JPH11137979A - 不凍液の再生処理装置 - Google Patents

不凍液の再生処理装置

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JPH11137979A
JPH11137979A JP9308658A JP30865897A JPH11137979A JP H11137979 A JPH11137979 A JP H11137979A JP 9308658 A JP9308658 A JP 9308658A JP 30865897 A JP30865897 A JP 30865897A JP H11137979 A JPH11137979 A JP H11137979A
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JP
Japan
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antifreeze
route
cleaning
regeneration
regenerating
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JP9308658A
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English (en)
Inventor
Takayuki Ninomiya
孝行 二宮
Toshikatsu Ito
敏勝 伊藤
Kazuhisa Ishizaki
和久 石崎
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Hitachi Ltd
Hitachi Automotive Systems Engineering Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Car Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】不凍液再生処理動作中に逆浸透膜の機能が低下
したときに、それを自動的に判断し、逆浸透膜の洗浄動
作を行うことができる不凍液の再生処理装置を実現す
る。 【解決手段】不凍液再生処理を行なう第1ル−トと逆浸
透膜5を水洗浄するための第2ル−ト、薬洗浄するため
の第3ル−トとを設け、再生処理動作中に、イオン交換
樹脂6に設置されている電気伝導率計からの信号によ
り、イオン交換樹脂6が寿命に達したと判定した際は、
逆浸透膜5の機能低下と判断し、自動的に洗浄ル−トで
ある第2ル−ト、第3ル−トに切り換えるようにする。
不凍液の再生処理動作中に逆浸透膜5が機能低下したと
きには、自動的に逆浸透膜5の洗浄を行うので、逆浸透
膜5の機能低下の判断が正確となり、手動による洗浄ル
ートへの切り替え動作が不要で、不凍液の再生処理の効
率を向上することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、不凍液の再生処理
装置に係り、特に、内燃機関の冷却用不凍液を再生処理
するに好適な不凍液の再生処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の不凍液の再生処理装置は、特開平
8−252432号公報に記載されているように、使用
済み不凍液を、フィルタ→逆浸透膜→イオン交換樹脂の
ルートで通過させることにより、汚染物質が除去され、
エチレングリコールと水の処理液が得られるように構成
されている。
【0003】上記公報記載の不凍液の再生処理装置にあ
っては、不凍液を再生処理するルートの他に、逆浸透膜
の機能が低下した場合にこの逆浸透膜を水洗浄するルー
トと、薬洗浄するルートが設けられ、逆浸透膜の機能が
低下したときや、被処理液の残量が所定量以下となった
ときには、水洗浄ルート及び薬洗浄ルートに切り替え
て、逆浸透膜の水洗浄及び薬洗浄が行われる。これによ
り、効率の良い洗浄作業を行うことができ、洗浄に使用
する水や洗浄液等の使用量を減少させることができる構
成となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の不凍液の再生処理装置にあっては、不凍液再生処理
動作中、逆浸透膜の機能が低下したか否かは、自動的に
判断することができず、作業者の目視により行わざるを
得なかった。そして、作業者が逆浸透膜の機能低下と判
断すると、手動により、不凍液の再生処理装置の動作を
停止して、切り替え弁等を操作し、洗浄ルートへの切り
替えを行っていた。
【0005】したがって、逆浸透膜の機能低下の判断が
不正確であるばかりでなく、洗浄ルートへの切り替え動
作が煩雑で、不凍液の再生処理の効率を向上することが
できなかった。
【0006】また、上記公報には、「使用済み不凍液の
再生処理が終了すると、自動的に逆浸透膜の洗浄が開始
される」と記載されてはいるが、どのような状態となっ
たときに、再生処理の終了と判断するかについては、具
体的には記載されてはいない。
【0007】したがって、不凍液の再生処理装置におい
て、被処理液の残量が所定値以下となったか否かを自動
的に判断する具体的な手段が記載されておらず、被処理
液の残量が所定値以下となった場合に、自動的に装置を
停止し、洗浄ルートへ自動的に切り替えすることはでき
なかった。
【0008】このため、作業者が、被処理液の残量を目
視で確認し、逆浸透膜の機能低下時と同様に、手動で装
置の動作を停止して、切り替え弁等を操作し、洗浄ルー
トへの切り替えを行う必要があり、その動作が煩雑で、
不凍液の再生処理の効率を向上することができなかっ
た。
【0009】本発明の目的は、不凍液再生処理動作中に
逆浸透膜の機能が低下したとき又は被処理液の残量が所
定値以下となったときに、それを自動的に判断し、逆浸
透膜の洗浄動作を行うことができる不凍液の再生処理装
置を実現することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】(1)上記目的を達成す
るために、本発明は次のように構成される。すなわち、
再生用の不凍液を逆浸透膜とイオン交換樹脂を通して再
生する再生ルートと、上記逆浸透膜を洗浄する洗浄ルー
トと、上記イオン交換樹脂の再生判定を行うために、処
理液の電気伝導率を測定する電気伝導率計とを備えた不
凍液の再生処理装置において、上記電気伝導率計により
測定された電気伝導率が所定の基準値以下となったとき
には、上記イオン交換樹脂の寿命と判断するとともに、
上記逆浸透膜の機能が低下したと判断して、上記再生ル
ートから洗浄ルートに切り換える。
【0011】イオン交換樹脂の再生判定を行う電気伝導
率計により検出される電気伝導率が所定の値となったか
否かにより、逆浸透膜の機能が低下したかを判断するよ
うに構成すれば、それを自動的に判断することができ
る。
【0012】したがって、電気伝導率計の値が基準値以
下となったときを、イオン交換樹脂の寿命と判断すると
ともに、逆浸透膜の機能低下と判断し、自動的に洗浄ル
ートに移行することができる。
【0013】(2)また、不凍液収容容器に収容された
再生用の不凍液を逆浸透膜とイオン交換樹脂を通して再
生する再生ルートと、上記逆浸透膜を洗浄する洗浄ルー
トとを備えた不凍液の再生処理装置において、上記不凍
液液収容容器に収容された不凍液が、所定量以下となっ
たことを検知する再生処理検知手段を備え、この検知手
段により上記不凍液が所定量以下となったときに、上記
再生ルートから洗浄ルートに切り換える。
【0014】再生処理終了検知手段により、自動的に、
再生ルートから洗浄ルートに切り換えることができる。
【0015】(3)好ましくは、上記(2)において、
上記再生処理検知手段は、上記不凍液収容容器に収容さ
れた再生用の不凍液を吸引して上記再生ルートに供給す
る筒状の吸引手段であって、上記使用済み不凍液が所定
量以下となったときには、空気を吸引して上記再生ルー
トに供給する吸引手段と、上記再生ルートにおける液圧
が所定値以下となったか否かを検出する圧力検知手段
と、を備え、上記圧力検知手段が、液圧が所定値となっ
たことを検知したときに、上記再生ルートから洗浄ルー
トに切り換える。
【0016】(4)また、使用済み不凍液を逆浸透膜と
イオン交換樹脂を通して再生する再生ルートと、上記逆
浸透膜を洗浄する洗浄ルートと、上記イオン交換樹脂の
再生判定を行うために、処理液の電気伝導率を測定する
電気伝導率計とを備えた不凍液の再生処理装置におい
て、上記洗浄ルートを通過する洗浄液から有害金属を除
去する除去手段と、上記除去手段を通過した洗浄液を、
上記イオン交換樹脂に通過させる手段と、を備え、上記
洗浄液を浄化する。
【0017】(5)また、好ましくは、上記(1)にお
いて、上記使用済み不凍液は、不凍液収容容器に収容さ
れ、上記不凍液収容容器に収容された不凍液が、所定量
以下となったことを検知する再生処理終了検知手段を備
え、この検知手段により上記不凍液が所定量以下となっ
たときに、上記再生ルートから洗浄ルートに切り換える
とともに、上記洗浄ルートを通過する洗浄液から有害金
属を除去する除去手段と、上記除去手段を通過した洗浄
液を、上記イオン交換樹脂に通過させる手段と、を備
え、上記洗浄液を浄化する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明によ
る第1の実施形態における不凍液の再生処理装置の概略
構成図である。
【0019】図1において、不凍液の再生処理装置1
は、不凍液を再生処理するための第1ル−ト(再生ルー
ト)と、逆浸透膜5を水洗浄するための第2ル−ト(洗
浄ルート)と、薬洗浄するための第3ル−ト(洗浄ルー
ト)とを有している。
【0020】第1ル−トの処理工程は、使用済み不凍液
13の容器(不凍液収容容器)から、フィルタ3(第1
フィルタ3a、第2フィルタ3b)、逆浸透膜5、イオ
ン交換樹脂6の各処理手段による再生処理工程から成
り、それぞれの各処理手段が、低圧ポンプ2、高圧ポン
プ4、透過液配管8a、残渣液配管8bおよび各種配管
にて接続されるル−トからなる。そして、処理液14が
容器に収容される。
【0021】次に、第2ル−トの水洗浄工程は、水道管
15と切り換え弁9aと逆浸透膜5からなるル−トであ
る。
【0022】最後に、第3ル−トの薬洗浄工程は、洗浄
液タンク17と高圧ポンプ4が切り換え弁9eを介して
接続されており、洗浄液タンク17への戻り配管は、切
り換え弁9b、9cを介してそれぞれ透過液配管8a、
残渣液配管8bに接続されているル−トである。なお、
7は流量計である。
【0023】通常、第1ル−トから第2ル−ト、第3ル
−トへの移行は、不凍液の再生処理動作が終了したら移
行するものであるが、この第1の実施形態においては、
不凍液再生処理動作が終了しないうちにイオン交換樹脂
6が寿命に達した時でも、自動的に即座に洗浄モ−ドに
移行することができる。
【0024】つまり、従来から、イオン交換樹脂6に電
気伝導率計10が設置されており、この電気伝導率が所
定の値に達したか否かをコントローラ(図示せす)によ
り判断することで、イオン交換樹脂6の再生判定が行わ
れている。
【0025】そこで、この電気伝導率計10に着目し、
電気伝導率が所定の値となったか否かにより、逆浸透膜
5の機能が低下したかをコントローラにより判断するよ
うにすれば、それを自動的に判断することができる。
【0026】したがって、この第1の実施形態において
は、電気伝導率計10の値が基準値以下となったとき
を、イオン交換樹脂6の寿命と判断するとともに、逆浸
透膜5の機能低下と判断し、自動的に洗浄モードに移行
するように構成されている。
【0027】実際には、イオン交換樹脂6の再生と判定
する電気伝導率と、逆浸透膜5の機能低下時と判断する
電気伝導率とを同一とすることとしている。
【0028】さて、一般的に、使用前の不凍液は、エチ
レングリコ−ルに水を加えた溶液である。そして、各種
装置や、内燃機関より抜き取られた使用済み不凍液13
は、上記のものに汚染物質の混在したものである。
【0029】内燃機関より抜き取られた使用済み不凍液
の汚染物質として、通常、エチレングリコ−ルの酸化成
分と添加剤の劣化成分と溶解した金属成分と溶解しない
固形物とがある。特に、この使用済み不凍液の金属成分
には、公害で問題になるPb、Cuなどの重金属が含ま
れている。
【0030】まず、不凍液の再生処理ル−トについて説
明すると、使用済み不凍液13は、第1工程として低圧
ポンプ2によりフィルタ3に送られる。
【0031】ここで、水酸化した金属類や塵埃などのよ
うな、比較的大きな溶解しない固形物が除去される。こ
の第1の実施形態の場合は、上流側に目の粗い第1フィ
ルタ3aと、下流側に目の細かい第2フィルタ3bとが
配置され、フィルタ3の上流側及び下流側に配置された
圧力計(1)12aと圧力計(2)12bとの差圧が規
定された圧力を超えたときに、フィルタ3の保守を行な
う。
【0032】次に、第1工程で処理された不凍液は、第
2工程として高圧ポンプ4により圧力調整バルブ11で
規定された圧力で逆浸透膜5に圧送され、水と、エチレ
ングリコ−ルと、添加剤と、エチレングリコ−ルの酸化
成分や添加剤の劣化成分と、重金属を含む溶解した金属
成分とが、逆浸透膜5の膜を境にして分離される。ここ
で、逆浸透膜5は、最適の阻止率のものを使用するもの
である。
【0033】一方、逆浸透膜5で、使用済み不凍液13
を一度に多量に短時間に処理することは、装置やポンプ
圧力の大きさの点で問題である。従って、処理されずに
滞留する使用済み不凍液13と透過しなかった成分とを
含む液、即ち残渣液を、残渣液配管8bから回収し、元
の使用済み不凍液13の入った容器に帰還させ、再び、
第1および第2工程の処理を繰り返す構成とする。
【0034】最後に、第2工程で処理された不凍液、即
ち逆浸透膜5を透過した透過液は、第3工程として透過
液配管8aを通り、イオン交換樹脂6に送られる。
【0035】第3工程では、エチレングリコ−ルの分子
よりも小さい添加剤およびエチレングリコ−ルの酸化成
分および添加剤の劣化成分が主に除去され、第2工程に
て処理しきれずに逆浸透膜5を透過した、残りのエチレ
ングリコ−ルの分子よりも小さい添加剤およびエチレン
グリコ−ルの酸化成分および添加剤の劣化成分も、第3
工程において除去される。
【0036】そして、汚染物質が取り除かれ、エチレン
グリコ−ルと水の処理液14が得られる。この処理液1
4の液質はイオン交換樹脂6に設置されている電気伝導
率計10にて監視され、イオン交換樹脂6が寿命に達
し、液質が悪化した場合には警報される。この警報は、
ランプの点灯、点滅、又はブザー等により行われる。
【0037】図2は、本発明の第1の実施形態における
不凍液の再生処理装置の動作フロ−チャ−トである。こ
の第1の実施形態における装置は使用済み不凍液13の
再生処理が終了すると逆浸透膜5の洗浄が開始される
が、再生処理動作が終了しないうちに、逆浸透膜5の機
能が低下したとき、及びイオン交換樹脂6が寿命に達し
たときに、自動的に洗浄モ−ドに移行する。
【0038】図2のステップ100において、不凍液の
再生処理装置のメインスイッチがオンとされると、ステ
ップ101において、電源ランプが点灯し、再生モード
か否かがコントローラ(図示せず)によりステップ10
2において判断される。
【0039】ステップ102において、再生モードでな
ければ、ステップ116に進む。ステップ102におい
て、再生モードであれば、ステップ103に進み、低圧
ポンプ2及び高圧ポンプ4がコントローラにより作動さ
れる。そして、ステップ104において、再生処理が実
行される。
【0040】次に、ステップ105において、電気伝導
率計10により計測された伝導率が基準値以下か否かが
コントローラにより判断される。電気伝導率が基準値以
下であれば、ステップ106に進み、液温が基準値以下
か否かが判断され、基準値以下でなければ、ステップ1
13にて装置が停止され、ステップ114にて、警報ラ
ンプが点灯される。
【0041】ステップ106において、液温が基準値以
下であれば、ステップ107に進み、被処理液が残って
いるか否かが判断され、残っていれば、ステップ108
において、被処理液が無くなるまで再生処理が繰り返さ
れる。そして、被処理液が無くなれば、ステップ109
に進み、洗浄モードへの切り替え動作が行われる。ま
た、ステップ107において、被処理液が残っていなけ
れば、ステップ115において、装置が停止され、ステ
ップ109に進む。このステップ109において、洗浄
モードへの切り換えが行われ、ステップ116に進み、
洗浄モードとされる。
【0042】さて、ステップ105において、電気伝導
率計10により計測された伝導率が基準値以下でなけれ
ば、コントローラは、ステップ110に進み、イオン交
換樹脂10の寿命と判断するとともに、逆浸透膜5の機
能低下と判断する。そして、ステップ111において、
不凍液の再生処理装置の動作を停止し、ステップ112
において、警報ランプを点灯させる。この場合、上述し
たように、ランプの点灯、点滅、又はブザーによる警報
とすることも可能である。
【0043】そして、処理はステップ116に進み、洗
浄モードとされる。ステップ116から、ステップ11
7に進み、このステップ117において、切り換え弁9
a、9b、9cが、破線矢印の方向、つまり、水道管1
5→切り換え弁9a→逆浸透膜5→切り換え弁9b→切
り換え弁9c→切り換え弁9d→廃液タンク16に水道
水が流れるように切り換わる、そして、逆浸透膜5へ水
道管15から直接、水道水が供給される。
【0044】次に、ステップ118において、逆浸透膜
5への水道水の供給が一定時間経過したか否かが判断さ
れ、経過していなければ、ステップ119において、水
道水の供給が継続される。そして、ステップ118にお
いて、逆浸透膜5への水道水の供給が一定時間経過した
場合には、ステップ120に進む。これにより、逆浸透
膜5の水洗浄が行なわれ、廃液は廃液タンク16に貯留
される。
【0045】ステップ120において、切り換え弁9
a、9e、9dが切り換わる。つまり、洗浄液タンク1
7→切り換え弁9e→切り換え弁9a→逆浸透膜5→切
り換え弁9b→切り換え弁9c→切り換え弁9d→洗浄
液タンク17の容器に洗浄液が流れるように切り換え弁
9a、9e、9dが切り換わる。
【0046】次に、ステップ121において高圧ポンプ
4が作動され、ステップ122にて、一定時間経過した
か否かが判断される。一定時間経過していなければ、ス
テップ123において、洗浄液による逆浸透膜5の洗浄
が継続される。
【0047】そして、ステップ122において、一定時
間が経過したときには、ステップ124に進み、高圧ポ
ンプ4が停止され、ステップ125及び126にて、高
圧ポンプ4の停止が一定時間保持される。
【0048】これにより、高圧ポンプ4で洗浄液タンク
17の洗浄液が逆浸透膜5に循環供給され、膜内に洗浄
液を行き渡らせ、膜に付着した汚れを溶かし出すために
数分間放置される。
【0049】次に、ステップ127、128、129に
おいて、切り換え弁9a、9e、9dが切り換わり、ス
テップ117と同様な、水洗浄による逆浸透膜5の洗浄
が再度行なわれる。そして、一定時間が経過すると、ス
テップ130において、切り換え弁9a、9b、9cが
切り換わり、逆浸透膜5内の洗浄廃液を廃液タンク16
に流し出し、逆浸透膜5の洗浄が終了する。
【0050】以上のように、本発明の第1の実施形態に
よれば、イオン交換樹脂6の寿命を判断する処理液の電
気伝導度を、逆浸透膜5の機能低下の判断に利用したの
で、従来の装置の構成を殆ど変更することなしに、不凍
液再生処理動作中に逆浸透膜の機能が低下したときに、
それを自動的に判断し、逆浸透膜の洗浄動作を行うこと
ができ、不凍液の再生処理の効率を向上することが可能
な、不凍液の再生処理装置を実現することができる。
【0051】図3は、本発明による第2の実施形態にお
ける不凍液の再生処理装置の概略構成図である。この第
2の実施形態においては、被処理液である不凍液13の
残量が所定値以下となったことを自動的に検知し、装置
を自動停止する例である。
【0052】さらに、この第2の実施形態は、廃液タン
ク16及び洗浄液タンク17の廃液及び洗浄液をも浄化
することができる例である。
【0053】図3において、図1の例と異なる点は、使
用済み不凍液13が収容されるタンク内に、先端部分に
切り欠き18bが形成された検出管(筒状の吸引手段)
18aが配置されている点、低圧ポンプ2の吐出圧(液
圧)を検出する圧力計(圧力検知手段)18が配置され
ている点、切り換え弁9cと9dとの間にキレート樹脂
筒(有害金属除去手段)19が配置されている点、廃液
タンク16及び洗浄液タンク17から切り換え弁9bと
イオン交換樹脂6との間の配管とを接続する配管8cが
設けられている点、及び配管8cに専用ポンプ20(有
害金属除去手段を通過した洗浄液を、イオン交換樹脂6
に通過させる手段)が配置されている点である。他の部
分については、図1の例と図3の例とは同様となってい
るので、それらの部分についての詳細な説明は省略す
る。なお、検出管18aと圧力計18とにより再生処理
検知手段又は再生処理終了検知手段が構成される。
【0054】図3において、使用済み不凍液13の液量
がタンク内で所定の水位となると、検出管18aの切り
欠き部18bから空気が、吸い込まれ、ポンプ20の吐
出圧が低下する。これを圧力スイッチ18が検知し、コ
ントローラ(図示せず)に伝達する。そして、コントロ
ーラは、ポンプ2及びポンプ4の電源をオフとし、装置
を停止する。その後、図2に示すような洗浄モードとな
る。
【0055】次に、この第2の実施形態における、廃液
タンク16及び洗浄液タンク17の廃液及び洗浄液の浄
化について説明する。切り換え弁9cと9dとの間に配
置されたキレート樹脂筒19は、タンク16及び17へ
供給される廃液及び洗浄液から有害金属Pb、Fe、C
u、Znを除去し浄化する。
【0056】また、タンク16及び17内の廃液及び洗
浄液は、ポンプ20により、配管8cを通って、イオン
交換樹脂6に供給され、このイオン交換樹脂6を通過す
ることにより、浄化され、処理液14が得られる。ポン
プ20の作動は、不凍液の再生動作中又はその他の期間
の適切な時期に行われる。
【0057】以上のように、本発明の第2の実施形態に
よれば、第1の実施形態と同様な効果を得ることができ
る他、次のような効果を得ることができる。すなわち、
切り欠き部18bが形成された検出管18により、被処
理液をタンクから吸引されようにするとともに、低圧ポ
ンプ2の吐出圧を検出する圧力計18を配置し、この圧
力計18がポンプ2の吐出圧が低下したときに、ポンプ
2、4の電源をオフとするように構成したので、被処理
液の残量が所定値以下となったときに、それを自動的に
判断し、逆浸透膜の洗浄動作を行うことができる不凍液
の再生処理装置を実現することができる。
【0058】また、キレート樹脂筒19によりタンク1
6及び17への供給液から有害金属Pb、Fe、Cu、
Znを除去するとともに、タンク16及び17内の廃液
及び洗浄液を、ポンプ20により、イオン交換樹脂6に
通過させ、浄化するように構成したので、構成を大幅に
変更することなく、廃液及び洗浄液をも浄化することが
できる不凍液の再生処理装置を実現することができる。
【0059】なお、上記第2の実施形態において、検出
管18aが空気を吸引するとポンプ吐出圧が低下するこ
とを利用して、被処理液の残量が所定値以下となったと
判断し、装置を停止するように構成したが、これに限ら
ず他の方法により、装置を自動停止させることもでき
る。
【0060】例えば、圧力調整バルブ11から被処理液
のタンクに環流する濃縮液の濃度を検出し、検出した濃
度が一定値以上となったときに装置を停止することもで
きる。濃縮液の濃度は、光学的方法により、濃縮液の屈
折率を検出し、検出した屈折率を濃度に換算して、検出
することが可能である。
【0061】また、被処理液13の重量を、圧力素子等
により測定し、その重量が初期重量の、例えば10分の
1となったときに装置を停止することもできる。
【0062】また、上述した例においては、使用済み不
凍液を姿勢再生処理するように構成したが、再生処理を
行う対象は、使用済み不凍液に限らず、使用済み前の不
凍液であってもよい。
【0063】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているため、次のような効果がある。不凍液再生処理動
作中に逆浸透膜の機能が低下したときに、それを自動的
に判断し、逆浸透膜の洗浄動作を行うことが可能な不凍
液の再生処理装置を実現することができる。これによ
り、不凍液の再生処理の効率を向上することができる。
【0064】また、被処理液の残量が所定値以下となっ
たときに、それを自動的に判断し、逆浸透膜の洗浄動作
を行うことができる不凍液の再生処理装置を実現するこ
とができる。
【0065】また、構成を大幅に変更することなく、廃
液及び洗浄液をも浄化することができる不凍液の再生処
理装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態である不凍液の再生処
理装置の概略構成図である。
【図2】第1の実施形態の動作フロ−チャ−トである。
【図3】本発明の第3の実施形態である不凍液の再生処
理装置の概略構成図である。
【符号の説明】
1 不凍液再生処理装置 2 低圧ポンプ 3a 第1フィルタ 3b 第2フィルタ 4 高圧ポンプ 5 逆浸透膜 6 イオン交換樹脂 7 流量計 8a 透過液配管 8b 残渣液配管 8c 配管 9a、9b、9c 切り換え弁 9d、9e 切り換え弁 10 電気伝導率計 11 圧力調整バルブ 12a、12b、12c 圧力計 13 使用済み不凍液 14 処理液 15 水道管 16 廃液タンク 17 洗浄液タンク 18 圧力スイッチ 18a 検出管 18b 切り欠き 19 キレート樹脂筒 20 ポンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石崎 和久 茨城県ひたちなか市高場2477番地 株式会 社日立カーエンジニアリング内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】再生用の不凍液を逆浸透膜とイオン交換樹
    脂を通して再生する再生ルートと、上記逆浸透膜を洗浄
    する洗浄ルートと、上記イオン交換樹脂の再生判定を行
    うために、処理液の電気伝導率を測定する電気伝導率計
    とを備えた不凍液の再生処理装置において、 上記電気伝導率計により測定された電気伝導率が所定の
    基準値以下となったときには、上記イオン交換樹脂の寿
    命と判断するとともに、上記逆浸透膜の機能が低下した
    と判断して、上記再生ルートから洗浄ルートに切り換え
    ることを特徴とする不凍液の再生処理装置。
  2. 【請求項2】不凍液収容容器に収容された再生用の不凍
    液を逆浸透膜とイオン交換樹脂を通して再生する再生ル
    ートと、上記逆浸透膜を洗浄する洗浄ルートとを備えた
    不凍液の再生処理装置において、 上記不凍液収容容器に収容された不凍液が、所定量以下
    となったことを検知する再生処理検知手段を備え、この
    検知手段により上記不凍液が所定量以下となったとき
    に、上記再生ルートから洗浄ルートに切り換えることを
    特徴とする不凍液の再生処理装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の不凍液の再生処理装置にお
    いて、上記再生処理検知手段は、 上記不凍液収容容器に収容された再生用の不凍液を吸引
    して上記再生ルートに供給する筒状の吸引手段であっ
    て、上記使用済み不凍液が所定量以下となったときに
    は、空気を吸引して上記再生ルートに供給する吸引手段
    と、 上記再生ルートにおける液圧が所定値以下となったか否
    かを検出する圧力検知手段と、を備え、 上記圧力検知手段が、液圧が所定値となったことを検知
    したときに、上記再生ルートから洗浄ルートに切り換え
    ることを特徴とする不凍液の再生処理装置。
  4. 【請求項4】使用済み不凍液を逆浸透膜とイオン交換樹
    脂を通して再生する再生ルートと、上記逆浸透膜を洗浄
    する洗浄ルートと、上記イオン交換樹脂の再生判定を行
    うために、処理液の電気伝導率を測定する電気伝導率計
    とを備えた不凍液の再生処理装置において、 上記洗浄ルートを通過する洗浄液から有害金属を除去す
    る除去手段と、 上記除去手段を通過した洗浄液を、上記イオン交換樹脂
    に通過させる手段と、を備え、上記洗浄液を浄化するこ
    とを特徴とする不凍液の再生処理装置。
  5. 【請求項5】請求項1記載の不凍液の再生処理装置にお
    いて、 上記使用済み不凍液は、不凍液収容容器に収容され、上
    記不凍液収容容器に収容された不凍液が、所定量以下と
    なったことを検知する再生処理終了検知手段を備え、こ
    の検知手段により上記不凍液が所定量以下となったとき
    に、上記再生ルートから洗浄ルートに切り換えるととも
    に、 上記洗浄ルートを通過する洗浄液から有害金属を除去す
    る除去手段と、 上記除去手段を通過した洗浄液を、上記イオン交換樹脂
    に通過させる手段と、を備え、上記洗浄液を浄化するこ
    とを特徴とする不凍液の再生処理装置。
JP9308658A 1997-11-11 1997-11-11 不凍液の再生処理装置 Pending JPH11137979A (ja)

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