JPH11135593A - 半導体製造装置 - Google Patents

半導体製造装置

Info

Publication number
JPH11135593A
JPH11135593A JP9295423A JP29542397A JPH11135593A JP H11135593 A JPH11135593 A JP H11135593A JP 9295423 A JP9295423 A JP 9295423A JP 29542397 A JP29542397 A JP 29542397A JP H11135593 A JPH11135593 A JP H11135593A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chamber
substrate
sample chamber
robot
spare
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9295423A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidesuke Yoshitake
秀介 吉武
Toru Tojo
徹 東條
Yoshiaki Tsukumo
嘉明 津久茂
Satoshi Yasuda
聡 安田
Kenji Oki
健司 大木
Yoshiaki Tada
嘉明 多田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP9295423A priority Critical patent/JPH11135593A/ja
Publication of JPH11135593A publication Critical patent/JPH11135593A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electron Beam Exposure (AREA)
  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 試料室内で基板を処理する際には予備室から
伝わる振動成分を除去することができ、かつ基板を搬送
する際には試料室と予備室との相対的な位置関係を拘束
して確実な搬送を行う。 【解決手段】 電子ビーム描画装置において、基板22
にパターン描画処理を施すための描画チャンバ20と、
このチャンバ20との間で基板22を搬送するための真
空ロボット31を備えたロボットチャンバ30と、チャ
ンバ20,30内の空間を連結し、かつこれらを振動的
には分離する剛性の低い第1の連結機構40と、チャン
バ20,30の相対的な位置関係を拘束して選択的に結
合する剛性の高い第2の連結機構50とを備え、描画処
理時は第2の連結機構50による連結を解除し、基板搬
送時は第2の連結機構50による連結を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子ビームやレー
ザー等のエネルギービームによって半導体回路パターン
をウェハやマスク等の試料上に形成する半導体製造装置
に係わり、特に試料室と予備室との連結手段の改良をは
かった半導体製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、マスク基板に半導体装置の回路パ
ターンを描画するには、電子ビーム描画装置が用いられ
ている。例えば、文献(SPIE,Vol.2793,pp.452-463)に
記載されている描画装置は、図9(a)に示すように、
電子ビームを発生させるための電子銃111を含む電子
光学鏡筒部110と、試料を保持して平面内を操作可能
なXYステージ121を含む試料室120、さらには試
料室120に基板を搬送・搬出するための予備室130
とから構成されている。
【0003】電子光学鏡筒部110は、電子ビームを所
望の形状に成形するための成形アパーチャ113,11
4及び成形偏向器15と、成形されたビームを試料上の
所望の位置に導くために、ビームの軌道を偏向するため
の走査偏向器116と、電子銃111から発せられた電
子ビームを所望の大きさに成形し縮小するための電磁レ
ンズ群117,118,119からなる光学系とから構
成されていて、かつ10-7〜10-8 Torr 程度の高真空
に保たれている。
【0004】なお、電子光学鏡筒部110と試料室12
0との間は、数μm径の電子ビームが偏向しても遮らな
い数ミリ程度の穴で仕切られているため、コンダクタン
スは小さいが電子ビームを通す必要上空間的には連続し
ている。
【0005】一方、試料室120は試料交換に際しても
試料室内の真空度(10-6〜10-7Torr 程度)を維持
する必要があるため、図9(b)に示すように、側面に
大気化と真空化が可能な基板I/O室131を備えた予
備室130が、試料室120の隣に設けられている。そ
して、基板I/O室131と試料室120との間で基板
を受け渡すことが可能な真空ロボット133が、予備室
130内に設置されている。また、それぞれ外部と基板
I/O室131、基板I/O室131と予備室130、
予備室130と試料室120との間は、ゲートバルブ1
35,136,137で選択的に仕切ることが可能な構
造となっている。
【0006】これら試料室120,予備室130,及び
基板I/O室131は、通常比較的容積の大きい試料室
120と予備室130とは定盤141上に配置され、真
空化及び大気化を繰り返す基板I/O室131は容積が
小さいために、予備室側面にゲートバルブ136を介し
て固定されている。また、電子光学鏡筒部110は試料
室120の上部に固定される。
【0007】従来、これら電子光学鏡筒部110が載置
された試料室120と、側面に基板I/O室131が固
定された予備室130とは、共通の定盤141を載置し
た除振台143上に構成されている。これは、互いに共
通の定盤141に構成することにより、予備室130と
試料室120との相対位置関係が変化しないように維持
するためであり、これにより確実な基板の受け渡しを行
うことが可能となる。また、それらを除振台143上に
配置することで、描画中に床からの振動が試料室120
や電子光学鏡筒110に伝わって、XYステージ121
上の基板の位置と電子光学鏡筒部110との間に相対変
位が生じ、描画精度が劣化するのを防いでいる。
【0008】試料室120に基板を搬送する際には基板
I/O室131と予備室130(10-5〜10-6 Torr
程度)とのゲートバルブ136を閉じておき、大気化さ
れている基板I/O室131を真空化(10-2〜10-3
Torr 程度)してからゲートバルブ136を開く。それ
から、ロボット133により基板I/O室131内にあ
る試料基板を受取った後、基板I/O室131との間の
ゲートバルブ136を閉じる。その後、試料室120と
の間のゲートバルブ137を開き、試料室120内のX
Yステージ121上へロボット133によりマスク基板
を搬送する。
【0009】このようなシーケンスに従って操作するこ
とで、電子光学鏡筒部110や試料室120を高真空に
維持したまま、かつ試料室120に基板を搬送すること
が可能となる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この種
の描画装置にあっては、次のような問題があった。図9
に示す構成の描画装置では、装置外部からの振動を防ぐ
ことは可能であるが、描画中に予備室内のロボットの動
作やゲートバルブ類の開閉動作に伴う振動が起こると描
画精度の劣化を招く恐れがある。これを防ぐために描画
中には、予備室内のロボットの動作やゲートバルブ類の
開閉動作を行わなければよいが、このようなシーケンシ
ャルな動作を行うと、これ以上のスループットの向上は
望めなくなる。
【0011】予備室は、基板交換のため外部と基板の受
け渡しを行うための基板I/O室を備えていて、予備室
内に設置されたロボット等の搬送機構により、XYステ
ージ上と基板I/O室との基板の受け渡しを行う。所定
の時間内に基板搬送を行うため、基板I/O室を大気の
状態から高真空の状態まで排気することはなく、基板I
/O室では10-2〜10-3 Torr 程度の真空度が得られ
た段階で、予備室とのゲートバルブを開いて基板搬送を
行う。
【0012】従って、ゲートバルブにより仕切られてい
る予備室は通常10-5〜10-6 Torr 程度の真空度に維
持されているが、予備室に比べて容積が小さいとはいえ
基板I/O室との間のゲートバルブを開く際に真空度が
下がるため、10-3〜10-5Torr 程度の真空度の変動
に耐える必要がある。上記のような使用実態を考えて予
備室は、図示していないが真空度の変動に比較的柔軟で
かつ高速に高真空まで排気する能力を有するターボ分子
ポンプによって常時排気を行っている。
【0013】ところが、ターボ分子ポンプは機構に起因
する振動源を抱えているため、描画装置に要求される描
画精度が向上してくると、ターボ分子ポンプの振動に伴
う描画精度の劣化が問題となってくる。また、別の問題
として予備室に基板搬送のために設置されるロボット
は、常時姿勢を制御されているが、種々の突発的なノイ
ズ等により振動すると試料室に伝わり、結果的に描画精
度の劣化を起こす恐れがある。
【0014】それを回避する方法として、試料室と予備
室とを別の除振台に載せ、さらに両者を柔らかいベロー
ズのようなもので空間的に連結しておくことで、予備室
から試料室に伝わる振動を除去し、かつ真空度を維持す
ることが可能となる。このような場合には、予備室のロ
ボットの姿勢や試料室内のXYステージの位置に依存し
て重心の位置が変化することにより定盤が傾かないよう
にするため、姿勢を制御するためのサーボマウント機能
を装備する必要がある。しかし、常に積分制御を行うパ
ッシブコントロール型の除振台は時定数が非常に遅いた
め、基板の搬送時間内に予備室のロボットの姿勢や試料
室内のXYステージの位置に依存して重心の位置が変化
することによる定盤の傾きをコントロールすることが難
しい。
【0015】結局、定盤の姿勢変化の設定値を厳しくす
ると制御しきれなくなる恐れがあるために、設定値を甘
くする必要があるため受け渡しの精度を満足させること
ができない。一方、短い時定数で定盤の高さと傾きを設
定値にすることが可能なPID制御されたアクティブコ
ントロール型の除振台でを用いれば、姿勢変化の設定値
を厳しくしても十分な制御が可能となるが、この場合は
価格が非常に高くなるという問題がある。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】このように従来、電子
ビーム描画装置等の半導体製造装置においては、描画中
に予備室内のロボットの動作やゲートバルブ類の開閉動
作に伴う振動が起こると描画精度の劣化を招く恐れがあ
る。これを防ぐために描画中には、予備室内のロボット
の動作やゲートバルブ類の開閉動作を行わなければよい
が、このようなシーケンシャルな動作を行うとスループ
ットの低下を招く。
【0017】また、一般に予備室はターボ分子ポンプに
よって常時排気を行っているが、ターボ分子ポンプは機
構に起因する振動源を抱えているため、描画装置に要求
される描画精度が向上してくると、ターボ分子ポンプの
振動に伴う描画精度の劣化が問題となってくる。
【0018】また、予備室に設置されるロボットからの
振動が試料室に伝わらないように、試料室と予備室とを
それぞれ別の除振台に載せて、両者を柔らかいベローズ
のようなもので空間的には連結しておくことが考えられ
る。この場合、定盤の姿勢を制御するためのサーボマウ
ント機能を装備する必要があるが、パッシブコントロー
ル型の除振台は時定数が非常に遅いため、この種の定盤
の傾きを制御することが難しい。一方、PID制御され
たアクティブコントロール型の除振台であれば十分に制
御することができるが、価格が非常に高くなるという問
題がある。
【0019】本発明は、上記の事情を考慮してなされた
もので、その目的とするところは、アクティブコントロ
ール型の除振台等を使用することなく、試料室内で基板
を処理する際には予備室から伝わる振動成分を除去する
ことができ、かつ基板を搬送する際には試料室と予備室
との相対的な位置関係を拘束して確実な搬送を行うこと
ができる半導体製造装置を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】
(構成)上記課題を解決するために本発明は、次のよう
な構成を採用している。即ち本発明は、電子ビーム描画
装置等のように被処理基板にパターンを形成するための
半導体製造装置において、前記基板にパターン形成処理
を施すための試料室と、この試料室に隣接配置され、該
試料室との間で前記基板を搬送するための搬送機構を備
えた予備室と、前記試料室内の空間と前記予備室内の空
間とを連結し、かつこれらの各室を振動的には分離する
剛性の低い第1の連結機構と、前記試料室の基板挿入口
の位置と前記予備室の基板挿入口の位置との相対的な位
置関係が所望の位置精度内に収まるように、これらの各
室を選択的に結合する剛性の高い第2の連結機構とを具
備してなり、前記試料室内で前記基板を処理する場合は
第2の連結機構による連結を解除して、前記試料室に対
し前記予備室からの振動を分離し、前記試料室と予備室
との間で前記基板を搬送する場合は第2の連結機構によ
る連結を行い、前記試料室と前記予備室との相対的な位
置関係を拘束することを特徴とする。
【0021】ここで、本発明の望ましい実施態様として
は次のものがあげられる。 (1) 試料室に、外部からの振動を遮断するための除振機
構を設けたこと。 (2) 試料室及び予備室の両方に、外部からの振動を遮断
するための除振機構を設けたこと。
【0022】(3) 試料室又は予備室に、これらの各室の
空間を隔てるためのゲートバルブを設けたこと。 (4) 試料室内で処理を行っている間は、ゲートバルブを
動作させないこと。
【0023】(5) 予備室は、試料室に隣接され該試料室
と第1の連結機構により連結された第1予備室と、この
第1予備室にゲートバルブを介して隣接された第2予備
室からなること。
【0024】(6) 第1の連結機構は、ベローズからなる
こと。 (作用)本発明によれば、予備室と試料室とは第1の連
結機構により常に空間的には連続しているが、第1の連
結機構は剛性の低い柔構造であり各室を振動的には分離
しているため、試料室における描画時には予備室から伝
わる振動成分は除去することが可能となる。また、試料
室と予備室間で基板を搬送する際には、剛性の高い剛構
造の第2の連結機構により試料室と予備室との相対的な
位置関係が拘束されるため、基板の確実な搬送が可能と
なる。従って、アクティブコントロール型の除振台等を
使用することなく、試料室内で基板を処理する際には予
備室から伝わる振動成分を除去することができ、かつ基
板を搬送する際には試料室と予備室との相対的な位置関
係を拘束して確実な搬送を行うことができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の詳細を図示の実施
形態によって説明する。 (第1の実施形態)図1は、本発明の第1の実施形態に
係わる電子ビーム描画装置の試料室と予備室との構造的
な関係を示す模式図である。
【0026】電子銃を含み電子ビームを基板上の所定の
位置に導くための電子光学鏡筒10は、基板を保持して
基板全面を走作可能なXYステージ21を備えた描画チ
ャンバ(試料室)20の上部に設置されている。描画チ
ャンバ20内のXYステージ21上への基板22の搬送
は、ロボットチャンバ(予備室)30内に設置された真
空ロボット31により行われる。描画チャンバ20とロ
ボットチャンバ30とは、ロボットチャンバ30からの
振動を常時切り離しておくために剛性の低いベローズか
らなる第1の連結機構40により連結されていて、共に
10-6〜10-7程度の高真空に保たれている。
【0027】描画チャンバ20の外側とロボットチャン
バ30の外側には、描画チャンバ20とロボットチャン
バ30の自由度を拘束することが可能な第2の連結機構
50が備えられている。この連結機構50は、描画チャ
ンバ20の基板挿入口の位置とロボットチャンバ30の
基板挿入口の位置との相対的な位置関係が所望の位置精
度内に収まるように、これらの各チャンバ20,30を
選択的に結合する剛性の高いものである。
【0028】図2に、本実施形態で用いた第2の連結機
構50の一例を示す。描画チャンバ20の側面に設けら
れた治具51と、図示していない制御装置からの指令に
従ってロボットチャンバ30の側面にそれぞれ設けられ
たエアシリンダ53を駆動源とするクランプ機構54と
で構成されている。そして、クランプ機構54で治具5
1を挟み込むことによって、描画チャンバ20とロボッ
トチャンバ30とが互いに動かないように連結すること
が可能となっている。また、このような連結機構の駆動
源としては、エアシリンダよりも出力の大きい油圧シリ
ンダや、電気によって動作するモーターやソレノイドで
も可能である。
【0029】そこで、描画チャンバ20にロボットチャ
ンバ30から基板22を搬入、又は描画チャンバ20か
らロボットチャンバ30に基板22を搬出する際には、
連結機構50を駆動して描画チャンバ20とロボットチ
ャンバ30とを拘束した状態とすることで、ロボット3
1の重心移動などに伴い定盤の傾きなどが発生してチャ
ンバ間の相対位置関係が崩れても確実な搬送が可能とな
る。
【0030】搬送後は、連結機構50を解放することに
より、描画チャンバ20とロボットチャンバ30とは、
剛性の低いベローズ40でのみ空間的なつながりを持つ
ために、ロボットチャンバ30側から描画チャンバ20
への振動の伝わりを断つことが可能となる。従って、描
画チャンバ20に振動が伝わらない状態で描画処理する
ことができ、描画精度の向上に寄与することが可能とな
る。また、描画時には描画チャンバ20とロボットチャ
ンバ30が振動的に分離されるため、描画時にロボット
31を動作させることもでき、これによりスループット
の向上をはかることが可能となる。
【0031】このように本実施形態によれば、基板搬送
時は第1及び第2の連結機構40,50により描画チャ
ンバ20とロボットチャンバ30を連結することによ
り、描画チャンバ20とロボットチャンバ30との相対
的な位置関係を拘束して確実な搬送を行うことができ
る。また、描画時には第1の連結機構40のみで各チャ
ンバ20,30を連結することにより、ロボットチャン
バ30から描画チャンバ20に伝わる振動成分を除去す
ることができ、振動という描画精度の劣化要因をなくし
て描画精度の向上に寄与することが可能となる。
【0032】(第2の実施形態)図3は、本発明の第2
の実施形態に係わる電子ビーム描画装置の試料室と予備
室との構造的な関係を示す模式図である。なお、図1と
同一部分には同一符号を付して、その詳しい説明は省略
する。
【0033】本実施形態が先に説明した第1の実施形態
と異なる点は、描画チャンバ20を除振機構24の上に
設置し、床から伝わる振動をも常時切り離しておくこと
にある。
【0034】このような構成であれば、第1の実施形態
と同様の効果が得られるのは勿論のこと、除振機構24
により描画チャンバ20をチャンバ下面から伝わる振動
から切り離すことができるため、第1の実施形態よりも
更に描画精度の劣化要因を低減することができる。
【0035】(第3の実施形態)図4は、本発明の第3
の実施形態に係わる電子ビーム描画装置の試料室と予備
室との構造的な関係を示す模式図である。なお、図1と
同一部分には同一符号を付して、その詳しい説明は省略
する。
【0036】本実施形態が先に説明した第1の実施形態
と異なる点は、描画チャンバ20及びロボットチャンバ
30の双方をそれぞれ除振機構24,34の上に設置
し、床から伝わる振動も常時切り離しておくことにあ
る。
【0037】このような構成であれば、第1の実施形態
と同様の効果が得られるのは勿論のこと、描画チャンバ
20及びロボットチャンバ30をチャンバ下面から伝わ
る振動から切り離すことができるため、第1の実施形態
よりも更に描画精度の劣化要因を低減することができ
る。
【0038】また、基板搬送時は第1の連結機構40の
みならず及び第2の連結機構50を用い、各チャンバ2
0,30をこれらの相対的な位置関係を拘束するように
連結するため、コストの高いアクティブコントロール型
の除振機構を用いる必要はなく、ローコストに実現する
ことが可能である。
【0039】(第4の実施形態)図5は、本発明の第4
の実施形態に係わる電子ビーム描画装置の試料室と予備
室との構造的な関係を示す模式図である。なお、図1と
同一部分には同一符号を付して、その詳しい説明は省略
する。
【0040】本実施形態が先に説明した第1の実施形態
と異なる点は、描画チャンバ20とロボットチャンバ3
0との間に、それぞれの空間を隔てることが可能なゲー
トバルブ36を設けたことにある。この例ではゲートバ
ルブ36は、ベローズからなる第1の連結機構40に対
してロボットチャンバ30側に設けられている。
【0041】このような構成において、描画中はゲート
バルブ36を閉めることにより、ロボットチャンバ30
の真空度が変化しても描画チャンバ20内の真空度が変
化しないようにすることができる。これは、特に微細パ
ターンの描画に際して有効である。また、第1の実施形
態と同様の効果が得られるのは勿論のことである。
【0042】(第5の実施形態)図6は、本発明の第5
の実施形態に係わる電子ビーム描画装置の試料室と予備
室との構造的な関係を示す模式図である。なお、図1と
同一部分には同一符号を付して、その詳しい説明は省略
する。
【0043】本実施形態は、図4の第3の実施形態と図
5の第4の実施形態を組み合わせたものである。即ち、
描画チャンバ20とロボットチャンバ30とは、第1の
連結機構40により常に連結され、第2の連結機構50
により選択的に連結されている。そして、描画チャンバ
20及びロボットチャンバ30の双方がそれぞれ除振機
構24,34の上に設置され、描画チャンバ20とロボ
ットチャンバ30との間に、各々の空間を隔てることが
可能なゲートバルブ36が設けられている。
【0044】このような構成であれば、第3の実施形態
と同様に、描画チャンバ20及びロボットチャンバ30
をチャンバ下面から伝わる振動から切り離すことができ
るため、描画精度の劣化要因を低減することができる。
さらに、第4の実施形態と同様に、描画中はゲートバル
ブ36を閉めることにより、ロボットチャンバ30の真
空度が変化しても描画チャンバ20内の真空度が変化し
ないようにでき、微細パターンの描画に際して有効であ
る。また、第1の実施形態と同様の効果が得られるのは
勿論のことである。
【0045】(第6の実施形態)図7は、本発明の第6
の実施形態に係わる電子ビーム描画装置の試料室と予備
室との構造的な関係を示す模式図である。なお、図1と
同一部分には同一符号を付して、その詳しい説明は省略
する。
【0046】本実施形態が先に説明した第1の実施形態
と異なる点は、描画チャンバ20とロボットチャンバ3
0との間に、それぞれの空間を隔てることが可能なゲー
トバルブ36を設けたこと、更にロボットチャンバ(第
1予備室)30に隣接してI/Oチャンバ(第2予備
室)60を設けたことにある。I/Oチャンバ60に
は、ロボットチャンバ30との間を空間的に隔てるため
のゲートバルブ61と、外部との間を空間的に隔てるた
めのゲートバルブ62が設けられている。
【0047】このような構成においては、ロボットチャ
ンバ30から外部への基板22の取り出しは、ロボット
チャンバ30の外側に設けられたI/Oチャンバ60を
介して行う。I/Oチャンバ60内は〜10-3 Torr 程
度の真空度までの真空化と大気化との状態に操作するこ
とが可能である。I/Oチャンバ60内が〜10-3 Tor
r 程度の真空度まで真空化した状態で、ロボットチャン
バ30との間のゲートバルブ61を開くことで、容積の
大きいロボットチャンバ30は常時10-6〜10-7 Tor
r 程度の高真空に保つことが可能となる。
【0048】このように本実施形態によれば、基板22
を外部に取り出す際に、大きな容量(ロボットチャンバ
30)を大気解放するのではなく、小さな容量(I/O
チャンバ60)を大気解放するのみで済むので、基板2
2を取り出した後にチャンバ排気に要する排気時間を短
くすることができる。
【0049】(第7の実施形態)図8は、本発明の第7
の実施形態に係わる電子ビーム描画装置の試料室と予備
室との構造的な関係を示す模式図である。
【0050】電子銃を含み電子ビームを基板上の所定の
位置に導くための電子光学鏡筒10は、基板を保持して
基板全面を走作可能なXYステージを備えた描画チャン
バ(試料室)20の上部に設置されている。描画チャン
バ20内のXYステージ上への基板の搬送は、ロボット
チャンバ(第1予備室)30内に設置された真空ロボッ
トにより行われる。描画チャンバ20とロボットチャン
バ30とは、ロボットチャンバ30からの振動を常時切
り離しておくために剛性の低いベローズからなる第1の
連結機構40により連結されていて、共に10-6〜10
-7程度の高真空に保たれている。
【0051】描画チャンバ20とロボットチャンバ30
との間にはゲートバルブ36が設けられており、各々の
チャンバ20,30はこのゲートバルブ36によって空
間的に隔てることが可能である。描画中にはこのゲート
バルブ36を開けないようにすることで、描画中に描画
チャンバ20内の真空度が劣化することを避けることが
可能となる。
【0052】外部とロボットチャンバ30内との基板の
受け渡しは、ロボットチャンバ30に隣接して設けられ
たI/Oチャンバ60を介して行う。I/Oチャンバ6
0はゲートバルブ61,62を備えており、チャンバ6
0内は〜10-3程度の真空度までの真空化と大気化との
状態に操作することが可能である。I/Oチャンバ60
内が大気の状態から10-3程度の真空度まで真空化した
状態で、ロボットチャンバ30とのゲートバルブ61を
開くことで、容積の大きいロボットチャンバ30は常時
10-6〜10-7程度の高真空に保つことが可能となる。
【0053】描画チャンバ20の外側とロボットチャン
バ30の外側には、描画チャンバ20とロボットチャン
バ30の自由度を拘束することが可能な第2の連結機構
50が備えられている。この連結機構50は、例えば前
記図2に示すものと同様である。そして、描画チャンバ
20とロボットチャンバ30との間で基板を搬送する際
には、連結機構50を駆動して描画チャンバ20とロボ
ットチャンバ30とを拘束した状態とすることで、ロボ
ットの重心移動などに伴い定盤の傾きなどが発生してチ
ャンバ間の相対位置関係が崩れても確実な搬送が可能と
なる。
【0054】基板搬送後は、連結機構50を解放するこ
とにより、描画チャンバ20とロボットチャンバ30と
は、剛性の低いベローズ40でのみ空間的なつながりを
持つために、ロボットチャンバ30側から描画チャンバ
20への振動の伝わりを断つことが可能となる。
【0055】また、描画チャンバ20とロボットチャン
バ30は、共に床から伝わる振動も常時切り離しておく
ために、除振装置24,34の上に設置されており、チ
ャンバ下面より伝わる振動より切り離しておくことが可
能となっている。
【0056】このように本実施形態によれば、基板搬送
時は第1及び第2の連結機構40,50により描画チャ
ンバ20とロボットチャンバ30を連結することによ
り、描画チャンバ20とロボットチャンバ30との相対
的な位置関係を拘束して確実な搬送を行うことができ
る。また、描画時には第1の連結機構40のみで各チャ
ンバ20,30を連結することにより、ロボットチャン
バ30から描画チャンバ20に伝わる振動成分を除去す
ることができ、振動という描画精度の劣化要因をなくし
て描画精度の向上に寄与することが可能となる。
【0057】また、ゲートバルブ36を設け、描画中は
ゲートバルブ36を閉めることにより、ロボットチャン
バ30の真空度が変化しても描画チャンバ20内の真空
度が変化しないようにすることができる。これは、特に
微細パターンの描画に際して有効である。
【0058】さらに、I/Oチャンバ60を設けること
により、大きな容量(ロボットチャンバ30)を大気解
放するのではなく、小さな容量(I/Oチャンバ60)
を大気解放するのみで済むので、基板を取り出した後に
チャンバ排気に要する排気時間を短くすることができ
る。
【0059】また、除振機構24,35を設けることに
より、描画チャンバ20及びロボットチャンバ30をチ
ャンバ下面から伝わる振動から切り離すことができるた
め、描画精度の劣化要因を低減することができる。しか
も、基板搬送時は第1の連結機構40のみならず及び第
2の連結機構50を用い、各チャンバ20,30をこれ
らの相対的な位置関係を拘束するように連結するため、
コストの高いアクティブコントロール型の除振機構を用
いる必要はなく、ローコストに実現することが可能であ
る。
【0060】なお、本発明は上述した各実施形態に限定
されるものではない。第1の連結機構はベローズに限る
ものではなく、試料室内の空間と予備室内の空間とを連
結し、かつこれらの各室を振動的には分離する十分に剛
性の低いものであればよい。さらに、第2の連結機構は
図2に示したようにクランプ機構を利用するものに限る
ものではなく、試料室の基板挿入口の位置と予備室の基
板挿入口の位置との相対的な位置関係が所望の位置精度
内に収まるように結合する十分に剛性の高いもので、か
つ結合を選択的に行うことができるものであればよい。
【0061】また、実施形態では電子ビーム描画装置に
適用した例を説明したが、本発明はこれに限らずレーザ
ー描画装置やイオンビーム描画装置等の描画装置に適用
することができる。さらに、基板に選択的にパターン形
成処理を施す各種の半導体製造装置に適用することが可
能である。その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、
種々変形して実施することができる。
【0062】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、試
料室と予備室とを柔構造の第1の連結機構により常に連
結し、試料室と予備室とが空間的には連続し振動的には
分離した状態となるため、試料室における基板処理時に
予備室から伝わる振動成分を除去することができる。さ
らに、基板を搬送する際には剛性の高い第2の連結機構
により、試料室と予備室との相対的な位置関係を拘束し
て連結するため、基板の確実な搬送が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係わる電子ビーム描画装置の
試料室と予備室との構造的な関係を示す模式図。
【図2】第1の実施形態で用いた第2の連結機構の一例
を示す斜視図。
【図3】第2の実施形態に係わる電子ビーム描画装置の
試料室と予備室との構造的な関係を示す模式図。
【図4】第3の実施形態に係わる電子ビーム描画装置の
試料室と予備室との構造的な関係を示す模式図。
【図5】第4の実施形態に係わる電子ビーム描画装置の
試料室と予備室との構造的な関係を示す模式図。
【図6】第5の実施形態に係わる電子ビーム描画装置の
試料室と予備室との構造的な関係を示す模式図。
【図7】第6の実施形態に係わる電子ビーム描画装置の
試料室と予備室との構造的な関係を示す模式図。
【図8】第7の実施形態に係わる電子ビーム描画装置の
試料室と予備室との構造的な関係を示す模式図。
【図9】従来の電子ビーム描画装置における機器構成を
説明する断面図と上面図。
【符号の説明】
10…電子光学鏡筒 20…描画チャンバ(試料室) 21…XYステージ 22…基板 24,34…除振機構 30…ロボットチャンバ(第1予備室) 31…真空ロボット 36,61,62…ゲートバルブ 40…第1の連結機構 50…第2の連結機構 60…I/Oチャンバ(第2予備室)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安田 聡 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 大木 健司 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 多田 嘉明 東京都中央区銀座四丁目2番11号 東芝機 械株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被処理基板にパターン形成処理を施すため
    の試料室と、この試料室に隣接配置され、該試料室との
    間で前記基板を搬送するための搬送機構を備えた予備室
    と、前記試料室内の空間と前記予備室内の空間とを連結
    し、かつこれらの各室を振動的には分離する剛性の低い
    第1の連結機構と、前記試料室の基板挿入口の位置と前
    記予備室の基板挿入口の位置との相対的な位置関係が所
    望の位置精度内に収まるように、これらの各室を選択的
    に結合する剛性の高い第2の連結機構とを具備してな
    り、 前記試料室内で前記基板を処理する場合は第2の連結機
    構による連結を解除して、前記試料室に対し前記予備室
    からの振動を分離し、前記試料室と予備室との間で前記
    基板を搬送する場合は第2の連結機構による連結を行
    い、前記試料室と前記予備室との相対的な位置関係を拘
    束することを特徴とする半導体製造装置。
  2. 【請求項2】前記試料室、又は前記試料室及び予備室の
    両方に、外部からの振動を遮断するための除振機構を設
    けたことを特徴とする請求項1記載の半導体製造装置。
  3. 【請求項3】前記試料室又は予備室に、これらの各室の
    空間を隔てるためのゲートバルブを設けたことを特徴と
    する請求項1又は2記載の半導体製造装置。
  4. 【請求項4】前記試料室内で処理を行っている最中に
    は、前記ゲートバルブを動作させないことを特徴とする
    特許請求項3記載の半導体製造装置。
  5. 【請求項5】前記予備室は、前記試料室に隣接され該試
    料室と第1の連結機構により連結された第1予備室と、
    この第1予備室にゲートバルブを介して隣接された第2
    予備室からなることを特徴とする請求項1記載の半導体
    製造装置。
JP9295423A 1997-10-28 1997-10-28 半導体製造装置 Pending JPH11135593A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9295423A JPH11135593A (ja) 1997-10-28 1997-10-28 半導体製造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9295423A JPH11135593A (ja) 1997-10-28 1997-10-28 半導体製造装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11135593A true JPH11135593A (ja) 1999-05-21

Family

ID=17820423

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9295423A Pending JPH11135593A (ja) 1997-10-28 1997-10-28 半導体製造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11135593A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100846110B1 (ko) * 2000-12-06 2008-07-14 가부시키가이샤 아루박 이온주입장치 및 이온주입방법

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100846110B1 (ko) * 2000-12-06 2008-07-14 가부시키가이샤 아루박 이온주입장치 및 이온주입방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4123249B2 (ja) 真空処理装置およびその運転方法
US4425508A (en) Electron beam lithographic apparatus
US5508518A (en) Lithography tool with vibration isolation
US20060182532A1 (en) Wafer processing system, wafer processing method, and ion implantation system
KR101155534B1 (ko) 진공처리장치
KR20140041820A (ko) 진공처리장치
KR100248562B1 (ko) 진공처리장치
KR20130083355A (ko) 진공 처리 장치
JPH1126550A (ja) 基板搬送装置およびそれを用いた基板処理装置
JP2010034505A (ja) 積層ロードロックチャンバおよびそれを備えた基板処理装置
JP2001516129A (ja) リニア気体軸受け及びアクティブカウンターバランスオプションを有するスキャニングシステム
WO2005113853A1 (en) Methods and apparatuses for transferring articles through a load lock chamber under vacuum
JPH11135593A (ja) 半導体製造装置
JP3019260B1 (ja) 電子ビ―ム描画装置
JP2005114083A (ja) 真空チャンバの除振システム
EP0856872A2 (en) Charged-particle-beam exposure apparatus
JP2873761B2 (ja) 半導体製造装置
KR102400829B1 (ko) 반도체 기판의 이송 장치 및 기판 처리 장치
JP2001319957A (ja) 基板搬送装置及び基板処理装置
KR102378330B1 (ko) 기판 처리 장치 및 기판 처리 방법
JP7307241B1 (ja) 基板自動搬送装置
JP6473908B2 (ja) ウエハ接合装置及びウエハ接合方法
JP3215984B2 (ja) 真空装置及びその使用方法
JP3389788B2 (ja) 荷電粒子線装置
KR20070063650A (ko) 이동식 로드락챔버 및 이를 포함하는 기판처리장치