JPH11140381A - 資材運搬用機材による資材傷の発生防止方法 - Google Patents
資材運搬用機材による資材傷の発生防止方法Info
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- JPH11140381A JPH11140381A JP9325290A JP32529097A JPH11140381A JP H11140381 A JPH11140381 A JP H11140381A JP 9325290 A JP9325290 A JP 9325290A JP 32529097 A JP32529097 A JP 32529097A JP H11140381 A JPH11140381 A JP H11140381A
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- Japan
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- polyurea resin
- transporting
- component
- polyamine
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 耐久性に優れ、多量の廃棄物を出すことのな
い、資材運搬用機材による資材傷の発生防止方法を提供
する。 【解決手段】 資材運搬用機材の金属表面のうち、少な
くとも、運搬資材と接触する表面上に、イソシアネート
成分とポリアミン成分とを塗布時に反応させてなるポリ
ウレア樹脂層を設置する資材運搬用機材による資材傷の
発生防止方法。
い、資材運搬用機材による資材傷の発生防止方法を提供
する。 【解決手段】 資材運搬用機材の金属表面のうち、少な
くとも、運搬資材と接触する表面上に、イソシアネート
成分とポリアミン成分とを塗布時に反応させてなるポリ
ウレア樹脂層を設置する資材運搬用機材による資材傷の
発生防止方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面に傷がつきや
すい資材を運搬又は保管するための資材運搬用金属製機
材の表面を樹脂被覆することにより、資材運搬用機材に
よる資材傷の発生を防止する方法に関する。
すい資材を運搬又は保管するための資材運搬用金属製機
材の表面を樹脂被覆することにより、資材運搬用機材に
よる資材傷の発生を防止する方法に関する。
【0002】
【従来技術】資材、特に、金属資材等の運搬又は保管手
段として、従来より、鋼製の専用パレットが使用されて
いる。しかしながら、鋼製のパレットでは表面の硬度が
高いため、鉄より硬度の低い物体、例えば、アルミニウ
ム資材等がパレットの表面に接触すると、資材の表面に
傷がつき、その商品価値が低下する。このため、現状で
は、発泡スチロール板、プラスチック板、紙板等を緩衝
材として用い、該緩衝材をパレットと資材とが接触する
部分に予め粘着テープ等により固定しておき、資材が直
接パレットと接触しないようにして資材傷の発生を防止
している。
段として、従来より、鋼製の専用パレットが使用されて
いる。しかしながら、鋼製のパレットでは表面の硬度が
高いため、鉄より硬度の低い物体、例えば、アルミニウ
ム資材等がパレットの表面に接触すると、資材の表面に
傷がつき、その商品価値が低下する。このため、現状で
は、発泡スチロール板、プラスチック板、紙板等を緩衝
材として用い、該緩衝材をパレットと資材とが接触する
部分に予め粘着テープ等により固定しておき、資材が直
接パレットと接触しないようにして資材傷の発生を防止
している。
【0003】しかしながら、パレットの表面に緩衝材を
粘着テープ等で固定する方法では、緩衝材の耐久性が充
分ではないので、資材との接触によりすり減るため、2
〜3回使用するごとに緩衝材を取り外し、再度取付け直
す必要があった。また、この方法では、取り外した不要
な緩衝材や粘着テープが多量に発生し、廃棄物として処
理しなければならず、資源保護の点や環境衛生面で問題
があった。このため、耐久性に優れ、多量の廃棄物を出
さないような資材傷の発生防止方法が望まれている。
粘着テープ等で固定する方法では、緩衝材の耐久性が充
分ではないので、資材との接触によりすり減るため、2
〜3回使用するごとに緩衝材を取り外し、再度取付け直
す必要があった。また、この方法では、取り外した不要
な緩衝材や粘着テープが多量に発生し、廃棄物として処
理しなければならず、資源保護の点や環境衛生面で問題
があった。このため、耐久性に優れ、多量の廃棄物を出
さないような資材傷の発生防止方法が望まれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記現状に
鑑みてなされたものであり、耐久性に優れ、多量の廃棄
物を出すことのない、資材運搬用機材による資材傷の発
生防止方法を提供することを目的とするものである。
鑑みてなされたものであり、耐久性に優れ、多量の廃棄
物を出すことのない、資材運搬用機材による資材傷の発
生防止方法を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、資材運搬用機
材の金属表面のうち、少なくとも、運搬資材と接触する
表面上に、イソシアネート成分とポリアミン成分とを塗
布時に反応させてなるポリウレア樹脂層を設置する資材
運搬用機材による資材傷の発生防止方法である。以下に
本発明を詳述する。
材の金属表面のうち、少なくとも、運搬資材と接触する
表面上に、イソシアネート成分とポリアミン成分とを塗
布時に反応させてなるポリウレア樹脂層を設置する資材
運搬用機材による資材傷の発生防止方法である。以下に
本発明を詳述する。
【0006】本発明の資材傷の発生防止方法において
は、資材運搬用機材の金属表面のうち、少なくとも、運
搬資材と接触する表面上に、ポリウレア樹脂層を設置す
る。上記資材運搬用機材は、金属資材等を運搬又は保管
するためのものであり、強度、耐久性等のために、金属
製であって、通常、パレットと呼ばれる。上記資材運搬
用機材の素材としては特に限定されないが、汎用性の点
から、鋼製のものが広く使用されており、本発明の方法
の適用対象として好ましい。
は、資材運搬用機材の金属表面のうち、少なくとも、運
搬資材と接触する表面上に、ポリウレア樹脂層を設置す
る。上記資材運搬用機材は、金属資材等を運搬又は保管
するためのものであり、強度、耐久性等のために、金属
製であって、通常、パレットと呼ばれる。上記資材運搬
用機材の素材としては特に限定されないが、汎用性の点
から、鋼製のものが広く使用されており、本発明の方法
の適用対象として好ましい。
【0007】図1に、上記資材運搬用機材の典型例を示
す。図1中、1は、鋼製のフレームである。2は、支柱
であり、その基部は、脚部3をなしている。運搬資材
は、上記支柱の間に、上記フレームの長手方向に積載さ
れる。従って、上記支柱2及びフレーム1のうち、図1
中において斜線で示した表面が、上記運搬資材と接触す
る。本発明の資材傷の発生防止方法においては、少なく
とも、この図1中において斜線で示した表面上に、ポリ
ウレア樹脂層を設置する。
す。図1中、1は、鋼製のフレームである。2は、支柱
であり、その基部は、脚部3をなしている。運搬資材
は、上記支柱の間に、上記フレームの長手方向に積載さ
れる。従って、上記支柱2及びフレーム1のうち、図1
中において斜線で示した表面が、上記運搬資材と接触す
る。本発明の資材傷の発生防止方法においては、少なく
とも、この図1中において斜線で示した表面上に、ポリ
ウレア樹脂層を設置する。
【0008】上記ポリウレア樹脂は、ポリアミン樹脂と
ポリイソシアネート樹脂とを反応させてなるものであ
り、反応性が高いので、通常、塗布時に二液混合されて
反応させてなる。
ポリイソシアネート樹脂とを反応させてなるものであ
り、反応性が高いので、通常、塗布時に二液混合されて
反応させてなる。
【0009】本発明においては、上記ポリウレア樹脂層
は、イソシアネート成分(A)及びポリアミン成分
(B)を、上記イソシアネート成分(A)中のイソシア
ネート基に対する上記ポリアミン成分(B)中のアミノ
基の当量比が、0.7〜1.5となる混合比で、高圧二
液衝突混合型吹付装置により塗布し、反応硬化させて得
ることが好ましい。
は、イソシアネート成分(A)及びポリアミン成分
(B)を、上記イソシアネート成分(A)中のイソシア
ネート基に対する上記ポリアミン成分(B)中のアミノ
基の当量比が、0.7〜1.5となる混合比で、高圧二
液衝突混合型吹付装置により塗布し、反応硬化させて得
ることが好ましい。
【0010】上記イソシアネート成分(A)は、有機ポ
リイソシアネート(a−1)、及び、有機ポリイソシア
ネート中のイソシアネート基の一部を分子量200〜8
000のポリオールと反応させて得られる部分プレポリ
マー(a−2)のうち少なくとも1種からなる。
リイソシアネート(a−1)、及び、有機ポリイソシア
ネート中のイソシアネート基の一部を分子量200〜8
000のポリオールと反応させて得られる部分プレポリ
マー(a−2)のうち少なくとも1種からなる。
【0011】上記有機ポリイソシアネート(a−1)と
しては特に限定されず、公知のポリイソシアネート等を
使用することができ、例えば、芳香族ポリイソシアネー
ト類、脂肪族ポリイソシアネート類等を挙げることがで
きる。上記芳香族ポリイソシアネート類としては特に限
定されず、例えば、カルボジイミド変性することにより
得られる液状ジフェニルメタンジイソシアネート又はジ
フェニルメタンジイソシアネートの部分プレポリマー;
2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレン
ジイソシアネート若しくはこれらの混合物、ジフェニル
メタン−4,4’−ジイソシアネート、ポリメチレンポ
リフェニルポリイソシアネート、これらのカルボジイミ
ド化変性物、ビュレット化変性物等を挙げることができ
る。
しては特に限定されず、公知のポリイソシアネート等を
使用することができ、例えば、芳香族ポリイソシアネー
ト類、脂肪族ポリイソシアネート類等を挙げることがで
きる。上記芳香族ポリイソシアネート類としては特に限
定されず、例えば、カルボジイミド変性することにより
得られる液状ジフェニルメタンジイソシアネート又はジ
フェニルメタンジイソシアネートの部分プレポリマー;
2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレン
ジイソシアネート若しくはこれらの混合物、ジフェニル
メタン−4,4’−ジイソシアネート、ポリメチレンポ
リフェニルポリイソシアネート、これらのカルボジイミ
ド化変性物、ビュレット化変性物等を挙げることができ
る。
【0012】上記脂肪族ポリイソシアネート類としては
特に限定されず、例えば、ジシクロヘキシルメタン−
4,4′−ジイソシアネート、イソホロンジイソシアネ
ート、ヘキサメチレンジイソシアネート、水素化キシリ
レンジイソシアネート、これらのイソシアヌレート化変
性物、カルボジイミド化変性物等を挙げることができ
る。
特に限定されず、例えば、ジシクロヘキシルメタン−
4,4′−ジイソシアネート、イソホロンジイソシアネ
ート、ヘキサメチレンジイソシアネート、水素化キシリ
レンジイソシアネート、これらのイソシアヌレート化変
性物、カルボジイミド化変性物等を挙げることができ
る。
【0013】上記部分プレポリマー(a−2)は、有機
ポリイソシアネート中のイソシアネート基の一部をポリ
オールと反応させてなるものである。上記有機ポリイソ
シアネートとしては特に限定されず、例えば、上記有機
ポリイソシアネート(a−1)として例示したもの等を
挙げることができる。
ポリイソシアネート中のイソシアネート基の一部をポリ
オールと反応させてなるものである。上記有機ポリイソ
シアネートとしては特に限定されず、例えば、上記有機
ポリイソシアネート(a−1)として例示したもの等を
挙げることができる。
【0014】上記ポリオールとしては、分子量200〜
8000のものであれば特に限定されず、例えば、プロ
ピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロ
ピレングリコール、ジエチレングリコール、1,3−ブ
チレングリコール、2,3−ブチレングリコール等の低
分子量ポリオール;エチレングリコール、プロピレング
リコール、ペンタエリスリトール等の多価アルコールに
エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド等のアルキ
レンオキサイドを付加重合してなるポリエーテルポリオ
ール等を挙げることができる。上記反応は、窒素気流
中、70〜80℃で数時間加熱して行うことができる。
8000のものであれば特に限定されず、例えば、プロ
ピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロ
ピレングリコール、ジエチレングリコール、1,3−ブ
チレングリコール、2,3−ブチレングリコール等の低
分子量ポリオール;エチレングリコール、プロピレング
リコール、ペンタエリスリトール等の多価アルコールに
エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド等のアルキ
レンオキサイドを付加重合してなるポリエーテルポリオ
ール等を挙げることができる。上記反応は、窒素気流
中、70〜80℃で数時間加熱して行うことができる。
【0015】本発明においては、上記有機ポリイソシア
ネート(a−1)及び上記部分プレポリマー(a−2)
は、それぞれ単独で使用することもでき、混合して使用
することもできる。
ネート(a−1)及び上記部分プレポリマー(a−2)
は、それぞれ単独で使用することもでき、混合して使用
することもできる。
【0016】上記ポリアミン成分(B)は、分子内に少
なくとも2個の脂肪族アミノ基を有し、平均分子量が1
000〜10000であるポリオキシアルキレンポリア
ミン(b−1)100重量部、及び、トルエンジアミン
を除く、芳香核に電子吸引基を有さず、かつ、アミノ基
が結合する炭素原子と隣接した炭素原子に炭素数1〜5
のアルキル置換基を有する活性芳香族ジアミン(b−
2)15〜100重量部からなるものである。
なくとも2個の脂肪族アミノ基を有し、平均分子量が1
000〜10000であるポリオキシアルキレンポリア
ミン(b−1)100重量部、及び、トルエンジアミン
を除く、芳香核に電子吸引基を有さず、かつ、アミノ基
が結合する炭素原子と隣接した炭素原子に炭素数1〜5
のアルキル置換基を有する活性芳香族ジアミン(b−
2)15〜100重量部からなるものである。
【0017】上記ポリオキシアルキレンポリアミン(b
−1)としては、例えば、少なくとも2個の水酸基を有
するポリオキシアルキレンポリオールの末端水酸基を、
水素化−脱水素化触媒を用いて、高温高圧下にアンモニ
アと反応させる等の方法によって得られる分子量100
0〜10000、好ましくは、1000〜8000のも
のを好適に使用することができる。なお、上記ポリオキ
シアルキレンポリアミン(b−1)は、アンモニアと反
応しなかったポリオキシアルキレンポリオールを不純物
として含んでいても構わない。
−1)としては、例えば、少なくとも2個の水酸基を有
するポリオキシアルキレンポリオールの末端水酸基を、
水素化−脱水素化触媒を用いて、高温高圧下にアンモニ
アと反応させる等の方法によって得られる分子量100
0〜10000、好ましくは、1000〜8000のも
のを好適に使用することができる。なお、上記ポリオキ
シアルキレンポリアミン(b−1)は、アンモニアと反
応しなかったポリオキシアルキレンポリオールを不純物
として含んでいても構わない。
【0018】上記ポリオキシアルキレンポリアミン(b
−1)としては、市販されているものを使用することが
でき、例えば、ポリオキシプロピレンジアミンとして、
ジェファーミンD−2000(ハンツマン・スペシャリ
ティー・ケミカルズ社製、アミン当量約1000)、ポ
リオキシプロピレントリアミンとして、テックスリムT
−5050(ハンツマン・スペシャリティー・ケミカル
ズ社製、アミン当量約1930)、ジェファーミンT−
403(ハンツマン・スペシャリティー・ケミカルズ社
製、アミン当量約160)等を挙げることができる。
−1)としては、市販されているものを使用することが
でき、例えば、ポリオキシプロピレンジアミンとして、
ジェファーミンD−2000(ハンツマン・スペシャリ
ティー・ケミカルズ社製、アミン当量約1000)、ポ
リオキシプロピレントリアミンとして、テックスリムT
−5050(ハンツマン・スペシャリティー・ケミカル
ズ社製、アミン当量約1930)、ジェファーミンT−
403(ハンツマン・スペシャリティー・ケミカルズ社
製、アミン当量約160)等を挙げることができる。
【0019】上記トルエンジアミンを除く、芳香核に電
子吸引性基を有さず、かつ、アミノ基が結合する炭素原
子と隣接した炭素原子に炭素数1〜5のアルキル置換基
を有する活性芳香族ジアミン(b−2)としては特に限
定されず、例えば、1,3−ジメチル−2,4−ジアミ
ノベンゼン、1,3−ジエチル−2,4−ジアミノベン
ゼン、1,3−ジメチル−2,6−ジアミノベンゼン、
1,4−ジエチル−2,5−ジアミノベンゼン、1,4
−ジイソプロピル−2,5−ジアミノベンゼン、1,4
−ジブチル−2,5−ジアミノベンゼン、1,3,5−
トリエチル−2,4−ジアミノベンゼン、1,3,5−
トリエチル−2,6−ジアミノベンゼン、1,3,5−
トリプロピル−2,6−ジアミノベンゼン、1−メチル
−3,5−ジエチル−2,4−ジアミノベンゼン、1−
メチル−3,5−ジエチル−2,6−ジアミノベンゼン
等を挙げることができる。これらは、単独で使用しても
よく、2種以上を併用してもよい。
子吸引性基を有さず、かつ、アミノ基が結合する炭素原
子と隣接した炭素原子に炭素数1〜5のアルキル置換基
を有する活性芳香族ジアミン(b−2)としては特に限
定されず、例えば、1,3−ジメチル−2,4−ジアミ
ノベンゼン、1,3−ジエチル−2,4−ジアミノベン
ゼン、1,3−ジメチル−2,6−ジアミノベンゼン、
1,4−ジエチル−2,5−ジアミノベンゼン、1,4
−ジイソプロピル−2,5−ジアミノベンゼン、1,4
−ジブチル−2,5−ジアミノベンゼン、1,3,5−
トリエチル−2,4−ジアミノベンゼン、1,3,5−
トリエチル−2,6−ジアミノベンゼン、1,3,5−
トリプロピル−2,6−ジアミノベンゼン、1−メチル
−3,5−ジエチル−2,4−ジアミノベンゼン、1−
メチル−3,5−ジエチル−2,6−ジアミノベンゼン
等を挙げることができる。これらは、単独で使用しても
よく、2種以上を併用してもよい。
【0020】上記ポリアミン成分(B)において、ポリ
オキシアルキレンポリアミン(b−1)と、活性芳香族
ジアミン(b−2)との配合割合は、上記ポリオキシア
ルキレンポリアミン(b−1)100重量部に対して、
上記活性芳香族ジアミン(b−2)15〜100重量部
が好ましい。上記活性芳香族ジアミン(b−2)の配合
割合が15重量部未満であると、形成されるポリウレア
樹脂層が極めて軟らかく、半粘着性を有するので、実用
性に劣り、100重量部を超えると形成されるポリウレ
ア樹脂層が極めて硬く、かつ、脆くなり、実用的ではな
い。より好ましくは、20〜40重量部である。
オキシアルキレンポリアミン(b−1)と、活性芳香族
ジアミン(b−2)との配合割合は、上記ポリオキシア
ルキレンポリアミン(b−1)100重量部に対して、
上記活性芳香族ジアミン(b−2)15〜100重量部
が好ましい。上記活性芳香族ジアミン(b−2)の配合
割合が15重量部未満であると、形成されるポリウレア
樹脂層が極めて軟らかく、半粘着性を有するので、実用
性に劣り、100重量部を超えると形成されるポリウレ
ア樹脂層が極めて硬く、かつ、脆くなり、実用的ではな
い。より好ましくは、20〜40重量部である。
【0021】上記イソシアネート成分(A)及び上記ポ
リアミン成分(B)には、必要に応じて、通常、塗料組
成物に使用される可塑剤、難燃剤、充填剤、各種安定
剤、着色剤等の助剤が添加されていてもよい。
リアミン成分(B)には、必要に応じて、通常、塗料組
成物に使用される可塑剤、難燃剤、充填剤、各種安定
剤、着色剤等の助剤が添加されていてもよい。
【0022】本発明においては、上記イソシアネート成
分(A)及び上記ポリアミン成分(B)を、高圧二液衝
突混合型吹付装置によって衝突、混合し、吹付けること
により塗布し、反応硬化させて、ポリウレア樹脂層を形
成する。上記高圧二液衝突混合型吹付装置に用いられる
混合塗工ガンとしては、塗工作業を簡単かつ能率的に実
施することができ、上記イソシアネート成分(A)及び
上記ポリアミン成分(B)の目詰まりも良好に防止する
ことができるので、機械的セルフクリーニング機構を備
えたものが好ましい。
分(A)及び上記ポリアミン成分(B)を、高圧二液衝
突混合型吹付装置によって衝突、混合し、吹付けること
により塗布し、反応硬化させて、ポリウレア樹脂層を形
成する。上記高圧二液衝突混合型吹付装置に用いられる
混合塗工ガンとしては、塗工作業を簡単かつ能率的に実
施することができ、上記イソシアネート成分(A)及び
上記ポリアミン成分(B)の目詰まりも良好に防止する
ことができるので、機械的セルフクリーニング機構を備
えたものが好ましい。
【0023】上記高圧二液混合型吹付装置としては特に
限定されず、例えば、プロポーションユニットとして、
H−2000、H−3500、FF−1600(米国ガ
スマー社製);二成分高圧吐出混合マシンMODEL
HF−100(東邦機械工業社製)等を挙げることがで
きる。また、上記機械的セルフクリーニング機構を備え
た高圧二液衝突混合型吹付装置用混合塗工ガンとして
は、例えば、GX−7ガン、GX−7−400ガン(米
国ガスマー社製)等を挙げることができる。エアクリー
ニング機構を備えたものとしては、プロプラーガン(米
国グラスクラフト社製)等を挙げることができる。
限定されず、例えば、プロポーションユニットとして、
H−2000、H−3500、FF−1600(米国ガ
スマー社製);二成分高圧吐出混合マシンMODEL
HF−100(東邦機械工業社製)等を挙げることがで
きる。また、上記機械的セルフクリーニング機構を備え
た高圧二液衝突混合型吹付装置用混合塗工ガンとして
は、例えば、GX−7ガン、GX−7−400ガン(米
国ガスマー社製)等を挙げることができる。エアクリー
ニング機構を備えたものとしては、プロプラーガン(米
国グラスクラフト社製)等を挙げることができる。
【0024】上記高圧二液衝突混合型吹付装置を使用す
るに際して、上記イソシアネート成分(A)と上記ポリ
アミン成分(B)との混合比は、上記イソシアネート成
分(A)中のイソシアネート基に対する上記ポリアミン
成分(B)中のアミノ基の当量比で、0.7〜1.5で
ある。0.7未満であっても、1.5を超えても、ポリ
ウレア樹脂層が良好に形成されず、粘着性を有したまま
であったり、ポリウレア樹脂層が形成されても柔らかす
ぎるので、上記範囲に限定される。
るに際して、上記イソシアネート成分(A)と上記ポリ
アミン成分(B)との混合比は、上記イソシアネート成
分(A)中のイソシアネート基に対する上記ポリアミン
成分(B)中のアミノ基の当量比で、0.7〜1.5で
ある。0.7未満であっても、1.5を超えても、ポリ
ウレア樹脂層が良好に形成されず、粘着性を有したまま
であったり、ポリウレア樹脂層が形成されても柔らかす
ぎるので、上記範囲に限定される。
【0025】上記高圧二液衝突混合型吹付装置を使用す
るに際して、使用圧力は、6MPa以上であることが好
ましい。6MPa未満であると、上記イソシアネート成
分(A)と上記ポリアミン成分(B)との衝突による混
合が悪くなり、正常なポリウレア樹脂層が得られにく
い。また、使用圧力の上限は使用する装置自体の耐圧性
によるが、過度に圧力を上げると取扱上の危険性が増す
ので、20MPa以下であることが好ましい。
るに際して、使用圧力は、6MPa以上であることが好
ましい。6MPa未満であると、上記イソシアネート成
分(A)と上記ポリアミン成分(B)との衝突による混
合が悪くなり、正常なポリウレア樹脂層が得られにく
い。また、使用圧力の上限は使用する装置自体の耐圧性
によるが、過度に圧力を上げると取扱上の危険性が増す
ので、20MPa以下であることが好ましい。
【0026】上記ポリウレア樹脂は、上記イソシアネー
ト成分(A)及び上記ポリアミン成分(B)が、衝突、
混合されて塗布されることにより、加熱することなく、
短時間で充分に反応硬化して、厚膜で良好なポリウレア
樹脂層を形成することができる。
ト成分(A)及び上記ポリアミン成分(B)が、衝突、
混合されて塗布されることにより、加熱することなく、
短時間で充分に反応硬化して、厚膜で良好なポリウレア
樹脂層を形成することができる。
【0027】上記ポリウレア樹脂層の厚みは、0.5m
m以上であることが好ましい。0.5mm未満である
と、形成される樹脂層にピンホール等の欠陥が生じやす
くなり、また、緩衝材としての作用が不充分となり、資
材運搬用機材によって表面に傷がつきやすい資材を運
搬、保管した場合に、資材の表面に傷がついてしまう。
より好ましくは、1.0〜5.0mmである。
m以上であることが好ましい。0.5mm未満である
と、形成される樹脂層にピンホール等の欠陥が生じやす
くなり、また、緩衝材としての作用が不充分となり、資
材運搬用機材によって表面に傷がつきやすい資材を運
搬、保管した場合に、資材の表面に傷がついてしまう。
より好ましくは、1.0〜5.0mmである。
【0028】上記ポリウレア樹脂層は、吹付け塗布によ
り、少なくとも、上記資材運搬用機材の表面のうち資材
と接触する表面上に設置されていればよい。本発明にお
いては、上記資材運搬用機材のその他の表面にポリウレ
ア樹脂層を設けても構わないが、上記資材運搬用機材
は、資材と接触する部分は一定箇所であり、上記資材運
搬用機材のその他の表面にポリウレア樹脂層を設置して
も本発明の目的を達成するうえで効果はなく、ポリウレ
ア樹脂の吹付け原料が無駄になる。
り、少なくとも、上記資材運搬用機材の表面のうち資材
と接触する表面上に設置されていればよい。本発明にお
いては、上記資材運搬用機材のその他の表面にポリウレ
ア樹脂層を設けても構わないが、上記資材運搬用機材
は、資材と接触する部分は一定箇所であり、上記資材運
搬用機材のその他の表面にポリウレア樹脂層を設置して
も本発明の目的を達成するうえで効果はなく、ポリウレ
ア樹脂の吹付け原料が無駄になる。
【0029】従って、上記資材運搬用機材の表面のう
ち、資材と接触する部分のみに設けるほうが効率的であ
り、低コストである。しかし、吹付け塗布により上記資
材運搬用機材の所定面にのみポリウレア樹脂原料を塗布
することは困難である。そこで、上記資材運搬用機材の
組み立て前の構造部材の所定面に、予め吹付け塗布によ
りポリウレア樹脂原料を塗布し、ポリウレア樹脂層を形
成しておき、その後、上記構造部材を組み立てることが
好ましい。
ち、資材と接触する部分のみに設けるほうが効率的であ
り、低コストである。しかし、吹付け塗布により上記資
材運搬用機材の所定面にのみポリウレア樹脂原料を塗布
することは困難である。そこで、上記資材運搬用機材の
組み立て前の構造部材の所定面に、予め吹付け塗布によ
りポリウレア樹脂原料を塗布し、ポリウレア樹脂層を形
成しておき、その後、上記構造部材を組み立てることが
好ましい。
【0030】この場合、良好なポリウレア樹脂層を形成
するために、上記構造部材の表面をサンドペーパー等に
より研磨しておくことが好ましい。また、上記角材とポ
リウレア樹脂層との密着性を高めるために、上記構造部
材の表面に予め下塗塗料を塗装しておいてもよい。
するために、上記構造部材の表面をサンドペーパー等に
より研磨しておくことが好ましい。また、上記角材とポ
リウレア樹脂層との密着性を高めるために、上記構造部
材の表面に予め下塗塗料を塗装しておいてもよい。
【0031】また、本発明においては、ポリウレア樹脂
層は、上記資材運搬用機材の運搬資材と接触する表面に
被せて取り付けられたプレコート鋼板部材の、運搬資材
と接触する表面上に設置することもできる。このように
すると、プレコート鋼板部材の交換により容易に補修が
可能であるので好ましい。
層は、上記資材運搬用機材の運搬資材と接触する表面に
被せて取り付けられたプレコート鋼板部材の、運搬資材
と接触する表面上に設置することもできる。このように
すると、プレコート鋼板部材の交換により容易に補修が
可能であるので好ましい。
【0032】この場合、上記プレコート鋼板部材は、下
塗塗料が塗装されたプレコート鋼板を、運搬資材と接触
する表面を有する資材運搬用機材構成部材に被せて装着
可能であるように成形した後、上記プレコート鋼板部材
の運搬資材と接触する表面上にポリアミン樹脂とポリイ
ソシアネート樹脂とを混合吹付け塗布し、硬化させてポ
リウレア樹脂層を設置してなるものであることが好まし
い。従って、本発明においては、予め資材運搬用機材構
成部材に被せて装着可能であるように成形し、ポリウレ
ア樹脂層を設置したプレコート鋼板部材を該当箇所に装
着することが好ましい。成形後のプレコート鋼板部材の
所定面にポリウレア樹脂層を設置する際には、このプレ
コート鋼板部材を、所定面が緊密に並ぶように配列し
て、上記イソシアネート成分(A)及び上記ポリアミン
成分(B)を、上述した高圧二液衝突混合型吹付装置を
使用して吹付け塗装することにより、容易に行うことが
できる。
塗塗料が塗装されたプレコート鋼板を、運搬資材と接触
する表面を有する資材運搬用機材構成部材に被せて装着
可能であるように成形した後、上記プレコート鋼板部材
の運搬資材と接触する表面上にポリアミン樹脂とポリイ
ソシアネート樹脂とを混合吹付け塗布し、硬化させてポ
リウレア樹脂層を設置してなるものであることが好まし
い。従って、本発明においては、予め資材運搬用機材構
成部材に被せて装着可能であるように成形し、ポリウレ
ア樹脂層を設置したプレコート鋼板部材を該当箇所に装
着することが好ましい。成形後のプレコート鋼板部材の
所定面にポリウレア樹脂層を設置する際には、このプレ
コート鋼板部材を、所定面が緊密に並ぶように配列し
て、上記イソシアネート成分(A)及び上記ポリアミン
成分(B)を、上述した高圧二液衝突混合型吹付装置を
使用して吹付け塗装することにより、容易に行うことが
できる。
【0033】上記プレコート鋼板部材は、柱状の資材運
搬用機材構成部材に鞘のように被せて装着することがで
きるように、柱状部材を囲繞するように成形されたもの
とすることができる。図2中、(1)は、このようなプ
レコート鋼板部材の一例を示す。また、図2中、(2)
ように、コの字型に成形することもできる。(1)の部
材及び(2)の部材において、図の斜線部にポリウレア
樹脂層が設置される。
搬用機材構成部材に鞘のように被せて装着することがで
きるように、柱状部材を囲繞するように成形されたもの
とすることができる。図2中、(1)は、このようなプ
レコート鋼板部材の一例を示す。また、図2中、(2)
ように、コの字型に成形することもできる。(1)の部
材及び(2)の部材において、図の斜線部にポリウレア
樹脂層が設置される。
【0034】また、上記プレコート鋼板部材は、上記資
材運搬用機材構成部材のフレーム部材に被せて装着する
ためには、図2中、(3)のように、平板の一部に、フ
レーム部材を跨いで固定するためのコの字型の構造を設
けることができる。(3)の部材において、図の斜線部
にポリウレア樹脂層が設置される。
材運搬用機材構成部材のフレーム部材に被せて装着する
ためには、図2中、(3)のように、平板の一部に、フ
レーム部材を跨いで固定するためのコの字型の構造を設
けることができる。(3)の部材において、図の斜線部
にポリウレア樹脂層が設置される。
【0035】上記プレコート鋼板としては特に限定され
ず、例えば、りん酸処理鋼板、亜鉛めっき鋼板、冷延鋼
板、ステンレス鋼板、等を挙げることができる。
ず、例えば、りん酸処理鋼板、亜鉛めっき鋼板、冷延鋼
板、ステンレス鋼板、等を挙げることができる。
【0036】また、上記プレコート鋼板の下塗塗料とし
ては特に限定されず、一般にプレコート鋼板の下塗塗料
として用いられているものでよく、例えば、スーパーラ
ックDIF P01プライマー(日本ペイント社製)、
スーパーラックDIF P02プライマー(日本ペイン
ト社製)等を挙げることができる。
ては特に限定されず、一般にプレコート鋼板の下塗塗料
として用いられているものでよく、例えば、スーパーラ
ックDIF P01プライマー(日本ペイント社製)、
スーパーラックDIF P02プライマー(日本ペイン
ト社製)等を挙げることができる。
【0037】本発明の資材傷の発生防止方法は、ポリウ
レア樹脂層が、硬化反応において外部環境、例えば、温
度、湿度の影響を受けにくく、かつ、得られるポリウレ
ア樹脂塗膜が、耐酸性、耐アルカリ性等の耐薬品性に優
れている。また、塗膜の伸び、抗張力が大きく、耐磨耗
性及び柔軟性に優れているので、耐久性にも優れてお
り、かつ、弾性樹脂層を形成するので、アルミニウム材
等の表面に傷がつきやすい資材の運搬や保管に用いられ
る資材運搬用機材に好適である。
レア樹脂層が、硬化反応において外部環境、例えば、温
度、湿度の影響を受けにくく、かつ、得られるポリウレ
ア樹脂塗膜が、耐酸性、耐アルカリ性等の耐薬品性に優
れている。また、塗膜の伸び、抗張力が大きく、耐磨耗
性及び柔軟性に優れているので、耐久性にも優れてお
り、かつ、弾性樹脂層を形成するので、アルミニウム材
等の表面に傷がつきやすい資材の運搬や保管に用いられ
る資材運搬用機材に好適である。
【0038】また、本発明において、ポリウレア樹脂層
を形成するために使用される二液混合型成分、すなわ
ち、上記イソシアネート成分(A)及び上記ポリアミン
成分(B)は、非常に反応性が高いために、上記ポリウ
レア樹脂の乾燥時間が非常に短く、例えば、約1時間以
内で実用に供することができる。
を形成するために使用される二液混合型成分、すなわ
ち、上記イソシアネート成分(A)及び上記ポリアミン
成分(B)は、非常に反応性が高いために、上記ポリウ
レア樹脂の乾燥時間が非常に短く、例えば、約1時間以
内で実用に供することができる。
【0039】本発明の方法は、例えば、アルミニウム資
材、樹脂製資材等の資材運搬用機材に好適に適用するこ
とができる。
材、樹脂製資材等の資材運搬用機材に好適に適用するこ
とができる。
【0040】
【実施例】以下に実施例を掲げて本発明を更に詳しく説
明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるもの
ではない。
明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるもの
ではない。
【0041】実施例1 所定の寸法に組み立てられた鋼製パレットの柱状部材及
びフレーム角材のうち搭載資材と接触する部分の角材表
面(図1の斜線部)を覆うように、プライマー被覆溶融
亜鉛めっき鋼板(約0.7mm厚、大同鋼板社製)を図
2(1)及び(3)のように成形した。この成形鋼板部
材の表面のうち資材と接触する面に、ガスマー社製H−
2000の塗装装置と、機械的セルフクリーニング機構
を有する二液衝突混合型スプレーガン(GX−ガン、米
国ガスマー社製)を用いて、イソシアネート成分側の使
用圧力14MPaでハイポン500R−G(二液硬化型
ポリウレア系樹脂、日本ペイント社製)を膜厚が1.5
mmとなるように塗装した後、パレットの柱状部材及び
平面部材に被せ、ビスで取り付けた。このパレットにア
ルミニウム成形材を搭載し、3か月間使用した。運搬し
た全てのアルミニウム成形材の傷つきは見られなかっ
た。また、パレットのポリウレア樹脂層のいずれの部位
にも剥がれや目立った損傷はなかった。
びフレーム角材のうち搭載資材と接触する部分の角材表
面(図1の斜線部)を覆うように、プライマー被覆溶融
亜鉛めっき鋼板(約0.7mm厚、大同鋼板社製)を図
2(1)及び(3)のように成形した。この成形鋼板部
材の表面のうち資材と接触する面に、ガスマー社製H−
2000の塗装装置と、機械的セルフクリーニング機構
を有する二液衝突混合型スプレーガン(GX−ガン、米
国ガスマー社製)を用いて、イソシアネート成分側の使
用圧力14MPaでハイポン500R−G(二液硬化型
ポリウレア系樹脂、日本ペイント社製)を膜厚が1.5
mmとなるように塗装した後、パレットの柱状部材及び
平面部材に被せ、ビスで取り付けた。このパレットにア
ルミニウム成形材を搭載し、3か月間使用した。運搬し
た全てのアルミニウム成形材の傷つきは見られなかっ
た。また、パレットのポリウレア樹脂層のいずれの部位
にも剥がれや目立った損傷はなかった。
【0042】実施例2 溶融亜鉛めっき鋼板(約0.7mm厚)の表面に、ガス
マー社製H−2000の塗装装置と、機械的セルフクリ
ーニング機構を有する二液衝突混合型スプレーガン(G
X−ガン、米国ガスマー社製)を用いて、イソシアネー
ト成分側の使用圧力14MPaでタフガードR−M(二
液硬化型ポリウレア系樹脂、日本ペイント社製)を膜厚
が3.0mmとなるように塗装し、乾燥させてポリウレ
ア樹脂層を形成した。この鋼板を、所定の寸法に組み立
てられた鋼製パレットの柱状部材及びフレーム角材のう
ち搭載資材と接触する部分(図1の斜線部)を覆うこと
ができるように切断し、該当部分にビスで固定した。こ
のパレットにアルミニウム成形材を搭載し、3か月間使
用した。運搬した全てのアルミニウム成形材の傷つきは
見られなかった。また、パレットのポリウレア樹脂層の
いずれの部位にも剥がれや目立った損傷はなかった。
マー社製H−2000の塗装装置と、機械的セルフクリ
ーニング機構を有する二液衝突混合型スプレーガン(G
X−ガン、米国ガスマー社製)を用いて、イソシアネー
ト成分側の使用圧力14MPaでタフガードR−M(二
液硬化型ポリウレア系樹脂、日本ペイント社製)を膜厚
が3.0mmとなるように塗装し、乾燥させてポリウレ
ア樹脂層を形成した。この鋼板を、所定の寸法に組み立
てられた鋼製パレットの柱状部材及びフレーム角材のう
ち搭載資材と接触する部分(図1の斜線部)を覆うこと
ができるように切断し、該当部分にビスで固定した。こ
のパレットにアルミニウム成形材を搭載し、3か月間使
用した。運搬した全てのアルミニウム成形材の傷つきは
見られなかった。また、パレットのポリウレア樹脂層の
いずれの部位にも剥がれや目立った損傷はなかった。
【0043】実施例3 所定の寸法に切断された鋼製角材の表面を#320サン
ドペーパーで研磨した後、下塗塗料としてハイポン30
マスチックプライマー(日本ペイント社製)を塗装し、
乾燥させた。その後、角材の表面に、ガスマー社製H−
2000の塗装装置と、機械的セルフクリーニング機構
を有する二液衝突混合型スプレーガン(GX−ガン、米
国ガスマー社製)を用いて、イソシアネート成分側の使
用圧力14MPaでハイポン500R−G(二液硬化型
ポリウレア系樹脂、日本ペイント社製)を約2mmの厚
さに被覆した。被覆された鋼製角材を用いて、図1の構
造に従って、被塗装部分が搭載資材と接触する位置(図
1の斜線部)になるようにパレットを組み立てた。この
パレットにアルミニウム成形材を搭載し、3か月間使用
した。運搬した全てのアルミニウム成形材の傷つきは見
られなかった。また、パレットのポリウレア樹脂層のい
ずれの部位にも剥がれや目立った損傷はなかった。
ドペーパーで研磨した後、下塗塗料としてハイポン30
マスチックプライマー(日本ペイント社製)を塗装し、
乾燥させた。その後、角材の表面に、ガスマー社製H−
2000の塗装装置と、機械的セルフクリーニング機構
を有する二液衝突混合型スプレーガン(GX−ガン、米
国ガスマー社製)を用いて、イソシアネート成分側の使
用圧力14MPaでハイポン500R−G(二液硬化型
ポリウレア系樹脂、日本ペイント社製)を約2mmの厚
さに被覆した。被覆された鋼製角材を用いて、図1の構
造に従って、被塗装部分が搭載資材と接触する位置(図
1の斜線部)になるようにパレットを組み立てた。この
パレットにアルミニウム成形材を搭載し、3か月間使用
した。運搬した全てのアルミニウム成形材の傷つきは見
られなかった。また、パレットのポリウレア樹脂層のい
ずれの部位にも剥がれや目立った損傷はなかった。
【0044】比較例1 所定の寸法に組み立てられた鋼製パレットの柱状部材及
びフレーム角材のうち搭載資材と接触する部分(図1の
斜線部)に発泡スチロール板を粘着テープを用いて装着
した。このパレットにアルミニウム成形材を搭載し、使
用したところ、約1週間の使用で剥がれ箇所が発生し
た。
びフレーム角材のうち搭載資材と接触する部分(図1の
斜線部)に発泡スチロール板を粘着テープを用いて装着
した。このパレットにアルミニウム成形材を搭載し、使
用したところ、約1週間の使用で剥がれ箇所が発生し
た。
【0045】以上のことから、本発明の方法では、資材
運搬用機材を用いて表面に傷がつきやすいアルミニウム
材等の資材を運搬、保管しても、資材運搬用機材の金属
面と直接接触することがなく、衝撃や引っかき、摩擦等
によって資材の表面に傷をつけることがないことが判っ
た。また、資材運搬用機材の表面に設けられたポリウレ
ア樹脂層は、耐久性に優れているので、比較例1のよう
に従来の緩衝材を用いた資材傷の発生防止方法と比較し
て取り換えるまでの期間がはるかに長いことが判明し
た。
運搬用機材を用いて表面に傷がつきやすいアルミニウム
材等の資材を運搬、保管しても、資材運搬用機材の金属
面と直接接触することがなく、衝撃や引っかき、摩擦等
によって資材の表面に傷をつけることがないことが判っ
た。また、資材運搬用機材の表面に設けられたポリウレ
ア樹脂層は、耐久性に優れているので、比較例1のよう
に従来の緩衝材を用いた資材傷の発生防止方法と比較し
て取り換えるまでの期間がはるかに長いことが判明し
た。
【0046】
【発明の効果】本発明の基材の傷つき防止方法は上述の
とおりであるので、耐久性に優れ、多量の廃棄物を出さ
ないような資材運搬用機材による資材傷の発生防止方法
を提供することができる。
とおりであるので、耐久性に優れ、多量の廃棄物を出さ
ないような資材運搬用機材による資材傷の発生防止方法
を提供することができる。
【図1】実施例で使用される資材運搬用機材の概略構成
を表す斜視図である。
を表す斜視図である。
【図2】資材運搬用機材を構成する部材に適用するプレ
コート鋼板の形状の実施形態を示す該略図である。
コート鋼板の形状の実施形態を示す該略図である。
1 角材 2 支柱 3 脚部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 草野 拓男 東京都品川区東品川2丁目2−20 天王洲 郵船ビル 日本軽金属株式会社内 (72)発明者 出雲 孝治 大阪府寝屋川市池田中町19番17号 日本ペ イント株式会社内 (72)発明者 上中 章三 大阪府寝屋川市池田中町19番17号 日本ペ イント株式会社内
Claims (8)
- 【請求項1】 資材運搬用機材の金属表面のうち、少な
くとも、運搬資材と接触する表面上に、イソシアネート
成分とポリアミン成分とを塗布時に反応させてなるポリ
ウレア樹脂層を設置することを特徴とする資材運搬用機
材による資材傷の発生防止方法。 - 【請求項2】 ポリウレア樹脂層は、(A)有機ポリイ
ソシアネート(a−1)、及び、有機ポリイソシアネー
ト中のイソシアネート基の一部を分子量200〜800
0のポリオールと反応させてなる部分プレポリマー(a
−2)のうち少なくとも1種からなるイソシアネート成
分、並びに、(B)分子内に少なくとも2個の脂肪族ア
ミノ基を有し、平均分子量が1000〜10000であ
るポリオキシアルキレンポリアミン(b−1)100重
量部、及び、トルエンジアミンを除く、芳香核に電子吸
引基を有さず、かつ、アミノ基が結合する炭素原子と隣
接した炭素原子に炭素数1〜5のアルキル置換基を有す
る活性芳香族ジアミン(b−2)15〜100重量部か
らなるポリアミン成分を、前記イソシアネート成分
(A)中のイソシアネート基に対する前記ポリアミン成
分(B)中のアミノ基の当量比が、0.7〜1.5とな
る混合比で、混合吹付け塗布し、硬化させて得られるも
のである請求項1記載の資材運搬用機材による資材傷の
発生防止方法。 - 【請求項3】 ポリウレア樹脂層の厚みは、少なくとも
0.5mmである請求項2記載の資材運搬用機材による
資材傷の発生防止方法。 - 【請求項4】 資材運搬用機材は、鋼製のものである請
求項1、2又は3記載の資材運搬用機材による資材傷の
発生防止方法。 - 【請求項5】 ポリウレア樹脂層は、資材運搬用機材の
表面のうち運搬資材と接触する表面にのみに設置される
請求項1、2、3又は4記載の資材運搬用機材による資
材傷の発生防止方法。 - 【請求項6】 ポリウレア樹脂層は、資材運搬用機材の
運搬資材と接触する表面に被せて取り付けられたプレコ
ート鋼板部材の運搬資材と接触する表面上に設置される
請求項5記載の資材運搬用機材による資材傷の発生防止
方法。 - 【請求項7】 プレコート鋼板部材は、下塗塗料が塗装
されたプレコート鋼板を、運搬資材と接触する表面を有
する資材運搬用機材構成部材に被せて装着可能であるよ
うに成形した後、前記プレコート鋼板部材の運搬資材と
接触する表面上にポリアミン樹脂とポリイソシアネート
樹脂とを混合吹付け塗布し、硬化させてポリウレア樹脂
層を設置してなるものである請求項6記載の資材運搬用
機材による資材傷の発生防止方法。 - 【請求項8】 プレコート鋼板部材は、柱状の資材運搬
用機材構成部材の少なくとも3面を囲繞するように成形
されたものである請求項7記載の資材運搬用機材による
資材傷の発生防止方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9325290A JPH11140381A (ja) | 1997-11-10 | 1997-11-10 | 資材運搬用機材による資材傷の発生防止方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9325290A JPH11140381A (ja) | 1997-11-10 | 1997-11-10 | 資材運搬用機材による資材傷の発生防止方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11140381A true JPH11140381A (ja) | 1999-05-25 |
Family
ID=18175170
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9325290A Pending JPH11140381A (ja) | 1997-11-10 | 1997-11-10 | 資材運搬用機材による資材傷の発生防止方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11140381A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002080555A (ja) * | 2000-09-07 | 2002-03-19 | Mitsui Chemicals Inc | 2液硬化型樹脂、その製造方法およびその用途 |
JP4828536B2 (ja) * | 2004-09-02 | 2011-11-30 | ピーピージー インダストリーズ オハイオ,インコーポレイテッド | ポリ尿素コーティング層を含む多成分コーティング |
WO2012029966A1 (ja) * | 2010-08-31 | 2012-03-08 | 新日鉄マテリアルズ株式会社 | 鋼構造物の補強方法及び補強構造体、並びに、鋼構造物補強用弾性層形成材 |
US10435197B2 (en) | 2015-09-30 | 2019-10-08 | Naofumi Takemoto | Palette, box, gear and resin shaped body-manufacturing method |
-
1997
- 1997-11-10 JP JP9325290A patent/JPH11140381A/ja active Pending
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2012029966A1 (ja) * | 2010-08-31 | 2012-03-08 | 新日鉄マテリアルズ株式会社 | 鋼構造物の補強方法及び補強構造体、並びに、鋼構造物補強用弾性層形成材 |
CN103154373A (zh) * | 2010-08-31 | 2013-06-12 | 新日铁住金高新材料株式会社 | 钢结构物的补强方法和补强结构体以及钢结构物补强用弹性层形成材料 |
JP2013234569A (ja) * | 2010-08-31 | 2013-11-21 | Nippon Steel Sumikin Materials Co Ltd | 鋼構造物の補強方法及び鋼構造物補強用弾性層形成材 |
JP5380551B2 (ja) * | 2010-08-31 | 2014-01-08 | 新日鉄住金マテリアルズ株式会社 | 鋼構造物の補強構造体 |
CN103154373B (zh) * | 2010-08-31 | 2015-07-08 | 新日铁住金高新材料株式会社 | 钢结构物的补强方法和补强结构体以及钢结构物补强用弹性层形成材料 |
US9079379B2 (en) | 2010-08-31 | 2015-07-14 | Nippon Steel & Sumikin Materials Co., Ltd. | Reinforcing method and reinforcing structure for steel structure and elastic layer forming material for reinforcing steel structure |
US9682535B2 (en) | 2010-08-31 | 2017-06-20 | Nippon Steel & Sumikin Materials Co., Ltd. | Reinforcing method and reinforcing structure for steel structure and elastic layer forming material for reinforcing steel structure |
US10435197B2 (en) | 2015-09-30 | 2019-10-08 | Naofumi Takemoto | Palette, box, gear and resin shaped body-manufacturing method |
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