JPH11144622A - 蛍光ランプ生産設備 - Google Patents

蛍光ランプ生産設備

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JPH11144622A
JPH11144622A JP30204197A JP30204197A JPH11144622A JP H11144622 A JPH11144622 A JP H11144622A JP 30204197 A JP30204197 A JP 30204197A JP 30204197 A JP30204197 A JP 30204197A JP H11144622 A JPH11144622 A JP H11144622A
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JP
Japan
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fluorescent lamp
equipment
production line
straight tube
process equipment
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Application number
JP30204197A
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English (en)
Inventor
Toshiteru Tomita
敏暉 富田
Junichi Uchida
潤一 内田
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NEC Home Electronics Ltd
NEC Corp
Original Assignee
NEC Home Electronics Ltd
Nippon Electric Co Ltd
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Publication date
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  • Manufacture Of Electron Tubes, Discharge Lamp Vessels, Lead-In Wires, And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】直管形蛍光ランプと環形蛍光ランプの夫々の最
初から最後までの生産工程設備を有する蛍光ランプ生産
工場においては、蛍光ランプ市場の需要の変動で全ての
生産設備をフル稼働させることが無く、全生産設備の稼
動率が悪い。 【解決手段】直管形蛍光ランプと環形蛍光ランプの洗浄
工程設備Aaから封止工程設備Adまでを共通化した共
通生産ライン設備Aと、この共通生産ライン設備Aから
の直管形ガラスバルブを排気、仕上げ、エージング処理
して直管形蛍光ランプを生産する直管形蛍光ランプ生産
ライン設備Bと、共通生産ライン設備Aからの直管形ガ
ラスバルブを環形に曲げ成形し排気、仕上げ、エージン
グ処理して環形蛍光ランプを生産する環形蛍光ランプ生
産ライン設備Cとで構成し、共通生産ライン設備Aをフ
ル稼働させ各蛍光ランプ生産ライン設備B、Cを選択的
に稼働させることで、直管形・環形蛍光ランプを混流生
産する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、直管形蛍光ラン
プと環形蛍光ランプの両方を量産する蛍光ランプ生産設
備に関する。
【0002】
【従来の技術】直管形蛍光ランプを量産する蛍光ランプ
生産設備の一般的な概要を、図3に示し説明すると、こ
れは洗浄工程設備21、蛍光体塗布工程設備22、焼成
工程設備23、封止工程設備24、排気工程設備25、
仕上げ工程設備26、エージング工程設備27を1つの
生産ライン上に配置して構成され、図4(a)〜(g)
の各工程で直管形蛍光ランプを製造する。
【0003】洗浄工程設備21は、図4(a)に示すよ
うにチャック1で鉛直に支持された直管形ガラスバルブ
2の内周面に洗浄水(温水)3を流して洗浄する設備で
ある。この設備には、直管形ガラスバルブ2の複数本が
連続して搬入されて連続して洗浄され、洗浄された直管
形ガラスバルブ2は温風等で乾燥された後、次の蛍光体
塗布工程設備22に連続送りされる。
【0004】蛍光体塗布工程設備22は、図4(b)に
示すようにチャック1で鉛直に支持された直管形ガラス
バルブ2の内周面に蛍光体塗布液4を流して塗布し乾燥
させる設備である。蛍光体塗布液4は、蛍光体とバイン
ダーと溶剤などを懸濁したもので、直管形ガラスバルブ
2の内周面に塗布し乾燥させて蛍光体塗布膜4’が形成
される。この蛍光体塗布工程設備22は、洗浄工程設備
21と同様に直管形ガラスバルブ2を鉛直に支持して、
その内周面に液体を流して塗布し乾燥させることから、
洗浄工程設備21と同じガラスバルブ搬送手段を共用し
たものが一般的である。
【0005】蛍光体塗布工程設備22で内周面に蛍光体
塗布膜4’が形成された直管形ガラスバルブ2は、次の
焼成工程設備23に搬出されて加熱される。この加熱で
蛍光体塗布膜4’から不要なバインダーが飛ばされて、
図4(c)に示すように直管形ガラスバルブ2の内周面
に蛍光膜5が形成される。焼成工程設備23で直管形ガ
ラスバルブ2は、ローラコンベア等に水平に載置されて
加熱されるのが通常である。また、焼成工程設備23で
直管形ガラスバルブ2の内周面に形成された蛍光膜5の
内の直管形ガラスバルブ2の両端部の一部(次工程でス
テムが溶着される部分)がゴム板やブラシ等よりなる剥
がし装置で除去されて、直管形ガラスバルブ2が再度鉛
直に姿勢変更されて次の封止工程設備24に送られる。
【0006】封止工程設備24に直管形ガラスバルブ2
が鉛直な状態で搬入されると、その上下の両端部に図4
(d)に示すような一対のマウント6,6’が封入され
る。一対のマウント6,6’は、ガラスのステム7,
7’に一対ずつのリード線8,8’を貫通させて固定
し、各リード線8,8’の先端に電極9,9’を取付け
たもので、片方のマウント6のステム7には排気管10
が連結される。鉛直に支持された直管形ガラスバルブ2
の下端部の蛍光膜除去部分に片方のマウント6のステム
7がバーナー等を使って溶着されると、直管形ガラスバ
ルブ2を上下反転させて、その下端部に別のマウント
6’のステム7’が溶着される。尚、このマウント6’
のステム7’にはバルブ内と連通しない盲の排気管(図
示せず)が連結されている。又、マウント6,6’の直
管形ガラスバルブ2への封入順序は逆にすることもでき
る。
【0007】封止工程を終了した直管形ガラスバルブ2
が封止工程設備24から次の排気工程設備25に送られ
ると、各マウント6,6’の電極のエミッション処理が
行われてから、図4(e)に示すように直管形ガラスバ
ルブ2の一端から突出する排気管10を使用して直管形
ガラスバルブ2内が真空引きされ、その後、排気管10
から直管形ガラスバルブ2内に水銀と不活性ガス等が封
入され、最後に排気管10がチップオフされて、一連の
排気処理が終了する。
【0008】排気処理が終了した直管形ガラスバルブ2
が次の仕上げ工程設備26に送られると、図4(f)に
示すように直管形ガラスバルブ2の両端部にベース(口
金)11,11が図示しないベースセメントを用いて固
定されて、外観上で直管形蛍光ランプ12が仕上げ製造
される。この直管形蛍光ランプ12が次のエージング工
程設備27に送られると、図4(g)に示すように蛍光
ランプ点灯回路16に接続されて段階的に所定電圧の印
加によって点灯され、最終的な直管形蛍光ランプ12が
製造される。
【0009】以上の直管形蛍光ランプ生産設備が設置さ
れる蛍光ランプ生産工場には、環形蛍光ランプ生産設備
も設置されるのが通常であり、この環形蛍光ランプ生産
設備の概要を図5に示すと、これは洗浄工程設備31、
蛍光体塗布工程設備32、焼成工程設備33、封止工程
設備34、曲げ工程設備35、排気工程設備36、仕上
げ工程設備37、エージング工程設備38を1つの生産
ラインに配置して構成される。尚、通常、曲げ工程設備
35と排気工程設備36とは曲げ排気工程設備として一
体化されている。
【0010】環形蛍光ランプ生産設備の洗浄工程設備3
1、蛍光体塗布工程設備32、焼成工程設備33、封止
工程設備34の設備構成は、基本的に直管形蛍光ランプ
生産設備の洗浄工程設備21、蛍光体塗布工程設備2
2、焼成工程設備33、封止工程設備24と同じで、図
6(a)〜(d)に示す概要で直管形ガラスバルブ2の
内周面を洗浄し、内周面に蛍光体塗布膜4’を形成し、
この蛍光体塗布膜4’を焼成して蛍光膜5を形成して、
直管形ガラスバルブ2の両端部にマウント6,6’のス
テム7,7’を溶着する。ただし、環形蛍光ランプ生産
設備の場合、図6(d)に示すように片方のマウント6
の排気管10’は、バルブ曲げ成形時に邪魔にならない
ように所定形状に屈曲させてある。
【0011】封止工程設備34を終了した直管形ガラス
バルブ2は、まず曲げ工程設備35に送られて、ここで
図6(e)に示すように曲成ロ−ラ(図示せず)を利用
して環形に曲げ成形される。例えば図6(e)の鎖線で
示すように鉛直な直管形ガラスバルブ2の上端を作業ヘ
ッド等で支持して直管形ガラスバルブ2の全体を加熱し
軟化させ、これを下端部から上端部に向けて徐々に環形
に曲げ、そのまま冷却して硬化させることで環形ガラス
バルブ13が形成される。この環形ガラスバルブ13
を、次の排気工程設備36に送って排気処理が行われ
る。
【0012】排気工程設備36と仕上げ工程設備37、
エージング工程設備38の設備構成も基本的には直管形
蛍光ランプ生産設備の排気工程設備25、仕上げ工程設
備26、エージング工程設備27と同じである。排気工
程設備36で環形ガラスバルブ13は、図6(f)に示
すように排気管10’を使って真空引きが行われ、水銀
と不活性ガス等の封入が行われて排気管10’がチップ
オフされる。この環形ガラスバルブ13が仕上げ工程設
備37に送られると、図6(g)に示すように環形ガラ
スバルブ13の接近した両端部にベース14が取付けら
れて、外観上での環形蛍光ランプ15が生産される。こ
の環形蛍光ランプ15がエージング工程設備38に送ら
れると、図6(h)に示すように蛍光ランプ点灯回路1
6’で段階的に所定電圧の印加によって点灯され、最終
的な環形蛍光ランプ15が製造される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】蛍光ランプ生産工場で
は、蛍光ランプの市場での需要に対応させて直管形蛍光
ランプと環形蛍光ランプの月間での生産量を決めて生産
するのが通常であり、この蛍光ランプ生産工場で月間を
通じて直管形蛍光ランプ生産ライン設備と環形蛍光ラン
プ生産ライン設備の両方をフル稼働させて直管形蛍光ラ
ンプと環形蛍光ランプを量産する場合は問題無い。しか
し、直管形蛍光ランプと環形蛍光ランプの月間の生産数
によっては両生産ライン設備を月間を通じてフル稼働さ
せることができない事態が生じ、両生産ライン設備の月
間稼動率が悪くなることがある。
【0014】例えば、直管形蛍光ランプと環形蛍光ラン
プの月間生産目標本数が各々の最大本数(生産能力)の
半分の場合は、直管形蛍光ランプ生産ライン設備と環形
蛍光ランプ生産ライン設備を月間で半分の日数だけ稼働
させており、具体的には直管形蛍光ランプ生産ライン設
備を一ヵ月の前半だけフル稼働させると、一ヵ月の後半
は環形蛍光ランプ生産ライン設備をフル稼働させてお
り、換言すると直管形蛍光ランプと環形蛍光ランプの両
生産ライン設備の洗浄工程設備からエージング工程設備
の一連の設備群が一ヵ月の半分の日数だけ稼働せず工場
に放置されている。かかる直管形蛍光ランプと環形蛍光
ランプの両生産ライン設備の洗浄工程設備からエージン
グ工程設備の一連の設備の各々は大型で高価なものであ
り、このような高価な設備群の月間の稼動率が上記のよ
うに50%前後と悪くなると、蛍光ランプ生産設備全体
の実質的な設備費が高くなり、これが蛍光ランプ製品の
コストダウン化を難しくしている。
【0015】また、蛍光ランプ生産工場においては、直
管形蛍光ランプ生産ライン設備の洗浄工程設備からエー
ジング工程設備の一連の設備群と、環形蛍光ランプ生産
ライン設備の洗浄工程設備からエージング工程設備の一
連の設備群を同室に併置、或いは、別室に設置している
が、これら各設備群は大型で設置スペースに大きなもの
を必要としているため、工場における蛍光ランプ生産設
備の設置スペースが大面積化して工場内が狭くなる不具
合や、狭い工場では直管形蛍光ランプと環形蛍光ランプ
の両生産ライン設備を設置することが難しい不具合があ
った。
【0016】それ故に、この発明の目的とするところ
は、直管形蛍光ランプと環形蛍光ランプを共に量産する
生産ライン設備の有効利用を図って稼動率を上げ、設置
スペースの縮小化を可能にした蛍光ランプ生産設備を提
供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】この発明は、直管形蛍光
ランプと環形蛍光ランプの生産ライン設備の一部を共通
化したことで上記目的を達成するもので、次の共通生産
ライン設備と直管形蛍光ランプ生産ライン設備と環形蛍
光ランプ生産ライン設備で構成したことを特徴とする。
【0018】この発明の上記共通生産ライン設備は、直
管形ガラスバルブの内周面を洗浄水で洗浄して乾燥させ
る洗浄工程設備と、直管形ガラスバルブの内周面に蛍光
体塗布液を塗布し乾燥させて蛍光体塗布膜を形成する蛍
光体塗布工程設備と、直管形ガラスバルブの内周面の蛍
光体塗布膜を焼成して蛍光膜を形成する焼成工程設備
と、直管形ガラスバルブの両端部に電極を有するマウン
トを溶着する封止工程設備を含む一連の生産ラインの設
備群である。また、上記直管形蛍光ランプ生産ライン設
備は、共通生産ライン設備からの直管形ガラスバルブ内
を排気し水銀等を封入する排気工程設備と、直管形ガラ
スバルブの両端部にベースを固定して直管形蛍光ランプ
に仕上げる仕上げ工程設備と、直管形蛍光ランプを点灯
させるエージング工程設備を含む一連の生産ラインの設
備群である。また、上記環形蛍光ランプ生産ライン設備
は、共通生産ライン設備からの直管形ガラスバルブを環
形に曲げ成形する曲げ工程設備と、環形に曲げ成形され
た環形ガラスバルブ内を排気し水銀等を封入する排気工
程設備と、環形ガラスバルブの両端部にベースを固定し
て環形蛍光ランプに仕上げる仕上げ工程設備と、環形蛍
光ランプを点灯させるエージング工程設備を含む一連の
生産ラインの設備群である。これら直管形蛍光ランプ生
産ライン設備と環形蛍光ランプ生産ライン設備を選択的
に使用することで、直管形蛍光ランプと環形蛍光ランプ
を混流生産するのが、この発明の蛍光ランプ生産設備で
ある。
【0019】また、この発明は、生産する蛍光ランプの
品種によって上記共通生産ライン設備の洗浄工程設備と
蛍光体塗布工程設備の間に、直管形ガラスバルブの内周
面に透光性金属酸化物を塗布し乾燥させて透光性保護膜
を形成する保護膜塗布工程設備を設置する。
【0020】ここで、直管形ガラスバルブの内周面に形
成される透光性保護膜は、ガラスバルブの構成材質の一
部がバルブ内に析出して蛍光ランプの品質を劣化させる
のを防止するためのもので、特にラピッドスタート型蛍
光ランプにおいて保護膜の形成が有効である。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、第1の実施例を図1に、第
2の実施例を図2に示して説明する。
【0022】図1の第1の実施例は、直管形蛍光ランプ
と環形蛍光ランプを選択的又は混流量産する蛍光ランプ
生産設備の概要を示すもので、直管形蛍光ランプと環形
蛍光ランプの生産設備を共通化した共通生産ライン設備
Aと、直管形蛍光ランプ専用の直管形蛍光ランプ生産ラ
イン設備Bと、環形蛍光ランプ専用の環形蛍光ランプ生
産ライン設備Cの3生産ラインで構成される。
【0023】共通生産ライン設備Aは、図4(a)〜
(d)或いは図6(a)〜(d)と同様な直管形ガラス
バルブの処理工程区間に設置されるもので、洗浄工程設
備Aaと蛍光体塗布工程設備Abと焼成工程設備Acと
封止工程設備Adを含む一連の生産ラインの設備群で構
成される。洗浄工程設備Aaは、図4(a)或いは図6
(a)と同様にして直管形ガラスバルブ2の内周面を洗
浄水3で洗浄して乾燥させる。蛍光体塗布工程設備Ab
は、図4(b)或いは図6(b)と同様にして直管形ガ
ラスバルブ2の内周面に蛍光体塗布液4を塗布し乾燥さ
せて蛍光体塗布膜4’を形成する。焼成工程設備Ac
は、図4(c)或いは図6(c)と同様にして直管形ガ
ラスバルブ2の内周面の蛍光体塗布膜4’を焼成して蛍
光膜5を形成する。封止工程設備Adは、図4(d)或
いは図6(d)と同様にして直管形ガラスバルブ2の両
端部に電極9,9’を有するマウント6,6’のステム
7,7’を溶着する。
【0024】また、直管形蛍光ランプ生産ライン設備B
は、共通生産ライン設備Aからの直管形ガラスバルブか
ら直管形蛍光ランプを製造する工程区間に設置されるも
ので、排気工程設備Beと仕上げ工程設備Bfとエージ
ング工程設備Bgの一連の設備群で構成される。排気工
程設備Beは、図4(e)と同様にして直管形ガラスバ
ルブ2内を排気し水銀と不活性ガス等を封入する。仕上
げ工程設備Bfは、図4(f)と同様に直管形ガラスバ
ルブ2の両端部にベース11、11を固定して外観上で
直管形蛍光ランプ12に仕上げる。エージング工程設備
Bgは、図4(g)と同様にして直管形蛍光ランプ12
を蛍光ランプ点灯回路16で点灯させて最終的な直管形
蛍光ランプ12を製造する。
【0025】以上の共通生産ライン設備Aと直管形蛍光
ランプ生産ライン設備Bを使用し、環形蛍光ランプ生産
ライン設備Cを使用しない場合は、図3と同一の直管形
蛍光ランプ生産ラインが確立されて、直管形蛍光ランプ
が量産される。
【0026】また、環形蛍光ランプ生産ライン設備C
は、共通生産ライン設備Aからの直管形ガラスバルブを
環形に曲げ成形して環形蛍光ランプを製造する工程区間
に設置されるもので、曲げ工程設備Ceと排気工程設備
Cfと仕上げ工程設備Cgとエージング工程設備Chの
一連の設備群で構成される。曲げ工程設備Ceは、図6
(e)と同様にして直管形ガラスバルブ2を環形に曲げ
成形する。排気工程設備Cfは、図6(f)と同様にし
て環形ガラスバルブ13内を排気し水銀と不活性ガス等
を封入する。仕上げ工程設備Cgは、図6(g)と同様
にして環形ガラスバルブ13の両端部にベース14を固
定して外観上で環形蛍光ランプ15に仕上げる。エージ
ング工程設備Chは、図6(h)と同様にして環形蛍光
ランプ15を蛍光ランプ点灯回路16’で点灯させて最
終的な環形蛍光ランプ15を製造する。
【0027】以上の共通生産ライン設備Aと環形蛍光ラ
ンプ生産ライン設備Cを使用し、直管形蛍光ランプ生産
ライン設備Bを使用しない場合は、図5と同一の環形蛍
光ランプ生産ラインが確立されて、環形蛍光ランプが量
産される。
【0028】即ち、この発明の蛍光ランプ生産設備にお
いては、直管形蛍光ランプ生産ライン設備Bと環形蛍光
ランプ生産ライン設備Cのいずれかを選択使用すること
で、直管形蛍光ランプと環形蛍光ランプが市場の需要に
応じて混流生産される。例えば、蛍光ランプ生産工場で
の直管形蛍光ランプと環形蛍光ランプの月間生産目標本
数が各々の最大本数の半分の場合は、共通生産ライン設
備Aを一ヵ月間フル稼働させて、直管形蛍光ランプ生産
ライン設備Bを一ヵ月の前半で稼働させ、一ヵ月の後半
で環形蛍光ランプ生産ライン設備Cを稼働させると、月
間生産目標が達成される。この場合、共通生産ライン設
備Aが月間で100%の稼動率で稼働し、直管形蛍光ラ
ンプ生産ライン設備Bと環形蛍光ランプ生産ライン設備
Cだけが月間で50%の稼動率で稼働するため、蛍光ラ
ンプ生産設備全体の稼動率が大幅に上昇することにな
る。
【0029】また、直管形蛍光ランプと環形蛍光ランプ
の製造設備の内の、洗浄工程設備Aaから封止工程設備
Adを共通化することで、蛍光ランプ製造工場での蛍光
ランプ生産設備の設置スペースの縮小化が可能となっ
て、工場内が広く使える便利さや、狭い工場でも直管形
蛍光ランプと環形蛍光ランプの両生産ライン設備を設置
することが容易になる。
【0030】図2の第2の実施例は、上記共通生産ライ
ン設備Aに後述する目的で保護膜塗布工程設備Anと、
必要に応じて透明導電膜塗布工程設備Amを加えた蛍光
ランプ生産設備の概要を示すものである。保護膜塗布工
程設備Anは、洗浄工程設備Aaと蛍光体塗布工程設備
Abの間に設置されて、洗浄工程設備Aaからの直管形
ガラスバルブの内周面に粉末状の金属酸化物(Al23
,TiO2 等)を含む塗布液を塗布し乾燥させて透光
性保護膜を形成する設備である。
【0031】即ち、直管形蛍光ランプや環形蛍光ランプ
のガラスバルブがソーダガラス等の場合、蛍光ランプの
点灯時にガラスバルブから析出したナトリウム分と水銀
とがアマルガム化して変色し、蛍光ランプの製品価値を
下げることがあるが、ガラスバルブの内周面に上記保護
膜を形成しておけば、この保護膜がガラスバルブからの
ナトリウム分の析出を防止して、蛍光ランプの製品価値
の低下を防止する。従って、ガラスバルブからナトリウ
ム分が析出する可能性のある蛍光ランプの製造において
は、共通生産ライン設備Aに保護膜塗布工程設備Anを
設置することが望ましい。
【0032】また、透明導電膜塗布工程設備Amは洗浄
工程設備Aaと保護膜塗布工程設備Anの間に必要に応
じて設置される。この透明導電膜塗布工程設備Amの設
置は、特にラピッドスタート型の直管形蛍光ランプの製
造時に使用されるもので、洗浄工程設備Aaからの直管
形ガラスバルブの内周面に透明導電膜を形成し、この透
明導電膜上に保護膜を形成するようにする。
【0033】
【発明の効果】この発明によれば、直管形蛍光ランプと
環形蛍光ランプの両生産ライン設備の前半の洗浄工程設
備から封止工程設備までの各生産設備を共通化したの
で、封止工程設備以降の直管形蛍光ランプ生産ライン設
備と環形蛍光ランプ生産ライン設備を選択使用すること
で直管形蛍光ランプと環形蛍光ランプを蛍光ランプ市場
の需要に応じて混流生産することができると共に、この
蛍光ランプ生産においては共通生産ライン設備をフル稼
働させることで蛍光ランプ生産設備全体の稼動率を大幅
に向上させることができて、生産設備費の低減化、蛍光
ランプ製品のコストダウン化が容易になる。
【0034】また、直管形蛍光ランプと環形蛍光ランプ
の製造設備の内の、洗浄工程設備から封止工程設備を共
通化することで、蛍光ランプ製造工場での蛍光ランプ生
産設備の設置スペースの縮小化が可能となり、この縮小
化で蛍光ランプ生産工場内が広く使え、また、狭い工場
でも直管形蛍光ランプと環形蛍光ランプの両生産ライン
設備を設置することが容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例である蛍光ランプ生産設
備全体の概要を示す平面図である。
【図2】本発明の第2の実施例である蛍光ランプ生産設
備全体の概要を示す平面図である。
【図3】従来の直管形蛍光ランプの生産設備全体の概要
を示す平面図である。
【図4】図3の各生産工程設備の内容を説明するための
各工程でのガラスバルブの一部断面を含む正面図であ
る。
【図5】従来の環形蛍光ランプの生産設備全体の概要を
示す平面図である。
【図6】図5の各生産工程設備の内容を説明するための
各工程でのガラスバルブの一部断面を含む正面図であ
る。
【符号の説明】
A 共通生産ライン設備 Aa 洗浄工程設備 Ab 蛍光体塗布工程設備 Ac 焼成工程設備 Ad 封止工程設備 Am 透明導電膜塗布工程設備 An 保護膜塗布工程設備 B 直管形蛍光ランプ生産ライン設備 Be 排気工程設備 Bf 仕上げ工程設備 Bg エージング工程設備 C 環形蛍光ランプ生産ライン設備 Ce 曲げ工程設備 Cf 排気工程設備 Cg 仕上げ工程設備 Ch エージング工程設備 1 チャック 2 直管形ガラスバルブ 3 洗浄水(温水) 4 蛍光体塗布液 5 蛍光膜 6 マウント 9 電極 10 排気管 11 ベース 12 直管形蛍光ランプ 13 環形ガラスバルブ 14 ベース 15 環形蛍光ランプ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直管形ガラスバルブの内周面を洗浄水で
    洗浄して乾燥させる洗浄工程設備、直管形ガラスバルブ
    の内周面に蛍光体塗布液を塗布し乾燥させて蛍光体塗布
    膜を形成する蛍光体塗布工程設備、直管形ガラスバルブ
    の内周面の蛍光体塗布膜を焼成して蛍光膜を形成する焼
    成工程設備、直管形ガラスバルブの両端部に電極を有す
    るマウントを溶着する封止工程設備を含む共通生産ライ
    ン設備と、 共通生産ライン設備からの直管形ガラスバルブ内を排気
    し、不活性ガス、水銀等を封入する排気工程設備、直管
    形ガラスバルブの両端部にベースを固定して直管形蛍光
    ランプに仕上げる仕上げ工程設備、直管形蛍光ランプを
    点灯させるエージング工程設備を含む直管形蛍光ランプ
    生産ライン設備と、 共通生産ライン設備からの直管形ガラスバルブを環形に
    曲げ成形する曲げ工程設備、環形に曲げ成形された環形
    ガラスバルブ内を排気し、不活性ガス、水銀等を封入す
    る排気工程設備、環形ガラスバルブの両端部にベースを
    固定して環形蛍光ランプに仕上げる仕上げ工程設備、環
    形蛍光ランプを点灯させるエージング工程設備を含む環
    形蛍光ランプ生産ライン設備とを具備し、 直管形蛍光ランプ生産ライン設備と環形蛍光ランプ生産
    ライン設備を選択的に使用することで直管形蛍光ランプ
    と環形蛍光ランプを選択的又は混流生産することを特徴
    とする蛍光ランプ生産設備。
  2. 【請求項2】 上記共通生産ライン設備の洗浄工程設備
    と蛍光体塗布工程設備の間に、直管形ガラスバルブの内
    周面に粉末状の金属酸化物を含む塗布液を塗布し乾燥さ
    せて透光性の保護膜を形成する保護膜塗布工程設備を設
    置したことを特徴とする請求項1に記載の蛍光ランプ生
    産設備。
  3. 【請求項3】 上記環形蛍光ランプ生産ライン設備にお
    ける曲げ工程設備及び排気工程設備を曲げ排気工程設備
    として一体化したことを特徴とする請求項1に記載の蛍
    光ランプ生産設備。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007015626A1 (en) * 2005-08-02 2007-02-08 Shin Jin Mtec Co., Ltd Manufacturing method of cold cathode fluorescent lamp and apparatus thereof
CN100405518C (zh) * 2006-04-27 2008-07-23 陈卫 一种荧光灯管的连续生产装置及生产方法
CN103500693A (zh) * 2013-08-26 2014-01-08 黑龙江龙态环保科技发展有限公司 多u钠灯内管的制造方法及采用该管的紧凑型等离子钠灯

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