JPH11146381A - 映像・音声情報配信システム - Google Patents

映像・音声情報配信システム

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JPH11146381A
JPH11146381A JP9305843A JP30584397A JPH11146381A JP H11146381 A JPH11146381 A JP H11146381A JP 9305843 A JP9305843 A JP 9305843A JP 30584397 A JP30584397 A JP 30584397A JP H11146381 A JPH11146381 A JP H11146381A
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JP
Japan
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program
receiving terminal
video
mpeg2
audio data
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Application number
JP9305843A
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English (en)
Inventor
Masakazu Hamaguchi
昌和 濱口
Himio Nakagawa
一三夫 中川
Makoto Ikushima
誠 幾島
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ビデオサーバに格納されている所望の番組
を、番組配信状況が変動しても、MPEG2-TS形式でデジタ
ル配信して視聴者へのVODサービスを可能にする。 【解決手段】 各番組の圧縮・映像音声データを各番組
固有のPIDを付して多重度NのMPEG2-TSとして格納し、
要求番組の圧縮・映像音声データを送出するビデオサー
バ1と、ビデオサーバ1からの要求番組の圧縮映像音声
データの番組固有のPIDを受信端末固有のPIDに変更し、
伝送チャンネル情報を示すNITと多重化して双方向伝送
路3を介して送出する多重化装置2と、多重化装置3か
らのMPEG2-TSを受信し、そのNITに基づいて、要求番組
の圧縮映像音声データを分離し、分離した要求番組の圧
縮映像・音声データを伸長表示する受信端末7と、受信
端末7からの番組要求を受け付け、ビデオサーバ1に要
求番組の圧縮映像音声データを所定の出力端子から送出
するように指令するシステム制御装置8とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、映画などの映像・
音声情報を配信するシステムに係り、特に、視聴者から
のリクエストに応じて所望の映像・音声情報をMPEG2(M
oving Picture Experts Group Phase2)などの圧縮映像
・音声データ形式でデジタル配信することにより、ビデ
オ・オン・デマンドサービスなどを実現するのに好適な
映像・音声情報配信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】高能率映像・音声圧縮技術であるMPEG2
の標準化を背景に、このMPEG2映像・音声圧縮技術と通
信衛星を組み合わせた新しいデジタル放送サービスが米
国で開始され、日本においても、実用サービスが本格的
に開始されている。
【0003】MPEG2規格では、デジタル放送への応用を
考慮し、複数の番組を時分割多重して伝送するトランス
ポート・ストリーム(以下、MPEG2-TSという)が規定さ
れている。これにより、従来のアナログ放送では、通信
衛星の1つのトランスポンダ(1チャンネル)で1番組
しか放送できなかったのに対し、MPEG2-TSを利用したデ
ジタル放送では、複数の番組(例えば、4〜8番組程
度)を時分割多重して放送することが可能となった。
【0004】しかし、このようになると、従来のアナロ
グ放送では、視聴者は受信端末のチューナにおけるチャ
ンネル選局だけで所望の番組を視聴することができる
が、MPEG2-TSを利用したデジタル放送では、かかるチャ
ンネルの選局後、さらに、その選局チャンネルにおい
て、MPEG2-TS形式で時分割多重されて送られている複数
の番組から所望の番組を選択分離することが必要とな
る。
【0005】なお、このようなMPEG2-TSやこれを利用し
たデジタル放送における番組選択方法については、例え
ば、テレビジョン学会誌 Vol.49 No.4 pp.480〜489(19
95)に記載されているが、以下、その概要を説明する。
【0006】図20はMPEG2-TSを模式的に示したもので
あって、同図(a),(b)は信号形式を、同図(c)
はデータの種類を夫々示している。なお、「 」内の数
字は、実施態様も含む以下のいかなる説明においても、
全て10進数を表わすものとする。
【0007】MPEG2-TSは、図20(a),(b)に示す
ように、188バイト固定長のTSパケットで構成され、
1つのMPEG2-TSが通信衛星の1つのトランスポンダ(例
えば、チャンネル「61」)で伝送される。
【0008】TSパケットは、4バイトのパケットヘッダ
と184バイトのデータ領域とからなり、パケットヘッ
ダには、同期パターンを先頭に、後述するパケット識別
子PID(Packet Identifier :13ビットのバイナリーデ
ータ)などの情報が含まれている。
【0009】また、データ領域には、図20(c)に示
すように、各種データが夫々TSパケット単位で格納され
る。ここでは、一例として、1チャンネル当たり2つの
番組を時分割多重して放送する場合に、MPEG2-TSとして
伝送する各種データを示したものである。番組データ
は、時分割多重して放送する各番組の映像・音声データ
であり、具体的には、各番組に対応したMPEG2のビデオ
データとMPEG2のオーディオデータである。プログラム
仕様情報であるPSI(Program Specific Information)
データは、受信端末で前記番組選択を容易に行なうこと
ができるようにするための情報であり、具体的には、PA
T(Program Association Table),各番組に対応したPM
T(Program Map Table)及びNIT(Network Information
Table)などである。
【0010】これら番組データとPSIデータには、同図
(c)に示すように、夫々固有のPIDが割り当てられ、T
Sパケット単位で時分割多重される。このため、TSパケ
ットのPIDにより、当該TSパケットのデータ領域に格納
されているデータ種別を識別できるようになっている。
【0011】図21は上記のPAT,PMT及びNITに記載さ
れる情報の具体的内容及びこれら間のリンク関係を、図
20と同様に、1つのチャンネル(チャンネル「6
1」)で2つの番組をMPEG2-TSとして時分割多重して放
送する場合を例にして示したものである。
【0012】同図において、PATとPMTとNITとは階層構
造をなしている。PATには、MPEG2規格によって固定的に
PID=「0」が割り当てられる。また、当該MPEG2-TSで
時分割多重して放送される全ての番組には夫々、番組識
別情報として、プログラム番号が付されている。このプ
ログラム番号は、放送事業者が番組毎に任意に設定でき
る。
【0013】PATには、当該MPEG2-TSで時分割多重して
放送される全ての番組夫々に対応するPMTのPIDがプログ
ラム番号と対に記載されている。図21に示す例では、
プログラム番号「1」が付された番組1に対応するPMT
のPID(=「11」)と、プログラム番号「2」が付さ
れた番組2に対応するPMTのPID(=「12」)が記載さ
れる。さらに、PATには、NITのPIDが記載される。MPEG2
規格により、NITに対しては固定的にプログラム番号
「0」が割り当てられているため、プログラム番号
「0」と対にNITのPIDが記載される。
【0014】PMTは各番組毎に存在し、階層的には、PAT
の下に位置する。従って、図21に示す例では、番組1
のPMTと番組2のPMTが存在することになる。各番組のPM
Tには、各番組固有のプログラム番号とともに、その番
組を構成する映像情報及び音声情報が伝送されるTSパケ
ットのPIDが記載されている。
【0015】このように、PAT及びPMTは、MPEG2規格で
そのデータ構成の詳細が規定されている。
【0016】次に、NITは、PMTと同様に、階層的にはPA
Tの下に位置する。NITは伝送路に関する物理的な情報を
記載するものであるが、そのデータ構成の詳細について
はMPEG2規格で規定されておらず、ユーザ定義とされて
いる。しかしながら、MPEG2-TSを利用したデジタル放送
において、受信端末での番組選択機能を実現するために
はNITは不可欠とされ、一般に、少なくとも各番組が放
送されるトランスポンダ(換言すれば、チャンネル)の
番号や周波数などの情報が記載される。NITの具体例と
しては、図21に示すように、各番組に固有のプログラ
ム番号とその番組が放送されるチャンネル番号とが対で
記載される。
【0017】以上の説明から明らかなように、PAT及びP
MTは、当該MPEG2-TS(この具体例では、チャンネル6
1)で放送される番組についての情報を記載したもので
あり、チャンネル毎に異なる。一方、NITは当該MPEG2-T
S(チャンネル「61」)で放送される番組だけでな
く、図21に示すように、放送サービスされている他の
全てのチャンネルの番組についても、プログラム番号と
チャンネル番号とが対で記載されている。このため、NI
Tは、全てのチャンネルで同じテーブル情報が伝送され
る。
【0018】以上、MPEG2-TS及びPSIの概要を説明した
が、次に、PSIに基づく番組選択方法の従来例を、視聴
者が受信端末において番組選択する手順を示す図22を
用いて説明する。なお、ここでは、MPEG2-TS及びPSIは
図20及び図21に示した構成をなしているものとす
る。
【0019】まず、視聴者は、所望の番組(例えば、図
20及び図21における番組1)固有のプログラム番号
(=「1」)を、リモコンなどのユーザ・インタフェー
スにより、受信端末に入力する。なお、放送される番組
やその各番組固有のプログラム番号などの番組一覧情報
が、印刷物や電子番組ガイドEPG(Electronic Program
Guide)などによって予め視聴者に提供されている(ス
テップ221)。
【0020】そこで、受信端末は、現在チューナで選局
しているチャンネル(例えば、チャンネル「61」)に
対し、各TSパケットのPIDを参照し、PID=「0」のTSパ
ケットをだけを分離して当該チャンネル(ここでは、チ
ャンネル「61」とする)のPATを受信する(ステップ
222)。
【0021】そして、視聴者は、受信したPATにおい
て、ステップ221で入力したプログラム番号(=
「1」)を検索する。当該プログラム番号が存在する場
合には、ステップ226に進む(ステップ223)。
【0022】この受信したPATに当該プログラム番号が
存在しない場合には、プログラム番号「0」と対に記載
されているNITのPID(図21に示した例では、「1
0」)を取得する。そして、当該チャンネル(チャンネ
ル「61」)において、各TSパケットのPIDを参照し、P
ID=「10」のTSパケットだけを分離してNITを受信す
る。この受信したNITにおいて、視聴者がステップ22
1で入力したプログラム番号の番組が放送されているチ
ャンネル番号を検索し、チューナの選局チャンネルを変
更する(ステップ224)。チューナの選局チャンネル
が変更されると、各TSパケットのPIDを参照し、PID=
「0」のTSパケットだけを分離して当該チャンネルのPA
Tを受信する(ステップ225)。しかる後、ステップ
226に進む。
【0023】ステップ226では、受信したPATにおい
て、視聴者がステップ221で入力したプログラム番号
(=「1」)に対応するPMTのPID(図21に示した例で
は「11」)を取得する。そして、当該チャンネル(チ
ャンネル「61」)において、各TSパケットのPIDを参
照し、PID=「11」のTSパケットだけを分離して上記当
該プログラム番号に対応するPMTを受信する。
【0024】そして、受信したPMTにおいて、当該プロ
グラム番号(=「1」)に対応するMPEG2ビデオデータ
及びMPEG2オーディオデータ(図21に示した例では、
夫々「13」,「14」)を取得し、当該チャンネル
(チャンネル「61」)において、これらPIDに基づい
て視聴者が選択した所望の番組に対応するMPEG2ビデオ
データ及びMPEG2オーディオデータの各TSパケットを分
離し、MPEG2デコーダで復号する(ステップ227)。
【0025】以上の説明より明らかなように、MPEG2-TS
では、複数の番組の映像・音声データとPSIデータとを
時分割多重し伝送することにより、PSIデータに基づい
て所望の番組を選択できるように工夫されている。
【0026】一方、上記のデジタル放送サービスの他
に、MPEG2の応用サービスとして、ビデオ・オン・デマ
ンド(以下、VODという)サービスが注目を集めてい
る。VODサービスなどを実現する映像・音声情報配信シ
ステムは、ビデオサーバや双方向伝送路,受信端末,シ
ステム制御装置でもって構成されており、視聴者からの
リクエストに応じて所望の番組を適宜配信するものであ
る。現在では、MPEG1(Moving Picture Experts Group
Phase1)規格を使用したものが殆どであるが、今後、デ
ジタル放送サービスと同様に、MPEG2規格を使用し、MPE
G2-TSをデジタルCATV(ケーブルテレビジョンシステ
ム)などによってデジタル配信するシステムの開発が活
発化する状況である。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ビデオサーバ
からMPEG2-TSを受信端末にデジタル配信し、VODサービ
スなどを提供する映像・音声情報配信システム(以下、
映像・音声情報配信システムという)において、上記の
デジタル放送と同様のPSIデータに基づく番組選択方法
を適用しようとした場合、以下に示すような問題が生じ
る。
【0028】即ち、上記のデジタル放送の場合には、放
送事業者が予め番組放送スケジュールを組むものである
から、放送事業者が予めどのチャンネルにどの番組を時
分割多重して伝送するかを固定的に決定することがで
き、放送スケジュールに対応して一義的に決まるPSIを
予め準備し、受信端末に伝送することができる。従っ
て、視聴者は、番組放送スケジュールに応じて、全ての
受信端末に共通に放送される番組の中から、上記のPSI
データに基づいて、所望の番組を選択することが可能で
あった。
【0029】これに対して、VODサービスを提供する上
記映像・音声情報配信システムにおいては、視聴者から
番組リクエストを受ける度に、番組を配信していない空
チャンネルを探して番組配信しなければならず、番組配
信状況が時々刻々変動する。このため、視聴者にVODサ
ービスを提供するには、視聴者からの番組リクエストを
受け付ける度に、時々刻々変動する番組配信状況に応じ
てPSIを適宜変更するなどの工夫が必要となる。
【0030】さらに、複数の視聴者が同一の番組をリク
エストした場合には、同一番組内容であっても、全て異
なる番組としてプログラム番号を割り当て、また、PSI
を変更するなどの工夫が必要となるが、上記従来技術で
は、VODサービスを実現するための具体的方法について
は何ら考慮されていない。
【0031】本発明の目的は、上記のような複雑なPSI
変更処理を簡易に行ない、視聴者が所望の番組を常に安
定に選択視聴可能なVODサービスを実現する映像・音声
情報配信システムを提供することにある。
【0032】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、配信する各番組の圧縮映像音声データを
番組に固有のPIDを付して多重度1のMPEG2-TS形式で格
納し、リクエストされた各番組の圧縮映像音声データを
所定の外部インタフェース(例えば、ATM:Asynchronou
s Transfer Modeなど)で送出するビデオサーバと、ビ
デオサーバから送出される各番組の圧縮映像・音声デー
タに対して該番組固有のPIDを受信端末に固有のPIDに変
更するPID変更処理や番組配信状況に応じたNITを生成す
るNIT生成処理,多重度N(但し、Nは1以上の整数)
のMPEG2-TS形式への多重化処理などを行ない、リクエス
トされた各番組を多重化してMPEG2-TSとして送出する多
重化装置と、視聴者がリモコンなどで所望の番組をリク
エストし、多重化装置から送出されるMPEG2-TSからリク
エストした番組の圧縮映像・音声データのみを識別分離
して伸長表示する受信端末と、該受信端末からの番組リ
クエストの受付けや該ビデオサーバへの番組送出指令及
び該多重化装置への番組多重化指令の送信などを行なっ
てシステム全体を制御するシステム制御装置と、該多重
化装置から送出される各番組のMPEG2-TSや該受信端末か
らの番組リクエストなどを所定の変調方式で変調し伝送
する双方向伝送路とを備える。
【0033】ここで、該ビデオサーバは、配信する各番
組の圧縮映像・音声データを多重度1のMPEG2-TS形式で
格納する圧縮映像・音声データ格納部と、該圧縮映像・
音声データ格納部から読み出される各番組の該圧縮映像
・音声データを所定の外部インタフェース(例えば、AT
M:Asynchronous Transfer Modeなど)で所定の出力端
子から送出する外部インタフェース部と、これら圧縮映
像・音声データ格納部と外部インタフェース部などのビ
デオサーバ全体の動作を制御するサーバ制御部を備え
る。
【0034】また、該多重化装置は、該ビデオサーバの
出力端子から所定の外部インタフェースで送られてくる
各番組の該圧縮映像・音声データを番組毎に分離する番
組分離化部と、分離された各番組の該圧縮映像・音声デ
ータ夫々に対してPIDの変更処理を行なうパケット識別
子変更部(以下、PID変更部という)と、番組の配信状
況に応じたNITを生成するNIT生成部と、PID変更部から
出力される各番組の該圧縮映像・音声データとNIT生成
部から出力されるNITとを多重度NのMPEG2-TS形式で多
重化するMPEG2-TS多重化部と、これら番組分離化部やPI
D変更部,NIT生成部,MPEG2-TS多重化部など多重化装置
全体の動作を制御する多重化装置制御部とを備える。
【0035】さらに、該受信端末は、複数のチャンネル
から所望のチャンネルを選局して所定の変調方式で変調
された番組を復調する番組受信部と、多重度NのMPEG2-
TSから所望の番組に対応する圧縮映像データや圧縮音声
データ,NITを分離する分離化部と、分離された該圧縮
映像データ及び該圧縮音声データを復号して元の映像・
音声信号に伸長する圧縮映像・音声データ伸長部と、視
聴者が番組選択などの指令を入力する操作指令入力部
と、該システム制御装置との間で番組リクエスト指令な
どを双方向に伝送するための双方向通信部と、これらの
番組受信部や分離化部,圧縮映像・音声データ伸長部,
操作指令入力部,双方向通信部などの受信端末全体の動
作を制御する端末制御部とを備える。
【0036】さらに、該システム制御装置は、該双方向
伝送路を介して該受信端末との間で番組リクエスト指令
の受付けなどを双方向に行なう端末通信部と、該ビデオ
サーバへの番組配信指令の通知や該ビデオサーバの稼働
状況情報の取得などを行なうサーバ通信部と、該多重化
装置への番組多重化指令の通知などを行なう多重化装置
通信部と、該受信端末からの番組リクエスト状況や該ビ
デオサーバの稼働状況に基づいて番組の配信管理を統括
的に行ない、該ビデオサーバへの番組配信指令や該多重
化装置への番組多重化指令などを発行するシステム制御
部とを備える。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を、MPEG
2-TSを用いてVODサービスを提供するものとして、図面
を用いて説明する。図1は本発明による映像・音声情報
配信システムの第1の実施形態を示すブロック図であっ
て、1はビデオサーバ、2a〜2cは多重化装置、3は
双方向伝送路、4a〜4cはデジタル変調装置、5は双
方向混合分波装置、6は伝送ケーブル、7a〜7cは受
信端末、8はシステム制御装置である。
【0038】同図において、ビデオサーバ1は、各番組
の圧縮映像・音声データを格納し、所定の外部インタフ
ェース(例えば、ATM:Asynchronous Transfer Modeな
ど)でこれら該各番組の圧縮映像・音声データを出力端
子から送出する。多重化装置2a,2b,2c,……
(以下、総称して多重化装置2という)は夫々、ビデオ
サーバ1の出力端子1,2,3,……から送出される夫
々の番組の圧縮映像・音声データを多重度N(但し、N
は1以上の整数)のMPEG2-TS形式で時分割多重して出力
する。双方向伝送路3はデジタル変調装置4a,4b,
4c,……(以下、総称して、デジタル変調装置4とい
う)や双方向混合分波装置5,伝送ケーブル6から構成
され、ビデオサーバ1から配信される番組や受信端末7
a,7b,7c,……(以下、総称して受信端末7とい
う)からの番組リクエスト指令などを伝送する。デジタ
ル変調装置4は夫々、多重化装置2からの多重度NのMP
EG2-TSを64QAMやVSB,QPSKなどの変調方式でかつ互いに
異なる周波数でデジタル変調する。双方向混合分波装置
5は、デジタル変調装置4やシステム制御装置8などか
らの変調信号を混合或いは分波する。伝送ケーブル6は
同軸ケーブルや光ケーブルなどである。
【0039】図2は図1におけるビデオサーバ1の一具
体例を示すブロック図であって、9は圧縮映像・音声デ
ータ格納部、10は外部インタフェース部、11はサー
バ制御部である。
【0040】同図において、ビデオサーバ1は、予め図
示しないMPEG2エンコーダによって多重度1のMPEG2-TS
形式で圧縮した各番組の圧縮映像・音声データを各番組
毎に別ファイルで格納する圧縮映像・音声データ格納部
9と、この圧縮映像・音声データ格納部9から読み出さ
れる圧縮映像・音声データを所定の外部インタフェース
(例えば、ATM:Asynchronous Transfer Modeなど)で
各出力端子1,2,3,……から送出する外部インタフ
ェース部10と、ビデオサーバ1の動作を制御するサー
バ制御部11とで構成されている。
【0041】なお、圧縮映像・音声データ格納部9に格
納される各番組の圧縮映像・音声データ(多重度1のMP
EG2-TS形式)は、以下の条件のもとで、MPEG2エンコー
ダにより、圧縮されているものとする。
【0042】即ち、図20及び図21を参照するが、こ
こでは、PSIデータは多重せず、配信する番組のMPEG2ビ
デオデータとMPEG2オーディオデータのみを多重化す
る。
【0043】MPEG2ビデオデータとMPEG2オーディオデー
タとのTSパケットのパケットヘッダには、予め各番組固
有の重複しないMPEG2ビデオデータPIDとMPEG2オーディ
オデータPIDとを付している。但し、MPEG2規格により、
PID=「0」は固定的にPATに割り当てられるているた
め、各番組に付すPIDは「0」を除いた値とする。な
お、以下では、エンコード時に付すMPEG2ビデオデータP
IDとMPEG2オーディオデータPIDとを番組固有PIDと総称
するものとする。
【0044】そして、かかる条件のもとに、MPEG2エン
コーダで圧縮されて圧縮映像・音声データ格納部9に格
納されている各番組の圧縮映像・音声データは、サーバ
制御部11で各番組毎にファイル名で管理される。図3
はその一具体例を示すものであって、ここでは、圧縮映
像・音声データ格納部9に格納されている各番組の圧縮
映像・音声データのファイル名と、MPEG2エンコーダで
圧縮する際に重複しないように付された番組固有PIDを
示している。
【0045】図4は図1における受信端末7の一具体例
を示すブロック図であって、12は番組受信部、13は
デジタルチューナ部、14はデジタル復調部、15は分
離化部、16は圧縮映像・音声データ伸長部、17は映
像表示部、18は音声出力部、19は双方向通信部、2
0は端末制御部、21は操作指令入力部、22は番組ガ
イド発生部である。
【0046】同図において、双方向伝送路3(図1)か
らストリームはデジタルチューナ部13とデジタル復調
部14とからなる番組受信部12に供給される。デジタ
ルチューナ部13は番組が伝送される複数のチャンネル
から所望のチャンネルを選局し、デジタル復調部14は
デジタル変調された番組を復調する。分離化部15は多
重度NのMPEG2-TSから所望の番組に対応する圧縮映像デ
ータと圧縮音声データとを分離する。圧縮映像・音声デ
ータ伸長部16(例えば、MPEG2デコーダ)は分離され
た圧縮映像データと圧縮音声データとを復号し、元の映
像信号と音声信号とに伸長する。例えば、ディスプレイ
装置などの映像表示部17はこの映像信号で映像表示
し、例えば、スピーカなどの音声出力部18はこの音声
信号から音声を出力する。
【0047】双方向通信部19はシステム制御装置8
(図1)との間で番組リクエストなどを送受信する。端
末制御部20は受信端末全体の動作を制御する。操作指
令入力部21は、例えば、リモコンなどであって、視聴
者が番組選択などの指令を受信端末20に供給する。番
組ガイド発生部22は、ビデオサーバ1(図1)に格納
されている番組一覧を番組選択メニューとして映像表示
部17で視聴者に提供するためのものである。この番組
選択メニューの一具体例を図5に示す。
【0048】図6は図1でのシステム制御装置8の一具
体例を示すブロック図であって、23はサーバ通信部、
24はシステム制御部、25は番組管理情報入力部、2
6は多重化装置通信部、27は端末通信部である。
【0049】同図において、端末通信部27は、受信端
末7(図1)からの番組リクエストなどを送受信する。
サーバ通信部23は、サーバ制御指令の送信やサーバ稼
働情報などの受信を行なう。システム制御部24は、サ
ーバ稼働状態や受信端末7の番組リクエスト及び番組受
信状態などを統括的に把握し、所望の番組を所定のチャ
ンネルで適宜配信するようにシステム全体を制御する。
番組管理情報入力部25は、フロッピディスクやCD-ROM
などの記録媒体に記録された番組管理情報を入力してシ
ステム制御部24に登録する。多重化装置通信部26は
多重化装置2に対する多重化制御指令などを送受信す
る。
【0050】図7はこの番組管理情報の一具体例を示す
ものであって、受信端末で表示する番組選択メニューに
記載される番組名やビデオサーバ1の圧縮映像・音声デ
ータ格納部9(図1)に格納されている各番組のファイ
ル名,番組固有PID(MPEG2ビデオデータPID及びオーデ
ィオデータPID)からなっている。システム制御部24
は、後述するが、この番組管理情報に基づいて番組の配
信制御を適切に行なう。
【0051】図8はこの第1の実施形態を示すフローチ
ャートである。以下、図1,図2,図4及び図6を参照
し、図8に従ってこの第1の実施形態の動作を説明す
る。なお、ここでは、ビデオサーバ1から受信端末7
に、1チャンネル当たり2つの番組を時分割多重し、多
重度2のMPEG2-TS(即ち、N=2の場合)でリクエスト
番組を配信する場合を例とする。
【0052】図8において、視聴者は、例えば、受信端
末7aにおいて、ビデオサーバ1内の圧縮映像・音声デ
ータ格納部9に格納されている番組の中から所望の番組
を選択する(ステップ501)。
【0053】具体的には、図4において、視聴者は、端
末制御部20の指令に基づいて、番組ガイド発生部22
から出力されて映像表示部17で表示される図5に示す
ような番組選択メニューから所望の番組を選択し、リモ
コンなどの操作指令入力部21によって各番組に対応す
る番号を入力する。例えば、視聴者がこの番組選択メニ
ューの中から「番組B」を選択する場合には、操作指令
入力部21よって番組番号「2」を入力する。但し、端
末制御部20には、システム制御装置8のシステム制御
部24から端末通信部27,双方向伝送路3及び双方向
通信部19を介して番組管理情報(図7)が予めダウンロ
ードされ、番組ガイド発生部22は、このダウンロード
された番組管理情報に基づいて、図5に示すような番組
選択メニューを生成する。その際、端末制御部20は、
番組管理情報(図7)に番組選択メニュー(図5)中の番組
番号を付加した受信端末用番組管理情報を併せて生成
し、保持する。図9はこの受信端末用番組管理情報の一
具体例を示している。
【0054】次に、受信端末7aは、この操作指令入力
部21から入力された番組番号を受け付け、システム制
御装置8に対して番組リクエスト指令を送信する(ステ
ップ502)。
【0055】具体的には、操作指令入力部21から入力
された上記の番組番号「2」は端末制御部20に供給さ
れ、端末制御部20は番組リクエスト指令を双方向通信
部19を介して所定の通信プロトコルでシステム制御装
置8に送信する。この番組リクエスト指令は、少なくと
も受信端末識別情報(以下、受信端末IDという)とリク
エストした番組の番組識別情報(以下、番組IDという)
を含んでいる。図10はかかる番組リクエスト指令の送
信データ構造の具体例を示す図である。
【0056】受信端末IDは、システム制御装置8に複数
台接続されている受信端末7を夫々区別するための情報
であり、受信端末7毎に異なる受信端末ID(例えば、受
信端末番号)が割り当てられ、これらが予め端末制御部
20に登録されている。また、番組IDは、ビデオサーバ
1内の圧縮映像・音声データ格納部9に格納されている
番組を夫々区別するための情報であって、格納されてい
る番組と一対一に対応しており、例えば、図3,図7及
び図9に示したように、ファイル名或いはMPEG2エンコ
ーダで圧縮する際の各番組に付した番組固有PID(MPEG2
ビデオデータPID、オーディオデータPID)などを用いる
ことができる。ここでは受信端末7a,7b,7cに夫
々、受信端末ID「1」,「2」,「3」が予め登録され
ているものとする。
【0057】また、各番組の番組IDとしては、番組固有
PIDの内のMPEG2ビデオデータのPIDを用いるものとす
る。従って、ステップ501で視聴者が番組選択メニュ
ーの中から「番組B」を選択した場合には、操作指令入
力部21から番組番号「2」が入力された端末制御部2
0は、受信端末用番組管理情報(図9)を参照し、「番
組B」(番組番号「2」)に対応する番組IDとしてMPEG2
ビデオデータのPID(=「3」)を、また、受信端末ID
「1」を番組リクエスト指令として夫々双方向通信部1
9を介してシステム制御装置8に送信する。
【0058】以上のようにして番組リクエスト指令が受
信端末から送られてくると、システム制御装置8はこの
番組リクエスト指令を受信する(ステップ503)。
【0059】具体的には、受信端末7aから送信された
番組リクエスト指令は、伝送ケーブル6及び双方向混合
分波装置5を介してシステム制御装置8の端末通信部2
7に入力される。この端末通信部27は、所定の通信プ
ロトコルで送られてきたこの番組リクエスト指令からこ
の受信端末7aに対する受信端末ID「1」と番組ID
「3」(「番組B」のMPEG2ビデオデータのPID)とを認識
し、システム制御部24に通知する。
【0060】このシステム制御部24は、図11(a)
に示すような配信管理テーブルを有し、少なくともビデ
オサーバ1の各出力端子1,2,3,……が配信中であ
るか否かの稼働状況を管理しており、また、配信中であ
る場合には、配信番組の番組ID/ファイル名や配信先受
信端末IDなどを管理する。
【0061】ここで、図11(a)は、ビデオサーバ1
の出力端子1,2,3,……から夫々最大2つの番組が
時分割多重されて出力される場合を示すものである。ビ
デオサーバ1の各出力端子1,2,3,……は夫々、図
1に示したように、多重化装置2a,2b,2c,……
を介して変調周波数が異なるデジタル変調装置4a,4
b,4c,……に接続されている。このため、ビデオサ
ーバ1の各出力端子1,2,3,……には、図11
(a)に示すように、一義的に番組を伝送するチャンネ
ルが割り当てられて、1チャンネル当たり最大2つの番
組が時分割多重されて出力される。
【0062】図11(a)に示す配信管理テーブルの各
情報は、システム制御部24において、上記のように受
信端末7から番組リクエスト指令が送信されて来た場合
(ステップ503)やビデオサーバ1の稼働状況が変化
した場合など番組配信状態が変化した際、逐次更新され
る。なお、この配信管理テーブルの各情報のうちのビデ
オサーバ1の稼働状況は、システム制御装置8のサーバ
通信部23を介してビデオサーバ1から取得する。
【0063】システム制御装置8のシステム制御部24
は、この配信管理テーブルによってビデオサーバ1から
の番組配信状況をチェックし、新たに番組配信可能な空
き出力端子を検索する。そして、受信端末7aからリク
エストされた「番組B」を配信するビデオサーバ1の出
力端子(換言すれば、チャンネル)を決定する。図11
(a)に示した例では、出力端子「1」及び「2」が空
いているので、例えば、出力端子2(即ち、チャンネル
「62」)から受信端末7aによってリクエストされた
「番組B」を配信するように決定する(ステップ50
4)。
【0064】次に、システム制御装置8は、受信端末7
からリクエストされた「番組B」の配信指令をビデオサ
ーバ1に送信する(ステップ505)。
【0065】具体的には、システム制御装置8内のシス
テム制御部24が、予め登録されている番組管理情報
(図7)を参照して、リクエストされた「番組B」のフ
ァイル名を検索し、「番組B」のファイル名「MOVIE
B」とステップ504で決定した「番組B」を送出する
ビデオサーバ1の出力端子2とを、サーバ通信部52を
介して所定の通信プロトコルでビデオサーバ1のサーバ
制御部11に送信する。
【0066】そこで、このサーバ制御部11は、システ
ム制御装置8から取り込んだリクエスト番組の配信指令
を受信し、ビデオサーバ1の出力端子2と「番組B」の
ファイル名「MOVIE B」を認識する(ステップ506)。
【0067】そして、ビデオサーバ1は、サーバ制御部
11の制御指令に基づいて、リクエスト番組「番組B」
のMPEG2ビデオデータとMPEG2オーディオデータとを指定
された出力端子2から送出する(ステップ507)。
【0068】具体的には、ビデオサーバ1のサーバ制御
部11は、圧縮映像・音声データ格納部9に対し、ファ
イル名「MOVIE B」でかつ多重度1のMPEG2-TS形式で格
納されている圧縮映像・音声データを読み出し、外部イ
ンタフェース部10を介して所定の外部インタフェース
(例えば、ATM:Asynchronous Transfer Modeなど)で
出力端子2から送出するように指令する。さらに、サー
バ制御部11は、出力端子2からリクエスト番組「番組
B」を送出する旨を、リクエスト番組の送出通知とし
て、システム制御装置8に所定の通信プロトコルに従っ
て返信する。
【0069】図11(a)に示した例では、ビデオサー
バ1の出力端子2からは、上記「番組B」のMPEG2ビデ
オデータ及びMPEG2オーディオデータとともに、受信端
末ID「3」の受信端末7cに対して、「番組C(ファイ
ル名「MOVIE C」,番組ID「5」)」のMPEG2ビデオデー
タ及びMPEG2オーディオデータが所定の外部インタフェ
ース(例えば、ATM:Asynchronous Transfer Modeな
ど)で時分割多重されて送出されている。従って、ビデ
オサーバ1の出力端子2から送出される「番組B」のMP
EG2ビデオデータ及びMPEG2オーディオデータは、「番組
C」のMPEG2ビデオデータ及び MPEG2オーディオデータ
とともに、ビデオサーバ1の出力端子2に接続された多
重化装置2bに供給されることになる。
【0070】外部インタフェースとして、例えば、ATM
を用いた場合には、多重番組2である上記の「番組B」
のMPEG2ビデオデータ及びMPEG2オーディオデータと多重
番組1である「番組C」のMPEG2ビデオデータ及びMPEG2
オーディオデータとは夫々、異なる仮想チャンネル識別
子VCI(Virtual Channel Identifier)が付されて伝送さ
れる。なお、この仮想チャンネル識別子 VCIは、図11
に示した各チャンネルの多重番組1,2に対し、夫々固
定的に所定の識別子が割り当てられている。
【0071】次に、システム制御装置8は、ビデオサー
バ1から送信された上記のリクエスト番組の送出通知を
サーバ通信部23で受信し、これをシステム制御部24
に通知する。システム制御部24は、この送出通知に基
づいて、現在の配信状況を反映させるために、図11
(a)に示した配信管理テーブルを変更する(ステップ
508)。
【0072】具体的には、図11(b)に示すように、
ビデオサーバ1の出力端子2の稼働状況,配信番組(番
組ID/ファイル名),配信先受信端末IDの各項を夫々
「配信中」,「「3」/「MOVIE B」」,「1」に変更
し、現在の配信状況に基づく最新の配信管理テーブルを
生成する。
【0073】ところで、VODサービスを提供するこの第
1の実施形態では、前記のMPEG2-TSを利用したデジタル
放送とは異なり、同じ番組を複数の受信端末に夫々異な
る開始タイミングで同時に配信する状況が発生する。即
ち、図11(a)に示した例のように、ビデオサーバ1
の出力端子2から受信端末ID「1」の受信端末7aに
「番組B」を新たに配信するとき、ビデオサーバ1の出
力端子3からは受信端末ID「4」の受信端末(図1では
図示しないが、これを受信端末7dとする)に対して、
既に、この「番組B」を配信しているなどの状況が発生
する。この第1の実施形態では、受信端末ID「1」の受
信端末7aと受信端末ID「4」の受信端末7dとに夫々
配信されるこの「番組B」は、リクエストした視聴者及
びリクエスト時刻が異なるため、同一の番組内容である
にもかかわらず、異なる番組として配信制御しなければ
ならない。
【0074】図22に示したように、前記のMPEG2-TSを
利用したデジタル放送では、受信端末において、多重度
NのMPEG2-TS形式で配信されてくる番組の中からリクエ
ストした番組を識別分離する際、言わば番組固有PIDに
よって識別分離するものであった。
【0075】しかし、この第1の実施形態では、上記の
ように、このような番組は、同一の番組内容であるにも
かかわらず、異なる番組として配信しなければならず、
受信端末7では、番組固有PIDによって一義的に所定の
リクエスト番組を識別分離することは不可能である。
【0076】そこで、この第1の実施形態では、この問
題を解決してVODサービスを実現するために、受信端末
7が夫々リクエスト番組を容易にかつ適切に受信可能な
ように、さらに、多重化装置2a,2b,2c,……に
おいて、ステップ510でのPIDの変更処理を行なうよ
うにするものである。
【0077】このため、システム制御部24は、配信管
理テーブルを変更する(ステップ508)とともに、多
重化装置2bに「番組B」のMPEG2ビデオデータ及びMPE
G2オーディオデータのPIDの変更と多重度2のMPEG2-TS
形式への多重化を指令する番組多重化指令を、多重化装
置通信部26を介して、所定の通信プロトコルで送信す
る(ステップ509)。
【0078】この番組多重化指令は、具体的には、リク
エスト番組(「番組B」)の配信先である受信端末ID
「1」と、リクエスト番組(「番組B」)の番組固有PI
D(「番組B」のMPEG2ビデオデータPID「3」とMPEG2オ
ーディオデータPID「4」)と、リクエスト番組(「番
組B」)が出力されるビデオサーバ1の出力端子2の番
号とを含む指令である。
【0079】そこで、多重化装置2bは、この番組多重
化指令を受けると、ビデオサーバ1の出力端子2から送
出された「番組B」のMPEG2ビデオデータ及びMPEG2オー
ディオデータのPIDの変更処理と多重度2のMPEG2-TS形
式への多重化処理動作を行なう(ステップ510)。
【0080】以下、多重化装置2bのかかる処理内容の
一具体例を図11(b)の配信状態を例にして説明す
る。
【0081】図11(b)に示した配信状態では、多重
化装置2bには、受信端末7a(受信端末ID「1」)か
らリクエストされて新たに配信する「番組B」のMPEG2
ビデオデータ及びMPEG2オーディオデータと、既に受信
端末7c(受信端末ID「3」)に配信されている「番組
C」のMPEG2ビデオデータ及びMPEG2オーディオデータと
が、ビデオサーバ1の出力端子2からATMによって伝送
される。
【0082】多重化装置2bに伝送されるこの「番組
B」のMPEG2ビデオデータ及びMPEG2オーディオデータに
は夫々、MPEG2エンコーダでエンコードする際、重複し
ないように設定した番組固有PID「3」,「4」(図
7)が付されている。しかしながら、前述のように、VO
Dサービスを提供するこの第1の実施形態では、受信端
末7aにおいて、リクエストした「番組B」のMPEG2ビ
デオデータ及びMPEG2オーディオデータをこの番組固有P
IDによって一義的に識別分離できない。
【0083】このため、多重化装置2bでは、まず、
「番組B」のMPEG2ビデオデータ及びMPEG2オーディオデ
ータに付されている番組固有PIDを、受信端末7aがリ
クエストした「番組B」を一義的かつ容易に識別分離で
きるように、図12に示す受信端末固有PIDに変更す
る。
【0084】ここで、図12(a)はMPEG2規格に準拠
してMPEG2エンコード時に付した番組固有PID(13ビッ
トのバイナリデータ)を模式的に示し、同図(b)は受
信端末固有PID(13ビットのバイナリデータ)を模式
的に示したものである。
【0085】図12(b)に示すように、受信端末固有
PIDは、当該リクエスト番組の配信先受信端末IDとMPEG2
ビデオデータであるかMPEG2オーディオデータであるか
を識別するための映像音声識別子(以下、AV識別子とい
う)からなっている。このAV識別子は、例えば、1ビッ
トのバイナリデータであって、この受信端末固有PIDを
有するTSパケット内の圧縮映像・音声データがMPEG2ビ
デオデータである場合には“0”に、MPEG2オーディオ
データである場合には“1”に設定する。
【0086】具体的には、受信端末7a(受信端末ID
「1」)からリクエストされた「番組B」の番組固有PI
D(MPEG2ビデオデータPID「3」,MPEG2オーディオデー
タPID「4」)は、多重化装置2bにおいて、図13に
示すように、受信端末固有PIDに変更処理される。
【0087】このように、多重化装置2bにおいて、各
番組毎に一義的に付した番組固有PID(図13(a))
を、配信先である受信端末を特定する受信端末固有PID
(図13(b))に変更することにより、リクエストさ
れた「番組B」のMPEG2ビデオデータ及びMPEG2オーディ
オデータを配信先である受信端末に固有のPIDを付して
多重化装置2bから出力することができる。その結果、
後述するが、受信端末7aは、ビデオサーバ1から配信
されている複数の番組の中からリクエストした「番組
B」のMPEG2ビデオデータ及びMPEG2オーディオデータを
一義的に識別分離することができ、視聴者は所望の番組
を所望の時間に視聴するVODサービスを受けることが可
能となる。
【0088】図12に受信端末固有PIDの一具体例を示
したが、図14に示すように、図12に示した受信端末
固有PIDのAV識別子の代わりに、MPEG2エンコード時に付
した番組固有PIDをそのまま用い、配信先受信端末IDと
この番組固有PIDとを組み合わせて受信端末固有PIDとし
ても、各受信端末でリクエストした番組のMPEG2ビデオ
データ及びMPEG2オーディオデータを一義的に識別分離
することができる。このとき、図14(a)に示すよう
に、MPEG2エンコード時に付す番組固有PIDはn(但し、
nは13未満の正の整数)ビットで表記可能な数値に予
め制限し、さらに、受信端末7に夫々固定的に予め割り
当てた受信端末IDもm(但し、mは13未満の正の整
数)ビットで表記可能な数値に制限し、配信先受信端末
IDと番組固有PIDからなる(n+m)ビットの受信端末ID
が丁度13ビットになるように、ビット数n,mを設定
する。
【0089】多重化装置2bは、上記のように、ビデオ
サーバ1の出力端子2から送出される「番組B」の番組
固有PIDを順次受信端末固有PIDに変更するが、既に配信
中である「番組C」に対しても、同様に、順次組固有PI
Dを受信端末固有PIDに変更するように動作する。
【0090】その後、多重化装置2bは、システム制御
装置8からの番組多重化指令に基づいて、PIDを変更し
た「番組B」のMPEG2ビデオデータ及びMPEG2オーディオ
データを、同様にPIDが変更された「番組C」のMPEG2ビ
デオデータ及びMPEG2オーディオデータとともに、順次
多重度2のMPEG2-TS形式で多重化する(ステップ51
1)。
【0091】以下、この多重化装置2bにおける多重度
2のMPEG2-TS形式への多重化処理について説明する。
【0092】図20及び図21で説明したように、MPEG
2-TSは、多重する各番組の番組データ(MPEG2ビデオデ
ータ及びMPEG2オーディオデータ)と、受信端末7でリ
クエスト番組を選択受信するためのPSIデータ(PAT,各
番組のPMT及びNIT)とがTSパケット単位で時分割多重し
た構造を有している。しかしながら、後述するが、上記
のように各番組のMPEG2ビデオデータ及びMPEG2オーディ
オデータに受信端末固有PIDを付した場合、下記のよう
に記載内容を工夫したNITを多重化装置2bで生成する
ことにより、受信端末7でリクエスト番組を選択受信す
る際、PSIデータのうちのPAT及びPMTを特に必要とせ
ず、極めて簡易に番組を選択受信することが可能とな
る。
【0093】従って、この第1の実施形態では、多重化
装置2bにおいて、図15に示すように、上記のように
PIDが変更された各番組(具体的には「番組B」と「番
組C」)のMPEG2ビデオデータ及びMPEG2オーディオデー
タとNITのみを多重度2のMPEG2-TS形式で多重する。
【0094】その際、配信する各番組のMPEG2ビデオデ
ータ及びMPEG2オーディオデータには夫々、上記の受信
端末固有PIDが付されているが、各受信端末7で一義的
にNITを識別分離可能にするように、NITにも予め固定的
にNIT固有のPIDを付すものとする。但し、前述したよう
に、PATのPIDはMPEG2規格で「0」に規定されているの
で、上記の番組固有PID及びNIT固有PIDに「0」を割り
当てないものとする。
【0095】ところで、NITは、先に従来技術で述べた
ように、伝送路に関する物理的な情報を記載するもので
あるが、そのデータ構成の詳細についてはMPEG2規格で
規定されておらず、ユーザ定義とされている。そこで、
この第1の実施形態では、上記の受信端末固有PIDと組
み合わせて、上記のPAT及びPMTを用いず、NITのみで簡
易に番組を選択受信可能にするために、NITに含まれる
伝送チャンネル情報を現在番組を配信しているチャンネ
ルの番号と配信先の受信端末IDを対で有する情報とし、
これを多重化装置2bで新たに生成する。
【0096】図16(a)は図11(b)に示した配信
状況の場合に生成するNITの一具体例を示したものであ
る。図11(b)に示した配信状況の場合、受信端末7
a(受信端末ID「1」)からリクエストされた「番組
B」はチャンネル「62」で配信されるので、チャンネ
ル「62」と対に配信先受信端末ID「1」がNIT情報と
して生成される。図11(b)において、チャンネル
「61」の項に配信先受信端末IDとして受信端末7bの
受信端末ID「2」が記載されるのみであるのは、NITに実
際に配信されている番組に関する情報のみを記載するた
めである。
【0097】また、図16(b)に示すように、NITと
して、現在番組を配信しているチャンネル番号の代わり
に、そのチャンネルの物理周波数を採用し、現在番組を
配信しているチャンネルの物理周波数と配信先受信端末
IDとを対で含むようにしてもよい。
【0098】上記説明から明らかなように、この第1の
実施形態では、多重化装置2bで、PSIデータとして、N
ITのみを生成し、これを配信する各番組のMPEG2ビデオ
データ及びMPEG2オーディオデータとともに多重度2のM
PEG2-TS形式で多重するだけでよく、上記従来技術で示
したような階層化された複雑なPSIデータ(PAT,PMT及
びNIT)を生成する必要がないので、多重化処理を簡素
化でき、時々刻々変化する配信状況に応じたNITを容易
にかつリアルタイムで生成可能となり、これにより、視
聴者にVODサービスを提供することができる。
【0099】以上、システム制御装置8から番組多重化
指令を受信した後の多重化装置2bの具体的処理内容を
説明したが、受信端末7aからのリクエストに応じてビ
デオサーバ1から伝送される「番組B」のMPEG2ビデオ
データ及びMPEG2オーディオデータは、上記のように、
受信端末固有PIDが付され、NITと受信端末7cからリク
エストされて既に配信されている「番組C」のMPEG2ビ
デオデータ及びMPEG2オーディオデータとともに多重度
2のMPEG2-TS形式で多重され、デジタル変調装置4bに
供給される。デジタル変調装置4bに供給されたこの
「番組B」を含むMPEG2-TSはチャンネル「62」に相当
する周波数でデジタル変調され、双方向混合分波装置5
及び伝送ケーブル6を介して「番組B」をリクエストし
た受信端末7aに伝送される。
【0100】なお、上記のNITは、従来技術で説明した
ように、全チャンネル共通の情報である。従って、他の
多重化装置2a,2cからも、多重化装置2bで生成さ
れるNITと同じNITが配信する各番組のMPEG2ビデオデー
タ及びMPEG2オーディオデータとともに多重度2のMPEG2
-TS形式で多重化されて出力される。このため、システ
ム制御装置8から多重化装置2bに送信される上記の番
組多重化指令は、他の多重化装置2a,2cにも同時に
送信される。そして、これを受信した多重化装置2a,
2cは夫々、配信番組の変更が特になくとも、また、番
組を配信していない場合であっても、多重化装置2bで
生成されるNIT(図16)と同じ最新のNITを生成し、配信
する各番組のMPEG2ビデオデータ及びMPEG2オーディオデ
ータとともに多重度2のMPEG2-TS形式で多重化して出力
するように動作する。このとき、上記全てのNITには、
上記の固定的に予め割り当てた同一のPIDが付されてい
る。
【0101】図17は上記のPID変更処理,NIT生成処理
及びMPEG2-TS多重化処理を行なう図1の多重化装置2の
一具体例を示すブロック図であって、28は番組分離化
部、30は多重番組2用パケット識別子変更部、29は
多重番組1用パケット識別子変更部、31はMPEG2-TS多
重化部、32はNIT生成部、33は多重化装置制御部で
ある。
【0102】次に、この具体例の動作を説明するが、こ
こでは、ビデオサーバ1から受信端末7aに、上記のよ
うに、1チャンネル当たり2つの番組を時分割多重し、
多重度2のMPEG2-TSでリクエスト番組を配信する場合に
ついて説明する。
【0103】図17において、番組分離化部28は、ビ
デオサーバ1の所定の出力端子から所定の外部インタフ
ェースで時分割多重されて送られてくる各番組のMPEG2
ビデオデータ及びMPEG2オーディオデータを、各番組毎
に分離して出力するように動作する。例えば、図8での
ステップ507で示したように、外部インタフェースと
してATMを用いた場合には、多重番組2である「番組
B」のMPEG2ビデオデータ及びMPEG2オーディオデータと
多重番組1である「番組C」のMPEG2ビデオデータ及びM
PEG2オーディオデータとが夫々、固定的に異なる仮想チ
ャンネル識別子VCI(Virtual Channel Identifier)が
付されてビデオサーバ1の出力端子2から番組分離化部
28に伝送される。
【0104】この場合、番組分離化部28は、これらの
番組に固定的に割り当てられている仮想チャンネル識別
子VCIに基づいて、多重番組2である「番組B」のMPEG2
ビデオデータ及びMPEG2オーディオデータと多重番組1
である「番組C」のMPEG2ビデオデータ及びMPEG2オーデ
ィオデータとを識別して分離し、夫々を多重番組2用パ
ケット識別子変更部30(以下、多重番組2用PID変更部
という)と多重番組1用PID変更部29(以下多重番組
1用PID変更部という)とに供給する。
【0105】多重番組2用PID変更部30は、図8での
ステップ510のPIDの変更処理、即ち、番組分離化部
28から供給される多重番組2である「番組B」のMPEG
2ビデオデータ及びMPEG2オーディオデータに付されてい
る番組固有PIDを受信端末固有PIDに変更し、MPEG2-TS多
重化部31に供給する。同様に、多重番組1用PID変更
部29は、多重番組1である「番組C」のMPEG2ビデオ
データ及びMPEG2オーディオデータに付されている番組
固有PIDを受信端末固有PIDに変更処理し、MPEG2-TS多重
化部31に供給する。また、NIT生成部32は、図8で
のステップ511のNITの生成処理、即ち、番組配信状
況に応じて図16に示したようにNITを生成し、これをM
PEG2-TS多重化部31に供給する。
【0106】そこで、MPEG2-TS多重化部31は、多重番
組2用PID変更部30や多重番組1用PID変更部29,NI
T生成部32から供給されるPID変更処理された「番組
B」のMPEG2ビデオデータ及びMPEG2オーディオデータや
「番組C」のMPEG2ビデオデータ及びMPEG2オーディオデ
ータ,NITを、図8でのステップ511として説明した
ように、多重度2のMPEG2-TS形式で多重化し、デジタル
変調装置4bに供給する。
【0107】多重化装置制御部33は、システム制御装
置8から送信されてくる番組多重化指令(図8のステッ
プ509)を受信し、これに基づいて、番組分離化部2
8に各番組の分離出力を指令し、多重番組2用PID変更
部30及び多重番組1用PID変更部29にPIDの変更処理
を指令し、NIT生成部32に配信状況に応じたNITの生成
処理を指令し、MPEG2-TS多重化部31にMPEG2-TS多重化
処理を指令するなどして、多重化装置2b全体を制御す
る。
【0108】なお、この多重化装置2の具体例は、ビデ
オサーバ1から受信端末7aに、1チャンネル当たり2
つの番組を時分割多重し、多重度2のMPEG2-TSでリクエ
スト番組を配信する場合であったが、多重度Nの場合に
は、多重番組1用PID変更部29や多重番組2用 PID変
更部30といったPID変更部を多重度数分(即ち、N
個)有する構成にすればよい。
【0109】以上が、図8のステップ511の説明であ
る。
【0110】次に、このリクエストした「番組B」は双
方向混合分波装置5及び伝送ケーブル6を介して受信端
末7aに伝送されるが、受信端末7aにおけるリクエス
ト番組の選択受信動作について具体的に説明する。
【0111】この「番組B」をリクエストした受信端末
7aは、必ずしも「番組B」のMPEG2-TSが伝送されるチ
ャンネル「62」をデジタルチューナ部13(図4)で
選局しているとは限らない。このため、受信端末7a
は、まず、デジタルチューナ部13で現在選局している
チャンネルで伝送されている NITを受信する。
【0112】具体的には、受信端末7aでは、ステップ
502でシステム制御装置8に「番組B」の番組リクエ
スト指令を送信した後、端末制御部29がデジタルチュ
ーナ部13に対して現在のチャンネルを引き続き選局す
るように指令する。これと同時に、分離化部15に対し
て、上記の固定的に予めNITに割り当てたPIDが付された
TSパケットを分離するように指令する。
【0113】これにより、デジタルチューナ部13は、
この選局指令に基づいて現在選局しているチャンネルで
伝送されているMPEG2-TSを受信し、デジタル復調部14
に供給する。そこで、デジタル復調部14は、デジタル
チューナ部13で選局受信したMPEG2-TSを復調し、分離
化部15に供給する。分離化部15は、上記のNIT分離
化指令に基づいて、デジタル復調部14から供給される
MPEG2-TSの中から、上記の固定的に予めNITに割り当て
たPIDに基づいて、NITが格納されているTSパケットを分
離して端末制御部20に供給する。端末制御部20は、
分離化部15から供給されるこのNITを検索し、配信先
受信端末IDとして、受信端末7a自身の受信端末IDが記
載されているチャンネル番号(チャンネル「62」)或
いは具体的な物理周波数を認識する。この認識されたチ
ャンネル番号(チャンネル「62」)或いは具体的な物
理周波数は、先の説明から明らかなように、受信端末7
aがリクエストした「番組B」が伝送されているチャン
ネルを示している(ステップ512)。
【0114】そこで、端末制御部20は、リクエストし
た「番組B」を受信するように、デジタルチューナ部1
3にこの認識したチャンネル「62」或いは具体的な物
理周波数を選局するように指令する。また、これと同時
に、分離化部15に受信端末7aの受信端末ID「1」を
含む受信端末固有PIDが付されたTSパケットを分離する
ように指令する。
【0115】デジタルチューナ部13は、この選局指令
に基づいて、ビデオサーバ1からチャンネル「62」で
伝送されるMPEG2-TSを受信する。デジタルチューナ部1
3で選局された「番組B」を含む多重度2のMPEG2-TSは
デジタル復調部14で復調され、分離化部15に供給さ
れる。
【0116】この場合、図11(b)に示した番組配信
の具体例では、分離化部15に供給される多重度2のMP
EG2-TSが、図12或いは図14に示した受信端末固有PI
Dが付された「番組B」のMPEG2ビデオデータ及びMPEG2
オーディオデータと、「番組B」と同様に受信端末固有
PIDが付された「番組C」のMPEG2ビデオデータ及びMPEG
2オーディオデータが時分割多重されたものである。
【0117】分離化部15は、上記の分離化指令に基づ
いて、まず、供給された多重度2のMPEG2-TSの各TSパケ
ットのPIDを検索して、受信端末7a自身の受信端末ID
「1」を含む受信端末固有PIDが付されたTSパケットの
みを分離する。これにより、受信端末7aに伝送される
MPEG2-TSの中から、受信端末7aがリクエストした「番
組B」のMPEG2ビデオデータ及びMPEG2オーディオデータ
が格納されているTSパケットのみを識別して分離するこ
とができ、この識別して分離されたTSパケットが圧縮映
像音声データ伸長部16に供給される。圧縮映像音声デ
ータ伸長部16(具体的には、MPEG2デコーダ)では、
供給された「番組B」のMPEG2ビデオデータ及びMPEG2オ
ーディオデータが、映像表示部17及び音声出力部18
で表示出力可能なアナログ映像信号(例えば、NTSC方式
の映像信号)及びアナログ音声信号に復号される。
【0118】その際、図12或いは図14に示したよう
に、「番組B」のMPEG2ビデオデータ及びMPEG2オーディ
オデータには夫々異なるPIDが付されているので、圧縮
映像音声データ伸長部16では、このPIDの違いによっ
てMPEG2ビデオデータとMPEG2オーディオデータとが分離
され、夫々所定の復号処理がなされる。その結果、視聴
者は、映像表示部17及び音声出力部18により、リク
エストした「番組B」を視聴することができる(ステッ
プ513)。
【0119】以上の説明より明らかなように、多重化装
置2bにおいて、図12或いは図14に示した番組固有
PIDの受信端末固有PIDへの変更処理と、図16に示した
NITの生成処理と、図15に示したMPEG2-TS多重化処理
とを施すことにより、「番組B」をリクエストした受信
端末7aは、NITの中から自分自身の受信端末IDを検索
するだけで、リクエストした「番組B」が伝送されるチ
ャンネル番号或いは物理周波数を極めて容易に認識でき
る。
【0120】また、図22に示したデジタル放送におけ
る番組選択方法では、MPEG2-TSに時分割多重されて伝送
されてくるPSIを受信して番組選択に必要な情報を取得
した後、所望の番組を選局分離するという階層化された
PSIデータ(PAT,PMT)による複雑な番組選択処理を行
なう必要があったが、この第1の実施形態では、このよ
うなPSIデータ(PAT,PMT)による複雑な番組選択処理
を行なう必要がなく、あくまでもMPEG2規格に準拠しな
がらも、リクエストした「番組B」が伝送されるチャン
ネルを選局しさえすれば、受信端末7a自身の受信端末
IDを含む受信端末固有PIDを検索するだけで、伝送され
てくるMPEG2-TSからリクエストした「番組B」のMPEG2
ビデオデータ及びMPEG2オーディオデータを一義的に極
めて容易に識別分離でき、視聴者は所望の番組を所望の
時間に視聴することができる。
【0121】なお、この第1の実施形態では、ビデオサ
ーバ1から受信端末7に1チャンネル当たり2つの番組
を時分割多重し、多重度2のMPEG2-TSでリクエスト番組
を配信する場合を具体例に説明したが、本発明は、これ
に限定されるものではなく、1チャンネル当たりN個の
番組を時分割多重し、多重度NのMPEG2-TSでリクエスト
番組を配信する場合であっても、同様にして、視聴者に
VODサービスを提供することができる。
【0122】図18は本発明による映像・音声情報配信
システムの第2の実施形態を示すブロック図であって、
34は受信装置であって、図1に対応する部分には同一
符号を付けて重複する説明を省略する。
【0123】この第2の実施形態は、VODサービスに併
せてデジタル放送サービスも提供可能にしたものであ
る。
【0124】この第2の実施形態では、図18に示すよ
うに、図1に示した第1の実施形態の構成に加えて、デ
ジタル放送を受信するためのアンテナなどの受信装置3
4が設けられ、その受信信号も双方向混合分波装置5を
介して受信端末7a,7b,7c,……に供給すること
ができるようにしている。受信端末7a,7b,7c,
……には、デジタル放送の各番組が、図20,図21で
説明した従来技術と同様に、複数の番組データとPSIデ
ータ(PAT,PMT,NIT)を時分割多重したMPEG2-TS形式
で供給される。
【0125】受信端末7a,7b,7c,……では、上
記のVODサービスによる番組を視聴するモードとデジタ
ル放送サービスによる番組を視聴するモードとを選択す
ることができる。VOD サービスを提供するチャンネルと
デジタル放送サービスを提供するチャンネルは予め決め
られている。
【0126】以下、例えば、受信端末7aでデジタル放
送を受信する場合のこの第2の実施形態の番組選択手順
を説明する。
【0127】受信端末7aのデジタル放送の番組選択手
順は、基本的には、図22に示した手順と同じであり、
受信端末7aに MPEG2-TS形式でデジタル放送の各番組
とともに時分割多重して送られてくるPSIに基づいて行
なわれる。
【0128】具体的には、図4において、番組ガイド発
生部22から映像表示部17を介して表示されるデジタ
ル放送サービス用のEPGに基づいて、視聴者がデジタル
放送での所望の番組のプログラム番号を操作指令入力部
21から入力すると、端末制御部20はデジタル放送を
受信する制御モードで受信端末7aを制御する。デジタ
ル放送を受信する制御モードにおける受信端末7aの動
作及び番組選択手順は図22に示した手順と同じである
ので、ここでは、その説明を省略する。
【0129】但し、受信端末7aにおいて、視聴者がデ
ジタル放送の所望の番組のプログラム番号を操作指令入
力部21から入力した場合には、端末制御部20は、デ
ジタルチューナ部13に対し、デジタル放送に割り当て
られているいずれかのチャンネルを選局するように指令
し、デジタルチューナ部13はこの指令されたチャンネ
ルを選局するように動作する。また、受信端末7aにMP
EG2-TS形式でデジタル放送の各番組とともに時分割多重
して送られてくるPSIの分離は分離化部15で行なわ
れ、分離取得したPAT,PMT,NITなどのPSIは端末制御部
20に通知され、これに基づいて、端末制御部20は図
22に示したPSIに基づく番組選択処理を実行する。
【0130】なお、受信端末7aにおいて、番組ガイド
発生部22から映像表示部17を介して表示されるVOD
サービス用のEPGに基づいて、視聴者がVODサービスされ
ている所望の番組の番組番号を操作指令入力部21から
入力した場合には、端末制御部20は、VOD サービスを
受信する制御モードで受信端末7aを制御する。
【0131】以上のように、この第2の実施形態では、
受信端末7aの制御モードを上記のように、VODサービ
スを受信する制御モードに加え、デジタル放送を受信す
る制御モードも設けられ、受信端末7aの操作指令入力
部21からの番組リクエスト指令に応じて適宜これら制
御モードが切り換えられることにより、視聴者はデジタ
ル放送で送られてくる番組も併せて視聴することができ
る。
【0132】なお、以上の各実施形態において、図2に
示したように、ビデオサーバ1とは別に独立した装置と
して多重化装置2を設けたが、本発明はかかる構成に限
定されるものではなく、図19に示すように、多重化装
置2を、ビデオサーバ1の構成要素として、その内部に
設けるようにしてもよい。
【0133】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
MPEG2-TSを用いたデジタル配信システムであっても、多
重化装置において、視聴者からの番組リクエストに応じ
て時々刻々変動する番組配信状況を反映した番組固有PI
Dの受信端末固有PIDへの変更処理と、NITの生成処理
と、MPEG2-TS多重化処理を施すことにより、複数の視聴
者夫々が所望の番組を所望の時刻にリクエストしても、
夫々の視聴者は夫々の受信端末によって一義的にリクエ
スト番組を選択受信でき、VODサービスを受けることが
できる。
【0134】また、本発明によれば、多重化装置では、
従来技術で示したような階層化された複雑なPSIデータ
(PAT,PMT,NIT)を生成する必要がなく、PSIデータと
してNITのみを生成するだけでよいので、時々刻々変化
する配信状況に応じたNITを容易にかつリアルタイムに
生成することが可能となり、多重化処理を大幅に簡素化
することができる。
【0135】さらに、受信端末では、伝送されてくるNI
Tの中から自分自身の受信端末IDを検索するだけで、リ
クエストした番組が伝送されるチャンネル番号或いは物
理周波数を極めて容易に認識できるという効果がある。
【0136】さらに、従来のデジタル放送における番組
選択方法では、MPEG2-TSに時分割多重されて伝送されて
くるPSIを受信して番組選択に必要な情報を取得した
後、所望の番組を選局分離するという階層化されたPSI
データ(PAT,PMT)による複雑な番組選択処理を行なう
必要があったが、本発明によれば、このようなPSIデー
タ(PAT,PMT)による複雑な番組選択処理を行なう必要
がなく、あくまでもMPEG2規格に準拠しながらも、リク
エストした番組が伝送されるチャンネルを選局しさえす
れば、受信端末自身の受信端末IDを含む受信端末固有PI
Dを検索するだけで、伝送されてくるMPEG2-TSからリク
エストした番組のMPEG2ビデオデータ及びMPEG2オーディ
オデータを一義的に極めて容易に識別して分離すること
ができ、受信端末における番組選択処理を大幅に簡素化
することができる。
【0137】さらに、本発明によれば、受信端末の制御
モードを、VODサービスを受信する制御モードに加えて
デジタル放送を受信する制御モードを設けたものである
から、適宜これら制御モードを切り換えることにより、
視聴者はVODサービスとデジタル放送サービスとを適宜
選択して視聴することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による映像音声情報配信システムの第1
の実施形態を示すブロック図である。
【図2】図1におけるビデオサーバの一具体例を示すブ
ロック図である。
【図3】図1でのビデオサーバに格納されている各番組
の圧縮・映像音声データのファイル名と番組固有PIDと
の一具体例を示す図である。
【図4】図1における受信端末の一具体例を示すブロッ
ク図である。
【図5】図4における映像表示部で表示される番組選択
メニューの一具体例を示す図である。
【図6】図1におけるシステム制御装置の一具体例を示
すブロック図である。
【図7】図6に示したシステム制御装置でのリクエスト
された番組の配信制御を適切に行なうための番組管理情
報の一具体例を示す図である。
【図8】図1に示す第1の実施形態の番組選択受信動作
を示すフローチャートである。
【図9】図1に示す受信端末での番組リクエスト制御を
適切に行なうための受信端末用番組管理情報の一具体例
を示す図である。
【図10】図1に示す受信端末からシステム制御装置に
送信される番組リクエスト指令の一具体例を示す図であ
る。
【図11】図1に示すシステム制御装置での番組配信管
理テーブルの一具体例を示す図である。
【図12】図1に示す多重化装置でのPID変更処理を行
なう際の番組固有PIDと受信端末固有PIDの一具体例を示
す図である。
【図13】図1に示す多重化装置でのPID変更処理の一
具体例を示す図である。
【図14】図1に示す多重化装置でのPID変更処理を行
なう際の番組固有PIDと受信端末固有PIDとの他の具体例
を示す図である。
【図15】図1に示す多重化装置から出力される多重度
2のMPEG2-TSの一具体例を示す図である。
【図16】図1に示す多重化装置で生成するNITの一具
体例を示す図である。
【図17】図1における多重化装置の一具体例を示すブ
ロック図である。
【図18】本発明による映像・音声情報配信システムの
第2の実施形態を示すブロック図である。
【図19】本発明による映像・音声情報配信システムの
第3の実施形態の要部を示すブロック図である。
【図20】MPEG2-TSの構造を模式的に示す図である。
【図21】MPEG2-TSに時分割多重されているPSIの一従
来例を示す図である。
【図22】デジタル放送での番組選択受信動作を示すフ
ローチャートである。
【符号の説明】
1 ビデオサーバ 2a,2b,2c 多重化装置 3 双方向伝送路 4a,4b,4c デジタル変調装置 5 双方向混合分波装置 6 伝送ケーブル 7a,7b,7c 受信端末 8 システム制御装置 9 圧縮映像・音声データ格納部 10 外部インタフェース部 11 サーバ制御部 12 番組受信部 13 デジタルチューナ部 14 デジタル復調部 15 分離化部 16 圧縮映像・音声データ伸長部 17 映像表示部 18 音声出力部 19 双方向通信部 20 端末制御部 21 操作指令入力部 22 番組ガイド発生部 23 サーバ通信部 24 システム制御部 25 番組管理情報入力部 26 多重化装置通信部 27 端末通信部 28 番組分離化部 29 多重番組1用PID変更部 30 多重番組2用PID変更部 31 MPEG2-TS多重化部 32 NIT生成部 33 多重化装置制御部 34 受信装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 幾島 誠 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所マルチメディアシステム 開発本部内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配信する各番組の圧縮映像・音声データ
    の圧縮映像データと圧縮音声データとを夫々各番組固有
    のパケット識別子を付した多重度NのMPEG2トランスポ
    ート・ストリーム形式のMPEG2ビデオデータとMPEG2オー
    ディオデータとして格納し、外部からの番組要求に応じ
    て該MPEG2ビデオデータとMPEG2オーディオデータからな
    る要求番組の該圧縮映像・音声データを送出するビデオ
    サーバと、 該ビデオサーバから送出される要求番組の該圧縮映像・
    音声データに対して該番組固有のパケット識別子を受信
    端末固有のパケット識別子に変更し、要求番組を伝送す
    る伝送チャンネル情報を記載したネットワーク・インフ
    ォメーション・テーブルとともに多重度N(但し、Nは
    1以上の整数)のMPEG2トランスポートストリーム形式
    で多重化処理して送出する多重化装置と、 該多重化装置から送出される多重度Nの該MPEG2トラン
    スポートストリームと該受信端末から送信される番組要
    求を伝送する双方向伝送路と、 該番組要求を送信して該多重化装置から送出される多重
    度Nの該MPEG2トランスポートストリームを受信し、受
    信した該MPEG2トランスポートストリームから、該ネッ
    トワーク・インフォメーション・テーブルに基づいて、
    要求番組の該圧縮映像・音声データを分離し、分離した
    該要求番組の圧縮映像・音声データを伸長表示する受信
    端末と、 該受信端末からの番組要求を受け付け、該ビデオサーバ
    に要求番組の該圧縮映像・音声データを所定の出力端子
    から送出するように指令し、さらに、該多重化装置に上
    記の多重化処理を行なうように指令し、要求番組の配信
    管理を統括的に行なうシステム制御装置とを備え、該受
    信端末からの番組要求に応じて、所望の時刻に所望の番
    組を多重度NのMPEG2トランスポートストリーム形式で
    配信し、ビデオ・オン・デマンドサービスを提供するこ
    とを特徴とする映像・音声情報配信システム。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記多重化装置を、前記ビデオサーバの一構成要素とし
    て、前記ビデオサーバ内部に配したことを特徴とする映
    像・音声情報配信システム。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、 前記多重化装置は、 入力される要求番組の前記圧縮映像・音声データに対
    して番組毎に前記番組固有のパケット識別子を前記受信
    端末固有のパケット識別子に変更するパケット識別子変
    更部と、 番組の配信状況に応じて要求番組を伝送する伝送チャ
    ンネル情報を記載したネットワーク・インフォメーショ
    ン・テーブルを生成するネットワーク・インフォメーシ
    ョン・テーブル生成部と、 前記パケット識別子変更部から出力される各番組の前
    記圧縮映像・音声データと該ネットワーク・インフォメ
    ーション・テーブル生成部から出力されるネットワーク
    ・インフォメーション・テーブルとを前記多重度NのMP
    EG2トランスポートストリーム形式で多重化するMPEG2ト
    ランスポートストリーム多重化部とを備えたことを特徴
    とする映像・音声情報配信システム。
  4. 【請求項4】 請求項1,2または3において、 前記各受信端末夫々に予め異なる受信端末識別情報が割
    り当てられ、 前記受信端末固有のパケット識別子が要求番組の配信先
    である受信端末識別情報を含み、 前記ネットワーク・インフォメーション・テーブルに記
    載される伝送チャンネル情報が伝送チャンネル番号と該
    配信先の受信端末識別情報とからなるようにしたことを
    特徴とする映像・音声情報配信システム。
  5. 【請求項5】 請求項1,2または3において、 前記各受信端末夫々に予め異なる受信端末識別情報が割
    り当てられ、 前記受信端末固有のパケット識別子が要求番組の配信先
    である受信端末識別情報を含み、 前記ネットワーク・インフォメーション・テーブルに記
    載される伝送チャンネル情報が伝送チャンネルの物理周
    波数と該配信先の受信端末識別情報とからなるようにし
    たことを特徴とする映像・音声情報配信システム。
  6. 【請求項6】 請求項1,2または3において、 前記各受信端末夫々に予め異なる受信端末識別情報が割
    り当てられ、 前記受信端末固有のパケット識別子が、要求番組の配信
    先である受信端末識別情報と、前記MPEG2ビデオデータ
    と前記MPEG2オーディオデータからなる要求番組の前記
    圧縮映像・音声データのデータ形式を識別するための映
    像音声識別子とからなり、 前記ネットワーク・インフォメーション・テーブルに記
    載される伝送チャンネル情報が伝送チャンネル番号と該
    配信先の受信端末識別情報とからなるようにしたことを
    特徴とする映像・音声情報配信システム。
  7. 【請求項7】 請求項1,2または3において、 前記各受信端末夫々に予め異なる受信端末識別情報が割
    り当てられ、 前記受信端末固有のパケット識別子が、要求番組の配信
    先である受信端末識別情報と、前記MPEG2ビデオデータ
    と前記MPEG2オーディオデータからなる要求番組の前記
    圧縮映像・音声データのデータ形式を識別するための映
    像音声識別子からなり、 前記ネットワーク・インフォメーション・テーブルに記
    載される伝送チャンネル情報が伝送チャンネルの物理周
    波数と該配信先の受信端末識別情報とからなるようにし
    たことを特徴とする映像・音声情報配信システム。
  8. 【請求項8】 請求項1,2または3において、 前記番組固有のパケット識別子をn(但し、nは13未
    満の正の整数)ビットとし、 前記各受信端末夫々に予め異なるm(但し、mはn+m
    =13ビットを満足する正の整数)ビットの受信端末識
    別情報が割り当てられ、 前記受信端末固有のパケット識別子が、該nビット番組
    固有のパケット識別子と、該mビットの要求番組の配信
    先である受信端末識別情報とからなり、 前記ネットワーク・インフォメーション・テーブルに記
    載される伝送チャンネル情報が伝送チャンネル番号と該
    配信先の受信端末識別情報とからなるようにしたことを
    特徴とする映像・音声情報配信システム。
  9. 【請求項9】 請求項1,2または3において、 前記番組固有のパケット識別子をn(但し、nは13未
    満の正の整数)ビットとし、 前記各受信端末夫々に予め異なるm(但し、mはn+m
    =13ビットを満足する正の整数)ビットの受信端末識
    別情報が割り当てられ、 前記受信端末固有のパケット識別子が、該nビット番組
    固有のパケット識別子と、該mビットの要求番組の配信
    先である受信端末識別情報とからなり、 前記ネットワーク・インフォメーション・テーブルに記
    載される伝送チャンネル情報が伝送チャンネルの物理周
    波数と該配信先の受信端末識別情報とからなるようにし
    たことを特徴とする映像・音声情報配信システム。
  10. 【請求項10】 請求項1,2または3において、 プログラム仕様情報を含むMPEG2トランスポート・スト
    リーム形式で番組が放送されるデジタル放送を受信する
    受信装置を備え、 該受信装置で受信したデジタル放送のMPEG2トランスポ
    ート・ストリームを前記双方向伝送路を介して前記受信
    端末に供給し、 前記受信端末では、前記プログラム仕様情報に基づい
    て、該デジタル放送で放送されている番組の中から所望
    の番組の前記圧縮映像・音声データを分離して伸長表示
    するようにしたことを特徴とする映像・音声情報配信シ
    ステム。
  11. 【請求項11】 請求項10において、 前記受信端末は、前記デジタル放送の番組を受信して伸
    長表示する第1のモードと前記ビデオサーバに格納され
    ている番組を受信して伸長表示する第2のモードとを有
    し、該第1,第2のモードを適宜切り替えて所望の番組
    を視聴できることを特徴とする映像・音声情報配信シス
    テム。
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