JPH11146061A - デジタルコードレス電話親機の子機登録情報の削除方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 デジタルコードレス電話親機において通常の
子機の登録手順と同様な方法で簡単に特定の子機登録情
報を削除できる削除方法を提供する。 【構成】 真の子機登録番号群（１番〜８番）に含まれ
ないダミー子機登録番号（９番）を設定し、親機ＣＳと
削除しようとする既登録の子機ＰＳ３が子機登録モード
となって、当該子機ＰＳ３が登録操作によって前記子機
登録番号（９番）及びそのＰＳＩＤを子機登録情報とし
て通話チャネルで親機ＣＳに送出し、親機は授受された
当該子機登録情報の子機登録番号が前記ダミー子機登録
番号であるか否かの判断をして、違う場合は通常の子機
登録処理に移行し、ダミー子機登録番号の場合は、真の
子機登録番号群の既登録子機の中に前記ダミー子機登録
番号の子機と同じＰＳＩＤの子機があるか否かの判断を
行い、無ければ終了し、有る場合は、当該同じＰＳＩＤ
の既登録子機ＰＳ３の子機登録情報をメモリ５から削除
する、一連の処理をＰＨＳ制御マイクロコンピュータ６
で行う。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、デジタルコードレ
ス電話システムにおける親機の子機登録情報の削除方法
に関し、特にＰＨＳデジタルコードレス親機内の特定の
子機登録情報のみを簡便に削除する方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】ＰＨＳデジタルコードレス電話機の親機
の子機登録情報の削除は、従来は登録してある全ての子
機の登録情報を削除する方式が主流であり、例えば親機
における子機登録用のボタンを押しながら電源を入れる
と登録されていた全ての子機登録情報が消去されるとい
うような一斉削除方式が典型であった。

【０００３】一方、特定の子機の登録情報のみを削除す
る方法はなく、たとえ可能であったとしても簡単には出
来ず、パーソナルコンピュータを親機と連結して操作す
る等、特別な治具と手順を要していた。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】そのため、登録された
多数の子機の内で、特定の子機登録情報のみを消去した
い場合には、既に登録されている全ての子機登録情報を
一旦削除して、消去したい子機以外の子機登録をやり直
すか、ダミーの子機を消去したい子機情報の上に上書き
で登録してしまうなどの面倒な手順が必要であった。

【０００５】また、一斉削除をした後で、多数の子機を
逐一登録し直す方法では、多数の数字を入力する必要が
あり、誤操作、誤登録する危険も高かった。

【０００６】本発明は上記事情を考察してなされたもの
であり、通常の子機登録手順と全く同じ手順で簡単に特
定の子機登録情報のみを削除できるようにする親機の子
機登録情報の削除方法を提供する。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明は、 （１） デジタルコードレス電話親機の子機登録情報の
削除方法において、真の子機登録番号群に含まれないダ
ミー子機登録番号を設定し、親機と子機が子機登録モー
ドとなって当該子機が登録操作によって子機登録番号及
びそのＰＳＩＤ（子機の固有の認識番号）を子機登録情
報として通話チャネルで親機に送出し、親機は授受され
た当該子機登録情報の子機登録番号が前記ダミー子機登
録番号であるか否かの判断をして、違う場合は通常の子
機登録処理に移行し、ダミー子機登録番号の場合は、真
の子機登録番号群の既登録子機の中に前記ダミー子機登
録番号の子機と同じＰＳＩＤの子機があるか否かの判断
を行い、無ければ終了し、有る場合は、当該同じＰＳＩ
Ｄの既登録子機の登録情報を削除する、一連の処理手順
によって為されることを特徴とするデジタルコードレス
電話親機の子機登録情報の削除方法を提供することによ
り、上記課題を解決する。

【０００８】（２） また、上記（１）の子機登録情報
の削除方法において、真の子機登録番号が１〜８番に設
定されて最大８台の子機が登録可能であるとともに、ダ
ミー子機登録番号が９番であり、該９番に子機登録する
子機登録操作が、当該９番に子機登録する子機のＰＳＩ
Ｄと同じ既登録の子機登録情報を削除する処理であるこ
とを特徴とするデジタルコードレス電話親機の子機登録
情報の削除方法を提供することにより、上記課題を解決
する。

【０００９】なお、上記親機における子機登録情報削除
の一連の処理手順は、親機内の制御用マイクロコンピュ
ータによって行われ、子機登録情報を記憶する不揮発性
メモリ（ＥＥＰＲＯＭ）との書き込み、読み出し、消去
を制御することで実現される。

【００１０】

【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
き説明する。

【００１１】図１は本発明に係わるデジタルコードレス
電話機の子機登録情報の削除方法を実現する回路ブロッ
ク図である。

【００１２】以下、子機登録が子機登録番号（内線番
号）が１番〜８番で、最大８台まで登録出来るＰＨＳデ
ジタルコードレス電話機の例で説明する。

【００１３】本発明のデジタルコードレス電話親機ＣＳ
における既登録の特定の子機ＰＳ３（内線番号３番に登
録の子機）の子機登録情報を削除するには、以下の処理
手順で行われる。

【００１４】第１に、親機ＣＳを子機登録モードとして
子機増設のシステム情報の報知を開始する。例えば親機
ＣＳにおける子機登録スイッチを押す操作で子機登録モ
ードとする。

【００１５】第２に、削除する子機ＰＳ３を子機登録モ
ードとして登録の操作入力待ちとする。例えば、電源を
「切」の状態で所定ボタンを押したまま電源を「入」に
する操作で子機登録モードとする。

【００１６】第３に、前記子機ＰＳ３で親機ＣＳへのダ
ミー子機登録番号（＝内線番号９番）への登録操作を行
う。例えば、９のボタンを押して＃のボタンを押す操作
をし、親機ＣＳの暗証番号（４桁）と＃のボタンを押
し、次に親機番号と＃のボタンを押す操作とする。

【００１７】第４に、子機ＰＳ３は親機ＣＳより報知さ
れる情報を拾得してリンク要求に行く。

【００１８】第５に、親機ＣＳ・子機ＰＳ３間でリンク
が張られて通話チャネルに移行する。

【００１９】第６に、親機ＣＳは通話チャネルで子機Ｐ
Ｓ３の子機登録情報である当該子機ＰＳ３の要求する子
機登録番号（９番）及びＰＳＩＤ（子機ＰＳ３の固有の
認識番号）の授受及び、その他の必要な情報を授受した
後にチャネルを切断する。

【００２０】第７に、親機ＣＳは当該子機ＰＳ３の子機
登録番号が通常の子機登録番号群（１番〜８番）に含ま
れないダミー子機登録番号（９番）であるか否かの判断
を行う。通常の子機登録番号群の場合は通常の子機登録
処理に移行し、ダミー子機登録番号（９番）の場合は次
に移行する。

【００２１】第８に、子機登録番号群（１番〜８番）に
前記９番に登録の当該子機ＰＳ３と同じＰＳＩＤの子機
が登録されているかの判断を行う。登録が無ければ終了
し、有る場合は次に移行する。

【００２２】第９に、子機登録番号群（１番〜８番）の
何れかに登録の同じＰＳＩＤの既登録子機（即ち当該削
除する子機ＰＳ３である。）の子機登録情報のみを削除
する。例えば、ＥＥＰＲＯＭに記憶された子機登録番号
３番のアドレスに対応するＰＳＩＤ等のデータを消去す
る。

【００２３】以上の一連の処理手順によって親機ＣＳに
登録された特定の子機ＰＳ３の子機登録情報のみが選定
されて削除される。

【００２４】ここに、上記第１から第６までの処理手順
は通常の子機登録と同様であり、第７の処理は単に子機
登録番号がダミー子機登録番号（９番）であるか否かの
判断であり、第８の処理も同じＰＳＩＤの子機が既に登
録されているか否かを検索するだけの処理であって、第
９の登録情報削除の処理も親機ＣＳの制御回路にてＥＥ
ＰＲＯＭ（電気的書き換え可能な不揮発性メモリ）に記
録された当該削除する子機の登録情報を選択的に消去す
ることが容易に行えることは言うまでもない。

【００２５】即ち、図１から判るように、本発明に係わ
るデジタルコードレス電話親機ＣＳは、ＰＨＳ制御マイ
クロコンピュータ６及びメモリ５としてＥＥＰＲＯＭ
（電気的書き換え可能ＲＯＭ）を子機登録情報のデータ
記憶装置として配設し、ベースバンド処理回路３、ＲＦ
回路４を介して該子機登録情報が送受され、最大８個の
子機ＰＳ１〜ＰＳ８（１〜８の番号は子機登録番号＝内
線番号である）が登録される。そして、ダミー子機登録
番号９番が上記通常の子機登録番号群（１番〜８番）に
加えて設定され、ここに登録要求が為されてきた場合、
親機ＣＳのＰＨＳ制御マイクロコンピュータ６は自動的
にこの９番の子機登録番号に登録してきた子機のＰＳＩ
Ｄと一致する子機が既登録になっていればこの子機登録
情報のデータをメモリ５のＥＥＰＲＯＭから削除する制
御を行う。

【００２６】なお、上記ダミー子機登録番号は１桁で済
むことから好ましくは通常空き番号となっている９番に
設定するが、他の番号でもよい。

【００２７】念のために付言すれば、本発明の発想は、
一般に子機登録番号（内線番号）が１桁の１〜８番に設
定されていて空き番号となっている９番をダミー子機登
録番号として、ここに削除したい既に１〜８番の何れか
に登録済みの子機の登録操作を行い、親機ＣＳは上記第
７〜第９の処理を行うのである。

【００２８】畢竟、親機ＣＳとしては通常の子機登録の
制御シーケンスに加えて、上記第７〜第９のシーケンス
を追加するだけで済む。そして、一度でも子機登録操作
を行ったユーザーからすれば、通常の子機登録操作と同
じ手順にて何ら操作上の煩わしさを伴わず簡単に特定の
子機登録情報を削除できるのであって、ここに本発明の
独創的な発想が存するのである。

【００２９】

【発明の効果】以上説明したように、本発明に係わるデ
ジタルコードレス電話親機の子機登録情報の削除方法
は、新たにダミー子機登録番号を設定してここに登録要
求された子機のＰＳＩＤと既登録の子機のＰＳＩＤの一
致を調べ、一致する子機登録情報のみを削除する処理を
加えることで、通常の子機の登録手順と同じ操作方法で
簡単に特定の子機登録情報を削除できるという優れた効
果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係わるデジタルコードレス電話機の子
機登録情報削除方法を実現する構成回路ブロック図であ
る。

【符号の説明】

３ ベースバンド処理回路 ４ ＲＦ回路 ５ メモリ（ＥＥＰＲＯＭ） ６ ＰＨＳ制御マイクロコンピュータ ＰＳ ＰＨＳ子機 ＣＳ （デジタルコードレス電話）親機

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 熊坂 春美 神奈川県横浜市神奈川区守屋町３丁目12番 地 日本ビクター株式会社内 (72)発明者 浜辺 誠 神奈川県横浜市神奈川区守屋町３丁目12番 地 日本ビクター株式会社内

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 デジタルコードレス電話親機の子機登録
   情報の削除方法において、真の子機登録番号群に含まれ
   ないダミー子機登録番号を設定し、親機と子機が子機登
   録モードとなって当該子機が登録操作によって子機登録
   番号及びそのＰＳＩＤ（子機の固有の認識番号）を子機
   登録情報として通話チャネルで親機に送出し、親機は授
   受された当該子機登録情報の子機登録番号が前記ダミー
   子機登録番号であるか否かの判断をして、違う場合は通
   常の子機登録処理に移行し、ダミー子機登録番号の場合
   は、真の子機登録番号群の既登録子機の中に前記ダミー
   子機登録番号の子機と同じＰＳＩＤの子機があるか否か
   の判断を行い、無ければ終了し、有る場合は、当該同じ
   ＰＳＩＤの既登録子機の登録情報を削除する、一連の処
   理手順によって為されることを特徴とするデジタルコー
   ドレス電話親機の子機登録情報の削除方法。
2. 【請求項２】 真の子機登録番号が１〜８番に設定され
   て最大８台の子機が登録可能であるとともに、ダミー子
   機登録番号が９番であり、該９番に子機登録する子機登
   録操作が、当該９番に子機登録する子機のＰＳＩＤと同
   じ既登録の子機登録情報を削除する処理であることを特
   徴とする請求項１記載のデジタルコードレス電話親機の
   子機登録情報の削除方法。