JPH11146131A - 画像読取装置及び画像形成装置 - Google Patents

画像読取装置及び画像形成装置

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JPH11146131A
JPH11146131A JP9317631A JP31763197A JPH11146131A JP H11146131 A JPH11146131 A JP H11146131A JP 9317631 A JP9317631 A JP 9317631A JP 31763197 A JP31763197 A JP 31763197A JP H11146131 A JPH11146131 A JP H11146131A
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JP9317631A
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Yuki Uchida
由紀 内田
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数回の原稿走査のそれぞれ主となる画像デ
ータを読み込むラインセンサに対して、最もピントを合
わせることができる画質の良い信頼性に優れた画像読取
装置及び画像形成装置を提供する。 【解決手段】 M及びBKスキャン時にピントが合うよ
うに光路長を調整した時の第2ミラーの位置をAとす
る。次に、C及びYのスキャン時は△xだけ光路長が短
くなるように、同一の位置の第1ミラーに対して、第2
ミラーは、1/2Δxだけ第1ミラーに近づき、Bの位
置に移動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は特に光学系移動型の
画像読取装置を備えた画像形成装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の画像読取装置の光学系移
動型の画像入力方法としては、例えば原稿圧板にて原稿
台ガラス上に積載された原稿をランプで照射し、その反
射光を第1ミラーと第2ミラーによってレンズに導くも
のがある。
【0003】ここで、2つのミラーは、ステッピングモ
ータ等で制御される一本のワイヤによって駆動され、第
1ミラーと第2ミラーの速度比が2対1の関係を満たす
ことによって、光路長を一定に保ち、照明手段としての
ランプによって照射された原稿の反射光がレンズを介し
て常に読取り手段としてのラインセンサ上に結像するよ
うに制御されている。
【0004】この画像入力方法をフルカラー画像に対し
て適用した場合、一般的にはR,G,Bの異なる波長特
性を持つ3種類の受光素子としてのラインセンサを用い
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来技術の場合には、3種類のラインセンサに対して
同時にピントを合わせることは困難であり、現状では近
似的に中央に位置したラインセンサに対してピントを合
わせていた。
【0006】本発明は上記の従来技術の課題を解決する
ためになされたもので、その目的とするところは、複数
回の原稿走査のそれぞれ主となる画像データを読み込む
ラインセンサに対して、ピントを合わせることができる
光路長の調整が可能な信頼性に優れた画像読取装置及び
画像形成装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明にあっては、固定された原稿画像を照明する照
明手段と、照明された原稿画像の反射光を読み取る読取
手段と、反射光を読取手段に導く光路長を一定に保持し
ながら走査する第1ミラー及び第2ミラーと、を有した
読取走査手段を備えた画像読取装置において、第1ミラ
ー及び第2ミラーをそれぞれ独立に制御し、第1ミラー
及び第2ミラー間距離を移動させて所定の光路長に調整
して、調整された光路長を一定に保持しながら走査する
ことを特徴とする。
【0008】従って、上記のように構成された画像読取
装置では、光路長の調整が可能である。
【0009】前記読取り手段は照明された原稿画像の反
射光を各色成分毎に読み取る受光素子を備え、各受光素
子に対応して光路長を設定することが好ましい。
【0010】これにより、各受光素子に対応してピント
を合わせることができる。
【0011】光路長の調整の際、読取手段に導く第2ミ
ラーだけを移動させて調整することが好ましい。
【0012】これにより、光路長は第2ミラーだけで調
整することが可能である。
【0013】光路長の調整は、所定の調整用原稿を用
い、隣接画素の差分値を算出して二乗誤差を累積するこ
とを1クロック毎に第2ミラーを移動させて行い、累積
二乗誤差が最大であった場合のクロック数の値を2倍し
て元の光路長から減算して調整することが好ましい。
【0014】これにより、精度の良い第2ミラー調整位
置が求められ、この位置に第2ミラーを移動して調整す
ることで、よりよい画像入力が可能である。
【0015】各色成分毎に読み取る受光素子に対応した
光路長に調整する第1ミラー及び第2ミラー間距離を複
数備えることが好ましい。
【0016】これにより、光路長は、すでに調整された
光路長を選択するだけで良い。
【0017】上記に記載の画像読取装置と、シートに画
像形成色毎に画像形成する画像形成手段と、を備え、該
画像読取装置により読み取った画像をシートに画像形成
することを特徴とする。
【0018】従って、上記のように構成された画像形成
装置では、良い画質の画像形成を行うことができる。
【0019】上記に記載の画像読取装置と、シートに画
像形成色毎に画像形成する画像形成手段と、を備え、該
画像読取装置により読み取った画像をシートに画像形成
する画像形成装置であって、画像形成手段が画像形成す
る画像形成色に対応して光路長を選択することを特徴と
する。
【0020】これにより、画像形成色に最も適する受光
素子に対応する光路長を選択して原稿画像を読み取るこ
とができる。
【0021】上記に記載の画像読取装置と、シートに画
像形成色毎に画像形成する画像形成手段と、を備え、該
画像読取装置により読み取った画像をシートに画像形成
する画像形成装置であって、光路長を選択して原稿画像
を読取り、選択した光路長に対応した画像形成色で画像
形成手段が画像形成することが好ましい。
【0022】これにより、選択した光路長に適した受光
素子に対応する画像形成色で画像形成することができ
る。
【0023】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して、この発明
の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただ
し、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、
材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載が
ないかぎりは、この発明の範囲をそれらのみに限定する
趣旨のものではない。
【0024】(第1の実施の形態)まず、画像形成装置
のおおまかな動作について説明する。
【0025】図1において201は画像読取装置として
のイメージスキャナ部であり、原稿を読み取り、デジタ
ル信号処理を行う部分である。また、200は画像形成
手段としてのプリンタ部であり、イメージスキャナ20
1に読み取られた原稿画像に対応した画像を用紙にフル
カラーでプリント出力する部分である。
【0026】イメージスキャナ部201において、20
2は原稿圧板であり、原稿台ガラス(以下プラテン)2
03上の原稿204を、照明手段としてのハロゲンラン
プ205の光で照射され、原稿からの反射光は第1,第
2ミラー206,207に導かれ、レンズ208により
読取手段としてのラインセンサ(以下CCD)210上
に像を結ぶものである。レンズ208には赤外カットフ
ィルタ231が設けられている。以上の構成が読取手段
となっている。
【0027】CCD210は原稿からの光情報を色分解
して、フルカラー情報レッド(R),グリーン(G),
ブルー(B)成分を読み取り、信号処理部209に送
る。
【0028】CCD210の受光素子としての各色成分
読み取りセンサ列は各々5000画素の画素から構成さ
れている。これにより原稿台ガラス203に載置される
原稿中で最大サイズであるA3サイズの原稿の短手方向
297mmを400dpiの解像度で読み取る。
【0029】尚、205,206は速度vで、207は
1/2vでCCD210の電気的走査方向(以下、主走
査方向)に対して垂直方向(以下、副走査方向)に機械
的に動くことにより、原稿全面を走査する。
【0030】211は標準白色板であり、センサ210
−1〜210−3のR,G,Bセンサの読み取りデータ
の補正データを発生する。
【0031】この標準白色板211は可視光でほぼ均一
の反射特性を示し、可視では白色の色を有している。こ
の標準白色板211を用いてセンサ210−1〜210
−3の可視センサの出力データの補正を行う。
【0032】画像信号処理部209では読み取られた信
号を電気的に処理し、マゼンタ(M),シアン(C),
イエロー(Y),ブラック(BK)の各成分に分解し、
プリンタ部200に送る。
【0033】また、イメージスキャナ部201における
一回の原稿走査(スキャン)につき、M,C,Y,BK
の内、一つの成分がプリンタ200に送られ、計4回の
原稿走査により一回のプリントアウトが完成する。
【0034】イメージスキャナ部201より送られてく
るM,C,Y,BKの画像信号は、レーザドライバ21
2に送られる。レーザドライバ212は画像信号に応
じ、半導体レーザ213を変調駆動する。レーザ光はポ
リゴンミラー214、f−θレンズ215、ミラー21
6を介して、感光ドラム217上を走査する。
【0035】219〜222は現像器であり、マゼンタ
現像器219、シアン現像器220、イエロー現像器2
21、ブラック現像器222、より構成され、4つの現
像器が交互に感光ドラムに接し、感光ドラム217上に
形成されたM,C,Y,BKの静電潜像を対応するトナ
ーで現像する。
【0036】223は転写ドラムで、用紙カセット22
4または225より給紙された用紙をこの転写ドラム2
23に巻き付け、感光ドラム217上に現像されたトナ
ー像を用紙に転写する。
【0037】このようにしてM,C,Y,BKの4色が
順次転写された後に、用紙は定着ユニット226を通過
して排紙される。
【0038】次に、イメージスキャナ部201について
詳細な説明を行う。
【0039】図2に本実施の形態に用いたイメージスキ
ャナ部201の構成を示す。
【0040】ここで、2001は第1ミラー台であり、
図示しないハロゲンランプ205と第1ミラー206が
組み込まれている。2002は第2ミラー台であり、第
2ミラー207が組み込まれている。
【0041】2003はガイドレールであり、第1ミラ
ー台2001および第2ミラー台2002の片側を支持
しており、ベアリング等で第1ミラー台2001及び第
2ミラー台2002が走査可能になっている。
【0042】2004はリニアモータであり、磁性体が
着磁されている固定子2005と、固定子2005上を
固定子2005と平行に動く可動子2006,2007
と、リニアスケール2008と、リニアスケール200
8から位置を読み取る走査ヘッド2009,2010で
構成されている。
【0043】可動子2006,2007はそれぞれ第1
ミラー台2001、第2ミラー台2002に固定されて
おり、走査ヘッド2009,2010で位置を検出し、
独立に制御することが可能である。
【0044】図3に本実施の形態に用いたCCD210
の構成を示す。
【0045】ここで210−1は赤色光(R)を読み取
るための受光素子列であり、210−2,210−3は
順に、G,B波長成分を読み取るための受光素子列であ
る。
【0046】210−1〜210−3までのR,G,B
の各センサは主走査方向,副走査方向に10μmの開口
をもつ。
【0047】この3本の異なる光学特性をもつ受光素子
列は、R,G,Bの各センサが原稿の同一ラインを読み
取るべく互いに平行に配置されるように、同一のシリコ
ンチップ上にモノリシックに構成されている。
【0048】このような構成のCCDを用いることで、
各色分解読み取りでのレンズ等の光学系を共通にしてい
る。
【0049】これにより、R,G,Bの色毎の光学調整
を簡潔にすることが可能となる。
【0050】図3のa−a’線部の断面図を図4に示
す。
【0051】シリコン基板210−5上にR読み取り用
のセンサ210−1とG,B各々の可視情報を読み取る
センサ210−2,210−3が配置されている。
【0052】Rのセンサ210−1上には可視光の内、
レッドの波長成分を透過するRフィルタ210−7が配
置される。同様にGのセンサ210−2上にはGフィル
タ210−8が、Bのセンサ210−3上にはBフィル
タ210−9が配置されている。210−6は透明有機
膜で構成された平坦化層である。
【0053】図5にCCD210の受光素子列の要部拡
大図を示す。各センサは主走査方向に一画素当たり10
μmの長さをもつ。各センサはA3原稿の短手方向(2
97mm)を400dpiの解像度で読み取ることが出
来るように、主走査方向に5000画素ある。
【0054】しかしながら、R,G,Bの各センサのラ
イン間距離は80μmであり、400dpiの副走査解
像度に対して各8ラインずつ離れている。
【0055】つまり、図6に示すとおり、レンズを介し
て結像される原稿画像の光路長はΔxだけ、RとBが、
Gより長くなっている。
【0056】そこで、M,C,Y,BK、それぞれの印
字の動作に応じて、それぞれ主色となるG,R,B
(G)に対応した光路長を設定する(BKは、全色のピ
ントのバランスが合うように、中心のセンサにピントを
合わせる)。
【0057】次に、これを実現するための光学系の制御
方法を説明する。
【0058】図7(a)は、M及びBKスキャン時にピ
ントが合うように光路長を調整した図である。この時の
第2ミラーの位置をAとする。
【0059】次に、図7(b)にC及びYのスキャン時
は、上記(a)に対して、図6のΔxだけ光路長が短く
なるように、同一の位置の第1ミラーに対して、第2ミ
ラーは、1/2Δxだけ第1ミラーに近づき、Bの位置
に移動する。
【0060】そして、常に第1ミラーと第2ミラーの上
記位置関係を元に、2対1の速度比でそれぞれのミラー
を走査させる事によって、常にセンサにピントが合った
データが入力される。
【0061】次にプリンタの濃度再現法について図8を
用いて説明する。
【0062】本実施の形態ではプリンタの濃度再現のた
めに従来良く知られているPWM方式により、レーザ2
13の点灯時間を画像濃度信号に応じて制御するもので
ある。これにより、レーザの点灯時間に応じた電位の静
電潜像が感光ドラム217上に形成される。そして、現
像器219〜222で静電潜像の電位に応じた量のトナ
ーで潜像を現像することにより、濃度再現が行われる。
【0063】図8に本実施のにおけるプリンタの濃度再
現の制御動作を示す。
【0064】10201はプリンタ画素クロックであ
り、400dpiの解像度に相当する。
【0065】このクロックはレーザドライバ212で作
られる。
【0066】このプリンタ画素クロック10201に同
期して400線の三角波10202が作られる。この4
00線の三角波10202の周期は画像クロック102
01の周期と同じである。
【0067】画像処理部209から送られる400dp
iの解像度で256階調(8bit)のM,C,Y,B
Kの画像データ及び200線/400線切り換え信号は
CLOCK信号に同期して伝送されてくるが、レーザド
ライバ212で図示しないFIFOメモリによりプリン
タ画素クロック10201に同期合わせられる。
【0068】8bitのデジタル画像データはD/A変
換器によりアナログ画像信号10203に変換される。
そして、前述の400線三角波10202とアナログ的
に比較され、400線のPWM出力10204が作られ
る。
【0069】デジタル画素データは00HからFFHま
で変化し、400線PWM出力10204はこの値に応
じたパルス幅となる。また400線PWM出力の一周期
は感光ドラム上では63.5μmになる。
【0070】レーザドライバ212では400線の三角
波の他に、プリンタ画素クロック10201に同期して
倍の周期の200線の三角波10205も作られる。
【0071】そして、この200線の三角波10205
と400dpiのアナログ画像信号10203とを比較
することにより、200線のPWM出力信号10206
を生成する。
【0072】200線のPWM出力信号10206は図
示のように127μmの周期で感光ドラム上に潜像を形
成する。
【0073】200線での濃度再現と400線での濃度
再現では、200線の方が濃度再現のための最小単位が
127μmと400線の倍であるため、階調再現性が良
い。
【0074】解像の点では63.5μm単位で濃度を再
現する400線の方が高解像な画像記録に適している。
【0075】このように200線のPWM記録は階調再
現に適し、400線のPWM記録は解像度の点で優れて
いるため、画像の性質によって200線のPWMと40
0線のPWMの切り換えを行うようにしている。
【0076】このための信号が200線/400線切り
換え信号であり、画像処理部209から400dpiの
画像信号に同期して画素単位にレーザドライバに入力さ
れる。
【0077】200線/400線切り換え信号がLレベ
ルの場合には400線のPWM出力が選択され、Hレベ
ルの場合には200線のPWM出力が選択される。
【0078】画像信号処理部209について説明する。
【0079】図9は、イメージスキャナ部201での画
像信号処理部209を中心とした画像信号の流れを示す
ブロック図である。
【0080】CCD210より出力される画像信号は、
アナログ信号処理部101に入力されゲイン調整、オフ
セット調整をされた後、A/Dコンバータ102で各色
信号毎に8bitのデジタル画像信号R1 ,G1 ,B1
に変換される。
【0081】その後にシェーディング補正部103に入
力され、色毎に標準白色板211の読み取り信号を用い
た公知のシェーディング補正が施される。
【0082】121はクロック発生部であり1画素単位
のクロックを発生する。
【0083】122は主走査アドレスカウンタでありク
ロックを計数し、1ラインの画素アドレス出力を生成す
る。
【0084】123はデコーダであり、主走査アドレス
カウンタ122からの主走査アドレスをデコードして、
シフトパルスやリセットパルス等のライン単位のCCD
駆動信号や、CCDからの1ライン読み取り信号中の有
効領域を表すVE信号や、ライン同期信号HSYNCを
生成する。
【0085】主走査アドレスカウンタ122はHSYN
C信号でクリアされ、次のラインの主走査アドレスの計
数を開始する。
【0086】図5に示すように、CCD210の受光部
210−1,210−2,210−3は所定の距離を隔
てて配置されているため、ラインディレイ回路104,
105において、副走査方向の空間的ずれを補正する。
【0087】具体的にはB信号に対して副走査方向で先
の原稿情報を読むR,Gの各信号を副走査方向にライン
遅延させB信号に合わせる。
【0088】106は既知の入力マスキング部であり、
CCD210のR,G,Bのフィルタ210−7,21
0−8,210−9の分光特性で決まる読み取り色空間
をNTSCの標準色空間に変換する部分であり、次式の
ようなマトリクス演算を行う。
【0089】
【数式1】 107は光量/濃度変換部で、ルックアップテーブルR
OMにより構成され、R4 ,G4 ,B4 の輝度信号がC
0 ,M0 ,Y0 の濃度信号に変換される。
【0090】108はライン遅延メモリであり、後述す
る黒文字判定部でのR4 ,G4 ,B4 信号からUCR,
FILTER,SEN等の判定信号までのライン遅延分
だけC0 ,M0 ,Y0 の画像信号を遅延させる。
【0091】その結果、同一画素に対するC1 ,M1
1 、の画像信号と黒文字判定信号はマスキングUCR
回路109に同時に入力される。
【0092】109はマスキング及びUCR回路であ
り、入力されたY1 ,M1 ,C1 の3原色信号により黒
信号(BK)を抽出し、さらにプリンタでの記録色材の
色濁りを補正する演算を施されてY2 ,M2 ,C2 ,B
2 の信号が各読み取り動作のたびに順次所定のビット
幅(8bit)で出力される。
【0093】110は主走査変倍回路であり従来既知の
補間演算により、画像信号及び黒文字判定信号の主走査
方向の拡大縮小処理を行う。
【0094】111は空間フィルタ処理部であり詳細は
後述するが、2bitのfilter信号に基づいてエ
ッジ強調、スムージング処理を切り換える。
【0095】このように処理されたM4 ,C4 ,Y4
BK4 の面順次の画像信号と200線/400線切り換
え信号であるSEN信号はレーザードライバに送られ、
プリンタ部でPWMにより濃度記録が行われる。
【0096】113は黒文字判定部であり、入力画像中
から文字部分を検出し、UCR量制御信号ucr、出力
フィルタ制御信号filter、レーザ記録線数切り替
え信号senを出力する。
【0097】図10に各制御信号のタイミングを示す。
【0098】VSYNC信号は、副走査方向の画像有効
区間信号であり、“1”の区間において、画像読み取り
(スキャン)を行う順次(M),(C),(Y),(B
k)の出力信号を形成する。
【0099】VEは主走査方向の画像有効区間信号であ
り、“1”の区間において主走査開始位置のタイミング
をとり、主にライン遅延のライン計数制御に用いられ
る。CLOCK信号は画素同期信号であり、0→1の立
ち上がりタイミングで画像データを転送し、102から
113の各信号処理部に供給されると共に、レーザドラ
イバ212に画像信号、200線/400線切り換え信
号を電送するのに用いられる。
【0100】このようにして、複数回の原稿走査のそれ
ぞれ主となる画像データを読み込むセンサに対して、最
もピントを合わせることで高品位な画像入力が可能とな
り、画質の良い画像形成がなされる。
【0101】(第2の実施の形態)第1の実施の形態に
おいて、R,G,Bの3種類の波長特性をもったセンサ
に対して、ピント調整を行ったが、他の波長特性を持っ
たセンサに対しても、ピントの補正が行える。
【0102】つまり、例えば特定の用途に用いるための
不可視光領域のセンサ(赤外線センサや紫外線センサ)
の場合には、レンズの屈折率の差による、焦点位置のず
れが無視できない。
【0103】そこで、本実施の形態において、センサの
種類毎にピント調整を行い、より厳密にピント合わせを
実現する。
【0104】本実施の形態では、画像入力モード以外
に、ピント調整モードを設ける。その他の構成および作
用については第1の実施の形態と同一なので、同一の構
成部分については同一の符号を付して、その説明は省略
する。
【0105】以下に、イメージスキャナ部の、ピント調
整モードの動作について説明する。
【0106】図11はピント調整モード時の、第1ミラ
ー台2001、第二ミラー台2002、それぞれの動作
を表している。
【0107】図12はピント調整モードの動作遷移を示
すフローチャート図である。
【0108】図12に従って、ピント調整の動作を説明
する。
【0109】ステップ1:原稿台ガラス203に置かれ
た所定の調整用原稿204をセンサ210に読み込む。
ここで調整用原稿204は、副走査方向に多数の細線が
引かれたものを用いる事が望ましい(各センサに対して
最も感度のある波長特性を有した原稿であることが望ま
しい)。
【0110】ステップ2:読み込まれた1ライン分のデ
ータを用いて、隣接画素の差分値を算出し、二乗誤差を
累積する。nは主走査方向の画素数を示す。nが0から
最大画素数までの累積二乗誤差は、
【0111】
【数式2】 と、表される。
【0112】ステップ3:Δdatamの値を格納した
後、第1ミラー台2001は固定したまま、第2ミラー
台2002をCCD方向に1クロック分移動させる。m
は元の位置を0とした場合のクロック数を表す。
【0113】
【数式3】m=m+1 十分な回数、ステップ1からステップ3を繰り返した
後、ステップ4:Δdatamの最大値Δdatama
xを求める。
【0114】ステップ5:Δdatamの最大値を与え
るmの値mmaxから、光路長Xを決定する。
【0115】X0 をm=0の時の光路長とすると、微調
整後の光路長は、
【0116】
【数式4】X=X0 −2mmax となる。
【0117】以上の動作を、センサを切り替えることに
よって、センサの種類の数だけ繰り返し、それぞれのセ
ンサに対する光路長Xを求める。
【0118】以上の動作によって求められた光路長Xを
保つ様に、第2ミラー台2002を制御する事によっ
て、ピントの微調整が成された画像入力が可能になる。
【0119】ここで、図13は、ステップ4において、
Δdatamの最大値を求めるグラフ概念図である。ま
た、図14は、光路長Xを求めるイメージ図である。
【0120】図14において、Aは、光路長のX0 の時
のリニアモータ2071の位置、Bは、Aよりmmax
だけ進んだ時のリニアモータ2071の位置を示す。
【0121】リニアモータ2051が標準地点にある
時、リニアモータ2071がBにあると、最もピントが
合った状態となる。
【0122】上記ピント調整は、イメージスキャナの組
立工程や、部品交換後など、必要に応じて指示する事に
よって実行される。
【0123】さらに、上記ピント調整を電源投入後に自
動的に実行する事によって、環境変動等による微細な光
路長の誤差まで常に補正され、より高品位な画像入力が
可能になる。
【0124】尚、本実施の形態では、ピント調整を行う
ための原稿として、副走査方向に多数の細線が引かれた
物を用いたが、上記ステップに従ってΔdatamax
の値が求められる物であれば、調整用原稿204はいか
なる物でも構わない。
【0125】さらに、ピント調整を行うための方法は上
記の物に限らず、ピントの調整を行った結果、最適な光
路長が求められる物であれば、いかなる物でも構わな
い。
【0126】
【発明の効果】本発明は、第1ミラー及び第2ミラー間
距離を移動させて所定の光路長に調整して設定し、設定
された光路長を一定に保持しながら走査すれば、正確な
光路長となり、ピント調整が行え、精度の良い画像読込
みが可能となる。
【0127】読取り手段は照明された原稿画像の反射光
を各色成分毎に読み取る受光素子を備え、各受光素子に
対応して光路長を設定すれば、各受光素子に適した誤差
のないピント調整が行え、精度の良い画像読込みが可能
となる。
【0128】光路長の調整の際、読取手段に導く第2ミ
ラーだけを移動させて調整すれば、光路長は第2ミラー
だけで調整することが可能である。
【0129】光路長の調整は、所定の調整用原稿を用
い、隣接画素の差分値を算出して二乗誤差を累積するこ
とを1クロック毎に第2ミラーを移動させて行い、累積
二乗誤差が最大であった場合のクロック数の値を2倍し
て元の光路長から減算して調整すれば、精度の良いピン
トの合った第2ミラー調整位置が求められ、この位置に
第2ミラーを移動することで、より高品位な画像入力が
可能になる。
【0130】各色成分毎に読み取る受光素子に対応した
光路長に調整する第1ミラー及び第2ミラー間距離を複
数備えれば、光路長を選択するだけで良い。
【0131】本発明の画像形成装置では、上記に記載の
画像読取装置と、シートに画像形成色毎に画像形成する
画像形成手段と、を備え、該画像読取装置により読み取
った画像をシートに画像形成するれば、良い画質の画像
形成を行うことができる。
【0132】画像形成手段が画像形成する画像形成色に
対応した光路長を選択すれば、画像形成色に最も適する
光路長で原稿画像を読み取ることができ、画質の良い画
像形成が可能となる。
【0133】光路長を選択して原稿画像を読取り、選択
した光路長に対応した画像形成色で画像形成手段が画像
形成すれば、選択した光路長に適した受光素子に対応す
る画像形成色で画像形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は第1の実施の形態に係る画像形成装置を
示す概略断面図である。
【図2】図2は第1の実施の形態に係るイメージスキャ
ナ部を示す斜視図である。
【図3】図3は第1の実施の形態に係るCCDを示す斜
視図である。
【図4】図4は第1の実施の形態に係るCCDを示す図
3のa−a’部での断面図である。
【図5】図5は第1の実施の形態に係る受光素子を示す
要部拡大図である。
【図6】図6は第1の実施の形態に係る光路長を示すイ
メージ図である。
【図7】図7(a)は第1の実施の形態に係るM及びB
Kスキャン時にピントが合う光路長を示すイメージ図で
あり、図7(b)は第1の実施の形態に係るC及びYス
キャン時にピントが合う光路長を示すイメージ図であ
る。
【図8】図8は第1の実施の形態に係るプリンタの濃度
再現の制御動作を示すイメージ図である。
【図9】図9は第1の実施の形態に係るイメージスキャ
ナ部での画像信号の流れを示すブロック図である。
【図10】図10は第1の実施の形態に係る各制御信号
のタイミングを示すイメージ図である。
【図11】図11は第2の実施の形態に係るイメージス
キャナ部でのピント調整モードの動作を示すイメージ図
である。
【図12】図12は第2の実施の形態に係るピント調整
モードの動作遷移を示すフローチャート図である。
【図13】図13は第2の実施の形態に係るΔdata
mの最大値を求めるグラフ概念図である。
【図14】図14は第2の実施の形態に係る光路長Xを
求めるイメージ図である。
【符号の説明】
200 プリンタ部 2001 第1ミラー台 2002 第2ミラー台 2003 ガイドレール 2004 リニアモータ 2005 固定子 2006,2007 可動子 2008 リニアスケール 2009,2010 走査ヘッド 201 イメージスキャナ部 203 原稿台ガラス 204 原稿 205 ハロゲンランプ 206 第1ミラー 207 第2ミラー 210 3ラインセンサ 210−1 R波長成分受光素子列 210−2 G波長成分受光素子列 210−3 B波長成分受光素子列 210−5 シリコン基板 210−6 透明有機膜 210−7 Rフィルタ 210−8 Gフィルタ 210−9 Bフィルタ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定された原稿画像を照明する照明手段
    と、照明された原稿画像の反射光を読み取る読取手段
    と、反射光を読取手段に導く光路長を一定に保持しなが
    ら走査する第1ミラー及び第2ミラーと、を有した読取
    走査手段を備えた画像読取装置において、 第1ミラー及び第2ミラーをそれぞれ独立に制御し、第
    1ミラー及び第2ミラー間距離を移動させて所定の光路
    長に調整して、調整された光路長を一定に保持しながら
    走査することを特徴とする画像読取装置。
  2. 【請求項2】 前記読取り手段は照明された原稿画像の
    反射光を各色成分毎に読み取る受光素子を備え、 各受光素子に対応した光路長に調整することを特徴とす
    る請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 【請求項3】 光路長の調整の際、読取手段に導く第2
    ミラーだけを移動させて調整することを特徴とする請求
    項1又は2に記載の画像読取装置。
  4. 【請求項4】 光路長の調整は、所定の調整用原稿を用
    い、隣接画素の差分値を算出して二乗誤差を累積するこ
    とを1クロック毎に第2ミラーを移動させて行い、累積
    二乗誤差が最大であった場合のクロック数の値を2倍し
    て元の光路長から減算して調整することを特徴とする請
    求項3に記載の画像読取装置。
  5. 【請求項5】 各色成分毎に読み取る受光素子に対応し
    た光路長に調整する第1ミラー及び第2ミラー間距離を
    複数備えることを特徴とする請求項2又は3に記載の画
    像読取装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれか一つに記載の
    画像読取装置と、シートに画像形成色毎に画像形成する
    画像形成手段と、を備え、 該画像読取装置により読み取った画像をシートに画像形
    成することを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載の画像読取装置と、シー
    トに画像形成色毎に画像形成する画像形成手段と、を備
    え、 該画像読取装置により読み取った画像をシートに画像形
    成する画像形成装置であって、 画像形成手段が画像形成する画像形成色に対応して光路
    長を選択することを特徴とする画像形成装置。
  8. 【請求項8】 請求項5に記載の画像読取装置と、シー
    トに画像形成色毎に画像形成する画像形成手段と、を備
    え、 該画像読取装置により読み取った画像をシートに画像形
    成する画像形成装置であって、 光路長を選択して原稿画像を読取り、選択した光路長に
    対応した画像形成色で画像形成手段が画像形成すること
    を特徴とする画像形成装置。
JP9317631A 1997-11-04 1997-11-04 画像読取装置及び画像形成装置 Withdrawn JPH11146131A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6850347B2 (en) 2002-08-23 2005-02-01 Nec Corporation Scanning module

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