JPH11128217A - X線撮像装置 - Google Patents

X線撮像装置

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JPH11128217A
JPH11128217A JP9297346A JP29734697A JPH11128217A JP H11128217 A JPH11128217 A JP H11128217A JP 9297346 A JP9297346 A JP 9297346A JP 29734697 A JP29734697 A JP 29734697A JP H11128217 A JPH11128217 A JP H11128217A
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JP
Japan
Prior art keywords
ray
detector
ray tube
value
reference channel
Prior art date
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Pending
Application number
JP9297346A
Other languages
English (en)
Inventor
Mikio Wada
幹生 和田
Junichi Oi
淳一 大井
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Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Publication date
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Publication of JPH11128217A publication Critical patent/JPH11128217A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 X線検出器に照射されるX線束の強度やその
分布が変化しても、虚像のない良好な画像を得ることが
できるX線撮像装置を提供する。 【解決手段】 X線管球1からのX線のうち被写体Bを
透過しないX線の強度を測定するリファレンスチャンネ
ル22bと、X線管球1の焦点移動を検出するモニタ用
検出器22cをX線検出器22に設け、そのモニタ用検
出器22cの検出値に基づいて、リファレンスチャンネ
ル22bの出力値を補正することで、各チャンネルの値
(画像用生データ)の補正に用いるリファレンスチャン
ネルの値を、X線管球1の焦点移動に関係のない値とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、X線CT装置をは
じめとする、デジタル方式のX線撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】X線CT装置などのデジタルX線撮像装
置においては、X線管球からのX線を被写体に透過した
ときに得られる透過X線を、多数のX線検出素子がアレ
イ状に配列されてなるX線検出器で受け、そのX線検出
器の各チャンネル出力を画素情報としてX線像を構築す
る。
【0003】この種のX線撮像装置では、管電圧や管電
流を同一条件としてX線を曝射しても、実際には各撮像
時スキャンごと、細かくは各ビューごとにX線強度が変
化するという問題があり、これを解消するため、従来、
X線検出器の端部などに、X線管球からのX線のうち被
写体を透過しないX線の強度を測定するリファレンスチ
ャンネルを配設し、このリファレンスチャンネルで測定
された値を用いて各チャンネル値を補正して、画像を作
成するためのデータを得ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、X線撮像装
置に用いるX線検出器を、シンチレータとフォトダイオ
ードで作製し、特にX線CT装置に使用できるように、
各チャンネルを長く、もしくは大きく作製した場合、各
チャンネル内に感度分布をもつこととなる。このような
点はリファレンスチャンネルについても同じことが言え
る。
【0005】また、X線撮像装置に用いられるX線管球
は、管球の温度変化による陽極の軸の伸縮、管球を動か
すことによるベアリング間の軸の移動、陽極が回転して
いるときの首振り運動等によって焦点位置が変化する。
このように焦点位置が変化すると、最終的にX線検出器
に照射されるX線束の強度分布も変化し、特に固体検出
器では、上記したようにリファレンスチャンネルも含め
て、各チャンネル内で感度分布が存在するので、その感
度分布とX管球の焦点移動による強度部分の変化が合わ
されることにより、リファレンスとしての能力が低下し
て、良好な画像が得ることができなくなる。
【0006】本発明はそのような実情に鑑みてなされた
もので、X線検出器に照射されるX線束の強度やその分
布が変化しても、虚像のない良好な画像を得ることがで
きるX線撮像装置の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
め、本発明は、図1に例示するように、X線管球1と、
このX線管球1から出力され被写体Bを透過したX線を
検出するX線検出素子22aがアレイ状に配列されてな
るX線検出器22を備え、そのX線検出器22の各チャ
ンネル出力を画素情報としてX線像を得るように構成さ
れたX線撮像装置において、X線管球1からのX線のう
ち被写体Bを透過しないX線の強度を測定するリファレ
ンスチャンネル22bと、X線管球1の焦点移動を検出
するモニタ用検出器22cがX線検出器22に配設され
ているとともに、そのモニタ用検出器22cの検出値に
基づいて、リファレンスチャンネル22bの出力値を補
正する補正手段(計算機3等)を備えていることによっ
て特徴づけられる。
【0008】以上の構成の本発明のX線撮像装置によれ
ば、モニタ用検出器22cによってX線管球1の焦点位
置を直接的にかつ正確に検出することができるので、そ
のモニタ用検出器22cの検出値に基づいて、リファレ
ンスチャンネル22bの出力値を補正することで、この
リファレンスチャンネルの値を、X線管球1の焦点移動
に関係のない値とすることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、以下、図
面に基づいて説明する。
【0010】図1は本発明の実施の形態の構成を示すブ
ロック図である。図1のX線撮像装置は、X線CT装置
であって、X線管球1と、これに対向して配置されたX
線検出部2によって構成されており、X線管球1からの
X線を被写体Bに照射しながら、X線管球1とX線検出
部2を一体的に回転(スキャン)することで、略360
°あるいは180°方向からの被写体BのX線透過デー
タを得るように構成されている。
【0011】X線検出部2は、入射X線をコリメートす
るコリメータ21と、X線を検出するX線検出器22を
備えている。
【0012】X線検出器22は、X線を光に変換するシ
ンチレータ素子(図示せず)と、このシンチレータ素子
で変換された光を検出し電気信号として出力するフォト
ダイオード(図示せず)とからなるX線検出素子を、X
線管球1の焦点を中心として円弧状に約500〜100
0チャンネル程度配列した構造となっており、その両端
にそれぞれリファレンスチャンネル22bとモニタ用検
出器22cが設けられている。
【0013】リファレンスチャンネル22bは、X線管
球1からのX線のうち被写体Bを透過しないX線の強度
を測定するためのチャンネルである。
【0014】また、モニタ用検出器22cはX線管球1
の焦点移動を検出するために設けられているもので、そ
の具体的な構成を、以下、図2及び図3を参照しつつに
説明する。
【0015】図2は、画像用X線検出素子22a・・22
aの一部及びモニタ用検出器22cをX線入射面から見
た図であり、モニタ用検出器22cは、X線検出器22
の端部で被写体Bを透過しないX線が入射する部分にお
ける、8チャンネルを4チャンネルづつ2組の領域F,
Rに分け、領域Fの各X線検出素子には、スキャン方向
(回転方向)と直交するZ軸方向に2分割された領域の
一方(図2では後方向)に、また、領域Rの各X線検出
素子には、Z軸方向に2分割された領域の他方(図2で
は前方向)に、それぞれ、X線を透過しない鉛(Pb)
等からなる遮蔽板22dが配設されている。
【0016】以上の構造のモニタ用検出器22cにおい
て、図3(a)に示すように、X線管1の焦点移動がな
い場合、すなわち、X線束LがX線検出器の中心位置部
分に入射する場合は、領域FにあるX線検出素子からの
出力和と、領域RにあるX線検出素子の出力和の出力差
はゼロとなる。
【0017】これに対し、図3(b)に示すように、X
線管1の焦点移動が存在する場合、例えば、X線束Lが
Z軸前方向にtだけ移動した場合は、領域FにあるX線
検出素子からの出力和と、領域RにあるX線検出素子の
出力和の差出力は、X線束Lの移動量tに応じた値とな
るため、モニタ用検出器22cからの各X線検出素子出
力より、X線焦点の移動量に対応する値(以下、FMS
値と称する)を得ることが可能となる。なお、そのFM
S値と、X線焦点の移動量(簡易的にX線Lの移動量と
考える)との関係は、通常、図4のグラフに示すよう
に、ほぼリニアな関係となる。
【0018】そして、本実施の形態において、X線検出
器22の画像用チャンネルの出力つまり画像用X線検出
素子22a・・22aの出力、リファレンスチャンネル2
2bの出力(RCH出力)、及びモニタ用X線検出器2
2cの出力(以下、FMS出力と称する)はそれぞれ計
算機3に採り込まれる。
【0019】計算機3は、それら検出値に基づいて、後
述する動作でX線画像を作成するためのデータを得ると
ともに、X線制御機6への指令信号の供給など、X線C
T装置の各部への指令信号を供給するように構成されて
いる。
【0020】ここで、本実施の形態では、リファレンス
チャンネル22b及びモニタ用X線検出器22cは、一
体ものとしてX線検出器22の両端部に配設されてお
り、また、X線検出器22がシンチレータ+フォトダイ
オードという構成であるので、そのリファレンス及びモ
ニタに相当するチャンネルは、他のチャンネル(画像用
チャンネル)と本質的に変わず、チャンネル内の感度分
布及びX線束の強度分布が同じとなる。
【0021】次に、本実施の形態の動作を、図6のフロ
ーチャートを参照しつつ説明する。まず、被写体Bの実
際の撮像を行う前に、被写体BをX線管球1とX線検出
部2との間に配置しない状態で、X線を連続的に出射し
てリファレンスチャンネル22bとモニタ用検出器22
cの出力を採り込んでおき、そのモニタ用検出器22c
の出力に基づいてFMS値を求め、さらにFMS値とリ
ファレンスチャンネル22bのRCH出力の相対的もし
くは絶対的な関係を求めて、その対応関係のデータAを
メモリ4に記憶する、という操作を行っておく。
【0022】なお、メモリ4に記憶するデータAは、例
えば図5に示すようなRCH値−FMS出力の相関グラ
フ、あるいは対照テーブルなどである。
【0023】さて、X線管球1とX線検出部2との間に
被写体Bを配置し、動作を開始すると、まず、被写体B
を中心としてX線管球1とX線検出部2を一体的に回転
させながら被写体BにX線を照射し、このX線照射中に
おいて、各チャンネル出力値(生画像データ)を採り込
むとともに、リファレンスチャンネル22bのRCH出
力及びモニタ用検出器22cのFMS出力を採り込む。
【0024】次に、採取したFMSのデータ(生デー
タ)に基づいて、実際の撮像時におけるFMS値を求め
た後、この演算によるFMS値と、メモリ4に格納して
あるデータAを用いてRCHのデータ(生データ)を補
正する。
【0025】そして、補正後のRCHのデータを用い
て、各チャンネル出力値(生画像データ)を補正し、こ
の補正後のチャンネルデータを用いて画像再構成処理と
その後の各種の計算処理を行って画像作成のためのデー
タを得て、X線画像(断層像)を表示装置5に表示す
る。
【0026】なお、以上の実施の形態では、FMS値に
基づくRCHのデータの補正を、実際の撮像を実施する
前に実行しているが、このほかX線CT装置において、
キャリブレーションデータを採取するときや、据えつけ
時等に行う各種検査時にも行っておいてもよい。
【0027】また、以上の実施の形態では、X線CT装
置に本発明を適用した例を示したが、これに限られるこ
となく、X線CT装置以外の各種デジタルX線撮像装置
にも本発明は適用可能である。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のX線撮像
装置によれば、X線管球に対向配置されるX線検出器
に、X線管球からのX線のうち被写体を透過しないX線
の強度を測定するリファレンスチャンネルと、X線管球
の焦点移動を検出するモニタ用検出器を設け、そのモニ
タ用検出器の検出値に基づいて、リファレンスチャンネ
ルの値を補正しているので、各チャンネルの値(生デー
タ)の補正に用いるリファレンスチャンネルの値を、X
線管球の焦点移動に関係のないデータとすることがで
き、これにより、被写体を撮像したときの各チャンネル
の値を正確に強度補正することが可能となる。その結
果、X線管球からのX線束の揺らぎに関係なく、常に良
好なX線画像を得ることができる。
【0029】また、リファレンスチャンネルの値がX線
管球の焦点移動に関係のない正確なデータになることか
ら、各画像を作成するときのX線の基準が明確となり、
これにより画像上での各ビューごとのデータに至るま
で、より定量的な議論をすることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の構成を示すブロック図
【図2】本発明の実施の形態に用いるX線検出器の要部
構造を示す図
【図3】X線管球の焦点移動を検出するモニタ用X線検
出器の原理を説明する図
【図4】X線管球の焦点移動とFMS値との関係を示す
グラフ
【図5】本発明の実施の形態においてメモリに記憶する
データAの一例を示す図
【図6】本発明の実施の形態の動作内容を示すフローチ
ャート
【符号の説明】
1 X線管球 2 X線検出部 21 コリメータ 22 X線検出器 22a 画像用X線検出素子 22b リファレンスチャンネル 22c モニタ用検出器 22d 遮蔽板 3 計算機 4 メモリ 5 表示装置 6 X線制御機 B 被写体

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X線管球と、このX線管球から出力され
    被写体を透過したX線を検出するX線検出素子がアレイ
    状に配列されてなるX線検出器を備え、そのX線検出器
    の各チャンネル出力を画素情報としてX線像を得るよう
    に構成されたX線撮像装置において、 X線管球からのX線のうち被写体を透過しないX線の強
    度を測定するリファレンスチャンネルと、X線管球の焦
    点移動を検出するモニタ用検出器が上記X線検出器に配
    設されているとともに、そのモニタ用検出器の検出値に
    基づいて上記リファレンスチャンネルの出力値を補正す
    る補正手段を備えていることを特徴とするX線撮像装
    置。
JP9297346A 1997-10-29 1997-10-29 X線撮像装置 Pending JPH11128217A (ja)

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JP9297346A JPH11128217A (ja) 1997-10-29 1997-10-29 X線撮像装置

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JP9297346A JPH11128217A (ja) 1997-10-29 1997-10-29 X線撮像装置

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ID=17845330

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010524619A (ja) * 2007-04-25 2010-07-22 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ X線ビームのz軸位置決め
JP2011022030A (ja) * 2009-07-16 2011-02-03 Yokogawa Electric Corp 放射線検査装置
CN109961489A (zh) * 2019-03-29 2019-07-02 上海联影医疗科技有限公司 Ct图像重建方法和装置

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