JPH11141225A - 建造物の垂直梯子用開口部構造 - Google Patents

建造物の垂直梯子用開口部構造

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JPH11141225A
JPH11141225A JP32206097A JP32206097A JPH11141225A JP H11141225 A JPH11141225 A JP H11141225A JP 32206097 A JP32206097 A JP 32206097A JP 32206097 A JP32206097 A JP 32206097A JP H11141225 A JPH11141225 A JP H11141225A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業者の通過後に開口蓋が自動閉鎖すること
により、墜落事故の発生を確実にかつ実施上有効に防止
する。 【解決手段】 踊り場1の床面1aに形成された開口部
4を貫通して垂直梯子5を設け、開口部の垂直梯子のな
い部分を閉鎖する開口蓋11の一端をヒンジ結合する。
床面の開口部下方に開口蓋を自動的に閉鎖するドアクロ
ーザー20を設ける。ドアクローザーは、開口蓋の開き
度が所定角度以上のときの閉鎖速度が所定角度未満のと
きのそれよりも小さいディレードアクション機能を有し
てなる。好ましくは、開口蓋を開放する時のアシスト力
として開口蓋に対し開放方向に押し上げ力を付与するス
プリング装置30を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洞道等の地下設備
や鉄塔等の地上建造物における踊り場等の床面に形成さ
れた開口部を垂直梯子が貫通して設けられてなる垂直梯
子用開口部構造に関し、特に、開口部の垂直梯子のない
部分を開口蓋で閉鎖するものに係わる。
【0002】
【従来の技術】従来、洞道等の地下設備や鉄塔等の地上
建造物においては、建設施工時あるいは点検時に作業者
が上り下りするために、各階のフロアや踊り場等の床面
にぞれぞれ開口部を形成するとともに、これらの開口部
を貫通して上下方向に延びる垂直梯子を設けている。ま
た、上記各開口部には、墜落防止のために開口周りに手
摺を設けたり、開口蓋を設けるなどの対策が採られてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
墜落防止対策のうち、特に開口蓋を設けるものの場合、
蓋の閉め忘れによる墜落事故の発生の可能性がある。
【0004】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、その課題とするところは、上述の開口部を閉鎖す
る開口蓋を設けてなる建造物の垂直梯子用開口部構造に
おいて、作業者が開口蓋を開けて開口部を通過した後開
口蓋が自動的に閉鎖することにより、墜落事故の発生を
確実にかつ実施上有効に防止しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1に係る発明は、建造物の垂直梯子用開口部
構造として、建造物の踊り場等の床面に形成された開口
部を貫通して垂直梯子が設けられているとともに、上記
開口部の垂直梯子のない部分を閉鎖する開口蓋の一端が
ヒンジ結合されていることを前提とする。そして、上記
床面の開口部下方に上記開口蓋を自動的に閉鎖するドア
クローザーを設け、該ドアクローザーは、開口蓋の開き
度が所定角度以上のときの閉鎖速度が所定角度未満のと
きのそれよりも小さいディレードアクション機能を有し
てなる構成とする。この構成により、作業者が開口蓋を
開けて開口部を通過する時には、ドアクローザーのディ
レードアクション機能によりその閉鎖速度が遅いため、
作業者は開口蓋から手を放した状態で余裕をもって開口
部を通過することができる。通過後はドアクローザーに
より開口蓋が自動的に閉鎖されることになり、開口蓋の
閉じ忘れによる墜落事故が発生することはない。しか
も、ドアクローザーは、建築物のドア用自動閉鎖装置と
して市販されているものであり、また電気配線や配管の
工事を必要としないので、実施化を図ることが容易であ
る。
【0006】請求項2に係る発明は、上記ドアクローザ
ーを床面の開口部下方に配置するに際して好ましい配置
を提供する。すなわち、ドアクローザーは、床面の開口
部下方に取り付けられたクローザー本体と、該クローザ
ー本体の回動軸に一端が連結された第1アームと、該第
1アームの他端に一端が回動可能に連結された第2アー
ムと、該第2アームの他端に回動自在に連結されかつ開
口蓋に固定されたブラケットとからなり、この構成は従
来のものと同じである。そして、開口蓋の閉鎖状態にお
いて上記第2アームとブラケットとの連結点が第1アー
ムと第2アームとの連結点と開口蓋のヒンジ点とを結ぶ
直線よりも上方に位置するようにドアクローザーを配置
する。この配置により、開口蓋の閉鎖状態のときにもド
アクローザーの閉じ力(第1アームを回動軸回りにクロ
ーザー本体側に近づける方向に回動させるトルク)が開
口蓋に対し下向きの閉鎖方向に作用するので、開口蓋を
完全な閉鎖状態に確実にすることができる。
【0007】請求項3に係る発明は、上述のような垂直
梯子用開口部構造において、更に上記開口蓋を開放する
時のアシスト力として該開口蓋に対し開放方向に押し上
げ力を付与するばね部材を備える構成とする。これによ
り、開口蓋の開放時の持ち上げ力が軽くて済むことにな
り、開放が容易になる。しかも、ばね部材はドアクロー
ザーと同じく電気配線や配管等を必要としないので、実
施化が図り易い。
【0008】請求項4に係る発明は、上記ばね部材とし
てコイルスプリングを用い、該コイルスプリングを、床
面の開口部下方でかつ開口蓋の閉鎖状態においてその押
し上げ力が該開口蓋に対して略直角に作用するように配
置する構成とする。この場合、コイルスプリングは、ガ
ススプリング等の他のばね部材よりも伸縮時の反力差が
大きく、また反力値やストロークを容易に設定できるも
のであるため、開口蓋の開き度に応じて適切な押し上げ
力を開口蓋に付与することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0010】図1ないし図3は本発明の一実施形態に係
る建造物の垂直梯子用開口部構造を示し、1は建造物の
鉄柱2に取り付けられた踊り場であって、該踊り場1
は、その床面1aがグレーチングにより構成されている
とともに、周囲に手摺3を有してなる。踊り場1の床面
1aには矩形状の開口部4が形成され、該開口部4を貫
通して垂直梯子5が設けられている。該垂直梯子5は、
踊り場1の取付面側(つまり鉄柱2側)に配置され、か
つ鉄柱2に取付ブラケット6等を介して取り付けられて
いる。
【0011】上記踊り場1には開口部4の垂直梯子5の
ない部分つまり作業者が通行する側を閉鎖する矩形状の
開口蓋11が設けられ、該開口蓋11は、踊り場1の床
面1aと同じくグレーチングからなり、垂直梯子5の取
付面側と直交する開口部4の一方の縁部に蝶番12によ
りヒンジ結合して回動可能に取り付けられている。開口
蓋11の上下両面にはそれぞれ開口蓋11を開けるため
の取っ手13,14が取り付けられている。また、踊り
場1には開口蓋11の開き度を所定角度(約105°)
以下に制限するためのストッパー15が設けられてい
る。
【0012】上記開口部4の垂直梯子5配置側と反対側
の縁寄りの下方には、上記開口蓋11を自動的に閉鎖す
る自動閉鎖装置としてのドアクローザー20と開口蓋1
1を開放する時のアシスト力として該開口蓋11に対し
開放方向に押し上げ力を付与するスプリング装置30と
が共に支持アーム体18により支持して配置されてい
る。上記支持アーム体18は、ドアクローザー20を載
置する取付台18aの傾斜角が調整可能に構成されてい
る。
【0013】上記ドアクローザー20は、図4にも示す
ように、上記支持アーム体18の取付台18a上にビス
止めにより固定されたクローザー本体21と、該クロー
ザー本体21の回動軸22に一端が連結された第1アー
ム23と、該第1アーム23の他端に一端が回動可能に
連結された第2アーム24と、該第2アーム24の他端
に回動自在に連結されかつ開口蓋11に固定されたブラ
ケット25とからなり、取付台18aの傾斜角を調整す
ることにより開口蓋11の閉鎖状態において上記第2ア
ーム24とブラケット25との連結点Bが第1アーム2
3と第2アーム24との連結点Cと開口蓋11のヒンジ
点Aとを結ぶ直線よりも上方に位置するように配置され
ている。
【0014】また、ドアクローザー20はディレードア
クション機能を有するものであり(例えば日本ドアーチ
ェック製造(株)製、品番:K−P74BL−DA)、
図5に示すようにディレード調整バルブ26aと第1速
調整バルブ26bと第2速調整バルブ26cとを有して
いる。ディレードアクション機能とは、アーム角(クロ
ーザー本体21に対する第1アーム23の傾斜角)が所
定角度(約100°)以上のとき(ディレード区間)の
アーム閉じ速度が所定角度未満のとき(非ディレード区
間)のそれよりも小さくアーム23が緩やかに閉じるこ
とをいい、ディレード区間での閉じ速度はディレード調
整バルブ26aにより調整される。非ディレード区間の
うち、ディレード区間寄りの第1速区間での閉じ速度は
第1速調整バルブ26bにより、第2速区間での閉じ速
度は第2速調整バルブ26cによりそれぞれ調整され
る。図6はドアクローザー20のアーム先端部における
閉じ力及び開き抵抗力のアーム角に対する変化特性を示
す。この図からも分かるようにディレード区間では閉じ
力が非常に大きくなり、それに伴い閉じ速度も遅くな
る。
【0015】上記スプリング装置30は、図7に詳示す
るように、一端にフランジ31a付きの底部を有する円
筒状の第1スプリング枠31と、該第1スプリング枠3
1と同じく一端にフランジ32a付きの底部を有する円
筒状のもので第1スプリング枠31内に遊びを有した状
態で嵌め込まれかつストッパにより抜け止めされた第2
スプリング枠32と、上記第1スプリング枠31内の底
部と第2スプリング枠32内の底部との間に跨って配置
されたばね部材としての圧縮コイルスプリング33とか
らなり、図7に示す最大の伸長状態から第2スプリング
枠32が圧縮コイルスプリング33を圧縮しつつ第1ス
プリング枠31内に完全に嵌め込まれてしまう最大の収
縮状態にまで変化するようになっている。そして、スプ
リング装置30は、開口蓋11の閉鎖状態のときに最大
の収縮状態でかつその押し上げ力が開口蓋11に対して
略直角に作用するように開口蓋11の下方に配置され、
第1スプリング枠31のフランジ31aが開口蓋11
に、第2スプリング32のフランジ32aが支持アーム
体18にそれぞれピン結合により回動可能に連結されて
いる。図8はスプリング装置30の長さとばね反力との
関係を示す特性図であり、この図からも分かるように、
ばね反力はスプリング装置30の長さに反比例する。
【0016】次に、上記実施形態の作動について説明す
る。今、例えば作業者が開口蓋11上面の取っ手13を
持ち上げて開口蓋11を開放したときを考える。このと
き、開口蓋11には、図10に示すように、作業者の持
ち上げ力Uの他に、開口蓋11の重量W、ドアクローザ
ー20の開き抵抗力T及びスプリング装置30(圧縮コ
イルスプリング33)の押し上げ力Pが作用しており、
開口蓋11の開放に要する作業者の持ち上げ力Uは、下
記の数式1から計算され、また、その計算結果は下記の
表1に示す。
【0017】
【数1】 U=(W・L3+T・cosθ・L1−P・L2)/L4 但し、θはドアクローザー20の開き抵抗力Tの作用線
(第1アーム23の軸線と直交する方向)と第2アーム
24の軸線とがなす角度、L1〜L4はそれぞれ開口蓋1
1のヒンジ点からドアクローザー20の開き抵抗力Tの
第2アーム軸線方向の分力、スプリング装置30の押し
上げ力P、開口蓋11の重量W及び作業者の持ち上げ力
Uの各作用線までの距離である。
【0018】
【表1】 上記の数式1からも分かるように、開口蓋11にスプリ
ング装置30の押し上げ力Pが作用しているため、その
分作業者の持ち上げ力Uを低減することができ、開口蓋
11を容易に開放することができる。開口蓋11の開放
に要する作業者の持ち上げ力Uとしては、5.0kg以
下とすることが望ましく、表1によれば、本実施形態の
場合、開き角が45°以下ではスプリング装置30の押
し上げ力Pが大きく作用するため、この条件を満たして
いることが分かる。
【0019】開口蓋11を全開にした後作業者が開口部
4を通過する時には、開口蓋11にはドアクローザー2
0から閉じ力が作用して該開口蓋11が自動的に閉鎖す
るが、ドアクローザー20はそのディレードアクション
機能によりアーム閉じ速度が遅く、開口蓋11の閉鎖速
度も遅くなる。そのため、作業者は開口蓋11から手を
放した状態で余裕をもって開口部4を通過することがで
きる。また、作業者の通過後に開口蓋11が自動的に閉
鎖されるので、開口蓋11の閉じ忘れによる墜落事故が
発生することはない。
【0020】開口蓋11が自動的に閉鎖するためには、
下記の条件式(数式2)を満たす必要がある(図10参
照)。
【0021】
【数2】 M=(W・L3+T・cosθ・L1−P・L2)>A A=0.5kg−m(θ=0°時) この数式2により算出した閉鎖時の閉じモーメントM
は、下記の表2に示す。
【0022】
【表2】 また、作業者2名が余裕をもって開口部4を通過するた
めに、図9に示す開口蓋11のディレード区間(開き度
が65°〜100°)での閉鎖時間を30秒以上にする
ことが望ましく、本発明者が行った実施形態の作動確認
試験では3回の平均値が約35秒であることが確認され
た。同作動確認試験では、開口蓋11の第1速区間(開
き度が50°〜65°)での閉鎖時間の平均値及び第2
速区間(開き度が0°〜50°)での閉鎖時間の平均値
が共に約10秒であった。
【0023】上記ドアクローザー20は、建築物のドア
用自動閉鎖装置として市販されているものであり、また
その配置及びスプリング装置30の配置に際して電気配
線や配管等の工事を必要としないので、実施化を容易に
図ることができ、踊り場1の安全対策に非常に有効であ
る。
【0024】その上、上記スプリング装置30は、ばね
部材として圧縮コイルスプリング33を用いてなり、該
コイルスプリング33は、ガススプリング等の他のばね
部材よりも伸縮時の反力差が大きく(図8参照)、また
反力値やストロークを容易に設定できるものであるた
め、開口蓋11の開き度に応じて適切な押し上げ力を開
口蓋11に付与することができる。
【0025】ここで、上記実施形態との比較のために、
ドアクローザー20及びスプリング装置30の各配置を
変更した比較形態について考察する。
【0026】図11に示す第1の比較形態では、スプリ
ング装置30は開口蓋11の下方で該開口蓋11と略平
行に配置されている。この場合、開口部4下方への張り
出し部が少なく、コンパクトな形状となる利点がある
が、スプリング装置30の押し上げ力による開口蓋11
のヒンジ点A回りのモーメントは、開口蓋11の開き度
が45°付近(図11に示す状態)で最大となるため、
開口蓋11の閉鎖時に開き度が45°を過ぎたあたりか
らドアクローザー20の閉じ力の方が大きくなり、開口
蓋11が急激に閉じることになる。これを防止するため
に、上記実施形態では、開口蓋11の閉鎖状態において
スプリング装置30の押し上げ力が開口蓋11に対して
略直角で最も大きく作用するようにスプリング装置30
を配置している。
【0027】また、図12に示す第2の比較形態では、
ドアクローザー20は、開口蓋11の閉鎖状態において
第2アーム24とブラケット25との連結点Bが第1ア
ーム23と第2アーム24との連結点Cと開口蓋11の
ヒンジ点Aとを結ぶ直線Lよりも下方に位置するように
配置されている。この場合、開口蓋11の閉鎖時に開き
度が10°付近になったとき、ドアクローザー20の閉
じ力(第1アーム23を回動軸22回りにクローザー本
体21側に近づける方向に回動させるトルク)が第2ア
ーム24を介して開口蓋11に対して持ち上げる方向に
作用するため、開口蓋11が停止する可能性がある。こ
れを確実に防止するために、上記実施形態では、開口蓋
11の閉鎖状態において第2アーム24とブラケット2
5との連結点Bが第1アーム23と第2アーム24との
連結点Cと開口蓋11のヒンジ点Aとを結ぶ直線Lより
も上方に位置するようにドアクローザー20を配置して
いる(図1及び図12を比較参照)。
【0028】尚、上記実施形態では、本発明の垂直梯子
用開口部構造を、建造物の鉄柱2に取り付けられた踊り
場1の開口部4に適用した場合について述べたが、建造
物の踊り場に限らず、建設工事中の建造物のフロアに垂
直梯子用開口部が形成される場合等にも同様に適用する
ことができる。
【0029】
【発明の効果】以上のように、本発明における建造物の
垂直梯子用開口部構造によれば、作業者が開口蓋を開け
て開口部を通過する時にはドアクローザーのディレード
アクション機能によりその閉鎖速度が遅く、作業者が開
口蓋から手を放した状態で余裕をもって開口部を通過す
ることができる。通過後はドアクローザーにより開口蓋
が自動的に閉鎖されるので、開口蓋の閉じ忘れによる墜
落事故の発生を確実に防止することができる。しかも、
ドアクローザーは、建築物のドア用自動閉鎖装置として
市販されているものであり、また電気配線や配管の工事
を必要としないので、実施化を図る上で有利なものであ
る。
【0030】特に、請求項2に係る発明では、開口蓋の
閉鎖状態のときにもドアクローザーの閉じ力が開口蓋に
対し下向きの閉鎖方向に作用するので、開口蓋を完全な
閉鎖状態に確実にすることができる。
【0031】請求項3に係る発明では、ばね部材により
開口蓋の開放時の持ち上げ力を軽減することができ、開
放操作の容易化を実施上有効に図ることができるという
効果を併有する。
【0032】さらに、請求項4に係る発明では、ばね部
材にコイルスプリングを用いることにより、開口蓋の開
き度に応じて適切な押し上げ力を開口蓋に付与すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る建造物の垂直梯子用開
口部構造を、図3のX−X線に沿って一部切断して見た
正面図である。
【図2】同じく垂直梯子用開口部構造を、図3のY−Y
線に沿って一部切断して見た側面図である。
【図3】同じく垂直梯子用開口部構造の平面図である。
【図4】ドアクローザーの平面図である。
【図5】図4のZ方向から見た矢視図である。
【図6】ドアクローザーのアーム先端部における閉じ力
及び開き抵抗力のアーム角に対する変化特性を示す特性
図である。
【図7】スプリング装置の一部を切開して見た側面図で
ある。
【図8】スプリング装置の長さとばね反力との関係を示
す特性図である。
【図9】開口蓋の閉鎖時における各速度区間を説明する
ための図である。
【図10】開口蓋の開放時に作用する作用力関係を説明
するための図である。
【図11】第1の比較形態に係る垂直梯子用開口部構造
の主要部を、一部を切断して見た正面図である。
【図12】第2の比較形態に係る垂直梯子用開口部構造
の主要部を、一部を切断して見た正面図である。
【符号の説明】
1 踊り場 1a 床面 4 開口部 5 垂直梯子 11 開口蓋 20 ドアクローザー 21 クローザー本体 22 回動軸 23 第1アーム 24 第2アーム 25 ブラケット 30 スプリング装置 33 圧縮コイルスプリング(ばね部材) A ヒンジ点 B,C 連結点 L 直線

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建造物の踊り場等の床面に形成された開
    口部を貫通して垂直梯子が設けられているとともに、上
    記開口部の垂直梯子のない部分を閉鎖する開口蓋の一端
    がヒンジ結合されている建造物の垂直梯子用開口部構造
    において、 上記床面の開口部下方には上記開口蓋を自動的に閉鎖す
    るドアクローザーが設けられ、該ドアクローザーは、開
    口蓋の開き度が所定角度以上のときの閉鎖速度が所定角
    度未満のときのそれよりも小さいディレードアクション
    機能を有してなることを特徴とする建造物の垂直梯子用
    開口部構造。
  2. 【請求項2】 上記ドアクローザーは、床面の開口部下
    方に取り付けられたクローザー本体と、該クローザー本
    体の回動軸に一端が連結された第1アームと、該第1ア
    ームの他端に一端が回動可能に連結された第2アーム
    と、該第2アームの他端に回動自在に連結されかつ開口
    蓋に固定されたブラケットとからなり、開口蓋の閉鎖状
    態において上記第2アームとブラケットとの連結点が第
    1アームと第2アームとの連結点と開口蓋のヒンジ点と
    を結ぶ直線よりも上方に位置するように配置されている
    請求項1記載の建造物の垂直梯子用開口部構造。
  3. 【請求項3】 上記開口蓋を開放する時のアシスト力と
    して該開口蓋に対し開放方向に押し上げ力を付与するば
    ね部材を備えている請求項1又は2記載の建造物の垂直
    梯子用開口部構造。
  4. 【請求項4】 上記ばね部材は、床面の開口部下方に配
    置されたコイルスプリングからなり、該コイルスプリン
    グは、開口蓋の閉鎖状態においてその押し上げ力が該開
    口蓋に対して略直角に作用するように配置されている請
    求項3記載の建造物の垂直梯子用開口部構造。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101337624B1 (ko) * 2012-05-11 2013-12-05 삼성중공업 주식회사 추락 방지 장치 및 이의 제어 방법
CN104863408A (zh) * 2015-06-17 2015-08-26 国家电网公司 一种防坠落休息平台
KR101876719B1 (ko) * 2017-01-16 2018-07-13 유대식 도어 실린더 유닛 및 이를 구비한 안전도어장치
JP2021188395A (ja) * 2020-06-01 2021-12-13 鹿島建設株式会社 養生蓋

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