JPH11135773A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JPH11135773A
JPH11135773A JP9293690A JP29369097A JPH11135773A JP H11135773 A JPH11135773 A JP H11135773A JP 9293690 A JP9293690 A JP 9293690A JP 29369097 A JP29369097 A JP 29369097A JP H11135773 A JPH11135773 A JP H11135773A
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JP
Japan
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film
oxide film
gate electrode
silicon nitride
silicon
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JP9293690A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Ota
裕之 大田
Yoshiyuki Kotani
義之 小谷
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ソース/ドレイン拡散層中の不純物が側壁絶
縁膜中に拡散することを防止し、微細化及び高速動作が
可能な半導体装置及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 半導体基板10と、半導体基板10上に
ゲート絶縁膜18を介して形成されたゲート電極22
と、ゲート電極22の両側の半導体基板10中に形成さ
れた不純物拡散層38と、ゲート電極22の側壁に形成
された側壁絶縁膜32とを有し、側壁絶縁膜32が、ゲ
ート電極22の側壁から不純物拡散層38上に延在して
形成された窒化酸化シリコン膜28と、窒化酸化シリコ
ン膜28上に形成された酸化シリコン膜30とからなる
半導体装置を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゲート電極の側壁
に形成する側壁絶縁膜を利用してソース/ドレイン拡散
層を形成する半導体装置及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路装置は、その性能向上の
ため更なる高集積化・高速化が要求されている。かかる
目的達成のため各構成素子の微細化が必要不可欠となっ
ており、微細加工技術のみならず、素子の高速動作を達
成するための種々の構造が検討されている。
【0003】MOSFET(Metal Oxide Semiconducto
r Field Effect Transistor)においては、主としてゲ
ート長を短くすることにより素子の微細化が図られてい
るが、内部電界を緩和して短チャネル効果などの影響を
防止するためソース/ドレイン拡散層の拡散層構造をも
工夫する必要がある。このため、ソース/ドレイン拡散
層の構造としては、ゲート電極の側壁に側壁絶縁膜を形
成した後にソース/ドレイン拡散層を形成するためのイ
オン注入を行い、その後の熱拡散によって側壁絶縁膜下
まで注入不純物を拡散してソース/ドレイン拡散層を形
成するMOD(Moderated Overlap Drain)構造、ゲー
ト電極をマスクとして低濃度のイオン注入を行った後、
側壁絶縁膜をマスクとして高濃度のイオン注入を行い、
側壁絶縁膜下に低濃度領域を有するソース/ドレイン拡
散層を形成するLDD(Lightly Doped Drain)構造、
トランジスタの飽和電流値を高めるべくLDD構造にお
ける低濃度領域の濃度を高めたエクステンションS/D
構造などが提案されている。
【0004】近年、PMOSFETにおいては、従来の
MOD構造を用いたものからLDD構造やエクステンシ
ョンS/D構造を用いたものへと移行されつつある。ま
た、NMOSFETにおいては、従来のLDD構造を用
いたものからエクステンションS/D構造を用いたもの
へと移行されつつある。従来の代表的なNMOSFET
の構造について、図13を用いて説明する。
【0005】シリコン基板100上には、素子間を分離
するための素子分離膜104が形成されている。シリコ
ン基板100内には、p形ウェル102が形成されてい
る。素子分離膜104により画定された素子領域上に
は、ゲート絶縁膜106を介してゲート電極108が形
成されている。ゲート電極108の両側のシリコン基板
100には、ソース/ドレイン拡散層114がそれぞれ
形成されている。ゲート電極108の側壁には、側壁絶
縁膜116が形成されている。ソース/ドレイン拡散層
114上、ゲート電極108上にはシリサイド電極11
8が形成されている。このように形成されたNMOSF
ET上には、酸化シリコン膜120及びSOG膜122
よりなる層間絶縁膜124が形成されている。層間絶縁
膜124上には、ソース/ドレイン拡散層114に接続
された金属配線層126が形成されている。
【0006】ここで、ソース/ドレイン拡散層114
は、ゲート電極108をマスクとしてイオン注入を行う
ことにより形成した低濃度拡散層領域110と、ゲート
電極108及び側壁絶縁膜116をマスクとしてイオン
注入を行うことにより形成した高濃度拡散層領域112
とにより構成されている。このようにソース/ドレイン
拡散層114を構成することによりチャネル方向の電界
強度を低減し、短チャネル効果を防止している。
【0007】このようなLDD構造やエクステンション
S/D構造を有する従来の半導体装置において、側壁絶
縁膜116としては、減圧CVD法により堆積したHT
O膜(高温酸化膜:High Temperature Oxide film)や
窒化シリコン膜、プラズマCVD法により堆積したNS
G(Non Doped Silicate Glass)膜、O3−TEOS(T
etraethoxysilane)ガスを用いた常圧又は準常圧のCV
D法により堆積したNSG膜などが用いられていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように、近年のM
OSFETにおいては、ゲート電極108の側壁に形成
した側壁絶縁膜116を利用してソース/ドレイン拡散
層114を形成することが行われているが、側壁絶縁膜
116の存在によりMOSFETの特性を劣化すること
があった。
【0009】例えば、減圧CVD法により堆積したHT
O膜や窒化シリコン膜により側壁絶縁膜116を形成す
る従来の半導体装置においては、その成膜温度が高いた
め側壁絶縁膜116の形成過程や不純物活性化のための
熱処理工程において、ソース/ドレイン拡散層114中
の不純物が側壁絶縁膜116中に吸い上げられ、これに
よりソース/ドレイン拡散層114中の不純物濃度が低
下し、ひいてはMOSFETの飽和電流が低下すること
があった。特に、p形不純物であるボロンは酸化シリコ
ン膜中への偏析が顕著であることから、PMOSFET
における不純物拡散の影響は大きかった。また、減圧C
VD法により堆積した窒化シリコン膜を適用した場合に
は、成膜ガス中のアンモニアの水素成分により、ホット
キャリア耐性が劣化することがあった。
【0010】また、SiH4−O2及びN2Oガスを用い
たプラズマCVD法により堆積したNSG膜により側壁
絶縁膜116を形成する従来の半導体装置においては、
約450℃以下という低温で処理が可能であるものの、
プラズマ反応特有の粗密依存性により側壁絶縁膜116
の幅が異なることがあり、微細加工には向いていなかっ
た。
【0011】また、O3−TEOSガスを用いた常圧又
は準常圧のCVD法により堆積したNSG膜により側壁
絶縁膜116を形成する従来の半導体装置においては、
低温で、且つ、ほぼ等方的に成膜することができるもの
の、後工程の熱処理により側壁絶縁膜116下の不純物
が側壁絶縁膜116中へ吸い上げられ、上述したような
飽和電流が低下する問題が生じることがあった。
【0012】また、ソース/ドレイン拡散層114中の
不純物が側壁絶縁膜116中に拡散することを防止する
ために、不純物の拡散を抑制しうる窒化シリコン膜を形
成すべく、側壁絶縁膜116の形成前にシリコン基板1
00表面を熱窒化することも考えられる。しかし、シリ
コン基板100を熱窒化するためには800℃以上の温
度が必要であり、ソース/ドレイン拡散層114中の不
純物の横方向拡散を増長することとなる。これにより、
短チャネル効果に対する耐性が劣化することがあった。
【0013】本発明の目的は、ソース/ドレイン拡散層
中の不純物が側壁絶縁膜中に拡散することを防止し、微
細化及び高速動作が可能な半導体装置及びその製造方法
を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的は、半導体基板
と、前記半導体基板上に、ゲート絶縁膜を介して形成さ
れたゲート電極と、前記ゲート電極の両側の前記半導体
基板中に形成された不純物拡散層と、前記ゲート電極の
側壁に形成された側壁絶縁膜とを有し、前記側壁絶縁膜
は、前記ゲート電極の側壁から前記不純物拡散層上に延
在して形成された窒化酸化シリコン膜と、前記窒化酸化
シリコン膜上に形成された酸化シリコン膜とからなるこ
とを特徴とする半導体装置によって達成される。窒化酸
化シリコン膜は不純物の拡散を防止する効果を有するの
で、このように半導体装置を構成することにより不純物
拡散層中の不純物が側壁絶縁膜に吸い上げられることを
防止することができる。
【0015】また、上記の半導体装置において、前記窒
化酸化シリコン膜は、プラズマCVD法により堆積され
た膜であることが望ましい。プラズマCVD法により窒
化酸化シリコン膜を堆積すれば、窒化酸化シリコン膜を
低温で成膜することができるので、成膜過程における不
純物の熱拡散を防止することができる。これにより、M
OSFETの耐短チャネル性を劣化することなく半導体
装置を製造することが可能となる。
【0016】また、上記の半導体装置において、前記窒
化酸化シリコン膜は、膜厚が30nm以下であることが
望ましい。窒化酸化シリコン膜の膜厚を30nm以下と
すれば、プラズマのパターン粗密依存性が側壁絶縁膜の
幅に与える影響を低減できるので、MOSFETの微細
化を図るうえで有効である。また、上記の半導体装置に
おいて、前記酸化シリコン膜は、O3−TEOSガスを
用いた常圧又は準常圧のCVD法により堆積されたNS
G膜であることが望ましい。O3−TEOSガスを用い
た常圧又は準常圧のCVD法によりNSG膜を堆積すれ
ば、NSG膜を低温で成膜できるので、成膜過程におけ
る不純物の熱拡散を防止することができる。これによ
り、MOSFETの耐短チャネル性を劣化することなく
半導体装置を製造することが可能となる。
【0017】また、上記目的は、半導体基板上に、ゲー
ト絶縁膜を介してゲート電極を形成するゲート電極形成
工程と、前記ゲート電極をマスクとしてイオン注入を行
い、前記ゲート電極の両側の前記半導体基板中に第1の
不純物拡散層を形成する第1の不純物拡散層形成工程
と、前記ゲート電極が形成された前記半導体基板上に、
窒化酸化シリコン膜を形成する窒化酸化シリコン膜形成
工程と、前記窒化酸化シリコン膜上に、酸化シリコン膜
を形成する酸化シリコン膜形成工程と、前記酸化シリコ
ン膜と前記窒化酸化シリコン膜とを異方性エッチング
し、前記ゲート電極の側壁に、前記酸化シリコン膜と前
記窒化酸化シリコン膜とを有する側壁絶縁膜を形成する
側壁絶縁膜形成工程とを有することを特徴とする半導体
装置の製造方法によっても達成される。このようにして
半導体装置を製造することにより、側壁絶縁膜の成膜過
程、及びその後の熱処理工程において、第1の不純物拡
散層中の不純物が側壁絶縁膜中に吸い上げられることを
防止できるので、不純物拡散層の実濃度を低下すること
なく半導体装置を製造することができる。これにより、
MOSFETの飽和電流値を高めることができる。
【0018】また、上記の半導体装置の製造方法におい
て、前記窒化酸化シリコン膜形成工程では、プラズマC
VD法により前記窒化酸化シリコン膜を堆積することが
望ましい。プラズマCVD法により窒化酸化シリコン膜
を堆積すれば、窒化酸化シリコン膜を低温で成膜するこ
とができるので、成膜過程における不純物の熱拡散を防
止することができる。これにより、MOSFETの耐短
チャネル性を劣化することなく半導体装置を製造するこ
とが可能となる。
【0019】また、上記の半導体装置の製造方法におい
て、前記側壁絶縁膜形成工程の後に、前記ゲート電極及
び前記側壁絶縁膜をマスクとしてイオン注入を行い、前
記ゲート電極の両側前記半導体基板中に第2の不純物拡
散層を形成する第2の不純物拡散層形成工程を更に有す
ることが望ましい。また、上記の半導体装置の製造方法
において、前記酸化シリコン膜堆積工程では、O3−T
EOSガスを用いた常圧又は準常圧のCVD法により不
純物が添加されていない前記酸化シリコン膜を堆積する
ことが望ましい。O3−TEOSガスを用いた常圧又は
準常圧のCVD法により酸化シリコン膜を堆積すれば、
酸化シリコン膜を低温で成膜できるので、成膜過程にお
ける不純物の熱拡散を防止することができる。これによ
り、MOSFETの耐短チャネル性を劣化することなく
半導体装置を製造することが可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態による半導体
装置及びその製造方法を図1乃至図12を用いて説明す
る。図1は窒化酸化シリコン膜の拡散防止効果を測定す
る際に用いた試料の作成方法及び構造を示す概略断面
図、図2は窒化酸化シリコン膜を堆積した試料における
Bの再分布の様子を示す不純物分布、図3はプラズマC
VD法により窒化シリコン膜を堆積した試料におけるB
の再分布の様子を示す不純物分布、図4は熱CVD法に
より窒化シリコン膜を堆積した試料におけるBの再分布
の様子を示す不純物分布、図5は窒化酸化シリコン膜の
拡散防止効果のメカニズムを説明する図、図6は本実施
形態による半導体装置の構造を示す概略断面図、図7乃
至図12は本実施形態による半導体装置の製造方法を示
す工程断面図である。
【0021】本発明は、本願発明者等が初めて見出した
窒化酸化シリコン膜の不純物拡散防止効果に基づくもの
である。始めに、本願発明者等が見出した窒化酸化シリ
コン膜の不純物拡散防止効果について、具体的な測定例
を示しつつ説明する。窒化酸化シリコン膜の効果を測定
するにあたり、以下の手順により測定試料を作成した。
【0022】まず、CZ製(100)シリコン基板60
上に、熱酸化法により、膜厚約4nmの酸化シリコン膜
62を形成した。この酸化シリコン膜62は、実デバイ
スのゲート絶縁膜に見立てたものである。次いで、酸化
シリコン膜62上に、LPCVD法により、膜厚約18
0nmの多結晶シリコン膜64を堆積した(図1
(a))。この多結晶シリコン膜は、実デバイスのゲー
ト電極に見立てたものである。
【0023】続いて、イオン注入法により、多結晶シリ
コン膜64の全面にボロン(B)イオンを注入した(図
1(b))。この後、多結晶シリコン膜64上に、プラ
ズマCVD法により、膜厚約70nmの窒化酸化シリコ
ン(SiON)膜66を堆積した。次いで、窒化酸化シ
リコン膜66上に、プラズマCVD法により、膜厚約1
50nmの酸化シリコン膜68を堆積した。
【0024】続いて、このように作成した試料を、窒素
雰囲気中、550℃、700℃30秒、或いは、850
℃30秒の条件で短時間熱処理した(図1(c))。こ
の熱処理は、実デバイスの製造方法におけるソース/ド
レイン拡散層の活性化熱処理、その他の熱処理を想定し
たものである。このようにして、窒化酸化シリコン膜6
6の効果を測定するための試料を作成した。なお、比較
のため、窒化酸化シリコン膜66の代わりに、プラズマ
CVD法により窒化シリコン膜を堆積した試料と、熱C
VD法により窒化シリコン(SiN)膜を堆積した試料
とを作成した。
【0025】この後、このように作成した各試料につい
て、熱処理前後におけるボロンの再分布をSIMS(Se
condary Ion Mass Spectroscopy)法により測定した。
図2は窒化酸化シリコン膜を堆積した試料におけるBの
再分布の様子を示す不純物分布、図3はプラズマCVD
法により窒化シリコン膜を堆積した試料におけるBの再
分布の様子を示す不純物分布、図4は熱CVD法により
窒化シリコン膜を堆積した試料におけるBの再分布の様
子を示す不純物分布である。
【0026】図2に示すように、多結晶シリコン膜64
上に窒化酸化シリコン膜66を堆積した試料では、熱処
理を行っていない試料(図中、未処理)においてもボロ
ンがほとんど酸化シリコン膜68中に拡散しておらず、
成膜段階におけるボロンの再分布が抑えられていること
が判る。また、熱処理後においても酸化シリコン膜68
中のボロン濃度はほとんど変化しておらず、窒化酸化シ
リコン膜66が、ボロンの熱拡散を抑制する働きを有し
ていることが判る。
【0027】一方、図3及び図4に示すように、多結晶
シリコン膜64上に窒化シリコン膜を堆積した試料で
は、熱処理を行っていない試料で既にボロンの酸化シリ
コン膜68中への拡散がみられ、また、熱処理温度の増
加とともに酸化シリコン膜68中のボロン濃度が増加し
ており、多結晶シリコン膜64中のボロンが酸化シリコ
ン膜68中へ拡散していることが判る。このように、窒
化シリコン膜は、窒化酸化シリコン膜と比較して、多結
晶シリコン膜64中のボロンが酸化シリコン膜68へ拡
散することを抑制する効果は少ない。
【0028】したがって、不純物の拡散を抑制するため
には、窒化酸化シリコン膜66を設けることが有効であ
ることが判る。窒化酸化シリコン膜66が窒化シリコン
膜よりもボロンの拡散を防止するのに優れているのは、
次のような理由であると考えられる。ボロンの拡散を防
止するためには、膜を構成する原子の格子間距離が重要
であると考えられる。また、膜が緻密なほど拡散防止の
効果が大きく、同じ組成をもつ場合には、例えば、Si
−O−SiO結合量の多いHTO膜の方がプラズマCV
D法などの低温度で堆積した膜よりもボロンの拡散を防
止する面で優れていると考えられる。
【0029】ここで、窒化シリコン膜と窒化酸化シリコ
ン膜について考慮すると、これら膜は組成が異なるので
結合量の多い少ないに対しては対応がとれないが、格子
間距離の関係から以下のように推測される。すなわち、
プラズマCVD法により堆積した窒化シリコン膜では、
成膜段階で膜中に水素が取り込まれるが、Si−H結合
やN−H結合部が互いに距離を取り合うことにより、ボ
ロンの通り抜けるパスが形成されていると考えられる
(図5(a))。一方、プラズマCVD法により堆積し
た窒化酸化シリコン膜では、電気陰性度が高い酸素が含
まれるため、水素が水分となって脱ガスしやすく、膜中
の水素濃度が低くなる。このため、膜中の水素が少ない
窒化酸化シリコン膜では、ボロンの通り抜けるパスがふ
さがれ拡散が抑制されるものと考えられる(図5
(b))。
【0030】上記の例においては、ゲート電極と見立て
た多結晶シリコン膜64から酸化シリコン膜68への不
純物の拡散について示したが、かかる効果はソース/ド
レイン拡散層から側壁絶縁膜への不純物拡散の場合にも
同様であると考えられる。したがって、窒化酸化シリコ
ン膜66をMOSFETの側壁絶縁膜に適用すれば、ソ
ース/ドレイン拡散層から側壁絶縁膜に不純物が吸い上
げられることを防止できると考えられる。また。プラズ
マCVD法により堆積する窒化酸化シリコン膜は、35
0℃程度の低温で成膜できるので、基板中の不純物の再
分布を抑えつつ成膜することができる。
【0031】次に、本実施形態による半導体装置の構造
について図6を用いて説明する。図6(a)はNMOS
FETの断面を示し、図(b)はPMOSFETの断面
を示している。シリコン基板10上には、素子間を分離
するための素子分離膜16が形成されている。シリコン
基板10内には、p形ウェル12又はn形ウェル14が
形成されている。素子分離膜16により画定された素子
領域上には、ゲート絶縁膜18を介してゲート電極22
が形成されている。ゲート電極22の両側のシリコン基
板10には、ソース/ドレイン拡散層38、40がそれ
ぞれ形成されている。ゲート電極22の側壁には、プラ
ズマCVD法により堆積した窒化酸化シリコン膜28
と、常圧又は準常圧のCVD法によりO3−TEOSガ
スを用いて堆積したNSG膜30とからなる側壁絶縁膜
32が形成されている。ソース/ドレイン拡散層38、
40上、ゲート電極22上にはシリサイド電極42が形
成されている。このように形成されたMOSFET上に
は、酸化シリコン膜44及びSOG膜46よりなる層間
絶縁膜48が形成されている。層間絶縁膜48上には、
層間絶縁膜48を介してソース/ドレイン拡散層38、
40に接続された金属配線層52が形成されている。
【0032】このように、本実施形態による半導体装置
は、ゲート電極22の側壁に、プラズマCVD法により
堆積した窒化酸化シリコン膜28と、常圧又は準常圧の
CVD法によりO3−TEOSガスを用いて堆積したN
SG膜30とからなる側壁絶縁膜32が形成されている
ことに特徴がある。以下、本実施形態による半導体装置
の製造方法に沿って、本発明を詳細に説明する。なお、
図7乃至図9はNMOSFETの製造方法を示す工程断
面図であり、図11乃至図12はPMOSFETの製造
方法を示す工程断面図である。
【0033】まず、CZ製(100)シリコン基板10
のNMOSFET形成領域にp形ウェル12を、PMO
SFET形成領域にn形ウェル14を形成する。次い
で、例えばLOCOS(LOCal Oxidation of Silicon)
法によりシリコン基板10を局所的に熱酸化し、素子間
を分離するための素子分離膜16を形成する。
【0034】続いて、MOSFETの閾値電圧を制御す
るためのボロン(B)を、NMOSFET形成領域及び
PMOSFET形成領域にイオン注入する。各領域に注
入するドーズ量は、それぞれのMOSFETに応じて適
宜調整される。この後、素子分離膜16が形成されたシ
リコン基板10を熱酸化し、膜厚約4nmのゲート絶縁
膜18を形成する。
【0035】次いで、例えば減圧CVD(LPCVD:
Low-Pressure CVD)法により、膜厚約180nmの多結
晶シリコン膜を堆積する。この多結晶シリコン膜は、ゲ
ート電極となる膜である。続いて、NMOSFET形成
領域の多結晶シリコン膜に燐(P)イオンをイオン注入
し、また、PMOSFET形成領域の多結晶シリコン膜
にはボロンイオンをイオン注入し、多結晶シリコン膜を
低抵抗化する。
【0036】この後、燐又はボロンをドープした多結晶
シリコン膜上に、例えばプラズマCVD法により、膜厚
約30nmの窒化シリコン膜を堆積する。この窒化シリ
コン膜は、多結晶シリコン膜をパターニングする際の反
射防止膜として用いる膜である。次いで、通常のリソグ
ラフィー技術及びエッチング技術を用い、窒化シリコン
膜と多結晶シリコン膜とをパターニングし、上面が窒化
シリコン膜20で覆われたゲート電極22を形成する
(図7(a)、図10(a))。このエッチングには、
例えばHBrとO2ガスとを用いたRIE(Reactive Io
n Etching:反応性イオンエッチング)を適用すること
ができる。
【0037】続いて、NMOSFET形成領域に、ゲー
ト電極22をマスクとして例えば砒素(As)イオンを
イオン注入し、LDD又はエクステンションS/D用の
浅いn形拡散層24を形成する(図7(b))。また、
PMOSFET形成領域には、ゲート電極24をマスク
として例えばBF2イオンをイオン注入し、LDD又は
エクステンションS/D用の浅いp形拡散層26を形成
する(図10(b))。
【0038】この後、プラズマCVD法により、例えば
膜厚約20nmの窒化酸化シリコン膜28を堆積する。
例えば、圧力を3Torr、成膜温度を350℃、RF
パワー280W、ギャップを400mils、成膜ガス
としてSiH4/N2O/N2を18sccm/60sc
cm/900sccmとすることにより、窒化酸化シリ
コン膜28を成膜することができる。
【0039】次いで、窒化酸化シリコン膜28上に、O
3−TEOSガスを用いた低温の常圧又は準常圧CVD
法により、例えば膜厚約80nmの酸化シリコン膜30
を堆積する(図7(c)、図10(c))。例えば、圧
力を450Torr、成膜温度を400℃、ギャップを
230mils、成膜ガスとしてTEOS/O3/He
を520mgm/5000sccm/4000scc
m、O3濃度を12.5wt%とすることにより、酸化
シリコン膜30を成膜することができる。
【0040】続いて、例えばCHF3、CF4、Arの混
合ガスを用いて窒化酸化シリコン膜28及び酸化シリコ
ン膜30を異方性エッチングし、ゲート電極22の側壁
に、窒化酸化シリコン膜28と酸化シリコン膜30とか
らなる側壁絶縁膜32を形成する(図8(a)、図11
(a))。このように本実施形態による半導体装置で
は、プラズマCVD法により堆積した窒化酸化シリコン
膜28と、O3−TEOSガスを用いた常圧又は準常圧
のCVD法により堆積した酸化シリコン膜30とにより
側壁絶縁膜32を形成するが、窒化酸化シリコン膜28
及び酸化シリコン膜30は、何れも400℃以下の低温
で成膜することができるので、成膜過程においてn形拡
散層24中の不純物、p形拡散層26中の不純物、閾値
電圧制御用の不純物が熱拡散することはない。
【0041】また、プラズマCVD法により堆積した窒
化酸化シリコン膜28と、O3−TEOSガスを用いた
常圧又は準常圧のCVD法により堆積した酸化シリコン
膜30との積層膜により側壁絶縁膜32を構成するの
で、プラズマCVD法のみによって側壁絶縁膜32を形
成する場合と比較して粗密依存性による側壁絶縁膜32
の幅のばらつきを小さく抑えることができる。なお、か
かる観点から、窒化酸化シリコン膜28は、その膜厚が
約30nmよりも薄いことが望ましい。
【0042】この後、基板を燐酸処理し、反射防止膜と
して用いた窒化シリコン膜20をエッチング除去する。
次いで、NMOSFET形成領域に、ゲート電極22及
び側壁絶縁膜32をマスクとして例えばAsイオンをイ
オン注入し、n+形の高濃度拡散層34を形成するとと
もに、ゲート電極22を更に低抵抗化する。このイオン
注入により、ゲート電極22の両側のシリコン基板10
内には、n形拡散層24と、高濃度拡散層34とからな
るソース/ドレイン拡散層38が形成されることになる
(図8(b))。
【0043】また、PMOSFET形成領域には、ゲー
ト電極22及び側壁絶縁膜32をマスクとしてBF2
オンをイオン注入し、p+形の高濃度拡散層36を形成
するとともに、ゲート電極22を更に低抵抗化する。こ
のイオン注入により、ゲート電極22の両側のシリコン
基板10内には、p形拡散層26と、高濃度拡散層36
とからなるソース/ドレイン拡散層40が形成されるこ
とになる(図11(b))。
【0044】続いて、通常のサリサイドプロセスによ
り、ゲート電極22上及びソース/ドレイン拡散層3
8、40上に、シリサイド電極42を形成する(図8
(c)、図11(c))。まず、活性層上に形成された
薄い酸化シリコン膜(図示せず)を、例えば弗酸水溶液
によりエッチング除去する。次いで、スパッタ法によ
り、例えばCo(コバルト)膜などの高融点金属膜を形
成する。続いて、例えば二段階短時間熱処理法を用い、
ソース/ドレイン拡散層38、40上及びゲート電極2
2上に、自己整合的にシリサイド電極42を形成する。
【0045】二段階短時間熱処理法とは、低温における
一次シリサイド化反応を行い高濃度拡散層34、36上
及びゲート電極22上に自己整合的にシリサイドを形成
し、次いで、未反応の高融点金属膜を例えば過酸化アン
モニアと過硫酸との混合液により除去し、続いて、高温
における二次シリサイド化反応を行い、一次シリサイド
化反応により形成したシリサイドをより低抵抗の相のシ
リサイドに遷移させる方法である。
【0046】なお、シリサイド電極42を形成する過程
の熱処理においてソース/ドレイン拡散層38、40を
構成する不純物、閾値電圧制御用の不純物が活性化し、
また、再分布するが、側壁絶縁膜32の下部には窒化酸
化シリコン膜28が形成されているため、これら不純物
が側壁絶縁膜32に吸い上げられることはない。また、
ゲート電極22の側壁にも窒化酸化シリコン膜28が形
成されているので、ゲート電極22から酸化シリコン膜
30への不純物拡散についても低減することができる。
【0047】この後、例えばプラズマCVD法により、
層間絶縁膜となる酸化シリコン膜44を堆積する。次い
で、例えばスピンコート法によりSOG(Spin On Glas
s)膜46を堆積し、熱処理によりガラス化し、酸化シ
リコン膜の表面を平坦化する。なお、酸化シリコン膜4
4の表面は、CMP(化学的機械的研磨:Chemical Mec
hanical Polishing)法、その他の平坦化技術により平
坦化してもよい。
【0048】続いて、SOG膜46及び酸化シリコン膜
44よりなる層間絶縁膜48に、ソース/ドレイン拡散
層38、40及びゲート電極22に達するコンタクトホ
ール50を開口する。この後、コンタクトホール50を
介してソース/ドレイン拡散層38、40、ゲート電極
22に接続された金属配線層52を形成し、MOSFE
Tの各電極を上部に引き出す。
【0049】こうして、シリコン基板10上に、NMO
SFET及びPMOSFETを形成する。このようにし
てNMOSFET及びPMOSFETを形成することに
より、従来の半導体装置よりも飽和電流値が大きく、ま
た、耐短チャネル効果に優れたMOSFETを形成する
ことができた。
【0050】このように、本実施形態によれば、ゲート
電極の側壁に側壁絶縁膜を有する半導体装置において、
側壁絶縁膜を、プラズマCVD法により堆積した窒化酸
化シリコン膜と、常圧又は準常圧のCVD法によりO3
−TEOSガスを用いて堆積したNSG膜とにより構成
するので、側壁絶縁膜の成膜段階及び後工程の熱処理に
おいてソース/ドレイン拡散層中の不純物や閾値電圧制
御用の不純物が側壁絶縁膜に吸い上げられることを防止
することができる。これにより、ソース/ドレイン領域
の実不純物濃度を低下することなく半導体装置を構成す
ることができるので、飽和電流の大きい半導体装置を製
造することができる。
【0051】また、側壁絶縁膜を約400℃以下の低温
で形成することができるので、成膜過程における不純物
の再分布により耐短チャネル効果特性を劣化することは
ない。なお、上記実施形態では、側壁絶縁膜32とし
て、プラズマCVD法により堆積した窒化酸化シリコン
膜28と、O3−TEOSガスを用いた常圧又は準常圧
のCVD法により堆積したNSG膜30との積層膜を用
いた場合について説明したが、少なくとも、下層側にプ
ラズマCVD法により堆積した窒化酸化シリコン膜を設
ければ本発明の効果を得ることができる。したがって、
上層の膜は、必ずしもO3−TEOSガスを用いた常圧
又は準常圧のCVD法により堆積したNSG膜である必
要はない。
【0052】本実施形態においてO3−TEOSガスを
用いた常圧又は準常圧のCVD法により堆積したNSG
膜を用いているのは、プロセス温度が低く、且つ、パタ
ーンの粗密依存性なく成膜ができるからである。したが
って、このような効果を得ることができる膜を適用すれ
ば、上記実施形態と同等の効果を得ることができる。
【0053】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、半導体基
板と、半導体基板上に、ゲート絶縁膜を介して形成され
たゲート電極と、ゲート電極の両側の半導体基板中に形
成された不純物拡散層と、ゲート電極の側壁に形成され
た側壁絶縁膜とを有し、側壁絶縁膜が、ゲート電極の側
壁から不純物拡散層上に延在して形成された窒化酸化シ
リコン膜と、窒化酸化シリコン膜上に形成された酸化シ
リコン膜とからなる半導体装置を構成するので、不純物
拡散層中の不純物が側壁絶縁膜に吸い上げられることを
防止することができる。これにより、不純物拡散層中の
実濃度の低減を防ぐことができるので、MOSFETの
飽和電流値を高めることができる。
【0054】また、窒化酸化シリコン膜をプラズマCV
D法により堆積すれば、窒化酸化シリコン膜を低温で成
膜することができるので、成膜過程における不純物の熱
拡散を防止することができる。これにより、MOSFE
Tの耐短チャネル性を劣化することなく半導体装置を製
造することが可能となる。また、酸化シリコン膜をO3
−TEOSガスを用いた常圧又は準常圧のCVD法によ
り堆積すれば、酸化シリコン膜を低温で成膜できるの
で、成膜過程における不純物の熱拡散を防止することが
できる。これにより、MOSFETの耐短チャネル性を
劣化することなく半導体装置を製造することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】窒化酸化シリコン膜の拡散防止効果を測定する
際に用いた試料の作成方法及び構造を示す概略断面図で
ある。
【図2】窒化酸化シリコン膜を堆積した試料におけるB
の再分布の様子を示す不純物分布である。
【図3】プラズマCVD法により窒化シリコン膜を堆積
した試料におけるBの再分布の様子を示す不純物分布で
ある。
【図4】熱CVD法により窒化シリコン膜を堆積した試
料におけるBの再分布の様子を示す不純物分布である。
【図5】窒化酸化シリコン膜の拡散防止効果のメカニズ
ムを説明する図である。
【図6】本発明の一実施形態による半導体装置の構造を
示す概略断面図である。
【図7】本発明の一実施形態による半導体装置の製造方
法を示す工程断面図(その1)である。
【図8】本発明の一実施形態による半導体装置の製造方
法を示す工程断面図(その2)である。
【図9】本発明の一実施形態による半導体装置の製造方
法を示す工程断面図(その3)である。
【図10】本発明の一実施形態による半導体装置の製造
方法を示す工程断面図(その4)である。
【図11】本発明の一実施形態による半導体装置の製造
方法を示す工程断面図(その5)である。
【図12】本発明の一実施形態による半導体装置の製造
方法を示す工程断面図(その6)である。
【図13】従来の半導体装置の構造を示す概略断面図で
ある。
【符号の説明】
10…シリコン基板 12…p形ウェル 14…n形ウェル 16…素子分離膜 18…ゲート絶縁膜 20…窒化シリコン膜 22…ゲート電極 24…n形拡散層 26…p形拡散層 28…窒化酸化シリコン膜 30…酸化シリコン膜 32…側壁絶縁膜 34…n形高濃度拡散層 36…p形高濃度拡散層 38…ソース/ドレイン拡散層 40…ソース/ドレイン拡散層 42…シリサイド電極 44…酸化シリコン膜 46…SOG膜 48…層間絶縁膜 50…コンタクトホール 52…金属配線層 60…シリコン基板 62…酸化シリコン膜 64…多結晶シリコン膜 66…窒化酸化シリコン膜 68…酸化シリコン膜 100…シリコン基板 102…pウェル 104…素子分離膜 106…ゲート絶縁膜 108…ゲート電極 110…低濃度拡散層領域 112…高濃度拡散層領域 114…ソース/ドレイン拡散層 116…側壁絶縁膜 118…シリサイド電極 120…酸化シリコン膜 122…SOG膜 124…層間絶縁膜 126…金属配線層

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板と、 前記半導体基板上に、ゲート絶縁膜を介して形成された
    ゲート電極と、 前記ゲート電極の両側の前記半導体基板中に形成された
    不純物拡散層と、 前記ゲート電極の側壁に形成された側壁絶縁膜とを有
    し、 前記側壁絶縁膜は、前記ゲート電極の側壁から前記不純
    物拡散層上に延在して形成された窒化酸化シリコン膜
    と、前記窒化酸化シリコン膜上に形成された酸化シリコ
    ン膜とからなることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体装置において、 前記窒化酸化シリコン膜は、プラズマCVD法により堆
    積された膜であることを特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の半導体装置におい
    て、 前記窒化酸化シリコン膜は、膜厚が30nm以下である
    ことを特徴とする半導体装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の
    半導体装置において、 前記酸化シリコン膜は、O3−TEOSガスを用いた常
    圧又は準常圧のCVD法により堆積されたNSG膜であ
    ることを特徴とする半導体装置。
  5. 【請求項5】 半導体基板上に、ゲート絶縁膜を介して
    ゲート電極を形成するゲート電極形成工程と、 前記ゲート電極をマスクとしてイオン注入を行い、前記
    ゲート電極の両側の前記半導体基板中に第1の不純物拡
    散層を形成する第1の不純物拡散層形成工程と、 前記ゲート電極が形成された前記半導体基板上に、窒化
    酸化シリコン膜を形成する窒化酸化シリコン膜形成工程
    と、 前記窒化酸化シリコン膜上に、酸化シリコン膜を形成す
    る酸化シリコン膜形成工程と、 前記酸化シリコン膜と前記窒化酸化シリコン膜とを異方
    性エッチングし、前記ゲート電極の側壁に、前記酸化シ
    リコン膜と前記窒化酸化シリコン膜とを有する側壁絶縁
    膜を形成する側壁絶縁膜形成工程とを有することを特徴
    とする半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の半導体装置において、 前記側壁絶縁膜形成工程の後に、前記ゲート電極及び前
    記側壁絶縁膜をマスクとしてイオン注入を行い、前記ゲ
    ート電極の両側の前記半導体基板中に第2の不純物拡散
    層を形成する第2の不純物拡散層形成工程を更に有する
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項5又は6記載の半導体装置の製造
    方法において、 前記窒化酸化シリコン膜形成工程では、プラズマCVD
    法により前記窒化酸化シリコン膜を堆積することを特徴
    とする半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項5乃至7のいずれか1項に記載の
    半導体装置の製造方法において、 前記酸化シリコン膜堆積工程では、O3−TEOSガス
    を用いた常圧又は準常圧のCVD法により不純物が添加
    されていない前記酸化シリコン膜を堆積することを特徴
    とする半導体装置の製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6720226B2 (en) 2000-09-18 2004-04-13 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Semiconductor device and method for facticating the same
KR20040035088A (ko) * 2002-10-18 2004-04-29 삼성전자주식회사 스페이서를 갖는 게이트 전극의 형성 방법.
WO2005101520A1 (ja) * 2004-04-14 2005-10-27 Renesas Technology Corp. 半導体装置及びその製造方法
JP2008515240A (ja) * 2004-10-01 2008-05-08 インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション ゲート・スタック

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Effective date: 20030114