JPH0587457A - 乾燥装置 - Google Patents

乾燥装置

Info

Publication number
JPH0587457A
JPH0587457A JP27872091A JP27872091A JPH0587457A JP H0587457 A JPH0587457 A JP H0587457A JP 27872091 A JP27872091 A JP 27872091A JP 27872091 A JP27872091 A JP 27872091A JP H0587457 A JPH0587457 A JP H0587457A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drying
web
arc
drying device
circular
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP27872091A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuhiko Takashima
伸彦 高嶋
Hitoshi Mitsutake
均 三竹
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP27872091A priority Critical patent/JPH0587457A/ja
Publication of JPH0587457A publication Critical patent/JPH0587457A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Drying Of Solid Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 塗布準備中に生ずるウエブの未塗布先送部分
を無くし、効率的なシステム運転を図ると同時に、相対
的に移動する乾燥風により乾燥ムラが生じない、実験室
レベルで使用でき、塗布装置との連続処理を実現する小
型で簡易な乾燥装置を提供する。 【構成】 乾燥装置Aはウエブ1を挟持しながら間欠搬
送する搬送ローラ5a,5bと、一対の円形状ガイド6
と、回転ドラム7とを有する。円形状ガイド6は回動可
能に支持され、搬送ローラ5aと同期して回転する。回
転ドラム7は給気管を兼ねるドラム中心軸9に交換可能
に結合し、円筒面7aの吹出口7bより吹き出される乾
燥風を円形状ガイド6に支持されるウエブ1に吹き付け
て乾燥せしめる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、長尺帯状支持体であ
るウエブに塗布された塗布液の乾燥装置に関し、特に試
験的に作成するウエブに塗布された多種類の塗布試料を
連続的に乾燥する乾燥装置に関する。又、乾燥ムラ等を
懸念する装置、例えばフィルム,ペーパー等の写真感光
材料を乾燥する乾燥処理装置にも応用可能である。
【0002】
【従来の技術】写真感光材料を製造する場合には、プラ
スチックフィルムや紙製の長尺状支持体であるウエブに
写真乳剤の塗布液を塗布した後、乾燥してワインダーに
巻き取っている。
【0003】乳剤評価のためにウエブ試料を作成する際
にも同様に、ウエブに多数の試験塗布を行ない、それぞ
れを乾燥させて試料を作成する必要がある。その後、ウ
エッジ露光、現像、濃度測定を行ない、乳剤はその性能
を評価することができる。
【0004】前記の試料作成までの工程は、生産設備と
同様な過程を必要とする。このような試験塗布の設備と
して、生産工程の縮小施設であるテストプラントを利用
する場合と、実験室レベルで行なえ、塗布と乾燥工程を
切り離すことで小スケール化を図って、多種少量試料作
成に適した簡易塗布装置と乾燥装置の利用がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前者のような
テストプラントを用いる場合、試験塗布試料はわずかで
あるにもかかわらず、乾燥ムラ等を考慮しウエブは乾燥
終了まで走行状態にある。このため、塗布ラインに占め
る乾燥部の長さは全体の70%以上となり、乾燥ゾーン
と空調の大型化と塗布間の無駄を伴っていた。従って、
基本的に多種少量の試料作成には設備的に大掛かりなも
のとなり、手軽に利用できる装置ではない。
【0006】また、実験室レベルでの試料作成において
は、塗布後の試料を乾燥ムラ等の防止の観点から自然乾
燥に近い恒温湿状態で乾燥を行なわなければならないた
め、乾燥時間の増大を伴っていた。また、塗布、乾燥装
置間のハンドリングは暗室下の人手作業を伴うため、人
的負担が大きいばかりか作業効率の低下となっている。
【0007】また、従来の乾燥装置としては、例えば特
開昭57−65567号公報、特開昭59−27176
号公報等に記載される乾燥装置がある。前者を図9に基
づき説明する。この乾燥装置Aは乾燥するべきウエブ1
の搬入口102と乾燥後のウエブを搬出する搬出口10
3とを有する乾燥ボックス104と、この内部に半円の
円弧状に配設されるウエブ搬送路105と、この円弧の
中心部に設けられるウエブ乾燥用の送風手段106とを
有しており、ウエブ搬送路105は複数の搬送ローラ対
105aとガイド部材105bにより形成され、又送風
手段106としてはプロペラファン106aが用いられ
ていた。この乾燥装置Aでは乾燥するべきウエブ1を搬
入口102から乾燥ボックス104内に搬入し、搬送ロ
ーラ対105a及びガイド部材105bで挟持搬送しな
がらプロペラファン106aの風によって乾燥させてい
た。
【0008】また、後者の乾燥装置Aは図10に示すよ
うに、塗布装置200で所定の塗布液を塗布したウエブ
1を搬入する搬入口202と乾燥後のウエブ1の搬出口
203を備える乾燥室204と、乾燥室204内に配設
されるウエブ支持ローラ205と、このウエブ支持ロー
ラ205の上方に配設されるエンドレスベルト210と
を有していた。エンドレスベルト210はその周面上に
多数の空気噴出ノズル211を備え、乾燥室204の両
端部に設けられる一対のベルト搬送ローラ212a,2
12b間に張架されていた。このエンドレスベルト21
0の内部には、図示しない空調機からダクトを通じて送
られてくる乾燥風の空気吹出口213と、この空気吹出
口213を覆うシールド214とが配設されていた。シ
ールド214は断面略コの字形状を形成し、空気吹出口
213より排出される乾燥風をウエブ支持ローラ205
側のエンドレスベルト210の空気噴出ノズル211に
導いていた。この乾燥装置Aでは、塗布済みのウエブ1
を搬入口202から乾燥室204内に搬入してウエブ支
持ローラ205に載置し、その後ウエブ1の搬送を停止
させてエンドレスベルト210を回転させ、ウエブ1上
を移動する空気噴出ノズル211より乾燥風をウエブ1
表面に衝突させて被膜を乾燥させていた。次いで乾燥装
置Aの外部に設けられるワインダー215を回転してウ
エブ1を所定長さ搬送し、乾燥処理済みのウエブ1を順
次巻取っていた。
【0009】しかし、前者の乾燥装置Aの場合には、乾
燥風の衝突する面がファンの前面に限定されるため、ウ
エブ1を停止させた状態で写真乳剤を乾燥させる場合乾
燥ムラを生じてしまうため、搬送させながら乾燥を行な
わなければならない。ところが、多数の塗布液を用いる
試験塗布では塗布液の切換が頻繁に生ずるが、この切換
時にも連続搬送するため、塗布液を塗布せずに先送りす
る部分が生じ、ウエブ1が無駄になっていた。
【0010】また、後者の乾燥装置Aの場合には、ウエ
ブ1を停止させた状態で乾燥させるため、この乾燥時間
を利用して塗布液の切換ができ、ウエブ1の無駄を無く
すことができるが、ウエブ1を直線上に支持して乾燥す
るため乾燥室204が大きくなりがちであった。又、空
気吹出口213より集中的に排出される乾燥風を直線上
に広がるシールド214で多数の空気噴出ノズル211
に導くため、長手方向の噴出圧力に差が生じ易い欠点を
有していた。このため空調機を調整して温度、湿度等の
乾燥条件を変化させるときにも、長手方向に差が生じ易
い欠点を有していた。
【0011】この発明は、従来の乾燥装置が有する上記
の欠点を解消し、塗布準備中に生ずる未塗布先送部分を
無くし、効率的なシステム運転を図ると同時に、相対的
に移動する乾燥風により乾燥ムラが生じない、実験室レ
ベルで使用でき、塗布装置との連続処理を実現する小型
で簡易な乾燥装置を提供することを目的としている。
【0012】また、長尺帯状感光材料の最適な乾燥条件
が容易に求められ、しかも長尺帯状支持体塗布面を傷つ
けることなく搬送し、乾燥条件が均一となる乾燥装置を
提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、請求項1記載の乾燥装置は、長尺帯状支持体の搬入
口及び搬出口を有する乾燥ボックスと、この乾燥ボック
ス内に設けられる前記長尺帯状支持体の搬送手段と、こ
の搬送手段により搬送される前記長尺帯状支持体を乾燥
する送風手段とを有する乾燥装置において、前記搬送手
段は前記長尺帯状支持体の長手方向両側面を中心角度1
80°以上の円弧状に支持する一対の円弧状ガイドと、
この円弧状ガイドに前記長尺帯状支持体を搬送する2組
の搬送ローラと、この搬送ローラを間欠駆動する駆動制
御手段とを有し、前記送風手段は前記円弧状ガイドの内
部で前記円弧と同心円を成す回転体の円周面から乾燥風
を送る回転ドラムと、この回転ドラムの給気管を構成す
るとともに回転中心軸を兼ねるドラム中心軸とを有する
ことを特徴としている。
【0014】また、請求項2記載の乾燥装置は、前記送
風手段は、任意の形状の吹出口を有し交換可能な前記回
転ドラムと、前記回転中心軸を任意の速度で回転しうる
回転速度調整機構を有することを特徴としている。
【0015】また、請求項3記載の乾燥装置は、前記円
弧状ガイドは、前記搬送ローラの間欠駆動に同期して回
動する一対の円形状ガイドと、前記搬送ローラ間で前記
長尺帯状支持体を支持しない前記円形状ガイド間に遮蔽
板を有することを特徴としている。
【0016】また、請求項4記載の乾燥装置は、前記円
形状ガイドは、この円形状ガイドの外周面に巻着すると
ともに前記搬送ローラに巻着して前記搬送ローラの回転
力を前記円形状ガイドに伝えるベルト部材を有すること
を特徴としている。
【0017】
【作用】請求項1記載の乾燥装置は、乾燥ボックスの搬
入口より長尺帯状支持体を挿入し、一組の搬送ローラに
挟持搬送しながら一対の円弧状ガイドに長尺帯状支持体
の長手方向両側面を支持し、次いで他の一組の搬送ロー
ラに挟持させる。この円弧状ガイドに両側面を支持され
た状態で搬送ローラの駆動を停止し、円弧状ガイドの内
部にある回転ドラムの円周面から乾燥風を送り、長尺帯
状支持体を乾燥せしめる。乾燥処理が終了すると再度搬
送ローラを駆動して長尺帯状支持体を搬送する。
【0018】また、請求項2記載の乾燥装置は、回転ド
ラムを交換して吹出口の形状を変えるとともに、回転ド
ラムの回転中心軸を任意の速度に調整して乾燥風吹出の
移動速度を調整し、最適な吹出口形状及び移動速度を求
める。
【0019】また、請求項3記載の乾燥装置は、搬送ロ
ーラに同期して回動する一対の円形状ガイドに長尺帯状
支持体の長手方向両側面を支持する状態で搬送ローラの
駆動を停止し、回転ドラムの円周面から乾燥風を送り、
長尺帯状支持体を乾燥せしめる。この時円形状ガイドの
搬送ローラ間で長尺帯状支持体を支持しない部分には遮
蔽板が有るので円形状ガイドの周面全体が閉鎖され乾燥
風が逃げなくなり、効率的な乾燥処理ができる。
【0020】また、請求項4記載の乾燥装置は、搬送ロ
ーラに巻着するベルトを円形状ガイドの外周面に巻着す
るので、搬送ローラの間欠的な回転力が確実に円形状ガ
イドに伝わり、搬送ローラと円形状ガイドとの周期性が
良くなると共に、支持体保持性が良くなる。
【0021】
【実施例】以下、この発明の実施例を添付図面に基づき
詳細に説明する。図1は乾燥装置の構成を示す分解斜視
図、図2は図1におけるII−II断面の断面図、図3は塗
布乾燥巻取一環ラインのシステム構成図、図4は円形状
ガイド及び搬送ローラの動作の説明図、図5は回転ドラ
ムの分解斜視図、図6は塗布乾燥巻取のタイムチャート
である。
【0022】図1に示す乾燥装置Aは、塗布乾燥巻取一
環ラインシステムの一部を構成するもので、図3に示す
ように長尺帯状支持体であるウエブ1の搬入口2及び搬
出口3を有する乾燥ボックス4内に収容されている。こ
の乾燥装置Aの構成を図1及び図2に基づき説明する。
乾燥装置Aは、乾燥ボックス4の搬入口2より挿入され
るウエブ1を挟持搬送する2組の搬送ローラ5a,5b
と、この搬送ローラ5a,5bに接触して回動しうる一
対の円形状ガイド6と、円形状ガイド6の内部に配設さ
れる回転ドラム7とを有する。円形状ガイド6はその外
周部を複数の支持ローラ8により回動可能に支持されて
おり、回転ドラム7は給気管を兼ねるドラム中心軸9に
交換可能に結合している。搬送ローラ5a,5b、支持
ローラ8の両端部及びドラム中心軸9の一端部は側板1
0をそれぞれ挿通し、2枚の側板10で円形状ガイド6
と回転ドラム7とを挟持している。
【0023】円形状ガイド6はウエブ1の長手方向両側
面を支持するため、対向する内面端部に溝6aが形成さ
れ、この溝6aにウエブ1の支持体1aの両端部を巻着
する。又支持体1a上に塗布された被膜1bを回転ドラ
ム7より吹き出される乾燥風に当てるため、一対の円形
状ガイド6は相互に被膜巾dよりもやや広めに配置され
る。
【0024】円形状ガイド6のウエブ搬入側の搬送ロー
ラ5aは、溝6a部の径より大きい径のガイド外周面6
cに押圧接触しており、駆動モータ5cの回転力を円形
状ガイド6に伝達している。従って円形状ガイド6はウ
エブ1の搬送に伴って支持ローラ8上を回転する。一方
ウエブ搬出側の搬送ローラ5bはトルクモータ5dに接
続し必要なトルクをウエブ1に作用させるとともに、ガ
イド外周面6cに接離可能な構成をなしている。
【0025】駆動モータ5cに接続する搬送ローラ5a
は回転角度検出手段11に接続し、ウエブ1の搬送長さ
を正確に計測する。この回転角度検出手段11は駆動制
御手段12に接続し、ウエブ1の搬送長さに応じて駆動
モータ5c及びトルクモータ5dの駆動を制御してい
る。
【0026】搬送ローラ5a,5b及び円形状ガイド6
の動作を図4に基づき説明する。ウエブ1の搬送時に
は、駆動制御手段12は搬送ローラ5bをガイド外周面
6cより離すとともに搬送ローラ5aを駆動させ円形状
ガイド6を回転させる(図6(a))。搬送停止時には
搬送ローラ5aの駆動を停止するとともに搬送ローラ5
bをガイド外周面6cに接触してウエブ1を押え、トル
クモータ5dのトルクを作用させて円形状ガイド6上の
ウエブ1に所定の張力Tを与える(図6(b))。トル
クモータ5dは搬送時にはT<22g/cmとしてスム
ーズな搬送を図り、停止時にはT>22g/cmとして
ウエブ1を安定的に保持し、被膜1bの均一な乾燥を図
る。
【0027】回転ドラム7の乾燥風に衝突して乾燥する
ウエブ1の被膜1bの長さは、図4(b)に示すように
搬送ローラ5a,5bに挟まれる円形状ガイド6の円弧
の内の下方部分、即ち中心角度θ=180°以上を有す
る円弧に対応する長さとなる。この中心角度θはウエブ
1の搬入搬出に支障を生じない範囲で、できるだけ大き
くとる方が1サイクル当りの乾燥長さが長くとれる。
【0028】一方、乾燥時即ち搬送停止時に、ウエブ1
を支持しない円形状ガイド6の円弧部分6b、図4
(b)に示すθ1=360°−θで表わされる円弧部分
には、乾燥風を直接外部に放出しないように遮蔽板13
が設けられる。この遮蔽板13は円形状ガイド6の隙間
を閉鎖する平板で、円形状ガイド6に巻着するウエブ1
の未巻着部分を補完して、円形状ガイド6の外周面を閉
空間とするものであり、乾燥風が上部より逃げるのを防
止して回転ドラム7周囲の乾燥条件を均一化し、乾燥処
理の効率化を図っている。この遮蔽板13は搬送ローラ
5a,5b間において、円形状ガイド6には接触されな
いで固定されている。
【0029】次に、回転ドラム7の構成及び動作の詳細
を図1、図2及び図5に基づき説明する。回転ドラム7
はドラム中心軸9に交換可能に結合する円筒体で、その
円筒面7aは円形状ガイド6と同心円を成している。こ
の円筒面7aには所定の間隔でスリットもしくはパンチ
孔による吹出口7bが多数穿設されている。
【0030】また、ドラム中心軸9は回転ドラム7の側
方円板7cに穿設される取付孔7dに嵌合する筒体9a
を一端部に有し、回転ドラム7内に収容される筒体9a
には多数の小孔9bが穿設されている。回転ドラム7の
側方円板7c及び乾燥装置Aの側板10を挿通するドラ
ム中心軸9の筒体9aの外周にはギヤ9cが形成され、
駆動ギヤ9dに噛合する。この駆動ギヤ9dはドラム駆
動モータ9eの回転を伝達し、ドラム中心軸9に固着す
る回転ドラム7を所定の回転速度で回転させている。こ
のドラム駆動モータ9eも駆動制御手段12に接続し回
転速度を調整することができる。
【0031】ドラム中心軸9は給気管を兼用しており、
図示しない配管を介して空調機14に接続し、温度及び
湿度が調整された乾燥風を送っている。この乾燥風は筒
体9aの小孔9bより回転ドラム7内に噴出し、回転す
る円筒面9aの吹出口7bよりウエブ1の表面に吹き付
けられる。
【0032】回転ドラム7は交換可能であるので、吹出
口7bの形状の異なる回転ドラムを用い、かつ回転速度
を調整することで、試料に対する最適な吹出形状及び回
転速度を求めることができる。
【0033】なお、この実施例では回転ドラム7を交換
可能な構造としたが、ドラム中心軸9に固着する構造で
あってもよい。
【0034】次に、乾燥装置Aを用いる塗布乾燥巻取一
環ラインのシステムを図3に基づき説明する。試験に供
するウエブ1はアームワインダー15より張力検出器1
6を介して塗布装置Bを構成するバックロール17に巻
着される。このバックロール17に近接して塗布ヘッド
18が配設されている。この塗布ヘッド18は主供給管
19,20を通じて定量ポンプ21,22に接続し、所
定の塗布液23,24が供給される。この塗布液23,
24は定量ポンプ21,22に接続する配管25,26
を介して供給装置27上のビーカー28,29から供給
されている。塗布液の構成を変更する場合には、供給装
置27を回転させて別のビーカーに配管25,26を接
続する。
【0035】塗布液23,24が塗布されたウエブ1は
ガイドローラ30に導かれてセットゾーンCに搬入され
る。このセットゾーンCは塗布試料を冷風にてゲル化さ
せる場所である。
【0036】先に、乾燥装置Aに搬入されたウエブ1が
乾燥処理を終えると、駆動制御手段12は駆動モータ5
cを回転させ、搬送ローラ5a及び円形状ガイド6を回
転してウエブ1を先送りする。回転角度検出手段11に
よりウエブ1の搬送長さを正確に計測しながら塗布部分
を円形状ガイド6内に一定長引き込んだ時点でウエブ1
の搬送を停止し、搬送ローラ5bを円形状ガイド6のガ
イド外周面6cに接触してトルクモータ5dのトルクを
ウエブ1に作用させ、所定の張力Tをウエブ1に与えて
安定的に保持する。
【0037】その後ドラム駆動モータ9eを回転させて
ドラム中心軸9及び回転ドラム7を回転させながら円筒
面9aの吹出口7bより温度及び湿度を調整した乾燥風
をウエブ1の被膜1bに衝突させて乾燥させる。この乾
燥時即ち搬送停止時に塗布液の交換等を行い、次の試料
作成の準備を完了させる。
【0038】回転ドラム7を所定時間回転させて被膜1
bを均等に乾燥させた後、乾燥装置Aの外部に設けられ
るワインダー31を駆動制御手段12の制御により回転
するとともに搬送ローラ5aを回転してウエブ1を所定
長さ搬送し、乾燥処理済みのウエブ1をワインダー31
に順次巻取りながら、セットゾーンCに収容されている
次の乾燥すべきウエブ1を乾燥装置Aに送り込む。
【0039】従って塗布乾燥巻取一環ラインは、ウエブ
搬送時に、塗布装置Bで塗布液の塗布を行いセットゾー
ンCで塗布された試料をゲル化し乾燥装置Aで乾燥すべ
きウエブ1の搬入と乾燥済みのウエブ1の搬出を同時に
行い、ウエブ搬送停止時に乾燥処理と塗布液の交換等を
行う。このラインのフローチャートを図6に示す。搬送
ローラ5a,5b等を間欠駆動させることで、塗布準備
を効率的に行い、ほぼ連続してウエブ1に多種類の塗布
液を塗布することができる。
【0040】一方連続搬送して乾燥させるシステムで
は、塗布準備中に塗布液を塗布せずに先送りするウエブ
1部分が生ずるため無駄が多くなるが、この実施例に示
す乾燥装置Aを用いるシステムでは、このウエブ1の無
駄をなくすことができ効率的にシステムを運転すること
ができる。
【0041】なお、以上説明した乾燥装置Aでは支持ロ
ーラ8に支持される回動可能な円形状ガイド6を用いた
が、ウエブ1の両側面を平滑に支持し、ウエブ1を抵抗
なく搬送しうる構成であれば、図7に示すような固定的
な円弧状ガイド56であってもよい。この場合にはガイ
ド外周面56cにベアリング部材56d等を埋め込み、
搬送するウエブ1の摩擦抵抗を極力減ずる。
【0042】また、ベースの保持性を上げるために、図
8に示すような搬送ローラ65a,65bに巻着するベ
ルト60を巻着する円形状ガイド66にしてもよい。こ
の円形状ガイド66は外周面66cにベルト60を巻着
し、ベルト60はその内面60aを搬送ローラ65a,
65b及び円形状ガイド66の同心円上に配置される複
数の支持ローラ60bに張架する。このベルト60と円
形状ガイド66の滑りは生じないので搬送性が良くな
り、保持姓も向上する。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の乾
燥装置は、長尺帯状支持体の長手方向両側面を円弧状に
支持する一対の円弧状ガイドと、間欠駆動する2組の搬
送ローラと、円弧と同心円を成す回転体の円周面から乾
燥風を送る回転ドラムを設けることで、長尺帯状支持体
を停止させた状態で乾燥させることができ、この間に塗
布液の交換等の塗布準備をすることでき、塗布準備を効
率的に行うことができる。また、ほぼ連続して長尺帯状
支持体に塗布液を塗布することができる。従って連続搬
送して乾燥させるシステムに比べ、塗布準備中に塗布液
を塗布せずに先送りする部分が無くなり、効率的なシス
テム運転ができる。
【0044】また、長尺帯状支持体を円弧状に支持しな
がら回転ドラムの乾燥風で乾燥させることにより、長手
方向の乾燥ムラが生じない。
【0045】また、回転ドラムと同心円を成す周面上で
乾燥させるため乾燥装置を小型にでき、構成も簡易とな
る。
【0046】また、請求項2記載の乾燥装置は、任意の
形状の吹出口を有し交換可能な回転ドラムと、この回転
ドラムを任意の速度で回転しうる回転速度調整機構を設
けることで、長尺帯状感光材料に対する最適な吹出形状
及び回転速度を求めることができる。
【0047】また、請求項3記載の乾燥装置は、搬送ロ
ーラの間欠駆動に同期して回動する一対の円形状ガイド
と遮蔽板を設けることで、長尺帯状支持体を傷つけるこ
となく搬送するとともに、遮蔽板を同一の円弧部分で停
止させて乾燥風を直接外部に放出しないようにするの
で、円形状ガイドの外周面を閉空間として回転ドラム周
囲の乾燥条件を均一化し、かつ乾燥処理の効率化が図れ
る。
【0048】又、請求項4記載の乾燥装置は、円形状ガ
イドの外周面に巻着して搬送ローラの回転力を円形状ガ
イドに伝えるベルト部材を設けることで、搬送ローラと
円形状ガイドとの回転を確実に同期させ、搬送性と保持
性の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】乾燥装置の構成を示す分解斜視図である。
【図2】図1におけるII−II断面の断面図である。
【図3】塗布乾燥巻取一環ラインのシステム構成図であ
る。
【図4】円形状ガイド及び搬送ローラの動作の説明図で
ある。
【図5】回転ドラムの分解斜視図である。
【図6】塗布乾燥巻取のタイムチャートである。
【図7】円弧状ガイドの側面図である
【図8】ベルトを巻着する円形状ガイドの側面図であ
る。
【図9】従来の乾燥装置の断面図である。
【図10】他の従来の乾燥装置の断面図である。
【符号の説明】
A乾燥装置 B 塗布装置 1 ウエブ 4 乾燥ボックス 5a,5b 搬送ローラ 6 円形状ガイド 7 回転ドラム 7a 円筒面 7b 吹出口 9 ドラム中心軸 12 駆動制御手段 13 遮蔽板

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺帯状支持体の搬入口及び搬出口を有
    する乾燥ボックスと、この乾燥ボックス内に設けられる
    前記長尺帯状支持体の搬送手段と、この搬送手段により
    搬送される前記長尺帯状支持体を乾燥する送風手段とを
    有する乾燥装置において、前記搬送手段は前記長尺帯状
    支持体の長手方向両側面を中心角度180°以上の円弧
    状に支持する一対の円弧状ガイドと、この円弧状ガイド
    に前記長尺帯状支持体を搬送する2組の搬送ローラと、
    この搬送ローラを間欠駆動する駆動制御手段とを有し、
    前記送風手段は前記円弧状ガイドの内部で前記円弧と同
    心円を成す回転体の円周面から乾燥風を送る回転ドラム
    と、この回転ドラムの給気管を構成するとともに回転中
    心軸を兼ねるドラム中心軸とを有することを特徴とする
    乾燥装置。
  2. 【請求項2】 前記送風手段は、任意の形状の吹出口を
    有し交換可能な前記回転ドラムと、前記回転中心軸を任
    意の速度で回転しうる回転速度調整機構を有することを
    特徴とする請求項1記載の乾燥装置。
  3. 【請求項3】 前記円弧状ガイドは、前記搬送ローラの
    間欠駆動に同期して回動する一対の円形状ガイドと、前
    記搬送ローラ間で前記長尺帯状支持体を支持しない前記
    円形状ガイド間に遮蔽板を有することを特徴とする請求
    項1又は請求項2記載の乾燥装置。
  4. 【請求項4】 前記円形状ガイドは、この円形状ガイド
    の外周面に巻着するとともに前記搬送ローラに巻着して
    前記搬送ローラの回転力を前記円形状ガイドに伝えるベ
    ルト部材を有することを特徴とする請求項3記載の乾燥
    装置。
JP27872091A 1991-09-30 1991-09-30 乾燥装置 Pending JPH0587457A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27872091A JPH0587457A (ja) 1991-09-30 1991-09-30 乾燥装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27872091A JPH0587457A (ja) 1991-09-30 1991-09-30 乾燥装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0587457A true JPH0587457A (ja) 1993-04-06

Family

ID=17601259

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27872091A Pending JPH0587457A (ja) 1991-09-30 1991-09-30 乾燥装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0587457A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6604423B1 (en) 1999-10-15 2003-08-12 Smc Kabushiki Kaisha Pressure sensor, pressure sensor control apparatus, and pressure sensor system
JP2012189294A (ja) * 2011-03-14 2012-10-04 Seiko Epson Corp 塗布物乾燥装置及び記録装置
JP2015059734A (ja) * 2013-09-20 2015-03-30 株式会社Screenホールディングス 乾燥装置および処理膜形成システム
KR20170083324A (ko) * 2016-01-08 2017-07-18 주식회사 엘지화학 롤 와인더 장치 및 이를 이용한 세척 및 건조장치
CN113519881A (zh) * 2021-06-21 2021-10-22 山西省烟草公司晋城市公司 一种用于烟草加工的生产设备
CN112361777B (zh) * 2020-11-03 2024-06-11 江苏友诚数控科技有限公司 一种熔喷布烘干设备

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6604423B1 (en) 1999-10-15 2003-08-12 Smc Kabushiki Kaisha Pressure sensor, pressure sensor control apparatus, and pressure sensor system
JP2012189294A (ja) * 2011-03-14 2012-10-04 Seiko Epson Corp 塗布物乾燥装置及び記録装置
JP2015059734A (ja) * 2013-09-20 2015-03-30 株式会社Screenホールディングス 乾燥装置および処理膜形成システム
KR20170083324A (ko) * 2016-01-08 2017-07-18 주식회사 엘지화학 롤 와인더 장치 및 이를 이용한 세척 및 건조장치
CN112361777B (zh) * 2020-11-03 2024-06-11 江苏友诚数控科技有限公司 一种熔喷布烘干设备
CN113519881A (zh) * 2021-06-21 2021-10-22 山西省烟草公司晋城市公司 一种用于烟草加工的生产设备
CN113519881B (zh) * 2021-06-21 2022-12-09 山西省烟草公司晋城市公司 一种用于烟草加工的生产设备

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2022002906A (ja) ウェブ状またはシート状の基材上で磁性のまたは磁化可能な粒子を方向付けるシリンダ、装置および機械
US5641356A (en) Automated apparatus for coating discrete lengths of web
JPH0587457A (ja) 乾燥装置
US3469275A (en) Apparatus for the contactless removing of dust from webs
US20210316524A1 (en) Paper tube making apparatus
JPH05124758A (ja) ウエブの蛇行修正装置
JP7031066B2 (ja) 印刷製品を製造する印刷機械および方法
JPH0567023B2 (ja)
US4704803A (en) Multi-roll web support arrangement
JP3046790B2 (ja) コーティング基材の乾燥装置および乾燥方法
JPS6351743B2 (ja)
JP3093971B2 (ja) ロールコーター
JP3643618B2 (ja) ロールアイロナ
JP6991349B2 (ja) ウェブ状またはシート状の基材上で磁性のまたは磁化可能な粒子を塗工し、方向付ける装置、機械および方法
KR102425736B1 (ko) 웹을 이용한 고점도 물질용 건조장치
KR20170091080A (ko) 박막 코팅 장치
JP3812075B2 (ja) 塗布システム
US6517262B2 (en) Processing photographic material
US159876A (en) Improvement in apparatus for drying oil-cloth
JPH0238281Y2 (ja)
JP2744387B2 (ja) テープ状体の連続処理機
JPS6389859A (ja) シ−ト用液体塗布装置
US6802658B1 (en) Transfer assembly and a dryer operationally associated with the transfer assembly
JPH0119099Y2 (ja)
JPH072222B2 (ja) 紗連続塗装方法および装置