JPH0924051A - 骨の固定連結具 - Google Patents

骨の固定連結具

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JPH0924051A
JPH0924051A JP7331082A JP33108295A JPH0924051A JP H0924051 A JPH0924051 A JP H0924051A JP 7331082 A JP7331082 A JP 7331082A JP 33108295 A JP33108295 A JP 33108295A JP H0924051 A JPH0924051 A JP H0924051A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 移植骨片を所望位置へ容易且つ確実に固定連
結させ、強固な固着力が得られ且つ移植腱や周辺の組織
を損傷させない骨の固定連結具を提供する。 【解決手段】 連結する骨2と骨5の間にねじ込んで当
該骨と骨を固定させるねじ山を外周に形成した円筒状の
ねじ筒30と、先端側が挿入案内軸32として上記ねじ
筒30の一端側から突出する態様で当該ねじ筒の他端側
から軸心へ着脱可能に挿通されると共に、当該ねじ筒3
0との間には回転方向に対する係止手段を設けてねじ筒
を連動回転させるようにした伝動軸34と、この伝動軸
34の基端側に設けて手動で回転操作され、当該伝動軸
34を介して上記ねじ筒30に回転力を付与する回転駆
動部36とで構成されている。 【効果】 回転トルクの伝達が良好で強固なねじ固着を
行うことができると共に、ビットが脱落したり係止部分
を損傷させたりする事も解消され、軸心が振れたり移植
腱や周辺の組織を損傷させることがなく、移植骨片を所
望の位置へ容易且つ確実に固定連結させることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、分離している骨と
骨を固定状態で連結する骨の固定連結具であり、例えば
整形外科分野における靭帯再建術などに用いる骨の固定
連結具に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の整形外科手術では、例えば断裂
した靭帯を再建するために図1で示すようなBTB法
(骨片付膝蓋腱移植法)とよばれる方法が用いられてい
る。
【0003】このBTB法では、膝蓋腱の両端にそれぞ
れ骨片が付着された移植腱1及び移植骨片2,2を予め
脛骨と膝蓋骨から採取し、移植骨片2には孔をあけて縫
合糸3を取り付けると共に、靭帯の断裂した大腿骨4と
脛骨5には骨孔6,7をそれぞれ穿設しておく。
【0004】採取した移植腱1及び移植骨片2,2は、
縫合糸3を利用して移植骨片2,2を骨孔6,7にそれ
ぞれ挿通させ、移植腱1を大腿骨4と脛骨5の間に架設
させた状態にし、締付工具8で移植骨片2と骨孔6,7
の一方内壁面の間にねじ込まれたねじ部材9によって、
移植骨片2を骨孔6,7の他方内壁面に圧接させ、これ
により移植骨片2を大腿骨4と脛骨5に固着させると共
に、当該大腿骨4と脛骨5の間に移植腱1を取り付けた
状態にして靭帯の再建を行うものである。
【0005】上記靭帯再建術に使用されるねじ部材と締
付工具の組み合わせた固定連結具として、従来では例え
ば図2〜4で示すようなねじ部材10,11,12と図
5で示すような締付工具13が用いられていた。
【0006】図2のねじ部材10は、締付工具13のビ
ットが嵌合係止される係止溝14がねじ軸部15の基端
側の端面に形成され、このねじ軸部15は基端側に平行
ねじが先端側にテーパねじが形成された先細り状で、軸
心を貫通する態様で案内孔16が穿設されている。
【0007】図3のねじ部材11は、締付工具13のビ
ットが嵌合係止される係止溝18を設けたねじ頭部17
と、このねじ頭部17に連続する基端側が平行ねじで先
端側をテーパねじに形成した先細り状のねじ軸部19を
備え、軸心を貫通する態様で案内孔20が穿設されてい
る。
【0008】図4のねじ部材12は、平行ねじによるね
じ軸部21の先端に円錐状の案内突部22が形成され、
ねじ軸部21の基端側の軸心には締付用のビットが螺合
する大径のねじ孔23と、取り外し用のビットが螺合す
る小径で逆ねじによるねじ孔24が設けられている。
【0009】締付工具13は、手動で回転操作される回
転駆動部25と、この回転駆動部25に一体に取り付け
られて先端部には使用するねじ部材の係止手段に適合す
る形状でビットが形成された伝動軸26で構成され、上
記ねじ部材10,11のように軸心に案内孔16,20
が穿設されたねじ部材を用いる場合には、回転駆動部2
5と伝動軸26に貫通孔27を設け、この貫通孔27か
ら案内孔16,20へねじ部材の挿入を案内するための
ガイドワイヤ28が挿通されるようにし、種類によって
はねじ部材を装着する際に周辺組織や移植腱を損傷させ
ないように保護するプロテクタ29を伝動軸26に添着
させているものもある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記ねじ部材と締付工
具を組み合わせた従来の固定連結具の場合には、次に述
べるような解決を必要とする幾つかの課題が残されてい
た。
【0011】図2,3のねじ部材10,11のように、
締付工具13のビットが係止される係止部分(係止溝1
4,18)が一端側に浅く形成されていると、従来以上
に固定保持力を大きくするためにねじ部材の平行ねじ部
を長くした場合には、骨と骨の間にねじ込むために必要
な回転トルクが十分に得られなかったり、締付の途中で
嵌合係止から脱落を生じたり係止部分を破損させる恐れ
がある。
【0012】また軸心のふらつきやガイドワイヤ28の
屈曲によって、所望な挿入方向に対してねじ部材の軸心
がずれた状態で挿入される所謂スクリューダイバージョ
ンが生じ、移植腱や周辺の組織などを損傷させたり、移
植骨片2を所望の位置へ正確且つ強固に固定する事がで
きずに手術後に於けるリハビリテーションの遅れの原因
となっていた。
【0013】図4のねじ部材12のように、締付工具1
3のビットが係止される係止部分が大小のねじ孔23,
24で形成されている場合には、締付時と取り外し時に
別々の工具を必要とする煩わしさがあり、特に小径のね
じ孔24を用いて靭帯回復後に行われるねじ部材12の
取り外しを行う際には、大きな回転トルクに耐えられず
にねじ切れを生ずる恐れもある。
【0014】また図2,3のねじ部材10,11におけ
るねじ軸部先端のテーパねじ部や図4における円錐状の
案内突部22が平行ねじ軸部の先端側に形成されている
場合には、ねじ部材を過挿入したり術後に骨孔の吸収
(リモデリング)が起こったときに、その先端部によっ
て移植腱や周辺の組織などを損傷させ、正しい位置に固
定した状態でもねじ部材と骨との固定保持力が不十分で
リハビリテーションの期間を長引かせる恐れがある。
【0015】即ち、上記移植骨片2の長さは一般に20
〜25ミリ程度とされているので、固定保持力を上げよ
うとする場合には、使用するねじ部材の締結に寄与する
平行ねじ部の長さをほぼこれに一致させることが望まし
いが、上記のテーパねじ部や案内突部を設けるとその分
だけ平行ねじ部が短くなって固定保持力が低下し、平行
ねじ部を長くしてより深く挿入するとテーパねじ部や案
内突部が移植骨片2から移植腱1の方向へ突出して当該
移植腱1などを損傷させる恐れがある。
【0016】さらに、挿入を容易にするためにねじ部材
の先端をテーパ状に形成すると、軸心に穿設する案内孔
16,20の径を大きくすることができないので、この
案内孔に挿通されるガイドワイヤ28の径を太くするこ
とができず、そのために容易に折れ曲がったりしてねじ
部材に対するガイドとして十分に機能させることができ
なかった。
【0017】なお、仮に従来構造のガイドワイヤ28の
代わりに径の太い案内軸を用いた場合には、当該案内軸
が挿通される締付工具13の伝動軸26に大径孔を設け
る必要があり、その分だけ伝動軸26の肉厚が薄くなっ
て強度が低下するので、ねじ込む際にドライバビットが
破損する恐れがある。
【0018】そこで本発明では、上記した従来技術の課
題を解決して安全且つ確実に強固な骨相互の固定連結を
行うことができる骨の固定連結具を提供する。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明による第1の骨の
固定連結具では、連結する骨と骨の間にねじ込んで当該
骨と骨を固定させるねじ山を外周に形成した円筒状のね
じ筒と、先端側が挿入案内軸として上記ねじ筒の一端側
から突出する態様で当該ねじ筒の他端側から軸心へ着脱
可能に挿通されると共に、当該ねじ筒との間には回転方
向に対する係止手段を設けてねじ筒を連動回転させるよ
うにした伝動軸と、この伝動軸の基端側に設けて手動で
回転操作され、当該伝動軸を介して上記ねじ筒に回転力
を付与する回転駆動部とで構成されている。
【0020】本発明による第2の骨の固定連結具では、
上記第1の骨の固定連結具に於ける回転駆動部は、手で
把持する取っ手と、当該取っ手と一体に連結された回転
筒とで構成され、上記取っ手と回転筒に上記伝動軸が挿
通されると共に、当該回転筒には伝動軸との間に回転方
向に対する係止手段を設けて伝動軸を連動回転させるよ
うにした。
【0021】本発明による第3の骨の固定連結具では、
上記第1の骨の固定連結具に於ける伝動軸の基端側には
手で把持する取っ手が一体に連結され、当該伝動軸には
上記ねじ筒の後端側を支持して押圧する支持筒が被着さ
れ、当該支持筒と上記取っ手とで上記回転駆動部が構成
されている。
【0022】本発明による第4の骨の固定連結具では、
上記第1の骨の固定連結具に於ける上記伝動軸の基端側
には手で把持する取っ手が一体に連結され、上記ねじ筒
には内周の先端側を縮径させた段付き孔を設け、上記伝
動軸は上記ねじ筒が装着される先端側を縮径させて段付
き軸に形成し、上記ねじ筒と伝動軸の間に設ける回転方
向に対する係止手段は、少なくとも上記段付き部分の縮
径された先端側に設けられている。
【0023】本発明による第5の骨の固定連結具では、
上記第1〜4の骨の固定連結具に於ける上記ねじ筒は、
外周に平行ねじ山を設けて先端側には実質的にテーパ及
びテーパねじ部の無い円筒形に形成されている。
【0024】本発明による第6の骨の固定連結具で
は、、上記第1〜5の骨の固定連結具に於ける挿入案内
軸の先端を先細り形状にした。
【0025】
【発明の実施の形態】以下に、本発明による骨の固定連
結具に付いて、靭帯再建に適用した図6〜11で示す望
ましい発明の実施の形態に基づいて詳細に説明する。
【0026】第1実施例の固定連結具は、図7で示すよ
うに連結する移植骨片2と脛骨5の間にねじ込まれ、当
該移植骨片2と脛骨5を連結状態に固定させるねじ山を
外周に形成した円筒状のねじ筒30と、先端側が挿入案
内軸32として上記ねじ筒30の一端側から突出する態
様で当該ねじ筒の他端側から軸心へ着脱可能に挿通され
ると共に、当該ねじ筒30との間には回転方向に対する
係止手段を設けてねじ筒を連動回転させるようにした伝
動軸34と、この伝動軸34の基端側に設けて手動で回
転操作され、当該伝動軸を介して上記ねじ筒に回転力を
付与する回転駆動部36とで構成されている。
【0027】図6は、図8で示す回転駆動部36と組み
合わせて第1実施例の固定連結具を構成するねじ筒30
と伝動軸34を示し、このねじ筒30は円筒形の外周に
平行ねじ山39を刻設した中空な平行ねじ軸で構成さ
れ、軸心には伝動軸34に対する係止手段としてこの実
施例では断面六角形の係止孔40が設けられている。
【0028】伝動軸34は、上記ねじ筒30の係止孔4
0に適合する断面六角形の軸の先端部分に円錐状の挿入
案内軸32が一体に形成されている。
【0029】回転駆動部36は図8で示すように、手で
把持して回転させるのに適した形状による取っ手41
と、この取っ手41中に基部側が埋設状態で一体に固着
されると共に、先端側を取っ手41から突出させた回転
筒42とで構成され、回転筒42は伝動軸34が嵌合状
態で挿通され、且つ回転方向に対しては互いに係止され
て連動回転されるように断面六角形に形成されている。
【0030】以上の構成による第1実施例の固定連結具
は、挿入案内軸32を含む伝動軸34の先端側を脛骨5
の骨孔7に挿入されている移植骨片2と一方の脛骨5の
間に挿入して保持させた後に、当該伝動軸34の基端側
からねじ筒30と回転駆動部36を嵌合させ、手で把持
した取っ手41を軸方向へ押圧させながら手動回転させ
ると、回転筒42に係止された伝動軸34を介してねじ
筒30が回転し、且つねじ筒30は回転筒42に押圧さ
れて推力が付与される。これにより、ねじ筒30は図7
で示すように移植骨片2と一方の脛骨5の間にねじ込ま
れ、当該移植骨片2を他方の脛骨5に圧接させた状態で
固定連結させることができ、その後に挿入案内軸32を
含む伝動軸34と回転駆動部36を取り外すことができ
る。
【0031】上記した第1実施例の固定連結具の場合に
は、伝動軸34を適正な方向を保持する状態で予め挿入
し、当該伝動軸34に沿って回転駆動部36である取っ
手41及び回転筒42を手動回転させるので、ねじ筒3
0を適正な位置へ確実にねじ込むことができること、伝
動軸34が分離できる構成でその形状も簡単なので製作
が容易であるなどの利点がある。
【0032】次に、図9で示す第2実施例による固定連
結具の場合には、第1実施例では一体の取っ手43と回
転筒44で構成されていた回転駆動部36を、取っ手4
3のみによって回転駆動部37が構成されるようにし、
当該取っ手43を伝動軸34の基端側へ一体に連結させ
ると共に、当該伝動軸34の外周へ着脱可能に被着され
る支持筒44を備えた構成であり、伝動軸34は第1実
施例と同様に先端に先細り状の挿入案内軸32が形成さ
れた六角軸で支持筒44は内周が六角形状に形成されて
いる。
【0033】上記第2実施例の固定連結具では、使用に
際して伝動軸34に支持筒44とねじ筒30を被着させ
ると、当該支持筒44によってねじ筒30は先端側から
挿入案内軸32が所定の長さで突出する態様で装着さ
れ、伝動軸34に対してねじ筒30と支持筒44が回転
方向で係止されるように構成されている。
【0034】以上の構成による第2実施例の固定連結具
は、回転駆動部37である取っ手43を回転させると、
当該取っ手43と一体に回転される伝動軸34を介して
支持筒44とねじ筒30が回転し、且つねじ筒30は支
持筒42に押圧されて推力が付与された状態で伝動軸3
4に沿ってねじ込まれるので、基本的な作用効果は第1
実施例の固定連結具の場合と同様である。
【0035】但し、第2実施例の固定連結具の場合に
は、ねじ筒30から突出する挿入案内軸32の長さを一
定にさせることができること、長さの異なる複数種の支
持筒42を用意してしておき、その選択的な使用によっ
て長さの異なるねじ筒30を使用する際に挿入案内軸3
2の突出する長さを適正に調整することができるなどの
利点がある。
【0036】なお、上記した第2実施例の固定連結具で
は伝動軸34の外形と支持筒44の内形が嵌合係止して
回転方向に連動するようにしたが、この実施例に於ける
支持筒44はねじ筒30を後端側から押圧してねじ込む
ための推力を与える機能と、上記した挿入案内軸32の
突出長さを調整するスペーサとしての機能を具備してい
れば良いので、例えば支持筒44の内形を伝動軸34が
遊嵌状に挿通される円形にしたり、伝動軸34はねじ筒
30が装着される先端側だけが六角状で他は円形とし、
支持筒44が伝動軸34と連動回転しない変形実施例も
ある。
【0037】次に、図10で示す第3実施例による固定
連結具の場合には、第2実施例の固定連結具と同様に回
転駆動部38である取っ手45に伝動軸35を一体に連
結させた構成であるが、第2実施例に於ける支持筒44
の使用を省略し、その代替え手段として図11で示すよ
うに上記したねじ筒30と伝動軸34の形状の一部を変
形させたねじ筒31と伝動軸35を用いている。
【0038】伝動軸35は、取っ手45と一体に連結さ
せる基部側35aを丸棒の大径軸で形成し、その先端側
35bは六角の小径軸にして当該先端側35bと基端側
35aの間の段差で係止面35cを形成すると共に、先
端側35bの先端から先細り状の挿入案内軸33を突出
させている。
【0039】また、ねじ筒31は円筒形の外周に平行ね
じ山46を刻設した中空な平行ねじ軸で構成され、軸心
には伝動軸35が挿通される係止孔47が穿設され、こ
の係止孔47は伝動軸35の基端側35aが嵌合される
丸孔47aと、伝動軸35の先端側35bが嵌合して回
転方向に対する係止手段となる六角形孔47bと、六角
形孔47bと丸孔47aの間に設けた係止段部47cで
形成されている。
【0040】以上の構成による第3実施例の固定連結具
は、伝動軸35をねじ筒31に挿通させると、伝動軸3
5の先端に形成された挿入案内軸33がねじ筒31から
突出する態様で装着され、当該ねじ筒31は六角形孔4
7bに嵌合した伝動軸35の先端側35bによって回転
方向に係止されると共に、係止段部47cに伝動軸35
の係止面35cが当接して軸方向に係止される。これに
より、回転駆動部38である取っ手45を回転させる
と、当該取っ手45と一体に回転される伝動軸35を介
してねじ筒31が回転し、且つねじ筒31は伝動軸35
の係止面35cに押圧されて推力が付与されてねじ込ま
れるので、基本的な作用効果は第1実施例の固定連結具
の場合と同様である。
【0041】但し、第3実施例の固定連結具の場合に
は、第2実施例のように支持筒を必要としない簡単な構
成で取り扱いが容易であるなどの利点がある。尚、ねじ
筒31の長さや係止孔の形状が異なるものに対応させる
ために、複数種の伝動軸を用意しておき、これらの伝動
軸の基部側を公知の係合手段を介して取っ手と着脱可能
に連結させる変形実施例(図示せず)にする事もでき
る。
【0042】なお、本発明は上記した実施例に限定され
るものではなく要旨の範囲内において各種の変形を採り
得るものである。
【0043】例えば、請求項1〜4の発明の場合にはね
じ筒の先端側は先に説明した従来のねじ部材の場合と同
様にテーパねじまたはテーパ状突起にする態様も包含す
るものである。
【0044】また、請求項5の発明の場合にはねじ筒の
先端側は実質的にテーパねじまたはテーパ状突起の無い
円筒形に限定しているが、一般のねじ加工に於いて設け
られている面取り部程度のテーパを設けることはある。
【0045】また、ねじ筒と伝動軸及び伝動軸と回転駆
動部との間の係止手段としては、実施例の六角形状に限
定されず、両者が軸方向へは移動可能で回転方向に対し
て内外周で係止される構成のものであれば良い。
【0046】また、請求項6の場合に先細りにした挿入
案内軸の外周にテーパねじを設けて伝動軸のねじ込み性
能を向上させる態様もある。
【0047】さらに、従来技術で締付工具の軸心にガイ
ドワイヤのための貫通孔を設けたことと同様に、本発明
の伝動軸及び回転駆動部に対してガイドワイヤを挿通さ
せる貫通孔49,50や溝穴を設け、このガイドワイヤ
に沿って伝動軸を挿入方向へ案内させる態様もあり、こ
の場合にはねじ部材の先端からガイドワイヤが突出する
従来技術に比べて径が細い上記先細り形状の挿入案内軸
の先端からガイドワイヤを突出させると、当該ガイドワ
イヤによって伝動軸の挿入方向が一段と正確になり且つ
ガイドワイヤの折れ曲がりも解消され、手術後にガイド
ワイヤを引き抜く際にガイドワイヤが切断されたりねじ
筒を弛緩又は脱落されることがない。
【0048】
【発明の効果】上記した説明により明らかなように、本
発明による骨の固定連結具によれば、次のような効果を
期待することができる。
【0049】先ず、ねじ筒をねじ込む際には当該ねじ筒
内周の広い範囲に亘って伝動軸が係止された状態で一体
的に回動されるので、回転トルクの伝達が良好で強固な
ねじ固着を行うことができると共に、従来技術の課題で
あるビットが脱落したり係止部分を損傷させたりする事
も解消される。
【0050】また、挿通された伝動軸によって支持され
且つ先端から突出した挿入案内軸に先導されながらねじ
筒がねじ込まれるので、軸心が振れたり移植腱や周辺の
組織を損傷させることがなく、移植骨片を所望の位置へ
容易且つ確実に固定連結させることができる。
【0051】また、ねじ筒の先端側から突出してねじ込
みの先導を行った挿入案内軸は、手術後に取り外される
構成なので、手術後に移植腱や周辺の組織を損傷させる
ことがない。
【0052】また、第1実施例のように先端に挿入案内
軸を設けた伝動軸と、当該伝動軸に回転力を付与する回
転駆動部を別体にし、当該伝動軸を回転駆動部へ着脱可
能に挿通させた構成によると、ねじ筒を適正な位置へ確
実にねじ込むことができること、伝動軸が分離できる構
成でその形状も簡単なので製作が容易であるなどの利点
がある。
【0053】また、第2実施例のように回転駆動部を構
成する取っ手に伝動軸を一体に連結させ、当該伝動軸に
所望の長さによる支持筒を被着させると、ねじ筒から突
出する挿入案内軸の長さを一定にさせることができるこ
と、長さの異なる複数種の支持筒を用意してしておき、
その選択的な使用によって長さの異なるねじ筒を使用す
る際に挿入案内軸の突出する長さを適正に調整すること
ができるなどの利点がある。
【0054】また、第3実施例のように回転駆動部を構
成する取っ手に伝動軸を一体に連結させ、当該伝動軸と
ねじ筒の間に段付き部分を設けて嵌合させると、第2実
施例のように回転筒を必要としない簡単な構成で取り扱
いが容易であるなどの利点がある。
【0055】また、ねじ筒をテーパ部及びテーパねじ部
が実質的に無い平行ねじ部のみで構成させておくと、ね
じ筒の先端が移植腱側へ突出することが無く全長を移植
骨片にねじ込むことができるので、先端側にテーパねじ
部や案内突起を備えた従来のねじ部材に比べて、当該ね
じ筒の先端で移植腱や周辺の組織を損傷させることがな
く且つ移植骨片の固着力を格段に向上させることができ
る。
【0056】また、ねじ筒の先端にテーパが無い構成に
すると当該ねじ筒の先端から径の太い挿入案内軸を突出
させる事ができるので、従来技術のガイドワイヤのよう
に容易に変形して挿入方向を偏位させる課題も解消され
る。
【0057】また、挿入案内軸の先端を先細り形状にす
ると伝動軸のねじ込み性能を向上させることができる。
【0058】さらに、従来技術のガイドワイヤに代えて
伝動軸の先端に挿入案内軸を設けてねじ筒を先導させる
構成では、ガイドワイヤが折れ曲がって手術後に引き抜
く際にガイドワイヤが切断されたりねじ筒を弛緩又は脱
落されることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が実施対象とする骨の固定連結具を用い
た靭帯の再建手術の説明図。
【図2】骨の固定連結に使用されている従来のねじ部材
の縦断面図。
【図3】骨の固定連結に使用されている従来の他のねじ
部材の縦断面図。
【図4】骨の固定連結に使用されている従来のさらに他
のねじ部材の縦断面図。
【図5】従来例による骨の固定連結具の全体正面図。
【図6】本発明の骨の固定連結に使用されているねじ筒
と伝動軸の説明図。
【図7】本発明の骨の固定連結に使用されている他のね
じ筒と伝動軸の説明図。
【図8】本発明の第1実施例による骨の固定連結具に使
用されている回転駆動具の説明図。
【図9】本発明の第2実施例による骨の固定連結具の説
明図。
【図10】本発明の第3実施例による骨の固定連結具の
説明図。
【図11】本発明の第1実施例による骨の固定連結具を
用いた靭帯の再建手術の説明図。
【符号の説明】
1 移植腱 2 移植骨片 3 縫合糸 4 大腿骨 5 脛骨 6,7 骨孔 8,13 締付工具 9,10,11,12 ねじ部材 14,18 係止溝 15,19,21 ねじ軸部 16,20 案内孔 17 ねじ頭部 22 案内突部 23,24 ねじ孔 25 回転駆動部 26 伝動軸 27 貫通孔 28 ガイドワイヤ 29 プロテクタ 30,31 ねじ筒 32,33 挿入案内軸 34,35 伝動軸 36,37,38 回転駆動部 39,46 平行ねじ山 40,47 係止孔 41,43,45 取っ手 42 回転筒 44 支持筒 49,50 貫通孔

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連結する骨と骨の間にねじ込んで当該骨
    と骨を固定させるねじ山を外周に形成した円筒状のねじ
    筒と、先端側が挿入案内軸として上記ねじ筒の一端側か
    ら突出する態様で当該ねじ筒の他端側から軸心へ着脱可
    能に挿通されると共に、当該ねじ筒との間には回転方向
    に対する係止手段を設けてねじ筒を連動回転させるよう
    にした伝動軸と、この伝動軸の基端側に設けて手動で回
    転操作され、当該伝動軸を介して上記ねじ筒に回転力を
    付与する回転駆動部とで構成されていることを特徴とし
    た骨の固定連結具。
  2. 【請求項2】 上記回転駆動部は、手で把持する取っ手
    と、当該取っ手と一体に連結された回転筒とで構成さ
    れ、上記取っ手と回転筒に上記伝動軸が挿通されると共
    に、当該回転筒には伝動軸との間に回転方向に対する係
    止手段を設けて伝動軸を連動回転させるようにした請求
    項1に記載した骨の固定連結具。
  3. 【請求項3】 上記伝動軸の基端側には手で把持する取
    っ手が一体に連結され、当該伝動軸には上記ねじ筒の後
    端側を支持して押圧する支持筒が被着され、当該支持筒
    と上記取っ手とで上記回転駆動部が構成されている請求
    項1に記載した骨の固定連結具。
  4. 【請求項4】 上記伝動軸の基端側には手で把持する取
    っ手が一体に連結され、上記ねじ筒には内周の先端側を
    縮径させた段付き孔を設け、上記伝動軸は上記ねじ筒が
    装着される先端側を縮径させて段付き軸に形成し、上記
    ねじ筒と伝動軸の間に設ける回転方向に対する係止手段
    は、少なくとも上記段付き部分の縮径された先端側に設
    けられている請求項1に記載した骨の固定連結具。
  5. 【請求項5】 上記ねじ筒は、外周に平行ねじ山を設け
    て先端側には実質的にテーパ及びテーパねじ部の無い円
    筒形に形成されている請求項1〜4の何れかに記載した
    骨の固定連結具。
  6. 【請求項6】 上記挿入案内軸の先端を先細り形状にし
    た請求項1〜5の何れかに記載した骨の固定連結具。
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