成されている。
【0028】実施の形態(1)に係る車両減速度検出手
段における車両減速度制限手段3の動作を図1(b)に
示したフローチャートに基づいて説明する。まずステッ
プ1において、初期設定としてα0 を0とし、次にステ
ップ2において、タイマtを0とし、次にステップ3に
おいて、車両減速度演算手段2より車両減速度αを取り
込み、ステップ4に進む。
【0029】ステップ4では、車両減速度αの所定時間
0 前の値α0 に対する変化量α−α0 が上限値LU
上であるか否かを判断する。上限値LU 以上であれば、
ステップ5に移り、補正後、すなわち制限を加えられた
車両減速度α1 をα0 +LUとしてステップ9に進む。
一方、上限値LU 以上でなければ、ステップ6に移る。
【0030】ステップ6では、車両減速度αの所定時間
0 前の値α0 に対する変化量α−α0 が下限値LD
下であるか否かを判断する。下限値LD 以下であれば、
ステップ7に移り、車両減速度α1 をα0 −LD として
ステップ9に進む。一方、下限値LD 以下でなければ、
ステップ8に移り、車両減速度α1 をαとしてステップ
9に進む。
【0031】ステップ9では、α0 をα1 とし、次にス
テップ10において、タイマtが所定時間t0 以上であ
るか否かを判断する。所定時間t0 以上であれば、ステ
ップ2に戻り、所定時間t0 以上でなければ、ステップ
10に戻る。
【0032】上記実施の形態(1)に係る車両減速度検
出手段によれば、車輪速度に基づいて検出された車両減
速度αの所定時間t0 前の値α0 に対する変化量α−α
0 に、上限値LU 、下限値LD による制限を加えること
ができる。従って、車両減速度演算手段2より演算され
る車両減速度αが不自然に大きく変化しすぎ、大きな誤
差を含む可能性が高い場合には、上限値LU 、下限値L
を用い、車両減速度α を検出することで前記誤差
を小さくすることが可能となり、車両減速度α1 の検出
精度を向上させることができる。
【0033】図2(a)は、実施の形態(2)に係る車
両減速度検出手段の要部を概略的に示したブロック図で
ある。ここでは、図1(a)に示した車両減速度検出手
段と同様の構成については、その説明を省略する。車両
減速度演算手段2は、車両減速度制限手段4に接続され
ている。車両減速度制限手段4は、上限値LU 及び下限
値LD を所定時間t0 前の車両減速度α0に応じて設定
する第1の設定手段4aを含んで構成されている。
【0034】実施の形態(2)に係る車両減速度検出手
段における車両減速度制限手段4の動作を図2(b)に
示したフローチャートに基づいて説明する。まずステッ
プ11において、初期設定としてα0 を0、上限値LU
を初期値LU0、及び下限値LD を初期値LD0とし、次に
ステップ12において、タイマtを0とし、次にステッ
プ13において、車両減速度演算手段2より車両減速度
αを取り込み、ステップ14に進む。
【0035】ステップ14では、車両減速度αの所定時
間t0 前の値α0 に対する変化量α−α0 が上限値LU
以上であるか否かを判断する。上限値LU 以上であれ
ば、ステップ15に移り、補正後、すなわち制限を加え
られた車両減速度α1 をα0 +LU としてステップ19
に進む。一方、上限値LU 以上でなければ、ステップ1
6に移る。
【0036】ステップ16では、車両減速度αの所定時
間t0 前の値α0 に対する変化量α−α0 が下限値LD
以下であるか否かを判断する。下限値LD 以下であれ
ば、ステップ17に移り、車両減速度α1 をα0 −LD
としてステップ19に進む。一方、下限値LD 以下でな
ければ、ステップ18に移り、車両減速度α1 をαとし
てステップ19に進む。
【0037】ステップ19では、α0 をα1 とし、次に
ステップ20において、上限値LU及び下限値LD を車
両減速度α0 に応じた値(上限値LU ←fU0)、下限
値LD ←fD0))に設定し、次にステップ21におい
て、タイマtが所定時間t0以上であるか否かを判断す
る。所定時間t0 以上であれば、ステップ12に戻り、
所定時間t0 以上でなければ、ステップ21に戻る。
【0038】上記実施の形態(2)に係る車両減速度検
出手段によれば、所定時間t0 前の車両減速度α0 に応
じて上限値LU 及び下限値LD を設定することが可能と
なる。従って、所定時間t0 前の車両減速度α0 の大き
さに応じて、上限値LU 、下限値LD を設定することに
より、車両減速度α1 の検出精度を向上させることがで
きる。
【0039】また、前記設定を車両減速度α0 の1次関
数、2次関数、又は指数関数に基づいて行なうことによ
り、車両減速度α0 が大きくなるに連れて上限値LU
大きく、下限値LD を小さく設定することが可能とな
り、より実状にマッチさせたものとすることができる。
また、2次関数、又は指数関数を利用した場合には、車
両減速度α0 が大きくなるに連れて上限値LU の上昇
率、下限値LD の下降率をそれぞれ大きくすることがで
きる。特に、指数関数を利用した場合には、車両減速度
α0 が所定値以上になった場合に、前記上昇率、前記下
降率を一段と大きくすることができる。
【0040】図3(a)は、実施の形態(3)に係る車
両減速度検出手段の要部を概略的に示したブロック図で
ある。ここでは、図1(a)に示した車両減速度検出手
段と同様の構成については、その説明を省略する。車両
減速度演算手段2は、車両減速度制限手段5に接続され
ている。車両減速度制限手段5は、上限値LU 及び下限
値LD を所定時間t0 前の車両速度v0 に応じて設定す
る第2の設定手段5aを含んで構成されている。また、
車輪速度検出手段1は、第2の設定手段5aに接続さ
れ、第2の設定手段5aは、車輪速度検出手段1から車
輪速度を取り込んで車両速度v0 を算出する。
【0041】実施の形態(3)に係る車両減速度検出手
段における車両減速度制限手段5の動作を図3(b)に
示したフローチャートに基づいて説明する。まずステッ
プ31において、初期設定として車両減速度α0 を0、
上限値LUを初期値LU0、及び下限値LD を初期値LD0
とし、次にステップ32において、タイマtを0とし、
次にステップ33に進む。
【0042】ステップ33では、車両減速度演算手段2
より車両減速度αを取り込み、次にステップ34におい
て、車輪速度検出手段1より車輪速度を取り込んで車両
速度v0 を算出し、次にステップ35に進む。
【0043】ステップ35では、車両減速度αの所定時
間t0 前の値α0 に対する変化量α−α0 が上限値LU
以上であるか否かを判断する。上限値LU 以上であれ
ば、ステップ36に移り、補正後、すなわち制限を加え
られた車両減速度α1 をα0 +LU としてステップ40
に進む。一方、上限値LU 以上でなければ、ステップ3
7に移る。
【0044】ステップ37では、車両減速度αの所定時
間t0 前の値α0 に対する変化量α−α0 が下限値LD
以下であるか否かを判断する。下限値LD 以下であれ
ば、ステップ38に移り、車両減速度α1 をα0 −LD
としてステップ40に進む。一方、下限値LD 以下でな
ければ、ステップ39に移り、車両減速度α1 をαとし
てステップ40に進む。
【0045】ステップ40では、α0 をα1 とし、次に
ステップ41において、上限値LU及び下限値LD を車
両速度v0 に応じた値(上限値LU ←gU(v0)、下限値
D←gD(v0))に設定し、次にステップ42におい
て、タイマtが所定時間t0 以上であるか否かを判断す
る。所定時間t0 以上であれば、ステップ32に戻り、
所定時間t0 以上でなければ、ステップ42に戻る。
【0046】上記実施の形態(3)に係る車両減速度検
出手段によれば、所定時間t0 前の車両速度v0 に応じ
て上限値LU 、下限値LD を設定することが可能とな
る。従って、所定時間t0 前の車両速度v0 の大きさに
応じて、上限値LU 、下限値LD を設定することによ
り、車両減速度α1 の検出精度を向上させることができ
る。
【0047】また、前記設定を車両速度v0 の1次関
数、2次関数、又は指数関数に基づいて行なうことによ
り、車両速度v0 が大きくなるに連れて上限値LU を大
きく、下限値LD を小さく設定することが可能となり、
より実状にマッチさせたものとすることができる。ま
た、2次関数、又は指数関数を利用した場合には、車両
速度v0 が大きくなるに連れて上限値LU の上昇率、下
限値LD の下降率をそれぞれ大きくすることができる。
特に、指数関数を利用した場合には、車両速度v0 が所
定値以上になった場合に、前記上昇率、前記下降率を一
段と大きくすることができる。
【0048】図4(a)は、実施の形態(4)に係る車
両減速度検出手段の要部を概略的に示したブロック図で
ある。ここでは、図3(a)に示した車両減速度検出手
段と同様の構成については、その説明を省略する。車両
減速度演算手段2は、車両減速度制限手段6に接続され
ている。車両減速度制限手段6は、上限値LU 及び下限
値LD を所定時間t0 前の車両減速度α0及び車両速度
0 に応じて設定する第3の設定手段6aを含んで構成
されている。また、車輪速度検出手段1は、第3の設定
手段6aに接続され、第3の設定手段6aは、車輪速度
検出手段1から車輪速度を取り込んで車両速度v0 を算
出する。
【0049】実施の形態(4)に係る車両減速度検出手
段における車両減速度制限手段6の動作を図4(b)に
示したフローチャートに基づいて説明する。まずステッ
プ51において、初期設定として車両減速度α0 を0、
上限値LUを初期値LU0、及び下限値LD を初期値LD0
とし、次にステップ52において、タイマtを0とし、
次にステップ53に進む。
【0050】ステップ53では、車両減速度演算手段2
より車両減速度αを取り込み、次にステップ54におい
て、車輪速度検出手段1より車輪速度を取り込んで車両
速度v0 を算出し、次にステップ55に進む。
【0051】ステップ55では、車両減速度αの所定時
間t0 前の値α0 に対する変化量α−α0 が上限値LU
以上であるか否かを判断する。上限値LU 以上であれ
ば、ステップ56に移り、補正後、すなわち制限を加え
られた車両減速度α1 をα0 +LU としてステップ60
に進む。一方、上限値LU 以上でなければ、ステップ5
7に移る。
【0052】ステップ57では、車両減速度αの所定時
間t0 前の値α0 に対する変化量α−α0 が下限値LD
以下であるか否かを判断する。下限値LD 以下であれ
ば、ステップ58に移り、車両減速度α1 をα0 −LD
としてステップ60に進む。一方、下限値LD 以下でな
ければ、ステップ59に移り、車両減速度α1 をαとし
てステップ60に進む。
【0053】ステップ60では、α0 をα1 とし、次に
ステップ61において、上限値LU及び下限値LD を車
両減速度α0 及び車両速度v0 に応じた値(上限値LU
←fU0)+gU(v0)、下限値LD ←fD0)+gD(v
0))に設定し、次にステップ62において、タイマtが
所定時間t0 以上であるか否かを判断する。所定時間t
0 以上であれば、ステップ52に戻り、所定時間t0
上でなければ、ステップ62に戻る。
【0054】上記実施の形態(4)に係る車両減速度検
出手段によれば、所定時間t0 前の車両減速度α0 及び
車両速度v0 に応じて上限値LU 及び下限値LD を設定
することが可能となり、車両減速度α1 の検出精度をよ
り一層向上させることができる。また、前記設定を車両
減速度α0 の1次関数、2次関数、又は指数関数や、車
両速度v0 の1次関数、2次関数、又は指数関数に基づ
いて行なうことにより、車両減速度α1 の検出精度を一
段と高めることが可能となる。
【0055】また、上記実施の形態(1)〜(4)のい
ずれかに係る車両減速度検出手段を、車両減速度α1
車両の自動ブレーキ制御に利用する車両用自動ブレーキ
装置に装備することによって、精度の高い自動ブレーキ
制御を行なうことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明の実施の形態(1)に係る車
両減速度検出手段の要部を概略的に示したブロック図で
あり、(b)は、実施の形態(1)に係る車両減速度検
出手段における車両減速度制限手段の動作を示したフロ
ーチャートである。
【図2】(a)は、実施の形態(2)に係る車両減速度
検出手段の要部を概略的に示したブロック図であり、
(b)は、実施の形態(2)に係る車両減速度検出手段
における車両減速度制限手段の動作を示したフローチャ
ートである。
【図3】(a)は、実施の形態(3)に係る車両減速度
検出手段の要部を概略的に示したブロック図であり、
(b)は、実施の形態(3)に係る車両減速度検出手段
における車両減速度制限手段の動作を示したフローチャ
ートである。
【図4】(a)は、実施の形態(4)に係る車両減速度
検出手段の要部を概略的に示したブロック図であり、
(b)は、実施の形態(4)に係る車両減速度検出手段
における車両減速度制限手段の動作を示したフローチャ
ートである。
【符号の説明】
1 車輪速度検出手段 2 車両減速度演算手段 3、4、5、6 車両減速度制限手段 4a 第1の設定手段 5a 第2の設定手段 6a 第3の設定手段

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に装備されている各車輪の速度を検
    出する車輪速度検出手段と、該車輪速度検出手段により
    検出された車輪速度の時間当たりの変化量としての車両
    減速度を演算する車両減速度演算手段とを含んで構成さ
    れた車両減速度検出手段において、 車両減速度の所定時間前の値に対する変化量の上限値及
    び下限値のうち少なくとも一方を設定し、前記車両減速
    度演算手段により演算される車両減速度の前記所定時間
    前の値に対する変化量が前記上限値及び下限値のうち少
    なくとも一方を超える場合には前記変化量をその少なく
    とも一方の値に制限する車両減速度制限手段を備えてい
    ることを特徴とする車両減速度検出手段。
  2. 【請求項2】 前記上限値及び下限値が前記所定時間前
    の車両減速度に応じて設定される値であることを特徴と
    する請求項1記載の車両減速度検出手段。
  3. 【請求項3】 前記設定が前記車両減速度の1次関数に
    基づいて行なわれることを特徴とする請求項2記載の車
    両減速度検出手段。
  4. 【請求項4】 前記設定が前記車両減速度の2次関数に
    基づいて行なわれることを特徴とする請求項2記載の車
    両減速度検出手段。
  5. 【請求項5】 前記設定が前記車両減速度の指数関数に
    基づいて行なわれることを特徴とする請求項2記載の車
    両減速度検出手段。
  6. 【請求項6】 前記上限値及び下限値が前記所定時間前
    の車両速度に応じて設定される値であることを特徴とす
    る請求項1記載の車両減速度検出手段。
  7. 【請求項7】 前記設定が前記車両速度の1次関数に基
    づいて行なわれることを特徴とする請求項6記載の車両
    減速度検出手段。
  8. 【請求項8】 前記設定が前記車両速度の2次関数に基
    づいて行なわれることを特徴とする請求項6記載の車両
    減速度検出手段。
  9. 【請求項9】 前記設定が前記車両速度の指数関数に基
    づいて行なわれることを特徴とする請求項6記載の車両
    減速度検出手段。
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