JPH11133367A - 半導体光変調装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体光変調装置およびその製造方法

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JPH11133367A
JPH11133367A JP30130197A JP30130197A JPH11133367A JP H11133367 A JPH11133367 A JP H11133367A JP 30130197 A JP30130197 A JP 30130197A JP 30130197 A JP30130197 A JP 30130197A JP H11133367 A JPH11133367 A JP H11133367A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 順方向バイアスを印加しても、その特性に悪
影響を生じさせない半導体光変調装置。 【解決手段】 下地11上に、第1導電型クラッド層1
9、光導波層17および第2導電型クラッド層15から
なるダブルヘテロ接合構造を具え、更に、この第2導電
型クラッド層の、光導波層とは反対側の面とホモ接合し
ている第1導電型サブクラッド層13を具える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、超高速光通信お
よび超高速光信号処理に用いる光変調装置、特に導波路
構造を有する半導体を用いた電界吸収型光強度変調器等
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体を用いた電界吸収型光強度
変調器としては、文献(文献:MQW電界吸収型光変調
器の変調特性、佐野他、電子情報通信学会1990年秋
予稿集、C−156,p.4−198)に記載されてい
るものがあった。この文献に開示されている電界吸収型
光強度変調器の構造は、n型半導体基板(n−InP)
上に、n型クラッド層(n−InAlAs)と、光導波
層(i−InGaAs/InAlAs MQW)と、p
型クラッド層(p−InAlAs)と、p型オーミック
コンタクト層(p+ −InGaAs)とが、順次、積層
されている構造で、n型の層と、光導波層と、p型の層
とでPINダブルヘテロ接合構造が形成されている。
【0003】このような構造の光変調器のPIN構造
(ダブルヘテロ構造とも称する。)に対して、逆バイア
スの電圧が印加されると、真性導電層(i(intrinsic)
層)である光導波層に電界が加えられて、電界吸収効果
により光導波層内の光吸収係数が大きくなる。よって外
部より、この光変調器に導入された光は印加電圧により
強度変調を受ける。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】電界吸収型光強度変調
器によっては、アイパターン(印加する電気信号のラン
ダムなかたまり)形状の調整をするためや、消光比(出
力光強度のとりうる最小値と最大値との比)を良くする
ために、PIN構造に対して順方向バイアスを印加する
ことがある。
【0005】ところが順方向バイアスを印加すると、以
下に示すような問題が生じる。
【0006】まず、PIN構造にかかる電界強度が小さ
くなる。
【0007】これにより、PIN構造内の空乏層の膜厚
が薄くなるために電気容量(静電容量)が大きくなる。
このため、インピーダンスの不整合が生じて高周波応答
特性が劣化する。
【0008】また、PIN構造にかかる電界強度が小さ
くなるために、ドリフト速度が低下する。これにより、
フォトキャリアの掃き出し効率が低下して、光導波層か
ら掃き出せるキャリアの数よりも発生するキャリアの数
の方が多くなる。よって、光導波層内にキャリアが蓄積
して、光導波層の屈折率を変化させてしまう。光導波層
の屈折率の変化は、搬送周波数の変動の程度を示すαパ
ラメータを増大させてしまう。
【0009】このように、高周波応答特性の劣化やαパ
ラメータの増大は、例えば光ファイバ内で伝送する光の
波形が歪んでしまうというような、光伝送品質を劣化さ
せることにつながる。
【0010】また、印加する順方向バイアスがPIN構
造のビルトイン電圧を越えると、急激に装置内に電流が
流れる。
【0011】これにより、ASE(Amplified spontane
os emission :光導波層内に注入された電流が光に変換
されて発生する)が発生して、この光が変調光と一緒に
光ファイバ内に取り込まれてしまう。
【0012】また、光導波層内に注入された電流が熱に
変換されてジュール熱が発生する。この結果、素子の温
度を上昇させて、特性の変化や素子の寿命の低下を引き
起こす。
【0013】また、不慮に大電力の順方向サージが印加
される場合もある。このときには、過大なジュール熱の
発生により、素子の破壊につながるような致命的な劣化
を招く危険性がある。
【0014】しかしながら、従来のPIN構造を有する
電界吸収型光強度変調器においては、順方向バイアスが
印加される場合の対策が講じられたことはなかった。
【0015】このため、順方向バイアスを印加しても、
その特性に悪影響を生じさせない半導体光変調装置の出
現が望まれていた。
【0016】
【課題を解決するための手段】このため、この発明の半
導体光変調装置によれば、下地上に、第1導電型クラッ
ド層、光導波層および第2導電型クラッド層からなるダ
ブルヘテロ接合構造を具え、更に、この第2導電型クラ
ッド層の、光導波層とは反対側の面とホモ接合している
第1導電型サブクラッド層を具えることを特徴とする。
【0017】第1導電型サブクラッド層と、第2導電型
クラッド層とはホモ接合であるために、ダブルヘテロ接
合構造に対して順方向バイアス電圧を印加すると、この
ホモ接合の部分には逆バイアスがかかる。これにより、
ホモ接合部分にエネルギー障壁ができて光導波層へのキ
ャリアの注入を阻止する。
【0018】また、このとき、ダブルヘテロ接合構造内
のキャリアは拡散によって移動するために、キャリアの
移動速度はドリフト速度の100倍程度遅い速度とな
る。よって、光導波層に注入されるキャリアは大幅に減
少することから、光導波層に蓄積されるキャリアの存在
が原因となって、光導波層の屈折率を変化させることは
なくなる。よって、搬送波周波数は位相変調されないた
め、αパラメータの増大を防ぐことができる。
【0019】また、ダブルヘテロ接合構造の電気容量を
大きくすることもなくなるために、高周波応答特性を維
持することができる。
【0020】また、この光変調装置には、ホモ接合部分
の逆耐圧電圧とダブルヘテロ接合構造のビルトイン電圧
との和に相当する電圧を印加しないと、電流は流れな
い。また、ダブルヘテロ接合構造の光導波層には、逆方
向電圧が印加されないので、このときの光吸収は実質的
になくなる。このため、光導波層での、ASEの発生お
よびジュール熱の発生を抑えることができる。
【0021】また、好ましくは、第1導電型サブクラッ
ド層は、下地とダブルヘテロ接合構造との間に設けてあ
るのがよい。
【0022】この構造は、下地上に、第1導電型サブク
ラッド層、第2導電型クラッド層、光導波層、第1導電
型クラッド層の順で積層された構造となる。これによ
り、ダブルヘテロ接合構造に順バイアス電圧が印加され
るときには、第2導電型クラッド層と第1導電型サブク
ラッド層とのホモ接合部分にかかる逆バイアス電圧によ
り大きなエネルギー障壁ができる。これにより、キャリ
アの光導波層への注入を抑制することができる。また、
この光変調装置に順バイアス電圧を印加するときに、電
流が流れ始める電圧を、ダブルヘテロ構造部分のビルト
イン電圧とホモ接合部分の逆耐圧電圧との和に相当する
電圧にまで高くすることができる。
【0023】また、第1導電型サブクラッド層は、ダブ
ルヘテロ接合構造を介在させて下地上に設けてあっても
よい。
【0024】この構造は、下地上に、第1導電型クラッ
ド層、光導波層、第2導電型クラッド層、第1導電型サ
ブクラッド層が順に積層された構造となる。このような
構造にしても、上述したような作用効果が得られる。
【0025】また、このような半導体光変調装置におい
て、好ましくは、ダブルヘテロ接合構造に対して逆バイ
アス電圧が印加されるとき、第1導電型サブクラッド層
から第2導電型クラッド層に注入される第1導電型キャ
リアを、第2導電型クラッド層ないの第2導電型キャリ
アと結合させることにより、第1導電型キャリアが、こ
の第2導電型クラッド層を通って光導波層へ達すること
がないように、第2導電型クラッド層の不純物濃度およ
び、この層の厚さの双方またはいずれか一方が決められ
ているのがよい。
【0026】これにより、ダブルヘテロ接合構造に逆バ
イアス電圧を印加するとき、第1導電型サブクラッド層
と第2導電型クラッド層とは順バイアスとなるため、第
1導電型サブクラッド層から第2導電型クラッド層には
第1導電型キャリアが注入される。しかしながら、この
第2導電型クラッド層は十分に厚く、しかも不純物濃度
を高くした層として形成されているので、第1導電型キ
ャリアは、第2導電型クラッド層内で、第2導電型キャ
リアと結合して消滅する。このため、光導波層内に、入
射した光によって発生したキャリア以外のキャリアが注
入されるのを防ぐことができる。よって、新たに半導体
光変調装置の構造に加えられた第1導電型サブクラッド
層によって、従来この装置のもつ、逆バイアス電圧を印
加して得られる光変調特性に、悪影響を及ぼすおそれは
ない。また、ダブルヘテロ接合構造に順バイアス電圧を
印加するとき、拡散によって、万が一光導波層に第1導
電型クラッド層から第1導電型キャリアが移動しても、
この第1導電型キャリアは第2導電型クラッド層内の第
2導電型キャリアによって補償されてしまうので、この
半導体光変調装置に電流が流れる心配はない。
【0027】また、この半導体光変調装置の第1導電型
をn型とし、第2導電型をp型とするのがよい。
【0028】これにより、ダブルヘテロ接合構造に順バ
イアス電圧を印加するときには、n型のサブクラッド層
とp型のクラッド層とのホモ接合部分には逆バイアス電
圧がかかって、高いエネルギー障壁ができるために、こ
のエネルギー障壁によってキャリアの移動は阻止され
る。また、ダブルヘテロ接合構造に逆バイアス電圧を印
加するときには、n型サブクラッド層とp型クラッド層
との間には順バイアス電圧がかかるが、厚く、しかも不
純物濃度を高くしてあるp型クラッド層の正孔と、n型
サブクラッド層から注入される電子とが結合して消滅す
るために、光導波層への電子の注入を抑えることができ
る。
【0029】また、第1導電型をp型とし、および第2
導電型をn型としてもよい。
【0030】このようにしても、光導波層へ入射される
光によって発生するキャリア以外の、光導波層へのキャ
リアの注入を防ぐことができる。
【0031】また、ダブルヘテロ接合構造の光導波層お
よび第2導電型クラッド層が電流狭窄層によって埋め込
まれていて、電流狭窄層は、積層方向に、順次設けられ
た第2導電型第1ブロック層、第1導電型ブロック層お
よび第2導電型第2ブロック層で以て構成され、かつ少
なくとも、光導波層および第2導電型クラッド層の両側
に設けられているような半導体光変調装置としてもよ
い。
【0032】このような埋め込み型の半導体光変調装置
においては、上述した半導体光変調装置と同じ作用効果
が得られる。また、第2導電型第1ブロック層と第1導
電型ブロック層と第2導電型第2ブロック層とで構成さ
れた電流狭窄層が設けられているために、光導波層の両
側から電流が漏れるのを防ぐことができる。
【0033】また、第1導電型サブクラッド層が、下地
とダブルヘテロ接合構造との間に設けてあるような半導
体光変調装置において、好ましくは、第1導電型クラッ
ド層の、光導波路層とは反対側の面に第1電極を設け、
およびこの面と同一の面の側に、第1導電型サブクラッ
ド層と電気的に接続する第2電極を設けてあるのがよ
い。
【0034】このような位置に第1電極および第2電極
を設ければ、積層方向から見て、反対側の面にそれぞれ
電極を設けていた従来と比べて、電極容量を小さくする
ことができる。このため、高周波特性を向上させること
ができる。
【0035】また、第1導電型サブクラッド層は、ダブ
ルヘテロ接合構造を介在させて下地上に設けてあるよう
な半導体光変調装置においては、第1導電型サブクラッ
ド層の、ダブルヘテロ接合構造側とは反対側の面に第1
電極を設け、およびこの面と同一の面の側に第1導電型
クラッド層と電気的に接続する第2電極を設けてあるの
がよい。
【0036】このような構造にしても、半導体光変調装
置の電極容量を従来よりも小さくすることができる。
【0037】また、下地上に、第1導電型クラッド層、
光導波層および第2導電型クラッド層からなるダブルヘ
テロ接合構造を具え、さらに第1導電型層層および第2
導電型層からなり、かつ第2導電型層が第2導電型クラ
ッド層と電気的に結合しているホモ接合層を具えるよう
な半導体光変調装置がよい。
【0038】このホモ接合層は、例えばpn接合素子
(ダイオード)とする。ダイオードは第1導電型層と第
2導電型層を有している。ここで、第1導電型をn型お
よび第2導電型をp型としてもよいし、第1導電型をp
型、および第2導電型をn型としてもよい。従来のダブ
ルヘテロ接合構造を有する半導体光変調装置の第2導電
型クラッド層と、ホモ接合層の第2導電型層とを電気的
に結合させている。これにより、ホモ接合層の第1導電
型層を、既に説明した第1導電型サブクラッド層と実質
的に同じ役割を担う層として動作させることができる。
これにより、上述した第1導電型サブクラッド層と同じ
作用効果が得られる。また、万が一、この半導体光変調
装置に、順方向の過大な電気的サージが印加されること
があった場合、ダメージを受けるのは、安価なダイオー
ド等のホモ接合層の方であり、高価な光変調器(ダブル
ヘテロ接合構造)のダメージを回避することができる。
このため、この半導体光変調装置を光通信システムに用
いたりする場合に、保守コストを低く抑えることができ
る。
【0039】また、上述した半導体光変調装置におい
て、第1導電型をn型とするとき、電極を設けるための
オーミックコンタクト層はn型となる。このため、オー
ミックコンタクト抵抗を、p型オーミックコンタクト層
の抵抗のおよそ1/10に小さくすることができる。
【0040】オーミックコンタクト層とダブルヘテロ接
合構造とは直列に結合しているので、オーミックコンタ
クト層の抵抗が大きいと、この部分で電圧降下がおこり
ダブルヘテロ接合構造にかかる電圧が減ってしまう。
【0041】ここでは、オーミックコンタクト層をn型
にすることができるために、ダブルヘテロ接合構造にか
かる電圧を上げることができて、その結果、周波数応答
特性を向上させることができる。
【0042】また、第1導電型をn型とすると、このn
型の層の上にオーミックコンタクト層が設けられる。と
ころが、n型の層はp型の層よりも抵抗が小さいため、
必ずしもオーミックコンタクト層を設けなくても電極を
形成できる。オーミックコンタクト層は、光吸収が極め
て大きい層であるため、導波光を吸収するおそれがある
が、オーミックコンタクト層を設けていない場合には、
導波光の吸収を低減することができる。
【0043】また、オーミックコンタクト層に電極を設
けるときの熱処理温度を、p型の層に設けるときよりも
低く抑えることができ、また、熱処理時間のトレランス
を緩くすることができる。よって再現性をよくすること
ができる。また、装置への熱によるダメージを低減する
ことができる。
【0044】また、第1導電型サブクラッド層が、下地
とダブルヘテロ接合構造との間に設けてあるような半導
体光変調装置であって、第1導電型クラッド層の、光導
波路層とは反対側の面に第1電極を設け、この面と同一
の面の側に、第1導電型サブクラッド層と電気的に接続
する第2電極を設けてあるような半導体光変調装置およ
び、第1導電型サブクラッド層が、ダブルヘテロ接合構
造を介在させて下地上に設けてあるような半導体光変調
装置であって、第1導電型サブクラッド層の、ダブルヘ
テロ接合構造側とは反対側の面に第1電極を設け、この
面と同一の面の側に第1導電型クラッド層と電気的に接
続する第2電極を設けてあるような半導体光変調装置の
製造方法は、第1電極および第2電極を、同一工程で、
かつ同時に形成する工程を含んでいるのがよい。
【0045】これにより、電極形成工程を、従来よりも
簡略化させ、かつ工程数を減らすことができる。よって
半導体光変調装置の製造コストの低減が期待できる。
【0046】
【発明の実施の形態】以下、図を参照してこの発明の実
施の形態につき説明する。なお、各図は発明を理解でき
る程度に概略的に示してあるに過ぎず、したがって発明
を図示例に限定するものではない。また、図において、
図を分かり易くするために断面を示すハッチング(斜
線)は一部分を除き省略してある。
【0047】(第1の実施の形態)第1の実施の形態と
して、例えば、下地上に、第1導電型クラッド層、光導
波層および第2導電型クラッド層からなるダブルヘテロ
接合構造を具え、さらに第2導電型クラッド層の、光導
波層とは反対側の面とホモ接合している第1導電型サブ
クラッド層を具えている半導体光変調装置につき、図を
参照して説明する。この実施の形態の半導体光変調装置
の、第1導電型サブクラッド層は、下地とダブルヘテロ
接合構造との間に設けてある。図1(A)は第1の実施
の形態の半導体光変調装置の概略的な断面図である。
【0048】まず、第1の実施の形態の半導体光変調装
置の構造につき説明する。
【0049】この例では、下地11をキャリア濃度が1
×1018cmー3のn+ −InP基板とし、第1導電型を
n型、第2導電型をp型とする。n+ −InP基板11
上に、第1導電型サブクラッド層13としてのn−In
Pサブクラッド層、第2導電型クラッド層15としての
p−InPクラッド層、光導波層17としてのアンドー
プInGaAsP層、第1導電型クラッド層19として
のn−InPクラッド層が順次積層され、このn−In
Pクラッド層19の上にn++−InGaAsオーミック
コンタクト層21が設けられている。
【0050】ここでは、p−InPクラッド層15の一
部とアンドープInGaAsP層17とn−InPクラ
ッド層19とn++−InGaAsオーミックコンタクト
層21との積層体がメサ形状に加工されていて、このメ
サ形状部分20の両側のn−InPサブクラッド層13
の上側の領域には、例えばポリイミド等の電気的絶縁層
23が形成されている(図1(A))。このポリイミド
23によりメサ形状部分は埋め込まれていて、光導波層
への光の閉じこめと、電界の狭窄を図っている。
【0051】また、電極としてn+ −InP基板11の
下面側に電極25が、またオーミックコンタクト層21
の上側に電極27が、それぞれ形成されている。
【0052】また、n−InPサブクラッド層13のキ
ャリア濃度は5×1017cmー3で膜厚は1μm、p−I
nPクラッド層15のキャリア濃度は5×1017cmー3
で膜厚は1μm、アンドープInGaAsP層17の膜
厚は0.2〜0.3μm、n−InPクラッド層19の
キャリア濃度は5×1017cmー3で膜厚は1μm、n++
−InGaAsオーミックコンタクト層21のキャリア
濃度は1×1018cmー3で膜厚は0.2μmとした。
【0053】ここで、このダブルヘテロ接合構造(n−
InPクラッド層19、アンドープInGaAsP層1
7およびp−InPクラッド層15)に逆バイアス電圧
が印加されるとき、p−InPクラッド層15にn−I
nPサブクラッド層13から注入される電子を、このp
−InPクラッド層15内の正孔と結合させることによ
り電子がp−InPクラッド層15を通って光導波層1
7へ達することがないように、p−InPクラッド層1
5のキャリア濃度および層15の厚さの双方またはいず
れか一方が決められている。好ましくは、キャリア濃度
と層厚とを決めるのがよく、例えばここでは、キャリア
濃度を5×1017cmー3とし、層15の厚さを1μmと
した。
【0054】また、光導波層17は、逆バイアス電圧が
印加されないときには外部からの入射光を吸収しないよ
うに、かつ逆バイアス電圧が印加されるときには入射光
を吸収するように入射光の波長に対して、好ましくは、
30nmから100nm短波長側に光導波層のバンドギ
ャップ波長を設定するのがよい。この調整は光導波層1
7の組成や構造を変えることにより行う。
【0055】また、この半導体光変調装置の光が入射さ
れる端面および、反対側の端面には反射防止膜が全面に
形成されている(図示せず。)。この反射防止膜は、入
射光に対して透明な材料からなり、例えば、SiO2
やSiN膜のような誘電体絶縁膜である。また、この膜
は、単層でも多層でもよい。
【0056】また、この実施の形態の半導体光変調装置
の主要部である各層の形成は、MOCVD法(Metal Or
ganic Chemical Vapor Deposition :有機金属熱分解気
相成長法)により行う。このとき、n型の層を形成する
ために用いるn型不純物をSnやSとし、p型の層を形
成するためのp型不純物をZn等とする。
【0057】また、この実施の形態の半導体光変調装置
においては、第1導電型サブクラッド層が、下地とダブ
ルヘテロ接合構造との間に設けてあるような構造として
もよい。この場合、図1(B)に示すように、例えば第
1導電型をn型とし、第2導電型をp型とすると、n+
−InP基板11上に、第1導電型クラッド層19とし
てのn−InPクラッド層、光導波層17としてのアン
ドープInGaAsP層、第2導電型クラッド層15と
してのp−InPクラッド層、第1導電型サブクラッド
層13としてのn−InPサブクラッド層が順次積層さ
れ、このn−InPサブクラッド層13の上にn++−I
nGaAsオーミックコンタクト層21が設けられてい
る。
【0058】ここでは、n−InPクラッド層19の一
部から上に位置している層である、光導波層17とp−
InPクラッド層15とn−InPサブクラッド層13
とn++−InGaAsオーミックコンタクト層21との
積層体がメサ形状に加工されていて、このメサ形状部分
20の両側であって、かつn−InPクラッド層19上
の領域には、例えばポリイミド等の電気的絶縁層23が
形成されている。このポリイミドによりメサ形状部分2
0は埋め込まれていて、光導波層17への光の閉じこめ
と、電界の狭窄を図っている(図1(B))。
【0059】また、電極としてn+ −InP基板11の
下面側に電極25が、またオーミックコンタクト層21
の上側に電極27が、それぞれ形成されている。
【0060】次に、この半導体光変調装置の動作につき
説明する。図2は図1(A)に示す構造の半導体光変調
装置の動作の説明に供する概略的なエネルギーダイアグ
ラムである。また、図2の横軸はメサ形状部分の各領域
を順に示してあり、および縦軸はエネルギー順位(相対
値)をとって示してある。
【0061】まず、図2は熱平衡時(図2(A))、逆
バイアス電圧印加時(図2(B))および順バイアス電
圧印加時(図2(C))における、n−InPサブクラ
ッド層13(第1導電型サブクラッド層、単にn型サブ
クラッド層とも称する。)の領域、p−InPクラッド
層15(第2導電型クラッド層、単にp型クラッド層と
も称する。)の領域、アンドープInGaAsP光導波
層(光導波層)17の領域およびn−InPクラッド層
19(第1導電型クラッド層、単にn型クラッド層とも
称する。)の領域のエネルギー準位を示している。上側
の線L1 が伝導帯端エネルギーを、下側の線L2 が価電
子帯エネルギーをそれぞれ表している。また、図中の黒
丸は電子、白丸はホール(正孔)をそれぞれ表してい
て、矢印でバイアスによる流れを示している。
【0062】熱平衡時(図2(A)参照。)において
は、ビルトイン電圧が光導波層に印加されている。よっ
て外部からの入射光(hν)はわずかに吸収され、他の
光は透過する。吸収された光は光導波層17内で、電子
とホール(正孔)に分離して、電子はn型クラッド層1
9へ拡散し、ホールはp型クラッド層15の方へ拡散し
ていく。ところがホールは、p型クラッド層15とn型
サブクラッド層13との間に生じているエネルギー障壁
によって、n型サブクラッド層13側への移動を阻止さ
れる。この結果、光導波層17内の価電子帯にホールが
蓄積されて、光吸収はほとんどなくなる。
【0063】次に、ダブルヘテロ接合構造に対して逆方
向バイアス電圧を印加する場合(図2(B)参照。)、
電界吸収効果により、光導波層17は外部からの入射光
(hν)を吸収して、電子およびホールを多数発生させ
る。このとき、n型サブクラッド層13とp型クラッド
層15とのホモ接合部分には順方向バイアスがかかるの
で、この部分のエネルギー障壁はなくなってホールは蓄
積されずにn型サブクラッド層13側へ流れる。これに
より継続的に光吸収を行うことができる。また、p型ク
ラッド層15は、ここでは1μmの厚さの層で、またキ
ャリア濃度を5×1017cmー3としてある。このため、
ダブルヘテロ接合構造に逆方向バイアスが印加されると
き、n型サブクラッド層13からp型クラッド層15へ
電子が注入されるが、p型クラッド層15内のホールと
注入された電子とが結合して消滅する(図中×印で示し
てある。)ために、p型クラッド層15から光導波層1
7への電子の注入を抑えることができる。したがって、
光導波層17内には外部からの入射光によって発生した
キャリア以外のキャリアは存在しない。よってこの装置
のトランジスタとしての電流増幅作用を十分抑制して、
光導波層17での理想的な光電流変換動作を実現するこ
とができる。
【0064】また、ダブルヘテロ接合構造に対して、順
方向バイアス電圧を印加する場合(図2(C)参
照。)、光導波層17には逆方向電圧がかからないので
外部からの光吸収はほとんどなくなる。また、このとき
n型サブクラッド層13とp型クラッド層15との間に
は逆バイアスが印加されているため高いエネルギー障壁
ができる。この障壁により、n型サブクラッド層13か
らp型クラッド層15へのホールの注入を防ぐことがで
きる。また、n型クラッド層19から光導波層17を通
りp型クラッド層15の方へ移動する電子は、光導波層
17とp型クラッド層15とのヘテロ接合の障壁によっ
て移動を妨げられる。しかしながらこの障壁は順方向バ
イアス電圧を少し上げれば電子が越えられる高さであ
る。ここで、p型クラッド層15は上述したとおり、注
入された電子に層15内のホールを結合させることによ
って、p型クラッド層15から先の層13への電子の注
入を抑制することができるようにキャリア濃度および厚
さが設定されている層である。このため、光導波層17
にはキャリアが注入されないので発光再結合は起こら
ず、ASEの発生を防ぐことができる。
【0065】以上のことから、この半導体光変調装置の
電流電圧特性および消光特性は、図3に示すようにな
る。図3(A)は、電流電圧特性図であり、図3(B)
は、消光特性を示す、電圧−光透過率特性図である。図
3(A)中、横軸に電圧および縦軸に電流を任意の単位
でとって示してある。また、図3(B)中、横軸に電圧
を任意に単位で示し、かつ縦軸に光の透過率をとって示
してある。
【0066】図中の特性曲線のうち、点線で示される曲
線は従来の半導体光変調装置の特性を、実線で示される
曲線はこの実施の形態の半導体光変調装置の特性をそれ
ぞれ示している。
【0067】図3(A)を参照すると、通常の電界吸収
型の半導体光変調装置の動作領域であるダブルヘテロ接
合構造に逆バイアス電圧が印加されるような電圧の領域
では、n型サブクラッド層13とp型クラッド層15と
のホモ接合部のビルトイン電圧vaの分だけ、逆バイア
ス側にブレイクダウン電圧がずれている。また、図2
(B)を参照すると、やはりこの電圧領域内ではホモ接
合部のビルトイン電圧分vaだけ、所望の光吸収が得ら
れる電圧が逆バイアス側にずれている。しかし、このビ
ルトイン電圧vaは0.7V程度であるので、従来の半
導体光変調装置とほぼ同様の電界吸収効果が得られてい
ると言える。
【0068】また、ダブルヘテロ接合構造に順バイアス
電圧が印加される電圧の領域では、n型サブクラッド層
13とp型クラッド層15とのホモ接合部の逆耐圧電圧
vbと、ダブルヘテロ接合構造部のビルトイン電圧vc
の和に相当する電圧まで、装置に電流が流れてしまうの
を防ぐことができる(図3(A)参照。)。このホモ接
合部の逆耐圧電圧vbは、10〜20Vという大きい値
を示すものである。また、図3(B)を参照すると、こ
の領域では外部からの入射光は強度変調も屈折率変調も
受けずに出力されている。これは、図3(A)および
(B)から、順バイアス電圧を印加したときに電流が流
れないので光導波層内にキャリアが注入されず、光導波
層内にキャリアが蓄積されないことを示唆し、また、光
導波層内での発光再結合を防ぐことができるということ
を意味している。
【0069】上述した作用効果と同様の作用効果が、図
1(B)に示した構造の半導体光変調装置においても得
られる。また、第1導電型をp型とし、第2導電型をn
型として装置を形成してもよい。
【0070】(第2の実施の形態)第2の実施の形態と
して、第1の実施の形態で説明した、この発明の半導体
光変調装置の特徴的な構成をBH型(buried hetero st
ructure )つまり埋め込み型構造の半導体光変調装置に
適用させた例につき図を用いて説明する。図4において
(A)は、この実施の形態の半導体光変調装置の概略的
な断面図であり、および(B)は、従来のBH型半導体
光変調装置の断面図(図4(B))である。
【0071】以下、第1の実施の形態と相違する点につ
き説明し、第1の実施の形態と同様の点についてはその
詳細な説明を省略する。
【0072】この半導体光変調装置の構造は、ダブルヘ
テロ接合構造の光導波層および第2導電型クラッド層が
電流狭窄層によって埋め込まれていて、電流狭窄層は、
積層方向に順次、第2導電型第1ブロック層、第1導電
型ブロック層および第2導電型第2ブロック層で以て構
成され、かつ少なくとも、光導波層および第2導電型ク
ラッド層の両側に設けられている。
【0073】この例では、第1導電型をn型とし、第2
導電型をp型とする。
【0074】このため、図4(A)に示すように、n+
基板11上にn型サブクラッド層13、p型クラッド層
15、光導波層17およびn型クラッド層19が順次積
層してあり、ここでは、p型クラッド層15と光導波層
17とn型クラッド層19の一部が電流狭窄層31によ
って埋め込まれている。この電流狭窄層31は、n型サ
ブクラッド層13上であってp型クラッド層15の両側
に位置する領域に、p型第1ブロック層31aと、この
p型第1ブロック層31a上にn型ブロック層31bが
設けられ、n型ブロック層31bの上にp型第2ブロッ
ク層31cが形成されている。また、p型第1ブロック
層31aはp型クラッド層15、光導波層17およびn
型クラッド層19の一部からなるメサ形状部分20の両
側に接している。
【0075】また、第1の実施の形態と同様に、n型ク
ラッド層19の上側にはn型のオーミックコンタクト層
21とこの層21の上に電極27が形成されていて、n
型基板11の下側にも電極25が形成されている。
【0076】これに対して、従来のBH型構造の半導体
光変調装置の構造は、図4(B)を参照すると、n+
板110上にn型クラッド層190、光導波層170お
よびp型クラッド層150が順次積層されていて、光導
波層170とn型クラッド層190およびp型クラッド
層150の一部がメサ形状部200となり、電流狭窄層
310によって埋め込まれている。この電流狭窄層31
0は、n型クラッド層190上にp型ブロック層310
x、n型ブロック層310yの順で積層されている。そ
してp型クラッド層150の上側にp型オーミックコン
タクト層220が設けられていて、このp型オーミック
コンタクト層220上にp型側の電極260が、n+
板110の下面側にn型側の電極280がそれぞれ設け
られている。
【0077】この従来の装置のダブルヘテロ接合構造に
対して逆バイアス電圧を印加すると、n型クラッド層1
90とp型ブロック層310xとの界面190aに逆バ
イアスがかかるために、この界面190aにエネルギー
障壁ができてメサ形状部200の両側からリークする電
流を阻止することができる。しかしながら、ダブルヘテ
ロ接合構造に順バイアス電圧が印加されたときには、こ
の界面190aに順バイアス電圧がかかって、エネルギ
ー障壁が小さくなってしまい、大きなリーク電流が流れ
てしまう。
【0078】この実施の形態の半導体光変調装置におい
ては、n型サブクラッド層13とp型第1ブロック層3
1aとでn−pホモ接合が形成され、このp型第1ブロ
ック層31aとn型クラッド層19とで、p−nホモ接
合が形成される。このため、電圧をダブルヘテロ接合構
造に対して逆方向バイアスに印加させた場合、もしくは
順方向バイアスに印加させた場合のどちらの場合におい
ても、上記のホモ接合のどちらか一方のホモ接合のエネ
ルギー障壁を高くすることができるために、メサ形状部
の両側からリークする電流を阻止することができる。
【0079】この結果、第1の実施の形態と同様の効果
が得られ、さらに、リーク電流を小さくすることができ
るので、より高い電圧の印加が可能となる。また、高周
波領域までインピーダンスの整合を保持することができ
るようになる。
【0080】また、第2の実施の形態の半導体光変調装
置の構造において、下地上に積層する層の順を、n型ク
ラッド層、光導波層、p型クラッド層およびn型サブク
ラッド層、オーミックコンタクト層の順としてもよい。
【0081】また、第1導電型をp型とし、第2導電型
をn型としてもよい。
【0082】(第3の実施の形態)第3の実施の形態と
して、この発明の半導体光変調装置の特徴的な構成の半
導体光変調装置であって、電極を平面電極配置にして形
成する例につき図を用いて説明する。図5は、この実施
の形態の半導体光変調装置の光の導波方向に対して垂直
な断面の概略的な構造図である。
【0083】以下、第1の実施の形態と相違する点につ
き説明し、第1の実施の形態と同様の点についてはその
詳細な説明を省略する。
【0084】この実施の形態の半導体光変調装置は、第
1導電型サブクラッド層が、ダブルヘテロ接合構造を介
在させて下地上に設けてあるような半導体光変調装置で
あって、第1導電型サブクラッド層の、ダブルヘテロ接
合構造側とは反対側の面に第1電極を設け、この面と同
一の面の側に第1導電型クラッド層と電気的に接続する
第2電極を設けてある。
【0085】この半導体光変調装置の第1導電型をここ
ではn型とし、第2導電型をp型とする。また、この例
では第1導電型サブクラッド層が、ダブルヘテロ接合構
造を介在させて下地上に設けてあるが、第1の実施の形
態のように第1導電型サブクラッド層が下地とダブルヘ
テロ接合構造との間に設けてあってもよい。よって第1
の実施の形態で得られる効果と同様の効果が得られる。
【0086】半絶縁性基板41上に、n型クラッド層1
9、光導波層17、p型クラッド層15およびn型サブ
クラッド層13が順次積層されていて、n型サブクラッ
ド層13の上側にはn型のオーミックコンタクト層21
が形成されている。そして、例えば、このオーミックコ
ンタクト層21とn型サブクラッド層13とp型クラッ
ド層15と光導波層17とn型クラッド層19の一部と
でメサ形状部43が形成されている。このメサ形状部4
3の両側であってn型クラッド層19上の領域は絶縁性
の材料からなる層45(電気絶縁層とも称する。)で埋
め込まれている。ここでは、この電気絶縁層45に、n
型クラッド層19の表面の一部が露出するスルーホール
47を形成してある。そしてメサ形状部43のオーミッ
クコンタクト層21の上面に第1電極49であるn型電
極が設けてあり、露出しているn型クラッド層19の表
面に第2電極51としてn型電極が設けてある。
【0087】このような位置に第1電極49および第2
電極51を設ければ、第1の実施の形態のように積層方
向から見て、反対側の面にそれぞれ電極を設けている構
造と比較して、電極間の距離を長くすることができるた
めに、電極容量を小さくすることができる。このため、
高周波特性を向上させることができる。
【0088】また、この実施の形態の半導体光変調装置
を製造するにあたり、第1電極49および第2電極51
を、同一工程で、かつ同時に形成する工程を含んでいる
のがよい。
【0089】この例では、メサ形状部43のオーミック
コンタクト層21上の領域と、露出させたn型クラッド
層19の表面の領域が、少なくとも露出するようなマス
クを設けて、例えば、n型電極(49および51)とし
てTi/Pt/Au(下側から順にTi、Pt、Au)
を蒸着により形成する。
【0090】これに対して、従来のダブルヘテロ接合構
造を有する光変調器において、平面電極配置を導入させ
ることもできるが、この実施の形態の第1電極および第
2電極に相当する電極は、導電性が異なるものとなる。
例えば第1電極がp型側の電極であれば、第2電極はn
型側の電極となる。よって、同一の工程で、同時に2つ
の電極を形成するのは困難である。また、第1の実施の
形態のように、2つの電極が、互いに装置の反対側の面
に形成されている場合においても、同時に形成するのは
困難である。
【0091】したがって、この実施の形態では、半導体
光変調装置の電極形成工程を、従来よりも簡略化させ、
かつ工程数を減らすことができる。よって半導体光変調
装置の製造コストの低減が期待できる。
【0092】また、第3の実施の形態の半導体光変調装
置の構造は、第2電極がn型クラッド層と電気的に接続
していれば、上述した構造に限られるものではない。
【0093】また、第1導電型をp型とし、第2導電型
をn型としてもよい。
【0094】(第4の実施の形態)第4の実施の形態と
して、この発明の特徴的な半導体光変調装置の構成を、
従来からあるダブルヘテロ接合構造の光変調器と、ダイ
オードのようなホモ接合層とを結合させた半導体光変調
装置で以て達成する例につき、図を参照して説明する。
図6は、この実施の形態の半導体光変調装置の構造を示
す概略図である。
【0095】この例の半導体光変調装置は、下地上に、
第1導電型クラッド層、光導波層および第2導電型クラ
ッド層からなるダブルヘテロ接合構造を具え、さらに第
1導電型層および第2導電型層からなり、かつ第2導電
型層が第2導電型クラッド層と電気的に結合しているホ
モ接合層を具えるような半導体光変調装置である。
【0096】ここでは、例えば、第1導電型をn型と
し、第2導電型をp型として、下地をn型基板とする。
【0097】よって、この半導体光変調装置は図6
(A)を参照すると、n型基板11上に、順にn型クラ
ッド層19、光導波層17およびp型クラッド層15か
らなるダブルヘテロ接合構造を有し、このp型クラッド
層15上にp型オーミックコンタクト層53が形成され
ており、このp型オーミックコンタクト層53上にp型
側電極55が設けられていて、n型基板の下面側にn型
側電極57が設けられているような光変調器61に、n
型層およびp型層からなり、このp型層がp型クラッド
層15と電気的に結合しているホモ接合層63を具えて
いる。
【0098】このホモ接合層63は、例えばpn接合素
子(ダイオード)とする。
【0099】ここでは、ダイオード63のp型側の電極
63aと、光変調器のp型クラッド層15側に形成され
ているp型側電極55とを接続している。
【0100】これにより、ダイオードのn型層を、第1
の実施の形態で既に説明した第1導電型(n型)サブク
ラッド層13と実質的に同じ役割を担う層として動作さ
せることができる。これにより、第1の実施の形態と同
じ作用効果が得られる。
【0101】この装置に逆バイアス電圧が印加される場
合においては、ブレイクダウン電圧が−10Vよりマイ
ナス側になり、順バイアス電圧が印加される場合におい
ても電流が流れ始める電圧(これもブレイクダウン電圧
と称する。)は10V以上に上げることができる。ま
た、光の透過率特性は、従来の半導体光変調装置の逆バ
イアス電圧印加領域において、およそ0.8Vだけ逆バ
イアス側に移行した特性曲線が得られた。
【0102】また、万が一、この半導体光変調装置に、
順方向の過大な電気的サージが印加されることがあった
場合、ダメージを受けるのは、安価なダイオードのホモ
接合層の方であり、高価な光変調器(ダブルヘテロ接合
構造)へのダメージを回避することができる。このた
め、この半導体光変調装置を光通信システムに用いたり
する場合に、保守コストを低く抑えることができる。
【0103】また、ダイオードおよびダブルヘテロ接合
構造への印加電圧を、それぞれ別に印加させることがで
きる。このため、バイアスの調整が容易になる。
【0104】また、この実施の形態の半導体光変調装置
において、図6(B)に示しているように光変調器61
のn型側電極57とダイオード63のn型側の電極63
bとを接続させてもよい。このときには、第1の実施の
形態において、第1導電型をp型とし、第2導電型をn
型としたときの第1導電型サブクラッド層と実質的に同
じ役割をダイオード63のp型層が果たすことになる。
このような構造にしても上述した効果と同様の効果が得
られる。
【0105】
【発明の効果】上述した説明から明らかなように、この
発明の半導体光変調装置によれば、下地上に、第1導電
型クラッド層、光導波層および第2導電型クラッド層か
らなるダブルヘテロ接合構造を具え、更に、この第2導
電型クラッド層の、光導波層とは反対側の面とホモ接合
している第1導電型サブクラッド層を具えることを特徴
とする。
【0106】これにより、半導体光変調装置に印加する
電気信号のマーク側の電圧をダブルヘテロ接合構造に対
して順バイアス電圧が印加される領域に設定しても、マ
ーク側のαパラメータの値を、電圧が印加されないとき
(0V)の値付近の値でクリップさせることができる。
【0107】また、このとき、マーク側の周波数応答特
性も熱平衡時の特性を維持することができる。
【0108】また、このとき装置に電流が流れないよう
にすることができるので、ASEの発生を抑制できる。
【0109】したがって、この装置において、光の伝送
品質を著しく向上させることができ、その結果、光通信
システムの性能の大きな改善が期待される。
【0110】また、ダブルヘテロ接合構造に順バイアス
電圧が印加されているとき、ジュール熱の発生を抑える
ことができるので、装置の放熱設計が容易となり、クー
ラーレス実装の実現が期待される。
【0111】また、ダブルヘテロ接合構造に順方向バイ
アスのサージ電圧が印加されたとしても、10〜20V
のp−n接合の逆耐圧電圧と、0.7〜0.8V程度の
ダブルヘテロ接合構造のビルトイン電圧との和に相当す
る電圧よりも低い電圧であれば、このサージ電圧がダブ
ルヘテロ接合構造にかかるのを回避できる。よって、従
来よりも電気的サージに対する耐性に優れた半導体光変
調装置を提供することができる。
【0112】また、この発明の半導体光変調装置におい
て、第1導電型をn型とするとき、電極を設けるための
オーミックコンタクト層はn型となる。このため、オー
ミックコンタクト抵抗を、p型オーミックコンタクト層
の抵抗のおよそ1/10に小さくすることができる。
【0113】オーミックコンタクト層とダブルヘテロ接
合構造とは直列に結合しているので、オーミックコンタ
クト層の抵抗が大きいと、この部分で電圧降下がおこり
ダブルヘテロ接合構造にかかる電圧が減ってしまう。
【0114】ここでは、オーミックコンタクト層をn型
にすることができるために、ダブルヘテロ接合構造にか
かる電圧を上げることができて、その結果、周波数応答
特性を向上させることができる。
【0115】また、第1導電型をn型とすると、このn
型の層の上にオーミックコンタクト層が設けられる。と
ころが、n型の層はp型の層よりも抵抗が小さいため、
必ずしもオーミックコンタクト層を設けなくても電極を
形成できる。オーミックコンタクト層は、光吸収が極め
て大きい層であるため、導波光を吸収するおそれがある
が、オーミックコンタクト層を設けていない場合には、
導波光の吸収を低減することができる。
【0116】また、オーミックコンタクト層に電極を設
けるときの熱処理温度を、p型の層に設けるときよりも
低く抑えることができ、また、熱処理時間のトレランス
を緩くすることができる。よって再現性をよくすること
ができる。また、装置への熱によるダメージを低減する
ことができる。
【0117】また、半導体光変調装置の半導体の材料
は、実施の形態ではInPを用いているが、これに限ら
ず、GaAs等を用いてもよい。また、光導波層は、ア
ンドープ層でなくても、この発明の効果が得られる範囲
内であれば、i層や導電型の層としてもよい。また、こ
の光導波層は、実施の形態では、InGaAsP結晶か
らなる層としているが、これに限らず、量子井戸構造や
格子歪み構造の光導波層としてもよい。また、この発明
の実施の形態では電界吸収型の光強度変調器を例に挙げ
て説明したが、光位相変調器やマッハツェンダ干渉計が
構成要件に加えられている光強度変調器にも、この発明
を適用することができる。また、電界吸収型光変調器、
位相変調器、マッハツェンダ型光強度変調器および半導
体レーザ等の導波路型半導体光素子を集積化した装置に
関しても、この発明を適用できる。
【0118】また、第1の実施の形態において、電気的
絶縁層の底面は第2導電型クラッド層内にあるが、これ
に限らず、光の閉じこめ効果と電界の狭窄という効果が
得られれば、ダブルヘテロ接合構造内のどの層内にあっ
てもよい。また、メサ形状部分を埋め込む電気的電気絶
縁層には、第2導電型半導体層や、i層(真性導電層)
や、半絶縁半導体層を用いてもよい。
【0119】また、第2の実施の形態において、電流狭
窄層を構成する、第2導電型第1ブロック層、第1導電
型ブロック層および第2導電型第2ブロック層のうち、
第2導電型第1ブロック層のみが、この実施の形態の効
果を得るための層となっているが、これ以外の2つの層
は、通常のBH型構造でpnpn接合を構成するときに
導入される層と同様の作用を有する層であるため、必要
である。また、実施の形態では、この第2導電型第1ブ
ロック層をp型の層としたが、アンドープ層や半絶縁性
の層としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)および(B)は、第1の実施の形態の説
明に供する、半導体光変調装置の概略的な断面図であ
る。
【図2】(A)〜(C)は、第1の実施の形態の説明に
供する、概略的なエネルギーダイアグラム図である。
【図3】(A)は、第1の実施の形態の装置の電流−電
圧特性図、(B)は、第1の実施の形態の装置の電圧−
光透過率特性図である。
【図4】(A)は、第2の実施の形態の半導体光変調装
置の構造を示す、概略的な断面図、(B)は、従来のB
H型構造の半導体光変調装置の構造を示す、概略的な断
面図である。
【図5】第3の実施の形態の半導体光変調装置の構造の
一例を示す、概略的な断面図である。
【図6】(A)および(B)は、第4の実施の形態の半
導体光変調装置の構造を示す概略図である。
【符号の説明】
11:下地、n+ −InP基板、n型基板 13:第1導電型サブクラッド層(n−InPサブクラ
ッド層またはn型サブクラッド層) 15:第2導電型クラッド層(p−InPクラッド層ま
たはp型クラッド層) 17:光導波層(アンドープInGaAsP層) 19:第1導電型クラッド層(n−InPクラッド層ま
たはn型クラッド層) 20:メサ形状部分 21:n++−InGaAsオーミックコンタクト層(n
型のオーミックコンタクト層) 23:電気的絶縁層 25,27:電極 31:電流狭窄層 31a:p型第1ブロック層 31b:n型ブロック層 31c:p型第2ブロック層 41:半絶縁性基板 43:メサ形状部 45:絶縁性の材料からなる層(電気絶縁層) 47:スルーホール 49:第1電極 51:第2電極 53:p型オーミックコンタクト層 55:p型側電極 57:n型側電極 61:光変調器 63:ホモ接合層(ダイオード) 63a:p型側の電極 63b:n型側の電極

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下地上に、第1導電型クラッド層、光導
    波層および第2導電型クラッド層からなるダブルヘテロ
    接合構造を具え、 さらに、該第2導電型クラッド層の、前記光導波層とは
    反対側の面とホモ接合している第1導電型サブクラッド
    層を具えることを特徴とする半導体光変調装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の半導体光変調装置にお
    いて、 前記第1導電型サブクラッド層は、前記下地と前記ダブ
    ルヘテロ接合構造との間に設けてあることを特徴とする
    半導体光変調装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の半導体光変調装置にお
    いて、 前記第1導電型サブクラッド層は、前記ダブルヘテロ接
    合構造を介在させて前記下地上に設けてあることを特徴
    とする半導体光変調装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のうちのいずれか一項に記
    載の半導体光変調装置において、 前記ダブルヘテロ接合構造に対して逆バイアス電圧が印
    加されるとき、前記第1導電型サブクラッド層から前記
    第2導電型クラッド層に注入される第1導電型キャリア
    を、当該第2導電型クラッド層内の第2導電型キャリア
    と結合させることにより、前記第1導電型キャリアが該
    第2導電型クラッド層を通って前記光導波層へ達するこ
    とがないように、前記第2導電型クラッド層の不純物濃
    度および該層の厚さの双方またはいずれか一方が決めら
    れていることを特徴とする半導体光変調装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のうちのいずれか一項に記
    載の半導体光変調装置において、 前記第1導電型をn型とし、および前記第2導電型をp
    型とすることを特徴とする半導体光変調装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜4のうちのいずれか一項に記
    載の半導体光変調装置において、 前記第1導電型をp型とし、および前記第2導電型をn
    型とすることを特徴とする半導体光変調装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のうちのいずれか一項に記
    載の半導体光変調装置において、 さらに、前記光導波層および第2導電型クラッド層が電
    流狭窄層によって埋め込まれていて、 前記電流狭窄層は、積層方向に、順次設けられた第2導
    電型第1ブロック層、第1導電型ブロック層および第2
    導電型第2ブロック層で以て構成され、かつ少なくと
    も、前記光導波層および第2導電型クラッド層の両側に
    設けられていることを特徴とする半導体光変調装置。
  8. 【請求項8】 請求項2に記載の半導体光変調装置であ
    って、 前記第1導電型クラッド層の、前記光導波層とは反対側
    の面に第1電極を設け、および前記面と同一の面の側
    に、前記第1導電型サブクラッド層と電気的に接続する
    第2電極を設けてあることを特徴とする半導体光変調装
    置。
  9. 【請求項9】 請求項3に記載の半導体光変調装置であ
    って、 前記第1導電型サブクラッド層の、前記ダブルヘテロ接
    合構造側とは反対側の面に第1電極を設け、および前記
    面と同一の面の側に、前記第1導電型クラッド層と電気
    的に接続する第2の2電極を設けてあることを特徴とす
    る半導体光変調装置。
  10. 【請求項10】 請求項8または請求項9に記載の半導
    体光変調装置において、 前記第1導電型をn型とし、および前記第2導電型をp
    型とすることを特徴とする半導体光変調装置。
  11. 【請求項11】 請求項8または請求項9に記載の半導
    体光変調装置において、 前記第1導電型をp型とし、および前記第2導電型をn
    型とすることを特徴とする半導体光変調装置。
  12. 【請求項12】 下地上に、第1導電型クラッド層、光
    導波層および第2導電型クラッド層からなるダブルヘテ
    ロ接合構造を具え、 さらに、第1導電型層及び第2導電型層からなり、か
    つ、該第2導電型層が前記第2導電型クラッド層と電気
    的に結合しているホモ接合層を具えることを特徴とする
    半導体光変調装置。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載の半導体光変調装置
    において、 前記第1導電型をn型とし、前記第2導電型をp型とす
    ることを特徴とする半導体光変調装置。
  14. 【請求項14】 請求項12に記載の半導体光変調器に
    おいて、 前記第1導電型をp型とし、前記第2導電型をn型とす
    ることを特徴とする半導体光変調装置。
  15. 【請求項15】 請求項8または請求項9に記載の半導
    体光変調装置を製造するにあたり、 前記第1電極および第2電極を同一工程で、かつ同時に
    形成することを特徴とする半導体光変調装置の製造方
    法。
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