JPH11127795A - 養魚用餌料 - Google Patents

養魚用餌料

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JPH11127795A
JPH11127795A JP9298521A JP29852197A JPH11127795A JP H11127795 A JPH11127795 A JP H11127795A JP 9298521 A JP9298521 A JP 9298521A JP 29852197 A JP29852197 A JP 29852197A JP H11127795 A JPH11127795 A JP H11127795A
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忍 東
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    • Y02P60/80Food processing, e.g. use of renewable energies or variable speed drives in handling, conveying or stacking
    • Y02P60/87Re-use of by-products of food processing for fodder production

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  • Feed For Specific Animals (AREA)
  • Fodder In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 抗生物質などを投与しなくても魚病の発生を
防止でき、消化効力が高く、生育が促進され、増肉率が
アップし、餌料効率がよく、早期出荷が可能となり、し
かも鯛などの色上げがよいなどの効果がある安全性の高
い養魚用餌料を提供すること。 【解決手段】 (1)穀類あるいはそのカス、(2)海
藻類、(3)ブドウ糖、澱粉、砂糖、およびこれらを主
成分として含む炭水化物から選ばれるもの、(4)粘土
鉱物、ゼオライトなどから選ばれる有効土、および
(5)水からなる混合物に(6)土麹を配合して発酵さ
せて得られる発酵処理生成物を乾燥した生成物あるいは
この生成物を配合餌料に添加した養魚用餌料を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は養魚用餌料に関する
ものであり、さらに詳しくは鯛、鮃、フグ、ウナギ、
鱒、鮭などの海水魚、淡水魚などの陸上養殖、沿岸養殖
を含む養殖全般に利用することができる、魚病発生防
止、生育促進、増肉係数アップなどが可能な餌料効率が
よい養魚用餌料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、水産資源保護のため世界的に獲る
漁業から育てる漁業へと変化し、鮃、ウナギ、鱒などの
陸上養殖、ハマチ、ブリ、マグロ、鯛、鮭などの海面養
殖が行われ、日本においても最初はブリ養殖を初めと
し、現在はマグロが人工ふ化され養殖されるまでになっ
ており、その養殖技術も向上している。
【0003】しかし、このような養殖においては、与え
た配合餌料の残餌や魚の糞などが水底に沈むことにより
水や水底の汚染が起こり、細菌性の病害が多発する問題
がある。このため、クロラムフェニコール、テトラサイ
クリン、オキシテトラサイクリンなどの抗生物質の投与
が行われるが、抗生物質に対する耐性がでてききめがな
くなり魚病が発生し、生育が阻害されて歩留が悪くな
り、魚の価格が上がるなどの問題が発生しており、早急
に解決することが望まれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、抗生
物質などを投与しなくても魚病の発生が防止でき、消化
効力が高く、生育が促進され、増肉が可能で、餌料効率
がよく、早期出荷が可能で、しかも鯛などの色がよくな
るなど色上げがよいなどの効果がある、養殖全般に利用
できる安全性の高い養魚用餌料を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等はかかる問題
について鋭意研究し、その結果、例えば、入江で養殖さ
れいる魚種についてみると海岸に近い所の方で養殖する
のと、沖合に出て養殖するのとを比較すると、同じ魚種
の魚で、同じ養殖技術で養殖すると、海岸に近い方の生
簀で養殖されている魚の方が良い品質の魚が得られるこ
とを見いだし、この現象は、土の中に含まれたミネラ
ル、有効微生物などが雨の日に雨水と一緒に流れ出して
海岸近い生簀の魚に影響を及ぼしたものと考えられた。
また、トラフグ、鮃、コチ、オコゼ、その他の魚種は土
の中に目だけを出して潜って生存している魚もおり、土
の中に潜って目だけを出す行為は土の中にいる有効微生
物やその微生物が産生する抗生物質などを利用する、え
ら虫などによる魚病を防ぐための自然の行為であって、
土の中に潜ることによって、魚の身体の調子を整えてい
るのではないかと考えられた。本発明者等は、これらか
ら魚の生育や魚病などと土との間には強い関連性がある
と考え、魚病の発生防止、生育促進などに有効な土麹を
主体とし、微生物などを組み合わせた養魚用餌料を検討
した結果、有用な養魚用餌料を見いだし、本発明を成す
に到った。
【0006】すなわち、本発明の請求項1の発明は、
(1)穀類あるいはそのカス、(2)海藻類、(3)ブ
ドウ糖、澱粉、砂糖、およびこれらを主成分として含む
炭水化物から選ばれるもの、(4)有効土、および
(5)水からなる混合物に(6)土麹を配合して発酵さ
せて得られる発酵処理生成物を乾燥した生成物あるいは
この生成物に配合餌料を添加した混合物から成ることを
特徴とする養魚用餌料である。
【0007】本発明の請求項2の発明は、請求項1記載
の養魚用餌料において、前記成分(1)穀類あるいはそ
のカスが米糠、小麦粉、大麦粉、コーン、大豆、大豆油
カス、フスマから選ばれる少なくとも1つであることを
特徴とする。
【0008】本発明の請求項3の発明は、請求項1ある
いは請求項2記載の養魚用餌料において、前記成分
(4)有効土が塩基置換容量(m.e./100g)が
20〜600の粘土鉱物、ゼオライト、赤土から選択さ
れる少なくとも1つであることを特徴とする。
【0009】本発明の請求項4の発明は、請求項1から
請求項3のいずれかに記載の養魚用餌料であって、 (1)穀類あるいはそのカス 10〜30重量% (2)海藻類 5〜20重量% (3)ブドウ糖、澱粉、砂糖から選ばれる炭水化物 0.1〜15重量% (4)有効土 5〜25重量% (5)水 27〜47重量% (6)土麹 0.1〜15重量% を配合して発酵させて得られる発酵処理生成物を用いる
ことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の養魚用餌料をさら
に詳細に説明する。本発明においては、(1)穀類ある
いはそのカス、(2)海藻類、(3)ブドウ糖、澱粉、
砂糖から選ばれる炭水化物、(4)有効土、および
(5)水からなる混合物に(6)土麹を配合して発酵さ
せて得られる発酵処理生成物を乾燥した生成物をそのま
ま養魚用餌料としてもよい。また、この生成物を配合餌
料に添加した混合物を養魚用餌料としてもよい。
【0011】本発明で使用する前記成分(1)の穀類あ
るいはそのカスの具体例としては、例えば、米糠、小麦
粉、大麦粉、コーン、大豆、大豆油カス、フスマなどを
挙げることができ、これらは発酵の培地となるものであ
り、1種類使用しても、あるいは2種類以上混合したも
のを使用してもよい。
【0012】本発明で使用する前記成分(2)の海藻類
は一般に海中にはえているソウ類であり、アオサ、アオ
ノリ、シオグサなどの緑ソウ類、コンブ、ワカメ、ヒジ
キ、カジメ、ホンダワラなどのカッソウ類、アマノリ、
トサカノリ、テングサ、オゴノリ、フノリ、ツノマタな
どの紅ソウ類などを挙げることができ、これらは1種類
使用しても、あるいは2種類以上混合したものを使用し
てもよい。
【0013】本発明で使用する前記成分(3)はブドウ
糖、澱粉、砂糖、およびこれらを主成分として含む炭水
化物から選ばれるものである。これらは発酵の培地とな
るものであり、1種類使用しても、あるいは2種類以上
混合したものを使用してもよい。
【0014】本発明で使用する前記成分(4)の有効土
とは、魚病の発生防止、生育促進などに有効な土であ
る。前記成分(4)の有効土の具体例としては、例え
ば、モンモリロナイトやバーミキュライトなどの粘土鉱
物、ゼオライト(天然ゼオライト、合成ゼオライトいず
れでもよい)、赤土などを挙げることができる。これら
は1種類使用しても、あるいは2種類以上混合したもの
を使用してもよい。これらの中でも、大なり小なりマイ
ナス(−)に帯電しており、プラス(+)に帯電してい
る例えば加里、石灰、苦土等の塩基類又はアンモニア等
のN、そのほか鉱石ミネラル類を吸着する性質があるも
のは好ましく使用できる。
【0015】本発明においては、前記成分(4)の有効
土として、例えばカオリナイト[塩基置換容量(m.
e./100g)3〜15]や川砂[塩基置換容量
(m.e./100g)0]は不適当であり、例えばモ
ンモリロナイトやバーミキュライト[塩基置換容量
(m.e./100g)80〜150]、ヒューマス
(腐植、化土質)[塩基置換容量(m.e./100
g)600]などは好適である。一般的に作物に対して
良い土壌の塩基置換容量(m.e./100g)は20
以上であり、悪い土壌の場合は5以下であることなども
考慮して、前記成分(4)の有効土の塩基置換容量
(m.e./100g)は20〜600の範囲であるこ
とが好ましい。
【0016】なお、上記の作物に対して良い土壌とは、
常に呼吸をして活動している健康な土壌のことであり、
この健康な土壌中で動植物は自然に備わった生命力て自
ら育って大きく成長し、悪い土壌であれば正反対にな
る。そして、このような健康な土の中には、1g中に下
記の糸状菌などの有用な微生物が凡そ1000万〜数億
存在しており、また、多くのミネラルや多種の抗生物質
も含まれていることが知られている。
【0017】本発明で使用する前記成分(5)の水とは
特別な水ではなく、例えば通常の水道水を使うことがで
きる。
【0018】本発明で使用する前記成分(6)の土麹と
は、下記のようにして作られた元種を、次いで、山土、
米糠、デンプなどに添加して発酵させたものである。元
種を作るには先ず、果実酵素と澱粉酵素を作り、この果
実酵素と澱粉酵素を通常は果実酵素1、澱粉酵素2の割
合で混合したものを元種とするか、あるいはこの混合物
をさらに米、麦、大豆などに加えて培養した後、塩、砂
糖などを添加して発酵を抑えたものを元種とする。この
ような元種は有機農業、園芸用などとして市販されてお
り、本発明においては市販の元種を使用することもでき
る。本発明において使用できる市販の元種の例として
は、バイムフード(商品名、島本微生物研究所)があ
る。
【0019】果実酵素には主として酒精酵母、ビール酵
母、ブドウ酒酵母、パン酵母などの酵母菌類が含まれて
おり、その他に少量の馬鈴薯菌、納豆菌、乳酸菌などの
細菌類と麹カビ、青カビ、赤カビ、白カビ、黒カビなど
の糸状菌が含まれている。果実や樹木の新芽や特に樹皮
には強力な果実酵素が含まれている。そして、澱粉酵素
には麹カビを主体とする糸状菌および馬鈴薯菌、納豆菌
などの細菌類が含まれている。したがって、この元種中
には、上記酵母菌類、および上記細菌類、および上記糸
状菌などの好気性菌が多く含まれている。
【0020】果実酵素は、例えば、次のようにして作ら
れる。リンゴ、ブドウ、イチゴ、小桃、イチジクなどの
果実を3種類以上、ニンジン、大根、ほうれん草などの
野菜を2種類以上用い、砂糖を混合して数日間〜1週間
培養して、これらに付いている酵母菌類を主として繁殖
させ、果実や野菜粕を除去して得られる。この果実酵素
は栄養飲み物として美味しいものである。澱粉酵素は、
主として上記糸状菌と上記細菌を多く含むものであり、
例えば次のようにして作られる。米糠、馬鈴薯クリー
ム、小麦粉、麦芽、糸引き納豆の所定量に水を加えて混
合して、馬鈴薯菌、納豆菌、ミソ菌などの細菌類を培養
し、この培養物を蒸し米と米麹に混合し、発酵を続ける
と澱粉酵素が得られる。
【0021】次に、この元種を使用して、本発明で使用
する前記成分(6)の土麹を作る例を示す。 (イ)山土[粘土鉱物の多く含まれたもの。塩基置換容量(m.e./100g )20〜600の範囲のもの] 500 kg (ロ)新鮮な米糠 15 kg (ハ)澱粉 1.5kg (ニ)元種(バイムフード) 1 kg 山土と米糠は予め混合しておき、澱粉はノリ状にしたも
のを加えて水分40〜45%に調整し、1〜3日間おく
と発酵してきて発酵熱により40〜60℃に達する。切
り返して温度を低下させ、24時間後再び発酵熱により
45〜60℃に達し、上記酵母菌類や糸状菌のコロニー
ができる。発酵熱がでなくなってから、広く広げて直射
日光をさけて風通しのよいところで数日間乾燥させて土
麹が出来上がる。この土麹は紙袋などに入れて長期間保
存可能である。
【0022】本発明で使用する配合餌料としては、一般
に市販されている下記のような組成を有する配合餌料を
用いることができる。(従来の配合餌料)の例:1袋の
正味重量 20Kg (従来の配合餌料に約2〜3重量%添加される餌料添加
物)の例:ビタミンA、ビタミンD3 、ビタミンE、ビ
タミンK3 、ビタミンB1 、ビタミンB3 、ビタミンB
6 、ビタミンB12、ニコチン酸、パントテン酸、コリ
ン、葉酸、ビオチン、パラアミノ安息酸、イノシトー
ル、ビタミンC、硫酸マンガン、硫酸鉄、硫酸コバル
ト、硫酸銅、ヨウ素酸カルシウム、硫酸マグネシウム、
硫酸亜鉛、水酸化アルミニウム、リン酸−水素ナトリウ
ム、リン酸−水素カリウム、フマル酸第一鉄、アスタキ
サンチン、エトキシキン、ガーリック末、肝臓粉末、コ
ーングルテンミール、動物性油脂、小麦粉末など。
【0023】本発明においては、上記の作物などに良い
土壌に鑑みて、先ず、成分(1)穀類あるいはそのカ
ス、成分(2)海藻類、成分(3)ブドウ糖、澱粉、砂
糖から選ばれる炭水化物、成分(4)有効土、および成
分(5)水からなる混合物に、有用微生物のかたまりで
ある成分(6)の土麹を配合して、発酵させて、上記酵
母菌類、上記糸状菌、上記細菌を非常に多く含むととも
に、多くのミネラルや多種の抗生物質が含まれている発
酵処理生成物を作り、この発酵処理生成物を乾燥して、
得られる生成物をそのまま養魚用餌料とするか、あるい
は、この生成物を上記の配合餌料に添加したもを養魚用
餌料とする。
【0024】成分(1)〜成分(6)を発酵させる際の
各成分の配合割合は魚の種類、魚体の大きさ、重さなど
により異なるので特に限定されないが、下記の成分
(1)〜成分(6)の配合割合は好ましく使用できる。 (1)穀類あるいはそのカス 10〜30重量% (2)海藻類 5〜20重量% (3)ブドウ糖、澱粉、砂糖から選ばれる炭水化物 0.1〜15重量% (4)有効土 5〜25重量% (5)水 27〜47重量% (6)土麹 0.1〜15重量%
【0025】次に上記発酵の実施例を示す。例えば、2
4時間から72時間、40℃から80℃近い温度で発酵
させると、発酵熱が生じるので、これを切り返し、再び
積んで約1日、1回から2回の切返しを繰り返すと、盛
んに甘い香りや、酒精臭の芳香を放しながら、土麹の表
面に糸状菌や酵母酸のコロニーができる。さらに表面が
パン状に固まり、段々と甘い香りや酒精臭からカビ臭い
臭いに変化してくる。この発酵処理生成物中には、上記
の酵母菌類、細菌類、糸状菌が1g中に総数十億以上も
存在している。
【0026】
【実施例】以下に実施例を示して本発明をさらに具体的
に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるも
のではない。
【0027】(実施例1)下記の混合割合で成分(1)
〜成分(5)の混合物を作り、この混合物に成分(6)
の土麹を下記の混合割合で配合して、48時間、60℃
で発酵させ、切り返しを行い、再び積んで約1日、1回
から2回の切返しを繰り返して発酵させて発酵処理生成
物を作った。 (1)新鮮な米糠 15kg (28.4重量%) (2)天草 7kg (13.2重量%) (3)澱粉 0.3kg(0.57重量%) (4)有効土(ゼオライトを含む粘土鉱物)10kg (18.9重量%) (5)水(水道水) 20kg (37.9重量%) (6)土麹 0.5kg(0.95重量%)
【0028】そして上記発酵処理生成物を乾燥して、次
の組成を有する生成物を得た。 (1)新鮮な米糠 45.4重量% (2)天草 21.2重量% (3)澱粉 0.9 重量% (4)有効土(ゼオライトを含む粘土鉱物) 30.3重量% (5)水 0.6 重量% (6)土麹 1.5 重量%
【0029】本発明においては、錦鯉などの養殖の場合
はこの生成物をそのまま養魚用餌料とすることができ
る。実施例1においては上記生成物2kgを上記配合餌
料(市販品)20kgに添加したものを養魚用餌料[成
分(4)有効土の混合割合約3重量%]として使用し、
下記の投与方法および投与方法により投与して真鯛
(育成当初魚体重7g)の養殖を行った。なお比較のた
めに下記の投与方法および投与方法により投与して
同様にして真鯛(育成当初魚体重7g)の養殖を行っ
た。
【0030】(投与方法)(生餌の投与) 図1に示したように、木を組み立てて作った生簀1(縦
13m×横13m×深さ12m)をフロート2を用いて
海面に浮かせ、生簀1の真中に生餌3(イワシ、サバ、
サンマ、エビ、その他の小魚)を入れた網4を置き、養
殖する真鯛5自身が網目の合間から引っ張り出して食べ
るようにした投与方法。
【0031】(投与方法)(本発明の養魚用餌料の投
与) 上記生餌に上記養魚用餌料を配合して攪拌機を用いて攪
拌してミンチにして、成長する真鯛の口に合った大きさ
の粘質状の粒状固形物(モイストと呼ばれる)とし、そ
れを生簀に投与する投与方法。
【0032】(投与方法)(比較のための養魚用餌料
の投与) 上記投与方法において上記生成物を用いず、上記配合
餌料(市販品)を用いた他は、同様にしてモイストと
し、それを生簀に投与する投与方法。
【0033】(養殖方法) (1)A生簀、およびB生簀を用いて、各生簀に真鯛
(育成当初体重7g)を10,000匹の養殖を行っ
た。 (2)A生簀は投与方法と投与方法を組み合わせた
投与方法を用い、B生簀は比較のために投与方法と投
与方法を組み合わせた投与方法を用いた (3)1日の餌料の投与量は、A生簀、B生簀、同量と
した。 (4)1日の餌料の投与時間は、A生簀、B生簀、ほぼ
同じ投与時間とした。 (5)養殖期間:約2年6ヶ月(平成5年6月15日か
ら平成7年12月末日まで) (6)A生簀における実際の餌料の投与方法 夏期(平成5年6月15日〜同9月30日)の間は、毎
日、投与方法と投与方法を交互に用いて投与した。 冬期(平成5年10月1日〜平成6年6月30日)の間
は、1日置きに、投与方法と投与方法を交互に用い
て投与した。 夏期(平成6年7月1日〜同9月30日)の間は、1日
置きに、投与方法と投与方法を併用して投与した。 冬期(平成6年10月1日〜平成7年6月30日)の間
は、1日置きに、投与方法と投与方法を交互に用い
て投与した。 夏期(平成7年7月1日〜同9月30日)の間は、1日
置きに、投与方法と投与方法を併用して投与した。 冬期(平成7年10月1日〜同12月末日)の間は、1
日置きに、投与方法と投与方法を交互に用いて投与
した。 (7)B生簀における実際の餌料の投与方法 夏期(平成5年6月15日〜同9月30日)の間は、毎
日、投与方法と投与方法を交互に用いて投与した。 冬期(平成5年10月1日〜平成6年6月30日)の間
は、1日置きに、投与方法と投与方法を交互に用い
て投与した。 夏期(平成6年7月1日〜同9月30日)の間は、1日
置きに、投与方法と投与方法を併用して投与した。 冬期(平成6年10月1日〜平成7年6月30日)の間
は、1日置きに、投与方法と投与方法を交互に用い
て投与した。 夏期(平成7年7月1日〜同9月30日)の間は、1日
置きに、投与方法と投与方法を併用して投与した。 冬期(平成7年10月1日〜同12月末日)の間は、1
日置きに、投与方法と投与方法を交互に用いて投与
した。
【0034】養殖した真鯛を出荷した際に、A生簀およ
びB生簀について、それぞれ、出荷量(匹数、kg)、
最大魚重量(kg/匹)、最小魚重量(kg/匹)、平
均重量(kg/匹)、養殖期間中に死亡した匹数
(匹)、死亡率(%)を測定した。結果を表1に示す。
【0035】
【表1】
【0036】表1から判るように、本発明の養魚用餌料
を使用したA生簀においては、本発明の養魚用餌料を使
用しないB生簀に比較して、魚病の発生が防止できて死
亡率が低い上、生育が促進され、約7%〜30%の増肉
[(A生簀の平均体重−B生簀の平均体重)/(B生簀
の平均体重)]アップがみられた。しかも、本発明の養
魚用餌料を使用したA生簀においては真鯛の色が赤みが
強くなるなど色上げがよかった。
【0037】(実施例2)陸上の水槽A〜水槽D(いず
れも8角型簡易水槽)を用いて、魚病などの発生率の高
い高水温の夏期(平成8年6月1日〜平成8年9月30
日の4ヶ月間)において、水槽A、水槽Bで真鯛(育成
当初体重0.1kg)の養殖を行い、水槽C、水槽Dで
鮃(育成当初体重50g)の養殖実験を行った。図2
は、使用した8角型簡易水槽の平面図であり、6は水槽
本体、7は注水口、8は排水口、9は側溝を示す。水槽
本体6の上部には図示しない飛び出し防止用ネットが装
着されている。
【0038】(養殖方法) (1)A水槽およびB水槽では真鯛各1000匹の養殖
を行い、A水槽では、毎日、投与方法を用い、B水槽
では毎日、投与方法を用いて餌料を投与した。1日の
餌料の投与量は、A水槽、B水槽ともに、同量とした。
1日の餌料の投与時間は、A水槽、B水槽ともに、ほぼ
同じ投与時間とした。 (2)C水槽およびD水槽では鮃各1000匹の養殖を
行い、C水槽では毎日、投与方法を用い、D水槽では
比較のために毎日、投与方法を用いて餌料を投与し
た。1日の餌料の投与量は、C水槽、D水槽ともに、同
量とした。1日の餌料の投与時間はC水槽、D水槽とも
に、ほぼ同じ投与時間とした。
【0039】養殖した真鯛および鮃を約1か月毎に、平
均重量(kg/匹)、死亡した匹数(匹)を測定し、死
亡率(%)、増肉率(倍)(9月末平均体重/育成当初
体重)を求めた。結果を表2に示す。
【0040】
【表2】
【0041】表2から、本発明の養魚用餌料を使用した
場合は、本発明の養魚用餌料を使用しない場合に比較し
て、死亡率が低い上、生育が促進され、増肉率(倍)が
高いことが判る。
【0042】以上、本発明の養魚用餌料を使用した実施
例を示したが、本発明はこれに限定されず各種の変形実
施態様を包含するものである。
【0043】
【発明の効果】本発明の養魚用餌料は養殖全般に利用で
きる安全性の高い養魚用餌料であり、抗生物質などを投
与しなくても魚病の発生を防止でき、消化効力が高く、
生育が促進され、増肉率がアップし、餌料効率がよく、
しかも鯛などの魚の色がよくなるなど色上げがよいなど
の効果がある。生育が促進され、稚魚から成魚になるま
での養魚期間が短縮されるので、早期出荷が可能とな
る。また、従来は与えた配合餌料の残餌や魚の糞などが
水底に沈むことにより水や水底の汚染が起こり、細菌性
の病害が多発する問題があったが、投与した本発明の養
魚用餌料の食い残りや生育した魚から排出されるフンな
どが海水などに沈んだりしても、本発明で用いる土麹な
どの作用によりこれらがきれいに分解されるので魚病の
発生を防止できる上、水や水底の汚染を防止でき公害に
ならない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 生簀中で養殖する魚、生餌などの関係を示す
説明図である。
【図2】 8角型簡易水槽の平面図である。
【符号の説明】
1 生簀 2 フロート 3 生餌 4 網 5 真鯛 6 水槽本体 7 注水口 8 排水口 9 側溝

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1)穀類あるいはそのカス、(2)海
    藻類、(3)ブドウ糖、澱粉、砂糖、およびこれらを主
    成分として含む炭水化物から選ばれるもの、(4)有効
    土、および(5)水からなる混合物に(6)土麹を配合
    して発酵させて得られる発酵処理生成物を乾燥した生成
    物あるいはこの生成物に配合餌料を添加した混合物から
    成ることを特徴とする養魚用餌料。
  2. 【請求項2】 前記成分(1)穀類あるいはそのカスが
    米糠、小麦粉、大麦粉、コーン、大豆、大豆油カス、フ
    スマから選ばれる少なくとも1つであることを特徴とす
    る請求項1記載の養魚用餌料。
  3. 【請求項3】 前記成分(4)有効土が塩基置換容量
    (m.e./100g)が20〜600の粘土鉱物、ゼ
    オライト、赤土から選択される少なくとも1つであるこ
    とを特徴とする請求項1あるいは請求項2記載の養魚用
    餌料。
  4. 【請求項4】 (1)穀類あるいはそのカス 10〜30重量% (2)海藻類 5〜20重量% (3)ブドウ糖、澱粉、砂糖から選ばれる炭水化物 0.1〜15重量% (4)有効土 5〜25重量% (5)水 27〜47重量% (6)土麹 0.1〜15重量% を配合して発酵させて得られる発酵処理生成物を用いる
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記
    載の養魚用餌料。
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