JPH11143963A - 電子承認方法およびその方法の各工程をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

電子承認方法およびその方法の各工程をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

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JPH11143963A
JPH11143963A JP32698797A JP32698797A JPH11143963A JP H11143963 A JPH11143963 A JP H11143963A JP 32698797 A JP32698797 A JP 32698797A JP 32698797 A JP32698797 A JP 32698797A JP H11143963 A JPH11143963 A JP H11143963A
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JP32698797A
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Yasuyuki Shinkai
康行 新海
Minoru Koike
実 小池
Teruhiro Tadokoro
照洋 田所
Yoshihiko Abe
仁彦 阿部
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ユーザによる承認の意思表示の有効性をシス
テム上で保証可能にすること。 【解決手段】 ワークフロー支援システムにおいて、送
信情報中の記述内容または記述自体に知的所有権が存在
する場合に、知的所有権を予め定めた第三者に譲渡する
譲渡人として知的所有権の所有者を少なくとも一人設定
した譲渡人情報を送信情報中に生成する工程と(S40
1)、譲渡人情報中の譲渡人が、知的所有権を予め定め
た第三者に譲渡することに関して承認または非承認を選
択する工程と(S403)、選択結果を入力し、入力し
た選択結果を承認結果情報として送信情報中に生成する
工程と、承認結果情報に応じて、ワークフロー上で指定
された次の業務担当者へ送信情報を送信する工程と(S
407)、を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ユーザによるコン
ピュータを用いた承認の意思表示の有効性をシステム上
で保証することができるようにして、特にワークフロー
支援システムの利便性および信頼性の向上を図った電子
承認方法およびその方法の各工程をコンピュータに実行
させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取
り可能な記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、コンピュータ技術の進歩、OS・
アプリケーションソフト等のソフトウエア技術の発展、
装置価格の低下、通信・ネットワーク等のインフラの整
備、さらには情報処理産業の発達等に伴って、個人でパ
ソコンを所有することが当然のようになり、その普及率
は飛躍的に向上している。
【0003】特に、企業においては、ホワイトカラーの
生産性の向上のための道具としてパソコンの導入が急速
に進んでいる。具体的には、パソコンの導入によって、
文書作成ソフトや表計算ソフト等を利用可能とすると共
に、社内文書を特定のソフトウエアに統一したり、紙文
書を電子文書化することでファイルを統一したりして、
社内の業務効率の大幅な改善を図っている。
【0004】さらに、パソコンとスタンドアローンで使
用しているだけでは、情報の共有化がなかなか進展しな
いため、次の段階としてパソコンをネットワークで接続
することにより、さらに業務の生産性の飛躍的な向上が
図られている。この飛躍的な生産性の向上は、ネットワ
ークを通じて情報を共有することにより、自分以外の他
の人たちから情報提供を受けたり、上司の判断を直ぐに
得られたりして、コミュニケーションの高速化によって
意思決定が迅速に行われるということで達成される。
【0005】このような個人だけでなく複数の構成員か
らなるグループ全体の生産性を向上させるツールはグル
ープウエアと呼ばれており、次のように定義している人
もいる。『複数のメンバーからなるグループで使われる
ことを前提としてデザインされた、グループの生産性を
高めることを目的としたコンピュータシステム』。この
ようなグループウエアの代表的なものとして、例えば、
ロータス社が開発したNOTES(米国ロータス社の登
録商標)ソフトがある。
【0006】さらに、最近では、情報を単に共有するだ
けでなく、電子的に作成した文書について審査・承認を
もらい、配布先に送るということをネットワークを利用
して電子的に行う、いわゆる、ワークフロー支援システ
ムが徐々に使われるようになっている。作成した文書を
特定の人たちに同時に送信するのは電子メールで達成で
きる。しかし、作成した電子文書をあらかじめ決められ
た複数の人に順次送信し、処理が完了すると次の人に自
動的に送信し、全体として文書がどこに到達しているか
をモニターでき、各工程の所要時間を測定できたり、ダ
イナミックにワークフローを変更することは電子メール
ソフトでは難しい。
【0007】このため、このようなことを実現するため
にワークフローソフトが新しく登場している。例えば、
起案書システムのワークフローソフトはよく知られてい
る。このワークフローソフトは、あらかじめ決められた
各企業独自の起案書フォームにパソコンを利用して所定
の事項を記入し、作成完了後に上司の審査・情報を順次
受けて決済をもらい、決済後は再び作成者に戻ってくる
というシステムである。途中に不備があった場合には、
否認ということで作成者に戻され、修正後再び元の承認
ルートに乗せることができるようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たワークフロー支援システムにおいて、ワークフローに
従って送信された起案書等を審査し、承認を行う者の承
認可能な範囲は、役職や職務等で一律に決定されている
ため、柔軟なシステム運営を行うことが困難であるとい
う問題点があった。上述したように役職や職務によって
承認可能な範囲を一律に決定しておくことはシステムに
は馴染み易いが、個々の事例毎に的確な審査・承認を行
うことができるかについては、審査・承認を行う者の経
験や能力に依存し、全ての事例に対して一律で的確な審
査・承認を行うことは困難である。したがって、経験や
能力に応じて承認可能な範囲を審査・承認を行う者毎に
設定できるようにして、柔軟なシステム運営を可能にす
ることが望まれていた。ところが、経験や能力に応じて
承認可能な範囲を審査・承認を行う者毎に設定するに
は、審査・承認を行う者毎に承認可能な範囲を管理しな
ければならないため、この承認可能な範囲をいかに特定
し、管理するかが問題となっていた。
【0009】また、例えば、従業員が職務上得た法律上
の権利を会社に帰属させるために、従来は文書で行われ
ていた譲渡の承認手続をワークフロー支援システム上で
実現するために様々な研究がなされている。ところが、
コンピュータ上ではキー操作やマウス操作等で簡単に譲
渡を承認することが可能であり、従業員が譲渡の意味を
理解せずに譲渡の承認操作を行ってしまった場合等、譲
渡の意思表示があやふやな場合であってもシステムはそ
の従業員の操作を有効な譲渡の承認として理解してしま
うため、有効な承認か無効な承認かをワークフロー支援
システムで管理することは困難であるという問題点があ
った。
【0010】本発明は上記に鑑みてなされたものであっ
て、予め承認可能な範囲を特定し、承認行為が有効か無
効かを容易に判定することができるようにして、ワーク
フロー支援システムの利便性の向上を図ることを第1の
目的とする。
【0011】また、本発明は上記に鑑みてなされたもの
であって、ユーザによる承認の意思表示の有効性をシス
テム上で保証することができるようにして、ワークフロ
ー支援システムの利便性および信頼性の向上を図ること
を第2の目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の電子承認方法にあっては、予め特定され
た承認可能な範囲をユーザ毎に登録する登録工程と、電
子情報を参照し、前記電子情報の内容について承認また
は非承認を選択する選択工程と、前記選択工程で承認が
選択された場合に、前記登録工程で登録された承認可能
な範囲を参照し、前記選択工程で承認を選択したユーザ
が前記電子情報の内容について承認可能か否かを判定す
る判定工程と、前記判定工程で前記ユーザが承認可能で
あると判定された場合に前記承認を有効とし、前記ユー
ザが承認可能ではないと判定された場合に前記承認を無
効とし、前記ユーザによる承認結果を管理する承認結果
管理工程と、を含むものである。
【0013】また、請求項2の電子承認方法にあって
は、予め設定されたワークフローに従って送信情報を順
次送信するワークフロー支援システムにおける電子承認
方法であって、前記送信情報中の記述内容または記述自
体に知的所有権が存在する場合に、前記知的所有権を予
め定めた第三者に譲渡する譲渡人として前記知的所有権
の所有者を少なくとも一人設定した譲渡人情報を前記送
信情報中に生成する譲渡人情報生成工程と、前記譲渡人
情報生成工程で生成された譲渡人情報中の譲渡人が、前
記知的所有権を予め定めた第三者に譲渡することに関し
て承認または非承認を選択する承認・非承認選択工程
と、前記承認・非承認選択工程の選択結果を入力し、入
力した選択結果を承認結果情報として前記送信情報中に
生成する承認結果情報生成工程と、前記承認結果情報生
成工程で生成した承認結果情報に応じて、前記ワークフ
ロー上で指定された次の業務担当者へ前記送信情報を送
信する情報送信工程と、を含むものである。
【0014】また、請求項3の電子承認方法にあって
は、請求項2に記載の電子承認方法において、前記送信
情報中に前記譲渡人情報および承認結果情報が存在する
場合に、譲渡人および該当する承認または非承認の選択
結果を表示する表示工程を含むものである。
【0015】また、請求項4の電子承認方法にあって
は、請求項2または3に記載の電子承認方法において、
前記承認結果情報が、前記承認または非承認の選択結果
に加えて、前記承認結果情報を生成した際の日付情報を
含むものである。
【0016】また、請求項5の電子承認方法にあって
は、請求項2〜4のいずれか一つに記載の電子承認方法
において、前記承認結果情報が、前記承認または非承認
の選択結果に加えて、前記承認または非承認の選択を行
った個人を特定するための特定情報を含むものである。
【0017】また、請求項6の電子承認方法にあって
は、請求項1に記載の電子承認方法において、前記譲渡
人情報生成工程が、前記送信情報の作成者が前記知的所
有権の所有者である場合に、前記作成者を前記譲渡人と
して前記譲渡人情報を生成するものである。
【0018】また、請求項7の電子承認方法にあって
は、請求項6に記載の電子承認方法において、前記譲渡
人情報生成工程が、前記送信情報の作成者および知的所
有権の所有者が異なる場合または/および知的所有権が
複数人に共有されている場合に、前記知的所有権の所有
者となり得る候補者の情報を記憶した候補者データベー
スから前記知的所有権の所有者を少なくとも一人指定す
ることにより、前記譲渡人情報を生成するものである。
【0019】また、請求項8の電子承認方法にあって
は、請求項7に記載の電子承認方法において、前記候補
者データベースが、前記候補者の情報として、少なくと
も候補者名および候補者固有の識別情報からなるアドレ
スを記憶しており、前記譲渡人情報生成工程が、前記候
補者データベースから前記知的所有権の所有者を指定す
る際に、前記候補者データベースに基づいて前記アドレ
スを表示するアドレス表示工程と、前記アドレス表示工
程で表示されたアドレスを用いて前記所有者を指定する
所有者指定工程と、を含むものである。
【0020】また、請求項9の電子承認方法にあって
は、請求項8に記載の電子承認方法において、前記候補
者データベースが、前記アドレスに対応させて前記候補
者名の漢字表記情報を記憶しており、さらに、前記所有
者指定工程で指定したアドレスを前記譲渡人として画面
表示する譲渡人表示工程と、前記譲渡人表示工程で画面
表示されているアドレスを候補者名の漢字表記に変換す
るための変換処理の実行を指定する表記変換指定工程
と、前記表記変換指定工程で変換処理の実行が指定され
た場合に、前記候補者データベースに記憶されている候
補者名の漢字表記情報に基づいて、前記画面表示されて
いるアドレスを該当する漢字表記に変換して画面表示す
る表記変換工程と、を含むものである。
【0021】また、請求項10の電子承認方法にあって
は、請求項2または7に記載の電子承認方法において、
さらに、前記譲渡人情報生成工程で生成した譲渡人情報
中に複数の譲渡人が設定されている場合に、前記複数の
譲渡人にそれぞれ順位を設定する順位設定工程を含むも
のである。
【0022】また、請求項11の電子承認方法にあって
は、請求項3〜10に記載の電子承認方法において、前
記情報送信工程が、前記送信情報の作成者が前記譲渡人
に該当する場合に、前記承認結果情報生成工程で承認の
選択結果から前記承認結果情報が生成されると、次の業
務担当者へ前記送信情報を送信し、または、前記送信情
報の作成者および譲渡人が異なる場合に、前記作成者が
前記送信情報の送信を指定すると、前記譲渡人に前記送
信情報を送信するものである。
【0023】また、請求項12の電子承認方法にあって
は、請求項1に記載の電子承認方法において、前記情報
送信工程が、前記譲渡人情報生成工程で生成した譲渡人
情報中に複数の前記譲渡人が設定されている場合であっ
て、前記譲渡人のいずれかが前記承認・非承認選択工程
で非承認を選択した場合に、前記送信情報の作成者に前
記送信情報を返送し、全ての譲渡人が譲渡について承認
するまで他の譲渡人以外の業務担当者へ前記送信情報を
送信しないようにするものである。
【0024】また、請求項13の電子承認方法にあって
は、請求項1に記載の電子承認方法において、さらに、
前記送信情報の作成者から前記ワークフロー上で指定さ
れた業務担当者に前記送信情報が送信された場合に、前
記送信情報中の知的所有権に該当する情報を改変できな
いように保持する情報保持工程を含むものである。
【0025】また、請求項14の電子承認方法にあって
は、請求項1に記載の電子承認方法において、さらに、
前記承認・非承認工程で承認または非承認を選択する際
に、前記譲渡人が前記送信情報中の知的所有権に該当す
る情報を改変したか否かを判定する改変判定工程を含
み、前記情報送信工程が、前記改変判定工程で前記送信
情報中の知的所有権に該当する情報が改変されたと判定
された場合に、前記承認結果情報生成工程で生成した承
認結果情報を破棄し、前記送信情報を作成者に返送する
ものである。
【0026】また、請求項15の電子承認方法にあって
は、請求項1に記載の電子承認方法において、さらに、
前記譲渡人情報に設定されている全ての譲渡人が承認を
選択した場合に、前記送信情報を知的所有権が存在する
譲渡対象情報として設定し、書き換え不可能な記憶媒体
に保存する保存工程を含むものである。
【0027】また、請求項16の電子承認方法にあって
は、請求項1に記載の電子承認方法において、さらに、
前記承認・非承認工程の前に、前記送信情報にアクセス
しようとする者が前記譲渡人に該当するか否かを判定す
る譲渡人判定工程を含むものである。
【0028】また、請求項17の電子承認方法にあって
は、請求項1に記載の電子承認方法において、知的所有
権を前記第三者に譲渡する際の譲渡手続きに関し、知的
所有権の所有者になると予想される者から将来行われる
前記知的所有権の譲渡続きを電子的な情報のやりとりで
行うことに同意する同意書の提出を受けた後、前記同意
書を提出した個人の情報を登録した同意者データベース
を生成する同意者データベース生成工程と、前記同意者
データベース生成工程で生成した同意者データベースに
基づいて、前記譲渡人情報生成工程で生成された譲渡人
情報中に設定されている譲渡人から前記同意書が提出さ
れているか否かを判定する提出判定工程と、を含むもの
である。
【0029】また、請求項18の電子承認方法にあって
は、請求項17に記載の電子承認方法において、前記提
出判定工程が、前記譲渡人が前記承認・非承認選択工程
で承認または非承認を選択する際に、または全ての譲渡
人が前記承認を選択した後に、前記同意書が提出されて
いるか否かを判定するものである。
【0030】また、請求項19の電子承認方法にあって
は、請求項17または18に記載の電子承認方法におい
て、さらに、前記提出判定工程で前記同意書が提出され
ていないと判定された場合に、前記同意書を生成して印
刷する印刷工程と、前記印刷工程で印刷した同意書の作
成・提出が完了した旨の情報を入力する入力工程と、を
含むものである。
【0031】さらに、請求項20のコンピュータ読み取
り可能な記録媒体にあっては、前記請求項1〜19のい
ずれか一つに記載の電子承認方法の各工程をコンピュー
タに実行させるためのプログラムを記録したものであ
る。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の電子承認方法およ
びその方法の各工程をコンピュータに実行させるための
プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録
媒体の一実施の形態について、添付の図面を参照しつつ
詳細に説明する。
【0033】図1は、本実施の形態に係る電子承認方法
が適用可能なワークフロー支援システムの概略構成図で
ある。このワークフロー支援システムはサーバ/クライ
アントシステムで実現され、ネットワーク100を介し
て、ワークフローの管理やデータベースの管理を行うた
めの複数のサーバ101・102と、ワークフロー支援
システムを利用して何らかの行為に等に対する承認作業
を含む各種の作業を行うための複数のクライアント10
3〜106と、各種文書を印刷するための複数のプリン
タ107・108と、がそれぞれ接続されて構成されて
いる。
【0034】ここでは、図1に示したワークフロー支援
システムを会社内の特許出願の準備に利用することを例
に取って本発明の電子承認方法について説明することに
する。したがって、以下ではワークフロー支援システム
によって管理されるワークフローのことを「特許出願ワ
ークフロー」と記述することにする。また、特許出願ワ
ークフローは、図1に示した複数のサーバ101・10
2や複数のクライアント103〜105が相互に関わり
合うことによって管理されることになる。以下では、図
1に示したワークフロー支援システムについて、特許出
願ワークフローを管理するためのソフトウエアおよびハ
ードウエアの全てを含む意味で「システム」と記述する
ことにする。
【0035】図2は、特許出願ワークフローにおける処
理の概略を説明するための説明図である。まず、この図
2を用いて特許出願ワークフローの概略について説明す
ることにより、本実施の形態に係る電子承認方法を特許
出願ワークフロー中のいかなる場面で利用することが有
効であるかを明らかにする。なお、図2は、3人の技術
者がある発明を完成し、発明に関して記述した発明届出
書の作成から特許事務所への出願依頼までのワークフロ
ーを示している。
【0036】まず、発明者Aは、完成した発明について
の説明を含む発明届出書を作成する。発明届出書中には
発明者A,発明者Bおよび発明者Cが共同発明者である
旨が記述され、作成された発明届出書は発明部門DB2
00中に記憶される。なお、発明届出書の内容について
は後に詳細に説明する。また、図2において、201は
共同発明者を特定するため等に利用されるアドレスDB
である。このアドレスDB201についても、後に詳細
に説明する。
【0037】発明者Aは、発明届出書の作成を終了する
と、ワークフローに従って発明者B,発明者Cの順で発
明届出書の内容確認のためにメールを送信する。発明者
Bおよび発明者Cは、それぞれメールの内容に従って、
発明部門DB200から発明届出書を読み出し、記述内
容を確認する。
【0038】発明者Bおよび発明者Cが、発明者Aによ
って作成された発明届出書の内容に同意した場合、発明
届出書の作成者である発明者Aが指定した発明部門の審
査・承認者にメールが送信され(発明の届出)、発明の
評価作業が行われることになる。ここで、発明部門の審
査・承認者とは、例えば、発明者A〜Cの上司等に当た
る者である。
【0039】発明部門の審査・承認者は、メールの内容
に従って発明部門DB200から発明届出書を読み出
し、発明届出書を参照しつつ発明の評価作業を行う。評
価作業は、具体的に、予め用意された評価表の所定の項
目に評価結果を入力し、評価点数計算をシステムに行わ
せて終了する。そして、発明部門の審査・承認者が発明
の届出を承認すると、発明届出書は知的財産部の受付に
メールで送信される。
【0040】なお、発明部門の審査・承認者が発明の届
出を承認すると、発明届出書は評価表と共に発明届出書
保存DB202に保存される。
【0041】知的財産部においては、知財受付担当者が
発明届出書の受付作業を行う。具体的には、発明届出書
に整理番号を付与する作業や発明届出書中の必要な事項
を知財DB203に保存する作業が行われる。
【0042】そして、知財受付担当による受付作業が終
了すると、発明届出書を用いて知的財産部で用いるため
の文書がシステムによって自動的に生成される。以下、
この文書を「発明管理文書」と記述することにし、この
発明管理文書には、例えば、届出部門,発明者,出願
人,発明を説明するための記述や図面等が含まれてい
る。この発明管理文書は、メールによって次の知財担当
者に渡されることになる。
【0043】知財担当者は、発明管理文書を参照し、そ
の内容に関して発明者に質問することができる。具体的
に、知財担当者は、質問状作成を選択することによって
生成された質問状に質問内容を記載し、発明者に対して
送信する。なお、この質問状にはシステムによって発明
届出書が添付される。
【0044】発明者は、質問状を開き知財担当者からの
質問を確認すると共に、必要に応じて添付の発明届出書
を参照し、質問に対する回答を作成して知財担当者に送
信する。
【0045】その後、知財担当者は、この発明を出願す
るか、出願を取りやめるか等の処理方針を検討し、検討
した結果をメール送信して知財審査・承認者の承認を仰
ぐ。この知財審査・承認者は、例えば知財担当者の上司
に当たる者であり、知財審査・承認者へのメールには、
発明管理文書が添付されている。
【0046】知財審査・承認者が知財担当者の検討結果
に承認を与えると、特許事務所宛に出願を依頼する知財
発注担当者にメールが送信される。このメールには、特
許事務所宛の「発明依頼書」が添付されている。発明依
頼書には、発明届出書中の必要な書誌事項がコピーされ
ると共に,発明を説明する記述および図面が添付され、
かつ、知財担当者の判断事項、例えば出願期限日,代理
人名等が含まれている。この発明依頼書はシステムによ
って自動的に生成されるものである。また、上述したよ
うな発明依頼書ではなく、発明届出書をそのまま添付す
ることによって発明依頼書を生成しても良い。
【0047】そして、知財発注担当者から特許事務所宛
に出願依頼がなされると、出願依頼書は発明届出書と同
様に変更できないように保存される。
【0048】以上、特許出願ワークフローについて簡単
に説明したが、この特許出願ワークフローにおいて最も
問題となる処理は、発明者Aから発明部門審査・承認者
までの処理である。図2においては明確に説明しなかっ
たが、特許出願人を会社とする場合には発明者から特許
を受ける権利の譲渡を受けなければならない。この特許
を受ける権利の譲渡についてあやふやな承認作業を行っ
た場合には、後に無用な紛争が起こりかねないという問
題がある。そのため、特許を受ける権利の譲渡承認手続
を特許出願ワークフロー中の一つの作業として行うこと
にする場合には、以下の点について注意する必要があ
る。
【0049】発明者側にあっては、キー操作またはマウ
ス操作で簡単に譲渡の承認作業を行うことができるた
め、自分自身がいかなる権原を持っているのか、特許を
受ける権利を譲渡するということを承認する行為とはど
のような意味を持っているのかを十分理解していること
が重要となる。
【0050】一方、システム側にあっては、特許を受け
る権利の譲渡を承認しようとする者がその権原を持って
いるのか、特許を受ける権利を譲渡することが承認され
た場合にその承認の意思表示は有効なのかを判定できる
ようにすることが重要である。加えて、電子的に特許を
受ける権利の譲渡承認作業を行うことから、発明者の譲
渡の意思表示は電子情報として記録されることになるた
め、電子情報は改変し易いという問題からどのようにし
てそのような譲渡の意思表示を将来にまで有効に保存す
ることができるかが重要となる。
【0051】そこで、発明者Aから発明部門審査・承認
者までの処理に本実施の形態に係る電子承認方法を適用
し、特許出願ワークフローにおける特許を受ける権利の
譲渡承認手続を例に取って、(1)電子譲渡同意書の提
出および登録,(2)特許出願ワークフローにおける譲
渡承認手続の順で、本実施の形態に係る電子承認方法を
説明することにする。
【0052】(1)電子譲渡同意書の提出および登録 特許を受ける権利を譲渡するする際には、後の無用な紛
争を防止するために、発明者が特許を受ける権利を会社
に譲渡する旨が記述され、発明者の署名・押印のある譲
渡書を発明者と会社の間で取り交わすことが一般的であ
る。ところが、譲渡書を譲渡手続に用いることは、譲渡
書が紙文書である以上、特許出願ワークフローで譲渡手
続を行うことが不可能である。
【0053】そこで、本実施の形態に係る電子承認方法
では、特許を受ける権利の譲渡手続を電子的な情報のや
りとりで行うことに同意する旨が記述され、署名・押印
のある電子譲渡同意書(本発明の同意書に該当する)を
発明者となり得る者から提出を受け、この電子譲渡同意
書を保存・管理することにする。
【0054】このように、発明者となり得る者に電子譲
渡同意書を作成させることは、自分自身がいかなる権原
を持っているのか、特許を受ける権利を譲渡するという
ことを承認する行為とはどのような意味を持っているの
かを十分理解させることに有効である。また、譲渡した
か否かが争いになった場合にあっても、この電子譲渡同
意書があれば、電子情報として記録されている譲渡の意
思表示を示した情報を発明者が譲渡を承認したことを立
証するための証拠として十分用いることが可能となる。
【0055】図3は、電子譲渡同意書の提出を受けた場
合の処理を示すフローチャートである。発明者となり得
る者から電子譲渡同意書の提出を受けると、電子譲渡同
意書の提出者に関する情報を図2に示したアドレスDB
201(本発明の同意者データベースに該当する)に登
録する(S301:本発明の登録工程および同意者デー
タベース生成工程に該当する)。アドレスDB201に
ついては後に詳細に説明するが、アドレスDB201は
発明者となり得る者に関する情報を登録しているもので
ある。電子譲渡同意書を提出した者については、例え
ば、アドレスDB201中の自分自身の情報に電子譲渡
同意書が提出済みであることをを示す情報が追加され
る。なお、本実施の形態においては、アドレスDB20
1に電子譲渡同意書が提出済みであることを示す情報を
追加することにしたが、アドレスDB201とは独立
に、電子譲渡同意書を提出した者に関する情報を登録す
るためのデータベースを用意することにしても良い。
【0056】(2)特許出願ワークフローにおける譲渡
承認手続 図4は、特許出願ワークフローにおける譲渡承認手続の
処理手順を示すフローチャートである。発明が完成する
と、その発明の発明者(本発明の作成者および譲渡人に
該当する)は、発明届出書のフォームを読み出して、図
2で説明したように発明届出書(本発明の送信情報に該
当する)を作成する(S401)。
【0057】図5および図6は、発明届出書の一例を示
す説明図である。まず、発明届出書500のフォームが
呼び出されると、図5に示す「1.記入者」の欄に、発
明届出書500を作成する発明者の氏名,アドレス,所
属が自動的にセットされる。この発明者の氏名,アドレ
ス,所属はアドレスDB201に登録されているもので
ある。
【0058】続いて、「2.届出書番号」の欄の届出書
番号取得ボタン501をクリックし、作成中の発明届出
書500を管理するための番号を取得する。
【0059】「3.発明者」の欄には、発明届出書50
0を作成している発明者のアドレスが自動的に設定され
て表示される。また、共同発明者が存在する場合には、
全ての共同発明者もこの欄に登録される。
【0060】図7は、共同発明者を登録する処理を説明
する説明図である。発明者は、アドレス帳ボタン502
を選択し、図7に示す共同発明者設定画面700を画面
表示する(本発明のアドレス表示工程に該当する)。こ
の共同発明者設定画面700は、発明者となり得る候補
者の候補者名および候補者固有の識別情報からなるアド
レスおよび候補者名の漢字表記を表示する候補者表示部
701と、選択ボタン703をクリックすることによ
り、候補者表示部701から指定した共同発明者のアド
レスを表示する共同発明者アドレス表示部702と、共
同発明者の指定を終了するためのOKボタン704と、
共同発明者の指定をキャンセルするためのキャンセルボ
タン705と、を有している。
【0061】すなわち、マウス等で候補者表示部701
中に表示された候補者のアドレスを指定し、選択ボタン
703をクリックすることにより、アドレスの指定を介
して共同発明者が指定され、共同発明者のアドレスが共
同発明者アドレス表示部702に表示される(本発明の
所有者指定工程に該当する)。
【0062】候補者表示部701に表示された候補者の
アドレスおよび候補者名の漢字表記は、図2に示したア
ドレスDB201(本発明の候補者データベースに該当
する)に登録されているものである。このアドレスDB
201としては、会社において全社員の情報を登録して
あるデータベースを用いることができる。また、共同発
明者アドレス表示部702には、候補者表示部701か
ら指定した共同発明者のアドレスだけでなく、作成者の
アドレスも表示される。作成者は、共同発明者アドレス
表示部702において、共同発明者のアドレスを並び替
えることができ、筆頭発明者の設定等を行うことができ
る(本発明の順位設定工程に該当する)。
【0063】共同発明者設定画面700のOKボタン7
04をクリックすると、図5の「3.発明者」の欄に作
成者を含む3人の共同発明者のアドレスが設定されると
共に、発明者が3人であることが表示される(本発明の
譲渡人表示工程に該当する)。
【0064】そして、漢字氏名変換ボタン503をクリ
ックすると(本発明の表記変換指定工程に該当する)、
アドレスDB201に登録されている漢字表記を用い
て、共同発明者の漢字表記が図6に示す「12.譲渡
欄」の譲渡履歴表示部516中に設定される(本発明の
譲渡人情報生成工程および表記変換工程に該当する)。
すなわち、「3.発明者」の欄に表示されたアドレスを
漢字表記に変換して、譲渡履歴表示部516に表示す
る。
【0065】社外に発明者がいる場合には、「4.社外
発明者」の欄に文字入力ボタン504をクリックして社
外発明者名を直接入力し、または、リストから選択ボタ
ン505をクリックして、予め用意された社外発明者リ
ストから社外発明者を指定する。なお、社外発明者の設
定を取り消すには、設定取消ボタン506をクリックす
る。
【0066】「5.出願人」の欄には、予め自社名が出
願人として設定されており、共同出願人となる会社が他
に存在している場合には、社外発明者の設定の場合と同
様に、文字入力ボタン507およびリストから選択ボタ
ン508をクリックし、該当する処理を行って共同出願
人を設定する。なお、509は設定した共同出願人を取
り消すための設定取消ボタンを示している。
【0067】「6.知財担当」の欄には、キーワード選
択ボタン510をクリックして発明の技術分野を特定す
るためのキーワードを表示し、その中から適切なキーワ
ードを指定することにより、発明の技術分野が特定され
る。その結果、特定された技術分野に基づいて、知財担
当が決定される。
【0068】また、「7.発明の名称」の欄には発明の
名称を入力する。さらに、「8.本文入力欄」には、フ
ァイル添付511をクリックして予め作成しておいた発
明の説明書の添付を設定しても良く、また、直接説明を
入力しても良い。「9.図面入力欄」および「10.公
報」の欄には、ファイル添付512および513をクリ
ックして予め用意しておいた図面のファイルおよび特許
公開公報等のファイルを添付する。
【0069】なお、「11.連絡欄」には、必要に応じ
て任意の連絡事項を入力することができる。
【0070】上述したようにして発明届出書を作成した
後、発明者は、図6の「12.譲渡欄」に用意された譲
渡ボタン514または否認ボタン515をクリックし
て、発明者自身が有する特許を受ける権利を会社に譲渡
することに関する承認手続を行う(S402:本発明の
選択工程および承認・非承認選択工程に該当する)。シ
ステムは、ステップS402の選択結果に基づいて、作
成者が譲渡を承認したか否かを判定する(S403)。
【0071】作成者が否認ボタン515をクリックした
場合には、特許を受ける権利が会社に譲渡されることな
く、ステップS401に戻る。換言すれば、ワークフロ
ー上の次の業務担当者に発明届出書500が渡ることは
ない。特許を受ける権利の譲渡を承認しないことは、事
実上、発明届出書に記載した発明の特許出願をあきらめ
ることになる。
【0072】一方、譲渡ボタン514をクリックした場
合には、特許を受ける権利を会社に譲渡することを承認
したことになる。その結果、図8に示す譲渡履歴表示欄
516に、自分自身(譲渡承認手続を行った者)の氏名
および所属に対応させて、譲渡の承認または非承認の選
択結果,譲渡することを承認した発明者のサインおよび
譲渡を承認した際の日付(本発明の日付情報に該当す
る)が表示される(本発明の承認結果情報生成工程およ
び表示工程に該当する)。ここで、サインは、譲渡承認
手続を行った個人を特定するための情報のことを意味し
(本発明の特定情報に該当する)、図8においては上述
したアドレスが設定されているが、電子的な印影等であ
っても良い。
【0073】ステップS403において作成者が譲渡を
承認したと判定した場合に、システムは、アドレスDB
201に登録された情報に基づいて、譲渡を承認した作
成者から電子譲渡同意書が提出されているか否かを判定
する(S404:本発明の判定工程および提出判定工程
に該当する)。ステップS404において、電子譲渡同
意書が提出されていないと判定された場合、システムは
作成者に対し、以下に説明するようにして電子譲渡同意
書の提出を要求し、作成者はシステムの要求に従って電
子譲渡同意書を提出する処理を行う(S405)。
【0074】図9(a)〜図9(c)は、ステップS4
05における電子譲渡同意書の提出処理を説明する説明
図である。システムは、ステップS404において電子
譲渡同意書が提出されていないと判定した場合、図9
(a)に示すように、電子譲渡同意書の提出を要求する
メッセージを画面表示する。作成者がOKボタンをクリ
ックすると、システムは、図9(b)に示すように電子
譲渡同意書のフォームをプリントする(本発明の印刷工
程に該当する)。そして、電子譲渡同意書のフォームの
印刷が終了すると、図9(c)に示すように、電子譲渡
同意書を作成して担当者へ送付するよう要求する。作成
者は、プリントされた電子譲渡同意書のフォームに署名
・押印して電子譲渡同意書を作成(同意)し、社内便に
て担当者に送付する。そして、送付済ボタンをクリック
することにより、システム上に、電子譲渡同意書が送付
中であることが登録される(本発明の入力工程に該当す
る)。
【0075】再び図4に戻り、システムがステップS4
04において既に電子譲渡同意書が提出されていると判
定した場合、さらに、図6および図8に示した発明届出
書500の「12.譲渡欄」に基づいて、共同発明者が
存在するか否かを判定する(S406)。ステップS4
06において、共同発明者が存在しないと判定された場
合は、後述するように、ワークフロー上の次の業務担当
者へ発明届出書500を送信する処理が行われる。
【0076】一方、ステップS406において、共同発
明者が存在すると判定した場合、システムは他の共同発
明者に対して譲渡承認手続を行うことを要求する。図1
0は、発明が共有に係る場合に、発明届出書500の作
成者以外の共同発明者に譲渡承認手続を行うよう要求す
るための譲渡回覧メールの一例を示す説明図である。シ
ステムは、既に作成された発明届出書500を添付した
譲渡回覧メール1000を生成し、発明届出書500中
の譲渡履歴表示部516(図6および図8参照)におけ
る発明者の表示順序に従って、次の発明者に生成した譲
渡回覧メール1000を送信する(S407:本発明の
情報送信工程に該当する)。なお、発明届出書500を
作成した発明者と区別するために、他の発明者のことを
共同発明者と記述することにする。
【0077】譲渡回覧メール1000の送信を受けた共
同発明者は、図10に示した譲渡回覧メール1000に
記載された作業手順に従って、特許を受ける権利の譲渡
手続を行う(S408)。共同発明者は、ステップS4
08において、作成者によって作成された発明届出書5
00の内容を確認すると共に、譲渡ボタン514または
否認ボタン515をクリックすることによって、自己の
特許を受ける権利を会社に譲渡することに関する承認手
続を行う。
【0078】なお、ここでシステムは、作成者が譲渡を
承認した後、具体的には譲渡回覧メール1000が共同
発明者に送信された場合に、発明届出書500の内容
(特に図5に示す「7.本文入力欄」の情報)を他の共
同発明者が改変することができないように管理すること
ができる(本発明の情報保持工程に該当する)。これに
より、全ての共同発明者が同一内容の発明届出書500
に基づいて、特許を受ける権利を会社に譲渡するか否か
を決定することができるため、譲渡の承認手続の有効性
をシステム面から保証することができる。一方、これに
代えて、システムが発明届出書500(特に図5に示す
「7.本文入力欄」の情報)に改変が加えらたか否かを
判定し(本発明の改変判定工程に該当する)、共同発明
者の一人が発明届出書500の内容に改変を加えた場合
には、他の共同発明者が行った譲渡の承認を破棄し、作
成者から譲渡承認手続を再開するようにすることもでき
る。
【0079】そして、システムは、ステップS408の
譲渡承認手続に基づいて、共同発明者が譲渡を承認した
か否かを判定する(S409)。ステップS409にお
いて、共同発明者が譲渡を承認していない、即ち、否認
ボタン515をクリックした場合、発明届出書は再び作
成者の元に返送される。ここで、否認ボタン515をク
リックする場合には、否認の理由を発明届出書500に
記載する必要がある。
【0080】図11は、共同発明者の一人が特許を受け
る権利の譲渡を否認した結果の一例を示す説明図であ
る。図11においては、第3番目の発明者が譲渡を否認
した例を示している。図11に示すように、否認ボタン
515がクリックされると、譲渡履歴表示部516の該
当する個所に否認したという結果が表示される。なお、
図11においては、譲渡を否認した発明者のサインと否
認時の日付が表示されていないが、これらを表示するこ
とにしても良い。
【0081】そして、システムは、共同発明者の一人が
譲渡を否認すると、その発明届出書500を作成者に返
送する。作成者は、否認した発明者の否認理由を参照
し、発明届出書を書き直す等の処理を行った後、再度上
述した共同発明者全員による譲渡の承認手続を再開す
る。
【0082】一方、ステップS409において、共同発
明者が譲渡を承認したと判定した場合、システムはさら
にこの共同発明者について電子譲渡同意書が提出されて
いるか否かを判定する(S410)。なお、電子譲渡同
意書が提出されていない場合の処理(S411)につい
ては、既にステップS405において図9(a)〜図9
(c)を用いて説明した通りであるため、ここではこの
ステップについての説明を省略する。
【0083】また、ステップS410において、電子譲
渡同意書が提出されていると判定した場合、システムは
続いて、譲渡履歴表示部516に表示されている全ての
発明者に譲渡回覧メール1000が送信されたか否かを
判定する(S412)。ステップS412において、全
ての発明者に譲渡回覧メール1000が送信されていな
いと判定した場合には、ステップS407に戻り、残り
の発明者に譲渡回覧メール1000を送信して譲渡承認
手続を続行する。
【0084】一方、ステップS412において、全ての
発明者に譲渡回覧メール1000が送信されたと判定し
た場合には、発明届出書500を一旦作成者に返送す
る。図12は、全ての共同発明者が譲渡を承認した結果
の一例を示す説明図である。図12に示すように、全て
の共同発明者について譲渡を承認した結果,サインおよ
び譲渡を承認した日付が表示されている。
【0085】そして、発明者は、図6に示した「13.
審査承認欄」の送信先設定ボタン517を選択し、発明
の届出の承認を依頼する発明部門の審査・承認者を指定
する(図2参照)。なお、518は設定した発明部門の
審査・承認者を取り消すための取消ボタンを、519は
発明者および共同発明者が行った特許を受ける権利を譲
渡するという承認を解除するための譲渡解除ボタンをそ
れぞれ示している。
【0086】その後、審査承認依頼ボタン520をクリ
ックすることにより、図2に示した発明部門審査・承認
者に発明届出書500の承認を依頼する。この場合、図
4に示した業務担当は、発明部門審査・承認者に該当す
ることになる。
【0087】その後、発明部門審査・承認者が発明届出
書500を参照しつつ、発明を評価した評価表(図示せ
ず)を作成する。そして、発明部門審査・承認者が発明
届出書500を知的財産部に届け出ることを承認した場
合に、発明届出書500は知的財産部に送信され、か
つ、図2に示した発明届出書保存DB202に保存され
る(本発明の保存工程に該当する)。
【0088】発明届出書保存DB202に一旦保存され
ると、もはや発明届出書500は改変不能な状態とな
る。すなわち、譲渡承認手続終了した発明届出書500
は、譲渡対象情報として設定され、改変不能な状態で保
存することにより、発明者が譲渡した特許を受ける権利
の対象を特定できるという効果があると共に、この発明
届出書500から特定される発明が少なくとも発明部門
審査・承認者が承認を行った際に完成したということを
立証するための証拠として用いることができるという効
果がある。なお、発明届出書保存DB202は、CD−
ROM等の書き換え可能な記憶媒体からなるものが望ま
しいが、書き換え可能な記憶媒体からなるものである場
合は、ソフトウエア等で書き換え不可能な状態で厳重に
管理する必要がある。
【0089】なお、発明部門審査・承認者に、発明届出
書500を知的財産部に届け出ることが否認された場合
(図6の否認ボタン522がクリックされた場合)、発
明届出書の作成者は、否認理由に基づいて発明届出書5
00を修正して再度承認を依頼するか、発明届出書50
0の修正の程度に応じて、再度共同発明者間で譲渡承認
手続を行った後、再度承認を依頼するかの処理を行うこ
とができる。
【0090】また、システムはセキュリティ管理を行う
ことにより、発明者本人でなければ上述した譲渡回覧メ
ール1000等にアクセスすることができないようにな
っている。具体的には、譲渡承認手続を行う前に、譲渡
回覧メール1000等にアクセスしようとする者をがそ
の情報へアクセスする権限を有しているか否かをシステ
ムが判定し、権限を有しているもののみがそのような情
報へのアクセスが許可されることになる(本発明の譲渡
人判定工程に該当する)。また、発明者および所定の権
限が与えられたもの以外は、発明届出書500を閲覧す
ることは不可能となっている。すなわち、ID・パスワ
ードが本人と一致しなければ、システムにログインする
ことができない。よって、発明者以外のものが特許を受
ける権利の譲渡の承認手続を行うことができないため、
発明者による譲渡承認の有効性をシステム側から保証す
ることができる。
【0091】また、本実施の形態においては、発明者自
身が発明届出書500を作成することを前提として電子
承認方法について説明した。ところが、発明者自身が発
明届出書500を作成するのではなく、代理の第三者作
成を依頼することも考えられる。そのような場合に対応
することができるように、本実施の形態においても発明
者に依頼された第三者も発明届出書500を作成するこ
とができるようにしても良い。
【0092】上述した本実施の形態においては、図5お
よび図6に示した発明届出書の発明者の欄や譲渡欄に
は、記入者の欄に設定された者の氏名またはアドレスが
自動的に設定されることになっている。そのため、第三
者が発明届出書500を作成する場合には、その者の氏
名またはアドレスが発明者の欄および譲渡欄に入力され
ないような措置を施しておくか、発明者が発明届出書5
00を作成する場合であっても、自ら発明者の欄および
譲渡欄に自分の氏名やアドレスを設定するようにシステ
ムを変更することにしても良い。第三者が発明届出書5
00を作成する場合において、発明者を指定する処理
は、上述した共同発明者を指定する処理と同様である。
また、本実施の形態では、譲渡を承認した場合に次の業
務担当者(共同発明者も含まれる)へ発明届出書500
が送信されることになっているが、第三者が発明届出書
500を作成することができるようにするため、発明届
出書500を発明者に送信するための送信ボタン等を設
けることもできる。したがって、第三者が発明届出書5
00を作成することにした場合の処理を図4で説明する
と、ステップS402〜ステップS406の処理を省略
したものと同様となる。
【0093】また、共同発明者に社外発明者が含まれて
いる場合には、社外発明者については図3および図4で
説明した電子承認方法を適用することができない。この
ような場合、社内の発明者は上述した譲渡承認手続を行
い、社外発明者については、文書で譲渡承認手続を行う
ことにする。加えて、社内発明者が譲渡承認手続を行う
際に、社外発明者の存在を確認するステップも付加して
おくことができる。
【0094】さらに、本実施の形態においては、図4に
示したステップS405およびステップS411におい
て譲渡の承認を行う者から電子譲渡同意書が提出されて
いるか否かを判定することにしている。このことは、電
子譲渡同意書の提出チェックのタイミングを限定するも
のではなく、例えば、特許出願が終了した時点や、譲渡
の承認手続を行うとき(未提出場合は譲渡ボタン514
を少なくともクリックすることができないようにする
等)など、あらゆるタイミングで電子譲渡同意書の提出
チェックを行うことができる。
【0095】加えて、システム上において、電子譲渡同
意書の提出が特許を受ける権利を譲渡することを承認で
きる条件としておくこともできる。この場合は、電子譲
渡同意書の提出がない状態で行った譲渡の承認を無効と
することができる(本発明の承認結果管理工程に該当す
る)。このような措置をとることによって、譲渡の承認
手続を厳格に管理することができる。
【0096】このように、本実施の形態に係る電子承認
方法によれば、ワークフロー支援システム上で権利の譲
渡の承認手続を容易に、かつ安全に行うことができる。
特に、電子譲渡同意書を提出して提出者の情報をデータ
ベースに登録しておくため、譲渡の承認を行った者がワ
ークフロー支援システム上で譲渡の承認を本来行うこと
ができる者であるのかを容易に判定することができ、ワ
ークフロー支援システム側から譲渡の承認の安全性を保
証することができる。
【0097】なお、本実施の形態においては、特許出願
ワークフローに電子承認方法を適用することを前提とし
て説明したが、承認の対象を特許に受ける権利に限定す
るものではない。すなわち、他の知的所有権に関する譲
渡の承認のみならず、一般的なワークフローにおける承
認手続にも用いることができる。特に、電子譲渡同意書
のような書類等を用いて承認者の承認権限を個々に設定
しておくことにより、柔軟かつ厳格な承認手続の管理を
行うことができる。
【0098】さらに、本実施の形態で説明した電子承認
方法は、予め用意されたプログラムを図4に示したフロ
ーチャートの手順に従って、パーソナルコンピュータや
ワークステーション等のコンピュータで実行することに
よって実現される。このプログラムは、ハードディス
ク,フロッピーディスク,CD−ROM,MO,DVD
等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録さ
れ、コンピュータによって記録媒体から読み出されるこ
とによって実行可能である。また、このプログラムは、
上記記録媒体を介して、またはネットワークを介して配
布することができる。
【0099】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電子承認
方法(請求項1)によれば、予め特定された承認可能な
範囲をユーザ毎に登録する登録工程と、電子情報を参照
し、電子情報の内容について承認または非承認を選択す
る選択工程と、選択工程で承認が選択された場合に、登
録工程で登録された承認可能な範囲を参照し、選択工程
で承認を選択したユーザが電子情報の内容について承認
可能か否かを判定する判定工程と、判定工程でユーザが
承認可能であると判定された場合に承認を有効とし、ユ
ーザが承認可能ではないと判定された場合に承認を無効
とし、ユーザによる承認結果を管理する承認結果管理工
程と、を含むことにより、予め承認可能な範囲を特定
し、特定した承認可能な範囲を容易に管理可能としたた
め、ワークフロー支援システムの利便性の向上を図るこ
とができる。
【0100】また、本発明の電子承認方法(請求項2)
によれば、送信情報中の記述内容または記述自体に知的
所有権が存在する場合に、知的所有権を予め定めた第三
者に譲渡する譲渡人として知的所有権の所有者を少なく
とも一人設定した譲渡人情報を送信情報中に生成する譲
渡人情報生成工程と、譲渡人情報生成工程で生成された
譲渡人情報中の譲渡人が、知的所有権を予め定めた第三
者に譲渡することに関して承認または非承認を選択する
承認・非承認選択工程と、承認・非承認選択工程の選択
結果を入力し、入力した選択結果を承認結果情報として
送信情報中に生成する承認結果情報生成工程と、承認結
果情報生成工程で生成した承認結果情報に応じて、ワー
クフロー上で指定された次の業務担当者へ送信情報を送
信する情報送信工程と、を含むことにより、譲渡の電子
承認を容易に行うことができるため、ワークフロー支援
システムの利便性の向上を図ることができる。
【0101】また、本発明の電子承認方法(請求項3)
によれば、請求項2に記載の電子承認方法において、送
信情報中に譲渡人情報および承認結果情報が存在する場
合に、譲渡人および該当する承認または非承認の選択結
果を表示する表示工程を含むことにより、知的所有権の
共有者を容易に特定することができると共に、共有者が
譲渡を承認したか否かをを容易に確認することができる
ため、ワークフロー支援システムの利便性の向上を図る
ことができる。
【0102】また、本発明の電子承認方法(請求項4)
によれば、請求項2または3に記載の電子承認方法にお
いて、承認結果情報が、承認または非承認の選択結果に
加えて、承認結果情報を生成した際の日付情報を含むこ
とにより、知的所有権を譲渡した日付を容易に特定する
ことができると共に、譲渡人が知的所有権の譲渡を承認
したことを日付によって認識することができるため、ワ
ークフロー支援システムの利便性および信頼性の向上を
図ることができる。
【0103】また、本発明の電子承認方法(請求項5)
によれば、請求項2〜4のいずれか一つに記載の電子承
認方法において、承認結果情報が、承認または非承認の
選択結果に加えて、承認または非承認の選択を行った個
人を特定するための特定情報を含むことにより、譲渡人
が自分自身を示す特定情報によって譲渡人が知的所有権
の譲渡を承認したことを認識することができるため、ワ
ークフロー支援システムの利便性および信頼性の向上を
図ることができる。
【0104】また、本発明の電子承認方法(請求項6)
によれば、請求項1に記載の電子承認方法において、譲
渡人情報生成工程が、送信情報の作成者が知的所有権の
所有者である場合に、作成者を譲渡人として譲渡人情報
を生成することにより、送信情報の作成者が自動的に譲
渡人として設定されるため、ワークフロー支援システム
の利便性の向上を図ることができる。
【0105】また、本発明の電子承認方法(請求項7)
によれば、請求項6に記載の電子承認方法において、譲
渡人情報生成工程が、送信情報の作成者および知的所有
権の所有者が異なる場合または/および知的所有権が複
数人に共有されている場合に、知的所有権の所有者とな
り得る候補者の情報を記憶した候補者データベースから
知的所有権の所有者を少なくとも一人指定することによ
り、譲渡人情報を生成することにより、共有者を譲渡人
として設定する作業を容易に行うことができると共に、
共有者の指定に誤りが発生することを防止することがで
きるため、ワークフロー支援システムの利便性および信
頼性の向上を図ることができる。
【0106】また、本発明の電子承認方法(請求項8)
によれば、請求項7に記載の電子承認方法において、候
補者データベースが、候補者の情報として、少なくとも
候補者名および候補者固有の識別情報からなるアドレス
を記憶しており、譲渡人情報生成工程が、候補者データ
ベースから知的所有権の所有者を指定する際に、候補者
データベースに基づいてアドレスを表示するアドレス表
示工程と、アドレス表示工程で表示されたアドレスを用
いて所有者を指定する所有者指定工程と、を含むことに
より、候補者名および候補者固有の識別情報からなるア
ドレスを用いて同姓同名の他の者と本来の共有者等とし
て誤って指定してしまうことを防止することができるた
め、ワークフロー支援システムの信頼性の向上を図るこ
とができる。
【0107】また、本発明の電子承認方法(請求項9)
によれば、請求項8に記載の電子承認方法において、候
補者データベースが、アドレスに対応させて候補者名の
漢字表記情報を記憶しており、さらに、所有者指定工程
で指定したアドレスを譲渡人として画面表示する譲渡人
表示工程と、譲渡人表示工程で画面表示されているアド
レスを候補者名の漢字表記に変換するための変換処理の
実行を指定する表記変換指定工程と、表記変換指定工程
で変換処理の実行が指定された場合に、候補者データベ
ースに記憶されている候補者名の漢字表記情報に基づい
て、画面表示されているアドレスを該当する漢字表記に
変換して画面表示する表記変換工程と、を含むことによ
り、アドレスからより人が認識し易い漢字表記に変換し
て譲渡人を特定することができるため、ワークフロー支
援システムの利便性の向上を図ることができる。
【0108】また、本発明の電子承認方法(請求項1
0)によれば、請求項2または7に記載の電子承認方法
において、さらに、譲渡人情報生成工程で生成した譲渡
人情報中に複数の譲渡人が設定されている場合に、複数
の譲渡人にそれぞれ順位を設定する順位設定工程を含む
ことにより、知的所有権を生み出す際に主たる活動を行
ったものから順位付け等を行って複数の譲渡人(所有
者)同士の位置づけを特定することができるため、ワー
クフロー支援システムの利便性の向上を図ることができ
る。なお、この順位に従って送信情報を送信することに
しても良い。
【0109】また、本発明の電子承認方法(請求項1
1)によれば、請求項3〜10に記載の電子承認方法に
おいて、情報送信工程が、送信情報の作成者が譲渡人に
該当する場合に、承認結果情報生成工程で承認の選択結
果から承認結果情報が生成されると、次の業務担当者へ
送信情報を送信し、または、送信情報の作成者および譲
渡人が異なる場合に、作成者が送信情報の送信を指定す
ると、譲渡人に送信情報を送信することにより、スムー
ズに送信情報を送信することが可能となるため、ワーク
フロー支援システムの利便性の向上を図ることができ
る。
【0110】また、本発明の電子承認方法(請求項1
2)によれば、請求項1に記載の電子承認方法におい
て、情報送信工程が、譲渡人情報生成工程で生成した譲
渡人情報中に複数の譲渡人が設定されている場合であっ
て、譲渡人のいずれかが承認・非承認選択工程で非承認
を選択した場合に、送信情報の作成者に送信情報を返送
し、全ての譲渡人が譲渡について承認するまで他の譲渡
人以外の業務担当者へ送信情報を送信しないようにし
て、システム上で譲渡の承認の有効性を管理するため、
ワークフロー支援システムの信頼性の向上を図ることが
できる。
【0111】また、本発明の電子承認方法(請求項1
3)によれば、請求項1に記載の電子承認方法におい
て、さらに、送信情報の作成者からワークフロー上で指
定された業務担当者に送信情報が送信された場合に、送
信情報中の知的所有権に該当する情報を改変できないよ
うに保持する情報保持工程を含むことにより、承認時と
承認後の承認対象の一致性をシステム面から保証し、承
認の有効性を管理するため、ワークフロー支援システム
の信頼性の向上を図ることができる。
【0112】また、本発明の電子承認方法(請求項1
4)によれば、請求項1に記載の電子承認方法におい
て、さらに、承認・非承認工程で承認または非承認を選
択する際に、譲渡人が送信情報中の知的所有権に該当す
る情報を改変したか否かを判定する改変判定工程を含
み、情報送信工程が、改変判定工程で送信情報中の知的
所有権に該当する情報が改変されたと判定された場合
に、承認結果情報生成工程で生成した承認結果情報を破
棄し、送信情報を作成者に返送することにより、承認対
象が改変された場合には再度承認作業を最初から行うこ
とにして、承認時と承認後の承認対象の一致性をシステ
ム面から保証し、承認の有効性を管理するため、ワーク
フロー支援システムの信頼性の向上を図ることができ
る。
【0113】また、本発明の電子承認方法(請求項1
5)によれば、請求項1に記載の電子承認方法におい
て、さらに、譲渡人情報に設定されている全ての譲渡人
が承認を選択した場合に、送信情報を知的所有権が存在
する譲渡対象情報として設定し、書き換え不可能な記憶
媒体に保存する保存工程を含むことにより、承認時と承
認後の承認対象の一致性をシステム面から保証し、承認
の有効性を管理するため、ワークフロー支援システムの
信頼性の向上を図ることができる。
【0114】また、本発明の電子承認方法(請求項1
6)によれば、請求項1に記載の電子承認方法におい
て、さらに、承認・非承認工程の前に、送信情報にアク
セスしようとする者が譲渡人に該当するか否かを判定す
る譲渡人判定工程を含むことにより、譲渡人以外の者が
譲渡に関して承認または非承認の選択を行うことができ
ないようにしたため、ワークフロー支援システムの信頼
性の向上を図ることができる。
【0115】また、本発明の電子承認方法(請求項1
7)によれば、請求項1に記載の電子承認方法におい
て、知的所有権を第三者に譲渡する際の譲渡手続きに関
し、知的所有権の所有者になると予想される者から将来
行われる知的所有権の譲渡続きを電子的な情報のやりと
りで行うことに同意する同意書の提出を受けた後、同意
書を提出した個人の情報を登録した同意者データベース
を生成する同意者データベース生成工程と、同意者デー
タベース生成工程で生成した同意者データベースに基づ
いて、譲渡人情報生成工程で生成された譲渡人情報中に
設定されている譲渡人から同意書が提出されているか否
かを判定する提出判定工程と、を含むことにより、予め
承認可能な範囲を特定し、特定した承認可能な範囲を容
易に管理可能とすると共に、ユーザによる承認の意思表
示の有効性をシステム上で保証することができるように
したため、ワークフロー支援システムの利便性および信
頼性の向上を図ることができる。
【0116】また、本発明の電子承認方法(請求項1
8)によれば、請求項17に記載の電子承認方法におい
て、提出判定工程が、譲渡人が承認・非承認選択工程で
承認または非承認を選択する際に、または全ての譲渡人
が承認を選択した後に、同意書が提出されているか否か
を判定することにより、ユーザによる承認の意思表示の
有効性をシステム上で保証することができるようにした
ため、ワークフロー支援システムの利便性および信頼性
の向上を図ることができる。
【0117】また、本発明の電子承認方法(請求項1
9)によれば、請求項17または18に記載の電子承認
方法において、さらに、提出判定工程で同意書が提出さ
れていないと判定された場合に、同意書を生成して印刷
する印刷工程と、印刷工程で印刷した同意書の作成・提
出が完了した旨の情報を入力する入力工程と、を含むこ
とにより、システム側でユーザに電子承認の意味を認識
させることができると共に、ユーザによる承認の意思表
示の有効性をシステム上で保証することができるように
したため、ワークフロー支援システムの利便性および信
頼性の向上を図ることができる。
【0118】さらに、本発明のコンピュータ読み取り可
能な記録媒体(請求項20)によれば、請求項1〜19
のいずれか一つに記載の電子承認方法の各工程をコンピ
ュータに実行させるためのプログラムを記録したため、
このプログラムを実行することにより、予め承認可能な
範囲を特定し、特定した承認可能な範囲を容易に管理可
能とし、ワークフロー支援システムの利便性の向上を図
ることができる。
【0119】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る電子承認方法が適用
可能なワークフロー支援システムの概略構成図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る電子承認方法が適用
可能な特許出願ワークフローシステムにおける処理の概
略を説明するための説明図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る電子承認方法におい
て、電子譲渡同意書の提出を受けた場合の処理を示すフ
ローチャートである。
【図4】本発明の実施の形態に係る電子承認方法におい
て、特許出願ワークフローにおける譲渡承認手続の処理
手順を示すフローチャートである。
【図5】本発明の実施の形態に係る電子承認方法におい
て、発明届出書の一例を示す説明図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る電子承認方法におい
て、発明届出書の一例を示す説明図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る電子承認方法におい
て、共同発明者を登録する処理を説明する説明図であ
る。
【図8】本発明の実施の形態に係る電子承認方法におい
て、特許を受ける権利の譲渡を承認した結果の一例を示
す説明図である。
【図9】本発明の実施の形態に係る電子承認方法におい
て、(a)〜(c)は、電子譲渡同意書の提出処理をそ
れぞれ説明する説明図である。
【図10】本発明の実施の形態に係る電子承認方法にお
いて、発明が共有に係る場合に、発明届出書の作成者以
外の共同発明者に譲渡承認手続を行うよう要求するため
の譲渡回覧メールの一例を示す説明図である。
【図11】本発明の実施の形態に係る電子承認方法にお
いて、共同発明者の一人が特許を受ける権利の譲渡を否
認した結果の一例を示す説明図である。
【図12】本発明の実施の形態に係る電子承認方法にお
いて、全ての共同発明者が特許を受ける権利の譲渡を承
認した結果の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
100 ネットワーク 101,102 サーバ 103〜106 クライアント 107,108 プリンタ 200 発明部門DB 201 アドレスDB 202 発明届出書保存DB 203 知財DB 500 発明届出書 502 アドレス帳ボタン 503 漢字氏名変換ボタン 514 譲渡ボタン 515 否認ボタン 516 譲渡履歴表示部 700 共同発明者設定画面 701 候補者表示部 703 選択ボタン 702 共同発明者アドレス表示部 1000 譲渡回覧メール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 阿部 仁彦 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め特定された承認可能な範囲をユーザ
    毎に登録する登録工程と、 電子情報を参照し、前記電子情報の内容について承認ま
    たは非承認を選択する選択工程と、 前記選択工程で承認が選択された場合に、前記登録工程
    で登録された承認可能な範囲を参照し、前記選択工程で
    承認を選択したユーザが前記電子情報の内容について承
    認可能か否かを判定する判定工程と、 前記判定工程で前記ユーザが承認可能であると判定され
    た場合に前記承認を有効とし、前記ユーザが承認可能で
    はないと判定された場合に前記承認を無効とし、前記ユ
    ーザによる承認結果を管理する承認結果管理工程と、 を含むことを特徴とする電子承認方法。
  2. 【請求項2】 予め設定されたワークフローに従って送
    信情報を順次送信するワークフロー支援システムにおけ
    る電子承認方法であって、 前記送信情報中の記述内容または記述自体に知的所有権
    が存在する場合に、前記知的所有権を予め定めた第三者
    に譲渡する譲渡人として前記知的所有権の所有者を少な
    くとも一人設定した譲渡人情報を前記送信情報中に生成
    する譲渡人情報生成工程と、 前記譲渡人情報生成工程で生成された譲渡人情報中の譲
    渡人が、前記知的所有権を予め定めた第三者に譲渡する
    ことに関して承認または非承認を選択する承認・非承認
    選択工程と、 前記承認・非承認選択工程の選択結果を入力し、入力し
    た選択結果を承認結果情報として前記送信情報中に生成
    する承認結果情報生成工程と、 前記承認結果情報生成工程で生成した承認結果情報に応
    じて、前記ワークフロー上で指定された次の業務担当者
    へ前記送信情報を送信する情報送信工程と、 を含むことを特徴とする電子承認方法。
  3. 【請求項3】 前記送信情報中に前記譲渡人情報および
    承認結果情報が存在する場合に、譲渡人および該当する
    承認または非承認の選択結果を表示する表示工程を含む
    ことを特徴とする請求項2に記載の電子承認方法。
  4. 【請求項4】 前記承認結果情報は、前記承認または非
    承認の選択結果に加えて、前記承認結果情報を生成した
    際の日付情報を含むことを特徴とする請求項2または3
    に記載の電子承認方法。
  5. 【請求項5】 前記承認結果情報は、前記承認または非
    承認の選択結果に加えて、前記承認または非承認の選択
    を行った個人を特定するための特定情報を含むことを特
    徴とする請求項2〜4のいずれか一つに記載の電子承認
    方法。
  6. 【請求項6】 前記譲渡人情報生成工程は、前記送信情
    報の作成者が前記知的所有権の所有者である場合に、前
    記作成者を前記譲渡人として前記譲渡人情報を生成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子承認方法。
  7. 【請求項7】 前記譲渡人情報生成工程は、前記送信情
    報の作成者および知的所有権の所有者が異なる場合また
    は/および知的所有権が複数人に共有されている場合
    に、前記知的所有権の所有者となり得る候補者の情報を
    記憶した候補者データベースから前記知的所有権の所有
    者を少なくとも一人指定することにより、前記譲渡人情
    報を生成することを特徴とする請求項6に記載の電子承
    認方法。
  8. 【請求項8】 前記候補者データベースは、前記候補者
    の情報として、少なくとも候補者名および候補者固有の
    識別情報からなるアドレスを記憶しており、 前記譲渡人情報生成工程は、前記候補者データベースか
    ら前記知的所有権の所有者を指定する際に、前記候補者
    データベースに基づいて前記アドレスを表示するアドレ
    ス表示工程と、前記アドレス表示工程で表示されたアド
    レスを用いて前記所有者を指定する所有者指定工程と、
    を含むことを特徴とする請求項7に記載の電子承認方
    法。
  9. 【請求項9】 前記候補者データベースは、前記アドレ
    スに対応させて前記候補者名の漢字表記情報を記憶して
    おり、 さらに、前記所有者指定工程で指定したアドレスを前記
    譲渡人として画面表示する譲渡人表示工程と、 前記譲渡人表示工程で画面表示されているアドレスを候
    補者名の漢字表記に変換するための変換処理の実行を指
    定する表記変換指定工程と、 前記表記変換指定工程で変換処理の実行が指定された場
    合に、前記候補者データベースに記憶されている候補者
    名の漢字表記情報に基づいて、前記画面表示されている
    アドレスを該当する漢字表記に変換して画面表示する表
    記変換工程と、 を含むことを特徴とする請求項8に記載の電子承認方
    法。
  10. 【請求項10】 さらに、前記譲渡人情報生成工程で生
    成した譲渡人情報中に複数の譲渡人が設定されている場
    合に、前記複数の譲渡人にそれぞれ順位を設定する順位
    設定工程を含むことを特徴とする請求項2または7に記
    載の電子承認方法。
  11. 【請求項11】 前記情報送信工程は、前記送信情報の
    作成者が前記譲渡人に該当する場合に、前記承認結果情
    報生成工程で承認の選択結果から前記承認結果情報が生
    成されると、次の業務担当者へ前記送信情報を送信し、
    または、前記送信情報の作成者および譲渡人が異なる場
    合に、前記作成者が前記送信情報の送信を指定すると、
    前記譲渡人に前記送信情報を送信することを特徴とする
    請求項3〜10に記載の電子承認方法。
  12. 【請求項12】 前記情報送信工程は、前記譲渡人情報
    生成工程で生成した譲渡人情報中に複数の前記譲渡人が
    設定されている場合であって、前記譲渡人のいずれかが
    前記承認・非承認選択工程で非承認を選択した場合に、
    前記送信情報の作成者に前記送信情報を返送し、全ての
    譲渡人が譲渡について承認するまで他の譲渡人以外の業
    務担当者へ前記送信情報を送信しないようにすることを
    特徴とする請求項1に記載の電子承認方法。
  13. 【請求項13】 さらに、前記送信情報の作成者から前
    記ワークフロー上で指定された業務担当者に前記送信情
    報が送信された場合に、前記送信情報中の知的所有権に
    該当する情報を改変できないように保持する情報保持工
    程を含むことを特徴とする請求項1に記載の電子承認方
    法。
  14. 【請求項14】 さらに、前記承認・非承認工程で承認
    または非承認を選択する際に、前記譲渡人が前記送信情
    報中の知的所有権に該当する情報を改変したか否かを判
    定する改変判定工程を含み、 前記情報送信工程は、前記改変判定工程で前記送信情報
    中の知的所有権に該当する情報が改変されたと判定され
    た場合に、前記承認結果情報生成工程で生成した承認結
    果情報を破棄し、前記送信情報を作成者に返送すること
    を特徴とする請求項1に記載の電子承認方法。
  15. 【請求項15】 さらに、前記譲渡人情報に設定されて
    いる全ての譲渡人が承認を選択した場合に、前記送信情
    報を知的所有権が存在する譲渡対象情報として設定し、
    書き換え不可能な記憶媒体に保存する保存工程を含むこ
    とを特徴とする請求項1に記載の電子承認方法。
  16. 【請求項16】 さらに、前記承認・非承認工程の前
    に、前記送信情報にアクセスしようとする者が前記譲渡
    人に該当するか否かを判定する譲渡人判定工程を含むこ
    とを特徴とする請求項1に記載の電子承認方法。
  17. 【請求項17】 さらに、知的所有権を前記第三者に譲
    渡する際の譲渡手続きに関し、知的所有権の所有者にな
    ると予想される者から将来行われる前記知的所有権の譲
    渡続きを電子的な情報のやりとりで行うことに同意する
    同意書の提出を受けた後、前記同意書を提出した個人の
    情報を登録した同意者データベースを生成する同意者デ
    ータベース生成工程と、 前記同意者データベース生成工程で生成した同意者デー
    タベースに基づいて、前記譲渡人情報生成工程で生成さ
    れた譲渡人情報中に設定されている譲渡人から前記同意
    書が提出されているか否かを判定する提出判定工程と、 を含むことを特徴とする請求項1に記載の電子承認方
    法。
  18. 【請求項18】 前記提出判定工程は、前記譲渡人が前
    記承認・非承認選択工程で承認または非承認を選択する
    際に、または全ての譲渡人が前記承認を選択した後に、
    前記同意書が提出されているか否かを判定することを特
    徴とする請求項17に記載の電子承認方法。
  19. 【請求項19】 さらに、前記提出判定工程で前記同意
    書が提出されていないと判定された場合に、前記同意書
    を生成して印刷する印刷工程と、 前記印刷工程で印刷した同意書の作成・提出が完了した
    旨の情報を入力する入力工程と、 を含むことを特徴とする請求項17または18に記載の
    電子承認方法。
  20. 【請求項20】 前記請求項1〜19のいずれか一つに
    記載の電子承認方法の各工程をコンピュータに実行させ
    るためのプログラムを記録したことを特徴とするコンピ
    ュータ読み取り可能な記録媒体。
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