JPH11138473A - ロボット装置および基板搬送方法 - Google Patents

ロボット装置および基板搬送方法

Info

Publication number
JPH11138473A
JPH11138473A JP30441697A JP30441697A JPH11138473A JP H11138473 A JPH11138473 A JP H11138473A JP 30441697 A JP30441697 A JP 30441697A JP 30441697 A JP30441697 A JP 30441697A JP H11138473 A JPH11138473 A JP H11138473A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
arm
driving
arm body
holding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP30441697A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Ezaki
朗 江崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP30441697A priority Critical patent/JPH11138473A/ja
Publication of JPH11138473A publication Critical patent/JPH11138473A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manipulator (AREA)
  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板の搬送時間を短縮可能な基板搬送ロボッ
トおよび基板搬送方法を提供すること。 【解決手段】 基板46を搬送するためのロボット装置
20において、複数のアーム33,34が回動自在に連
結されており、先端のアーム34に基板46を保持する
保持部35が回動自在に連結されたアーム体32と、上
記アーム体32を回転駆動させる回転駆動手段24と、
上記保持部35を上記アーム体32の回転中心に対して
径方向に進行させるアーム駆動手段29と、上記アーム
体32を装置本体22の回転方向に沿って回転駆動させ
る回転駆動手段24と、上記回転駆動手段24及びアー
ム駆動手段29を駆動させることにより生じる固有振動
数を調整して上記保持部35での振動を低減させる制御
手段47と、を具備したことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウエハなど
の基板を搬送する基板搬送ロボットに関する。
【0002】
【従来の技術】半導体製造工程においてはスカラ型のロ
ボット装置が多く用いられている。これらは、半導体ウ
エハや液晶用ガラス基板に回路パターンを形成するため
のプロセスにおいて、この基板の洗浄を行うための基板
処理装置に基板を搬入したり、又は洗浄の終了した基板
を基板処理装置から搬出したりする場合に用いられるこ
とが多い。このロボット装置の一例を図11に示す。
【0003】上記ロボット装置1は、2本のアーム(そ
れぞれ第1のアーム2、第2のアーム3とする)とこの
第2のアーム3の先端に取り付けられたハンド4からな
るアーム体5を有している。
【0004】上記アーム体5は円筒形状に形成された装
置本体6に取り付けられている。この装置本体6は、上
記ハンド4を直進させるためのR方向モータ7、および
アーム体5を回転させる図示しないθ方向モータ5を有
している。
【0005】上記第1のアーム2、第2のアーム3の内
部には、タイミングベルトが配設されており、上記R方
向モータ7を駆動させると、図12に示すように上記ハ
ンド4が直進運動を行うように設けられている。
【0006】このR方向モータ7を停止させてθ方向モ
ータを駆動させると、図13に示すように2本のアーム
2,3とこの先端に取付けられたハンド4の姿勢を変え
ずに、アーム体5の回転運動を行うことができる。
【0007】上記ロボット装置1は、基板8を載置した
ときにこの基板8とハンド4の間に生じる摩擦により、
アーム体5の摺動に対する抗力を与え、これを保持力と
して基板8を搬送する。このため、基板8を搬送する場
合には、なるべく基板8を保持するハンド4に振動が伝
達しない、もしくは振動が低減されることが好ましい。
振動が生じると、基板8の保持状態が悪化するためであ
る。
【0008】ここで、振動の発生源は上述のR方向モー
タ7、θ方向モータであり、このモータより発生する振
動が多くの周波数振動として基板8を保持するハンド4
に伝達される。
【0009】これらモータより発生する振動と基板8を
搬送するために生じる加速度の和の値が最大摩擦係数を
越えると基板8は滑り出してしまい、良好な基板8の搬
送を行えなくなる。この基板8の滑りを防止するための
方策として、摩擦係数を大きくするか、振動を低減する
ことが考えられている。
【0010】ここで、摩擦係数の大きな材料を用いて基
板8を保持する場合には、基板8を高温の炉の中に設置
するなどの作業を行う場合には、選択できる材質に限り
があり、そのため振動を低減する方法が用いられる。
【0011】この振動低減を行うために、基板8の搬送
速度を遅くすれば、モータの周波数が遅くなるため、振
動の周期と基板8を搬送する場合のアーム体5の加速度
の両方を低減することができる。このため、基板8を最
大摩擦係数内で搬送することが可能となり、効果が大き
いものとなっている。しかしながら、基板8の搬送速度
を遅くすれば、それだけ基板8の搬送時間が長くなるた
め、搬送能力を低下させる原因となっている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、アーム体5
を駆動する上述のモータにおいては、一定の原因によっ
て振動が発生しているのではなく、種々の周波数振動が
合成されることによって振動が発生したものとなってい
る。
【0013】ここで、上記ロボット装置1の駆動部の伝
達系や支持系の固有振動数であって振動源の振動に一致
したり定数倍である部分では、振動が大きくなって基板
8を保持するハンド4まで伝達してしまう。
【0014】この場合、ロボット装置1の剛性が高けれ
ば、このロボット装置1の作動停止によりこの振動が減
衰してしまうが、どんなにロボットの剛性が高くても上
記ハンドの振動は抑えることができないものとなってい
る。
【0015】本発明は上記の事情にもとづきなされたも
ので、その目的とするところは、基板の搬送時間を短縮
可能な基板搬送ロボットおよび基板搬送方法を提供しよ
うとするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、基板を搬送するためのロボ
ット装置において、複数のアームが回動自在に連結され
ており、先端のアームに基板を保持する保持部が回動自
在に連結されたアーム体と、上記アーム体を回転駆動さ
せる回転駆動手段と、上記保持部を上記アーム体の回転
中心に対して径方向に進行させるアーム駆動手段と、上
記アーム体を装置本体の回転方向に沿って回転駆動させ
る回転駆動手段と、上記回転駆動手段及びアーム駆動手
段を駆動させることにより生じる固有振動数を調整して
上記保持部での振動を低減させる制御手段と、を具備し
たことを特徴とするロボット装置である。
【0017】請求項2記載の発明は、複数のアームが回
動自在に連結され、先端のアームに基板を保持する保持
部が連結されたアーム体を有し、この保持部を駆動させ
るとともに上記アーム体を回転駆動して上記基板を搬送
する基板搬送方法において、上記アーム体の回転駆動及
び上記保持部の駆動により生じる固有振動数を調整して
保持部の振動を低減させることを特徴とする基板搬送方
法である。
【0018】請求項3記載の発明は、基板を搬送するた
めのロボット装置において、複数のアームが回動自在に
連結されており、先端のアームに基板を保持する保持部
が回動自在に連結されたアーム体と、上記アーム体を回
転駆動させる回転駆動手段と、上記保持部をアーム体の
回転中心に対して径方向に進行させるアーム駆動手段
と、上記保持部に設けられ、アーム体の回転駆動時に上
記基板の回転中心側よりも外径側が高くなるように傾斜
させる傾斜手段と、を具備したことを特徴とするロボッ
ト装置である。
【0019】請求項4記載の発明は、上記保持部は長板
状部材よりなり、その中央部分をアームにより支持さ
れ、長板状部材の両端部でそれぞれ基板を支持可能とし
ていることを特徴とする請求項3記載のロボット装置で
ある。
【0020】請求項5記載の発明は、上記傾斜手段は、
基板を載置する基板保持台と、基板保持台下面に設けら
れた内部に液体の封入された伸縮部材よりなることを特
徴とする請求項3記載のロボット装置である。
【0021】請求項6記載の発明は、上記傾斜手段は、
支持軸により水平面より上方へ回動自在に支持された基
板保持台と、基板保持台の支持軸側下方に固設された錘
り部材からなることを特徴とする請求項3記載のロボッ
ト装置である。
【0022】請求項7記載の発明は、上記傾斜手段は、
垂直方向に伸縮自在で上面に基板が載置されるアクチュ
エータを具備するとともに、保持部に生じる回転速度を
検知するセンサと、このセンサによって検知した回転速
度に応じて基板の回転中心側よりも外径側が高くなるよ
うに上記アクチュエータを伸縮作動させる制御手段と、
を具備することを特徴とする請求項3記載のロボット装
置である。
【0023】請求項1の発明によると、上記回転駆動手
段及びアーム駆動手段を駆動させることにより生じる固
有振動数を調整して上記保持部での振動を低減させる制
御手段が設けられたため、上記アーム体を回転駆動させ
ながら、アーム駆動手段でこのアーム体の姿勢を変化さ
せることで、アーム体の固有振動数が変化し、よって回
転駆動手段より発生する振動の振動数とこの固有振動数
とが一致して共振する時間を短縮することが可能とな
る。そのため、アーム体の振動の低減を図ることが可能
となっている。
【0024】このようにアーム体の振動を低減できるの
で、保持部との間の摩擦による基板の保持状態を良好な
ものにでき、よってアーム体の速度を遅くせずに済み、
基板の搬送速度を向上させることが可能となっている。
【0025】請求項2の発明によると、上記アーム体の
回転駆動及び保持部の駆動により生じる固有振動数を調
整して保持部の振動を低減させるため、アーム体を回転
駆動する場合、固有振動数と上記アーム体へ伝達する振
動の振動数が一致して共振する時間を短縮することが可
能となる。このため、アーム体の振動の低減を図ること
が可能となっている。
【0026】これにより、保持部との間の摩擦による基
板の保持状態を良好なものにでき、よってアーム体の速
度を遅くせずに済むため、基板の搬送速度を向上させる
ことが可能となっている。
【0027】請求項3の発明によると、上記保持部に設
けられ、アーム体の回転駆動時に上記基板の回転中心側
よりも外形側が高くなるように傾斜させる傾斜手段を具
備するため、このように傾斜させることで、このアーム
体の回転駆動により保持部と基板の間の摩擦力が増大す
る。
【0028】このため、アーム体の回転駆動により生じ
る遠心力に抗する抗力が増大し、よってこのアーム体の
回転速度を上昇させることも可能となる。これにより、
基板の搬送速度を向上させることが可能となっている。
【0029】請求項4の発明によると、上記保持部は長
板状部材よりなり、その中央部分をアームにより支持さ
れ、長板状部材の両端部でそれぞれ基板を支持可能とし
ているため、基板の搬送能力が向上したものとなってい
る。
【0030】請求項5の発明によると、上記傾斜手段
は、基板を載置する基板保持台と、基板保持台下面に設
けられた内部に液体の封入された伸縮部材よりなるた
め、アーム体の回転動作中には伸縮部材内部の液体に遠
心力が働き、この液体が外径側に移動する。このため、
伸縮部材は外径側が伸びて内径側が縮み、伸縮部材の上
面が傾斜するようになる。
【0031】よって、この上面に基板を載置すれば、ア
ーム体の回転駆動により保持部と基板の間の摩擦力が増
大し、このためアーム体の回転駆動により生じる遠心力
に抗する抗力が増大し、このアーム体の回転速度を上昇
させることも可能となる。
【0032】これより、基板の搬送速度を向上させるこ
とが可能となる。請求項6の発明によると、上記傾斜手
段は、支持軸により水平面より上方へ回動自在に支持さ
れた基板保持台と、基板保持台の支持軸側下方に固設さ
れた錘り部材からなるため、アーム体の回転駆動により
錘り部材に回転速度に応じた遠心力が作用すれば、この
錘り部材が回転軸を支点として外径側に向かうように回
動する。これに伴って回動部も外径側が上方に向かって
回動するため、保持部と基板の間の摩擦力が遠心力によ
って増大することとなり、よってアーム体の回転駆動に
より生じる遠心力に抗する抗力が増大し、このアーム体
の回転速度を上昇させることも可能となる。
【0033】このため、基板の搬送速度を向上させるこ
とが可能となっている。請求項7の発明によると、上記
傾斜部材は垂直方向に伸縮自在で上面に基板が載置され
るアクチュエータを具備するとともに、保持部に生じる
回転速度を検知するセンサと、このセンサによって検知
した回転速度に応じて基板の回転中心側よりも外径側が
高くなるように上記アクチュエータを伸縮作動させる制
御手段と、を具備するため、アーム体の回転速度をセン
サにより検知してこの回転速度に応じてアクチュエータ
を制御手段で制御して伸縮作動させれば、回動部にアー
ム体の回転速度に応じた適宜の傾斜角度を与えることが
可能となり、よってこの保持部での基板の保持が良好と
なり、アーム体の回転速度を上昇させることで基板の搬
送速度を向上させることが可能となる。
【0034】
【発明の実施の形態】(第一の実施の形態)以下、本発
明の第一の実施の形態について、図1ないし図5に基づ
いて説明する。
【0035】ロボット装置20は、図1に示すようにベ
ース21に装置本体22が固定されて設けられたもので
ある。この装置本体22は、ハウジング25によってθ
方向モータ24などを有する内部が覆われた構成となっ
ている。
【0036】上記ハウジング25内部には、内部が中空
で大径に形成されたR方向駆動軸26と、このR方向駆
動軸26の内部に設けられて後述する第1のアーム33
と一体的に取り付けられたθ方向駆動軸27が設けられ
ている。
【0037】上記R方向駆動軸26の下端には、プーリ
28が取り付けられている。またハウジング25の外部
にはR方向モータ29が設けられており、このR方向モ
ータ29の下端に取り付けられたプーリ30との間にベ
ルト31が巻回されることによりこのR方向モータ29
によって生じる駆動力を伝達可能としている。
【0038】上記R方向駆動軸26の内部には、θ方向
駆動軸27が上下方向に延伸して設けられるとともに、
このθ方向駆動軸27の下端にはθ方向モータ24が固
定部位に取り付けられている。このθ方向駆動軸27の
上端は第1のアーム33の内部上面に一体的に取り付け
られている。このため、上記θ方向モータ24が回転駆
動すれば、アーム体32の回転方向の向きを変更可能と
なっている。
【0039】上記R方向駆動軸26の上端にはアーム体
32が設けられている。このアーム体32は、上記θ方
向駆動軸27と一体的に取り付けられる第1のアーム3
3と、この第1のアーム33と同じ位相だけ回転駆動す
るように設けられ、第1のアーム33の先端に設けられ
た第2のアーム34、この第2のアーム34に対して上
記第1のアーム33の開口角度分だけ相対的に移動する
ハンド35とから構成されている。
【0040】これら第1のアーム33、第2のアーム3
4は支持中心である後述する各駆動軸間の長さが等しく
なるように形成されている。上記第1のアーム33ない
し第2のアーム34の内部は中空に形成されており、こ
れらアーム33,34の内部には駆動軸およびプーリ、
ベルトが設けられている。すなわち、上記R方向駆動軸
26の上端にはプーリ36が取り付けられており、また
プーリ37は第2のアーム34と一体的なアーム駆動軸
38に固定され、これらの間にベルト39が巻回されて
いる。
【0041】さらにプーリ40は第1のアーム33から
突出して形成された中空駆動軸41に取り付けられてい
る。またプーリ42は上記ハンド35と一体的に設けら
れた駆動軸43に取り付けられている。これらプーリ4
0,42の間にも、ベルト44が巻回された構成となっ
ている。
【0042】このような構成により、上記R方向モータ
29が作動すれば、上記ハンド35は装置本体22の径
方向に直線的に移動させることが可能となっている。上
記ハンド35は、図2に示すように平板状に形成された
フィンガ45を有しており、このフィンガ45の上面に
半導体ウエハなどの基板46を載置するように設けられ
ている。
【0043】なお、上記装置本体22内部には、上記θ
方向モータ24およびR方向モータ29の作動を制御す
るための制御手段47が設けられている。以上のような
構成を有するロボット装置20の動作について説明す
る。
【0044】上記フィンガ45に基板46を載置し、こ
の基板46をロボット装置20を用いて搬送する場合に
は、上記θ方向モータ24およびR方向モータ29を作
動させる。
【0045】第1のアーム33、第2のアーム34、ハ
ンド35からなるアーム体32の固有振動数fn は、 fn =(1/2π)×√(k/I) で示される。ここで、kはバネ定数、Iは慣性モーメン
トである。上記第1のアーム33のバネ定数をk1 、第
2のアーム34のバネ定数をk2 、ハンド35のバネ定
数をk3 とすると、アーム体32のバネ定数は、 1/k=1/k1 +1/k2 +1/k3 より、 k=k1 ・k2 ・k3 /(k1 ・k2 +k2 ・k3 +k
3 ・k1 ) となる。
【0046】ここで、ロボットの回転方法における固有
振動数を求めてみる。第1のアーム33の回転中心O1
周りの慣性モーメントをI1 、第2のアーム34の回転
中心O2 周りの慣性モーメントをI2 、ハンド35の周
りの慣性モーメントをI3 とすると、アーム体32の回
転中心O周りの慣性モーメントIは、 I=I1 +I2 +I3 となる。これらk,Iよりロボット装置20の固有振動
数fn は、 fn =(1/2π)×√{(k1 ・k2 ・k3 )/
{(I1 +I2 +I3)×(k1 ・k2 +k2 ・k3
3 ・k1 )} となる。k1 ないしk3 、I1 ないしI3 は、アーム体
32の回転運動中一定なので、ロボット装置20の固有
振動数fn は回転運動中一定の値となっている。
【0047】しかしながら、本発明におけるロボット装
置20の回転方法では、ロボット装置20の固有振動数
n ´は次のようになっている。まず図3に示すよう
に、第1のアーム33の回転中心をOとして、このOを
中心とするXY座標を考える。第1のアーム33がy軸
となす角度をθ、第1のアーム33のO周りの慣性モー
メントをI1 ´、第2のアーム34のA周りの慣性モー
メントをI2 ´、第2のアーム34の質量をm2 、ハン
ド35の質量をm3とし、第2のアームの重心をABの
中点とする。この場合、O周りの等価慣性モーメントを
I´、角速度をωとすると、アーム体32の運動エネル
ギーEは、 E=(1/2)I´ω2 =(1/2)I1 ´ω2 +(1/2)I2 ´ω2 +(1/2)m2 (vx 2 +vy 2 )+(1/2)m32 …(1) となる。ここで、vx ,vy は第2のアーム34の重心
のx方向、y方向の速度、vはハンド35の速度であ
る。
【0048】さらに、第1のアーム33、第2のアーム
34の軸間距離(OA、及びAB)をlとすると、第2
のアーム34の重心の座標は、((3/2)lsin
θ,(1/2)lcosθ)となるため、 vx =(3/2)ωlcosθ vy =(−1/2)ωlsinθ さらに、 v=2ωlcosθ となる。なお、θは時間tの関数で、θ=ωtであるこ
とに注意する。
【0049】これらを(1) 式の右辺に代入して、 I´=I1 ´+I2 ´+2l2 cos2 θ(m2 +2m3 )+(1/4) m22 …(2) となる。この(2) 式より、fn ´は、 fn ´=(1/2π)×√(k/I´)=(1/2π)
×√{(k1 ・k2 ・k3 )/{(I1 ´+I2 ´+2
2 cos2 θ(m2 +2m3 )+(1/4)m2
2 )×(k1 ・k2 +k2 ・k3 +k3 ・k1 )} となり、θの関数となっている。このため、θを変化さ
せればfn ´も変化させることが可能となっている。
【0050】これより、アーム体32の回転駆動中に上
述のθ方向モータ24、およびR方向モータ29の振動
数と上述の固有振動数fn ´を一致させないように制御
手段47でθ方向モータ24、およびR方向モータ29
の作動を制御し、θを変化させれば、これらの共振によ
り上記ハンド35で振動が大きくなることを防止でき
る。
【0051】一例として、図4に示すように、θ方向モ
ータ24を加速して行く場合には、このθ方向モータ2
4の周波数は増大する。そのため、アーム体32の固有
振動数を例えば減少させるようにアーム体32を駆動さ
せれば、このアーム体32の固有振動数とθ方向モータ
24により生じる振動の振動数とが共振する時間が短く
なり、よってフィンガ45と基板46の間の摩擦力が振
動によって低下することがなくなる。
【0052】すなわち、この場合には図3に示すθを減
少させる方向、すなわち図5に示すように、アーム体3
2が伸長した状態から収縮させると、上記アーム体32
の固有振動数が減少し、そのため周波数が増大している
θ方向モータ24と共振する時間を短縮化することが可
能となる。
【0053】このように、共振時間を短縮することが可
能となるため、上記基板46とフィンガ45の間の摩擦
による保持状態を良好なものにでき、よってアーム体3
2の回転速度を遅くせずに済むため、上記θ方向モータ
24の回転周波数を増加させ、基板46の搬送能力を向
上させることが可能となる。
【0054】なお、上述のようにθ方向モータ24の回
転周波数が増大する場合でも、アーム体32の固有振動
数と一致しない限りにおいては、共振によりアーム体3
2の固有振動数が増大することがないため、θ方向モー
タ24の回転周波数とアーム体32の固有振動数のグラ
フが平行かつ一致しないように設定しても構わない。す
なわち、上記アーム体32を所定の速度で収縮した状態
から伸長させ、この固有振動数の増加の割合を上記θ方
向モータ24の回転周波数の増加の割合と一致するよう
に設定しても構わない。
【0055】また、θ方向モータ24の回転周波数が減
少する場合にも、上述のアーム体32の作動と同様にし
ても構わない。以上、本発明の一実施の形態について説
明したが、本発明はこれ以外にも種々変形可能となって
いる。以下それについて述べる。
【0056】上記実施の形態では、アーム体32が第1
のアーム33および第2のアーム34の二つのアーム部
材を有する場合について述べたが、これ以上のアーム部
材を有する構成であっても、R方向モータ29によりハ
ンド35が直進駆動する構成を有していれば構わない。
【0057】(第二の実施の形態)以下、本発明の第二
の実施の形態について、図6ないし図8を参照して説明
する。
【0058】本発明のロボット装置50は、上述の第一
の実施の形態で述べた構成と同様に、アーム体51を構
成する第1のアーム52および第2のアーム53と、装
置本体54を構成するハウジング55、θ方向モータ2
4、R方向モータ29を有している。
【0059】しかしながら、アーム体51を構成する一
部である上記第2のアーム53の先端に取り付けられる
ハンド56は、装置としてのスループットを向上させる
ために基板46が回転軸対称に2枚保持できるようにな
っている。すなわち、ハンド56は平板状に形成されて
おり、中間部が上記第2のアーム53の先端に取り付け
られている。そして、このハンド56の両端側が基板4
6を保持する平面状に形成されたフィンガ57となって
いる。
【0060】上記ハンド56を直進させるには、上記第
一の実施の形態で述べたようにR方向モータ29を作動
させればよく、また上記アーム体51を旋回させるに
は、θ方向モータ24を作動させればよい。
【0061】上記ハンド56のフィンガ57上には、図
7に示すような伸縮部材としての金属ベローズ58が設
けられており、この金属ベローズ58の上面には基板保
持台59が取り付けられている。この金属ベローズ58
は、フィンガ57の上面と基板保持台59の下面により
密封容器状に形成されており、この内部に液体60が封
入されるようになっている。そして上記基板保持台59
の上面は平面状に形成されていて、基板46をこの面に
載置可能としている。
【0062】上記基板保持台59は上面が平行を維持す
る程度の強度を有するとともに、上面に載置される基板
46に対して所定の摩擦力を生じさせる材質にて形成さ
れている。このため、上面に載置された基板46の保持
能力が低下しないような構成となっている。
【0063】以上のような構成を有するロボット装置5
0の動作について、以下に説明する。基板46の搬送を
行うに際しては、上記基板保持台59の上面に基板46
を載置した後にハンド56を回転駆動させると、図8に
示すように、回転駆動によって生じる遠心力により、金
属ベローズ58内部の液体60が移動し、外径側に液体
60が集まるようになる。
【0064】そのため上記基板保持台59は、回転中心
側が低くなるように傾斜した状態となる。ここでハンド
56の回転駆動時には、基板46に遠心力が作用し、基
板46とフィンガ57の間の摩擦力よりこの遠心力が勝
ると基板46は外方に向かって飛散してしまう。
【0065】しかしながら、上述のように基板保持台5
9の回転中心側が低くかつ外径側が高くなるように傾斜
すると、遠心力の一部が基板保持台59に対して基板4
6を押し付ける力として働くため、基板46とフィンガ
57の間の摩擦力も増大するので、遠心力に対する抗力
が増大することとなり、上記基板46は基板保持台59
から外方に向かって飛散され難くなる。
【0066】このためアーム体51の回転速度を上昇さ
せることが可能となり、基板46の搬送能力が向上する
こととなる。なお、ハンド56の回転速度が増加すれば
する程、上記金属ベローズ58内部に密封された液体6
0に作用する遠心力も増加することから、基板保持台5
9の傾斜角度も大きくなる。このため、上記アーム体5
1の回転速度が増大した場合であっても、傾斜角度が大
きくなることにより、基板46が外径側に飛散され難く
なり、よって基板46の搬送を良好にすることが可能と
なっている。
【0067】また、上記ハンド56の回転駆動時および
停止時にも、金属ベローズ58内部の液体60に慣性力
が作用し、加速時には回転方向の後方側に、停止時には
回転方向の前方側に液体が移動して基板保持台59が傾
斜することとなり、この基板保持台59の傾斜によって
基板46とフィンガ57の間の摩擦力も増大するので基
板46の搬送能力が向上する。
【0068】以上、本発明の第二の実施の形態について
述べたが、本発明はこれ以外にも種々変形可能となって
いる。以下それについて述べる。上記実施の形態では、
金属ベローズ58に液体60を封入した構成を示した
が、内部に液体を封入可能な構成であれば、金属ベロー
ズ58以外の伸縮部材を用いても構わない。
【0069】(第三の実施の形態)以下、本発明の第三
の実施の形態について、図9および図10を参照して説
明する。
【0070】本実施の形態のロボット装置70は、上述
の第二の実施の形態で述べたロボット装置50と同様
に、アーム体71を構成する第1のアーム72および第
2のアーム73と、上記第二の実施の形態と同様な装置
本体54を構成するハウジング55、θ方向モータ2
4、R方向モータ29を有している。
【0071】ここで、上記第2のアーム73の先端に取
り付けられるハンド74は、上記ハンド56と同様に基
板46を回転軸対称に2枚保持できるようになっている
とともに、ハンド74の中間部で回動自在に軸支された
構成となっている。
【0072】このハンド74は、外径側が回動部(保持
台)75となっており、回転中心側端部に形成された軸
受76と支持軸76aにより軸支され、回動部75が上
方側に回動可能な構成となっている。
【0073】この回動部75の回転中心側端部には、軸
受76から回動部75に対して垂直を成すように、下方
に向かって一体的に設けられた延伸部77が形成されて
いる。そして、この延伸部77に錘り78が取り付けら
れた構成となっている。
【0074】しかしながら、上記回動部75は、アーム
体71が作動せずに静止している場合には回動部75の
上面が水平面を成すように、軸受76で回動部75がこ
れ以上下方に回動しないように係止されるようになって
いる。
【0075】以上のような構成を有するロボット装置7
0の動作について、以下に説明する。基板46を回動部
75に載置してアーム体71を回転駆動させると、錘り
78に遠心力が生じるようになる。そのため、錘り78
は支持軸76aを中心として外径側に向かい回動する。
【0076】すると、この錘り78と一体的に形成され
た上記回動部75も支持軸76aを中心に上方に向かっ
て移動するようになるが、回動部75に載置されている
基板46には外径側へ向かう遠心力が作用しており、こ
の遠心力の一部が回動部75に対して基板46を押し付
ける力として働くため、この基板46と回動部75の間
の摩擦力も増大するので、遠心力に対する抗力が増大す
ることとなり、よって基板46が回動部75から飛散さ
れ難くなる。
【0077】これにより、上記アーム体71の回転速度
を増加させることが可能となり、基板46の搬送能力が
向上することとなる。また、アーム体71の旋回速度を
速くした場合には、上記錘り78に作用する遠心力もそ
れだけ大きくなるため、回動部75の傾斜角度もより垂
直に近づくようになり、遠心力に対してそれだけ大きな
抗力を生じさせることとなる。
【0078】なお、上記錘り78の質量を適宜調整すれ
ば、回動部75に作用する遠心力を調整することが可能
となっている。以上、本発明の第三の実施の形態につい
て述べたが、本発明はこれ以外にも種々変形可能となっ
ている。以下それについて述べる。
【0079】上記実施の形態では、回動部75は軸受7
6により回動自在な構成としたが、この回動部75は、
軸受76でヒンジなどにより回動自在な構成であっても
構わない。
【0080】また、上記実施の形態では、回動部75は
回転中心側端部で軸支された構成となっているが、回動
部75の中心側に設けた軸受で軸支される構成としても
構わない。この場合にも、軸受の下方側に錘りを取り付
け、この錘りに作用する遠心力で上記回動部の傾斜具合
を調整することが可能となっている。
【0081】さらに、上記実施の形態では、錘り78に
作用する遠心力で回動部75が回動する構成を示してい
るが、アクチュエータの駆動により、遠心力に抗する構
成としても構わない。
【0082】この場合、例えば基板46を載置するため
の平板体を設け、この平板体の下方に例えば電気式、も
しくは油圧式などの方式によるアクチュエータを外径側
または内径側などに所定個数配置する。そして、アーム
体71の回転駆動時にはこの回転速度を検知するセンサ
を例えば平板体に設け、このセンサの検出信号を受信し
てアクチュエータの作動を制御する制御手段を装置本体
22内部などに設ける。
【0083】そして、このアーム体71の回転速度に応
じた量だけ上記平板体を傾斜させるようにアクチュエー
タを作動させる構成であっても構わない。その他、本発
明の要旨を変更しない範囲において、種々変形可能とな
っている。
【0084】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によると、上記回転駆動手段及びアーム駆動手段を駆
動させることにより生じる固有振動数を調整して上記保
持部での振動を低減させる制御手段が設けられたため、
上記アーム体を回転駆動させながら、アーム駆動手段で
このアーム体の姿勢を変化させることで、アーム体の固
有振動数が変化し、よって回転駆動手段より発生する振
動の振動数とこの固有振動数とが一致して共振する時間
を短縮することが可能となる。そのため、アーム体の振
動の低減を図ることが可能となる。
【0085】このようにアーム体の振動を低減できるの
で、保持部との間の摩擦による基板の保持状態を良好な
ものにでき、よってアーム体の速度を遅くせずに済み、
基板の搬送速度を向上させることが可能となる。
【0086】請求項2記載の発明によると、上記アーム
体の回転駆動及び保持部の駆動により生じる固有振動数
を調整して保持部の振動を低減させるため、アーム体を
回転駆動する場合、固有振動数と上記アーム体へ伝達す
る振動の振動数が一致して共振する時間を短縮すること
が可能となる。このため、アーム体の振動の低減を図る
ことが可能となる。
【0087】これにより、保持部との間の摩擦による基
板の保持状態を良好なものにでき、よってアーム体の速
度を遅くせずに済むため、基板の搬送速度を向上させる
ことが可能となる。
【0088】請求項3記載の発明によると、上記保持部
に設けられ、アーム体の回転駆動時に上記基板の回転中
心側よりも外形側が高くなるように傾斜させる傾斜手段
を具備するため、このように傾斜させることで、このア
ーム体の回転駆動により保持部と基板の間の摩擦力が増
大する。
【0089】このため、アーム体の回転駆動により生じ
る遠心力に抗する抗力が増大し、よってこのアーム体の
回転速度を上昇させることも可能となる。これにより、
基板の搬送速度を向上させることが可能となる。
【0090】請求項4記載の発明によると、上記保持部
は長板状部材よりなり、その中央部分をアームにより支
持され、長板状部材の両端部でそれぞれ基板を支持可能
としているため、基板の搬送能力が向上したものとなっ
ている。
【0091】請求項5記載の発明によると、上記傾斜手
段は、基板を載置する基板保持台と、基板保持台下面に
設けられた内部に液体の封入された伸縮部材よりなるた
め、アーム体の回転動作中には伸縮部材内部の液体に遠
心力が働き、この液体が外径側に移動する。このため、
伸縮部材は外径側が伸びて内径側が縮み、伸縮部材の上
面が傾斜するようになる。
【0092】よって、この上面に基板を載置すれば、ア
ーム体の回転駆動により保持部と基板の間の摩擦力が増
大し、このためアーム体の回転駆動により生じる遠心力
に抗する抗力が増大し、このアーム体の回転速度を上昇
させることも可能となる。
【0093】これより、基板の搬送速度を向上させるこ
とが可能となる。請求項6記載の発明によると、上記傾
斜手段は、支持軸により水平面より上方へ回動自在に支
持された基板保持台と、基板保持台の支持軸側下方に固
設された錘り部材からなるため、アーム体の回転駆動に
より錘り部材に回転速度に応じた遠心力が作用すれば、
この錘り部材が回転軸を支点として外径側に向かうよう
に回動する。これに伴って回動部も外径側が上方に向か
って回動するため、保持部と基板の間の摩擦力が遠心力
によって増大することとなり、よってアーム体の回転駆
動により生じる遠心力に抗する抗力が増大し、このアー
ム体の回転速度を上昇させることも可能となる。
【0094】このため、基板の搬送速度を向上させるこ
とが可能となる。請求項7記載の発明によると、上記傾
斜部材は垂直方向に伸縮自在で上面に基板が載置される
アクチュエータを具備するとともに、保持部に生じる回
転速度を検知するセンサと、このセンサによって検知し
た回転速度に応じて基板の回転中心側よりも外径側が高
くなるように上記アクチュエータを伸縮作動させる制御
手段と、を具備するため、アーム体の回転速度をセンサ
により検知してこの回転速度に応じてアクチュエータを
制御手段で制御して伸縮作動させれば、回動部にアーム
体の回転速度に応じた適宜の傾斜角度を与えることが可
能となり、よってこの保持部での基板の保持が良好とな
り、アーム体の回転速度を上昇させることで基板の搬送
速度を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態に係わるロボット装
置の構成を示す側断面図。
【図2】同実施の形態に係わるアーム体の構成を示す平
面図。
【図3】同実施の形態に係わるアーム体の伸縮時のy軸
に対する角度変化を示す図。
【図4】同実施の形態に係わるθ方向モータの周波数の
増加に対する固有振動数の変化の望ましい一例を示す
図。
【図5】同実施の形態に係わるアーム体の固有振動数が
減少する場合のアーム体の挙動を示す図。
【図6】本発明の第二の実施の形態に係わるロボット装
置の構成を示す斜視図。
【図7】同実施の形態に係わる伸縮部材の構成を示す側
断面図。
【図8】同実施の形態に係わる回転駆動時の伸縮部材の
状態を示す側断面図。
【図9】本発明の第三の実施の形態に係わるロボット装
置の構成を示す部分側面図。
【図10】同実施の形態に係わるハンドの構成を示す部
分平面図。
【図11】従来のロボット装置の構成を示す斜視図。
【図12】従来のロボット装置におけるアーム体のR方
向モータによる挙動を示す図。
【図13】従来のロボット装置におけるアーム体のθ方
向モータによる挙動を示す図。
【符号の説明】 20,50,70…ロボット装置 22,54…装置本体 24…θ方向モータ 29…R方向モータ 32,51,71…アーム体 33,52,72…第1のアーム 34,53,73…第2のアーム 35,56,74…ハンド 45、57…フィンガ 46…基板 47…制御手段 58…金属ベローズ 59…基板保持台 75…回動部 78…錘り

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板を搬送するためのロボット装置にお
    いて、 複数のアームが回動自在に連結されており、先端のアー
    ムに基板を保持する保持部が回動自在に連結されたアー
    ム体と、 上記アーム体を回転駆動させる回転駆動手段と、 上記保持部を上記アーム体の回転中心に対して径方向に
    進行させるアーム駆動手段と、 上記アーム体を装置本体の回転方向に沿って回転駆動さ
    せる回転駆動手段と、上記回転駆動手段及びアーム駆動
    手段を駆動させることにより生じる固有振動数を調整し
    て上記保持部での振動を低減させる制御手段と、 を具備したことを特徴とするロボット装置。
  2. 【請求項2】 複数のアームが回動自在に連結され、先
    端のアームに基板を保持する保持部が連結されたアーム
    体を有し、この保持部を駆動させるとともに上記アーム
    体を回転駆動して上記基板を搬送する基板搬送方法にお
    いて、 上記アーム体の回転駆動及び上記保持部の駆動により生
    じる固有振動数を調整して保持部の振動を低減させるこ
    とを特徴とする基板搬送方法。
  3. 【請求項3】 基板を搬送するためのロボット装置にお
    いて、 複数のアームが回動自在に連結されており、先端のアー
    ムに基板を保持する保持部が回動自在に連結されたアー
    ム体と、 上記アーム体を回転駆動させる回転駆動手段と、 上記保持部をアーム体の回転中心に対して径方向に進行
    させるアーム駆動手段と、 上記保持部に設けられ、アーム体の回転駆動時に上記基
    板の回転中心側よりも外径側が高くなるように傾斜させ
    る傾斜手段と、 を具備したことを特徴とするロボット装置。
  4. 【請求項4】 上記保持部は長板状部材よりなり、その
    中央部分をアームにより支持され、長板状部材の両端部
    でそれぞれ基板を支持可能としていることを特徴とする
    請求項3記載のロボット装置。
  5. 【請求項5】 上記傾斜手段は、基板を載置する基板保
    持台と、基板保持台下面に設けられた内部に液体の封入
    された伸縮部材よりなることを特徴とする請求項3記載
    のロボット装置。
  6. 【請求項6】 上記傾斜手段は、支持軸により水平面よ
    り上方へ回動自在に支持された基板保持台と、基板保持
    台の支持軸側下方に固設された錘り部材からなることを
    特徴とする請求項3記載のロボット装置。
  7. 【請求項7】 上記傾斜手段は、垂直方向に伸縮自在で
    上面に基板が載置されるアクチュエータを具備するとと
    もに、保持部に生じる回転速度を検知するセンサと、こ
    のセンサによって検知した回転速度に応じて基板の回転
    中心側よりも外径側が高くなるように上記アクチュエー
    タを伸縮作動させる制御手段と、を具備することを特徴
    とする請求項3記載のロボット装置。
JP30441697A 1997-11-06 1997-11-06 ロボット装置および基板搬送方法 Pending JPH11138473A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30441697A JPH11138473A (ja) 1997-11-06 1997-11-06 ロボット装置および基板搬送方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30441697A JPH11138473A (ja) 1997-11-06 1997-11-06 ロボット装置および基板搬送方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11138473A true JPH11138473A (ja) 1999-05-25

Family

ID=17932746

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30441697A Pending JPH11138473A (ja) 1997-11-06 1997-11-06 ロボット装置および基板搬送方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11138473A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111002088A (zh) * 2018-10-04 2020-04-14 大隈株式会社 机床
WO2022050203A1 (ja) * 2020-09-04 2022-03-10 川崎重工業株式会社 ロボット及びワーク搬送方法
JP2023124073A (ja) * 2022-02-25 2023-09-06 Dmg森精機株式会社 搬送装置、制御方法、および制御プログラム

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111002088A (zh) * 2018-10-04 2020-04-14 大隈株式会社 机床
JP2020059063A (ja) * 2018-10-04 2020-04-16 オークマ株式会社 工作機械
CN111002088B (zh) * 2018-10-04 2023-09-12 大隈株式会社 机床
WO2022050203A1 (ja) * 2020-09-04 2022-03-10 川崎重工業株式会社 ロボット及びワーク搬送方法
JP2023124073A (ja) * 2022-02-25 2023-09-06 Dmg森精機株式会社 搬送装置、制御方法、および制御プログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5955858A (en) Mechanically clamping robot wrist
CN101839718A (zh) 三轴角速率传感器
WO2012147557A1 (ja) 回転機構、産業用ロボットおよび回転体の原点位置復帰方法
JP2012529011A (ja) ジャイロスコープパッケージングアセンブリ
JPH0246487B2 (ja)
CA2410333A1 (en) A robotic device for loading laboratory instruments
KR20150105846A (ko) 로봇 및 그를 구비한 기판 처리 장치
JPH11138473A (ja) ロボット装置および基板搬送方法
US20090003973A1 (en) Wafer transfer robot
JP2003110012A (ja) 基板保持方法およびその装置
JP2773783B2 (ja) 回転並進ステージ装置
JPH1074816A (ja) ウェファ搬送装置
JP2005044981A (ja) 搬送装置
JP3890896B2 (ja) 基板搬送用ロボット
JPH10135312A (ja) 基板回転保持装置および回転式基板処理装置
JPH09148416A (ja) 基板回転保持装置および回転式基板処理装置
KR100716299B1 (ko) 이송유닛 및 작업물의 지지방법
JPH11156771A (ja) 基板搬送装置および基板搬送方法
JP2000254881A (ja) ウェハー搬送用パラレルリンク機構ロボット
JP2023096934A (ja) 把持装置、把持ロボット、把持装置の制御方法、および把持装置の制御プログラム
JP2000006080A (ja) 基板処理装置
JPH09201735A (ja) 移載装置
JP2003231076A (ja) 搬送アーム
JP2005012139A (ja) 基板搬送装置
JPH0282550A (ja) ウエハハンドラー