JPH11133063A - クランプセンサ - Google Patents

クランプセンサ

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JPH11133063A
JPH11133063A JP30983597A JP30983597A JPH11133063A JP H11133063 A JPH11133063 A JP H11133063A JP 30983597 A JP30983597 A JP 30983597A JP 30983597 A JP30983597 A JP 30983597A JP H11133063 A JPH11133063 A JP H11133063A
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Kazuhiko Hirota
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Abstract

(57)【要約】 【課題】クランプセンサにあって固定側センサに可動側
センサが接触して確実に閉じた状態にあるか否かを正確
に検知して精度の高い測定作業を遂行する。 【解決手段】一対の磁気コア13,16をコアホルダ1
4,17内に各別に収納してなる固定側センサ12と可
動側センサ15とを該可動側センサ15を閉止方向へと
付勢しながら開閉自在に軸支することにより、外包した
被測定導体Lから電気信号を検出して本体回路への送出
を自在に形成されたクランプセンサ11であって、可動
側センサ15のコアホルダ17には、レバー部18を押
圧した際に固定側センサ12に設けられた固定側接点b
から離れ、押圧力を解除した際に該固定側接点bと自動
的に接触する可動側接点aを設けるとともに、これら固
定側接点bと可動側接点aとの接離状態により固定側セ
ンサ12と可動側センサ15との間の開閉状態を検知自
在とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クランプセンサを
構成している固定側センサに対し可動側センサが接触し
て確実に閉じた状態にあるか否かをごく容易に知ること
ができるようにしたクランプセンサに関する。
【0002】
【従来の技術】クランプセンサは、活線状態にある電線
等の被測定導線を外包して測定するクランプ式電流計の
構成部材であり、一対のコア部のそれぞれにボビンを介
して巻線を施してなる磁気コアを絶縁材料からなるコア
ホルダ内に各別に収納することにより形成されている。
【0003】図3は、上記クランプセンサの一例を示す
ものであり、略円弧状を呈して対となって配置される磁
気コア3,6をコアホルダ4,7内に各別に収納して形
成される固定側センサ2と可動側センサ5とを該可動側
センサ5を常時閉止方向へと付勢しながら開閉自在に軸
支することにより、外包した被測定導体Lから電気信号
を検出して図示しない本体側回路への送出を自在にして
クランプセンサ1が形成されている。
【0004】このため、クランプセンサ1は、可動側セ
ンサ5の側のコアホルダ7に設けられているレバー部8
を押圧して固定側センサ2の先端部2aから可動側セン
サ5の先端部5aを引き離すことにより、固定側センサ
2と可動側センサ5との間に形成される囲繞空間S内に
被測定導線Lを導入できるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記構造のク
ランプセンサ1にあっては、例えば配電盤などのように
配線が込み入っている場所にクランプセンサ1を無理し
ながら送り込んで目指す被測定電線Lを外包する際など
に、固定側センサ2の先端部2aに対し可動側センサ5
の先端部5aが正しく接触しているか否かを目視確認す
ることができないこともあり、かかる状況下で測定作業
を行う場合には測定結果に対する信頼性を損なわせてし
まう不都合があった。
【0006】この場合、図3に例示するように可動側セ
ンサ5の先端部5aに固定接点9と可動接点10とを設
けておき、該可動接点10が固定側センサ2の先端部2
aと当接して押し込まれた際に固定接点9と接触させて
固定側センサ2の先端部2aに対し可動側センサ5の先
端部5aが正しく接触しているか否かを検知できるよう
にすることも考えられる。
【0007】しかし、上記検知手法による場合には、可
動接点10と固定側センサ2の先端部2aとの間に被測
定電線Lや他の電線が挟まることにより、固定側センサ
2の先端部2aに対し可動側センサ5の先端部5aが未
だ非接触となっているにもかかわらず、可動接点10が
固定接点9に接触して先端部2a,5a相互が接触状態
にあると誤認してしまう不具合がある。
【0008】本発明は従来技術にみられた上記課題に鑑
み、クランプセンサを構成している固定側センサに対し
可動側センサが接触して確実に閉じた状態にあるか否か
を正確に検知して精度の高い測定作業を遂行することが
できるようにしたクランプセンサを提供することにその
目的がある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
すべくなされたものであり、その構成上の特徴は、略円
弧状を呈して対となって配置される磁気コアをコアホル
ダ内に各別に収納して形成される固定側センサと可動側
センサとを該可動側センサを常時閉止方向へと付勢しな
がら開閉自在に軸支することにより、外包した被測定導
体から電気信号を検出して本体回路への送出を自在に形
成されたクランプセンサにあって、前記可動側センサの
側のコアホルダには、該コアホルダが備えるレバー部を
押圧した際に固定側センサに設けられた固定側接点から
離れ、押圧力を解除した際に該固定側接点と自動的に接
触する可動側接点を設けるとともに、これら固定側接点
と可動側接点との接離状態により固定側センサと可動側
センサとの間の開閉状態を検知自在としたことにある。
【0010】また、この場合における前記固定側接点と
可動側接点とには、検出された前記電気信号を本体回路
に送出する際のスイッチとしての機能を付与することが
できるほか、その接触時に作動するオートゼロ機能をも
付与することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係るクランプセ
ンサの概略構成例を示す説明図であり、(イ)はその外
観形状を、(ロ)は内部回路との関係をそれぞれ示す。
【0012】同図によれば、クランプセンサ11は、略
円弧状を呈して対となって配置される磁気コア13,1
6をコアホルダ14,17内に各別に収納して形成され
る固定側センサ12と可動側センサ15とを該可動側セ
ンサ15を図示しないバネ材を介装させて常時閉止方向
へと付勢しながら開閉自在に軸支することにより、外包
した被測定導体Lから電気信号を検出して本体回路(図
示せず)側への送出を自在に形成されている。
【0013】つまり、クランプセンサ11は、可動側セ
ンサ15の側のコアホルダ17に設けられているレバー
部18を押圧して固定側センサ12の先端部12aから
可動側センサ15の先端部15aを引き離すことによ
り、固定側センサ12と可動側センサ15との間に形成
される囲繞空間S内に被測定導線Lを導入できるように
なっている。
【0014】また、可動側センサ15の側のコアホルダ
17には、該コアホルダ17が備えるレバー部18を押
圧した際に固定側センサ12に設けられた固定側接点a
から離れ、押圧力を解除した際に該固定側接点aと自動
的に接触する可動側接点bが設けられている。
【0015】具体的には、可動側センサ15が備えるレ
バー部18に対する押圧力が解除されて固定側センサ1
2の先端部12aに可動側センサ15の先端部15aが
接触しているときに相互に当接する位置関係にあるコア
ホルダ14の適宜部位には固定側接点aが、コアホルダ
17の対応部位には可動側接点bがそれぞれ設けられて
いる。
【0016】この場合、図1(ロ)に示すように、固定
側センサ12の側の固定側接点aは、常時接地状態にあ
る。これに対し、抵抗Rを介して電源電圧Vccが給電
されている可動側センサ15の側の可動側接点bは、電
流の有無を検知する検知部19と、該検知部19により
電圧Vccに基づく電流が流れているを検知したときに
作動する例えばブザーやLCD表示部やLEDランプな
どからなる認識手段20と接続されている。なお、上記
場合においては、固定側接点aと可動側接点bとが非接
触状態にあるときに例えばブザーを鳴動させるなど、認
識手段20を作動させる回路構成が採用されている。し
かし、図示は省略してあるが、必要に応じて固定側接点
aと可動側接点bとが接触状態にあるときにブザーを鳴
動させるなど、認識手段を作動させる回路構成を採用す
るものであってもよい。
【0017】一方、図2は、本発明の他例を示す説明図
であり、例えば電線が接触するなどして磁気コア13,
16の側に電圧が印加されて絶縁が破壊され、コイルC
に電圧がかかるようなことがあったときに、図示を省略
した本体回路を保護することもできるようにしたもので
ある。
【0018】すなわち、同図によれば、固定側センサ1
2を構成している磁気コア13と可動側センサ15を構
成している磁気コア16とは、正しく閉じて固定側接点
aと可動側接点bとが接触状態にあるときにスイッチ2
1がONとなり、電流を検出するクランプセンサ11の
検出回路(電流−電圧変換部)22が閉成される結果、
クランプセンサ11で検出された電気信号を増幅回路を
含む本体回路側に取り込むことができるようになってい
る。また、磁気コア13,16相互が開いた状態にある
ときは、固定側接点aと可動側接点bとが非接触状態と
なってスイッチがOFFとなるので、クランプセンサ1
1の検出回路22も開成される結果、クランプセンサ1
1で検出された電気信号を本体回路側に取り込むことが
できないようになっている
【0019】さらに、固定側接点aと可動側接点bとに
は、DC電流を測定するために囲繞空間S内に被測定導
線Lを導入した後の接触時に、検知部19から内部回路
の側に信号を送ってオートゼロ機能を作動させるように
することもできる。
【0020】なお、上記構成からなるクランプセンサ1
1は、それ自体を独立させた単体として形成することが
できるほか、表示パネル等の必需部材を具備させた図示
しないホルダ本体部と一体的に組み合わせることにより
クランプ式電流計として形成したものであってもよい。
【0021】このようにして構成されている本発明のう
ち、図1に示す発明によれば、クランプセンサ11が確
実に閉じた状態のもとで被測定導体Lを外包しているか
否かは、認識手段20の作動状況により容易に知ること
ができる。
【0022】すなわち、可動側センサ15の先端部15
aが固定側センサ12の先端部12aに当接している場
合には、可動側接点bも固定側接点aに接触することに
なる。このとき、電源電圧Vccは、検知部19の側に
印加されることなく固定側接点aを経て接地される結
果、例えば認識手段20がブザーである場合にはその鳴
動状態が停止する。したがって、操作者は、クランプセ
ンサ11が確実に閉じた状態のもとで被測定導体Lを外
包していることを知ることができる。
【0023】また、可動側センサ15の先端部15aが
固定側センサ12の先端部12aから離れている場合に
は、可動側接点bも固定側接点aとは非接触の状態とな
る。このとき、電源電圧Vccは、検知部19の側に印
加される結果、例えば認識手段20がブザーである場合
にはその鳴動状態が依然と継続することになる。したが
って、操作者は、クランプセンサ11が開いた状態のも
とで被測定導体Lを外包していることを知ることができ
る。
【0024】一方、図2に示す発明によれば、磁気コア
13と磁気コア16とが図示例のように正しく閉じた状
態にある場合には、可動側接点bも固定側接点aに接触
してスイッチ21がONとなり、電流を検出するクラン
プセンサ11の検出回路22が閉成される結果、クラン
プセンサ11で検出された電気信号が本体回路側に取り
込まれることになる。
【0025】また、磁気コア13と磁気コア16とが開
いた状態にある場合には、可動側接点bも固定側接点a
と非接触状態となってスイッチ21がOFFとなり、電
流を検出するクランプセンサ11の検出回路22が開成
される結果、クランプセンサ11で検出された電気信号
を本体回路側に取り込むことができなくなる。
【0026】このため、測定時におけるクランプセンサ
11の開閉状態は、図1に示すと同様にして適宜の認識
手段20により把握することができると同時に、例えば
電線と接触するなどして磁気コア13,16の側に電圧
が印加されて絶縁が破壊され、コイルCに電圧がかかる
ようなことがあっても図示を省略した本体回路を確実に
保護することもできることになる。
【0027】さらに、被測定導体Lに電流が流れていな
い状態のもとクランプセンサ11を閉止して固定側接点
aに可動側接点bを接触させた際にオートゼロ機能を作
動させることができるようにしてある場合には、それま
での値がキャンセルされるため、その後に入力された値
を正確に測定することができる。
【0028】
【発明の効果】以上述べたように本発明のうち、請求項
1に係る発明によれば、クランプセンサを構成している
固定側センサに対し可動側センサが接触して確実に閉じ
た状態にあるか否かは、認識手段の作動状態により極く
容易に知ることができるので、例えば配電盤などのよう
に配線が込み入っている場所にクランプセンサを無理し
ながら送り込んで目指す被測定電線を外包する際などに
おいても、認識手段の作動状態を確認しながら高い精度
のもとで測定作業を遂行することができる。
【0029】また、請求項2に係る発明によれば、固定
側センサを構成する磁気コアと可動側センサを構成する
磁気コアと正しく閉じた状態にある場合には電流を検出
するクランプセンサの検出回路を閉成することができる
のに対し、開いた状態にある場合には検出回路が開成さ
れることになる。したがって、測定時におけるクランプ
センサの開閉状態を適宜の認識手段により把握できると
同時に、仮に磁気コアの側に電圧が印加されて絶縁が破
壊されてコイルに電圧がかかるようなことがあっても本
体回路を確実に保護することもできることになる。
【0030】さらに、請求項2に係る発明によれば、被
測定導体に電流が流れていない状態のもとクランプセン
サを閉止して固定側接点に可動側接点を接触させた際に
オートゼロ機能も同時に作動させることができるので、
従前の値をキャンセルしてその後に入力された値を正確
に測定することができることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るクランプセンサの一例を示す概略
説明図であり、(イ)はその外観構成を、(ロ)は回路
構成をそれぞれ示す。
【図2】本発明に係るクランプセンサの他例を示す要部
説明図である。
【図3】従来からあるクランプセンサの外観構成例を示
す説明図である。
【符号の説明】
1,11 クランプセンサ 2,12 固定側センサ 2a,12a 先端部 3,13 磁気コア 4,14 コアホルダ 5,15 可動側センサ 5a,15a 先端部 6,16 磁気コア 7,17 コアホルダ 8,18 レバー部 9 固定接点 10 可動接点 19 検知部 20 認識手段 21 スイッチ 22 検出回路 a 固定側接点 b 可動側接点 C コイル L 被測定導体 S 囲繞空間

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】略円弧状を呈して対となって配置される磁
    気コアをコアホルダ内に各別に収納して形成される固定
    側センサと可動側センサとを該可動側センサを常時閉止
    方向へと付勢しながら開閉自在に軸支することにより、
    外包した被測定導体から電気信号を検出して本体回路へ
    の送出を自在に形成されたクランプセンサにおいて、 前記可動側センサの側のコアホルダには、該コアホルダ
    が備えるレバー部を押圧した際に固定側センサに設けら
    れた固定側接点から離れ、押圧力を解除した際に該固定
    側接点と自動的に接触する可動側接点を設けるととも
    に、これら固定側接点と可動側接点との接離状態により
    固定側センサと可動側センサとの間の開閉状態を検知自
    在としたことを特徴とするクランプセンサ。
  2. 【請求項2】前記固定側接点と可動側接点とには、検出
    された前記電気信号を本体回路に送出する際のスイッチ
    としての機能をも付与したことを特徴とする請求項1記
    載のクランプセンサ。
  3. 【請求項3】前記固定側接点と可動側接点とには、その
    接触時に作動するオートゼロ機能をも付与したことを特
    徴とする請求項1または2記載のクランプセンサ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010281571A (ja) * 2009-06-02 2010-12-16 Hioki Ee Corp 測定装置
JP2016102656A (ja) * 2014-11-27 2016-06-02 日置電機株式会社 クランプセンサおよび測定装置
JP2019207115A (ja) * 2018-05-28 2019-12-05 日置電機株式会社 クランプセンサおよび測定装置

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JP2019207115A (ja) * 2018-05-28 2019-12-05 日置電機株式会社 クランプセンサおよび測定装置

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