JP2000169451A - 6,7―ジ置換キノリンカルボン酸誘導体とその付加塩及びそれらの製造方法 - Google Patents

6,7―ジ置換キノリンカルボン酸誘導体とその付加塩及びそれらの製造方法

Info

Publication number
JP2000169451A
JP2000169451A JP11271607A JP27160799A JP2000169451A JP 2000169451 A JP2000169451 A JP 2000169451A JP 11271607 A JP11271607 A JP 11271607A JP 27160799 A JP27160799 A JP 27160799A JP 2000169451 A JP2000169451 A JP 2000169451A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
substituents
atom
ring
alkyl group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11271607A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuo Takano
安雄 高野
Futoshi Shiga
太 志賀
Takeshi Anraku
剛 安楽
Jun Asano
純 浅野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyorin Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Kyorin Pharmaceutical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyorin Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Kyorin Pharmaceutical Co Ltd
Priority to JP11271607A priority Critical patent/JP2000169451A/ja
Publication of JP2000169451A publication Critical patent/JP2000169451A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 6,7−ジ置換キノリンカルボン酸誘導体と
その付加塩を有効成分とする興奮性アミノ酸受容体、特
にAMPA受容体拮抗作用を有する化合物及びそれらの
製造方法を提供する。 【解決手段】 一般式(1) (式中Qはハロゲン原子、ハロゲン原子で置換されても
よい低級アルキル基、又は一般式(2) (式中Arは置換基を1個以上有してもよいフェニル基
等を表し、Pは酸素原子、硫黄原子、低級アルキレニル
オキシ基等を表す)等を表し、Rはニトロ基、トリフル
オロメチル基、置換されてもよいアミノ基等を表し、R
はフェニル基、アラルキル基、5員若しくは6員の複
素環及びその縮合環、水素原子、ハロゲン原子で置換さ
れてもよい低級アルキル基、環状アルキル基を表し、R
は水酸基、低級アルコキシ基等を示す)で表される
6,7−ジ置換キノリンカルボン酸誘導体とその付加
塩。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、興奮性アミノ酸受
容体拮抗薬、特にnon−NMDA受容体のAMPA受
容体に対する選択的拮抗薬として脳神経細胞障害の治療
に有効な6,7−ジ置換キノリンカルボン酸誘導体とそ
の付加塩及びこれらの製造方法及びこれらの化合物を含
有する医薬組成物に関する。
【0002】
【発明の背景】興奮性アミノ酸のグルタミン酸は脊椎動
物の中枢神経系における主要な興奮性伝達物質で、脳に
最も多く含まれるアミノ酸として知られている。しか
し、神経軸索終末から生理的な域を越えて放出された場
合、後シナプスのグルタミン酸受容体を過度に興奮させ
神経細胞死を引き起こすことが知られている。これは、
興奮性神経細胞死(exitotoxicity)と呼ばれている。
【0003】近年、脳卒中、頭部外傷、てんかん重積
症、ハンチントン舞踏病、パーキンソン病、筋萎縮性側
索硬化症やアルツハイマー病等の種々脳神経疾患にはグ
ルタミン酸による神経細胞死が深く関与していることが
明らかにされつつあり、このような興奮性神経細胞死を
効果的に防ぐことができれば現在治療法が皆無に等しい
これら難治性疾患に対する治療への可能性が開けてくる
と考えられる。
【0004】
【従来の技術】グルタミン酸受容体は大別するとイオン
チャネル型受容体とGタンパク質結合型受容体に分別さ
れ、このイオンチャネル型受容体は更にNMDA(N−
メチル−D−アスパルギン酸)受容体、non−NMD
A受容体に分けられる。また、後者のnon−NMDA
受容体はAMPA(α−アミノ−3−ヒドロキシ−5−
メチル−4−イソオキサゾールプロピオン酸)受容体と
KA(カイニン酸)受容体とに分類される。
【0005】これら興奮性アミノ酸受容体の研究が進め
られているが、中でもnon−NMDA受容体のAMP
A受容体拮抗作用を有する薬物にはNMDA受容体拮抗
作用を有する薬物(MK−801等)が持つ副作用(学
習・記憶障害及び精神分裂病様症状等)を発現しないこ
と(Neurosci.Biobehav.Rev.,1992,16,13-24;J.Pharmaco
l.Exp.Ther.,1958,245,969-974)、また、虚血後の投与
によっても脳神経保護効果が期待できること(Science,1
990,247,571-574)が知られている。また、NBQXのよ
うなキノキサリンジオン構造のAMPA受容体拮抗作用
を有する化合物は物理化学的性質に基づくと考えられる
腎障害を生じる等の欠点が報告(J.Cereb.Blood Flow Me
tab.,1994,14,251-261)されており十分な化合物とはい
えない。
【0006】ところでキノリンカルボン酸誘導体の類似
構造化合物としては、Dong-A Pharmaceutical Research
LaboratoriesよりアンジオテンシンII拮抗作用を有す
る化合物としてKorean J.Med.Chem.,5(1),28-37(1995)
記載の一般式(13) (式中Rはアルデヒド基、アミド基、カルボキシル基
等を表し、Rは水素原子を表す)で示される化合物、
及びIstituto De Angeli S.p.A社より抗ムスカリン作用
を有する化合物としてEP382687号記載の一般式
(14) (式中Rは水素原子、アルキル基を表し、R,R
水素原子、ハロゲン、アルキル基、アルコキシカルボニ
ル基、ニトロ基、シアノ基等を表し、Rは水素原子、
アルキル基、アリール基、アラルキル基を表すか、又は
は存在せず、AはCO,CS等を表し、ZはR
存在せず、D−Zが単結合の場合、窒素原子を表し、又
はZは炭素原子であり、DはD−Zが二重結合の場合C
−Rを表し、Xは酸素原子、N−R等を表し,Yは置換
されたアミノアルキル基、キヌクリジル基等を表す)で
示される化合物、及びバイオシグナル社より抗ガン作用
(チロシンキナーゼ阻害作用)を有する化合物としてW
O93/16064号記載の一般式(15) (式中Rはシアノ基、カルボキシル基、アルコキシカ
ルボニル基、アミド基、ニトロ基、アセチルアミノ基等
を表し、Xは酸素原子等を表し、Yは酸素原子、硫黄原
子、NHを表し、R,Rは水素原子、水酸基、アミ
ノ基、トリフルオロメチル基、アルキル基等を表し、R
は水酸基、アミノ基、アルキルアミノ基、ニトロソ
基、トリフルオロメチル基等を表し、Rは水酸基、ア
ルキル基、ハロゲン原子等を表す)で示される化合物が
知られている。しかし、これら上記した化合物は6,7
位に非対称な置換基を有するものはなく、興奮性アミノ
酸受容体のAMPA受容体拮抗作用を有することも記さ
れていない。
【0007】また、大正製薬よりセロトニン4受容体拮
抗作用を有する化合物としてWO95/31455号記
載の一般式(16) (式中Xは酸素原子、NHを表し、mは0〜6を表し、
Aはハロアルキル基、水酸基、アルコキシ基、カルボキ
シル基、シアノ基、アミド基等を表す)で示される化合
物、及び同社よりセロトニン4受容体拮抗作用を有する
化合物として特開平8−311033号記載の一般式
(17) (式中XはOまたはNHを表し、Yは2−(ジエチルア
ミノ)エチル、8−メチル−8−アザビシクロ〔3,
2,1〕オクタ−3−イル、キヌクリジン−3−イル、
1−エチルピペリジン−4−イル等を表す)で示される
化合物が知られている。しかし、これら化合物はベンゼ
ン環上の置換基は存在せず、本発明化合物とは構造を異
にするものであり、更に興奮性アミノ酸受容体のAMP
A受容体拮抗作用を有することは記載されていない。
【0008】また、アディール エ コンパニー社より興
奮性アミノ酸経路の活動亢進に関する病的症状の抑制作
用を有する化合物としてEP640612号記載の一般
式(18) (式中R,R,Rは水素原子、ハロゲン原子、ア
ルキル基、ニトロ基、シアノ基、アミノスルホニル基等
を表し、R,Rは水素原子、アルキル基等を表す)
で示される化合物が公開されているが、この一般式(1
8)の合成中間体として一般式(19) (式中R,R,Rは前述の通り)で示される化合
物及び一般式(20) (式中R,R,Rは前述の通り)で示される化合
物が表記されている。しかし、これら合成中間体は興奮
性アミノ酸受容体のAMPA受容体拮抗作用を有するこ
とは記載されておらず、また、これら化合物は本発明化
合物とは異なり、6,7位に置換基を有するものは対称
型であり、本発明化合物とは構造を異にするものであ
る。
【0009】また、パイオニア電子社より有機冷光装置
の蛍光体としての化合物として特開平3−162483
号記載の一般式(21) (式中R,Rは水素原子、アルキル基を表し、R
は水素原子、アルキル基、カルボキシル基、シアノ基等
を表し、Rは水素原子、アルキル基、アルコキシ基等
を表し、Rは水素原子、アミノ基等を表し、Rは水
素原子を表し、Rは水酸基、アミノ基、アルキルアミ
ノ基等を表す)で示される化合物が知られている。しか
し、この化合物は、医薬とは関係ない上、興奮性アミノ
酸受容体のAMPA受容体拮抗作用を有することは記さ
れていない。
【0010】また、最近、Alex A.Cordi等により興奮性
アミノ酸拮抗薬として2−オキソキノリン骨格の3位の
官能基変換について一般式(22) (式中R,R,Rは水素原子、塩素原子、フッ素原
子、ニトロ基を表し、Xはカルボン酸、ホスホン酸、ほ
う酸、アミド等を表す)で示される化合物がJ.Med.Che
m.,39,197-206(1996)にて報告されている。しかしなが
ら、これら化合物の内、一般式(22)においてXがホ
スホン酸である化合物に着目しており、本発明化合物の
ようにキノリン環の6,7位に非対称の置換基を有する
ものは報告されていない。また、報告されているAMP
A拮抗作用やグリシン拮抗作用も十分なものとは考えら
れない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記疾患及び
選択的な細胞死による記憶障害や痴呆をもたらす病因と
考えられるグルタミン酸の受容体拮抗作用、特にnon
−NMDA受容体のAMPA受容体に対し高い親和性と
選択性を有し、脳神経細胞保護効果を有する化合物を提
供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、新規な脳
神経細胞障害治療薬の開発を目的として脳神経細胞障害
の治療に有効な興奮性アミノ酸受容体拮抗薬、特にno
n−NMDA受容体のAMPA受容体に対する選択的拮
抗薬を求めて、鋭意研究を重ねた結果、本発明の6,7
−ジ置換キノリンカルボン酸誘導体とその付加塩に優れ
たAMPA受容体拮抗作用のあることを見出した。
【0013】すなわち、本発明によって、一般式(1) (式中Qはハロゲン原子、ハロゲン原子で置換されても
よい低級アルキル基、又は一般式(2) (式中Arは置換基を1個以上有してもよいフェニル
基、置換基を1個以上有してもよいナフチル基、又は置
換基を1個以上有してもよい5員若しくは6員の複素環
及びその縮合環を表し、Pは酸素原子、硫黄原子、低級
アルキレニルオキシ基、低級アルキレニルチオ基を表
す)、又は一般式(3a) (式中R及びRはいずれか一方が水素原子を表し、
もう一方が置換基を1個以上有してもよいフェニル基、
置換基を1個以上有してもよいアラルキル基、ハロゲン
原子で置換されてもよい低級アルキル基、環状アルキル
基を表すか、R及びRは同一又は相異なって置換基
を1個以上有してもよいフェニル基、置換基を1個以上
有してもよいアラルキル基、ハロゲン原子で置換されて
もよい低級アルキル基、環状アルキル基を表し、P
単結合、低級アルキレンを表す)、又は一般式(3b) (式中環Bは酸素、窒素、硫黄原子を更に1又は2個含
有してもよい5員若しくは6員の複素環及びその縮合環
を表し、Pは単結合、低級アルキレンを表し、Tはフ
ェニル基、ナフチル基、アラルキル基、5員若しくは6
員の複素環及びその縮合環(これらは芳香環、複素環上
に置換基を1個以上有してもよい)、水素原子、ハロゲ
ン原子、ハロゲン原子で置換されてもよい低級アルキル
基、環状アルキル基、シアノ基を表し、mは0〜1を表
す)を表し、Rはニトロ基、トリフルオロメチル基、置
換されてもよいアミノ基、又は一般式(4) (式中R及びRは同一又は相異なってフェニル基、
アラルキル基、5員若しくは6員の複素環及びその縮合
環(これらは芳香環、複素環上に置換基を1個以上有し
てもよい)、水素原子、ハロゲン原子で置換されてもよ
い低級アルキル基、環状アルキル基を表すか、R及び
とで窒素原子と共に環を形成(更にヘテロ原子を1
又は2個含んでよい)してもよいを表し、nは1〜2を
表す)を表し、Rはフェニル基、アラルキル基、5員
若しくは6員の複素環及びその縮合環(これらは芳香
環、複素環上に置換基を1個以上有してもよい)、水素
原子、ハロゲン原子で置換されてもよい低級アルキル
基、環状アルキル基を表し、Rは水酸基、低級アルコ
キシ基、又は一般式(5) (式中R及びRは同一又は相異なってフェニル基、
アラルキル基、5員若しくは6員の複素環及びその縮合
環(これらは芳香環、複素環上に置換基を1個以上有し
てもよい)、水素原子、ハロゲン原子で置換されてもよ
い低級アルキル基、環状アルキル基を表すか、R及び
とで窒素原子と共に環を形成(更にヘテロ原子を1
又は2個含んでよい)してもよいを表すか、R及びR
の何れか一方が水素原子を表し、もう一方が水酸基、
低級アルコキシ基、置換基を1個以上有してもよいフェ
ニルオキシ基、置換基を1個以上有してもよいアラルキ
ルオキシ基を表す)で表される6,7−ジ置換キノリン
カルボン酸誘導体とその付加塩に、優れたAMPA受容
体拮抗作用のあることを見出し、本発明を完成するにい
たった。
【0014】本発明化合物の一般式(1)において、好
ましくは、Rがニトロ基、トリフルオロメチル基であ
り、Rが水素原子であり、Rが水酸基、低級アルコ
キシ基であり、Qがハロゲン原子、ハロゲン原子で置換
されてもよい低級アルキル基、又は一般式(3b)であ
る化合物が挙げられる。これら好ましい化合物として以
下に示す化合物、すなわち、 6−クロロ−1,2−ジヒドロ−7−ニトロ−2−オキ
ソキノリン−3−カルボン酸エチル 6−ブロモ−1,2−ジヒドロ−7−ニトロ−2−オキ
ソキノリン−3−カルボン酸エチル 6−フルオロ−1,2−ジヒドロ−7−ニトロ−2−オ
キソキノリン−3−カルボン酸エチル 1,2−ジヒドロ−6−メチル−7−ニトロ−2−オキ
ソキノリン−3−カルボン酸エチル 6−クロロ−1,2−ジヒドロ−7−ニトロ−2−オキ
ソキノリン−3−カルボン酸 6−ブロモ−1,2−ジヒドロ−7−ニトロ−2−オキ
ソキノリン−3−カルボン酸 6−フルオロ−1,2−ジヒドロ−7−ニトロ−2−オ
キソキノリン−3−カルボン酸 6−シアノ−1,2−ジヒドロ−7−ニトロ−2−オキ
ソキノリン−3−カルボン酸 1,2−ジヒドロ−6−メチル−7−ニトロ−2−オキ
ソキノリン−3−カルボン酸 1,2−ジヒドロ−6−ジメチルアミノ−7−ニトロ−
2−オキソキノリン−3−カルボン酸 7−ニトロ−6−(4−ピリドン−1−イル)−2−オ
キソキノリン−3−カルボン酸 6−(イミダゾール−1−イル)−7−ニトロ−2−オ
キソキノリン−3−カルボン酸 1,2−ジヒドロ−7−ニトロ−6−トリフルオロメチ
ル−2−オキソキノリン−3−カルボン酸 1,2−ジヒドロ−6−(イミダゾール−1−イル)メ
チル−7−ニトロ−2−オキソキノリン−3−カルボン
酸 6−クロロ−1,2−ジヒドロ−7−トリフルオロメチ
ル−2−オキソキノリン−3−カルボン酸エチル 6−ブロモ−1,2−ジヒドロ−7−トリフルオロメチ
ル−2−オキソキノリン−3−カルボン酸エチル 6−フルオロ−1,2−ジヒドロ−7−トリフルオロメ
チル−2−オキソキノリン−3−カルボン酸エチル 1,2−ジヒドロ−6−メチル−7−トリフルオロメチ
ル−2−オキソキノリン−3−カルボン酸エチル 6−クロロ−1,2−ジヒドロ−7−トリフルオロメチ
ル−2−オキソキノリン−3−カルボン酸 6−ブロモ−1,2−ジヒドロ−7−トリフルオロメチ
ル−2−オキソキノリン−3−カルボン酸 6−フルオロ−1,2−ジヒドロ−7−トリフルオロメ
チル−2−オキソキノリン−3−カルボン酸 1,2−ジヒドロ−6−メチル−7−トリフルオロメチ
ル−2−オキソキノリン−3−カルボン酸 6−(4−ピリドン−1−イル)−7−トルフルオロメ
チル−2−オキソキノリン−3−カルボン酸 6−(イミダゾール−1−イル)−7−トリフルオロメ
チル−2−オキソキノリン−3−カルボン酸 等が挙げ
られる。
【0015】
【作用】本発明の一般式(1)の文中において、「置換
基を1個以上有してもよいフェニル基」及び「置換基を
1個以上有してもよいナフチル基」及び「置換基を1個
以上有してもよい5員若しくは6員の複素環及びその縮
合環」及び「置換基を1個以上有してもよいアラルキル
基」及び「フェニル基、アラルキル基、5員若しくは6
員の複素環及びその縮合環(これらは芳香環、複素環上
に置換基を1個以上有してもよい)」及び「フェニル
基、ナフチル基、アラルキル基、5員若しくは6員の複
素環及びその縮合環(これらは芳香環、複素環上に置換
基を1個以上有してもよい)」及び「置換基を1個以上
有してもよいフェニルオキシ基」及び「置換基を1個以
上有してもよいアラルキルオキシ基」における「置換
基」とは、ハロゲン原子、水酸基、低級アルキル基、低
級アルコキシ基、低級アルキルチオ基、低級アルコキシ
カルボニル基、ニトロ基、アミノ基、シアノ基等が挙げ
られ、「低級アルキル」とは、メチル、エチル、n−プ
ロピル、iso−プロピル等の直鎖若しくは分岐した炭
素数1〜6のものが挙げられ、「環状アルキル基」と
は、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル
等の炭素数3〜7のものが挙げられ、「ハロゲン原子」
とは、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素が挙げられ、「低級
アルコキシ基」とは、メトキシ、エトキシ、プロポキシ
等の直鎖若しくは分岐した炭素数1〜4のものが挙げら
れ、「低級アルキルチオ基」とは、メチルチオ、エチル
チオ、プロピルチオ等の直鎖若しくは分岐した炭素数1
〜6のものが挙げられ、「低級アルコキシカルボニル
基」とは、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル等
が挙げられ、「置換されてもよいアミノ基」とは、アシ
ル基、アリールスルホニル基、例えばアセチル、メタン
スルホニル、フェニルスルホニル等によって置換されて
もよく、また、1〜2個のハロゲン原子で置換されても
よい低級アルキル基、1〜2個の置換基を有してもよい
フェニル基、1〜2個の置換基を有してもよいアラルキ
ル基によって置換されていてもよいアミノ基が挙げられ
る。ここでいう置換基とは上記で説明した「置換基」を
指す。
【0016】更に文中において「置換基を1個以上有し
てもよい5員若しくは6員の複素環及びその縮合環」及
び「フェニル基、アラルキル基、5員若しくは6員の複
素環及びその縮合環(これらは芳香環、複素環上に置換
基を1個以上有してもよい)」及び「環Bは酸素、窒
素、硫黄原子を更に1又は2個含有してもよい5員若し
くは6員の複素環及びその縮合環」における「複素環」
とは、置換基を1個以上有してもよい飽和若しくは不飽
和の単環式又は多環式の窒素、酸素、硫黄原子を1又は
2個含有し得る複素環式基であり、例えばピロリジル、
ピペリジル、ピペラジル、モルホリル、チオモルホリ
ル、フラニル、チエニル、ピラゾリル、イミダゾリル、
オキサゾリル、チアゾリル、ピリジル、ピリミジル、ピ
リダジル、ピラチル等が挙げられ、「その縮合環」と
は、インドリル、テトラヒドロキノリル、ベンズオキサ
ゾリジニル、ベンゾチアゾリジニル、ベンゾフラニル、
ベンゾチエニル、ベンズイミダゾリル、キノリル、イソ
キノリル、キナゾリル、キノキサリン、シンノリル等が
挙げられる。また、一般式(3b)において「環Bは酸
素、窒素、硫黄原子を更に1又は2個含有してもよい5
員若しくは6員の複素環及びその縮合環」を表し、「m
が1」である化合物とは、例えば、2−ピリドン、4−
ピリドン、2−ピリミジノン、4−ピリミジノン、2,
4−ピリミジンジオン、2−キノロン、4−キノロン等
が挙げられる。また、「窒素原子と共に環を形成(更に
ヘテロ原子を1又は2個含んでよい)」とは、飽和の単
環式又は多環式の窒素、酸素、硫黄原子を更に1ケ以上
含有してもよい複素環式基であり、例えばピロリジル、
ピペリジル、ピペラジル、モルホリル、チオモルホリ
ル、インドリル、テトラヒドロキノリル等を表す。
【0017】本発明化合物は、例えば、以下に示す製法
により製造される。一般式(1)で示される化合物の
内、Rが水素原子である化合物は、一般式(8) (式中Q,R,Rは前述の通りを表し、R11は低級
アルキル基、置換基を1個以上有してもよいアラルキル
基を表す)で示される化合物を無溶媒或いは適当な溶
媒、例えば、水、酢酸、メタノール等中、適当な酸、例
えば、塩酸、硫酸、臭化水素酸、トリフルオロ酢酸等を
用いて25〜120℃で0.5〜72時間反応させて合
成できる。
【0018】また、一般式(1)で示される化合物の
内、Rが水素原子である化合物は、一般式(8) (式中Q,R,R,R11は前述の通りを表す)で示
される化合物の内、R が低級アルコキシ基である場合
は、その化合物を適当な溶媒、水、メタノール、エタノ
ール等の溶媒中、適当なアルカリ、例えば、水酸化カリ
ウム、水酸化ナトリウム等を用いて25〜100℃で
0.5〜10時間反応させてカルボン酸とした後、無溶
媒或いは適当な溶媒、例えば、水、酢酸、メタノール等
中、適当な酸、例えば、塩酸、硫酸、臭化水素酸、トリ
フルオロ酢酸等を用いて25〜120℃で0.5〜72
時間反応させても合成できる。
【0019】また、一般式(8)で示される化合物のQ
が一般式(2)で示される化合物の内、Pが酸素原子、
硫黄原子、低級アルキレニルオキシ基、低級アルキレニ
ルチオ基である場合、また、Qが一般式(3a)及び
(3b)で示される化合物の内、Pが単結合である場
合は、一般式(9) (式中R,R,R11は前述の通りを表し、Xはハロ
ゲン原子を表す)で示される化合物に、一般式(10) (式中Arは前述の通りを表し、Pは酸素原子、硫黄原
子、低級アルキレニルオキシ基、低級アルキレニルチオ
基を表す)で示される化合物、或いは一般式(11a) (式中R,Rは前述の通りを表す)で示される化合
物、或いは一般式(11b) (式中環B,T,mは前述の通りを表す)を無溶媒或い
は適当な溶媒、例えば、テトラヒドロフラン、N,N−
ジメチルホルムアミド、ベンゼン、トルエン、アセトニ
トリル等中、適当な無機或いは有機塩基、例えば、水素
化ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、トリエ
チルアミン等を用いて、25〜120℃で1〜48時間
反応させて合成できる。
【0020】また、一般式(8)で示される化合物のQ
が一般式(2)で示される化合物の内、Pが酸素原子、
硫黄原子、低級アルキレニルオキシ基、低級アルキレニ
ルチオ基である場合、また、Qが一般式(3a)及び
(3b)で示される化合物の内、Pが低級アルキレン
基である場合は、一般式(12) (式中R,R,R11は前述の通りを表し、Xはハロ
ゲン原子を表す)で示される化合物に、一般式(10) (式中Ar,Pは前述の通りを表す)で示される化合
物、或いは一般式(11a) (式中R,Rは前述の通りを表す)で示される化合
物、或いは一般式(11b) (式中環B,T,mは前述の通りを表す)を適当な溶
媒、例えば、テトラヒドロフラン、N,N−ジメチルホ
ルムアミド、ベンゼン、トルエン等中、適当な無機或い
は有機塩基、例えば、水素化ナトリウム、炭酸ナトリウ
ム、炭酸カリウム、トリエチルアミン等を用いて、25
〜120℃で1〜24時間反応させても合成できる。
【0021】ここで、一般式(9)で示される化合物
は、一般式(23) (式中R,R,Xは前述の通りを表す)で示される化
合物を適当な溶媒、例えば、ベンゼン、トルエン、クロ
ロホルム、塩化メチレン、テトラヒドロフラン等中、適
当な銀触媒、例えば、酸化銀、炭酸銀等を用いてハロゲ
ン化アルキル、例えば、ヨウ化メチル等やハロゲン化ア
ラルキル、例えば、4−メトキシベンジルクロリド等と
25〜120℃で2〜24時間反応させて合成できる。
【0022】また、一般式(23)で示される化合物を
適当な溶媒、例えば、ベンゼン、トルエン、クロロホル
ム、塩化メチレン、テトラヒドロフラン等中、ほう酸
塩、例えば、テトラメチルオキソニウムほう酸等を用い
て0〜50℃で2〜6時間反応させても合成できる。
【0023】また、一般式(12)で示される化合物
は、一般式(24) (式中R,R,R11は前述の通りを表す)で示され
る化合物を適当な溶媒、例えば、四塩化炭素、クロロホ
ルム、酢酸等中、ハロゲン化剤、例えばN−ブロモこは
く酸イミド(NBS)、N−こはく酸イミド(NC
S)、臭素等を用いて25〜100℃で1〜12時間反
応させて合成できる。
【0024】また、一般式(23)で示される化合物
は、公知の方法で合成することができる。即ち、一般式
(25)に適当な溶媒、例えば、エタノールやメタノー
ル等のアルコール、テトラヒドロフラン、N,N−ジメ
チルホルムアミド等中、適当な塩基、例えばナトリウム
エトキシド、カリウムter−ブトキシド、水酸化カリ
ウム等の存在下、マロン酸エステル、例えばマロン酸ジ
エチル等を反応させて合成できる。 一般式(25)で示される化合物の内、Rがニトロ基で
ある化合物は、下記スキーム1に示す方法で合成でき
る。即ち、入手可能或いは合成可能な一般式(26)を
アセチル化して一般式(27)とし、これを適当な溶
媒、例えばニトロメタン、酢酸、硫酸等中、適当なニト
ロ化剤、例えば濃硝酸、発煙硝酸、硝酸カリウム等を用
いて−10〜80℃で0.5〜2時間反応させ、一般式
(28)とし、この一般式(28)を、適当な溶媒、例
えば水、アセトン等中、適当な酸化剤、例えば過マンガ
ン酸カリウム、過去ヨウ素酸ナトリウム等を用いて0〜
120℃で1〜15時間反応させて一般式(29)と
し、これを適当な溶媒、例えば水、 或はエタノールやメタノール等のアルコールと水の混液
等中、適当な塩基、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウム等を用いて20〜100℃で1〜10時間アルカ
リ加水分解するか、適当な溶媒、例えば水、或はエタノ
ールやメタノール等のアルコールと水の混液等中、適当
な酸、例えば臭化水素酸等を用いて20〜100℃で1
〜5時間酸加水分解することで一般式(30)とする。
次に、一般式(30)を適当な溶媒、例えばエーテル、
テトラヒドロフラン、ジオキサン等中、適当な還元剤、
例えばボラン−テトラヒドロフラン錯体、ボラン−ジメ
チルスルフィド錯体、ボラン−ピリジン錯体等のボラン
錯体等を用いて20〜150℃で1〜10時間反応させ
て一般式(31)とし、引き続きこれを適当な溶媒、例
えばクロロホルム、塩化メチレン、テトラヒドロフラ
ン、ベンゼン、水等中、適当な酸化剤、例えば二酸化マ
ンガン等を用いて20〜100℃で1〜24時間反応さ
せて一般式(25)とすることができる。
【0025】また、一般式(1)で示される化合物の
内、Rが水素原子であり、Rが水酸基である化合物
は、一般式(32) (式中Q、Rは前述の通りを表し、R12は低級アルキ
ル基を表す)で示される化合物を適当な溶媒、例えば、
水、メタノール、エタノール或いはこれらの混液等中、
適当なアルカリ、例えば、水酸化カリウム、水酸化ナト
リウム、水酸化リチウム等の存在下、25〜100℃で
0.5〜10時間反応させても合成できる。
【0026】また、一般式(32)で示される化合物
は、一般式(33) (式中Q、Rは前述の通りを表す)で示されるアントラ
ニルアルデヒドに適当な溶媒、例えば、エタノール、メ
タノール、テトラヒドロフラン、N,N−ジメチルホル
ムアミド等中、適当な塩基、例えば、ナトリウムエトキ
シド、カリウムter−ブトキシド、水酸化カリウム等
の存在下、マロン酸エステル、例えば、マロン酸ジエチ
ル等を反応させても合成できる。
【0027】また、一般式(33)で示される化合物の
内、Qがハロゲン原子、ハロゲン原子で置換されても良
い低級アルキル基であり、Rがトリフルオロメチル基で
ある一般式(34a) (Qはハロゲン原子、ハロゲン原子で置換されても良
い低級アルキル基を表す)で示される化合物は、下記ス
キーム2に示す方法で合成できる。
【0028】即ち、入手可能或いは合成可能な一般式
(35)に適当な溶媒、例えば、エーテル、テトラヒド
ロフラン等中、適当な塩基、例えば、カリウムter−
ブトキシド等の存在下、クロロホルムを−78〜25℃
で1〜5時間反応させて一般式(36)とし、これを適
当な溶媒、例えば、水、 (式中Qは前述の通りを表す。) 酢酸、テトラヒドロフラン或いはこれらの混液等中、適
当な還元剤、例えば、三塩化チタン等を用いて20〜8
0℃で10〜30分間反応させた後、適当なアルカリ、
例えば、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化リ
チウム等でアルカリ性とすることで一般式(34a)と
することができる。
【0029】また、一般式(33)で示される化合物の
内、Qが一般式(2)、又は一般式(3a)、又は一般
式(3b)であり、Rがトリフルオロメチル基である一
般式(34b) (式中Qは一般式(2)) (式中Ar、Pは前述の通りを表す)、又は一般式(3
a)、 (式中R、Rは前述の通りを表し、Pは単結合を
表す)又は一般式(3b) (式中環B、T、mは前述の通りを表し、Pは単結合
を表す)を表す)で示される化合物は、下記スキーム3
に示す方法で合成できる。 (式中Qは前述の通りを表し、Xはハロゲン原子を表
す)
【0030】即ち、入手可能或いは合成可能な一般式
(37)に適当な溶媒、例えば、エーテル、テトラヒド
ロフラン等中、適当な塩基、例えば、カリウムter−
ブトキシド等の存在下、クロロホルムを−78〜25℃
で1〜5時間反応させて一般式(38)とし、これに一
般式(10) (式中Ar、Pは前述の通りを表す)で示される化合
物、又は一般式(11a) (式中R、Rは前述の通りを表す)で示される化合
物、又は一般式(11b) (式中環B、T、mは前述の通りを表す)で示される化
合物を無溶媒或いは適当な溶媒、例えば、テトラヒドロ
フラン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメ
チルアセトアミド、N−メチルピロリドン、アセトニト
リル、ベンゼン、トルエン等中、無塩基或いは適当な無
機或いは有機塩基、例えば、水素化ナトリウム、炭酸ナ
トリウム、炭酸カリウム、トリエチルアミン等の存在
下、20〜160℃で0.5〜24時間反応させて一般
式(39)とする。これを適当な溶媒、例えば、水、酢
酸、テトラヒドロフラン或いはこれらの混液等中、適当
な還元剤、例えば、三塩化チタン等を用いて20〜80
℃で10〜30分間反応させた後、適当なアルカリ、例
えば、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化リチ
ウム等でアルカリ性とすることで一般式(34b)とす
ることができる。以下に本発明化合物の実施例を記載
し、本発明をさらに詳細に説明する。
【0031】
【実施例】(実施例1) 6−クロロ−1,2−ジヒドロ−7−ニトロ−2−オキ
ソキノリン−3−カルボン酸エチル 無水エタノール(2ml)にナトリウム(50.1mg,2.18mmol)を
溶解後、マロン酸ジエチル(496μl,3.27mmol)を滴下
し、室温下10分間攪拌した。これを5−クロロ−4−
ニトロアントラニルアルデヒド(219mg,1.09mmol)のエタ
ノール(2ml)溶液に加え、室温下24時間攪拌した。析
出晶を濾取し、エタノールで洗浄後、酢酸−水より再結
晶することにより、黄色粉末の表題化合物を221mg得
た。収率71%。 H−NMR(DMSO−d,δ):1.31(3
H,t,J=7.3Hz),4.30(2H,q,J=
7.3Hz),7.89(1H,s),8.29(1
H,s),8.51(1H,s),12.47(1H,
s).
【0032】(実施例2) 6−ブロモ−1,2−ジヒドロ−7−ニトロ−2−オキ
ソキノリン−3−カルボン酸エチル 5−ブロモ−4−ニトロアントラニルアルデヒド(2.46
g,10.0mmol)を用い、実施例1と同様の方法により、黄
色粉末の表題化合物を2.52g得た。収率74%。 H−NMR(DMSO−d,δ):1.30(3
H,t,J=7.3Hz),4.30(2H,q,J=
7.3Hz),7.89(1H,s),8.43(1
H,s),8.50(1H,s),12.46(1H,
s).
【0033】(実施例3) 1,2−ジヒドロ−6−フルオロ−7−ニトロ−2−オ
キソキノリン−3−カルボン酸エチル 5−フルオロ−4−ニトロアントラニルアルデヒド(3.2
3g,17.5mmol)を用い、実施例1と同様の方法により、黄
色粉末の表題化合物を3.87g得た。収率79%。 H−NMR(DMSO−d,δ):1.27(3
H,t,J=6.8Hz),4.20(2H,q,J=
6.8Hz),7.57(1H,d,J=11.7H
z),7.66(1H,d,J=7.8Hz),7.8
4(1H,s).
【0034】(実施例4) 1,2−ジヒドロ−6−メチル−7−ニトロ−2−オキ
ソキノリン−3−カルボン酸エチル 5−メチル−4−ニトロアントラニルアルデヒド(405m
g,2.25mmol)を用い、実施例1と同様の方法により、黄
褐色粉末の表題化合物を471mg得た。収率76%。 H−NMR(DMSO−d,δ):1.31(3
H,t,J=6.9Hz),4.29(2H,q,J=
6.9Hz),7.88(1H,s),7.94(1
H,s),8.46(1H,s),12.30(1H,
s).
【0035】(実施例5) 6−クロロ−1,2−ジヒドロ−7−ニトロ−2−オキ
ソキノリン−3−カルボン酸 実施例1の化合物(120mg,404μmol)のエタノール(4ml)
溶液に、1N水酸化カリウム水溶液(808μl,808μmol)
を加え、1時間加熱還流した。冷後、溶媒を留去し、得
られた残渣に少量の水を加え、濃塩酸にてpH2とし
た。析出晶を濾取し、水洗後、風乾することにより、黄
色粉末の表題化合物を93.1mg得た。収率85%。 mp>300℃ Anal. Calcd for C10BrN・1/5H
O:C,44.12;H,2.00;N,10.29. Found:C,44.01;H,1.88;N,10.24. HR−MS:267.9886(-0.1mmu)
【0036】(実施例6) 6−ブロモ−1,2−ジヒドロ−7−ニトロ−2−オキ
ソキノリン−3−カルボン酸 実施例2の化合物(120mg,352μmol)を用い、実施例5と
同様の方法により、黄色粉末の表題化合物を101mg得
た。収率92%。 mp>300℃ Anal. Calcd for C10BrN:C,38.3
7;H,1.16;N,8.95. Found:C,38.33;H,1.72;N,8.87. HR−MS:311.9421(+3.9mmu)
【0037】(実施例7) 1,2−ジヒドロ−6−メチル−7−ニトロ−2−オキ
ソキノリン−3−カルボン酸 実施例4の化合物(100mg,362μmol)を用い、実施例5と
同様の方法により、黄色粉末の表題化合物を79.1mg
得た。収率88%。 mp291−293℃ Anal. Calcd for C11:C,53.23;
H,3.25;N,11.29. Found:C,52.97;H,3.24;N,11.22. HR−MS:248.0400(-3.3mmu)
【0038】(実施例8) 1,2−ジヒドロ−6−フルオロ−7−ニトロ−2−オ
キソキノリン−3−カルボン酸 実施例3の化合物(40.0mg,136μmol)の酢酸(5ml)溶液に
47%臭化水素酸(1ml)を加え、1時間加熱還流した。
反応液を濃縮後、水を加え、析出晶を濾取し、水洗後、
風乾することにより、淡黄色粉末の表題化合物を29.
9mg得た。収率87%。 mp>300℃ Anal. Calcd for C10FN:C,47.63;
H,2.00;N,11.11. Found:C,47.36;H,1.95;N,11.01. HR−MS:252.0181(-0.4mmu)
【0039】(実施例9) 6−ブロモ−2−メトキシ−7−ニトロキノリン−3−
カルボン酸エチル 実施例2の化合物(2.52g,7.39mmol)および酸化銀(2.06
g,8.87mmol)の無水トルエン(200ml)懸濁液に、100℃
にてヨウ化メチル(1.38ml,2.22mmol)を加え、1時間加
熱還流した。ヨウ化メチル(1.38ml,2.22mmol)を加え、
更に1時間加熱還流した。冷後セライトを用いて濾過
し、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィ[ヘキサン−酢酸エチル=2:1]に
て精製することにより、黄白色粉末の表題化合物を1.
77g得た。収率68%。 H−NMR(CDCl,δ):1.43(3H,
t,J=7.3Hz),4.16(3H,s),4.4
5(2H,q,J=7.3Hz),8.15(1H,
s),8.27(1H,s),8.50(1H,s).
【0040】(実施例10) 6−フルオロ−2−メトキシ−7−ニトロキノリン−3
−カルボン酸エチル 実施例3の化合物(1.93g,6.89mmol)の無水トルエン(200
ml)溶液に、酸化銀(3.04g,13.1mmol)、ヨウ化メチル(9.
31g,65.6mmol)を加え、4時間加熱還流した。冷後セラ
イトを用いて濾過し、濾液を濃縮した。残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィ[ヘキサン−酢酸エチル=
5:1]にて精製することにより、淡黄色粉末の表題化
合物を1.07g得た。収率53%。 H−NMR(DMSO−d,δ):1.44(3
H,t,J=7.3Hz),4.16(3H,s),
4.45(2H,q,J=7.3Hz),7.65(1
H,d,J=10.3Hz),8.59(1H,s),
8.54(1H,d,J=6.8Hz).
【0041】(実施例11) 2−エトキシ−6−フルオロ−7−ニトロキノリン−3
−カルボン酸エチル 実施例3の化合物(11.5g,41.0mmol)のトルエン(400ml)
溶液に酸化銀(19.0g,82.1mmol)、臭化エチル(7.67ml,10
3mmol)を加え、2時間加熱還流した。臭化エチル(7.67m
l,103mmol)を更に加え2時間、次いで臭化エチル(9.25m
l,123mmol)を加え4時間加熱還流した。冷後セライトを
用いて濾過し、セライトを酢酸エチルにて洗浄した。有
機層を合わせ、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィ[ヘキサン−酢酸エチル=
7:1→3:1]にて精製後、ヘキサン−酢酸エチルを
用いて再結晶することにより、淡黄色粉末の表題化合物
を10.2g得た。収率81%。 H−NMR(DMSO−d,δ):1.35(3
H,t,J=7.3Hz),1.40(3H,t,J=
6.8Hz),4.37(2H,q,J=7.3H
z),4.54(2H,q,J=6.8Hz),8.2
4(1H,d,J=11.7Hz),8.48(1H,
d,J=6.8Hz),8.79(1H,s).
【0042】(実施例12) 2−エトキシ−6−メチル−7−ニトロキノリン−3−
カルボン酸エチル 実施例4の化合物(371mg,1.34mmol)および酸化銀(466m
g,2.01mmol)のトルエン(15ml)懸濁液に、100℃にて
ヨウ化エチル(214μl,2.68mmol)を加え、3時間加熱還
流した。冷後セライトを用いて濾過し、溶媒を留去し
た。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
[ヘキサン−酢酸エチル=4:1]にて精製することに
より、淡黄色粉末の表題化合物を370mg得た。収率9
1%。 H−NMR(CDCl,δ):1.43(3H,
t,J=7.3Hz),1.49(3H,t,J=6.
9Hz),2.67(3H,s),4.44(2H,
q,J=7.3Hz),4.61(2H,q,J=6.
9Hz),7.70(1H,s),8.38(1H,
s),8.48(1H,s).
【0043】(実施例13) 3−エトキシ−6−ニトロ−7−(4−ピリドン−1−
イル)キノリン−2−カルボン酸エチル 実施例11の化合物(9.00g,29.2mmol)のテトラヒドロフ
ラン(30ml)溶液に4−ヒドロキシピリジン(13.9g,146mm
ol)を加え、封管中120℃にて16時間攪拌した。冷
後溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィ[ジクロロメタン−メタノール=30:1
→20:1]にて精製することにより、淡黄色粉末の表
題化合物を4.63g得た。収率41%。 H−NMR(CDCl,δ):1.44(3H,
t,J=7.3Hz),1.52(3H,t,J=7.
3Hz),4.46(2H,q,J=7.3Hz),
4.67(2H,q,J=7.3Hz),6.50(2
H,d,J=7.8Hz),7.37(2H,d,J=
7.8Hz),7.93(1H,s),8.54(1
H,s),8.59(1H,s).
【0044】(実施例14) 7−(イミダゾール−1−イル)−3−メトキシ−6−
ニトロキノリン−2−カルボン酸エチル 実施例10の化合物(500mg,1.70mmol)のアセトニトリル
(10ml)溶液にイミダゾール(578mg,8.50mmol)を加え、封
管中130℃にて8時間攪拌した。冷後溶媒を留去し、
得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ[ジ
クロロメタン→ジクロロメタン−メタノール=20:
1]にて精製することにより、淡黄色粉末の表題化合物
を146mg得た。収率25%。 H−NMR(DMSO−d,δ):1.35(3
H,t,J=6.8Hz),4.11(3H,s),
4.38(2H,q,J=6.8Hz),7.13(1
H,s),7.49(1H,s),7.98(1H,
s),8.44(1H,s),8.55(1H,s),
8.89(1H,s).
【0045】(実施例15) 2−エトキシ−7−(イミダゾール−1−イル)メチル
−6−ニトロキノリン−3−カルボン酸エチル 実施例12の化合物(200mg,657μmol)の四塩化炭素(30m
l)溶液に室温下、N−ブロモスクシイミド(351mg,1.97m
mol)を加え、80℃に昇温した。反応液に2,2’−ア
ゾビスイソブチロニトリル(32.3mg,125μmol)を加えて
6時間加熱還流した。冷後不溶物を濾去し、濾液を留去
した。これをアセトニトリル(30ml)に溶解し、イミダゾ
ール(113mg,1.66mmol)を加えて室温下6時間攪拌した。
反応液を減圧留去し、得られた残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィ[n−ヘキサン−酢酸エチル(1:
4)→酢酸エチル]で精製することにより、黄白色粉末
の表題化合物を76.9mg得た。収率32%。 H−NMR(CDCl,δ):1.42(3H,
t,J=7.3Hz),1.50(3H,t,J=6.
9Hz),4.42(2H,q,J=7.3Hz),
4.63(2H,q,J=6.9Hz),5.65(2
H,s),6.99(1H,s),7.11(1H,
s),7.22(1H,s),7.65(1H,s),
8.41(1H,s),8.60(1H,s).
【0046】(実施例16) 7−ジメチルアミノ−2−メトキシ−6−ニトロキノリ
ン−3−カルボン酸エチル 実施例10の化合物(24.0mg,81.6μmol)のトリエチルア
ミン(2ml)溶液にジメチルアミン塩酸塩(33.2mg,408μmo
l)を加え、封管中130℃にて16時間攪拌した。冷後
溶媒を留去し、得られた残渣を分取用薄層クロマトグラ
フィ[ヘキサン−酢酸エチル=5:1]にて精製するこ
とにより、赤黒色粉末の表題化合物を14.0mg得た。
収率54%。 H−NMR(DMSO−d,δ):1.34(3
H,t,J=6.8Hz),2.79(6H,s),
4.00(3H,s),4.34(2H,q,J=6.
8Hz),7.80(1H,s),8.15(1H,
s),8.70(1H,s).
【0047】(実施例17) 1,2−ジヒドロ−7−ニトロ−2−オキソ−6−(4
−ピリドン−1−イル)キノリン−カルボン酸 実施例13の化合物(4.63g,12.1mmol)の酢酸(25ml)溶液
に47%臭化水素酸(5ml)を加え、1時間加熱還流し
た。溶媒を留去して得られた残渣を水洗後、風乾するこ
とにより、黄色粉末の表題化合物を3.83g得た。収
率96%。 mp>300℃ Anal. Calcd for C1510・1/5HO:
C,54.45;H,2.86;N,12.70. Found:C,54.39;H,2.79;N,12.54. HR−FAB+:328.0588(+1.8mmu)
【0048】(実施例18) 1,2−ジヒドロ−6−(イミダゾール−1−イル)−
7−ニトロ−2−オキソキノリン−3−カルボン酸 実施例14の化合物(50.0mg,146μmol)の酢酸(5ml)溶液
に47%臭化水素酸(1ml)を加え、1時間加熱還流し
た。溶媒を留去して得られた残渣に水を加え、析出晶を
濾取し、水洗後、風乾することにより、淡褐色粉末の表
題化合物を36.0mg得た。収率81%。 mp>300℃ Anal. Calcd for C13・3/10HO:
C,51.09;H,2.84;N,18.33. Found:C,51.10;H,2.63;N,18.11. HR−FAB+:301.0592(+1.9mmu)
【0049】(実施例19) 1,2−ジヒドロ−6−(イミダゾール−1−イル)メ
チル−7−ニトロ−2−オキソキノリン−3−カルボン
酸・臭化水素酸塩 実施例15の化合物(76.9mg,208μmol)の酢酸(2ml)溶液
に47%臭化水素酸(0.5ml)を加え、80℃にて1.5
時間攪拌した。溶媒を留去して得られた残渣にメタノー
ルを加え、析出晶を濾取し、メタノールにて洗浄後、風
乾することにより、黄色針状晶の表題化合物を65.6
mg得た。収率79%。 mp280−282℃ Anal. Calcd for C1410・HBr・4/10
O:C,42.07;H,2.90;N,14.02. Found:C,42.12;H,2.75;N,13.94. HR−FAB+:315.0726(-0.4mmu)
【0050】(実施例20) 1,2−ジヒドロ−6−ジメチルアミノ−7−ニトロ−
2−オキソキノリン−3−カルボン酸 実施例16の化合物(14.0mg,43.9μmol)の酢酸(2.5ml)
溶液に47%臭化水素酸(0.5ml)を加え、1時間加熱還
流した。反応液を濃縮後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液を加え、不溶物を濾去した。濾液を3N塩酸でpH4
に調整後、飽和食塩水を加え、酢酸エチルにて抽出し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去することに
より、黒色粉末の表題化合物を8.00mg得た。収率6
6%。 mp>300℃ HR−MS:277.0691(-0.8mmu)
【0051】(参考例1) 4−クロロ−2−メチル−5−ニトロアセトアニリド 4−クロロ−2−メチルアセトアニリド(1.84g,10.0mmo
l)の酢酸(10ml)溶液に硝酸カリウム(1.21g,12.0mmol)の
硫酸(10ml)溶液を10分間にわたって加え、室温下1時
間攪拌した。反応液を氷水(100ml)に注ぎ、酢酸エチル
にて抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去
することにより、淡褐色粉末の表題化合物を1.86g
得た。収率82%。 H−NMR(CDCl,δ):2.24(3H,
s),2.31(3H,s),7.25(1H,s),
7.31(1H,s),8.55(1H,brs).
【0052】(参考例2) 4−ブロモ−2−メチル−5−ニトロアセトアニリド 4−ブロモ−2−メチルアセトアニリド(120g,526mmol)
を用い、参考例1と同様の方法により、淡褐色粉末の表
題化合物を128g得た。収率89%。 H−NMR(DMSO−d,δ):2.12(3
H,s),2.31(3H,s),7.79(1H,
s),8.33(1H,s),9.56(1H,s).
【0053】(参考例3) 4−フルオロ−2−メチル−5−ニトロアセトアニリド 4−フルオロ−2−メチルアセトアニリド(46.5g,278mm
ol)を用い、参考例1と同様の方法により、無色粉末の
表題化合物を44.5g得た。収率75%。 H−NMR(DMSO−d,δ):2.11(3
H,s),2.32(3H,s),7.50(1H,
d,J=12.7Hz),8.34(1H,d,J=
7.3Hz),9.56(1H,brs).
【0054】(参考例4) N−アセチル−5−クロロ−4−ニトロアントラニル酸 参考例1(9.00g,39.4mmol)の水(160ml)懸濁液に過マン
ガン酸カリウム(12.4g,78.7mmol)を加え、8時間加熱還
流した。反応液を熱時、セライトを用いて濾過し、無機
塩を熱湯で洗浄した。冷後水層を合わせ、6N塩酸でp
H1とし、析出晶を濾取し、風乾することにより、淡褐
色粉末の表題化合物を5.09g得た。収率50%。 H−NMR(DMSO−d,δ):2.17(3
H,s),8.15(1H,s),9.00(1H,
s).
【0055】(参考例5) N−アセチル−5−ブロモ−4−ニトロアントラニル酸 参考例2の化合物(32.0g,117mmol)を用い、参考例4と
同様の方法により、淡黄色粉末の表題化合物を20.6
g得た。収率58%。 H−NMR(DMSO−d,δ):2.14(3
H,s),8.29(1H,s),9.01(1H,
s),12.60−12.80(1H,br).
【0056】(参考例6) N−アセチル−5−フルオロ−4−ニトロアントラニル
過マンガン酸カリウム(44.7g,283mmol)および硫酸マグ
ネシウム(17.0g,141mmol)の水(400ml)溶液に参考例3の
化合物(20.0g,94.3mmol)を加え、30分間加熱還流し
た。更に過マンガン酸カリウム(44.7g,283mmol)および
硫酸マグネシウム(17.0g,141mmol)の水(100ml)溶液を加
え、1時間加熱還流した。熱時セライトを用い不溶物を
濾去し、濾液を室温に冷却した後、10%塩酸を用いて
pH4に調整した。氷冷後析出晶を濾取し、水洗後、風
乾することにより、白色粉末の表題化合物を4.03g
得た。収率19%。 H−NMR(DMSO−d,δ):2.15(3
H,s),7.99(1H,d,J=11.2Hz),
9.09(1H,d,J=6.8Hz),10.99
(1H,brs).
【0057】(参考例7) 5−クロロ−4−ニトロアントラニル酸 参考例4の化合物(33.2g,128mmol)および水酸化ナトリ
ウム(15.4g,385mmol)の水(200ml)溶液を4時間加熱還流
した。冷後6N塩酸でpH4とし、析出晶を濾取し、風
乾することにより、暗褐色粉末の表題化合物を20.5
g得た。収率74%。 H−NMR(DMOS−d,δ):7.39(1
H,s),7.86(1H,s).
【0058】(参考例8) 5−ブロモ−4−ニトロアントラニル酸 参考例5の化合物(35.9g,118mmol)に4N塩酸(600ml)を
加え、3時間加熱還流した。冷後析出晶を濾取し、風乾
することにより、橙色粉末の表題化合物を27.7g得
た。収率90%。 H−NMR(DMSO−d,δ):7.35(1
H,s),7.99(1H,s).
【0059】(参考例9) 5−フルオロ−4−ニトロアントラニル酸 参考例6の化合物(8.00g,33.0mmol)を用い、参考例8と
同様の方法により、褐色粉末の表題化合物を5.44g
得た。収率82%。 H−NMR(DMSO−d,δ):7.50(1
H,d,J=6.3Hz),7.70(1H,d,J=
12.2Hz).
【0060】(参考例10) 酢酸(2−アミノ−5−メチル−4−ニトロベンジル) 酢酸(2−アセチルアミノ−5−メチルベンジル)(4.2
3g,19.1mmol)の硫酸(40ml)溶液に氷冷下、硝酸カリウム
(3.86g,38.2mmol)の硫酸(10ml)溶液を滴下し、同温にて
30分間、次いで室温にて1時間攪拌した。反応液を氷
水(300ml)に注ぎ、酢酸エチルにて抽出し、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥後、溶媒を留去した。得られた残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィ[ヘキサン−酢酸エチ
ル=4:1]にて精製することにより、橙色粉末の表題
化合物を598mg得た。収率14%。 H−NMR(CDCl,δ):2.11(3H,
s),2.47(3H,s),4.20(2H,br
s),5.08(2H,s),7.15(1H,s),
7.32(1H,s).
【0061】(参考例11) 5−クロロ−4−ニトロアントラニルアルデヒド 参考例7(5.30g,24.5mmol)のテトラヒドロフラン(120m
l)溶液にボラン硫化ジメチル錯体(4.65ml,49.0mmol)を
室温下に加え、3時間加熱還流した。冷後水(6ml)次い
で濃塩酸(18ml)を加え、更に30分間加熱還流した。反
応液を氷水(200ml)に注ぎ、酢酸エチルにて抽出し、無
水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去した。得られた
粗生成物をクロロホルム(240ml)に溶解後、二酸化マン
ガン(8.52g,98.0mmol)を加え、室温下2時間攪拌した。
セライトを用いて無機塩を濾去し、溶媒を留去した。得
られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
[ジクロロメタン]にて精製することにより、橙色粉末
の表題化合物を3.00g得た。収率61%。 H−NMR(DMSO−d,δ):7.36(1
H,s),7.58(2H,brs),8.00(1
H,s),9.90(1H,s).
【0062】(参考例12) 5−ブロモ−4−ニトロアントラニルアルデヒド 参考例8(5.00g,19.2mmol)のテトラヒドロフラン(100m
l)溶液にボラン硫化ジメチル錯体(3.63ml,38.3mmol)を
室温下に加え、2時間加熱還流した。冷後水(5ml)次い
で濃塩酸(15ml)を加え、更に30分間加熱還流した。反
応液を氷水(200ml)に注ぎ、酢酸エチルにて抽出し、無
水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去した。得られた
粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ[ヘキサ
ン−酢酸エチル=1:1]にて精製することにより、黄
褐色粉末を得た。これをクロロホルム(190ml)に溶解
後、二酸化マンガン(6.68g,76.8mmol)を加え、室温下2
時間攪拌した。セライトを用いて無機塩を濾去し、溶媒
を留去した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィ[ヘキサン−酢酸エチル=4:1]にて精
製することにより、橙色粉末の表題化合物を2.46g
得た。収率52%。 H−NMR(CDCl,δ):6.20−6.60
(2H,br),7.08(1H,s),7.18(1
H,s),9.89(1H,s).
【0063】(参考例13) 5−フルオロ−4−ニトロアントラニルアルデヒド 参考例9(13.2g,66.0mmol)のテトラヒドロフラン(200m
l)溶液にボラン硫化ジメチル錯体(15.7ml,165mmol)を加
え、3時間加熱還流した。氷冷後、水(60ml)を加え発泡
が終了するまで攪拌した。更に濃塩酸(60ml)を加え、3
0分加熱還流した。冷後飽和食塩水を加え、飽和炭酸水
素ナトリウム水溶液で中和後、酢酸エチルを用いて抽出
した。有機層を飽和食塩水にて洗浄後、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥し、溶媒を留去した。得られた残渣にクロ
ロホルム(100ml)を加え、二酸化マンガン(23.9g,275mmo
l)を添加し、室温にて2時間攪拌した。反応液をセライ
トおよびシリカゲルを用いて濾過後、溶媒を留去するこ
とにより、橙色粉末の表題化合物を10.8g得た。収
率89%。 H−NMR(DMOS−d,δ):7.33(2
H,brs),7.49(1H,d,J=5.9H
z),7.84(1H,d,J=11.2Hz),9.
91(1H,s).
【0064】(参考例14) 5−メチル−4−ニトロアントラニルアルデヒド 参考例10(598mg,2.67mmol)のエタノール(20ml)溶液に
1N水酸化カリウム水溶液(5.33ml,5.33mmol)を加え、
室温にて1時間攪拌した。反応液に水を加え、クロロホ
ルム(20ml)を用いて抽出した。有機層を無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥し、無機塩を濾去した。これに二酸化マンガ
ン(930mg,10.7mmol)を添加し、室温にて3時間攪拌し
た。反応液をセライトを用いて濾過後、溶媒を留去して
得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ[ヘ
キサン−酢酸エチル=4:1]にて精製することによ
り、橙色粉末の表題化合物を407mg得た。収率85
%。 H−NMR(CDCl,δ):2.46(3H,
s),6.17(2H,brs),7.19(1H,
s),7.46(1H,s),9.94(1H,s).
【0065】(参考例15) 4−ジクロロメチル−2−フルオロ−5−ニトロベンゾ
トリフルオリド カリウムter−ブトキシド(1.25g、11.1m
mol)のテトラヒドロフラン(25ml)溶液に、撹
拌下、−78℃にて、2−フルオロ−5−ニトロベンゾ
トリフルオリド(1.00g、4.78mmol)とク
ロロホルム(599mg、5.02mmol)のテトラ
ヒドロフラン(2.5ml)溶液をゆっくり滴下した。
滴下終了後、同温にて15分間撹拌した。反応液に酢酸
(2.5ml)とメタノール(2.5ml)の混合液を
加え、室温まで昇温させ、飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液で中和し、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を飽
和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減
圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(ヘキサン:酢酸エチル=100:0〜300:1)
に付し、淡黄色粉末の表題化合物、714mgを得た。
収率51%。 H−NMR(DMSO−d,d):7.73(1
H,s),8.37(1H,d,J=10.7Hz),
8.50(1H,d,J=6.3Hz).
【0066】(参考例16) 4−ジクロロメチル−2−(イミダゾール−1−イル)
−5−ニトロベンゾトリフルオリド 参考例15の化合物(2.00g、6.85mmol)
のテトラヒドロフラン(20ml)溶液にイミダゾール
(933mg、13.7mmol)およびトリエチルア
ミン(1.39g、13.7mmol)を加え、2時間
加熱還流した。冷後、反応液に酢酸エチルを加え、飽和
食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧
濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(ヘキサン:酢酸エチル=3:1〜2:1)に付し、淡
黄色粉末の表題化合物、1.89gを得た。収率81
%。 H−NMR(DMSO−d,d):7.17(1
H,s),7.58(1H,s),7.78(1H,
s),8.00(1H,s),8.25(1H,s),
8.60(1H,s).
【0067】(参考例17) 4−ジクロロメチル−5−ニトロ−2−(4−ピリドン
−1−イル)ベンゾトリフルオリド 参考例15の化合物(2.00g、6.85mmol)
および4−ヒドロキシピリジン(1.30g、13.7
mmol)を用い、参考例16と同様の方法により、淡
黄色粉末の表題化合物1.97gを得た。収率78%。 H−NMR(DMSO−d,d):6.24(2
H,d,J=7.3Hz),7.77(1H,s),
7.84(2H,d,J=7.3Hz),8.52(1
H,s),8.61(1H,s).
【0068】(参考例18) 5−(イミダゾール−1−イル)−4−トリフルロメチ
ルアントラニルアルデヒド 参考例16の化合物(500mg、1.35mmol)
の酢酸(15ml)溶液に水(0.5ml)を加え、撹
拌下、室温にて、20%三塩化チタン水溶液(5.67
ml)をゆっくり加えた。滴下終了後、同温にて5分間
撹拌した。反応液を氷冷し、20%水酸化ナトリウム水
溶液を加え、pH12〜14とした後、酢酸エチルを加
えセライト濾過した。濾液を酢酸エチルで抽出し、酢酸
エチル層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウム
で乾燥し、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:1〜1:
3)に付し、黄色粉末の表題化合物、180mgを得
た。収率48%。 H−NMR(DMSO−d,d):7.04(1
H,s),7.30(1H,s),7.31(1H,
s),7.68(2H,s),7.73(1H,s),
7.83(1H,s),9.92(1H,s).
【0069】(参考例19) 5−(4−ピリドン−1−イル)−4−トリフルロメチ
ルアントラニルアルデヒド 参考例17の化合物(500mg、1.36mmol)
を用い、参考例18と同様の方法により、淡黄色アモル
ファスの表題化合物、167mgを得た。収率48%。 H−NMR(DMSO−d,d):6.14(2
H,d,J=7.8Hz),7.30(1H,s),
7.66(2H,d,J=7.8Hz),7.74(2
H,s),7.97(1H,s),9.92(1H,
s).
【0070】(実施例21) 1,2−ジヒドロ−6−(イミダゾール−1−イル)−
2−オキソ−7−トリフルオロメチルキノリン−3−カ
ルボン酸エチル 1Mナトリウムエトキシドエタノール溶液(1.41m
l、1.41mmol)にマロン酸エチル(226m
g、1.41mmol)を加え、室温にて15分間撹拌
した。この溶液を5−(イミダゾ−1−イル)−4−ト
リフルオロメチルアントラニルアルデヒド(180m
g、0.705mmol)のエタノール(5ml)溶液
に加え、室温にて4時間撹拌した。反応液に3N塩酸を
加え中和した。析出晶を濾取し、エタノール洗浄後、減
圧乾燥することにより、淡黄色粉末の表題化合物、21
9mgを得た。収率88%。 H−NMR(DMSO−d,d):1.26(3
H,t,J=7.3Hz),4.19(2H,q,J=
7.3Hz),7.02(1H,s),7.31(1
H,s),7.42(1H,s),7.60(1H,
s),7.74(1H,s),7.89(1H,s).
【0071】(実施例22) 1,2−ジヒドロ−2−オキソ−6−(4−ピリドン−
1−イル)−7−トリフルオロメチルキノリン−3−カ
ルボン酸エチル 5−(4−ピリドン−1−イル)−4−トリフルオロメ
チルアントラニルアルデヒド(167mg、0.592
mmol)を用い、実施例21と同様の方法により淡黄
色粉末の表題化合物、158mgを得た。収率71%。 H−NMR(DMSO−d,d):1.26(3
H,t,J=7.3Hz),4.20(2H,q,J=
7.3Hz),6.13(2H,d,J=7.8H
z),7.41(1H,s),7.70(2H,d,J
=7.8Hz),7.72(1H,s),7.89(1
H,s).
【0072】(実施例23) 1,2−ジヒドロ−6−(イミダゾール−1−イル)−
2−オキソ−7−トリフルオロメチルキノリン−3−カ
ルボン酸 実施例21の化合物(200mg、0.569mmo
l)のエタノール(4ml)溶液に、1M水酸化カリウ
ム水溶液(1.71ml、1.71mmol)を加え、
50℃にて1.5時間撹拌した。反応液を氷冷し、3N
塩酸でpH4とした。析出晶を濾取し、水洗後、減圧乾
燥することにより白色粉末の表題化合物の塩酸塩(1.
5水和物)、79.0mgを得た。収率36%。 Anal. Calcd for C14・HCl・1.5HO:C
43.48,H 3.13,N 10.87. Found:C 43.19,H 2.94,N 1
0.77. HR−MS:323.0514(−0.4mmu). mp:>300℃.
【0073】(実施例24) 1,2−ジヒドロ−2−オキソ−6−(4−ピリドン−
1−イル)−7−トリフルオロメチルキノリン−3−カ
ルボン酸 実施例22の化合物(150mg、0.397mmo
l)を用い、実施例23と同様の方法により、白色粉末
の表題化合物(0.5水和物)、95.0mgを得た。
収率68%。 Anal. Calcd for C16
・0.5HO;C 53.49, H 2.8
1, N 7.80. Found:C 53.38, H 2.77, N
7.73. HR−FAB-:349.0432(−0.4mm
u). mp:>300℃.
【0074】[生物活性] AMPA受容体に対する結合実験 ラット大脳皮質から調製した粗シナプトソーム膜標品に
AMPA受容体に選択的に結合する[H]−AMPA
(最終濃度:5nM)、チオシアン酸カリウム(最終濃
度:100mM)及び被験化合物を加え、0℃で30分間イ
ンキュベートした。吸引濾過により反応停止後、フィル
ター上の放射活性を液体シンチレーションカウンターで
測定した。[H]−AMPAの特異的結合量はグルタ
ミン酸(1mM)存在下での非特異的結合量を総結合量か
ら差し引くことにより求めた。被験化合物非存在下にお
ける[H]−AMPA結合を100とし、50%低下
させる化合物の濃度(IC50値)を求め、これをKi値
に変換して各化合物のAMPA受容体への結合能を算出
した。(Eur.J.Pharmacol.,1993,246,195-204)
【0075】[結果]上記結果から、本発明6,7−非
対称ジ置換キノリンカルボン酸誘導体は興奮性アミノ酸
受容体、特に、non−NMDA受容体のAMPA受容
体に対する優れた拮抗作用を有する新規化合物である。
これら本発明化合物では、神経細胞死を引き起こす興奮
性アミノ酸のAMPA受容体への結合を阻害することか
ら前記した興奮性アミノ酸による脳神経細胞障害等の治
療に有効であり、また、NMDA受容体拮抗作用を有す
る薬物が有する副作用を発現しない有用な化合物といえ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 25/28 A61P 25/28 43/00 43/00 111 111 C07D 401/04 C07D 401/04

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(1) (式中Qはハロゲン原子、ハロゲン原子で置換されても
    よい低級アルキル基、又は一般式(2) (式中Arは置換基を1個以上有してもよいフェニル
    基、置換基を1個以上有してもよいナフチル基、又は置
    換基を1個以上有してもよい5員若しくは6員の複素環
    及びその縮合環を表し、Pは酸素原子、硫黄原子、低級
    アルキレニルオキシ基、低級アルキレニルチオ基を表
    す)、又は一般式(3a) (式中R及びRはいずれか一方が水素原子を表し、
    もう一方が置換基を1個以上有してもよいフェニル基、
    置換基を1個以上有してもよいアラルキル基、ハロゲン
    原子で置換されてもよい低級アルキル基、環状アルキル
    基を表すか、R及びRは同一又は相異なって置換基
    を1個以上有してもよいフェニル基、置換基を1個以上
    有してもよいアラルキル基、ハロゲン原子で置換されて
    もよい低級アルキル基、環状アルキル基を表し、P
    単結合、低級アルキレンを表す)、又は一般式(3b) (式中環Bは酸素、窒素、硫黄原子をさらに1又は2個
    含有してもよい5員若しくは6員の複素環及びその縮合
    環を表し、Pは単結合、低級アルキレンを表し、Tは
    フェニル基、ナフチル基、アラルキル基、5員若しくは
    6員の複素環及びその縮合環(これらは芳香環、複素環
    上に置換基を1個以上有してもよい)、水素原子、ハロ
    ゲン原子、ハロゲン原子で置換されてもよい低級アルキ
    ル基、環状アルキル基、シアノ基を表し、mは0〜1を
    表す)を表し、Rはニトロ基、トリフルオロメチル基、
    置換されてもよいアミノ基、又は一般式(4) (式中R及びRは同一又は相異なってフェニル基、
    アラルキル基、5員若しくは6員の複素環及びその縮合
    環(これらは芳香環、複素環上に置換基を1個以上有し
    てもよい)、水素原子、ハロゲン原子で置換されてもよ
    い低級アルキル基、環状アルキル基を表すか、R及び
    とで窒素原子と共に環を形成(更にヘテロ原子を1
    又は2個含んでよい)してもよいを表し、nは1〜2を
    表す)を表し、Rはフェニル基、アラルキル基、5員
    若しくは6員の複素環及びその縮合環(これらは芳香
    環、複素環上に置換基を1個以上有してもよい)、水素
    原子、ハロゲン原子で置換されてもよい低級アルキル
    基、環状アルキル基を表し、Rは水酸基、低級アルコ
    キシ基、又は一般式(5) (式中R及びRは同一又は相異なってフェニル基、
    アラルキル基、5員若しくは6員の複素環及びその縮合
    環(これらは芳香環、複素環上に置換基を1個以上有し
    てもよい)、水素原子、ハロゲン原子で置換されてもよ
    い低級アルキル基、環状アルキル基を表すか、R及び
    とで窒素原子と共に環を形成(更にヘテロ原子を1
    又は2個含んでよい)してもよいを表すか、R及びR
    のいずれか一方が水素原子を表し、もう一方が水酸
    基、低級アルコキシ基、置換基を1個以上有してもよい
    フェニルオキシ基、置換基を1個以上有してもよいアラ
    ルキルオキシ基を表す)で表される6,7−ジ置換キノ
    リンカルボン酸誘導体とその付加塩。
  2. 【請求項2】一般式(6) (式中Rはニトロ基、トリフルオロメチル基、置換され
    てもよいアミノ基、又は一般式(4) (式中R及びRは同一又は相異なってフェニル基、
    アラルキル基、5員若しくは6員の複素環及びその縮合
    環(これらは芳香環、複素環上に置換基を1個以上有し
    てもよい)、水素原子、ハロゲン原子で置換されてもよ
    い低級アルキル基、環状アルキル基を表すか、R及び
    とで窒素原子と共に環を形成(更にヘテロ原子を1
    又は2個含んでよい)してもよいを表し、nは1〜2を
    表す)を表し、Rはフェニル基、アラルキル基、5員
    若しくは6員の複素環及びその縮合環(これらは芳香
    環、複素環上に置換基を1個以上有してもよい)、水素
    原子、ハロゲン原子で置換されてもよい低級アルキル
    基、環状アルキル基を表し、Rは水酸基、低級アルコ
    キシ基、又は一般式(5) (式中R及びRは同一又は相異なってフェニル基、
    アラルキル基、5員若しくは6員の複素環及びその縮合
    環(これらは芳香環、複素環上に置換基を1個以上有し
    てもよい)、水素原子、ハロゲン原子で置換されてもよ
    い低級アルキル基、環状アルキル基を表すか、R及び
    とで窒素原子と共に環を形成(更にヘテロ原子を1
    又は2個含んでよい)してもよいを表すか、R及びR
    のいずれか一方が水素原子を表し、もう一方が水酸
    基、低級アルコキシ基、置換基を1個以上有してもよい
    フェニルオキシ基、置換基を1個以上有してもよいアラ
    ルキルオキシ基を表し、Rはフェニル基、ナフチル
    基、アラルキル基、5員若しくは6員の複素環及びその
    縮合環(これらは芳香環、複素環上に置換基を1個以上
    有してもよい)、水素原子、ハロゲン原子、ハロゲン原
    子で置換されてもよい低級アルキル基、環状アルキル
    基、シアノ基を表す)で表される請求項1記載の6,7
    −ジ置換キノリンカルボン酸誘導体とその付加塩。
  3. 【請求項3】一般式(7) (式中Rはニトロ基、トリフルオロメチル基、置換され
    てもよいアミノ基、又は一般式(4) (式中R及びRは同一又は相異なってフェニル基、
    アラルキル基、5員若しくは6員の複素環及びその縮合
    環(これらは芳香環、複素環上に置換基を1個以上有し
    てもよい)、水素原子、ハロゲン原子で置換されてもよ
    い低級アルキル基、環状アルキル基を表すか、R及び
    とで窒素原子と共に環を形成(更にヘテロ原子を1
    又は2個含んでよい)してもよいを表し、nは1〜2を
    表す)を表し、Rはフェニル基、アラルキル基、5員
    若しくは6員の複素環及びその縮合環(これらは芳香
    環、複素環上に置換基を1個以上有してもよい)、水素
    原子、ハロゲン原子で置換されてもよい低級アルキル
    基、環状アルキル基を表し、Rは水酸基、低級アルコ
    キシ基、又は一般式(5) (式中R及びRは同一又は相異なってフェニル基、
    アラルキル基、5員若しくは6員の複素環及びその縮合
    環(これらは芳香環、複素環上に置換基を1個以上有し
    てもよい)、水素原子、ハロゲン原子で置換されてもよ
    い低級アルキル基、環状アルキル基を表すか、R及び
    とで窒素原子と共に環を形成(更にヘテロ原子を1
    又は2個含んでよい)してもよいを表すか、R及びR
    のいずれか一方が水素原子を表し、もう一方が水酸
    基、低級アルコキシ基、置換基を1個以上有してもよい
    フェニルオキシ基、置換基を1個以上有してもよいアラ
    ルキルオキシ基を表し、R10はフェニル基、ナフチル
    基、アラルキル基、5員若しくは6員の複素環及びその
    縮合環(これらは芳香環、複素環上に置換基を1個以上
    有してもよい)、水素原子、ハロゲン原子、ハロゲン原
    子で置換されてもよい低級アルキル基、環状アルキル
    基、シアノ基を表す)で表される請求項1記載の6,7
    −ジ置換キノリンカルボン酸誘導体とその付加塩。
  4. 【請求項4】一般式(8) (式中Qはハロゲン原子、ハロゲン原子で置換されても
    よい低級アルキル基、又は一般式(2) (式中Arは置換基を1個以上有してもよいフェニル
    基、置換基を1個以上有してもよいナフチル基、又は置
    換基を1個以上有してもよい5員若しくは6員の複素環
    及びその縮合環を表し、Pは酸素原子、硫黄原子、低級
    アルキレニルオキシ基、低級アルキレニルチオ基を表
    す)、又は一般式(3a) (式中R及びRはいずれか一方が水素原子を表し、
    もう一方が置換基を1個以上有してもよいフェニル基、
    置換基を1個以上有してもよいアラルキル基、ハロゲン
    原子で置換されてもよい低級アルキル基、環状アルキル
    基を表すか、R及びRは同一又は相異なって置換基
    を1個以上有してもよいフェニル基、置換基を1個以上
    有してもよいアラルキル基、ハロゲン原子で置換されて
    もよい低級アルキル基、環状アルキル基を表し、P
    単結合、低級アルキレンを表す)、又は一般式(3b) (式中環Bは酸素、窒素、硫黄原子を更に1又は2個含
    有してもよい5員若しくは6員の複素環及びその縮合環
    を表し、Pは単結合、低級アルキレンを表し、Tはフ
    ェニル基、ナフチル基、アラルキル基、5員若しくは6
    員の複素環及びその縮合環(これらは芳香環、複素環上
    に置換基を1個以上有してもよい)、水素原子、ハロゲ
    ン原子、ハロゲン原子で置換されてもよい低級アルキル
    基、環状アルキル基、シアノ基を表し、mは0〜1を表
    す)を表し、Rはニトロ基、トリフルオロメチル基、置
    換されてもよいアミノ基、又は一般式(4) (式中R及びRは同一又は相異なってフェニル基、
    アラルキル基、5員若しくは6員の複素環及びその縮合
    環(これらは芳香環、複素環上に置換基を1個以上有し
    てもよい)、水素原子、ハロゲン原子で置換されてもよ
    い低級アルキル基、環状アルキル基を表すか、R及び
    とで窒素原子と共に環を形成(更にヘテロ原子を1
    又は2個含んでよい)してもよいを表し、nは1〜2を
    表す)を表し、Rは水酸基、低級アルコキシ基、又は
    一般式(5) (式中R及びRは同一又は相異なってフェニル基、
    アラルキル基、5員若しくは6員の複素環及びその縮合
    環(これらは芳香環、複素環上に置換基を1個以上有し
    てもよい)、水素原子、ハロゲン原子で置換されてもよ
    い低級アルキル基、環状アルキル基を表すか、R及び
    とで窒素原子と共に環を形成(更にヘテロ原子を1
    又は2個含んでよい)してもよいを表すか、R及びR
    のいずれか一方が水素原子を表し、もう一方が水酸
    基、低級アルコキシ基、置換基を1個以上有してもよい
    フェニルオキシ基、置換基を1個以上有してもよいアラ
    ルキルオキシ基を表す)を表し、R11は低級アルキル
    基、置換基を1個以上有してもよいアラルキル基を表
    す)で表される化合物を加水分解することを特徴とする
    請求項1記載のRが水素原子である6,7−ジ置換キ
    ノリンカルボン酸誘導体を製造する方法。
  5. 【請求項5】一般式(8) (式中Qはハロゲン原子、ハロゲン原子で置換されても
    よい低級アルキル基、又は一般式(2) (式中Arは置換基を1個以上有してもよいフェニル
    基、置換基を1個以上有してもよいナフチル基、又は置
    換基を1個以上有してもよい5員若しくは6員の複素環
    及びその縮合環を表し、Pは酸素原子、硫黄原子、低級
    アルキレニルオキシ基、低級アルキレニルチオ基を表
    す)、又は一般式(3a) (式中R及びRはいずれか一方が水素原子を表し、
    もう一方が置換基を1個以上有してもよいフェニル基、
    置換基を1個以上有してもよいアラルキル基、ハロゲン
    原子で置換されてもよい低級アルキル基、環状アルキル
    基を表すか、R及びRは同一又は相異なって置換基
    を1個以上有してもよいフェニル基、置換基を1個以上
    有してもよいアラルキル基、ハロゲン原子で置換されて
    もよい低級アルキル基、環状アルキル基を表し、P
    単結合、低級アルキレンを表す)、又は一般式(3b) (式中環Bは酸素、窒素、硫黄原子を更に1又は2個含
    有してもよい5員若しくは6員の複素環及びその縮合環
    を表し、Pは単結合、低級アルキレンを表し、Tはフ
    ェニル基、ナフチル基、アラルキル基、5員若しくは6
    員の複素環及びその縮合環(これらは芳香環、複素環上
    に置換基を1個以上有してもよい)、水素原子、ハロゲ
    ン原子、ハロゲン原子で置換されてもよい低級アルキル
    基、環状アルキル基、シアノ基を表し、mは0〜1を表
    す)を表し、Rはニトロ基、トリフルオロメチル基、置
    換されてもよいアミノ基、又は一般式(4) (式中R及びRは同一又は相異なってフェニル基、
    アラルキル基、5員若しくは6員の複素環及びその縮合
    環(これらは芳香環、複素環上に置換基を1個以上有し
    てもよい)、水素原子、ハロゲン原子で置換されてもよ
    い低級アルキル基、環状アルキル基を表すか、R及び
    とで窒素原子と共に環を形成(更にヘテロ原子を1
    又は2個含んでよい)してもよいを表し、nは1〜2を
    表す)を表し、Rは水酸基、低級アルコキシ基、又は
    一般式(5) (式中R及びRは同一又は相異なってフェニル基、
    アラルキル基、5員若しくは6員の複素環及びその縮合
    環(これらは芳香環、複素環上に置換基を1個以上有し
    てもよい)、水素原子、ハロゲン原子で置換されてもよ
    い低級アルキル基、環状アルキル基を表すか、R及び
    とで窒素原子と共に環を形成(更にヘテロ原子を1
    又は2個含んでよい)してもよいを表すか、R及びR
    のいずれか一方が水素原子を表し、もう一方が水酸
    基、低級アルコキシ基、置換基を1個以上有してもよい
    フェニルオキシ基、置換基を1個以上有してもよいアラ
    ルキルオキシ基を表す)を表し、R11は低級アルキル
    基、置換基を1個以上有してもよいアラルキル基を表
    す)で表される請求項1記載の6,7−ジ置換キノリン
    カルボン酸誘導体を製造するための合成中間体。
  6. 【請求項6】一般式(9) (式中Xはハロゲン原子を表し、Rはニトロ基、トリフ
    ルオロメチル基、置換されてもよいアミノ基、又は一般
    式(4) (式中R及びRは同一又は相異なってフェニル基、
    アラルキル基、5員若しくは6員の複素環及びその縮合
    環(これらは芳香環、複素環上に置換基を1個以上有し
    てもよい)、水素原子、ハロゲン原子で置換されてもよ
    い低級アルキル基、環状アルキル基を表すか、R及び
    とで窒素原子と共に環を形成(更にヘテロ原子を1
    又は2個含んでよい)してもよいを表し、nは1〜2を
    表す)を表し、Rは水酸基、低級アルコキシ基、又は
    一般式(5) (式中R及びRは同一又は相異なってフェニル基、
    アラルキル基、5員若しくは6員の複素環及びその縮合
    環(これらは芳香環、複素環上に置換基を1個以上有し
    てもよい)、水素原子、ハロゲン原子で置換されてもよ
    い低級アルキル基、環状アルキル基を表すか、R及び
    とで窒素原子と共に環を形成(更にヘテロ原子を1
    又は2個含んでよい)してもよいを表すか、R及びR
    のいずれか一方が水素原子を形成を表し、もう一方が
    水酸基、低級アルコキシ基、置換基を1個以上有しても
    よいフェニルオキシ基、置換基を1個以上有してもよい
    アラルキルオキシ基を表す)を表し、R11は低級アル
    キル基、又は置換基を1個以上有してもよいアラルキル
    基を表す)で表される化合物に、一般式(10) (式中Arは置換基を1個以上有してもよいフェニル
    基、置換基を1個以上有してもよいナフチル基、又は置
    換基を1個以上有してもよい5員若しくは6員の複素環
    及びその縮合環を表し、Pは酸素原子、硫黄原子、低級
    アルキレニルオキシ基、低級アルキレニルチオ基を表
    す)で表される化合物、又は一般式(11a) (式中R及びRはいずれか一方が水素原子を表し、
    もう一方が置換基を1個以上有してもよいフェニル基、
    置換基を1個以上有してもよいアラルキル基、ハロゲン
    原子で置換されてもよい低級アルキル基、環状アルキル
    基を表すか、R及びRは同一又は相異なって置換基
    を1個以上有してもよいフェニル基、置換基を1個以上
    有してもよいアラルキル基、ハロゲン原子で置換されて
    もよい低級アルキル基、環状アルキル基を表す)、又は
    一般式(11b) (式中環Bは酸素、窒素、硫黄原子を更に1又は2個含
    有してもよい5員若しくは6員の複素環及びその縮合環
    を表し、Tはフェニル基、ナフチル基、アラルキル基、
    5員若しくは6員の複素環及びその縮合環(これらは芳
    香環、複素環上に置換基を1個以上有してもよい)、水
    素原子、ハロゲン原子、ハロゲン原子で置換されてもよ
    い低級アルキル基、環状アルキル基、シアノ基を表し、
    mは0〜1を表す)で表される化合物を反応させること
    を特徴とする請求項5記載の化合物を製造する方法。
  7. 【請求項7】一般式(12) (式中Xはハロゲン原子を表し、Rはニトロ基、トリフ
    ルオロメチル基、置換されてもよいアミノ基、又は一般
    式(4) (式中R及びRは同一又は相異なってフェニル基、
    アラルキル基、5員若しくは6員の複素環及びその縮合
    環(これらは芳香環、複素環上に置換基を1個以上有し
    てもよい)、水素原子、ハロゲン原子で置換されてもよ
    い低級アルキル基、環状アルキル基を表すか、R及び
    とで窒素原子と共に環を形成(更にヘテロ原子を1
    又は2個含んでよい)してもよいを表し、nは1〜2を
    表す)を表し、Rは水酸基、低級アルコキシ基、又は
    一般式(5) (式中R及びRは同一又は相異なってフェニル基、
    アラルキル基、5員若しくは6員の複素環及びその縮合
    環(これらは芳香環、複素環上に置換基を1個以上有し
    てもよい)、水素原子、ハロゲン原子で置換されてもよ
    い低級アルキル基、環状アルキル基を表すか、R及び
    とで窒素原子と共に環を形成(更にヘテロ原子を1
    又は2個含んでよい)してもよいを表すか、R及びR
    のいずれか一方が水素原子を形成を表し、もう一方が
    水酸基、低級アルコキシ基、置換基を1個以上有しても
    よいフェニルオキシ基、置換基を1個以上有してもよい
    アラルキルオキシ基を表す)を表し、R11は低級アル
    キル基、又は置換基を1個以上有してもよいアラルキル
    基を表す)で表される化合物に、一般式(10) (式中Arは置換基を1個以上有してもよいフェニル
    基、置換基を1個以上有してもよいナフチル基、又は置
    換基を1個以上有してもよい5員若しくは6員の複素環
    及びその縮合環を表し、Pは酸素原子、硫黄原子、低級
    アルキレニルオキシ基、低級アルキレニルチオ基を表
    す)で表される化合物、又は一般式(11a) (式中R及びRはいずれか一方が水素原子を表し、
    もう一方が置換基を1個以上有してもよいフェニル基、
    置換基を1個以上有してもよいアラルキル基、ハロゲン
    原子で置換されてもよい低級アルキル基、環状アルキル
    基を表すか、R 及びRは同一又は相異なって置換基
    を1個以上有してもよいフェニル基、置換基を1個以上
    有してもよいアラルキル基、ハロゲン原子で置換されて
    もよい低級アルキル基、環状アルキル基を表す)、又は
    一般式(11b) (式中環Bは酸素、窒素、硫黄原子を更に1又は2個含
    有してもよい5員若しくは6員の複素環及びその縮合環
    を表し、Tはフェニル基、ナフチル基、アラルキル基、
    5員若しくは6員の複素環及びその縮合環(これらは芳
    香環、複素環上に置換基を1個以上有してもよい)、水
    素原子、ハロゲン原子、ハロゲン原子で置換されてもよ
    い低級アルキル基、環状アルキル基、シアノ基を表し、
    mは0〜1を表す)で表される化合物を反応させること
    を特徴とする請求項5記載の化合物を製造する方法。
  8. 【請求項8】一般式(1) (式中Qはハロゲン原子、ハロゲン原子で置換されても
    よい低級アルキル基、又は一般式(2) (式中Arは置換基を1個以上有してもよいフェニル
    基、置換基を1個以上有してもよいナフチル基、又は置
    換基を1個以上有してもよい5員若しくは6員の複素環
    及びその縮合環を表し、Pは酸素原子、硫黄原子、低級
    アルキレニルオキシ基、低級アルキレニルチオ基を表
    す)、又は一般式(3a) (式中R及びRはいずれか一方が水素原子を表し、
    もう一方が置換基を1個以上有してもよいフェニル基、
    置換基を1個以上有してもよいアラルキル基、ハロゲン
    原子で置換されてもよい低級アルキル基、環状アルキル
    基を表すか、R及びRは同一又は相異なって置換基
    を1個以上有してもよいフェニル基、置換基を1個以上
    有してもよいアラルキル基、ハロゲン原子で置換されて
    もよい低級アルキル基、環状アルキル基を表し、P
    単結合、低級アルキレンを表す)、又は一般式(3b) (式中環Bは酸素、窒素、硫黄原子を更に1又は2個含
    有してもよい5員若しくは6員の複素環及びその縮合環
    を表し、Pは単結合、低級アルキレンを表し、Tはフ
    ェニル基、ナフチル基、アラルキル基、5員若しくは6
    員の複素環及びその縮合環(これらは芳香環、複素環上
    に置換基を1個以上有してもよい)、水素原子、ハロゲ
    ン原子、ハロゲン原子で置換されてもよい低級アルキル
    基、環状アルキル基、シアノ基を表し、mは0〜1を表
    す)を表し、Rはニトロ基、トリフルオロメチル基、置
    換されてもよいアミノ基、又は一般式(4) (式中R及びRは同一又は相異なってフェニル基、
    アラルキル基、5員若しくは6員の複素環及びその縮合
    環(これらは芳香環、複素環上に置換基を1個以上有し
    てもよい)、水素原子、ハロゲン原子で置換されてもよ
    い低級アルキル基、環状アルキル基を表すか、R及び
    とで窒素原子と共に環を形成(更にヘテロ原子を1
    又は2個含んでよい)してもよいを表し、nは1〜2を
    表す)を表し、Rはフェニル基、アラルキル基、5員
    若しくは6員の複素環及びその縮合環(これらは芳香
    環、複素環上に置換基を1個以上有してもよい)、水素
    原子、ハロゲン原子で置換されてもよい低級アルキル
    基、環状アルキル基を表し、Rは水酸基、低級アルコ
    キシ基、又は一般式(5) (式中R及びRは同一又は相異なってフェニル基、
    アラルキル基、5員若しくは6員の複素環及びその縮合
    環(これらは芳香環、複素環上に置換基を1個以上有し
    てもよい)、水素原子、ハロゲン原子で置換されてもよ
    い低級アルキル基、環状アルキル基を表すか、R及び
    とで窒素原子と共に環を形成(更にヘテロ原子を1
    又は2個以上含んでよい)してもよいを表すか、R
    びRのいずれか一方が水素原子を形成を表し、もう一
    方が水酸基、低級アルコキシ基、置換基を1個以上有し
    てもよいフェニルオキシ基、置換基を1個以上有しても
    よいアラルキルオキシ基を表す)で表される6,7−ジ
    置換キノリンカルボン酸誘導体とその付加塩の一種以上
    を有効成分として含有することを特徴とするAMPA受
    容体拮抗作用を有する興奮性アミノ酸受容体拮抗薬。
  9. 【請求項9】一般式(6) (式中Rはニトロ基、トリフルオロメチル基、置換され
    てもよいアミノ基、又は一般式(4) (式中R及びRは同一又は相異なってフェニル基、
    アラルキル基、5員若しくは6員の複素環及びその縮合
    環(これらは芳香環、複素環上に置換基を1個以上有し
    てもよい)、水素原子、ハロゲン原子で置換されてもよ
    い低級アルキル基、環状アルキル基を表すか、R及び
    とで窒素原子と共に環を形成(更にヘテロ原子を1
    又は2個含んでよい)してもよいを表し、nは1〜2を
    表す)を表し、Rはフェニル基、アラルキル基、5員
    若しくは6員の複素環及びその縮合環(これらは芳香
    環、複素環上に置換基を1個以上有してもよい)、水素
    原子、ハロゲン原子で置換されてもよい低級アルキル
    基、環状アルキル基を表し、Rは水酸基、低級アルコ
    キシ基、又は一般式(5) (式中R及びRは同一又は相異なってフェニル基、
    アラルキル基、5員若しくは6員の複素環及びその縮合
    環(これらは芳香環、複素環上に置換基を1個以上有し
    てもよい)、水素原子、ハロゲン原子で置換されてもよ
    い低級アルキル基、環状アルキル基を表すか、R及び
    とで窒素原子と共に環を形成(更にヘテロ原子を1
    又は2個含んでよい)してもよいを表すか、R及びR
    のいずれか一方が水素原子を表し、もう一方が水酸
    基、低級アルコキシ基、置換基を1個以上有してもよい
    フェニルオキシ基、置換基を1個以上有してもよいアラ
    ルキルオキシ基を表し、Rはフェニル基、ナフチル
    基、アラルキル基、5員若しくは6員の複素環及びその
    縮合環(これらは芳香環、複素環上に置換基を1個以上
    有してもよい)、水素原子、ハロゲン原子、ハロゲン原
    子で置換されてもよい低級アルキル基、環状アルキル
    基、シアノ基を表す)で表される6,7−ジ置換キノリ
    ンカルボン酸誘導体とその付加塩の一種以上を有効成分
    として含有することを特徴とするAMPA受容体拮抗作
    用を有する興奮性アミノ酸受容体拮抗薬。
  10. 【請求項10】一般式(6) (式中Rはニトロ基、トリフルオロメチル基を表し、R
    は水素原子を表し、Rは水酸基、低級アルコキシ基
    で表される請求項9記載の6,7−ジ置換キノリンカル
    ボン酸誘導体とその付加塩の一種以上を有効成分として
    含有することを特徴とするAMPA受容体拮抗作用を有
    する興奮性アミノ酸受容体拮抗薬。
  11. 【請求項11】一般式(7) (式中Rはニトロ基、トリフルオロメチル基、置換され
    てもよいアミノ基、又は一般式(4) (式中R及びRは同一又は相異なってフェニル基、
    アラルキル基、5員若しくは6員の複素環及びその縮合
    環(これらは芳香環、複素環上に置換基を1個以上有し
    てもよい)、水素原子、ハロゲン原子で置換されてもよ
    い低級アルキル基、環状アルキル基を表すか、R及び
    とで窒素原子と共に環を形成(更にヘテロ原子を1
    又は2個含んでよい)してもよいを表し、nは1〜2を
    表す)を表し、Rはフェニル基、アラルキル基、5員
    若しくは6員の複素環及びその縮合環(これらは芳香
    環、複素環上に置換基を1個以上有してもよい)、水素
    原子、ハロゲン原子で置換されてもよい低級アルキル
    基、環状アルキル基を表し、Rは水酸基、低級アルコ
    キシ基、又は一般式(5) (式中R及びRは同一又は相異なってフェニル基、
    アラルキル基、5員若しくは6員の複素環及びその縮合
    環(これらは芳香環、複素環上に置換基を1個以上有し
    てもよい)、水素原子、ハロゲン原子で置換されてもよ
    い低級アルキル基、環状アルキル基を表すか、R及び
    とで窒素原子と共に環を形成(更にヘテロ原子を1
    又は2個含んでよい)してもよいを表すか、R及びR
    のいずれか一方が水素原子を表し、もう一方が水酸
    基、低級アルコキシ基、置換基を1個以上有してもよい
    フェニルオキシ基、置換基を1個以上有してもよいアラ
    ルキルオキシ基を表し、R10はフェニル基、ナフチル
    基、アラルキル基、5員若しくは6員の複素環及びその
    縮合環(これらは芳香環、複素環上に置換基を1個以上
    有してもよい)、水素原子、ハロゲン原子、ハロゲン原
    子で置換されてもよい低級アルキル基、環状アルキル
    基、シアノ基を表す)で表される6,7−ジ置換キノリ
    ンカルボン酸誘導体とその付加塩の一種以上を有効成分
    として含有することを特徴とするAMPA受容体拮抗作
    用を有する興奮性アミノ酸受容体拮抗薬。
  12. 【請求項12】一般式(7) (式中Rはニトロ基、トリフルオロメチル基を表し、R
    は水素原子を表し、Rは水酸基、低級アルコキシ基
    で表される請求項11記載の6,7−ジ置換キノリンカ
    ルボン酸誘導体とその付加塩の一種以上を有効成分とし
    て含有することを特徴とするAMPA受容体拮抗作用を
    有する興奮性アミノ酸受容体拮抗薬。
JP11271607A 1998-09-30 1999-09-27 6,7―ジ置換キノリンカルボン酸誘導体とその付加塩及びそれらの製造方法 Pending JP2000169451A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11271607A JP2000169451A (ja) 1998-09-30 1999-09-27 6,7―ジ置換キノリンカルボン酸誘導体とその付加塩及びそれらの製造方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27768698 1998-09-30
JP10-277686 1998-09-30
JP11271607A JP2000169451A (ja) 1998-09-30 1999-09-27 6,7―ジ置換キノリンカルボン酸誘導体とその付加塩及びそれらの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000169451A true JP2000169451A (ja) 2000-06-20

Family

ID=26549797

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11271607A Pending JP2000169451A (ja) 1998-09-30 1999-09-27 6,7―ジ置換キノリンカルボン酸誘導体とその付加塩及びそれらの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000169451A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9221804B2 (en) 2013-10-15 2015-12-29 Janssen Pharmaceutica Nv Secondary alcohol quinolinyl modulators of RORγt
US9284308B2 (en) 2013-10-15 2016-03-15 Janssen Pharmaceutica Nv Methylene linked quinolinyl modulators of RORγt
US9290476B2 (en) 2012-10-16 2016-03-22 Janssen Pharmaceutica Nv Methylene linked quinolinyl modulators of RORγt
US9303015B2 (en) 2012-10-16 2016-04-05 Janssen Pharmaceutica Nv Heteroaryl linked quinolinyl modulators of RORγt
US9309222B2 (en) 2012-10-16 2016-04-12 Janssen Pharmaceutica Nv Phenyl linked quinolinyl modulators of RORγt
US9346782B2 (en) 2013-10-15 2016-05-24 Janssen Pharmaceutica Nv Alkyl linked quinolinyl modulators of RORγt
US9403816B2 (en) 2013-10-15 2016-08-02 Janssen Pharmaceutica Nv Phenyl linked quinolinyl modulators of RORγt
US9624225B2 (en) 2013-10-15 2017-04-18 Janssen Pharmaceutica Nv Quinolinyl modulators of RORγt
US10555941B2 (en) 2013-10-15 2020-02-11 Janssen Pharmaceutica Nv Alkyl linked quinolinyl modulators of RORγt

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9290476B2 (en) 2012-10-16 2016-03-22 Janssen Pharmaceutica Nv Methylene linked quinolinyl modulators of RORγt
US9303015B2 (en) 2012-10-16 2016-04-05 Janssen Pharmaceutica Nv Heteroaryl linked quinolinyl modulators of RORγt
US9309222B2 (en) 2012-10-16 2016-04-12 Janssen Pharmaceutica Nv Phenyl linked quinolinyl modulators of RORγt
US9221804B2 (en) 2013-10-15 2015-12-29 Janssen Pharmaceutica Nv Secondary alcohol quinolinyl modulators of RORγt
US9284308B2 (en) 2013-10-15 2016-03-15 Janssen Pharmaceutica Nv Methylene linked quinolinyl modulators of RORγt
US9346782B2 (en) 2013-10-15 2016-05-24 Janssen Pharmaceutica Nv Alkyl linked quinolinyl modulators of RORγt
US9403816B2 (en) 2013-10-15 2016-08-02 Janssen Pharmaceutica Nv Phenyl linked quinolinyl modulators of RORγt
US9624225B2 (en) 2013-10-15 2017-04-18 Janssen Pharmaceutica Nv Quinolinyl modulators of RORγt
US10201546B2 (en) 2013-10-15 2019-02-12 Janssen Pharmaceutica Nv Quinolinyl modulators of RORγt
US10369146B2 (en) 2013-10-15 2019-08-06 Janssen Pharmaceutica Nv Phenyl linked quinolinyl modulators of RORγt
US10555941B2 (en) 2013-10-15 2020-02-11 Janssen Pharmaceutica Nv Alkyl linked quinolinyl modulators of RORγt

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5236937A (en) Pyridinyl compounds which are useful as angiotensin ii antagonists
KR20160106164A (ko) 브로모도메인 억제제로서의 비사이클릭 헤테로사이클릭 유도체
WO2019101178A1 (zh) 作为c-MET/AXL抑制剂的尿嘧啶类化合物
JPH0219112B2 (ja)
EP2699551A1 (en) Tetrahydroquinoline derivatives useful as bromodomain inhibitors
TW200403224A (en) Novel compounds
JP4704353B2 (ja) 5−ht4受容体アゴニスト活性を有するキノリンカルボン酸化合物
JPWO2007040166A1 (ja) 新規な縮合ピロール誘導体
JP7168149B2 (ja) Fgfr阻害剤としてのピラジン-2(1h)-オン系化合物
JPH06145170A (ja) ヘテロ環式化合物、その製法及びこれを含有する高血圧及びうつ血性心不全治療用医薬組成物
CA1337202C (en) Cyclic amides which are leukotriene antagonists
JP2005527542A (ja) キノリンおよびアザインドール誘導体およびその5−ht6リガンドとしての使用
AU640302B2 (en) Pyridine compounds
JP2000169451A (ja) 6,7―ジ置換キノリンカルボン酸誘導体とその付加塩及びそれらの製造方法
IE61045B1 (en) 4-aryl-5-carbamoyl-1, 4-dihydropyridines
JPH05186462A (ja) 複素環式化合物、その製造方法および該化合物を含有する高血圧症およびうつ血性心麻痺用の医薬調剤
JP2003513970A (ja) 中枢神経系障害の治療のための[(インドール−3−イル)−シクロアルキル]−3−置換アゼチジン
JP2002544223A (ja) 精神病性障害の治療方法
JP3285581B2 (ja) イミダゾール,トリアゾール及びテトラゾール誘導体
JPH05221989A (ja) 複素環式化合物
JP5769504B2 (ja) 医薬
CN111410662B (zh) 一种酪氨酸激酶抑制剂
US6562839B1 (en) 6-substituted heteroquinolinecarboxylic acid derivatives and addition salts thereof and processes for the preparation of both
JP2000509730A (ja) キノキサリンジオン類
JP2000169450A (ja) 6―アリ―ルキノリンカルボン酸誘導体とその付加塩及びそれらの製造方法