JPH11137527A - 脈波伝播時間測定装置 - Google Patents

脈波伝播時間測定装置

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JPH11137527A
JPH11137527A JP9308486A JP30848697A JPH11137527A JP H11137527 A JPH11137527 A JP H11137527A JP 9308486 A JP9308486 A JP 9308486A JP 30848697 A JP30848697 A JP 30848697A JP H11137527 A JPH11137527 A JP H11137527A
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JP
Japan
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pulse wave
time
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detecting
signal
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JP9308486A
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English (en)
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Yasuhide Iwao
康秀 巌
Yoshihiro Sugo
義広 須郷
Takeshi Soma
健 相馬
Rie Tanaka
理恵 田中
Bunsei Chin
文西 陳
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Nippon Koden Corp
Original Assignee
Nippon Koden Corp
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  • Measuring Pulse, Heart Rate, Blood Pressure Or Blood Flow (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 非観血的、且つ音で患者の血圧と交感神経を
はじめとする自律神経の活動を含む患者の循環状態を報
知する。 【解決手段】 心電図電極9等は生体の大動脈の脈波上
の時間間隔検出基準点としてR波を検出し、パルスオキ
シメータ用プローブ12等は大動脈の脈波より遅れて現
れる末梢血管側の脈波を検出する。CPU1はR波から
末梢血管側の脈波までの脈波伝播時間を算出して脈波伝
播時間に応じた可聴周波数を決定し、出力インタフェー
ス8と同期音発生部100はこの可聴周波数の信号をR
波検出毎に、R波検出時から所定時間発生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、手術室、集中治療
室、病棟などにおいて患者の脈波伝播時間を測定する脈
波伝播時間測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、手術中などにおいては、医師は
患者の状態を常に監視する必要があり、この目的のため
に患者の心拍、血圧等の状態を表示する患者モニタが使
用されている。しかしながら、患者の状態を表示する患
者モニタを医師が常に注視できるとは限らないので、心
臓の拍動の状態を心拍のタイミングに合わせてビート音
として報知するものも知られている。また、心拍のタイ
ミングのみから患者の状態を監視しても限界があり、血
圧を含めて総合的に監視する必要があるので、他の従来
例として、例えば特公昭57−52056号公報に示す
ように血圧を常時測定するために患者の血管内に穿刺し
て血圧を観血的に測定し、測定血圧に応じてトーン周波
数を変化させて音で報知する方法が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、患者の
状態を心拍のタイミングのみから、監視することは限界
があり、血圧等を含めてより総合的に連続的に監視する
必要がある。さらにそれらを非観血的に行うことが望ま
れるのはもちろんである。例えば手術等で重篤な患者に
対して観血的に血圧測定を行う場合、患者の血管内に穿
刺する処置が必要となるが、覚醒時に穿刺することは患
者に苦痛を与えることになるので、患者に全身麻酔を施
した後にそれらを行う場合がある。ところが全身麻酔の
導入直後は患者が非常に不安定な状態になる。またその
時期には通常医師はたくさんの仕事を迅速に行わなけれ
ばならない。そこで非観血的な測定によりモニターを注
視しなくても確実に患者の状態を監視できることが望ま
れる。
【0004】本発明は上記従来の問題点に鑑み、非観血
的、且つ音で患者の血圧と交感神経をはじめとする自律
神経の活動を含む患者の循環状態を報知することができ
る脈波伝播時間測定装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は上
記問題点を解決するために、生体の大動脈の脈波上の時
間間隔検出基準点を検出する時間間隔検出基準点検出手
段と、前記大動脈の脈波より遅れて現れる末梢血管側の
脈波を検出する脈波検出手段と、前記時間間隔検出基準
点検出手段と前記脈波検出手段の各検出出力に基づいて
脈波伝播時間を検出する脈波伝播時間検出手段と、前記
脈波伝播時間検出手段により検出された脈波伝播時間に
応じて可変の可聴周波数の信号を発生する信号発生手段
とを有することを特徴とする。
【0006】請求項2記載の発明は上記問題点を解決す
るために、生体の大動脈の脈波上の時間間隔検出基準点
を検出する時間間隔検出基準点検出手段と、前記大動脈
の脈波より遅れて現れる末梢血管側の脈波を検出する脈
波検出手段と、前記時間間隔検出基準点検出手段と前記
脈波検出手段の各検出出力に基づいて脈波伝播時間を検
出する脈波伝播時間検出手段と、前記脈波伝播時間検出
手段により最初に検出された脈波伝播時間と今回検出さ
れた脈波伝播時間の変動分に応じて可変の可聴周波数の
信号を発生する信号発生手段とを有することを特徴とす
る。
【0007】請求項3記載の発明は上記問題点を解決す
るために、生体の大動脈の脈波上の時間間隔検出基準点
を検出する時間間隔検出基準点検出手段と、前記大動脈
の脈波より遅れて現れる末梢血管側の脈波を検出する脈
波検出手段と、前記時間間隔検出基準点検出手段と前記
脈波検出手段の各検出出力に基づいて脈波伝播時間を検
出する脈波伝播時間検出手段と、前記脈波伝播時間検出
手段により検出開始操作時に検出された脈波伝播時間と
今回検出された脈波伝播時間の変動分に応じて可変の可
聴周波数の信号を発生する信号発生手段とを有すること
を特徴とする。また、可聴周波数の信号を前記時間間隔
検出基準点が検出される毎のその検出時から所定時間発
生することを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。図1は本発明に係る脈波伝
播時間測定装置の一実施形態を示すブロック図、図2は
図1の脈波伝播時間測定装置の主要測定信号を示す波形
図、図3は図1のROMに格納されている脈波伝播時間
−ビート音周波数テーブルを示す説明図、図4は図1の
同期音発生部を詳細に示す回路図、図5は図4の同期音
発生部の主要信号を示すタイミングチャート、図6は図
1のCPUの動作を説明するためのフローチャートであ
る。
【0009】図1において、心電図電極9は被験者の胸
部等に装着されて心電図信号を含む信号を検出し、心電
図信号検出増幅部10は心電図電極9により検出された
信号から心電図信号を検出して増幅する。この心電図信
号はA/D変換器11によりデジタル信号に変換され、
このデジタル心電図信号はCPU1に取り込まれる。こ
こで、アナログ心電図信号は図2(a)に示すようにR
波のトップ値を有し、また、大動脈圧は図2(b)に示
すようにボトム値からこのR波のトップ値からやや遅れ
て比較的急峻に立ち上がり、ついで比較的緩やかに立ち
下がる。
【0010】図1に戻り、パルスオキシメータ用プロー
ブ12は血液中に溶け込んでいる酸素濃度を測定するた
めに指などに装着され、図示省略されているが血液中の
ヘモグロビンに影響する波長λ1の光を出力するLED
1と、この波長λ1の光を検出するようにLED1に対
向して設けられるフォトトランジスタと、ヘモグロビン
に影響しない波長λ2の光を出力するLED2と、この
波長λ2の光を検出するようにLED2に対向して設け
られるフォトトランジスタにより構成されている。そし
て、このLEDとフォトトランジスタの各ペアが被験者
の測定部位の大きさに応じて対向するように装着され
る。
【0011】LED電流コントロール部13は波長λ1
のLED1に印加される電流を制御し、また、LED電
流コントロール部14は波長λ2のLED2に印加され
る電流を制御する。光電脈波信号検出増幅部15は波長
λ1のフォトトランジスタの出力信号から脈波信号を検
出して増幅し、また、光電脈波信号検出増幅部16は波
長λ2のフォトトランジスタの出力信号から脈波信号を
検出して増幅する。この光電脈波信号検出増幅部15、
16の各出力信号はそれぞれA/D変換器17、18に
よりデジタル信号に変換され、この各デジタル脈波信号
はCPU1に取り込まれる。
【0012】ここで、指や耳などの末梢血管側のアナロ
グ脈波信号は、図2(c)に示すようにそのボトム値が
図2(b)に示す大動脈圧のボトム値からやや遅れて表
れ、この遅れ時間が脈波伝播時間と呼ばれている。この
場合、図2(a)に示す心電図波形のR波を基準とする
と、脈波伝播時間はR波のトップ値が出現した後、末梢
血管側の脈波のボトム値が出現するまでの時間となる。
【0013】脈波伝播時間を用いて血圧を測定する場合
には、予めカフなどの他の方法を用いて血圧を測定し、
この測定結果を参照して校正する必要がある。この校正
を行った後、例えば血圧が上がると脈波伝播時間が短く
なるので、このときの脈波伝播時間と校正時の脈波伝播
時間の時間差で補正することにより血圧値を得ることが
できる。血圧値Pは次式によっても求めることができ
る。 P=αT+β 但し、Tは脈波伝播時間、α、βは被験者固有のパラメ
ータパラメータα、βは脈波伝播時間Tの校正時に求め
ることができ、この校正時には例えば安静時と運動負荷
時のそれぞれにおいて血圧Pと脈波伝播時間Tを測定す
る。
【0014】ここで、安静時の血圧Pと脈波伝播時間T
をそれぞれP1、T1とし、運動負荷時の血圧Pと脈波
伝播時間TをそれぞれP2、T2とすると、血圧P1、
P2は P1=αT1+β …(1) P2=αT2+β …(2) となる。したがって、これらP1、T1、P2、T2を
測定することにより、パラメータα、βを求めることが
できる。したがって、このパラメータα、βを予め被験
者毎に求めることにより、脈波伝播時間Tを測定すれば
血圧Pを求めることができる。なお、パラメータα、β
を求める場合、安静時と運動負荷時でなくてもよく、2
つの異なる血圧値が現れる時でよい。
【0015】入力部19は上記の脈波伝播時間の構成指
示や、その校正時に使用される校正用血圧値P1、P2
等を入力するために用いられる。CPU1はA/D変換
器、11、17、18及び入力部19からの入力信号に
基づいて処理プログラムを実行し、その処理結果を表示
器22や出力インタフェース8に出力する。ROM20
には予めCPU1のプログラムや図3に示すようなテー
ブル「1」が格納され、RAM21はCPU1の作業エ
リアとして用いられる。
【0016】図3に示すテーブル「1」には、脈波伝播
時間が短く(血圧が高く)なるに従ってビート音周波数
が高くなるように、例えば脈波伝播時間=150〜32
5msec に対してビート音周波数=885〜200Hz
が対応するように、且つステップ状に設定されている。
CPU1はこのテーブル「1」に基づいて脈波伝播時間
に応じたビート音周波数指定コマンドを出力インタフェ
ース8に送る。出力インタフェース8はCPU1からの
ビート音周波数指定コマンドに応じたビート音周波数の
タイマパルス信号Cを発生するパルスジェネレータ(P
G)8aを備え、また、このタイマパルス信号Cと同期
信号Aを図4に詳しく示す同期音発生部100に出力す
る。
【0017】図4に示す同期音発生部100では、同期
信号Aがマルチバイブレータ101を介してANDゲー
ト102の一方の入力端子に印加され、タイマパルス信
号CがANDゲート102の他方の入力端子に印加され
る。同期信号Aの周期は、生体の大動脈の脈波上の時間
間隔の基準検出点として図1に示す心電図電極9の系統
から検出されるR波周期であり、マルチバイブレータ1
01はこの同期信号Aに基づいてビート音の発生期間を
示すゲート信号Bを発生する。このゲート信号Bは例え
ば図5に示すように100msec 程度のパルス幅を有す
る。
【0018】タイマパルス信号Cの周波数は、後述する
ようにCPU1により同期信号A毎に変更され、また、
タイマパルス信号CはANDゲート102によりゲート
信号がハイの区間で出力される。ANDゲート102の
出力信号Dは変換器103により交流信号Eに変換され
てスピーカ104に出力される。したがって、スピーカ
104からは、同期信号A(R波)の周期で、同期信号
Aの立ち上がりからゲート信号が有効な期間、脈波伝播
時間が短く(血圧が高く)なるに従って周波数が高くな
るビート音が出力される。
【0019】次に図6を参照してCPU1の処理を説明
する。先ず、生体の大動脈の脈波上の時間間隔の基準検
出点として図1に示す心電図電極9の系統から検出され
るR波を検出するまで待機し(ステップS1)、R波を
検出するとステップS2以下に進む。ステップS2以下
では、先ず、同期信号Aを出力し(ステップS2)、次
いで脈波伝播時間t1を測定するためのタイマT1をス
タートする(ステップS3)。次いで脈波伝播時間レジ
スタR1にデータが有るか否かを判断し(ステップS
4)、この最初の処理ではデータがないのでステップS
10に進む。
【0020】ステップS10では脈波を検出するまで待
機し、脈波を検出すると脈波伝播時間測定タイマT1を
ストップし(ステップS11)、次いで脈波伝播時間測
定タイマT1の指示値(脈波伝播時間t1)を読み取る
(ステップS12)。次いでこの脈波伝播時間t1をレ
ジスタR1に格納し(ステップS13)、次いでステッ
プS1に戻って次のR波を検出する処理を実行する。
【0021】そして、次のR波を検出し(ステップS
1)、次いで同期信号Aを出力し(ステップS2)、次
いで脈波伝播時間測定タイマT1をスタートする(ステ
ップS3)。次いで脈波伝播時間レジスタR1にデータ
が有るか否かを判断し(ステップS4)、この2回目以
降の処理ではデータが有るのでステップS5以下に進
む。ステップS5以下では、先ず、レジスタR1から脈
波伝播時間t1を読み出し(ステップS5)、次いで図
3に示すテーブル「1」に基づいて脈波伝播時間t1に
対応する発信周波数を決定する(ステップS6)。
【0022】次いでタイマパルス信号Cを出力する時間
を計時するタイマT2をストップし(ステップS7)、
次いでステップS6において決定したビート音周波数指
定コマンドをレジスタR2にセットする(ステップS
8)。次いでタイマT2をスタートすると共に、レジス
タR2にセットされているビート音周波数指定コマンド
を出力インタフェース8に送ることによりその周波数の
タイマパルスCを発生させる(ステップS9)。
【0023】次いで前述したステップS10に進んで脈
波を検出するまで待機し、脈波を検出すると脈波伝播時
間測定タイマT1をストップし(ステップS11)、次
いで脈波伝播時間測定タイマT1の指示値(脈波伝播時
間t1)を読み取り(ステップS12)、次いでこれを
脈波伝播時間レジスタR1に格納し(ステップS1
3)、次いでステップS1に戻って3回目以降のR波を
検出する処理を実行する。
【0024】次に、図7、図8を参照して第2の実施形
態について説明する。図7は第2の実施形態におけるテ
ーブルを示す説明図、図8は第2の実施形態のCPUの
動作を説明するためのフローチャートである。ここで、
図3に示すように上記の第1の実施形態におけるテーブ
ル「1」には脈波伝播時間が短く(血圧が高く)なるに
従ってビート音周波数が高くなるようにステップ状に設
定されているので、通常時に血圧が高い被験者の場合に
はビート音周波数が高く、逆に通常時に血圧が低い被験
者の場合にはビート音周波数が低いので、例えば医師に
とって手術中の患者の状態の変化がわかりにくい場合が
ある。
【0025】そこで、この第2の実施形態における図7
に示すテーブル「2」には、今回測定した脈波伝播時間
と最初に前回測定した脈波伝播時間の差分、すなわち脈
波伝播時間の変化分が「0」近傍の時を中心周波数=4
37Hzとして、−方向の時(血圧が上昇した時)には
周波数が高くなるように(最大周波数=885Hz)、
+方向の時(血圧が下降した時)には周波数が低くなる
ように(最小周波数=200Hz)、また、ステップ状
に設定されている。
【0026】次に図8を参照して第2の実施形態のCP
U1の処理を説明する。先ず、生体の大動脈の脈波上の
時間間隔の基準検出点としてR波を検出するまで待機し
(ステップS21)、R波を検出するとステップS22
以下に進む。ステップS22以下では、先ず、同期信号
Aを出力し(ステップS22)、次いで脈波伝播時間タ
イマT1をスタートする(ステップS23)。次いで今
回の脈波伝播時間レジスタR1と最初の脈波伝播時間レ
ジスタR3にデータが有るか否かを判断し(ステップS
24)、この最初の処理では両方のレジスタR1、R3
にデータがないのでステップS31に進む。
【0027】ステップS31では脈波を検出するまで待
機し、脈波を検出すると脈波伝播時間測定タイマT1を
ストップし(ステップS32)、次いで脈波伝播時間測
定タイマT1の指示値(脈波伝播時間t1)を読み取り
(ステップS33)、次いでこの脈波伝播時間t1をレ
ジスタR1に格納する(ステップS34)。次いで最初
の脈波伝播時間レジスタR3にデータが有るか否かを判
断し(ステップS35)、この最初の処理ではレジスタ
R3にデータがないので今回の脈波伝播時間t1を最初
の脈波伝播時間レジスタR3に格納し(ステップS3
6)、次いでステップS21に戻って次のR波を検出す
る処理を実行する。
【0028】そして、次のR波を検出し(ステップS2
1)、次いで同期信号Aを出力し(ステップS22)、
次いで脈波伝播時間測定タイマT1をスタートする(ス
テップS23)。次いで脈波伝播時間レジスタR1、R
3にデータが有るか否かを判断し(ステップS24)、
この2回目以降の処理ではデータが有るのでステップS
25以下に進む。ステップS25以下では、先ず、レジ
スタR1、R3から今回と最初の脈波伝播時間t1を読
み出し(ステップS25)、次いでその変動分Δt1を
算出し(ステップS26)、次いで図7に示すテーブル
「2」に基づいてその変動分Δt1に対応する発信周波
数を決定する(ステップS27)。ここで、2回目の処
理ではΔt1=0であるのでテーブル「2」によれば発
信周波数=437Hzが決定される。
【0029】次いでタイマパルス信号Cを出力する時間
を計時するタイマT2をストップし(ステップS2
8)、次いでステップS26において決定したビート音
周波数指定コマンドをレジスタR2にセットし(ステッ
プS29)、次いでタイマT2をスタートすると共に、
レジスタR2にセットされているビート音周波数指定コ
マンドを出力インタフェース8に送ることによりその周
波数のタイマパルスCを発生させる(ステップS3
0)。
【0030】次いで前述したステップS31に進んで脈
波を検出するまで待機し、脈波を検出すると脈波伝播時
間測定タイマT1をストップし(ステップS32)、次
いで脈波伝播時間測定タイマT1の指示値(脈波伝播時
間t1)を読み取り(ステップS33)、次いでこれを
今回の脈波伝播時間レジスタR1に格納する(ステップ
S34)。次いで2回目以降のステップS34の処理で
は、最初の脈波伝播時間レジスタR3にデータがあるの
でそのままステップS1に戻って次のR波を検出する処
理を実行する。そして、3回目以降の処理では今回の脈
波伝播時間t1とレジスタR3の最初の脈波伝播時間t
1との変動分Δt1に応じて発信周波数がテーブル
「2」に基づいて決定されるので、医師にとって例えば
手術中の患者の状態の変化がわかりやすいという効果が
ある。
【0031】次に、図9を参照して第3の実施形態につ
いて説明する。ここで、上記の第2の実施形態では、今
回の脈波伝播時間t1と最初の脈波伝播時間t1との変
動分Δt1に応じて発信周波数を決定するので、最初の
測定時からの経過時間が長い場合、医師にとって現在の
脈波伝播時間t1の変動分がわかりづらい場合がある。
そこで、この第3の実施形態では、図9におけるステッ
プS35’、S36’では入力部19に設けられている
スタートキーが押下されると、その時の脈波伝播時間t
1をレジスタR3にセットするように構成されている。
ステップS21〜S34における処理は上記の第2の実
施形態と同一であり、したがって、スタートキーが押下
された時と今回の脈波伝播時間t1との変動分Δt1に
応じて発信周波数を決定するので、医師にとって現在の
脈波伝播時間t1の変動分がわかりやすいという効果が
ある。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、非観血的に脈波伝播時間を測定して脈波伝播
時間に応じて可変の可聴周波数の信号を発生するように
したので、非観血的、且つ音で患者の血圧と交感神経を
はじめとする自律神経の活動を含む患者の循環状態を報
知することができる。請求項2記載の発明によれば、非
観血的に脈波伝播時間を測定して最初と今回の変動分に
応じて可変の可聴周波数の信号を発生するようにしたの
で、非観血的、且つ音で患者の血圧と交感神経をはじめ
とする自律神経の活動を含む患者の循環状態の変化を報
知することができる。請求項3記載の発明によれば、非
観血的に脈波伝播時間を測定して検出開始操作時と今回
の変動分に応じて可変の可聴周波数の信号を発生するよ
うにしたので、非観血的、且つ音で患者の血圧と交感神
経をはじめとする自律神経の活動を含む患者の循環状態
の変化を報知することができる。請求項4記載の発明に
よれば、可聴周波数の信号を時間間隔検出基準点が検出
される毎にその検出時から所定時間発生するので、請求
項1ないし3における効果に加えて心拍を音で報知する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る脈波伝播時間測定装置の一実施形
態を示すブロック図である。
【図2】図1の脈波伝播時間測定装置の主要測定信号を
示す波形図である。
【図3】図1のROMに格納されている脈波伝播時間−
ビート音周波数テーブルを示す説明図である。
【図4】図1の同期音発生部を詳細に示す回路図であ
る。
【図5】図4の同期音発生部の主要信号を示すタイミン
グチャートである。
【図6】図1のCPUの動作を説明するためのフローチ
ャートである。
【図7】第2の実施形態におけるテーブルを示す説明図
である。
【図8】第2の実施形態のCPUの動作を説明するため
のフローチャートである。
【図9】第3の実施形態のCPUの動作を説明するため
のフローチャートである。
【符号の説明】
1 CPU 8 出力インターフェース 9 心電図電極 10 心電図信号検出増幅部 12 パルスオキシメータ用プローブ 15,16 光電脈波信号検出増幅部 19 入力部 20 ROM 100 同期音発生部
フロントページの続き (72)発明者 田中 理恵 東京都新宿区西落合1丁目31番4号 日本 光電工業株式会社内 (72)発明者 陳 文西 東京都新宿区西落合1丁目31番4号 日本 光電工業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生体の大動脈の脈波上の時間間隔検出基
    準点を検出する時間間隔検出基準点検出手段と、 前記大動脈の脈波より遅れて現れる末梢血管側の脈波を
    検出する脈波検出手段と、 前記時間間隔検出基準点検出手段と前記脈波検出手段の
    各検出出力に基づいて脈波伝搬時間を検出する脈波伝播
    時間検出手段と、 前記脈波伝播時間検出手段により検出された脈波伝播時
    間に応じて可変の可聴周波数の信号を発生する信号発生
    手段と、を有する脈波伝播時間測定装置。
  2. 【請求項2】 生体の大動脈の脈波上の時間間隔検出基
    準点を検出する時間間隔検出基準点検出手段と、 前記大動脈の脈波より遅れて現れる末梢血管側の脈波を
    検出する脈波検出手段と、 前記時間間隔検出基準点検出手段と前記脈波検出手段の
    各検出出力に基づいて脈波伝播時間を検出する脈波伝播
    時間検出手段と、 前記脈波伝播時間検出手段により最初に検出された脈波
    伝播時間と今回検出された脈波伝播時間の変動分に応じ
    て可変の可聴周波数の信号を発生する信号発生手段と、
    を有する脈波伝播時間測定装置。
  3. 【請求項3】 生体の大動脈の脈波上の時間間隔検出基
    準点を検出する時間間隔検出基準点検出手段と、 前記大動脈の脈波より遅れて現れる末梢血管側の脈波を
    検出する脈波検出手段と、 前記時間間隔検出基準点検出手段と前記脈波検出手段の
    各検出出力に基づいて脈波伝播時間を検出する脈波伝播
    時間検出手段と、 前記脈波伝播時間検出手段により検出開始の操作時に検
    出された脈波伝播時間と今回検出された脈波伝播時間の
    変動分に応じて可変の可聴周波数の信号を発生する信号
    発生手段と、を有する脈波伝播時間測定装置。
  4. 【請求項4】 前記信号発生手段は、可聴周波数の信号
    を前記時間間隔検出基準点が検出される毎にその検出時
    から所定時間発生することを特徴とする請求項1ないし
    3のいずれか1つに記載の脈波伝播時間測定装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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