JPH11130756A - 7−アリールキノキサリンカルボン酸誘導体とその付加塩及びそれらの製造方法 - Google Patents

7−アリールキノキサリンカルボン酸誘導体とその付加塩及びそれらの製造方法

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JPH11130756A
JPH11130756A JP24427298A JP24427298A JPH11130756A JP H11130756 A JPH11130756 A JP H11130756A JP 24427298 A JP24427298 A JP 24427298A JP 24427298 A JP24427298 A JP 24427298A JP H11130756 A JPH11130756 A JP H11130756A
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ring
alkyl group
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Application number
JP24427298A
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English (en)
Inventor
Yasuo Takano
安雄 高野
Futoshi Shiga
太 志賀
Junichiro Amada
淳一郎 雨田
Hideji Uchiki
秀治 内木
Takeshi Anraku
剛 安楽
Kazunori Fukuchi
一典 福地
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyorin Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Kyorin Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 7−アリールキノキサリンカルボン酸誘導体
とその付加塩を有効成分とする興奮性アミノ酸受容体、
特にAMPA受容体拮抗作用を有する化合物及びこれら
の製造方法を提供する。 【解決手段】 この化合物は、一般式(1) (式中Arは置換基を1個以上有してもよいフェニル
基、ナフチル基等を表し、Rはニトロ基、シアノ基等を
表し、Rは、水素原子、ハロゲン置換されてもよい低
級アルキル基等を表し、Rは水酸基、低級アルコキシ
基等を表す)で表される7−アリールキノキサリンカル
ボン酸誘導体とその付加塩に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、興奮性アミノ酸受
容体拮抗薬、特にnon−NMDA受容体のAMPA受
容体に対する選択的拮抗薬として脳神経細胞障害の治療
に有効な7−アリールキノキサリンカルボン酸誘導体と
その付加塩及びこれらの製造方法及びこれらの化合物を
含有する医薬組成物に関する。
【0002】
【発明の背景】興奮性アミノ酸のグルタミン酸は脊椎動
物の中枢神経系における主要な興奮性伝達物質で、脳に
最も多く含まれるアミノ酸として知られている。しか
し、神経軸策終末から生理的な域を越えて放出された場
合、後シナプスのグルタミン酸受容体を過度に興奮させ
神経細胞死を引き起こすことが知られている。これは、
興奮性神経細胞死(exitotoxicity)と呼ばれている。
【0003】近年、脳卒中、頭部外傷、てんかん重積
症、ハンチントン舞踏病、パーキンソン病、筋萎縮性側
索硬化症やアルツハイマー病等の種々脳神経疾患にはグ
ルタミン酸による神経細胞死が深く関与していることが
明らかにされつつあり、このような興奮性神経細胞死を
効果的に防ぐことができれば現在治療法が皆無に等しい
これら難治性疾患に対する治療への可能性が開けてくる
と考えられる。
【0004】
【従来の技術】グルタミン酸受容体は大別するとイオン
チャネル型受容体とGタンパク質結合型受容体に分別さ
れ、このイオンチャネル型受容体は更にNMDA(N−
メチル−D−アスパルギン酸)受容体、non−NMD
A受容体に分けられる。又、後者のnon−NMDA受
容体はAMPA(α−アミノ−3−ヒドロキシ−5−メ
チル−4−イソオキサゾールプロピオン酸)受容体とK
A(カイニン酸)受容体とに分類される。これら興奮性
アミノ酸受容体の研究が進められているが、中でもno
n−NMDA受容体のAMPA受容体拮抗作用を有する
薬物にはNMDA受容体拮抗作用を有する薬物(MK−
801等)が持つ副作用(学習・記憶障害及び精神分裂
病様症状等)を発現しないこと(Neurosci.Biobehav.Re
v.,1992,16,13-24;J.Pharmacol.Exp.Ther.,1958,245,96
9-974)、又、虚血後の投与によっても脳神経保護効果に
期待できること(Science,1990,247,571-574)が知られて
いる。更に、NBQXのようなキノキサリンジオン構造
のAMPA受容体拮抗作用を有する化合物は物理化学的
性質に基付くと考えられる腎障害を生じる等の欠点が報
告(J.Cereb.Blood Flow Metab.,1994,14,251-261)され
ており十分な化合物とはいえない。
【0005】ところでキノキサリンカルボン酸誘導体の
類似構造化合物としては、リリー社より抗ウイルス作用
を有する化合物として特開昭56−5416号公報記載
の一般式(9) (式中Xは独立して塩素、臭素原子を表し、Rはメチ
ル、エチル基を表す)で表される化合物、及び特開昭5
6−81569号公報記載の一般式(10) (式中R,Rは独立してハロゲン原子を表し、R
水素、メチル、エチル基を表し、Rは水素、メチル、
エチル、ヒドロキシエチル、ベンジル、若しくはエトキ
シカルボニルメチル基を表し、Rはシクロオクチル、
ノルボニル基等を表す)で表される化合物等が知られて
いる。しかしながら、これら化合物は6,7位が対称型
であり、本発明化合物の興奮性アミノ酸受容体のAMP
A受容体拮抗作用を有することは知られておらず、本発
明化合物とは構造を異にするものである。
【0006】更に同社より抗ウイルス作用を有する化合
物として特開昭55−69514号公報記載の一般式
(11) (式中R,Rは独立して水素、ニトロ、メトキシ基を
表し、R,Rは独立して水素、ニトロ、メトキシ
基、ハロゲン原子(R,R,R,Rの内1つは水
素以外の基であり、R,Rがニトロ基、メトキシ基
でない場合はR,Rは独立して共にハロゲン原子
で、R,Rは水素であり、又、R,R,R,R
の内1つがニトロ基である場合はR,Rのいずれか
一方がメトキシ基である)を表し、Rは水素、低級ア
ルキル基、低級シクロアルキル基、低級アルケニル基、
2−クロロエチル基を表し、nは0,2を表す)で表さ
れる化合物が知られているが開示された化合物は本発明
化合物とは構造を異にするものであり、本発明化合物の
興奮性アミノ酸受容体のAMPA受容体拮抗作用を有す
ることは記されていない。
【0007】又、WO92−11245号記載にはワー
ナーランバート社により興奮性アミノ酸拮抗作用を有す
る化合物として一般式(12) (式中Yは酸素、硫黄、窒素原子を表し、R,R
11,R12は水素、低級アルキル基、ハロゲン原
子、トリフルオロメチル基、シアノ基、ニトロ基、メチ
ルチオ基、低級アルケニル基、低級アルキニル基、スル
ホンアミド基等を表すか、R,R,R11,R12
の任意のふたつで環を形成(6員環、ヘテロ原子を含有
してもよい複素環)してもよく、Xは置換基を有しても
よいスルホニルアミド基等を表す)で表される化合物が
知られている。しかしながら、この化合物は本発明化合
物のようにキノキサリン6,7位に非対称の置換基を有
するものは開示されておらず、又、開示された化合物に
はAMPA拮抗作用が示されていない上、開示されたグ
リシン拮抗作用も十分なものとは考えられない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記疾患及び
選択的な細胞死による記憶障害や痴呆をもたらす病因と
考えられるグルタミン酸の受容体拮抗作用、特にnon
−NMDA受容体のAMPA受容体に対し高い親和性と
選択性を有し、脳神経細胞保護効果を有する化合物を提
供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、新規な脳
神経細胞障害治療薬の開発を目的として脳神経細胞障害
の治療に有効な興奮性アミノ酸受容体拮抗薬、特にno
n−NMDA受容体のAMPA受容体に対する選択的拮
抗薬を求めて、鋭意研究を重ねた結果、本発明の7−ア
リールキノキサリンカルボン酸誘導体に優れたAMPA
受容体拮抗作用のあることを見出した。
【0010】すなわち、本発明によって、一般式(1) [式中Arは置換基を1個以上有してもよいフェニル
基、ナフチル基及び縮合環、又は一般式(2) (式中Aは窒素、酸素、硫黄原子を表し、nは1〜3を
表す)で表される5員若しくは6員の複素環及びその縮
合環を表し、Rはニトロ基、シアノ基、トリフルオロメ
チル基、置換されてもよいアミノ基、又は一般式(3) (式中R及びRは同一又は相異なって水素原子、ハ
ロゲン置換されてもよい低級アルキル基、環状アルキル
基、置換基を1個以上有してもよいフェニル基、アラル
キル基、又は5員若しくは6員の複素環及びその縮合環
を表すか、R及びRとで窒素原子と一緒になって環
を形成(ヘテロ原子を1個含んでもよい)してもよいを
表し、nは1〜2を表す)を表し、Rは、水素原子、
ハロゲン置換されてもよい低級アルキル基、環状アルキ
ル基、置換基を1個以上有してもよいアラルキル基、又
は5員若しくは6員の複素環及びその縮合環を表し、R
は水酸基、低級アルコキシ基、又は一般式(4) (式中R,Rは、同一又は相異なって水素原子、ハ
ロゲン置換されてもよい低級アルキル基、環状アルキル
基、置換基を1個以上有してもよいフェニル基、アラル
キル基、又は5員若しくは6員の複素環及びその縮合環
を表すか、R及びRとで窒素原子と一緒になって環
を形成(ヘテロ原子を1個含んでもよい)してもよいを
表すか、R及びRのいずれか一方が水素原子を表
し、もう一方が水酸基、低級アルコキシ基、置換基を1
個以上有してもよいフェニルオキシ基、アラルキルオキ
シ基を表す)を表す]で表される7−アリールキノキサ
リンカルボン酸誘導体とその酸付加塩に、優れたAMP
A受容体拮抗作用のあることを見出し、本発明を完成す
るにいたった。
【0011】
【作用】本発明の一般式(1)の文中において、『置換
基を1個以上有してもよいフェニル基、ナフチル基及び
その縮合環、又は一般式(2)で表される5員若しくは
6員の複素環及びその縮合環』及び『置換基を1個以上
有してもよいフェニル基、アラルキル基、又は5員若し
くは6員の複素環及びその縮合環』及び『置換基を1個
以上有してもよいフェニルオキシ基、アラルキルオキシ
基』における『置換基』とは、ハロゲン原子、水酸基、
低級アルキル基、低級アルコキシ基、低級アルキルチオ
基、低級アルコキシカルボニル基、ニトロ基、アミノ
基、シアノ基等が挙げられ、『低級アルキル基』とは、
メチル、エチル、n−プロピル、iso−プロピル等の
直鎖若しくは分岐した炭素数1〜6のものが挙げられ、
『環状アルキル基』とは、シクロプロピル、シクロペン
チル、シクロヘキシル等の炭素数3〜7のものが挙げら
れる。
【0012】『ハロゲン原子』とは、フッ素、塩素、臭
素、ヨウ素が挙げられ、『低級アルコキシ基』とは、メ
トキシ、エトキシ、プロポキシ等の直鎖若しくは分岐し
た炭素数1〜4のものが挙げられ、『低級アルキルチオ
基』とは、メチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ等の
直鎖若しくは分岐した炭素数1〜4のものが挙げられ、
『低級アルコキシカルボニル基』とは、メトキシカルボ
ニル、エトキシカルボニル等が挙げられ、『置換されて
もよいアミノ基』とは、アシル基、アルキル或いはアリ
ールスルホニル基、例えばアセチル、メタンスルホニ
ル、フェニルスルホニル等によって置換されてもよく、
又、1〜2個の低級アルキル基によって置換されていて
もよい。
【0013】更に文中において『置換基を1個以上有し
てもよいフェニル基、ナフチル基及びその縮合環、又は
一般式(2)で表される5員若しくは6員の複素環及び
その縮合環』及び『置換基を1個以上有してもよいフェ
ニル基、アラルキル基、又は5員若しくは6員の複素環
及びその縮合環』における『複素環』とは、飽和若しく
は不飽和の単環式又は多環式の窒素、酸素、硫黄原子を
1ケ以上含有し得る複素環式基であり、例えばピロリジ
ル、ピペリジル、ピペラジル、モルホリル、フラニル、
チエニル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、
チアゾリル、ピリジル、ピリミジル、ピリダジル、ピラ
チル等が挙げられ、『その縮合環』とは、ベンゾフラニ
ル、ベンゾチエニル、インドリル、ベンズイミダゾリ
ル、ベンズオキサゾリジニル、ベンゾチアゾリジニル、
キノリル、イソキノリル、キナゾリル、キノキサリル、
シンノリル等が挙げられる。
【0014】又、『窒素原子と一緒になって環を形成
(ヘテロ原子を1個含んでもよい)』とは、飽和の単環
式の窒素、酸素、硫黄原子を付加的に1ケ含有してもよ
い複素環式基であり、例えばピロリジル、ピペリジル、
ピペラジル、モルホリル等が挙げられる。
【0015】本発明化合物は、例えば、以下に示す製法
により製造される。一般式(1)で示される化合物のう
ちRが水素原子である化合物は、一般式(5) (式中Ar,R,R,Rは前述のとおりを表す)で
示される化合物を無溶媒或いは適当な溶媒、例えば、
水、酢酸、メタノール等中、適当な酸、例えば、塩酸、
硫酸、臭化水素酸、トリフルオロ酢酸等を用いて25〜
120℃で3〜96時間反応させて合成できる。
【0016】又、一般式(1)で示される化合物は、一
般式(5) (式中Ar,R,R,Rは前述のとおりを表す)で
示される化合物の内、Rが低級アルコキシ基である場
合は、その化合物を適当な溶媒、水、酢酸、メタノー
ル、エタノール等の溶媒中、適当なアルカリ、例えば、
水酸化カリウム、水酸化ナトリウム等を用いて25〜1
00℃で0.5〜2時間反応させてカルボン酸体とした
後、無溶媒或いは適当な溶媒、例えば、水、酢酸、メタ
ノール等中、適当な酸、例えば、塩酸、硫酸、臭化水素
酸、トリフルオロ酢酸等を用いて25〜120℃で3〜
96時間反応させても合成できる。
【0017】又、一般式(5)で示される化合物は、一
般式(13) (式中R,R,R,Xは前述のとおりを表す)で示
される化合物と一般式(7) (式中Arは前述のとおりを表す)或いは、一般式
(8) (式中Ar,Rは前述のとおりを表す)とを適当な溶
媒、例えば、テトラヒドロフラン、N,N−ジメチルホ
ルムアミド、ベンゼン、トルエン等中、適当な塩基、例
えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリ
ウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム等を用いて、
適当な触媒、例えば、テトラキス(トリフェニルホスフ
ィン)パラジウム(Pd)、塩化ビス(トリフェニル
ホスフィン)パラジウム(Pd11)、塩化(1,1´
−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン)パラジウ
ム(Pd11)等の存在下、25〜120℃で1〜36
時間反応させて合成できる。
【0018】ここで、一般式(13)で示される化合物
は、一般式(14) (式中R,R,Xは前述のとおりを表す)で示される
化合物を公知の方法で、すなわち適当な溶媒、例えば、
ベンゼン、トルエン、クロロホルム、塩化メチレン、テ
トラヒドロフラン等中、適当な銀触媒、例えば、酸化
銀、炭酸銀等を用いてハロゲン化アルキル、例えば、ヨ
ウ化メチル等やハロゲン化アラルキル、例えば、4−メ
トキシベンジルクロリド等と25〜120℃で2〜24
時間反応させて合成できる。
【0019】又、一般式(13)で示される化合物を適
当な溶媒、例えば、ベンゼン、トルエン、クロロホル
ム、塩化メチレン、テトラヒドロフラン等中、ほう酸
塩、例えば、テトラメチルオキソニウムほう酸塩等を用
いて0〜50℃で2〜6時間反応させても合成できる。
【0020】又、一般式(14)で示される化合物の
内、Rがニトロ基である場合は、一般式(15) (式中R,Xは前述のとおりを表す)で示される化合
物を選択的ニトロ化、すなわち酢酸溶媒中、適当なニト
ロ化剤、すなわち濃硝酸、発煙硝酸、硝酸カリウム等を
用いて−10〜80℃で30分〜2時間反応させて合成
できる。一般式(15)で示される化合物の一部は既知
であって、WO92−11245号公報又は特開昭56
−81569号公報等に準じて合成することができる。
【0021】
【実施例】本発明化合物の製造例及び実施例を記載し、
本発明をさらに詳細に説明する。
【0022】(実施例1) 3−メトキシ−6−ニトロ−7−フェニルキノキサリン
−2−カルボン酸エチル
【0023】7−ブロモ−3−メトキシ−6−ニトロキ
ノキサリン−2−カルボン酸エチル(100mg,281μmol)お
よびフェニルホウ酸(51.5mg,422μmol)のトルエン(2
ml)溶液に2M炭酸ナトリウム水溶液(281μl, 562μmo
l)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジ
ウム(16.2mg,14.0μmol)を順次加え、20時間加熱還流
した。有機層を分取し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥
後、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィ[n−ヘキサン:酢酸エチル=9:
1]にて精製することにより、黄白色固体の表題化合物
を93.6mg得た。収率94%。 H-NMR(CDCl , δ):1.47(3H,t,J=7.3Hz), 4.20(3H,
s), 4.55(2H,q,J=7.3Hz),7.39-7.50(5H,m,), 8.17(1H,
s), 8.32(1H,s).
【0024】(実施例2〜16)実施例1と同様の方法
により、下記表1記載の化合物を得た。
【0025】
【0026】(実施例2) H-NMR(CDCl , δ):1.47(3H,t,J=7.3Hz), 2.42(3H,
s), 4.20(3H,s),4.55(2H,q,J=7.3Hz), 7.28-7.31(4H,
m), 8.16(1H,s), 8.28(1H,s).
【0027】(実施例3) H-NMR(CDCl , δ):1.47(3H,t,J=7.3Hz), 3.87(3H,
s), 4.19(3H,s),4.55(2H,q,J=7.3Hz), 6.99(2H,d,J=8.3
Hz), 7.34(2H,d,J=8.8Hz),8.15(1H,s), 8.26(1H,s).
【0028】(実施例4) H-NMR(CDCl , δ):1.47(3H,t,J=7.3Hz), 2.54(3H,
s), 4.20(3H,s),4.55(2H,q,J=7.3Hz), 7.32(4H,s), 8.1
5(1H,s), 8.30(1H,s).
【0029】(実施例5) H-NMR(CDCl , δ):1.47(3H,t,J=6.9Hz), 4.20(3H,
s), 4.55(2H,q,J=6.9Hz),7.17(2H,t,J=8.3Hz), 7.37(2
H,dd,J=8.3,4.9Hz), 8.14(1H,s), 8.32(1H,s).
【0030】(実施例6) H-NMR(CDCl , δ):1.47(3H,t,J=7.3Hz), 4.20(3H,
s), 4.55(2H,q,J=7.3Hz),7.27(2H,d,J=8.3Hz), 7.61(2
H,d,J=8.8Hz), 8.13(1H,s), 8.34(1H,s).
【0031】(実施例7) H-NMR(CDCl , δ):1.47(3H,t,J=7.3Hz), 3.85(3H,
s), 4.20(3H,s),4.55(2H,q,J=7.3Hz), 6.94-7.00(3H,
m), 7.37(1H,t,J=7.8Hz), 8.18(1H,s),8.30(1H,s).
【0032】(実施例8) H-NMR(CDCl , δ):1.47(3H,t,J=7.3Hz), 4.21(3H,
s), 4.55(2H,q,J=7.3Hz),7.11-7.18(3H,m), 7.41-7.46
(1H,m), 8.15(1H,s), 8.35(1H,s).
【0033】(実施例9) H-NMR(CDCl , δ):1.47(3H,t,J=7.3Hz), 4.22(3H,
s), 4.55(2H,q,J=7.3Hz),7.55-7.62(2H,m), 7.69-7.73
(2H,m), 8.17(1H,s), 8.41(1H,s).
【0034】(実施例10) H-NMR(CDCl , δ):1.47(3H,t,J=7.3Hz), 4.23(3H,
s), 4.55(2H,q,J=7.3Hz),7.65-7.72(2H,m), 8.18(1H,
s), 8.30-8.35(2H,m), 8.48(1H,s).
【0035】(実施例11) H-NMR(CDCl , δ):1.47(3H,t,J=7.3Hz), 2.69(3H,
s), 4.22(3H,s),4.55(2H,q,J=7.3Hz), 7.45(1H,d,J=7.8
Hz), 7.51(1H,dd,J=7.8,2.0Hz),8.08(1H,d,J=2.0Hz),
8.17(1H,s), 8.43(1H,s).
【0036】(実施例12) H-NMR(CDCl , δ):1.47(3H,t,J=7.3Hz), 4.22(3H,
s), 4.55(2H,q,J=7.3Hz),7.31(1H,d,J=8.3Hz), 7.39(1
H,dd,J=8.3,2.0Hz), 7.51(1H,d,J=2.0Hz),8.06(1H,s),
8.60(1H,s).
【0037】(実施例13) H-NMR(CDCl , δ):1.47(3H,t,J=7.3Hz), 4.21(3H,
s), 4.55(2H,q,J=7.3Hz),7.28(2H,d,J=2.0Hz), 7.45(1
H,t,J=2.0Hz), 8.12(1H,s), 8.41(1H,s).
【0038】(実施例14) H-NMR(CDCl , δ):1.47(3H,t,J=7.3Hz), 4.24(3H,
s), 4.56(2H,q,J=7.3Hz),7.85(2H,s), 7.98(1H,s), 8.1
6(1H,s), 8.53(1H,s).
【0039】(実施例15) H-NMR(CDCl , δ):1.47(3H,t,J=7.3Hz), 4.24(3H,
s), 4.55(2H,q,J=7.3Hz),7.40-7.44(2H,m), 7.49-7.57
(3H,m), 7.94(2H,t,J=7.3Hz), 8.22(1H,s),8.53(1H,s).
【0040】(実施例16) H-NMR(CDCl , δ):1.48(3H,t,J=7.3Hz), 4.22(3H,
s), 4.55(2H,q,J=7.3Hz),7.48(1H,dd,J=8.3,2.0Hz), 7.
54-7.57(2H,m), 7.88-7.95(4H,m), 8.28(1H,s),8.38(1
H,s).
【0041】(実施例17) 3−メトキシ−6−ニトロ−7−(3−ピリジル)キノ
キサリン−2−カルボン酸エチル
【0042】7−ブロモ−3−メトキシ−6−ニトロキ
ノキサリン−2−カルボン酸エチル(300mg, 842μmol)
および3−ピリジルジエチルホウ酸(185mg,1.26mmol)
のトルエン(6ml)溶液に2M炭酸ナトリウム水溶液(8
42μl,1.68mmol)および[1,1´−ビス(ジフェニル
ホスフィノ)フェロセン]塩化パラジウム塩化メチレン
錯体(1:1)(34.4mg,42.1μmol)を順次加え、8時間
加熱還流した。有機層を分取し、無水硫酸ナトリウムに
て乾燥後、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィ[n−ヘキサン:酢酸エチル=
2:1]にて精製することにより、黄褐色固体の表題化
合物を85.9mg得た。収率29%。 H-NMR(CDCl , δ):1.47(3H,t,J=7.3Hz), 4.22(3H,
s), 4.55(2H,q,J=7.3Hz),7.40-7.44(1H,m), 7.71-7.74
(1H,m), 8.16(1H,s), 8.45(1H,s),8.69(1H,d,J=2.0Hz),
8.71(1H,dd,J=4.9,1.5Hz).
【0043】(実施例18〜29)実施例17と同様の
方法により、下記表2記載の化合物を得た。
【0044】
【0045】(実施例18) H-NMR(CDCl , δ):1.47(3H,t,J=7.3Hz), 2.31(6H,
s), 4.21(3H,s),4.55(2H,q,J=7.3Hz), 7.06-7.12(2H,
m), 7.16(1H,ddd,J=2.0,8.3,1.5Hz),8.12(1H,s), 8.39
(1H,s).
【0046】(実施例19) H-NMR(CDCl , δ):1.47(3H,t,J=7.3Hz), 2.93(3H,
s), 2.94(3H,s),4.19(3H,s), 4.54(2H,q,J=7.3Hz), 6.9
2(1H,dd,J=8.3,9.3Hz),7.03-7.12(2H,m), 8.13(1H,s),
8.25(1H,s).
【0047】(実施例20) H-NMR(CDCl , δ):1.47(3H,t,J=7.3Hz), 4.21(3H,
s), 4.55(2H,q,J=7.3Hz),7.23-7.28(1H,m), 7.37-7.45
(3H,m), 8.14(1H,s), 8.36(1H,s).
【0048】(実施例21) H-NMR(CDCl , δ):1.47(3H,t,J=7.3Hz), 4.21(3H,
s), 4.55(2H,q,J=7.3Hz),7.28-7.38(2H,m), 7.55-7.62
(2H,m), 8.14(1H,s), 8.37(1H,s).
【0049】(実施例22) H-NMR(CDCl , δ):1.47(3H,t,J=7.3Hz), 4.22(3H,
s), 4.55(2H,q,J=7.3Hz),7.53(2H,d,J=8.3Hz), 8.00(2
H,d,J=8.3Hz), 8.18(1H,s), 8.42(1H,s),10.10(1H,s).
【0050】(実施例23) H-NMR(DMSO-d , δ):1.36(3H,t,J=7.3Hz), 4.16(3
H,s),4.47(2H,q,J=7.3Hz), 7.72(2H,d,J=8.3Hz), 7.89
(2H,d,J=8.3Hz),8.32(1H,s), 8.60(1H,s).
【0051】(実施例24) H-NMR(DMSO-d , δ):1.36(3H,t,J=7.3Hz), 4.16(3
H,s),4.47(2H,q,J=7.3Hz), 7.79(2H,d,J=8.8Hz), 8.34
(1H,s),8.36(2H,d,J=8.8Hz), 8.63(1H,s).
【0052】(実施例25) H-NMR(DMSO-d , δ):1.37(3H,t,J=7.3Hz), 4.15(3
H,s),4.47(2H,q,J=7.3Hz), 7.42(1H,t,J=7.3Hz), 7.51
(2H,t,J=7.3Hz),7.57(2H,d,J=7.8Hz), 7.76(2H,d,J=7.3
Hz), 7.82(2H,d,J=7.8Hz),8.30(1H,s), 8.56(1H,s).
【0053】(実施例26) H-NMR(CDCl , δ):1.47(3H,t,J=7.3Hz), 4.21(3H,
s), 4.55(2H,q,J=7.3Hz),7.11(1H,m), 7.21-7.30(2H,
m), 8.12(1H,s), 8.36(1H,s).
【0054】(実施例27) H-NMR(CDCl , δ):1.47(3H,t,J=7.3Hz), 4.21(3H,
s), 4.55(2H,q,J=7.3Hz),7.03(2H,t,J=5.9Hz), 8.10(1
H,s), 8.39(1H,s).
【0055】(実施例28) H-NMR(CDCl , δ):1.47(3H,t,J=7.3Hz), 4.21(3H,
s), 4.45(2H,q,J=7.3Hz),6.91-6.94(3H,m), 8.13(1H,
s), 8.39(1H,s).
【0056】(実施例29) H-NMR(CDCl , δ):1.47(3H,t,J=7.3Hz), 4.19(3H,
s), 4.55(2H,q,J=7.3Hz),6.05(2H,s), 6.86(1H,d,J=7.3
Hz), 6.87(1H,s), 6.90(1H,d,J=7.3Hz),8.13(1H,s), 8.
26(1H,s).
【0057】(実施例30) 3,4−ジヒドロ−6−ニトロ−3−オキソ−7−フェ
ニルキノキサリン−2−カルボン酸
【0058】実施例1の化合物(347mg,982μmol)のエタ
ノール(10ml)溶液に1N水酸化カリウム水溶液(1.96m
l,1.96mmol)を加え、1時間加熱還流した。冷後反応液
を酢酸を用いてpH4とし、溶媒を留去した。得られた
残渣に水を加え、クロロホルムにて抽出後、無水硫酸ナ
トリウムにて乾燥し、溶媒を留去した。得られた残渣に
3N塩酸(10ml)を加え、6時間室温撹拌した。冷後析
出晶を濾取し、水、酢酸エチルで順次洗浄後、風乾する
ことにより、黄褐色粉末の表題化合物を108mg得た。
収率35%。 mp219−221℃(分解) Anal.Calcd forC15・1/10HO:C,5
7.55; H,2.96;N,13.42 Found:C,57.58; H,3.01;N,13.19 HR−MS:311.0500(-4.2mmu)
【0059】(実施例31〜34)実施例30と同様の
方法により、下記表3記載の化合物を得た。
【0060】
【0061】(実施例31) mp237−239℃(分解) Anal.Calcd forC1611:C,59.08; H,
3.41;N,12.92 Found:C,59.24; H,3.38;N,12.82 HR−MS:325.0706(+0.8mmu)
【0062】(実施例32) mp241−243℃(分解) Anal.Calcd forC1611:C,56.31; H,
3.25;N,12.31 Found:C,56.66; H,3.22;N,12.50 HR−MS:341.0629(-1.9mmu)
【0063】(実施例33) mp234−236℃(分解) Anal.Calcd forC15FN・1/2HO:C,
53.26; H,2.68;N,12.42 Found:C,53.16; H,2.67;N,12.26 HR−MS:329.0459(+1.1mmu)
【0064】(実施例34) mp223−225℃(分解) Anal.Calcd forC15l2・1/2H
O:C,46.30; H,2.07;N,10.80 Found:C,46.43; H,2.01;N,10.70 HR−MS:379.9839(-0.2mmu)
【0065】(実施例35) 3,4−ジヒドロ−7−(3−メトキシフェニル)−6
−ニトロ−3−オキソキノキサリン−2−カルボン酸
【0066】実施例7の化合物(310mg,809μmol)のメタ
ノール(8ml)溶液に1N水酸化カリウム水溶液(1.62m
l,1.62mmol)を加え、1時間加熱還流した。冷後反応液
を酢酸を用いてpH4とし、溶媒を留去した。得られた
残渣に水を加え、クロロホルムにて抽出後、無水硫酸ナ
トリウムにて乾燥し、溶媒を留去した。得られた残渣に
酢酸(5ml)および濃塩酸(1ml)を加え、室温にて3
日間放置した。反応液に水を加え、析出晶を濾取し、水
洗後、風乾することにより、黄色粉末の表題化合物を2
01mg得た。収率73%。 mp216−217℃(分解) Anal.Calcd forC1611:C,56.31; H,
3.25;N,12.31 Found:C,56.01; H,3.25;N,12.13 HR−MS:341.0706(+5.9mmu)
【0067】(実施例36〜54)実施例35と同様の
方法により、下記表4記載の化合物を得た。
【0068】
【0069】(実施例36) mp>300℃(分解) FAB+:358
【0070】(実施例37) mp206−208℃(分解) Anal.Calcd forC15BrN・HO:C,4
4.14; H,2.47;N,10.29 Found:C,44.38; H,2.45;N,10.15 HR−MS:388.9655(+0.8mmu)
【0071】(実施例38) mp222−224℃(分解) Anal.Calcd forC15FN:C,54.72; H,
2.45;N,12.76 Found:C,54.75; H,2.47;N,12.58 HR−MS:329.0395(-5.3mmu)
【0072】(実施例39) mp211−213℃(分解) Anal.Calcd forC16・4/5HO:
C,48.82; H,2.46;N,10.67 Found:C,48.80; H,2.49;N,10.59 HR−MS:379.0406(-1.0mmu)
【0073】(実施例40) mp224−226℃(分解) Anal.Calcd forC15・3/10HO:C,4
9.82; H,2.40;N,15.49 Found:C,50.09; H,2.44;N,15.00 HR−MS:356.0398(+0.5mmu)
【0074】(実施例41) mp226−228℃(分解) Anal.Calcd forC1610・1/5HO:C,
51.40; H,2.80;N,14.99 Found:C,51.56; H,2.80;N,14.71 HR−MS:370.0597(+4.7mmu)
【0075】(実施例42) mp233−235℃(分解) Anal.Calcd forC15l2・1/3H
O:C,46.66; H,1.99;N,10.88 Found:C,46.92; H,2.09;N,10.42 HR−MS:379.9859(+1.8mmu)
【0076】(実施例43) mp205−207℃(分解) Anal.Calcd forC17・HO:C,4
3.89; H,1.95;N,9.03 Found:C,44.07; H,2.00;N,9.00 HR−MS:447.0318(+2.8mmu)
【0077】(実施例44) mp229−231℃(分解) Anal.Calcd forC1911・1/10HO:
C,62.85; H,3.11;N,11.57 Found:C,62.76; H,3.13;N,11.40 HR−MS:361.0680(-1.9mmu)
【0078】(実施例45) mp243−245℃(分解) Anal.Calcd forC1911・1/5HO:C,
62.54; H,3.15;N,11.52 Found:C,62.50; H,3.18;N,11.29 HR−FAB+:362.0714(-6.3mmu)
【0079】(実施例46) mp229−231℃(分解) HR−MS:312.0522(+2.7mmu)
【0080】(実施例47) mp209.5−211.5℃ Anal.Calcd forC16・1/2HO:C,5
5.18; H,2.89;N,12.07 Found:C,55.40; H,2.85;N,11.78 HR−MS:339.0469(-2.2mmu)
【0081】(実施例48) mp223−225℃ Anal.Calcd forC16:C,50.67;
H,2.13;N,11.08 Found:C,50.70; H,2.25;N,10.84 HR−MS:379.0424(+0.8mmu)
【0082】(実施例49) mp296−298℃ HR−FAB+:357.0485(+1.4mmu)
【0083】(実施例50) mp276.5−278.5℃ HR−FAB+:388.0944(+1.0mmu)
【0084】(実施例51) mp202−204℃ HR−FAB+:348.0442(+1.0mmu)
【0085】(実施例52) mp228−230℃ HR−FAB+:366.0312(-2.5mmu)
【0086】(実施例53) mp244.5−246.5℃ HR−FAB+:348.0462(+3.0mmu)
【0087】(実施例54) mp226.5−228.5℃ HR−FAB+:356.0511(-0.7mmu)
【0088】(実施例55) 3,4−ジヒドロ−7−(2−ジメチルアミノ−5−フ
ルオロフェニル)−6−ニトロ−3−オキソキノキサリ
ン−2−カルボン酸
【0089】実施例18の化合物(98.0mg,236μmol)の
濃塩酸(3ml)溶液を80℃にて3時間撹拌した。反応
液を減圧濃縮して得られる残渣を水洗後、風乾すること
により、黄褐色の表題化合物を51.4mg得た。収率5
8%。 mp240−245℃(分解) Anal.Calcd forC1713FN・1/5HO:
C,54.32; H,3.59;N,14.90 Found:C,54.33; H,3.47;N,14.76
【0090】(実施例56) 3,4−ジヒドロ−7−(4−ジメチルアミノ−3−フ
ルオロフェニル)−6−ニトロ−3−オキソキノキサリ
ン−2−カルボン酸
【0091】実施例19の化合物を用い、実施例55と
同様の方法により、黄褐色の表題化合物を得た。 mp195−200℃(分解) HR−MS:372.0867(-0.3mmu)
【0092】(実施例57) 7−(3−クロロフェニル)−3,4−ジヒドロ−6−
ニトロ−3−オキソキノキサリン−2−カルボン酸
【0093】実施例20の化合物(97.0mg,250μmol)の
酢酸−47%臭化水素酸(4:1,3ml)溶液を80℃
にて4時間撹拌した。反応液を減圧濃縮し析出した結晶
を濾取し、水、少量のメタノールにて順次洗浄した。得
られた結晶を炭酸水素ナトリウム水溶液に溶解し、不溶
物を濾去した。濾液を減圧濃縮し、濃塩酸を加え、加熱
(80℃)し結晶を濾過、水洗後、風乾することにより、
黄色の表題化合物を15.5mg得た。収率18%。 mp>300℃ Anal.Calcd forC15ClN:C,52.12;
H,2.33;N,12.16 Found:C,52.03; H,2.31;N,11.87
【0094】(実施例58) 7−(3−ブロモフェニル)−3,4−ジヒドロ−6−
ニトロ−3−オキソキノキサリン−2−カルボン酸
【0095】実施例21の化合物を用い、実施例57と
同様の方法により、黄色の表題化合物を得た。 mp215−220℃(分解) HR−MS:388.9650(+0.2mmu)
【0096】(実施例59) 7−(ベンゾフラン−2−イル)−3−メトキシ−6−
ニトロキノキサリン−2−カルボン酸エチル 7−ブロモ−3−メトキシ−6−ニトロキノキサリン−
2−カルボン酸エチル(150mg, 421μmol)および(ベン
ゾフラン−2−イル)ホウ酸(102mg, 632μmol)を用
い、実施例17と同様の方法により、橙色粉末の表題化
合物を101mg得た。収率61%。 H−NMR(CDCl, δ) : 1.49(3H, t, J =7.3Hz), 4.21
(3H, s), 4.56(2H, q, J=7.3Hz), 7.09(1H, d, J =1.0H
z), 7.27-7.31(1H, m), 7.37(1H, td, J =8.3,1.5Hz),
7.53(1H, d, J =8.3Hz), 7.65(1H, d, J =7.3Hz), 8.24
(1H, s), 8.60(1H, s).
【0097】(実施例60) 3−メトキシ−6−ニトロ−7−(3−チエニル)キノ
キサリン−2−カルボン酸エチル 7−ブロモ−3−メトキシ−6−ニトロキノキサリン−
2−カルボン酸エチル(100mg, 281μmol)および(3−
チエニル)ホウ酸(53.9mg, 421μmol)を用い、実施例1
7と同様の方法により、褐色粉末の表題化合物を50.
1mg得た。収率50%。 H-NMR(CDCl, δ) : 1.47(3H, t, J =6.9Hz), 4.19
(3H, s), 4.55(2H, q, J=6.9Hz), 7.16(1H, dd, J =4.
9, 1.5Hz), 7.43-7.45(2H, m), 8.22(1H, s), 8.24(1H,
s).
【0098】(実施例61) 7−(3−ホルミルフェニル)−3−メトキシ−6−ニ
トロキノキサリン−2−カルボン酸エチル 7−ブロモ−3−メトキシ−6−ニトロキノキサリン−
2−カルボン酸エチル(600mg, 1.68mmol)および(3−
ホルミルフェニル)ホウ酸(379mg, 2.53mmol)を用い、
実施例17と同様の方法により、淡黄色粉末の表題化合
物を460mg得た。収率72%。 H-NMR(CDCl, δ) : 1.47(3H, t, J =7.3Hz), 4.22
(3H, s), 4.55(2H, q, J=7.3Hz), 7.65-7.66(2H, m),
7.92(1H, s), 7.97-7.99(1H, m), 8.18(1H, s), 8.42(1
H, s), 10.08(1H, s).
【0099】(実施例62) 7−(ベンゾフラン−2−イル)−3、4−ジヒドロ−
6−ニトロ−3−オキソキノキサリン−2−カルボン酸
【0100】実施例59の化合物(101mg, 257μmol)の
酢酸(5ml)溶液に濃塩酸(1ml)を加え、室温にて24時間
撹拌した。反応液に水を加え、析出晶を濾取し、水、ク
ロロホルムにて順次洗浄後、風乾することにより、黄褐
色粉末の表題化合物を64.6mg得た。収率70%。 mp251−253℃(分解). Anal. Calcd for C17HNO・1/3HO : C, 57.15
; H, 2.71 ; N, 11.76. Found : C, 57.16 ; H, 2.64 ; N, 11.71. HR−FAB+ : 352.0580 (+1.0mmu).
【0101】(実施例63) 3、4−ジヒドロ−6−ニトロ−3−オキソ−7−(3
−チエニル)キノキサリン−2−カルボン酸
【0102】実施例60の化合物(50.1mg, 139μmol)を
用い、実施例62と同様の方法により、黄褐色粉末の表
題化合物を14.4mg得た。収率31%。 mp213−215℃(分解). Anal. Calcd for C13HNOS・HO : C, 46.57 ;
H, 2.71 ; N, 12.53. Found : C, 46.64 ; H, 2.63 ; N, 12.65. HR−FAB+ : 318.0190 (+0.5mmu).
【0103】(実施例64) 3、4−ジヒドロ−7−(3−ホルミルフェニル)−6
−ニトロ−3−オキソキノキサリン−2−カルボン酸 実施例61の化合物(60.0mg, 157μmol)の酢酸(1ml)溶
液に47%臭化水素酸(0.2ml)を加え、100℃にて1時間撹
拌した。反応液に水を加え、析出晶を濾取し、水洗後、
風乾することにより、黄褐色粉末の表題化合物を46.
4mg得た。収率86%。 mp217−219℃(分解). Anal. Calcd for C16HNO・1/5HO : C, 56.05
; H, 2.76 ; N, 12.26. Found : C, 56.10 ; H, 2.77 ; N, 12.03. HR−FAB+ : 340.0577 (+0.8mmu).
【0104】(実施例65) 3−エトキシ−6−ニトロ−7−フェニルキノキサリン
−2−カルボン酸エチル 7−ブロモ−3−エトキシ−6−ニトロキノキサリン−
2−カルボン酸エチル(6.90g, 18.6mmol)を用い、実施
例1と同様の方法により、黄褐色粘凋性液体のの表題化
合物を6.41g得た。収率94%。 H-NMR(CDCl, δ) : 1.47(3H, t, J =7.3Hz), 1.52
(3H, t, J =7.3Hz), 4.55(2H, q, J =7.3Hz), 4.65(2H,
q, J =7.3Hz), 7.39-7.48(5H, m), 8.15(1H, s),8.29
(1H, s).
【0105】(実施例66) 3、4−ジヒドロ−6−ニトロ−3−オキソ−7−フェ
ニルキノキサリン−2−カルボン酸エチル
【0106】実施例65の化合物(3.00g, 8.17mmol)の
エタノール(60ml)溶液に濃塩酸(6ml)を加え、3時間加
熱還流した。溶媒を留去後、飽和炭酸水素ナトリウム水
溶液を加え、酢酸エチルにて抽出し、無水硫酸ナトリウ
ムにて乾燥後、溶媒を留去した。得られた残査をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィ[n−ヘキサン−酢酸エチ
ル (2:1→1:1)]にて精製することにより、黄色
粉末の表題化合物を961mg得た。収率34%。 mp165−167℃. Anal. Calcd for C17H13NO・1/3HO : C, 59.
13 ; H, 3.99 ;N, 12.17. Found : C, 59.00 ; H, 3.87 ; N, 12.11. HR−MS : 339.0866 (+1.1mmu).
【0107】(実施例67) 3、4−ジヒドロ−4−メチル−6−ニトロ−3−オキ
ソ−7−フェニルキノキサリン−2−カルボン酸エチル
【0108】実施例66の化合物(200mg, 589μmol)お
よび炭酸カリウム(195mg, 1.41mmol)のN、N−ジメチ
ルホルムアミド(6ml)懸濁液にヨードメタン(44.0μl, 7
07μmol)を加え、室温にて3時間撹拌した。反応液に水
を加え、酢酸エチルにて抽出し、無水硫酸ナトリウムに
て乾燥後、溶媒を留去した。得られた残査をシリカゲル
カラムクロマトグラフィ[n−ヘキサン−酢酸エチル=
4:1]にて精製することにより、黄色粉末の表題化合
物を145mg得た。収率70%。 H-NMR(CDCl, δ) : 1.45(3H, t, J =7.3Hz), 3.78
(3H, s), 4.53(2H, q, J=7.3Hz), 7.34-7.36(2H, m),
7.45-7.49(3H, m), 7.81(1H, s), 8.05(1H, s). HR−MS : 353.0986 (-2.6mmu).
【0109】(実施例68〜70)実施例67と同様の
方法により、下記表5記載の化合物を得た。
【0110】(実施例68) H-NMR(CDCl, δ) : 1.03(3H, t, J =7.3Hz), 1.45
(3H, t, J =7.3Hz), 1.48-1.60(2H, m), 1.75-1.85(2H,
m), 4.28(2H, q, J =7.8Hz), 4.53(2H, q, J =7.3Hz),
7.34-7.36(2H, m), 7.45-7.47(3H, m), 7.78(1H, s),
8.05(1H, s). HR−MS : 395.1490 (+0.9mmu).
【0111】(実施例69) H-NMR(CDCl, δ) : 1.47(3H, t, J =7.3Hz), 4.55
(2H, q, J =7.3Hz), 5.52(2H, s), 7.29-7.45(10H, m),
7.80(1H, s), 8.03(1H, s). HR−MS : 429.1317 (-0.7mmu).
【0112】(実施例70) H-NMR(CDCl, δ) : 1.47(3H, t, J =6.9Hz), 3.79
(3H, s), 4.55(2H, q,J =6.9Hz), 5.45(2H, s), 6.89(2
H, d, J = 8.8Hz), 7.25-7.32(4H, m), 7.42-7.46(3H,
m), 7.87(1H, s), 8.02(1H, s). HR−MS : 459.1467 (+3.7mmu).
【0113】(実施例71) 4−ブチル−3、4−ジヒドロ−6−ニトロ−3−オキ
ソ−7−フェニルキノキサリン−2−カルボン酸
【0114】実施例68の化合物(94.6mg, 239μmol)の
エタノール(2.4ml)溶液に1N水酸化カリウム水溶液(35
9μl, 359μmol)を加え、1.5時間加熱還流した。冷後、
溶媒を留去して得られた残査に水を加え、4N塩酸にて
pH2とした。析出晶を濾取し、水、クロロホルムで順次
洗浄後、風乾することにより、黄色粉末の表題化合物を
7.21mg得た。収率8%。 mp286−288℃(分解). HR−FAB− : 366.1089 (+ 0.0mmu).
【0115】(実施例72) 3、4−ジヒドロ−6−ニトロ−3−オキソ−7−フェ
ニルキノキサリン−2−カルボン酸アミド
【0116】実施例66の化合物(78.0mg, 230μmol)に
飽和アンモニア−エタノール溶液(5ml)を加え、16時
間加熱還流した。冷後、溶媒を留去して得られた残査に
塩化メチレンを加え、結晶を濾取し、塩化メチレンにて
洗浄後、風乾することにより、黄色粉末の表題化合物を
12.6mg得た。収率16%。 mp295−297℃(分解). Anal. Calcd for C15H10NO・5/4HO : C, 54.
14 ; H, 3.79 ;N, 16.84. Found : C, 54.31 ; H, 3.57 ; N, 16.51. HR−MS : 310.0706 (+0.4mmu).
【0117】(実施例73) 6−アミノ−3−エトキシ−7−フェニルキノキサリン
−2−カルボン酸エチル
【0118】実施例65の化合物(2.91g, 7.92mmol)の
エタノール(60ml)溶液に、10%パラジウム−炭素(300mg)
を加え、室温、水素気流(常圧)下、1.5時間撹拌した。
反応液にN、N−ジメチルホルムアミドを加え析出晶を
溶解後、セライトを用いて触媒を濾去し、溶媒を留去し
た。得られた残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
[n−ヘキサン−酢酸エチル=2:1]にて精製するこ
とにより、黄色粉末の表題化合物を1.65g得た。収
率62%。 H-NMR(DMSO-d, δ) : 1.32(3H, t, J =6.8Hz), 1.3
8(3H, t, J =6.9Hz), 4.35(2H, q, J =6.8Hz), 4.47(2
H, q, J =6.9Hz), 5.93(2H, s), 6.96(1H, s), 7.44-7.
47(1H, m), 7.51-7.53(4H, m), 7.57(1H, s).
【0119】(実施例74) 6−アミノ−3、4−ジヒドロ−3−オキソ−7−フェ
ニルキノキサリン−2−カルボン酸
【0120】実施例73の化合物(100mg, 296μmol)の
酢酸(2ml)溶液に、1濃塩酸(0.5ml)を加え、室温下、6
6時間撹拌した。反応液に水を加え、析出晶を濾取し、
水、酢酸エチルにて順次洗浄後、風乾することにより、
黄褐色粉末の表題化合物を86.8mg得た。収率定量
的。 mp >300℃. Anal. Calcd for C15H11NO・1/3HO : C, 62.
71 ; H, 4.06 ;N, 14.63. Found : C, 62.84 ; H, 3.90 ; N, 14.41. HR−MS : 281.0804 (+0.4mmu).
【0121】(実施例75) 3−エトキシ−7−フェニル−6−トリフルオロメチル
キノキサリン−2−カルボン酸エチル 7−ブロモ−3−エトキシ−6−トリフルオロメチルキ
ノキサリン−2−カルボン酸エチル(200mg, 597μmol)
を用い、実施例1と同様の方法により、淡黄色粉末の表
題化合物を184mg得た。収率79%。 H-NMR(DMSO-d, δ) : 1.36(3H, t, J =7.3Hz), 1.4
3(3H, t, J =6.8Hz), 4.46(2H, q, J =7.3Hz), 4.61(2
H, q, J =6.8Hz), 7.41-7.45(2H, m), 7.47-7.52(3H,
m), 8.03(1H, s), 8.31(1H, s).
【0122】(実施例76) 3−エトキシ−7−(3−フルオロフェニル)−6−ト
リフルオロメチルキノキサリン−2−カルボン酸エチル 7−ブロモ−3−エトキシ−6−トリフルオロメチルキ
ノキサリン−2−カルボン酸エチル(200mg, 597μmol)
を用い、実施例1と同様の方法により、淡黄色粉末の表
題化合物を165mg得た。収率68%。 H-NMR(DMSO-d, δ) : 1.36(3H, t, J =7.3Hz), 1.
43(3H, t, J =7.3Hz), 4.46(2H, q, J =7.3Hz), 4,61(2
H, q, J =7.4Hz), 7.27-7.37(3H, m), 7.52-7.58(1H,
m), 8.09(1H, s), 8.33(1H, s).
【0123】(実施例77) 3、4−ジヒドロ−7−フェニル−3−オキソ−6−ト
リフルオロメチルキノキサリン−2−カルボン酸
【0124】実施例75の化合物(100mg, 301μmol)を
用い、実施例64と同様の方法により、褐色粉末の表題
化合物を46.0mg得た。収率46%。 mp131−133℃. Anal. Calcd for C16HFNO : C, 57.49 ; H,
2.71 ; N, 8.38. Found : C, 57.51 ; H, 3.04 ; N, 8.39. HR−FAB− : 333.0464 (-2.3 mmu).
【0125】(実施例78) 3、4−ジヒドロ−7−(3−フルオロフェニル)−3
−オキソ−6−トリフルオロメチルキノキサリン−2−
カルボン酸
【0126】実施例76の化合物(150mg, 367μmol)を
用い、実施例64と同様の方法により、褐色粉末の表題
化合物を29.0mg得た。収率22%。 mp125−127℃. Anal. Calcd for C16HFNO・7/10HO : C, 5
2.67 ; H, 2.60 ;N, 7.68. Found : C, 52.44 ; H, 2.52 ; N, 7.72. HR−FAB− : 351.0377 (-1.6 mmu).
【0127】(参考例1) 7−ブロモ−3−メトキシ−6−ニトロキノキサリン−
2−カルボン酸エチル
【0128】7−ブロモ−3,4−ジヒドロ−6−ニト
ロ−3−オキソキノキサリン−2−カルボン酸エチル
(1.00g,2.92mmol)および酸化銀(811mg,3.50mmol)の
トルエン(30ml)懸濁液に加熱還流下、ヨウ化メチル(2
73μl,4.38mmol)を滴下し、更に2時間加熱還流した。
冷後不溶物を濾去し、溶媒を留去した。得られた残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィ[n−ヘキサン:酢
酸エチル=9:1]にて精製することにより、黄白色粉
末の表題化合物を379mg得た。収率36%。 1H-NMR(CDCl3 , δ):1.47(3H,t,J=6.9Hz), 4.18(3H,s),
4.54(2H,q,J=6.9Hz),8.29(1H,s), 8.46(1H,s).
【0129】(参考例2) 7−ブロモ−3,4−ジヒドロ−6−ニトロ−3−オキ
ソキノキサリン−2−カルボン酸エチル
【0130】7−ブロモ−3,4−ジヒドロ−3−オキ
ソキノキサリン−2−カルボン酸エチル(2.60g,8.75m
mol)の酢酸(35ml)溶液に60℃下、発煙硝酸(1.40ml,
31.5mmol)を滴下し、同温にて2時間撹拌した。水(30
0ml)に注ぎ、析出晶を濾取し、水洗後、風乾することに
より、黄色粉末の表題化合物を2.79mg得た。収率9
3%。 H-NMR(DMSO-d, δ):1.33(3H,t,J=7.3Hz), 4.40(2H,
q,J=7.3Hz),7.86(1H,s), 8.40(1H,s), 13.24(1H,brs).
【0131】(参考例3) 7−ブロモ−3−エトキシ−6−ニトロキノキサリン−
2−カルボン酸エチル 7−ブロモ−3、4−ジヒドロ−3−オキソキノキサリ
ン−2−カルボン酸エチル(21.9g, 73.7mmol)を用い、
参考例1および参考例2と同様の方法により、褐色粘凋
性液体の表題化合物を6.96g得た。収率25%。 H-NMR(CDCl, δ) : 1.47(3H, t, J =7.3Hz), 1.50
(3H, t, J =6.9Hz), 4.54(2H, q, J =7.3Hz), 4.62(2H,
q, J =6.9 Hz), 8.26(1H, s), 8.44(1H, s).
【0132】(参考例4) 7−ブロモ−3−エトキシ−6−トリフルオロメチルキ
ノキサリン−2−カルボン酸エチル 7−ブロモ−3、4−ジヒドロ−3−オキソ−6−トリ
フルオロメチルキノキサリン−2−カルボン酸エチル
(3.00g, 8.22mmol)を用い、参考例2と同様の方法によ
り、黄色粉末の表題化合物を1.95g得た。収率60
%。 H-NMR(DMSO-d, δ): 1.36(3H, t, J =7.3Hz), 1.41
(3H, t, J =7.3Hz), 4.43(2H, q, J =7.3Hz), 4.58(2H,
q, J =7.3Hz), 8.31(1H, s), 8.62(1H, s).
【0133】(生物活性) AMPA受容体に対する結合実験
【0134】ラット大脳皮質から調製した粗シナプトソ
ーム膜標品にAMPA受容体に選択的に結合する
H]−AMPA(最終濃度:5nM)、チオシアン酸
カリウム(最終濃度:100mM)及び被験化合物を加え、
0℃で30分間インキュベートした。吸引濾過により反
応停止後、フィルター上の放射活性を液体シンチレーシ
ョンカウンターで測定した。[H]−AMPAの特異
的結合量はグルタミン酸(0.1mM)存在下での非特異的
結合量を総結合量から差し引くことにより求めた。被験
化合物非存在下における[H]−AMPA結合を10
0とし、50%低下させる化合物の濃度(IC50値)
を求め、これをKi値に変換して各化合物のAMPA受
容体への結合能を算出した。(Eur.J.Pharmacol.,1993.,
246,195-204)
【0135】
【0136】
【発明の効果】上記結果から、本発明7−アリールキノ
キサリンカルボン酸誘導体は優れた興奮性アミノ酸受容
体、特に、non−NMDA受容体のAMPA受容体拮
抗作用を有する新規化合物である。これら本発明化合物
では、神経細胞死を引き起こす興奮性アミノ酸のAMP
A受容体への結合を阻害することから前記した興奮性ア
ミノ酸による脳神経細胞障害等の治療に有効であり、
又、NMDA受容体拮抗作用を有する薬物が持つ副作用
を発現しない有用な化合物といえる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C07D 409/04 241 C07D 409/04 241 (72)発明者 安楽 剛 茨城県古河市松並町1−28−4−202 (72)発明者 福地 一典 埼玉県羽生市弥勒960

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(1) [式中Arは置換基を1個以上有してもよいフェニル
    基、ナフチル基及びその縮合環、又は一般式(2) (式中Aは窒素、酸素、硫黄原子を表し、nは1〜3を
    表す)で表される5員若しくは6員の複素環及びその縮
    合環を表し、Rはニトロ基、シアノ基、トリフルオロメ
    チル基、置換されてもよいアミノ基、又は一般式(3) (式中R及びRは同一又は相異なって水素原子、ハ
    ロゲン置換されてもよい低級アルキル基、環状アルキル
    基、置換基を1個以上有してもよいフェニル基、アラル
    キル基、又は5員若しくは6員の複素環及びその縮合環
    を表すか、R及びRとで窒素原子と一緒になって環
    を形成(ヘテロ原子を1個含んでもよい)してもよいを
    表し、nは1〜2を表す)を表し、Rは、水素原子、
    ハロゲン置換されてもよい低級アルキル基、環状アルキ
    ル基、置換基を1個以上有してもよいアラルキル基、又
    は5員若しくは6員の複素環及びその縮合環を表し、R
    は水酸基、低級アルコキシ基、又は一般式(4) (式中R,Rは、同一又は相異なって水素原子、ハ
    ロゲン置換されてもよい低級アルキル基、環状アルキル
    基、置換基を1個以上有してもよいフェニル基、アラル
    キル基、又は5員若しくは6員の複素環及びその縮合環
    を表すか、R及びRとで窒素原子と一緒になって環
    を形成(ヘテロ原子を1個含んでもよい)してもよいを
    表すか、R及びRのいずれか一方が水素原子を表
    し、もう一方が水酸基、低級アルコキシ基、置換基を1
    個以上有してもよいフェニルオキシ基、アラルキルオキ
    シ基を表す)を表す]で表される7−アリールキノキサ
    リンカルボン酸誘導体とその付加塩。
  2. 【請求項2】一般式(5) [式中Arは置換基を1個以上有してもよいフェニル
    基、ナフチル基及びその縮合環、又は一般式(2) (式中Aは窒素、酸素、硫黄原子を表し、nは1〜3を
    表す)で表される5員若しくは6員の複素環及びその縮
    合環を表し、Rはニトロ基、シアノ基、トリフルオロメ
    チル基、置換されてもよいアミノ基、又は一般式(3) (式中R及びRは同一又は相異なって水素原子、ハ
    ロゲン置換されてもよい低級アルキル基、環状アルキル
    基、置換基を1個以上有してもよいフェニル基、アラル
    キル基、又は5員若しくは6員の複素環及びその縮合環
    を表すか、R及びRとで窒素原子と一緒になって環
    を形成(ヘテロ原子を1個含んでもよい)してもよいを
    表し、nは1〜2を表す)を表し、Rは水酸基、低級
    アルコキシ基、又は一般式(4) (式中R,Rは、同一又は相異なって水素原子、ハ
    ロゲン置換されてもよい低級アルキル基、環状アルキル
    基、置換基を1個以上有してもよいフェニル基、アラル
    キル基、又は5員若しくは6員の複素環及びその縮合環
    を表すか、R及びRとで窒素原子と一緒になって環
    を形成(ヘテロ原子を1個含んでもよい)してもよいを
    表すか、R及びRのいずれか一方が水素原子を表
    し、もう一方が水酸基、低級アルコキシ基、置換基を1
    個以上有してもよいフェニルオキシ基、アラルキルオキ
    シ基を表す)を表し、Rは低級アルキル基、又は置換
    基を1個以上有してもよいアラルキル基を表す]で表さ
    れる化合物を加水分解することによりRが水素原子で
    ある請求項1記載の化合物を製造する方法。
  3. 【請求項3】一般式(6) [式中Xは、ハロゲン原子を表し、Rは、ニトロ基、シ
    アノ基、トリフルオロメチル基、置換されてもよいアミ
    ノ基、又は一般式(3) (式中R及びRは同一又は相異なって水素原子、ハ
    ロゲン置換されてもよい低級アルキル基、環状アルキル
    基、置換基を1個以上有してもよいフェニル基、アラル
    キル基、又は5員若しくは6員の複素環及びその縮合環
    を表すか、R及びRとで窒素原子と一緒になって環
    を形成(ヘテロ原子を1個含んでもよい)してもよいを
    表し、nは1〜2を表す)を表し、Rは水酸基、低級
    アルコキシ基、又は一般式(4) (式中R,Rは、同一又は相異なって水素原子、ハ
    ロゲン置換されてもよい低級アルキル基、環状アルキル
    基、置換基を1個以上有してもよいフェニル基、アラル
    キル基、又は5員若しくは6員の複素環及びその縮合環
    を表すか、R及びRとで窒素原子と一緒になって環
    を形成(ヘテロ原子を1個含んでもよい)してもよいを
    表すか、R及びRのいずれか一方が水素原子を表
    し、もう一方が水酸基、低級アルコキシ基、置換基を1
    個以上有してもよいフェニルオキシ基、アラルキルオキ
    シ基を表す)を表し、Rは低級アルキル基、又は置換
    基を1個以上有してもよいアラルキル基を表す]で表さ
    れる化合物と一般式(7) (式中Arは置換基を1個以上有してもよいフェニル
    基、ナフチル基及びその縮合環、又は一般式(2) (式中Aは窒素、酸素、硫黄原子を表し、nは1〜3を
    表す)で表される5員若しくは6員の複素環及びその縮
    合環で表される化合物、或いは一般式(8) (式中Rは低級アルキル基を表す)で表される化合物
    とを反応させ一般式(5) [式中Arは置換基を1個以上有してもよいフェニル
    基、ナフチル基及びその縮合環、又は一般式(2) (式中Aは窒素、酸素、硫黄原子を表し、nは1〜3を
    表す)で表される5員若しくは6員の複素環及びその縮
    合環を表し、Rはニトロ基、シアノ基、トリフルオロメ
    チル基、置換されてもよいアミノ基、又は一般式(3) (式中R及びRは同一又は相異なって水素原子、ハ
    ロゲン置換されてもよい低級アルキル基、環状アルキル
    基、置換基を1個以上有してもよいフェニル基、アラル
    キル基、又は5員若しくは6員の複素環及びその縮合環
    を表すか、R及びRとで窒素原子と一緒になって環
    を形成(ヘテロ原子を1個含んでもよい)してもよいを
    表し、nは1〜2を表す)を表し、Rは水酸基、低級
    アルコキシ基、又は一般式(4) (式中R,Rは、同一又は相異なって水素原子、ハ
    ロゲン置換されてもよい低級アルキル基、環状アルキル
    基、置換基を1個以上有してもよいフェニル基、アラル
    キル基、又は5員若しくは6員の複素環及びその縮合環
    を表すか、R及びRとで窒素原子と一緒になって環
    を形成(ヘテロ原子を1個含んでもよい)してもよいを
    表すか、R及びRのいずれか一方が水素原子を表
    し、もう一方が水酸基、低級アルコキシ基、置換基を1
    個以上有してもよいフェニルオキシ基、アラルキルオキ
    シ基を表す)を表し、Rは低級アルキル基、又は置換
    基を1個以上有してもよいアラルキル基を表す]で表さ
    れる化合物を製造する方法。
  4. 【請求項4】一般式(1) [式中Arは置換基を1個以上有してもよいフェニル
    基、ナフチル基及びその縮合環、又は一般式(2) (式中Aは窒素、酸素、硫黄原子を表し、nは1〜3を
    表す)で表される5員若しくは6員の複素環及びその縮
    合環を表し、Rはニトロ基、シアノ基、トリフルオロメ
    チル基、置換されてもよいアミノ基、又は一般式(3) (式中R及びRは同一又は相異なって水素原子、ハ
    ロゲン置換されてもよい低級アルキル基、環状アルキル
    基、置換基を1個以上有してもよいフェニル基、アラル
    キル基、又は5員若しくは6員の複素環及びその縮合環
    を表すか、R及びRとで窒素原子と一緒になって環
    を形成(ヘテロ原子を1個含んでもよい)してもよいを
    表し、nは1〜2を表す)を表し、Rは、水素原子、
    ハロゲン置換されてもよい低級アルキル基、環状アルキ
    ル基、置換基を1個以上有してもよいアラルキル基、又
    は5員若しくは6員の複素環及びその縮合環を表し、R
    は水酸基、低級アルコキシ基、又は一般式(4) (式中R,Rは、同一又は相異なって水素原子、ハ
    ロゲン置換されてもよい低級アルキル基、環状アルキル
    基、置換基を1個以上有してもよいフェニル基、アラル
    キル基、又は5員若しくは6員の複素環及びその縮合環
    を表すか、R及びRとで窒素原子と一緒になって環
    を形成(ヘテロ原子を1個含んでもよい)してもよいを
    表すか、R及びRのいずれか一方が水素原子を表
    し、もう一方が水酸基、低級アルコキシ基、置換基を1
    個以上有してもよいフェニルオキシ基、アラルキルオキ
    シ基を表す)を表す]で表される7−アリールキノキサ
    リンカルボン酸誘導体とその付加塩の一種以上を有効成
    分として含有することを特徴とするAMPA受容体拮抗
    作用を有する興奮性アミノ酸受容体拮抗薬。
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