JPH11129286A - 繊維含有樹脂成形品の表皮一体成形方法 - Google Patents

繊維含有樹脂成形品の表皮一体成形方法

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JPH11129286A
JPH11129286A JP30176597A JP30176597A JPH11129286A JP H11129286 A JPH11129286 A JP H11129286A JP 30176597 A JP30176597 A JP 30176597A JP 30176597 A JP30176597 A JP 30176597A JP H11129286 A JPH11129286 A JP H11129286A
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mold
gas
fiber
resin
molding
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JP30176597A
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Inventor
Toru Shima
徹 嶋
Atsushi Sato
佐藤  淳
Manabu Nomura
学 野村
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Idemitsu Petrochemical Co Ltd
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Idemitsu Petrochemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】表皮材を繊維含有樹脂成形品に一体成形するに
際して冷却時間を短縮できる繊維含有樹脂成形品の表皮
一体成形方法を提供すること。 【解決手段】繊維含有熱可塑性樹脂原材料を用い、内部
のキャビティ10Aに対して進退可能となった移動型1
3を備えた金型10に、成形品の表面を被覆するための
表皮材14を成形前に予め装着するとともに、原材料を
可塑化した溶融樹脂を射出し、射出後にキャビティ10
Aを拡大して表皮材14を成形品に一体膨張成形するに
あたり、予め液状冷媒を含浸させた状態で表皮材14を
金型10に装着する。キャビティ10A内の樹脂(成形
品)の内部で液状冷媒が蒸気化することにより、この気
化熱で成形品が迅速に冷却される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、繊維含有樹脂成形
品の表皮一体成形方法に関し、詳しくは、軽量、剛性お
よび強度に優れたガラス繊維等の繊維含有樹脂成形品に
表皮材を一体成形する方法に関する。
【0002】
【背景技術】従来より、ガラス繊維等の繊維を含有させ
ることで強化された繊維含有樹脂成形品が知られてい
る。この繊維含有樹脂成形品は、引っ張り強度、剛性お
よび耐熱性等の機械的特性に優れているので、インパネ
コア、バンパービーム、ドアステップ、ルーフ・ラッ
ク、リア・クォターパネル、エアクーナ・ケース、グロ
ーブリッド、各種ピラーおよびシートバック等の自動車
部品、外壁用パネル、間仕切壁用パネルおよびケーブル
・トラフ等の建築・土木用部材ならびに各種椅子等とし
て広く利用されている。このような繊維含有樹脂成形品
を製造するにあたり、金型の内部に繊維を含んだ溶融樹
脂を射出する射出成形方法を利用することができる。こ
の射出成形方法によれば、複雑な形状のものでも成形で
きるうえ、所定の成形サイクルを連続して繰り返すこと
が可能なため、同一形状のものを大量生産することがで
きるというメリットが得られる。
【0003】射出成形で成形された繊維含有樹脂成形品
は、強度や剛性を向上させるために、繊維量を増やす
と、成形品の重量が増大する傾向にあるので、重量軽減
のために、繊維含有樹脂中の繊維によりスプリングバッ
ク現象を発生させ、このスプリングバック現象で成形中
の樹脂を膨張させ、軽量成形品を得る膨張成形方法が提
案されている(特願平8-28841号;国際公開番号WO97/29
896号)。しかし、この膨張成形方法では、成形品内部
に生じる空隙のため、熱伝導率が小さくなって、冷却時
間が長くなるという問題があった。特に、表皮材を成形
品に一体成形した場合には、表皮材で樹脂が断熱されて
金型での冷却が追いつかず、表皮材を貼らない場合では
200秒で冷却できるのに対して、表皮材を貼る場合で
は冷却時間が500秒となり、冷却時間が2倍以上必要
であった。そこで、この問題を解決するために、本出願
人は膨張成形時に溶融樹脂の内部へ低圧ガス(例えば、
窒素ガス)を注入するガス注入成形方法を提案した(特
願平9-116920号)。この方法では、注入されたガスが成
形品の内部を冷却するので、ヒケ等の外観不良がなくな
るだけでなく、冷却時間が短くなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特願平
9-116920号で記載されたガス注入成形方法では、成形品
を冷却するために多量の冷却ガスが必要とされる。その
ため、成形品の製造コストが高くなり、経済性に問題が
ある。つまり、一般的に、ガスは液体に比べて熱容量が
小さいため、射出成形によって、高温となった金型内の
成形品を冷却するには、多量のガスが必要とされ、か
つ、ガス自体の冷却温度も低いものでなければならな
い。冷却温度の低いガスを大量に成形品に供給するに
は、ガスを冷却する設備やガスを送るための配管設備等
が大がかりとなり、成形品を冷却するためのコストが高
いものとなる。これに対して、設備を大がかりにしない
で、成形品を冷却するには、冷却温度の低くないガスを
成形品に長時間送ることが必要とされるが、それでは、
冷却時間が長くなってしまう。特に、特願平9-116920号
で記載されたガス注入成形方法において、表皮材を成形
品に一体成形した場合には、成形品を内部から冷却する
ことにより、冷却時間を100秒に短縮できるが、その
冷却時間をより短縮することが望まれている。
【0005】本発明の目的は、表皮材を繊維含有樹脂成
形品に一体成形するに際して冷却時間を短縮できる繊維
含有樹脂成形品の表皮一体成形方法を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の繊維含有樹脂成
形品の表皮一体成形方法は、繊維含有熱可塑性樹脂原材
料を用い、内部のキャビティに対して進退可能となった
移動型を備えた金型に、成形品の表面を被覆するための
表皮材を成形前に予め装着するとともに、前記原材料を
可塑化した溶融樹脂を射出し、射出後に前記キャビティ
を拡大することにより表皮材を成形品に一体膨張成形す
る繊維含有樹脂成形品の表皮一体成形方法であって、予
め液状冷媒を含浸させた状態で前記表皮材を前記金型に
装着することを特徴とする。
【0007】このような本発明では、表皮材が装着され
た金型のキャビティ内に溶融樹脂を射出し、射出後に移
動型を移動する。この移動型の移動に伴ってキャビティ
が拡大され、成形品が成形される。金型内に装着された
表皮材には、予め、液状冷媒が含浸されているため、こ
の金型内に高温の溶融樹脂が射出されると、溶融樹脂の
持つ熱により液状冷媒が蒸気化され、この気化熱で樹脂
が迅速に冷却される。これにより、表面が表皮材で被覆
された積層成形品が得られる。
【0008】ここで、本発明では、前記液状冷媒は、前
記キャビティ内の樹脂に蓄積されている熱で蒸気化さ
れ、ガス圧により金型外へ放出される構成としてもよ
い。この構成では、樹脂の熱で蒸気化され、この蒸気は
金型内に所定の圧力をもって蓄えられるから、その圧力
で金型外へ放出されることになる。そのため、蒸気が金
型内に充満することがなくなり、成形品の冷却が促進さ
れる。さらに、前記キャビティを拡大した後に、前記金
型内にガスを注入するとともに、この金型内のガスを金
型外へ排出する構成としてもよい。この構成では、金型
内部の蒸気が別途注入されるガスとともに金型外へ強制
的に排出されるから、金型内への蒸気の充満が確実にな
くなることになり、成形品の冷却がより促進される。
【0009】また、前記表皮材は成形品の全面被覆でも
部分被覆でもよい。さらに、前記表皮材としては、織布
や不織布等の布、熱可塑性樹脂面材、熱可塑性樹脂の発
泡面材、および、模様等が印刷されたフィルム等の単層
面材、ならびに、熱可塑性エラストマや塩化ビニル樹脂
等の表皮材に、熱可塑性樹脂や熱可塑性樹脂の発泡体等
からまる裏地材を裏打ちした多層面材が採用できる。た
だし、液状冷媒を充分に含浸できるように、液状冷媒の
吸収しやすい材質、構造を持った表皮面材が好ましい。
表皮材は、少なくとも非金型面側が液状冷媒に含浸され
る。さらにまた、液状冷媒としては、水、一価アルコー
ル、二価アルコール、三価アルコール等常温で液体のも
のを例示できる。
【0010】前記原材料は、全長が2〜100mmの範囲
にされるとともに、前記全長と等しい長さの繊維が、互
いに平行に配列された状態となって全体の20〜80重
量%含有された前記繊維含有熱可塑性樹脂ペレットを少
なくとも含み、前記繊維が当該原材料全体の5〜70重
量%とされた原材料であってもよい。繊維が互いに平行
に配列された状態となって全体の20〜80重量%含有
されたペレットを用いれば、射出装置のスクリュで可塑
化・混練を行っても、繊維の破断が起こりにくくなる。
【0011】繊維の長さが2mm未満では、ガスを注入し
ても、溶融樹脂の膨張を補完できない場合がある一方、
長さが100mmを超えると、射出成形時にブリッジを起
こしたり、可塑化不良の原因となったりするため、成形
が困難となる場合がある。そして、繊維の含有率が全体
の5重量%に満たないと、スプリングバック現象による
膨張が期待できないうえ、ガス注入により大きな中空部
が溶融樹脂内に発生するおそれがあり、成形品全体にわ
たってガスが流通する連続した空隙の成形が困難になる
場合があり、また、成形品の軽量化および繊維による強
化が図れなくなる場合がある。一方、繊維の含有率が7
0重量%を超えると、ガスを注入すべき溶融樹脂の量が
少なくなり過ぎ、成形性が低下し、溶融樹脂の表面と金
型の成形面との間にガスが漏れ、シルバーマーク等の不
具合が発生するおそれがあり、外観品質が損なわれる場
合がある。
【0012】また、樹脂ペレットの主原料となる熱可塑
性樹脂としては、特に、制限はないが、例えば、ポリプ
ロピレン、プロピレン−エチレンブロック共重合体、プ
ロピレン−エチレンランダム共重合体、ポリエチレン等
のポレオレフィン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ABS
樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリ
エステル系樹脂、ポリアセタール系樹脂、ポリカーボネ
ート系樹脂、ポリ芳香族エーテルまたはチオエーテル系
樹脂、ポリ芳香族エステル系樹脂、ポリスルホン系樹脂
およびアクリレート系樹脂等が採用できる。ここで、上
記熱可塑性樹脂は、単独で用いることがもできるが、二
種類以上を組み合わせて用いてもよい。このような熱可
塑性樹脂のうち、ポリプロピレン、プロピレンと他のオ
レフィンとのブロック共重合体、ランダム共重合体、あ
るいは、これらの混合物などのポリプロピレン系樹脂が
好ましく、特に、不飽和カルボン酸、または、その誘導
体で変性された酸変性ポリオレフィン系樹脂を含有する
ポリプロピレン系樹脂が好適である。
【0013】また、樹脂ペレットに含有される繊維とし
ては、以下の〜が採用でき、特に、ガラス繊維、炭
素繊維等を採用することが望ましい。 セラミック繊維:ボロン繊維、炭化ケイ素繊維、アル
ミナ繊維、チッ化ケイ素繊維、ジルコニア繊維 無機繊維:ガラス繊維、炭素繊維 金属繊維:銅繊維、黄銅繊維、鋼繊維、ステンレス繊
維、アルミニウム繊維、アルミニウム合金繊維 有機繊維:超高分子量ポリエチレン繊維、ポリプロピ
レン繊維、アラミド繊維、ポリアリレート繊維、ポリエ
ステル繊維、ポリアミド繊維
【0014】ここで、樹脂ペレットに含有されるガラス
繊維としては、E−ガラスまたはS−ガラスのガラス繊
維であって、その平均繊維径が25μm以下のもの、好
ましくは3〜20μmの範囲のものが採用できる。ガラ
ス繊維の径が3μm未満であると、ペレット製造時にガ
ラス繊維が樹脂になじまず、樹脂に含浸するのが困難と
なる一方、20μmを超えると、溶融混練時に切断、欠
損が起こりやすくなる。
【0015】これらの熱可塑性樹脂およびガラス繊維を
用い、引き抜き成形法等でペレットを製造するにあた
り、ガラス繊維は、カップリング剤で表面処理した後、
収束剤により、100〜10000本、好ましくは、1
50〜5000本の範囲で束ねておくことが望ましい。
カップリング剤としては、いわゆるシラン系カップリン
グ剤、チタン系カップリング剤として従来からあるもの
の中から適宜選択することができる。例えば、γ−アミ
ノプロピルトリエトキシシラン、N−β−(アミノエチ
ル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−グ
リシドキシプロピルトリメトキシシラン、β−(3,4
−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン
等のアミノシランやエポキシシランが採用できる。特
に、前記アミノ系シラン化合物を採用するのが好まし
い。
【0016】このようなカップリング剤を用いてガラス
繊維の表面処理を行うにあたり、前述のカップリング剤
を有機溶媒に混ぜた有機溶媒液あるいは混濁液を、いわ
ゆるサイジング剤としてガラス繊維に塗布するサイジン
グ処理の他、スプレー法等が採用できる。また、表面処
理を行うにあたり、前述のカップリング剤とともに、ガ
ラス用フィルム形成物質を併用することができる。この
フィルム形成物質としては、例えば、ポリエステル系、
ウレタン系、エポキシ系、アクリル系、酢酸ビニル系お
よびイソシアネート系等の重合体が採用できる。収束剤
としては、例えば、ウレタン系、オレフィン系、アクリ
ル系、ブタジエン系およびエポキシ系等が採用でき、こ
れらのうち、ウレタン系およびオレフィ系が採用でき
る。これらのうち、ウレタン系収束剤は、通常、ジイソ
シアネート化合物と多価アルコールとの重付加反応によ
り得られるポリイソシアネート50重量%以上の割合に
含有するものであれば、油変性型、湿気硬化型およびブ
ロック型等の一液タイプ、および、触媒硬化型およびポ
リオール硬化型等の二液タイプのいずれもが採用でき
る。一方、オレフィン系収束剤としては、不飽和カルボ
ン酸、または、その誘導体で変性された変性ポリオレフ
ィン系樹脂が採用できる。
【0017】上述のような収束剤で収束したガラス繊維
に熱可塑性樹脂を付着・含浸させることにより、ガラス
繊維を含有する樹脂ペレットが製造される。ガラス繊維
に熱可塑性樹脂を付着・含浸させる方法としては、例え
ば、容器等に入れた溶融樹脂の中に繊維束を通し、繊維
に樹脂を含浸させる方法、コーティング用ダイに繊維束
を通して含浸させる方法、あるいは、ダイで繊維の周り
に付着した溶融樹脂を押し広げて繊維束に含浸させる方
法等が採用できる。ここで、繊維束と樹脂とをよくなじ
ませる、すなわち濡れ性を向上するために、内周に凹凸
部が設けられたダイの内部に、張力が加えられた繊維束
を通して引き抜くことで、溶融樹脂を繊維束に含浸させ
た後、さらに、この繊維束を加圧ローラでプレスする工
程が組み込まれた引抜成形法も採用できる。なお、ガラ
ス繊維と溶融樹脂とが互いによくなじむ、濡れ性のよい
ものであれば、溶融樹脂がガラス繊維に容易に含浸さ
れ、ペレットの製造が容易となるので、前述の収束剤で
繊維を収束する工程は、省略できる場合がある。ここ
で、互いによくなじませる方法としては、樹脂に極性を
付与したり、ガラス繊維の表面にカップリング剤と反応
する官能基をグラフトしたりする方法が有効である。
【0018】以上のような方法で、樹脂が含浸された長
尺繊維束(ストランド等)を、繊維の長手方向に沿って
切断していけば、ペレットの全長と同じ長さの長繊維を
含んだ樹脂ペレットを得ることができる。この際、樹脂
ペレットとしては、繊維束がストランドにされ、その断
面形状が略円形から長円形となった樹脂含有長尺繊維束
を切断したものに限らず、繊維を平たく配列することに
より、シート状、テープ状またはバンド状になった樹脂
含有長尺繊維束を所定の長さに切断したものでもよい。
本発明の方法にあっては、前述のように原材料100重
量部に対して3重量部以下、具体的には、0.01〜3
重量部の発泡剤を含ませることができる。
【0019】ここで、発泡剤の種類は、熱により分解し
てガスを発生するものであれば、限定されない。例え
ば、シュウ酸誘導体、アゾ化合物、ヒドラジン誘導体、
セミカルバジド、アジド化合物、ニトロソ化合物、トリ
アゾール、尿素およびその関連化合物、亜硝酸塩、水素
化物、炭酸塩ならびに重炭酸塩等が採用できる。さらに
具体的に例示すれば、アゾジカルボンアミド(ADC
A)、ベンゼンスルホヒドラジド、N,N−ジニトロペ
ンタメチレンテトラミン、テレフタルアジド等が採用で
きる。また、必要により、安定剤、帯電防止剤、耐候
剤、着色剤、短繊維、タルク等の充填剤を加えることも
できる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の各形態を図
面に基づいて説明する。ここで、各実施形態中、同一構
成要素は同一符号を付して説明を省略もしくは簡略にす
る。図1から図5は第1実施形態が示されている。図1
には、射出成形機1が示されている。この射出成形機1
は、溶融樹脂を射出装置2のノズル2Aから金型10の
内部に射出して成形を行うものである。射出装置2は、
図示しない射出シリンダの内部に供給された樹脂ペレッ
トをスクリュ(図示省略)で混練しながら可塑化し、こ
の可塑化した溶融樹脂を先端のノズル2Aから射出する
ものである。第1実施形態の射出成形機1は、射出装置
2側に固定された固定盤3と、この固定盤3の射出装置
2とは反対側に固定された固定プレート7と、これらの
固定盤3および固定プレート7の間に設けられかつ固定
盤3に対して近接・離隔可能とされた可動盤4と、この
可動盤4を固定盤3に対して移動させるための型締装置
5とを備えている。
【0021】対向配置された固定盤3および固定プレー
ト7の間には、タイバー8が架け渡され、このタイバー
8に沿って可動盤4が摺動自在に設けられている。型締
装置5は、可動盤4および固定プレート7の間に設けら
れたトグル機構9と、固定プレート7に取り付けられた
型締め用の油圧シリンダ装置6とを有して構成されてい
る。トグル機構9には、油圧シリンダ装置6のピストン
ロッド6Aが連結され、油圧シリンダ装置6の押圧力を
トグル機構9で増力して可動盤4を駆動し、これによ
り、金型10の閉鎖および型締めを行うようになってい
る。また、固定盤3および可動盤4の間には、型締め圧
受けブロック3A,3Bが型締め・型開き方向に沿って
設けられている。可動盤4側に設けられた型締め圧受け
ブロック3Bは、可動盤4を固定盤3に対して前進させ
たときに、固定盤3側に設けられた型締め圧受けブロッ
ク3Aと当接して、トグル機構9の高圧型締め力を受け
るようになっている。これらの型締め圧受けブロック3
A,3Bにより、固定盤3および可動盤4の平行度が確
保されている。
【0022】金型10は、固定盤3側に取り付けられる
固定金型11と、可動盤4側に取り付けられる可動金型
12と、可動金型12の一部分として設けられた移動型
13とを備えたものである。移動型13は、可動金型1
2の中央部分に固定金型11側に開口して設けられた凹
部12Aに嵌入され、金型10のキャビティ10Aに対
して進退可能とされている。この移動型13は、凹部1
2A内に設置された金型移動装置40により、キャビテ
ィ10Aに対して摺動進退するようになっている。
【0023】この金型移動装置40は、移動型13の移
動方向に対して傾斜した傾斜面41A, 42Aをそれぞ
れ有する一対の傾斜部材41,42を備えている。これ
らの傾斜部材41,42は、互いの傾斜面41A,42
Aを互いに当接させた状態で移動型13の移動方向に並
設されている。このうち、傾斜部材41には、油圧シリ
ンダ装置43が接続され、移動型13の移動方向に対し
て直交する方向に駆動されるようになっている。なお、
この傾斜部材41の移動は、空気圧式の駆動装置、或い
は、電動式の駆動装置により行うようにしてもよい。ま
た、金型移動機構40は、金型10と一体でもよく、あ
るいは、金型10とは別の装置で金型10と移動ダイプ
レート4との間に装着される機構でもよい。
【0024】この傾斜部材41の傾斜面41Aの両端縁
には、当該傾斜部材41の傾斜部材42側に突出する立
上部41Bが設けられ、これらの一対の立上部41Bの
間に、傾斜部材42の傾斜面42A側の端部がはめ込ま
れている。各立上部41Bの内側面にはそれぞれ溝41
Cが形成され、傾斜部材42の傾斜面42A側の端部に
は、これらの溝41Cと嵌合する突条42Bが設けられ
ている。このような金型移動装置40においては、油圧
シリンダ装置43のピストンロッド43Aを前進させる
と、傾斜部材41が傾斜部材42を押圧し、移動型13
がキャビティ10Aに対して前進し、一方、ピストンロ
ッド43Aを後退させると、傾斜部材41が傾斜部材4
2を引き寄せ、移動型13が後退するようになってい
る。
【0025】なお、油圧シリンダ装置43には、油圧を
供給するための油圧ユニット44が接続され、この油圧
ユニット44には、供給する油圧を制御して金型移動装
置40に所望の動作を行わせるための制御装置45が接
続されている。この制御装置45は、デジタルシーケン
サ等のシーケンス制御回路を有するものであり、移動型
13をキャビティ10Aに対して段階的に前進後退さ
せ、所定の位置に一時停止させた後に、後退させる等、
任意の異なる動作を連続的に行わせるように設定するこ
とが可能となっている。一方、固定金型11の中央部分
には、スプル11Aが形成されている。このスプル11
Aには、固定盤3を貫通して射出装置2のノズル2Aが
接続され、ノズル2Aからスプル11Aを通じて溶融樹
脂をキャビティ10Aに射出するようになっている。
【0026】固定金型11には、キャビティ10Aに充
填された溶融樹脂(成形品)の内部空隙にガスを充填す
るためのガス注入装置50が接続されている。ガス注入
装置50は、固定金型11に埋設された二つのガスピン
20と、このガスピン20と接続されたガス注入管51
と、このガス注入管51にガスを供給する図示しないガ
ス供給源とを備え、ガス注入管51は、その途中に管内
のガスを大気に放出するための開放バルブ(図示せず)
を備えて構成されている。ガス供給源から成形品の空隙
に供給されるガスは、窒素ガス、アルゴンガス、液化炭
酸ガス、その他のガスであるが、成形品となる樹脂と反
応しにくい点では窒素ガス等の不活性ガスを採用するこ
とが好ましく、冷却効率を上げる点では液化炭酸ガスを
採用することが好ましい。また、ガスの温度は、15℃
以下が良いが、冷却効率を上げるには0℃以下が好まし
い。ガスの圧力は、0.01〜20MPaの範囲が良い
が、成形品内部に大きな中空部の発生、ガスの漏洩によ
る外観不良等の発生を考慮した場合、0.01〜2MP
aの範囲が好ましい。
【0027】ガスピン20は、その取付位置が成形品の
意匠面と反対側であり、図2に示すように、固定金型1
1の成形面から若干突出するように設けられている。具
体的には、ガスピン20の全長を30〜50mm程度と
した場合、ガスピン20の成形面からの突出長さは、2
mm程度である。このガスピン20には、固定金型11
に螺入されたガスタップ53が接続され、このガスタッ
プ53には、ガス注入管51と連通するガス導入路54
が接続されている。これにより、このガス注入装置50
から供給されるガスを、ガス導入路54およびガスタッ
プ53を介して、ガスピン20からキャビティ10Aに
導入できるようになっている。
【0028】ガスピン20は、円筒状の外筒部21と、
この外筒部21に挿入された中子部22と、これらの外
筒部21および中子部22の間に形成されて当該ガスピ
ン20の軸方向に沿ってガスを流通可能にされたガス流
路23とを備えている。外筒部21は、ガス入口23A
側(ガスタップ53側)の端部にリング状の鍔部31を
備え、この鍔部31により、固定金型11から脱落しな
いようになっている。中子部22は、図3および図4に
も示すように、外筒部21に略緊結した状態で挿入され
た略円柱状の中子部本体32と、この中子部本体32の
ガス入口23A側の端部に設けられた係止部33とを有
して略T字状に形成されている。この係止部33は、外
筒部21のガス入口23A側の開口21Aを覆う円盤状
に形成され、外筒部21の鍔部31にねじ等の止着手段
(図示省略)により固定されている。係止部33の周囲
には、ガスの漏洩を防止するためのシール材24が設け
られている。
【0029】中子部本体32の周面には、切削加工等に
より、その軸心と平行な平面部34,35が等間隔に形
成され、これらの平面部34,35により、中子部22
と外筒部21との間には、平面部34,35および外筒
部21の内周面により囲まれた四つのガス流路23が形
成されている。互いに対向する平面部35は、寸法Dだ
け離れている。各平面部34,35は、ガス入口23A
側の入口側平面部34およびガス出口23B側の出口側
平面部35からなり、出口側平面部35は、入口側平面
部34よりも幅狭、つまり、中子部本体32の出口側平
面部35を通る径寸法は、入口側平面部34を通る径寸
法よりも大きくなるように形成されている。これによ
り、ガス流路23のガス出口23B側の部分tは、ガス
入口23A側の部分よりも狭くなっている。このような
ガス流路23の各ガス入口23Aは、係止部33に形成
されたスリット33Aにより構成されている。
【0030】また、中子部本体32のガス出口23B側
の先端は、その軸方向と略直交する平面状の先端面32
Bとされている。外筒部21の端部は、この先端面32
Bよりもガス出口23B側に突出し、これにより、ガス
ピン20の先端には、外筒部21の端部および先端面3
2Bに囲まれた先端空間20Aが形成されている。外筒
部21の端部の中子部22の先端面32Bからの突出長
さLは、例えば、0.1mm〜10mmであるが、ガス
ピン20と成形品との離型性を考慮すると、0.1mm
〜3mmが好ましい。
【0031】図1において、移動型13には予め液状冷
媒を含浸した表皮材14が装着されている。この表皮材
14は少なくとも反移動形13側に液状冷媒が含浸され
る。移動型13に表皮材14を装着するにあたり、予め
移動型13には、表皮材14を装着するためのピンや真
空吸引孔等の装着手段を設けておけば、表皮材14の装
着の自動化が可能となる。なお、表皮材14の装着は、
移動型13だけでなく、固定型10A側に行うこともで
きる。
【0032】この表皮材14は、織布や不織布等の布、
熱可塑性樹脂面材、熱可塑性樹脂の発泡面材、および、
模様等が印刷されたフィルム等の単層面材、ならびに、
熱可塑性エラストマや塩化ビニル樹脂等の表皮材に、熱
可塑性樹脂や熱可塑性樹脂の発泡体等から裏地材を裏打
ちした多層面材が採用できる。ただし、液状冷媒を充分
に含浸できるように、液状冷媒の吸収しやすい材質、構
造を持った表皮面材が好ましい。望ましくは、気化した
蒸気を表皮材14から排出するため、通気性を持たせた
表皮材14を用いることがよい。ここで、第1実施形態
で使用される液状冷媒は、水、一価アルコール、二価ア
ルコール、三価アルコール等常温で液体であれば、その
種類は限定されないが、金属の腐食、使用温度における
冷媒の状態等を考慮した場合には、水、一価アルコー
ル、二価アルコールが好ましい。
【0033】次に、第1実施形態の成形手順を図5に基
づいて説明する。まず、射出成形機1に金型10を装着
し、装着した金型10の移動型13に、図5(A)に示
される通り、予め液状冷媒が含浸された表皮材14を装
着し、射出装置1Aの射出シリンダ11内に樹脂ペレッ
トを供給した後、射出成形機1を起動し、射出シリンダ
11内の樹脂ペレットの可塑化および混練を開始する。
この混練により、溶融樹脂内の無数のガラス繊維を、均
一に分布させ、かつ、互いに充分絡み合った状態にし、
スプリングバック現象が発生しやすい状態にする。ここ
で、採用される樹脂ペレットは、ポリプロピレンを主原
料とした全長が2〜100mmの範囲にされたものであ
る。この樹脂ペレットには、その全長と等しい長さの補
強用ガラス繊維が、互いに平行に配列された状態となっ
て、20〜80重量%含まれ、当該樹脂ペレットと、補
強用ガラス繊維を含まない他のペレットとを混合した混
合物の場合には、全体の5〜70重量%、好ましくは、
5〜60重量%の範囲で含有されている。そして、型締
装置5を作動させ、可動盤4を固定盤3に向かって移動
させ、固定盤3側の型締め圧受けブロック3Aに可動盤
4側の型締め圧受けブロック3Bを当接させる。
【0034】次いで、金型移動装置40を作動させ、図
5(A)に示されるように、金型10のキャビティ10
Aが成形品に応じた容積よりも縮小される位置Sに、移
動型13を移動し、当該キャビティ10Aの厚さ寸法を
t1にする。この際、位置Sは、当該位置Sに静止した移
動型13が形成するキャビティの厚さt1と、成形品に応
じた容積を確保したキャビティの厚さt2との関係におい
て、t2/t1が1.1〜8.0、好ましくは、1.5〜
5.0の範囲となるように設定することができる。この
状態で、射出装置1Aから金型10に溶融樹脂を射出し
て、成形品に応じた容積よりも縮小されたキャビティに
充満させ、射出圧力で溶融樹脂が金型10の成形面に向
かって押圧されて密着している状態にし、ここで、溶融
樹脂の射出を完了する。
【0035】溶融樹脂の射出完了直前、直後、あるい
は、射出完了から所定時間が経過したら、金型移動装置
40を作動させ、図5(B)に示されるように、金型1
0のキャビティが成形品に応じた容積となる位置Tまで
移動型13 を後退させ、当該キャビティ10Aの厚さ
寸法をt2にする。これにより、射出完了から移動型13
が位置Tに到達するまでの間に、溶融樹脂の表面を冷却
し、溶融樹脂(成形品)の表面にスキン層が形成され
る。射出完了後に移動型13を後退させる場合には、金
型温度により多少異なるが、射出完了から移動型13の
後退開始までの時間を、0〜10秒の範囲で設定するこ
とができる。また、移動型13の後退速度Vrは、0.0
5〜100mm/秒の範囲、好ましくは、面転写を考慮し
て0.05〜50mm/秒の範囲で設定することができ
る。移動型13を後退させると、スプリングバック現象
により、溶融樹脂内で押し潰されていたガラス繊維の弾
性的な復元力で溶融樹脂が膨張し、溶融樹脂の内部に無
数の空隙が発生し、原材料よりも容積が大きく軽量化さ
れた成形品が成形される。
【0036】そして、移動型13が後退を開始後もしく
は後退完了と同時に、ガス注入装置50を作動してガス
をガス注入管51およびガスピン20から溶融樹脂の内
部に注入する。この時点でガス注入を行うことにより、
金型10内の溶融樹脂が完全に冷却・硬化する前に、溶
融樹脂の内部にガスが注入される。金型10内には液状
冷媒が含浸された表皮材14が装着されているため、表
皮材14に含浸された液状冷媒は樹脂に蓄積されている
熱で蒸気化され、この蒸気化に伴うガス圧ならびに金型
10内に供給されるガスにより金型10外へガス注入管
51を通じて放出される。これにより、成形品となる溶
融樹脂は表皮材14が一体成形された状態で冷却固化さ
れるが、その後、型締装置5を作動させ、可動盤4を後
退させて金型10を開き、金型10の内部から、表皮材
14が一体成形した成形品を取り出す。以降、必要に応
じて、以上のような成形作業を繰り返す。
【0037】前述のような第1実施形態によれば、次の
ような効果が得られる。すなわち、(1)繊維含有熱可塑
性樹脂原材料を用い、内部のキャビティ10Aに対して
進退可能となった移動型13を備えた金型10に、成形
品の表面を被覆するための表皮材14を成形前に予め装
着するとともに、原材料を可塑化した溶融樹脂を射出
し、射出後にキャビティ10Aを拡大して表皮材14を
成形品に一体膨張成形するにあたり、予め液状冷媒を含
浸させた状態で表皮材14を金型10に装着したから、
樹脂で液状冷媒が蒸気化することにより、この気化熱で
成形品が迅速に冷却される。
【0038】また、(2)液状冷媒は、キャビティ10A
の樹脂に蓄積されている熱で蒸気化され、この蒸気は所
定の圧力をもって金型10内に蓄えられる。そのため、
蒸気はその圧力により金型10外へ放出されから、蒸気
が金型10内に充満することがなくなり、成形品の冷却
が促進される。さらに、(3)キャビティ10Aを拡大し
た後に、金型10内にガスを注入するとともに、この金
型10内のガスを金型10外へ排出する構成としたか
ら、金型10内部の蒸気が別途注入されるガスとともに
金型10外へ強制的に排出されるから、金型10内への
蒸気の充満が確実になくなることになり、成形品の冷却
がより促進される。
【0039】さらに、(4)金型10のキャビティ10A
が成形品に応じた容積よりも縮小される位置Sに移動型
13を移動した状態で、金型10の内部に溶融樹脂を射
出してキャビティ10Aに充満し、射出圧力で溶融樹脂
が金型10の成形面に向かって押圧されて密着している
状態にした後、移動型13を後退させてキャビティ10
Aを拡大させ、射出完了から移動型13が位置Tに到達
するまでの間に、溶融樹脂の表面を冷却し、溶融樹脂
(成形品)の表面にスキン層が形成されるようにしたの
で、溶融樹脂の表面のスキン層が金型10の成形面に倣
ったものとなり、外観品質に優れた成形品を得ることが
できる。
【0040】また、(5)ガス注入により、スプリングバ
ック現象による溶融樹脂の膨張が補完されるので、所定
の寸法まで膨張するのには、含まれる補強用繊維の量が
若干少ない場合でも、金型10内に射出された溶融樹脂
は、移動型13 の後退動作により、成形品の容積にま
で確実に膨張するようになり、所期の軽量化を確実に達
成することができる。さらに、(6)遅くとも金型10内
の溶融樹脂が冷却・硬化する前に、溶融樹脂の内部にガ
スを注入するようにし、注入したガスの圧力で溶融樹脂
を内部から金型10の成形面に向かって押圧し、溶融樹
脂の表面を金型10の成形面に密着した状態を維持した
まま、溶融樹脂の冷却・硬化を行うようにしたので、表
面にヒケ等の不具合が生じることがなく、成形品の表面
を滑らかなものとすることができ、外観品質に優れた成
形品を得ることができる。
【0041】さらに、(7)溶融樹脂中に含まれる補強用
繊維の長さを2〜100mmの範囲とするとともに、補強
用繊維の含有量を樹脂全体の5〜70重量%の範囲と
し、かつ、繊維含有熱可塑性樹脂ペレットに含まれてい
る状態では、補強用繊維を互いに平行に配列しておいた
ので、金型10や射出装置1Aが通常のものであって
も、混練時および射出時において、補強用繊維が破断さ
れにくくなる。このため、スプリングバック現象を発生
させるのに充分な長さが維持され、かつ、スプリングバ
ック現象発生に充分な量の補強用繊維が含まれているこ
とから、移動型13の後退により、溶融樹脂が充分膨張
するようになり、充分に軽量化された成形品を得ること
ができる。
【0042】さらに、(8)補強用繊維の長さを2mm以上
としたので、ガスの注入により、溶融樹脂の膨張が確実
に補完されるようになり、補強用繊維の長さを100mm
以下としたので、射出成形時にブリッジや可塑不良が起
きず、成形における不具合や支障が何ら生じることがな
くなり、成形動作を円滑に行うことができる。また、
(9)補強用繊維の含有率を5重量%以上にしたので、ガ
ス注入により大きな中空部が溶融樹脂内に発生すること
がなく、成形品の軽量化および繊維による強化の両方を
図ることができるうえ、補強用繊維の含有率を70重量
%以下としたので、成形性よく成形品に表面層が形成で
き、溶融樹脂の表面と金型の成形面との間にガスが漏れ
ることがなく、シルバーマーク等の不具合の発生を未然
に防止することができる。
【0043】また、(10)キャビティ10A が成形品に
応じた容積となる位置まで移動型10Cを後退させた後
に、キャビティ10Aに供給された溶融樹脂の内部にガ
スを注入し、膨張した後の溶融樹脂に対してガスの注入
を行うようにしたので、ガスを注入するにあたり、ガス
の圧力を低くすることが可能となるうえ、低圧ガスでも
溶融樹脂の内部全体にわたってガスが進行するようにな
り、溶融樹脂の一部分にのみガスが溜まることがなくな
る。このため、溶融樹脂の内部へ注入するガスの圧力の
低圧化が可能となるうえ、溶融樹脂の内部全体にガスが
広がるため、溶融樹脂の表面と金型10の成形面との間
にガスが漏れることがなく、シルバーマーク等の不具合
の発生を未然に防止できる。
【0044】また、(11)成形品について、剛性や強度等
の機械的特性の向上および軽量化の両方が達成できるこ
とから、当該成形品を自動車等の輸送機械の部品として
利用すれば、その機械的効率等を向上できるうえ、ケー
ブルトラフ等の建築土木部材として利用すれば、その軽
量性から設置作業等を容易に行えるようにできる。さら
に、(12)ガスピン20の外筒部21の端部が中子部22
の先端よりもガス出口23B側に突出しているため、ガ
ス流路23に導入するガスの圧力が低くても、先端空間
20Aにおいてガス圧力を高めることができるので、溶
融樹脂の最表面層を突き破ってガスを溶融樹脂の内部に
確実に導入できるうえ、ガス流路23よりも断面積の大
きなガス導入孔を形成できるため、充分な量のガスを溶
融樹脂の内部に導入できる。従って、注入したガスによ
り、溶融樹脂を金型10の成形面に押圧した状態で冷却
できるため、成形品の表面層に金型10の成形面に倣っ
たスキン層を形成でき、ヒケ等の外観上の不具合を確実
に防止できる。
【0045】さらに、(13)先端空間20Aに集合したガ
スは、その圧力が溶融樹脂の最表面層を突き破れる程度
まで上昇したら、直ちに、溶融樹脂の最表面層に向かっ
て押し出されるので、ガスが必要以上に高圧になるのを
抑制できる。従って、溶融樹脂の内部に導入されるとき
のガス圧力を、溶融樹脂の最表面層を突き破るのに最低
限必要な圧力にできるので、ガスによって成形品の内部
に大きな中空部が形成されるのを回避できるから、優れ
た強度を確保できる。また、(14)中子部22のガス出口
23B側の先端を、その軸方向と略直交する平面状の先
端面32Bとしたため、中子部22の形状を単純化でき
るから、簡単に加工・製造できるうえ、溶融樹脂の内部
に充分な量のガスを確実に注入できるので、ヒケ等の発
生を一層確実に防止できる。
【0046】そして、(15)中子部22は、外筒部21の
開口21Aを覆う係止部33を有して略T字状に形成さ
れているので、ガスを係止部33のスリット33Aから
ガス流路23に導入して流通させたときに、係止部33
は、ガスにより外筒部21の鍔部31に押し付けられる
から、ガスの流通によって中子部22が外筒部21から
抜け出すのを確実に防止できる。また、(16)外筒部21
の端部の中子部の先端からの突出長さを、0.1mm〜
3mmの範囲にすることで、先端空間20Aを充分に確
保できるから、ガスを樹脂内部へ充分に注入できるう
え、成形品のガスピン20からの離型性を向上できる。
【0047】次に、本発明の第2実施形態を図6に基づ
いて説明する。第2実施形態は第1実施形態と成形品の
成形手順が相違するもので、装置の構造は第1実施形態
と同じである。図6には、第2実施形態に係る成形手順
が示されている。第2実施形態では、前記第1実施形態
において成形品に応じた容積よりも縮小したキャビティ
内に溶融樹脂を充満させ、射出圧力で溶融樹脂を金型の
成形面に密着させていたのを、移動型13の前進によ
り、溶融樹脂に圧縮力を加えることで、溶融樹脂を金型
の成形面に密着させるようにしたものである。以下に、
第2実施形態の成形手順を具体的に説明する。なお、第
2実施形態の成形手順は、前記第1実施形態と同様の射
出成形機1を採用するものであるため、射出成形機1の
説明は省略する。
【0048】まず、射出成形機1に金型10を装着す
る。金型10の移動型13は、予め充填樹脂量分(初期
キャビティクリアランス)と圧縮ストローク分とを加え
た位置に移動型13を設定する。この移動型13に、図
6(A)に示される通り、表皮材14を装着し、射出装
置1Aの射出シリンダ11内に樹脂ペレットを供給した
後、射出成形機1を起動し、射出シリンダ11内の樹脂
ペレットの可塑化および混練を開始する。この混練によ
り、溶融樹脂内の無数のガラス繊維を、均一に分布さ
せ、かつ、互いに充分絡み合った状態にし、スプリング
バック現象が発生しやすい状態にする。
【0049】そして、型締装置5を作動させ、可動盤4
を固定盤3に向かって移動させ、固定盤3側の型締め圧
受けブロック3Aに、移動盤4側の型締め圧受けブロッ
ク3Bを当接させる。次いで、金型移動装置40を作動
させ、金型10のキャビティ10Aが、その内部に射出
される溶融樹脂の全射出量に相当する容積よりも拡大さ
れる位置Xまで、移動型13を移動し、金型10のキャ
ビティ10Aの厚さ寸法をt3にする(図6(A)参
照)。移動型13の圧縮ストロークは樹脂充填時のガラ
ス繊維の折損を低減できる0.1〜50mmが良いが、
成形品のフローマークなどの外観不良やガラス繊維折損
を防止するため、0.5〜20mmが好ましい。この状
態で、射出装置1Aから金型10内に溶融樹脂を射出
し、溶融樹脂の全射出量がキャビティ10A 内に射出
されたら、溶融樹脂の射出を完了する。溶融樹脂の射出
完了前、直後、あるいは、射出完了から所定時間が経過
したら、金型移動装置40を作動させ、図6(B)に示
されるように、金型10のキャビティ10Aが成形品に
応じた容積よりも縮小される位置Yまで移動型13を前
進させ、当該キャビティ10Aの厚さ寸法をt4にする。
【0050】この移動型13の前進により、キャビティ
10A内の溶融樹脂を圧縮し、溶融樹脂に加わる圧縮力
により充満させ、当該溶融樹脂を表皮材14に向かって
押圧し、これにより、溶融樹脂を表皮材14に付着させ
る。移動型13が位置Yに到達したら、直ちに、金型1
0のキャビティ10Aが成形品に応じた容積となる位置
Zまで移動型13を後退させ、当該キャビティ10Aの
厚さ寸法をt5にする(図6(C)参照)。ここで、移動
型13の後退速度Vrは、0.05〜100mm/秒の範
囲、好ましくは、0.05〜50mm/秒の範囲で設定す
ることができる。移動型13の後退量は、圧縮完了時の
キャビティクリアランスの1.1〜8.0、好ましく
は、0.5〜5.0倍とする。移動型13を後退させる
と、スプリングバック現象により、溶融樹脂内で押し潰
されていたガラス繊維の弾性的な復元力で溶融樹脂が膨
張し、溶融樹脂の内部に無数の空隙が発生し、原材料よ
りも容積が大きく軽量化された成形品が成形される。
【0051】そして、移動型13が後退を開始後もしく
は後退完了と同時に、第1実施形態と同様に、ガス注入
装置50でガスを溶融樹脂の内部に注入する。成形品を
充分冷却するのに必要な所定時間が経過したら、型締装
置5を作動させて移動盤4を後退させ、金型10を開
く。そして、金型10の内部から成形品を取出し、成形
を完了する。以降、必要に応じて、以上のような成形作
業を繰り返す。
【0052】従って、第2実施形態によれば、第1実施
形態の(1)〜(16)と同じ作用効果を奏する他に、(17)移
動型13の移動により、溶融樹脂を圧縮するとともにキ
ャビティ10A全体に充満させるので、射出圧ではキャ
ビティ全体に溶融樹脂を充満できない薄い成形品でも成
形することができるうえ、注入ガスが樹脂の膨張を助け
るので、重量との関係で膨張に必要な量のガラス繊維を
含有させることができない場合でも、所望の膨張率を達
成することができるという効果を付加できる。
【0053】
【実施例】次に、前記実施形態の効果を具体的な実施例
に基づいて説明する。 [実施例1]本発明に基づき、以下に述べるような射出
成形機、金型および成形手順を用いて成形品の成形を行
う。実施例1は、前記第2実施形態に基づいた原材料、
金型および射出成形機を採用し、成形品を成形する。以
下に、その原材料、金型および射出成形機の詳細を示
す。
【0054】(1)原材料:ガラス繊維強化ポリプロピ
レンペレット(出光石油化学株式会社製,商品名;モス
トロンL L−4000P) ペレットの直径 ; 2mm ペレットの長さ ; 12mm ペレットのガラス繊維含有量 ; 40重量% ガラス繊維の長さ ; 12mm(ペレッ
トの長さと同じ) (2)成形品:矩形平板 成形品の縦寸法 ; 600mm 成形品の横寸法 ; 300mm 成形品の厚さ ; 12mm (3)金型:前述した成形品を成形するためのキャビテ
ィを有する金型であって 矩形形板テスト型(横600mm×縦300mm) (移動型により、成形品の厚さ方向のキャビティの寸法
は可変)
【0055】(4)表皮材:厚さ3mmの織布であり、
液状冷媒として水を使用。表皮材14から水がしたたり
落ちない程度に水を含浸。 (5)ガスピン:図2〜図4に示す形状のもの ガスピンの全長 ; 120mm 中子部の平面部間寸法D ; 3mm ガス流路のクリアランスt ;0.05mm 外筒部の中子部からの突出長さL ; 2mm (6)成形機:横型射出成形機(三菱重工業株式会社製
850MGW−160,型締力850t)に、移動型を
進退させるために、出光IPMユニット(商品名,出光
石油化学株式会社製)を装着したもの (7)成形条件:前記第2実施形態における射出成形法
に基づいて成形を行った。また、表皮材14は圧縮性で
あるため、キャビティ10Aの各寸法は成形品のうち表
皮材14を除いた樹脂部分について示した。 成形温度 ; 250℃(射出シリンダ温度) 金型温度 ; 60℃ 樹脂の射出圧力 ; 60% (定格最大射出圧力に対する設定値) 射出速度 ; 70% (定格最大射出速度に対する設定値) 充填時間 ; 2.8秒 キャビティの厚さ寸法 樹脂射出時の寸法t3 ; 17mm 樹脂圧縮時の寸法t4 ; 3mm 樹脂膨張時の寸法t5 ; 9mm(膨張倍率3倍) 移動型前進開始のタイミング ; 2.0秒後(射出開始から) 後退開始のタイミング ; 4.0秒後(射出開始から) ガス注入のタイミング ; 5.8秒後(射出開始から) ガスの圧力 ; 0.5MPa ガスの流量 ; 3リットル/分 以上の条件の下、表皮材一体成形を行い、その時の冷却
温度を測定した。なお、冷却時間が10秒間隔で異なる
成形品を成形し、熱膨張や熱収縮を生じていない成形品
を合格品とし、合格品を得るのに最も短い冷却時間をこ
の実験の冷却時間とした。その結果を表1に示す。
【0056】[実施例2]表皮材14として厚さ3mmの
天然コルクシートを用いた以外は実施例1と同じ条件で
成形を行った。 [比較例1]水を含浸させない以外は実施例1と同じ条
件で成形を行った。その結果を表1に示す。 [比較例2]水を含浸させないとともに、ガスを開放し
ない点以外は実施例1と同じ条件で成形を行った。その
結果を表1に示す。 [比較例3]水を含浸させない以外実施例2と同じ条件
で成形を行った。その結果を表1に示す。 [比較例4]水を含浸させないとともに、ガスを開放し
ない点以外は実施例2と同じ条件で成形を行った。その
結果を表1に示す。
【0057】
【表1】
【0058】表1によれば、実施例1の冷却時間が20
秒であり、比較例1,2に比べて短いことがわかる。さ
らに、実施例1では成形品を成形する際に、ガスを放出
しているにもかからわず、ガス使用量はガスを放出しな
い比較例2と同様に少ない。また、実施例2の冷却時間
が30秒であり、比較例3,4に比べて短いことがわか
る。さらに、実施例2では、成形品を成形する際に、ガ
スを放出しているにもかからわず、ガス使用量はガスを
放出しない比較例4と同様に少ない。
【0059】以上、本発明について好適な実施形態およ
び実施例を挙げて説明したが、本発明は、これらの実施
形態および実施例に限られるものではなく、本発明の要
旨を逸脱しない範囲において種々の改良並びに設計の変
更が可能である。例えば、前記各実施形態では、金型1
0内にガスを注入するとともに、この金型10内のガス
を成形品から出される蒸気とともに金型10外へ排出す
る構成としたが、本発明では、成形品から出される蒸気
を金型10内で自然に生じる圧力によって金型10外へ
放出するものでもよい。さらに、本発明の成形品の成形
方法は、射出プレス成形であってもよい。
【0060】また、樹脂ペレットの主剤となる熱可塑性
樹脂としては、ポリプロピレンに限らず、プロピレン−
エチレンブロック共重合体、ポリエチレン等のポレオレ
フィン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリスチレン系樹
脂、ABS樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリアミド系
樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアセタール系樹脂、ポ
リカーボネート系樹脂、ポリ芳香族エーテルまたはチオ
エーテル系樹脂、ポリ芳香族エステル系樹脂、ポリスル
ホン系樹脂およびアクリレート系樹脂でもよく、ガラス
繊維強化成形品が形成できる熱可塑性樹脂であれば、具
体的な組成は適宜選択できる。また、樹脂ペレットに含
有される補強繊維としては、ガラス繊維に限らず、セラ
ミック繊維、無機繊維、金属繊維および有機繊維等でも
よく、繊維の具体的な選定は、実施にあたり適宜行えば
よい。
【0061】さらに、前記実施形態および実施例の一部
では、原材料に発泡剤を含ませていなかったが、原材料
には、当該原材料100重量部に対して3重量部以下の
発泡剤を含ませてもよい。このように、発泡剤を含有さ
せれば、スプリングバック現象における繊維の復元力が
不足する場合においても、発泡剤の発泡力が繊維の復元
力を補完するので、得られるガスの圧力が低く、ガス注
入圧力が不足しても、移動型が後退するのに応じて、所
望の容積にまで溶融樹脂を確実に膨張させることができ
る。ここで、発泡剤の含有量が3重量部を超えると、シ
ルバーマークが生じる場合が多くなり、外観品質上の不
具合が生じるおそれがあるうえ、成形品の内部に大きな
中空分が発生し、強度や剛性が著しく低下する場合があ
る。また、ガスの注入口としては、金型キャビティに設
けられたガスピン(ガスノズル)に限らず、金型の内部
に設けられたスプルおよびランナ、ならびに、射出シリ
ンダのノズルのいずれかに開口されるガスノズル(ガス
ピン)でもよい。なお、溶融樹脂内に注入するガスとし
ては、窒素ガスに限らず、他のガスでもよいが、成形品
となる樹脂と反応しにくい、アルゴンガス等の不活性な
ガスを採用するのが好ましい。また、注入するガスを冷
却用ガスとしても利用する場合には、15℃以下に冷却
されたガス、液化炭酸ガス等を採用するのが好ましい。
【0062】
【発明の効果】前述のように本発明によれば、表皮材を
繊維含有樹脂成形品に一体成形するに際して冷却時間を
短縮できるという効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を実施するための射出成
形機の全体を示した側面図である。
【図2】前記第1実施形態のガスピンの取付構造を示す
断面図である。
【図3】前記第1実施形態のガスピンの中子部を示す斜
視図である。
【図4】前記第1実施形態のガスピンの中子部を示す平
面図である。
【図5】前記第1実施形態の成形手順を説明するための
図である。
【図6】本発明の第2実施形態の成形手順を説明するた
めの図である。
【符号の説明】
1 射出成形機 3 固定盤 4 可動盤 5 型締装置 10 金型 10A キャビティ 13 移動型 14 表皮材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】繊維含有熱可塑性樹脂原材料を用い、内部
    のキャビティに対して進退可能となった移動型を備えた
    金型に、成形品の表面を被覆するための表皮材を成形前
    に予め装着するとともに、前記原材料を可塑化した溶融
    樹脂を射出し、射出後に前記キャビティを拡大すること
    により表皮材を成形品に一体膨張成形する繊維含有樹脂
    成形品の表皮一体成形方法であって、予め液状冷媒を含
    浸させた状態で前記表皮材を前記金型に装着することを
    特徴とする繊維含有樹脂成形品の表皮一体成形方法。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の繊維含有樹脂成形品の表
    皮一体成形方法において、前記液状冷媒は、前記キャビ
    ティ内の樹脂に蓄積されている熱で蒸気化され、ガス圧
    により金型外へ放出されることを特徴とする繊維含有樹
    脂成形品の表皮一体成形方法。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の繊維含有樹脂成形品の表
    皮一体成形方法において、前記キャビティを拡大した後
    に、前記金型内にガスを注入するとともに、この金型内
    のガスを金型外へ排出することを特徴とする繊維含有樹
    脂成形品の表皮一体成形方法。
JP30176597A 1997-11-04 1997-11-04 繊維含有樹脂成形品の表皮一体成形方法 Withdrawn JPH11129286A (ja)

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