JPH11143398A - 表示灯装置 - Google Patents

表示灯装置

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JPH11143398A
JPH11143398A JP9307571A JP30757197A JPH11143398A JP H11143398 A JPH11143398 A JP H11143398A JP 9307571 A JP9307571 A JP 9307571A JP 30757197 A JP30757197 A JP 30757197A JP H11143398 A JPH11143398 A JP H11143398A
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JP
Japan
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layer
substrate
light
plural
organic electroluminescence
Prior art date
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Application number
JP9307571A
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English (en)
Inventor
Yoshinobu Ueha
良信 上羽
Yozo Nishiura
洋三 西浦
Takayuki Tomita
隆之 冨田
Taku Kamimura
卓 上村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Harness System Technologies Research Ltd
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Publication date
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Publication of JPH11143398A publication Critical patent/JPH11143398A/ja
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    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K59/00Integrated devices, or assemblies of multiple devices, comprising at least one organic light-emitting element covered by group H10K50/00
    • H10K59/80Constructional details
    • H10K59/875Arrangements for extracting light from the devices

Landscapes

  • Electroluminescent Light Sources (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
  • Instrument Panels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 これまでよりも構造が簡単で部品点数が少な
く、さらなる省スペース化が可能な、新規な表示灯装置
を提供する。 【解決手段】 複数の表示灯に対応した複数の有機エレ
クトロルミネッセンス素子2を、一枚の基材1上に分割
形成して一体化した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば自動車の
インストルメントクラスタパネルに組み込むなどして使
用される表示灯装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の自動車においては、たとえば速度
計、回転計、燃料計などの各種計器類やその照明のため
のランプ、あるいは各種表示灯などを、それぞれ別個の
部品として一つずつ、インストルメントクラスタパネル
に組み込んでいた。このうち表示灯としては、たとえば
エンジンオイルやバッテリ回路、ビームなどの状態を知
らせるものや、シートベルトの未装着などを警告するも
の、あるいはオートマチック車のシフトインジケータな
どがある。
【0003】これらの表示灯は従来、所定の一種類の表
示パターン(JIS D0032で規定された識別記号
など)が形成されたマスクを前面に配置したケーシング
内に、上記の表示パターンを背後から照らして光らせる
べく、光源としての電球や発光ダイオードなどを配置し
た構造を有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、かかる構成で
は部品点数が多いために組み立てやメンテナンスに手間
がかかるだけでなく、最近の自動車のハイテク化にとも
なう表示のより一層の多種、多様化、およびそれにとも
なう各表示部の省スペース化の要求に十分に対応できな
いという問題がある。
【0005】すなわち、上記のように従来の表示灯は、
それぞれ1つずつが一種類のみの表示を行うためのもの
で、それが表示の数だけ必要であるため、必然的に部品
点数が多くなってしまう。しかも各表示灯は、前記のよ
うに光源として電球や発光ダイオードなどの点光源を使
用しており、かかる点光源からの光によって表示の全体
をほぼ均一に光らせるためには、光源がマスクからある
程度の距離をおいて配置されている必要があるため、全
体の厚みをあまり薄型化することができず、前記のよう
に部品点数が多いことと相まって、省スペース化の要求
を満足できない。
【0006】本発明の目的は、これまでよりも構造が簡
単で部品点数が少なく、さらなる省スペース化が可能
な、新規な表示灯装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の、本発明の表示灯装置は、複数の表示灯が、各表示灯
に対応した複数の有機エレクトロルミネッセンス素子を
一枚の基材上に分割形成することで、一体化されている
ことを特徴とするものである。かかる本発明の表示灯装
置によれば、上記のごとく複数の表示灯が一体化されて
いるために、部品点数を著しく減少させることができ
る。
【0008】また、各表示灯に対応する有機エレクトロ
ルミネッセンス素子は、 それ自体が面状に発光するため光源などが不要であ
って、装置の全体を著しく薄型化できる、 無機のエレクトロルミネッセンス素子と違って、車
載のバッテリーなどによる低電圧、直流での発光が可能
でインバータなどの特別な電源を必要としない、といっ
た利点を有しており、さらなる省スペース化が可能であ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の表示灯装置を、
その実施の形態の一例を示す図1(a)(b)を参照しつつ説
明する。図の例の表示灯装置は、長尺板状の基材1上の
複数か所(図では六か所)に、表示灯に対応した、矩形
状の複数の有機エレクトロルミネッセンス素子2を分割
形成したものである。
【0010】すなわち、上記の基材1上に、電極層21
と、有機のエレクトロルミネッセンス層22と、電極層
23とをこの順に積層して、有機エレクトロルミネッセ
ンス素子2が形成されている。また基材1の一端部に
は、各有機エレクトロルミネッセンス素子2を装置外の
駆動装置(図2中の符号6)と接続するための複数の端
子11が配列された端子部1aが設けられており、当該
各端子11が、基材1上に形成された複数本の導体回路
12によって、それぞれの素子2の電極層21および電
極層23と接続されている。
【0011】基材1上には、上記の各部のうち、端子1
1の先端部を露出させた端子部1aを残して、それ以外
の部分を覆うように、保護層3が形成されている。そし
てこの例では、上記のうち電極層23と保護層3とが透
明材料にて形成されており、エレクトロルミネッセンス
層22の発光が、当該保護層3の側から取り出されるよ
うに構成されている。
【0012】かかる表示灯装置は、たとえば図2に示す
ように、各有機エレクトロルミネッセンス素子2からの
光をを外部に取り出して表示を行うべく、その部分に透
光窓41が形成されたケーシング4内に収容され、かつ
前記の端子部1aに、フレキシブルプリント配線板5を
介して駆動装置6を接続するなどして使用される。なお
図中符号61は、上記の駆動装置6に、図示しない電源
(車載のバッテリーなど)から、駆動のための電流を供
給するためのコネクタである。
【0013】なお表示灯装置1は、たとえば図3にみる
ように平板状の基材1上に、表示灯に対応した複数の有
機エレクトロルミネッセンス素子2を、2次元状に配置
してもよい。図中符号1aは、前記と同様に、複数の端
子11を配置した端子部1aであり、符号12は、各有
機エレクトロルミネッセンス素子2と端子11との間を
接続する導体回路12である。また、図では表されてい
ないが、基材1上には、上記の各部のうち、端子11の
先端部を露出させた端子部1aを残して、それ以外の部
分を覆うように、透明材料からなる保護層3が形成され
ている。
【0014】各表示灯部分を所定の表示パターンに発光
させるには、たとえば(i) 有機エレクトロルミネッセン
ス素子2を構成する各層のうちのいずれか1層または2
層以上を、当該表示パターンに対応した形状にパターン
形成する、(ii)有機エレクトロルミネッセンス素子2上
に、表示パターンに対応したマスクを積層する、(iii)
保護層3を、表示パターンに対応した部分のみ透光性と
する、(iv)保護層3上に、表示パターンに対応したマス
クを積層する、(v) ケーシング4の透光窓41に、表示
パターンに対応したマスクを設ける、などの方法が採用
される。
【0015】また上記の表示パターンは、たとえば(vi)
上記マスクあるいは保護層の、表示パターンに対応した
透光性の部分を所定の色に着色する、(vii) 有機エレク
トロルミネッセンス素子2の発光色を、たとえば後述す
るように蛍光色素を選択するなどして所定の発光色とす
る、などの方法を採用することによって、各表示灯部分
ごとに個別に、青、緑、赤の光の三原色や白、あるいは
これら各色の中間色などの、任意の色に発光させること
ができる。もちろん、各表示灯部分を全て同じ色に発光
させてもよい。
【0016】有機エレクトロルミネッセンス素子2を構
成する各層のうちエレクトロルミネッセンス層22は、
図1(b) では単層のように描いているが、実際には単層
でも複層でもよい。このうち単層構造の有機のエレクト
ロルミネッセンス層は、たとえばバインダーとしての、
それ自体がキャリヤ輸送性を有するまたは有しない高分
子中に、後述するホール輸送材料、電子輸送材料、蛍光
色素などを必要に応じて適宜、含有させることによって
構成される。
【0017】かかる単層構造の有機のエレクトロルミネ
ッセンス層の厚みは従来と同程度、すなわち500〜1
0000Å程度であるのが好ましく、1000〜200
0Å程度であるのがとくに好ましい。一方、有機のエレ
クトロルミネッセンス層を複層構造とする場合に、その
層数や層構成などはとくに限定されない。ただし、エレ
クトロルミネッセンス層の発光効率を向上させるために
は、上記複層構造の有機のエレクトロルミネッセンス層
として、たとえば陰極としての電極層21側から陽極と
しての電極層23側へ順に、(a) 電子輸送層とホール輸
送層の2層を備え、このうちのいずれか一方または両方
が発光するもの、(b) 電子輸送材料のうちとくに電子の
注入効果にすぐれた材料を含む電子注入層と、電子輸送
材料のうちとくにホールの通過を防止する特性(ホール
ブロッキング性)にすぐれた材料を含むホールブロッキ
ング層と、ホール輸送層の3層を備え、このうちホール
輸送層が発光するもの、(c) 電子輸送層と、発光層と、
ホール輸送層の3層構造を有するもの、などが好適に採
用される。
【0018】上記各層のうちホール輸送層は、(d) バイ
ンダーとしての、それ自体がホール輸送性を有する高分
子にて形成するか、または(e) バインダーとしての、そ
れ自体がホール輸送性を有するまたは有しない高分子中
に、ホール輸送材料を含有させることにより構成され
る。
【0019】上記のうち、それ自体がホール輸送性を有
する高分子としては、たとえばポリフェニレンビニレン
(以下「PPV」とする)や、式(1) :
【0020】
【化1】
【0021】〔式中aは重合度を示し、およそ20〜5
000程度である。〕で表されるポリ−N−ビニルカル
バゾール(以下「PVK」とする)などがあげられる。
また、それ自体がホール輸送性を有しない高分子として
は、たとえばポリメチルメタクリレート、ポリカーボネ
ート、ポリスチレンなどの、光学特性にすぐれた種々の
高分子がいずれも使用可能であるが、とくに層の耐熱性
を高めて、前述したジュール熱などの影響によるエレク
トロルミネッセンス層の安定性、耐久性の低下をより確
実に防止するために、剛直な主鎖を有するガラス転移温
度の高い高分子が、より一層、好適に使用される。
【0022】かかる、剛直な主鎖を有するガラス転移温
度の高い高分子としては、たとえば式(2) :
【0023】
【化2】
【0024】で表される繰り返し単位を有するポリエー
テルスルフォン〔ガラス転移温度Tg=225℃〕や、
式(3) :
【0025】
【化3】
【0026】で表される繰り返し単位を有するポリスル
フォン〔いわゆるユーデル・ポリスルフォン、ガラス転
移温度Tg=190℃〕などのポリスルフォン系樹脂が
あげられる。中でも、上記式(2) で表される繰り返し単
位を有するポリエーテルスルフォンは、溶媒可溶(ジク
ロロメタンに可溶)の樹脂としては最高レベルのガラス
転移温度を有するため、とくに好適に使用される。また
上記ポリエーテルスルフォンは、溶液塗布法に使用した
際の成膜性にもすぐれている。
【0027】また、上記ポリスルフォン系以外の高分子
としては、たとえば全芳香族ポリイミドやポリエーテル
イミドなどのポリイミド系樹脂があげられる。ポリイミ
ド系樹脂は、それ自体、溶媒に不溶のものが多いので、
溶媒可溶のポリアミド酸の形で、ホール輸送材料などと
ともに溶媒中に溶解し、それを下地上に塗布して乾燥さ
せるとともに、加熱あるいは化学的方法によって閉環反
応させてイミド化するのがよい。
【0028】これら高分子はそれぞれ単独で使用できる
他、2種以上を併用してもよい。前記(e) の構成におい
てホール輸送層中に含有させるホール輸送材料として
は、たとえば式(4) :
【0029】
【化4】
【0030】で表されるN,N′−ジフェニル−N,
N′−ビス(3−メチルフェニル)−ベンジジン(以下
「TPD」とする)や、あるいは式(5) :
【0031】
【化5】
【0032】で表されるN,N′−ジ(ナフタレン−1
−イル)−N,N′−ジフェニル−ベンジジン(以下
「NPD」とする)などの、比較的に低分子量の芳香族
アミン類が好適に使用される。上記ホール輸送材料の含
有割合はとくに限定されないが、良好なホールの移動度
を確保するために、それ自体がホール輸送性を有しない
高分子とともに使用される場合は、層を構成する全成分
中に占める割合で表して10〜90重量%程度、とくに
25〜75重量%程度が好ましい。また、それ自体がホ
ール輸送性を有する高分子とともに使用される場合は、
同様の割合で表して70重量%以下程度、とくに10〜
60重量%程度が好ましい。
【0033】たとえば前記(c) の3層構造のうちの発光
層としては、任意の波長で発光させるべく、種々の蛍光
色素を含有した発光層や、かかる蛍光色素をゲストとし
て少量、後述する電子輸送材料などの、蛍光色素よりも
バンドギャップの大きい材料(ホスト)中にドープした
ドープ型の発光層、あるいは上記蛍光色素などを適当な
高分子中に含有させた樹脂分散型の発光層などが好適に
採用される。
【0034】蛍光色素としては、たとえばレーザー用の
色素などの、励起子によって励起されて蛍光を発するこ
とのできる種々の色素が使用できる。蛍光色素の具体例
としては、たとえばシアニン染料、キサンテン系染料、
オキサジン染料、クマリン誘導体、ペリレン誘導体、ア
クリジン染料、アクリドン染料、キノリン染料などがあ
げられる。
【0035】より具体的には、式(6) :
【0036】
【化6】
【0037】で表されるテトラフェニルブタジエン(青
色発光、以下「TPB」とする)、式(7) :
【0038】
【化7】
【0039】で表されるクマリン6(緑色発光)、式
(8) :
【0040】
【化8】
【0041】で表されるクマリン7、式(9) :
【0042】
【化9】
【0043】で表される4−ジシアノメチレン−2−メ
チル−6−p−ジメチルアミノスチリル−4H−ピラン
(オレンジ色発光、以下「DCM」とする)、式(10):
【0044】
【化10】
【0045】で表されるジシアノメチレンスチリルピラ
ン系色素(赤色発光、以下「DCM2」とする)、式(1
1):
【0046】
【化11】
【0047】で表されるペリレン(青色発光)、式(12-
1)や(12-2):
【0048】
【化12】
【0049】〔式中、R1 、R2 、R3 およびR4 は、
同一または異なって、水素原子、アルキル基またはアリ
ール基を示す。〕などで表されるキナクリドン色素(緑
色発光)、式(13):
【0050】
【化13】
【0051】で表されるナイルレッド(赤色発光)など
が、蛍光色素として好適に使用される。また白色光をえ
るには、発光波長の異なる複数種の色素を組み合わせれ
ばよく、たとえば上記各色素の場合は、TPBとクマリ
ン6とDCMの組み合わせや、あるいはTPBとクマリ
ン6とナイルレッドの組み合わせなどが好適に採用され
る。上記の組み合わせによれば、発光層4の発光スペク
トルが、波長400〜700nmの可視光領域全体に亘
るものとなり、良好な白色発光を示す。
【0052】前記ドープ型や樹脂分散型の発光層におけ
る、各成分の含有割合はとくに限定されず、エレクトロ
ルミネッセンス層の発光強度などに応じて適宜、好まし
い範囲を設定すればよい。また膜厚についてもとくに限
定はされないが、キャリヤの再結合による発光領域の厚
さや、発光分子の配合性などを考慮すると、発光層の厚
みは100〜1000Å程度であるのが好ましく、30
0〜800Å程度であるのがとくに好ましい。
【0053】前記(a) の2層構造や、あるいは(c) の3
層構造のうちの電子輸送層は、良好な電子輸送性を示す
種々の電子輸送材料にて形成される。かかる電子輸送材
料としては、たとえば式(14):
【0054】
【化14】
【0055】で表されるトリス(8−キノリノラート)
アルミニウム(III) 錯体(以下「Alq」とする)や、
式(15):
【0056】
【化15】
【0057】で表されるビス(8−キノリノラート)
(パラフェニルフェノラート)アルミニウム(III) 錯体
(以下「Alq混合配位子錯体」とする)、一般式(1
6):
【0058】
【化16】
【0059】〔式中、R5 、R6 、R7 、R8 およびR
9 は、同一または異なって、水素原子、アルキル基、ア
ルコキシル基、アリール基またはアラルキル基を示し、
10はアルキル基またはシアノ基を示す。〕で表される
1,2,4−トリアゾール誘導体、あるいは式(17):
【0060】
【化17】
【0061】で表される2−(4−ビフェニルイル)−
5−(4−tert−ブチルフェニル)1,3,4−オキサ
ジアゾール(以下「Bu−PBD」とする)などがあげ
られる。なお上記一般式(16)で表される1,2,4−ト
リアゾール誘導体の具体的化合物としては、たとえば式
(16-1)(16-2):
【0062】
【化18】
【0063】で表される化合物などがあげられる。また
電子輸送材料としては、たとえば再公表特許WO95/
25097号公報に開示された、2量化または3量化さ
れたトリアゾール誘導体を使用することもできる。ま
た、前記(b) の3層構造のうちのホールブロッキング層
を構成する、ホールブロッキング性にすぐれた電子輸送
材料としては、上記のうち1,2,4−トリアゾール誘
導体などがあげられ、電子注入層を構成する、電子の注
入効果にすぐれた電子輸送材料としては、上記のうちA
lqがなどがあげられる。
【0064】かかる2層を備えた3層構造のエレクトロ
ルミネッセンス層においては、電子注入層が、陰極から
注入された電子を、ホールブロッキング層へ効率よく輸
送する機能を有するとともに、ホールブロッキング層
が、陰極から電子注入層を介して注入された電子をホー
ル輸送層へ効率よく輸送し、かつ陽極からホール輸送層
に注入されたホールが電子と再結合せずに陰極へ逃げる
のを効率よく阻止する機能を有するため、上記両機能に
よって、エレクトロルミネッセンス層の発光効率がさら
に向上するという利点がある。
【0065】上記の電子輸送層、ホールブロッキング層
および電子注入層はそれぞれ、上記の電子輸送材料のみ
で構成してもよく、電子輸送材料を適当な高分子中に分
散した樹脂分散型の構成としてもよい。また上記各層の
厚みは、それぞれの層の構成に応じて、つまり各層を、
電子輸送材料のみで形成するか樹脂分散型とするか、な
どに応じて適宜、設定すればよい。
【0066】上記有機エレクトロルミネッセンス層22
からの光を装置外に取り出すべく、図の例の場合は、前
記のように一対の電極層21、23のうち上側の電極層
23が透明である必要がある。また電子およびホールの
注入効率に係わる仕事関数などを考慮すると、陽極を、
ITO(インジウムチンオキサイド)やIXO(In2
3(ZnO)m 六方晶層状化合物)などの透明導電材
料にて形成し、つまり透明とし、陰極は、Mg/Ag、
Al/Liなどの、アルカリ金属、アルカリ土類金属を
含む合金にて形成するのが一般的であり、本発明におい
ても、かかる構成を採用するのが好ましい。
【0067】それゆえ前述したように、電極層21が陰
極、電極層23が陽極とされる。なお、上記電極層23
と、有機エレクトロルミネッセンス層22との間には、
前記ITOなどの透明導電材料にて電極層23を形成す
る際の、有機エレクトロルミネッセンス層22の保護
と、形成された電極層23から有機エレクトロルミネッ
センス層22へのホールの注入を容易にすることとを目
的として、バッファ層を形成してもよい。
【0068】バッファ層としては、たとえば式(18):
【0069】
【化19】
【0070】で表される銅フタロシアニンなどの、フタ
ロシアニン系化合物の薄膜などがあげられる。また陰極
としての電極層21を、たとえば透明導電材料の層と、
その上に積層された、上記合金製の、厚み1000Å以
下、より好ましくは500Å以下の層(電子注入電極)
の2層構造などとすると、当該電極層21も透明となる
ため、基材10として透明な材質のものを使用すること
により、図の例の場合とは逆に、基材10側から光を取
り出す装置を構成することができる。
【0071】上記の各層を支持する基材1としては、た
とえばガラス板、プラスチック板、繊維強化プラスチッ
ク板、プラスチックフィルム、金属板、金属箔などの種
々の材質のものがあげられる。図の例の場合は、基材1
は光の透過に関係しないので、透明でも不透明でもよい
が、上記のように電極層21が透明で、基材1を通して
光を取り出す構成の装置の場合は、上記のうちガラス板
や、透明性の高いプラスチックからなる板やフィルムな
どが基材1として好適に使用される。
【0072】また基材1として、柔軟性のあるプラスチ
ックフィルムや金属箔などを使用すると、可とう性のあ
る装置がえられる。さらにまた基材1として、あらかじ
め曲面形状に形成されたものや、あるいは素子の形成後
に、熱加工などによって塑性変形可能なものを使用すれ
ば、たとえば自動車のインストルメントクラスタパネル
の形状に合わせた曲面形状の装置がえられる。
【0073】基材1上に、前述した端子11や導体回路
12を形成するには、従来のプリント配線板の製造法と
同様の方法が、いずれも採用できる。すなわち、端子1
1や導体回路12のもとになる、銅箔などの金属箔と、
基材1との積層体を用意し、この積層体のうち金属箔
を、たとえばフォトリソグラフ法などによって、上記端
子11や導体回路12の形状に形成したり、基材1上
に、たとえば真空蒸着法などを用いて直接に、端子11
や導体回路12を形成したりすればよい。また端子11
の表面には、接触抵抗を低減するために、金などを被覆
してもよい。
【0074】保護層3は、その名のとおり有機エレクト
ロルミネッセンス素子2を保護するためのものであっ
て、水分やガスの透過性の小さい材料にて形成されるの
が好ましい。また保護層3は、図の例の場合には、前記
のように透明な材料にて形成される。また装置に可とう
性を付与するために柔軟な材質にて保護層3を形成して
もよい。
【0075】かかる保護層3は、塗布液状のものを塗布
して乾燥、固化させたり、あるいは真空蒸着法などによ
って下地上に直接に、層を構成する物質を成長させたり
することによって形成される他、板状あるいはフィルム
状のものをラミネートして形成することもできる。なお
本発明の表示灯装置の構成は、以上で説明した例のもの
には限定されない。
【0076】たとえば図の例の表示灯装置は、基材1上
に直接に、有機エレクトロルミネッセンス素子2を構成
する各層を積層して形成されていたが、特開平9−26
0059号公報に記載されているように、別個に形成し
た有機エレクトロルミネッセンス素子を、導電性ペース
トなどを使用して基材上に実装することで、表示灯装置
を形成してもよい。
【0077】その他、本発明の要旨を変更しない範囲
で、種々の設計変更を施すことができる。また本発明の
表示灯装置は、自動車だけでなく鉄道車両や航空機、船
舶などの、他の輸送機関に適用することも、もちろん可
能である。
【0078】
【発明の効果】以上、詳述したように本発明によれば、
これまでよりも構造が簡単で部品点数が少なく、さらな
る省スペース化が可能な、新規な表示灯装置を提供でき
るという特有の作用効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の表示灯装置の、実施の形態の一例を示
す図であって、同図(a) は平面図、同図(b) は側断面図
断面図である。
【図2】図1の例の表示灯装置の、使用状態の一例を示
す斜視図である。
【図3】本発明の表示灯装置の、実施の形態の他の例を
示す平面図である。
【符号の説明】
1 基材 2 有機エレクトロルミネッセンス素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西浦 洋三 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社ハーネス総合技術研究所内 (72)発明者 冨田 隆之 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社ハーネス総合技術研究所内 (72)発明者 上村 卓 大阪市此花区島屋一丁目1番3号 住友電 気工業株式会社大阪製作所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の表示灯が、各表示灯に対応した複数
    の有機エレクトロルミネッセンス素子を一枚の基材上に
    分割形成することで、一体化されていることを特徴とす
    る表示灯装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005100904A (ja) * 2003-08-29 2005-04-14 Toyota Industries Corp 有機電界発光素子
JP2007173525A (ja) * 2005-12-22 2007-07-05 Matsushita Electric Works Ltd 有機el照明パネル及び有機el照明装置
JP2007173564A (ja) * 2005-12-22 2007-07-05 Matsushita Electric Works Ltd 有機el素子ユニット、およびこれを用いた有機el照明装置
US7397178B2 (en) 2003-11-25 2008-07-08 Kabushiki Kaisha Toyota Jidoshokki Luminescence cell, luminescence device with luminescence cell, luminescence unit, luminescence device with luminescence unit, frame for luminescence device, and method for manufacturing luminescence cell

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