JPH11142765A - ポリゴンミラー及びポリゴンミラーブランクの保持装置及び保持方法 - Google Patents

ポリゴンミラー及びポリゴンミラーブランクの保持装置及び保持方法

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JPH11142765A
JPH11142765A JP30286797A JP30286797A JPH11142765A JP H11142765 A JPH11142765 A JP H11142765A JP 30286797 A JP30286797 A JP 30286797A JP 30286797 A JP30286797 A JP 30286797A JP H11142765 A JPH11142765 A JP H11142765A
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JP
Japan
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polygon mirror
groove
holding
ring
mirror blank
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Application number
JP30286797A
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English (en)
Inventor
Toru Imanari
徹 今成
Hiroshi Chiba
博司 千葉
Norihisa Saito
憲久 斎藤
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】反基準面を高精度に加工することなく、ミラー
面の必要精度が確保できるポリゴンミラーを提供する。 【解決手段】外周面に複数の反射面を有するポリゴンミ
ラー1において、反射面1aと直交する2つの平らな端
面1c,1dのうちの少なくとも一方の面に、外周面の
やや内周側に、リング状の溝1fを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像の読み取り等に
おいて、光学的走査に用いられるポリゴンミラー並びに
ポリゴンミラーブランクの保持装置及び保持方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】通常、ポリゴンミラーのレーザー光を反
射する面は画像読み取り精度、すなわち集光スポット精
度、走査光の真直度、走査ピッチ精度等を得るために、
十分な表面粗さ、平面度、各反射面の基準面(すなわち
ポリゴンミラーをその駆動用のモータの回転軸に取り付
けるための基準面)に対する面倒れ精度、隣接する反射
面相互の面倒れ精度などが要求されるものである。
【0003】高精度な反射面を有するポリゴンミラーを
安価に製造するために、現在はアルミニウム材を単結晶
ダイヤモンド切削工具で切削加工する方法が一般的にな
っている。
【0004】図20はポリゴンミラーの製造方法として
従来一般的に行われている工程を示した図である。以下
に従来一般的に行われているポリゴンミラーの切削加工
工程について説明する。
【0005】まず最初にアルミニウム素材を旋削し、フ
ライス切削、歪み取り等の工程を経て概略のポリゴンミ
ラー形状にブランク取りをする。次に基準面の反対面に
当たる面を切削加工した後、基準面の切削を行う。基準
面は、次工程で加工される反射面の測定基準となり、ま
たポリゴンミラー駆動用モータの取り付け基準面となる
ため、入/4(入=632.8nm)程度の平面度が必
要となる。基準面並びに基準面の反対面の加工は図21
に示すように通常反対面を真空チャック等により保持し
て精密切削を行う。
【0006】次に図22に示すように、本願出願人が既
に出願している特許開平3−277439号公報に開示
されているような方法で反射面の切削を行う。先に加工
した基準面を、角度割り出し機構を有する割り出し治具
上に設けられた保持治具に取り付ける。通常、この保持
治具は基準面と同等以上の良好な平面度の保持面と、こ
の保持面に対向する面に切削加工力に耐え得る保持力を
作用させる押圧具とから構成されている。ブランクを取
り付けた後、押圧具を空気等の力により保持面の方向へ
押し付けてブランクを保持する、そしてダイヤモンド切
削工具が取り付けられた回転工具により反射面をフライ
カット方式で切削加工する。1面の反射面の切削加工が
終了した後、割り出し治具が回転し、他の反射面を順次
切削加工する。
【0007】
【発明が解決しようとしている課題】ポリゴンミラーと
して最終的な精度を要求される反射面の切削加工は上記
のように行われるが、ブランクの保持によりブランクが
弾性変形を生じ、加工終了後ブランクの保持解除後に弾
性回復によって精度劣化、特に面倒れ精度の劣化が発生
していた。この現象を詳細に調べた結果、基準面の反対
面(以後反基準面と称す)の平面精度及び基準面と反基
準面の平行度の低いブランクにおいて精度劣化が顕著に
発生していることが明らかになった。このことは、従来
より反射面の高精度な面倒れ精度を得るためには反基準
面も基準面と同等の精度に切削加工しなければならない
という経験則として知られている。従って高度な平面精
度並びに面倒れ精度のポリゴンミラーを製造するために
は、基準面の高精度な切削加工に加え、裏面を高精度に
切削加工する必要があり、加工工程数の増大、検査工程
数の増大等により製造コストが高くなるという問題が発
生していた。
【0008】したがって、本発明は上述した課題に鑑み
てなされたものであり、その目的は、反基準面を高精度
に加工することなく、ミラー面の必要精度が確保できる
ポリゴンミラー及びポリゴンミラーブランクの保持装置
及び保持方法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手投】上述した課題を解決し、
目的を達成するために、本発明に係わるポリゴンミラー
は、外周面に複数の反射面を有するポリゴンミラーにお
いて、前記反射面と直交する2つの平らな端面のうちの
少なくとも一方の面に、前記外周面のやや内周側に、リ
ング状の溝を有することを特徴としている。
【0010】また、この発明に係わるポリゴンミラーに
おいて、前記リング状の溝は、前記2つの端面の双方に
形成されていることを特徴としている。
【0011】また、この発明に係わるポリゴンミラーに
おいて、前記リング状の溝は、断面四角形状の溝である
ことを特徴としている。
【0012】また、この発明に係わるポリゴンミラーに
おいて、前記ポリゴンミラーは、その複数の反射面を鏡
面加工されるときに治具によって前記2つの端面を挟む
ことにより固定され、前記リング状の溝の内側を前記治
具によって挟持されることを特徴としている。
【0013】また、この発明に係わるポリゴンミラーに
おいて、前記治具は前記治具は、前記2つの端面との接
触部分が輪帯状に形成されていることを特徴としてい
る。
【0014】また、この発明に係わるポリゴンミラーに
おいて、前記リング状の溝は、断面略三角形状の溝であ
り、該溝と前記治具との間に弾性部材が挟まれることを
特徴としている。
【0015】また、この発明に係わるポリゴンミラーに
おいて、前記リング状の溝は、断面半円状の溝であり、
該溝と前記治具との間に弾性部材が挟まれることを特徴
としている。
【0016】また、本発明に係わるポリゴンミラーブラ
ンクの保持方法は、ポリゴンミラーブランクの外周面に
複数の反射面を切削加工により形成する場合に用いられ
るポリゴンミラーブランクの保持方法において、前記反
射面と直交する2つの平らな端面のうちの少なくとも一
方の面にリング状の溝が形成された前記ポリゴンミラー
ブランクを、前記リング状の溝と前記2つの端面を挟持
する治具の間にリング状の弾性部材を挟んで押圧保持す
ることを特徴としている。
【0017】また、この発明に係わるポリゴンミラーブ
ランクの保持方法において、前記リング状の溝は、断面
三角形状の溝であることを特徴としている。
【0018】また、この発明に係わるポリゴンミラーブ
ランクの保持方法において、前記リング状の溝は、断面
半円状の溝であることを特徴としている。
【0019】また、本発明に係わるポリゴンミラーブラ
ンクの保持装置は、ポリゴンミラーブランクの外周面に
複数の反射面を切削加工により形成する場合に用いられ
るポリゴンミラーブランクの保持装置において、前記反
射面と直交する2つの平らな端面のうちの一方である第
1の面の周縁部に当接する輪帯状の支持部材と、前記2
つの端面のうちの他方である第2の面を前記支持部材に
向けて押圧する押圧具であって、前記第2の面の周縁部
に点または微少な平面で当接する複数の押圧部材と、前
記複数の押圧部材を前記支持部材に向けて押圧するべく
弾性的に支持するバネ部材とを備える押圧具とを具備す
ることを特徴としている。
【0020】また、この発明に係わるポリゴンミラーブ
ランクの保持装置において、前記バネ部材は、前記複数
の押圧部材を円周上に等分割した位置に押圧することを
特徴としている。
【0021】また、この発明に係わるポリゴンミラーブ
ランクの保持装置において、前記押圧部材は、前記輪帯
状の支持部材に対向する前記第2の面の部位を押圧する
ことを特徴としている。
【0022】また、この発明に係わるポリゴンミラーブ
ランクの保持装置において、前記押圧部材の個数が3個
であることを特徴としている。
【0023】また、この発明に係わるポリゴンミラーブ
ランクの保持装置において、前記押圧部材は球体からな
ることを特徴としている。
【0024】また、本発明に係わるポリゴンミラーは、
外周面に複数の反射面を有するポリゴンミラーにおい
て、前記反射面と直交する2つの平らな端面のうち、ポ
リゴンミラー駆動用モータを取り付ける基準面のみを鏡
面加工したことを特徴としている。
【0025】また、本発明に係わるポリゴンミラーブラ
ンクの保持方法は、ポリゴンミラーブランクの外周面に
複数の反射面を切削加工により形成する場合に用いられ
るポリゴンミラーブランクの保持方法において、前記反
射面と直交する2つの平らな端面のうちの一方の面を支
持部材により支持し、前記2つの端面のうちの他方の面
に圧縮空気を噴射して、前記ポリゴンミラーブランクを
前記支持部材に向けて押圧することを特徴としている。
【0026】また、本発明に係わるポリゴンミラーブラ
ンクの保持装置は、ポリゴンミラーブランクの外周面に
複数の反射面を切削加工により形成する場合に用いられ
るポリゴンミラーブランクの保持装置において、前記反
射面と直交する2つの平らな端面のうちの一方である第
1の面に当接する支持部材と、前記2つの端面のうちの
他方である第2の面に圧縮空気を噴射して、前記ポリゴ
ンミラーブランクを前記支持部材に押圧する押圧手段と
を具備することを特徴としている。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態に
ついて、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0028】(第1の実施形態)図1は、ポリゴンミラ
ー並びにポリゴンミラー反射面切削加工時の保持部の概
略構成の従来例と本実施形態のものを比較して示した図
である。押圧具の構成とポリゴンミラーの形状を除いた
その他の主要部の構成については従来例を示した図22
と同じであり詳細説明は省略する。
【0029】図1において、1は被加工物であるポリゴ
ンミラーブランクであり、1cは基準面、その反対側の
面1dは反基準面である。1aで示す面はレーザ光を反
射する反射面であり同図では6面から構成される。2は
ポリゴンミラーブランク1を保持し反射面数分だけ割り
出し旋回させる保持割り出し機構で、中央部にシャフト
状の凸部2bを有している。凸部2bにポリゴンミラー
ブランク1の中心穴部1bを挿入し、ポリゴンミラーブ
ランク1の基準面1cをリング状のポリゴンミラー基準
面保持部2cに接しさせる。3はポリゴンミラーブラン
ク1を保持割り出し機構2へ押圧して保持する押圧治具
である。押圧治具3のポリゴンミラーブランク1に面し
た側には、保持割り出し機構2の凸部2bと勘合する穴
部3bと、ポリゴンミラーブランク1の反基準面1dを
押圧するリング状の保持部3dが設けられている。保持
割り出し機構2の凸部2bの先端の溝部2eにフック4
を取り付けて不図示の移動機構を作動させ、凸部2bを
図面上のZ軸に沿って矢印A方向へ移動させることによ
りポリゴンミラーブランク1は保持割り出し機構2と押
圧治具3の間で挟持される。
【0030】さらに、図1(b)に示す本実施形態のポ
リゴンミラーブランク1では、保持割り出し機構2のポ
リゴンミラー基準面保持部2c及び押圧治具3の反基準
面押圧保持部3dと接する部分の外周部にリング状の溝
部1fが設けられている。5はポリゴンミラーブランク
1を鏡面切削するダイヤモンドバイトでありX軸回りに
回転する不図示の回転機構によりNの回転をしながら、
更に不図示の移動機構によりZ軸と平行なB方向への移
動を行い、ポリゴンミラー1の反射面1aの加工を行
う。1反射面の切削加工が終了したら不図示の割り出し
機構を作動させ、他の反射面の切削を引き続き行う。
【0031】次に、本実施形態の特徴的な部分であるポ
リゴンミラー1の外周部の溝1fの作用について図2及
び図3を参照して説明する。
【0032】図2は本実施形態のポリゴンミラーブラン
ク1の押圧治具3により保持される部分から外周にかけ
てを拡大して示した図である。同図において、予め溝1
fのない状態での反射面1aの平面精度をレーザー干渉
形状測定器で測定しておく。続いて溝1fの幅と溝1f
の半径を設定して、所定の深さとなるようにダイヤモン
ドバイトを用いてリング状の溝1fを形成する。そして
図1に示した方法でポリゴンミラーブランク1を治具
2,3を用いてクランプし、先に測定した反射面1aの
形状を再測定し、クランプ前の測定値との差異を求め
る。この作業を同一のポリゴンミラーについて溝深さを
徐々に深くして繰り返し行い、溝深さを0から1mmま
で変化させた時の各溝深さでのクランプ前後の面形状の
差異をグラフ化したものが図3である。横軸に溝深さを
とり、縦軸に形状変化量をとると、右下がりのグラフ、
すなわち溝深さが深いほど初期形状との形状変化が少な
いという結果が得られた。
【0033】この結果は、図4に示すようにポリゴンミ
ラーブランクの保持変形で説明できる。
【0034】図4(a)に示したものは、従来の溝の無
いポリゴンミラーブランクの場合である。ポリゴンミラ
ーブランク1の保持面に平面度不良があると、治具で保
持した際にポリゴンミラーブランク1と治具3とが片当
たり状態となり、ポリゴンミラーブランク1は変形を起
こし反射面の形状並びに面倒れ精度が劣化する。
【0035】一方、保持部の外周部に溝1fを形成した
本実施形態のポリゴンミラーブランクの場合は、図4
(b)に示すように、保持部においては従来と同様片当
たり状態で変形を起こすがそのほとんどが溝部1fの内
周側で起き、溝1fの外周部の変形は大幅に少なくな
り、結果として反射面の平面精度並びに面倒れ精度は良
好な結果が得られる。
【0036】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、ポリゴンミラーの保持面外周部にリング状の溝を設
けることにより、ポリゴンミラー保持面の精度がそれほ
ど高くなくても従来より高精度なポリゴンミラーの生産
が可能となる。
【0037】(第2の実施形態)図5は、第2の実施形
態のポリゴンミラーの保持装置の構成を概略的に示した
図である。
【0038】図5において、ポリゴンミラー51は、反
射面を6面有するポリゴンミラーで、製品に組み込む際
の軸取り付け穴は51b、基準面は51c、基準面51
cに対する反対面側の裏面は51dで、裏面51dに
は、外周部に軸穴51bと同軸をなしOリング54と円
状に2ラインで接するV型断面形状のリング型溝51a
を有する。
【0039】図5には、本実施形態のポリゴンミラーの
反射面の切削加工に用いるポリゴンミラー保持装置の構
成概略が更に示されており、図6には、ポリゴンミラー
51の形状を示す。
【0040】図5において51は前記した被加工物のポ
リゴンミラーブランクであり、51cが基準面、51d
が裏面である。52は従来と同一形状で輪帯状にポリゴ
ンミラーブランク51を保持する輪帯押圧具で、ポリゴ
ンミラーブランク51の軸取り付け穴51bよりも微小
量小径の軸52bと、ポリゴンミラーブランク51の基
準面51cと当接するところの軸52bに対して直角な
平面52aと、軸52b部の先端部に形成され軸52と
同径もしくは微小量小径の外形を有するおねじ部52c
とを有している。53は本実施形態の主要構成部である
弾性リング型押圧具基体であり、中央部には輪帯押圧具
軸52bよりも微小量大径の穴部を有し、軸52bに嵌
合する構成となっている。ポリゴンミラーブランク51
の保持面51dに対応する面53bにはポリゴンミラー
ブランク51のV型のリング状溝51aに対応する部分
に溝53cが形成されており、溝53c部にはゴム等の
ポリゴンミラーブランクよりも軟質弾性体のOリング5
4が接着剤55で固定されている。
【0041】56はバネワッシャー、57は輪帯押圧具
52の軸52bのおねじ部52cに対応するナットであ
る。
【0042】ナット57の締め付けによりワッシャー5
6、押圧具基体53、Oリング54を介してポリゴンミ
ラーブランク51を輪帯押圧具52側へ押圧保持できる
構成となっている。
【0043】58はダイヤモンドバイトでバイトホルダ
ー59に不図示の固定手段により取り付けられる。ダイ
ヤモンドバイト58およぴバイトホルダー59は輪帯押
圧具52の軸に対して直角な方向に回転軸を有し図中N
方向に高速回転し、更にバイトホルダー59はその回転
軸と同じA方向に不図示の移動機構を有しポリゴンミラ
ーブランク51に対し切り込み機構をなす。また、バイ
トホルダー59は輪帯押圧具52の軸と同軸をなすB方
向に移動可能な不図示の移動機構を有し、ポリゴンミラ
ーブランク51の各反射面に対し切り込みを与え切削加
工を行う。
【0044】なお、上記の説明では、ポリゴンミラーブ
ランクとして、裏面側から基準面側保持輪帯部と同一輪
帯部でOリングで押圧保持できるV字形状の溝を有した
物としているが、切削抵抗の小さな場合においては、V
字形状でない溝でも高精度な加工が可能である。
【0045】また、Oリングが装着される溝を溝中心に
向かってストレートなテーパー状のV字形状断面として
説明したが、Oリングと2ラインで接触する形状として
は、例えば図7(a)に示したような溝中心方向に向か
って凸状になっているものでもよい。またVテーパー状
の先端交錯部は図7(b)に示したような逃げのついた
形状でも構わない。
【0046】またその他の溝形状としては図7(c)に
示したように曲率中心が同一場所であれば使用するOリ
ングの断面曲率よりも微小量大きな断面曲率を有する半
円状の溝であってもよい。
【0047】次に、本実施形態のポリゴンミラー保持装
置の作用について従来例と比較して説明する。
【0048】図8に一つのポリゴンミラーブランクを、
従来の2つの輪帯による押圧保持、そして本実施形態の
Oリング押圧保持の各場合で保持し、反射面を加工した
際の反射面の倒れ量相対差の一例を示す。図8から明ら
かなように、本実施形態のOリング押圧保持の場合の方
が従来法より良好な結果を示している。
【0049】この結果の理由及び本実施形態の作用を明
らかにするために、ポリゴンミラーブランク51の裏面
の平面度を真円度測定器を用いて測定した。結果を図9
に示す。
【0050】図9から、使用したポリゴンミラーブラン
ク51の裏面は面番号1と4が低く2から3そして5か
ら6にかけてが高いという形状であることがわかり、こ
の結果と図8の加工後の面倒れ精度結果の面番号2から
3と5から6の倒れ精度との間に類似した関連性が認め
られた。しかし本実施形態の方法の場合は、このような
関連性は認められなかった。
【0051】以上の結果を総合するとポリゴンミラーブ
ランクの裏面側の平面精度が良好でないがために、従来
の2輪帯押圧保持の場合は、図10に示すように裏面側
の輪帯保持具とポリゴンミラーブランクが、輪帯保持具
にポリゴンミラーブランクよりも硬質の物を用いていた
ため片当たり的な状態となり、ポリゴンミラーブランク
が変形を起こした状態で保持・加工され平面精度が良好
でなかった。本実施形態のOリング押圧保持の場合には
裏面側の面で接触するわけではなく、ポリゴンミラーブ
ランクに形成されたV断面溝で接触するので裏面形状の
影響は受けず片当たりによる変形はなく高精度な加工が
可能となった。また、本実施形態の方法では、弾性を持
ったOリングで押圧しているためにV溝部が基準面に対
して多少平行になっていなかったりまたうねっていたと
してもOリングの弾性でそれらを吸収する効果も合わせ
もつものと考えられる。切削抵抗が小さな場合には、こ
のようにOリングを介して保持する方式で高精度加工が
可能である。
【0052】以上説明したように裏面側にV断面のリン
グ状溝を形成したポリゴンミラーブランクのV溝部に対
応したOリングでポリゴンミラーブランクを押圧保持し
加工するという方式を採ることにより、裏面側を高精度
加工してない(平面精度が良好でない)ポリゴンミラー
ブランクでも高精度な反射面加工が可能となり、裏面の
高精度加工工程が廃止でき、加工費の低コスト化を達成
することが可能となる。
【0053】(第3の実施形態)図11は、第3の実施
形態の、ポリゴンミラー反射面切削加工時に用いるポリ
ゴンミラーブランク及びポリゴンミラー保持装置の概略
構成を示した図である。
【0054】図11において、101は被加工物のポリ
ゴンミラーブランクであり、図面向かって左側面が保持
基準面、右側面が裏面である。102は、従来と同一形
状で輪帯状部でポリゴンミラーブランク101を保持す
る輪帯押圧具で、ポリゴンミラーブランク101の基準
面側を保持する。103は、本実施形態の主要構成部で
ある3点エコライズ押圧具であり、輪帯押圧具102の
中心雄ねじ部に螺合するナット4を締めつけることでバ
ネの力が作用し、ポリゴンミラーブランク101の図面
向かって右側の面に対し3つの球体136が当接し、エ
コライズしながらポリゴンミラーブランク101を輪帯
押圧具102側へと押し付け保持する。
【0055】図12を参照して、3点エコライズ押圧具
103についてさらに詳しく説明する。
【0056】図12(a)は、3点押圧具103をポリ
ゴンミラーブランク側から見た図であり、図12(b)
は、3点押圧具103の軸断面図である。
【0057】図12において、131は押圧具軸体でそ
の中央には輪帯押圧具102の中心部に突き出た軸部に
勘合する穴部を有する。132は押圧板バネで、その中
央部には押圧具軸体131の外周部に勘合する穴部を有
している。133は押圧板バネ132と同じく押圧具軸
体131の外周部に勘合する穴部を有するワッシャー
で、軸体131の外周部に設けられた雄ねじ部に螺合す
るナット134の締めつけ作用により、押圧板バネ13
2は押圧具軸体131の外周部に固定される。押圧板バ
ネ132には、さらにポリゴンミラーブランク101を
保持する輪帯部の円周方向120度等分位置で球体13
6の押圧ができるように、球体136の支持体135の
取り付け用穴部を有す。135はこの穴部に入る球体1
36の支持体で、そのポリゴンミラーの保持面側中心部
には球体136を接着固定するための円錐状の座ぐり加
工が施されている。また、球体136を取り付ける側の
反対側には支持体135を板バネ132に取り付けるた
めの雄ねじ部が形成されており、ワッシャー137とナ
ット138により固定される。
【0058】以上のような構成のものを3点エコライズ
押圧具として使用する。
【0059】なお、本実施形態においては、3点エコラ
イズ押圧具の押圧をナット104で行うように説明した
が、従来例である図22に示したように空気等の力を用
いてもよい。
【0060】また、本実施形態ではポリゴンミラーブラ
ンクを押圧支持する球体をミラー反射面のエッジに対応
した位置に3個としているが、反射面数に対応した数で
ある6個で押圧保持してもよい。押圧保持する位置も反
射面のエッジに対応した位置だけでなく反射面の中央に
対応した位置としてもよい。また反射面が2面の場合に
は反射面に対応した位置に2個の球体で押圧保持するよ
うにしてもよい。
【0061】次に、本実施形態のポリゴンミラーブラン
クの保持装置の作用について従来例と比較して説明す
る。
【0062】図13に従来の2輪帯での押圧保持、そし
て本実施形態の3点エコライズ押圧保持の各場合でのポ
リゴンミラーブランクの保持による変形状態を示す。
【0063】ポリゴンミラーブランクの裏面側がシリン
ドリカル形状をしてる場合、従来の2輪帯にて保持する
と裏面側の輪帯保持具により片当たり的な状態となるた
め、ポリゴンミラーブランクが変形を起こした状態で保
持され反射面が加工されるので、加工後保持を解除する
と変形が戻り、結果として反射面に保持変形による倒れ
変化が発生する。本実施形態の方法では、3個の球体1
36が独立して裏面側の形状にならってポリゴンミラー
ブランクを押圧保持するため従来例のような片当たり状
態にはならず、結果としてポリゴンミラーブランクの変
形による倒れ変化は発生せず、高精度な倒れ精度が実現
できる。
【0064】図14に、一つの6面ポリゴンミラーを従
来法の輪帯押圧保持で加工した場合と、本実施形態の3
点エコライズ押圧保持で加工した場合の反斜面の面倒れ
測定結果の一例を示す(基準面側の影響を排除するた
め、基準面側保持はいづれも同一部材による輪帯保持と
し、またポリゴンミラー側の保持基準面は同一加工面と
し、反射面の加工面と加工順番は合致させた)。従来法
で加工した場合には面倒れの絶対差が杓14秒であった
のに対し本実施形態の方法では約7抄、と約半分の良好
な結果となった。今回30個のポリゴンミラーについて
同様の比較測定を行ったが本実施形態の3点エコライズ
保持法の方が明らかに良好な結果を得ることができた。
【0065】(第4の実施形態)図15は、第4の実施
形態のポリゴンミラーの反射面切削加工装置の保持部の
概略構造を示した図である。押圧具の構成を除いたその
他の主要部位の構成については従来例である図22と同
じであり詳細説明は省略する。
【0066】図15において、201は被加工物である
ポリゴンミラーブランクであり、201’で示す面は裏
面、その反対面側が基準面である。201”で示す面は
レーザ光を反射する反射面であり同図では4面から構成
されている。202はポリゴンミラーブランク201を
保持し反射面数分だけ割り出し旋回させる保持割り出し
機構である。保持割り出し機構202から突き出た凸部
202’にポリゴンミラー201の中心穴部を挿入し、
ポリゴンミラー基準面保持部202”にてポリゴンミラ
ー201を不図示の真空吸着機構で保持する。203は
本実施形態の特徴的な部分である空気をポリゴンミラー
201の裏面側からポリゴンミラー201へ向けて噴射
する機構を有した非接触押圧保持機構本体である。不図
示の圧縮空気発生機構から供給された空気がノズル23
0を通り非接触押圧保持機構本体203のポリゴンミラ
ーブランク裏面側へ供給される構成となっている。
【0067】204,204’は非接触押圧保持機構本
体203をポリゴンミラー裏面201’へ非接触状態直
近位置までX軸方向に移動させる位置決めスライダー機
構である。
【0068】205,205’はポリゴンミラー反射面
201”を鏡面切削するダイヤモンドバイトであり粗加
工用が外周側に、仕上げ加工用が内周側に、それぞれバ
イトホルダー本体206に取り付けられている。バイト
ホルダー本体206はY軸回りに回転する不図示の回転
機構を有し、更にY軸切り込み方向へのスライド機構2
70,270’、X軸方向へのスライド機構207,2
07’を有し、これによりポリゴンミラーブランク20
1のミラー面の切削加工を行う。
【0069】208,208’は未加工のポリゴンミラ
ーブランクの供給並びに加工済みポリゴンミラーの排出
を行う吸着パッドで不図示の真空吸着装置のオン・オフ
によりポリゴンミラーを吸着・排出できる構成となって
いる。また吸着パッド208,208’はアーム209
に、更にアーム209はX軸回りに旋回する旋回モータ
210に、更に旋回モータ210はX軸方向に移動可能
なスライダー211,211’に取り付けられており、
未加工のポリゴンミラーブランクと加工済みのポリゴン
ミラーの脱着を行える構成となっている。212は切削
ミスト供給ノズルであり、不図示の切削液ミスト発生装
置により作られた圧縮加工液ミストを切削加工点に供給
する。
【0070】図16及び図17を参照して、非接触押圧
保持機構本体203まわりの構成についてさらに詳細に
説明する。
【0071】図16及び図17において、201はポリ
ゴンミラーブランクであり、その基準面側にはポリゴン
ミラー基準面保持部202”が配置されており、そこか
ら突き出た凸部202’でポリゴンミラーブランクの中
心穴部と勘合する。非接触押圧保持機構本体203の内
部にはポリゴンミラー基準面保持凸部202’と同軸の
勘合穴部231が形成されている。また、非接触押圧保
持機構本体203のポリゴンミラー裏面側にはその外周
側に輪帯状の溝232とその溝232にノズル230か
ら通じる数本の穴部233が形成されており、ノズル部
230に空気を供給することで輪帯状溝部232からポ
リゴンミラーの裏面に向けて空気が噴射できる構成とな
っている。
【0072】次に上記構成における動作について説明す
る。
【0073】説明の便宜上、初期状態は図15でポリゴ
ンミラーブランク201がない状態とする。図15にお
いて、まず初めに不図示の真空吸着装置を作動させ、吸
着パッド208’で未加工のポリゴンミラーブランク2
01’を保持する。次に旋回モータ210を作動させ、
ポリゴンミラーブランク201’の中心穴部が軸20
2’と同一となる様な位置まで旋回させる。次にスライ
ダー211,211’を起動し、未加工ポリゴンミラー
ブランク208’をポリゴンミラー基準面保持部20
2”に接触させ、次にはポリゴンミラー基準面保持部2
02”内の不図示の真空吸着機構を作動させてポリゴン
ミラー基準面保持部202”で未加工のポリゴンミラー
ブランク201’を吸着する。次に吸着パッド208’
側の真空吸着を解除し、スライダー211,211’を
作動させ、吸着パッド208’をポリゴンミラーブラン
ク201’から退避させる。
【0074】次に旋回モータ210を作動させ吸着パッ
ド208’及びアーム209をX軸まわりに90度旋回
させる。
【0075】引き続きスライダー204,204’を起
動させ、非接触押圧保持機構本体203の輪帯溝232
のある端面がポリゴンミラー裏面と徹少量隙間(約5〜
200ミクロン)を持つ位置へスライドされる。
【0076】続いて不図示の圧縮空気発生装置を作動さ
せ、圧縮空気をノズル230から非接触押圧保持機構本
体内の穴部233を通し、輪帯溝232からポリゴンミ
ラー裏面へと噴射する、このようにして圧縮空気をポリ
ゴンミラー裏面側へ噴射することによりポリゴンミラー
ブランクをポリゴンミラー基準面保持部202”へ押圧
保持することが可能になる。次にポリゴンミラー基準面
保持部202”内の不図示のポリゴン吸着機構を解除す
る。
【0077】この状態で不図示のモータを起動しダイヤ
モンドバイト205,205’が取り付けられているバ
イトホルダー本体206を回転させる、そして約5〜3
0ミクロンの所定切り込みとなるようにスライダー27
0,270’を作動させる。不図示の切削液ミスト発生
装置を作動し、切削ミスト供給ノズル212から切削加
工点に圧縮ミストを供給し、スライダー207,20
7’を作動させ、ポリゴンミラー反射面の切削加工を行
う。一反射面の切削加工が終わったらスライダー27
0,270’及びスライダー207,207’の基準位
置戻し移動と不図示のポリゴン割り出し装置の作動を行
い、順次残りの反射面を加工する。
【0078】なお、上記の説明では、説明の便宜上、ポ
リゴンの自動脱着機構に180度とんぼ方式の機構を用
いているが3自由度の移動機構を有したもの等でもよ
い。
【0079】また本実施形態の特徴であるポリゴンミラ
ー裏面側へ圧縮空気を噴射する非接触押圧保持部につい
ては、前述した穴233と溝232から構成される物の
他に、図18及び図19に示すような穴233からグラ
ファイト等のリング状多孔質体235を介し噴射される
ような構成の物でも良い。
【0080】以上説明したようなポリゴン裏面側から圧
縮空気を噴射し非接触状態で押圧保持するという方式を
採ることで、裏面の平面精度に影響されないポリゴン保
持変形のない状態での加工が可能となり、従来よりも高
精度かつ低コストでの安定した量産加工が可能となる。
【0081】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ポリゴンミラー保持面の精度がそれほど高くなくても従
来より高精度なポリゴンミラーの生産が可能となる。
【0082】
【図面の簡単な説明】
【図1】ポリゴンミラー並びにポリゴンミラー反射面切
削加工時の保持部の概略構成の従来例と本実施形態のも
のを比較して示した図である。
【図2】第1の実施形態のポリゴンミラーブランクの、
押圧治具により保持される部分から外周にかけてを拡大
して示した図である。
【図3】ポリゴンミラーブランクのクランプ前後の面形
状の差異をグラフ化した図である。
【図4】ポリゴンミラーブランクの保持による変形状態
を示した図である。
【図5】第2の実施形態のポリゴンミラーの保持装置の
構成を概略的に示した図である。
【図6】第2の実施形態のポリゴンミラーの形状を概略
的に示した図である。
【図7】ポリゴンミラーブランクに形成された溝の断面
形状の変形例を示した図である。
【図8】一つのポリゴンミラーブランクを、従来の2つ
の輪帯による押圧保持、そして第2の実施形態のOリン
グ押圧保持の各場合で保持し、反射面を加工した際の反
射面の倒れ量相対差の一例を示した図である。
【図9】ポリゴンミラーブランクの裏面の平面度を真円
度測定器を用いて測定した結果を示した図である。
【図10】従来の方法によるポリゴンミラーブランクの
保持状態を示した図である。
【図11】第3の実施形態の、ポリゴンミラー反射面切
削加工時に用いるポリゴンミラーブランク及びポリゴン
ミラー保持装置の概略構成を示した図である。
【図12】3点押圧具の概略構成を示した図である。
【図13】従来の方法によるポリゴンミラーブランクの
保持状態と第3の実施形態の方法によるポリゴンミラー
ブランクの保持状態を示した図である。
【図14】一つの6面ポリゴンミラーを従来法の輪帯押
圧保持で加工した場合と、第3の実施形態の3点エコラ
イズ押圧保持で加工した場合の反斜面の面倒れ測定結果
の一例を示した図である。
【図15】第4の実施形態のポリゴンミラーの反射面切
削加工装置の保持部の概略構造を示した図である。
【図16】非接触押圧保持機構本体の側断面図である。
【図17】非接触押圧保持機構本体の平面図である。
【図18】第4の実施形態の変形例を示した図である。
【図19】第4の実施形態の変形例を示した図である。
【図20】従来のポリゴンミラーの加工工程を示した図
である。
【図21】ポリゴンミラー保持面の加工法の例を示した
図である。
【図22】従来の反射面の加工方法及び装置を示した図
である。
【符号の説明】
1 ポリゴンミラーブランク 1a 反射面 1c 基準面 1d 反基準面 1f リング状の溝

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周面に複数の反射面を有するポリゴン
    ミラーにおいて、 前記反射面と直交する2つの平らな端面のうちの少なく
    とも一方の面に、前記外周面のやや内周側に、リング状
    の溝を有することを特徴とするポリゴンミラー。
  2. 【請求項2】 前記リング状の溝は、前記2つの端面の
    双方に形成されていることを特徴とする請求項1に記載
    のポリゴンミラー。
  3. 【請求項3】 前記リング状の溝は、断面四角形状の溝
    であることを特徴とする請求項1に記載のポリゴンミラ
    ー。
  4. 【請求項4】 前記ポリゴンミラーは、その複数の反射
    面を鏡面加工されるときに治具によって前記2つの端面
    を挟むことにより固定され、前記リング状の溝の内側を
    前記治具によって挟持されることを特徴とする請求項1
    に記載のポリゴンミラー。
  5. 【請求項5】 前記治具は前記治具は、前記2つの端面
    との接触部分が輪帯状に形成されていることを特徴とす
    る請求項4に記載のポリゴンミラー。
  6. 【請求項6】 前記リング状の溝は、断面略三角形状の
    溝であり、該溝と前記治具との間に弾性部材が挟まれる
    ことを特徴とする請求項3に記載のポリゴンミラー。
  7. 【請求項7】 前記リング状の溝は、断面半円状の溝で
    あり、該溝と前記治具との間に弾性部材が挟まれること
    を特徴とする請求項3に記載のポリゴンミラー。
  8. 【請求項8】 ポリゴンミラーブランクの外周面に複数
    の反射面を切削加工により形成する場合に用いられるポ
    リゴンミラーブランクの保持方法において、 前記反射面と直交する2つの平らな端面のうちの少なく
    とも一方の面にリング状の溝が形成された前記ポリゴン
    ミラーブランクを、前記リング状の溝と前記2つの端面
    を挟持する治具の間にリング状の弾性部材を挟んで押圧
    保持することを特徴とするポリゴンミラーブランクの保
    持方法。
  9. 【請求項9】 前記リング状の溝は、断面三角形状の溝
    であることを特徴とする請求項8に記載のポリゴンミラ
    ーブランクの保持方法。
  10. 【請求項10】 前記リング状の溝は、断面半円状の溝
    であることを特徴とする請求項8に記載のポリゴンミラ
    ーブランクの保持方法。
  11. 【請求項11】 ポリゴンミラーブランクの外周面に複
    数の反射面を切削加工により形成する場合に用いられる
    ポリゴンミラーブランクの保持装置において、 前記反射面と直交する2つの平らな端面のうちの一方で
    ある第1の面の周縁部に当接する輪帯状の支持部材と、 前記2つの端面のうちの他方である第2の面を前記支持
    部材に向けて押圧する押圧具であって、前記第2の面の
    周縁部に点または微少な平面で当接する複数の押圧部材
    と、前記複数の押圧部材を前記支持部材に向けて押圧す
    るべく弾性的に支持するバネ部材とを備える押圧具とを
    具備することを特徴とするポリゴンミラーブランクの保
    持装置。
  12. 【請求項12】 前記バネ部材は、前記複数の押圧部材
    を円周上に等分割した位置に押圧することを特徴とする
    請求項11に記載のポリゴンミラーブランクの保持装
    置。
  13. 【請求項13】 前記押圧部材は、前記輪帯状の支持部
    材に対向する前記第2の面の部位を押圧することを特徴
    とする請求項11に記載のポリゴンミラーブランクの保
    持装置。
  14. 【請求項14】 前記押圧部材の個数が3個であること
    を特徴とする請求項11に記載のポリゴンミラーブラン
    クの保持装置。
  15. 【請求項15】 前記押圧部材は球体からなることを特
    徴とする請求項11に記載のポリゴンミラーブランクの
    保持装置。
  16. 【請求項16】 外周面に複数の反射面を有するポリゴ
    ンミラーにおいて、 前記反射面と直交する2つの平らな端面のうち、ポリゴ
    ンミラー駆動用モータを取り付ける基準面のみを鏡面加
    工したことを特徴とするポリゴンミラー。
  17. 【請求項17】 ポリゴンミラーブランクの外周面に複
    数の反射面を切削加工により形成する場合に用いられる
    ポリゴンミラーブランクの保持方法において、 前記反射面と直交する2つの平らな端面のうちの一方の
    面を支持部材により支持し、前記2つの端面のうちの他
    方の面に圧縮空気を噴射して、前記ポリゴンミラーブラ
    ンクを前記支持部材に向けて押圧することを特徴とする
    ポリゴンミラーブランクの保持方法。
  18. 【請求項18】 ポリゴンミラーブランクの外周面に複
    数の反射面を切削加工により形成する場合に用いられる
    ポリゴンミラーブランクの保持装置において、 前記反射面と直交する2つの平らな端面のうちの一方で
    ある第1の面に当接する支持部材と、 前記2つの端面のうちの他方である第2の面に圧縮空気
    を噴射して、前記ポリゴンミラーブランクを前記支持部
    材に押圧する押圧手段とを具備することを特徴とするポ
    リゴンミラーブランクの保持装置。
JP30286797A 1997-11-05 1997-11-05 ポリゴンミラー及びポリゴンミラーブランクの保持装置及び保持方法 Pending JPH11142765A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007038333A (ja) * 2005-08-02 2007-02-15 Ricoh Co Ltd 回転子の製造装置及び方法、ポリゴンスキャナユニット、レーザスキャンユニット

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007038333A (ja) * 2005-08-02 2007-02-15 Ricoh Co Ltd 回転子の製造装置及び方法、ポリゴンスキャナユニット、レーザスキャンユニット

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Effective date: 20040206