JPH11139007A - 熱転写シート - Google Patents

熱転写シート

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JPH11139007A
JPH11139007A JP9321945A JP32194597A JPH11139007A JP H11139007 A JPH11139007 A JP H11139007A JP 9321945 A JP9321945 A JP 9321945A JP 32194597 A JP32194597 A JP 32194597A JP H11139007 A JPH11139007 A JP H11139007A
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JP
Japan
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thermal transfer
layer
dye
transfer sheet
image
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JP9321945A
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English (en)
Inventor
Kenji Tomita
賢治 富田
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印画部の階調色差や色ムラを防止し、印画部
のシャドウ部からハイライト部の濃度再現性に優れた熱
転写シートを提供することを目的とする。 【解決手段】 基材上に染料層を設けた熱転写シートに
おいて、該染料層が1画面当たり2つ以上の区画を有し
て、かつ該区画の色相がモノカラーであり、全て同一色
相である。さらに、該染料層1、1’、1”が、画像の
RGB/YMCの各フィルターで分色した情報を印画す
る3区画の構成をとることにより、出力する印画物がR
GB/YMCの各フィルターにて分色した印加エネルギ
ー情報からなり、この同一色相染料層1、1’、1”
は、塗布量を通常のモノカラーフィルムより少なくする
ことができ、ハイライトの階調表現が豊かな印画物が得
られる。また、得られた印画物は、ハイライト部の高感
度化、階調色差の低下、最大濃度域の濃度維持が可能な
良好なものとなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は熱転写シートに関
し、特にモノカラーの染料層を有する転写感度が高く、
階調色差や色ムラの発生を防止した熱転写シートに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、種々の熱転写記録方法が知られて
いるが、それらの中でも、昇華転写染料を記録剤とし、
これをポリエステルフィルム等の基材シートに担持させ
た熱転写シートから、昇華染料で染着可能な被転写材、
例えば、紙やプラスチックフィルム等に染料受容層を形
成した熱転写受像シート上に昇華転写染料を熱転写し、
各種のフルカラー画像を形成する方法が提案されてい
る。この場合には、加熱手段として、プリンターのサー
マルヘッドが使用され、極めて短時間の加熱によって3
色または4色の多数の加熱量が調整された色ドットを熱
転写受像シートの受容層に転移させ、該多色の色ドット
により原稿のフルカラーを再現するものである。このよ
うに形成された画像は、使用する色材が染料であること
から、非常に鮮明でかつ透明性に優れているため、得ら
れる画像は中間色の再現性や階調性に優れ、従来のオフ
セット印刷やグラビア印刷による画像と同様であり、モ
ノカラーやフルカラー写真画像に匹敵する高品質画像の
形成が可能である。
【0003】この昇華転写記録による高品質画像を活用
して、グラビア印刷、オフセット印刷、スクリーン印刷
等各種印刷の校正用の印字物として利用することが行わ
れ始めている。従来の校正用の印刷物は本刷製品と画像
等の色相を合わせるために、本刷と印刷条件を同様にし
て校正用インキで印刷し、乾燥させて手間をかけて作製
していた。ところが、上記の昇華転写記録方法によれ
ば、印刷用の版や校正用インキも必要なく、印刷する画
像の原画があれば、その画像を電気信号に変換して、熱
転写シートと熱転写受像シートを組み合わせて、熱転写
プリンターで印字して、簡単に校正用の印字物が得られ
る。また、上記の校正用の印字物にとどまらず、グラビ
ア印刷、オフセット印刷等の本刷製品の代替として、昇
華転写記録の印字物が利用され、また、遊園地やゲーム
センター等のアミューズメント用途として、セピアの色
相等のモノカラーの画像物や、葬儀等の遺影写真の代替
としてのモノカラーの画像物を昇華転写記録で作製する
ことが実施されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような昇華転写
記録方法で得られる印字物は、解像度と、印画部の色相
を、見本品に厳密に合わせることが要求されている。す
なわち、見本品と仕上がり状態で同じものとして見なせ
る昇華転写記録の印字物が要求されている。すなわち、
モノカラーの画像物では、印画部のシャドウ部からハイ
ライト部の、濃淡の色相に色差が生じないことと、同じ
く印画部のシャドウ部からハイライト部の濃度再現性が
要求されている。
【0005】従来のモノカラー印画物においては、Bk
単色、セピア単色等の、図6に示すようなモノカラー熱
転写シートや、図7に示すような、YMCの染料層を有
する3色熱転写シートまたはBk染料層を加えた4色熱
転写シート、更に保護層を加えた構成等の熱転写シート
が用いられる。但し、Bk単色、セピア単色等のモノカ
ラー熱転写シートでは最大印画濃度の低下が生じ、ま
た、YMC等の熱転写シートでは階調色差、色ムラ等の
問題が発生しやすい。さらに、モノカラー熱転写シート
ではハイライトの転写感度を高めると、ハイライト部以
外の階調部で見本品と比較して、階調濃度が変化し、階
調色差も生じる。
【0006】また、特公平6−71827、特公平4−
75832及び特開平4−226790には、転写画像
の濃度を向上させたり、ドット再現性を向上させる記録
方法が記載されているが、全て一度転写した画像と同一
画像ないし、部分的にオーバーラップした画像を重ね転
写する方法であり、モノカラーの画像物に対して、印画
部のシャドウ部の濃度向上は図れるが、印画部のシャド
ウ部からハイライト部の、濃淡の色相に色差が生じ、す
なわち階調色差や色ムラが発生するという問題がある。
したがって、本発明は、上記従来技術の問題点を解決
し、印画部の階調色差や色ムラを防止し、印画部のシャ
ドウ部からハイライト部の濃度再現性に優れた熱転写シ
ートを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明の熱転写
受像シートは、基材上に染料層を設けた熱転写シートに
おいて、該染料層が1画面当たり2つ以上の区画を有し
て、かつ該区画の色相がモノカラーであり、全て同一色
相であることを特徴とする。また、前記の染料層が、画
像のRGB/YMCの各フィルターで分色した情報を印
画する3区画の構成であることが好ましい。また、前記
の染料層が、1画面当たり2つ以上の区画を有し、1画
面を構成する各区画の塗布量が、印画始めの区画より後
の区画にかけて、漸次減少していることが好ましい。ま
た、前記の熱転写シートにおいて、同一基材上に転写性
保護層が設けられていることが好ましい。さらに、前記
の熱転写シートにおいて、同一基材上に転写性受容層が
設けられていることが好ましい。また、同一基材上に転
写性受容層と転写性ヒートシール層が設けられているこ
とが好ましい。
【0008】
【作用】本発明では、基材上に染料層を設けた熱転写シ
ートにおいて、該染料層が1画面当たり2つ以上の区画
を有して、かつ該区画の色相がモノカラーであり、全て
同一色相である。さらに、該染料層が、画像(転写され
る画像の見本となるもの)のRGB/YMCの各フィル
ターで分色した情報を印画する3区画の構成をとること
により、出力する印画物がRGB/YMCの各フィルタ
ーにて分色した印加エネルギー情報からなり、この同一
色相染料層は、塗布量を通常のモノカラーフィルムより
少なくすることができ、すなわちシャドー部は3画面分
の染料が転写される為、充分な印画濃度を保て、さらに
ハイライト部は低転写エネルギーでも染料の転写が容易
に行われて、結果としてハイライト部からシャドー部ま
での階調表現が豊かな印画物が得られる。また、例えば
フルカラー印画物情報をモノカラーではなく、RGB/
YMCの各フィルターにて分色した情報で印画した像
は、ハイライト部の高感度化、階調色差の低下、最大濃
度域の濃度維持が可能な良好なものとなる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に本発明の熱転写シートで、
発明の実施の形態について詳述する。図1は、本発明の
熱転写シートの一つの実施形態を示す平面図である。図
1に示すように、基材上に1画面当たり3つの区画の染
料層1、1’、1”を設け、該区画の色相がモノカラー
であり、全て同一色相である。そして、染料層1、
1’、1”が面順次に繰り返し塗り分けられている。図
2は、本発明の熱転写シートの他の実施形態を示す平面
図であり、基材上に1画面当たり3つの区画の染料層
1、1’、1”を設け、該区画は同一色相でモノカラー
であり、また染料層1の先頭部に検知マーク5を設けて
いる。そして、染料層1、1’、1”が面順次に繰り返
し塗り分けられている。図3は、本発明の熱転写シート
の他の実施形態を示す平面図であり、基材上に1画面当
たり2つの区画の染料層1、1’を設け、かつ同一基材
上に転写性保護層2が設けられていて、各染料層1、
1’と転写性保護層2とが面順次に繰り返し塗り分けら
れていて、各染料層1、1’と転写性保護層2とが互い
に一定の幅の余白6の間隔が空いていて、染料層1、
1’の先頭部には検知マーク5が設けられている。
【0010】さらに、図4は本発明の熱転写シートの他
の実施形態を示す平面図であり、基材上に1画面当たり
3つの区画の染料層1、1’、1”を設け、かつ同一基
材上に転写性受容層3と転写性保護層2が設けられてい
る。転写性受容層3と染料層1、1’、1”と転写性保
護層2とが、面順次に繰り返し塗り分けられている。図
5は、本発明の熱転写シートの他の実施形態を示す平面
図であり、基材上に1画面当たり3つの区画の染料層
1、1’、1”を設け、かつ同一基材上に転写性受容層
3と転写性ヒートシール層4が設けられている。転写性
受容層3と染料層1、1’、1”と転写性ヒートシール
層4とが、面順次に繰り返し塗り分けられている。
【0011】(基材)熱転写シート基材は、従来公知の
ある程度の耐熱性と強度を有するものであれば、いずれ
のものでもよく、例えば、0.5〜50μm、好ましく
は3〜10μm程度の厚さの紙、各種加工紙、ポリエス
テルフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリプロピレン
フィルム、ポリサルホンフィルム、アラミドフィルム、
ポリカーボネートフィルム、ポリビニルアルコールフィ
ルム、セロファン等であり、特に好ましいものは、ポリ
エステルフィルムである。上記のような基材は、必要に
応じて、その基材の一方または両方の面に、プライマー
処理やコロナ放電処理を施すのが好ましい。この処理に
よって、基材上に設ける層との接着性を向上したり、基
材自体の帯電防止をしたりして、機能を付加させること
ができる。
【0012】(染料層)本発明の熱転写シートは、基材
上に染料層を設け、該染料層が1画面当たり2つ以上の
区画を有して、かつ該区画の色相がモノカラーであり、
全て同一色相であることを特徴としている。熱転写シー
トの染料層1、1’、1”は、適当な溶剤中に染料、バ
インダー樹脂及び、その他の任意成分を加えて、各成分
を溶解又は分散させて、グラビア印刷法、スクリーン印
刷法等の形成手段により、前記の基材上に塗布し、乾燥
して、形成される。
【0013】使用する染料は、従来公知の熱転写シート
に使用される染料はいずれも本発明に有効に使用可能で
あり、特に限定されない。例えば、幾つかの好ましい染
料としては、赤色染料として、MS Red G、Ma
crolex Red Vioret R、Ceres
Red 7B、Samaron Red HBSL、
Resolin Red F3BS等が挙げられ、又、
黄色の染料としては、ホロンブリリアントイエローS−
6GL、PTY−52、マクロレックスイエロー6G等
が挙げられ、又、青色染料としては、カヤセットブルー
714、ワクソリンブルーAP−FW、ホロンブリリア
ントブルーS−R、MSブルー100等が挙げられる。
同一の染料層で色相の異なる染料を混合する場合は、印
画時のエネルギーによって昇華する染料の色相が変化し
ないように、染料を選定する必要がある。すなわち、色
相の異なる染料を同一の染料層で混合する場合、温度変
化による昇華する量の変動が同じような染料を使用する
必要がある。
【0014】上記の如き熱移行性染料を担持するための
バインダー樹脂としては、従来公知のものがいずれも使
用でき、好ましいものを例示すれば、エチルセルロー
ス、ヒドロキシエチルセルロース、エチルヒドロキシセ
ルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセル
ロース、酢酸セルロース、酢酪酸セルロース等のセルロ
ース系樹脂、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、
ポリビニルブチラール、ポリビニルアセタール、ポリビ
ニルピロリドン、ポリアクリルアミド等のビニル系樹
脂、ポリエステル等が挙げられる。
【0015】また、印画時の受容層との離型性を高める
為に、アクリル系、ビニル系、ポリエステル系、ポリウ
レタン系、ポリアミド系又はセルロース系樹脂の主鎖に
グラフト結合したポリシロキサンセグメント、フッ化炭
素セグメント、及び長鎖アルキルセグメントから選ばれ
る少なくとも1種の離型性セグメントを有するグラフト
コポリマーを、熱移行性染料を担持するためのバインダ
ー樹脂としてもよい。本発明の熱転写シートは、染料層
が、画像のRGB/YMCの各フィルターで分色した情
報を印画する3区画の構成であることが好ましい。すな
わち、染料層が、画像(転写される画像の見本となるも
の)をRGBの各フィルターで、色分解して三原色RG
Bの色信号を得て、その信号データが印刷色YMCのデ
ータに変換され、YのデータはYに対応する区画の染料
層から熱転写受像シートに転写され、MのデータはMに
対応する区画の染料層から熱転写受像シートに転写さ
れ、そしてCのデータはCに対応する区画の染料層から
熱転写受像シートに転写される。
【0016】染料層の塗工厚は、乾燥状態で0.2μm
乃至5μm、好ましくは、0.4μm乃至2μmが適当
である。本発明の熱転写シートは、前記の染料層が、1
画面当たり2つ以上の区画を有し、該区画の塗布量が異
なることが好ましく、例えば、前記の染料層が、画像の
RGB/YMCの各フィルターで分色した情報を印画す
る3区画の構成である場合、MとCの対応する区画の染
料層の塗布量を1μm程度とし、Yに対応する染料層の
塗布量を0.5μm程度にして、印画部の階調色差や色
ムラを防止したグレーの色相の印画物が得られる。
【0017】この場合、モノカラーとしてグレーの色相
を有する染料層には、例えばY染料、M染料及びC染料
が混合して添加されていて、特にY染料がM染料及びC
染料と比べて、転写感度が高く、比較的低温でも転写し
やすいので、Yに対応する染料層の塗布量をMとCの対
応する染料層の塗布量よりも少なくして、Yに対応する
区画での染料転写感度を落として、他とのバランスをと
るものである。したがって、上記のように、モノカラー
の染料層に色相の異なる染料が混合されていて、その染
料の転写感度が異なる場合に、各区画の塗布量を変える
ことが行われる。
【0018】(転写性保護層)本発明の熱転写シート
は、同一基材上に染料層と転写性保護層2を設けること
ができる。転写性保護層2は画像形成された受容層の上
に転写して、画像の耐候性能や指紋や薬品等に対する耐
久性を向上させるものである。転写性保護層2は少なく
ともバインダー樹脂から構成され、基材と適当な剥離性
をもち、受容層の上に転写された後は受容層の表面保護
層として所望の物性を有する樹脂組成物を選定する。一
般的には、エチルセルロース、ニトロセルロース、酢酸
セルロース等のセルロース誘導体、ポリメタリル酸メチ
ル、ポリメタリル酸エチル、ポリアクリル酸ブチル等の
アクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビ
ニル共重合体、ポリビニルブチラール等のビニル重合体
の熱可塑性樹脂や、不飽和ポリエステル樹脂、ポリウレ
タン樹脂、アミノアルキッド樹脂等の熱硬化型樹脂を転
写性保護層として用いることができる。
【0019】画像形成された印画物に対して、耐摩擦
性、耐薬品性、耐汚染性が特に要求される場合は、転写
性保護層樹脂として電離放射線硬化型樹脂を用いること
もできる。また、より耐擦過性を向上させるため、前記
の樹脂に滑剤、汚染防止のための界面活性剤、耐候性能
を向上させるための紫外線吸収剤、酸化防止剤等を加え
てもよい。転写性保護層は、前記基材の上に、前記バイ
ンダー樹脂に適宜添加剤を加え、水または有機溶剤等の
溶媒に溶解または分散させたインキを、バーコーター、
グラビア印刷法、スクリーン印刷法等の公知の方法で、
塗布して形成することができる。その塗工量は、塗工乾
燥後で0.1〜20μmが好ましい。
【0020】(転写性受容層)また、本発明の熱転写シ
ートは、同一基材上に染料層と転写性受容層3を設ける
ことができる。画像形成する受像シートに、予め受容層
が形成されている場合は必要ないが、受像シートの普通
紙等の基材シートに転写性受容層を熱転写して、形成
し、熱転写受像シートを得ることができる。転写性受容
層3は、少なくともバインダー樹脂から成り、必要に応
じて離型剤等の各種添加剤を加えてもよい。バインダー
樹脂は昇華性染料が染着しやすいものを用いることが好
ましい。具体的には、ポリプロピレン等のポリオレフィ
ン系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等のハ
ロゲン化樹脂、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリルエステル
等のビニル系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリ
ブチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、ポリ
スチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、エチレンやプロピ
レン等のオレフィンと他のビニル系モノマーとの共重合
体、アイオノマー、セルロース誘導体等が挙げられる。
これらの中でも、ビニル系樹脂及びポリエステル系樹脂
が特に好ましく用いられる。
【0021】さらに、転写性受容層は印画時の染料層と
の熱融着を防止するため、前記のバインダー樹脂に離型
剤を添加することが好ましい。離型剤としては、シリコ
ーンオイル、リン酸エステル系界面活性剤、フッ素系化
合物等を用いることができ、この中でも特に変性シリコ
ーンオイルを添加し、硬化させたものが好ましい。該離
型剤の添加量は転写性受容層を形成するバインダー樹脂
100重量部に対して、0,2〜30重量部が好まし
い。転写性受容層は前記基材上に、前記のバインダー樹
脂に離型剤等の必要な添加剤を加え、水または有機溶剤
等の溶媒に溶解または分散させたインキを、バーコータ
ー、グラビア印刷法、スクリーン印刷法等の公知の方法
で、塗布して形成することができる。その塗工量は塗工
乾燥後で0.1〜10μm程度が好ましい。
【0022】(転写性ヒートシール層)本発明の熱転写
シートは、同一基材上に染料層と転写性受容層と、さら
に転写性ヒートシール層4を設けることができる。転写
性ヒートシール層4を転写する方法としては、受像シー
トの基材シートに転写性ヒートシール層のみを先に転写
した後、その上に画像形成済の受容層を転写する場合
と、画像形成済の受容層上に転写性ヒートシール層を転
写した後、受容層と共に受像シートの基材シートに転写
する場合(再転写タイプ、または中間転写媒体タイプ)
とがある。
【0023】転写性ヒートシール層4は、普通紙等の受
像シートの基材シートとの接着性が良好である材料が用
いられる。基材シートに応じて適当な材料を選択する必
要があるが、一般的には熱可塑性樹脂、天然樹脂、ゴ
ム、ワックス等を用いることができる。例えば、エチル
セルロース、酢酪酸セルロース等のセルロース誘導体、
ポリスチレン、ポリα−メチルスチレン等のスチレン共
重合体、ポリメチルメタクリレート、ポリエチルメタク
リレート、ポリエチルアクリレート等のアクリル系樹
脂、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル−酢
酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラール等のビニル系
樹脂、ポリエステル樹脂、ナイロン樹脂、エポキシ樹
脂、ポリウレタン樹脂、アイオノマー、エチレンアクリ
ル酸共重合体、エチレンアクリル酸エステル共重合体等
の合成樹脂や、粘着付与剤としてのロジン、ロジン変性
マレイン酸樹脂、エステルゴム、ポリイソブチレンゴ
ム、ブチルゴム、スチレンブタジエンゴム、ブタジエン
アクリルニトリルゴム、ポリアミド樹脂、ポリ塩素化オ
レフィン等が挙げられる。前記の材料の1種または2種
以上よりなる組成物から転写性ヒートシール層を構成す
ることができる。転写性ヒートシール層の厚さは、被転
写体との接着性能が良好になるように決定されるが、通
常は乾燥時で0.1〜20μmが好ましい。転写性ヒー
トシール層の基材から剥離性能を制御するために、特に
図示しないが、基材と転写性ヒートシール層との間に離
型層を設けてもよい。
【0024】(検知マーク)本発明の熱転写シートで
は、図2、3に示すような熱転写画像形成の開始位置を
示す検知マーク5を設けることができる。検知マーク5
の形状や色は、検知器(センサー)によって検出可能で
あればよく、限定されるものではない。形状において
は、図2のように1本線のストライプや、図3のように
1本線と2本線のストライプを混合して使用したり、熱
転写シートの全巾にわたらない、部分的な位置に四角
形、丸形等が挙げられる。但し、検知マーク5は、熱転
写画像形成の開始位置を示すものであるため、1区画に
相当する長さ毎に検知マーク5を形成する、すなわち、
面順次に設けられている染料層や転写性保護層、転写性
受容層、転写性ヒートシール層の全ての先頭位置に検知
マーク5を形成したり、または面順次の単位の最初の区
画のみや、一定の層にのみ、検知マークを形成したりす
ることができる。
【0025】検知マークの色は、検知器で検出可能であ
ればよく、例えば、光透過型検知器であれば、隠蔽性の
高い銀色、黒色等が挙げられる。また、光反射型検知器
であれば、反射性の高い金属光沢の色調等が挙げられ
る。但し、光反射型検知器を使用する場合は、検知マー
クが色材層で覆われていては、検知マーク表面の反射特
性が損なわれるため、基材シートの上に色材層と検知マ
ークがこの順に積層され、検知マークが熱転写シートの
最表面に存在することが必要である。検知マークの形成
方法は、グラビア印刷やオフセット印刷等の公知の印刷
方式により形成したり、蒸着フィルムの転写箔でホット
スタンプで設けたり、裏面に粘着剤付きの着色フィル
ム、蒸着フィルムを貼り付けることもでき、特に限定さ
れるものではない。
【0026】(背面層)本発明の熱転写シートは基材の
裏面に背面層を設けることができる。基材の裏面に設け
られている背面層は、サーマルヘッド等の加熱デバイス
と基材との熱融着を防止し、走行を滑らかに行う目的で
設けられる。この背面層に用いる樹脂としては、例え
ば、エチルセルロース、ヒドロキシセルロース、ヒドロ
キシプロピルセルロース、メチルセルロース、酢酸セル
ロース、酢酪酸セルロース、ニトロセルロース等のセル
ロース系樹脂、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニ
ル、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセタール、ポ
リビニルピロリドン等のビニル系樹脂、ポリメタクリル
酸メチル、ポリアクリル酸エチル、ポリアクリルアミ
ド、アクリロニトリル−スチレン共重合体等のアクリル
系樹脂、ポリアミド樹脂、ポリビニルトルエン樹脂、ク
マロンインデン樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレタ
ン樹脂、シリコーン変性又はフッ素変性ウレタン等の天
然又は合成樹脂の単体又は混合物が用いられる。背面層
の耐熱性をより高めるために上記の樹脂のうち、水酸基
系の官能基を有している樹脂を使用して、架橋剤として
ポリイソシアネート等を併用して、架橋樹脂層とするこ
とが好ましい。
【0027】さらに、サーマルヘッドとの摺動性を付与
するために、背面層に固形あるいは液状の離型剤又は滑
剤を加えて耐熱滑性をもたせてもよい。離型剤又は滑剤
としては、例えば、ポリエチレンワックス、パラフィン
ワックス等の各種ワックス類、高級脂肪酸アルコール、
オルガノポリシロキサン、アニオン系界面活性剤、カチ
オン系界面活性剤、両性界面活性剤、ノニオン系界面活
性剤、フッ素系界面活性剤、有機カルボン酸およびその
誘導体、フッ素系樹脂、シリコーン系樹脂、タルク、シ
リカ等の無機化合物の微粒子等を用いることができる。
背面層に含有される滑剤の量は5〜50重量%、好まし
くは10〜30重量%程度である。このような背面層の
厚みは0.1〜10μm程度、好ましくは0.5〜5μ
m程度とすることができる。
【0028】(受像シート)上記の熱転写シートを用い
て、画像を形成するために使用する受像シートは、その
受像面が前記の染料に対して染料受容性を有するもので
あれば、いかなるものでもよく、又、染料受容性を有し
ない紙、金属、ガラス、合成樹脂等である場合には、そ
の少なくとも一方の表面に染料受容層を形成すれば良
い。染料受容層を形成しなくてもよい被転写体として
は、例えば、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹
脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等のハロゲン
化ポリマー、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリルエステル等
のビニルポリマー、ポリエチレンテレフタレート、ポリ
ブチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、ポリ
スチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、エチレンやプロピ
レン等のオレフィンと他のビニルモノマーとの共重合体
系樹脂、アイオノマー、セルロースジアセテート等のセ
ルロース系樹脂、ポリカーボネート等からなる繊維、織
布、フィルム、シート、成形物等が挙げられる。特に、
好ましいものは、ポリ塩化ビニルからなるシート、又は
フィルムで、単層でも複層のラミネート構成でもよい。
【0029】本発明では紙、金属、ガラスその他の非染
着性の被転写体であっても、その記録面に上記の染着性
の樹脂の溶液または分散液を塗布および乾燥させるか、
あるいはそれらの樹脂フィルムをラミネートすることに
より、受像シートとすることができる。さらに、上記の
染着性のある被転写体であっても、その表面にさらに染
着性の良い樹脂から、上記のように染料受容層を形成し
てもよい。このようにして形成する染料受容層は、単独
の材料からでも、また、複数の材料から形成してもよ
く、さらに本発明の目的を妨げない範囲で各種の添加剤
を包含させてもよいのは当然である。
【0030】受容層を形成するには、上記に記載した樹
脂、各種の添加剤を適当な溶剤により、溶解又は分散さ
せて、受容層形成用インキを調製し、これを、上記の被
記録材の表面に、例えば、グラビア印刷法、スクリーン
印刷法、グラビア版を用いたリバースコーティング法等
の形成手段により塗布し、乾燥して、形成することがで
きる。以上の受像シートは予め受容層を形成する場合で
あり、普通紙等の受像シートの基材シートに転写性受容
層を熱転写して形成することも可能であるが、前に転写
性受容層は説明したので、ここでは省略する。また、熱
転写時の熱エネルギーの付与手段は、従来公知の熱付与
手段はいずれも使用でき、例えば、サーマルプリンター
(例えば日立製作所製、ビデオプリンターVY−10
0)等の記録装置によって、記録時間をコントロールす
ることにより、5〜100mJ/mm2 程度の熱エネル
ギーを付与することによって所期の目的を十分に達成す
ることができる。
【0031】
【実施例】以下に、実施例及び比較例を示し、本発明を
詳述する。尚、文中、部または%とあるのは、特に断り
のない限り重量基準である。 (実施例1)基材として、背面に耐熱処理を施した6μ
m厚のポリエチレンテレフタレートに、図1に示すよう
に、ミヤバーを用いて、染料層1、1’、1”を設け
て、実施例1の熱転写シートを用意した。尚、染料層1
は下記組成の染料層塗工液Aを用いて、塗布量が乾燥時
で0.8g/m2 とし、染料層1’は下記組成の染料層
塗工液Bを用いて、塗布量が乾燥時で0.6g/m2
染料層1”は下記組成の染料層塗工液Cを用いて、塗布
量が乾燥時で0.4g/m2 である。
【0032】染料層塗工液A イエロー分散染料 1.00部 (C.I.ディスパースイエロー201) マゼンタ分散染料 2.20部 (C.I.ディスパースレッド60) シアン分散染料 5.00部 (C.I.ソルベントブルー63:日本化薬(株)) ポリビニルブチラール(エスレックBL−3:積水化学工業製) 6.00部 トルエン 35部 メチルエチルケトン 35部
【0033】染料層塗工液B イエロー分散染料 1.00部 (C.I.ディスパースイエロー201) マゼンタ分散染料 2.20部 (C.I.ディスパースレッド60) シアン分散染料 5.00部 (C.I.ソルベントブルー63:日本化薬(株)) ポリビニルブチラール(エスレックBL−3:積水化学工業製) 6.00部 トルエン 42.9部 メチルエチルケトン 42.9部
【0034】染料層塗工液C イエロー分散染料 1.00部 (C.I.ディスパースイエロー201) マゼンタ分散染料 2.20部 (C.I.ディスパースレッド60) シアン分散染料 5.00部 (C.I.ソルベントブルー63:日本化薬(株)) ポリビニルブチラール(エスレックBL−3:積水化学工業製) 6.00部 トルエン 50部 メチルエチルケトン 50部
【0035】(実施例2)実施例1で使用した同様の基
材上に、図2に示すように、ミヤバーを用いて、染料層
1、1’、1”を設け、さらに下記組成の検知マーク5
を染料層1の先頭部に設けて、実施例2の熱転写シート
を用意した。尚、染料層1、1’、1”の塗工液は全て
実施例1の染料層塗工液Cと同様のものを使用し、塗布
量は染料層1、1’、1”全て乾燥時で0.4g/m2
である。検知マーク用塗工液 カーボンブラック 8.0部 ウレタン樹脂(HMS−20:日本ポリウレタン(株)) 15.0部 メチルエチルケトン 38.5部 トルエン 38.5部
【0036】(実施例3)実施例1で使用した同様の基
材上に、図2に示すように、ミヤバーを用いて、染料層
1、1’、1”を設け、さらに実施例2で用いた検知マ
ーク用塗工液により検知マーク5を設けて、実施例3の
熱転写シートを用意した。尚、染料層1、1’、1”の
塗工液は全て実施例1の染料層塗工液Aと同様のものを
使用し、塗布量は染料層1、1’、1”全て乾燥時で
0.8g/m2 である。
【0037】(比較例1)実施例1で使用した同様の基
材上に、図6に示すように、ミヤバーを用いて、染料層
1を設け、さらに実施例2で用いた検知マーク用塗工液
により検知マーク5を設けて、比較例1の熱転写シート
を用意した。尚、染料層1の塗工液は上記の染料層塗工
液Cと同様のものを使用し、塗布量は乾燥時で0.4g
/m2 である。
【0038】(比較例2)実施例1で使用した同様の基
材上に、図7に示すように、ミヤバーを用いて、染料層
Y、M、Cを設けて、比較例2の熱転写シートを用意し
た。尚、染料層Y、M、Cの塗工液は下記の組成であ
り、塗布量は乾燥時でY、M、C全て0.5g/m2
ある。染料層Y用塗工液 イエロー分散染料 2.61部 (C.I.ディスパースイエロー6G:バイエル(株)) ポリビニルブチラール(エスレックBX−1:積水化学工業) 20部 トルエン 30部 メチルエチルケトン 30部
【0039】染料層M用塗工液 マゼンタ分散染料(KC−27:コニカ(株)) 1.77部 ポリビニルブチラール(エスレックBX−1:積水化学工業) 20部 トルエン 30部 メチルエチルケトン 30部
【0040】染料層C用塗工液 シアン分散染料 3.31部 (C.I.ソルベントブルー63:日本化薬(株)) ポリビニルブチラール(エスレックBX−1:積水化学工業) 20部 トルエン 30部 メチルエチルケトン 30部
【0041】以上の実施例及び比較例の熱転写シートを
下記の熱転写受像シートと組み合わせて、市販の熱転写
プリンターを用いて、評価用画像(階調画像)を形成し
た。また、画像形成時の印加情報は、フルカラー印画物
情報、すなわち画像を色分解した三原色RGBの色信号
から、印刷色YMCのデータに変換した情報により画像
形成する場合と、モノカラー印画物情報、すなわち画像
を単色に色変換した濃淡階調の情報により画像形成する
場合の、2通りの方法で画像形成を行った。
【0042】熱転写受像シート 基材としての合成紙(王子油化株式会社製ユポFPG1
50)の一面に、グラビア版を用いたリバースコーティ
ング法にて、下記組成の受容層塗工液を、塗布量が乾燥
時4.5g/m2 で塗布、乾燥させて熱転写受像シート
を作製した。
【0043】受容層用塗工液 ポリエステル樹脂(Viron600:東洋紡績(株)) 4.0部 塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体樹脂 6.0部 (#1000A:電気化学工業(株)) アミノ変成シリコーンオイル 0.2部 (X−22−3050C:信越化学工業(株)) エポキシ変成シリコーンオイル 0.2部 (X−22−3000E:信越化学工業(株)) メチルエチケトン 44.8部 トルエン 44.8部
【0044】上記の2通りの情報による画像形成物につ
いて、各最大濃度とハイライト部のインキ発色感度を調
べた。評価方法は以下の通りである。 (最大濃度)各画像形成物の最大濃度部の濃度を米国マ
クベス社製のデンシトメーターRD−918にて測定し
た。 (発色感度)各画像形成物のハイライト部のインキ発色
感度を目視にて評価した。その評価の判断基準は以下の
とおりである。 ○:ハイライト部の濃度及び階調再現性が優れている。 △:ハイライト部の濃度及び階調再現性がほぼ良好であ
る。 ×:ハイライト部の濃度及び階調再現性が良くない。
【0045】以上の結果を下記の表1及び表2に示す。
【表1】
【0046】
【表2】
【0047】上記の結果の通り、実施例の熱転写シート
はフルカラー印画物情報により、画像形成したものは、
最大濃度が1.45〜1.80と高めであり、ハイライ
ト部のインキ発色感度が良好である。また、実施例の熱
転写シートはモノカラー印画物情報により、画像形成し
たものは、最大濃度が1.50〜1.85と高めであ
り、ハイライト部のインキ発色感度はほぼ良好である。
但し、実施例1では、染料層の1画面を構成する各区画
の塗布量が、印画始めの区画より後の区画にかけて、漸
次減少していて、実施例2、3は染料層の1画面を構成
する各区画の塗布量が同一であるが、フルカラー印画物
情報及びモノカラー印画物情報により、画像形成したも
ので、両方とも実施例1が最も画像濃度が高かった。そ
れに対し、比較例1の熱転写シートはフルカラー印画物
情報及びモノカラー印画物情報により、画像形成したも
のは、両方とも最大濃度が1.15と1.20と低めで
ある。比較例2の熱転写シートはフルカラー印画物情報
及びモノカラー印画物情報により、画像形成したもの
は、両方ともハイライト部のインキ発色感度が良くな
い。
【0048】
【発明の効果】したがって、本発明の熱転写シートは、
基材上に染料層を設け、該染料層が1画面当たり2つ以
上の区画を有して、かつ該区画の色相がモノカラーであ
り、全て同一色相である。さらに、好ましくは該染料層
が、画像(転写される画像の見本となるもの)のRGB
/YMCの各フィルターで分色した情報を印画する3区
画の構成をとり、各区画の塗布量が、印画始めの区画よ
り後の区画にかけて、漸次減少していて、出力する印画
物がRGB/YMCの各フィルターにて分色した印加エ
ネルギー情報からなり、この同一色相染料層は、塗布量
を通常のモノカラーフィルムより少なくすることがで
き、すなわちシャドー部は3画面分の染料が転写される
為、充分な印画濃度を保て、さらにハイライト部の低転
写エネルギーでも染料の転写が容易に行われて、結果と
してハイライトの階調表現が豊かな印画物が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱転写シートの1つの実施形態を示す
平面図である。
【図2】本発明の熱転写シートの他の実施形態を示す平
面図である。
【図3】本発明の熱転写シートの他の実施形態を示す平
面図である。
【図4】本発明の熱転写シートの他の実施形態を示す平
面図である。
【図5】本発明の熱転写シートの他の実施形態を示す平
面図である。
【図6】従来の熱転写シートの例を示す平面図である。
【図7】従来の熱転写シートの例を示す平面図である。
【符号の説明】
1、1’、1” 染料層(モノカラー) 2 転写性保護層 3 転写性受容層 4 転写性ヒートシール層 5 検知マーク 6 余白

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材上に染料層を設けた熱転写シートに
    おいて、該染料層が1画面当たり2つ以上の区画を有し
    て、かつ該区画の色相がモノカラーであり、全て同一色
    相であることを特徴とする熱転写シート。
  2. 【請求項2】 前記の染料層が、画像のRGB/YMC
    の各フィルターで分色した情報を印画する3区画の構成
    であることを特徴とする上記の請求項1に記載する熱転
    写シート。
  3. 【請求項3】 前記の染料層が、1画面当たり2つ以上
    の区画を有し、1画面を構成する各区画の塗布量が、印
    画始めの区画より後の区画にかけて、漸次減少している
    ことを特徴とする上記の請求項1に記載する熱転写シー
    ト。
  4. 【請求項4】 前記の熱転写シートにおいて、同一基材
    上に転写性保護層が設けられていることを特徴とする上
    記の請求項1に記載する熱転写シート。
  5. 【請求項5】 前記の熱転写シートにおいて、同一基材
    上に転写性受容層が設けられていることを特徴とする上
    記の請求項1に記載する熱転写シート。
  6. 【請求項6】 前記の熱転写シートにおいて、同一基材
    上に転写性ヒートシール層が設けられていることを特徴
    とする上記の請求項4に記載する熱転写シート。
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