JPH11134574A - 火災報知機 - Google Patents

火災報知機

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JPH11134574A
JPH11134574A JP30019297A JP30019297A JPH11134574A JP H11134574 A JPH11134574 A JP H11134574A JP 30019297 A JP30019297 A JP 30019297A JP 30019297 A JP30019297 A JP 30019297A JP H11134574 A JPH11134574 A JP H11134574A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡便に個別の火災感知器を識別して点検す
る。 【解決手段】 火災受信機1と、複数の火災感知器4
と、信号線2、3に着脱可能に接続されて前記複数の火
災感知器4に対して個別に点検命令を出力して応答信号
を受信する信号伝送を行う点検器12とを有し、火災感
知器4に各々個別の固有番号が設定され、点検器12
は、固有番号によって簡便に個別の火災感知器4を識別
して点検することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住戸内に点在する
火災感知器の点検を住戸外から遠隔に行う場合などに便
利な火災報知機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、火災感知器の動作試験は、感知器
の種別により加熱試験器や加煙試験器を用いて熱または
煙を実際に加えて試験を行っていた。また、熱や煙を直
接加える試験は、人や時間を要し感知器を汚すことにな
るので、火災感知器内部の回路にテスト電圧を加え、検
出部を動作させて模擬的に試験することなど、種々の試
験方法がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】住戸に設けられる火災
報知機において、点検を行う場合に、そこの住居人が不
在の場合がある。例えば、住戸の管理人がある場合に
は、立ち会いを依頼して住戸内に入ることができるが、
手間が係る。一般的には、火災報知機の点検員であって
も、住戸内に他人を入れるのは好まれず、点検作業が手
間取ることが多い。
【0004】そこで、特開平5−346995号公報に
は、住戸の外部から個別に火災感知器に点検入力を戸外
表示器から行うため、周波数により特定されたアダプタ
が感知器に試験電圧を発生させ動作試験する火災報知機
が開示されている。しかし、この公報の火災報知機で
は、個別にアダプタと戸外表示器の信号送出回路の周波
数を合わせるために調整する必要があるとともに、試験
結果は火災受信機の動作に基づいて鳴動させられる戸外
ブザーにより確認を行っていた。
【0005】また、ビル等の対象物の大きなもので多数
の火災感知器が必要な場合には、いわゆるR型と呼ばれ
る方式が採用され、受信部としての火災受信機または分
散中継器と火災感知器や被制御機器用中継器などの多数
の端末機器側とは、コード信号により監視・制御のデー
タを高度な信号伝送により送受信している。このときの
信号伝送では、コード信号はビットごとの電位のハイ・
ローで認識し、膨大な信号伝送量を必要とするので、1
秒間に何千以上の電位のハイ・ローを繰り返すタイミン
グをとるため、水晶振動子などの高度な部品を利用して
正確な信号判別を行わなければならない。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の点に鑑み、第1の
発明は、受信部と、該受信部からの信号線に並列に接続
されて火災を検出するときに火災信号を該信号線に出力
する複数の火災感知器と、該信号線に着脱可能に接続さ
れて前記複数の火災感知器に対して個別に点検命令を出
力して応答信号を受信する信号伝送を行う点検器と、を
有することを特徴とするものであり、さらに、複数の火
災感知器には各々個別の固有番号が設定され、点検器
は、該固有番号によって個別に点検命令を出力するもの
であって、また、個別に点検命令に応答する火災感知器
は、該固有番号を含めた応答信号を出力するものであ
る。
【0007】したがって、受信部には点検機能を設けて
なくても、点検器から複数の火災感知器の点検を行うこ
とができ、簡便に個別の火災感知器を識別して点検する
ことができる。
【0008】また、第2の発明は、受信部と、該受信部
からの信号線に並列に接続されて火災を検出するときに
火災信号を該信号線に出力する複数の火災感知器と、該
信号線に着脱可能に接続されて前記複数の火災感知器に
対して個別に点検命令を出力して応答信号を受信する信
号伝送を行う点検器と、を有する火災報知機において、
前記複数の火災感知器は、各々個別の固有番号が設定さ
れる固有番号設定部が設けられるとともに、前記点検器
は、前記複数の火災感知器の各々と1対1で接続するさ
れるときに、接続された火災感知器の固有番号設定部に
設定された固有番号を読み出すための返送命令を送出し
て、返送された固有番号を表示部に表示することを特徴
とするものであり、さらに、点検器は、操作部を有し、
前記複数の火災感知器の各々と1対1で接続するされる
ときに、該操作部から所望の固有番号が入力されるとき
に、該所望の固有番号を設定させる設定命令を出力する
とともに、該設定命令を受信する火災感知器は、固有番
号設定部に受信した前記固有番号を設定するもので、こ
のとき、固有番号と同時に最終設定を設定させる。
【0009】したがって、点検器は、信号線上の火災感
知器に対して点検を行うのみでなく、各火災感知器と1
対1で接続することで固有番号等のデータ設定にも用い
ることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施した形態につ
いて説明する。図1はシステムの一実施形態を概略的に
示す構成図である。
【0011】例えば住戸内の居間に設けられた火災受信
機1から引き出された共通線2およびライン線3からな
る電源兼信号線に、各部屋等に設けられる複数の火災感
知器4が並列に送り配線によって接続され、その信号線
2、3の後端には終端抵抗5が接続されている。
【0012】また、信号線2、3の火災受信機1と各火
災感知器4との間には、常時は共通線2およびライン線
3を火災受信機1に切り換え接続している線路切換器6
が配置されている。
【0013】常時は、各火災感知器4は、信号線2、3
を通じて火災受信機1から供給される電源によってそれ
ぞれ火災監視動作を行い、火災検出時にはスイッチング
動作を行って信号線2、3間を低インピーダンスの略短
絡状態とする。火災受信機1は、そのスイッチング動作
に基づく略短絡状態を検知して火災報知動作を行う。こ
のとき、火災受信機1は、例えば住戸の玄関脇に設けら
れ接続される戸外表示器10に火災表示を行ったり、住
戸完結型でなく、図示しない住棟受信機が建物全体の監
視制御として設けられているときには、必要な火災信号
を住棟受信機に出力する。
【0014】点検時には、線路切換器6から戸外の例え
ば戸外表示器10の側に引き出されたコネクタ11に、
点検器12がコネクタ接続される。この点検器12から
の点検操作に基づき、線路切換器6は、火災受信機1へ
点検出力線9を介して点検開始出力を行い、火災受信機
1で点検中を表示させるとともに、各火災感知器4への
信号線2、3を、火災受信機1から切り離し、点検器1
2へ接続する。この状態において、火災受信機1は、線
路切換器6の点検開始出力に基づき点検表示を行い、点
検器12からの戸外点検を可能とする。このとき、各火
災感知器4は信号線2、3を通じて点検器12から供給
される電源電圧によって動作する。
【0015】図2は、図1のシステムに使用される火災
感知器4の概略回路図である。
【0016】火災感知器4は、電源兼信号線2、3がそ
れぞれ接続される端子C、Lを電源として、安定した電
圧および電流を供給する定電圧回路B2と、抵抗とコン
デンサとの充電時定数に基づきマイコンに割り込み入力
を行う図示しない発振回路やマイコン等による制御回路
B3と、サーミスタの温度特性により火災による熱を検
出するなどのセンサ回路B4と、制御回路B3により火
災と判別されるときに端子C、L間を低インピーダンス
の略短絡状態にスイッチングするとともに図示しない確
認灯を点灯する火災出力回路B1と、を有し、さらに、
点検動作を行うために信号線3の入力側が接続される端
子Lから点検信号としてのパルスの入力を検出する信号
受信回路B6と、点検動作時に制御回路B3の制御に基
づいてセンサ回路B4へ点検動作を行わせる試験回路B
5と、EEPROM等による記憶装置であって固有番号
としてのアドレスおよび最終設定等が格納される設定部
B7と、を有する。
【0017】サーミスタを用いる場合の制御回路B3に
よる点検動作は、疑似的な高温度状態を形成するため、
センサ回路B4においてサーミスタに例えば抵抗を並列
に接続することにより、疑似的に高温度状態を検出す
る。そして、その結果に基づき、制御回路B3は点検結
果を正常と判断する。以上、図1のシステムに使用され
る火災感知器4の具体例としてのサーミスタ式熱感知器
について説明したが、その他の種類の例えば光電式煙感
知器や炎感知器等を用いるときには種類に応じて必要な
回路を設けておく。
【0018】図3は、図1のシステムに使用される点検
器12および点検器12が接続される線路切換器6の簡
略的なブロック回路図である。
【0019】点検器12は、マイコン等を利用したコン
トロール回路B16により全体が制御され、ライン線3
から各感知器4に電源電圧が供給され、コントロール回
路B16の制御によりパルス送出を行う発振回路B18
が設けられている。また、端子LPを介して火災受信機
1の信号線2、3に抵抗Rpによって疑似的に終端抵抗
電位を与えるトランジスタ等によるスイッチ回路B21
と、端子STを介して線路切換器6に線路切換動作を行
わせるとともに、火災受信機1に点検開始入力を与える
トランジスタ等によるスイッチ回路B22と、コントロ
ール回路B16に接続された各種スイッチおよび表示灯
等からなる表示操作部B23と、信号線2、3に接続さ
れる各感知器4および点検器12の電源となる蓄電池等
による電源B24が設けられている。
【0020】また、線路切換器6は、端子STtおよび
端子STを介して火災受信機1へ入力される点検器12
からの点検開始入力を検知して接点r1、r2をそれぞ
れbからaに切り換えるリレーユニットB25からな
り、常時火災受信機1への端子LIに接続されている各
感知器4への端子LOは、接点r1のbからaへの切り
換えにより、点検器12への端子Ltに接続され、同時
に、火災受信機1への端子LIは、接点r2のbからa
への切り換えにより、点検器12への端子LPtに接続
される。その他、コモン線2に接続される端子CIから
端子CO、さらに点検器12からの端子Ctについても
常時接続状態である。
【0021】この点検器12の操作について、図1のよ
うに、点検器12を戸外からコネクタ11に接続した
後、図4に示す表示操作部B23の電源スイッチS1を
操作する。すると、点検器12のコントロール回路B1
6は、スイッチ回路B21、B22に動作出力を行っ
て、端子STを介して線路切換器6のリレーユニットB
25を火災受信機1側の電源によって動作させるととも
に、火災受信機1に点検開始入力を与える。このリレー
ユニットB25の動作により、各感知器4からの信号線
2、3は、火災受信機1から点検器12に切り換えら
れ、火災受信機1の信号線2、3は、点検器12の抵抗
Rpにより疑似的に終端抵抗によるインピーダンスが与
えられ、火災受信機1の断線表示を行わせない。
【0022】この状態で、図4に示す表示操作部B23
の点検開始スイッチS2を操作すると、戸外点検モード
による点検動作が開始されるが、選択スイッチS4を操
作することにより、モードを順次選択することが可能で
ある。そのモードは、モード表示灯L17〜L19によ
り表示される。そして、戸外点検モードにより点検開始
スイッチS2を操作すると、点検中灯L14を点灯させ
るとともに、コントロール回路B16の制御により戸外
点検モードによる点検動作がスタートする。
【0023】その結果、格納した点検結果から点検信号
の得られなかった番号があれば表示灯L1〜L10の該
当する表示灯を点滅させるとともに異常終了灯L12を
点灯し、異常がなければ正常終了灯L11を点灯する。
そして、点検動作を終了して点検中灯L14を消灯す
る。その結果、表示操作部B18の表示灯L1〜L10
によって、点灯している番号は正常であり、点滅してい
る番号は異常であることが認識できる。
【0024】信号線2、3間に接続された各火災感知器
4は、信号受信回路B6によりパルスを検出して制御回
路B3にその入力が行われる。そして、各火災感知器4
の内、制御回路B3が設定部B7に基づいて認識する自
己のアドレスを指定されている場合に、そのパルス信号
を受けて、制御回路B3の制御に基づいて試験回路B5
を動作させてセンサ回路B4を点検する。そして、その
火災感知器4の制御回路B3はセンサ回路B4が正常な
場合、火災出力回路B1をパルス動作させて信号線2、
3間に自己のアドレスを伝送する応答信号の出力を行
う。そして、点検器12は、この点検結果である応答信
号をコントロール回路B16にA/D変換して入力し、
端子Lの電圧レベルがソフト的に判別されてパルスが検
出される。
【0025】次に、上記動作中の信号線2、3の間の信
号伝送方式について、図5から図8に基づいて説明す
る。
【0026】点検器12が端子C、Lから信号線2、3
間に送出する信号の全体的な構成を図3および図4に示
した。点検器12は、まず準備信号を送出して、各火災
感知器4にコード信号による制御ユニットの送出を開始
することを認識させ、制御ユニットの先頭を表すヘッダ
信号、要求する点検の内容を示す制御コード信号、各火
災感知器4を個別に指定するアドレス信号、制御ユニッ
トの最後を示すフッタ信号を1つの制御ユニットとし
て、これらを各火災感知器4に個別に作用させるために
接続個数分、例えば10個分アドレスを変えながら送出
する。そして、最後に伝送を終了することを各火災感知
器4に認識させるEND信号を送出する。この信号伝送
の間、各火災感知器4は、制御ユニットのアドレス信号
が自己のアドレスと一致するときに、その制御ユニット
の制御信号に示された点検動作をフッタ信号のタイミン
グで行う。そして、指定された火災感知器4は点検動作
の結果に基づいて、火災出力回路B1をパルス動作させ
てコード信号による応答ユニットを出力する。このと
き、異常なしの場合には図5または図6のように自己の
アドレスを出力するが、異常の場合にアドレス部分を空
白にする。また、異常なしの場合でも、設定部B7のア
ドレスを参照するときに、最終設定が行われている場合
には、自己アドレスの逆転(アドレス「0001」の場
合には「1110」となる)を送出する。この逆転のア
ドレスを受信した点検器12は、火災感知器4がそのア
ドレス以上に設けられていないことを認識して、アドレ
ス10までの送出を行わずにその時点で点検信号の送出
を中止してEND信号を送出する。
【0027】次に、上記図5および図6に示した伝送信
号の具体的な形態について、図7および図8に示す。ま
ず、準備信号はT1、例えば1秒間以上の定常電位を継
続した後、所定幅T2、例えば30m秒の幅にプラス側
のパルスを形成し、定常電位をT3、例えば500m秒
継続する。この準備信号により各火災感知器4は、現在
処理中の動作を中断して伝送に対応する準備を行う。こ
のとき、パルスの幅T2は、火災感知器4の動作中に確
実に検出できる幅であることが必要である。
【0028】そして、ヘッダ信号およびフッタ信号は、
T4、例えば12m秒の幅のパルスとT5、例えば20
0m秒の定常電位を継続する。この始めのパルスの立ち
上がりは、他の信号でも同様であるが、直前の信号の定
常電位の終端を示し、このヘッダ信号等のパルスは、次
に説明する制御コードやアドレスを示すコード信号部分
のパルスと形状を異ならせている。これにより、制御コ
ードやアドレスを示したい信号部分との区別を容易にし
ている。
【0029】そして、制御コードやアドレスを示すコー
ド信号部分については、ヘッダ信号等のパルスとは異な
る幅T6、例えば3m秒のパルスを形成し、続く定常電
位の時間を「0」を示す幅T7、例えば12m秒、また
は「1」を示す幅T8、例えば24m秒とする。この
「0」、「1」の組み合わせにより、制御コードおよび
アドレスを表していて、例えば制御コードでは、2ビッ
トで点検時の各種モードを表し、また、アドレスは4ビ
ットでアドレス1からアドレス10までを表している。
したがって、この場合のコード信号部分は6ビット分に
なる。
【0030】図7のコード信号部分では、制御コード部
分が「01」、アドレス部分が「0001」であり、ア
ドレス1の火災感知器に点検モードの動作を行うように
指定されている。
【0031】アドレス指定された火災感知器4から返送
する応答ユニットも制御ユニットと同様であり、ヘッダ
信号、自己のアドレス、フッタ信号の構成は上記と同じ
である。
【0032】上記のような信号の送受信がアドレス1か
らアドレス10まで伝送されると、図8のようにEND
信号を送出する。END信号は、T10、例えば12m
秒の幅のパルスとT5、例えば1秒の定常電位を継続す
る。各火災感知器4は、この1秒以上の定常状態を検出
して、伝送への対応を終了し、通常の火災検出動作を開
始する。
【0033】ここで、アドレス指定されない火災感知器
4は、当然点検動作を行わないが、本実施形態では、火
災検出動作を行うようにしている。このことで、点検期
間中にも対象となる火災感知器4以外の感知器は、火災
検出が可能であり、当然火災検出時には、火災出力回路
B1を働かせて、スイッチング動作を行う。点検器12
側では、コントロール回路B16にA/D変換して取り
込んだ電圧レベルによる連続した火災信号検出に基づい
て、火災の発生を認識し、点検動作を終了して、線路切
換器6を働かせ、信号線2、3を火災受信機1に切り換
え、火災受信機1に火災報知等の火災動作を行わせる。
【0034】また、制御コードによる点検のモードにつ
いて説明すると、上記の通常の点検モードを「01」で
表し、各火災感知器4は、フッタ信号の間に点検動作を
行い、次のヘッダ信号のところで、火災出力回路B1を
動作させて火災信号を送出する。それに対して「10」
は、感知器特定モードを表し、各火災感知器4は、ヘッ
ダ信号の部分で例えば150m秒の間、火災出力回路B
1を動作させて火災感知器4のスイッチングを外観から
目視で確認できるようにする。すなわち、点検モードで
は、指定された火災感知器4が点検器12に対して点検
結果を応答するモードであるが、そのスイッチングの間
隔は点検器12で確認されて図示しない表示部に個別に
結果が表示されるが、点検作業員は、不良のアドレスの
番号を見るだけで、不良の火災感知器の位置の特定は資
料が必要になる。それで、火災出力回路B1の動作時間
を長くとり、点灯する図示しない確認灯を目視できるよ
うにするものである。
【0035】また、ヘッダ信号のパルスの幅を変更する
ことにより、制御ユニットの目的を変更することも可能
であり、本実施形態では、ヘッダ信号のパルス幅を例え
ば24m秒と長くするときに、火災感知器4にデータ設
定のモードと認識させている。このデータ設定では、点
検の場合と目的の違いから信号構成が異なってくるの
で、伝送当初のヘッダ信号により区別できることが有利
である。
【0036】ここで、点検器12に火災感知器4を1対
1で接続してアドレス確認および設定などを行う場合に
ついて、図9から図13に基づいて説明する。
【0037】このとき、点検器12の端子C、Lに対し
て信号線13を介して火災感知器4が図9に示すように
1個接続されることになるが、そのときに、点検器12
が点検動作を行うか、設定動作を行うかについては電源
投入時のスイッチ操作で区別している。また、点検器1
2の端子ST、LPが空くことを検知すること、信号線
13のコネクタ形状を物理的に検知すること、端子C、
L間に終端抵抗がないことなど、その他の手法であって
もよい。この状態において、点検器12の図4に示す点
検開始スイッチS2を操作することで、点検器12は、
点検時と同様、まず準備信号を送出して、各火災感知器
4にコード信号による制御ユニットの送出を開始するこ
とを認識させ、制御ユニットの先頭を表すヘッダ信号、
要求する機能の内容を示す制御コード信号、アドレス信
号、制御ユニットの最後を示すフッタ信号を1つの制御
ユニットとして送出する。これら制御ユニットの各部に
おいてコードの表し方は図7に示したパルスおよびその
間のタイミングと同様であり、ビット数も同じにしてい
る。また、データ設定の場合には、伝送を終了すること
を各火災感知器4に認識させるEND信号の出力は行わ
ない。この信号を受けた火災感知器4は、制御ユニット
の制御信号に示された設定動作の内容に基づいて応答ユ
ニットを出力する。この応答ユニットについて図10か
ら図13に示しているが、点検器12からの設定動作の
内容に基づいてそれぞれ以下に説明する。なお、以下の
説明における火災感知器4のアドレス読み出しは特に問
題はないが、アドレスの設定については注意を払う必要
がある。したがって、詳細に説明しないが、設定動作を
行う場合には、電源投入時のキー操作や信号線13に特
定のものを使用することなど、プロテクト手段を設ける
ことが好ましい。
【0038】まず、接続された火災感知器4に設定され
ているアドレスを確認するときには、点検器12の表示
操作部B23の開始スイッチS2によって、図10に示
されるように、制御コード部分が「01」で、アドレス
は必要ないがここでは任意で「0001」を用いた制御
ユニットを送出する。そして、火災感知器4はアドレス
を2重にしたものと、EOR信号とによる応答ユニット
を返送する。図10では火災感知器4のアドレス信号は
「0011」となっている。ここで、EOR信号は、火
災感知器4自らが伝送を終了することを示す信号で、例
えば24m秒の幅にマイナス側にパルスを形成したもの
である。点検器12はこのEOR信号によって火災感知
器4からの応答が終了したことを認識する。そして、こ
の信号の送出後に火災感知器4は通常の状態に戻る。こ
の結果から点検器12は操作表示部B23の3番の表示
灯L3を点灯させる。
【0039】この火災感知器4に最終設定が行われてい
る場合について図11に示した。ここでは火災感知器4
が送出するアドレス信号の後側が反転され、最初のアド
レス信号が「0011」で次のアドレス信号が「110
0」となっている。この結果から点検器12は接続され
ている火災感知器4には最終設定がされていることを判
別し、3番の表示灯L3を点滅点灯させ、連続点灯との
違いで最終設定を表す。また、最終設定については、別
に最終を表す表示灯を用いてもよい。
【0040】次に、接続された火災感知器4に所望のア
ドレスを設定させるときには、まず、点検器12の表示
操作部B23の選択スイッチS4の操作による表示灯L
1〜10のうちで所望の番号を選択して点灯させている
ときに、開始スイッチS2を操作することによって、図
12に示されるように、点検器12から制御コード部分
が「11」で、アドレスがここでは6番が選択されて
「0110」を用いた制御ユニットを送出する。そし
て、この制御ユニットを受信した火災感知器4は自己の
設定部B7に6番のアドレスを設定して、設定したアド
レスを2重にしたものと、EOR信号とによる応答ユニ
ットを返送する。図10では火災感知器4のアドレス信
号は「0110」となっている。この結果から点検器1
2は操作表示部B23の6番の表示灯L6を点灯させ
る。
【0041】最後に、接続された火災感知器4に最終設
定を設定させるときには、まず、点検器12の表示操作
部B23の選択スイッチS4の操作による表示灯L1〜
10のうちで所望の番号を選択して点灯させながら、選
択スイッチS4を押圧しながら開始スイッチS2を操作
する。そして、図13に示されるように、点検器12か
ら制御コード部分が「10」で、アドレスがここでは6
番が選択されて「0110」を用いた制御ユニットを送
出する。そして、この制御ユニットを受信した火災感知
器4は自己の設定部B7に6番のアドレスおよび最終設
定を設定して、最初のアドレス信号が「0110」で次
のアドレス信号が「1001」と、EOR信号とによる
応答ユニットを返送する。この結果、から点検器12は
接続されている火災感知器4には最終設定がされている
ことを判別し、6番の表示灯L6を点滅点灯させ、連続
点灯との違いで最終設定を表す。
【0042】上記のような実施形態におけるアドレス等
が設定される設定部B7は、EEPROMなどの記憶手
段であってよいが、ディップスイッチやロータリースイ
ッチ等の接点手段であってよく、システム起動後に所定
の記憶領域に最新のアドレスを保持してもよい。そし
て、アドレス等の設定は、点検器12から伝送で行える
が、ハード的またはソフト的に自動設定が行えてもよ
く、抵抗素子の着け換えによるアドレス設定方式、コイ
ルとバリキャップから共振周波数を設定しておくことに
よるアドレス設定方式、コイルと抵抗成分を信号線部分
に設けて接続順に周波数が設定されるアドレス設定方
式、または、乱数を発生させて自動的に個別のアドレス
設定が行える方式などを用いてもよく、システムの構成
当初に実施すると簡便である。さらに、上記の実施形態
ではアドレスと最終設定の火災感知器への格納について
示したが、これら以外のデータ設定が行えてもよく、例
えば、火災判別レベルや蓄積時間の設定が行えてもよ
い。
【0043】また、図1に示すシステム構成の実施形態
では、各火災感知器4への信号線2、3に対して、点検
器12を接続するときに、線路切換器6が信号線2、3
を火災受信機1から点検器12に接続を切り換える切換
動作を行っているが、火災感知器4と火災受信機1とは
スイッチングによる火災監視動作を、点検器12と火災
感知器4とは信号伝送による点検動作を行うので、火災
信号と伝送パルスとの区別がつくように火災受信機1に
パルスの除去手段を設けておけば、各火災感知器4に対
して火災受信機1と点検器12とを並列に接続してもよ
い。
【0044】以上のように、上記の実施形態では、第1
の発明は、火災受信機1のような受信部と、受信部から
の信号線2、3に並列に接続されて火災を検出するとき
に火災信号を信号線2、3に出力する複数の火災感知器
4と、信号線2、3に着脱可能に接続されて前記複数の
火災感知器4に対して個別に点検命令を出力して応答信
号を受信する信号伝送を行う点検器12と、を有するこ
とを特徴とするものであり、さらに、複数の火災感知器
4には各々個別の固有番号(アドレス)が設定され、点
検器12は、固有番号によって個別に点検命令を出力す
るものであって、また、個別に点検命令に応答する火災
感知器4は、固有番号を含めた応答信号を出力するもの
で、受信部には点検機能を設けてなくても、点検器12
から複数の火災感知器4の点検を行うことができ、簡便
に個別の火災感知器4を識別して点検することができ
る。
【0045】また、第2の発明は、上記のような火災報
知機において、複数の火災感知器4は、各々個別の固有
番号が設定される設定部B7が設けられるとともに、点
検器12は、複数の火災感知器4の各々と1対1で接続
するされるときに、接続された火災感知器4の設定部7
に設定された固有番号を読み出すための返送命令を送出
して、返送された固有番号を操作表示部B23に表示す
ることを特徴とするものであり、さらに、点検器12
は、複数の火災感知器4の各々と1対1で接続するさ
れ、所望の固有番号が入力されるときに、所望の固有番
号を設定させる設定命令を出力するとともに、設定命令
を受信する火災感知器4は、設定部B7に受信した固有
番号を設定するもので、このとき、固有番号と同時に最
終設定を設定させることもできる。点検器12は、信号
線2、3上の火災感知器4に対して点検を行うのみでな
く、各火災感知器4と1対1で接続することで固有番号
等のデータ設定にも用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】システムを概略的に示す構成図。
【図2】図1の火災感知器の概略ブロック回路図。
【図3】図1の点検器の概略ブロック回路図。
【図4】図3の操作表示部を簡単に示す概略図。
【図5】点検時の制御コードを簡単に示す概略図。
【図6】図5と同様の概略図。
【図7】図5のパルス形状を簡単に示す波形図。
【図8】図6のパルス形状を簡単に示す波形図。
【図9】データ設定時のシステム構成を示す概略接続
図。
【図10】データ設定時の制御コードを簡単に示す概略
図。
【図11】図10同様の概略図。
【図12】図10同様の概略図。
【図13】図10同様の概略図。
【符号の説明】
2、3 信号線 4 火災感知器 12 点検器

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信部と、 該受信部からの信号線に並列に接続されて火災を検出す
    るときに火災信号を該信号線に出力する複数の火災感知
    器と、 該信号線に着脱可能に接続されて前記複数の火災感知器
    に対して個別に点検命令を出力して応答信号を受信する
    信号伝送を行う点検器と、を有することを特徴とする火
    災報知機。
  2. 【請求項2】 複数の火災感知器には各々個別の固有番
    号が設定され、点検器は、該固有番号によって個別に点
    検命令を出力する請求項1の火災報知機。
  3. 【請求項3】 複数の火災感知器には各々個別の固有番
    号が設定され、個別に点検命令に応答する火災感知器
    は、該固有番号を含めた応答信号を出力する請求項1の
    火災報知機。
  4. 【請求項4】 受信部と、該受信部からの信号線に並列
    に接続されて火災を検出するときに火災信号を該信号線
    に出力する複数の火災感知器と、該信号線に着脱可能に
    接続されて前記複数の火災感知器に対して個別に点検命
    令を出力して応答信号を受信する信号伝送を行う点検器
    と、を有する火災報知機において、 前記複数の火災感知器は、各々個別の固有番号が設定さ
    れる固有番号設定部が設けられるとともに、前記点検器
    は、前記複数の火災感知器の各々と1対1で接続するさ
    れるときに、接続された火災感知器の固有番号設定部に
    設定された固有番号を読み出すための返送命令を送出し
    て、返送された固有番号を表示部に表示することを特徴
    とする火災報知機。
  5. 【請求項5】 点検器は、固有番号と同時に最終設定を
    読み出して表示する請求項4の火災報知機。
  6. 【請求項6】 点検器は、操作部を有し、前記複数の火
    災感知器の各々と1対1で接続するされるときに、該操
    作部から所望の固有番号が入力されるときに、該所望の
    固有番号を設定させる設定命令を出力するとともに、該
    設定命令を受信する火災感知器は、固有番号設定部に受
    信した前記固有番号を設定する請求項4の火災報知機。
  7. 【請求項7】 点検器は、固有番号と同時に最終設定を
    設定させる請求項6の火災報知機。
  8. 【請求項8】 点検器は、設定命令の出力を可能とする
    ためのプロテクトを有する請求項6の火災報知機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004157670A (ja) * 2002-11-05 2004-06-03 Nittan Co Ltd 火災受信機
JP2017117358A (ja) * 2015-12-25 2017-06-29 パナソニックIpマネジメント株式会社 防災システム

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