JPH11135047A - 透過型電子顕微鏡 - Google Patents

透過型電子顕微鏡

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JPH11135047A
JPH11135047A JP10236882A JP23688298A JPH11135047A JP H11135047 A JPH11135047 A JP H11135047A JP 10236882 A JP10236882 A JP 10236882A JP 23688298 A JP23688298 A JP 23688298A JP H11135047 A JPH11135047 A JP H11135047A
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JP
Japan
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monochromator
accelerating
electron beam
electron microscope
transmission electron
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JP10236882A
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Katsushige Tsuno
勝重 津野
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Jeol Ltd
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Jeol Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 透過型電子鎮微鏡TEMにおいて電子ビーム
を単色化して空間分解能を向上させる。 【解決手段】 リターディンク型モノクロメータ部30
は、FEGの第1陽極(引き出し電極)22と第2陽極
23との間に配置されている。リターディンク型モノク
ロメータ部30は減速部、ウィーンフィルタ及び加速部
を含んでいる。出射スリット31は、リターディンク型
モノクロメータ部30のウィーンフィルタの中心に対し
て物面と対称となる位置に配置されている。FEG1の
陰極21から引き出された電子ビームはリターディンク
型モノクロメータ部30によって単色化されるので、色
収差を改善することができ、空間分解能を向上させるこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、透過型電子顕微鏡(以
下、TEMと称す)に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】図4に
高空問分解能TEMの概略の構成例を示す。図4におい
て、1は電子銃、2は電子を加速するための加速部、3
はアパーチャ、4はコンデンサレンズ、5は対物レン
ズ、6は試料ステージを示す。なお、図4では試料ステ
ージ6より下流側の投影レンズ系及び蛍光スクリーン等
については省略している。また、本明細書中において、
光軸に沿った電子銃側を上流、その反対側を下流と称す
ることにする。従って、図4ではコンデンサレンズ4は
対物レンズ5の上流側で、加速部2の下流側に配置され
ているということになる。さて、電子銃1から放出され
た電子ビームは加速部2によって所定の加速電圧で加速
される。高空間分解能TEMでは加速電圧は200kV
以上となされるのが通常であるので、電子ビームは加速
部2において200kV以上の所定の加速電圧で加速さ
れることになる。ここで、加速部2は内部放電を避ける
ために複数の加速管で構成されるのが通常であるが、図
4では一つ一つの加速管を省略して一つのブロックとし
て示している。図5は、一例として、電子銃に熱電子放
出型電子銃の一種であるLaB6を採用した場合の加速
部の構造を示す。図5の例では、第1の陽極電極とそれ
に続く5段の加速電極であるところの5個の加速管から
成っている。また、電子銃1としては電界放射型電子銃
(FEG)が用いられる場合が多くなってきている。加
速部2で所定の加速電圧で加速された電子ビームはアパ
ーチャ3を通ってコンデンサレンズ4で収束され、対物
レンズ5によって試料ステージ6に至ることになる。な
お、コンデンサレンズ4は複数段のレンズで構成される
のが通常であるが、図4では一つのブロックとして示し
ている。対物レンズ5についても同様に一つのブロック
として示している。このような構成において、電子銃の
改良、あるいは球面収差や色収差を改善するための対物
レンズ5をはじめとする各レンズの構造の研究によって
空間分解能の向上が図られてきているのであるが、電子
銃の改良に関しては本発明の主旨から外れるのでここで
は考えないとして、対物レンズ5等の球面収差は極限ま
で改善されてきていると考えられるのに対して、本発明
者は色収差については未だ改善の余地があることを見い
出した。本発明はこのような点に鑑みてなされたもので
あり、色収差を改善することにより空間分解能を従来よ
り改善することができる透過型電子顕微鏡を提供するこ
とを目的とするものである。なお、色収差は色収差係
数、電子銃のエネルギー幅と加速電圧の比、及び電子ビ
ームの開き角に比例する。これらの項のうち、以下では
電子線のエネルギー幅をモノクロメータを用いることに
よって小さくする方法について述べるものである。
【0003】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の透過型電子顕微鏡は、多段加速を必要と
する加速電圧が200kV以上である透過型電子顕微鏡
において、試料ステージの上流側にモノクロメータを備
えることを特徴とする。ここで、モノクロメータは、電
子ビームを所定の加速電圧で加速する加速部と試料ステ
ージとの間に設けることもでき、また、電子ビームを所
定の加速電圧で加速する加速部の上流側に設けることも
できる。そして、モノクロメータを電子ビームを所定の
加速電圧で加速する加速部の上流側に設ける場合には、
モノクロメータは、電子銃の第1陽極と、第2陽極との
間に設けることができる。更に、モノクロメータを、電
子銃の第1陽極と、第2陽極との間に設ける場合、当該
モノクロメータの出射側に設けられる電子ビームのエネ
ルギーを選択するためのスリットは、加速部の上流側に
設けるようにしてもよく、加速部の下流側に設けるよう
にしてもよい。ここで、モノクロメータには、モノクロ
メータへの入射電子ビームを減速する減速部と、モノク
ロメータからの出射電子ビームを加速する加速部とを設
ける。またこのとき、減速部は多段の減速電極からな
り、加速部は多段の加速電極からなるようにしてもよ
い。更に、このモノクロメータを電子顕微鏡本体の加速
部の上流に設ける場合は、前記モノクロメータに設ける
加速部は省略して、その下流にある電子顕微鏡本体の加
速部で兼用してもよい。そして、このようなモノクロメ
ータとしてはウィーンフィルタを用いて構成することが
できる。
【0004】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ実施の形
態について説明するが、まず、本発明の原理について説
明する。ところで、色収差は電子ビームの持つエネルギ
ー幅に比例することが知られている。即ち、電子ビーム
の全ての電子のエネルギーは同一ではなく、あるエネル
ギーを中心としてあるエネルギー幅に分布しているので
あり、色収差はそのエネルギー幅に比例するのである。
そこで、電子ビームの持つエネルギー幅を小さくすれば
色収差をより小さくすることができ、その結果として空
間分解能を従来より向上させることができることがわか
る。つまり、電子ビームをよリ単色化するのである。な
お、電子銃から放出される電子ビームの持つエネルギー
幅は、コールドタイプのFEGが最良で、0.4eV程
度であり、この様なFEGを採用し、最高に設計された
高分解能TEMの空間分解能は、0.1nmに近づくと
ころまで来ている。電子ビームを単色化するためにはモ
ノクロメータを用いればよく、そのモノクロメータとし
ては、所定の条件を満足するエネルギーを有する荷電ビ
ームのみを通過させることができるフィルタ、例えばウ
ィーンフィルタ、オメガフィルタ等を用いることができ
る。以下においては、構造が簡単である等の理由からウ
ィーンフイルタを用いるものとする。さて、以上のこと
から、モノクロメータのエネルギー分散は大きい方が望
ましいことは明らかである。モノクロメータのエネルギ
ー分散が大きければ、特定のエネルギーのみを有する電
子ビームが得易くなるからである。しかし、例えば加速
電圧が200kVの透過電子顕微鏡において、単にウィ
ーンフィルタを用いて200keVのエネルギーを有す
る電子ビームのみを得ようとすると、当該ウィーンフィ
ルタの光軸方向の長さは非常に大きなものとなってしま
い、実用的とはいえない。そこで、モノクロメータとし
てはリターデインク型のモノクロメータを用いるのが望
ましいものである。リターデインク型モノクロメータの
構成例を図6に示す。図6はモノクロメータとしてウィ
ーンフィルタを用いた場合のリターディンク型モノクロ
メータの構成例を示す図であり、図中、10は減速部、
11はウィーンフィルタ、12は加速部、13は出射ス
リットを示している。図7は、ウィーンフィルタ11の
構造を説明する図である。図中の記号zは、電子ビーム
の光軸を示し、N及びSは、対となる磁極を示し、同じ
く2重丸で囲まれた+及び−の記号は、対となる電極を
示している。更に、減速部10および加速部12は、透
過電子顕微鏡本体の加速部と同様に、例えば加速電圧が
200kV以上では、多段電極による多段減速、多段加
速とする。これら多段電極の加速部及び加速部は、先に
図5で示したものをそのまま用いればよい。図6におい
て、電子ビームは減速部10で1keV程度以下、好ま
しくは500eV程度以下、更に好ましくは20eV〜
200eV程度に減速されてウィーンフィルタ11に入
射する。ウィーンフィルタ11ではウィーン条件を満足
するエネルギーを有する電子ビームだけが直進し、直進
した電子ビームは加速部12において減速部10に入射
する前のエネルギーまで加速されて出射スリット13か
ら出射される。この出射スリット13は、ウィーンフィ
ルタ11によってエネルギー分散された電子ビームの中
から出射する電子ビームのエネルギーを選択する機能を
有しているものである。なお、図6において、図中のA
点を当該リターデインク型モノクロメータの物面の位
置、B点をウィーンフィルタ11の中心とすると、出射
スリット13はB点に対してA点と対称となるように配
置される。これによって、多くの収差係数の値はゼロに
なり、よりよい操作条件が得られるようになる。この図
6に示す構成は、一般にリターディンク型ウィーンフィ
ルタと称されているものと同じであるが、このような構
成のモノクロメータによれば、電子ビームを減速した後
にウィーンフィルタ11によってエネルギー分散を生じ
させ、更に出射スリット13によって出射する電子ビー
ムのエネルギーを選択できるので、電子ビームを良好に
単色化できるものである。以上、本発明の原理について
説明したが、以下に本発明の実施形態について説明す
る。図1は本発明に係る透過型電子顕微鏡の第1の実施
形態を示す図であり、図中、14、15はコンデンサレ
ンズ、20はリターディンク型モノクロメータを示す。
なお、図4、図6に示すものと同等なものについては同
一の符号を付して重複する説明を省略する。また、ここ
では電子銃1としてはFEGを用いるものとするが、L
aB6等の電子銃を用いることもできることは当然であ
る。また、加速電圧は200kVであるとする。図1で
は、リターディンク型モノクロメータ20は、加速部2
と試料ステージ6との間に配置されている。さて、電子
銃1から放出された電子ビームは加速部2によって加速
電圧である200kVまで加速される。加速部2で加速
された電子ビームはコンデンサレンズ14によって収束
され、更にアパーチャ3を通ってリターディンク型モノ
クロメータ20に入射される。このリターディンク型モ
ノクロメータ20は、図6に示すと同じく、減速部1
0、ウィーンフィルタ11、加速部12、出射スリット
13で構成されており、また、出射スリット13は、ウ
ィーンフィルタ11の中心に対して、当該リターディン
ク型モノクロメータ20の物面(図1には図示せず)と対
称となる位置に配置されている。ここでは、加速電圧が
200kVと高いので、上記の加速部2は勿論、モノク
ロメータ20の減速部10及び加速部12も、先に図5
で示したような多段の加速電極からなる加速管が採用さ
れる。そして、リターディンク型モノクロメータ20か
ら出射した電子ビームはコンデンサレンズ15で収束さ
れ、対物レンズ5によって試料ステージ6に至ることに
なる。なお、コンデンサレンズ14、15はそれぞれ複
数段のレンズで構成されるのが通常であるが、図1では
共に一つのブロックとして示している。この構成によれ
ば、電子ビームはリターディンク型モノクロメータ20
によって良好に単色化され、その単色化された電子ビー
ムが試料ステージ6に到達することになるので、色収差
を改善することができ、以て空間分解能を向上させるこ
とができる。実際、最高に設計された高分解能TEMに
モノクロメータを導入することによって、電子ビームの
持つエネルギー幅は0.1eV以下の値が得られ、その
空間分解能は、0.03nmに達した。次に、本発明の
第2の実施形態について、図2を参照して説明する。な
お、図2においても電子銃1としてFEGを用いるもの
とする。図2において、21はFEGの陰極、22は第
1陽極、23は第2陽極、30はリターディンク型モノ
クロメータ部、31は出射スリットを示している。な
お、図1に示すものと同等なものについては同一の符号
を付して重複する説明を省略する。この構成では、リタ
ーディンク型モノクロメータ部30は、FEGの第1陽
極22と第2陽極23との間に配置されている。図2で
はリターディンク型モノクロメータ部30は一つのブロ
ックとして示しているが、この内部には減速部、ウィー
ンフィルタ及び加速部を含んでいるものであり、このリ
ターディンク型モノクロメータ部30と、第2陽極23
の下流に配置された出射スリット31とでリターディン
ク型モノクロメータが構成されている。この出射スリッ
ト31は、リターディング型モノクロメータ部30のウ
ィーンフィルタの中心に対して物面(図2には図示せ
ず)と対称となる位置に配置されている。なお上記は、
正確な説明を期すよう、出射スリットを物面と対称とな
る位置に配置するために、出射スリット31は第2陽極
23の下流に配置いたが、装置の構造を簡略化するため
等の理由によっては、逆に、出射スリット31は第2陽
極23の上流側に配置されることもあり、更に、第2陽
極23は、加速部の最初の電極で兼用することもある得
る。また、第1陽極22は陰極21から電子ビームを引
き出すためのものであり、引き出し電極と称されること
もあるものである。この第1電極22に印加される電圧
(引き出し電圧)は通常2kV〜4kV程度である。第
2陽極23は陰極21から引き出された電子ビームを所
定のエネルギーまで加速するものである。つまり、この
構成ではリターディンク型モノクロメータはFEGの内
部に組み込まれているのであり、FEGの陰極21から
引き出された電子ビームはリターディンク型モノクロメ
ータ部30によって単色化され、第2陽極23、出射ス
リット31を通過して加速部2で所定の加速電圧まで加
速されることになるので、色収差を改善することがで
き、その結果として空間分解能を向上させることができ
ることは明らかである。なお、加速部2の下流側は図4
に示すと同様である。この構成では、図1に示す構成に
比較して当該TEM全体の大きさを小さくすることがで
きる。即ち、図1に示す構成では、加速電圧が200k
Vとなされているので、上述したように加速部2は複数
の加速管で構成されることになるが、電子ビームを20
0kVで加速するための加速部2の光軸方向の長さは大
きなものとなる。そして、加速部2で加速された電子ビ
ームがリターディンク型モノクロメータ20に入射する
ことになるのであるが、上述したように減速部10では
1keV程度以下、好ましくは500eV程度以下、更
に好ましくは20eV〜200eV程度まで減速させる
必要がある。このように200keVのエネルギーの電
子ビームを20eV〜200eV程度まで減速させるた
めには、この減速部10の光軸方向の長さは加速部2と
同程度必要となり、この減速部10は大きなものとな
る。更に、加速部12は、20eV〜200eV程度の
エネルギーの電子ビームを200keVまで加速する必
要があるので、この加速部12の光軸方向の長さは減速
部10と同程度必要であり、やはり大きなものとなる。
このように、図1に示す構成では当該TEMの鏡筒は非
常に大きなものとなってしまうのである。これに対し
て、FEGの第1陽極22に印加される電圧は、上述し
たように2kV〜4kV程度であり、減速部を持たない
モノクロメータでは十分には単色化できないものの、加
速電圧に比較すると2桁小さいので、図2に示すように
第1陽極22の直ぐ下流にリターディンク型モノクロメ
ータ部30を配置した場合には、このリターデインク型
モノクロメータ部30の減速部及び加速部の光軸方向の
長さは図1に示す場合に比較すると小さくてよく、従っ
て、当該TEMの鏡筒の長さを短くすることができるの
である。また、リターデインク型モノクロメータ部30
の加速部を省略して、その下流にある透過型電子顕微鏡
本体の加速部で兼用してもよい。更にまた、場合によっ
ては、出射スリットを第2陽極23の直ぐ下流に設ける
のではなく、第2陽極23の直ぐ上流に設けて、構造を
より簡略化することも考えられる。以上が本発明の第2
の実施形態であるが、次に本発明の第3の実施形態につ
いて図3を参照して説明する。図2に示す構成と、図3
に示す構成とでは出射スリット31の位置のみが異なっ
ている。即ち、図2に示す構成では出射スリット31は
第2陽極23の直下流に配置されているのに対して、図
3では出射スリット31は加速部2の下流に配置されて
いる。この図3に示す構成においても電子ビームが単色
化されること、従って色収差が改善でき、空間分解能を
向上できることは明らかである。このような構成をとる
のはコストの低減を図るためである。即ち、図2の構成
においては、出射スリット31は加速部2の上流に配置
されているので、200kV程度の高電圧中に置かれる
ことになり、当該出射スリット31を手動で操作するこ
とはできず、出射スリット31を操作するについては何
等かの機構による自動制御を行わざるを得ない。従っ
て、そのような自動制御を行うための制御回路、及びそ
の電源等は加速部2に印加される加速電圧の高圧上に置
かなければならないので、その分コストが掛かってしま
う。これに対して、図3に示すように出射スリット31
を加速部2の下流に配置すると、加速部2の最下段の加
速管は接地されるので、この出射スリット31は手動操
作が可能となり、図2に示す場合のように出射スリット
31を自動制御するための回路、その電源あるいは出射
スリット31を駆動するための機構等が全く不要となる
のでコストを低減することが可能となるのである。た
だ、図3に示す構成では、出射スリット31をリターデ
ィンク型モノクロメータ部30のウィーンフィルタの中
心に対して物面(図3には図示せず)と対称となる位置
に配置するという対称条件を満足させることができない
ので、デフォーカス状態で使用するか、またはフォーカ
スをさせても対称条件が外れるのでリターディンク型モ
ノクロメータの2次収差が大きくなる等の不都合が生じ
る可能性はあるが、色収差を改善でき、従って空間分解
能を向上させることはできるものである。以上、本発明
の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態
に限定されるものではなく種々の変形が可能であること
は当業者に明らかである。特に、リターディンク型モノ
クロメータを設ける位置については上記実施形態に限ら
ず試料ステージの上流側であれば適宜な位置を選択する
ことができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る透過型電子顕微鏡の第1の実施形
態を示す図である。
【図2】本発明に係る透過型電子顕微鏡の第2の実施形
態を示す図である。
【図3】本発明に係る透過型電子顕微鏡の第3の実施形
態を示す図である。
【図4】従来の高空問分解能TEMの概略の構成例を示
す図である。
【図5】加速部の構造例を示す図である。
【図6】リターディンク型モノクロメータの構成例を示
す図である。
【図7】ウィーンフィルタの構造例を示す図である。
【符号の説明】
1…電子銃、2…加速部、3…アパーチャ、4…コンデ
ンサレンズ、5…対物レンズ、6…試料ステージ、10
…減速部、11…ウィーンフィルタ、12…加速部、1
3…出射スリット、14、15…コンデンサレンズ、2
0…リターディンク型モノクロメータ、21…FEGの
陰極、22…第1陽極、23…第2陽極、30…リター
ディンク型モノクロメータ部、31…出射スリット。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも加速電圧が200kV以上であ
    って、試料ステージの上流側にモノクロメータを備えた
    透過型電子顕微鏡において、該モノクロメータは、該モ
    ノクロメータへの入射電子ビームを減速する減速部と、
    該モノクロメータからの出射電子ビームを加速する加速
    部とを設けられてなるリターディング型モノクロメータ
    であることを特徴とする透過型電子顕微鏡。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記リターディング型
    モノクロメータは、電子顕微鏡本体の加速部と前記試料
    ステージとの間に設けられたことを特徴とする請求項1
    記載の透過型電子顕微鏡。
  3. 【請求項3】請求項1または2において、前記リターデ
    ィング型モノクロメータの減速部は多段の減速電極から
    なり、加速部は多段の加速電極からなることを特徴とす
    る請求項1または2記載の透過型電子顕微鏡。
  4. 【請求項4】電子ビームを所定の加速電圧で加速する加
    速部の上流側に、モノクロメータを備えた透過型電子顕
    微鏡において、該モノクロメータは、該モノクロメータ
    への入射電子ビームを減速する減速部を設けられてなる
    リターディング型モノクロメータであることを特徴とす
    る透過型電子顕微鏡。
  5. 【請求項5】請求項4において、前記リターディング型
    モノクロメータは、電子銃の第1陽極と第2陽極との間
    に設けられてなることを特徴とする請求項4記載の透過
    型電子顕微鏡。
  6. 【請求項6】請求項5において、前記モノクロメータの
    出射側に設けられる電子ビームのエネルギーを選択する
    ためのスリットは、前記電子ビームを所定の加速電圧で
    加速する加速部の上流側に設けられてなることを特徴と
    する請求項5記載の透過型電子顕微鏡。
  7. 【請求項7】請求項5において、前記モノクロメータの
    出射側に設けられる電子ビームのエネルギーを選択する
    ためのスリットは、前記電子ビームを所定の加速電圧で
    加速する加速部の下流側に設けられてなることを特徴と
    する請求項5記載の透過型電子顕微鏡。
  8. 【請求項8】請求項4において、前記リターディング型
    モノクロメータは、電子銃の引き出し電極と前記加速部
    との間に設けられてなることを特徴とする請求項4記載
    の透過型電子顕微鏡。
  9. 【請求項9】請求項8において、前記モノクロメータの
    出射側に設けられる電子ビームのエネルギーを選択する
    ためのスリットは、前記電子ビームを所定の加速電圧で
    加速する加速部の上流側に設けられてなることを特徴と
    する請求項8記載の透過型電子顕微鏡。
  10. 【請求項10】請求項8において、前記モノクロメータ
    の出射側に設けられる電子ビームのエネルギーを選択す
    るためのスリットは、前記電子ビームを所定の加速電圧
    で加速する加速部の下流側に設けられてなることを特徴
    とする請求項8記載の透過型電子顕微鏡。
JP10236882A 1997-09-01 1998-08-24 透過型電子顕微鏡 Pending JPH11135047A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003522327A (ja) * 2000-02-03 2003-07-22 ザ ユニヴァーシティー オブ バーミンガム 表面トポグラフィ分析と分光器分析を組み合わせた機器とその方法
US9196456B2 (en) 2013-10-22 2015-11-24 Jeol Ltd. Image acquisition method and transmission electron microscope

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