JPH11136183A - S/n測定装置およびs/n測定方法 - Google Patents

S/n測定装置およびs/n測定方法

Info

Publication number
JPH11136183A
JPH11136183A JP9300918A JP30091897A JPH11136183A JP H11136183 A JPH11136183 A JP H11136183A JP 9300918 A JP9300918 A JP 9300918A JP 30091897 A JP30091897 A JP 30091897A JP H11136183 A JPH11136183 A JP H11136183A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reception
symbol sequence
calculated
transmission
data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9300918A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroaki Shimizu
博明 清水
Mikio Hayashibara
幹雄 林原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP9300918A priority Critical patent/JPH11136183A/ja
Publication of JPH11136183A publication Critical patent/JPH11136183A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】受信S/Nが悪い場合にも、その受信S/Nを
正確に測定することを可能とする。 【解決手段】復調器24でのパイロットシンボル列の出
力タイミングに同期して、パイロットシンボル発生部3
2が前記既知シンボル列を自己発生する。そしてこのパ
イロットシンボル発生部32が出力したパイロットシン
ボル列の正負符号情報(1,−1)を、復調器24が出
力したパイロットシンボル列に対して乗算器31にて乗
算する。平均値算出回路12が乗算結果の平均値として
受信信号レベルを算出するとともに、標準偏差算出回路
13が乗算結果の標準偏差として受信雑音レベルを算出
し、そしてS/N算出回路14が前記算出された受信信
号レベルと前記算出された受信雑音レベルとの比として
受信S/Nを算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線回線などのア
ナログ回線を用いてディジタル信号を伝送する際に、伝
送路での信号品質の劣化を受信側で推定するために受信
S/Nを測定するS/N測定装置およびS/N測定方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】CDMA(Code Division Multiple Acc
ess )方式の移動通信システムなどでは、伝送路での信
号品質に応じて送信電力を変化させる、いわゆる送受閉
ループ電力制御を行う。従って受信側では、伝送路での
信号品質を測定する必要があり、受信S/Nの測定を行
っている。
【0003】図6は特開平7−38496号公報に示さ
れた従来のS/N測定装置の構成を示す機能ブロック図
である。この図において、符号1で示すものがS/N測
定装置であり、データ通信システム2の受信側における
受信S/Nの測定を行うものである。
【0004】データ通信システム2は、送信側では、伝
送すべきデータに対して符号化器21で畳み込み符号化
方式などの順方向誤り訂正符号化を施して得たシンボル
列を、変調器22で例えばスペクトラム拡散方式などで
変調した上で、無線伝送路などの伝送路23中へと送信
する。
【0005】このように伝送路23に送信された伝送信
号は、伝送路23を介して受信側に到達するが、この際
に伝送信号は、雑音や他信号からの干渉などを受けて信
号品質が劣化する。
【0006】そして受信側では、伝送路23を介して到
来した伝送信号を、復調器24で復調するとともに、こ
れにより得られるシンボル列を復号器25で復号してデ
ータを再生する。
【0007】さてS/N測定装置1は、絶対値算出回路
11、平均値算出回路12、標準偏差算出回路13およ
びS/N算出回路14を有する。このS/N測定装置1
は、データ通信システム2の受信側に設けられた復調器
24が出力するシンボル列を分岐入力する。そしてS/
N測定装置1では、この入力されるシンボル列に含まれ
るシンボル毎の絶対値を絶対値算出回路11により計算
する。次に、その絶対値の平均を受信信号レベルSとし
て、かつ絶対値の標準偏差を雑音レベルNとして、平均
値算出回路12および標準偏差算出回路13によりそれ
ぞれ求める。さらに、この受信信号レベルSと雑音レベ
ルNとの比としてS/N算出回路14により受信S/N
を求める。
【0008】そしてデータ通信システム2の受信側で
は、このS/N測定装置1により求められた受信S/N
に基いて受信信号品質を監視し、信号品質が規定範囲外
になると、送信側に送信電力増大要求などの情報を送り
受信信号品質を規定範囲内に保つように制御が働く。
【0009】次に、以上のようなS/N測定装置1にて
受信S/Nを測定する原理について図7を参照して説明
する。図7(c)は、図7(a)に示すような波形のシ
ンボル列信号を伝送する際に、図7(b)に示すような
波形の雑音が混入した場合における復調器24の出力電
圧波形である。なお、この図7(c)において、ハッチ
ングで示す部分が雑音成分に相当する部分である。
【0010】そして、この図7(b)に示すような波形
における絶対値をシンボル毎で取れば、図7(d)に示
すような波形が得られることになる。この図7(d)に
示す波形の平均は、図7(a)に示す波形の絶対値に等
しく、受信信号レベルSと同じになる。また、図7
(d)に示す波形の平均値からの偏差は、図7(b)に
示す波形の実効値(標準偏差)と等しく、雑音レベルN
と同じになる。従って、絶対値算出回路11の出力にお
ける平均値として求めた受信信号レベルSと、標準偏差
として求めた受信雑音レベルNとの比を求めることによ
り、受信S/Nを算出することができる。
【0011】つまり、以上に説明した従来のS/N測定
装置1では、受信シンボル列信号の絶対値をとることに
より、受信シンボル列に含まれる信号波形成分は平均値
で一定になり、その値を中心としたレベル変動分が雑音
波形成分に相当することを利用している。これは、図7
(d)にハッチングで示す部分(平均値からの変動部
分)が、それぞれ図7(b)に示す雑音波形における同
一位置と形が同じになっていることからも分かる。
【0012】ところで、以上のようにして受信S/Nを
算出する場合、受信S/Nがある程度良く、図7に示す
ように受信雑音レベルNの瞬時レベルが受信信号レベル
Sの振幅を越えない場合には、受信S/Nを精度良く求
めることが可能である。
【0013】しかしながら、受信雑音レベルNの瞬時レ
ベルが受信信号レベルSの振幅を越えてしまうような場
合には、受信S/Nを正確に測定することができない。
以下、その理由について図8を参照して説明する。
【0014】図8(c)は、図8(a)に示すような波
形のシンボル列信号を伝送する際に、図8(b)に示す
ような波形の雑音が混入した場合における復調器24の
出力電圧波形である。なお、この図8(c)において、
ハッチングで示す部分が雑音成分に相当する部分であ
る。
【0015】ここで図8(a)および図8(b)に示す
波形は、図7(a)および図7(b)に示す波形とそれ
ぞれ同様なものであるが、図8(a)に示す波形が図7
(a)に示す波形に比べて振幅が小さくなり、逆に図8
(b)に示す波形が図7(b)に示す波形に比べて振幅
が大きくなっており、受信雑音レベルNの瞬時レベルが
受信信号レベルSの振幅を越えてしまうものとなってい
る。
【0016】この場合、図8(c)に示す波形における
シンボル毎の絶対値を取ると、図8(d)に示すような
波形が得られることになる。この図8(d)に示す波形
において、平均値は図8(a)に示す波形の絶対値とは
異なっている。また、その平均値を中心としたレベル変
動分(図8(d)にハッチングで示す部分)も、雑音波
形成分とは異なり、標準偏差も図8(b)に示す波形の
実効値とは異なっている。
【0017】これは、受信雑音レベルの瞬時レベルが大
きいと、受信信号における正負符号が元のシンボル信号
と異なる場合が発生し、絶対値をとることにより正負符
号情報が失われてしまうからである。
【0018】そしてこのような場合には、図8(c)に
示す波形の平均値として受信信号レベルSを求めること
も、標準偏差として受信雑音レベルNを求めることもで
きないので、S/N算出回路14にて求められる受信S
/Nは、実際の受信S/Nとは異なったものとなってし
まう。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】以上のように従来は、
受信信号波形におけるシンボル毎の絶対値をとり、その
平均値と標準偏差との比からS/Nを算出していたの
で、雑音の瞬時振幅が信号振幅よりも大きくなるほどに
S/Nが悪い場合は、受信S/Nを正確に測定すること
ができないという不具合があった。
【0020】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たものであり、その目的とするところは、受信S/Nが
悪い場合にも、その受信S/Nを正確に測定することが
できるS/N測定装置およびS/N測定方法を提供する
ことにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めに本発明は、例えば、その一部にデータシンボル列お
よび既知シンボル列をそれぞれ含んでなる伝送シンボル
列における前記既知シンボル列、または前記データシン
ボル列を伝送するための第1伝送チャネルに多重された
別の第2伝送チャネルで伝送される前記既知シンボル列
の受信側での受信タイミングに同期して前記既知シンボ
ル列を出力し、この出力した既知シンボル列の正負符号
情報(1,−1)を、前記受信側での前記既知シンボル
列の受信タイミングにて前記受信側で受信された伝送シ
ンボル列に乗算し、この乗算の結果の平均値として受信
信号レベルを算出し、前記乗算の結果の標準偏差として
受信雑音レベルを算出し、そして前記算出された受信信
号レベルと前記算出された受信雑音レベルとの比として
受信S/Nを算出するようにした。
【0022】このような手段を講じたことにより、既知
シンボル列に大きな雑音が混入し、受信信号にて信号レ
ベルが大きく変化してしまっていたとしても、既知シン
ボル列の正負符号情報が乗算されることによって、受信
信号レベルの平均値が既知シンボル列の信号レベルと一
致し、かつ雑音成分の基準レベルが受信信号レベルの平
均値とされた信号が得られる。従って、その信号の平均
値レベルとしての受信信号レベルと標準偏差としての受
信雑音レベルとの比として、受信S/Nを正確に求める
ことが可能となる。
【0023】また前記目的を達成するために別の本発明
は、上記発明において前記既知シンボル列が、前記デー
タシンボル列を伝送するための第1伝送チャネルに多重
された別の第2伝送チャネルで伝送される場合に、算出
された受信S/Nを、前記第1伝送チャネルの送信電力
と前記第2伝送チャネルの送信電力との電力比に基いて
補正するようにした。
【0024】このような手段を講じたことにより、第1
伝送チャネルの送信電力と前記第2伝送チャネルの送信
電力とが異なっていたとしても、第2伝送チャネルで伝
送される既知シンボル列に基いて受信信号レベルを求め
ても、第1伝送チャネルの受信信号レベルと受信雑音レ
ベルとの比としての受信S/Nが求められ、適切な受信
S/Nを求めることが可能となる。
【0025】また前記目的を達成するために別の本発明
は、受信側でデータシンボル列に対して誤り訂正符号の
復号がなされて再生された伝送データを再度誤り訂正符
号化し、前記受信側での前記誤り訂正符号の復号および
前記再度の誤り訂正符号化に要する時間に渡って前記受
信側で受信されたデータシンボル列を遅延させ、この遅
延させたデータシンボル列に対し、前記再度の誤り訂正
符号化がなされて得られたデータシンボル列の正負符号
情報(1,−1)を乗算し、この乗算の結果の平均値と
して受信信号レベルを算出し、前記乗算の結果の標準偏
差として受信雑音レベルを算出し、そして前記算出され
た受信信号レベルと前記算出された受信雑音レベルとの
比として受信S/Nを算出するようにした。
【0026】このような手段を講じたことにより、デー
タシンボル列に大きな雑音が混入し、受信信号にて信号
レベルが大きく変化してしまっていたとしても、そのデ
ータシンボル列に対して誤り訂正符号の復号をして再生
した正しい伝送データを再度誤り訂正符号化してなる正
しいデータシンボル列の正負符号情報が乗算されること
によって、受信信号レベルの平均値がデータシンボル列
の信号レベルと一致し、かつ雑音成分の基準レベルが受
信信号レベルの平均値とされた信号が得られる。従っ
て、その信号の平均値レベルとしての受信信号レベルと
標準偏差としての受信雑音レベルとの比として、受信S
/Nを正確に求めることが可能となる。
【0027】また前記目的を達成するために別の本発明
は、上記発明において算出された受信S/Nを、この算
出された受信S/Nと実際の受信S/Nとの誤差特性に
応じて直線性補正するようにした。
【0028】このような手段を講じたことにより、誤り
訂正がしきれずに、再度誤り訂正符号化により正しいデ
ータシンボル列が得られないことにより算出された受信
S/Nに生じる誤差が補正され、より正確な受信S/N
を求めることが可能となる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態につき説明する。 (第1の実施の形態)図1は本発明の第1実施形態に係
るS/N測定装置の構成を示す機能ブロック図である。
なお、図6と同一部分には同一符号を付している。
【0030】この図において、符号3で示すものが本実
施形態のS/N測定装置であり、データ通信システム2
の受信側における受信S/Nの測定を行うものである。
データ通信システム2は、送信側では、伝送すべきデー
タに対して符号化器21で畳み込み符号化方式などの順
方向誤り訂正符号化を施して得たシンボル列を、変調器
22で例えばスペクトラム拡散方式などで変調した上
で、無線伝送路などの伝送路23中へと送信する。な
お、この送信側が送信するシンボル列には、受信側でも
既知であるシステム同期用のパイロットシンボルが含ま
れる。
【0031】このように伝送路23に送信された伝送信
号は、伝送路23を介して受信側に到達するが、この際
に伝送信号は、雑音や他信号からの干渉などを受けて信
号品質が劣化する。
【0032】そして受信側では、伝送路23を介して到
来した伝送信号を、復調器24で復調するとともに、こ
れにより得られるシンボル列を復号器25で復号してデ
ータを再生する。
【0033】さてS/N測定装置3は、平均値算出回路
12、標準偏差算出回路13、S/N算出回路14、乗
算器31およびパイロットシンボル発生部32を有す
る。乗算器31には、データ通信システム2の受信側に
設けられた復調器24が出力するシンボル列が分岐入力
される。また乗算器31には、パイロットシンボル発生
部32が出力するパイロットシンボルが入力される。そ
して乗算器31は、これらの復調器24が出力するシン
ボル列に対し、パイロットシンボル発生部32が出力す
るパイロットシンボルの正負符号情報(1,−1)を乗
算し、その結果を平均値算出回路12および標準偏差算
出回路13に与える。
【0034】パイロットシンボル発生部32は、復調器
24からフレーム同期情報を受けて、このフレーム同期
情報からタイミングをとり、復調器24がシンボル列と
してシステム同期用のパイロットシンボルを出力する期
間に、それに同期して上記パイロットシンボルを自己発
生する。
【0035】平均値算出回路12は、乗算器31からの
出力レベルの平均値を算出し、その結果を受信信号レベ
ルSとしてS/N算出回路14に与える。標準偏差算出
回路13は、乗算器31からの出力レベルの標準偏差を
算出し、その結果を受信雑音レベルNとしてS/N算出
回路14に与える。
【0036】S/N算出回路14は、平均値算出回路1
2から与えられる受信信号レベルSと標準偏差算出回路
13から与えられる受信雑音レベルNとの比を求め、こ
れを受信S/N測定値として出力する。
【0037】次に、以上のように構成されたS/N測定
装置3の動作につき説明する。まず、復調器24から出
力されているシンボル列がパイロットシンボルであると
き、これに同期してパイロットシンボル発生部32から
パイロットシンボルが自己発生される。従って乗算器3
1では、データ通信システム2の受信側で受信されたパ
イロットシンボルに、パイロットシンボル発生部32が
自己発生したパイロットシンボルが乗算される。
【0038】さて、図2(a)に示すような波形のシン
ボル列信号を伝送する際に、図2(b)に示すようにそ
の瞬時レベルが受信信号レベルSの振幅を越えてしまう
ような波形の雑音が混入した場合、復調器24の出力電
圧波形は図2(c)に示すようなものとなる。なお、こ
の図2(c)において、ハッチングで示す部分が雑音成
分に相当する部分である。
【0039】この図2(a)に示す波形のシンボル列信
号がパイロットシンボルに相当するとすれば、図2
(c)に示す信号波形が乗算器31に復調器24から与
えられているとき、パイロットシンボル発生部32から
は図2(a)に示す波形と同一波形のパイロットシンボ
ル信号が乗算器31に与えられる。
【0040】これにより乗算器31では、図2(c)に
示す信号波形に対して、図2(a)に示す波形の正負符
号情報が乗算される。すなわち、図2(c)に示す信号
波形において、元のシンボル列信号のレベルが「H」で
ある位置に対しては「1」が、また元のシンボル列信号
のレベルが「L」である位置に対しては「−1」がそれ
ぞれ乗算される。
【0041】この結果、乗算器31の出力信号波形は図
2(d)に示すものとなる。この図2(d)に示す波形
は、受信シンボル列に含まれる信号波形成分が平均値で
一定になっている。また、図2(d)にハッチングで示
すように、平均値を中心としたレベル変動分の形が雑音
波形における同一位置の形と同じになっており、雑音波
形成分に相当するものとなっている。
【0042】従ってこの乗算器31の出力信号波形にお
ける平均値レベルは受信信号レベルSに相当し、また標
準偏差は受信雑音レベルNに相当する。そこで、乗算器
31の出力信号における平均値レベル、すなわち受信信
号レベルSが平均値算出回路12で求められ、また標準
偏差、すなわち受信雑音レベルNが標準偏差算出回路1
3で求められる。
【0043】そして、平均値算出回路12で求められた
受信信号レベルSと、標準偏差算出回路13で求められ
た受信雑音レベルNとの比として、S/N算出回路14
にて受信S/Nが算出される。
【0044】以上のように本実施形態によれば、図2
(a),図2(b)に示すように受信雑音レベルNの瞬
時レベルが受信信号レベルSの振幅を越えてしまうほど
に受信S/Nが悪い状況においても、受信信号レベルS
および受信雑音レベルNを正確に算出することができ、
受信S/Nを正確に測定することが可能である。
【0045】(第2の実施の形態)さて、上述した第1
実施形態では、伝送されるシンボル列のなかに受信側で
も既知のシンボル列が含まれていることを前提としてお
り、伝送されるシンボル列について受信側では全く未知
であるようなシステムには適用することができない。
【0046】そこで次に、このようなシステムにも適用
が可能なS/N測定装置の一実施形態につき説明する。
図3は本発明の第2実施形態に係るS/N測定装置の構
成を示す機能ブロック図である。なお、図1と同一部分
には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0047】この図において、符号4で示すものが本実
施形態のS/N測定装置であり、データ通信システム2
の受信側における受信S/Nの測定を行うものである。
なお、データ通信システム2は、構成は前述した第1実
施形態のS/N測定装置3が対象とするものと同様であ
るが、伝送されるシンボル列には受信側で既知なシンボ
ル列を含まないものとなっている。
【0048】さてS/N測定装置4は、平均値算出回路
12、標準偏差算出回路13、S/N算出回路14、乗
算器31、遅延回路41、符号化器42および直線性補
正回路43を有する。
【0049】乗算器31には、データ通信システム2の
受信側に設けられた復調器24が出力するシンボル列
が、遅延回路41で所定時間に渡って遅延されたのちに
入力される。また乗算器31には、データ通信システム
2の受信側に設けられた復号器25によって誤り訂正が
なされたのちのデータを符号化器42で再度符号化して
得られたシンボル列が入力される。そして乗算器31
は、これらの遅延回路41から与えられるシンボル列に
対し、符号化器42から与えられるシンボル列の正負符
号情報(1,−1)を乗算し、その結果を平均値算出回
路12および標準偏差算出回路13に与える。
【0050】遅延回路41は、データ通信システム2の
受信側に設けられた復調器24が出力するシンボル列を
受け、そのシンボル列が復号器25で復号されるととも
に、符号化器42で再度符号化されて乗算器31に与え
られるのに要する時間分に渡り遅延させた上で乗算器3
1へと与える。
【0051】符号化器42は、データ通信システム2の
送信側に設けられた符号化器21と同様の符号化処理を
行うものであり、データ通信システム2の受信側に設け
られた復号器25で復号されたデータを、再度符号化し
て乗算器31へと与える。
【0052】直線性補正回路43は、復号器25での誤
り訂正の可能範囲が有限であることによってS/N算出
回路14が算出する受信S/Nと真の受信S/Nとの対
応特性に生じる非直線性を補正するものである。
【0053】次に、以上のように構成されたS/N測定
装置4の動作につき説明する。まず、データ通信システ
ム2の受信側に設けられた復調器24が出力するシンボ
ル列が遅延回路41に、またデータ通信システム2の受
信側に設けられた復号器25が出力するデータが符号化
器42にそれぞれ与えられる。
【0054】ここで、受信側の復調器24の出力電圧波
形が、図2(a)に示すような波形のシンボル列信号
に、図2(b)に示すようにその瞬時レベルが受信信号
レベルSの振幅を越えてしまうような波形の雑音が混入
して図2(c)に示すようなものとなっているとするな
らば、復号器25で誤り訂正が施されたデータは、デー
タ通信システム2の送信側に設けられた符号化器21に
与えられるデータと同一である。従って、このデータを
符号化器42で符号化して得られるシンボル列は、当該
データが入力された際に符号化器21が出力するシンボ
ル列、すなわち雑音が全く混入しない場合に復調器24
から出力されるシンボル列と同等であり、その波形は図
2(a)に示すものとなる。
【0055】そこで、復調器24から出力されるシンボ
ル列を、復号器25および符号化器42での処理に要す
る時間分に渡って遅延回路41にて遅延させることによ
り、乗算器31に、図2(c)に示す信号と図2(a)
に示す信号とを図2に示すような同期関係で入力する。
【0056】かくして、乗算器31、平均値算出回路1
2、標準偏差算出回路13およびS/N算出回路14で
は、前記第1実施形態におけるS/N測定装置3の場合
と同様な処理がなされて、図2(a),図2(b)に示
すように受信雑音レベルNの瞬時レベルが受信信号レベ
ルSの振幅を越えてしまうほどに受信S/Nが悪い状況
においても、S/N算出回路14では受信S/Nを正確
が算出される。
【0057】このように本実施形態によれば、伝送され
るシンボル列に受信側でも既知なシンボル列が含まれて
いなくても、受信S/Nを正確に測定することができ
る。ただし、復号器25で訂正しきれないほどに復号誤
りが生じる場合には、符号化器42が出力するシンボル
列が図2(a)に示すものとは異なってしまい、S/N
算出回路14で算出される受信S/Nに誤差が生じる。
【0058】図4は、この様子を説明するための計算機
シミュレーションの結果を示す図である。この図は、横
軸に設定したS/N値(実際のS/N値)をデシベル表
示でとり、縦軸にS/N測定値をデシベル表示でプロッ
トしている。なお、ここでのシミュレーションにおい
て、誤り訂正符号化としては符号化率1/3、拘束長9
の畳み込み符号化を送信側で行い、受信側では軟判定Vi
terbi 復号を行うものとしている。
【0059】図4において、(1)で示すものは前述し
た第1実施形態におけるS/N算出回路14で算出され
る受信S/Nに関する特性を、(2)は第2実施形態に
おけるS/N算出回路14で算出される受信S/Nに関
する特性を、そして(3)は図6に示す従来のS/N測
定装置1におけるS/N算出回路14で算出される受信
S/Nに関する特性をそれぞれ示す。
【0060】この図から分かるように、第1実施形態の
S/N測定装置3によれば、−10[dB]〜+10[d
B]の設定S/N範囲で、設定値と測定値は1:1で良
く一致しており、設定S/N値が+4[dB]以下の所で
誤差が1[dB]以上になっている従来のS/N測定装置
1に比べて非常に正確である。
【0061】第2実施形態のS/N測定装置4の場合、
測定誤差が1[dB]以上になるのは設定S/N値が+
1.5[dB]以下の場合であり、従来のS/N測定装置
1に比べれば十分に正確性が向上している。しかしなが
ら、第1実施形態のS/N測定装置3に比べると、設定
S/N値が小さい場合において誤差が大きくなってい
る。これが、誤り訂正に要求されるS/N値よりも設定
S/Nが悪く、誤り訂正されたデータが送信側データと
異なり、それを元に再符号化されたシンボル列が送信シ
ンボル列と違っているために生じる誤差である。
【0062】ただしこの誤差において、設定S/N値が
+2[dB]〜−2[dB]の範囲については単調減衰を続
けている。そこで本実施形態では、この図4に示す特性
に基いて設定したS/N直線性補正テーブルを直線性補
正回路43に持たせ、S/N算出回路14の出力におけ
る上記の非直線性の補正を行うようにしている。
【0063】これにより、より広い設定S/N範囲で、
正確な受信S/Nを測定することが可能となる。なお、
送受閉ループ電力制御を行うデータ通信システムの場
合、復号後のデータ誤りがあまりにも多いS/Nの範囲
で通信を続けることはなく、システムの実使用S/N範
囲を考えると、図4のシミュレーションにおける−2
[dB]以上の範囲が正確に測定できれば十分である。
【0064】(第3の実施の形態)さて、前述した第1
実施形態では、伝送すべきデータを示すシンボル列とパ
イロットシンボルとを含んだシンボル列を伝送するデー
タ通信システム2(例えば、ワイドバンドCDMA方式
の移動通信システムなど)を対象としているが、伝送す
べきデータを示すシンボル列を伝送するチャネルとは別
のチャネルを用いてパイロットシンボルを伝送する、例
えばIS−95方式の移動通信システムなどのデータ通
信システムを対象とするS/N測定装置の一実施形態に
つき説明する。
【0065】図5は本発明の本実施形態に係るS/N測
定装置の構成を示す機能ブロック図である。なお、図1
と同一部分には同一符号を付し、その詳細な説明は省略
する。
【0066】この図において、符号5で示すものが本実
施形態のS/N測定装置であり、データ通信システム6
の受信側における受信S/Nの測定を行うものである。
データ通信システム6は、送信側では、伝送すべきデー
タに対して符号化器61で畳み込み符号化方式などの順
方向誤り訂正符号化を施して得たトラヒックシンボル列
を、変調器62で例えばスペクトラム拡散方式などで変
調した上で、無線伝送路などの伝送路63中へと送信す
る。また、受信側でも既知であるシステム同期用のパイ
ロットシンボル列を、変調器62で例えばスペクトラム
拡散方式などで変調した上で、無線伝送路などの伝送路
63中へと送信する。なお、トラヒックシンボル列を変
調するための拡散符号とパイロットシンボル列を変調す
るための拡散符号とは互いに直交しており、トラヒック
チャネルとパイロットチャネルとは、多重化された別々
のチャネルとなっている。
【0067】このように伝送路63に送信された伝送信
号は、伝送路63を介して受信側に到達するが、この際
に伝送信号は、雑音や他信号からの干渉などを受けて信
号品質が劣化する。
【0068】そして受信側では、伝送路63を介して到
来した伝送信号を、復調器64で復調してトラヒックシ
ンボル列およびパイロットシンボル列を得るとともに、
パイロットシンボル列が示すタイミングでシンボル列を
復号器65で復号してデータを再生する。
【0069】さてS/N測定装置5は、平均値算出回路
12、標準偏差算出回路13、S/N算出回路14、乗
算器31、パイロットシンボル発生部32および電力差
補正回路51を有する。
【0070】乗算器31には、データ通信システム6の
受信側に設けられた復調器64が出力するパイロットシ
ンボル列が分岐入力される。また乗算器31には、パイ
ロットシンボル発生部32が出力するパイロットシンボ
ル列が入力される。そして乗算器31は、これらの復調
器64が出力するパイロットシンボル列に対し、パイロ
ットシンボル発生部32が出力するパイロットシンボル
列の正負符号情報(1,−1)を乗算し、その結果を平
均値算出回路12および標準偏差算出回路13に与え
る。
【0071】電力差補正回路51は、トラヒックチャネ
ルの送信電力とパイロットチャネルの送信電力との差に
よりS/N算出回路14での算出結果に生じる誤差を補
正するものである。
【0072】かくしてこのようなS/N測定装置5によ
れば、平均値算出回路12、標準偏差算出回路13、S
/N算出回路14、乗算器31およびパイロットシンボ
ル発生部32が前述した第1実施形態のときと同様に動
作し、この結果、S/N算出回路14にて受信S/Nが
算出される。
【0073】このS/N算出回路14にて算出された受
信S/Nを、そのまま測定値とすることも可能である
が、この受信S/Nにおける受信信号レベルはパイロッ
トチャネルに関するものであって、本来着目すべきトラ
ヒックチャネルの受信信号レベルを考慮していない。従
って、トラヒックチャネルとパイロットチャネルとで送
信電力が異なっている場合、S/N算出回路14にて算
出された受信S/Nの値には、本来の受信S/N値に対
して誤差が生じることになる。
【0074】そこで本実施形態では電力差補正回路51
が、トラヒックチャネルとパイロットチャネルとの送信
電力の比が既知であるときに、その比率に応じてS/N
算出回路14にて算出された受信S/Nを補正して受信
S/N測定値を得るようにしている。
【0075】このように本実施形態によれば、トラヒッ
クチャネルとパイロットチャネルとをおのおの伝送する
ようにしたデータ通信システム6における受信S/N
を、図2(a),図2(b)に示すように受信雑音レベ
ルNの瞬時レベルが受信信号レベルSの振幅を越えてし
まうほどに受信S/Nが悪い状況においても前述した第
1実施形態と同様に正確に測定することが可能である。
【0076】なお、本発明は前記各実施形態に限定され
るものではない。例えば前記第1実施形態および第3実
施形態では、既知シンボルとしてパイロットシンボルを
用いているが、パイロットシンボル以外に受信側にて既
知なシンボルが存在するのであれば、そのようなシンボ
ルを用いるようにしても良いし、受信S/Nの測定用の
シンボルを新たに伝送するようにし、そのシンボルを用
いるようにしても良い。
【0077】また前記第2実施形態では、直線性補正回
路43により、S/N算出回路14の算出結果における
非直線性の補正を行うようにしているが、この補正処理
は必須なものではなく、省略することも可能である。
【0078】また前記第2実施形態のS/N測定装置4
は、第3実施形態に示したデータ通信システム6に適用
することも可能である。すなわち、復調器64から出力
されるトラヒックシンボルを遅延回路41に、また復号
器25から出力されるデータを符号化器42にそれぞれ
入力するようにすれば良い。
【0079】また前記第3実施形態では、電力差補正回
路51により、トラヒックチャネルとパイロットチャネ
ルとの送信電力の差により生じるS/N算出回路14の
算出結果における誤差の補正を行うようにしているが、
この補正処理は必須なものではなく、省略することも可
能である。
【0080】また前記各実施形態では、データ通信シス
テム2、6としては、送受閉ループ電力制御を行うCD
MA方式の移動通信システムを想定しているが、適用さ
れるデータ通信システムの方式等は任意であって良く、
また受信S/N測定値の使用方法についても任意であっ
て良い。このほか、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種
々の変形実施が可能である。
【0081】
【発明の効果】本発明は、例えば、その一部にデータシ
ンボル列および既知シンボル列をそれぞれ含んでなる伝
送シンボル列における前記既知シンボル列、または前記
データシンボル列を伝送するための第1伝送チャネルに
多重された別の第2伝送チャネルで伝送される前記既知
シンボル列の受信側での受信タイミングに同期して前記
既知シンボル列を出力し、この出力した既知シンボル列
の正負符号情報(1,−1)を、前記受信側での前記既
知シンボル列の受信タイミングにて前記受信側で受信さ
れた伝送シンボル列に乗算し、この乗算の結果の平均値
として受信信号レベルを算出し、前記乗算の結果の標準
偏差として受信雑音レベルを算出し、そして前記算出さ
れた受信信号レベルと前記算出された受信雑音レベルと
の比として受信S/Nを算出するようにした。
【0082】また前記目的を達成するために別の本発明
は、上記発明において前記既知シンボル列が、前記デー
タシンボル列を伝送するための第1伝送チャネルに多重
された別の第2伝送チャネルで伝送される場合に、算出
された受信S/Nを、前記第1伝送チャネルの送信電力
と前記第2伝送チャネルの送信電力との電力比に基いて
補正するようにした。
【0083】また前記目的を達成するために別の本発明
は、受信側でデータシンボル列に対して誤り訂正符号の
復号がなされて再生された伝送データを再度誤り訂正符
号化し、前記受信側での前記誤り訂正符号の復号および
前記再度の誤り訂正符号化に要する時間に渡って前記受
信側で受信されたデータシンボル列を遅延させ、この遅
延させたデータシンボル列に対し、前記再度の誤り訂正
符号化がなされて得られたデータシンボル列の正負符号
情報(1,−1)を乗算し、この乗算の結果の平均値と
して受信信号レベルを算出し、前記乗算の結果の標準偏
差として受信雑音レベルを算出し、そして前記算出され
た受信信号レベルと前記算出された受信雑音レベルとの
比として受信S/Nを算出するようにした。
【0084】また前記目的を達成するために別の本発明
は、上記発明において算出された受信S/Nを、この算
出された受信S/Nと実際の受信S/Nとの誤差特性に
応じて直線性補正するようにした。これらの手段を講じ
たことにより、受信S/Nが悪い場合にも、その受信S
/Nを正確に測定することができるS/N測定装置およ
びS/N測定方法となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るS/N測定装置の
構成を示す機能ブロック図。
【図2】図1に示すS/N測定装置による受信S/N測
定の原理を説明するための波形図。
【図3】本発明の第2実施形態に係るS/N測定装置の
構成を示す機能ブロック図。
【図4】第1実施形態、第2実施形態および従来のそれ
ぞれのS/N測定装置におけるS/N算出回路14で算
出される受信S/Nに関する特性に関する計算機シミュ
レーションの結果を示す図。
【図5】本発明の第3実施形態に係るS/N測定装置の
構成を示す機能ブロック図。
【図6】特開平7−38496号公報に示された従来の
S/N測定装置の構成を示す機能ブロック図。
【図7】図6に示すS/N測定装置による受信S/N測
定の原理を説明するための波形図。
【図8】図6に示すS/N測定装置により測定された受
信S/Nに誤差が生じる原因を説明するための波形図。
【符号の説明】
3,4,5…S/N測定装置 12…平均値算出回路 13…標準偏差算出回路 14…S/N算出回路 31…乗算器 32…パイロットシンボル発生部 41…遅延回路 42…符号化器 43…直線性補正回路 51…電力差補正回路 2,6…データ通信システム 21,61…符号化器 22,62…変調器 23,63…伝送路 24,64…復調器 25,65…復号器

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伝送データを示すデータシンボル列とと
    もに、受信側にて既知である所定の既知シンボル列を伝
    送するシステムにおける受信側での受信S/Nを測定す
    るためのS/N測定装置において、 前記受信側での前記既知シンボル列の受信タイミングに
    同期して前記既知シンボル列を出力する既知シンボル列
    出力手段と、 前記受信側での前記既知シンボル列の受信タイミングに
    て前記受信側で受信された伝送シンボル列に対し、前記
    既知シンボル列出力手段が出力する既知シンボル列の正
    負符号情報(1,−1)を乗算する乗算手段と、 この乗算手段による乗算結果の平均値として受信信号レ
    ベルを算出する信号レベル算出手段と、 前記乗算手段による乗算結果の標準偏差として受信雑音
    レベルを算出する雑音レベル算出手段と、 前記信号レベル算出手段により算出された受信信号レベ
    ルと前記雑音レベル算出手段により算出された受信雑音
    レベルとの比として受信S/Nを算出するS/N算出手
    段とを具備したことを特徴とするS/N測定装置。
  2. 【請求項2】 データシンボル列および既知シンボル列
    は、その一部に前記データシンボル列および前記既知シ
    ンボル列をそれぞれ含んでなる伝送シンボル列として伝
    送されることを特徴とする請求項1に記載のS/N測定
    装置。
  3. 【請求項3】 既知シンボル列は、データシンボル列を
    伝送するための第1伝送チャネルに多重された別の第2
    伝送チャネルで伝送されることを特徴とする請求項1に
    記載のS/N測定装置。
  4. 【請求項4】 第1伝送チャネルの送信電力と第2伝送
    チャネルの送信電力との電力比が受信側にて既知である
    システムに適用されるものであって、 S/N算出手段により算出された受信S/Nを、前記第
    1伝送チャネルの送信電力と前記第2伝送チャネルの送
    信電力との電力比に基いて補正する補正手段を具備した
    ことを特徴とする請求項3に記載のS/N測定装置。
  5. 【請求項5】 伝送データを誤り訂正符号化してなるデ
    ータシンボル列を伝送するシステムにおける受信側での
    受信S/Nを測定するためのS/N測定装置において、 前記受信側で前記データシンボル列に対して前記誤り訂
    正符号の復号がなされて再生された前記伝送データを再
    度誤り訂正符号化する符号化手段と、 前記受信側での前記誤り訂正符号の復号および前記符号
    化手段での誤り訂正符号化に要する時間に渡って前記受
    信側で受信されたデータシンボル列を遅延させる遅延手
    段と、 この遅延手段により遅延されたデータシンボル列に対
    し、前記符号化手段により符号化されて得られたデータ
    シンボル列の正負符号情報(1,−1)を乗算する乗算
    手段と、 この乗算手段による乗算結果の平均値として受信信号レ
    ベルを算出する信号レベル算出手段と、 前記乗算手段による乗算結果の標準偏差として受信雑音
    レベルを算出する雑音レベル算出手段と、 前記信号レベル算出手段により算出された受信信号レベ
    ルと前記雑音レベル算出手段により算出された受信雑音
    レベルとの比として受信S/Nを算出するS/N算出手
    段とを具備したことを特徴とするS/N測定装置。
  6. 【請求項6】 S/N算出手段が算出した受信S/N
    を、このS/N算出手段が算出した受信S/Nと実際の
    受信S/Nとの誤差特性に応じて直線性補正する直線正
    補正手段を具備したことを特徴とする請求項5に記載の
    S/N測定装置。
  7. 【請求項7】 伝送データを示すデータシンボル列とと
    もに、受信側にて既知である所定の既知シンボル列を伝
    送するシステムにおける受信側での受信S/Nを測定す
    るためのS/N測定方法において、 前記受信側での前記既知シンボル列の受信タイミングに
    同期して前記既知シンボル列を出力し、 この出力した既知シンボル列の正負符号情報(1,−
    1)を、前記受信側での前記既知シンボル列の受信タイ
    ミングにて前記受信側で受信された伝送シンボル列に乗
    算し、 この乗算の結果の平均値として受信信号レベルを算出
    し、 前記乗算の結果の標準偏差として受信雑音レベルを算出
    し、 前記算出された受信信号レベルと前記算出された受信雑
    音レベルとの比として受信S/Nを算出することを特徴
    とするS/N測定方法。
  8. 【請求項8】 データシンボル列および既知シンボル列
    は、その一部に前記データシンボル列および前記既知シ
    ンボル列をそれぞれ含んでなる伝送シンボル列として伝
    送されることを特徴とする請求項7に記載のS/N測定
    方法。
  9. 【請求項9】 既知シンボル列は、データシンボル列を
    伝送するための第1伝送チャネルに多重された別の第2
    伝送チャネルで伝送されることを特徴とする請求項7に
    記載のS/N測定方法。
  10. 【請求項10】 第1伝送チャネルの送信電力と第2伝
    送チャネルの送信電力との電力比が受信側にて既知であ
    るシステムに適用されるものであって、 算出された受信S/Nを、前記第1伝送チャネルの送信
    電力と前記第2伝送チャネルの送信電力との電力比に基
    いて補正することを特徴とする請求項9に記載のS/N
    測定方法。
  11. 【請求項11】 伝送データを誤り訂正符号化してなる
    データシンボル列を伝送するシステムにおける受信側で
    の受信S/Nを測定するためのS/N測定方法におい
    て、 前記受信側で前記データシンボル列に対して前記誤り訂
    正符号の復号がなされて再生された前記伝送データを再
    度誤り訂正符号化し、 前記受信側での前記誤り訂正符号の復号および前記再度
    の誤り訂正符号化に要する時間に渡って前記受信側で受
    信されたデータシンボル列を遅延させ、 この遅延させたデータシンボル列に対し、前記再度の誤
    り訂正符号化がなされて得られたデータシンボル列の正
    負符号情報(1,−1)を乗算し、 この乗算の結果の平均値として受信信号レベルを算出
    し、 前記乗算の結果の標準偏差として受信雑音レベルを算出
    し、 前記算出された受信信号レベルと前記算出された受信雑
    音レベルとの比として受信S/Nを算出することを特徴
    とするS/N測定方法。
  12. 【請求項12】 算出された受信S/Nを、この算出さ
    れた受信S/Nと実際の受信S/Nとの誤差特性に応じ
    て直線性補正することを特徴とする請求項11に記載の
    S/N測定方法。
JP9300918A 1997-10-31 1997-10-31 S/n測定装置およびs/n測定方法 Pending JPH11136183A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9300918A JPH11136183A (ja) 1997-10-31 1997-10-31 S/n測定装置およびs/n測定方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9300918A JPH11136183A (ja) 1997-10-31 1997-10-31 S/n測定装置およびs/n測定方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11136183A true JPH11136183A (ja) 1999-05-21

Family

ID=17890706

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9300918A Pending JPH11136183A (ja) 1997-10-31 1997-10-31 S/n測定装置およびs/n測定方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11136183A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008537852A (ja) * 2005-02-14 2008-09-25 アイピーワイヤレス,インコーポレイテッド 無線ネットワークにおける電波リンク品質の判別
JP2010147823A (ja) * 2008-12-19 2010-07-01 Kddi Corp 無線品質から通信品質を推定する無線通信装置、方法及びプログラム
JP2011091763A (ja) * 2009-10-26 2011-05-06 Kddi Corp 無線品質から最大伝送速度を推定する無線通信装置、方法及びプログラム
JP2015133699A (ja) * 2014-01-13 2015-07-23 富士通株式会社 干渉式光信号対雑音比モニタのための補正表

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008537852A (ja) * 2005-02-14 2008-09-25 アイピーワイヤレス,インコーポレイテッド 無線ネットワークにおける電波リンク品質の判別
JP2011125037A (ja) * 2005-02-14 2011-06-23 Ipwireless Inc 無線ネットワークにおける電波リンク品質の判別
JP4809372B2 (ja) * 2005-02-14 2011-11-09 ワイヤレス テクノロジー ソリューションズ エルエルシー 無線ネットワークにおける電波リンク品質の判別
JP2010147823A (ja) * 2008-12-19 2010-07-01 Kddi Corp 無線品質から通信品質を推定する無線通信装置、方法及びプログラム
JP2011091763A (ja) * 2009-10-26 2011-05-06 Kddi Corp 無線品質から最大伝送速度を推定する無線通信装置、方法及びプログラム
JP2015133699A (ja) * 2014-01-13 2015-07-23 富士通株式会社 干渉式光信号対雑音比モニタのための補正表

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN111314258B (zh) 用于稳定调制指数校准和动态控制的电路、设备和方法
JP4105687B2 (ja) 仮想デコーディングを基にした送信電力制御
KR100730979B1 (ko) 신호 대 간섭 비를 바이어싱함으로써 채널 품질 표시기를생성하는 방법
AU742933B2 (en) Speech quality measurement in mobile telecommunication networks based on radio link parameters
JP2988522B1 (ja) Cdma送信機
JPH09321559A (ja) 自動利得制御回路
JPH08510881A (ja) 信号有用性を判定する方法および装置
SE9901335D0 (sv) Radio data communication terminal
KR20000064447A (ko) 송수신기의디지탈교정
JP2008522469A (ja) 送信リンクの出力信号の振幅および/または位相を入力信号の振幅の関数として決定する方法およびシステム
JP2004289820A (ja) 光学システムの性能を評価する方法及び装置
EP0137830B1 (en) Dynamic noise reduction for video
US9350446B2 (en) Optical signal power selection and control
JPH11136183A (ja) S/n測定装置およびs/n測定方法
JPH1132092A (ja) S/n測定回路,送信電力制御装置,及びディジタル通信システム
JPH09307380A (ja) Agc機能を備えた無線通信装置
GB2305083A (en) Error rate calculation using viterbi decoding/correction
JPH0991887A (ja) ディジタル信号処理方法及び装置
JP2002044057A (ja) 通信路誤り率測定器
JPWO2004055976A1 (ja) 歪み補償用テーブル作成方法及び歪み補償方法
JP4814926B2 (ja) デジタル受信装置、その制御方法、プログラム、及び、そのプログラムを記録した記録媒体
JP3589889B2 (ja) 検波信号の希望波電力対干渉波電力比測定装置およびその方法
JPH0479615A (ja) データ信号受信装置
JP3403566B2 (ja) 復調装置
JPH09116474A (ja) 無線通信装置