JP2007029566A - 固定用ねじ及び固定用ねじの抜去用具 - Google Patents

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Abstract

【課題】骨からの抜去操作を容易に行うことができる固定用ねじおよび固定用ねじを容易に骨から抜去可能な抜去用具を提供するものである。
【解決手段】本発明の固定用ねじ1は、移植骨もしくは骨切り片を骨に固定するための固定用ねじ1であって、固定用ねじ1は、固定用ねじ1の側面に設けられたスクリュー部3と、固定用ねじ1を探索するための探索部材の先端部を固定用ねじ1の基端側から挿入可能な探索部材挿入部5と、探索部材挿入部5と連通するように挿入部5の基端側に設けられ探索部材の先端部を挿入部5に誘導するための誘導用凹部7と、固定用ねじ1の基端部に設けられ固定用ねじ1を回転させるための回転器具が取り付けられる回転器具取付部9とを備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、骨盤等に移植骨や骨切り片を固定するための固定用ねじ及び固定用ねじの抜去用具に関するものである。
股関節の臼蓋形成不全に対し臼蓋周囲を半球状に骨切りして回転させて骨盤と固定し、大腿骨骨頭とのアライメントを矯正する手術が行われている。
骨切りした臼蓋骨片は金属製骨固定用ねじ若しくは生体内吸収性のねじで固定されるが、生体吸収性のねじは強度が弱く、また価格が高いことが懸念される。
上述した手術に使用される金属製固定用ねじとしては、非特許文献1に、スクリュー部を有する軸部と、頭部とからなる固定用ねじが開示されている。この固定用ねじの頭部には、略星形もしくは六角形状の孔が形成されており、これらの孔に対応する先端部形状を有するドライバー等を用いて、骨に対する固定操作及び骨からの抜去操作が行われる。
このような構成を有する固定用ねじを用いて臼蓋骨片を固定したときの抜去手術は、臼蓋骨片が骨盤と癒合した後に行われる。該固定用ねじの埋入部は、一般に筋肉や軟部組織等が多く介在し、皮膚面から10cmほどの距離があるため、抜去手術においてスクリューの位置を把握することが困難である。また、抜去手術においては、螺子頭部に形成された孔に、ドライバーの先端部を挿入して回転させる必要があるが、ドライバーの先端部を孔に挿入することは容易ではなかった。以上を理由として、固定用ねじを抜去する際、抜去し易いように対象部位を大きく皮切りする必要があり患者に大きな負担をかけることになっていた。
Hip Joint ’03 Vol.29 136〜139頁
そこで、本発明は、上記問題点を解決するものであり、骨からの抜去操作を容易に行うことができる固定用ねじ及び固定用ねじを容易に骨から抜去可能な抜去用具を提供するものである。
上記目的を達成するものは以下のものである。
(1) 移植骨もしくは骨切りした骨片を固定する固定用ねじであって、該固定用ねじは、該固定用ねじの側面に設けられたスクリュー部と、該固定用ねじを探索するための探索部材の先端部を該固定用ねじの基端側から挿入可能な探索部材挿入部と、該挿入部と連通するように該挿入部の基端側に設けられ該探索部材の先端部を該挿入部に誘導するための誘導用凹部と、該固定用ねじの基端部に設けられ該固定用ねじを回転させるための回転器具が取り付けられる回転器具取付部とを備えていることを特徴とする固定用ねじ。
(2) 前記固定用ねじは、股関節の寛骨臼回転骨切り術の際に臼蓋骨片を骨盤に固定するためのものである上記(1)に記載の固定用ねじ。
(3) 前記誘導用凹部の基端部の内径は、ねじ軸部の外径より大きく作製されている上記(1)または(2)に記載の固定用ねじ。
(4) 前記誘導用凹部は、先端側に向かって縮径する縮径部を備えている上記(1)ないし(3)のいずれかに記載の固定用ねじ。
(5) 前記縮径部は、内面が先端側に向かって曲面状に縮径する曲面状凹部である上記(4)に記載の固定用ねじ。
(6) 前記曲面状凹部は、先端側に向かって縮径する略半球状凹部もしくは略半楕円球状凹部である上記(5)に記載の固定用ねじ。
(7) 前記挿入部は、前記誘導用凹部と連通し前記ねじ軸部内を先端側に向かって延びている上記(1)ないし(6)のいずれかに記載の固定用ねじ。
(8) 前記回転器具取付部は、前記誘導用凹部の基端部内面に設けられている上記(1)ないし(7)のいずれかに記載の固定用ねじ。
(9) 前記回転器具取付部は、前記誘導用凹部内面に設けられ、前記回転器具の先端部と嵌合する嵌合部である上記(1)ないし(8)のいずれかに記載の固定用ねじ。
(10) 前記嵌合部は、前記誘導用凹部内面に設けられ縦方向に延びる一つもしくは複数の溝部である上記(9)に記載の固定用ねじ。
(11) 前記誘導用凹部の基端部内径は、前記ねじ軸部外径より1.0〜5.0mm大きくなっている上記(1)ないし(10)のいずれかに記載の固定用ねじ。
(12) 前記誘導用凹部の基端部内径は、5.0〜11.0mmである上記(1)ないし(11)のいずれかに記載の固定用ねじ。
また、上記目的を達成するものは以下のものである。
(13) 上記(1)ないし(12)のいずれかに記載の固定用ねじを抜去するための抜去用具であって、該抜去用具は、前記固定用ねじの探索部材挿入部に挿入可能な先端部を有する探索部材と、該探索部材挿入部に先端部が挿入された該探索部材により直接的もしくは間接的に案内され体内へ挿入可能であり、該固定用ねじが体外へ取り出されるための通路を形成するための通路形成用スリーブと、該通路形成用スリーブにより案内され体内に挿入可能であり、該固定用ねじ付近の骨もしくは組織を切除可能な切除用スリーブと、該切除用スリーブ内に挿入可能であり、先端部が該固定用ねじの回転器具取付部に取り付け可能である該固定用ねじを回転させるための回転器具とを備えていることを特徴とする固定用ねじの抜去用具。
(14) 前記回転器具は、該回転器具が前記固定用ねじに取り付けられた状態で該回転器具が該固定用ねじから離脱することを防止する離脱防止機構を有している上記(13)に記載の固定用ねじの抜去用具。
(15) 前記離脱防止機構は、前記回転器具の先端部が前記誘導用凹部内面に取り付けられた状態で、該先端部を半径方向に拡大可能な拡大機構である上記(14)に記載の固定用ねじの抜去用具。
(16) 前記抜去用具は、前記切除用スリーブ内に挿入可能であり、先端部に前記固定用ねじの誘導用凹部7内の骨もしくは組織を除去するための除去部を有する除去器具を備えている上記(13)ないし(15)のいずれかに記載の固定用ねじの抜去用具。
本発明は、移植骨もしくは骨切り片を骨に固定するための固定用ねじであって、該固定用ねじは、該固定用ねじの側面に設けられたスクリュー部と、該固定用ねじを探索するための探索部材の先端部を該固定用ねじの基端側から挿入可能な探索部材挿入部と、該挿入部と連通するように該挿入部の基端側に設けられ該探索部材の先端部を該挿入部に誘導するための誘導用凹部と、該移植骨固定用ねじの基端部に設けられ該移植骨固定用ねじを回転させるための回転器具が取り付けられる回転器具取付部とを備えている。
このため、本発明の固定用ねじを用いれば、骨からの抜去操作を容易に行うことができる。
また、本発明は、前記固定用ねじを抜去するための抜去用具であって、該抜去用具は、前記固定用ねじの探索部材挿入部に挿入可能な先端部を有する探索部材と、該探索部材挿入部に先端部が挿入された該探索部材により直接的もしくは間接的に案内されて体内へ挿入可能であり、該固定用ねじが体外へ取り出されるための通路を形成するための通路形成用スリーブと、該通路形成用スリーブに案内され体内に挿入可能であり、該移植骨固定用ねじ付近の骨もしくは組織を切除可能な切除用スリーブと、該切除用スリーブ内に挿入可能であり、先端部が該固定用ねじの回転器具取付部に取り付け可能である該固定用ねじを回転させるための回転器具とを備えている。
このため、本発明の抜去用具を用いれば、固定用ねじを容易に骨から抜去することができる。
本発明の実施例である固定用ねじについて添付図面を用いて説明する。
図1は、本発明の実施例である固定用ねじの正面図であり、図2は、図1に示す固定用ねじの断面図であり、図3は、図1に示す固定用ねじの底面図であり、図4は、図1に示す固定用ねじの上面図である。
本発明の固定用ねじ1は、移植骨もしくは骨切りした骨片95を固定するための固定用ねじであって、固定用ねじ1の側面に設けられたスクリュー部13と、固定用ねじ1を探索するための探索部材35の先端部を固定用ねじ1の基端側から挿入可能な探索部材挿入部5と、探索部材挿入部5と連通するように挿入部5の基端側に設けられ探索部材35の先端部を挿入部5に誘導するための誘導用凹部7と、固定用ねじ1の基端部に設けられ固定用ねじ1を回転させるための回転器具65が取り付けられる回転器具取付部9とを備えている。
本発明の固定用ねじ1は、骨盤96に骨切りした臼蓋骨片95を固定するための固定用ねじ1であることが好ましい。具体的には、図24に示すように、固定用ねじ1は、股関節の寛骨臼回転骨切り術の際に臼蓋骨片95を骨盤96に固定するための固定用ねじ1であることが好ましい。
本発明の固定用ねじ1は、図1,図2に示すように、ねじ軸部2と、ねじ頭部4とを備えている。
ねじ軸部2は、図1,図2に示すように、軸部本体部3と、スクリュー部13と、刃部6と、掘削用エッジ部8とを備えている。
ねじ頭部4には、図2に示すように、誘導用凹部7と回転器具取付部9が設けられている。また、固定用ねじ1(ねじ軸部2)の内部には、図2に示すように、探索部材挿入部5が設けられている。
スクリュー部13は、軸部本体部3の側面に設けられたねじ山である。スクリュー部(ねじ山)13は、骨を掘削可能な形状に形成されている。本発明の実施例では、スクリュー部13は、軸部本体部3の先端側部分(図1に示す下端側部分)のみに設けられている。ねじ山13の高さは、ねじ軸部2の先端部付近を除いてほぼ同じ高さに作製されている。先端付近のねじ山13の高さはその他の部分より若干低くなっている。スクリュー部13は、ねじ軸部2の側面全体に設けられていてもよい。また、スクリュー部13は、ねじ頭部4の側面に設けられていてもよい。ねじ山13は、ほぼ一定のピッチに作製されている。
刃部6は、固定用ねじ1を骨に固定する際に骨を掘削するものである。図1に示す実施例において、刃部6は、ねじ軸部2の先端部に設けられている。刃部6は、図1に示す実施例では、ねじ軸部2の先端部に3つ設けられている。刃部6は、図1に示す実施例では、軸部2の先端側に向かって刃の肉厚が薄くなるように形成されている。また、刃部6の先端は固定用ねじ1をねじ頭部4側から見て、反時計方向側に向かうにつれて基端側に後退するような形状となっている。
掘削用エッジ部8は、図1に示す実施例においては、ねじ軸部2の側面を切り欠くことにより形成されている。本発明の実施例において、掘削用エッジ部8は、固定用ねじ1をねじ進行方向に回転させることにより骨を掘削するような形状に形成されている。掘削用エッジ部8は、本発明の実施例では、ねじ軸部2の側面を先端から基端側に向かって切り欠くことにより形成されている。具体的に、掘削用エッジ部8は、切り欠き断面が三角形となるようにねじ軸部2の側面(ねじ山13)を切り欠くことにより形成されている。掘削用エッジ部8は、ねじ軸部2の中心軸に対してほぼ等角度に形成されていることが好ましい。本発明の実施例では掘削用エッジ部8は、ねじ軸部2の中心軸に対して120°毎に切り欠きを設けることにより軸部2の中心軸に対して120°毎に形成されている。なお、固定用ねじ1は、刃部6、掘削用エッジ部8を有していなくてもよい。
探索部材挿入部5は、図2,図26に示すように、探索部材35の先端部を固定用ねじ1の基端側から挿入するための部分である。本発明の実施例において、探索部材挿入部5に挿入された探索部材35は、後述するように案内部材(ガイドピン)としてその後の施術に用いられる。探索部材挿入部5は、図2に示す実施例では、ねじ軸部2の基端部付近もしくはねじ頭部4内において開口する開口部5aを有していることが好ましい。本発明の実施例においては、探索部材挿入部5は、ねじ軸部2の基端部付近に開口部5aを有している。なお、探索部材挿入部は、ねじ頭部内において開口していてもよい。
また、探索部材挿入部5は、図2に示すように、誘導用凹部7と連通して軸部2内を先端側に向かって延びている。具体的に、探索部材挿入部5は、誘導用凹部7と連通してねじ軸部2内を先端側に向かって延び、ねじ軸部2の先端において開口している。本発明の実施例において、ねじ軸部2は中空部として形成され、中空部分が探索部材挿入部5となっている。本発明の実施例において、探索部材挿入部5は全体にわたってほぼ同じ内径を有している。なお、探索部材挿入部5は、ねじ軸部2を貫通するように形成されているが、これに限定されるものではなく、ねじ軸部2の途中まで形成されているものであってもよい。
誘導用凹部7は、図2,図25,図26に示すように、探索部材35の先端部を容易に探索部材挿入部5に誘導するための部分である。このような誘導用凹部7を有することにより、ガイドピンなどの探索部材35の先端部を容易に探索部材挿入部5に挿入することができる。探索部材35の先端部が挿入部5から多少ずれた位置に進行していても誘導用凹部7内面に誘導され挿入部5に確実に挿入される。誘導用凹部7は、探索部材挿入部5(挿入部5の基端側開口部5a)の基端側において挿入部5と連通するように設けられている。本発明の実施例では、誘導用凹部7は、ねじ頭部4内部に設けられている。
図2に示す実施例においては、誘導用凹部7の基端部の内径は、ねじ軸部2(本発明の実施例ではスクリュー部13)の外径より大きく作製されていることが好ましい。誘導用凹部7の基端部内径は、ねじ軸部2(スクリュー部13)の外径より1.0〜5.0mm大きくなっていることが好ましい。具体的に、誘導用凹部7の基端部内径は、5.0〜11.0mmであることが好ましい。このような構成により、探索部材35の先端部により固定用ねじ1を探索し易くなるため、探索部材挿入部5に探索部材35を挿入し易くなる。誘導用凹部7の基端部の内径は、探索部材35の先端部が容易に誘導用凹部7内に挿入される程度の大きさであることが好ましい。
また、誘導用凹部7は、内径が先端側(探索部材挿入部5)に向かって縮径する縮径部を備えていることが好ましい。また、縮径部7は、内面が先端側に向かって曲面状に縮径する曲面状凹部7aであることが好ましい。実施例の曲面状凹部7aは、先端側(探索部材挿入部5)に向かって縮径する略半球状凹部7aである。また、曲面状凹部7aは、略半楕円球状凹部であってもよい。本発明の実施例において略半球状凹部は、誘導用凹部7の基端部を除く部分に形成されている。本発明の実施例において誘導用凹部7の基端部は、ほぼ同一内径となっている。
以上のような構成により、図25に示すように、探索部材35の先端部が誘導用凹部7の内面に導かれ探索部材挿入部5内に誘導され易くなる。なお、特に、誘導用凹部が略半球状凹部、略半楕円球状凹部等の曲面状凹部を備えることにより、さらにスムーズに探索部材の先端部が挿入部5に誘導されるものとなる。なお、上述した縮径部(曲面状凹部、半球状凹部、半楕円球状凹部)は、誘導用凹部7の内面全体に形成されていてもよい。
また、縮径部としては、図5に示す誘導用凹部17に設けられた先端側(探索部材挿入部5)に向かって縮径する略円錐形状凹部17aであってもよい。略円錐形状凹部は誘導用凹部17の基端部を除く部分に形成されている。このような構成であっても、上述した実施例と同様の効果を発揮する。
また、縮径部としては、図6に示す誘導用凹部18に設けられた先端側(探索部材挿入部)に向かって縮径する多角錐形状の凹部18aであってもよい。図6に示す実施例の凹部は、8角錐形状の凹部である。多角錐形状の凹部は、誘導用凹部18の基端部を除く部分に形成されている。
回転器具取付部9は、図2に示すように、誘導用凹部7の内面に設けられていることが好ましい。より好ましくは、回転器具取付部8は、誘導用凹部7の基端部内面に設けられていることが好ましい。また、回転器具取付部9は、誘導用凹部7の内面に設けられ、回転器具65の先端部と嵌合する嵌合部であることが好ましい。嵌合部は、回転器具65の先端部に設けられた凸部もしくは凹部に対応する形状の凹部もしくは凸部により構成されていることが好ましい。具体的に、嵌合部9は、誘導用凹部7の基端部内面に設けられ、縦方向に延びる複数の溝部(凹部)9aにより構成されている。本発明の実施例において、回転器具65の先端部には、図15,図17に示すように、溝部9aに対応する形状を有する縦方向に延びる複数のリブ(突条部)71aにより構成された嵌合部71が設けられている。なお、嵌合部は、一つの溝部により構成されていてもよい。
また、嵌合部としては、例えば、図7に示すように、複数の凹部21aから構成されるものであってもよい。この実施例において凹部21aは、半球状凹部である。また、凹部としては、半楕円球状凹部であってもよい。回転器具取付部がこのような構成の場合、回転器具の嵌合部は、図19に示すように、半球状の凸部75aが設けられている。
また、嵌合部としては、図8,図9に示す嵌合部23のように、誘導用凹部7の内面形状の半径方向の断面形状を多角形、楕円形などの非円形状にすることにより形成してもよい。本発明の実施例の嵌合部23は、誘導用凹部の基端部内面の半径方向の断面形状を八角形にすることにより形成されている。この場合に用いられる回転器具側の嵌合部は、図20,図21に示すように、半径方向の断面形状が八角形の外面により構成されている。
回転器具取付部としては、回転器具の先端部が取付可能であり、回転器具65を回転させることにより回転トルクが付与される形状であればいかなる形状であってもよい。
ねじ頭部4の外部形状は、図1,図2に示すように、固定用ねじ1を挿入する際もしくは固定用ねじ1を骨から抜去する際に、体内組織をできるだけ傷つけないように丸みを帯びた形状となっていることが好ましい。本発明の実施例のねじ頭部4は先端側に向かって縮径するカップ形状となっている。
次に、本発明の実施例である固定用ねじの抜去用具について添付図面を用いて説明する。
図10は、本発明の実施例である抜去用具を構成する探索部材(ガイドピン)の正面図であり、図11は、本発明の実施例である抜去用具を構成する通路形成用スリーブの正面図であり、図12は、図11に示す通路形成用スリーブの断面図であり、図13は、本発明の実施例である切除用スリーブの正面図であり、図14は、図13に示す切除用スリーブの断面図であり、図15は、本発明の実施例である抜去用具を構成する回転器具本体部材と拡大用部材からなる回転器具の正面図であり、図16は、図15に示す拡大用部材を回転器具本体部材に挿入した状態の断面図であり、図17は、図15に示す回転器具を構成する回転器具本体部材の先端部の部分拡大図であり、図18は、図17に示す回転器具本体部材の先端部の底面図である。
本発明の骨に固定された固定用ねじ1を抜去するための抜去用具は、固定用ねじ1の探索部材挿入部5に挿入可能な先端部を有する探索部材35と、固定用ねじ1の探索部材挿入部5に先端部が挿入された探索部材35により直接的もしくは間接的に案内され体内へ挿入可能であり、固定用ねじ1が体外へ取り出されるための通路を形成するための通路形成用スリーブ41,44,47と、通路形成用スリーブ41,44,47に案内され体内に挿入可能であり、固定用ねじ付近の骨もしくは組織を切除可能な切除用スリーブ50と、切除用スリーブ50内に挿入可能であり先端部に固定用ねじ1の回転器具取付部9に取り付け可能な固定用ねじ1を回転させるための回転器具65とを備えている。
また、抜去用具は、切除用スリーブ50内に挿入可能であり、先端部に固定用ねじ1の誘導用凹部7内の骨もしくは組織を除去するための除去部90を有する除去器具87を備えていることが好ましい。
本発明の抜去用具は、探索部材35と、通路形成用スリーブ41,44,47と、切除用スリーブ50と、回転器具65と、除去器具87とを備えている。
探索部材35は、本発明の実施例では、固定用ねじ1の抜去操作において通路形成用スリーブ41,44,47を体内に挿入する際に直接的もしくは間接的に案内するものである。なお、探索部材35は、切除用スリーブ50、回転器具65、除去器具87を案内するものであってもよい。
本発明の実施例において探索部材35は、ガイドピンである。なお、探索部材35としては、ガイドピンに限定されず、固定用ねじ1の抜去操作において通路形成用スリーブ等を案内するものであればいかなるものであってもよい。
探索部材35は、図10に示すように、ピン状部材であることが好ましい。また、探索部材35の先端部は一定長さ以上固定用ねじ1の探索部材挿入部5に探索部材35が挿入されないように、先端から一定距離離間した部分の径が探索部材挿入部5の径より大きくなっていることが好ましい。図10に示す実施例の探索部材35は、先端部36より基端側の径が探索部材挿入部5の径より大きくなっている。図10に示す実施例の探索部材35は、二段に製作されていていることが好ましい。
また、探索部材35の先端部36には、探索部材挿入部5が挿入されやすいように尖端部37が形成されていることが好ましい。探索部材35の先端部36は、その他の部分より小径に形成されている。また、本発明の実施例においては、探索部材35の先端部36が探索部材挿入部5の内径より小径に形成され、その他の部分の外径は、探索部材挿入部5の内径より大きく作製されている。このような構成により、本発明の実施例では探索部材35の先端部36のみが探索部材挿入部5に挿入可能なものとなっている。また、このような構成により、探索部材35が一定距離以上固定用ねじ1の探索部材挿入部5に探索部材35が挿入されることが無いため、固定用ねじ1の先端部より深い位置にある血管を傷つけることがないようになっている。なお、探索部材は、先端部に尖端部が形成されていなくてもよい。また、探索部材は、先端から基端までほぼ同じ外径であってもよい。
通路形成用スリーブ41,44,47は、段階的に大きくなる外径を有する複数のスリーブを備えていることが好ましい。このような構成により、体内組織をほとんど傷つけることなく固定用ねじ1が抜去される通路を形成することができる。
通路形成用スリーブ41,44,47により固定用ねじ1から切開部分まで固定用ねじ1が抜去される通路が確保される。具体的には、通路形成用スリーブを体内に挿入することにより体内組織が押し広げられ通路が形成される。
本発明では段階的に外径が大きくなる3本のスリーブを備えている。通路形成用スリーブは、図11に示すように、第1の通路形成用スリーブ41と、第1の通路形成用スリーブ41に案内され第1の通路形成用スリーブの外径より大きな外径を有する第2の通路形成用スリーブ44と、第2の通路形成用スリーブ44に案内され第2の通路形成用スリーブ44の外径より大きな外径を有する第3の通路形成用スリーブ47とを備えている。
また、通路形成用スリーブの外径は、固定用ねじ1の基端部の外径より大きくなっていることが好ましい。これにより、固定用ねじ1が体外へ抜去される通路を確実に形成することができる。通路形成用スリーブが複数本のスリーブにより構成される場合は、最大外径を有するスリーブの外径が固定用ねじ1の基端部の外径より大きくなっていることが好ましい。通路形成用スリーブの長さは、骨に挿入された固定用ねじ1から切開部分までの距離より長く形成されている。また、複数の通路形成用スリーブを備えている場合は、外径が大きいスリーブほど長さが短くなっていることが好ましい。これにより、外径がより小さいスリーブを体外へ引き抜き易くなる。
また、通路形成用スリーブ41,44,47は、体内を進行しやすいように先端部に先端側に向かって縮径する縮径部42、45,48を有していることが好ましい。また、通路形成用スリーブ41,44,47の先端部には、固定用ねじ1の誘導用凹部7内の骨、組織等を切断、掘削するための刃部43,46,49が形成されている。刃部43,46,49は、通路形成用スリーブの先端部を切り欠きすることにより形成されている。このような構成により、通路形成用スリーブの先端部を固定用ねじ1の誘導用凹部7内に侵入させ回転させることにより誘導用凹部7内に形成された組織、骨等を切断もしくは掘削することができる。
本発明の3本の通路形成用スリーブ41,44,47の先端は、図27に示すように、探索部材(ガイドピン)35に案内され固定用ねじ1まで進行したとき、誘導用凹部7内に侵入する。そして、この状態において通路形成用スリーブの外径は、移植骨固定用ねじ1の基端部の外径より大きくなっている。
本発明の実施例の切除用スリーブ50は、固定用ねじ周辺の骨若しくは組織等を切除もしくは切断するためのものである。
切除用スリーブ50は、図13,図14に示すように、先端部に固定用ねじ周辺の骨もしくは組織等を切除もしくは切断するための刃部51を備えている。
切除用スリーブ50は、筒状部材である。刃部51は、切除用スリーブ50の先端をギザギザとすることにより形成されている。このような構成により切除用スリーブ50を固定用ねじ1付近まで進行させ回転させると固定用ねじ1の周辺の骨もしくは組織等を切除もしくは切断することができる。
このように固定用ねじ1の周辺の骨もしくは組織等を切除若しくは切断すれば、固定用ねじ1を回転器具65により回転させ易くなる。本発明の実施例において、切除用スリーブ50は、図28に示すように、通路形成用スリーブ(本発明の実施例では第3の通路形成用スリーブ47)により案内される。また、切除用スリーブ50は、固定用ねじ1の基端部の外径より大きな内径を有している。また、本発明の実施例において切除用スリーブ50は、先端から基端までほぼ同一内径を有している。
回転器具65は、切除用スリーブ50内に挿入可能であり、回転器具取付部9に取り付け可能な先端部と、回転器具65の基端側部分に設けられ回転器具65を回転させるための回転操作部69とを備えている。
本発明の実施例において、回転器具65は、図15に示すように回転器具本体部材66と、拡大用部材67とを備えている。
回転器具本体部材66は、図15に示すように、切除用スリーブ50内に挿入可能であり、固定用ねじ1の回転器具取付部9に取付可能な嵌合部71と、基端側部分に設けられ回転器具65を回転させるための回転操作部69とを備えている。
具体的に、回転器具本体部材66は、図15に示すように、シャフト部70と、シャフト部の先端部に設けられた嵌合部71と、シャフト部70の基端部に設けられた回転操作部(担持部)69とを備えている。シャフト部70は、中空のシャフト部である。
回転操作部69は、図15に示すように、シャフト部70の基端部にシャフト部70に対して直交するように設けられた棒状部である。回転操作部(担持部)69としては、回転器具を回転させることができるものであればいかなるものであってもよい。
嵌合部71は、固定用ねじ1の誘導用凹部7の内面に設けられた回転器具取付部9と嵌合可能な嵌合部であることが好ましい。回転器具65(回転器具本体部材66)の先端部の外面に設けられている。このような構成により、回転器具65は、固定用ねじ1の誘導用凹部7内面に設けられた回転器具取付部9に取り付けられる。
また、嵌合部71は、固定用ねじ1の誘導用凹部7の内面に設けられた凹部もしくは凸部に対応する形状を有する凸部もしくは凹部であることが好ましい。嵌合部の形状としては、回転器具取付部に取り付けられ、回転器具65を回転させたとき、固定用ねじ1に回転トルクを伝達することができるものであればいかなる形状であってもよい。
図15,図17,図18に示す実施例において、嵌合部71は、誘導用凹部7の内面に形成された複数の溝部7aに対応する形状を有する複数のリブ71aにより構成されている。リブ71aは、回転器具本体部材66の側面において縦方向に延びている。リブ71aは、中心軸に対して等角度毎に設けられていることが好ましい。リブ71aは、実施例では中心軸に対して等角度となる位置に8つ設けられている。なお、嵌合部は、一つのリブにより構成されていてもよい。
回転器具本体部材66(回転器具65)の先端部には、図15、図17、図18に示すように、先端側に向かって縮径する縮径部73が設けられている。このような構成により、回転器具本体部材66の先端部は誘導用凹部7内に侵入可能なものとなっている。縮径部73は、回転器具65の嵌合部71より先端側に設けられている。本発明の実施例において、縮径部73は、略半球形状となっている。また、本発明の実施例において縮径部73の先端は平坦となっている。なお、縮径部は、設けられていなくてもよい。
また、嵌合部としては、図19に示す嵌合部75のように、回転器具の先端部の外面に設けられた複数の凸部75aにより構成されていてもよい。この実施例の凸部75aは、図7に示す誘導用凹部7内面に形成された嵌合部21を構成する半球状凹部21aに対応する形状をしている。このような構成であっても嵌合部71と同様の効果を発揮する。
また、嵌合部としては、図20、図21に示す嵌合部77のように、半径方向の断面形状が多角形、楕円形などの非円形状の外面により構成されていてもよい。この実施例の嵌合部77は、半径方向の断面形状が八角形の外面により構成されている。嵌合部77は、図8,図9に示す嵌合部23に対応する形状を有している。このような構成であっても嵌合部71と同様の効果を発揮する。
本発明の実施例において、回転器具本体部材66のシャフト部70は、中空に形成されている。そして、回転器具本体部材66の先端側部分には先端から基端側に向かう切り込み79が形成されている。切り込み79は、シャフト部70の中心軸に対して等角度に形成されていることが好ましい。切り込み79は、回転器具65の先端から嵌合部71より基端側まで縦方向に延びている。この実施例では、切り込み79は、中心軸に対して90°毎に形成されている。このように切り込み79を有することにより、後述するように回転器具65の先端部を拡大させることができる。
また、図16に示すように、回転器具本体部材66は先端から基端まで貫通する貫通孔82が形成されている。回転器具本体部材66内の貫通孔82には、図16に示すように、拡大用部材67が挿入される。貫通孔82の先端部内径は拡大用部材67の先端部外径より若干小さいものとなっている。
拡大用部材67は、回転器具本体部材66の先端部を拡大させる部材である。拡大用部材67は、図15、図16に示すように、回転器具本体部66の内部に挿入されるピン81と、ピン81の基端部に設けられピン81を回転させるための回転操作部69とを備えている。また、拡大用部材67のピンの基端部には、回転器具本体部材66の基端部内部に設けられた螺合部84と螺合する螺合部85が形成されている。拡大用部材67の内部には、軸方向に延びる貫通孔83が形成されている。このような構成により、回転器具65が探索部材35により案内可能となる。
また、回転器具65は、回転器具65が固定用ねじ1に取り付けられた状態で、回転器具65が移植骨固定用ねじ1から離脱することを防止する離脱防止機構を有している。このような構成を有することにより、固定用ねじ1を体外へ取り出す際に固定用ねじ1が回転器具65から離脱することを防止することができる。
離脱防止機構としては、回転器具65の先端部が誘導用凹部7内面に取り付けられた状態で、先端部を半径方向に拡大可能な拡大機構であることが好ましい。本発明の実施例において、拡大機構は、拡大用部材67と、回転器具本体部材66内に形成された貫通孔82と、回転器具65に設けられた切り込み79と、先回転器具本体部材66の先端部により構成されている。
上述した構成により、図16に示すように、拡大用部材67のピン81を回転器具本体部材66の基端部開口から挿入して拡大用部材67側の螺合部85を回転器具本体部材66側の螺合部84に螺合させると、回転器具本体部材66の先端部の縮径した内面がピン81の先端部の外面により押し広げられ、回転器具本体部材66の先端部が拡大する。
離脱防止機構としては、回転器具65を固定用ねじ1に取り付けた状態で、回転器具65の先端部を拡大させるものであればいかなる構成であってもよい。
除去器具87は、誘導用凹部7内の骨もしくは組織等を除去するための器具である。除去器具87は、図22に示すように、シャフト部89と、シャフト部89の先端部に設けられた掘削部90と、シャフト部89の基端部に設けられた担持部91とを備えている。
本発明の実施例において、掘削部90は、除去器具87を回転させることにより誘導用凹部7内の骨もしくは組織等を掘削するものである。掘削部90は、図22、図23に示す実施例においては、除去器具87の先端部の側面を切り欠くことにより形成された掘削用刃部90a(掘削用エッジ部)を備えている。具体的に、掘削用刃部90aは、除去器具87の先端部の側面を先端から基端側に向かって切り欠くことにより形成されている。具体的に、掘削用刃部90aは、切り欠き断面が三角形となるように先端部の側面を切り欠くことにより形成されている。掘削用刃部90aは、除去器具87の中心軸に対してほぼ等角度に形成されていることが好ましい。本発明の実施例では掘削用刃部90aは、中心軸に対して90°毎に切り欠きを設けることにより中心軸に対して90°毎に形成されている。掘削部90は、誘導用凹部7内に侵入し易いように先端側に向かって縮径している。なお、除去器具87の内部に軸方向に延びる貫通孔88が形成されている。このような構成により、除去器具87が探索部材35によりガイドされる。
次に、本発明の実施例である固定用ねじ1の抜去方法を添付図面を用いて説明する。
図24から図32は、本発明の実施例である固定用ねじ1の抜去方法を説明するための説明図である。ここで説明する抜去方法は、図24に示すように、股関節の寛骨臼回転骨切り術の際に、臼蓋骨片95を骨盤96に固定するために用いられた固定用ねじ1を抜去するための方法である。抜去操作は、臼蓋骨片95が骨盤96と癒合した後に行われる。固定用ねじ1の埋入部は、上述したように、筋肉や軟部組織等が多く介在している状態で行われる。
まず、大腿部の側面から探索部材(ガイドピン)35を刺入して、X線を用いて固定用ねじ1の位置を確認しながらガイドピン35の先端部を固定用ねじ1の誘導用凹部7内に挿入する。誘導用凹部7内にガイドピン35の先端部を挿入した後は、さらにガイドピン35を押し込むことにより、ガイドピン35の先端部36が誘導用凹部7内面に導かれ探索部材挿入部5に挿入される。本発明のように誘導用凹部7を有することにより、探索部材35により固定用ねじ1の位置を探索し易くなり、また、探索部材35の先端部を探索部材に容易に挿入することができる。図25に示すように、探索部材35の先端部が挿入部5からずれた誘導用凹部7内面に接触した場合であっても、さらに探索部材35を押し込むことにより、図26に示すように、先端部が探索部材挿入部5に挿入される。
次に、図27に示すように、探索部材挿入部5に挿入された探索部材35をガイドにして、まず、第1の通路形成用スリーブ41を切開部から挿入し、次に、第1の通路形成用スリーブ41をガイドにして、切開部から第2の通路形成用スリーブ44を挿入し、次に、第2の通路形成用スリーブ44をガイドにして第3の通路形成用スリーブ47を挿入する。外径がだんだんと大きくなる切除用スリーブを用いることにより、体内組織をほとんど傷つけることなく固定用ねじ1を抜去する通路を形成することができる。第1の通路形成用スリーブ41,第2の通路形成用スリーブ44,第3の通路形成用スリーブ47の先端は、誘導用凹部7に侵入している。
次に、図28に示すように、第3の通路形成用スリーブ47を介して切除用スリーブ50を切開部から挿入する。そして、切除用スリーブ50を回転させ固定用ねじ1の基端部周辺に成長してきた骨膜、軟部組織等を切断もしくは切除する。
その後、図29に示すように、通路形成用スリーブ41,44,47を切開部から引き抜き、切除用スリーブ50内に探索部材35を介して除去器具87を挿入し回転させることにより誘導用凹部7内に形成された骨膜、軟部組織等を除去する。
その後、切除用スリーブ50内から除去器具87を引き抜く。そして、切開部から切除用スリーブ50内に回転器具65を探索部材35を介して挿入し、回転器具65の先端部を誘導用凹部7内の回転器具取付部9に取り付ける。本発明の実施例においては、回転器具65の先端部に形成された縦に延びる複数のリブ71aからなる嵌合部71と、誘導用凹部7の基端部内面に形成された複数の溝部9aからなる嵌合部9とが嵌合する。
その後、拡大用部材67を回転器具本体部材66に対して先端側に進行させ、回転器具65の先端部を拡大させ、回転器具65の先端部を固定用ねじ1の誘導用凹部7の基端部内面に強固に取り付ける。
その後、回転器具65を回転させることにより、固定用ねじ1を骨から取り外し体内から引き抜く。これにより、固定用ねじ1が体内から抜去される。
以上、本発明の固定用ねじ及び固定用ねじの抜去用具について説明したが上述したものに限定されるものではない。
図1は、本発明の実施例である固定用ねじの正面図である。 図2は、図1に示す固定用ねじの断面図である。 図3は、図1に示す固定用ねじの底面図である。 図4は、図1に示す固定用ねじの上面図である。 図5は、固定用ねじの回転器具取付部の他の実施例を説明するための図である。 図6は、固定用ねじの回転器具取付部の他の実施例を説明するための図である。 図7は、固定用ねじの回転器具取付部の他の実施例を説明するための図である。 図8は、固定用ねじの回転器具取付部の他の実施例を説明するための図である。 図9は、図8に示す固定用ねじの回転器具取付部の上面図である。 図10は、本発明の実施例である抜去用具を構成する探索部材の正面図である。 図11は、本発明の実施例である抜去用具を構成する通路形成用スリーブの正面図である。 図12は、図11に示す通路形成用スリーブの断面図である。 図13は、本発明の実施例である切除用スリーブの正面図である。 図14は、図13に示す切除用スリーブの断面図である。 図15は、本発明の実施例である抜去用具を構成する回転器具本体部材と拡大用部材からなる回転器具の正面図である。 図16は、図15に示す拡大用部材を回転器具本体部材に挿入した状態の断面図である。 図17は、図15に示す回転器具を構成する回転器具本体部材の先端部の部分拡大図である。 図18は、図17に示す回転器具本体部材の先端部の底面図である。 図19は、回転器具の嵌合部の他の実施例を説明するための図である。 図20は、回転器具の嵌合部の他の実施例を説明するための図である。 図21は、回転器具の嵌合部の他の実施例を説明するための図である。 図22は、本発明の実施例である抜去用具を構成する除去器具の正面図である。 図23は、図22に示す除去器具の先端部の部分拡大図である。 図24は、本発明の実施例である固定用ねじの抜去方法及び使用方法を説明するための説明図である。 図25は、本発明の実施例である固定用ねじの抜去方法を説明するための説明図である。 図26は、本発明の実施例である固定用ねじの抜去方法を説明するための説明図である。 図27は、本発明の実施例である固定用ねじの抜去方法を説明するための説明図である。 図28は、本発明の実施例である固定用ねじの抜去方法を説明するための説明図である。 図29は、本発明の実施例である固定用ねじの抜去方法を説明するための説明図である。 図30は、本発明の実施例である固定用ねじの抜去方法を説明するための説明図である。 図31は、本発明の実施例である固定用ねじの抜去方法を説明するための説明図である。 図32は、本発明の実施例である固定用ねじの抜去方法を説明するための説明図である。
符号の説明
1 固定用ねじ
3 スクリュー部
5 探索部材挿入部
7 誘導用凹部
9 回転器具取付部
11 骨切断用刃挿入部
35 探索部材
65 回転器具
95 骨(移植骨)
96 骨盤

Claims (16)

  1. 移植骨もしくは骨切りした骨片を固定する固定用ねじであって、該固定用ねじは、該固定用ねじの側面に設けられたスクリュー部と、該固定用ねじを探索するための探索部材の先端部を該固定用ねじの基端側から挿入可能な探索部材挿入部と、該挿入部と連通するように該挿入部の基端側に設けられ該探索部材の先端部を該挿入部に誘導するための誘導用凹部と、該固定用ねじの基端部に設けられ該固定用ねじを回転させるための回転器具が取り付けられる回転器具取付部とを備えていることを特徴とする固定用ねじ。
  2. 前記固定用ねじは、股関節の寛骨臼回転骨切り術の際に臼蓋骨片を骨盤に固定するためのものである請求項1に記載の固定用ねじ。
  3. 前記誘導用凹部の基端部の内径は、ねじ軸部の外径より大きく作製されている請求項1または2に記載の固定用ねじ。
  4. 前記誘導用凹部は、先端側に向かって縮径する縮径部を備えている請求項1ないし3のいずれかに記載の固定用ねじ。
  5. 前記縮径部は、内面が先端側に向かって曲面状に縮径する曲面状凹部である請求項4に記載の固定用ねじ。
  6. 前記曲面状凹部は、先端側に向かって縮径する略半球状凹部もしくは略半楕円球状凹部である請求項5に記載の固定用ねじ。
  7. 前記挿入部は、前記誘導用凹部と連通し前記ねじ軸部内を先端側に向かって延びている請求項1ないし6のいずれかに記載の固定用ねじ。
  8. 前記回転器具取付部は、前記誘導用凹部の基端部内面に設けられている請求項1ないし7のいずれかに記載の固定用ねじ。
  9. 前記回転器具取付部は、前記誘導用凹部内面に設けられ、前記回転器具の先端部と嵌合する嵌合部である請求項1ないし8のいずれかに記載の固定用ねじ。
  10. 前記嵌合部は、前記誘導用凹部内面に設けられ縦方向に延びる一つもしくは複数の溝部である請求項9に記載の固定用ねじ。
  11. 前記誘導用凹部の基端部内径は、前記ねじ軸部外径より1.0〜5.0mm大きくなっている請求項1ないし10のいずれかに記載の固定用ねじ。
  12. 前記誘導用凹部の基端部内径は、5.0〜11.0mmである請求項1ないし11のいずれかに記載の固定用ねじ。
  13. 前記請求項1ないし12のいずれかに記載の固定用ねじを抜去するための抜去用具であって、該抜去用具は、前記固定用ねじの探索部材挿入部に挿入可能な先端部を有する探索部材と、該探索部材挿入部に先端部が挿入された該探索部材により直接的もしくは間接的に案内され体内へ挿入可能であり、該固定用ねじが体外へ取り出されるための通路を形成するための通路形成用スリーブと、該通路形成用スリーブにより案内され体内に挿入可能であり、該固定用ねじ付近の骨もしくは組織を切除可能な切除用スリーブと、該切除用スリーブ内に挿入可能であり、先端部が該固定用ねじの回転器具取付部に取り付け可能である該固定用ねじを回転させるための回転器具とを備えていることを特徴とする固定用ねじの抜去用具。
  14. 前記回転器具は、該回転器具が前記固定用ねじに取り付けられた状態で該回転器具が該固定用ねじから離脱することを防止する離脱防止機構を有している請求項13に記載の固定用ねじの抜去用具。
  15. 前記離脱防止機構は、前記回転器具の先端部が前記誘導用凹部内面に取り付けられた状態で、該先端部を半径方向に拡大可能な拡大機構である請求項14に記載の固定用ねじの抜去用具。
  16. 前記抜去用具は、前記切除用スリーブ内に挿入可能であり、先端部に前記固定用ねじの誘導用凹部内の骨もしくは組織を除去するための除去部を有する除去器具を備えている請求項13ないし15のいずれかに記載の固定用ねじの抜去用具。
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