JPH11131488A - 水中橋脚補強工事用止水槽 - Google Patents

水中橋脚補強工事用止水槽

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JPH11131488A
JPH11131488A JP30203897A JP30203897A JPH11131488A JP H11131488 A JPH11131488 A JP H11131488A JP 30203897 A JP30203897 A JP 30203897A JP 30203897 A JP30203897 A JP 30203897A JP H11131488 A JPH11131488 A JP H11131488A
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JP
Japan
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underwater
water stop
stop tank
pier
underwater pier
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Application number
JP30203897A
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English (en)
Inventor
Atsuo Morimoto
厚夫 森本
Masatoshi Ichihara
正稔 市原
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Nippon Kokan Light Steel Co Ltd
Original Assignee
Nippon Kokan Light Steel Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高価な水中コンクリートの使用量を少なくし、
かつ止水が十分になされる水中橋脚補強工事用止水槽を
提供すること。 【解決手段】水中橋脚1の基礎2上に設置される水中橋
脚補強工事用止水槽10で、水中橋脚1の周りに作業用
の間隔を存してピース体(コルゲートシート)11aを
周方向に連結して構成されたリング単体(コルゲートシ
ート・リング)11bを複数段上下方向に連結して構成
された止水槽本体11と、この止水槽本体11の下端に
位置して内側に設けられた単段又は複数段のリング単体
(コルゲートシート・リング)からなる内側リング12
と、前記止水槽本体11と内側リング12とを接続する
連結部材13と、から構成される水中橋脚補強工事用止
水槽。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は水中橋脚補強工事用
の止水槽に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の止水用の構造体として特開平9
−158192に開示の、図2に示す、構造体が知られ
ている。これは、水中橋脚1の補強工事用の止水槽とし
て利用されるものである。
【0003】これでは、コルゲートシートを周方向に接
続したコルゲートパイプ20aを、上下方向に複数接続
して、内側コルゲートパイプ20を構成する。一方、こ
の内側コルゲートパイプ20の最下段部を囲むようにを
外側コルゲートパイプ21を構成し、連結部材22によ
り両者を連結している。
【0004】そして、内側コルゲートパイプ20を橋脚
の基礎2の上に設置すると共に、外側コルゲートパイプ
21を基礎上部の周縁を囲むように配置し、外側コルゲ
ートパイプ21と内側コルゲートパイプ20との間に水
中コンクリート23を打設している。尚、符号24は栗
石である。
【0005】そして、コンクリートの硬化後に内側コル
ゲートパイプ20内の水抜きを行って、橋脚11の補修
工事を行う。なお、補修工事完了後には、内側コルゲー
トパイプ20の最下段部の周縁以外は、取外し撤去して
再利用している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この従来技術では、水
中コンクリート23により内側コルゲートパイプ20の
下端面の止水が図られるとしているが、内側コルゲート
パイプ20に外側から水圧が作用し、内側コルゲートパ
イプ20が内側に押され、内側コルゲートパイプ20が
変形して、水中コンクリート23から剥離しようとする
引張り力が作用する。そしてこの力によって水中コンク
リート23にひび割れ等が発生し、漏水を起こす危険性
がある。
【0007】また、水中コンクリート23が基礎2の上
部の周縁を囲むように打設されていることで、内側コル
ゲートパイプ20にアンカーなどを施さなくても、確実
に固定できるとしている。
【0008】しかし、内側コルゲートパイプ20には浮
力が作用するので、アンカー無しで浮き上がりを防止す
るためには、高価な水中コンクリートの使用量が相当の
量になるという問題がある。本発明は、高価な水中コン
クリートの使用量を少なくし、かつ止水が十分になされ
る水中橋脚補強工事用止水槽を提供することを課題とす
るものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の水中橋脚補強工
事用止水槽は、水中橋脚の基礎上に設置される水中橋脚
補強工事用止水槽で、水中橋脚の周りに作業用の間隔を
存してピース体を周方向に連結して構成されたリング単
体を複数段上下方向に連結して構成された止水槽本体
と、この止水槽本体の下端に位置して内側に設けられた
単段又は複数段のリング体からなる内側リングと、前記
止水槽本体と内側リングとを接続する連結部材と、から
構成されている。
【0010】そして、この止水槽は、前記連結部材をア
ンカーボルトを介して水中橋脚の基礎上に固定し、前記
止水槽本体と内側リングとの間に水中コンクリートを充
填することにより水中橋脚の基礎上に設置される。ま
た、止水槽本体は高さ方向に複数の支持リングにより補
強され、これら支持リングは縦梁を介して、切梁により
水中橋脚に支持されている。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態の一例を図1
により説明する。この水中橋脚補強工事用止水槽10
は、水中橋脚1の補強に際して使用されるもので、基礎
2上に設置される。
【0012】止水槽本体11は、水中橋脚1の周りに作
業用の間隔を存してピース体11aを周方向に連結して
構成されたリング単体11bを複数段上下方向に連結し
て構成されている。
【0013】なお、ここでピース体は具体的には、コル
ゲートシート又はコルゲートセクション(JISG34
71)或いはライナープレート、鋼製セグメント等の分
割構造形式のものをさすが、本実施例ではコルゲートシ
ートを例にとり、以下説明する。
【0014】この止水槽本体11の下端に位置して内側
に,コルゲートシート・リング(リング単体)からなる
内側リング12が設けられている。そして、止水槽本体
11と内側リング12とは、周方向に等配された連結部
材13により連結されている。この連結部材13は、ア
ングル材を溶接して四周を囲んだボックス構造で、内側
に斜材を溶接して構成されている。
【0015】そして、この連結部材13はアンカーボル
ト14を介して水中橋脚1の基礎2上に固定されてい
る。この場合、アンカーボルト14は工事用止水槽に作
用する浮力に耐えられる本数配置する。そして、止水槽
本体11と内側リング12との間に水中コンクリート1
5が充填されている。
【0016】こうして、止水槽本体11と内側リング1
2との間に水中コンクリート15を充填する構成によ
り、従来のように止水槽本体の外側に水中コンクリート
を打設する場合に比べて水中コンクリートの使用量を少
なくすることができる。
【0017】そして、止水槽本体11の基礎2への固定
を、アンカーボルト14と水中コンクリート15とを併
用して行うことにより、高価な水中コンクリート15の
使用量を少なくし、止水槽本体11の作用する浮力にも
耐え、止水性を向上させることができる。
【0018】なお、止水槽本体11の内側にリング12
を設けることにより、従来技術の場合とは反対に、止水
槽本体11は水中コンクリート15と内側リング12と
を押さえるような圧縮方向の力が作用するので、止水性
が向上し、漏水の心配がない。
【0019】なお、この例では内側リング12は一段の
リング単体により構成されているが、強度その他の理由
から、内側リング12を複数段のリング単体により構成
してもよい。
【0020】止水槽本体11は上下方向に複数、この例
では上下2か所に配設された支持リング16により周方
向に補強されている。この支持リング16に縦梁17が
ボルト接続され、縦梁17の下端は止水槽本体11と内
側リング12との間に水中コンクリート15中に挿入さ
れており、コンクリートの固化により固定されるように
なっている。
【0021】この例では、縦梁17は周方向に4本等配
されている。そして、橋脚1を囲んでガード材19が設
けられ、このガード材19と縦梁17の間に、切梁18
をボルト接続することにより、止水槽本体11が水圧に
耐えられるようになっている。
【0022】この例では切梁18が上下方向に3段設け
られ、縦梁17の下端は水中コンクリートにより固定さ
れている。なお、水中橋脚補強工事用止水槽は、必ずし
も円形、小判形に組まなくてもよく、水中橋脚1の水平
断面形状に合せて構築してよい。即ち、その水平断面形
状が矩形(角筒形状)であれば、止水槽も矩形(角筒形
状)にしてよい。
【0023】
【発明の効果】本発明の水中橋脚補強工事用止水槽は上
記のようなもので、高価な水中コンクリートの使用量を
少なくし、かつ止水を十分に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の全体構成を示す説明図。
【図2】従来の止水用の構造体の説明図。
【符号の説明】
1…橋脚,2…橋脚の基礎,10…止水槽、11…止水
槽本体、11a…ピース体(コルゲートシート)、11
b…リング単体(コルゲートシート・リング)、12…
内側リング、13…連結部材、14…アンカー、15…
水中コンクリート。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水中橋脚の基礎上に設置される水中橋脚
    補強工事用止水槽で、水中橋脚の周りに作業用の間隔を
    存してピース体を周方向に連結して構成されたリング単
    体を複数段上下方向に連結して構成された止水槽本体
    と、この止水槽本体の下端に位置して内側に設けられた
    単段又は複数段のリング単体からなる内側リングと、前
    記止水槽本体と内側リングとを接続する連結部材と、か
    ら構成される水中橋脚補強工事用止水槽。
  2. 【請求項2】 前記止水槽は、前記連結部材をアンカー
    ボルトを介して水中橋脚の基礎上に固定し、前記止水槽
    本体と内側リングとの間に水中コンクリートを充填する
    ことにより水中橋脚の基礎上に設置される請求項1に記
    載の水中橋脚補強工事用止水槽。
  3. 【請求項3】 前記止水槽本体は高さ方向に複数の支持
    リングにより補強され、これら支持リングは縦梁を介し
    て、切梁により水中橋脚に支持されている請求項2に記
    載の水中橋脚補強工事用止水槽。
  4. 【請求項4】 前記ピース体がコルゲートシート又はコ
    ルゲートセクションである請求項1〜3のいずれかに記
    載の水中橋脚補強工事用止水槽。
JP30203897A 1997-11-04 1997-11-04 水中橋脚補強工事用止水槽 Pending JPH11131488A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005264500A (ja) * 2004-03-17 2005-09-29 Shiraishi Corp 水中既設構造物の仮締切り構造及び仮締切り工法
JP2007239244A (ja) * 2006-03-07 2007-09-20 Kenji Takemoto 仮設構造体
JP2011084940A (ja) * 2009-10-15 2011-04-28 Ihi Amtec Co Ltd 橋脚構造物の補修工法
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CN104499494A (zh) * 2014-12-22 2015-04-08 江苏省交通科学研究院股份有限公司 双壁波纹钢围堰

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