JPH11142314A - ガスセンサ - Google Patents

ガスセンサ

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JPH11142314A
JPH11142314A JP31226997A JP31226997A JPH11142314A JP H11142314 A JPH11142314 A JP H11142314A JP 31226997 A JP31226997 A JP 31226997A JP 31226997 A JP31226997 A JP 31226997A JP H11142314 A JPH11142314 A JP H11142314A
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JP
Japan
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gas
permeable
case
gas sensor
air
Prior art date
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Pending
Application number
JP31226997A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiro Maehashi
康裕 前橋
Masahiro Ueda
政弘 上田
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SHINYEI KAISHA
Original Assignee
SHINYEI KAISHA
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Publication date
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  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Fluid Adsorption Or Reactions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ほこり等の微粒子が水晶振動子上に形成した
高分子膜に付着することがなく、長期に亘って発振周波
数が変化しないガスセンサを提供する。 【解決手段】 2本の足11,11を有するステム12
上に端子13,13及びリード線14,14を介して発
振用の水晶振動子15を固定する。水晶振動子15の表
面には被検ガスを吸着させるための高分子膜が形成され
ている。ステム12上に固定された水晶振動子15に
は、ステンレス製のケース16が被せられる。ケース1
6の一方の平面部18aには5つの通気孔19,19…
を形成し、平面部18a上には各通気孔19を覆って全
面にシリコン樹脂からなる通気性封止膜20を形成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水晶振動子を応用
したガスセンサに関し、更に詳しくは、ほこり等の微粒
子による水晶振動子の発振周波数の変化が生ずることの
ないガスセンサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、空気中の被検ガスを検知する
ために、水晶振動子を応用したガスセンサが用いられて
いる。水晶振動子を用いたタイプのガスセンサでは、水
晶振動子の上に高分子膜が形成され、この高分子膜への
被検ガスの吸着により、水晶振動子の発振周波数が変化
することを利用して、空気中の被検ガス濃度が計測され
る。このようなガスセンサでは、高分子膜に吸着される
被検ガスの量は非常に微量なので、高分子膜はほこりな
どが付着しないように常に清浄に保つ必要がある。その
ため、高分子膜を形成した水晶振動子は、通気孔を有す
るケース内に収納され、通気孔にはガス透過フィルター
等が貼り付けられる。或いは、水晶振動子は発泡体のケ
ースに収納される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ガスセ
ンサに使用されるガス透過フィルターや発泡体に形成さ
れている空孔は、最小でも0.1μmの大きさであり、
これ以下の大きさの微粒子の侵入を防止することはでき
ない。そのため、長期に亘ってガスセンサを使用してい
ると、このような微粒子が高分子膜に徐々に付着し、水
晶振動子の発振周波数が変化してしまうという問題点が
指摘されていた。
【0004】本発明はこのような従来技術の問題点を解
決するために為されたものであり、本発明の目的は、ほ
こり等の微粒子が水晶振動子の上に形成した高分子膜に
付着することがなく、従って長期に亘って発振周波数が
変化しないガスセンサを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のガスセンサは、
空気中の被検ガスを吸着させるための高分子膜をその表
面に形成した水晶振動子を有している。水晶振動子の発
振周波数は被検ガスの吸着量に応じて変化するため、こ
の変化量を求めることにより被検ガスの濃度が計測され
る。従って、高分子膜への被検ガス以外のほこり等の吸
着は水晶振動子の発振周波数を変化させてしまうので好
ましくない。本発明では、高分子膜を形成した水晶振動
子は通気孔を有するケース内に収納されており、通気孔
はガス透過性樹脂からなる通気性封止膜で封止されてい
るため、被検ガス分子のみケース内に侵入して高分子膜
に吸着され、ほこり等の微粒子はケース内に侵入するこ
とはない。従って、本発明のガスセンサに於いては高分
子膜は常に清浄であり、長期に亘って水晶振動子の発振
周波数が変化しない。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明のガスセンサでは、空気中
の被検ガスを吸着させるための高分子膜を水晶振動子の
上に有している。この高分子膜としては従来より公知の
ものを使用することができ、例えばアクリル樹脂、ポリ
イミド樹脂、ポリアミド樹脂、シリコン系高分子、ポリ
スルホン樹脂、ポリ酢酸ビニル、ポリプロピレン、ポリ
エチレン、ポリエチレンテレフタレート等を挙げること
ができる。また、水晶振動子を収納するケースとして
は、例えばステンレス、アルミニウム等の金属製のも
の、プラスチック製のもの等を使用することができる。
【0007】本発明に於いては、ケースには外気に通じ
る通気孔が設けられ、この通気孔は、通気性封止膜によ
って封止されている。この通気性封止膜には、ガス透過
性樹脂が使用されている。ガス透過性樹脂としては、例
えばシリコン樹脂、フッ素樹脂、メラミン樹脂、セルロ
ース系高分子、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリ
スルホン等を挙げることができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。以下では、本発明を湿度センサに適用
した場合について説明する。湿度センサはガスセンサの
一種であり、被検ガスを水蒸気とするものである。
【0009】(実施例)図1は本発明の一実施例に係る
湿度センサの分解斜視図を示している。本実施例の湿度
センサ10は、2本の足11,11を有するステム12
を有し、ステム12上には端子13,13及びリード線
14,14を介して水晶振動子15が接続されて固定さ
れている。本実施例では、水晶振動子15の表面には、
空気中の被検ガスを吸着させるための高分子膜(図示せ
ず)が形成されている。この高分子膜はポリメタクリル
酸メチルの10重量%酢酸ブチル溶液を塗布して乾燥さ
せることにより形成されたものである。
【0010】ステム12上に固定された水晶振動子15
には、ステンレス製のケース16が被せられる。即ち、
ケース16の下端部17がステム12と嵌合することに
より、水晶振動子15がケース16内に収納される。
【0011】本実施例ではケース16は略楕円状の断面
を有し、ケース16の一方の平面部18aには5つの通
気孔19,19…が形成されている。また、平面部18
a上には各通気孔19を覆って全面に通気性封止膜20
が形成されている。本実施例では通気性封止膜20は、
シリコン樹脂(信越化学工業株式会社製、KR−11
4)を塗布した後、放置又は加熱して硬化させることに
より形成されている。なお、本実施例の湿度センサ10
では、図1には現れていないが、平面部18aと反対側
の平面部18bに於いても、通気孔19及び通気性封止
膜20が形成されている。
【0012】(比較例1)図2は比較例1の湿度センサ
の分解斜視図を示している。比較例1の湿度センサ30
は、上記実施例に於いて、通気性封止膜20に代えてガ
ス透過フィルタ21(3M社製、マイクロポーラスフィ
ルタースコッチ)が用いられており、それ以外は上記の
実施例と同様であり、対応する部分には同じ符号が付し
てある。ガス透過フィルタ21の平面部18aに接する
側の面の周縁部には接着剤22が塗布されており、この
接着剤22は5つの通気孔19を塞ぐことなく平面部1
8aにガス透過フィルタ21を固定している。
【0013】(比較例2)図3は比較例2の湿度センサ
の分解斜視図を示している。比較例2の湿度センサ40
は基板31を有し、この基板31上に、被検ガスを吸着
させるための高分子膜を有する水晶振動子15の配線が
行われる。水晶振動子15を配線した基板31には、発
泡ポリプロピレンのフィルタ32が密着するように被せ
られている。即ち、水晶振動子15は、フィルタ32の
4本の足33,33…が基板31上の4つの穴34,3
4…にそれぞれ嵌合することにより密閉されている。
【0014】(発振周波数再現性試験)上記実施例、比
較例1及び比較例2の湿度センサについて、発振周波数
の再現性試験を行った。この試験は、上記3つの湿度セ
ンサを常温常湿(15〜35℃、40〜80%RH)下
に放置し、所定時間毎に測定雰囲気(25℃60%R
H)に於ける水晶振動子の発振周波数を測定することに
より行った。
【0015】図4は実施例の湿度センサの発振周波数の
再現性を示している。実施例の湿度センサでは発振周波
数は経時的に殆ど変化せず、ほこり等の微粒子の付着が
全く見られないことを示している。図5は比較例1の湿
度センサの発振周波数の再現性を示している。同図に示
すように、比較例1の湿度センサの発振周波数は経時的
な変化が大きく、ほこり等の微粒子の付着が生じている
ことを示している。同様に、図6は比較例2の湿度セン
サの発振周波数の再現性を示している。比較例2の湿度
センサの発振周波数も経時的な変化が大きいことが分か
る。
【0016】
【発明の効果】本発明のガスセンサでは、被検ガス吸着
用の高分子膜を形成した水晶振動子を通気孔を有するケ
ースに収納し、通気孔をガス透過性樹脂で封止してある
ので、被検ガスのみを検出するとともに、微細な粒子が
高分子膜に吸着するのを防ぐことができる。従って、本
発明によれば、長期に亘って発振周波数が変化しないガ
スセンサを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る湿度センサの分解斜視
図である。
【図2】比較例1の湿度センサの分解斜視図である。
【図3】比較例2の湿度センサの分解斜視図である。
【図4】実施例の湿度センサの発振周波数の再現性を示
す図である。
【図5】比較例1の湿度センサの発振周波数の再現性を
示す図である。
【図6】比較例2の湿度センサの発振周波数の再現性を
示す図である。
【符号の説明】
10,30,40 湿度センサ 11 足 12 ステム 13 端子 14 リード線 15 水晶振動子 16 ケース 17 下端部 18a,18b 平面部 19 通気孔 20 通気性封止膜 21 ガス透過フィルタ 22 接着剤 31 基板 32 フィルタ 33 足 34 穴

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気中の被検ガスを吸着させるための高
    分子膜をその表面に形成した発振用の水晶振動子と、該
    水晶振動子を収納し外気に通じる通気孔を有するケース
    と、前記通気孔を封止する通気性封止膜とを備えたガス
    センサであって、前記通気性封止膜がガス透過性樹脂か
    らなることを特徴とするガスセンサ。
  2. 【請求項2】 前記ガス透過性樹脂が、シリコン樹脂、
    フッ素樹脂、メラミン樹脂、セルロース系高分子、ポリ
    塩化ビニル、ポリプロピレン及びポリスルホンからなる
    群から選択されるものである請求項1記載のガスセン
    サ。
JP31226997A 1997-11-13 1997-11-13 ガスセンサ Pending JPH11142314A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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