JPH1113327A - 盗難防止用施錠具 - Google Patents

盗難防止用施錠具

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JPH1113327A
JPH1113327A JP18177097A JP18177097A JPH1113327A JP H1113327 A JPH1113327 A JP H1113327A JP 18177097 A JP18177097 A JP 18177097A JP 18177097 A JP18177097 A JP 18177097A JP H1113327 A JPH1113327 A JP H1113327A
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locking
lock
cylinder
rotation
pair
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JP18177097A
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Shigeo Suzuki
栄夫 鈴木
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Sugatsune Kogyo Co Ltd
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Sugatsune Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンピュータ等盗難防止物の係止用錠孔にロ
ック本体から突出の一対である回り止め施錠腕を、シリ
ンダー錠の操作でロック自在とし、ロック本体から延出
の縛持索を柱等に縛止して窃取を阻止する施錠具で、簡
潔な構成で操作性がよく安価で、信頼性の高いロック状
態の確保を図る。 【解決手段】 解錠状態で、盗難防止物Bの係止用錠孔
Hに、ロック本体10の回り止め施錠腕12a、12b
における閉成状態の係止用自由端部12g、12hを差
し込む。この状態でロック本体10のシリンダー錠10
Aを鍵10bの回動操作で作動子10Dを回動し、その
肉厚部10eで回り止め施錠腕12a、12bを押動す
ることで、係止用自由端部12g、12hを回動させて
係止用錠孔Hに抜け止め状態で係止する。鍵10bの逆
回動で作動子10Dによる押動が解かれ、閉動復原力で
係止用自由端部12g、12hが閉動して解錠状態とな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はコンピュータなどの
盗難防止物に、予め穿設されている係止用錠孔に対し、
ロック本体から延出された一対の回り止め施錠腕を嵌装
しておき、この状態でロック本体のシリンダー錠を施錠
操作することで作動することになる作動子により、上記
一対の回り止め施錠腕を互いに開動させ、このことで、
その各係止用自由端部を前記係止用鍵孔から引き抜き不
能となるよう係止してロック状態となし、この際ロック
本体から延設されているワイヤーロープ等による縛用索
を、室内の柱などである被縛体に縛持状態としておくこ
とで、当該コンピュータなどの搬出による盗取を阻止す
るようにした盗難防止施錠具の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の施錠具は既に市販されているも
の(USP.No.5,327,752)もあり、各種
の提案がなされているが、従来の提案にあっては図13
に開示の如くロック本体1と、これより延出された縛用
索2の索条2aにあって、その先端部には固定具2bを
介してループ索条2cを形成し、このループ索条2c
に、ロック本体1を挿通するなどして、図示しない柱な
どの被縛体に、上記の索条2aを回装縛持させるように
している。そしてロック本体1は、コンピュータなどの
盗難防止物Bに穿設されている係止用錠孔Hに対して、
後述の如く引き抜き不能状態となるようロックしてしま
うことで、当該コンピュータなどの搬出による窃取を防
止しようとしている。
【0003】上記ロック本体1は、シリンダー外筒1a
とシリンダー内筒1bそして図示されていない既知のピ
ンタンブラーを備えたシリンダー錠1Aと、シリンダー
外筒1aの背後に被嵌され、軸線方向へ所定長Sだけ摺
動自在か固設された整合キャップ3を具備し、さらにシ
リンダー内筒1bの後端からは、一体に形成の引っ掛け
回動軸1cが背後へ向け突設されている。
【0004】上記引っ掛け回動軸1cには、シリンダー
内筒1bのの鍵孔1dに対する鍵操作により、90゜だ
け回動自在にして、整合用キャップ3の後端壁軸孔3a
から、軸心杆1eの先端側と、これと直交状に連設の先
端係止部1fが突設されている。
【0005】さらに、引っ掛け回動軸1cの軸心杆1e
を挟んで、後端壁軸孔3aから、先端係止部1f直前ま
で延出された一対の回り止め腕4a、4bが、先端係止
部1fの長さL1と略同寸法を有し、回り止め腕4a、
4bと直交状で整合用キャップ3内に配設され、かつシ
リンダー外筒1aの後端壁面1gから突設の後部規制突
部1hに係当して、回動が、所定の範囲内に阻止される
周縁板部4cとにより形成された回り止め具4を具有し
ており、この周縁板部4cと整合用キャップ3の後端壁
内面3bとの間には、スプリング5が介装されている。
【0006】前記の如く鍵操作により、シリンダー内筒
1bを所定規制角度だけ回動自在とするため、図13で
はシリンダー内筒1bの後部にあって、角度規制カム6
がシリンダー内筒1bと共に回動するよう係嵌されてお
り、当該角度規制カム6に設けた図示されていない二箇
所の係止突起が、シリンダー外筒1aにおける前記の後
部規制突部1hに衝当することで、所定規制角度(90
゜)範囲の回動だけが許容されるようになっている。
【0007】従って、上記の角度規制カム6の後側周面
6aには、スプリング5によって押圧されている回り止
め具4の周縁板部4cが押当されていると共に、整合用
キャップ3は同上スプリング5によって、シリンダー外
筒1aから突設したストッパー1iに、整合用キャップ
3のスライド用長孔3cにおける左側縁が衝当するま
で、前記所定長Sだけ背後へ向けて突出された状態とな
っている。
【0008】従って、上記の如き盗難防止用施錠具によ
るときは、ロック本体1をループ索条2cに挿通して、
索条2aにより柱等に縛用索2を回装縛持させた後、図
13のように回り止め具4における一対の回り止め腕4
a、4bと、引っ掛け回動軸1cにおける先端係止部1
fを、引き揃えられた並装状態である解錠の態勢とし
て、先端係止部1fから盗難防止物Bの係止用錠孔Hに
嵌装し、一対の回り止め腕4a、4bは、その先端部が
係止用錠孔Hに係嵌状態とすることで、ロック本体1が
不本意に回動してしまわないようにし、この際、引っ掛
け回動軸1cの先端係止部1fが、係止用錠孔Hを通過
した突出状態とするのである。
【0009】そして、図13にあっては、盗難防止物B
のボディ板厚dに、ばらつきがあっても、図示の整合用
キャップ3では、スプリング5の弾力に抗して軸線方向
へ移動自在となり、常にボディ板厚dの大小に追随でき
るようになっている。このとき鍵操作でシリンダー内筒
1bを90゜だけ回動させれば、先端係止部1fが係止
用錠孔H、従って回り止め腕4a、4bと直交状態とな
ってロック状態が確保されるに至り、この結果、ロック
本体1は盗難防止物Bから引き抜くことができなくな
り、コンピュータなどの搬出による窃取が不能となる。
尚、図13の7は内筒抜け止めを示し、シリンダー内筒
1bにあって、シリンダー外筒1aの後端壁面1hに当
接するよう係嵌されている。
【0010】ここで、図14に示されているものは、上
記した図13の場合、一対の回り止め腕4a、4bが整
合用キャップ3内から、その後端壁軸孔3aを介して延
出されているのに対して、整合用キャップ3の後端壁面
から突設されている。従って、図14(A)の如き状態
から、前記のようにシリンダー錠1Aの鍵操作により、
軸心杆1eと先端係止端1fとによりT字状となってい
る引っ掛け回動軸1cが、90゜回動のロック状態とな
ることで、同上図(B)に示す如く、先端係止端1f
が、係止用錠孔Hと直交状態となり、ロック本体1が盗
難防止物Bに対して引き抜き不能の状態となる。
【0011】また、上記した盗難防止物Bにあっては図
12の如く、その壁部B1などに、前記の係止用錠孔H
が穿設されているのであるが、これには同上図Aのよう
に整合用キャップ3が嵌装できる凹陥部B2に、係止用
錠孔Hを横向きに穿設されていたり、また同図(B)の
ように縦向の係止用錠孔Hが、盗難防止物Bに穿設され
ている等各種のものが既に市販されている。図中WとL
2は係止用錠孔Hの夫々幅長と長さを示している。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従って、上記従来の盗
難防止用施錠具によるときは、ロック本体1から突出し
ている2本の回り止め腕4a、4bを、係止用錠孔Hに
嵌挿して軸心杆1eを鍵操作により回動すれば、軸心杆
1eに対しT字状となるよう連結の先端係止部1fが、
係止用錠孔Hの長手方向から幅方向へ回動変位して抜け
止め状態が確保され、これにより盗難防止本来の目的を
達成することができる。
【0013】ところが、上記従来のものによるときは、
シリンダー錠1A以外にロック本体1から2本の回り止
め腕4a、4bと、引っ掛け回動軸1cとしての軸心杆
1eと先端係止杆1fを突設しなければならないので、
その構成部材が嵩んで低廉化を満足し得ない。さらに、
一対の回り止め腕4a、4bや先端係止部1fが、係止
用錠孔Hの長さと幅に対して、丁度嵌合できる寸法に形
成されているので、当該嵌合に際して整合ための注意力
が要求され、敏速にして容易な施錠操作がしにくいこと
となる。
【0014】本発明では上記従来例の難点に鑑み請求項
1によるときは、ロック本体から長く突設するのは、一
対の回り止め施錠腕だけで、シリンダー錠の施錠操作で
作動する作動子は比較的短く形成するだけですむように
し、これにより全体構成を簡素化すると共に、製品の低
廉化を可能にしようとするのが、第1の目的である。
【0015】そして、さらに重要な第2の目的は、上記
した一対の回り止め施錠腕につき、その各係止用自由端
部が常時は閉動復原力によって隣装配置状態となるよう
にし、これにより盗難防止物の係止用錠孔に対する嵌挿
操作を迅速かつ容易に行い得るようにすると共に、シリ
ンダー錠の施錠操作による作動子の作動により、各係止
用自由端部を互いに回動させ、これにより係止用鍵孔に
対し、各係止用自由端部が抜け止め状態で係止自在とな
し、かくして一対の回り止め施錠腕により信頼性の高い
施錠状態を確保しようとすることにある。
【0016】そして請求項2にあっては、請求項1にお
ける係止用自由端部の閉動復原力に関し、これを回り止
め施錠腕に弾性材を用いるようにするだけでなく、回り
止め施錠腕は枢着状態とし、これを別途付設した弾性体
により押圧するようにし、これにより、シリンダー錠の
解錠捜査時における各係止用自由端部の復動を確実に行
い得るようにしている。
【0017】請求項3の場合は、図1に示されているよ
うにして具現することができる請求項1に係る盗難防止
用施錠具に関し、ロック本体には、シリンダー錠と背後
外筒を具備させ、当該シリンダー錠の鍵による回動操作
で作動する作動子により、前記の各係止用自由端部を開
動することで施錠し、鍵の逆回動により係止用自由端部
の閉動復原力による閉動を許容するよう構成すること
で、鍵の回動と逆回動操作が要求されるが、最も簡潔な
構成により施錠の目的を達成し得るようにしている。
【0018】次に請求項4では図4により開示されてい
るように、ロック本体に背後外筒や単なるシリンダー錠
を用いて、鍵の回動により施錠するのではなく、押し込
み操作だけで作動子を突出状態に保持でき、解錠に際し
てのみ、鍵の回動による操作を行えばすむようにしてい
る。このため既知のプッシュロック式シリンダー錠(実
公昭41−15179号、実公昭15983号)を適切
に採択するようにし、上記の押し込み操作だけで回り止
め施錠腕の各係止用自由端部を、上記の作動子により係
止用錠孔に対して施錠可能となし、もって操作性の向上
を図るのが、その目的である。
【0019】請求項5にあっては、図7に示されている
通り請求項4と同じくプッシュロック式シリンダー錠を
使用するのであるが、この際その作動子につき、シリン
ダー錠の押し込み操作で突出する作動子の先端部が、係
止用錠孔内まで進入可能なる寸法に形成しておくこと
で、盗難防止用施錠具に対する引き抜き力により、各係
止用自由端部の不本意な変形を阻止し、施錠状態に対す
る信頼性を、さらに向上し得るようにしている。
【0020】請求項6では上記請求項5にあって、その
作動子に大径基部と小径先端部とを形成するようにし、
作動子としての強度を確保し易くすると共に、大径基部
の上端肩と小径先端部の先端肩によって各係止自由端部
を支持可能とし、このことにより請求項5につき説示し
た引き抜きに際し、係止用自由端部の不本意な変形が防
止でき、より一層施錠に対する信頼性を向上させ得るよ
うにしている。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するため請求項1にあっては、ロック本体から延出
されている縛用索を、被縛体に縛持自在とし、上記ロッ
ク本体からは、解錠時に各係止用自由端部が、盗難防止
物に穿設の係止用錠孔に嵌装可能な隣装配置状態となる
一対の回り止め施錠腕を、背後へ向けて突設し、ロック
本体に設けられたシリンダー錠による施錠操作により作
動される作動子によって、上記一対の回り止め施錠腕
を、その閉動復原力に抗して押動し、これにより開動さ
れた前記の各係止用自由端部が、前記係止用錠孔から引
き抜き不能なるよう係止され、当該シリンダー錠による
解錠操作により上記作動子を復動させることで、これに
より閉動された前記の各係止用自由端部と上記係止用錠
孔との係止が解除されるようにしたことを特徴とする盗
難防止用施錠具を提供しようとしている。
【0022】請求項2では、上記請求項1において回り
止め施錠腕に係る閉動復原力が、回り止め施錠腕自体が
有する弾力または、ロック本体に基部側が枢着された各
回り止め施錠腕とロック本体との間に設けられた各弾性
体の弾力により付与されていることを、その内容として
いる。
【0023】請求項3にあってはロック本体から延出さ
れている縛用索を、被縛体に縛持自在とし、上記ロック
本体は、シリンダー錠と、これに連設した背後外筒とか
らなり、当該ロック本体からは、解錠時に各係止用自由
端部が、盗難防止物に穿設の係止用錠孔に嵌装可能な隣
装配置状態となる一対の回り止め施錠腕を、上記背後外
筒から延出して突設し、前記シリンダー錠に係る回動鍵
操作により回動される作動子によって、上記一対の回り
止め施錠腕に対する非押動位置から押動位置まで押動自
在とし、これにより回動された前記の各係止用自由端部
が、前記係止用錠孔から引き抜き不能なるよう係止さ
れ、当該シリンダー錠に係る回動鍵操作により上記作動
子を復動させることで、一対の回り止め施錠腕を、その
閉動復原力によって復帰させ、これにより閉動された前
記各係止用自由端部と上記係止用錠孔との係止が解除さ
れるようにしたことを特徴とする盗難防止用施錠具を提
供するものである。
【0024】請求項4の場合には、ロック本体から延出
されている縛用索を、被縛体に縛持自在とし、上記ロッ
ク本体は、シリンダー錠と、その背後に被嵌した錠座
と、これに連設した背後外筒とからなり、当該ロック本
体からは、解錠時に各係止用自由端部が、盗難防止物に
穿設の係止用錠孔に嵌装可能な隣装配置状態となる一対
の回り止め施錠腕を、上記背後外筒から延出して突設
し、前記シリンダー錠を錠座内に押し込む押入施錠操作
により、当該錠座から突出状態に保持される作動子によ
って、上記一対の回り止め施錠腕に対する非押動位置か
ら押動位置まで押動自在とし、これにより開動された前
記の各係止用自由端部が、前記係止用錠孔から引き抜き
不能なるよう係止され、当該シリンダー錠に係る回動鍵
操作により、前記突出状態の保持が解除されて作動子が
錠座から延出するシリンダー錠と共に復動することで、
一対の回り止め施錠腕を、その閉動復原力によって復帰
させ、これにより閉動された前記の各係止自由端部と上
記係止用錠孔との係止が解除されると共に、シリンダー
錠の逆回動鍵操作により、作動子が原回動角度位置に復
帰するようにしたことを特徴とする盗難防止用施錠具を
提供するものである。
【0025】請求項5ではロック本体から延出される縛
用索を、被縛体に縛持自在とし、上記ロック本体はシリ
ンダー錠と、その背後に被嵌した錠座と、これに連設し
た背後外筒とからなり、当該ロック本体からは、解錠時
に各係止用自由端部が、盗難防止物に穿設の係止用錠孔
に嵌装可能な隣装配置状態となる一対の回り止め施錠腕
を、上記背後外筒から延出して突設し、前記シリンダー
錠を錠座内に押し込む押入施錠操作により、当該錠座か
ら突出状態に保持されて、先端部が上記係止用錠孔に嵌
装される作動子によって、上記一対の回り止め施錠腕に
対する非押動位置から押動位置まで押動自在とし、これ
により開動された前記の各係止用自由端部が、前記係止
用錠孔から引き抜き不能なるよう係止され、当該シリン
ダー錠に係る回動鍵操作により、前記突出状態の保持が
解除されて作動子が錠座から延出するシリンダー錠と共
に復帰することで、一対の回り止め施錠腕を、その閉動
復原力によって復帰させ、これにより閉動された前記の
各係止自由端部と上記係止用鍵孔との係止が解除される
と共に、シリンダー錠の逆回動鍵操作により、作動子が
原回動角度位置に復帰するようにしたことを特徴とする
盗難防止用施錠を提供するものである。
【0026】請求項6ではシリンダー錠を錠座内に押し
込む押入施錠操作により、当該錠座から突出状態に保持
される作動子が、一対の回り止め施錠腕に上端肩が押動
する大径基部と、当該大径基部から突出して盗難防止物
の係止用錠孔に遊嵌する小径先端部により形成されてい
ることを、その内容としている。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に示す盗難防止
用施錠具に関し、その一実施態様である請求項3に係る
図1ないし図3によって以下説示すると、従来例と同じ
くロック本体10から延出されているワイヤーロープ等
による縛用索11は、図示されていない柱などの被縛体
に縛持自在としてあり、11aは索条、11bは固定具
そして11cはループ索条を示している。
【0028】上記ロック本体10として図1に示された
ものは、シリンダー錠10Aと、これに連設された背後
外筒10Bとからなり、シリンダー錠10Aは、周知の
ようにシリンダー外筒10aと、鍵10bによって回動
操作されるシリンダー内筒10cと、図面に明示されて
いない内装のピンタンブラ10d等を具有し、シリンダ
ー内筒10cの背後側には鍵10bの操作により所定回
動角度だけ回動自在な作動子10dが延出されている。
【0029】さらに、ロック本体10からは背後に向け
て、一対の板状に形成された回り止め施錠腕12a、1
2bが延出されており、上記した作動子10Dは、円柱
状でなく断面長方形状の板状に形成されて、その厚肉部
10eと薄肉部10fが、夫々の大肉厚R、小肉厚rを
もち、軸心oを中心として回動することになる。そし
て、図示の回り止め施錠腕12a、12bは、図2と図
3により明示されている通り、作動子10Dが貫通する
軸心孔12cの貫設の取付基板12dに、基部12e、
12fが一体に連設されており、離間された当該基部1
2e、12fから、回り止め施錠腕12a、12bが、
相対向して次第に接近するよう延出して行き、夫々の係
止用自由端部12g、12hが隣装配置状態すなわち、
相接するか多少のギャップを保った状態に保持され、従
って取着基板12dと各回り止め施錠腕12a、12b
とにより、略三角形が形成されるようにしてある。
【0030】そして、図示例では、上記の取着基板12
dがビス13によって、シリンダー外筒10aの後端面
に設けた取着螺孔10gに螺着されているが、もちろん
当該回り止め施錠腕12a、12bは、これに限ること
なくロック本体10にあって、前記した背後外筒10B
に取着することも可能である。ここで前記の係止用自由
端部12g、12hとして例示のものは、互いに反対方
向へ半円弧状となるよう外側へ向け曲成されており、そ
の端末には、シリンダー錠10A側へ指向する係止端縁
12i、12jが形成されている。
【0031】ここで、図2に明示した背後外筒10Bに
あって、10hは前記した縛用索11の連結部を示し、
10iは当該背後外筒10Bの後壁10jに開設した回
り止め施錠腕12a、12bの挿通窓を示している。そ
こで、請求項1は上記請求項3に係る図3によって表顕
される如く、ロック本体10からは、シリンダー錠10
Aの解錠時に前記の回り止め施錠腕12a、12bにお
ける各係止用自由端部12g、12hが、図示されてい
る盗難防止物Bに穿設の前掲係止用錠孔Hに対して嵌装
可能である隣装配置状態となって、背後へ向けて突設さ
れている。
【0032】従って、ロック本体10を持つことで、上
記の係止用自由端部12g、12hは、容易に係止用錠
孔Hへ嵌入することができ、この際、当該係止用自由端
部12g、12hの幅は、係止用錠孔Hの幅長Wより
も、少しだけ小さくしておくのが望ましく、もちろん係
止用自由端部12g、12hにおける係止端縁12i、
12jの閉成時における離間距離は、係止用錠孔Hの長
さL2(図12)よりも充分に短く形成されている。
【0033】上記のようにして係止用錠孔Hに対し、係
止用自由端部12g、12hが貫通した状態にあって、
シリンダー錠10Aに対する施錠操作を行うようにすれ
ば、これにより作動される作動子10Dによって、上記
一対の回り止め施錠腕12a、12bを、それが有して
いる閉動復原力に抗して押動し、これにより開動された
各係止用自由端部12g、12hが、係止用錠孔Hの長
手方向外側裏面にあって、盗難防止物Bの壁部B1に係
当し、このことで、係止用錠孔Hから引き抜き不能なる
施錠状態が確保される。
【0034】すなわち、図1ないし図3に示した請求項
3にあっては、背後外筒10Bが、回り止め施錠腕12
a、12bを隠蔽することになると共に、背後外筒10
Bの後壁10jが、盗難防止物Bに当接されると、この
際前記の如く係止用自由端部12g、12hが、係止用
錠孔Hから適切長だけ突出し、鍵10bの操作にて作動
子10Dを90゜だけ回動させ得ることになる。
【0035】このため、解錠状態の作動子10Dは、図
1(A)の如く薄肉部10fが一対の回り止め施錠腕1
2a、12bに内装状態となっていて、係止用自由端部
12g、12hは前記の如き隣装配置状態となっている
が、鍵10bによる施錠操作により、図1(B)の如く
厚肉部10eが一対の回り止め施錠腕12a、12bに
内装されることになる。従って、この場合には回り止め
施錠腕12a、12bを、作動子10Dが押し開くこと
となり、この結果前記の係止用自由端部12g、12h
が充分に離間されて、係止用錠孔Hの長手方向両端縁
に、回り止め施錠腕12a、12bが衝当すると共に、
係止端縁12i、12jが、前記の如く盗難防止物Bの
長手方向外側裏面に係止されて、抜け止め状態が確保さ
れるに至る。
【0036】次に、請求項1ではシリンダー錠10Aに
よる解錠操作により、作動子10Dを復動させれば、一
対の回り止め施錠腕12a、12bを、前記の閉動復原
力によって復帰でき、これにより、閉動された各係止用
自由端部12g、12hが、係止用錠孔Hとの係止を解
除されることになる。この際、請求項3では当該解錠操
作が、シリンダー錠10Aによる回動鍵操作により実施
されることになる。
【0037】ここで、上記した閉動復原力を発揮させる
ための手段としては、各種の構成が考えられるが、請求
項2に明示したように、回り止め施錠腕12a、12b
を弾性材料により形成したり、また図10に示したよう
に、回り止め施錠腕12a、12bの基部12e、12
fを、取付基板12dに対してヒンジ12k、12mに
より枢着すると共に、回り止め施錠腕12a、12bの
切り起こし板部12n、12pと背部外筒10Bとの間
に、コイルスプリング等による弾性体12q、12rを
介設するなどしてもよい。
【0038】次に請求項4に係る盗難防止用施錠具につ
き、図4ないし図6によって以下説示すると、これまた
請求項1に係る発明の一実施態様を示すもので、前説の
請求項3に係る発明とその基本構成は同じであるが、相
違するところは、ロック本体1の一構成部材に、前記の
如く単なるシリンダー錠10Aを採択するのではなし
に、前記したようにプッシュロック式シリンダー錠10
Eを用いるようにした点である。
【0039】プッシュロック式シリンダー錠10Eに
は、既に各種のものが、引き違い扉のロック用などとし
て用いられており、図4に開示の如くシリンダー錠10
Aを、錠座10F内に押し込む押入施錠操作により、こ
の錠座10Fの背後へ向けて作動子10Dが突出され、
かつ当該突出状態が保持されるように構成されたもので
ある。従って、上記作動子10Dは、一対の回り止め施
錠腕12a、12bに対する非押動状態から、図4
(B)に示す如き押動位置まで押出されることとなり、
前述の通り当該作動子10Dの直進により開動された各
係止用自由端部12g、12hが、係止用錠孔Hから引
き抜き不能なるよう係止されるに至るのである。従っ
て、請求項4では、請求項3の如く施錠しようとする際
に、シリンダー錠10Aにつき鍵の回動操作を行うので
はなく、シリンダー錠10Aを押し込めばよく、鍵10
bを使用しない簡易な操作だけで、回り止め施錠腕12
a、12bの係止用錠孔Hに対する施錠を完了すること
ができる。
【0040】ここで、上記のプッシュロック式シリンダ
ー錠10Eなるものにつき、その一例を示す図11によ
って以下説示すると、シリンダー錠10Aは前記の如く
シリンダー外筒10a、シリンダー内筒10cそして図
示されていないピンタンブラ10d等により形成され、
シリンダー外筒10aからは、シリンダー内筒10cに
連設の作動子10Dが背後へ向け突出されている。この
ようなシリンダー錠1Aには、錠座10Fが被嵌状態に
て背後へ突出されていると共に、錠座10Fに設けた案
内溝孔10kに、シリンダー外筒10aに設けた抜止子
10mを係嵌することで、錠座10Fは所定長だけ軸線
方向へスライド自在となっている。
【0041】さらに、錠座10Fの後端壁10nから突
設した複数本の案内杆10pは、シリンダー外筒10a
の後壁面に開口した嵌挿孔10qに挿入されていると共
に、案内杆10pには延出用発条10rが被嵌され、従
って常時は錠座10Fが、図11(A)の如く最大限ま
で背後へ向け延出用発条10rの弾力により延出されて
いて、この際作動子10Dは、錠座10Fの後端壁10
nに開口した通口10Sに嵌装されて実質的に後端壁1
0nから突出されない状態となっている。
【0042】前記の図4により理解されるように、請求
項4では上記の錠座10Fに対して、さらに前説の背後
外筒10Bが、背後へ向け突設されることで、ロック本
体10が構成されているわけであるが、図11にあっ
て、10tは作動子10Fの外周面に欠設した係嵌溝を
示し、10uは後端壁10nと立壁10vとの間に形成
した内空小室10wに内装の係脱子で、当該係脱子10
uは押出発条10xによって、作動子10Dの外周面に
押接されている。
【0043】従って、上記のプッシュロック式シリンダ
ー錠10Eによるときは、シリンダー錠1Aを図11に
あって右方へ押し込めば、シリンダー錠1Aが延出用発
条10rの弾力に抗して錠座10F内へ進入し、作動子
10Dが後端壁10nから通口10Sを介して延出す
る。これにより図11(B)に明示の如く、作動子10
Dの係嵌溝10tに押出発条10xにより押出されてい
る係脱子10uが係嵌し、この状態で作動子Dが当該延
出位置に保持され、前記した図4(B)の如き施錠状態
が得られることになる。
【0044】次に、請求項4にあっては、図4(B)に
示す鍵10bによる鍵操作を行うことで、作動子10D
はシリンダー内筒10cと共に、90゜といった回転角
度だけ回動し、この際係嵌溝10tが係脱子10uから
外れることで、前記の延出用発条10rが蓄勢した弾力
により、シリンダー錠10Aが錠座10Fから左方へ復
動して突出する。この際、係止状態の鍵10bを、また
90゜だけ逆転することで、鍵10bの取り外しが許容
され、このとき作動子10Dは、その係嵌溝10tが、
係脱子10uと対応する位置に復帰していることにな
り、再度シリンダー錠10Aを押し込めば施錠可能な状
態となる。
【0045】従って、解錠操作に際しては鍵10bの操
作が必要となり、作動子10Dが錠座10Fから延出す
るシリンダー錠10Aと共に復動し、一対の回り止め施
錠腕12a、12bは、前記の閉動復原力によって復帰
することとなり、これにより閉動された係止用自由端部
12g、12hと係止用錠孔Hとの係止が解かれ、前記
の如くシリンダー錠10Aの逆回動による鍵操作によ
り、作動子10Dが原回動角度位置に復帰するのであ
る。
【0046】次に請求項5に係る盗難防止用施錠具につ
き、図7ないし図9によって説示すると、その基本的構
成は上記の請求項4と同じであり、両者の相違点は、シ
リンダー錠10Aを錠座10F内に押し込む押入施錠操
作により、当該錠座10Fから突出状態に保持される作
動子10Dに関し、その先端部が係止用錠孔Hに嵌装さ
れる長をもって形成されていることである。
【0047】そして、この際上記の作動子10Dは、図
示されていないが、均一径をもった円柱状に形成されて
いてもよく、このように作動子10Dを長尺とすること
で、図7(B)の如き施錠状態とした際、作動子10D
の先端部が、回り止め施錠腕12a、12bの先端部
を、係止用錠孔Hの長手方向における内縁部との狭隙に
拘束することとなるため、盗難防止用施錠具を引き抜く
力に対して、各係止用自由端部12g、12hの不本意
なる変形を阻止し、施錠状態の保持を強固なものとする
ことができる。
【0048】そして請求項6にあっては、上記の請求項
5における作動子10Dについて、図7と図9により明
示されている通り、シリンダー錠10Aを錠座10Fに
押し込む押入施錠操作により、前記の如く錠座10Fか
ら突出して、その状態が保持される作動子10Dに関
し、一対の回り止め施錠腕12a、12bに対して、上
端肩10y’が押動する大径基部10yと、当該大径基
部10yから突出して係止用錠孔Hに遊嵌する小型先端
部10zとによって形成するようにしている。
【0049】このようにすることで作動子10Dの強度
を大きくでき、しかも大径基部10yの上端肩10y’
と、小型先端部10zの先端肩10z’とによって、各
係止用自由端部12g、12hを支持することが可能と
なり、このことにより、前記した盗難防止具の引き抜き
に際し、係止用自由端部12g、12hの不本意な変形
が防止でき、一層施錠状態の信頼性を向上させることが
できる。
【0050】
【発明の効果】本発明は以上のようにして構成されてい
るから、請求項1によるときは、シリンダー錠の施錠操
作により作動する作動子によって、ロック本体から突出
した一対の回り止め施錠腕を、その復原力により開閉動
自在として、係止用錠孔に対する係止と、その解脱が行
われるようにしたから、シリンダー錠以外に極めて少な
い構成部材により安価に提供できる。さらに回り止め施
錠腕の各係止用自由端部が、閉成された状態で、係止用
錠孔に挿入すればよいので、施錠操作が簡易迅速になし
得ることとなる。しかも係止用錠孔の長手方向縁部側に
おける外側裏側の壁部に、係止用自由端部が係止自在で
あることから、不本意な引き抜きに対する強度も大きな
盗難防止用施錠具を提供することができる。
【0051】そして請求項2では、請求項1における係
止用自由端部の閉動復原力を、回り止め施錠腕自体の弾
性に求めたり、回り止め施錠腕にヒンジと弾性体を付設
するようにして発揮させるようにしたので、シリンダー
錠の解錠操作時における係止用自由端部の復動を自動的
に、かつ確実に行うことができる。
【0052】請求項3にあっては、図1により説示の如
く前記の作動子につき、シリンダー錠の鍵による施錠と
解錠による作動子の回動で、一対の回り止め施錠腕の回
動と閉動がなされるようにし、請求項1による盗難防止
用施錠具による前記の効果が確実に発揮され得るように
している。
【0053】次に請求項4では、単なるシリンダー錠の
鍵による回動操作に依存することなく、プッシュロック
式シリンダー錠を操作することで、シリンダー錠を鍵操
作ではなしに、単なる押し込む操作だけで作動子による
施錠を可能とし、解錠操作時にのみ鍵を用いるようにし
たので、飛躍的にその操作性を向上させることができ
る。また、請求項5では上記請求項4におけるプッシュ
ロック式シリンダー錠の押し込み操作により作動する作
動子の長さを、その先端部が、盗難防止物の係止用錠孔
にまで進入する寸法に形成し、これにより盗難防止用施
錠具の不本意なる抜き外しなどに対し、その強度を向上
することができる。
【0054】そして請求項6では、請求項5における作
動子を単に均一太さに形成するのでなく、太径基部と小
径先端部とを具有させることで、さらに抜き外しに対す
る阻止力を良好にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の請求項1に係る盗難防止用施
錠具の一実施態様である請求項3の一実施例につき、使
用時における解錠状態の縦断側面略示図を示し、(B)
は同上使用時における施錠状態の縦断側面略示図であ
る。
【図2】図1の盗難防止用施錠具を示した分解斜視図で
ある。
【図3】(A)は図1におけるロック本体の一構成部材
であるシリンダー錠を示した解錠状態の斜視図、(B)
は当該シリンダー錠の施錠状態を示した斜視図、(C)
は上記ロック本体を示した施錠状態の斜視図である。
【図4】(A)は本発明の請求項4に係る盗難防止用施
錠具の一実施態様を示した使用時における解錠状態の縦
断側面略示図で、(B)は同上使用時における施錠状態
の縦断側面略示図である。
【図5】図4の盗難防止施錠具を示した分解斜視図であ
る。
【図6】(A)は図4におけるロック本体の一構成部材
であるプッシュロック式シリンダー錠を示した解錠状態
の斜視図、(B)は当該プッシュロック式シリンダー錠
の施錠状態を示した斜視図、(C)は上記ロック本体を
示した施錠状態の斜視図である。
【図7】(A)は本発明の請求項5と請求項6に係る盗
難防止用施錠具の一実施態様を示した使用時における解
錠状態の縦断側面略示図で、(B)は同上使用時におけ
る施錠状態の縦断側面略示図である。
【図8】図7の盗難防止施錠具を示した分解斜視図であ
る。
【図9】(A)は図7におけるロック本体の一構成部材
であるプッシュロック式シリンダー錠を示した解錠状態
の斜視図、(B)は当該プッシュロック式シリンダー錠
の施錠状態を示した斜視図、(C)は上記ロック本体を
示した施錠状態の斜視図である。
【図10】(A)は請求項2に係る盗難防止用施錠具の
一実施態様を示した使用時における解錠状態の縦断側面
略示図で、(B)は(A)におけるプッシュロック式シ
リンダー錠の施錠状態における斜視図である。
【図11】(A)はプッシュロック式シリンダー錠の一
従来例を示すシリンダー錠のプッシュ前状態における一
部切欠の側面略示図、(B)はそのプッシュ後における
一部切欠の側面略示図である。
【図12】(A)は盗難防止物に予め穿設された係止用
錠孔の一例を示した要部斜視図で、(B)は他例を示す
要部斜視図である。
【図13】従来の盗難防止用施錠具を示す一部切欠の側
面図である。
【図14】(A)は従来の盗難防止用施錠具に係る他例
を示した使用状態における要部側面図で、(B)は当該
施錠具の後部側面図である。
【符号の説明】
10 ロック本体 10A シリンダー錠 10B 背後外筒 10D 作動子 10F 錠座 10y 大径基部 10y’ 上端肩 10z 小径先端部 11 縛用索 12a 回り止め施錠腕 12b 回り止め施錠腕 12g 係止用自由端部 12h 係止用自由端部 12e 基部 12f 基部 12k ヒンジ 12m ヒンジ B 盗難防止物 H 係止用錠孔

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロック本体から延出されている縛用索
    を、被縛体に縛持自在とし、上記ロック本体からは、解
    錠時に各係止用自由端部が、盗難防止物に穿設の係止用
    錠孔に嵌装可能な隣装配置状態となる一対の回り止め施
    錠腕を、背後へ向けて突設し、ロック本体に設けられた
    シリンダー錠による施錠操作により作動される作動子に
    よって、上記一対の回り止め施錠腕を、その閉動復原力
    に抗して押動し、これにより開動された前記の各係止用
    自由端部が、前記係止用錠孔から引き抜き不能なるよう
    係止され、当該シリンダー錠による解錠操作により上記
    作動子を復動させることで、これにより閉動された前記
    の各係止用自由端部と上記係止用錠孔との係止が解除さ
    れるようにしたことを特徴とする盗難防止用施錠具。
  2. 【請求項2】 回り止め施錠腕に係る閉動復原力が、回
    り止め施錠腕自体が有する弾力または、ロック本体に基
    部側が枢着された各回り止め施錠腕とロック本体との間
    に設けられた各弾性体の弾力により付与されている請求
    項1記載の盗難防止用施錠具。
  3. 【請求項3】 ロック本体から延出されている縛用索
    を、被縛体に縛持自在とし、上記ロック本体は、シリン
    ダー錠と、これに連設した背後外筒とからなり、当該ロ
    ック本体からは、解錠時に各係止用自由端部が、盗難防
    止物に穿設の係止用錠孔に嵌装可能な隣装配置状態とな
    る一対の回り止め施錠腕を、上記背後外筒から延出して
    突設し、前記シリンダー錠に係る回動鍵操作により回動
    される作動子によって、上記一対の回り止め施錠腕に対
    する非押動位置から押動位置まで押動自在とし、これに
    より回動された前記の各係止用自由端部が、前記係止用
    錠孔から引き抜き不能なるよう係止され、当該シリンダ
    ー錠に係る回動鍵操作により上記作動子を復動させるこ
    とで、一対の回り止め施錠腕を、その閉動復原力によっ
    て復帰させ、これにより閉動された前記各係止用自由端
    部と上記係止用錠孔との係止が解除されるようにしたこ
    とを特徴とする盗難防止用施錠具。
  4. 【請求項4】 ロック本体から延出されている縛用索
    を、被縛体に縛持自在とし、上記ロック本体は、シリン
    ダー錠と、その背後に被嵌した錠座と、これに連設した
    背後外筒とからなり、当該ロック本体からは、解錠時に
    各係止用自由端部が、盗難防止物に穿設の係止用錠孔に
    嵌装可能な隣装配置状態となる一対の回り止め施錠腕
    を、上記背後外筒から延出して突設し、前記シリンダー
    錠を錠座内に押し込む押入施錠操作により、当該錠座か
    ら突出状態に保持される作動子によって、上記一対の回
    り止め施錠腕に対する非押動位置から押動位置まで押動
    自在とし、これにより開動された前記の各係止用自由端
    部が、前記係止用錠孔から引き抜き不能なるよう係止さ
    れ、当該シリンダー錠に係る回動鍵操作により、前記突
    出状態の保持が解除されて作動子が錠座から延出するシ
    リンダー錠と共に復動することで、一対の回り止め施錠
    腕を、その閉動復原力によって復帰させ、これにより閉
    動された前記の各係止自由端部と上記係止用錠孔との係
    止が解除されると共に、シリンダー錠の逆回動鍵操作に
    より、作動子が原回動角度位置に復帰するようにしたこ
    とを特徴とする盗難防止用施錠具。
  5. 【請求項5】 ロック本体から延出される縛用索を、被
    縛体に縛持自在とし、上記ロック本体はシリンダー錠
    と、その背後に被嵌した錠座と、これに連設した背後外
    筒とからなり、当該ロック本体からは、解錠時に各係止
    用自由端部が、盗難防止物に穿設の係止用錠孔に嵌装可
    能な隣装配置状態となる一対の回り止め施錠腕を、上記
    背後外筒から延出して突設し、前記シリンダー錠を錠座
    内に押し込む押入施錠操作により、当該錠座から突出状
    態に保持されて、先端部が上記係止用錠孔に嵌装される
    作動子によって、上記一対の回り止め施錠腕に対する非
    押動位置から押動位置まで押動自在とし、これにより開
    動された前記の各係止用自由端部が、前記係止用錠孔か
    ら引き抜き不能なるよう係止され、当該シリンダー錠に
    係る回動鍵操作により、前記突出状態の保持が解除され
    て作動子が錠座から延出するシリンダー錠と共に復帰す
    ることで、一対の回り止め施錠腕を、その閉動復原力に
    よって復帰させ、これにより閉動された前記の各係止自
    由端部と上記係止用鍵孔との係止が解除されると共に、
    シリンダー錠の逆回動鍵操作により、作動子が原回動角
    度位置に復帰するようにしたことを特徴とする盗難防止
    用施錠具。
  6. 【請求項6】 シリンダー錠を錠座内に押し込む押入施
    錠操作により、当該錠座から突出状態に保持される作動
    子が、一対の回り止め施錠腕に上端肩が押動する大径基
    部と、当該大径基部から突出して盗難防止物の係止用錠
    孔に遊嵌する小径先端部により形成されている請求項4
    記載の盗難防止用施錠具。
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