JPH11141683A - ベローズ - Google Patents

ベローズ

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JPH11141683A
JPH11141683A JP31654897A JP31654897A JPH11141683A JP H11141683 A JPH11141683 A JP H11141683A JP 31654897 A JP31654897 A JP 31654897A JP 31654897 A JP31654897 A JP 31654897A JP H11141683 A JPH11141683 A JP H11141683A
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JP
Japan
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bellows
rubber
preform
bead portion
foundation
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Pending
Application number
JP31654897A
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English (en)
Inventor
Masakuni Kainuma
正邦 海沼
Tomomasa Fujita
知正 藤田
Hiroshi Chinda
寛 珍田
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Fujikura Composites Inc
Original Assignee
Fujikura Rubber Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 薄肉でありながら耐圧性に優れ、装置等への
装着適性が良好なビード部を備えるベローズを提供す
る。 【解決手段】 相対向する1組のリング状の端面部と、
各端面部の内周縁部から内側方向に突出するように形成
されたビード部と、各端面部の外周縁部を相互に連接す
るように設けられた2以上の山部からなる蛇腹状壁面部
と、を備える基布入りゴム製のベローズとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はベローズに係り、特
に基布入りで薄肉の耐圧性に優れるベローズに関する。
【0002】
【従来の技術】ゴム製のベローズは、種々の分野で使用
されており、高い耐圧性を付与する目的で基布をゴム内
に埋め込んだ基布入りのベローズが開発されている。ま
た、例えば、精密測定装置の振動吸収部材等の使用目的
において応答性を向上させるために、ゴムの厚みの薄
い、所謂薄肉ベローズの要望が高まっている。
【0003】ベローズの構造は、一般に、相対向する1
組のリング状の端面部と、これら端面部の外周縁部を相
互に連接するように設けられた蛇腹状の壁面部とを備え
るものであり、さらに、上記のような精密測定装置の振
動吸収部材等として装着するために、リング状の端面部
の内周縁部に外側へ突出するようにビード部を備えてい
る。このような構造のベローズを、基布入りベローズと
して製造する場合、まず、加硫前のゴムを使用して金型
でベローズのプレフォームを成形する。次いで、このプ
レフォームの外側に基布を巻つけ、その後、金型内で加
熱、加圧することにより加硫を行い、この際、一時的に
軟化したゴム材が基布に浸透するので、加硫成形後のベ
ローズは内部に基布が埋め込まれた構造となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、基布入
り薄肉のベローズを上記のようにして成形する場合、曲
率半径の小さい箇所、特にビード部においてプレフォー
ムの外側に巻つけた基布がゴム材の内部に埋め込まれ
ず、基布の外側のゴム厚みが不充分なものとなり、振動
吸収部材等としての装置への装着適性が良好で耐圧性の
高いベローズが得られないという問題があった。
【0005】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、薄肉でありながら耐圧性に優れ、装置等
への装着適性が良好なビード部を備えるベローズを提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明のベローズは相対向する1組のリング
状の端面部と、該端面部の外周縁部を相互に連接するよ
うに設けられた2以上の山部からなる蛇腹状壁面部とを
備える基布入りゴム製のベローズであって、各端面部の
内周縁部から内側方向に突出するように形成されたビー
ド部を有するような構成とした。
【0007】また、本発明のベローズは、前記ビード部
において埋め込まれた基布よりも外側のゴム厚みが0.
05〜1.5mmの範囲であるような構成とした。
【0008】また、本発明のベローズは、前記ビード部
の突出高さが2〜15mmの範囲内であるような構成と
した。
【0009】さらに、本発明のベローズは、前記ビード
部の突出内向面に糸ビード部を備えるような構成とし
た。
【0010】このような本発明では、ベローズプレフォ
ームの外側を覆うように巻きつけられた基布は、端面部
の内周縁部から内側方向に突出するビード部においても
ゴム材の内部に確実に埋め込まれる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0012】図1は本発明のベローズの一実施形態を示
す斜視図であり、図2は図1に示されるベローズの平面
図であり、図3は図2に示されるベローズのA−A矢視
半体断面図である。図1乃至図3において、本発明のベ
ローズ1は、相対向する1組のリング状のゴム製の端面
部2A,2Bと、端面部2A,2Bの各外周縁部を相互
に連接するように設けられたゴム製の蛇腹状壁面部3
と、端面部2A,2Bの各内周縁部から内側方向(図1
および図3において端面部2A側からは矢印a方向、端
面部2Bからは矢印b方向)に突出するように形成され
たビード部4を備えている。
【0013】端面部2A,2Bは、それぞれリング状の
平板形状をなし、中心部に開口部5を備えて、蛇腹状壁
面部3は複数の山部3a(図示例では3つの山部)と、
山部3aの間に位置する谷部3bを有し、各谷部3bに
は蛇腹状壁面部3の形状維持用のリング部材7が装着さ
れている。また、ビード部4の突出内向面4aにはリン
グ状に糸ビード部6が形成されている。そして、このベ
ローズ1は、ビード部4、端面部2A,2Bおよび蛇腹
状壁面部3に連続した基布10が埋め込まれており、こ
の基布10の両側に所望の厚みでゴム材が存在し、ビー
ド部4では、埋め込まれた基布10よりも外側のゴム厚
みA(図3参照)が0.05〜1.5mmの範囲内で所
望の厚みとなるように設定されている。
【0014】また、上記のビード部4は各端面部2A,
2Bの内周縁部から内側方向に突出するように形成され
ているので、ビード部4が外側に突出していない分、ベ
ローズ1の軸方向(図1および図3において矢印a,b
方向)の高さHが小さいものとなる。したがって、空間
に制限のある装置、例えば、精密測定装置の除震台等に
使用した場合、従来のベローズに比べてタンク容量が大
きくなりバネ定数を小さくすることができる。
【0015】上記のような端面部2A,2Bの形状、寸
法は、ベローズ1の使用目的、要求される特性等を考慮
して適宜設定することができ、例えば、厚みを0.15
〜4mmの範囲、外周縁部の直径を20〜500mmの
範囲、内周縁部(開口部5)の直径を10〜400mm
の範囲で設定することができる。尚、端面部2A,2B
の形状は、特に制限はなく、図示例ではリング状の平板
形状であるが、ベローズ1の外側方向に凸状をなすよう
なリング状等であってよい。
【0016】ビード部4の形状や寸法も、ベローズ1の
使用目的、要求される特性等を考慮して適宜設定するこ
とができる。例えば、上記の開口部5の直径が大きくな
る(有効受圧径が大きくなる)とベローズ1の端面部2
A,2Bや蛇腹状壁面部3の張力が大きくなるので、ビ
ード部4を大きくしないと張力に抗しきれなくなる。具
体的には、ベローズ1の軸方向のビード部4の突出高さ
hを2〜15mmの範囲、ビード部4の幅Wを2〜15
mmの範囲で設定することができる。また、ビード部4
の突出内向面4aに設けられたリング状の糸ビード部6
の形状や寸法も、ベローズ1の使用目的、要求される特
性等を考慮して適宜設定することができ、例えば、糸ビ
ード部6の高さを0.1〜1.5mmの範囲、糸ビード
部6の幅を0.2〜3mmの範囲で設定することができ
る。
【0017】上記の蛇腹状壁面部3は、その厚みが0.
15〜4mmの範囲であり、蛇腹状壁面部3の軸方向の
長さ(図3における軸方向の高さH)、山部3aの数
(段数)、形状、寸法等には特に制限はなく、ベローズ
1の使用目的、要求される特性等を考慮して適宜設定す
ることができる。例えば、山部3aの断面形状は、半円
形状、三角形状等とすることができ、また、複数の山部
3aの形状、寸法は同一であってもよく、あるいは、2
種以上からなっていてもよい。尚、蛇腹状壁面部3の山
部3aの数が2の場合、谷部3bには形状維持用のリン
グ部材7を配設しなくてもよい。
【0018】上記のような本発明のベローズ1に用いら
れるゴムは、従来公知の合成ゴムおよび天然ゴムでよ
く、特に制限はない。本発明で使用可能な合成ゴムとし
ては、例えば、アクリロニトリル−ブタジエンゴム、ス
チレン−ブタジエンゴム、ブタジエンゴム、イソプレン
ゴム、プロピレン−ブタジエンゴム、アクリロニトリル
−イソプレンゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴム、エ
チレン−プロピレンゴム、アクリルゴム、フッ素ゴム、
エーテル−チオエーテルゴム、多硫化系ゴム、ウレタン
ゴム、シリコンゴム等を挙げることができる。このよう
なゴム材に必要に応じて後述するような加硫剤、加硫促
進剤等の添加剤を加えた後、混練機により混練し、得ら
れたゴム混合物をロールによって予めシート状に成形
し、カレンダーにて厚さ調整してシート状成形物(小
片)を作製し、その後、このシート状成形物を使用して
ベローズ1を製造することができる。
【0019】使用する加硫剤としては、硫黄、酸化亜
鉛、酸化マグネシウム、芳香族ニトロ化合物、有機過酸
化物等から使用するゴムに対応して適宜選定することが
できる。また、加硫促進剤として、2−メルカプトベン
ゾチアゾール(MBT)等のチアゾール系化合物、N−
シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾルスルフェンアミド
(CZ)等のスルフェンアミド系化合物、2−メルカプ
トチアゾリン等のチアゾリン系化合物、テトラメチルチ
ウラムモノスルフィド(TT)、テトラエチルチウラム
ジスルフィド(TET)等のチウラム系化合物、ジメチ
ルジチオカルバミン酸等のジチオカルバメート系化合
物、ヘキサメチレンテトラミン等のアルデヒドアミン系
化合物、ジフェニルグアニジン等のグアニジン系化合
物、N,N−ジエチルカルバモイル−2−ベンゾチアジ
ルスルフィド等のチアゾール系化合物等を使用すること
ができる。
【0020】また、本発明のベローズ1は、必要に応じ
て老化防止剤、ステアリン酸等の有機脂肪酸、カーボン
ブラック等の充填剤を含有してもよい。このような添加
剤は、ゴム100重量部に対して1〜150重量部の範
囲で含有することが好ましい。
【0021】本発明のベローズ1に用いられる基布10
としては、ポリアミド(6ナイロン、66ナイロン
等)、アラミド、ポリエステル、綿等の糸を使用した布
を平織、トリコット、メリヤス、カラミフ等に織りあ
げ、これを接着剤等に浸漬し乾燥して形成された基布等
を挙げることができる。また、基布の伸長性と巻きつけ
性を向上させるために、基布10のバイアス方向を蛇腹
状壁面部3の周方向(図2の矢印c方向)に一致させる
ことが好ましい。尚、上記の開口部5の直径が大きくな
る(有効受圧径が大きくなる)とベローズ1の端面部2
A,2Bや蛇腹状壁面部3の張力が大きくなるので、基
布10として破断引張強度の大きな布を使用する必要が
ある。
【0022】また、ベローズ1の蛇腹状壁面部3の形状
維持用のリング部材7は、金属、合成樹脂、それらの複
合材料等で形成されたものを使用することができる。こ
のリング部材7の直径は谷部3bの所望の直径と略同一
とし、部材径は2〜5mm程度とすることができる。
【0023】次に、上述の本発明のベローズ1の製造方
法の一例を図4乃至図7を参照して説明する。
【0024】まず、未加硫ゴム製のベローズプレフォー
ムを図4に示されるような金型にて成形する。図4に示
されるプレフォーム用の金型21は、中子22、中型2
3、上型24および下型25の各部材から構成されてい
る。
【0025】中子22は円盤形状であり、ベローズ1の
内周面形状を有する外周部22aを備え、ビード部4用
の凹部22bと、その先端部の糸ビード部6用の凹部2
2cと、余分なゴムを逃がすための溝部22dが上面お
よび下面にリング状に形成されている。
【0026】中型23は、ベローズ1の蛇腹状壁面部3
の形状を有する内周部23aをもち、図示例では、中型
23の内周部23aの上下端部は、蛇腹状壁面部3を構
成する両端の山部の頂点に一致している。
【0027】上型24および下型25は、上記の中子2
2と中型23とが図示のように係合した状態で、中子2
2の外周部22aと中型23の内周部23aとの間に、
蛇腹状壁面部3成形用の間隙(厚みT1 )が形成される
ように構成されている。また、上型24および下型25
には、蛇腹状壁面部3の一部と端面部2A,2Bを成形
するための凹部24a,25aがそれぞれ形成されてお
り、中子22との間に間隙(厚みT2 )が形成されるよ
うに構成されている。
【0028】このようなプレフォーム用の金型21で
は、中子22、中型23、上型24および下型25の各
部材が図示のように係合した状態で形成されるベローズ
プレフォーム成形用の間隙の厚みT1 ,T2 が、例え
ば、〔(t1 −t2 )+α〕mmの範囲で設定されてい
る(t1 は端面部2A,2Bや蛇腹状壁面部3の厚み、
2 は基布10の厚み、αはt1 に応じて0.1〜12
の範囲で設定される)。尚、間隙の厚みT1 ,T2 は、
同一であってもよく、あるいは、いずれか一方を大きく
してもよい。
【0029】上述のようなプレフォーム用の金型21を
使用した未加硫ゴム製のベローズプレフォームの成形
は、例えば、上述のような未加硫ゴムのシート状成形物
を中子22の外周面22aに巻きつけ、また、中子22
の上面、および、下型25の凹部25aに未加硫ゴムの
シート状成形物(小片)を複数載置した状態で、各金型
部材を係合し加圧して行うことができる。この際、金型
21の温度と圧力は未加硫ゴムが完全には加硫しない範
囲で設定することが必要である。また、加圧は、例え
ば、数回のバンピングの後に3〜90秒間程度の範囲で
行うようにしてもよい。
【0030】図5は図4に示される金型21を用いて成
形されたベローズプレフォームの例を示す半体断面図で
あり、図3相当の図である。図5において、未加硫ゴム
製のベローズプレフォーム11は、相対向する1組のリ
ング状平板の端面部12A,12Bと、端面部の外周縁
部を相互に連接するように設けられた3つの山部13a
からなる蛇腹状壁面部13と、端面部12A,12Bの
内周縁部に内側方向(図5において端面部12A側から
は矢印a方向、端面部12Bからは矢印b方向)に突出
するように形成されたビード部14、ビード部14の突
出内向面14aに設けられたリング状の糸ビード部16
を備えている。
【0031】尚、金型21から中子22に係合した状態
で取り出したベローズプレフォーム11にバリが存在す
る場合には、このバリを除去する。また、成形したベロ
ーズプレフォーム11の端面部12A,12B等にゴム
厚みの不足がある場合には、該当箇所に上述のような未
加硫ゴムのシート状成形物(小片)を付け足してもよ
い。
【0032】次に、上述のように成形されたベローズプ
レフォーム11の端面部12A,12B、蛇腹状壁面部
13およびビード部14を覆うように基布10を巻きつ
ける。図6は、この状態を示すベローズプレフォーム1
1の半体断面図であり、図3相当の図である。図6で
は、金型21から中子22に装着されたままの状態で取
り出したベローズプレフォーム11に、基布10が巻き
つけられている。この基布10の巻きつけでは、基布1
0を蛇腹状壁面部13の周方向に引っ張りながら巻きつ
けることにより蛇腹状壁面部13の谷部13bに基布1
0を入り込ますことができる。また、巻きつけた基布1
0の端部どうしを重ねて接着するとき、および、基布1
0をベローズプレフォーム11の端面部12A,12B
やビード部14に接着するときは、上記の未加硫のゴム
材の小片を用いて接着することができる。このような基
布10の巻きつけが完了した後、余分な基布を除去し、
さらに、基布10をベローズプレフォーム11に押し付
けて、しわを生じないようになじませる。
【0033】次に、基布10が巻きつけられたベローズ
プレフォーム11の加硫を行う。図7は、この加硫工程
において使用する金型の例を示す半体断面図である。図
7において、最終成形用の金型31は、中子22、中型
33、上型34および下型35の各部材から構成されて
いる。
【0034】中子22は、上述のプレフォーム成形用の
金型21を構成する中子22と共用するものである。
【0035】中型33は、ベローズ1の蛇腹状壁面部3
の形状を有する内周部33aをもち、図示例では、中型
33の内周部33aの上下端部は、蛇腹状壁面部3を構
成する両端の山部の頂点に一致している。
【0036】上型34および下型35は、上記の中子2
2と中型33とが図示のように係合した状態で、中子2
2の外周部22aと中型33の内周部33aとの間に、
蛇腹状壁面部3成形用の間隙(厚みT3 )が形成される
ように構成されている。また、上型34および下型35
には、蛇腹状壁面部3の一部と端面部2A,2Bを成形
するための凹部34a,35aがそれぞれ形成されてお
り、中子22との間に間隙(厚みT4 )が形成されるよ
うに構成されている。
【0037】このような最終成形用の金型41では、中
子22、中型33、上型34および下型35の各部材が
図示のように係合した状態で形成されるベローズ1の最
終成形用の間隙の厚みT3 ,T4 が、例えば、0.15
〜4mmの範囲で設定されている。尚、間隙の厚みT
3 ,T4 は、同一であってもよく、あるいは、異なる厚
みに設定してもよい。
【0038】このような最終成形用の金型41を使用し
たベローズ1の成形は、上述のように基布10が巻きつ
けられたベローズプレフォーム11を周囲に装着した中
子22と、中型33、上型34および下型35の各部材
を係合し加圧、加熱して行う。加圧は、例えば、数回の
バンピングの後に行うことができ、加硫時の温度、時間
は使用するゴム材等に応じて適宜設定することができ
る。この成形工程において、ベローズプレフォーム11
の外側を覆うように巻きつけられた基布10、特にビー
ド部14に位置する基布10がゴム材の内部に確実に埋
め込まれ、これにより基布10の外側に必要なゴム厚み
をもつビード部4を備えた耐圧性の高いベローズ1を得
ることができる。
【0039】このような金型31を用いた最終成形を行
った後、金型31からベローズ1を取り出し、バリが存
在する場合には、このバリを除去することにより、ベロ
ーズ1の製造が完了する。
【0040】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば相
対向する1組のリング状の端面部と、各端面部の内周縁
部から内側方向に突出するように形成されたビード部
と、各端面部の外周縁部を相互に連接するように設けら
れた2以上の山部からなる蛇腹状壁面部と、を備える基
布入りゴム製のベローズとするので、製造段階でベロー
ズプレフォームの外側を覆うように巻きつけられた基布
は、ゴム材の内部に埋め込まれ、特にビード部に位置す
る基布がゴム材の内部に確実に埋め込まれ、これにより
基布の外側に十分なゴム厚みをもつビード部を備えた耐
圧性の高いベローズを得ることができ、かつ、上記のビ
ード部は各端面部の内周縁部から内側方向に突出するよ
うに形成されているのでベローズの軸方向の寸法をより
小さいものとすることができ、空間に制限のある装置へ
の装着適性が極めて良好なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のベローズの一実施形態を示す斜視図で
ある。
【図2】図1に示されるベローズの平面図である。
【図3】図2のA−A矢視半体断面図である。
【図4】本発明のベローズの製造方法の一例を説明する
ための金型の半体断面図である。
【図5】図4に示される金型を用いて成形されたベロー
ズプレフォームの一例を示す半体断面図であり、図3相
当の図である。
【図6】図5に示されるベローズプレフォームに基布を
巻きつけた状態を示す半体断面図であり、図3相当の図
である。
【図7】本発明のベローズの製造方法の一例を説明する
ための金型の半体断面図である。
【符号の説明】
1…ベローズ 2A,2B…端面部 3…蛇腹状壁面部 3a…山部 3b…谷部 4…ビード部 5…開口部 6…糸ビード部 7…リング部材 10…基布 11…ベローズプレフォーム 21,31…金型 22…中子 23,33…中型 24,34…上型 25,35…下型

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相対向する1組のリング状の端面部と、
    該端面部の外周縁部を相互に連接するように設けられた
    2以上の山部からなる蛇腹状壁面部とを備える基布入り
    ゴム製のベローズであって、各端面部の内周縁部から内
    側方向に突出するように形成されたビード部を有するこ
    とを特徴とするベローズ。
  2. 【請求項2】 前記ビード部において、埋め込まれた基
    布よりも外側のゴム厚みが0.05〜1.5mmの範囲
    であることを特徴とする請求項1に記載のベローズ。
  3. 【請求項3】 前記ビード部の突出高さは2〜15mm
    の範囲内であることを特徴とする請求項1または請求項
    2に記載のベローズ。
  4. 【請求項4】 前記ビード部の突出内向面に糸ビード部
    を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいず
    れかに記載のベローズ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2526319A4 (en) * 2010-01-18 2018-01-24 Firestone Industrial Products Company, LLC Air springs with improved high temperature performance

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP2526319A4 (en) * 2010-01-18 2018-01-24 Firestone Industrial Products Company, LLC Air springs with improved high temperature performance

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