JPH11138042A - 骨材回収方法および装置 - Google Patents

骨材回収方法および装置

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JPH11138042A
JPH11138042A JP32516697A JP32516697A JPH11138042A JP H11138042 A JPH11138042 A JP H11138042A JP 32516697 A JP32516697 A JP 32516697A JP 32516697 A JP32516697 A JP 32516697A JP H11138042 A JPH11138042 A JP H11138042A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 骨材回収性を良好なものにしつつ装置全体を
コンパクトなものとした骨材回収方法および装置を提供
する。 【解決手段】 分離孔を有しており回転している分離ド
ラム1の中に生コン廃水を投入し、分離ドラム1の分離
孔により生コン廃水から砂とセメント分を分離ドラム1
の外に分離して砂利を分離ドラム1の中に残し、分離ド
ラム1から分離された砂を沈殿槽3の底に沈降させる骨
材回収方法において、分離ドラムの内側から分離ドラム
1内の固形分に向けて水を噴射するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生コン廃水から砂
利と砂とを分離して回収する骨材回収方法および装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】生コン工場では、コンクリートミキサー
車が生コンを運び終って帰還したら、そのタンクの中に
残留している生コンを洗い流している。また、生コン工
場の一日の操業が終了したら、施設内に残留した生コン
を洗い流している。このとき排出された生コン含有水
が、生コン廃水である。この生コン廃水から、砂利と砂
とが分離して回収され、骨材として再利用されている。
この骨材回収するため、従来、例えば図9に示すような
装置が用いられている。 この骨材回収装置は、回転自
在な分離ドラム101と、この分離ドラム101の下方
に設けられた沈殿槽103と、分離ドラム101の外側
に設けられた砂移送部材104および砂放出部材105
と、分離ドラム101の一端側に設けられた砂利排出部
106と、分離ドラム101の内面側に設けられた砂利
移送部材107とを備えている。分離ドラム101は、
図示しない駆動機構により回転される。この分離ドラム
101の回転と一体的に、砂移送部材104と砂放出部
材105と砂利移送部材107とが回転する。分離ドラ
ム101は、生コン廃水が投入され、その生コン廃水か
ら砂とセメント水とをドラム外に分離する一方、砂利を
ドラム中に残すようにする。沈殿槽103は、分離ドラ
ム101から分離して落下した砂を受けて、沈降させ
る。つまり、水の中でセメント分と砂とは、比重の差に
より、沈降分離される。砂移送部材104は、沈殿槽1
03に堆積した砂を沈殿槽103の所定位置まで移送す
る。砂放出部材105は、沈殿槽103の所定位置に移
送された砂を掬い上げ、沈殿槽103の外に放出する。
砂利移送部材107は、分離ドラム101の中の砂利を
砂利排出部106へ移送する。砂利は、砂利排出部10
6から出される。こうして、生コン廃水が砂利と砂とセ
メント水とに分離され、砂利と砂とが骨材として別々に
回収される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した図
9に示した従来例にあっては、次ぎのような課題があ
る。 分離ドラム101の中の砂とセメント分が分離ド
ラム101の分離孔を自然に通るのを待つだけなので、
分離ドラム101による分離性能に限界がある。そのた
め、分離性能を高めるには、装置自体を大型化せざるを
えないと考えられていた。また、砂放出部材105から
放出されて回収された砂に異物が混じっているおそれが
ある。
【0004】本発明は、このような従来例のもつ課題を
解決するために創案されたものである。本発明の第一の
目的は、骨材回収性を良好なものにしつつ装置全体をコ
ンパクトなものとした骨材回収方法および装置を提供す
ることにある。また、本発明の第二の目的は、回収され
た砂の中の異物を極力低減した骨材回収方法および装置
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、第一の本発明では、本発明の分離ドラムの内側から
分離ドラム内の生コン廃水の固形分に向けて水を噴射
し、その水圧により分離ドラムによる砂とセメント分の
分離を強制的に促進する。また、第二の本発明では、水
抜き孔を設けた砂放出部材の中の砂に水を噴射し、砂放
出部材の水抜き孔から水を抜いて砂を洗うようにする。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態を
図1ないし図8を参照して説明する。図1ないし図8に
は、本発明の骨材回収装置の一実施形態が示されてい
る。この骨材回収装置は、回転自在な分離ドラム1と、
この分離ドラム1の駆動機構2と、分離ドラム1の下方
に設けられた沈殿槽3と、分離ドラム1の外側に設けら
れた砂移送部材4と、同じく分離ドラム1の外側に設け
られた砂放出部材5と、分離ドラム1の一端側に設けら
れた砂利排出部6と、分離ドラム1の内面側に設けられ
た砂利移送部材7と、サイクロン分離器8と、内側シャ
ワー装置9と、砂洗いシャワー10と、目詰まり防止装
置11とを備えている。
【0007】ここで、分離ドラム1は、設置台12に設
けられた支持ローラ13の上に回転自在に支持されてい
る。分離ドラム1は、その周面の大部分に分離孔14が
多数、設けられている。分離ドラムにおける分離孔14
がある部分は、例えば網、金属板へ設けたパンチ孔など
から構成される。個々の分離孔14の開口大きさは、生
コン廃水の成分中、砂とセメント分と水を通すが、砂利
を通さない程度に設定されている。一方、分離ドラム1
の周面のうち砂利排出部6側の部分については、分離孔
14がない盲状の水切り部15となっている。分離ドラ
ム1は、本実施形態では、一端側が砂利排出部6、他端
側が生コン廃水の投入部16となっている。分離ドラム
1は、投入部16側に比べて砂利排出部6側が少し高く
なるように傾斜して支持されている。分離ドラム1は、
投入部16側が沈殿槽3内の水に浸漬しており、一方、
砂利排出部6側が水面よりも上方に位置している。分離
ドラム1の砂利排出部6側の一部の内周面は、上述した
ように水切り部15となっている。すなわち、分離ドラ
ム1内を移送される砂利が水中から水面上に出たら、水
切り部15の傾斜に沿って水分が流下して沈殿槽3内の
水に戻ることにより、水切りされる。したがって、砂利
排出部6から出された砂利の含水率が低いものとなる。
なお、分離ドラム1を水平状態に設置したものであって
も本発明に包含される。本実施形態では、投入部16に
差し込んだ廃水導入管17から、分離ドラム1の中に生
コン廃水を投入するようなっている。この廃水導入管1
7は、放出口が投入部16寄りに位置している。分離ド
ラム1は、上述したように、投入部16側が沈殿槽3内
の水に浸漬されている。分離ドラム1の水に浸漬されて
いるところに生コン廃水が投入される。分離ドラム1の
回転による撹拌と、生コン廃水の投入時の衝撃とによ
り、水中で生コン廃水が分解される。本実施形態では、
分離ドラム1における砂利排出部6とは反対側の端部に
開口した投入部16から生コン廃水を分離ドラム1の中
に投入するようにしたが、生コン廃水の投入する箇所は
これに限らず、任意に設定できる。例えば、廃水導入管
17を砂利排出部6を通して分離ドラム1の中に差し込
むようにしてもよい。砂利排出部6は、本実施形態で
は、分離ドラム1の一端側が大きく開口して設けられて
おり、構造が簡素化が図られている。なお、砂利の排出
部として、他の構造を採用することも可能である。分離
ドラム1の駆動機構2は、本実施形態では、減速機付き
のモータ18と、このモータ18の回転軸に設けられた
第一のスプロケット19と、このスプロケット19を掛
けた無端状のチェーン20と、分離ドラム1に設けられ
且つチェーン20を掛けた第二のスプロケット21とを
備えている。すなわち、モータ18の回転がチェーン2
0を介して分離ドラム1に伝達されるようになってい
る。なお、分離ドラム1の駆動機構2の具体例として
は、本実施形態のものに限定されず、例えばベルト方
式、歯車方式など適宜設計可能である。
【0008】砂移送部材4は、分離ドラム1の外側に設
けられ、分離ドラム1と一体的に回転して沈殿槽3に堆
積した砂を沈殿槽3の所定位置まで移送するものであ
る。本実施形態の砂移送部材4は、分離ドラム1の両端
付近からドラム長さ方向の略中央位置まで掻き寄せるよ
うになっている。砂を移送すべき位置を砂掻き寄せ位置
と称する。砂移送部材4は、本実施形態では、羽根が螺
旋状の線に沿って連続して形成されているが、これに限
らず、例えば、傾斜した短い羽根を間隔をおいて配置す
るようにしてもよい。また、本実施形態では砂を掻き寄
せる位置を、分離ドラム1の長さ方向の略中央に設定し
たが、これに限らず、例えば分離ドラム1の端部寄りに
設定してもよい。
【0009】砂放出部材5は、本実施形態では、分離ド
ラム1の外周面に沿って複数個設けられたバケットから
構成されている。砂用シュート23は、沈殿槽3側に固
定されており、砂放出部材5から放出された砂を導き出
すために設けられている。本実施形態では、上述のよう
に砂掻き寄せ位置が分離ドラム1の長さ方向中央に設定
されていることに対応して、砂放出部材5が分離ドラム
1の長さ方向中央に位置して設けられている。沈殿槽3
の長さ方向中央の砂掻き寄せ位置に掻き寄せられた砂
は、分離ドラム1と一体的に回転する砂放出部材5によ
り掬い上げられた後、砂放出部材5から放出され、砂用
シュート23の傾斜に沿って排出される。砂放出部材5
は、本実施形態では、図8に示すように水抜き孔24が
設けられているので、砂を掬った後、回転している間に
砂放出部材5内の水が抜けて沈殿槽3に戻る。また、砂
放出部材5は、砂放出部材5から放出した砂を、回転方
向に先行している他の砂放出部材5の背面上を滑動させ
るようにして、シュート機能をもたせるようにすること
が望ましい。
【0010】砂利移送部材7は、分離ドラム1の内面側
に設けられ、分離ドラム1と一体的に回転して分離ドラ
ム1の中の砂利を砂利排出部6へ移送するように設けら
れている。砂利移送部材7は、本実施形態では、傾斜し
た短い羽根を間隔をおいて配置するようにしたが、これ
に限らず、例えば、螺旋状の線に沿って連続した羽根か
ら構成するようにしてもよい。サイクロン分離器8は、
沈殿槽3から排出した細砂が混ったセメント水から細砂
を分離して沈殿槽3に戻すために設けられている。骨材
として用いる砂は、粒度分布が大小適正に揃っているこ
とが望ましい。生コン廃水中の砂は、粒度が大小あり、
特に小さいものを細砂と称する。この細砂については、
沈殿槽3の底に堆積する前にセメント水と一緒に沈殿槽
3から溢流してしまうおそれがある。砂放出部材5によ
り取り出される砂に細砂分が少ないと、砂の粒度分布が
悪化する。そこで、本実施形態では、沈殿槽3から排出
した細砂混じりセメント水からサイクロン分離器8によ
り細砂を分離し、この分離した細砂を沈殿槽3における
砂移送位置に戻すように構成した。すなわち、本実施形
態では、沈殿槽3の上側に接続された溢流樋25と、こ
の溢流樋25の下流側に設けられた水槽26と、この水
槽26内に設けられた排水用のポンプ27と、このポン
プ27の下流側に設けられたサイクロン分離器8と、こ
のサイクロン分離器8の細砂出口から沈殿槽3まで延び
た細砂戻し路28と、サイクロン分離器8の水出口から
延びた排水管29とを有している。
【0011】溢流樋25は、沈殿槽3から溢流したセメ
ント水を案内するように設けられている。ポンプ27
は、細砂混じりセメント水をサイクロン分離器8に圧送
するために設けられている。サイクロン分離器8は、細
砂混じりセメント水を細砂とセメント水とに分離するた
めに設けられている。すなわち、細砂混じりセメント水
は、サイクロン分離器8に流入されると、細砂混じりセ
メント水自身の運動エネルギーによりサイクロン分離器
8の中で渦流となり、比重差により渦流の中心部に細
砂、渦流の外周部にセメント水と分離する。サイクロン
分離器8で分離された細砂は、細砂戻し路28を通っ
て、沈殿槽3の砂移送位置にある砂と合流され、上述し
たように砂放出部材5により装置外に放出される。回遊
された砂は、細砂を含有するので、粒度分布が理想的な
ものとなる。一方、サイクロン分離器8で分離されたセ
メント水は、排水管29を通って、例えば、図示しない
シックナ(濃縮槽)に送られる。
【0012】内側シャワー装置9は、分離ドラム1内の
生コン廃水の固形分に向けて水を噴射して、分離ドラム
1による砂およびセメント分の分離機能を促進するため
に設けられている。特に本実施形態の内側シャワー装置
9にあっては、沈殿槽3の中のセメント水を汲みだして
分離ドラム1に向けて噴射して沈殿槽3に戻すようにし
ている。これは、無駄な水の消費を避けるためである。
なお、沈殿槽3内の水以外の水、例えば新水を用いるよ
うにしたものも本発明に包含される。本実施形態の内側
シャワー装置9は、沈殿槽3の中のセメント水を汲み出
す内部シャワー用のポンプ30と、セメント水を圧送す
るためのセメント水路31と、このセメント水路31の
下流に接続され分離ドラム1の中に配置されたシャワー
本体32とを備えている。セメント水路31は、本実施
形態では、シャワー本体32の一端を支持するブラケッ
ト33の中に設けられている。すなわち、本実施形態で
は、シャワー本体32を支持するブラケット33は、中
空状、つまり管として設けられ、セメント水路31を兼
ねている。シャワー本体32は、本実施形態では、分離
ドラム1の全長にわたって延びるパイプからなってお
り、下方に水を噴射する噴射孔が多数個、長さ方向に沿
って設けられている。シャワー本体32は、分離ドラム
1における水切り部15を除いたほぼ全体的にわたって
下方に向けて水を噴射する。分離ドラム1を通ったセメ
ント水は、沈殿槽3内の水の中に戻る。シャワー本体3
2は、分離ドラム1の長さ方向中心に対して、矢印Y方
向に回転する分離ドラム1の内周面における回転方向に
上昇していく側に偏って配置されている。これは、分離
ドラム1の内周面における回転方向に上昇していく側
に、砂やセメント分が偏在するので、そこに水を噴射す
ると、分離ドラム1による分離機能の効率が向上するか
らである。
【0013】砂洗いシャワー10は、砂を掬って上昇し
てくる砂放出部材5の中に水を噴射するように設けられ
ている。砂洗いシャワー10が噴射する水は、沈殿槽3
内の水でもよく、新水でもよい。砂洗いシャワー10に
水を圧送するポンプは、上述したポンプ27、30を兼
用しても良よく、専用のポンプを設置してもよい。
【0014】目詰まり防止装置11は、分離ドラム1の
外周面に接触されたローラ34により、分離ドラム1の
目詰まりを防止するように設けられている。本実施形態
の目詰まり防止装置11は、本実施形態では、分離ドラ
ム1の投入部16側と砂利排出部6側とに二つ設けられ
ている。目詰まり防止装置11は、本実施形態では、分
離ドラム1の外周面に回転可能なローラ34と、このロ
ーラ34を支持する揺動アーム35と、この揺動アーム
35の基端を揺動可能に支持する支柱36とを備えてい
る。ローラ34は、外周にゴム、軟質樹脂などからなる
弾性体を設ければ、騒音対策となる。
【0015】上述した本実施形態の骨材回収装置にあっ
ては、次のように分離ドラム1による砂およびセメント
分の分離機能を促進すると共に、砂洗いする。モータ1
8の駆動がチェーン20により分離ドラム1に伝達さ
れ、分離ドラム1が回転する。この分離ドラム1の回転
と一体的に、砂移送部材4と砂放出部材5と砂利移送部
材7とが回転する。投入部16に差し込んだ廃水導入管
17から、分離ドラム1の中に生コン廃水を投入する。
分離ドラム1の回転に伴って沈殿槽3内の水が撹拌され
る。この撹拌と、生コン廃水の投入時の衝撃により、生
コン廃水が砂利と砂とセメント分とに分解される。砂と
セメント分と水とは、分離ドラム1の分離孔14を通っ
て、沈殿槽3内の水の中に入る。分離ドラム1の中に
は、砂利が残る。沈殿槽3の水の中では、比重差により
砂が沈降し、槽底に堆積する。この砂は、砂移送部材4
により、移送位置まで掻き寄せられ、次いで砂放出部材
5により掬い上げられてから放出され、砂用シュート2
3を滑動して排出される。細砂混じりのセメント水は、
沈殿槽3から溢流樋25に溢流した後、ポンプ27によ
りサイクロン分離器8に送られ、細砂とセメント水とに
分離される。分離された細砂は、細砂戻し路28を通っ
て、沈殿槽3の砂移送位置に放出され、砂移送位置にあ
る砂と合流され、砂放出部材5により装置外に放出され
る。これにより、回収砂が細砂を含有した粒度分布が好
ましいものとなる。セメント水は、サイクロン分離器8
から出て、例えばシックナに送られる。分離ドラム1内
の砂利は、砂利移送部材7により砂利排出部6側に移送
されていき、沈殿槽3内の水面から出て、砂利排出部6
から排出される。砂利に付いた水は、沈殿槽3内の水面
から出たとき、水切り部15に沿って流下し、沈殿槽3
内の水に戻る。これにより、回収砂利の含水率が低くな
る。分離ドラム1の回転に伴って、目詰まり防止装置1
1のローラ34が分離ドラム1に詰まった砂やセメント
分を落として、目詰まりを防止する。沈殿槽3内のセメ
ント水を汲みだして、ブラケット33の中に設けられた
セメント水路31を通して、分離ドラム1内のシャワー
本体32にセメント水を供給する。そして、シャワー本
体32から下方にセメント水を噴射する。噴射されたセ
メント水は、分離ドラム1内の砂やセメントを強制的に
沈殿槽3に落とすので、分離ドラム1による砂やセメン
ト分の分離が促進される。上述のように砂を沈殿槽3か
ら掬い上げた砂放出部材5が上昇してくるときに、砂洗
いシャワー10から砂放出部材5の中に水を噴射する。
この水は、砂放出部材5の中の砂を洗った後、水抜き孔
24から抜けて、沈殿槽3に戻る。これにより、回収砂
の中の異物が極力低減される。
【0016】
【発明の効果】以上説明した本発明によると、次のよう
な効果を奏する。 (1)請求項1の骨材回収方法によると、分離ドラムの
内側から分離ドラム内の生コン廃水の固形分に向けて水
を噴射し、分離ドラムによる砂およびセメント分の分離
を強制的に促進できる。したがって、コンパクトな骨材
回収装置にて、骨材の回収性能を向上させることができ
る。また、シャワーの水圧により、砂利や砂をよく洗う
ことができるので、回収した砂および砂利中の異物をで
きるだけ低減できる。
【0017】(2)請求項2の骨材回収装置によると、
分離ドラムの内側に設けたシャワー本体から分離ドラム
内の生コン廃水の固形分に向けて水を噴射し、分離ドラ
ムによる砂およびセメント分の分離を強制的に促進でき
る。したがって、コンパクトな骨材回収装置にて、骨材
の回収性能を向上させることができる。また、シャワー
の水圧により、砂利や砂をよく洗うことができるので、
回収した砂および砂利中の異物をできるだけ低減でき
る。
【0018】(3)請求項3の骨材回収装置によると、
沈殿槽の中のセメント水をシャワーに用いて沈殿槽に戻
すようにするので、無駄な水の消費をなくすことができ
る。
【0019】(4)請求項4の骨材回収装置によると、
分離ドラムのほぼ全長にわたって水を噴射するので、分
離ドラム全域の目詰まりを防止できる。
【0020】(5)請求項5の骨材回収装置によると、
シャワー本体が分離ドラムの回転方向に上昇していく側
に偏って配置されている。分離ドラムの回転方向に上昇
していく側には砂やセメント分が偏在しているので、シ
ャワーによる強制分離を一層効果的に達成できる。
【0021】(6)請求項6の骨材回収装置によると、
分離ドラムにおける水面より上方にある部分に向けて、
シャワー本体の上流から強い水圧で水を噴射する。した
がって、分離ドラムにおける水に浸漬された部分にシャ
ワーの上流側を配置する場合に比べて、シャワーによる
強制分離効率を高くできる。
【0022】(7)請求項7の骨材回収装置によると、
シャワー本体への水送路が、シャワー本体を支持するブ
ラケットの中に設けられている。したがって、水路をブ
ラケットとは別に設ける場合に比べて、部品点数の低
減、工事費の低減を達成できる。
【0023】(8)請求項8の骨材回収装置によると、
水抜き孔を設けた砂放出部材の中の砂に水を噴射して砂
を洗うものとする。したがって、回収した砂中の異物を
極力低減できる。
【0024】(9)請求項9の骨材回収装置によると、
砂洗いシャワーから砂放出部材の中の砂に水を噴射して
砂を洗うものとする。したがって、回収した砂中の異物
を極力低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の骨材回収装置の一実施形態の縦断面図
である。
【図2】図1の骨材回収装置の平面図である。
【図3】図1の骨材回収装置の正面図である。
【図4】図1の骨材回収装置の背面図である。
【図5】図1の骨材回収装置の一端面図である。
【図6】図1の骨材回収装置の他端面図である。
【図7】図1の骨材回収装置の概略平面図である。
【図8】図1の骨材回収装置の作用状態を示す概略断面
図である。
【図9】従来の骨材回収装置の説明図である。
【符号の説明】
1 分離ドラム 3 沈殿槽 4 砂移送部材 5 砂放出部材 6 砂利排出部 7 砂利移送部材 9 内部シャワー装置 10 砂洗いシャワー 24 水抜き孔 30 ポンプ 31 セメント水路 32 シャワー本体 33 ブラケット

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分離孔を有しており回転している分離ド
    ラムの中に生コン廃水を投入し、該分離ドラムの分離孔
    により生コン廃水から砂とセメント分を分離ドラムの外
    に分離して砂利を分離ドラムの中に残し、分離ドラムか
    ら分離された砂を沈殿槽の底に沈降させる骨材回収方法
    において、分離ドラムの内側から分離ドラム内の生コン
    廃水の固形分に向けて水を噴射することを特徴とする骨
    材回収方法。
  2. 【請求項2】 分離孔を有しており生コン廃水が投入さ
    れ分離孔により生コン廃水から砂とセメント分とを外に
    分離し砂利を中に残す分離ドラムと、該分離ドラムから
    分離された砂を沈降させる沈殿槽と、分離ドラムの外側
    に設けられ分離ドラムと一体的に回転して沈殿槽に堆積
    した砂を沈殿槽の所定位置まで移送する砂移送部材と、
    分離ドラムの外側に設けられ分離ドラムと一体的に回転
    して沈殿槽の所定位置に移送された砂を沈殿槽から掬っ
    てから沈殿槽の外に放出する砂放出部材と、分離ドラム
    の一端側に設けられた砂利排出部と、分離ドラムの内面
    側に設けられ分離ドラムと一体的に回転して分離ドラム
    の中の砂利を砂利排出部へ移送する砂利移送部材とを備
    えている骨材回収装置において、分離ドラムの内側から
    分離ドラム内の生コン廃水の固形分に向けて水を噴射す
    る内側シャワー装置が設けられていることを特徴とする
    骨材回収装置。
  3. 【請求項3】 内側シャワー装置は、沈殿槽の中のセメ
    ント水を汲み出すポンプと、分離ドラムの中に配置され
    ポンプから圧送されてきた水を分離ドラム内の生コン廃
    水の固形分に向けて噴射して沈殿槽に戻すシャワー本体
    とを備えていることを特徴とする請求項2に記載の骨材
    回収装置。
  4. 【請求項4】 シャワー本体は、分離ドラムの中で分離
    ドラムのほぼ全長にわたって設けられていることを特徴
    とする請求項3に記載の骨材回収装置。
  5. 【請求項5】 シャワー本体は、分離ドラムの長さ方向
    中心に対して、回転する分離ドラムの内周面における回
    転方向に上昇していく側に偏って配置されていることを
    特徴とする請求項3または請求項4に記載の骨材回収装
    置。
  6. 【請求項6】 分離ドラムは長さ方向に傾斜しており一
    端側の砂利排出部側が沈殿槽内の水の上方に位置し他端
    側が沈殿槽の内の水に浸漬されるように設置されてお
    り、シャワー本体は上流側が該分離ドラムの砂利排出部
    側に位置するように設けられた請求項4に記載の骨材回
    収装置。
  7. 【請求項7】 ポンプからシャワー本体にセメント水を
    圧送するためのセメント水路は、シャワー本体を支持す
    るブラケットの中に設けられていることを特徴とする請
    求項3ないし請求項6のいずれか一項に記載の骨材回収
    装置。
  8. 【請求項8】 分離孔を有しており回転している分離ド
    ラムの中に生コン廃水を投入し、該分離ドラムの分離孔
    により生コン廃水から砂とセメント水を分離ドラムの外
    に分離して砂利を分離ドラムの中に残し、分離ドラムか
    ら分離された砂を沈殿槽の底に沈降させ、分離ドラムの
    外側に設けられ分離ドラムと一体的に回転する砂放出部
    材により砂を沈殿槽から掬ってから沈殿槽の外に放出す
    る骨材回収方法において、水抜き孔を設けた砂放出部材
    の中の砂に水を噴射し、砂放出部材の水抜き孔から水を
    抜いて砂を洗うようにすることを特徴とする骨材回収方
    法。
  9. 【請求項9】 分離孔を有しており生コン廃水が投入さ
    れ分離孔により生コン廃水から砂とセメント水とを外に
    分離し砂利を中に残す分離ドラムと、該分離ドラムから
    分離された砂を沈降させる沈殿槽と、分離ドラムの外側
    に設けられ分離ドラムと一体的に回転して沈殿槽に堆積
    した砂を沈殿槽の所定位置まで移送する砂移送部材と、
    分離ドラムの外側に設けられ分離ドラムと一体的に回転
    して沈殿槽の所定位置に移送された砂を沈殿槽から掬っ
    てから沈殿槽の外に放出する砂放出部材と、分離ドラム
    の一端側に設けられた砂利排出部と、分離ドラムの内面
    側に設けられ分離ドラムと一体的に回転して分離ドラム
    の中の砂利を砂利排出部へ移送する砂利移送部材とを備
    えている骨材回収装置において、砂放出部材が水抜き孔
    を設けられ、沈殿槽から砂を掬った後の砂放出部材の中
    に水を噴射する砂洗いシャワーが設けられていることを
    特徴とする骨材回収装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP5207328B1 (ja) * 2012-04-16 2013-06-12 株式会社エコン セシウムで汚染された砂利状物の除染設備
CN107825608A (zh) * 2017-11-30 2018-03-23 浙江新瑞欣精密线锯有限公司 一种用于制造线锯的洗砂过滤装置

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