JPH11128834A - 塗膜、それを使用した事務機器用部材および事務機器 - Google Patents

塗膜、それを使用した事務機器用部材および事務機器

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JPH11128834A
JPH11128834A JP31447497A JP31447497A JPH11128834A JP H11128834 A JPH11128834 A JP H11128834A JP 31447497 A JP31447497 A JP 31447497A JP 31447497 A JP31447497 A JP 31447497A JP H11128834 A JPH11128834 A JP H11128834A
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光治 高木
Yoshio Takizawa
喜夫 滝沢
Tokuo Okada
徳男 岡田
Toshiaki Arai
利晃 荒井
Takahiro Kawagoe
隆博 川越
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シリコーン樹脂が他の樹脂中に均一分散した
塗膜を得る。 【解決手段】 シリコーン樹脂を他の樹脂に均一に分散
させてなる塗膜において、分散助剤としてカップリング
剤を使用したことを特徴とする塗膜を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリンタ
ー等の事務機機用で用いられるローラ等の部材の表面コ
ート層を形成する塗膜として好適な塗膜、及び該塗膜を
表面に被覆した事務機器用部材、更には該事務機器用部
材を具備した事務機器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複写機、プリンター等の事務機器
には、帯電、現像、転写、中間転写、トナー層形成、ト
ナー搬送、トナー撹拌、クリーニング、定着、紙搬送等
の層を行うベルト、ローラ、ドラム、ブレード等の部材
が使用されている。これらの部材は、多くの場合、軟ら
かさが要求され、ゴム状弾性体やフォーム体を金属、繊
維状物或いは樹脂成型体と積層或いは複合して用いられ
ている。
【0003】更にこれらのゴム状弾性体やフォーム体表
面に、感光体の汚染防止、トナー付着防止、トナーの帯
電制御、抵抗調整、摩擦係数の制御等の種々の目的で樹
脂の塗膜が施される場合が多い。
【0004】それら樹脂の塗膜としては、種々の要求性
能を満たすために種々の樹脂を混合して使用する場合が
多く、なかでも、シリコーン樹脂を添加した塗膜を表面
層として各部材表面に設けることがよく行われる。例え
ば、帯電性の制御が難しい現像プロセスにおいては、現
像部材の機械的特性と帯電性能の両立を図るため、ゴ
ム、ウレタン等で形成された弾性基材にシリコーン樹脂
を混合した樹脂からなる表面層を設けることが提案され
ている。
【0005】シリコーン樹脂はその材料の性質から、相
手に対して高い帯電性の付与が可能であり、また、適度
な硬度を持つため表面層としては好適であるが、それ単
体では強度を含めた性能を満たす製膜が困難であり、通
常主材となる他の樹脂に5〜50%程度のシリコーン樹
脂を混合することでその特性を最適化することが行われ
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、シリコ
ーン樹脂は表面自由エネルギーが極めて小さいため、他
の樹脂との相溶性が悪く、単に混合するだけでは相分離
してしまい、そのときの分離構造も大きくかつ不安定で
ある。このため、特にこの混合樹脂を基材表面にコート
した場合などは、コートムラが発生しやすく、それに伴
って摩擦帯電性等の表面特性に不安定さが発現してしま
う。
【0007】更に、これらの混合樹脂にカーボン等の導
電性粉体を添加して導電樹脂とした場合に、通常カーボ
ンはシリコーン樹脂に親和性がないため、他の樹脂部に
遍在することとなり、得られた部材はカーボンの遍在、
すなわち導電性のばらつきが大きくなってしまう。従っ
て、均一な現像等のプロセス性能発現に劣るものとなっ
てしまっていた。
【0008】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者は、上記課題を解決するため鋭意検討を行った結
果、カップリング剤、特にシランカソプリング剤を混合
樹脂に添加することにより、混合樹脂同士の相溶性が高
くなり、均一な混合樹脂が得られることを見いだした。
即ち、シランカップリング剤は、片側末端基がシリコー
ン樹脂と、またそれと異なる片側末端基が他の樹脂と親
和性が高いため、これをシリコーン樹脂,他の樹脂と共
に混合したとき、相分離構造の不安定性が解消され、ミ
クロに均一な混合樹脂が得られ、またこの混合樹脂にカ
ーボンを添加した場合、均一で長期間安定した導電塗料
が得られ、ミクロに均一な導電塗膜が得られることを見
いだし、本発明を完成したものである。
【0009】従って、本発明は、シリコーン樹脂を他の
樹脂に均一に分散させてなる塗膜において、分散助剤と
してカップリング剤を使用したことを特徴とする塗膜を
提供するものである。
【0010】以下に本発明について更に詳しく説明す
る。本発明の塗膜は、上述のように、シリコーン樹脂を
他の樹脂に均一に分散させる際に、分散助剤としてカッ
プリング剤を使用したものである。
【0011】上記シリコーン樹脂としては、シリコーン
オイル、シリコーンレジン、シリコーンゴムおよびそれ
らの変性体等が挙げられる。これらの中ても、カップリ
ング剤との反応基を持つシリコーン樹脂が分散の安定化
に好ましく、反応基としては、SiH、SiOH、Si
OR、SiOCOR、SiNRR’(R、R’はメチ
ル、エチル等のアルキル基)SiNH2、SiX(Xは
ハロゲン基)、SiCHCH2等が例示される。
【0012】このシリコーン樹脂を分散させる他の樹脂
としては、シリコーン樹脂以外の樹脂であればいずれの
ものでもよく、特に制限されるものではないが、好まし
いものをいくつかを例示すれば、フッ素樹脂、ウレタン
樹脂、ポリカーボネイト樹脂、ポリビニルアセタール樹
脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、アミノ樹脂、エ
ポキシ樹脂、ポリアミド樹脂、フェノール樹脂、アルキ
ッド樹脂、メラミン樹脂、ケトン樹脂、アイオノマー樹
脂、ポリブタジエン樹脂、塩素化ポリエチレン、塩化ビ
ニリデン樹脂、アクリルウレタン樹脂、エチレン酢酸ビ
ニル樹脂、塩化ビニル酢酸ビニル樹脂、スチレンアクリ
ル樹脂、スチレンブタジエン樹脂、スチレンマレイン酸
樹脂、スチレンアクリル樹脂、エチレンアクリル樹脂等
が挙げられる。これのなかでも特にポリアミド樹脂、ア
クリルウレタン樹脂、アルキッド樹脂、フェノール樹
脂、メラミン樹脂あるいはそれらの混合物が塗膜強度や
帯電性能等が良いので好ましい。
【0013】上記カップリング剤としては、シラン系、
チタネート系、アルミニウム系、ジリコニウム系、ジリ
コアルミネート系等のカップリング剤が挙げられる。特
に、シラン系カップリング剤が、シリコーン樹脂との親
和性が良く好ましい。シラン系カップリング剤を例示す
れば、γ−クロロプロピルトリメトキシシラン、γ−ク
ロロプロピルメチルジメトキシシラン、ビニルトリクロ
ロシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリメト
キシシラン、ビニル・トリス(β−メトキシエトキシ)
シラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラ
ン、β−(3、4−エポキシシクロヘキシル)エチルト
リメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメト
キシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキ
シシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラ
ン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−アミ
ノプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルメ
チルジエトキシシラン、N−β−(アミノエチル)−γ
−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−β−(アミ
ノエチル)−γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラ
ン、N−フェニル−γ−アミノプロピルトリメトキシシ
ラン、γ−ウレイドプロピルトリエトキシシラン、γ−
ウレイドプロピルトリメトキシシラン等が挙げられる。
【0014】ここで、カップリング剤が、シリコーン樹
脂を上記他の樹脂に良好に分散せしめる機構は、必ずし
も明かではないが、次の様に推察できる。
【0015】シラン系カップリング剤を代表的な一段式
で示すと、YRSiX3となる(Yは、他の樹脂との親
和性基ないしは反応性基、Rは有機残基、Xは加水分解
性アルコキシ基、加水分解性ハロゲン基を表わす)。こ
の場合、Xはシリコーン樹脂と親和性及び/又は反応性
を持っており、一方Yは他の樹脂と親和性及び/又は反
応性を持つ。このようにして、カップリング剤が、シリ
コーン樹脂と他の樹脂の相溶性あるいは分散性を改良す
るものであると推察される。
【0016】カップリング剤の添加量は、シリコーン樹
脂と他の樹脂との比率にもよるが、一般的には、全樹脂
量100重量部に対して、0.1〜5重量部である。特
に、0.5〜3重量部が好ましい。これらの量より少な
いと分散効果が小さく樹脂混合物の分散安定性が充分で
なく、これらの量より多いと樹脂混合物の本来の性能、
性状を変えてしまい好ましくない。
【0017】本発明の塗膜の形成は、通常、シリコーン
樹脂、他の樹脂、カップリング剤およびその他の添加剤
に溶剤を加えて塗料とし、これを所定の基材にディップ
法、ロールコーター法、ドクターブレード法、あるいは
スプレー法寺により塗布、乾燥、硬化させることで行わ
れる。
【0018】上記溶剤としては、メタノール、エタノー
ル、イソプロパノール、ブタノール等のアルコール系溶
媒、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン
等のケトン系溶媒、トルエン、キシレン等の芳香族炭化
水素系溶媒、へキサン等の脂肪族炭化水素系溶媒、シク
ロヘキサン等の脂環族炭化水素系溶媒、酢酸エチル等の
エステル系溶媒、イソプロピルエーテル、テトラヒドロ
フラン等のエーテル系溶媒、ジメチルホルムアミド等の
アミド系溶媒、クロロフォルム、ジクロロエタン等のハ
ロゲン化炭化水素系溶媒等、及びこれらの混合溶媒等が
好ましく用いられる。
【0019】上記塗料には、その他の添加剤として、他
の部材との摩擦力低減や導電性付与等の目的で、荷電制
御剤、滑材、導電剤等の種々の添加剤を加えることがで
きる。
【0020】ここで、上記塗料の作製においては、シリ
コーン樹脂、他の樹脂およびカップリング剤に溶剤を加
えて混合し、均一分散を得た後に、その他の添加剤を添
加することが好ましい。この場合、上記その他の添加剤
を同時に加えるとカップリング剤がその他の添加剤と反
応してしまい、シリコーン樹脂と他の樹脂の分散安定剤
として作用し難くなる場合がある。
【0021】本発明の塗膜は、シリコーン樹脂が他の樹
脂のマトリックスに均一に分散しており、その分散層の
平均径は10μm以下、多くの場合、5μm以下にな
る。それに対して、カップリング剤を用いない場合は、
数十μm以上で、かつ、安定性、再現性が悪いものであ
る。
【0022】以下に本発明の塗膜を表面に被覆した事務
機器用部材の例として、電子写真方式やトナー飛翔画像
形成方式で用いられるトナー担持ローラについて説明す
る。本発明のトナー担持ローラは、図1に例示するよう
に、良導電性シャフトs等の外側に導電性を有する導電
性弾性層3、更にその表面に本発明の塗膜からなる表面
層2を形成したものである。
【0023】上記導電性弾性層3としては、適宜なゴム
材料に導電剤を添加して導電性を付与した弾性体が用い
られる。ゴム材料としては特に限定されないが、ニトリ
ルゴム、エチレンプロピレンゴム、スチレンブタジエン
ゴム、ブタジエンゴム、イソプレンゴム、天然ゴム、シ
リコーンゴム、ウレタンゴム、アクリルゴム、クロロプ
レンゴム、ブチルゴム、エビクロルヒドリンゴム等が例
示され、これらの1種又は2種以上の混合ゴムを用いる
ことができ、特に、ニトリルゴム、ウレタンゴム、エピ
クロルヒドリンゴムおよびエチレンプロピレンゴムが好
ましく用いられる。
【0024】また、この導電性弾性層3に添加される導
電剤としては、イオン導電剤および電子導電剤がある。
イオン導電剤の例としては、テトラエチルアンモニウ
ム、テトラブチルアンモニウム、ラウリルトリメチルア
ンモニウム、ステアリルトリメチルアンモニウム、オク
タデシルトリメチルアンモニウム、ドデシルトリメチル
アンモニウム、へキサデシルトリメチルアンモニウム、
ベンジルトリメチルアンモニウム、変性脂肪酸ジメチル
エチルアンモニウム等の過塩素数塩、塩素酸塩、塩酸
塩、臭素酸塩、ヨウ素酸塩、ホウフッ化水素酸塩、硫酸
塩、エチル硫酸塩、カルボン酸塩、スルフォン酸塩等の
アンモニウム塩;リチウム、ナトリウム、カルシウム、
マグネシウム等のアルカリ金属あるいはアルカリ土類金
属の過塩素酸塩、塩素酸塩、塩酸塩、臭素酸塩、ヨウ素
酸塩、ホウフッ化水素酸塩、トリフルオロメチル硫酸
塩、スルフォン酸塩等が挙げられる。
【0025】電子導電剤の例としては、ケッチェンブラ
ック、アセチレンブラック等の導電性カーボン;SA
F、ISAF、HAF、FEF、GPF、SRF、F
T、MT等のゴム用カーボン;酸化処理を施したインク
用カーボン、熱分解カーボン、グラファイト;酸化ス
ズ、酸化チタン、酸化亜鉛等の導電性金属酸化物;ニッ
ケル、銅等の金属等を例示することができる。
【0026】これらの導電剤の添加量は、特に制限され
るものではないが、上記イオン導電剤の場合、上記ゴム
成分100重量部に対して0.01〜5重量部、好まし
くは0.05〜2重量部程度とすることができ、電子導
電剤は、1〜50重量部、好ましくは5〜40重量部程
度とすることができ、これにより導電性ゴム層の抵抗値
を103〜1010Ω・cm、特に104〜108Ω・cm
に調整することが好ましい。なお、この導電性弾性層に
は、上記導電剤以外にも必要に応じて公知の充填剤、架
構剤等、その他のゴム用添加剤を適宜添加することがで
きる。
【0027】この導電性弾性層3の硬度は、特に制限さ
れるものではないが、JIS−Aで60゜以下、特に2
5〜55゜とすることが好ましい。この場合、硬度が6
0゜を超えるとトナー担持ローラが硬くなり、感光体等
との接触面積が小さくなって、良好な画像形成が行えな
くなる場合がある。更には、トナーにダメッジを与えて
感光体や成層ブレードへのドナー固着等が発生して画像
不良となる。逆にあまり低硬度になると、感光体や成層
ブレードとの摩擦が大きくなり、ジッター等の画像不良
が発生する。
【0028】この導電性弾性層3は、感光体や成層ブレ
ード等と当接して使用されることから、圧縮永久歪みカ
が小さいことが好ましく、具体的には、20%以下、特
に10%以下とすることが好ましい。この場合、上記ポ
リウレタンゴムは、圧縮永久歪みを小さく設計でき、特
に好ましい。
【0029】また、導電性弾性層3の表面粗さは、特に
制限されるものではないが、JIS10点平均粗さで、
15μmRz以下、特に3〜10μmRzとすることが
好ましい。JIS10点平均粗さが15μmRzを超え
ると、トナー担持ローラの表面層を厚く形成する必要が
あり、その結果、トナー担持ローラ表面が硬くなって、
トナーにダメッジを与え、感光体や成層ブレードへのト
ナー固着等が発生して画像不良となる場合がある。一
方、JIS10点平均粗さが小さ過ぎると表面層を形成
した時に、トナー担持ローラ表面のRzが小さくなりす
ぎ、トナー担持量が少なくなって、画像濃度が低下する
場合がある。
【0030】この導電性弾性層3上に上記本発明塗膜か
らなる表面層2を上述した方法で形成することにより、
本発明のトナー担持ローラ1を得ることができる。
【0031】この表面層2の好ましい抵抗植の範囲は、
103〜1016Ω・cmである。更に好ましくは、105
〜1010Ω・cmである。表面層の抵抗の調整は、上記
導電性弾性基材で述べた導電剤を本発明塗膜中に添加す
ることにより行うことができる。トナー担持ローラの抵
抗としては、103〜1010Ω・cm、特に104〜10
9Ω・cm程度とすることが好ましい。
【0032】また、表面層2を形成したトナー担持ロー
ラ1の表面粗さは、特に制限されるものではないが、J
IS10点平均粗さで、10μmRz以下、特に1〜8
μmRzとすることが好ましい。10μmRzを超える
と、トナーの帯電量が小さくなったり逆帯電トナーが生
じて、画像カブリを生じる場合があり、一方表面粗さが
小さすぎるとトナー担持量が少なくなり、画像濃度が低
下する場合がある。
【0033】この表面層2の厚みは、特に制限されるも
のではないが、通常は3〜50μm程度、特に5〜30
μmとすることが好ましい。表面層の厚さが薄いと、局
所的な放電が起こり、画像に白横線が発生しやすくな
り、逆に厚過ぎると、トナー担持ローラの表面が硬くな
り、トナーにダメッジを与えて感光体や成層ブレードへ
のトナー固着等が発生して画像不良となる場合がある。
【0034】本発明の塗膜は、上記トナー担持ローラ1
のように、各種事務機器用部材の表面層用塗膜として好
適に用いられるものである。本発明の塗膜を表面に被覆
した事務機器用部材を具備した事務機器の種類について
は、特に制限はなく、例えば(1)トナーを担持したト
ナー担持ローラを静電潜像を保持した画像形成体(感光
体等)に接触させて、トナーを該画像形成体の潜像に付
着させることにより画像形成を行う加圧現像方式、
(2)紙葉類からなる画像形成体に、トナー担持ローラ
に担持させたトナーを孔状の制御電極を介して直接飛翔
せしめて、画像を形成する方式、(3)画像形成体(感
光体等)に近接して非接触状態に配設されたトナー担持
体の表面に、薄層に成層したトナーを担持し、これを感
光体上に飛翔させて現像を行い、画像を形成する方式、
など画像形成装置等が挙げられる。
【0035】本発明のトナー担持体を具備した画像形成
装置の一例としては、図2に示す加圧現像方式の装置を
挙げることができる。即ち、トナーを供給するためのト
ナー塗布用ローラ4と静電潜像を保持した画像形成体
(感光体)5との間に、トナー担持ローラ(現像ロー
ラ)1が配設され、これらトナー担持ローラ1、画像形
成体5及びトナー塗布用ローラ4がそれぞれ因中矢印方
向に回転することにより、トナー6がトナー塗布用ロー
ラ4によりトナー担持ローラ1の表面に供給され、この
トナーが成層ブレード7により均一な薄層に整えられ、
この状態でトナー担持ローラ1が画像形成体5と接触し
ながら回転することにより、薄層に形成されたトナーが
トナー担持ローラ1から画像形成体5の潜像に付着し
て、該潜像が可視化するようになっている。なお、図中
8は転写部であり、ここで紙等の記録媒体にトナー画像
を転写するようになっており、9はクリーニング部であ
り、そのクリーニングブレード10により転写後に画像
形成体5表面に残存するトナーを除去するようになって
いる。
【0036】
【実施例】以下に実施例、比較例及び参考例を示して、
本発明を具体的に説明するが本発明は下記実施例に限定
されるものではない。 [実施例1](塗料の作製1) 表面コート層用樹脂として、オイルフリーアルキッド樹
脂およびメラミン樹脂(ともに大日本インキ化学工業社
製)、シリコーン樹脂としてKR211(信越シリコー
ン社製)を用い、これらをMEK(メチルエチルケト
ン)溶媒中に樹脂濃度がアルキッド樹脂/メラミン樹脂
/シリコーン樹脂=56/20/24となるように全体
の樹脂濃度を30%として塗料を作製した。
【0037】この塗料にアミノシランカップリング剤
(N−β−(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリ
メトキシシラン)を樹脂対比2phrとなるよう添加
し、よく撹拌した。
【0038】得られた塗料をバーコーターにて銅板上に
塗布、乾燥させ、表面をノマルスキー顕微鏡にて観察し
たところ、図3の電子顕微鏡写真に示されているよう
に、大きな相分離のない均一な混合樹脂が得られている
ことが確認された。なお、シリコーン樹脂の分散層の平
均径は10μm以下であった。
【0039】[比較例1](塗料の作製2) アミノシランカップリング剤を添加しないこと以外はす
べて実施例1と同様にして塗膜を作製し、同様にノマル
スキー顕微鏡にて表面を観察したところ、図4の電子顕
微鏡写真に示されているように、樹脂は大きな相分離構
造をとっており、約20μm程度のシリコーン樹脂の島
部とアルキドメラミン樹脂の海の部分からなる海島構造
となっていた。
【0040】[参考例](塗料の作製3) シリコーン樹脂を除いた以外はすべて比較例1と同様に
して塗膜を作製し、同様にノマルスキー顕微鏡にて表面
を観察したところ、図5の電子顕微鏡写真に示されてい
るように、樹脂の相分離構造は解消されていた。このこ
とから、比較例1でみられた島部はシリコーン樹脂であ
ることが確認された。
【0041】[実施例2](塗料の作製4) 実施例1で得られた塗料に、導電性粉体としてカーボン
を樹脂対比20phr添加し、ガラスビーズを混入させ
てペイントシェイカーにて5時間振とうさせて導電塗料
を得た。実施例1と同様にして塗膜を作製し、表面をノ
マルスキー顕微鏡にて観察したところ、図6の電子顕微
鏡写真に示されているように、大きな相分離のない均一
な混合樹脂にカーボンが均一に分離されている様子が確
認された。シリコーン樹脂の分散層の平均径は10μm
以下であった。
【0042】[比較例2](塗料の作製5) 比較例1で得られた塗料に導電性粉体としてカーボンを
樹脂対比20phr添加し、ガラスビーズを混入させて
ペイントシェイカーにて5時間振とうさせて導電塗料を
得た。この導電塗料を用いて実施例1と同様にして塗膜
を作製し、表面をノマルスキー顕微鏡にて観察したとこ
ろ、図7の電子顕微鏡写真に示されているように、シリ
コーン樹脂であるところの島部にはほとんどカーボンは
存在せず、アルキドメラミン樹脂の海部にカーボンが遍
在しており、不均一な分散状態をとっていることが確認
された。
【0043】(導電性塗料の安定性評価)上記実施例1
及び比較例2で得られた塗料2種に対し、導電性安定状
態を評価する促進試段として、得られた塗料を遠心分離
器にかけ、所定の時間ごとにサンプリングして塗膜を作
製し、抵抗率を測定し、導電安定性を評価した。ここで
は、各サンプリング時における抵抗変動が少ないほど導
電性が安定しているとした。結果を図8,図9に示す。
その結果、シランカップリング剤を添加した導電塗料は
低抗変動が少なく、安定した導電性が発現できることが
示された。
【0044】(ローラ性能評価1)分子量2500のポ
リイソプレンポリオール(OH価=47.1)100重
量部に、アセチレンブラック2.85重量部を配合し、
混合機で混合してポリオール組成物を調製した。このポ
リオール組成物を減圧下に撹拌して脱泡した後に、クル
ードジフェニルメタンジイソシアナート(NCO=3
1.5%)13.33重量部を加えて撹拌し、更にジブ
チルチンジラウレート0.001重量部を加えて撹拌し
た。次いで、これをシャフトを配置してなる90℃に加
熱した金型に注型し、90℃で12時間硬化させて、金
属シャフトの外周に導電性弾性層を形成したローラを得
た。得られたローラの表面を研磨して、表面をJIS1
0点平均粗さ7μmRzに調整した。
【0045】得られたローラ基材を、図12に示す回転
抵抗測定器にて、電極間に10V印加したときの電流値
を計測し、ローラ周方向の抵抗値変化を計測したとこ
ろ、図10の実線のようになり、抵抗ばらつきは0.9
2桁であった。
【0046】表面層用樹脂として、実施例2で得られた
塗料を用い、ディッピング法により上記ローラ基材表面
にコート層を設けた。これを風乾30分の後、110℃
3時間加熱架橋させてコート済みローラを得た。このロ
ーラの破断面を観察したところ、コート層の膜厚は15
μmであった。また、このローラにつき図12の回転抵
抗側定器にて対極電極間に100V印加したときの抵抗
値を測定したところ、図11の実線のようになり、抵抗
ばらつきは0.48桁で抵抗安定性に優れたローラが得
られた.
【0047】(ローラ性能評価2)ローラ性能評価1と
同様に基材を作製し、抵抗測定を行ったところ図10の
点線のようになり、抵抗ばらつきは0.89桁であっ
た。
【0048】表面層用樹脂として、比較例2で得られた
塗料を用い、ディッピング法によりこのローラ基材表面
にコート層を設けた。これを風乾30分の後、110℃
3時間加熱架橋させてコート済みローラを得た。このロ
ーラの破断面を観察したところ、コート層の膜厚は15
μmであった。
【0049】このローラにつき図12の回転抵抗側定器
にて対極電極間に100V印加したときの抵抗値を測定
したところ、図11の点線のようになり、抵抗ばらつき
は1,21桁で、ローラ性能評価1のローラに比べて抵
抗安定性に劣るローラであった。また、ローラ表面には
微妙なコートムラが目視で観察され、微細に不均一な表
面状態になっていることが確認された。
【0050】
【発明の効果】以上のように、本発明の塗膜によれば、
シリコーン樹脂が他の樹脂中にミクロに均一分散した塗
膜が得られ、またこの塗膜にカーボン等の導電剤を添加
した場合、均一で長期間安定した導電塗膜が得られるも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるトナー担持ローラの一例を示す
概略断面図である。
【図2】本発明にかかる画像形成装置(事務機器)を示
す概略図である。
【図3】本発明の一実施例にかかる塗膜を示す電子顕微
鏡写真である。
【図4】従来の塗膜の一例を示す電子顕微鏡写真であ
る。
【図5】シリコーン樹脂を含まない塗膜を示す電子顕微
鏡写真である。
【図6】本発明の他の実施例にかかる塗膜を示す電子顕
微鏡写真である。
【図7】従来の塗膜の他の例を示す電子顕微鏡写真であ
る。
【図8】実施例2の塗膜の導電安定性を示すグラフであ
る。
【図9】比較例2の塗膜の導電安定性を示すグラフであ
る。
【図10】ローラを構成する導電性弾性層の周方向に沿
った電気抵抗の変動を示すグラフである。
【図11】実施例2の塗膜を形成したローラ及び比較例
2の塗膜を形成したローラの周方向に沿った電気抵抗の
変動を示すグラフである。
【図12】抵抗値の変動を測定する際に用いた回転抵抗
側定器を示す概略図である。
【符号の説明】
1 トナー担時ローラ 2 塗膜(表面層) 3 導電性弾性層 4 トナー塗布用ローラ 5 感光体(画像形成体) 6 トナー 7 成層ブレード 8 転写部 9 クリーニング部 10 クリーニングブレード
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年12月5日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】この導電性弾性層3は、感光体や成層ブレ
ード等と当接して使用されることから、圧縮永久歪みが
小さいことが好ましく、具体的には、20%以下、特に
10%以下とすることが好ましい。この場合、上記ポリ
ウレタンゴムは、圧縮永久歪みを小さく設計でき、特に
好ましい。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0043
【補正方法】変更
【補正内容】
【0043】(導電性塗料の安定性評価)上記実施例1
及び比較例2で得られた塗料2種に対し、導電性安定状
態を評価する促進試験として、得られた塗料を遠心分離
器にかけ、所定の時間ごとにサンプリングして塗膜を作
製し、抵抗率を測定し、導電安定性を評価した。ここで
は、各サンプリング時における抵抗変動が少ないほど導
電性が安定しているとした。結果を図8,図9に示す。
その結果、シランカップリング剤を添加した導電塗料は
抵抗変動が少なく、安定した導電性が発現できることが
示された。
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G03G 15/08 501 G03G 15/08 501D 15/16 103 15/16 103 (72)発明者 川越 隆博 埼玉県所沢市青葉台1302−57

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコーン樹脂を他の樹脂に均一に分散
    させてなる塗膜において、分散助剤としてカップリング
    剤を使用したことを特徴とする塗膜。
  2. 【請求項2】 抵抗値調整用塗膜である請求項1記載の
    塗膜。
  3. 【請求項3】 上記カップリング剤がシラン系カップリ
    ング剤であることを特徴とする上記請求項1又は2記載
    の塗膜。
  4. 【請求項4】 分散させたシリコーン樹脂の分散層の平
    均径が、10μm以下である請求項1〜3のいずれか1
    項に記載の塗膜。
  5. 【請求項5】 導電剤を添加して抵抗を調整したもので
    ある請求項1〜4のいずれか1項に記載の塗膜。
  6. 【請求項6】 導電剤がカーボンである請求項5記載の
    塗膜。
  7. 【請求項7】 上記他の樹脂が、ポリアミド樹脂、アク
    リルウレタン樹脂、アルキッド樹脂、フェノール樹脂、
    メラミン樹脂、あるいはそれらの混合物である請求項1
    〜6いずれかに記載の塗膜。
  8. 【請求項8】 上記請求項1〜7のいずれか1項に記載
    の塗膜を表面に被覆してなることを特徴とする事務機器
    用部材。
  9. 【請求項9】 上記請求項1〜7のいずれか1項に記載
    の塗膜を表面に被覆したトナー担持ローラである請求項
    8記載の事務機器用部材。
  10. 【請求項10】 上記請求項1〜7のいずれか1項に記
    載の塗膜を表面に被覆してなる事務機器用部材を具備し
    ていることを特徴とする事務機器。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007047200A (ja) * 2005-08-05 2007-02-22 Kaneka Corp 電子写真用弾性ローラ
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JP2014115483A (ja) * 2012-12-10 2014-06-26 Shin Etsu Polymer Co Ltd 現像剤搬送ローラ、現像装置及び画像形成装置
JP2016095455A (ja) * 2014-11-17 2016-05-26 住友ゴム工業株式会社 現像ローラおよび画像形成装置
JP2017042533A (ja) * 2015-08-28 2017-03-02 旭硝子株式会社 潤滑剤溶液、潤滑剤塗膜付き物品の製造方法、および潤滑剤塗膜付き物品。

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