JP4519925B2 - 色変換回路および色変換方法 - Google Patents

色変換回路および色変換方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4519925B2
JP4519925B2 JP2008102632A JP2008102632A JP4519925B2 JP 4519925 B2 JP4519925 B2 JP 4519925B2 JP 2008102632 A JP2008102632 A JP 2008102632A JP 2008102632 A JP2008102632 A JP 2008102632A JP 4519925 B2 JP4519925 B2 JP 4519925B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
color data
vertices
conversion
input
circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008102632A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008283679A (ja
Inventor
祥則 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawasaki Microelectronics Inc
Original Assignee
Kawasaki Microelectronics Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Microelectronics Inc filed Critical Kawasaki Microelectronics Inc
Priority to JP2008102632A priority Critical patent/JP4519925B2/ja
Publication of JP2008283679A publication Critical patent/JP2008283679A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4519925B2 publication Critical patent/JP4519925B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G09EDUCATION; CRYPTOGRAPHY; DISPLAY; ADVERTISING; SEALS
    • G09GARRANGEMENTS OR CIRCUITS FOR CONTROL OF INDICATING DEVICES USING STATIC MEANS TO PRESENT VARIABLE INFORMATION
    • G09G5/00Control arrangements or circuits for visual indicators common to cathode-ray tube indicators and other visual indicators
    • G09G5/02Control arrangements or circuits for visual indicators common to cathode-ray tube indicators and other visual indicators characterised by the way in which colour is displayed
    • GPHYSICS
    • G09EDUCATION; CRYPTOGRAPHY; DISPLAY; ADVERTISING; SEALS
    • G09GARRANGEMENTS OR CIRCUITS FOR CONTROL OF INDICATING DEVICES USING STATIC MEANS TO PRESENT VARIABLE INFORMATION
    • G09G2340/00Aspects of display data processing
    • G09G2340/06Colour space transformation

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Color Image Communication Systems (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)

Description

本発明は、入力された色データ(入力色データ)を、三次元ルックアップテーブル(LUT)に格納された所定数の変換係数を用いて補間演算を行い、入力色データを変換した出力色データを生成する色変換回路および色変換方法に関するものである。
一般に、画像、映像信号を出力するデバイスは、その構成部品である液晶、蛍光物質、インクおよびインクジェットデバイス等に固有の特性を持っている。従って、その特性を加味した上で入力色データを変換した出力色データを生成する仕組みが必要になる。色データをカラー映像として出力するデバイスの場合は、特に、RGB(赤緑青)の三原色に対応する出力デバイスの特性に配慮する必要があり、そのような変換を行う電子回路が実用化されている。
その際に、出力デバイスへ送られる変換後の出力色データの値は、所定の計算式(関数)に従って入力色データから算出する、あらかじめ全ての入力色データに対応する出力色データの値を記憶しておく、などの手法によって変換される。特に、後者の方式の場合、出力デバイスの特性や入力データ、ユーザーの嗜好等に合わせて柔軟に変更することが可能である。従来から、このような色変換機能は、テレビ、デジタルカメラ、プリンターなどに実装されている。
特に、近年ではデジタル化され、液晶、プラズマなどの技術を用いたテレビにおいて、その表示技術を補い、画質を向上させる処理の一環として、このような色変換機能を実装した半導体素子を組み込む場合が多い。
しかしながら、実際の色変換では、単純なRGB等の色データの値を入力とした関数で表現することはできない。一方で、全ての入力色データの値(座標)に対応する出力色データの値を記憶し、それを出力する手法では、膨大な規模の回路とアクセス時間がかかることが明らかである。そこで、図7に示すLUTのように、RGB各色の三次元の色空間を所定寸法の複数の単位立方体に分割し、複数の単位立方体の各頂点(各格子点)における変換係数のみをLUTに格納する方式がある。
図7は、RGB各色の三次元の色空間での入力色データの座標(値)が、10ビットのデータR[9:0]、G[9:0]、B[9:0]の場合、すなわち、RGB各色の入力色データの座標が、0〜1023の場合のLUTの一例を表している。このLUTは、RGB各色の三次元の色空間を、128(R)×128(G)×128(B)の寸法の512個の単位立方体に分割し、512個の単位立方体の各頂点(各格子点)において変換係数を格納したものである。
輝度情報のみに変換を施す場合や、プリンターのように三原色以上の冗長な方式によって色を表現する場合には、このようなLUTを利用し、入力色データの座標の周りの複数の頂点の変換係数の値の平均的な値を算出し、これを出力色データとする場合が多い。しかし、例えば、テレビ用画質改善回路のように、入力色データおよび出力色データがともに同一の形式(例えばRGB形式)の場合には、各色要素が独立に変換できるものが望ましい。そこで、図8に示すように、RGB各色の入力色データの座標(R,G,B)にRGB各色の値が最も近い単位立方体の8つの頂点S0〜S7の変換係数を用いて、RGB各色に対して独立な補間演算が行われている。
図8は、入力色データの座標が(R,G,B)の場合に、この座標(R,G,B)を含む単位立方体を表している。座標(R,G,B)が単位立方体の頂点S0〜S7ではない場合、単位立方体の内部は、A〜Hからなる8つの領域に分割される。図8では、単位立方体の頂点S5および領域Eは、紙面の裏側なので示していないが、頂点S5は、頂点S0、S2およびS7の全てに隣接する頂点であり、領域Eは、頂点S5と座標(R,G,B)とを2つの頂点とする直方体の領域である。
ところが、上記のように、入力色データの座標の周辺8つの頂点S0〜S7の変換係数を用いた補間技術では、入力色データの座標が、RGB各色の値が等しい(R=G=B)グレー(無色)のデータであっても、変換後の出力色データの値が、RGB各色の関係が保持されたグレーの値にならない場合があった。人間の視覚は色の有無に敏感であり、そのような変換による色の有無の変化が、色の連続性のない不自然な画像の変化と見られることがあるという問題があった。
上記問題の解決策を提案する先行技術文献の1つとして、例えば特許文献1がある。特許文献1は、色変換処理装置、色変換処理プログラムおよび色変換処理方法に関するものである。
例えば、同文献1の請求項1には、入力される色値の色空間を複数の立方体領域に分割し、各立方体領域の格子点についての出力色空間の色値を格納する多次元ルックアップテーブルを用いた補間演算によって、前記入力される色値を前記出力色空間に属する色値に変換する色変換処理装置であって、少なくとも一つの立方体領域について、当該立方体領域の対角線を稜線とする複数の領域に分割し、各領域別に異なる補間式を用いて前記補間値を得る演算手段を備え、各領域別に異なる補間式は、いずれも、前記対角線上の色値については直線的な補間により前記補間値を得るとともに、各領域内に位置する色値については当該領域と隣接する領域との連続性を有した補間により前記補間値を得るものであることを特徴とする色変換処理装置が開示されている。
しかし、同文献1に開示の色変換処理装置は、上記の通り、各領域毎に異なる補間式を用いて補間値を得ている。従って、それぞれの補間式による補間演算を行う複数の演算回路を必要とするので、回路規模が大きくなるという問題があった。
特開2004−179819号公報
本発明の目的は、前記従来技術に基づく問題点を解消し、回路規模を削減しながら、入力色データがグレーのデータの場合に入力色データを変換した出力色データが正しくグレーのデータに変換される色変換回路および色変換方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、回路規模を削減しながら、さらに、グレー軸上の単位立方体内の、および、グレー軸上単位立方体とその周辺の単位立方体との間の、出力色データの連続性を保つことができる色変換回路および色変換方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、三次元の色空間を所定の寸法の複数の単位立方体に分割し、該複数の単位立方体の各頂点における変換係数を格納した三次元ルックアップテーブルと、前記三次元ルックアップテーブルに格納された、入力された色データの前記色空間内での座標を含む単位立方体の各頂点における変換係数と、該入力された色データの座標を含む単位立方体の各頂点と前記入力された色データの座標とを2つの頂点とする8個の直方体の体積とを含んだ補間式によって表される補間演算を行い、前記入力された色データを変換した出力色データを生成する補間回路とを含む色変換回路において、
グレー軸に対角線が重なるグレー軸上単位立方体の対角線の両端の頂点における変換係数は、前記三次元の成分が互いに等しいように設定され、
前記三次元ルックアップテーブルから前記入力された色データの座標を含む単位立方体の各頂点における変換係数を読み出すと共に、前記変換係数の一部を、読み出した他の変換係数によって表される係数に置換して前記補間回路に供給する置換回路をさらに含み、
前記置換回路は、前記入力された色データの前記色空間内での座標がグレー軸上単位立方体内に位置することを検出した場合に、前記入力された色データの座標が位置するグレー軸上単位立方体の、グレー軸に重なる対角線の両端の頂点を除く6個の頂点を、前記両端の頂点のいずれに近いかによって2組に分けたそれぞれの組から少なくとも1つずつを選択し、それぞれの組の頂点における変換係数の和が、前記両端の頂点のうちの近い方の頂点における変換係数の2倍と遠い方の頂点における変換係数との和に等しくなるように、前記置換を行うことを特徴とする色変換回路を提供するものである。
また、前記置換回路は、前記グレー軸上単位立方体を分割した、前記対角線を一辺とする6個の四面体のいずれに前記入力された色データの座標が位置するかに応じて、置換する変換係数を選択することが好ましい。
また、前記入力された色データの座標が位置する四面体が前記単位立方体の隣り合う2面の対角線を2辺とするものであり、前記置換回路は、その2面が共有する辺から最も遠い前記単位立方体の辺の両端の頂点における変換係数を選択して置換することが好ましい。
また、前記置換回路は、前記2組に分けたそれぞれの組から、前記入力された色データの座標から最も遠い頂点における変換係数を選択して置換することが好ましい。
また、本発明は、三次元の色空間を所定の寸法の複数の単位立方体に分割し、該複数の単位立方体の各頂点における変換係数を格納した三次元ルックアップテーブルから、入力された色データの前記色空間内での座標を含む単位立方体の各頂点における変換係数を読み出し、該読み出した変換係数と、該入力された色データの座標を含む単位立方体の各頂点と前記座標2つの頂点とする8個の直方体の体積とを含んだ補間式によって表される補間演算を行い、前記入力された色データを変換した出力色データを生成する色変換方法において、
グレー軸に対角線が重なるグレー軸上単位立方体の対角線の両端の頂点における変換係数を、前記三次元の成分が互いに等しいように設定し、
前記変換係数の一部を、読み出した他の変換係数によって表される係数に置換してから前記補間演算を行い、
前記置換を、前記入力された色データの前記色空間内での座標がグレー軸上単位立方体内に位置することを検出した場合に、前記入力された色データの座標を含むグレー軸上単位立方体の、グレー軸に重なる対角線の両端の頂点を除く6個の頂点を、前記両端の頂点のいずれに近いかによって2組に分けたそれぞれの組から少なくとも1つずつを選択し、それぞれの組の頂点における変換係数の和が、前記両端の頂点のうちの近い方の頂点における変換係数の2倍と遠い方の頂点における変換係数との和に等しくなるように行うことを特徴とする色変換方法を提供する。
また、前記グレー軸上単位立方体を分割した、前記対角線を一辺とする6個の四面体のいずれに前記入力された色データの座標が位置するかに応じて、置換する変換係数を選択することが好ましい。
また、前記入力された色データの座標が位置する四面体が前記単位立方体の隣り合う2面の対角線を2辺とするものであり、前記置換を、その2面が共有する辺から最も遠い前記単位立方体の辺の両端の頂点における変換係数を選択して行うことが好ましい。
さらに、前記2組に分けたそれぞれの組から、前記入力された色データの座標から最も遠い頂点における変換係数を選択して置換することが好ましい。
本発明によれば、回路規模を削減しながら、三次元LUTの値がいかなるものであっても、対角線上の頂点における変換係数として出力色データの値がR=G=Bとなるものを設定していれば、グレー軸上の入力色データに対応する出力色データが全てグレーであることが保証される。また、グレー軸上単位立方体内に位置する入力色データに対応する出力色データの連続性を保つことができ、さらに、グレー軸上単位立方体内に位置する入力色データに対応する出力色データと、その周辺の単位立方体内に位置する入力色データに対応する出力色データとの間の連続性を保つこともできる。
以下に、添付の図面に示す好適実施形態に基づいて、本発明の色変換回路および色変換方法を詳細に説明する。
本発明において、三次元ルックアップテーブル(LUT)は、RGB各色の三次元の色空間を所定寸法の複数の単位立方体に分割して、複数の単位立方体の各頂点における変換係数を格納したものである。
本発明の色変換方法では、LUTから、入力色データの座標を含む単位立方体の8つの頂点(格子点)S0〜S7(図5参照)における変換係数を読み出すと共に、入力色データの座標が、グレー軸に対角線が重なるグレー軸上単位立方体内の、対角線上に位置することを検出した場合に、補間演算が対角線の両端の頂点に位置する入力色データに対応する出力色データの間の線形演算になるように、変換係数の一部、具体的には例えば、対角線上に位置する頂点S0およびS6を除いた、頂点S1〜S5およびS7の内の2つの頂点における変換係数を、読み出した他の変換係数によって表される置換済み変換係数に置換する。
ここで、入力色データの座標が、グレー軸上単位立方体内の、対角線上に位置するとは、入力色データの座標が、例えば、図3に示すグレー軸(RGB各色の座標が最小値の点と最大値の点とを結ぶ線)上にある場合をいう。
また、本発明の他の色変換方法では、入力色データの座標が、グレー軸上単位立方体内に位置することを検出した場合に、入力された色データの座標が対角線上に位置する場合には補間演算が対角線の両端の頂点に位置する入力色データに対応する出力色データの間の線形演算になり、かつ、入力された色データの座標がグレー軸上単位立方体内の対角線上を除く領域に位置する場合には、補間演算によって対角線上に座標が位置する入力色データに対応する出力色データとの連続性を有した出力色データが得られるように、変換係数の一部、例えば、前述の場合と同様に、頂点S1〜S5およびS7の内の2つの頂点における変換係数を、同じく、読み出した他の変換係数によって表される置換済み変換係数に置換する。
ここで、入力色データの座標が、グレー軸上単位立方体内の、対角線上を除く領域に位置するとは、入力色データの座標が、グレー軸上の単位立方体内(図3中、右上がりに並ぶ8つの小さい単位立方体内)の、グレー軸上以外の範囲に入っている場合をいう。
例えば、図7に示すように、RGB各色の入力色データが、10ビットのデータR[9:0]、G[9:0]、B[9:0]、すなわち、各入力色データの座標が0〜1023の整数である場合に、LUTの単位立方体の寸法を、128(R)×128(G)×128(B)とすることができる。つまり、RGB各色の入力色データの下位7ビットの値が全て‘0’である入力色データに対してのみ、LUTに変換係数を格納することができる。
ここで、RGB各色の入力データのビット数、および、単位立方体の寸法(単位立方体の個数)は、出力デバイスの構成など、必要に応じて適宜変更可能である。単位立方体の寸法を変更することによって、置換処理を行う範囲を自由に変更できる。
その後、入力色データの座標を含む単位立方体の8つの頂点S0〜S7の一部を置換処理した変換係数と、入力色データの座標とを用いて補間演算を行い、これを出力色データとする。
図3の小さい立方体に示すように、LUTのグレー軸上の各々の単位立方体において、入力色データの座標が最小の頂点S0と最大の頂点S6とを結ぶ対角線上の点は、入力色データの座標がR=G=Bの関係を満たす点である。その対角線上の入力色データの値(座標)に対応する出力色データの値もまたR=G=Bの関係を満たすようにすることが、本発明の目的の1つである。
そのために、グレー軸上の単位立方体の頂点S0およびS6に対応する変換係数として、その頂点に位置する入力色データに対応する出力色データがR=G=Bを満たす値をLUTに記憶させる。すなわち、頂点S0およびS6における変換係数の、R,G,Bの成分を互いに等しくする。そして、図4に示すように、6つの頂点S1〜S5およびS7中から、少なくとも2つの頂点の変換係数を置換済み変換係数に置換してから上記線形補間を行う。この変換係数の置換において、グレー軸上の入力色データに対応する出力色データの値は、頂点S0およびS6に位置する入力色データに対応する出力色データの値の線形補間となる(すなわち、入力色データがグレー軸上に位置するときに、出力色データを生成する上記の補間演算が、頂点S0およびS6に位置する入力色データに対応する出力色データの間の線形演算になる)ように、という条件を課す。もしくはさらに、グレー軸上とその周辺との入力色データに対応する出力色データの間の連続性を保つような値とする、という条件を課す。
上述のように、グレー軸上の頂点(グレー軸に重なる対角線の両端の頂点)S0およびS6に位置する入力色データに対応する出力色データがR=G=Bを満たすように、頂点S0およびS6における変換係数を設定する。従って、頂点S0およびS6に位置する入力色データに対応する出力色データの間の線形補間になれば、グレー軸上の入力色データに対応する出力色データの値は、グレー軸上での位置によらず、R=G=Bを満たす。上記の条件は、また、入力色データがグレー軸に重なる対角線上に位置するときに、出力色データを生成する補間演算が、グレー軸に重なる対角線の両端の頂点S0およびS6における変換係数の間の線形演算になるように、変換係数の置換を行う、という条件と等価である。上述のように、グレー軸上の頂点における変換係数は、そのR,G,Bの成分が互いに等しいように設定されており、このような変換係数の間の線形演算によって生成される出力色データは、R=G=Bの関係を満たす。
ここで、置換する変換係数は適宜選択可能であるが、例えばグレー軸上の単位立方体を分割した、対角線を一辺とする6個の四面体のいずれに入力色データの座標が位置するかに応じて、置換する2つの変換係数を選択することが望ましい。
グレー軸上の単位立方体を分割した、対角線を一辺とする6個の四面体は、例えば、図5において、頂点S0、S5、S1、S6で囲まれる領域、頂点S0、S1、S2、S6で囲まれる領域、頂点S0、S2、S3、S6で囲まれる領域、頂点S0、S3、S7、S6で囲まれる領域、頂点S0、S7、S4、S6で囲まれる領域、頂点S0、S4、S5、S6で囲まれる領域、からなる6個の四面体である。
例えば、6個の四面体のそれぞれが、グレー軸上単位立方体の隣りあう2面の対角線を2辺とするものであれば、入力色データの座標が位置する四面体の隣りあう2面が共有する辺から最も遠い辺の両端の頂点における変換係数を置換することが望ましい。
具体的には、入力色データの座標がグレー軸上に位置する単位立方体内に含まれる場合、その入力色データの座標が含まれる単位立方体の対角線の両端の頂点S0およびS6を除く、6つの頂点S1〜S5およびS7を、頂点S0およびS6のいずれに近いかによって2組に分ける。すなわち、図4に示すように、頂点S0に隣接する3つの頂点S1、S3およびS4を含む組と、頂点S6に隣接する3つの頂点S2、S5およびS7を含む組との、2つの組に分割する。
続いて、各々の組において、3つの頂点の中から、置換対象の頂点として、それぞれ、少なくとも1つの頂点を選択する。そして、各々の組に含まれる3つの頂点の変換係数の和が、頂点S0およびS6における変換係数の値の、例えば1:2、2:1の線形補間(より厳密には、線形結合)値と等しくなるように、各々の組において選択した置換対象の頂点の変換係数を置換済み変換係数に置換する。
すなわち、頂点S0に隣接する組の頂点S1、S3、S4のうちの少なくとも1つの頂点の変換係数を、S1+S3+S4=2S0+S6になるように置換し、かつ、頂点S6に隣接する組の頂点S2、S5、S7のうちの少なくとも1つの頂点の変換係数を、S2+S5+S7=S0+2S6になるように置換する。ここで、上記式中のS0〜S7は、頂点の名称ではなく、それぞれの頂点S0〜S7の変換係数の意味で使用している。
これは、各々の組に含まれる3つの頂点が三次元の色空間内で作る三角形と、同色空間のグレー軸に重なる対角線とが交わる点の入力色データに対応する出力色データが、対角線の両端の頂点S0、S6に位置する入力色データに対応する出力色データの値の線形補間値であることに相当する。これにより、対角線上の入力色データに対する出力色データが常にグレーに変換されることが保証され、かつ、対角線近傍における出力色データの連続性も確保することができる。
次に、本発明の色変換方法を採用する本発明の色変換回路について具体例を挙げて説明する。
図1は、本発明の色変換回路の構成を表す一実施形態の概略図である。同図に示す色変換回路10は、アドレス発生回路12と、三次元ルックアップテーブル(LUT)14と、比較回路16と、置換回路18と、補間回路20とによって構成されている。色変換回路10において、入力色データは、RGB各色の10ビットのデータR[9:0]、G[9:0]、B[9:0]、出力色データは、RGB各色の10ビットのデータR’[9:0]、G’[9:0]、B’[9:0]である。
アドレス発生回路12には、RGB各色の10ビットの入力色データR[9:0]、G[9:0]、B[9:0]が入力される。アドレス発生回路12は、RGB各色の10ビットの入力色データから、入力色データの座標を含む単位立方体の各頂点S0〜S7を指定する8本のアドレス信号を生成する。8本のアドレス信号は、以下に述べるLUT14を構成する8個のSRAM22a〜22hのメモリアドレスとして使用される。
本実施形態において、LUT14は、単位立方体の各頂点S0〜S7における変換係数を格納する8個のSRAM(スタティックランダムアクセスメモリ)22a〜22hで構成されている。SRAM22a〜22hには、アドレス変換回路12から、それぞれ、アドレス信号が入力される。LUT14は、例えば図7に示すように、三次元の色空間を128(R)×128(G)×128(B)からなる512個の単位立方体に分割し、これらの単位立方体の各頂点S0〜S7における変換係数を、各々のSRAM22a〜22hに格納したものである。
LUT14を構成するそれぞれのSRAM22a〜22hは、アドレス発生回路12から入力されるアドレス信号によって指定される入力色データの座標を含む単位立方体の各頂点S0〜S7における変換係数を出力する。SRAM22a〜22hに格納される各頂点S0〜S7の変換係数は、例えば、色変換回路10を搭載する出力デバイスの起動時(電源投入時)に、その外部のROM(リードオンリーメモリ)から、映像信号を伝送するバスとは別の経路を通じて読み書きされる。
ここで、LUT14を複数個のSRAMによって構成することは必須ではない。例えば、全ての単位立方体の各頂点における変換係数を格納した1個のSRAMで構成することも可能である。この場合には、アドレス発生回路12から、8個の頂点S0〜S7のそれぞれを指定するアドレス信号を1つずつ入力し、そのアドレス信号によって指定されるメモリアドレスに格納されている変換係数を順番に出力する。これに対して、図1に示すように、LUT14を8個のSRAM22a〜22hで構成することにより、アドレス生成回路12から8個の頂点を指定する8個のアドレス信号を同時に入力し、8個の頂点S0〜S7における変換係数を同時に出力することができる。これによって、色変換処理を高速に行うことが可能である。
複数のSRAMでLUT14を構成する場合であっても、全ての単位立方体の全ての頂点における変換係数をそれぞれのSRAMに格納する必要はない。例えば、図7のように色空間を複数の単位立方体に分割する場合、それぞれのSRAMには、1つの色(例えばR)の方向の奇数番目の頂点における変換係数と、偶数番目の頂点における変換係数との、一方のみを格納することが可能である。すなわち、例えば、SRAM22a、22c、22e、22gには、図7のR=0,256,512,768,1024の面上の頂点における変換係数のみを格納し、SRAM22b、22d、22f、22hには、R=128,384,640,896の面上の頂点における変換係数のみを格納することが可能である。いずれの単位立方体も、奇数番目の頂点と偶数番目の頂点とをそれぞれ4個ずつ有するため、この場合にも、8個の頂点における変換係数を同時に出力することが可能である。
比較回路16には、RGB各色の上位3ビット分の入力色データR[9:7]、G[9:7]、B[9:7]が入力される。比較回路16は、RGB各色の上位3ビット分の入力色データを比較し、R[9:7]=G[9:7]=B[9:7]であるかないかを表す比較結果を出力する。入力色データの座標は、R[9:7]=G[9:7]=B[9:7]である場合(比較結果が‘1’の場合)、グレー軸上の単位立方体内に存在し、R[9:7]=G[9:7]=B[9:7]ではない場合(比較結果が‘0’の場合)、グレー軸上単位立方体以外の単位立方体内に存在することを意味する。
置換回路18には、RGB各色の下位7ビット分の入力色データR[6:0]、G[6:0]、B[6:0]が入力されるとともに、LUT14から変換係数S0〜S7が入力され、比較回路16から比較結果が入力される。置換回路18は、比較回路16から入力される比較結果が‘1’である場合、LUT14から入力された、入力色データの座標を含む単位立方体の各頂点S0〜S7の変換係数の一部を置換する。具体的には、頂点S0およびS6を除く、6つの頂点S1〜S5およびS7を2つの組に分け、各々の組から、少なくとも1つずつを選択し、選択した頂点における変換係数を置換済み変換係数に置換する。そして、このような置換処理を行った後の変換係数S0’〜S7’を出力する。一方、比較回路16から入力される比較結果が‘0’である場合には、置換回路18はLUT14から入力された変換係数の置換を行わない。すなわち、入力された置換係数S0〜S7をそのまま、置換処理後の変換係数S0’〜S7’として出力する。
置換済み変換係数は、置換処理後の変換係数S0’〜S7’において、前述の通り、S1’+S3’+S4’=2S0’+S6’になるように、頂点S0に隣接する組の3つの頂点S1、S3、S4のうちの少なくとも1つの頂点の変換係数を置換し、かつ、S2’+S5’+S7’=S0’+2S6’になるように、頂点S6に隣接する組の3つの頂点S2、S5、S7のうちの少なくとも1つの頂点の変換係数を置換するための係数である。
変換係数を1つずつ置換する場合、例えば、S2を、2S6+S0−S7−S5に置換し、かつ、S3およびS4を置換しなければ、S2’+S5’+S7’=2S6’+S0’の関係を保つことができる。この例では、2S6+S0−S7−S5が置換済み変換係数である。また、変換係数を2つずつ置換する場合、例えば、S2をS0+2S6に置換し、かつ、S7を−S5に置換しても、S2’+S5’+S7’=2S6’+S0’の関係を保つことができる。
続いて、補間回路20には、置換回路18から、置換処理後の変換係数S0’〜S7’が入力される。補間回路20は、置換処理後の変換係数S0’〜S7’を用いて、入力色データの座標の三次関数を含む補間演算を行い、入力色データR[9:0]、G[9:0]、B[9:0]を変換した出力色データR’[9:0]、G’[9:0]、B’[9:0]を生成し出力する。
従来の色変換回路において、補間回路における補間演算は、LUTに格納された、入力色データの色空間内での座標を含む単位立方体の各頂点S0〜S7における変換係数を使用して行われる。本実施形態の色変換回路10では、LUT14と補間回路20との間に上記の置換回路18が設けられているので、補間回路20は、置換回路18による置換処理後の変換係数S0’〜S7’を使用して行われる。
次に、置換回路18の具体例を挙げて説明する。
図2は、図1に示す置換回路の構成を表す概略図である。同図に示す置換回路18は、S3の置換回路24aと、S1の置換回路24bと、S4の置換回路24cと、S7の置換回路24dと、S5の置換回路24eと、S2の置換回路24fとによって構成されている。頂点S0およびS6はグレー軸上の頂点であって、その変換係数は置換する必要がないので、LUT14から置換回路18に入力される頂点の変換係数S0およびS6が、そのまま置換処理後の頂点の変換係数S0’およびS6’として出力される。
ここで、置換処理が必要となるのは、入力色データの座標が、グレー軸上の単位立方体内にある場合である。入力色データの座標が、グレー軸上の単位立方体内にあるかどうかは、比較回路16による比較結果によって判断される。比較結果=‘1’であれば置換処理を行い、‘0’であれば置換処理は不要である。図2では、そのための切替回路の記載を省略している。つまり、図2の置換回路18には、比較結果=‘1’を前提として、置換処理を行う回路だけを示している。
また、図2中、‘R≧B?’、‘B≧G?’、‘G≧R?’は、置換回路18に入力される入力色データの下位7ビットR[6:0]、G[6:0]、B[6:0]がR≧B、B≧G、G≧Rの場合に‘1’となり、それ以外の場合には‘0’となる。同じく、図2中、‘R=G=B?’は、置換回路18に入力される入力色データの下位7ビットがR[6:0]=G[6:0]=B[6:0]の場合に‘1’となり、それ以外の場合には‘0’となる。前記のように、ここでの説明は比較回路16でR[9:7]=G[9:7]=B[9:7]であることが検知された場合を前提にしている。従って、R[6:0]=G[6:0]=B[6:0]である場合にはR[9:0]=G[9:0]=B[9:0]であり、入力色データがグレー軸上にあることを意味する。
図2中上半分の、S3の置換回路24a、S1の置換回路24b、および、S4の置換回路24cが頂点S0に隣接する頂点に対応する置換回路の組であり、同下半分の、S7の置換回路24d、S5の置換回路24e、および、S2の置換回路24fが頂点S6に隣接する頂点に対応する置換回路の組である。
S3の置換回路24aは、インバータ26と、AND回路28と、マルチプレクサ30とによって構成されている。AND回路28には、比較結果‘R≧B?’と、インバータ26を介して比較結果‘B≧G?’の反転信号‘G>B?’が入力される。また、マルチプレクサ30の入力端子1には、置換済み変換係数2S0+S6−S4−S1が入力され、入力端子0には変換係数S3が入力され、選択制御入力端子には、AND回路28の出力信号が入力される。マルチプレクサ30からは、置換処理後の頂点S3’の変換係数が出力される。
S3の置換回路24aでは、R≧Bで、かつ、G>Bの場合、すなわち、Bが最も小さい場合にAND回路28の出力信号が‘1’となり、置換処理後の変換係数S3’として、マルチプレクサ30から置換済み変換係数2S0+S6−S4−S1が出力される。逆に、それ以外の場合にはAND回路28の出力信号が‘0’となり、置換処理後の変換係数S3’として、変換係数S3がそのまま出力される。言い換えれば、入力色データの座標が頂点S0,S5,S1,S6で囲まれる四面体、もしくは、頂点S0,S4,S5,S6で囲まれる四面体内の領域(ただし、いずれの場合にも、頂点S0とS6を結ぶ対角線上の領域を除く)に位置する場合に、さらに言えば、頂点S0からB軸方向に位置する頂点S3が入力色データの座標から最も遠い場合に、置換済み変換係数2S0+S6−S4−S1が出力され、それ以外の場合には変換係数S3がそのまま出力される。
S1の置換回路24bも、S3の置換回路24aと同様の構成である。ただし、S3の置換回路24aにおける、比較結果‘R≧B?’、反転信号‘G>B?’、変換係数S3、置換済み変換係数2S0+S6−S4−S1が、S1の置換回路24bでは、それぞれ、比較結果‘G≧R?’、反転信号‘B>R?’、変換係数S1、置換済み変換係数2S0+S6−S4−S3となる点で、S1の置換回路24bはS3の置換回路24aと異なる。
S1の置換回路24bでは、G≧Rで、かつ、B>Rの場合に、すなわち、Rが最も小さく、入力色データの座標が頂点S0,S3,S7,S6で囲まれる四面体、もしくは、頂点S0,S7,S4,S6で囲まれる四面体内の領域(ただし、いずれの場合にも、頂点S0とS6とを結ぶ対角線上の領域を除く)に位置する場合に、さらに言えば、頂点S0からR軸方向に位置する頂点S1が入力色データの座標から最も遠い場合に、置換処理後の変換係数S1’として、マルチプレクサ30から置換済み変換係数2S0+S6−S4−S3が出力され、それ以外の場合には、変換係数S1がそのまま出力される。
S4の置換回路24cは、S3の置換回路24aと同様に、インバータ26と、AND回路28と、マルチプレクサ30とを構成要素とするとともに、さらに、OR回路32が設けられている。OR回路32には、AND回路28の出力信号と、比較結果‘R=G=B?’が入力される。また、S3の置換回路24aにおける、比較結果‘R≧B?’、反転信号‘G>B?’、変換係数S3、置換済み変換係数2S0+S6−S4−S1が、S4の置換回路24cでは、それぞれ、比較結果‘B≧G?’、反転信号‘R>G?’、変換係数S4、置換済み変換係数2S0+S6−S1−S3となる点で、S4の置換回路24bはS3の置換回路24aと異なる。
S4の置換回路24cのR=G=Bで無い場合の動作は、S3の置換回路24aの動作と同様である。すなわち、B≧Gで、かつ、R>Gの場合に、つまり、Gが最も小さく、入力色データの座標が頂点S0,S1,S2,S6で囲まれる四面体、もしくは、頂点S0,S2,S3,S6で囲まれる四面体内の領域(ただし、いずれの場合にも、頂点S0とS6を結ぶ対角線上の領域を除く)に位置する場合に、さらに言えば、頂点S0からG軸方向に位置する頂点S4が入力色データの座標から最も遠い場合に、置換処理後の変換係数S4’として、マルチプレクサ30から置換済み変換係数2S0+S6−S1−S3が出力され、それ以外の場合(R=G=Bの場合は除く)には、変換係数S4がそのまま出力される。一方、R=G=Bの場合には、置換処理後の変換係数S4’として、マルチプレクサ30から置換済み変換係数2S0+S6−S1−S3が出力される。
S7の置換回路24d、S5の置換回路24e、および、S2の置換回路24fの構成とその動作については、それぞれ、S3の置換回路24a、S1の置換回路24b、および、S4の置換回路24cと同様であるから、その詳細な説明は省略する。
すなわち、S7の置換回路24dでは、R≧Bで、かつ、R>Gの場合、つまり、Rが最も大きく、入力色データの座標が頂点S0,S5,S1,S6で囲まれる四面体、もしくは、頂点S0,S1,S2,S6で囲まれる四面体内の領域(ただし、いずれの場合にも、頂点S0とS6を結ぶ対角線上の領域を除く)に位置する場合に、さらに言えば、対角線上の頂点S6からR軸の負方向に位置する頂点S7が入力色データの座標から最も遠い場合に、置換処理後の変換係数S7’として、マルチプレクサ30から置換済み変換係数2S6+S0−S5−S2が出力される。逆に、それ以外の場合には、置換処理後の変換係数S7’として、変換係数S7がそのまま出力される。
S5の置換回路24bでは、B≧Gで、かつ、B>Rの場合に、すなわち、Bが最も大きく、入力色データの座標が頂点S0,S2,S3,S6で囲まれる四面体、もしくは、頂点S0,S3,S7,S6で囲まれる四面体内の領域(ただし、いずれの場合にも、頂点S0とS6を結ぶ対角線上の領域を除く)に位置する場合に、さらに言えば、対角線上の頂点S6からB軸の負方向に位置する頂点S5が入力色データの座標から最も遠い場合に、置換処理後の変換係数S5’として、マルチプレクサ30から置換済み変換係数2S6+S0−S7−S2が出力され、それ以外の場合には、変換係数S5がそのまま出力される。
S2の置換回路24fでは、R=G=Bではない場合、G≧Rで、かつ、G>Bの場合に、つまり、Gが最も大きく、入力色データの座標が頂点S0,S7,S4,S6で囲まれる四面体、もしくは、頂点S0,S4,S5,S6で囲まれる四面体内の領域(ただし、いずれの場合にも、頂点S0とS6を結ぶ対角線上の領域を除く)に位置する場合に、さらに言えば、対角線上の頂点S6からG軸の負方向に位置する頂点S2が入力色データの座標から最も遠い場合に、置換処理後の変換係数S2’として、マルチプレクサ30から置換済み変換係数2S6+S0−S7−S5が出力され、それ以外の場合(R=G=Bの場合を除く)には、変換係数S2がそのまま出力される。一方、R=G=Bの場合には、置換処理後の変換係数S2’として、マルチプレクサ30から置換済み変換係数2S6+S0−S7−S5が出力される。
以上説明したように、図2に示す置換回路18では、比較回路16から入力される比較結果が‘1’である場合、すなわち、入力色データの座標がグレー軸上の単位立方体内に位置する場合に、変換係数の置換が行われる。
具体的には、まず、R=B=G、すなわち、入力色データの座標がグレー軸上に位置する場合には、頂点S4およびS2における変換係数が置換される。これによって、出力色データを生成する補間演算がグレー軸に重なる対角線の両端の頂点S0およびS6に位置する入力色データに対応する出力色データの間の線形演算となり、出力色データがグレーであることが保証される。なお、入力色データの座標がグレー軸上に位置する場合に、頂点S4およびS2における変換係数を置換することは必須ではない。例えば、対角線の両端の頂点を除いた6個の頂点を、対角線の両端の頂点のいずれかに近いかによって2組に分けたそれぞれの組から、1つずつ任意に選択した頂点における変換係数を置換すればよい。もしくは、それぞれの組から2つ以上の頂点における変換係数を置換することも可能である。
一方、R=B=Gではなく、入力色データの座標がグレー軸上単位立方体内のグレー軸上を除く領域に位置する場合には、対角線の両端の頂点を除く6個の頂点を両端の頂点のいずれに近いかによって2組に分けたそれぞれの組から1つずつを、入力色データの座標に応じて選択し、選択した頂点における変換係数を置換する。より具体的には、それぞれの組から、入力色データの座標から最も遠い頂点を選択する。
さらに別の観点では、グレー軸上単位立方体を分割した、対角線を一辺とする6個の四面体のいずれに、入力色データの座標が位置するかに応じて、置換対象の頂点を選択する。より具体的には、入力色データの座標が位置する四面体が単位立方体の隣りあう2面の対角線を2辺とするものであるとき、その2面が共有する辺から最も遠い辺の両端の頂点における変換係数を置換する。例えば、頂点S0,S7,S4,S6で囲まれる四面体内は、頂点S0,S4,S7,S3によって囲まれる面の頂点S0とS7とを結ぶ対角線と、頂点S4,S7,S6,S5によって囲まれる面の頂点S4とS6とを結ぶ対角線とを2辺とする。この2面は頂点S4とS7とを結ぶ辺を共有し、その辺から最も遠い辺は頂点S1とS2とを結ぶ辺である。そこで、入力色データの座標がこの四面体内に位置するとき、頂点S1とS2とにおける変換係数を置換する。
このような観点で選択した頂点における変換係数を置換することにより、補間演算処理によって、グレー軸上単位立方体内のグレー軸上を除く領域に座標が位置する入力色データに対して、対角線上に座標が位置する入力色データに対応する出力色データとの連続性を保った出力色データが得られる。
色変換の用途によって、グレー軸上の入力色データがグレーの出力色データに変換されれば十分である場合には、入力色データの座標がグレー軸上に位置する場合にのみ変換係数の置換を行うことも可能である。一方、グレー軸近傍での出力色データの連続性が保たれることが求められる用途に対しては、入力色データの座標がグレー軸上に位置しなくても、グレー軸上単位立方体内に位置すれば変換係数の置換処理を行うことが好ましい。さらに、後から説明するように、置換対象の変換係数および置換済み変換係数を適切に設定することにより、グレー軸上の単位立方体内に位置する入力色データに対応する出力色データの連続性を保つだけではなく、グレー軸上単位立方体内に位置する入力色データに対応する出力色データとその周辺の単位立方体内に位置する入力色データに対応する出力色データとの間の連続性も保つことができる。図2に示す置換回路18は、このように、グレー軸上の単位立方体内だけではなく、周辺の単位立方体内に位置する入力色データに対応する出力色データとの連続性も保たれるように置換処理を行う置換回路の一例である。
以下、色変換回路10の動作を簡単に説明する。
アドレス発生回路12は、RGB各色の10ビットの入力色データR[9:0]、G[9:0]、B[9:0]が入力されると、入力色データの座標を含む単位立方体の各頂点S0〜S7を指定する8本のアドレス信号を生成する。
続いて、LUT14を構成するそれぞれのSRAM22a〜22hは、アドレス発生回路12から、アドレス信号が入力されると、アドレス信号によって指定されるメモリアドレスに格納されている、各頂点S0〜S7の変換係数を出力する。
また、比較回路16は、RGB各色の上位3ビット分の入力色データR[9:7]、G[9:7]、B[9:7]を比較し、R=G=Bであるかないかを表す比較結果を出力する。
置換回路18は、LUT14から、入力色データの座標を含む単位立方体の各頂点S0〜S7における変換係数が入力される。そして、比較回路16から、入力色データの座標がグレー軸上の単位立方体内に位置することを検出したことを示す‘1’の比較結果が入力された場合に、前述の通り、変換係数の一部を置換済み変換係数に置換する。
そして最後に、補間回路20には、下位7ビット分の入力色データR[6:0]、G[6:0]、B[6:0]が入力されるとともに、置換回路18から、置換処理後の変換係数S0’〜S7’が入力される。そして、これらの入力色データおよび置換処理後の変換係数S0’〜S7’を用いて補間演算を行い、入力色データR[9:0]、G[9:0]、B[9:0]を変換した出力色データR’[9:0]、G’[9:0]、B’[9:0]を生成し出力する。
図1に示した色変換回路10では、補間回路20には、入力色データの下位7ビット分を入力している。この、入力色データの下位7ビット分は、RGB各色10ビットの入力色データの色空間内での座標の、その色データの座標が位置する単位立方体の頂点S0に対する相対的な値を表す。補間回路20は、この、相対的な座標と置換処理後の変換係数S0’〜S7’とを利用して補間演算を行う。これに対して、入力色データの全ビットを補間回路に入力し、入力色データの全ビットで表される、色空間の全体の中での入力色データの座標を利用して補間演算を行うことも可能である。
次に、置換回路18による置換の結果について説明する。
一般に、補間回路20における補間式は、図5に示すように、RGB各色の入力色データの座標の、頂点S0に対する相対値r、g、b(格子長Lで正規化した値:頂点S0において、r=g=b=0。頂点S6において、r=g=b=1)に対し、下記式(1)で表される。
S0r'g'b'+S1rg'b'+S2rg'b+S3r'g'b+S4r'gb'+S5rgb'+S6rgb+S7r'gb … (1)
ここで、r’=1−r、g’=1−g、b’=1−bである。
式(1)の各項は、図8に示された、入力色データの座標を含む単位立方体を分割する8個の直方体A,B,C,D,E,F,G,Hの体積と、対応する頂点における変換係数との積を表す。具体的には、式(1)の各項は、単位立方体の各頂点と、入力色データの座標とを2つの頂点とする直方体の体積(単位立方体の体積で正規化した値)と、対応する(それぞれの直方体が1つの頂点とする単位立方体の頂点から最も遠い、すなわち、単位立方体の対角線の他端の)頂点における変換係数との積である。前述のように、各変換係数S0〜S7は三次元色空間の三原色R,G,Bそれぞれの成分を持つ。そして、グレー軸上の頂点における変換係数は、このR,G,B成分が互いに等しい。
まず、図2の置換回路18では、入力色データの座標がR=G=Bのグレー軸上に位置する場合には、変換係数S2とS4とが置換される。これによって、式(1)の補間式は下記式(2)のように、入力色データの座標r(=g=b)の線形演算式に変形される。
r'S0+rS6 … (2)
式(2)はまた、グレー軸上の頂点(もしくは、グレー軸上単位立方体の、グレー軸に重なる対角線の両端)S0,S6における変換係数の間の線形演算である。従って、頂点S0,S6における変換係数として、これら頂点に位置する入力色データがR=G=Bの出力色データに変換される値を設定しておけば、すなわち、変換係数のR,G,B成分が互いに等しいように設定しておけば、グレー軸上の入力色データがグレーの出力色データに変換される。
さらに、式(1)により、頂点S0に位置する入力色データ(r=g=b=0)に対応する出力色データはS0であり、頂点S6に位置する入力色データ(r=g=b=1)に対応する出力色データはS6であるので、式(2)は、また、頂点S0,S6に位置する入力色データに対応する出力色データの間の線形演算である。
次に、対角線r=g=b上を除くr≧g≧bの四面体内において、図2の置換回路18では、変換係数S3およびS7が置換される。この場合、補間式は下記式(3)のように表される。
r'(g'+b)S0+g'(r-b)S1+b(r-g)S2+r'(g-b)S4+g(r-b)S5+(r'+g)bS6 … (3)
この式(3)においてr=g=bとすると、補間式は上記式(2)と同一になる。
このように、対角線r=g=b上を除くr≧g≧bの四面体内での補間式(3)において、r=g=bとした時にグレー軸(対角線)上の補間式(2)と同一になることによって、対角線r=g=b上を除くr≧g≧bの四面体内の入力色データに対応する出力色データの値とグレー軸上の入力色データに対応する出力色データの値との間の連続性が保証される。
ここで、例えば、r≧g≧bの条件を満たす領域は、図6に示すように、単位立方体内の、頂点S0、S5、S1、S6で囲まれる四面体である。この四面体は、r=1の面(図中右面)とb=0の面(同前面)で隣りあう単位立方体と接する。r=1の場合、上記補間式(3)は下記式(4)となる。
g'b'S1+g'bS2+gb'S5+gbS6 … (4)
これは変換係数の置換前の補間式(1)においてr=1とした場合、すなわち、隣りあう単位立方体(グレー軸上には無いので変換係数の置換は行われない)との境界面での補間式と一致する。b=0の場合も同様に隣りあう単位立方体との境界面での補間式と一致する。これにより、隣りあう単位立方体との境界上では、出力色データの値は連続的に変化することが分かる。
次に、特許文献1の領域1〜6のように、単位立方体を6つの四面体に分けた時の他の四面体との境界面での連続性を検討する。例えば、r≧g=bの時には、式(3)の補間式は下記式(5)となる。
r'S0+g'(r-g)S1+g(r-g)S2+g(r-g)S5+(r'+g)gS6 … (5)
一方、r≧b≧gの時は、図2の置換回路18で頂点S4とS7の変換係数を置換することになり、置換後の補間式は下記式(6)となる。
r'(g+b')S0+(r-g)b'S1+(r-g)bS2+r'(b-g)S3+g(r-b)S5+g(r'+b)S6 … (6)
これは、r≧g=bのところでは、下記式(7)となり、上記のr≧g≧bの場合の式(3)から導いたものと一致する。
r'S0+(r-g)g'S1+(r-g)gS2+g(r-g)S5+g(r'+g)S6 … (7)
上記以外の境界においても、図2の置換回路18による頂点Si(iは、1〜5ないしは7の整数)の変換係数の置換を行った場合も、補間処理後の出力色データの値は、入力色データの値(座標)に対して連続的に変化する。
以上、説明したように、色変換回路10では、回路規模を削減しながら、三次元LUTの値がいかなるものであっても、対角線上の頂点における変換係数として出力色データの値がR=G=Bとなるものを設定していれば、グレー軸上の入力色データに対応する出力色データが全てグレーであることが保証される。また、グレー軸上単位立方体内に位置する入力色データに対応する出力色データの連続性を保つことができ、さらに、グレー軸上単位立方体内に位置する入力色データに対応する出力色データと、その周辺の単位立方体内に位置する出力色データに対応する出力色データとの間の連続性を保つこともできる。
ここで、特許文献1は、その目的および効果において本発明と類似し、かつ、結果的には、本発明と同様の効果が得られる色変換処理が行われるものと考えられるが、両者は、その目的を達成するための手段が決定的に異なるものである。
すなわち、特許文献1では、各領域毎に異なる補間式を利用する。従って、それぞれの補間式による補間演算を行う演算回路を必要とし、回路規模が大きくなるという問題がある。これに対して、本発明では、補間式は同一とし、LUTから読み出した変換係数の置換を行う。従って、そのための置換回路は必要になるが、補間演算を行う補間回路を複数設ける必要が無く、特許文献1に比較して回路規模を小さくできるという利点がある。
すなわち、本発明では、入力色データがグレー軸上単位立方体内に位置するときに、入力色データのグレー軸上単位立方体内での位置に応じて、異なる一部の変換係数を選択して置換を行う。例えば図2の置換回路18の場合であれば、入力色データが、グレー軸に重なる対角線上に位置するか、もしくは、単位立方体を分割した、グレー軸に重なる対角線を一辺とする6個の四面体のいずれに位置するかに応じて、異なる一部の変換係数を選択して置換を行う。しかしながら、本発明では、入力色データの単位立方体内の位置によらず、常に、式(1)の同一補間式によって表される補間演算を行う。従って、図1に示される本発明の色変換回路10において、補間回路20には、式(1)で表される補間演算を行う回路のみを設ければよい。ここで、上記の式(2)〜(7)は、いずれも、同一の式(1)の補間演算式が、入力色データのグレー軸上単位立方体内での位置に応じて行われた置換によって、変換された式である。すなわち、置換回路18として、入力色データの単位立方体内での位置に応じて適切な変換係数を選択して置換を行うものを設ければ、補間回路10は、入力色データの位置によらず同一の補間式によって表される補間演算を行うものでよい。
本発明は、背景技術の説明で述べた通り、テレビ用画質改善回路のように、入力色データおよび出力色データがともに同一のRGB形式の場合に好適に利用できる。しかし、本発明は、入力色データおよび出力色データが同一の色空間であることに限定されず、例えば、RGB形式からCMY形式、CMY形式からRGB形式など、異なる色空間同士の間での補間演算にも適用可能である。
LUTは、SRAMに限らず、ROMやRAMなどの各種の半導体メモリで構成できる。また、LUTの内部にアドレス発生回路を含めても良い。図1の例では、LUTから出力される変換係数が置換回路に入力されるが、置換回路がLUTから変換係数を読み出す構成としても良い。置換回路の具体的な構成は、図2の例に限定されない。補間回路は、三次関数に限らず、多次関数を含む補間演算を行うものでもよい。
また、本発明の色変換方法は、本発明に係る上記実施形態の色変換回路10のように、ハードウェアで実現することもできるし、コンピュータ上で動作するソフトウェアでの実現も可能である。すなわち、LUTの機能は、メモリ回路で実現可能であるし、その他のアドレス発生回路、比較回路、置換回路、および、補間回路は、CPU(中央演算装置)などの制御回路で実行されるプログラムで実現することが可能である。
本発明は、基本的に以上のようなものである。
以上、本発明の色変換回路および色変換方法について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更をしてもよいのはもちろんである。
本発明の色変換回路の構成を表す一実施形態の概略図である。 図1に示す置換回路の構成を表す概略図である。 LUTとそのグレー軸上に位置する単位立方体を表す概略図である。 単位立方体において、各組に含まれる3つの頂点の変換係数を置換する様子を表す概略図である。 単位立方体において、各頂点S0〜S7と入力色データの座標の頂点S0に対する相対値(r、g、b)との位置関係を表す概略図である。 単位立方体内において、r≧g≧bの領域を表す概略図である。 LUTと単位立方体とを表す概略図である。 単位立方体において、各頂点S0〜S7と入力色データの座標(R,G,B)との位置関係を表す概略図である。
符号の説明
10 色変換回路
12 アドレス発生回路
14 三次元ルックアップテーブル(LUT)
16 比較回路
18 置換回路
20 補間回路
22a〜22h SRAM
24a〜24f 置換回路
26 インバータ
28 AND回路
30 マルチプレクサ
32 OR回路

Claims (8)

  1. 三次元の色空間を所定の寸法の複数の単位立方体に分割し、該複数の単位立方体の各頂点における変換係数を格納した三次元ルックアップテーブルと、前記三次元ルックアップテーブルに格納された、入力された色データの前記色空間内での座標を含む単位立方体の各頂点における変換係数と、該入力された色データの座標を含む単位立方体の各頂点と前記入力された色データの座標とを2つの頂点とする8個の直方体の体積とを含んだ補間式によって表される補間演算を行い、前記入力された色データを変換した出力色データを生成する補間回路とを含む色変換回路において、
    グレー軸に対角線が重なるグレー軸上単位立方体の対角線の両端の頂点における変換係数は、前記三次元の成分が互いに等しいように設定され、
    前記三次元ルックアップテーブルから前記入力された色データの座標を含む単位立方体の各頂点における変換係数を読み出すと共に、前記変換係数の一部を、読み出した他の変換係数によって表される係数に置換して前記補間回路に供給する置換回路をさらに含み、
    前記置換回路は、前記入力された色データの前記色空間内での座標がグレー軸上単位立方体内に位置することを検出した場合に、前記入力された色データの座標が位置するグレー軸上単位立方体の、グレー軸に重なる対角線の両端の頂点を除く6個の頂点を、前記両端の頂点のいずれに近いかによって2組に分けたそれぞれの組から少なくとも1つずつを選択し、それぞれの組の頂点における変換係数の和が、前記両端の頂点のうちの近い方の頂点における変換係数の2倍と遠い方の頂点における変換係数との和に等しくなるように、前記置換を行うことを特徴とする色変換回路。
  2. 前記置換回路は、前記2組に分けたそれぞれの組から、前記入力された色データの座標から最も遠い頂点における変換係数を選択して置換することを特徴とする請求項記載の色変換回路。
  3. 前記置換回路は、前記グレー軸上単位立方体を分割した、前記対角線を一辺とする6個の四面体のいずれに前記入力された色データの座標が位置するかに応じて、置換する変換係数を選択することを特徴とする請求項に記載の色変換回路。
  4. 前記入力された色データの座標が位置する四面体が前記単位立方体の隣り合う2面の対角線を2辺とするものであり、前記置換回路は、その2面が共有する辺から最も遠い前記単位立方体の辺の両端の頂点における変換係数を選択して置換することを特徴とする請求項記載の色変換回路。
  5. 三次元の色空間を所定の寸法の複数の単位立方体に分割し、該複数の単位立方体の各頂点における変換係数を格納した三次元ルックアップテーブルから、入力された色データの前記色空間内での座標を含む単位立方体の各頂点における変換係数を読み出し、該読み出した変換係数と、該入力された色データの座標を含む単位立方体の各頂点と前記座標2つの頂点とする8個の直方体の体積とを含んだ補間式によって表される補間演算を行い、前記入力された色データを変換した出力色データを生成する色変換方法において、
    グレー軸に対角線が重なるグレー軸上単位立方体の対角線の両端の頂点における変換係数を、前記三次元の成分が互いに等しいように設定し、
    前記変換係数の一部を、読み出した他の変換係数によって表される係数に置換してから前記補間演算を行い、
    前記置換を、前記入力された色データの前記色空間内での座標がグレー軸上単位立方体内に位置することを検出した場合に、前記入力された色データの座標を含むグレー軸上単位立方体の、グレー軸に重なる対角線の両端の頂点を除く6個の頂点を、前記両端の頂点のいずれに近いかによって2組に分けたそれぞれの組から少なくとも1つずつを選択し、それぞれの組の頂点における変換係数の和が、前記両端の頂点のうちの近い方の頂点における変換係数の2倍と遠い方の頂点における変換係数との和に等しくなるように行うことを特徴とする色変換方法。
  6. 前記2組に分けたそれぞれの組から、前記入力された色データの座標から最も遠い頂点における変換係数を選択して置換することを特徴とする請求項記載の色変換方法。
  7. 前記グレー軸上単位立方体を分割した、前記対角線を一辺とする6個の四面体のいずれに前記入力された色データの座標が位置するかに応じて、置換する変換係数を選択することを特徴とする請求項に記載の色変換方法。
  8. 前記入力された色データの座標が位置する四面体が前記単位立方体の隣り合う2面の対角線を2辺とするものであり、前記置換を、その2面が共有する辺から最も遠い前記単位立方体の辺の両端の頂点における変換係数を選択して行うことを特徴とする請求項記載の色変換方法。
JP2008102632A 2007-04-10 2008-04-10 色変換回路および色変換方法 Expired - Fee Related JP4519925B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008102632A JP4519925B2 (ja) 2007-04-10 2008-04-10 色変換回路および色変換方法

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007102826 2007-04-10
JP2008102632A JP4519925B2 (ja) 2007-04-10 2008-04-10 色変換回路および色変換方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008283679A JP2008283679A (ja) 2008-11-20
JP4519925B2 true JP4519925B2 (ja) 2010-08-04

Family

ID=39853309

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008102632A Expired - Fee Related JP4519925B2 (ja) 2007-04-10 2008-04-10 色変換回路および色変換方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US8164597B2 (ja)
JP (1) JP4519925B2 (ja)
CN (1) CN101287060B (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8860751B2 (en) 2009-09-01 2014-10-14 Entertainment Experience Llc Method for producing a color image and imaging device employing same
WO2011028626A2 (en) * 2009-09-01 2011-03-10 Entertainment Experience Llc Method for producing a color image and imaging device employing same
CN102595148B (zh) * 2012-03-08 2014-06-11 深圳市华星光电技术有限公司 Rgb色空间色域转换的方法、装置以及液晶显示装置
CN102595149B (zh) * 2012-03-08 2014-08-06 深圳市华星光电技术有限公司 Rgb色空间色域转换的方法、装置以及液晶显示装置
DE102013000301A1 (de) * 2013-01-10 2014-07-10 Basler Ag Verfahren und Vorrichtung zur Erzeugung eines verbesserten Farbbildes mit einem Sensor mit Farbfilter
CN106408540B (zh) * 2016-09-27 2020-11-06 新奥特(北京)视频技术有限公司 一种基于3d lut表的外插处理方法和装置
US10880531B2 (en) 2018-01-31 2020-12-29 Nvidia Corporation Transfer of video signals using variable segmented lookup tables
WO2019194830A1 (en) 2018-04-06 2019-10-10 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Mapping between color spaces

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001251524A (ja) * 2000-03-02 2001-09-14 Canon Inc 画像処理装置およびその方法
JP2002171419A (ja) * 2000-11-30 2002-06-14 Matsushita Electric Ind Co Ltd 色変換装置および方法ならびに記録媒体
JP2004179819A (ja) * 2002-11-26 2004-06-24 Fuji Xerox Co Ltd 色変換処理装置、色変換処理プログラムおよび色変換処理方法
JP2005094160A (ja) * 2003-09-12 2005-04-07 Brother Ind Ltd 測色データ補正方法、変換テーブル作成方法及びプログラム

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5816180B2 (ja) 1977-04-01 1983-03-30 大日本スクリ−ン製造株式会社 メモリ装置における信号補間方法
JPS57208765A (en) * 1981-06-18 1982-12-21 Dainippon Screen Mfg Co Ltd Signal interpolating method for memory device
JP2007267084A (ja) * 2006-03-29 2007-10-11 Seiko Epson Corp 色変換装置およびそれを備えた画像表示装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001251524A (ja) * 2000-03-02 2001-09-14 Canon Inc 画像処理装置およびその方法
JP2002171419A (ja) * 2000-11-30 2002-06-14 Matsushita Electric Ind Co Ltd 色変換装置および方法ならびに記録媒体
JP2004179819A (ja) * 2002-11-26 2004-06-24 Fuji Xerox Co Ltd 色変換処理装置、色変換処理プログラムおよび色変換処理方法
JP2005094160A (ja) * 2003-09-12 2005-04-07 Brother Ind Ltd 測色データ補正方法、変換テーブル作成方法及びプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
US20080252657A1 (en) 2008-10-16
CN101287060A (zh) 2008-10-15
CN101287060B (zh) 2012-01-11
US8164597B2 (en) 2012-04-24
JP2008283679A (ja) 2008-11-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4519925B2 (ja) 色変換回路および色変換方法
JP4819648B2 (ja) 色マッピング
US8218897B2 (en) Image processing method, image processing apparatus, and imaging apparatus
JP6424275B2 (ja) 圧縮された多次元カラーテーブルを含むプリンタカートリッジ及び記憶装置
JP3752448B2 (ja) 画像表示システム
US8891144B2 (en) Color management method, module, and program product, and printer using said method
US20080238939A1 (en) Video compositing device and video output device
JP2007267084A (ja) 色変換装置およびそれを備えた画像表示装置
JP2007074414A (ja) 色処理方法およびその装置
JP2015222932A (ja) 画像処理装置および画像処理方法
JP6633273B2 (ja) 色信号処理装置及び色信号処理方法
KR101376211B1 (ko) 용이한 뷰 모드 변경을 위한 어라운드 뷰 모니터 시스템용 영상 합성 장치 및 영상 합성 방법
JP2010187144A (ja) 色域外郭生成装置、色域外郭生成プログラム
JP2001197321A (ja) カラー画像処理方法並びに画像処理装置
JP5738639B2 (ja) データ処理装置およびデータ処理方法
JP2007158928A (ja) 色空間変換装置、色空間変換方法及び色空間変換プログラム
JP2002354276A (ja) 色変換方法および色変換装置
JPH11146218A (ja) 色変換処理装置
US8558845B2 (en) Data conversion apparatus and data conversion method
TWI410119B (zh) 應用3d對照表以進行四面體內插之色彩管理系統及其方法
JP2009010532A (ja) 色変換処理装置及び色変換方法
KR20150118910A (ko) 색처리 장치 및 색처리 방법
JP2007288590A (ja) 色変換方法
CN115486060A (zh) 色彩校正方法、现场可编程门阵列、芯片和显示设备
JP2006013968A (ja) 色変換装置および色変換方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100202

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100401

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100511

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100519

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130528

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4519925

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140528

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees