JPH111382A - 有機性廃棄物の堆肥化装置 - Google Patents

有機性廃棄物の堆肥化装置

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JPH111382A
JPH111382A JP15504697A JP15504697A JPH111382A JP H111382 A JPH111382 A JP H111382A JP 15504697 A JP15504697 A JP 15504697A JP 15504697 A JP15504697 A JP 15504697A JP H111382 A JPH111382 A JP H111382A
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JP
Japan
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drum
rotating
drams
raw material
organic waste
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JP15504697A
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English (en)
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Hidetoshi Yanagida
英俊 柳田
Hideaki Konishi
英明 小西
Toshiaki Tazaki
敏昭 田崎
Kunio Miyasaka
邦夫 宮坂
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Shiga Prefectural Government.
Proterial Ltd
Original Assignee
Shiga Prefectural Government.
Hitachi Metals Ltd
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
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    • Y02A40/10Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/40Bio-organic fraction processing; Production of fertilisers from the organic fraction of waste or refuse

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  • Fertilizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 実用性の高い有機性廃棄物の堆肥化装置を提
供する。 【解決手段】 独立して回転可能でかつ独立して給排気
可能な複数個の回転ドラムと、この回転ドラムと気密的
に係合する連結フードを有し、前記各々の回転ドラムを
前記連結部を介して直列に配置した有機性廃棄物の堆肥
化装置において、前記回転ドラムは、主として原料の混
合を行う第一の回転ドラムと、第一の回転ドラムの内容
量よりも大なる内容量を有し、混合された原料の発酵を
行う第二の回転ドラムと、第一の回転ドラムの内容量と
同程度の内容量を有し、発酵された原料の乾燥を行う第
三の回転ドラムを有すると共に、前記連結フード内に、
隣接する回転ドラムどうしを連通するように移送シュー
トを設け、前段側の回転ドラムに連通する前記移送シュ
ートの開口部は、前段側回転ドラムが逆回転するときは
回転ドラム内に充填された有機性廃棄物と接する部位に
有り、正回転するときは空間部と接する部位にあるよう
に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生ゴミ、産業廃棄
物等の有機性廃棄物を発酵処理して、堆肥化するための
有機性廃棄物の堆肥製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、家畜排せつ物や下水汚泥等の
有機性廃棄物は焼却処分或いは埋め立て処分がされるの
が一般的である。しかし近年において、資源の有効利用
が叫ばれてきて、それらを効率よく、しかも二次公害を
引き起こすことなく再資源化することが、急務となって
きた。この有機性廃棄物を有効利用する方法としては、
これらを発酵させて堆肥化することが現在検討されてい
る。従来より、有機性廃棄物(以下原料と称す)を堆肥
化する手段としては、種々の構造のものが提案されてい
るが、密閉性に優れて悪臭などの二次公害を引き起こす
恐れがなく、しかも準連続的に処理することができ効率
的な堆肥化が可能である回転ドラム型の堆肥化装置が注
目されている。例えば、特開昭55−74786号公報
には、単一の回転ドラムを有する堆肥化装置が開示され
ており、そこには原料が回転ドラム内に供給される空気
と接触することにより、好気性発酵を起こし、数日間経
ると堆肥となること、及び概ね供給口付近の原料は発酵
初期、排出口付近の原料は発酵終期であり、発酵に必要
な空気量は初期に多く、後期に少ないので、回転ドラム
の軸線方向の空気供給量を調節することが記載されてい
る。しかし、この回転ドラム型堆肥化装置では、確かに
供給される空気量は回転ドラムの軸方向の各部分で調節
できるが、排気量を調節する手段がなく、以下のような
問題点があることが判明した。 イ)回転ドラムが長くなると、所定空気量に対して通風
路の相対面積が小さくなって流速がまし、その結果ダス
ト飛散等の問題が生ずること。 ロ)原料を回転ドラム内で連続的に好気性雰囲気で発酵
させるとき、その発酵初期から発酵終了まで発酵の進行
に伴って水分量、必要空気量、温度が順次変化してゆく
が、これを一体型の回転ドラムで調整する事は困難であ
ること。このような問題点を解決する手段として特開平
8−208363号には、複数個の回転ドラムを供給フ
ード、連結フード、排出フードで直列に連結して、各々
の回転ドラムを独立して回転駆動できるように各々の回
転ドラムに駆動装置を設けるとともに、供給フード、連
結フード、排出フードを、前記各々の回転ドラムが独立
して給排気できるように空気管で連結した有機性廃棄物
の堆肥化装置が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】乾燥装置で処理された
原料を含む多成分系の有機性廃棄物を回転ドラム型堆肥
化装置で発酵させる場合、効率よく堆肥化するために、
この装置には(a)原料を十分に混合させる、(b)混
合された原料を高速で発酵させるという2つの機能が要
求される。また堆肥化装置から排出された堆肥をそのま
ま肥料として流通させる場合には、堆肥の含水率は30
%以下であることが要求される。そのため、上記の特開
平8−208363号公報に記載された装置では、前段
側の回転ドラムで原料の混合と初期発酵が行われ、後段
側の回転ドラムで本格的な発酵が行われる。しかしこの
装置では各回転ドラムの内容量が同じであるため、前段
側の回転ドラム内で原料同志が練れてしまい、原料の発
酵と後段側回転ドラムへの移送が阻害されるという問題
が生ずる場合がある。またこの装置から排出された堆肥
の含水率は40%程度であるため、肥料としての推奨基
準を満足できないという問題がある。
【0004】従って本発明は、上記装置を更に改良し、
効率よく有機性廃棄物を堆肥化することができかつ堆肥
の含水率を低減することのできる装置を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、独立して回転
可能で且つ独立して給排気可能な複数個の回転ドラム
と、この回転ドラムと気密的に係合する連結フードを有
し、前記各々の回転ドラムを前記連結部を介して直列に
配置した有機性廃棄物の堆肥化装置において、前記連結
部フード内に、隣接する回転ドラムどうしを連通するよ
うに移送シュートを設け、前記回転ドラムは、主として
原料の混合を行う第一の回転ドラムと、第一の回転ドラ
ムの内容量よりも大なる内容量を有し、混合された原料
の発酵を行う第二の回転ドラムと、第一の回転ドラムの
内容量と同程度の内容量を有し、発酵された原料の乾燥
を行う第三の回転ドラムを有すると共に、前段側の回転
ドラムに連通する前記移送シュートの開口部は、前段側
回転ドラムが逆回転するときは回転ドラム内に充填され
た有機性廃棄物と接する部位に有り、正回転するときは
空間部と接する部位あるように形成したことを特徴とす
るものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下本発明の一実施例を図面に基
づいて説明する。本発明の装置で処理される原料は、易
分解性の有機物を含有する廃棄物である家庭雑芥、産業
廃棄物の一部、農業廃棄物、湖沼の水草、し尿および下
水汚泥などであり、これらは含水率が高いものと低いも
の、比較的に発酵分解が早いものと遅いものが混在して
いる多成分系原料である。これらの原料は、空気および
発酵菌との接触面積を広くして発酵分解が容易になるよ
う50mm以下に破砕し、し尿および下水汚泥など含水
率が75〜80%程度で粘着性があり破砕しにくい原料
は、含水率を60%程度に乾燥させながら直径5〜10
mm程度に造粒し、発酵分解に適した含水率50〜60
%程度に調整するため含水率の低い装置より排出された
堆肥などをこれらの原料に混入させ堆肥化装置に供給さ
れる。
【0007】図1は本発明の一実施例に係る堆肥化装置
の全体概略図である。堆肥化装置は第一のドラム1、第
二のドラム2及び第三のドラム8と各ドラム間に設けら
れた連結フード3が気密的に連結されており、第一のド
ラム1の右端には供給フード4が気密的に連結されてお
り、第三のドラム8の左端には排出フード5が気密的に
連結されている。第一のドラム1、第二のドラム2及び
第三のドラム8には、タイヤ11、11、21、21及
び81、81が外嵌固定されており、これらは各々対に
なった受けローラ12、12、22、22及び82、8
2で回転自在に支承される。更に第一のドラム1、第二
のドラム2及び第三のドラム8にはガースギヤ13、2
3、83が外嵌固定されており、各々ガースギヤ13、
23、83は駆動装置15、25、85と、それに取り
付けられたギヤー14、24、25と係合されて、第一
のドラム1、第二のドラム2及び第三のドラム8が各々
独立して回転できるように構成される。ここで各ドラム
は上記の歯車伝達機構に限らずチェン伝達機構を介して
駆動装置と連結してもよい。また第二のドラム2の内容
量は、第一のドラム1の内容量よりも大に形成されてい
る。更に第三のドラム8の内容量は第一のドラム1の内
容量と略同程度に形成されている。本実施例では各ドラ
ムの断面積は同じなので、第二のドラム2の長さ
(L2)は第一のドラム1の長さ(L1)よりも大に形成
され、第三のドラム8の長さ(L3)は第一のドラム1
の長さ(L1)と略同程度に形成されている。上記L1
2の比率は、第一のドラムと第二のドラムとで機能を
分離し、第一のドラム内では主として原料の混合を行
い、第二のドラム内では原料の発酵が行われるように設
定しており、L1:L2=1:4に設定した場合、第一の
ドラムでの原料の滞留日数は3日間、第二のドラムでは
12日間となる。またL1とL3の比率は、L1:L3
1:1〜1.3として、原料の投入から排出までを約2
0日間で行っている。
【0008】図2、図3、図4は第一のドラムと第二の
ドラム2と連結フード3との結合状態の詳細を示した図
であり、図2は図1のA−A矢視図、図3は図1のB−
B矢視図、図4は図2のC−C矢視図である。図中3は
連結フードであり、仕切板311、312と継ぎ板31
3とで略箱型に気密的に形成されている。なお第二のド
ラム2と第三のドラム8と連結フード3との結合状態は
上記と同様である。
【0009】第一のドラム1と第二のドラム2の気密性
を保つために、ドラム本体111、211の片端部にフ
ランジ112、212を設け、これを連結フード3の仕
切板311、312に設けられた断面L字型の固定フラ
ンジ314、314と係合させてラビリンスを形成して
いる。更に仕切板311、312にリング315、31
5を設けて、これに筒状のゴム板317、318を取り
付け、その先端部をドラム本体111、211と接触さ
せて、第一のドラム1及び第二のドラム2の気密性を保
つようにしている。またドラム本体111、211の外
周部には、保温材113、213を収納して、第一のド
ラム1と第二のドラム2の内部を保温するとともに、外
気温の変動による堆肥化反応の変動を防ぐようにしてあ
る。
【0010】連結フード3の仕切板311には開口部3
19が、仕切板312には開口部320が形成されてい
るが、その位置関係を図2、図3で説明する。開口部3
19は第一のドラム1側のものであるが、図2に示すよ
うに、右回りを正回転、左回りを逆回転としたとき、第
一のドラム1の垂直中心軸の右側で、水平中心軸の上側
に形成されている。また開口部320は第二のドラム2
側のものであるが、図3に示すように、第二のドラム2
の垂直中心軸の右側で、水平中心軸の下側に形成されて
いる。そして開口部319と開口部320とは移送シュ
ート321で連結されている。
【0011】仕切板311側には凹溝を有する固定板3
22が取り付けられており、移送シュート321を固定
する。固定板322の凹溝中には開口部324が形成さ
れたスライドゲート板323が滑動自在に嵌装されてお
り、スライドゲート板323の上部には連結軸325を
介してシリンダ326が取り付けられている。そしてシ
リンダ326が延伸したとき、スライドゲート板323
に形成された開口部324と仕切板311に形成された
開口部319とが合致して連通し、シリンダ326が縮
退したとき、スライドゲート板323によって仕切板3
11の開口部319を塞ぐようにされている。
【0012】即ち、スライドゲート板323が下限位置
にあるときは、第一のドラム1と第二のドラム2とは、
移送シュート321を介して連通され、スライドゲート
板323が上限位置にあるときは、第一のドラム1と第
二のドラム2とは遮断されることになる。更に、図2及
び図3に示すように、仕切板311、312の垂直中心
軸上には空気ダクト327、328が第一のドラム1及
び第二のドラム2の内部と連通して設けられている。
【0013】図5及び図6は第三のドラム8と排出フー
ド5との連結部の詳細を示すものであり、図5は図1の
D−D矢視図、図6は図5のE−E矢視図である。排出
フード5は、仕切板511、512と継ぎ板513で略
箱型に気密的に形成されている。第三のドラム8の気密
性を保つために、ドラム本体811の端部にフランジ8
14を設け、これを排出フード5の仕切板511に設け
られた断面L字型の固定フランジ530と係合させてラ
ビリンスが形成されている。更に仕切板511にリング
550を設けて、これに筒状のゴム板540を取り付
け、その先端部をドラム本体811に接触させることで
気密性を保っている。
【0014】排出フード5の仕切板511には開口部5
14が形成されており、その位置関係を図5により説明
する。開口部514は第三のドラム8と連通するもので
あるが、図5に示すように、第二のドラム8の右回りに
正回転したとき、第三のドラム8の垂直中心軸の左側
で、水平中心軸の上側に開口部514が形成されてい
る。
【0015】この開口部514を覆うように、凹溝を有
する固定板515が仕切板511に取り付けられてい
る。凹溝には開口部516が形成されたスライドゲート
板517が滑動自在に嵌装されており、スライドゲート
板517の上部に連結軸518を介してシリンダ519
が取り付けられている。そしてシリンダ519が下限ま
で延伸したとき、スライドゲート板517に形成された
開口部516と、仕切板511に形成された開口部51
4が合致して連通し、シリンダ519が上限まで縮退し
たとき、スライドゲート板517が開口部514を塞ぐ
ように構成されている。
【0016】即ち、スライドゲート板517が下限位置
にあるときは、排出フード5と第三のドラム8は連通さ
れ、スライドゲート板517が上限位置にあるときは、
排出フード5と第三のドラム8とは遮断される。更に、
図5に示すように仕切板514の、第三のドラム8の垂
直中心軸上には空気ダクト520が第三のドラム8と連
通して設けられている。
【0017】図7及び図8は第一のドラム1と供給フー
ド4との連結状態を示す詳細図である。図7は図1のG
−G矢視図、図8は図7のH−H矢視図である。供給フ
ード4は、仕切板411と供給シュート460で形成さ
れている。第一のドラム1の気密性を保つために、ドラ
ム本体111の端部にフランジ114を設け、これを供
給フード4の仕切板411に設けられた断面L字型の固
定フランジ430と係合させてラビリンスが形成されて
いる。更に仕切板411にリング450を設けて、これ
に筒状のゴム板440を取り付け、その先端部をドラム
本体111に接触させることで気密性を保っている。供
給フード4の仕切板411には開口部422が形成され
ているが、その位置関係を図7により説明する。図7に
示すように、第一のドラム1の右回りを正回転、左回り
を逆回転としたとき、第一のドラム1の垂直中心軸の右
側で、水平中心軸の上側(下側でもよい)に開口部42
2が形成されている。そして開口部422には、供給フ
ード4の外部から貫入されている供給シュート460が
連結されている。更に、図7に示すように仕切板411
の、第一のドラム1の垂直中心軸上には空気ダクト42
0が第一のドラム1と連通して設けられている。
【0018】次に上記構成の作用について説明する。本
装置の外部で破砕され、あるいは水分調整された原料は
それぞれスクリューコンベア6に連続して定量供給され
スクリューコンベア6から供給シュート460を経て第
一のドラム1中に供給される。原料の供給中は第一のド
ラム1は前記した正回転方向に回転させておく。そうす
ると図7に示すように、原料はドラムの回転と原料の安
息角とによって大略P444で囲まれた半円形の部位
に充填され、他の部位は空間部となる。従って原料の供
給中は、供給シュート460に連通する開口部422は
第一のドラム1中にある原料によって閉塞されることが
ない。
【0019】本実施例では、第一のドラムの長さL1
第二のドラムの長さL2との比L1:L2=1:4とし、
第一のドラム1は主として原料の混合を行うものとし、
ドラム回転数は0.5rpm程度として間欠的に運転
し、1日に50回転を目処にして、原料の混合を行い、
他の時間は回転を停止して、発酵を進行させるものであ
る。そして第一のドラム1内での原料の滞留時間は3日
間とした。又第一のドラム1中の所定原料量はドラム容
積の40%を最大値とし、1日の供給量は上記量を滞留
時間で除した量とする。また第二のドラムの滞留時間は
約12日間とした。
【0020】次に第一のドラム1から第二のドラム2へ
の原料の移送について説明する。先に説明したように、
第一のドラム1中では約3日の間混合が行われ、第二の
ドラム2中では12日の間発酵および熟成が行われる。
本発明の装置は連続処理に適しているが、いわゆるバッ
チ処理を行うこともできる。本実施例では連続処理にて
説明する。ここで連続処理とは、原料を1日に1回ある
いは数回ほど供給し、熟成された堆肥をやはり1日に1
回あるいは複数回排出することを意味するものである。
【0021】第一のドラム1には1日に所定量の原料を
供給するが、それに見合うだけの量(発酵による減量は
考慮する)を第二のドラム2へ移送する。第二のドラム
2へ原料を移送するときは、ます第一のドラム1を前記
した逆回転させることにより、図2に示す大略P11
1で囲まれた半円形の部位にあった第一のドラム1中の
原料は、同図に示す大略Q111で囲まれた半円形の
部位に遍在した状態となる。次に連結フード3内に設け
られたスライドゲート板323を下限位置まで下降させ
て、開口部324が移送シュート321と連通するよう
にする。そうすると原料は開口部324から溢出し、移
送シュート321を経由して第二のドラム2中に移送さ
れる。そのとき第二のドラム2は正回転させておく。そ
うすると第二のドラム2中の原料は図3に示す大略P2
22で囲まれた半円形のゾーンに遍在した状態となっ
て、仕切板312の開口部320の位置は空間部となっ
ているため、原料は閉塞する恐れなく第二のドラム2中
へ移送される。次に第二のドラム2に移送された原料は
そこで発酵され、次いで上記と同様にして第三のドラム
8中へ移送され、そこで乾燥される。
【0022】次に第三のドラム8から、生成された堆肥
を排出するときは、まず第三のドラム8を正回転させ
る。そうすると第三のドラム8中の原料は、図5に示す
大略P333で囲まれた半円形のゾーンに遍在した状
態になり、開口部514と接する状態になる。次いでシ
リンダ519を下限まで延伸させることにより排出フー
ド5内に設けられたスライドゲート板517を下限まで
下降させると、仕切板511の開口部514がスライド
ゲート板517の開口部516と連通して、第三のドラ
ム8内の堆肥が排出フード5内に排出される。しかる後
に、堆肥はスクリューコンベア7で所定の場所へ搬送さ
れる。
【0023】次に本装置で原料を堆肥化する過程につい
て具体的に説明する。本発明における原料は、有機物を
多量に含有した廃棄物である家庭雑芥、産業廃棄物の一
部、農業廃棄物、湖沼の水草、し尿および下水汚泥など
である。これらの原料は、装置への供給や発酵分解が容
易になるよう、例えば2軸式せん断機で50mm以下に
破砕し、し尿および下水汚泥など含水率が75〜80%
程度で粘着性があり前述のせん断機で破砕しにくい原料
は、含水率を60%程度に乾燥させながら直径5〜10
mm程度に造粒するなどの前処理を行う。前処理された
すべての原料および供給原料全体の含水率を50〜60
%程度に調整するための水分調整材は、第一のドラム1
への供給の開始と終了が同時になるように、それぞれの
原料の供給は連続且つ定量的に行う。水分調整材は第二
のドラム2から排出される堆肥などの含水率の低いもの
を利用する。発酵菌の供給は、水分調整材として用いる
排出された堆肥および後述するように第一のドラム1中
に相当量の原料が既に滞留しており、その中に発酵菌が
多量に存在するため、あらためて供給する必要はない。
第一のドラム1は、原料を供給されている間、回転速度
0.5rpmで1分間の正回転と2分間の停止を繰り返
し、供給された原料の混合を行い、供給終了後は停止す
る。次いで連結フード3内のスライドゲート板323を
滑動させ、開口部を連通させて第一のドラム1を逆回転
し、第二のドラム2を正回転させて第一のドラム1中の
原料を移送シュートを介して第二のドラム2に移送しそ
こで12日間滞留させることにより発酵させる。第二の
ドラム2に滞留し発酵させる全量の容積は、撹拌の効果
と空気の流通を考慮して、第二のドラム2の内容積2
5.1m3の40%を限度とする。また毎日、第一のド
ラム1に原料の供給を行い、20日後に第三のドラム8
より堆肥を排出させるために必要な原料の1日あたりの
供給量は、上記の限度容積を第二のドラムの滞留日数
(12日)で除した値(770kg/日)になる。なお
第一のドラム1及び第三のドラム8の内容積は6.3m
3である。第二のドラム2で発酵された原料は第三のド
ラム8に供給され、そこで約5日間乾燥された後、排出
フード5内のスライドゲート板517を滑動させ、開口
部を連通させて第三のドラム8を正回転させることによ
り堆肥が排出フード5内に排出される。得られた堆肥は
約250kg/日で、その含水率は30%以下であり、
安定して貯蔵することが可能でしかも肥料として流通さ
せることも可能となる。
【0024】
【発明の効果】以上に記述の如く、本発明によれば、原
料の混合を行う回転ドラム及び原料の発酵を行う回転ド
ラムとは別に発酵された原料の乾燥を行う回転ドラムを
設け、しかも複数の回転ドラムを特定の構造を有する移
送シュートで連結すると共に原料の発酵を行う回転ドラ
ムの内容量を原料の混合を行う回転ドラムの内容量より
も大きくしたので、有機性廃棄物から効率よく含水率の
低い堆肥を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る堆肥化装置の全体概略
図である。
【図2】図1のA−A矢視図である。
【図3】図1のB−B矢視図である。
【図4】図2のC−C矢視図である。
【図5】図1のD−D矢視図である。
【図6】図5のE−E矢視図である。
【図7】図1のG−G矢視図である。
【図8】図7のH−H矢視図である。
【符号の説明】
1 第一のドラム、2 第二のドラム、3 連結フー
ド、4 供給フード、5排出フード、8 第三のドラ
ム、321 移送シュート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮坂 邦夫 埼玉県熊谷市三ケ尻5200番地日立金属株式 会社熊谷工場内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 独立して回転可能で且つ独立して給排気
    可能な複数個の回転ドラムと、この回転ドラムと気密的
    に係合する連結フードを有し、前記各々の回転ドラムを
    前記連結部を介して直列に配置した有機性廃棄物の堆肥
    化装置において、前記回転ドラムは、主として原料の混
    合を行う第一の回転ドラムと、第一の回転ドラムの内容
    量よりも大なる内容量を有し、混合された原料の発酵を
    行う第二の回転ドラムと、第一の回転ドラムの内容量と
    同程度の内容量を有し、発酵された原料の乾燥を行う第
    三の回転ドラムを有すると共に、前記連結部フード内
    に、隣接する回転ドラムどうしを連通するように移送シ
    ュートを設け、前段側の回転ドラムに連通する前記移送
    シュートの開口部は、前段側回転ドラムが逆回転すると
    きは回転ドラム内に充填された有機性廃棄物と接する部
    位に有り、正回転するときは空間部と接する部位にある
    ように形成したことを特徴とする有機性廃棄物の堆肥化
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN117861556A (zh) * 2024-03-12 2024-04-12 五洲丰农业科技有限公司 土壤肥料生产用造粒设备
WO2024111662A1 (ja) * 2022-11-24 2024-05-30 チトセ バイオ エボリューション ピーティーイー リミテッド 堆肥製造装置

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