JPH11128243A - 埋設部材の抜去器具 - Google Patents

埋設部材の抜去器具

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JPH11128243A
JPH11128243A JP9316569A JP31656997A JPH11128243A JP H11128243 A JPH11128243 A JP H11128243A JP 9316569 A JP9316569 A JP 9316569A JP 31656997 A JP31656997 A JP 31656997A JP H11128243 A JPH11128243 A JP H11128243A
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JP
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tightening
interlocking
fastening
screw
fixing screw
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JP9316569A
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English (en)
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Shugo Matsumoto
修吾 松本
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Homs Engineering Inc
Original Assignee
Homs Engineering Inc
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Publication date
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
    • A61B17/56Surgical instruments or methods for treatment of bones or joints; Devices specially adapted therefor
    • A61B17/58Surgical instruments or methods for treatment of bones or joints; Devices specially adapted therefor for osteosynthesis, e.g. bone plates, screws, setting implements or the like
    • A61B17/88Osteosynthesis instruments; Methods or means for implanting or extracting internal or external fixation devices
    • A61B17/92Impactors or extractors, e.g. for removing intramedullary devices

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 埋設部材を抜去するための抜去器具におい
て、従来の器具では埋設部材の抜去が困難な場合であっ
ても容易に抜去作業を行うことのできる新規の抜去器具
を実現し、特に、迅速に抜去作業を行うことができ、ま
た、埋設部材の工具係合構造に損傷を与えてしまっても
抜去作業を行うことができる器具構造を提供する。 【解決手段】 連動筒材30の外周面を一方の手で握
り、他方の手で頭部14若しくは操作アーム15を用い
て回転操作材10を反時計回りに回転させると雄ネジ1
2aは雌ネジ21aにねじ込まれ、回転操作材10の段
差面13aは基端部30aに当接し、連動筒材30を下
方に押し下げるため、連動筒材30の先端部30bは傾
斜面23bを押圧し、締付片23が変形して締付端23
aが内側に移動して、締付端23aは固定ネジの頭部を
外側から締め付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は埋設部材の抜去器具
に係り、特に、骨に螺入された固定ネジを取り外すため
に好適な器具の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、骨接合術においては、骨折部を固
定するためにステンレス鋼、純チタン、チタン合金など
からなる固定ネジを骨にねじ込むことが多く行われてい
る。この固定ネジは、骨内に骨折線を貫くようにねじ込
むことによって直接に骨折部を固定する場合もあれば、
骨の表面に沿ってあてがうように配置される骨プレート
を固定するために用いられる場合、骨内に挿入される随
内釘を固定するために用いられる場合、大腿骨頭部に用
いられる圧縮ヒップスクリュウのプレートセットのラグ
スクリュウとして、或いはプレートの固定ネジとして使
用される場合などもある。
【0003】通常の固定ネジは、骨内にねじ込むための
雄ネジを刻設した軸部と、軸部の基端に接続された拡径
した頭部とを備えたものであり、頭部にはドライバー、
スパナ、レンチなどを係合させるための工具係合構造が
形成されている。最も多用されている係合構造は、頭部
に穿設された角穴である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記固定ネ
ジを骨に螺入させた後に数ヶ月が経過して骨折部が治癒
すると、固定ネジ自体又はプレートなどを体内から取り
出すために固定ネジを抜去する必要がある。固定ネジの
抜去においては、螺入時に用いたものと同様のドライバ
ーその他の工具を用いる。しかし、治癒した骨折部にお
いては固定ネジに再生した骨組織が絡みつき、固定ネジ
が骨にしっかりと癒着している場合があるため、螺入時
とは異なり簡単には抜去することができない。固定ネジ
の抜去にはかなりの力を必要とするので、T字型の回転
操作部を有するドライバー工具を用いたりする場合があ
るが、それでも固定ネジの抜去が困難であることには変
わりがない。
【0005】また、上記のように固定ネジの抜去には多
大の応力を固定ネジの工具係合構造に加える必要がある
ため、抜去作業をしているうちに角穴などの工具係合構
造を破壊してしまったり、極端な場合には固定ネジの頭
部が軸部から取れてしまったりする場合がある。このよ
うになってしまうと、固定ネジの抜去はさらに困難にな
り、ドリルなどによって骨を穿設しないと固定ネジを取
り出すことができなくなる。
【0006】上記のように固定ネジの抜去は非常に困難
な作業であり、大きな応力を加える必要があるため、手
術時間が長くなったり骨に過大な応力を加える必要があ
るため、生体に負担をかけてしまう恐れがあり、患者に
二次的な傷害を与えてしまう可能性すらある。
【0007】このような事態は整形外科の手術において
は固定ネジに限らず骨内に埋設する種々の部材において
発生しうるものであり、さらに、整形外科の手術に限ら
ず、種々の物体に埋設される様々な埋設部材を抜去する
場合にもかなりの頻度で遭遇する可能性がある。たとえ
ば、金属部品に螺合したネジが錆び付いてしまっている
場合などである。
【0008】そこで、本発明は上記問題点を解決するも
のであり、その課題は、埋設部材を抜去するための抜去
器具において、従来の器具では埋設部材の抜去が困難な
場合であっても容易に抜去作業を行うことのできる新規
の抜去器具を実現することにあり、特に、迅速に抜去作
業を行うことができ、また、埋設部材の工具係合構造に
損傷を与えてしまっても抜去作業を行うことができる器
具構造を提供することにもある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明が講じた手段は、基材に埋設された埋設部材を
抜去するための抜去器具であって、回転操作部材と、一
側において前記回転操作部材に螺合するとともに他側に
おいて締付径の拡縮可能な締付構造を備えた締付部材
と、一側において前記回転操作部材に係合するとともに
他側において前記締付構造に係合する連動部材とを有
し、前記回転操作部材と前記締付部材との螺合量の増大
若しくは減少により前記連動部材を介して前記締付構造
の締付径を縮小させるように構成したことを特徴とする
埋設部材の抜去器具である。
【0010】この手段によれば、締付部材に対して回転
操作部材を回転させると、回転操作部材と締付部材との
螺合量が増大若しくは減少し、連動部材を介して締付構
造の締付径が縮小するように構成されているので、回転
操作部材を回転させるだけで埋設部材を締付構造によっ
て締付けるとともに締付完了後には回転操作部材ととも
に回転させることができるため、埋設部材を容易に抜去
することができる。
【0011】なお、埋設部材が固定ネジである場合に
は、締付構造の締付径が縮小するときの回転操作部材の
回転方向を固定ネジが緩む回転方向に設定することによ
り、回転操作部材を回転させると固定ネジを締め付ける
とともに固定ネジを取り出す方向に回転させることがで
きるので、埋設部材をさらに容易に抜去することができ
る。
【0012】ここで、前記連動部材は前記締付部材を包
摂する筒状に構成されていることが好ましい。この手段
によれば、締付部材を連動部材が包摂しているため、連
動部材により締付構造を保護することができるととも
に、連動部材を締付部材に確実に保持できるため連動部
材を介して締付部材を確実に動作させることができ、し
かも器具をコンパクトに構成することができる。
【0013】この場合にはまた、前記連動部材は前記回
転操作部材と前記締付部材との螺合部をも包摂している
ことが望ましい。この手段によれば、連動部材により螺
合部を保護することができるので、螺合部に塵埃が入り
込むことなどを防止できる。
【0014】上記各手段においては、前記連動部材は前
記締付部材に対して回転方向に係合していることが望ま
しい。この手段によれば、外側にある連動部材に対して
回転操作部材を回転させることにより、回転操作部材を
締付部材に対して回転させることができるので、連動部
材を片手で把持しながら回転操作部材を操作することに
より容易に作業を行うことができる。
【0015】また、前記締付部材に対して前記連動部材
を前記締付構造の締付径を縮小させる移動方向とは逆方
向に押圧する弾性部材を設けることが好ましい。この手
段によれば、締付構造の締付径を縮小させる回転方向と
は逆方向に回転操作部材を回転させた場合に、弾性部材
により連動部材を締付径を縮小させる移動方向とは逆方
向に締付部材に対して押圧し、締付構造の締付を緩める
方向に作用するので、締付構造の締付径を確実に拡大さ
せ、使用前の状態に復帰させることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、添付図面を参照して本発明
に係る埋設部材の抜去器具の実施形態について説明す
る。図1は本実施形態に係る抜去器具の全体構造を示す
一部断面図である。本実施形態は、回転操作軸材10
と、締付軸材20と、連動筒材30とから構成されてお
り、全てがステンレス鋼により形成されている。
【0017】回転操作軸材10には、円柱状の大径部1
1と、この大径部11の先端側に形成された円柱状の中
径部13と、雄ネジ12aを備えた小径部12と、大径
部11の基端側に形成された6角柱形状の頭部14とが
設けられている。
【0018】大径部11の基端寄りには図示左右に貫通
する挿通孔11aが形成され、この挿通孔11aに操作
アーム15が挿通されている。操作アーム15は挿通孔
11aに挿通されているだけでもよく、或いは、挿通孔
11aに挿通されて溶接などの方法により大径部11に
固着されていてもよく、さらには、操作アーム15は挿
通孔11aに挿通されているだけであるが、図示一点鎖
線に示すように操作アーム15の両端に抜け止め15a
が形成されていてもよい。
【0019】大径部11と中径部13との間には軸線方
向に対してほぼ直交する段差面13aが形成されてい
る。この段差面13aは連動筒材30の肉厚とほぼ等し
い面幅を備えており、連動筒材30の基端部30aがこ
の段差面13aにちょうど対向するように構成されてい
る。小径部12に形成された雄ネジ12aは左ねじであ
り、締付軸材20の基軸部21に形成された雌ネジ21
aに螺合している。この雌ネジ21aもまた左ネジであ
る。
【0020】締付軸材20は、雌ネジ21aの形成され
た円柱状の基軸部21と、この基軸部21に溶接などに
より固着された円筒状の締付構造部22とから構成され
る。基軸部21の外周面には軸線方向に伸びる一対の凹
溝21bが形成されている。この凹溝21bは基軸部2
1の上端部から形成され、下端部のやや上の部分にまで
伸びている。締付構造部22の筒壁は上部途中から下端
までがスリ割り構造となっており、分割された4つの締
付片23が設けられている。締付片23の先端には肉厚
の締付端23aが形成され、この締付端23aの上部外
周に傾斜面23bが形成されている。締付構造部22は
マルテンサイト系のステンレス鋼にて形成され、下端に
設けられた締付端23aの近傍のみが焼き入れにより硬
化され、その他の締付片23は弾性を失わないように形
成されている。
【0021】締付軸材20のほとんどは連動筒材30内
に収容、包摂されている。連動筒材30は回転操作材1
0と締付軸材20との螺合部並びに中径部13をも包摂
しており、前述のように基端部30aが段差面13aに
対向している。連動筒材30の基端部30aと段差面1
3aとは、小径部12の雄ネジ12aと雌ネジ21aと
の螺合量が少ないときには相互に離反いているが、螺合
量が多くなると図示のように相互に当接する。
【0022】連動筒材30の軸線方向の中間位置には一
対の係合ピン31が溶接などにより先端部を内側に向け
て固定されており、図2に示すように、この係合ピン3
1の先端部は締付軸材20の基軸部21の凹溝21b内
に突出している。このため、連動筒材30は、締付軸材
20と回転操作材10との螺合を解除して分離させる
と、締付軸材20に対して軸線方向に移動させることに
より着脱可能に構成されている。
【0023】連動筒材30の先端部30bは上記傾斜面
23bに対向し、回転操作材10と締付軸材20との螺
合量が大きくなると先端部30bが傾斜面23bを押圧
するように構成されている。連動筒材30の先端部30
bが傾斜面23bを押圧すると、弾性を備えた締付片2
3が内側に変形して締付端23aは内側に移動する。締
付片23の内面には、図3に示すように、それぞれ複数
の爪リブ23cが突出形成されている。この爪リブ23
cは軸線方向に伸びて締付端23aの内面上にも形成さ
れている。
【0024】連動筒材30は、図示一点鎖線に示すよう
に、上半分においてやや肉厚に形成されたグリップ部3
2が設けられ、このグリップ部32の外周表面にローレ
ットクロスなどの滑り止めが施されていてもよい。
【0025】次に、上記構造の本実施形態の使用方法及
び作用を説明する。予め小径部12の雄ネジ12aと基
軸部21の雌ネジ21aとの螺合を浅くしておき、締付
片23の締付端23aを開いておく。次に、図4に示す
ように、骨などに螺入された固定ネジ40の頭部42を
締付端23aの内側に挿入し、連動筒材30の外周面を
一方の手で握りながら、他方の手で頭部14若しくは操
作アーム15を用いて回転操作材10を反時計回りに回
転させると、雄ネジ12aは雌ネジ21aにねじ込まれ
ていく。雄ネジ12aが雌ネジ21aにねじ込まれてい
くと、基端部30aに対向している回転操作材10の段
差面13aは基端部30aに当接し、連動筒材30を下
方に押し下げるため、連動筒材30の先端部30bは傾
斜面23bを押圧し、その結果、締付片23が変形して
締付端23aが内側に移動して、締付端23aは固定ネ
ジ40の頭部42を外側から締め付けることになる。
【0026】上述のようにして、締付端23aが或る程
度の強さで固定ネジ40の頭部42を締め付けると、締
付端23aの内面上に突出した爪リブ23cは頭部42
の外周部に食い込むので、連動筒材30から手を離し、
回転操作材10をさらに回転させていく。この状態で
は、回転操作材10の回転は小径部12の雄ネジ12a
と雌ネジ21aとの間のねじ込み力を与えるとともに、
連動筒材30の先端部30bが傾斜面23bを押圧する
ことによる締付端23aの固定ネジ40の頭部42への
締付力を与える。上記ねじ込み力(回転力)は締付力に
変換されて締付端23aが頭部42をさらに締め付け、
それ以上締付径が縮小できなくなるとそれ以上のねじ込
み動作もできなくなるので、回転操作材10の回転は直
接固定ネジ40の頭部42を回転させる回転力として伝
達される。
【0027】一般に固定ネジ40の軸部41に形成され
た雄ネジは右ネジであるため、回転操作材10を反時計
回りに回転させていくと、固定ネジ40はネジを緩める
方向に力を受け、やがて固定ネジ40も反時計回りに回
転して骨内からとりはずされていく。このとき、回転操
作材10の回転力は締付端23aによる締付力と回転力
とに変換され、常に締付力を保持しながら回転させるた
め、固定ネジ40を確実に抜き回すことができる。
【0028】ここで、固定ネジが左ねじである場合もあ
り、この場合には雄ネジ12aと雌ネジ21aとを右ネ
ジに形成すればよい。また、埋設部材としては必ずしも
ねじである必要はなく、単に骨その他の基材に対して打
ち込み、圧入、接着などの方法で埋設された種々の部材
の抜去に用いることができる。ねじの形成されていない
埋設部材に対しては回転力は埋設部材と基材との結合力
を弱める作用を果たすので、埋設部材を回転させながら
抜去方向に応力を加えることによって埋設部材を取り出
すことができる。
【0029】本実施形態では固定ネジ40に角穴などの
工具係合構造42aが形成されていても、工具係合構造
42aを用いることなく固定ネジ40の抜去を行うこと
ができるので、工具係合構造42aが損傷していても抜
去には全く支障がない。また、固定ネジ40の頭部42
の外周にスパナやレンチ係合用の角柱形状部(頭部14
と同様の形状のもの)が形成されている場合でも、この
角柱形状部に対応して締付端23aにより締付を行うこ
とができ、仮に角柱形状部が損傷していても問題なく抜
去を行うことができる。
【0030】また、本実施形態によれば、回転操作材1
0を反時計回りに回転させるという操作だけで抜去を行
うことができるので、熟練を要さずに、きわめて簡単に
作業を行うことができる。
【0031】さらに、図5に示すように、固定ネジ40
の頭部42が抜去時に軸部41から離脱するという事態
が発生しても、筒状ドリル工具などによって骨表面部を
削った後、本実施形態の締付端23aで固定ネジ40の
軸部41を締付け、回転させることにより抜去すること
ができる。
【0032】なお、上記実施形態では、連動筒材30を
係合ピン31によって締付軸材20に対して回転方向に
係合させているため、連動筒材30を握ることによって
締付軸材20の回転を防止し、回転操作材10の回転に
より確実に雄ネジ12aと雌ネジ21aとを螺合させる
ことができるようになっているから、操作がさらに容易
になる。しかし、操作性を或る程度犠牲にさえすれば、
連動筒材30と締付軸材20とは必ずしも回転方向に係
合している必要はなく、たとえば、締付端23aを固定
ネジ40の頭部42や骨の表面に強く押し付けて回転抵
抗を発生させることにより回転操作材10を締付軸材2
0にねじ込んでいくことは可能である。
【0033】本実施形態では締付端23aの内側に爪リ
ブ23cを形成しているが、締付端の係合構造はこのよ
うな突起形状に限らず、種々の形状を有するものとする
ことができる。たとえば、固定ネジの頭部が角柱形状に
成形されている場合は、この角柱形状に合致する形状の
締付面としてもよい。また、固定ネジその他の埋設部材
の抜去方向に係合する係合構造を設け、埋設部材の抜き
取り方向に応力を欠けても外れない構造とすることも可
能である。
【0034】図6は、上記実施形態の一部構造を変えた
別の実施形態の構造を示す拡大部分断面図である。図示
以外の部分は先の実施形態と同様に構成され、先の実施
形態に対応する部分にはプライム符号(ダッシュ)を付
けて示す。この実施形態では、基軸部21’の外周面か
ら環状に突出したフランジ部21’cを形成し、連動筒
材30’の内側にはフランジ部21’cに対向する段差
内面30’cを設ける。そして、フランジ部21’cと
段差内面30’cとに引っ張りばねであるコイルスプリ
ング43の両端を取付固定する。このようにすると、連
動筒材30’は基軸部21’に対して図示しない先端部
30’bが締付軸材20’の先端部の傾斜面23’bか
ら離れる方向に付勢されていることとなる。
【0035】ところで、固定ネジを抜去した後、連動筒
材30’の先端部30’bが傾斜面23’bに強く押し
付けられた結果、先端部30’bと傾斜面23’bとが
圧入状態で固着してしまう場合があるが、この実施形態
によれば、連動筒材30’が締付軸材20’に対して先
端部30’bが傾斜面23’bから離れる方向に付勢さ
れているので、回転操作材10’の螺合を緩めることに
よって連動筒材30’の先端部30’bを自動的に傾斜
面23’bから離反させることができる。
【0036】なお、このような効果は、図7に示すよう
に、締付軸材の基軸部21”に設けたフランジ部21”
cと連動筒材30”の内側に設けた段差内面30”cと
の間に圧縮ばねであるコイルスプリング44を収容して
も同様に得ることができる。
【0037】図8は、上記のような弾性部材を内蔵した
別の実施形態の全体構造例を示すものである。この実施
形態においては、回転操作材50、締付軸材60及び連
動筒材70とから構成され、回転操作材50には上記と
同様の大径部51、雄ネジ52aを備えた小径部52、
中径部53、頭部54が設けられている。締付軸材60
には、上部に雌ネジ60a及び一つの凹溝60bが設け
られ、下部に締付端63a、傾斜面63b及び爪リブ6
3cを備えた締付片63が設けられている。連動筒材7
0には上述と同様の基端部70a及び先端部70bが設
けられ、また、中間部には穿設された軸孔を通して上記
凹溝60bに突出する係合ピン71が取り付けられてい
る。
【0038】この実施形態では、締付軸材60の基端
部、すなわち、上記雌ネジ60aを有する穴の開口縁部
と、上記中径部53を挿通させた部分の内側縁部70c
との間に圧縮状態のコイルスプリング81を収容してい
る。このコイルスプリング81は、回転操作材50を雄
ネジ52aと雌ネジ60aとが緩む方向に回転させたと
き、締付軸材60と連動筒材70とを、傾斜面63bと
先端部70bとの係合部の係合状態が緩み或いは離れる
方向に付勢する。この実施形態では締付軸材60と連動
筒材70の双方に溝やフランジ部などを形成する必要が
なく、また、コイルスプリング81をコンパクトに収容
できるという利点がある。
【0039】上記各実施形態では、回転操作部材である
回転操作材と締付部材である締付軸材との螺合量(螺合
深さ)を増大させると連動部材である連動筒材が締付構
造に含まれる締付端の傾斜面を押圧して締付径を縮小さ
せるように構成している。しかし、これとは逆に螺合量
を減少させると締付径が縮小するように構成することも
できる。たとえば、回転操作部材と連動部材との係合を
連結状態とし、回転操作部材が締付部材から抜け出てい
くと連動部材も共に移動して、上記実施形態の締付構造
とは逆側に形成された傾斜面を押圧して埋設部材を締め
付けるようにすることなどが可能である。
【0040】また、連動部材は上記の連動筒材のように
筒状に形成されている必要はなく、回転操作部材と締付
部材の両者に係合し、両者の螺合量に応じて締付構造に
作用するように構成されていればよい。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、締付部材に対して回転
操作部材を回転させると、回転操作部材と締付部材との
螺合量が増大若しくは減少し、連動部材を介して締付構
造の締付径が縮小するように構成されているので、回転
操作部材を回転させるだけで埋設部材を締付構造によっ
て締付けるとともに締付完了後には回転操作部材ととも
に回転させることができるため、埋設部材を容易に抜去
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る埋設部材の抜去器具の実施形態の
構造を示す正面一部断面図である。
【図2】同実施形態における基軸部と連動筒材との回転
方向の係合構造を示す横断面図である。
【図3】同実施形態における締付構造部と連動筒材との
重なり構造を示す横断面図である。
【図4】同実施形態の固定ネジに対する抜去時の状態を
示す正面一部断面図である。
【図5】同実施形態の頭部の欠損した固定ネジに対する
抜去時の状態を示す拡大部分断面図である。
【図6】上記実施形態とは異なる構造の実施形態の一部
構造を示す拡大部分断面図である。
【図7】上記実施形態とはさらに異なる構造の実施形態
の一部構造を示す拡大部分断面図である。
【図8】本発明に係る別の実施形態の全体構成を示す正
面一部断面図である。
【符号の説明】
10 回転操作材 11 大径部 12 小径部 12a 雄ネジ 13 中径部 13a 段差面 14 頭部 15 操作アーム 20 締付軸材 21 基軸部 22 締付構造部 23 締付片 23a 締付端 23b 傾斜面 23c 爪リブ 30 連動筒材 30a 基端部 30b 先端部 31 係合ピン 32 グリップ部 43,44 コイルスプリング

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材に埋設された埋設部材を抜去するた
    めの抜去器具であって、回転操作部材と、一側において
    前記回転操作部材に螺合するとともに他側において締付
    径の拡縮可能な締付構造を備えた締付部材と、一側にお
    いて前記回転操作部材に係合するとともに他側において
    前記締付構造に係合する連動部材とを有し、前記回転操
    作部材と前記締付部材との螺合量の増大若しくは減少に
    より前記連動部材を介して前記締付構造の締付径を縮小
    させるように構成したことを特徴とする埋設部材の抜去
    器具。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記連動部材は前記
    締付部材を包摂する筒状に構成されていることを特徴と
    する埋設部材の抜去器具。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記連動部材は前記
    回転操作部材と前記締付部材との螺合部をも包摂してい
    ることを特徴とする埋設部材の抜去器具。
  4. 【請求項4】 請求項2又は請求項3において、前記連
    動部材は前記締付部材に対して回転方向に係合している
    ことを特徴とする埋設部材の抜去器具。
  5. 【請求項5】 請求項1において、前記締付部材に対し
    て前記連動部材を前記締付構造の締付径を縮小させる移
    動方向とは逆方向に押圧する弾性部材が設けられている
    ことを特徴とする埋設部材の抜去器具。
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