JPH11146218A - 色変換処理装置 - Google Patents

色変換処理装置

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JPH11146218A
JPH11146218A JP9310478A JP31047897A JPH11146218A JP H11146218 A JPH11146218 A JP H11146218A JP 9310478 A JP9310478 A JP 9310478A JP 31047897 A JP31047897 A JP 31047897A JP H11146218 A JPH11146218 A JP H11146218A
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JP9310478A
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Noriaki Seki
範顕 関
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 補間領域と補間方法とを自由に選択でき、種
々の色空間に対応可能で用途に応じた補間方法が適用可
能な色変換処理装置を提供する。 【解決手段】 入力色値が含まれる補間領域を自由に設
定し、設定された補間領域を形成する頂点データを入力
色値に対応する出力色値を保持した多次元LUTデータ
記憶手段から取得する。さらに補間領域に基づいて決定
される補間演算ステップに基づいて複数の単位補間手段
を組み合わせて補間演算手段を構築し、構築された補間
演算手段による演算により出力色値を決定する。単位補
間手段は2点線形補間、3点線形補間手段等があり、こ
れらを設定領域に応じて適宜組み合わせて所望の補間演
算手段を構築する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は色変換処理装置に関
する。特に、入力色値と出力色値とを対応付けた多次元
ルックアップテーブル(以下多次元LUTと記す)を用
い、補間処理により色変換処理を実行する色変換処理装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の多次元LUTを用いる色変換処理
装置では、離散的な複数の入力色値(以下格子点と記
す)に対応する色変換処理後の出力色値をテーブルに保
持しておき、変換したい入力色値を含む領域の頂点であ
る複数格子点の出力色値を用いて補間することで、入力
色空間と出力色空間との関係が非線形であっても精度の
高い色変換処理を行うことができた。
【0003】一般に入力色空間がRGB(レッド、グリ
ーン、ブルー)のように3次元の場合には前記領域とし
て立方体(8格子点)、四面体(4格子点)、あるい
は、三角柱(6格子点)などが用いられている。また、
複数格子点の補間方式としては線形補間を複数回行う方
式が一般的である。このうち領域選択方式にはそれぞれ
精度、算出速度等に特徴があるため、用途に応じて領域
選択方式を切り替えたいという要求があった。
【0004】また、一般に色変換される対象として、種
々の入出力デバイス色空間が考えられるが、種々の色空
間に対しても柔軟に対応可能な色変換装置の実現が要求
されている。
【0005】上述のようなさまざまな要求に対して、特
開平8−307684に記載の装置では、速度重視の場
合には補間回数が少ない三角柱を、色変換精度重視の場
合には補間に用いる格子点が多い立方体を領域として選
択し、線形補間を実行するように構成し、三角柱あるい
は立方体の2つの領域選択が可能な構成を提供してい
る。
【0006】また、特開平5−120416や特開平8
−307684に記載の装置では、複数の多次元LUT
の切り替えをしたり、多次元LUTのデータを書き換え
することで、種々の色空間に対応可能な構成を提供して
いる。
【0007】また、特開平8−116456に記載の装
置は、CMYK(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラッ
ク)入力のK成分が他のCMY成分である程度近似でき
る性質(Gray Component Replac
ement:GCR)を利用して、3次元入力LUTを
用いてCMYK4次元入力に対応する構成を実現してい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら特開平8
−307684の方式では、三角柱と立方体のいずれか
に領域選択方式が固定されているため、三角柱と立方体
以外の例えば四面体など他の領域選択方式を使うことが
できないという問題があった。
【0009】また、特開平8−307684の方式にお
いては、補間方式が線形補間に固定されているため、例
えば領域を入力色空間の各軸方向に複数連続して取り、
この複数の領域を用いる多次方程式による非線形補間方
式を使うことができないという柔軟性に欠けるという問
題もあった。
【0010】更に、特開平5−120416や特開平8
−307684に記載の色変換方式では、入力色空間の
次元数(RGBなら3、CMYKなら4)が3に固定さ
れているため、例えば、あるカラープリンタのCMYK
色値をあるカラーディスプレイのRGB色値へ色変換す
る場合など、入力色空間の次元数が異なるもの同士の色
変換を行う場合には使用できない問題もあった。
【0011】特開平8−116456に記載の方式では
CMYK入力の場合は対応できるが、ブラック色材では
ない特色(例えば、鮮やかな紫)色材を用いたような4
次元色空間には対応できず、更に、4次元以上の色空間
(例えば、インクジェットプリンタでのCMYK+薄い
M+薄いCの6色)には対応できないという問題があっ
た。
【0012】本発明は上述のような従来の色変換処理装
置における問題点を解決するものであり、自由に領域選
択手段と補間方法とを変更可能な構成を有し、種々の色
空間に対応でき、また、用途に応じて補間方法も自由に
選択可能となる色変換処理装置を提供することを目的と
する。
【0013】また、本発明の色変換処理装置は、入力色
値が含まれる補間領域を決定し前記単位領域の頂点デー
タを多次元LUTから取り出す領域選択手段と、1回の
補間を行う複数種類の単位補間手段を複数個備え、更に
用途に応じて、前記領域選択手段を切り替え、前記単位
補間手段の種類と個数および組合せとを変更可能とする
ことによって種々の色空間に対応でき、用途に応じた補
間方法も自由に選択可能な柔軟な構成を有する色変換処
理装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は上述のような目
的を達成する色変換処理装置であり、入力色信号から出
力色信号を生成する色変換処理装置において、離散的な
複数の入力色値に対応する出力色値を保持した多次元L
UTデータ記憶手段と、入力色値が含まれる補間領域を
決定し、該決定された補間領域を含む頂点データを前記
多次元LUTデータ記憶手段から取得するとともに、該
取得された頂点データおよび入力色値に基づいて補間の
重み係数および正規化係数を決定する領域選択手段と、
単位あたりの補間演算を実行する単位補間手段複数個と
から構成される色変換手段であり、色変換手段は、決定
された補間領域に基づいて決定される補間演算ステップ
に基づいて複数の単位補間手段により補間演算手段を構
築し、該構築された補間演算手段による演算により出力
色値を決定する構成を有することを特徴とする。
【0015】さらに本発明の色変換処理装置において、
補間領域は、多次元LUTデータ記憶手段中に記憶され
た複数の格子点を頂点とする領域によって構成される各
種態様の領域から複数の領域選択手段のいずれかによっ
て選択される領域であり、補間演算手段は、選択された
補間領域を形成する頂点数に基づいて決定される補間演
算ステップに基づいて構成されることを特徴とする。
【0016】さらに本発明の色変換処理装置において、
複数の領域選択手段は、立方体領域選択手段、三角柱領
域選択手段、四面体領域選択手段、4次元超立方体領域
選択手段の少なくともいずれかを有することを特徴とす
る。
【0017】さらに本発明の色変換処理装置において、
補間演算手段は、補間領域を形成する頂点数および該頂
点間の格子点数に基づいて決定される補間演算ステップ
に基づいて構成されることを特徴とする。
【0018】さらに本発明の色変換処理装置は、入力信
号のビット数を増加させるビット数増加手段と、出力信
号のビット数を減少させるビット数減少手段とを有し、
補間演算手段に対する入力信号をビット数増加手段によ
るビット数増加色信号とし、該ビット数増加色信号につ
いて補間演算手段による補間演算を実行し、該演算結果
をビット数減少手段を介して得られた信号を出力色値と
して出力することにより補間による誤差を減少させる構
成としたことを特徴とする。
【0019】さらに本発明の色変換処理装置は、補間方
式の指示入力を受領するインターフェイス手段と、色変
換処理装置において使用可能な補間領域の領域形態、お
よび単位補間手段によって構成される補間演算手段構成
とを関連づけて記憶する色変換手段データ記憶手段と、
色変換手段データ記憶手段から使用すべき領域形態と補
間演算手段構成とのデータをインターフェイス手段から
の入力に基づいて選択し、色変換手段を動的に変更構築
するコントローラとを有することを特徴とする。
【0020】さらに本発明の色変換処理装置において、
色変換手段は、FPGA(フィールド・プログラマブル
・ゲート・アレイ)を有することを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】まず、色変換処理装置において一
般的な用いられる補間付き多次元(3次元)LUTの概
念図を図1に示す。図1中P000〜P444は入力色
値を離散的にサンプリングした格子点である。図1では
格子点の間隔は等しく各領域は立方体となっている。補
間付き多次元LUTの補間領域には種々の形状(立方
体,三角柱,n次元超立方体,etc)が用いられてい
るが、入力色空間を構成する直交平面(例えばXY平
面)に補間領域を投影すると直角三角形および長方形
(正方形を含む)の2種類だけが使用されていることが
わかる。つまり、直交平面上での直角三角形および長方
形領域内での補間を組み合せることで種々の補間領域形
状に対応できるということである。更に一般化して、任
意の三角形および凸四角形領域内の補間の組み合せと捉
えることで、例えば図2(a)のように、入力色空間の
各軸独立に等明度間隔にしたり、あるいは図2(b)の
ように全く自由な間隔とすることもできる。
【0022】本発明の色変換処理装置は、入力色値が含
まれる補間領域を任意の形態で決定し、決定された補間
領域の単位領域の頂点データを多次元LUTから取り出
し、単位当たりの補間を行う単位補間手段を複数個備
え、これらを任意に組み合わせて様々なタイプの補間演
算手段を構成することを可能とすることで、用途に応じ
た領域選択および単位補間手段の種類、個数および組合
せの変更を可能として柔軟な色変換処理を可能としてい
る。
【0023】入力色値が含まれる補間領域を決定し、補
間領域を含む頂点データを多次元LUTデータ記憶手段
から取得し、取得した頂点データと入力色値に基づいて
補間の重み係数および正規化係数を決定して補間を実行
する。補間を実行するのは、単位補間手段複数個によっ
て構成される色変換手段である。色変換手段は、使用す
る補間領域から決定される補間演算ステップに基づいて
単位補間手段を組み合わせて構築される補間演算手段を
有する。
【0024】補間領域は、多次元LUTデータ記憶手段
中に記憶された複数の格子点を頂点とする領域によって
構成される任意の領域であり、領域選択手段によって選
択される。領域選択手段としては、立方体領域選択手
段、三角柱領域選択手段、四面体領域選択手段、4次元
超立方体領域選択手段等がある。
【0025】[実施例1]本発明の色変換処理装置の第
1実施例を説明する。ここではまず第1の例として、あ
る3次元色空間(各色8bit)を入力とし、ある4次
元色空間(各色8bit)を出力としており、多次元L
UTの格子点は各入力軸とも5点ずつとし、補間領域と
して立方体を、単位補間方式として線形補間を用いた例
について説明する。
【0026】図3は、ある入力色値に対応する出力色値
を補間により求める方法を説明する図である。この図で
は、入力色値Qが8個の格子点P001〜P111から
なる立方体領域に含まれていて、領域の原点P000か
らの相対座標(x,y,z)で入力色値を表すとQ=
(x,y,z)+P000となっている。
【0027】ある入力色値xに対する出力色値をO
(x)とする。入力色値QをZ軸方向に投影した点をQ
101とQ110とする。更に、Q101とQ110を
各々Y軸方向に投影した点をQ001,Q010とQ0
11,Q100とする。出力色値O(Q)は次の3段階
の各軸独立な補間演算を行うことで求めることができ
る。
【0028】[第1段階:X軸方向の補間]O(P00
0)とO(P001)、P001とP000とのX軸方
向の間隔であるΔx、および、Q001とP000との
X軸方向の間隔であるxとから次式を用いて2点線形補
間によりO(Q001)を求める。
【0029】
【数1】 O(Q001) ={(Δx−x)O(P000)+xO(P001)}/Δx・・・(1)
【0030】この場合(Δx−x)とxとが重み係数で
あり、Δxが正規化係数となる。
【0031】同様に、O(P010)とO(P01
1)、Δx、xとからO(Q010)を計算する。更に
同様に、O(Q011)とO(Q100)も計算する。
【0032】[第2段階:Y軸方向の補間]Q(10
1)はX軸方向の補間と同様に次式を用いて求める。
【0033】
【数2】 O(Q101) ={(Δy−y)O(Q001)+yO(Q010)}/Δy ・・・・・・・(2)
【0034】同様に、O(Q011)とO(Q10
0)、Δy、yとからO(Q110)を計算する。
【0035】[第3段階:Z軸方向の補間]出力色値Q
(111)は次式を用いて求める。
【0036】
【数3】 O(Q) ={(Δz−z)O(Q101)+zO(Q110)}/Δz ・・・・・(3)
【0037】このように、各軸独立な2点線形補間を7
回繰り返すことで目的の出力色値を得ることができる。
なお、補間領域が立方体であるので通常はΔx=Δy=
Δzであるが、入力色空間各軸のビット数と格子点数に
よってはΔx、Δy、Δzが等しくならない場合もあ
る。例えば、各軸のビット数をn、格子点数をMとする
と、(2n−1)が(M−1)で割り切れない(本例で
はn=8,M=5であるので割り切れない)場合にはΔ
x,Δy,Δzは定数とはならないのでΔx、Δy、Δ
zが等しくならない場合が生じるわけである。また、補
間領域を立方体ではなく直方体にした場合なども同様で
ある。
【0038】次にブロック図(図4)を用いて本例にお
ける色変換処理装置の構成を説明する。
【0039】まず図中の立方体領域選択手段40に入力
色値Qが入力される。立方体領域選択手段40は入力色
値Qが多次元LUTデータ41中のどの立方体領域に含
まれるか判定する。判定方法はどのような方法でもかま
わないが、予め全ての入力色値が何番目の領域に含まれ
るかを計算した結果をテーブルにしておき、これを引く
ようにしたり、あるいは、格子点の個数Mが2m+1で
あれば入力色値の各軸方向の値を各々上位mビットでマ
スクして求めてもよい。
【0040】同時に、立方体の原点となるP000から
の入力色値Qへのベクトル(x,y,z)および対角点
P111へのベクトル(Δx,Δy,Δz)を求める。
これも領域選択と同様に予め作成しておいたテーブルを
引いたり、あるいは、下位(8−m)ビットでマスクし
て求めてもよい。
【0041】立方体領域判定手段40は、入力色値Qを
含むと判定した立方体の頂点となる8個の格子点データ
P000〜P111に対応する出力色値O(P000)
〜O(P111)を多次元LUTデータ41から読み出
し、前記ベクトルのX軸方向成分xとΔxとともに各々
が単位補間手段である2点線形補間手段42〜45に渡
す。また、前記ベクトルのY軸方向成分yとΔyとを2
点線形補間手段46,47に、Z軸方向成分zとΔzと
を2点線形補間手段48に渡す。
【0042】2点線形補間手段42は、渡された出力色
値O(P000)とO(P001)、および、正規化係
数ΔxとO(P001)に対する重み係数xとから前記
式1を用いて2点線形補間を行いO(Q001)を出力
する。なお、前記式1をそのまま用いるのではなく適当
に変形した式、例えば次に示す式1’のようなものを用
いても構わない。このように変形することで2点線形補
間手段に入力するデータ数を減らすことができる。ま
た、式1’の補間係数(x/Δx)をテーブル引きによ
り求めるようにしてもよい。
【0043】
【数4】 O(Q001) =(x/Δx){O(P001)−O(P000)}+O(P000) ・・・・・・(1’)
【0044】同様に2点線形補間手段43〜45も補間
によりO(Q010),O(Q011),O(Q10
0)を出力する。2点線形補間手段46は、2点線形補
間手段42と43とからの出力O(Q001)とO(Q
010)、および、前記立方体領域選択手段40からの
正規化係数ΔyとO(Q010)に対する重み係数yと
から前記式2を用いて2点線形補間を行いO(Q10
1)を出力する。X軸方向の補間と同様に式2を変形し
たものを用いても構わないし、テーブル引きにより補間
係数を求めてもよい。
【0045】同様に2点線形補間手段47も補間により
Q(110)を出力する。最後に2点線形補間手段48
は、2点線形補間手段46と47とからの出力O(Q1
01)とO(Q110)、および、前記立方体領域選択
手段40からの正規化係数ΔzとO(Q110)に対す
る重み係数zとから前記式3を用いて2点線形補間を行
い出力色値O(Q)を出力する。X,Y軸方向の補間と
同様に式3を変形したものを用いても構わないし、テー
ブル引きにより補間係数を求めてもよい。
【0046】図4における8点立方体補間手段49の補
間演算手段は、補間領域を形成する頂点数から決定され
る補間演算ステップに基づいて構成される。
【0047】上述した図4の構成は、2点線形補間方式
のみの複数の単位補間手段によって補間演算手段を構成
したものであるが、本発明の装置は、このような構成に
限らず、例えば、補間領域を図1のP000〜P00
2,P000〜P100,P000〜P010によって
構成される直方体領域とし、単位補間手段である各2点
線形補間手段42〜48中、単位補間手段42を3点2
次補間方式の単位補間手段によって構成し、この3点2
次補間方式の単位補間手段42に対する入力を3入力O
(P000)、O(P001)、O(P002)として
補間処理を実行するように補間演算手段を構築してもよ
い。
【0048】本発明の色変換処理装置は、単位補間手段
を複数任意に組み合わせて補間処理を実行する補間演算
手段を構築するので、領域選択手段によって選択された
領域に応じた補間処理が可能である。補間演算手段の構
成は、補間領域を形成する頂点数および該頂点間の格子
点配置等から決定する補間演算ステップに基づいて決定
することができる。
【0049】次に第2の例として、補間領域として三角
柱を用いた例を示す。単位補間手段としては3点線形補
間手段(図6の402,403)と、2点線形補間手段
(図6の404)とが用いられる。
【0050】図5を用いて三角柱補間領域を説明する。
入力色値QをZ軸方向に投影した点をQ101とQ11
0とする。更に、P011とQ101とを通る線分とX
軸との交点をQ011とする。同様にP111とQ11
0とを通る線分とX軸との交点をQ100とする。出力
色値O(Q)は次の2段階の補間演算を行うことで求め
ることができる。
【0051】[第1段階:三角形(XY平面)内の補
間]三角形の頂点P000,P001,P011とQ1
01とを各々線分で結ぶことにより内分されてできる3
つの三角形の面積を重み係数とする次式4に示す3点線
形補間によりO(Q101)は計算される。
【0052】
【数5】 O(Q101) ={tO(P000)+(s−t−u)O(P001) +uO(P011)}/s ・・・・・・・・・・・・・(4) ただし、s=ΔxΔy,t=(Δx−x)Δy,u=Δ
xy
【0053】同様に、O(P100),O(P10
1),O(P111),Δx,x,Δy,yからO(Q
110)を計算する。
【0054】[第2段階:Z軸方向の補間]出力色値Q
(111)は第1例で示した立方体の場合と同じ式3を
用いてO(Q101)とO(Q110)とから求める。
【0055】このように、XY平面での3点線形補間を
2回と、Z軸方向の2点線形補間を1回とで目的の出力
色値を得ることができる。なお、補間領域が立方体を対
角線で2等分した三角柱であるので通常はΔx=Δy=
Δzである。
【0056】図6は第2例における色変換処理装置のブ
ロック図である。第1例における色変換処理装置と比べ
て、領域選択手段が三角柱領域選択手段400に代わっ
た点と、2つの3点線形補間手段402,403と2点
線形補間手段404との2段階接続に代わった点とが異
なっている。
【0057】また第1例と同様に、式(4)を以下に示
す式(4’)のように変形してもよい。
【0058】
【数6】 O(Q101) =(t/s){O(P000)−O(P001)} +(u/s){O(P011)−O(P001)} +O(P001)・・・・・・・・・・・(4’)
【0059】次に第3の例として、補間領域として直角
四面体を用いる以外は第1の例と同じ場合について図7
を用いて説明する。
【0060】入力色値Qを格子点P101を通る線分で
XY平面に投影した点をQ110とする。更に、P01
1とQ101とを通る線分とX軸との交点をQ011と
する。同様にP111とQ110とを通る線分とX軸と
の交点をQ100とする。出力色値O(Q)は次の2段
階の補間演算を行うことで求めることができる。
【0061】[第1段階:三角形(XY平面)内の補
間]三角形の頂点P000,P001,P011とQ1
10とを各々線分で結ぶことにより内分されてできる3
つの三角形の面積を重み係数とする前記式4に示す3点
線形補間によりO(Q110)は計算される。ただし、
重み係数t,uは下式で表される。
【0062】
【数7】t=(Δx−x)ΔyΔz/(Δz−z), u=ΔxyΔz/(Δz−z) となる。
【0063】[第2段階:Z軸方向の補間]出力色値Q
(111)は第1例で示した立方体の場合と同じ式3を
用いてO(P101)とO(Q110)とから求める。
【0064】このように、XY平面での3点線形補間を
1回と、Z軸方向の2点線形補間を1回とで目的の出力
色値を得ることができる。なお、補間領域が立方体を対
角線で4等分した直角四面体であるので通常はΔx=Δ
y=Δzである。
【0065】図8は第3例における色変換処理装置のブ
ロック図である。第2例における色変換処理装置と比べ
て、1つの3点線形補間手段412と2点線形補間手段
413との2段階接続に代わった点とが異なっている。
【0066】次に第4の例として、入力色空間が4次元
である以外は第1の例と同じ場合についてブロック図9
を用いて簡単に説明する。
【0067】図9中の4次元超立方体領域選択手段42
0は入力色値Qが多次元LUTデータ421中のどの4
次元超立方体領域に含まれるかを判定し、その超立方体
の16個の格子点における出力色値O(P0000)〜
O(P1111)、領域の原点からのベクトル(x,
y,z,α)および対角ベクトル(Δx,Δy,Δz,
Δα)とから第4次元軸の値であるαとΔαとを除いた
値とを2つの立方体補間手段422,423に入力し、
x,y,z軸方向の補間をする。そして、2つの立方体
補間手段からの出力とαおよびΔαとを2点線形補間手
段424に入力し処理することで出力色値O(Q)を得
られる。なお、ここでは簡略のために2つの立方体補間
手段として図示したが、実際には各々が2点線形補間手
段の4×2×1の多段組み合せ(図4の49)である。
従って、2点線形補間手段の8×4×2×1の多段組み
合せになる。
【0068】以上4つの例を示したが、これ以外にも、
単位補間方式として3点2次補間や4点3次補間などの
高次補間方式も使用することができる。その場合には領
域選択手段は1つの領域を選択するのではなく連続した
複数の領域を選択する。例えば3次元入力で3点2次補
間を用いる場合は、X,Y,Z方向それぞれ2個で合計
8個の領域を選択することになる。
【0069】更にまた4次元以上の入力色空間でも組み
合せを変更するだけで簡単に対応できる。例えば6次元
入力で6次元超立方体補間の場合は、2点線形補間を3
2×16×8×4×2×1の6段階の組み合わせとな
る。n次元超立方体(nは2以上)の場合は、n段階で
合計(2n−1)個の2点線形補間手段で構成できる。
【0070】色変換処理装置の全体構成例を図10を用
いて説明する。図10に示すようにいろ変換処理装置
は、インターフェイス1、コントローラ2、色変換デー
タ記憶手段3、および色変換手段4とを有する。本発明
ではユーザの指示などにより補間方法を切り替えること
も可能であり、これにはインターフェイス1を通じてコ
ントローラ2に指示を送る。
【0071】コントローラ2は受け取った指示に基づき
構築すべき色変換手段、つまり、領域選択手段および組
み合せる補間方法を決定する。
【0072】次に、色変換手段を構築するための色変換
手段データを色変換手段データ記憶手段3から読み出
す。読み出した色変換手段データを用いて色変換手段4
を構成し、これを用いて色変換を行う。
【0073】なお、色変換手段4が色変換実行時に構成
可能であればどのようなものを用いても構わない。例え
ば、FPGA(フィールド・プログラマブル・ゲート・
アレイ)などである。
【0074】また、色変換手段4はパイプライン構成に
することができるので、処理速度を向上することもでき
る。
【0075】[実施例2]次に、本発明の第2の実施例
について図11を用いて説明する。第2の実施例では、
第1の実施例に加え、入力色値Qおよび多次元LUTデ
ータのビット数を増加させるビット数増加手段499
と、出力色値のビット数を減少させるビット数減少手段
498とを備えることを特徴としている。これにより、
多段階の補間処理によるビットの丸め誤差の蓄積を防
ぎ、より高精度な色変換処理が可能となる。
【0076】入力色値Qはビット数増加手段499に入
力され、ビット数が増加した色値qとして出力され、こ
れが立方体領域選択手段40に入力される。その後、実
施例1で説明した補間処理を実行し、その結果、O
(q)が最終単位補間手段48から出力される。この出
力値O(q)をビット数減少手段498に入力し、ビッ
ト数減少処理を実行して出力O(Q)を得る。この構成
により補間処理によるビットの丸め誤差を減少させ高精
度な色変換処理が可能となる。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように本発明の色変換処理
装置によれば、補間付き多次元LUTでの色変換をの各
種の領域を補間領域として選択することが可能であり、
選択された補間領域に応じた補間処理を複数種類の単位
補間手段の複数個の組み合せにより実現することが可能
であり、種々の色空間および補間方式に柔軟対応する色
変換処理が実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 多次元LUTの一般例を示した図である。
【図2】 他の多次元LUTを例示した図である。
【図3】 本発明の色変換処理装置の第1実施例におけ
る立方体補間の概略を示した図である。
【図4】 本発明の色変換処理装置の第1実施例におけ
る立方体補間のブロック図である。
【図5】 本発明の色変換処理装置の第1実施例におけ
る三角柱補間の概略を示した図である。
【図6】 本発明の色変換処理装置の第1実施例におけ
る三角柱補間のブロック図である。
【図7】 本発明の色変換処理装置の第1実施例におけ
る四面体補間の概略を示した図である。
【図8】 本発明の色変換処理装置の第1実施例におけ
る四面体補間のブロック図である。
【図9】 本発明の色変換処理装置の第1実施例におけ
る4次元超立方体補間のブロック図である。
【図10】 本発明の色変換処理装置の構成ブロック図
である。
【図11】 本発明の色変換処理装置の第2実施例にお
ける立方体補間のブロック図である。
【符号の説明】
1 インターフェイス 2 コントローラ 3 色変換手段データ記憶手段 4 色変換手段 40 立方体領域選択手段 400 三角柱領域選択手段 410 四面体領域選択手段 420 4次元超立方体領域選択手段 41,421 多次元LUTデータ記憶手段 42〜48,404,413,424 2点線形補間手
段 402,403,412 3点線形補間手段 49, 422, 423 8点立方体補間手段

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力色信号から出力色信号を生成する色
    変換処理装置において、 離散的な複数の入力色値に対応する出力色値を保持した
    多次元LUTデータ記憶手段と、 入力色値が含まれる補間領域を決定し、該決定された補
    間領域を含む頂点データを前記多次元LUTデータ記憶
    手段から取得するとともに、該取得された頂点データお
    よび前記入力色値に基づいて補間の重み係数および正規
    化係数を決定する領域選択手段と、単位あたりの補間演
    算を実行する単位補間手段複数個とから構成される色変
    換手段であり、 前記色変換手段は、前記決定された補間領域に基づいて
    決定される補間演算ステップに基づいて前記複数の単位
    補間手段により補間演算手段を構築し、該構築された補
    間演算手段による演算により出力色値を決定する構成を
    有することを特徴とする色変換処理装置。
  2. 【請求項2】 前記補間領域は、前記多次元LUTデー
    タ記憶手段中に記憶された複数の格子点を頂点とする領
    域によって構成される各種態様の領域から複数の領域選
    択手段のいずれかによって選択される領域であり、 前記補間演算手段は、前記選択された補間領域を形成す
    る頂点数に基づいて決定される補間演算ステップに基づ
    いて構成されることを特徴とする請求項1記載の色変化
    処理装置。
  3. 【請求項3】 前記複数の領域選択手段は、立方体領域
    選択手段、三角柱領域選択手段、四面体領域選択手段、
    4次元超立方体領域選択手段の少なくともいずれかを有
    することを特徴とする請求項2に記載の色変化処理装
    置。
  4. 【請求項4】 前記補間演算手段は、前記補間領域を形
    成する頂点数および該頂点間の格子点数に基づいて決定
    される補間演算ステップに基づいて構成されることを特
    徴とする請求項2または3に記載の色変化処理装置。
  5. 【請求項5】 入力信号のビット数を増加させるビット
    数増加手段と、 出力信号のビット数を減少させるビット数減少手段とを
    有し、 前記補間演算手段に対する入力信号を前記ビット数増加
    手段によるビット数増加色信号とし、該ビット数増加色
    信号について前記補間演算手段による補間演算を実行
    し、該演算結果を前記ビット数減少手段を介して得られ
    た信号を出力色値として出力することにより補間による
    誤差を減少させる構成としたことを特徴とする請求項1
    乃至4いずれかに記載の色変換処理装置。
  6. 【請求項6】 補間方式の指示入力を受領するインター
    フェイス手段と、 色変換処理装置において使用可能な補間領域の領域形
    態、および前記単位補間手段によって構成される補間演
    算手段構成とを関連づけて記憶する色変換手段データ記
    憶手段と、 前記色変換手段データ記憶手段から使用すべき領域形態
    と補間演算手段構成とのデータを前記インターフェイス
    手段からの入力に基づいて選択し、色変換手段を動的に
    変更構築するコントローラとを有することを特徴とする
    請求項1乃至5いずれかに記載の色変換処理装置。
  7. 【請求項7】 前記色変換手段は、FPGA(フィール
    ド・プログラマブル・ゲート・アレイ)を有することを
    特徴とする請求項1乃至6いずれかに記載の色変換処理
    装置。
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Cited By (4)

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