JPH11138084A - コーティング基材の乾燥装置および乾燥方法 - Google Patents

コーティング基材の乾燥装置および乾燥方法

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JPH11138084A
JPH11138084A JP9309014A JP30901497A JPH11138084A JP H11138084 A JPH11138084 A JP H11138084A JP 9309014 A JP9309014 A JP 9309014A JP 30901497 A JP30901497 A JP 30901497A JP H11138084 A JPH11138084 A JP H11138084A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 処理速度を低下させることなく、基材の垂れ
下がりおよび揺れを防止し、均一な塗膜を得るようにす
る。 【解決手段】 塗布ユニット27で、両面に電極合剤4
4の塗布により間欠塗工がなされた電極基材19は、搬
送方向等間隔に非塗工部19aが形成され、その後乾燥
ユニット29に送り込まれて第1の乾燥部47および第
2の乾燥部49にて順次乾燥がなされる。第1の乾燥部
47は、熱風ダクト51に取り込まれた熱風を吹き出す
熱風ノズル55を備え、熱風ダクト51の周囲を囲むよ
うに配置された金属製ベルト57には、非塗工部19a
相互の間隔と同間隔に配置された挟持部63が複数装着
されている。挟持部63が、非塗工部19aを上下両面
から挟持固定しつつ、金属製ベルト57とともに電極基
材19の搬送速度と同速度で移動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、塗布剤が基材の
搬送方向に沿って間欠的に塗布されたコーティング基材
の乾燥装置および乾燥方法に関する。
【0002】
【従来の技術】塗布剤を間欠的に塗布する基材として、
例えばリチウムイオン2次電池における電極基材があ
り、この電極基材に塗布された電極合剤を乾燥させる乾
燥装置として、図4に示すようなものがある。電極基材
1は、図4中で右方向に向けて搬送されており、乾燥装
置3の搬送方向後方側には、電極基材1に対して間欠的
に電極合剤5を塗布するための塗布装置7が設けられて
いる。塗布装置7は、電極基材1の上下両面にスリット
ダイ9を備え、スリットダイ9内に形成された塗布剤流
路に外部から供給される電極合剤5が、電極基材1の両
面に間欠的に塗布されることになる。塗布装置7の搬送
方向後方側および、乾燥装置3の搬送方向前方側には、
搬送用ローラ11および13がそれぞれ設けられてい
る。
【0003】乾燥装置3は、外部から熱風が取り入れら
れる熱風ダクト15が、電極基材1の搬送方向に沿って
延長して設けられ、この熱風ダクト15の電極基材1に
対向する側には、熱風ノズル17が、熱風ダクト15の
延長方向に沿って複数設けられている。この熱風ノズル
17から電極基材1に向けて熱風を吹き付けることで、
塗布されている電極合剤5の乾燥を行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来の乾燥装置にあっては、電極基材1は、乾燥装置3
の外部で搬送用ローラ11,13により支持されている
ものの、乾燥装置内部では支持されておらず、特にこの
場合、乾燥装置3の全長は10数mから数10mと長い
ので、電極合剤5が塗布されて重くなっている電極基材
1は、自重によって、二点鎖線で示すように、下方に垂
れ下がるとともに、熱風により揺れ動く結果、電極合剤
5が塗布されている塗工部での膜厚変化が起こり、均一
な塗膜が得られないという問題がある。上記した電極基
材1の垂れ下がりを抑えるためには、電極基材1に過大
な張力を付与する必要があり、また電極基材1の揺れを
抑えるためには、熱風速度を下げる必要から乾燥効率が
低下し、このため処理速度(電極基材1の搬送速度)が
制限されて作業効率が低下するという欠点がある。
【0005】そこで、この発明は、処理速度を低下させ
ることなく、基材の垂れ下がりおよび揺れを防止し、均
一な塗膜を得るようにすることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、搬送方向に沿って所定間隔をお
いて非塗工部が形成されるよう表面に塗布剤が塗布され
たコーティング基材の前記塗布剤が塗布された塗工部を
乾燥させるコーティング基材の乾燥装置において、前記
コーティング基材の両面にそれぞれ対向する位置に、前
記非塗工部を両面から挟持固定しつつコーティング基材
の搬送移動に伴って移動する基材支持手段を設けた構成
としてある。
【0007】このような構成のコーティング基材の乾燥
装置によれば、非塗工部が形成されたコーティング基材
が乾燥装置内に送り込まれて搬送移動する際に、基材支
持手段が非塗工部を両面から挟持固定しつつコーティン
グ基材とともに移動し、これによりコーティング基材の
垂れ下がりおよび揺れを防止する。
【0008】請求項2の発明は、請求項1の発明の構成
において、基材支持手段は、コーティング基材の表面に
対向した位置に一部が配置された状態で、前記コーティ
ング基材の搬送移動と同速度でガイド部にガイドされて
移動する無端体と、この無端体に非塗工部相互の間隔と
同間隔をおいて装着され、前記非塗工部を挟持する複数
の挟持部と、前記無端体を前記挟持部とともに移動させ
る駆動部とから構成されている。
【0009】上記構成によれば、駆動部により、無端体
をコーティング基材の移動とともにガイド部にガイドさ
れた状態で移動させると、無端体に装着された挟持部も
非塗工部を挟持固定したまま移動する。
【0010】請求項3の発明は、請求項2の発明の構成
において、基材支持手段は、挟持部が無端体に対し着脱
可能であるとともに、前記無端体に対し張力を調整可能
な張力調整機構を備えている。
【0011】上記構成によれば、無端体の長さは、非塗
工部相互の間隔、すなわち挟持部の装着位置相互間の距
離で割り切れる寸法である必要があり、このため非塗工
部相互の間隔の違いによって、無端体を交換する必要が
ある。このような場合に挟持部を着脱可能とすること
で、無端体のみの交換で済み、また、張力調整機構によ
り無端体の張力を調整することで、長さが異なる無端体
のガイド部への装着が可能である。
【0012】請求項4の発明は、請求項3の発明の構成
において、無端体は、磁性体からなる金属製のベルトで
構成され、挟持部は、前記ベルトに吸着する磁性部材を
備えている。
【0013】上記構成によれば、挟持部は、磁性部材の
金属製ベルトに対する自由な着脱により、非塗工部相互
の間隔に合わせられる。
【0014】請求項5の発明は、請求項3の発明の構成
において、無端体は、任意の間隔で挟持部を取り付ける
取付部材を備えている。
【0015】上記構成によれば、挟持部は、非塗工部相
互間の距離に近似しかつ塗工部を挟持せぬよう着脱する
ことから、無端体の交換を不要にすることが可能であ
る。
【0016】請求項6の発明は、請求項2の発明の構成
において、挟持部は、非塗工部に接触しつつ回転可能な
回転部材を備えている。
【0017】上記構成によれば、コーティング基材と無
端体との間に、装置の微振動などにより搬送方向に多少
の位置ずれが発生しても、回転部材が非塗工部に対して
接触しつつ回転し、前記微振動などによる位置ずれを、
非塗工部の形成範囲内で吸収する。
【0018】請求項7の発明は、請求項2の発明の構成
において、無端体を境にしてコーティング基材と反対側
にコーティング基材に向けて熱風を吹き付ける熱風ノズ
ルが設けられ、前記無端体には熱風通過孔が設けられて
いる。
【0019】上記構成によれば、熱風ノズルから吹き出
された熱風は、一部が無端体の熱風通過孔を通してコー
ティング基材に達する。
【0020】請求項8の発明は、請求項2の発明の構成
において、コーティング基材の搬送方向に沿った非塗工
部位置を検出する非塗工部検出器を設け、この非塗工部
検出器により検出した前記非塗工部位置の検出信号の入
力を受けて、挟持部により非塗工部を挟持可能なように
駆動部を制御する制御部を設けた。
【0021】上記構成によれば、非塗工部検出器がコー
ティング基材の非塗工部を検出すると、制御部は、挟持
部が非塗工部を挟持可能なように無端体を移動させるべ
く駆動部を制御する。
【0022】請求項9の発明は、搬送方向に沿って所定
間隔をおいて非塗工部が形成されるよう表面に塗布剤が
塗布されたコーティング基材の前記塗布剤が塗布された
塗工部を乾燥させるコーティング基材の乾燥方法におい
て、前記コーティング基材の搬送移動に伴って移動する
基材支持手段により、前記非塗工部を両面から挟持固定
した状態で、前記非塗工部を乾燥させる乾燥方法として
ある。
【0023】上記乾燥方法によれば、非塗工部が形成さ
れたコーティング基材が搬送移動する際に、基材支持手
段が非塗工部を両面から挟持固定しつつコーティング基
材とともに移動し、これによりコーティング基材の垂れ
下がりおよび揺れが防止される。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づき説明する。
【0025】図1は、この発明の実施の一形態を示すコ
ーティング基材の乾燥装置を含む間欠塗工システム全体
を示す正面断面図で、この間欠塗工システムにおける電
極基材19は、従来例同様に、リチウムイオン2次電池
に使用されるアルミニウム箔または銅箔から構成される
ものである。上記間欠塗工システムは、電極基材19
を、図中で右方向に搬送する、一対のフィードローラ2
1を備えたフィードユニット23と、フィードユニット
23により搬送される電極基材19に対し、塗布剤であ
る電極合剤を塗布する、上,下各ダイ25を備えた塗布
ユニット27と、塗布ユニット27により電極合剤が塗
布された電極基材19の乾燥を行うための乾燥ユニット
29とをそれぞれ備えている。そして、電極基材19の
幅方向両端部には、上記各ユニット間を搬送される際の
ガイドを兼ねて非塗布部が設けられている。
【0026】フィードユニット23は、基台31が、電
極基材19の搬送方向に対し左右両側方に一対配置さ
れ、左右一対の基台31にフィードローラ21の両端部
が支持されている。塗布ユニット27も、基台33が、
電極基材19の搬送方向に対し左右両側方に一対配置さ
れ、これら各基台33の相互に対向する側には、電極基
材19を境にして上下に配置されたシリンダ35がそれ
ぞれ取付けられている。
【0027】基台33の乾燥ユニット29側の側部に
は、上下方向に移動可能なスライダ37が設けられてい
る。上下各スライダ25は、このスライダ37に、電極
基材19の幅方向両端側がそれぞれ挟持されるようにし
て固定されている。スライダ37は、基台33の乾燥ユ
ニット29側に向けて突出する突起33aの上下各面に
当接することで、塗工時での上,下各ダイ25の位置決
めを行う。
【0028】スライダ37の上端は、基台33に軸39
を中心に揺動可能に支持されている揺動アーム41を介
して前記シリンダ35のピストンロッド43に連結され
ており、このシリンダ35の作動により、上,下各ダイ
25が、揺動アーム41およびスライダ37を介して電
極基材19に対して接近離反する方向に移動する。上,
下各ダイ25が、電極基材19に対して所定の位置まで
接近した状態で、内部に形成された塗布剤流路を通して
電極合剤44が電極基材19に間欠的に塗布される。こ
れにより電極基材19には、搬送方向に沿って所定間隔
(等間隔)をおいて非塗工部19aが形成される。
【0029】乾燥ユニット29は、フード45内に、本
発明による乾燥装置である第1の乾燥部47と、第1の
乾燥部47の搬送方向前方側に配置された第2の乾燥部
49とが、それぞれ収容されている。フード45は、塗
布ユニット27にて間欠塗工された電極基材19が通過
する開口部45aを備え、この開口部45aからフード
45内に送り込まれた電極基材19に対し、第1の乾燥
部47および第2の乾燥部49で順次乾燥を行う。
【0030】第1の乾燥部47は、電極基材19の上下
両面に対向して配置される熱風ダクト51を備え、熱風
ダクト51には、フード45の外部から熱風を取り入れ
る熱風取入口53と、熱風取入口53から取り入れた熱
風を、電極基材19に向けて吹き付ける複数の熱風ノズ
ル55とがそれぞれ設けられている。
【0031】熱風ダクト51の周囲を囲むように、無端
体としての磁性体からなる金属製ベルト57が、ガイド
部としての4つのローラ59にガイドされた状態で、か
つ一部が電極基材1に対向した状態で配置されている。
上記金属製ベルト57は、電極基材19の幅方向に所定
間隔をおいて複数設けられ、この複数の金属製ベルト5
7は、図1中で紙面に直交する方向に延長される共通の
4つのローラ59にガイドされるか、または共通の4本
の回転軸に固定される別々の4つのローラ59にガイド
されている。4つのローラ59のうち、電極基材19の
搬送方向前方側で電極基材19に近接した位置に設けら
れたものには、モータなどの駆動部61が設けられ、こ
れによって金属製ベルト57が矢印Aで示す方向に移動
する。この移動は、電極基材19の搬送移動と同速度で
行われるものとする。
【0032】各金属製ベルト57の外側の表面には、電
極基材19の非塗工部19aを両面から挟持固定する複
数の挟持部63が、非塗工部19aの相互間距離と同距
離を隔てた状態で着脱可能に装着されている。挟持部6
3は、図2(a)に示すように、非塗工部19aを両面
から押さえ付ける回転部材としてのベアリング65と、
ベアリング65が軸67を介して回転可能に支持される
揺動アーム69と、金属製ベルト57に吸着可能な板状
の磁性部材91と、その磁性部材91をボルト93によ
り固定した取付板71に一端が固定され、他端が前記揺
動アーム69の一方の端部に軸73を介して回動可能に
支持されるブラケット75と、揺動アーム69の他端と
取付部材71との間に介装されて揺動アーム69を取付
部材71から離れる方向に付勢するスプリング77とか
ら構成されている。上記挟持部63、ローラ59にガイ
ドされた金属製ベルト57および駆動部61により、基
材支持手段を構成している。
【0033】上記磁性部材91は、永久磁石またはプラ
スチックマグネット材を使用することができる。そし
て、この挟持部63は、磁性部材91により金属製ベル
ト57の幅方向に吸着されているため、ガイド部59
(4つのローラ)に沿って移動する際は、脱落しないよ
うになっている。
【0034】また、他の挟持部63の実施形態として図
2(b)に示すように、無端体57に任意の間隔rで複
数のメネジを設けた取付部材57aを幅方向に設ける。
この挟持部63は、複数のボルト93により無端体57
に固定されるため、ガイド部59(4つのローラ)に沿
って移動する際は、無理が生じないようになっている。
【0035】ところで、図3に示すように、電極基材1
9における非塗工部19a相互間の距離(ピッチP)
は、電池サイズにより変化する。一方、金属製ベルト5
7に装着されたすべての挟持部63を非塗工部19aに
整合させるためには、金属製ベルト57の長さは、挟持
部63相互の間隔、すなわち上記ピッチPで割り切れる
寸法である必要がある。このため、金属製ベルト57
は、電池サイズによって交換する必要があり、本実施形
態では、電池サイズに対応した長さの金属製ベルト57
を複数用意しておき、金属製ベルト57を交換可能な構
成とする。また、ここでは金属製ベルト57の各種の長
さに対応できるように、図示していないが、金属製ベル
ト57の張力を調整可能な張力調整機構が備えられてい
るものとする。
【0036】また、無端体である金属製ベルト57につ
いては、非塗工部19aは、数10mmの長さにわたっ
て設けられているので、例えば図2(b)のように、P
≒n×r(nは整数倍)となるように挟持部63を無端
体に取り付けることができる。したがって、電池サイズ
によって無端体を交換する手間を不要にすることが可能
であり、このことは、図2(a)の挟持部63の取り付
けにおいても同様である。
【0037】フード45内の開口部45a近傍には、電
極基材19における両面の非塗工部19aをそれぞれ検
出する、光センサなどからなる非塗工部検出器79が設
置されている。具体的には、本出願人による特開平8−
128820号によって行われ、非塗工部検出器79に
より非塗工部を検出した信号は、図示しない制御部に入
力され、制御部は、この検出信号を受けて、挟持部63
が非塗工部19aを挟持できるように駆動部61を制御
する。
【0038】第2の乾燥部49も、第1の乾燥部47と
同様に電極基材19の上下両面に対向して配置される熱
風ダクト81を備え、熱風ダクト81には、図示しない
熱風取入口から取り入れた熱風を、電極基材19に向け
て吹き付ける複数の熱風ノズル83が設けられている。
【0039】上記のように構成されたコーティング基材
の乾燥装置においては、フィードユニット23によって
搬送される電極基材19が、塗布ユニット27にて間欠
塗工がなされ、これにより塗布ユニット27から送り出
される電極基材19は、電極合剤44が塗布された塗工
部と、塗布されない非塗工部19aとが、両面において
形成されたものとなる。上記非塗工部19aは、搬送方
向に沿って等間隔に形成される。電極基材19が、乾燥
ユニット29に送り込まれ、フード45内を搬送移動し
ている際には、第1の乾燥部47の駆動部61が作動し
て金属製ベルト57を、電極基材19の搬送速度と同速
度で矢印Aで示す方向に、挟持部63とともに移動させ
ている。
【0040】このとき挟持部63は、電極基材19に対
向する位置にある4個(上下合わせると8個)が、非塗
工部19aを両面からスプリング77に押されるベアリ
ング65によって押し付けつつ挟持しながら金属製ベル
ト57とともに移動し、電極基材19の自重による垂れ
下がりおよび、熱風ノズル55から吹き出される熱風を
受けることによる揺れを防止する。この結果、電極基材
19はほぼ水平状態が保持されて搬送されるので、両面
の塗工部での膜厚変化が抑制されて均一な塗膜が得られ
る。また、電極基材19が、挟持部63によって挟持さ
れていることから、垂れ下がりを防止するために電極基
材19に過大な張力を付与する必要もなく、熱風速度を
高めても揺れは発生しにくいので効率よく乾燥し、処理
速度が高まって作業効率が向上するという利点がある。
【0041】上記挟持部63は、非塗工部19aに接触
する部分がベアリング65で構成されているので、装置
の微振動などにより非塗工部19aに対し、搬送方向に
多少の位置ずれが発生しても、ベアリング65が回転す
ることによって前記位置ずれを、非塗工部19aの形成
範囲内で吸収できる。
【0042】なお、熱風ノズル55から吹き出された熱
風が、電極基材19の幅方向に複数設けられている金属
製ベルト57によって遮断される結果、乾燥効果が半減
するような場合には、金属製ベルト57に熱風を通過さ
せる熱風通過孔を設ければよい。但し、電極基材19に
対する乾燥作業は、上記第1の乾燥部47に加え、第2
の乾燥部49においても順次行うことで、急速乾燥によ
る塗工膜表面のみの乾燥進行を防ぎ、内部に対しても均
一な乾燥を行うようにしているので、第1の乾燥部47
で熱風が金属製ベルト57によって遮断されても、それ
ほど問題になることなはなく、むしろ好ましいと言え
る。
【0043】電極基材19が塗布ユニット27から送り
出されて乾燥ユニット29に入り込む際には、非塗工部
19aが非塗工部検出器79によって検出されており、
この検出動作により、電極基材19に対向する位置にあ
る挟持部63が常に非塗工部19aに整合するように、
駆動部61による金属製ベルト57の移動速度を図示し
ない制御部が制御している。すなわち、非塗工部検出器
79により電極基材19の非塗工部19a相互間のピッ
チPを検出してその移動速度を演算し、その移動速度に
対し同一移動速度となうよう駆動部61による金属製ベ
ルト57の移動速度を制御する。これにより、挟持部6
3は、非塗工部19aに対する位置ずれ、すなわち電極
合剤44への挟持が防止され、非塗工部19aでの挟持
動作が確実になされる。
【0044】また、本間欠塗工システムの起動開始時に
は、例えば、図1のように、上下4個ずつ全部で8個の
挟持部63により電極基材19を挟持した状態で、挟持
している挟持部63のうち最も塗布ユニット27側の挟
持部63と、塗布ユニット27の上,下各ダイ25によ
る塗布剤塗出口との間の距離が、非塗工部19a相互間
のピッチPとほぼ同寸法となるよう設定すればよい。す
なわち、塗工開始と同時に電極基材19の移動速度と同
速度で駆動部61は制御される。
【0045】
【発明の効果】以上説明してきたように、請求項1の発
明によれば、非塗工部が形成されたコーティング基材が
乾燥装置内に送り込まれて搬送移動する際に、基材支持
手段が非塗工部を両面から挟持固定しつつコーティング
基材とともに移動するので、コーティング基材の垂れ下
がりおよび揺れが防止され、塗工部での膜厚変化が抑制
されて均一な塗膜を得ることができる。
【0046】請求項2の発明によれば、駆動部の駆動に
より、無端体がコーティング基材の移動とともに移動す
ると、無端体に装着された挟持部が非塗工部を両面から
挟持固定したまま移動し、コーティング基材の垂れ下が
りおよび揺れを防止することができる。
【0047】請求項3の発明によれば、非塗工部相互の
間隔がコーティング基材によって異なるものに対応すべ
く、無端体を長さの異なるものに交換しても、挟持部を
着脱可能としてあり、かつ無端体の張力を調整可能な張
力調整機構が設けられているので、非塗工部相互の間隔
がコーティング基材によって異なるものに対しても、無
端体に装着した挟持部によって非塗工部を挟持可能であ
り、コーティング基材の垂れ下がりおよび揺れを防止す
ることができる。
【0048】請求項4の発明によれば、挟持部は、磁性
部材により金属製ベルトに対し容易に着脱することがで
きる。
【0049】請求項5の発明によれば、挟持部は、無端
体に設けた取付部材に対し容易に着脱することができ
る。
【0050】請求項6の発明によれば、挟持部は、非塗
工部に接触しつつ回転可能な回転部材を備えているの
で、コーティング基材と無端体との間に、装置の微振動
などにより搬送方向に多少の位置ずれが発生しても、回
転部材が非塗工部に対して接触しつつ回転し、前記微振
動などによる位置ずれを、非塗工部の形成範囲内で吸収
することができ、安定した挟持動作が可能となる。
【0051】請求項7の発明によれば、無端体に、熱風
ノズルから吹き出された熱風を通過可能な熱風通過孔を
設けたので、コーティング基材に向けて吹き出された熱
風が熱風通過孔を通ってコーティング基材に達し、乾燥
効率低下を回避することがででる。
【0052】請求項8の発明によれば、非塗工部検出器
がコーティング基材の非塗工部を検出すると、制御部
は、挟持部が非塗工部を挟持可能なように、無端体を移
動させるべく駆動部を制御するので、挟持部の非塗工部
に対する挟持動作が確実となる。
【0053】請求項9の発明によれば、非塗工部が形成
されたコーティング基材が搬送移動する際に、基材支持
手段が非塗工部を両面から挟持固定しつつコーティング
基材とともに移動するので、コーティング基材の垂れ下
がりおよび揺れが防止され、塗工部での膜厚変化が抑制
されて均一な塗膜を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の一形態を示すコーティング基
材の乾燥装置を含む間欠塗工システム全体を示す正面断
面図である。
【図2】(a)は図1の乾燥装置に使用される、電極基
材を挟持固定する挟持部の拡大された側面図、(b)は
挟持部の他の実施形態を示す側面図である。
【図3】電極基材の非塗工部相互間のピッチを示す説明
図である。
【図4】従来例を示すコーティング基材の乾燥装置を含
む間欠塗工システム全体を示す断面図である。
【符号の説明】
19 電極基材(コーティング基材) 19a 非塗工部 55 熱風ノズル 57 無端体(基材支持手段,金属製ベルト) 57a 取付部材 59 ガイド部 61 駆動部(基材支持手段) 63 挟持部(基材支持手段) 65 ベアリング(回転部材) 79 非塗工部検出器 91 磁性部材

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送方向に沿って所定間隔をおいて非塗
    工部が形成されるよう表面に塗布剤が塗布されたコーテ
    ィング基材の前記塗布剤が塗布された塗工部を乾燥させ
    るコーティング基材の乾燥装置において、前記コーティ
    ング基材の両面にそれぞれ対向する位置に、前記非塗工
    部を両面から挟持固定しつつコーティング基材の搬送移
    動に伴って移動する基材支持手段を設けたことを特徴と
    するコーティング基材の乾燥装置。
  2. 【請求項2】 基材支持手段は、コーティング基材の表
    面に対向した位置に一部が配置された状態で、前記コー
    ティング基材の搬送移動と同速度でガイド部にガイドさ
    れて移動する無端体と、この無端体に非塗工部相互の間
    隔と同間隔をおいて装着され、前記非塗工部を挟持する
    複数の挟持部と、前記無端体を前記挟持部とともに移動
    させる駆動部とから構成されていることを特徴とする請
    求項1記載のコーティング基材の乾燥装置。
  3. 【請求項3】 基材支持手段は、挟持部が無端体に対し
    着脱可能であるとともに、前記無端体に対し張力を調整
    可能な張力調整機構を備えていることを特徴とする請求
    項2記載のコーティング基材の乾燥装置。
  4. 【請求項4】 無端体は、磁性体からなる金属製のベル
    トで構成され、挟持部は、前記ベルトに吸着する磁性部
    材を備えていることを特徴とする請求項3記載のコーテ
    ィング基材の乾燥装置。
  5. 【請求項5】 無端体は、任意の間隔で挟持部を取り付
    ける取付部材を備えていることを特徴とする請求項3記
    載のコーティング基材の乾燥装置。
  6. 【請求項6】 挟持部は、非塗工部に接触しつつ回転可
    能な回転部材を備えていることを特徴とする請求項2記
    載のコーティング基材の乾燥装置。
  7. 【請求項7】 無端体を境にしてコーティング基材と反
    対側にコーティング基材に向けて熱風を吹き付ける熱風
    ノズルが設けられ、前記無端体には熱風通過孔が設けら
    れていることを特徴とする請求項2記載のコーティング
    基材の乾燥装置。
  8. 【請求項8】 コーティング基材の搬送方向に沿った非
    塗工部位置を検出する非塗工部検出器を設け、この非塗
    工部検出器により検出した前記非塗工部位置の検出信号
    の入力を受けて、挟持部により非塗工部を挟持可能なよ
    うに駆動部を制御する制御部を設けたことを特徴とする
    請求項2記載のコーティング基材の乾燥装置。
  9. 【請求項9】 搬送方向に沿って所定間隔をおいて非塗
    工部が形成されるよう表面に塗布剤が塗布されたコーテ
    ィング基材の前記塗布剤が塗布された塗工部を乾燥させ
    るコーティング基材の乾燥方法において、前記コーティ
    ング基材の搬送移動に伴って移動する基材支持手段によ
    り、前記非塗工部を両面から挟持固定した状態で、前記
    非塗工部を乾燥させることを特徴とするコーティング基
    材の乾燥方法。
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