JPH11138834A - インクカートリッジ - Google Patents

インクカートリッジ

Info

Publication number
JPH11138834A
JPH11138834A JP30233397A JP30233397A JPH11138834A JP H11138834 A JPH11138834 A JP H11138834A JP 30233397 A JP30233397 A JP 30233397A JP 30233397 A JP30233397 A JP 30233397A JP H11138834 A JPH11138834 A JP H11138834A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
sealing material
ink supply
elastic sealing
storage portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP30233397A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3837877B2 (ja
Inventor
Hikari Kaga
光 加賀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP30233397A priority Critical patent/JP3837877B2/ja
Publication of JPH11138834A publication Critical patent/JPH11138834A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3837877B2 publication Critical patent/JP3837877B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 弾性シール材を筒状部材に容易に挿嵌して、
弾性シール材を圧縮状態にし、インク供給針と弾性シー
ル材間の密着及び引き抜き後の密閉を向上させたインク
カートリッジを提供する。 【解決手段】 インク袋体2の筒状部材5は、インク供
給孔5aと、ゴム製の弾性シール材6を収納する収納部
5bを有する。弾性シール材6と押さえ部材7の軸線方
向の長さの和は、収納部5bの同方向の長さよりも長く
なっている。弾性シール材6を収納部5bに挿入し、押
さえ部材7によって弾性シール材6を軸線方向に圧縮す
ることで、弾性シール材6を拡径し収納部5bの内面に
密着させる。その後、押さえ部材7を筒状部材5の端面
に溶着する。それによって、インク供給針に対する弾性
シール材6の圧縮力を高め、インク供給針と弾性シール
材間の密着及び引き抜き後の密閉を向上させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット式
印字ヘッド等に供給するインクを収容するインクカート
リッジに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、インクを貯留する袋状のインク容
器と、該インク容器に固着された筒状部材と、該筒状部
材内に嵌挿されインク容器外部と内部との連通を遮断す
るゴム製の弾性シール材とを備え、インク供給針が弾性
シール材に挿通されることで、前記インク供給針を通じ
て、インク容器内部のインクが外部に導き出されるイン
クカートリッジは知られている。
【0003】かかるインクカートリッジにおいて、弾性
シール材は、インク供給針の外周に密着し、またインク
供給針を引き抜いた後においても弾性復帰して挿通部を
密閉するが、材料の自由状態からの弾性復帰のみでは、
インク供給針の抜き差しを繰り返すことによって、弾性
シール材とインク供給針との間の密着及び引き抜き後の
密閉を維持できなくなることから、インク供給針の挿通
部分を通じてインクの漏れが発生する。
【0004】そこで、例えば特公昭63−34833号
公報に記載されるように、剛性の高いリングに弾性シー
ル材を圧縮して挿入することで半径方向において弾性シ
ール材を圧縮し、この圧縮力にて弾性シール材とインク
供給針との間の密着及び引き抜き後の密閉を高めるよう
にしたものが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、現実に
は、そのようにリングに弾性シール材を圧縮して挿入す
るのは困難で、手間がかかるという課題がある。
【0006】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
で、弾性シール材を筒状部材に容易に挿嵌して、弾性シ
ール材を圧縮状態にし、インク供給針と弾性シール材間
の密着及び引き抜き後の密閉を向上させたインクカート
リッジを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、イン
クを貯留するインク容器と、該インク容器に固着されイ
ンク供給孔を有する筒状部材と、該筒状部材内に嵌挿さ
れインク容器外部と内部との連通を遮断する弾性シール
材とを備え、インク供給針が弾性シール材を介してイン
ク供給孔に挿通されることで、前記インク供給針を通じ
て、インク容器内部のインクが外部に導き出されるイン
クカートリッジにおいて、前記筒状部材に設けられ前記
弾性シール材を、前記インク供給針の挿通方向において
圧縮し拡径する押さえ部材を備えるものである。
【0008】請求項1の発明によれば、筒状部材に挿嵌
した弾性シール材を押さえ部材で圧縮し拡径するので、
弾性シール材を筒状部材に容易に挿嵌して、弾性シール
材を圧縮状態にすることができ、弾性シール材にインク
供給針が挿通された場合の前記供給針と弾性シール材と
の密着、及び引き抜き後の密閉が高められ、インク供給
針の抜き差しの繰り返しにより、その挿通部を通じての
インク漏れが生じない。
【0009】請求項2の発明は、請求項1のインクカー
トリッジにおいて、前記筒状部材が、少なくとも弾性シ
ール材が収納される収納部を有し、前記弾性シール材と
押さえ部材の軸線方向の長さの和が、前記収納部の同方
向の長さよりも長く形成されているものである。
【0010】請求項2の発明によれば、弾性シール材と
押さえ部材の軸線方向の長さの和が、収納部の同方向の
長さよりも長く形成されていることから、押さえ部材を
筒状部材に固着することで、簡単に、弾性シール材が、
押さえ部材によってインク供給針の挿通方向において圧
縮されて、拡径状態となる。
【0011】請求項3の発明は、請求項2のインクカー
トリッジにおいて、前記弾性シール材が、円柱状の本体
部と、該本体部の一端部に設けられた周回突条部とを有
し、前記収納部が、インク供給孔側に位置し本体部と略
同径である第1の部分と、開放端部側に位置し周回突条
部と略同径である第2の部分と、それらを連接するテー
パ状の第3の部分とを有し、前記押さえ部材による圧縮
で、周回突条部が第3の部分まで移動せしめられるもの
である。
【0012】請求項3の発明によれば、押さえ部材によ
る圧縮で、弾性シール材はインク供給針の挿通方向にお
いて圧縮され、その周回突条部が収納部の第3の部分ま
で移動せしめられる。収納部の第3の部分はテーパ状
で、徐々に径が小さくなっていることから、周回突条部
が拡径する一方テーパ部で圧縮され、効果的に圧縮力が
高められた状態となる。
【0013】請求項4の発明は、請求項1のインクカー
トリッジにおいて、前記筒状部材が、少なくとも弾性シ
ール材が収納される収納部を有し、前記弾性シール材
は、最大径が収納部の内径より大きく、最小径が収納部
の内径より小さく形成された円錐台形状であり、前記弾
性シール材と押さえ部材の軸線方向の長さの和が、前記
収納部の同方向の長さよりも長く形成されているもので
ある。
【0014】請求項4の発明によれば、円錐台形状の弾
性シール材を筒状部材に容易に挿嵌でき、また、押さえ
部材によって弾性シール材を押圧することで、弾性シー
ル材が径方向に圧縮されながら挿入され、その後、イン
ク供給針の挿通方向において圧縮されて拡径し、収納部
の内面に強く密着する。その結果、弾性シール材にイン
ク供給針が挿通された場合の前記供給針と弾性シール材
との密着性が高められ、インク供給針の抜き差しの繰り
返しにより、その挿通部を通じてのインク漏れが防止さ
れる。
【0015】請求項5の発明は、請求項1のインクカー
トリッジにおいて、前記筒状部材が、弾性シール材が収
納される収納部を有し、前記押さえ部材が、前記収納部
内の弾性シール材を押圧する部分と、前記収納部外の筒
状部材の端面に当接し、溶着されるフランジ部を有す
る。
【0016】請求項5の発明によれば、押さえ部材によ
って弾性シール材が押圧されて、押さえ部材のフランジ
部が筒状部材の端面に当接したところで、フランジ部が
筒状部材の端面に溶着されていることから、弾性シール
材を圧縮する作業に連続して簡単に押さえ部材を筒状部
材に溶着することができる。
【0017】請求項6の発明は、インクを貯留するイン
ク容器と、該インク容器に固着されインク供給孔を有す
る筒状部材と、該筒状部材内に嵌挿されインク容器外部
と内部との連通を遮断する弾性シール材とを備え、イン
ク供給針が弾性シール材を介してインク供給孔に挿通さ
れることで、前記インク供給針を通じて、インク容器内
部のインクが外部に導き出されるインクカートリッジに
おいて、前記筒状部材は、弾性シール材が収納される収
納部を有し、その弾性シール材を前記インク供給針の挿
通方向において押圧し収納部の内面に密着させる押さえ
部材を備え、前記押さえ部材は、中心に貫通孔を有し、
外周付近の端面を前記収納部外の筒状部材の端面に当接
して固着されているものである。
【0018】請求項6の発明によれば、押さえ部材によ
って、弾性シール材が、インク供給針の挿通方向におい
て押圧され収納部の内面に密着せしめられ、押さえ部材
の外周付近の端面が前記収納部外の筒状部材の端面に当
接して固着されるので、弾性シール材を筒状部材に容易
に挿嵌して、弾性シール材を密着状態にすることがで
き、弾性シール材にインク供給針が挿通された場合の前
記供給針と弾性シール材との密着及び引き抜き後の密閉
が高められる。しかも弾性シール材を押圧することに続
いて、簡単に押さえ部材を筒状部材に固着することがで
き、製造上において有利となる。
【0019】請求項7の発明は、請求項6のインクカー
トリッジにおいて、前記押さえ部材が、前記貫通孔を有
し前記収納部に挿入される円筒部と、その円筒部よりも
大径で前記筒状部材の端面に当接するフランジ部とを備
える。
【0020】請求項7の発明によれば、押さえ部材のフ
ランジ部が収納部外の筒状部材の端面に当接し、溶着さ
れるので、収納部内の弾性シール材の押圧が円筒部によ
って効果的になされる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に沿って説明する。
【0022】概略構成を示す図1において、インクカー
トリッジ1は、内部にインクが貯留されているインク容
器であるインク袋体2が箱形状のカートリッジケース3
内に収納されて構成され、前記インク袋体2にはインク
供給孔部4(図2参照)が設けられている。そして、前
記インク供給孔部4は、カートリッジケース3に取付固
定されインク供給孔5aを中心に有する筒状部材5と、
該筒状部材5のインク供給孔5a内に嵌挿されインク袋
体2の外部と内部との連通を遮断する弾性シール材6
と、前記筒状部材5の開放端部側に設けられ前記弾性シ
ール材6を、後述のインク供給針8の挿通方向において
圧縮し拡径する押さえ部材7とを備える。なお、前記弾
性シール材6としては、インク不透過性かつ気体不透過
性で、インク供給針8を抜いた後その挿通部を密閉する
弾性復元力を有するゴム材料から形成される。具体的に
は、例えばブチルゴムもしくはそれに近い材料を主成分
とするゴム材料を用いることができる。弾性シール材6
は、円柱状の本体部6aと、該本体部6aの一端部に設
けられそれよりも大径の周回突条部6bとを有する。
【0023】よって、上記インクカートリッジ1にイン
ク供給針8を接続する際には、インク供給針8を、イン
ク供給孔部4(後述の貫通孔11d)に対向させ、それ
から、インクカートリッジ1をA方向に移動させ、弾性
シール材6を貫通してインク供給孔5aに挿通させるこ
とで、前記インク供給針8を通じて、インク袋体2の内
部のインクが外部に導き出し可能な状態とされる。尚、
前記インク供給針8は、インク供給管9を通じて、図示
しない印字装置の印字ヘッドに接続されている。
【0024】また、前記カートリッジケース3は、ケー
ス本体部3Aに対し前記筒状部材5の開放端部付近まで
延びる延長突出部3Bを有し、該延長突出部3Bが、筒
状部材5を保持する保持部として機能するようになって
いる。
【0025】具体的には、カートリッジケース3は、図
2に示すように、上部が開放された箱形状の第1の部分
11と、プレート状の第2の部分12とが結合されて構
成されるようになっている。
【0026】前記第1の部分11は、矩形箱状の本体部
11Aと、該本体部11Aより突出した係合部11Bと
を有する。一方、第2の部分12は、本体部11Aに対
応する矩形板状の本体部12Aと、該本体部12Aより
突出し前記係合部11Bに対応する突片部12Bとを有
し、それぞれ第1の部分11A,11Bの上部開放部分
を閉塞する蓋として機能するようになっている。係合部
11Bと突片部12Bとで、延長突出部3Bが構成され
る。
【0027】また、前記係合部11Bは、前記筒状部材
5の開放端部側の端面に当接可能なる当接部11aと、
該当接部11aを本体部11Aに連設し筒状部材5を収
納する断面U字形状の連設部11bと、該連設部11b
の内周にフランジ状に突出する係止部11cとを有す
る。前記当接部11aには、筒状部材5のインク供給孔
5aに対応する貫通孔11dが形成されている。貫通孔
11dの内径はインク供給針8の外径よりも大きいが、
インク供給孔5aよりも小さい。一方、突片部12B
は、係合部11Bの当接部11aに対応し当接部11a
の上端面に係合する係合部12aと、係合部11Bの連
設部11bに対応し筒状部材5の外周部を押圧する押圧
部12bと、係合部11Bの係止部11cに対応する係
止部12cとを有する。筒状部材5は、連設部11bに
収納される頭部分と、インク袋体2が溶着される部分と
の間に、係止部11cが嵌合する溝を有する。
【0028】そして、インク袋体2を第1の部分11の
本体部11Aに収納し、係合部11Bに筒状部材5の上
記頭部分を収納した状態で、第1の部分11に対し第2
の部分12を結合することで、インクカートリッジ1が
形成される。筒状部材5は、その頭部分が当接部11a
と係止部11cとによってインク供給針8の抜き差し方
向にほぼ移動不能に位置決めされる。また、連設部11
bと係止部11cと押圧部12bと係止部12cが係合
部として機能し、上記頭部分が前記方向と直角方向にお
いて挟持される。
【0029】続いて、前記筒状部材5と、弾性シール材
6及び押さえ部材7との関係について、図4(a)〜
(c)に沿って説明する。
【0030】前記筒状部材5は、図4(a)に示すよう
に、前記インク供給孔5aに連続する収納部5bを備
え、該収納部5bは、インク供給孔5a側に位置し本体
部6aと略同径である第1の部分5cと、開放端部側に
位置し周回突条部6bと略同径である第2の部分5d
と、それらを連接するテーパ状の第3の部分5eとから
なる。インク供給孔5a、第1〜3の部分5c〜eは、
外側に向け順次大径に形成され、インク供給孔5aと第
1の部分5cとの間には、段差部分5gが形成されてい
る。収納部5bの長さは、弾性シール材6を装着前の状
態で、弾性シール材6と押さえ部材7の少なくとも一部
分とが収納される大きさとされている。即ち、前記収納
部5bの軸線方向の長さよりも、自由状態の弾性シール
材6と押さえ部材7の前記部分の同方向の長さの和が、
長さΔLに相当する分だけ長く形成されている(図4
(b)参照)。さらに、第1〜3の部分5c〜eの長さ
は、自由状態の弾性シール材6の長さよりも長い。第1
の部分5cの長さは、弾性シール材6の本体部6aの長
さよりも短い。
【0031】前記押さえ部材7は、前記収納部5bの第
3の部分5eと略同径の円筒部7bと、該円筒部7bよ
りも大径のフランジ部7aとを有し、中心に貫通孔7c
が形成されている。押さえ部材7は、後述するように円
筒部7bによって弾性シール材6を押圧し、かつそのフ
ランジ部7aの外周付近の端面が、前記収納部5b外の
筒状部材5の端面、具体的には収納部5bの開放端部側
に位置する凹部5fの壁面に当接して溶着される。
【0032】上記の構成によって、弾性シール材6は、
収納部5bにほとんど抵抗なく挿入することができる。
それから、押さえ部材7の円筒部7bを収納部5b内に
挿入し、押さえ部材7を位置決めした状態で、押さえ部
材7を弾性シール材6に向け押圧する。弾性シール材6
は、段差部5gに当接しているので、軸線方向に圧縮さ
れ、拡径して収納部5bの内面に密着するとともに、周
回突条部6bがテーパ状の第3の部分5eまで移動し、
押さえ部材7による周回突条部6bの拡径とテーパ面か
ら受ける圧縮力とにより、周回突条部6bはテーパ面に
密着する。押さえ部材7を押圧する工具をそのままの状
態にして、押さえ部材7のフランジ部7aの周縁部が筒
状部材5に超音波または加熱によって溶着される。尚、
筒状部材5と押さえ部材7は溶着可能な樹脂材料によっ
て作られている。Sが溶着部分である。
【0033】このように、押さえ部材7のフランジ部7
aの周縁部が筒状部材5に溶着され状態(図4(c)参
照)では、弾性シール材6が、インク供給針8の挿通方
向において圧縮されて、拡径しようとするのを筒状部材
5の内周面にて規制され、半径方向において圧縮された
状態とされている。よって、インク供給針8が挿通され
た場合の前記供給針8と弾性シール材6との密着性及
び、引き抜いた後の密閉性が高められ、インク供給針8
の抜き差しの繰り返しによりインク漏れが、インク供給
針8の挿通部を通じて生じないようになる。
【0034】次いで、前記インク供給針8の抜き差し動
作について説明する。
【0035】まず、インクカートリッジ1を装着する場
合には、図5に示すように、インク供給針8を、インク
供給孔部4(貫通孔11d)がインク供給針8と対向す
る位置まで持っていき、それから、図6に示すように、
押さえ部材7の貫通孔7c及びの弾性シール材6を貫通
してインク供給孔5a内に挿通させることで、前記イン
ク供給針5aを通じて、インク袋体内部のインクが外部
に導き出し可能な状態とされる。
【0036】そして、インク袋体2内のインク残量がな
くなった場合などにおいて、使用者がインクカートリッ
ジ1を取り外すときは、インク供給針8を引き抜く必要
があるが、インク供給針8が挿通されている弾性シール
材6がインク供給針8に密着していることから、インク
供給針8が引き抜かれるのにともない、弾性シール材6
がインク供給針8と一緒に抜けようとするが、押さえ部
材7によって抜けるのが規制され、図7に示すように、
インク供給針8のみが抜けることになる。
【0037】前述した実施の形態のほか、図8に示すよ
うに、前記弾性シール材21を、最大径が筒状部材22
の収納部22aの内径より大きく、最小径が収納部22
aの内径より小さく形成された円錐台形状とし、押さえ
部材23を、弾性シール材の最大径よりも大径である円
板状とし、押さえ部材23の周縁分を筒状部材22の端
面に溶着するように構成することも可能である。この場
合も、インク供給孔22bと収納部22aとの間に段差
部22cが設けられ、前記弾性シール材21と押さえ部
材23の前記部分の軸線方向の長さの和が、前記収納部
22aの同方向の長さよりも長く形成されている。図8
(b)に示すように、収納部22に弾性シール材21の
小径部を挿入し、それに押さえ部材23を当接させて押
圧すると、弾性シール材21は、径方向に圧縮されなが
ら挿入される。弾性シール材21は段差部22cに当接
すると、軸線方向に圧縮され、拡径して収納部22aの
内面に密着する。上記の径方向の圧縮で弾性シール材2
1は収納部22aに密着しているが、拡径により一層広
い面積でかつ強く密着する。その後、前述と同様に、押
さえ部材23の周縁部を筒状部材5の端面に溶着する。
【0038】また、前記実施の形態においては、弾性シ
ール材6によってシール性は十分に確保されているが、
さらにシール性を高めるために、筒状部材の開放端部に
シールテープを溶着することも可能である。
【0039】
【発明の効果】本発明は、以上に説明したような形態で
実施され、以下に述べるような効果を奏する。
【0040】請求項1の発明は、筒状部材の設けられた
押さえ部材によって、筒状部材内で弾性シール材を、イ
ンク供給針の挿通方向において、圧縮して拡径するよう
にしているので、弾性シール材の拡径を筒状部材にて規
制して半径方向において圧縮している状態とし、インク
供給針が挿通された場合の前記供給針と弾性シール材と
の密着及び引き抜き後の密閉を高め、インク供給針の抜
き差しの繰り返しにより、その挿通部を通じてインク漏
れが生じないようにすることができる。
【0041】請求項2の発明は、弾性シール材と押さえ
部材の収納部に収納される部分の軸線方向の長さの和
を、それらを収納する収納部の同方向の長さよりも長く
形成しているので、押さえ部材を筒状部材に固着するこ
とで、簡単に、弾性シール材を、インク供給針の挿通方
向において、圧縮して、拡径することができる。
【0042】請求項3の発明は、押さえ部材による圧縮
で、弾性シール材の周回突条部が収納部のテーパ状の第
3の部分まで移動するようにしているので、周回突条部
の拡径を第3の部分によって規制して、弾性シール材の
半径方向の圧縮性を効果的に高めることができる。
【0043】請求項4の発明は、円錐台形状の弾性シー
ル材を筒状部材に容易に挿嵌でき、また、押さえ部材に
よって弾性シール材を押圧することで、弾性シール材が
径方向に圧縮されながら挿入され、その後、インク供給
針の挿通方向において圧縮されて拡径し、収納部の内面
に強く密着することができる。その結果、弾性シール材
にインク供給針が挿通された場合の前記供給針と弾性シ
ール材との密着性が高められる。
【0044】請求項5の発明は、押さえ部材のフランジ
部を収納部外の筒状部材の端面に当接させ、溶着するよ
うにしているので、押さえ部材で弾性シール材を押圧
し、押さえ部材のフランジ部が筒状部材の端面に当接し
たところで溶着すればよくなり、作業が容易である。
【0045】請求項6の発明は、押さえ部材によって、
弾性シール材を、インク供給針の挿通方向において押圧
し収納部の内面に密着させるようにしているので、弾性
シール材にインク供給針が挿通された場合の前記供給針
と弾性シール材との密着性を高め、インク供給針の抜き
差しの繰り返しにより、その挿通部を通じてのインク漏
れを防止することができる。しかも弾性シール材を押圧
することに続いて、簡単に押さえ部材を筒状部材に固着
することができ、製造上において有利である。
【0046】請求項7の発明は、押さえ部材のフランジ
部を収納部外の筒状部材の端面に当接させ、溶着するよ
うにしているので、収納部内の弾性シール材の押圧を円
筒部によって効果的になすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るインクカートリッジの縦断面図で
ある。
【図2】カートリッジケースの説明図である。
【図3】使用後のインクカートリッジの状態を示す図で
ある。
【図4】弾性シール材を筒状部材に挿入する方法の説明
図である。
【図5】インク供給針を挿通する前の状態を示す説明図
である。
【図6】インク供給針を挿通した状態の説明図である。
【図7】インク供給針を引き抜いた後の状態の説明図で
ある。
【図8】他の実施の形態についての図2と同様の図であ
る。
【符号の説明】
1 インクカートリッジ 2 インク袋体 3 カートリッジケース 5 筒状部材 5a インク供給孔 5b 収納部 5c 第1の部分 5d 第2の部分 5e 第3の部分 6 弾性シール材 7 押さえ部材 7a フランジ部 7b 円筒部 8 インク供給針 21 弾性シール材 22 筒状部材 22a 収納部 23 押さえ部材

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを貯留するインク容器と、該イン
    ク容器に固着されインク供給孔を有する筒状部材と、該
    筒状部材内に嵌挿されインク容器外部と内部との連通を
    遮断する弾性シール材とを備え、インク供給針が弾性シ
    ール材を介してインク供給孔に挿通されることで、前記
    インク供給針を通じて、インク容器内部のインクが外部
    に導き出されるインクカートリッジにおいて、 前記筒状部材に設けられ前記弾性シール材を、前記イン
    ク供給針の挿通方向において圧縮し拡径する押さえ部材
    を備えることを特徴とするインクカートリッジ。
  2. 【請求項2】 前記筒状部材は、少なくとも弾性シール
    材が収納される収納部を有し、 前記弾性シール材と押さえ部材の軸線方向の長さの和
    が、前記収納部の同方向の長さよりも長く形成されてい
    るところの請求項1記載のインクカートリッジ。
  3. 【請求項3】 前記弾性シール材は、円柱状の本体部
    と、該本体部の一端部に設けられた周回突条部とを有
    し、 前記収納部は、インク供給孔側に位置し本体部と略同径
    である第1の部分と、開放端部側に位置し周回突条部と
    略同径である第2の部分と、それらを連接するテーパ状
    の第3の部分とを有し、 前記押さえ部材による圧縮で、周回突条部が第3の部分
    まで移動せしめられるところの請求項2記載のインクカ
    ートリッジ。
  4. 【請求項4】 前記筒状部材は、少なくとも弾性シール
    材が収納される収納部を有し、 前記弾性シール材は、最大径が収納部の内径より大き
    く、最小径が収納部の内径より小さく形成された円錐台
    形状であり、 前記弾性シール材と押さえ部材の軸線方向の長さの和
    が、前記収納部の同方向の長さよりも長く形成されてい
    るところの請求項1記載のインクカートリッジ。
  5. 【請求項5】 前記筒状部材は、弾性シール材が収納さ
    れる収納部を有し、前記押さえ部材は、前記収納部内の
    弾性シール材を押圧する部分と、前記収納部外の筒状部
    材の端面に当接し、溶着されるフランジ部を有するとこ
    ろの請求項1記載のインクカートリッジ。
  6. 【請求項6】 インクを貯留するインク容器と、該イン
    ク容器に固着されインク供給孔を有する筒状部材と、該
    筒状部材内に嵌挿されインク容器外部と内部との連通を
    遮断する弾性シール材とを備え、インク供給針が弾性シ
    ール材を介してインク供給孔に挿通されることで、前記
    インク供給針を通じて、インク容器内部のインクが外部
    に導き出されるインクカートリッジにおいて、 前記筒状部材は、弾性シール材が収納される収納部を有
    し、その弾性シール材を前記インク供給針の挿通方向に
    おいて押圧し収納部の内面に密着させる押さえ部材を備
    え、 前記押さえ部材は、中心に貫通孔を有し、外周付近の端
    面を前記収納部外の筒状部材の端面に当接して固着され
    ていることを特徴とするインクカートリッジ。
  7. 【請求項7】 前記押さえ部材は、前記貫通孔を有し前
    記収納部に挿入される円筒部と、その円筒部よりも大径
    で前記筒状部材の端面に当接するフランジ部とを備える
    ところの請求項6記載のインクカートリッジ。
JP30233397A 1997-11-05 1997-11-05 インクカートリッジ Expired - Fee Related JP3837877B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30233397A JP3837877B2 (ja) 1997-11-05 1997-11-05 インクカートリッジ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30233397A JP3837877B2 (ja) 1997-11-05 1997-11-05 インクカートリッジ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11138834A true JPH11138834A (ja) 1999-05-25
JP3837877B2 JP3837877B2 (ja) 2006-10-25

Family

ID=17907683

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30233397A Expired - Fee Related JP3837877B2 (ja) 1997-11-05 1997-11-05 インクカートリッジ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3837877B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6908182B2 (en) 2000-01-31 2005-06-21 Seiko Epson Corporation Ink cartridge and ink jet printer
JP2005205771A (ja) * 2004-01-23 2005-08-04 Seiko Epson Corp インクカートリッジおよびインクジェットプリンタ

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6908182B2 (en) 2000-01-31 2005-06-21 Seiko Epson Corporation Ink cartridge and ink jet printer
JP2005205771A (ja) * 2004-01-23 2005-08-04 Seiko Epson Corp インクカートリッジおよびインクジェットプリンタ
JP4513337B2 (ja) * 2004-01-23 2010-07-28 セイコーエプソン株式会社 インクカートリッジ

Also Published As

Publication number Publication date
JP3837877B2 (ja) 2006-10-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR20000035387A (ko) 잉크젯식 기록장치 및 잉크 카트리지
KR101671656B1 (ko) 밀폐형 전지의 제조 방법, 밀폐형 전지의 밀봉 부재 및 밀폐형 전지
EP0627317A1 (en) Packing case and opening method therefor
JP2003130268A (ja) 解除用スリーブと、カップリングアセンブリ
JPH11138834A (ja) インクカートリッジ
JP3814990B2 (ja) インクカートリッジ
CN100373085C (zh) 插入式管接头
JP2001334318A (ja) 液圧成形用ノズル
JP4480232B2 (ja) アキュムレータ
US20010026305A1 (en) Method for manufacturing ink cartridges
JPH11129491A (ja) インクカートリッジ
JPH11132339A (ja) 中空パッキン
JP7127898B1 (ja) 注入ノズル用シールドキャップおよび注入装置
JP2742653B2 (ja) 圧縮式の布団収納袋
JP3709021B2 (ja) エアゾール容器用カットラバー
JPH1136571A (ja) シーリング材の注入ガン
US20120014746A1 (en) Gasket-end feature for sealing a t-joint assembly
JP2591269Y2 (ja) ダストカバー組付装置
JP2005061492A (ja) 継ぎ手部材構造及び継ぎ手部材の成形構造
JPH10218261A (ja) 二重構造容器
JPH09225644A (ja) 燃料棒端栓抵抗溶接装置
JPH109398A (ja) 圧力容器の気密装置
JP5190163B2 (ja) 二重エアゾール製品の製造方法およびその製造方法によって製造される二重エアゾール製品
JP2007187348A (ja) 冷凍サイクル用のシール構造
JP3627033B2 (ja) エアスプレー缶システムにおけるスプレー缶

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050603

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050705

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050902

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060307

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060427

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060711

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060724

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100811

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110811

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120811

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120811

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130811

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees