JPH11129259A - 金型洗浄装置 - Google Patents

金型洗浄装置

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JPH11129259A
JPH11129259A JP9294651A JP29465197A JPH11129259A JP H11129259 A JPH11129259 A JP H11129259A JP 9294651 A JP9294651 A JP 9294651A JP 29465197 A JP29465197 A JP 29465197A JP H11129259 A JPH11129259 A JP H11129259A
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liquid
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Misa Tsuda
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 超音波洗浄を併用した金型の電解洗浄装置に
おいて、洗浄時に発生するガス、蒸気および洗浄液を含
むミストの拡散を防止する。 【解決手段】 電解洗浄液を収容する洗浄槽内に被洗浄
物である合成樹脂成形用金型を浸漬し、該金型と、洗浄
槽内に浸漬した電極とに電流を供給して電解洗浄を行う
と共に、洗浄槽に設けた振動子より超音波振動を発生さ
せて超音波洗浄も組み合わせた金型洗浄装置において、
洗浄作業時に上記洗浄槽を上部に、所要の空間をあけて
覆うカバーを着脱自在に取り付け、該カバーに排気管を
連結し、洗浄作業時に発生するガス、蒸気および洗浄液
を含むミストを外部へ排気する。該排気管を吸気手段に
連結し、かつ、気液分離装置を通して気体と水と洗浄液
を含むミストを分離処理している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は合成樹脂成形金型の洗浄
装置に関し、詳しくは、金型の樹脂成形面等に付着する
樹脂カスやガス焼け等の付着物を短時間で確実に除去す
ることが出来るようにした金型洗浄装置において、特
に、洗浄時に発生するガス、洗浄液を含むミスト等で作
業環境が悪化するのを防止するものである。
【0002】
【従来の技術】合成樹脂用金型は、樹脂製品の成形量に
伴ってその内面に樹脂カスや、ガスによる焼け跡等の付
着物が付着し、これらの付着物は、後に樹脂成形する製
品の離型を悪くして、成形不良につながる等の不都合が
生じる。よって、成形用金型は定期的に取り外して洗浄
し、上記付着物を除去しなければならない。
【0003】従来、この種の成形金型用の洗浄装置とし
て、本出願人は特開平7−214570号において図1
5および図16に示す洗浄装置を提供している。この洗
浄装置は電解洗浄と超音波洗浄とを併用して金型の洗浄
を短時間で効率良く行うことができる利点を有するもの
である。図15および図16中において、1は洗浄槽、
2は洗浄槽内に着脱自在に挿入する金属製の金型保持カ
ゴ、3は洗浄槽内に吊り下げるプラス側電極であり、マ
イナス極側となる上記金型保持カゴ2内に保持された金
型5との間に電流を流すと共に、洗浄槽1の底面に取り
付けた超音波振動子4により洗浄槽内の電解洗浄液を超
音波振動を発生させ、よって、電解洗浄と超音波洗浄と
を併用して、金型5の洗浄を行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した金型洗浄装置
は電解洗浄と超音波洗浄とを併用しているため、極めて
効率良く短時間で金型の付着物を除去でき、洗浄効果が
優れた利点を有するものであるが、大型で表面積が大き
い金型を電解洗浄すると、水素ガス、蒸気および洗浄液
を含むミストが大量に発生する。従来は、洗浄槽の開口
をカバーする手段が設けられていないため、発生した水
素ガス、蒸気および洗浄液を含むミストが作業場に拡散
する。拡散した水素ガスは火気により爆発する危険性が
あると共に、蒸気および洗浄液を含むミストは周囲の機
器類に悪影響を与え腐食を発生させる要因になる。さら
に、これらガス、蒸気および洗浄液を含むミストが作業
場に充満すると作業環境を悪化させ、作業員の健康にと
っても良くない問題がある。
【0005】また、作業をしていない場合および作業時
にも、埃や異物等が上面開口から洗浄槽内に落下しやす
い問題もある。さらに、洗浄槽内から金型保持カゴ、金
型、および電極材を取り出す際に付着した洗浄液が洗浄
槽の周囲に飛散した場合、また洗浄液がオーバーフロー
した場合、洗浄槽周囲に配置した機器に洗浄液がかか
り、これらの機器に腐食を発生させる要因になる。
【0006】本発明は上記した問題に鑑みてなされたも
ので、上記した問題点を解消した金型洗浄装置を提供す
ることを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、第1に、電解洗浄液を収容する洗浄槽内
に、被洗浄物である合成樹脂成形用金型を金属製カゴに
保持して電解洗浄液に浸漬すると共に、該洗浄槽内に電
極材を吊り下げ、該電極材と上記金属製カゴとを電源の
プラス側とマイナス側とに接続し、上記電解洗浄液を介
して通電して上記合成樹脂成形用金型の電解洗浄を行う
装置において、洗浄作業時に上記洗浄槽を上部に、所要
の空間をあけて覆うカバーを着脱自在に取り付け、該カ
バーに排気管を連結し、洗浄作業時に発生するガス、蒸
気および洗浄液を含むミストを外部へ排気する構成とし
ている金型洗浄装置を提供している。
【0008】上記カバーは台円錐形状、円錐形状、ドー
ム形状など、洗浄槽の上面開口の上部に所要の空間をあ
けて覆う形状であればよい。また、該カバーに連結する
排気管は、カバーの上面中央に連結することが好まし
い。このように、カバーを設けると洗浄時に発生する水
素ガス、蒸気および洗浄液を含むミストが作業場に拡散
せず、外部へ排気でき、作業環境を悪化させることを防
止できる。
【0009】上記排気管を吸気手段に連結し、強制排気
する構成とすることが好ましい。この吸気手段として
は、シロッコファンあるいは軸流ファン等からなる吸気
ファンが好適に用いられる。
【0010】さらに、上記排気管に水分離器を介設し、
分離した液体をタンクに回収する一方、分離した気体は
排気することも好ましい。あるいは、排気管の途中に水
分離器を介設する代わりに、上記排気管の先端を貯水槽
内に浸漬あるいはシャワー室内に開口してもよい。上記
貯水槽あるいはシャワー室は本洗浄装置内蔵タイプとし
ても良いし、別置タイプとして外付けタイプとし、オプ
ション仕様としてもよい。
【0011】また、本発明の金型洗浄装置では、作業終
了時に上記洗浄槽の上面開口を閉鎖する蓋を着脱自在に
設けている。この蓋は、作業終了時に上記カバーに代え
て洗浄槽の上面に取り付けられる。該蓋はカバーと相違
して平板形状として、スペースをとらないようにしてお
くことが好ましい。
【0012】さらに、洗浄作業時に、上記洗浄槽の上面
開口の周囲に着脱自在に取り付ける幅広のシュート状樋
を備えていることが好ましい。該樋は耐アルカリ性のチ
タン、鉄、ステンレスあるいは樹脂で形成している。
【0013】このように、洗浄槽の周囲に樋を設ける
と、洗浄液がオーバーフローした時に洗浄槽に戻すこと
ができ、洗浄装置の回りの床を汚さず、かつ、洗浄液に
無駄が生せず、しかも、廃液処理の心配がない。さら
に、洗浄槽内から金型保持カゴ、金型、および電極材を
取り出す際に、付着した洗浄液を樋で受け止めることが
でき、洗浄槽周囲に配置した機器に洗浄液がかかって機
器に腐食を発生させることを防止できる。なお、上記樋
を電極材の仮置き場所としても好適に利用できる。
【0014】上記洗浄槽の周壁内面に洗浄液レベル設定
用のマーキングを施しておくことが好ましい。このレベ
ル設定用のマーキングとして上限ラインと下限ラインを
設けておくと、一目で確認でき、使い勝手を良くするこ
とができる。
【0015】また、上記洗浄槽の底壁に排水管を接続
し、該排水管をポンプを介して、洗浄槽の上面開口へ洗
浄液を循環させる供給管と接続し、上記ポンプの上流側
あるいは下流側に濾過手段を備えた浄化タンクを介設し
ている。
【0016】上記構成とは相違して、洗浄槽からオーバ
ーフローで循環させる構成とすると、運転開始時にポン
プが空運転して洗浄水を吸引し、徐々に洗浄液を吸い込
んで正常運転するが、もし循環中にエアが混ざったり、
洗浄液が途切れるとポンプが空運転し、ポンプの回転部
分に焼き付きが生じて故障する。これに対して、上記の
ように、洗浄槽の底面から排出して、落差により自重で
排水して下方に設置した洗浄タンクに落とすと、上記し
たポンプの故障を生じさせない。
【0017】上記洗浄槽内の電解洗浄液に超音波振動を
発生させる振動子を設けていることが好ましい。即ち、
洗浄槽内での金型の洗浄は電解洗浄のみでも効果がある
が、さらに超音波振動による洗浄を組み合わせると、洗
浄力が強めることができる。
【0018】上記洗浄槽内に収容する電解洗浄液は、水
酸化ナトリウムあるいは/および水酸化カリウム、ED
TAのアルカリ塩、グルコン酸ナトリウムを含むアルカ
リ溶液からなり、該電解洗浄液を循環あるいは洗浄層内
に貯留している。上記EDTA(エチレンジアミンテト
ラ酢酸)のアルカリ塩としては、EDTAのカルボン酸
基の水素原子の全部あるいは一部がアルカリ金属原子で
置換された化合物であり、具体例としては、EDTA2
ナトリウム塩、EDTA4ナトリウム塩を挙げることが
できる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施形
態を参照して詳細に説明する。図1乃至図12は本発明
の金型洗浄装置の実施形態を示し、該洗浄装置は超音波
方式と電解方式の洗浄方法を併用して、金型5に付着し
た樹脂等の付着物を短時間で確実に除去するようにして
いる。
【0020】洗浄装置は、キャスター付のフレーム10
の上部仕切板10a上の一側部に洗浄槽11を固定して
おり、他側部に電源器12、制御器13、循環ポンプ1
4、電解用変換器17の所要の駆動装置を搭載し、か
つ、下部仕切板10b上に浄化タンク16、超音波発生
装置90などを搭載して、フレーム10の外周面を外カ
バー18で閉鎖している。また、図4に示すように、洗
浄作業時には洗浄槽の上部にフード状のカバー49を着
脱自在に取り付けている。
【0021】上記洗浄槽11は上面開口のボックス形状
で、その外周面の略全面に沿ってシリコンゴムヒータか
らなる面状ヒータ15を取り付け、該面状ヒータ15を
上記制御器13を介して電源器12に接続し、洗浄槽1
1内に取り付けた温度センサー19により検出した電解
洗浄液20の温度に応じて、所要時間にオンして電解洗
浄液20を60℃に加熱するようにしている。
【0022】上記電解洗浄液20は水に水酸化ナトリウ
ムあるいは/および水酸化カリウムにグルコン酸ナトリ
ウム等を混合したアルカリ溶液を用いている。該電解洗
浄液20は洗浄槽11内に、被洗浄物である金型5の量
に応じて所要レベルまで収容しており、図2に概略的に
示すように、所要時に洗浄槽11の底壁11aに設けた
取出口11bより循環管30に排出し、濾布を備えた浄
化タンク16内に導いて濾過した後、循環ポンプ14で
吸い上げて、洗浄槽11の底面へと循環させている。こ
のように、洗浄槽11の底面から落差を利用して洗浄液
を自重落下で排出して浄化タンク16へと入れ、該浄化
タンク16から循環ポンプ14で濾過済みの洗浄液を再
び洗浄槽11へと戻す構成とすると、循環ポンプ14に
は常に洗浄水があるため、ポンプが空回転して焼き付け
が発生することが防止できる。なお、ポンプ14で吸い
上げた洗浄液を洗浄槽11の上面開口へ投入して循環さ
せてもよい。
【0023】上記電解洗浄液の量は、洗浄槽11にゲー
ジ(図示せず)を取り付けて制御している。なお、図1
0に示すように、洗浄槽11の内周面に上下二段のマー
キング92A、92Bを施した表示板をとりつけてもよ
い。これらマーキングは洗浄槽11の内面を打刻して形
成してもよい。上限のマーキング92Aは洗浄液の最大
レベルを示し、下限のマーキング92Bは最小レベルを
示す。
【0024】上記洗浄槽11はステンレス製で、その上
面開口を囲む外周フランジ部の上面にジュラコンからな
る絶縁ベース21を取り付けている。該洗浄槽11の内
部には金属製の金型保持カゴ22を、その支持腕22a
を上記絶縁ベース21に吊り下げて着脱自在に吊り下げ
るようにしており、かつ、洗浄槽11内で、洗浄槽11
の底面、内周面にカゴ22が接触しないようにしてい
る。該金型保持カゴ22はパンチングメタルからなる底
部22bより上記支持腕22aを突設し、該支持腕22
aに設けた上部屈折部22cを絶縁ベース21上に載置
して取り付けている。
【0025】上記絶縁ベース21の対向する2辺上にス
テンレス製のマイナス側給電板23を固定し、金型保持
カゴ22の支持腕22aの一部を位置決め載置してい
る。なお、金型保持カゴ22の支持腕22aは洗浄槽1
1の内面と接触して通電しないように絶縁被覆を施して
おり、上記給電板23との接触部分のみ絶縁被覆を設け
ていない。上記給電板23は図8に示すように、絶縁ベ
ース21内を貫通する長尺な通電ボルト24で絶縁ベー
ス21に固定し、通電ボルト24をブスバー25に連結
し、該ブスバー25を電解用変換器17のマイナス側電
極に接続している。
【0026】同様に、上記絶縁ベース21の他の対向す
る2辺上に、同様の給電板27を取り付けて、前記マイ
ナス側給電板23と同様に、通電ボルト、ブスバー、電
解用交換気17のプラス側電極と接続している。この給
電板27上には、図5および、図9に示すように、洗浄
槽11の中央部に着脱自在に軸架する通電支持棒28の
両端を位置決め固定する。
【0027】上記通電支持棒28には、長さ方向に一定
間隔をあけて取付穴28aを設け、これら取付穴28a
に、上部縦軸29aの下端を横方向に2又に分岐させ、
これら分岐部29bの先端を下向きに屈曲させ、その下
端に円形の電極板29cを揺動可能に取り付けた電極材
29を上下長さ調整可能に取り付け、通電支持棒28に
間隔をあけて並列に吊り下げた電極板29cが金型およ
び保持カゴ22と接触しないようにしている。即ち、上
部縦軸29aの外周面にネジを形成しておき、該上部縦
軸29aを取付穴28aに挿入し、該上部縦軸29aに
蝶螺子34を締め付けて通電支持棒28に取り付けるこ
とにより、螺子締め位置を変えて、円形電極板29cの
高さを調節している。
【0028】上記導電棒28、電極材29の上部縦軸2
9a、分岐軸29bは鉄、チタンあるいはステンレス等
により形成し、円形の電極板29cは鉄、ステンレス、
チタンあるいはグラファイト(100%の炭素を150
0℃で焼結したもの)で形成している。また、電極板2
9cの下面以外は表面を絶縁処理しているが、給電板2
7と接触させる導電棒28の両端は露出させて電気接続
がなされるようにしている。
【0029】上記電解用変換器17は交流の電源器12
と接続し、電流を交流から直流に変換して電解洗浄用の
上記電極と金型保持カゴ22に電流を供給している。な
お、電源器12と電解用変換器17とは一体として構成
したものを用いてもよい。上記のように、電極材29を
電解用変換器17のプラス側、上記金型保持カゴ22を
マイナス側に接続していることにより、電解洗浄液20
を介して通電させて電解方式の洗浄を行うようにしてい
る。
【0030】さらに、上記洗浄槽11の底面には、超音
波方式の洗浄を行う超音波振動子91を取り付け、該振
動子91を超音波発生器90と接続し、洗浄槽11内の
電解洗浄液20に超音波振動を発生させるようにしてい
る。該超音波振動は24KHz〜40KHzの範囲、ま
たは24KHzと30KHzとの周波数で交互に発振さ
せている。
【0031】上記超音波振動による洗浄と電解洗浄とを
併用した洗浄作業時、電解作業により水素ガス、蒸気お
よび洗浄液を含むミストが発生し、洗浄槽11の上面開
口から発生したガス、蒸気、洗浄液を含むミストが拡散
する。よって、上記した図4に示すチタンあるいはステ
ンレス製のフード状カバー49を洗浄槽11の開口周縁
の絶縁ベース21に沿って着脱自在に取り付けている。
【0032】上記カバー49は略大円錐形状で、その頂
面部49aには排気管60を接続しており、洗浄槽11
内で発生し、カバー49で囲まれた空間に充満するガ
ス、蒸気および洗浄液を含むミストを排気管60を通し
て排出させている。
【0033】上記排気管60には図11に示すように、
先端にファン61を取り付けて強制的に吸引排気してお
り、かつ、該排気管60の水分離器62を介設してい
る。この水分離器62でガス(気体)と水とに分離し、
分離した水は排水管63を経てタンク64に貯水すると
共に、ガスは排気管60を経てファン61へ吸引して排
気している。上記排気管60は床面より立設した支持ス
タンド65で支持している。上記吸引用ファン61とし
てはシロッコファン、軸流ファン等の適宜なファンが用
いられる。また、上記のように、洗浄装置とは別置せず
に、洗浄装置の内部にファン61、水分離器62および
貯水用のタンク64を収容した構成としてもよい。な
お、図中、68はバランスウエイトである。
【0034】さらに、図13に示すように、排気管60
にファン61を介設して強制吸引すると共に、排気管6
0の先端を貯水槽66内に開口し、排気を貯水槽66内
に放出するようにしてもよい。あるいは、図14に示す
ように、上記貯水槽66に代えて、樹脂、ステンレス、
チタン等よりなるハウジング100の内部を、細かい網
やパンチメタル等の多穴板101で仕切り、該多穴板1
01の上部に噴水管102を配管して、該噴水管101
に水を供給して多穴板101に水を流したシャワー装置
103を設けてもよい。該シャワー装置103のハウジ
ング100へ洗浄層11から排気管60を通して流れて
くる蒸気、ガス、ミストが多穴板101を通ることによ
り、ガスと水とに分離され、分離された水は排水口10
5より排水する一方、ガスは排気管60’を通してファ
ン(図示せず)へと導出している。
【0035】上記のように、洗浄作業で発生する水素ガ
ス、蒸気および洗浄液を含むミストを排気管60を通し
て強制的に吸引し、その後、洗浄液を含む水とガスとに
分離すると、作業場の雰囲気を悪化させることなく処理
することができる。
【0036】作業時は、上記したカバー49をかぶせる
ようにしているが、該カバー49はスペースをとるた
め、作業をしていな場合は、図12に示すように、平板
状の蓋70を洗浄槽11の上面に取り付けて上面開口を
閉鎖し、洗浄槽11内に異物や埃が入らないようにして
いる。なお、作業をしていない場合にも、カバー49を
かぶせて、蓋として用いても良いことは言うまでもな
い。
【0037】また、洗浄槽11の上面開口外周の絶縁ベ
ース21には、作業時に、洗浄槽開口に向かってシュー
ト状に収縮する形状のステンレス製の幅広の樋48を着
脱自在に取り付けている。このように、洗浄槽11の開
口周縁に幅広の樋48を設け、しかも、開口に向かって
傾斜させて構成としているため、洗浄槽11から洗浄液
がオーバーフローしても樋48により洗浄槽11へ戻す
ことができる。さらに、洗浄槽11より金型保持カゴ2
2や金型5、電極材29を取り出した時、それらに付着
した洗浄水を樋48で受け止めることができ、洗浄装置
の外周に洗浄液が流れて床面等を汚すことを防止できる
と共に、周辺機器に洗浄水がかかって腐食を発生させる
ことを防止できる。
【0038】さらに、上記外カバー18には操作盤およ
び表示盤の取付用凹部45を設け、該凹部に表示器41
Aおよび操作器41Bを設置しており、該表示用凹部4
5を透明カバー46で開閉自在としている。このよう
に、透明カバー46を取り付けると、洗浄液がかかるこ
とを防止でき、かつ、該透明カバー46を開閉自在とし
ているため、ユーザーは洗浄量に応じて洗浄装置の能力
を適宜に設定することができる。
【0039】さらにまた、外カバー18には電極材29
の仮置き用のボックス47を付設している。この仮置き
用のボックス47には、洗浄槽11に金型保持カゴ22
を挿入する場合および洗浄槽11より取り出す場合に、
電極材29を洗浄槽11から取り外しておく必要があ
り、この時に電極材29を設置ボックス47に仮置きし
ておくことができる。
【0040】上記構成からなる洗浄装置では、作業時
に、まず、洗浄槽11に電解洗浄液20を投入し、つい
で、面状ヒータ15をオンして加熱し、洗浄液11内の
電解洗浄液20を約60℃まで加熱する。その後、金型
保持カゴ22に洗浄する金型5を搭載して洗浄槽11内
に取り付け、給電板23と接触させてマイナス極側に接
続するとともに、電極材29を洗浄槽11に取り付け、
給電板27と接触させて、プラス極側と接続さえてい
る。
【0041】電解洗浄液が60℃に達した後に、作業タ
イマーを作動させて、給電板23、27から金型保持カ
ゴ22と電極材29とに通電し、電解洗浄液20を通し
て、金型保持カゴ22に保持された金型5の電解洗浄を
行う。このとき、電解用変換器17の電圧を調整し、1
dcm2当たり2〜7Ampで出力する直流電圧を設定
している。同時に24KHzと30KHzとで交互に超
音波振動を発生させるように振動子を動作させる。上記
タイマーで設定した作業時間が経過すると、通電が自動
停止され洗浄作業を終了する。金型5の付着物が完全に
除去出来なかった場合には、再度、タイマー設定して洗
浄作業を行う。
【0042】電解方式と超音波方式の洗浄方法を併用し
た本発明の洗浄装置は、超音波方式の洗浄方法により、
金型5の外部より樹脂カス等の付着物に振動を与えて付
着物を浮き上がらせて電解洗浄液を浸透させ、または付
着物を破壊すると共に、電解方式の洗浄方法により金属
表面の内部より発生する水素ガスにより金型5から付着
物を浮き上がらせ、付着物を金型5より剥離して除去す
る。かつ、其の際、電解洗浄液20を約60℃に加熱し
ているため、付着物を柔らかくする等、強い洗浄力を発
揮させることができる。
【0043】また、上記洗浄作業時に発生する水素ガ
ス、蒸気および洗浄液を含むミストは排気管60を通し
て強制的に吸引され、水と気体と洗浄液を含むミストが
分離されて処理される。よって、作業雰囲気を良好に保
持することができる。なお、発生したガス、蒸気、洗浄
液を含むミストを排気管を通して外部の大気中に放出す
るようにしてもよい。
【0044】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
に係る電解洗浄方式の金型洗浄装置によると、洗浄作業
時に、洗浄槽の上面開口に排気管を接続したカバーを取
り付けるため、発生するガス、蒸気および洗浄液を含む
ミストが作業場に拡散させずに処理することができる。
よって、ガスが火気により爆発する危険がなく、かつ、
蒸気により周辺機器に悪影響を与えることを防止でき
る。
【0045】さらに、洗浄作業時には洗浄槽の開口周縁
に樋を取り付けるため、洗浄槽から洗浄液が流れ出すこ
とを防止でき、周辺機器および床に洗浄液がかかること
を防止できる。さらに、オーバーフローした洗浄液を洗
浄槽に戻すため、高価な電解洗浄液の無駄を防止できる
等の種々の利点を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の洗浄装置の第1実施形態を示す概略
平面図である。
【図2】 洗浄液の循環経路を示す概略図である。
【図3】 図1の概略正面図である。
【図4】 上記洗浄装置の使用時の斜視図である。
【図5】 図1の洗浄装置の要部斜視図である。
【図6】 図5の一部拡大斜視図である。
【図7】 金型保持カゴの斜視図である。
【図8】 給電機構を示す概略図である。
【図9】 洗浄槽の上面に樋を取り付けた状態の斜視図
である。
【図10】 上記洗浄槽の内面に設けるマーキングを示
す概略図である。
【図11】 上記洗浄槽に取り付けるカバーと接続した
ガス等の処理機構を示す概略図である。
【図12】 洗浄槽の上面に取り付ける蓋を示す概略図
である。
【図13】 処理機構の変形例を示す概略図である。
【図14】 ガス等の処理機構の変形例を示す概略図で
ある。
【図15】 従来例の斜視図である。
【図16】 上記従来例の要部断面図である。
【符号の説明】
5 金型 10 フレーム 11 洗浄槽 12 電源器 13 制御器 15 面状ヒータ 22 金型保持カゴ 23、27 給電板 28 導通支持棒 29 電極材

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電解洗浄液を収容する洗浄槽内に、被洗
    浄物である合成樹脂成形用金型を金属製カゴに保持して
    電解洗浄液に浸漬すると共に、該洗浄槽内に電極材を吊
    り下げ、該電極材と上記金属製カゴとを電源のプラス側
    とマイナス側とに接続し、上記電解洗浄液を介して通電
    して上記合成樹脂成形用金型の電解洗浄を行う装置にお
    いて、 洗浄作業時に上記洗浄槽を上部に、所要の空間をあけて
    覆うカバーを着脱自在に取り付け、該カバーに排気管を
    連結し、洗浄作業時に発生するガス、蒸気および洗浄液
    を含むミストを外部へ排気する構成としている金型洗浄
    装置。
  2. 【請求項2】 上記排気管を吸気手段に連結し、強制排
    気する構成としている請求項1に記載の金型洗浄装置。
  3. 【請求項3】 上記吸気手段として、シロッコファンあ
    るいは軸流ファン等からなる吸気ファンを用いている請
    求項1または請求項2に記載の金型洗浄装置。
  4. 【請求項4】 上記排気管に水分離器を介設し、分離し
    た液体をタンクに回収する一方、分離した気体は排気し
    ている請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の金
    型洗浄装置。
  5. 【請求項5】 上記排気管の先端を貯水槽内に浸漬ある
    いはシャワー室内に開口している請求項1乃至請求項3
    のいずれか1項に記載の金型洗浄装置。
  6. 【請求項6】 作業終了時に上記洗浄槽の上面開口を閉
    鎖する蓋を着脱自在に設けている請求項1乃至請求項5
    のいずれか1項に記載の金型洗浄装置。
  7. 【請求項7】 洗浄作業時に、上記洗浄槽の上面開口の
    周囲に着脱自在に取り付ける幅広のシュート状樋を備え
    ている請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の金
    型洗浄装置。
  8. 【請求項8】 上記洗浄槽の周壁内面に洗浄液レベル設
    定用のマーキングを施している請求項1乃至請求項7の
    いずれか1項に記載の金型洗浄装置。
  9. 【請求項9】 上記洗浄槽の底壁に排水管を接続し、該
    排水管をポンプを介して、洗浄槽の底面あるいは上面開
    口へ洗浄液を循環させる供給管と接続し、上記ポンプの
    上流側あるいは下流側に濾過手段を備えた浄化タンクを
    介設している請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記
    載の金型洗浄装置。
  10. 【請求項10】 上記洗浄槽内の電解洗浄液に超音波振
    動を発生させる振動子を設けている請求項1乃至請求項
    9のいずれか1項に記載の金型洗浄装置。
  11. 【請求項11】 上記洗浄槽内に収容する電解洗浄液
    は、水酸化ナトリウムあるいは/および水酸化カリウ
    ム、EDTAのアルカリ塩、グルコン酸ナトリウムを含
    むアルカリ溶液からなり、該電解洗浄液を循環あるいは
    洗浄槽内に貯留している請求項1乃至請求項10のいず
    れか1項に記載の金型洗浄装置。
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