JPH11127534A - パイプ式ジャンパ装置 - Google Patents

パイプ式ジャンパ装置

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JPH11127534A
JPH11127534A JP10212978A JP21297898A JPH11127534A JP H11127534 A JPH11127534 A JP H11127534A JP 10212978 A JP10212978 A JP 10212978A JP 21297898 A JP21297898 A JP 21297898A JP H11127534 A JPH11127534 A JP H11127534A
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pipe
aluminum
jumper
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aluminum pipe
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Application number
JP10212978A
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English (en)
Inventor
Yasuo Kojima
泰雄 小島
Kazuo Yokoyama
一雄 横山
Mitsuru Yasui
充 安井
Takashi Kamiyama
隆 神山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Tokyo Electric Power Company Holdings Inc
Original Assignee
Fujikura Ltd
Tokyo Electric Power Co Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多導体送電線路において,ジャンパ線どうし
が短絡時の電磁吸引力により衝突する,という問題を解
消させる。 【解決手段】 ジャンパ装置21の中間部ジャンパ導体
であるアルミパイプ(中間部アルミパイプ)22の両端
(図は片側のみ図示)を支持装置23で吊持する。支持
装置23は支持兼用アルミパイプ27と,ヨーク等の金
具4に連結する連結金具28と,中間部アルミパイプ2
2の端部に連結される連結金具29とからなる。支持兼
用アルミパイプ27の上端部と多導体送電線本線2とを
ボンド線31で電気的に接続し,下端部と中間部アルミ
パイプ22の端部とをボンド線32で電気的に接続す
る。従来のように長いジャンパ線を用いるものではな
く,ボンド線31,32は短いので,また,支持兼用ア
ルミパイプ27は剛体なので,短絡時に電磁吸引力が作
用しても,ボンド線どうしが衝突,損傷することはな
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、多導体送電線用
のパイプ式ジャンパ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図11に従来のパイプ式ジャンパ装置1
を鉄塔中心より片側部分について示す。多導体送電線の
各電線(素導体を指す)2は耐張碍子連3の基端側のヨ
ーク等の金具4に連結された引留クランプ5によって鉄
塔腕金6側に引き留められている。従来のパイプ式ジャ
ンパ装置1は、鉄塔両側のヨーク等の金具4からそれぞ
れ吊り下げた鋼製の支持装置7(前述の通り片側のみを
図示)により中間部の導電部である1本または複数本の
中間部アルミパイプ8の両端をそれぞれ吊架し、多導体
送電線の各電線2に対応する各ジャンパ線11の上端を
各電線2の引留クランプ5の電気的接続部にジャンパソ
ケット12を介してそれぞれ接続固定し、下端を前記中
間部アルミパイプ8の端末の電気的接続部に接続端子1
0を介して接続固定した構成となっている。
【0003】上記のように、従来のパイプ式ジャンパ装
置1においては、鋼製である支持装置7は単に中間部ア
ルミパイプ8を吊持するためのものであり、ジャンパ線
11は、ジャンパスペーサ13で相互の間隔を保持され
た状態で多導体送電線の各電線2と中間部アルミパイプ
8との間の空中に単に配されて、両者2、8に接続され
る構成となっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、多導体送電
線路において短絡事故が生じた時、多導体送電線の各電
線(素導体)2間に短絡大電流による電磁吸引力が発生
するが、ジャンパ装置においては、多導体送電線の各電
線2に対応する各ジャンパ線11相互間に吸引力が働く
(すなわち求心力として作用する)ことになり、ジャン
パ線11どうしが激しく衝突して損傷することがある。
また、ジャンパスペーサ13にも同様に中心方向の衝撃
荷重が作用し、永久変形や破損を生じる場合がある。ま
た、コロナ特性を考慮した形状に設計しているジャンパ
スペーサ13に永久変形や損傷が生じた場合、形状的に
コロナ特性が悪化するという問題もある。コロナ特性の
悪化により、コロナ騒音、ラジオ雑音、テレビ雑音等の
問題が発生する。
【0005】本発明は上記従来の欠点を解消するために
なされたもので、多導体送電線用のパイプ式ジャンパ装
置において、短絡時の電磁吸引力によるジャンパ線同士
の衝突を防止して、ジャンパ線の損傷やジャンパスペー
サの変形・損傷を防止し、コロナ特性が悪化することを
防止できるパイプ式ジャンパ装置を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明は、ジャンパ装置における中間部ジャンパ導体として
略水平に配置したアルミパイプを用い、この中間部アル
ミパイプの両端を鉄塔両側の耐張碍子連と引留クランプ
との間にある金具からそれぞれ吊り下げた支持装置で吊
持してなるパイプ式ジャンパ装置において、前記支持装
置をアルミ製棒状部材を用いて構成するとともに、この
アルミ製棒状部材の上部と多導体送電線の各素導体を鉄
塔に引き留めた引留クランプおよびアルミ製棒状部材の
下部と前記中間部アルミパイプの端部とをそれぞれ可撓
性を有するボンド線を介して電気的に接続したことを特
徴とする。
【0007】請求項2は、請求項1における支持装置の
構成が、アルミ製棒状部材として、少なくとも上下端部
近傍がスペーサで保持された互いに平行な2本の支持兼
用アルミパイプを用い、この2本の支持兼用アルミパイ
プの上端側のスペーサに一端を固定した連結金具の他端
を前記耐張碍子連と引留クランプとの間にある金具にヒ
ンジ連結し、下端側のスペーサに一端をヒンジ連結した
連結金具の他端を前記中間部アルミパイプの端部にヒン
ジ連結したことを特徴とする。
【0008】請求項3は、請求項1のパイプ式ジャンパ
装置において、アルミ製棒状部材としての互いに平行な
2本の支持兼用アルミパイプの上下両端部をそれぞれ平
坦に押し潰し、その押し潰した上下の平坦部にボルト挿
通穴をあけ、かつ左右の前記支持兼用アルミパイプのそ
れぞれ上下における前記平坦部間を連結プレートおよび
ボルトにより連結して前記支持装置を構成し、前記支持
兼用アルミパイプの上下の平坦部に形成した電気接続面
に、前記ボンド線の端部に圧縮接続した接続金具をボル
トで接続固定したことを特徴とする。
【0009】請求項4は、請求項3のパイプ式ジャンパ
装置において、耐張碍子連と引留クランプとの間にある
金具と上側の前記連結プレートとを、長さ方向に複数の
ボルト挿通穴を設けて長さ調整を可能にした長さ調整金
具を介して連結したことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
〜図10に示した実施例を参照して説明する。図1は本
発明の一実施例のパイプ式ジャンパ装置21の中心より
片側部分の正面図、図2は図1における要部のA矢視
図、図3は図1における要部のB矢視図である。多導体
送電線の各電線(素導体を指す)2は耐張碍子連3の基
端側のヨーク等の金具4に連結された引留クランプ5に
よって鉄塔腕金6側に引き留められている。22はこの
ジャンパ装置21の中間部ジャンパ導体として水平に配
される中間部アルミパイプである。この中間部アルミパ
イプ22の両端部は、鉄塔両側の各ヨーク等の金具(前
述の通り片側のみを図示)4からそれぞれ吊り下げた支
持装置23で吊架されている。なお、前記中間部アルミ
パイプ22は、図3に示すように2本あり、パイプスペ
ーサ24で互いに平行に保持固定されている。
【0011】前記支持装置23は、図1、図2に示すよ
うに、上下端部および中間部をスペーサ26で保持され
た互いに平行な2本の支持兼用アルミパイプ(アルミ製
棒状部材)27と、この2本の支持兼用アルミパイプ2
7の上端側のスペーサ26に固定した連結金具28と、
下端側のスペーサ26にヒンジ連結した連結金具29と
からなっている。そして、上側の連結金具28を前記金
具4にヒンジ連結し、下側の連結金具29を前記中間部
ジャンパ導体用のアルミパイプ22の端部のパイプスペ
ーサ24にヒンジ連結した構成である。
【0012】実施例の多導体送電線は4導体送電線であ
り、前記支持装置23の2本の支持兼用アルミパイプ2
7の上端部は、スペーサ25で中間部の相互間隔を保持
固定された4本のボンド線(撚線導体である)31を介
して架空送電線の4本の各電線(素導体)2にそれぞれ
電気的に接続され、下端部は、2本のボンド線32を介
して2本の中間部アルミパイプ22の端部にそれぞれ電
気的に接続されている。なお、下側のボンド線32はそ
の長さとの関係で、必要があればスペーサで相互間隔を
保持固定してもよい。また、上側のボンド線31も長さ
を短くしてスペーサを不要とすることも考えられる。
【0013】各ボンド線31、32の接続部の詳細を説
明すると、上側のボンド線31は、一方の端部に圧縮固
定したジャンパソケット33を介して各電線2の引留ク
ランプ5の電気的接続部にそれぞれ接続固定され、他方
の端部に圧縮固定した接続金具34を介して中間部アル
ミパイプ27の上端部の電気的接続部27aに接続固定
されている。下側のボンド線32は、一方の端部に圧縮
固定した接続金具35を介して支持装置23の支持兼用
アルミパイプ27の端部の電気的接続部27bにそれぞ
れ接続固定され、他方の端部に圧縮固定した接続金具3
6を介して中間部ジャンパ導体としての水平なアルミパ
イプ22の端部の電気的接続部22aに接続固定されて
いる。
【0014】上記のパイプ式ジャンパ装置21において
は、架空送電線の各電線(素導体)2と中間部ジャンパ
導体である水平な中間部アルミパイプ22との電気的接
続は、直列接続となる支持兼用アルミパイプ27とボン
ド線31、32とで行われ、従来のような長いジャンパ
線を用いる必要がなく、可撓性を持つボンド線31、3
2は短尺であるので、送電線路に短絡事故が発生して、
複数本のボンド線相互間に電磁吸引力が作用した場合で
も、ボンド線どうしが電磁吸引力で激しく衝突して損傷
することが防止される。また、ボンド線31の相互間隔
を保持固定するスペーサ25は、ボンド線31が短いの
で、従来の長いジャンパ線におけるジャンパスペーサと
異なり、永久変形あるいは損傷することはない。また、
支持装置と導電部とを兼ねる支持兼用アルミパイプ27
は剛体なので、適切な強度とし適切なスペーサ間隔を持
たせると、2本の支持兼用アルミパイプ27に前記のよ
うな電磁吸引力による相互の衝突は生じないし、また変
形が生じることもない。上記のように、ボンド線31、
32どうしの衝突、損傷が生じることもなく、支持兼用
アルミパイプ27の部分も衝突や永久変形が生じること
もないので、コロナ特性が悪化するという問題も発生せ
ず、コロナ騒音、ラジオ雑音、テレビ雑音の防止が図ら
れる。
【0015】また、支持装置23がジャンパ線の機能を
兼ねるので、ジャンパ装置全体として部品点数が少なく
済み、かつ、形状がシンプルになる。
【0016】図4に示すように、下側のボンド線32を
上側に凸の形状で配置し、連結金具29を下側に配置す
る構成としてもよい。この構成によれば、ボンド線32
が下方に突出することがないので、コロナ防止効果を高
めるために好ましい。
【0017】図5〜図8に請求項3および4のパイプ式
ジャンパ装置60の実施例を示す。このパイプ式ジャン
パ装置60は、前記と同様に、中間部ジャンパ導体とし
てのアルミパイプ(中間部アルミパイプ)62の両端部
を、支持兼用アルミパイプ(アルミ製棒状部材)61を
用いた支持装置83で吊架している。
【0018】前記中間部アルミパイプ62は、図8
(イ)の正面図、(ロ)の平面図に示すように、両端の
所定長さ部分にアルミまたはアルミ合金の鋳物製の羽子
板端子78を嵌合の上アルミ溶接により一体化して、電
流通路を確保する構造となっており、この羽子板端子7
8には後述する接続金具を嵌合・ボルト締め固定にて接
続するための電気的接続面およびボルト挿通穴を設けて
いる。
【0019】前記支持兼用アルミパイプ61は、図6、
図7に詳細を示すように、上下の端部を扁平に潰して平
坦部65を形成し、この平坦部65にそれぞれ複数のボ
ルト挿通穴65a、65bをあけて扁平端子部(電気接
続面を形成する)65c、65dとしている。そして、
平行に並べた2本の支持兼用アルミパイプ61を、それ
ぞれ上端側および下端側の平坦部65にボルト締め固定
した上側連結プレート67および下側連結プレート68
により一体連結している。そして、上側連結プレート6
7には間隔をあけて設けた複数のボルト挿通穴71aを
持つ長さ調整金具71をボルトで取り付けるとともに、
この長さ調整金具71の先端部に直角クレビスリンク7
2を取り付け、下側連結プレート68には連結金具69
をボルトで固定し、この連結金具69に直角クレビスリ
ンク74を取り付けている。上側の直角クレビスリンク
72は金具4側に連結され、下側の直角クレビスリンク
74は、中間部アルミパイプ62を把持しているパイプ
吊り金具73の吊り部73aに連結される。なお、実施
例の支持兼用アルミパイプ61には、作業員がこの支持
兼用アルミパイプ61を昇降できるように、梯子状にス
テップ75を設けている。
【0020】前記下側のボンド線63の両端には接続金
具76、77が圧縮固定され、一方の接続金具76は支
持兼用アルミパイプ61の下側の扁平端子部65dに嵌
合・ボルト締め固定にて接続され、他方の接続金具77
は中間部アルミパイプ62の端部の羽子板端子78に嵌
合・ボルト締め固定にて接続されている。
【0021】前記上側のボンド線64の両端にはジャン
パソケット81(図5参照)および接続金具82が圧縮
固定されており、ジャンパソケット81は図5に示すよ
うに圧縮形引留クランプ5の端子部に嵌合・ボルト締め
固定にて接続され、接続金具82は支持兼用アルミパイ
プ61の上側の扁平端子部65cに嵌合・ボルト締め固
定にて接続されている。
【0022】上記のパイプ式ジャンパ装置60によれ
ば、支持兼用アルミパイプ61の両端部を押し潰しボル
ト挿通穴をあけて偏平端子部65c、65dとするの
で、別途接続金具を溶接固定するような構成と比較し
て、安価に製造できるとともに、ボンド線接続個所に十
分な強度を確保することができる。また、対向する2本
の支持兼用アルミパイプ61の上側の偏平端子部65c
間および下側の偏平端子部65d間をそれぞれ連結プレ
ート67、68で連結した構造であるから、特に上側の
連結プレート67を利用して、耐張碍子連3と引留クラ
ンプ5との間にあるヨーク等の金具4との連結を容易に
行うことができる。
【0023】また、支持兼用アルミパイプ61の長さ
は、当該鉄塔の設計条件に基づいたプレハブ計算により
決定されるが、現場における送電線の施工誤差に対して
は、長さ調整金具71の長さ調整で吸収することがで
き、施工性が向上する。この場合、上側の偏平端子部6
5c間の連結プレート67が長さ調整金具71を取り付
けるために有効に機能する。
【0024】また、上記のパイプ式ジャンパ装置60に
おいて、支持兼用アルミパイプ61の扁平端子部65
c、65dに容易に電気接続面を確保できるように、コ
ロナ特性を満足する範囲で、円形断面のアルミパイプに
代えて、角形断面のアルミパイプを使用することができ
る。
【0025】また、短絡事故時にはボンド線63、64
が短絡電磁力により変形することになるが、図9に示す
ように、各ボンド線63、64の外側にシールドリング
85、86を配置すれば、短絡によるボンド線63、6
4の変形による電界上昇の影響を有効に防ぐことができ
る。
【0026】上記実施例では、支持兼用アルミパイプ6
1の最下部に左右連結用の下側連結プレート68を配置
し、その若干上側位置に下側のボンド線63の接続金具
76を接続したが、図10に示すように、支持兼用アル
ミパイプ61の最下部に下側のボンド線63の接続金具
76を接続してもよい。この場合、左右連結用の下側連
結プレート68は図示の通り若干上側に配置するとよ
い。
【0027】なお、上述の各実施例では、支持装置のア
ルミ製棒状部材として2本のアルミパイプ(支持兼用ア
ルミパイプ)を用いたが、1本または3本以上でもよい
し、さらにアルミパイプ(すなわち中空のアルミ製棒状
部材)に限らず、中実のアルミ製棒状部材を用いること
もできる。
【0028】また、中間部アルミパイプと支持兼用アル
ミパイプとを接続する下側のボンド線は、両アルミパイ
プと電流容量が等価となるサイズが必要であるが、それ
を満足すれば、複数条に分割することも可能である。す
なわち、実施例では、2本の支持兼用アルミパイプに対
応して2本のボンド線としているが、4本等としてもよ
い。
【0029】各部材の材質については、中間部アルミパ
イプおよび支持兼用アルミパイプは電気用アルミ管また
はアルミ合金管を用いるとよい。ボンド線はアルミ撚
線、アルミ合金撚線、鋼心アルミ撚線、鋼心アルミ合金
撚線、あるいはアルミ条の積層材を用いるとよい。接続
金具およびジャンパソケットはアルミ鋳物を用いるとよ
い。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、水平な中間部アルミパ
イプ22(62)を吊架する支持装置23(83)をア
ルミ製棒状部材27(61)を用いて構成するととも
に、このアルミ製棒状部材27(61)の上部と多導体
送電線の各素導体2(8)を鉄塔に引き留める引留クラ
ンプ5およびアルミ製棒状部材27(61)の下部と前
記中間部アルミパイプ22(62)の端部とをそれぞれ
可撓性を有するボンド線31(64)、32(63)を
介して電気的に接続しているので、架空送電線本線と略
水平な中間部アルミパイプ22(62)との間で単に空
中に配される可撓性導体部分、すなわちボンド線31
(64)、32(63)は、従来の長いジャンパ線と比
べて著しく短尺となり、したがって、送電線路に短絡事
故が発生して、複数本のボンド線相互間に電磁吸引力が
作用した場合でも、ボンド線どうしが電磁吸引力で激し
く衝突して損傷するのを防止することができる。また、
従来のように長いジャンパ線の相互間隔を保持固定する
ジャンパスペーサが変形あるいは損傷するという問題も
生じない。また、支持装置23(83)と導電部とを兼
ねるアルミ製棒状部材27(61)は剛体なので、この
アルミ製棒状部材27(61)の部分で前記のような電
磁吸引力による衝突、永久変形の問題が生じることもな
い。上記のように、ボンド線どうしの衝突、損傷が生じ
ることもなく、アルミ製棒状部材の部分に相互の衝突や
永久変形が生じることもないので、コロナ特性が悪化す
るという問題も発生せず、コロナ騒音、ラジオ雑音、テ
レビ雑音の防止が図られる。
【0031】支持装置23(83)がジャンパ線の機能
を兼ねるので、ジャンパ装置全体として部品点数が少な
く済み、かつ、形状がシンプルになる。
【0032】請求項3によれば、アルミ製棒状部材とし
ての支持兼用アルミパイプ61の両端部を押し潰しボル
ト挿通穴65a、65bをあけて偏平端子部65c、6
5dとするので、別途接続金具を溶接固定するような構
成と比較して、安価に製造できるとともに、十分な強度
を確保することができる。また、左右の支持兼用アルミ
パイプ61の上側の偏平端子部65c間および下側の偏
平端子部65d間をそれぞれ連結プレート67、68で
連結した構造により、耐張碍子連3と引留クランプ5と
の間にあるヨーク等の金具4との連結が容易になる。
【0033】請求項4によれば、支持兼用アルミパイプ
61の取り付け長さの調整が可能となり、施工性が向上
する。この場合、上側の偏平端子部65c間の連結プレ
ート67が長さ調整金具71を取り付けるために有効に
機能する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のパイプ式ジャンパ装置を示
すもので、パイプ式ジャンパ装置の中心より片側部分の
正面図である。
【図2】図1における要部のA矢視図である。
【図3】図1における要部のB矢視図である。
【図4】下側のボンド線の部分についての他の実施例を
示すもので、パイプ式ジャンパ装置の中心より片側部分
の正面図である。
【図5】本発明の他の実施例のパイプ式ジャンパ装置の
正面図である。
【図6】図5における右側のアルミ製棒状部材であるア
ルミパイプの部分の拡大図である。
【図7】図6におけるC矢視図である。
【図8】(イ)は図5における中間部アルミパイプの正
面図、(ロ)は同平面図である。
【図9】図5のパイプ式ジャンパ装置にシールドリング
を設けた実施例を示すもので、パイプ式ジャンパ装置の
要部の正面図である。
【図10】アルミ製棒状部材である支持兼用アルミパイ
プの下端部の構造についての他の実施例を示すもので、
図7の下部近傍部分に対応する図である。
【図11】従来のパイプ式ジャンパ装置を示すもので、
パイプ式ジャンパ装置の中心より片側部分の正面図であ
る。
【符号の説明】
2 多導体送電線の電線(素導体) 3 耐張碍子連 4 金具 5 引留クランプ 6 鉄塔腕金 8 多導体送電線の電線(素導体) 21 パイプ式ジャンパ装置 22 中間部アルミパイプ 23 支持装置 25、26 スペーサ 27 支持兼用アルミパイプ(アルミ製棒状部材) 28、29 連結金具 31、32 ボンド線 33 ジャンパソケット 34、35、36 接続金具 60 パイプ式ジャンパ装置 61 支持兼用アルミパイプ(アルミ製棒状部材) 62 中間部アルミパイプ 63、64 ボンド線 65 平坦部 65a、65b ボルト挿通穴 65c、65d 偏平端子部(電気接続面) 67、68 連結プレート 71 長さ調整金具 71a ボルト挿通穴 72、74 直角クレビスリンク 73 パイプ吊り金具 76、77、82 接続金具 81 ジャンパソケット 83 支持装置 85、86 シールドリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安井 充 東京都国立市中3−1−15−501 (72)発明者 神山 隆 東京都千代田区内幸町1−1−3 東京電 力株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ジャンパ装置における中間部ジャンパ導
    体として略水平に配置したアルミパイプ(22、62)
    を用い、この中間部アルミパイプ(22、62)の両端
    を鉄塔両側の耐張碍子連(3)と引留クランプ(5)と
    の間にある金具(4)からそれぞれ吊り下げた支持装置
    (23、83)で吊持してなるパイプ式ジャンパ装置
    (21、60)において、 前記支持装置(23、83)をアルミ製棒状部材(2
    7、61)を用いて構成するとともに、このアルミ製棒
    状部材(27、61)の上部と多導体送電線の各素導体
    (2、8)を鉄塔に引き留めた引留クランプ(5)およ
    びアルミ製棒状部材(27、61)の下部と前記中間部
    アルミパイプ(22、62)の端部とをそれぞれ可撓性
    を有するボンド線(31、64)、(32、63)を介
    して電気的に接続したことを特徴とするパイプ式ジャン
    パ装置。
  2. 【請求項2】 前記支持装置(23)は、前記アルミ製
    棒状部材(27)として、少なくとも上下端部近傍がス
    ペーサ(26)で保持された互いに平行な2本の支持兼
    用アルミパイプ(27)を用い、この2本の支持兼用ア
    ルミパイプ(27)の上端側のスペーサ(26)に一端
    を固定した連結金具(28)の他端を前記耐張碍子連
    (3)と引留クランプ(5)との間にある金具(4)に
    ヒンジ連結し、下端側のスペーサ(26)に一端をヒン
    ジ連結した連結金具(29)の他端を前記中間部アルミ
    パイプ(22)の端部にヒンジ連結したことを特徴とす
    る請求項1記載のパイプ式ジャンパ装置。
  3. 【請求項3】 アルミ製棒状部材(61)としての互い
    に平行な2本の支持兼用アルミパイプ(61)の上下両
    端部をそれぞれ平坦に押し潰し、その押し潰した上下の
    平坦部(65)にボルト挿通穴(65a)、(65b)
    をあけ、かつ左右の前記支持兼用アルミパイプ(61)
    のそれぞれ上下における前記平坦部(65)間を連結プ
    レート(67)、(68)およびボルトにより連結して
    前記支持装置(83)を構成し、前記支持兼用アルミパ
    イプ(61)の上下の平坦部(65)に形成した電気接
    続面(65c)、(65d)に、前記ボンド線(6
    4)、(63)の端部に圧縮接続した接続金具(8
    2)、(76)をボルトで接続固定したことを特徴とす
    る請求項1記載のパイプ式ジャンパ装置。
  4. 【請求項4】 前記耐張碍子連(3)と引留クランプ
    (5)との間にある金具(4)と上側の前記連結プレー
    ト(67)とを、長さ方向に複数のボルト挿通穴(71
    a)を設けて長さ調整を可能にした長さ調整金具(7
    1)を介して連結したことを特徴とする請求項3記載の
    パイプ式ジャンパ装置。
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